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はてなキーワード: 概観とは

2021-04-15

anond:20210414203433

そもそもネット民共同体主義は相性が悪すぎるんや。

共同体主義国家以下の数々のレイヤーでの共同体の合議や自然合意形成による「共通善」に重みを置くことで、構成員のより善い生を目指していくってのが概観だけど、ネット民共同体大嫌いやんけ。PTA消防団に対する態度見てれば分かるやろ。

密接概念(特に欧米では)だから一緒くたにされやすいけど、自由主義批判というより個人主義批判がより強いと思うけど、ネット自由主義以上に個人主義が礼賛されがちだからな。

2021-03-06

anond:20210305165553

なるほど。

増田意見は見当外れのように思えるけれど、

よく読むと「王様は裸だ」という素直な視点

新鮮な概観を有しているようにも感じる。

チンポコ

2020-10-26

マッチングアプリ中の人だけど社会の役に立ってない感がすごい

10/31 追記

追記は好きじゃないのでちょっとだけな。

かいメッセージをくれた人、ありがとう。嬉しかった。

あと1年だけ続けてみる。

(以下本文)



この仕事を始めて2年が経とうとしている。

それ以前は全然違う仕事をしていたけど、ある日突然、マッチングアプリ運営会社に出向することになった。

楽しくやってると言えば嘘になる。

最初の頃は何もかもが新鮮だった。出会い系に代わる、新しい形の人と人とを繋ぐサービス管理運営を担うんだという自負があった。

今では心に澱が溜まっている。愚痴のようになるけど聞いてほしい。三点ある。

これを書いている今はなんとも言えないけど、もしも気分が乗ったら、最後アプリ攻略法みたいなものを書いてみようと思う。俺も他社のマッチングアプリをやりこんだ身として、真剣恋愛を考えている人のためになればと思う。



1.マッチングアプリをやっている人たちへの所感

 これを読んでいるあなたは、マッチングアプリをやったことがあるか、または興味のある方だと思われる。

 …インターネット掲示板を見たことがあるだろうか。マッチングアプリの。

 どんな印象があるだろうか。とんでもなく偏った考えをもった連中が、とんでもなく毒のある書き込みしまくっているみたいな印象があるのでは?

 まさにそのとおりだ。最初にそれを見た時に悲しい気分になった。というのも、まさにマッチングアプリ活動している人たち(特に男)の一般的な行動傾向にそっくりだったからだ。

・圧倒的なまでの卑屈さ。自分はどうせダメだと思いながらも、恋愛を諦めきれない思いでマッチングアプリをやっている。でも、ちょっとしたことダークサイドに落ちてしまって、メッセージ画面で相手非常識言葉をぶつけたりする(ex 死ねブサイクなど。もちろん一発で警告を飛ばす)

欲望権化。悪質な場合免許証などの身分証を偽造して登録し、嘘の経歴を盛り込んだプロフを作って経済力重視の女性を狙う。彼らの面白いところは、ほとんどがメッセージのやり取りすらままならずに失敗する一方で、ごく一握りの、悪い意味知的レベルが高い人(※後述)が成功をおさめていることだ。

恋愛弱者が多い。上二つは男性非難するものだったが、ここでは女性について言わせてもらう。「それじゃ彼氏なんてできんやろ」みたいなアプリ内行動をしている人が多かった。プロフの傾向でいうと、運営が用意したテンプレをそのまま使っていたり、主体性を感じない文章ex 友達に誘われて登録しました、出会いがないので登録しました、こういうところに登録するのは抵抗がありましたが~など)だったり、マッチングしてもほとんど受け身状態だったり、短文でしかメッセージを返さなかったりする。

 マッチングアプリ登録しているのは、まさにこの『恋愛弱者』と呼ばれる層が多い。リアル恋愛をする意思能力を欠いている、あるいは恋愛できる環境がまったく整っておらず、修行をする機会がなかった人達だ。

 恋愛力のある人はリアル恋人を作れるし、恋愛力はあっても、(物理的な意味で)出会いゼロの人は結婚相談所で伴侶を見つけることができる。

 蛇足になるが、「出会いがなくて登録した」みたいなことをプロフに書いている人達がいる。その大半は間違っている。実際に出会いはあるが、出会対象に満足できないかマッチングアプリ登録している。

 彼ら彼女らを見ていて哀れな気分になることがある。

「この人たち、もしや自分自分に騙されているのでは⁉」

と思わされてしまう。つまり、実際に出会いはあるのに、出会相手の質に満足できない自分に気が付いていない。

 俺は色んなモノを見過ぎて疲れてしまった。これまで多くの会員を見てきたが、その度に心が蝕まれて今に至る。



2.ヤバい人について

 上に挙げた、『ごく一握りの、悪い意味知的レベルが高い人』について説明する。ダントツ記憶に残っているのが1人いる。これは2年も前の話だし、俺はもうこの会社から退職しようと思っているし、時効といっていいだろう。そういうことにしておいてくれ。頼む。

 その彼は、マッチングアプリで二度生まれたと言っていい。どういう意味かというと、1周目(?)と2周目で違う人間になっていた。

 1周目の彼は、なかなかのスペックだった。東京まれ東京在住で、慶応義塾大学卒業していて、総合商社に勤めていて、資格をいくつか持っていて、年収も高かった。写真イケメンだ。遠景から友人に撮ってもらった風の写真だったが、少なくとも俺にはイケメンに映った。

 後の通報きっかけとして行った調査の結果、彼は毎日数百人に足跡をつけていた。それでいて、1日に10~15程度のいいねを獲得し、登録から一か月後にはいいね数は300を超えた。

 それから、彼はどうなったと思う?2周目の人生を迎えたのだ。

 東京から地方へと現住所を変更し、プロフから慶応義塾大学という文字を消し、総合商社という文字を消し(大手企業なのはわかる仕様)、資格の一部を消し、年収を一回り下げた。

 プロフ写真も変えた。遠景のイケメンからちょっと顔が近づいた感じになった。こちらはイケメンではない。ブサメンではないけど、女性にとっては笑顔が素敵なのかもしれない。そんなイメージだ。わかるかな?わかんないだろうな…。

 彼は地方でもモテた。相変わらず毎日数百人に足跡をつけていた。もらえるいいねの数は段々と減っていったが、彼が退会する時までいいね数は200を超えていた。

 どうして通報されたのかは言うまでもない。プロフ詐称しているという通報が数件あったからだ。メッセージ履歴を見ると、それなりに会っていたのかなという印象はあった。

 彼に警告を与えることはできなかった。違反行為の確たる証拠がなかったからだ。出身地東京のままだったし、現住所が変わったのは引っ越し可能性があるし、プロフから大学名や保有資格を消すことに問題はないし、勤め先を総合商社から大手企業に変えるのも問題ない。年収が下がったのは転職たからかもしれない。

 写真についても、絶対に別人とは言い切れなかった。そういう微妙ラインを突いていた。限りなく黒に近いグレーだった。彼は経歴を偽っている!

 毎日数百人、多い日で千人以上に足跡をつけていたのは特におかしい。日中は働いているはずだからだ。巡回ツールセンサーにはかからなかったので、多分もっと単純なツールフリーソフト自動クリックとか?)を使っていたのではないかと思う。



3.マッチングアプリ社会の役に立っていない感について

 ある時、異業種交流会フリマアプリ運営をしている人と話したことがある。

 その人は、今年の初め頃にあったマスク転売問題について、酒を飲みながら悔しそうにクダを巻いていた。

 その人が所属する部署では、マスク転売医療従事者が困っているニュース報道された時点で、自主的マスク転売を取り締まろうとしていたらしい。でも、偉い人が、「ちょっと待て。協議するから」と止めに入って、さらに2週間以上が経過し、ついに国が動いて、有名各社にマスク転売規制する旨の通達が届いて、それで今に至るわけだが…

 どこまで本当の話かわからない。でも、本当だとしたら悔しかったのではないか?というのも、日本社会の一部を自分達で守ろうと判断したにもかかわらず、事実上の保留になって、しまいには国から尻尾に火をつけられたみたいになったんだから彼女は口惜しかったに違いない。

 俺も、気持ちだけなら同感だ。自分仕事社会の役に立っている気がしない。マッチングアプリ社会必要なんだろうか?ツイッターでたまに見る画像に、藤沢数希が作ったようなマッチングアプリ皮肉っている図表があるだろう。いらすとやのやつだ。

 https://togetter.com/li/1359921

 10/31 追記 togetterに図表を上げていた人が消していた。この記事から流入数に驚いたのだろう。謝罪する。

 https://neputime.com/matching-app-himote/

 ここには図表が残っている。ブログ自体マッチングアプリをよく研究している。

 あれを見たとき、心がガクッとなった。自分たちは社会に役立つものを作れてないんじゃないかと。あの図表でいうところのイケてる男子というのは、はっきりいって女を食うことしか考えてないし、イケてる女子はただ承認欲求を満たしたいからやってるだけで、出会う気はさらさらない(ほとんどいいねをしない)。現実世界彼氏いるからだ。非モテ男子非モテ女子は、上の1.に述べたとおりの状況だし、実際に現在マッチングアプリはこの構造に近いものがある。

 もう疲れた。どうすればこの状況を打ち破れるのか想像がつかないし、打ち破れるルールを作ったとしても、今度はマッチングアプリのもの収益が低下して運営が成り立たなくなるのではと思う。



4.マッチングアプリ攻略法

 気分は乗らないがちょっと書いてみる。

 概観的なものになる。登録後、基本操作マスターした後の流れを掻い摘んで説明する。

マッチングアプリ攻略サイトを覗く

 検索欄に「マッチングアプリ 攻略」と入れると、いろんなアプリ攻略法が書かれたページが表示されるはずだ。そのうち、気に入ったやつを一個くらい見つけてくまなく読んでいこう。それで終わりだ。

 なぜひとつサイトでいいかというと、どこも似たり寄ったりだからだ。

 例えば、どこのサイトマッチングアプリランキングを載せているが、あれはすべてアフィリエイトだ。すなわち営利目的。だから、男女向けに恋愛指南をしているサイト(Smartlogなど。ほか多数)みたいに、どこのサイト記事の内容が似たり寄ったりになる。コンテンツ記事を楽に作るため、他社の掲載内容をパクリ合っているのだ。だからあなたが気に入ったひとつだけを読めばいい。

 5ちゃんねるなどの掲示板も読まなくていい。少し前にプチバズッた増田風に言うなら、あれを読んでいると「精神的に不健康」になってしまう。覗かないこと。

プロフ写真を整える

 上で見たサイトに、いいねをもらうために一番大切なことは何て書いてあった?写真が一番大事と書いてあったはずだ。

 そのとおりだ。いいねをされる最大要因は写真なので、とことんこだわろう。

 男性場合清潔感のある服装(できれば白系で。簡素がいい)で、日中に他撮りな感じで笑顔地鶏はだめ。

 女性場合:顔が大事なので、とにかく顔を可愛く撮る。体形に難があると感じたら隠す。会ってしまえばどうにでもなる。あなた恋愛力を信じよう。

プロフィール文を作る

 上で挙げた2周目の人の特徴として、プロフィール文を作り込んでいた。ほかの男性会員を研究している様子が感じられた。

 男性特に心がけるべきは以下の3つだ。

・簡潔な文体で、具体的な表現を心がける。あなたプロフを読む人は、隅から隅まで読んだりはしない。大抵は流し読みだ。流し読みでも理解されて、面白い内容にすることを心がけよう。女性場合もそうだ。

文章量は200字~300字がいい。あまり長いと読んでもらえない。人気会員に限っていえば、みんな大体このぐらいだ。女性もっと少ない。

・【】や『』や〇などの記号や、改行を駆使して分かりやすくする。上にも書いたが、あなたプロフ基本的に流し読みされる。必要情報がすぐに読み取れるようにする。

 差別化大事だ。この人は違う!と思われるようにする。女性場合はそこまで拘らなくてもいいが、プロフ文は必ず書こう。テンプレではなく自分文章で書く。いいね数が多くて現実でもモテる男(かつヤリモクではない)は気合いが入っている女性でないといいねを送らない。

いいねされる数を増やす

 男性向け;

 女性は、男性いいね数を見る傾向にある。最低でも平均レベルいいね数を求める。「この人は私だけじゃなく、ほかの人もいいと感じている」という保証がほしいのだ。だから、まずは平均以上のいいねを集めよう。

 いいねしまくる作戦おすすめしない。いいねはすぐになくなるからだ。節約してもすぐになくなるので、目当ての人にしか送ってはいけない。

 まずは毎日ログインして、無料ピックアップは必ず押す。学校会社から帰ったら、頑張ってスワイプクリックをしよう。販売されているツール絶対に使うな。バレたら一発で退会になる。

 女性向け;

 男性場合あなたの年齢と容姿許容範囲内で、ほかに難がなければいいねを送る(いいねが残り少ない時と、毎日更新ピックアップは除く)。写真プロフ文を用意して静かに待とう。男性は、タイプであれば相手いいね数が少なくても気にしない。むしろタイプだった人のいいね数が少ないと喜ぶ。ライバルが少ないからだ。

 男性みたいにあしあと巡りをしてはいけない。どんどんいいねがついて、あっという間に数百にはなるだろうが、男だってアホじゃない。賢い奴は、「この女はいいね乞食だな」とすぐに見抜く。あしあとを巡るのであれば、厳しい条件で絞込検索をかけてからにする。

メッセージデート交際

 これ以降は一般論に留める。①~④までは誰に対してもこうした方がいいと言えるのだが、⑤はその人と相手キャラクターによって答えが違うので、誰に対しても通用する答えは出せない。

 ここでは、男女別に恋愛一般論を述べる。男性向けに3つ、女性向けに1つ。人によっては耳が痛いかもしれない。

男性場合

恋愛は常に男から行くものだ。交際までに必要ステップが10あったとすると、すべて男から仕掛ける必要がある。女から仕掛けてくれることもあるが、まずないと言っていい。気分が乗らない時も自分からしかけよう。断られたら嫌だなと思っても食事に誘おう。恐怖を感じたとしてもあなたから告白しよう。女は待っている。

※1 厳密には、女性あなたアプローチをしている。バーベキューの時、紙コップに氷を入れに行く際にその子も同じタイミングで取りに行くのが続くとか、後ろから二の腕肩甲骨に触られたりするとか、あなたと目が合った時に大きく見開くとか、そういうレベルだが。あなたを気になっている女性は、できるだけあなたに近づいたり目につこうとする。それが女性からアプローチだ。

※2 恋愛初期には女から積極的アプローチすることもある。挨拶する必要がないタイミングで「おはようございます」と声をかけたり、満面の笑みで男の顔を見たりする。

女性毎日違う人間だ。気分がいい時もあれば悪い時もある。話しかけた時の反応が悪くても終わりじゃない。次は態度が変化するかもしれない。接触する回数をとにかく増やす。頑張ってソツのない用事を作ろう。

・好き避け。女には気になる男を避けようとする性質がある。具体的には、廊下挨拶をしてもぶっきらぼうな返し方(ex 顔を背けながら「お疲れ様です」)だったり、症状がひどい子だと声をかけたら小走りで逃げたりする。見分け方は視線だ。好き避けする子も、しない子も、あなたと目が合った時、気があるのであれば――真下か斜め下にサッと目を逸らすことが多い。真横に逸らしたり、だるそうに逸らすのはだめだ。気がない。

女性場合

男性が何から何までグイグイ引っ張ってくれるなんてことはない。気になる相手がいるのなら、ちゃんと行動で気持ちを示そう。男でも嫌われたり振られたりするのは怖い。女からモテない奴は集団内で馬鹿にされる。モテないのは嫌なのだ。だから、気になる男性が話しかけてきたら、どんな時でも笑顔でいよう。もっとしかけて、という雰囲気表現する。食事に誘われたいなら、それっぽい言葉誘導する。「外食はいつもどんなものを食べる?」みたいに、男性が誘いやすいように導線を張ってみよう。



最後

 もういっそ、『恋と嘘』の世界みたいに、政府マッチングアプリ的なサービス運営したらいいんじゃないか? 病院で生まれた時に、その子遺伝子ちょっともらって、データベース登録して、相性バッチリな2人が大人になったら通知を送り、結びつけるというのはどうだろう。

 あの世界ではマッチングは半強制だけど、現実世界では希望制にすればいい。人権問題回避できる。

 そんな世界ができたらいいな、と思いながら日記を締めることにする。

 ここまでお読みいただきありがとうございました。今年度中に辞表を出します。さようなら



 当初は、ffrogさんに関する疑問をここに書いていた。でも、こういう公開の場でみんなに質問をするのは、やはりffrogさんに失礼だと思って削除した。今朝起きたら、fの意味が閃いたよ。教えてくれようとした人がいたならごめんなさい。

2020-08-02

朝市はいいぞ

近所の朝市に行ってみたら案外よかったというレポ。

増田20代女 就職を機に西日本田舎を出て、関東田舎都市?に移住して3年目。

きっかけ:コロナ帰省できない代わりにこっちのものお中元として送ると家族に安請け合いしたものの、名産も何も知らないことに気づく。「〇〇市の名所は?名物は?出身芸能人は?調べてみました!」みたいなサイトを見ていると、自宅から程近い場所で朝市が開かれていると判明。特産品も売っているだろうと思い行ってみることにした。

概観商品を長机に並べた出店が20前後並び、どこもそれなりに賑わっている。客は常時100人くらいで、その回転サイクルは早い。客層は主婦のおばちゃん〜おばあちゃんがメインだが、小学生くらいの子供連れや一人で来ているおじさんもいた。

出店:野菜農家が全体の半分、豆腐業2、その他パン果物生麺etc。出来上がった料理を売る店は少ない。あと運営無料ポカリを配っていた。

買ったものきゅうりみょうがパン惣菜(かぼちゃ煮物)、絹豆腐カレースイカ1/4玉 計2000円ちょっと

感想

朝市は体験型エンタメである

行く前は「農家がくず野菜安値で売っていてコスパがいいのかな?」くらいのふんわり失礼なイメージを持っていたが、増田一人暮らしであること・普段利用しているのが激安スーパーであることから、然程お得感はないというのが正直な感想だ。

しかし、そういう残念感を上回る程に面白さがある。

まず、販売者生産者ということは、この商品を一番食べているのも売り子である可能性が高い。そういう人が教えてくれる食べ方とか、もう絶対美味しいに決まっている。クックパッドより余程信頼できる。

目の前で捌かれるのを見るのもいい。生憎から遠いためマグロ解体なんかはないが、スイカが瑞々しすぎて汁が滴るどころか吹き出ているのを見てうっかり1/4玉買ってしまった。実はスイカはあまり好きではないのに。衝動買いである

また、ちょっと驚いたのが、商品ぼんやり眺めていた私にレジに並ぶ知らない人が「ここの〇〇美味しいですよ」と教えてくれたことだ。客同士のコミュニケーション孤独死予備軍のぼっちにとっては衝撃だった。だって普段利用している大型スーパードラッグストアコンビニではまず発生しないイベントだ。なんだか地域社会に溶け込めたような気分になれて嬉しかった。「アッハイ…ソッスカ…ハハッ」などとコミュ障丸出しの返答しかできなかった自分はクソ。

最後に:

この文章を書いて気づいたが、そもそも目的である家族に送るための特産品をまったく買えていない。仕方ないので今度は地元名産を扱っているアンテナショップとやらに行ってみようと思う。仕方ない、いや、正直楽しみだ。ただ住んで生活してあるだけでは気づけない楽しいことや美味しいものが実はたくさん存在していて、私は今日、そのうちの一つを見つけられたのかもしれない。ある意味コロナ禍による移動制限のお陰だ。もし私と同じくコロナのせいで暇を持て余し、とはいえ遠出するのも憚れる人がいたら、朝市などの近場の催しを調べてみるのもいいのではないかと思う。

スイカ、甘くてめちゃめちゃ美味しい。

2020-08-01

それで結局、聞こえる子供手話学習がどうして「文化の盗用」なの?

https://twitter.com/kakkyaa/status/1288980478649757696

このツイートはてなブックマークの反応について

個々チェック

1.

まず、文化の盗用、と主張するに足る背景がある、認識している当事者賛同する人達が、もともと結構いるのよね。

その背景ってのは、やっぱ、長年ずっと手話を使うことを制限されてきた歴史であり、

今これだけ手話ってもの認知されても、日々の暮らし手話差別されてる現状からだと思うのよね。

それはお辛いでしょう

 

2.

補聴器や人工内耳があれば、手話必要ない」「手話を使うと日本語を覚えない」みたいに言われて育ってきた聞こえない人は沢山いるし、

大変でしたね

 

3.

筆談があれば手話通訳はいらないでしょ?」みたいな対応を日々されているなかで、

それでもなお、手話は私達の言語であり権利であるって強く主張している(続く

結構なことです

 

4.

続き)人達がいて、過去の同じ様な人達活動により、街中で手話を使って話すだけで奇異の目で見られることは少なくなり、

テレビニュース手話通訳が映ることが増え、手話認知度があがってきた、って歴史があるのよ。

昔はね、手話使ってるだけでからかわれて、殺人事件になったとかあったのよ…

大変でしたね

 

5.

ただ、手話一般的に普及していくのと同時に、まず最初に、聞こえる人が覚えやす手話表現が広がった、という問題があったんですよ。

それを問題と言われても

何が問題なんですか?

アニメ日本語に触れる外国人は「キサマ」とか変な二人称から覚えるし、「アラアラ」という言葉セクシーな年上女性と結び付けています

そんなもんでしょう

 

6.

日本人の話す英語が、LとRの発音を間違えがちみたいに、やっぱ聞こえる人が手話をやると独特の癖がでるのよ。

それはそうでしょうけど

 

7.

それを、どこまで許容するかってのは議論があって…(続

え?未熟な手話は許さないってこと?なんで?

 

8.

聞こえない人が使ってる手話表現こそが正統派って思ってる人から、いやー少しくらいヘンテコでも手話が広まる方が大事だよーって人まで、いろんな考え方の人がいるんですよ。

その二者って衝突してなくない?

「普及は大事」「このバージョンが正統」これ衝突してないよね?

 

9.

なので、地元社会福祉法人が協力してるからOKなんじゃん?って単純な話ではないのですよ…

え、お話一通り終わり?

何がどう複雑であるのか、健聴者が手話学ぶことの問題が那辺にあるのか、お話聞いてもさっぱりわからなかったのですが

どこかで示されていましたか

  

 

まとめ

まとめると

1~4は「手話はこんなに抑圧されてた歴史がある!」というお話なんですよね。

はあ。

大変でしたね。

同情します。

 

でもそれが

本題である「健聴者のガキが手話を学ぶことは不当である」「文化の盗用である」という主張をどう後押しするのかさっぱりわからないんです。

なんか関係ある?どういう論理がある?

本当にこれだけなら、ただの未整理のモヤモヤしたお気持ち八つ当たりに見えるのですが…

 

5~7は「健聴者の手話には独特のクセがある」「それをどこまで許容するか」というお話

はあ。

そりゃ聞こえない人と違うクセが出るんだろうなってことは言われるまでもなく想像できることですが

それの何が問題なのか、なんで許容するとかしないとかいう話になるのかがわからないんです。

中国人日本語は独特のイントネーション助詞のクセが出ますが、「それをどこまで許容するか」なんて話しますかね?

 

もちろんあまりにクセが強くて意志疎通出来ないとか、凄く失礼な雰囲気になってるとかで、「ここはこう治した方が役に立つよ」ってことはあるかもしれませんが

そういう話じゃあないんですよねえ。

じゃあなんなんですか?

 

8~9は、何も衝突してない2つの立場対立的に書かれてるのでこの人大丈夫かってなります

「Aが正統」と「Bが正統」なら戦争ですが、「普及は大事」と「Aが正統」は何も衝突してない。

  

 

のこり

10.

さら問題を複雑にさせてると思うのは、長いあい手話がしいたげられてきたからか、聞こえる人の手話感におもねる判断や行動をする、聞こえない人がけっこういまして。

それは聞こえない人の精神面の問題では

少なくとも解決は聞こえない人の精神変革でしか達成しないですよね

おもねるのはやめよう!おわり

 

この人どうも「問題は複雑」って言うのが好きみたいなんですが、書いてること見る範囲ではそんなに複雑じゃないんですよ

自分物事整理整頓せずに思考してるだけなんじゃないんですかね。

 

11.

文化の盗用って主張は、そういった聞こえない人達に対して、手話自分のものだよ!!って呼びかける意味もあったりするのよね。

はあ?

聞こえない人達に、「聞こえる人へおもねる必要はないでしょう」と呼び掛けるべき話を

聞こえる人達に、「手話を使うな!文化の盗用!」と言う。それが何故なのかがわからないんです。

本当に意味がわからないんですが

ちょっとでいいか論理的に喋ってもらえないですかね・・・

 

12.

例えば、年配の人に多いんだけど、普段はとても魅力的な活き活きとした手話を使う聞こえない人が、

自治体主催とかの地域手話講座の先生をやると、妙にぎこちない日本語文章にあわせた手話を使ったりするのよ。

何でかというと、聞こえる人がわかる手話が良い手話、みたいな考え方が存在するから

痛ましい話かもしれないけど

それって聞こえる人間手話勉強しようとしたことが悪いんですか?

関係ない人に八つ当たりしてない?

 

13.

って聞くと、えー?ただ単に初心者向けに、わかりやす表現してくれてるだけじゃないの?って思うかもしれないけど、そうじゃないの。

手話文化であるって主張する人の本とか読んでると、聞こえる人が使う手話のほうが正しい表現だと思っていた、ってエピソードはわりとでてくるのよ。

それ聞こえる側にどうも出来ない問題ですよね?

その問題は「聞こえない人がちゃんとしよう!自主性を持とう!」 としか言いようがないことでは。

 

しろ手話教室に出席しにきた聞こえる人達は生徒として教わる側なので

あんたたちに教えてる手話は実はあんたたち向けに文法変えてるんです」とかも、言ってあげないと困るじゃんわかんないんだから

で、手話教室に来る聞こえる人間が悪いことなの?それ。

彼等彼女等に何かできるの?それ。 

 

14.

手話言語文化って視点でみたら、そんなアホな話があるか?

言葉に優劣はないし、普段から使ってる当事者表現ほど価値のあるものはないだろ?って話なんだけど、

当事者に「聞こえる人の手話の方が優れてる」って思い込ませるだけの抑圧があったのですよ。

はあ、大変でしたのね

 

でもご説まるまる拝聴しても

結局何が「文化の盗用」なのかさっぱりわからなかったんですよ。

耳聞こえるガキが手話勉強したことの何が問題なのかも結局全然言えてないですよね?

 

 

まとめ2 

手話界隈のTwitterをゆるく眺めてる人としては、「お、また、いつものやってるな」って感じだったけど、話題が大きくなったので、

たぶん普段手話とかかわりのない人の反応が結構あって、面白かったので、

わたしも少し自分言葉で語ってみたいと思います

っていうから長々読んで、結局これだぜ

 

・「文化の盗用」とはつまりなんなのか?

   →さっぱりわからない

 

・聞こえるガキの手話学習の何が問題だったのか?

   →さっぱりわからない

 

アホちゃう

 

 

まとめよう

他人に何かを語るときは~

主張を~

ま・と・め・ろ!

 

「私はこう主張します。何故ならこうだからです」

これが基本形。な。

ポエムはどうしても書きたいなら基本を済ませた余白で書け。

 

なんでいっちょ噛みして「自分言葉で語ってみますからの、長文費やしながら全く何への説明にも回答にもならないポエムなの?

それってバカじゃん?

でさあ、この人個人がどうこういうより、このタイプバカが多すぎない?世間

  

私はバカだと思った相手について、相手が何故バカなのか、どうバカなのか、

逐一当人言葉を引きながら、ちゃあん理屈説明してるでしょう。

私へ異論反論したい人は「待て、ここの論理おかしい」「ここの前提が間違いだぞ」って簡単反論出来るんですよ。

(まあ本格的バカはそれすらできないので「こいつなんかムカチュク!」という概観お気持ちを喚くだけで終わりですが)

 

おバカさん全体に言いたいのは

自分気持ちを上手く表現できる言葉が出てくるまでもうちょっと考えてから言葉にして、文にしようよ」

ってことなんです。

全然理屈が整理できず論理も通ってないまま」「文化の盗用」みたいな大雑把なバズワードだよりで発表するなと。

自分が整理する気ないだけなのに「問題は複雑で~」とか言って投げっぱなすなと。  

 

口での会話なら頭の回転とか語彙力とかでその場で上手く出てこないってのはある、それは酌量しますよ

でも文で発表してるのにお気持ちそのままボヤボヤ思考そのままで論理がなんにも通ってないのは甘えだと思うんですよ。

私は表面的にはちょっと口汚いけど、それなりに礼儀正しく書いてるんですよ。

バカ文章って滅茶苦茶マナー違反なんですよ。

お前のその整理されてないお気持ちや全くまとまってない思考をそのまま他人様に見せるなと。

 

つうか、よくそんな脳内ゴミ屋敷のような状態のまま生きていけるな、気持ち悪くねえのかなってバカを見るたび思います

 

 

いつものはてなバカ達よ

oka_mailer 知らない事ばかりだった。こういう背景を理解しないで「文化の盗用」に文句つけても話にならんわな。

2020/07/31

これ全く栄養の無いスナック菓子みたいなコメントですけどこれが1位なんですよ。

誓ってもいいですけど、こんな無内容なこと書くやつ、別に何もわかってないし、何も理解してないし、そもそも読んだもの咀嚼して自分なりに考えるということすらしていないんですよ?

全然細胞動いてないけど、なんか殊勝で感心な態度に見せるテンプレートを使ってるだけ。

そして同じぐらい脳味噌動かないバカたちが「立派な人だ!」って☆を付けてトップにするわけ。

  

「うーん、もんだいはふくざつなんだ!」「しんしなたいどがだいじだ!」

全員なんにも考えてない。

バカを直すことを頑張る前に、”殊勝に見える仕草"だけ身に着けたんだね。

考えることの前に誤魔化すこと覚えた人間はこんな感じ。

ゾンビみたいだよね。

 

ゾンビ軍団の誰か一人でも表題に具体的に答えてみろよ。

こう挑発しても誰一人として意気地を見せないですよ。

脳味噌完全に腐ってるからね。

追記

ponpon_qonqon おまえも反論できてないじゃん。

私は「こいつらは何を主張してるのかすら不明」と言ってんのに反論出来てるわけないじゃん。

ミリでいいから脳を使ってから反撃してほしい。

ろうあ者手話の普及を弾圧(本当に)してきた文部省施策の結果

健聴者の手話口話法・口話手話の押しつけになりかねず、本来のろうあ者手話文化が混乱するのはどうすんの?

1.一行目と二行目繋がってなくない?

2.その押し付けについて、「ガキが給食中黙って会話出来るように手話を学びましょう」って話がどう関係してくるの?

  あの小学校のガキが手話コロナ飛散を防ぐと(そこまで上達すると思えないけど)、聾者口話手話押し付けられて混乱するの?

  なかなかにすごいバタフライエフェクトだけどそれちゃん検討してから発表してる?

3.あんたのその主張はかなりチョウチョが飛び回ってるけど、少なくとも一つの反論可能な主張ではある。

  元のカッキー氏やさら大元文化人類学者氏はそういう一定の主張すらちゃんとやってなくて、何が何だか全く分からない。

  「文化の盗用」というコンテンツ不明バズワードで威嚇し、そのワード定義は何だと聞かれると怒るという糞仕草をいい加減にしてほしい。

 

maruX 全く持って分かる気がないくせに、自分に分からせろ自分が分からなければお前の主張は論理的でないという良く見るやつじゃん。「ガキ」呼びといいあらゆる方向に敬意がない酷い増田

2020/08/01

どうダメなのかこれだけ粘着文書いて説明する人間に「分かる気がないくせに」ィ?

失礼ながら、どんな話題についてもあなたよりは真剣に分かろうとして読んでると思うよ。

この人のカッキーtwitterに着けたコメントこち

maruX 2020/08/01

どうしたらいいかからないと言っている人がいるけど、そういった歴史も含めて知ろうとするしかないと思うよ。

意味わかんね~~~~ ふわっふわ。

でもこういう「何となく殊勝な感じに見える態度」を取ることにだけは長けてる感じがすごい伝わってくるよね。

こういう人間カスだと思うの。

当事者に直接聞くんじゃなくて。「手話を生きる」という本がとても良かったし面白かったです。

何故直接聞いたらいかんのですか?簡単に聞けるツール環境があるのに。

聾者様に失礼だぞみたいな話?

でもすでに発言してる人に尋ねるのすらダメなの?なんで?

 

この「なんで?」はしーらいおにんぐに当たるんですかね?

ちゃん根拠思考を持って発言してる人ならノータイムノー負担で答えられるようなことしか聞いてないんだけど。

これぐらいが不当な問い詰めだと感じる人は自分の脳のフロー見直した方がいいと思うんよ。

 

otihateten3510 なげーよ。

なげーなすまん。

手話使いは大多数による言葉の上書きに恐れてるんだろ。たぶん。どうでもいいけど。

それならそう書いてくれりゃいいと思うけどね。(もちろんその危惧妥当性は検討するし怪しすぎたら突っ込むけど)

そういう風に何かをはっきり書くこともなんか避けてる雰囲気あるよねえ。

 

 

rci 聾者よりも健聴者の数が圧倒的に多いから、でしょ。そのせいで、本来聾者のものがどうしても健聴者に乗っ取られがちになるということが、この増田はなぜわからないのだろう。

2020/08/01 リスト

健聴の手話利用者が聾の手話利用者を上回るなんてまるで考えづらいねというのがまず一点。

そんでカッキーさんはあなたのようにはいってません。抑圧の歴史があるせいで聞こえない人が卑屈になってしまいがいなのが問題だといってます。(手話人口が逆転するなんて仮定荒唐無稽なので採用しなかったのかもね)

2020-07-28

コロナ大学に通えず不満な大学1年生は聞いてくれ

#大学生日常大事だ のハッシュタグをしばらく眺めて思ったことを書く。

5月末に緊急事態宣言が解除されたにもかかわらず、大学は未だに通学を禁止しているところがほとんど。オンライン授業だけでは十分に受けられず、友達ほとんどできていないこの状況下で大学生精神的に限界だ!対面授業を再開してくれ!――という発信を行うのが本ハッシュタグ趣旨だそうだ。虚実は知らんが文科省電話したとツイートするツワモノもいる。

入学式もなければガイダンスもなし、先々の案内も不十分で不安サークル活動もできないので先輩や友達とのつながりもできない。学食図書館なんかの施設も使えない。それなのに学費減免はされない。

後期もオンライン授業が決定した大学学生さんのうち、春から住むはずだった賃貸アパートを解約して引き払った人もいるんじゃなかろうか。

特に緊急事態宣言解除以降、社会人通勤を、小学校中学校高校は通学授業を再開しているところが多い。一時的とはいえGoToキャンペーン旅行行こうぜ!の機運も高まったことだし、実家住まい学生さんは「自分だけ巣ごもりかよ」と不公平に感じても仕方なかろう。

ちなみにこのタグ概観したところでは「大学1年生本人」または「大学1年生の親」が使っているように見受けられる。

せっかく厳しい大学受験を乗り越えてサクラが咲いたのに、夢見た花のキャンパスライフが夢のままでは黙っておれん、ということだろう。

気持ちはわかる。だが大きめの大学学生数1万人以上、専任教員数2000人以上)の下っ端職員から、ちょいと待ってくれ、と言わせてほしい。

入学したてだと、大学の対面授業がどんなか想像がついていないのだろう。だがよく考えてくれ。

高校までとちがい、大学では学生本人の必要と思う授業を履修するので、一人一人の時間割が全員異なるし、個人での教室移動が圧倒的に多いのだ。

一人の学生コロナ感染が発覚したとすると、その学生が履修しているすべての授業の教員学生感染可能性が出る。高校までだったらクラス単位部活単位で行動範囲限定されるのだが、大学生の行動範囲とかかわる人間の数は飛躍的に増える。

から人へと乗り移っていくウイルスにとってはめちゃくちゃうれしい環境であり、感染症を防ぎたい大学からすると、「そもそもこれまでの授業の形式を諦めないと無理」としか言えない状況だ。

大人教室での講義ダメでも、少人数のゼミならいいだろう、という話でもない。少人数のゼミでみんな何する?討論するよな。余裕で感染拡大するわ。

大学本来は活発な学びの場であるからこそ、コロナ感染も活発になる。当然の帰結だ。

あと、真面目な学生からしたら心外だと思うだろうが、一部の素行の悪い大学生が警戒されてるってのは確実にある。3月京都産業大学学生引き起こしクラスター、みんな忘れたわけじゃないよね?

大学いくら旅行禁止」「飲み会禁止」っつっても、学生の数が多ければ大学の言うことを無視するやつらは絶対出てくる。

ハッシュタグを使っている皆さん方、第1波が概ね収まった5月時点ならともかく、第1波以上の感染者が出ている今になってまで「コロナはただの風邪」「ここまで来たら多少広まっても大丈夫」というのはマジでやめてくれ。2か月遅れているぞ。常に変異を起こすウイルス相手に「〇〇ということがわかっているか大丈夫」は通用しないし、今回の新型コロナウイルスに一度罹患した人は、軽症であっても後遺症が長く残ることが指摘されている。

それからすっごく基本的で耳タコなことろうが、あなたの周囲に重症リスクの高い人、いないかい?老齢の祖父母とか、若くても糖尿病持ちとか、妊婦さんとか。大学生くらいの年代の元気な若者感染しても無症状で済むことが多いが、自分感染を通じてそういうハイリスクな人々にもし感染させて重症化させたときあなたは「仕方ないよそいつらの体が弱かったんだから」と思えるのかい?そう思うなら大学で学ぶ資格はないぞ。

大学教員PDFレジュメを配布するだけの授業で楽をしている」というのも、少なくとも楽をしているのは全員ではないのでやめてさしあげてくれ。多くの大学教員コロナがない通常期でも教育研究会議でクソ忙しいし、非常勤講師そもそも生活が苦しい。そこでオンラインへの授業形態の変更を余儀なくされたのだから、いつも以上に授業準備に時間がかかっている。まあ大学図書館が開いていないのに図書館の本を使う前提の課題を出す教員はやめたれよとは思うけどさ。

もちろん我々職員も平常時と比べて負担が大きい。学生に対して通常提供するサービスを中断したり、あるいは形式変更を余儀なくされたり。特にうちの大学は規模がでかいだけにフットワークも重く、検討時間がかかってクレームのお言葉をいただいたりもするしね。

何が言いたいのかっていうと、

ということだ。

あーつかれた。

2020-07-20

1970年7月18日世代

anond:20200720212826

年齢棋士
58大野源一(B1/11位)
57
56
55塚田正夫A級/32位)
54
53花村元司A級/19位)
52升田幸三A級/9位)
51丸田祐三A級/15位)
50
49
48
47大山康晴名人/1位)原田泰夫(B1/13位)
46加藤博二(B1/16位)
45
44
43 灘蓮照(A級/18位)
42
41
40
39
38二上達也A級/7位)
37
36山田道美(A級/5位)】
35
34有吉道夫(A級/5位)
33佐藤大五郎(B1/14位)芹沢博文(B1/17位)
32
31
30内藤國雄(A級/3位)加藤一二三(A級/4位)
29板谷進(B2/20位)
28大内延介(B1/8位)西村一義C1/10位)
27米長邦雄(B1/6位)
26
25
24
23
22中原誠A級/2位)桐山清澄B2/12位)
21
20

タイトルホルダー(棋王戦創設前で全五冠)

大山康晴名人十段棋聖王将王位独占)

概観

1950年代半ば過ぎより、将棋連盟財政事情から1年間に採用される新四段を年に2人から3人と極端に絞っていた時代で、そのため若い世代に分厚い有力グループができる新陳代謝があったわけでもありません。もちろん俊英はきちんと昇段していくわけですが、そもそも奨励会の人数自体が少なく、年齢制限有名無実な時期さえありました(なので1960年に移ってもほぼ変化がないため、遡るのはここまでにします)。そういうこともあって1960年代は大山康晴が全タイトルを独占する時間が長く続き、二上達也加藤一二三が僅かにそこに手がかかる程度の圧倒的な独走状態でした。しかし打倒大山にその生涯を賭けたと言っていい山田道美が67年に棋聖位を奪取します。難病に斃れた山田はこの時点からわずか1ヶ月前の70年6月に36歳でA級在位のまま死去(そのため表中に特掲しました)。しか山田が開いた研究会でも鍛えられた中原誠が翌68年に山田から棋聖を奪取し20歳の若さで初タイトルさら内藤國雄が中原から69年に棋聖を奪取と、大山統一王朝終焉が間近な時期でした。

1980年7月18日世代

anond:20200720204513

年齢棋士
57大山康晴A級/3位)
56
55
54
53
52
51
50
49
48二上達也(B1/19位)
47
46
45木村義徳A級/34位)
44有吉道夫(B1/12位)
43
42
41
40加藤一二三A級/6位)内藤國雄(A級/7位)
39板谷進(A級/21位)
38大内延介(B1/15位)
37米長邦雄A級/2位)
36
35勝浦修(A級/4位)
34森雞二(B1/16位)
33石田和雄A級/10位)田中魁秀(B2/17位)
32中原誠名人/1位)桐山清澄A級/13位)
31佐藤義則B2/14位)
30 森安秀光(A級/5位)
29
28
27青野照市(B1/8位)宮田利男C1/20位)
26
25
24
23小林健二(C1/11位)
22
21
20福崎文吾(C1/18位)
19
18谷川浩司B2/9位)

タイトルホルダー(王座戦一般戦時代のため全六冠)

中原誠名人十段棋聖棋王米長邦雄王位大山康晴王将

概観

筆者にとってはここから数年後が将棋に興味を持ち始めた時期のため個人的には印象の深い顔ぶれが並ぶのですが、改めて1990年世代表と比較すると、羽生世代と55年組が年齢の関係で登場していないことを除けば、主たる顔ぶれに大きな変化がありません。大山から中原への世代交代を経て米長の台頭と加藤の才能の遅れながらの円熟を迎えた70年代の熱が、80年代いよいよその盛りに達しようとするまさにそういうタイミングであり、それが1990年の段階でまだまだ勢いを持っていたと見るべきでしょう。そういう意味でも、羽生善治は「最も最適のタイミングで出現した」と言えるのかもしれません。

谷川浩司登場

そういう熱の中に、1人とびきりの若さで登場した谷川浩司の衝撃、をリアルタイムで感じることのできない当時の私の年齢ではありましたが、こうして見ればその存在感の突出さも別の意味理解できようというものです。ただ、谷川80年代を通してついに「自らの統一王朝」を開くまでには至らず、中原と押し引きを続けている間に羽生とも戦わざるを得なくなるという状況を迎えました。

板谷四郎一門の存在感

藤井聡太大師板谷進とその弟弟子石田和雄A級に、さら板谷進の弟子小林健二が将来を期待される俊英として名を連ね、板谷四郎一門のある種の盛りを迎えています。途中石田弟子高見泰地が叡王位を獲得するとはいえ、ここから40年を経て「東海タイトルを」が結実するというのは、年月の長さを感じます

2020-05-22

アニメキャラ白人説とレイシズム

segawashin メドベージェワのセラムンコスプレに大喜びしていたときの反応を思い起こせば興味深い。造形的な理想白人っぽいナニカに求めてしまう傾向は日本表現蔓延してると思うので、今さらキレ散らかすのもなんだかな。

2020/05/22

全くまとめの話が通じてないうえに典型的ななにかがあらわになっている。

 

 

1.「アニメキャラ白人説」について

まず、このまとめは「東洋人的」に描かれたセーラームーンにどうこう言ってるのではなく

そのイラストを起点にしたアニメキャラ白人である」という雑な論考が興ってることについて違和感を呈してるわけ。

 

アニメキャラ白人説」っていうのは長年繰り返し提起されてる議論

一部では顔の作画整形外科みたいな線引いたりまでして

アニメキャラ人種は何か?」って大真面目に議論されてきてる。ジョークじゃなくて大マジな議論なの。

 

ただ

今では一部の人が何度も繰り返してるというだけで大勢的には笑いもののような評価になってる。

論拠を突き詰めれば突き詰めるほど、白人による優越主義他人種へのレイシズムを前提にしない限り論陣を支えることが出来ないから

言ってるののほとんどが白人だし、今では他の多くの白人ですらこの説の提唱者に批判的なスタンスで、

おかし人種主義者・現実アニメが混ざっちゃう残念な人・ポリコレさんとして扱ってる。

 

(なんでポリコレさんかというと、勝手キャラ人種を決め付けたうえで

 実写化の時に「ホワイトウォッシュだ!」と騒ぐ人たちがアニメキャラ人種主義議論に合流したから。

 たとえば草薙素子義体なんだから人種なんかなんでもいいのに白人女優が演じたら「ホワイトウォッシュ!」とか。

 コンテンツへの理解リスペクトがなんにもなくて、人種問題に取り組んでる風で実は自分達の方がレイシストっていう。)

 

 

2.アニメキャラ人種議論レイシズム

簡単に言えば、アニメキャラは「日本人に似てない」と同じぐらい「白人にも似てない」。

あえて白人に似てると言い張る人は、要するにアニメキャラの捨象や理想化の部分を全部白人に結び付けるという謎の雑思考をしてるだけ。

それは言ってる人の中の「白人は美しくて日本人は醜い」という価値判断を出してるだけでしょ?

反論があれば是非承りたい特に瀬川氏)

 

 

アニメキャラ白人である」のようなアホらしい主張は本当に冗談ですまないレイシズムに直結してて、

現に人種差別的クソリプイジメに発展してる例がたくさんあるのね。

 

アニメキャラ人種主義者いわく、

日本人がアニメキャラコスプレをするのはいい。設定的に多くが日本人だから。」

白人アニメキャラコスプレをするのはいい。だって見た目的にはどう見てもアニメキャラ白人から

「だけど黒人アニメキャラコスプレをするのは変。どう見たってお前らは違う。」

 

完全に論理破綻した主張なのは殆どの健常な脳の持ち主には一目でわかる。(瀬川深さん達にはどうかわからない。)

でもこういう滅茶苦茶な論理の下でいじめは実際に起きてる。

黒人少女鬼滅の刃キャラコスプレをしたところ「貴方がやるなら黒い肌のキャラじゃないと」

https://togetter.com/li/1437917

とか読んでみてほしい。昔の話じゃなくて鬼滅の刃に関するごく最近の話。

日本人設定の人気少女キャラ白人コスプレしても怒られないのに黒人少女だと意地悪を言われる。

日本オタクはこういう時だいたい「人種なんかどうでもいいじゃん」「何この議論・・・?」という反応。

 

であるのに「いや、お前らはアニメキャラ白人的に描いてるだろ!」「とぼけるな!」と

レイシズム陣営に追求されてびっくりするっていう構図で結構長くやってる。

差別的人種主義的めんたまなのはアニメポンチ絵人種幻視してる方だよね。

 

 

3.日本にもいる人種主義同調

からいまさらアニメキャラ白人説」を支持するつもりらしい瀬川深さんは

医者様としての見識も生かしつつ奮って答えてみてほしい。

https://img.animanch.com/2019/07/c2e093e6.jpg

例えばこのキャラはどう白人に見えるの?

 

このキャラもかつて海外フォーラムで「中国人なのに白人として描かれている!」という言い掛かり根拠に使われて、

「こんな顔面のどこが白人なんだ、こんな顔をした白人はいない」

そもそもこいつは中国人ではなく宇宙人だがお前はほんとにこの作品を見てるのか」

反論されたら言い出しっぺが何も言い返せなくなって終わった。

 

このキャラが例として気に入らないなら他のキャラでもよい。

アニメキャラが「白人的」であるというご自身の主張を是非具体例挙げて説明してみてほしい。

 

   

4.瀬川深さんの攻撃

予言しておくと瀬川さんは捨て台詞を吐いて逃げるか無言で逃げる。 

だっておそらくこんな話なんか深く考えたこともないだろうし。

 

瀬川さんが深く考えずにこんな暴論に乗ったのは

日本人は心身とも醜い」「オタク特に醜い」という普段から自分感情欲望に沿ってたからというだけだよね。

  

でも上で見たようにアニメキャラ白人説はレイシズムを濃厚に含んでるし

瀬川さん自身の日頃からの一部日本人やオタク全般に対する異常な蔑視憎悪といら立ちも

人間皆が持つヘイト差別の回路を回さずには成り立たないものだと思う。

 

「これは政治的批判である」と言って自分言い訳してるうちに

どんどん発言が醜くなって思考が醜くなって差別攻撃欲望で一杯の人になっちゃうのはオタク憎悪医者おっさんだけじゃない。

保守韓国人への差別で一杯になるし、革新日本人への差別で一杯になる。

 

メドベージェワのセラムンコスプレに大喜びしていたときの反応を思い起こせば興味深い

というのも意味不明な当て擦りで、フィギュアスター選手セラムンコスプレファンが喜んでたことがこの話とどう関係あるのだろう?

それも「白人選手から喜んだのだ」「インド人選手だったら喜ばなかったに違いない」という意味だろうか?

自明のこととしての白人崇拝がこびりついてるのはあなた自身じゃない?

 

もしこれらが勘違いであり

瀬川さんは「アニメキャラ白人説」について日本ヘイトオタクヘイト欲望で無考えに乗ったのではなく

当該説について深い考察覚悟を持って発言したということなら失礼をお詫びして撤回するけれども

その時は「アニメキャラがどう白人的なのか」具体的にまとめてnoteにでも発表してほしい。

 

さらキレ散らかすのもなんだかな。

まとめ内で特に「キレ散らか」してる人はおらず、冷静に論じられている。

しろ瀬川さんのtwitterはてブの方が年がら年中キレ散らかしていて血圧心配になるレベルなんだけど

政治系にはまってる人は自分心理状態を「敵」や「差別していいサンドバッグ」に投影しがち。

 

 

その他

nowa_s 日本だと、日本人と白人ほとんど区別なく「普通」に描き、日本以外のアジア人黒人は特徴を強調して描くのとかあるね。男キャラは「普通」(無徴)、女キャラは睫毛やリボンで有徴とか。デフォルメ意識の反映。 representation

2020/05/22

アニメキャラの造形に関する大家レベル発言だと思う。

きっとベテランキャラデザイナーか氷川竜介レベル研究者の方に違いない。

 

キャラデフォルメ概観についてここまで断言するほど造詣の深いnowa_sさんに異議を呈するのは気が引けるけど

個人的には「日本人と違い特徴を強調されたアジア人キャラ」というのが何のことかさっぱりわからない。

 

タイとか南の方のアジア人に色黒トーンがつくぐらいじゃない?

(あとは中国人キャラキャラ立てのためにチャイナ服とか拳法・道術ネタ多めになるのは確かだけどここでは顔面の造形の話だから関係ないのだろうし。)

  

しろ白人は鼻が高くなったりむやみに金髪にされたり「異人」としての特徴を付されることも多い印象があるが。

アジア人は「特徴を強調」されて、白人は「普通に描かれる」?

キャラ描写に滅茶苦茶詳しい泰斗であるnowa_sさんなのだから是非具体的に作品名やキャラ名を挙げてほしい。

お返しにその3倍の「普通」に描かれたアジア人キャラを挙げられると思う。

 

あとこれだけ女性クリエイターが増えてる日本コンテンツに対して

「男キャラは”普通”で女キャラは睫毛とリボン」というのも色々ぶったまげるんだけど

この人70代ぐらいの方なの?

 

 

 

追記

kinkcity 瀬川や社虫太郎あたりの奴が異常なぐらいオタを憎悪している原因が何なのか気になる。どんな情報を見てもいかにオタを批判し、皮肉り、嘲笑してやるかということしか考えてない。何もそこまで、という気持ちになる

2020/05/22

単に世代だと思う。

その2人とも若くても40後半ぐらいなのでは。

彼等の若い頃は「オタク蔑視していじめていいものだしオタクがそれに逆らったりするのは言語道断」ぐらいの風潮があって

今とはかなり隔絶した空気があったし、そういう若い頃の身体価値観更新できない人もいる。

 

 1.政治的な話でネットで戦ってる戦士憎悪気持ち高まる

 2.戦士低学歴なら外国人とか部落とか叩くようになる。

 3.戦士高学歴ならそういう差別バレバレになるものは避けて

   当人なりの「叩いてもいいはずのもの」を叩く。

 

高学歴戦士は「差別でしょ」と叱られずに差別を楽しむために「オタク」とか「ジャップ」とか「男」とかをターゲットにしがち。

近年はそういう従来見逃されてた領域についても差別ヘイト性が見逃されず指摘されるようになっちゃったので高学歴戦士は苦しい。

差別表出をやめて禁欲に苦しむか、先鋭化して「オタクジャップが憎くてたまらないおじさん(おばさん)」でキャラ立ちするかに二分してる。

 

彼等の「なにがなんでもオタクが憎い」という執着心は、ある種の人達の「なにもかもチョーセン人が悪い」と同じ形の脳波を出してると思う。

2020-03-23

( ・3・) クラシック好きの上司ディランを聴きたいと言いだして 3

https://anond.hatelabo.jp/20200323025005

クリスタルマジック

――ところで、わたしは昔から最後のスタンザは少し弱いのではないかと思っていたのですが……。

( ・3・) 弱い? 「リング」と「スプリング」とで韻を踏むのはありきたりだとか?

――弱いというよりは、ピンとこないといったほうが正確かもしれません。「彼女は春に生まれたが、わたしは生まれるのが遅すぎた」――これはどういうことなんでしょう。

( ・3・) 彼女のほうが歳上だったんじゃないか? 50歳くらい。

――それはたしかに too late な気がしますが、もし年齢が離れていることが問題なら、彼女三月まれであれ、七月生まれであれ、一年のうちで生まれた時期に言及する意味はないはずなんです。

( ・3・) 春に生まれようが夏に生まれようが誤差みたいなものからな。

――はい。これではまるで――占星術ではないか

( ・3・) ははは、まさか

――ここに一枚の写真があります1975年に撮られたものです。

https://twitter.com/kedardo/status/1242030916232339458

( ・3・) ボブ・ディラン、本を読む。

――何という本ですか?

( ・3・) 『クリスタルマジック』と書いてある。マジックのつづりが変だけど。

――目次には次のような言葉が並んでいます。「ケンタウルス獅子を狩る」「シャンカラ理論現実をどう捉えるか」「ハクスリーの知覚の扉」「アジナチャクラあるいは第三の目」「カバラの諸相」

( ・3・) 神秘主義ロイヤルストレートフラッシュという感じだな。

――星座が何であれば、支配星は何、エレメントは何、という表も載っています

( ・3・) 本を読め、ただしまともな本を、と釘を刺したばかりだというのに。

――まともな本も読んでいますよ。このころディランチェーホフコンラッドに傾倒していたはずです。 [3] [4]

( ・3・) じゃあ『クリスタルマジック』はたまたま手にとっただけで、内容を真に受けたとまではいえないんじゃないか

――1974年コンサートツアーを再開した理由を、ディランは次のように語っています。「わたし惑星系 (my planetary system) において土星障害となっていた。その状態がしばらく続いていたが、いま土星は別の場所へ移動した」 [5]

( ・3・) プラネタリ・システムて。

――1976年アルバム『ディザイア』のバック・カヴァーには、タロットが描かれています

( ・3・) タロット! イタロ・カルヴィーノの『宿命の交わる城』は何年だっけ。ちょっと待って――第一部・第二部の合本が出たのが1973年英訳1977年だ。

――1978年のインタヴューでは、占星術を信じているのかと単刀直入に訊かれています

PLAYBOY: OK, back to less worldly concerns. You don't believe in astrology, do you?

DYLAN: I don't think so.

PLAYBOY: You were quoted recently as having said something about having a Gemini nature.

DYLAN: Well, maybe there are certain characteristics of people who are born under certain signs. But I don't know, I'm not sure how relevant it is.

PLAYBOY: Could it be there's an undiscovered twin or a double to Bob Dylan?

DYLAN: Someplace on the planet, there's a double of me walking around. Could very possibly be. [6]


( ・3・) 信じているかといえば、信じてはいない。星座人間気質とのあいだには何か関係があるかもしれないが、どの程度なのかは分からない。――うーん、言質を取られるのを避けているみたいだ。

――もともと質問に率直に答える人ではないのですが。

( ・3・) 思い出した。昔、日本の有名な批評家イェール大学文学を教えに行ったんだが、向こうでは占星術流行っていて、同僚の学者の生年月日がどうのこうのと書いていたっけ。あれも70年代半ばじゃなかったかな。

――期せずして、アメリカにおける神秘主義流行、というテーマに足を踏み入れてしまいました。

( ・3・) ……引き返そうか。

転がる石はふりだしに戻る

――「彼女は春に生まれたが、わたしは生まれるのが遅すぎた」の意味をめぐって脇道にそれてしまいましたが、実は、意外なかたちで問題消滅します。

( ・3・) 占星術よりも説得力のある解釈が見つかった?

――いえ、問題自体が消えてなくなってしまうんです。アルバム発表から一年も経たないうちに、歌詞が書き直されて、最後のスタンザは大きく変わります1975年ライヴ録音を聴いてみましょう。

https://youtu.be/BP_pZ841Nqs

People tell me it's a crime

To know too much for too long a time

She should have caught me in my prime

She would have stayed with me

Instead of going off to sea

And leaving me to meditate

Upon that simple twist of fate


( ・3・) ジェミニ連想させる "she was my twin" も含めて、占星術につながりそうな表現はなくなったな。詩の問題解決を、人は問題消滅によってうやむやにする。

――「彼女わたし双子だった」も、考えてみれば謎めいた表現です。「本当の恋人だった」と「双子だった」とが置き換え可能かといえば、そうではないと思います

( ・3・) 歌詞だけじゃなくて、コード進行旋律も変わっているぞ。

――そうなんです。これまでわれわれが検討してきたことの少なからぬ部分が、このヴァージョンには当てはまらなくなっている。ディランにしてみれば、もう「わたしはそこにはいない」んです。

( ・3・) うなぎみたいなやつだな。

――歌詞の変更は1975年以降も続きます。「彼」と「彼女」とが入れ替わったり――

( ・3・) 体が?

――立場がです。第一タンザで「孤独を感じ」「まっすぐに歩いていればよかった」と願い、第二スタンザで「夜の熱気に打たれるのを感じ」るのは、「彼」ではなく「彼女」になります80年代にはさら全面的な変更があり、90年代には――

( ・3・) もはや原形を留めなくなった?

――いえ、それが――。

( ・3・) それが?

――おおむね元のかたちに戻りました。

( ・3・) ……。

――……。

( ・3・) 「彼女は春に生まれたが、わたしは生まれるのが遅すぎた」も?

――はい。細部の表現は今でも揺れていますが。

( ・3・) 抑圧された占星術回帰……。なくなったはずの問題の再燃……。まるで人生のようだ。

An’ I have no sense of time

――これで「運命のひとひねり」は概観できました。全体について何かありますか?

( ・3・) 英語は易しめだったな。

――ほかの曲はもっと歯ごたえがあるので安心してください

( ・3・) 「彼」と「彼女」との間に何があったのか、曲のなかでは詳しく語られないけど、これは、その、いわゆる一夜の関係というやつなの? [7]

――なぜそう思ったんですか?

( ・3・) 「ネオンの輝く見知らぬホテル」とか。

――ただ、それだと、彼女がいなくなったときの彼の傷心ぶりや、「指輪をなくしてしまった」のくだりはうまく説明できません。

( ・3・) そうなんだよな。じゃあ、ある程度つきあった恋人たちの最後の夜だったんだろうか。

――第一タンザに、「体の芯に火花が走るのを感じた」とありますが、これは恋に落ちるとき表現だと思います。まあ、よく知っている相手に対して改めて火花を感じる、という可能性もゼロではありませんが。

( ・3・) すでにつきあっている恋人同士なら、見知らぬホテルの前でまごまごするのも不自然だしな。うーん、こんがらがってきた。一方では、彼と彼女とは一夜の関係に見える。ある日の夕暮れに物語が始まって、翌朝には彼女は姿を消している。その一方、物語の後半では、彼は生涯の伴侶を失った男のように見える。

――常識観測結果とが矛盾するときは、常識を捨てなければなりません。

( ・3・) 何を言いだしたんだ急に。

――ある日の夕暮れから翌朝まで、と考えて矛盾が生じるのであれば、そう考えるのをやめればいいんです。

( ・3・) いや、でも、ある日の夕暮れから翌朝までじゃないの? ネオンの輝く見知らぬホテル長期滞在して、数年後の朝に彼女はいなくなりました、なんていくらなんでも無理があるだろう。

――キュビズム絵画では、ある対象複数視点から捉え、平面のキャンバス再構成して描きます

( ・3・) 何を言いだしたんだ急に。

――ある日の夕暮れから翌朝まで、という枠組みのなかに出会いから別れまでの一切が凝縮されたかたちで描かれているとしたら?

( ・3・) 時間の流れが一律ではなかったということか? 

――いいですか、時計の秒針が聞こえてくるのは、彼女がいなくなった後です。それから彼にとっての永遠現在が始まり彼女がいた過去は、彼の記憶のなかで遠近法的な奥行きを失うんです。

( ・3・) 時計一種の仕掛けと見立てて、内在的に解釈するわけか。理屈は通っているかもしれないが、常識を捨てさせるには、まだ十分ではないと思うぞ。

――では、時間の流れが一律であるとは限らないという外在的な傍証を。1978年のインタヴューです。

Everybody agrees that that [Blood on the Tracks] was pretty different, and what's different about it is that there's a code in the lyrics and also there's no sense of time. There's no respect for it: you've got yesterday, today and tomorrow all in the same room, and there's very little that you can't imagine not happening. [8]


( ・3・) おい、詩に暗号が隠されていると言っているぞ。

――その点は保留にしてください。

( ・3・) 時間意識は失われている。過去現在未来が同じ部屋に混在して、想像しえない出来事などほとんどない。

――はいどうでしょう

( ・3・) 「運命のひとひねり」の解題ではないんだな?

――アルバム全体についてのコメントです。

( ・3・) そうだな、まだ腑に落ちるとまではいかないが、時間の扱いは気に留めておいたほうがよさそうだ。

――はい。実は、キュビズム絵画や、時間意識をもちだしたのは、次に聴く曲「タングルド・アップ・イン・ブルー」でも同じ問題がでてくるからなんです。邦題は「ブルーにこんがらがって」。ディラン重要な曲を挙げるとしたら、まず10位以内には入る。人によっては1位かもしれない。というわけで、ウォーム・アップは終了です。次は少し難しくなりますよ。

おいとま

そのようにして彼らは「タングルド・アップ・イン・ブルー」を聴き、「シェルターフロム・ザ・ストーム」を聴いた。窓のかたちをした陽だまりが床を移動し、寝ていたストラヴィンスキーの首から下が影に入ってしまった。もう次の曲に進む時間は残っていなかった。デレク・ベイリーCDを持って帰らなければ、と彼は思った。マイルス・デイヴィスビル・エヴァンスならいつでも買い直せる。しかベイリーは品切れのまま再発されないことだってありうるのだ。

「もう帰るのか?」と上司は言った。

はい。それで、デレク・ベ」

「おまえの家は一戸建てだったな、たしか。陽当たりと風通しは良好か?」

「陽当たり? まあ、それなりには。それで、デ」

「窓からの眺めは?」

「眺め? まあ、壁しか見えないということはありませんが。そ」

「じゃあ、決まりだな」と上司は言い、リムスキー=コルサコフの両脇を後ろから抱えると、目の高さまで持ち上げた。

「新しいパパだよ」

それから

かくして予言成就し、わたしは持っていったもの以上を持ち帰ることになる。小さなモフモフと、モフモフの当面の生活必要なモフモフ用品とを。

まずはこの子に、猫としてまっとうな名前をつけよう。このままだと、もし何かの拍子に迷子にでもなったら、「リムスキー=コルサコフ! リムスキー=コルサコフ!」と大声で呼びながら近所を捜し回らなくてはならない。獣医にかかるとだって、きっと問診票に名前を書く欄があるだろう。常軌を逸した飼い主だと警戒され、信頼関係を築くのに支障をきたすかもしれない。

しかし、猫に名前をつけるのは難しい――T・S・エリオットOld Possum's Book of Practical Cats にもそう書いてある。クラシック作曲家では大仰すぎる。ジャズミュージシャンではどうだろう。わたしCDレコードの棚の前に立ち、名前候補ピック・アウトしていく。チェット。論外であるマタタビに耽溺してばかりの猫になってしまいそうだ。ドルフィー。才能も人格も申し分ないが、早世の不安がつきまとう。ベイリーデレク・ベイリーCDを取り戻すまで、わたしはあとどれだけの道を歩まなくてはならないのだろう。

わたしは気づく。予言成就していない。少なくとも完全には成就していない。人知を超えた力によって予言ねじ曲げられ、わたしは持っていったもの以上ではなく、持っていったもの以外を持ち帰ったのだ。新しい家の探検を終え、お腹を上にして眠るさなモフモフよ、おまえのしっぽが曲がっているのも、運命のひとひねりのせいなのか?

[1] 実際にはEより少し高く聴こえる(テープ再生速度を上げているため)。

[2] これ以降、歌詞引用は2小節ごとに改行を加えている。

[3] Bob Dylan. Chronicles: Volume One. Simon and Schuster, 2004. p. 122.

[4] Sam Shepard. Rolling Thunder Logbook. Da Capo Press, 2004. p. 78.

[5] https://maureenorth.com/1974/01/dylan-rolling-again-newsweek-cover-story/

[6] Interview with Ron Rosenbaum. Playboy, March 1978; reprinted in Bob Dylan: The Essential Interviews. Wenner Books, 2006. p. 236.

[7] 草稿では、第三スタンザは以下のように書かれたあと、大きなバツ印がつけられている。"She raised her weary head / And couldn't help but hate / Cashing in on a Simple Twist of Fate." 初めは娼婦として描かれていた点を重視することもできるし、その構想が放棄された点を重視することもできる。

[8] Interview with Jonathan Cott. Rolling Stone, November 16, 1978; reprinted in Bob Dylan: The Essential Interviews. Wenner Books, 2006. p. 260.

2020-03-04

欧州さん「欧州世界的に見て人権先進地域であることは疑いない」

EUにおける人権位置づけ

人権思想発祥の地である欧州が、世界的に見て人権先進地域であることは疑いない。欧州連合(EU)に先立って発足した欧州評議会が1950年に制定した欧州人権条約1953年発効)は、世界人権宣言に基づいて自由権規定した世界最初条約となった。

参考1⇒EU基本権憲章と欧州人権条約

EUとしても、起源である経済共同体から発展を遂げる過程で、人権を法的に規定し、統合の基盤としてきた。ではそれ以降、東方へと拡大を進め、さらにはグローバル化時代突入する中で、人権問題への取り組みはどのようにシフトしつつあるのだろうか。EUにおける人権の法的、機構的な枠組みを概観するとともに、域内および対外的位置づけを明らかにしていこう。



欧州はん……

2019-12-15

anond:20191215152542

おそらくではあるが、左右の骨格がひずんでいてふきんいつであることによって概観問題があるというのは

さいきん発達障害がもんだいになっているが、保険適用される降参は高いと思う

2019-12-14

anond:20191214180641

どちらであれ、王子という地位ステータスは変わらない。

その時点で、野獣の外見で選ばれた。

 

そのまま=得に何の問題もない

概観を変える=すでに選ばれているから、選ばれる可能性は増えない。 そりゃ選ばれないに変わる可能性はある。確率論上は選ばれない可能性が増えるだけのリスキー行為というのは昔から変わってない。

2019-11-26

生理バッジの作者、性加害を戯画化する漫画を描いていた

生理バッジを生んだ小山健氏、性加害を戯画化する漫画を描いていた

生理ちゃん』の作者である小山健氏は、女性への性加害をギャグマンガにしたり、それどころか「時効」と題して「【侵入した女子トイレ】で【使用済み生理ナプキン】を手に取る」過去行為マンガで自ら明らかにしたりしていた。

https://twitter.com/Haruka_5748/status/1198263872802541568

https://twitter.com/tachimimi_makio/status/1197920591384154112

https://togetter.com/li/1434909

 

近頃、大丸の「生理バッジ」が議論を呼んでいる。

店員月経バッジにて明示するというこの大胆な試みには賛否両論あり、概観する限りでは「便利でいい」と支持される一方で、「セクハラ」や「変態へのご褒美」との批判が根強く多数派を占めている(特にTwitterでは)。

生理バッジ」は、漫画作品生理ちゃん』とのコラボ企画で、オモコロ掲載された「ツキイチ!生理ちゃん」の第19話に初登場。ネット上の各所で話題になった。

https://omocoro.jp/kiji/199147/

作中では、「生理バッジ」に否定的な人たちはあたか保守的であるかのように描かれていて、女性社会の中で前進するには「生理バッジ」が重要なんですと言わんばかりだ。

年配の女性否定派、西洋人を賛成派、との描き分けをするあたりがいかにも恣意的で、作者の意図があからさまに反映されている。

しか生理バッジは、果たして本当に「女性のため」になりうるのだろうか。

実際には、「生理バッジ」で女店員下半身個人情報公共に明け渡すことで、女性身体への社会管理や消費を強化しているにすぎないのではないか

上半身裸になる欧米フェミニストと同様、文脈が共有されないために、かえって女性の物象化を促しているだけなのではないか

本当に必要なのはバッジなどではなく、月経困難症などへの社会から理解なのではないか

さて。この第19話が閲覧できるウェブページには、「今回の「生理ちゃん」は株式会社大丸松坂屋百貨店への取材をもとにしたフィクションです。」との注意書きがあり、こうして、案の定大丸梅田店にて「生理バッジ」が現実のものとなったのだった。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191125-00030892-forbes-soci

記事を読む限り、大丸立場は、作中に描かれた百貨店(の女店員であるヒロイン)と同じく「生理バッジ」には肯定的で、先進的な取り組みとして前向きのようである

しかし先述したように、この取り組みには批判が集中している。

否定意見は「生理」に対して保守的な人たちから? 違う。

保守的でなくともその過激さを指摘する声は少なくなく、男女問わず、女店員の「セクハラ被害では、との意見が中心だ。

そしてTwitterでは女性意見の方が目立つ。下半身状態晒し変態へのご褒美」を与えてしまう苦行、との見方が大方共通している。

 

そんな中、「生理バッジ」の生みの親である、『生理ちゃん』の作者小山健氏の過去過去作に注目が集まった。

(冒頭と同じURL

https://twitter.com/Haruka_5748/status/1198263872802541568

https://twitter.com/tachimimi_makio/status/1197920591384154112

https://togetter.com/li/1434909

小山健氏は、女性への性加害をギャグマンガにしたり、それどころか「時効」と題して「【侵入した女子トイレ】で【使用済み生理ナプキン】を手に取る」過去行為マンガで自ら明らかにしたりしていたのだった。

もともと『生理ちゃん』には女性から否定的な声もあった。

男性の作者が月経について語っているのが気持ち悪い、との声は、極端に受け止められるだろうが、しかその男性作者が小山健氏となると話は別だ。

気持ち悪いとの声は、今思えば、作品の背景にある欲望直感した真っ当な感想だったと言えるだろう。

(本論からは多少逸れるが)さらにこの漫画の特徴として、女性の読者に寄り添っているという錯覚を与える技巧に秀でている点が挙げられる。

この漫画は、「ツキイチ」第19話に限らず、生理に関する物事について、とかく二元論的に語りがちである二元論的に捉えるよう読者を誘導し、その二元論選択肢からわかりやすい「正答」を選び出し、作者が読者と同じ価値観もつ味方だと、読者に錯覚させる手法が頻々と用いられている。

結局のところ小山健氏は、性加害さえも戯画化する強烈なギャグ漫画家と、生理ネタ女性読者からの支持を集める「チンポ騎士団員」とのハイブリッドであると匂わせる状況証拠を、とうに出揃わせていたのだった。

これではやはり「女の敵」「生理の敵」としか判断されようがないのではないか

2019-10-24

田中亜以子さんの論考が滅茶苦茶

「感じさせられる女」「感じさせる男」という役割は、いつ生まれたか(田中 亜以子) | 現代ビジネス | 講談社

これな。中を読めばなるほどと思わされる近現代面白いトピックがたくさん書いてあるんだけど、それはいいんだが、総論があまりにおおげさじゃね? 「男性女性を『感じさせる』セックスデフォルトとする価値観誕生は、20世紀初頭の西欧に見出すことができる」とある。マジかよ、と驚いた。

とはいえ女性受動的、男性能動的とする当時の性別観は強固に維持された。(中略)『感じさせられる女/感じさせる男』の誕生である」ともある。そこに至る論旨がよくわからないんだが、なんか「女性受動的、男性能動的とする性別観」イコール「感じさせられる女/感じさせる男、という性別観」であり、そんな価値観19世紀以前の地球人類には存在しなかった、と言ってるように読める。そりゃいくらなんでもおおげさじゃねーの。

そんなに最近まれ特殊価値観だとしたら、「昔のセックスは男女対称だった」という例が,いくらでも挙げられるハズだ。しかしどこまで読んでも、それは、ない。ないのはどう考えてもオカシイんだが、そう指摘するブコメもない。春画では男女が対称的に絡み合ってる、という仄めかしが冒頭にあり、全体の締めに「性的快楽平等は、女性リプロダクティブ・ライツ保障はもとより、社会的女性男性と対等な存在となることなしに、ありえない。そして、そのときこそ単純な『感じさせられる/感じさせる』という性役割消滅しているのではないだろうか」とあるが、その割に、江戸時代町人男女は社会的に対等で性的に対称だった、のかどうか、踏み込んだ検証もない。なんでないの。ないならなんで仄めかすの。

オスがアプローチし、
諾否の決定権はメスが持つ。
オスが攻めでメスが受け。

その構図が、西暦1900年以降の西欧発明されたものだっちゅーの? アホか。地球上の大抵の虫も鳥も、カメレオンクジャクラッコカメも、そういうふうになってるじゃないか。それでも普遍的とは言えない、というなら別にそれでいいけど、数億年単位歴史があるものを「誕生は、20世紀初頭の西欧」って、ないわー

◉◉

精子は貧弱だが活発で無尽蔵、卵子は富栄養だが不活発で希少である。種の生存戦略としてそれが普遍的な正解だとは言わない。原初地球原初の海の所与の条件下で、たまたま結果としてそういうタイプ勢力を拡大した、ということなのかどうか、まあとにかく事実としてそうなった。そういうタイプ生物於いては、オスが遺伝子を残す確率は、ほぼ、孕ませたメスの数に比例する。要するに、片っ端からヤリたがるのが正しい。

一方、メスはいくらヤッたって、一繁殖期当たり、通常一体のオスの子しか孕めない。当然、遺伝子を残す確率を高めるには、相手を厳選しなくてはならない。クソみたいなカスみたいなオスに孕まされたら一巻の終わりだ。なにせ卵子は希少なのだからヤリチン英雄だがヤリマンは愚か。例外は「タマシギ」くらいしか知られていない。

ヒトの場合で言うと、オスは1年で300人を孕ませることだって(3000人だって原理的には可能だが、メスはその間、一度しか妊娠できない。クソみたいなオスのアプローチを、時にかわし時に撥ね付け、同時に一方では懐妊のタイムリミットも気にしつつ、落としどころで妥協して決断して受諾するしかない。人気ブコメに「女が『やらせてあげる』(男が『やらせてもらう』)っていう表現意識絶滅してほしい」というのがあるけれど、そういう意識の根源はここにあり、絶滅はなかなかむずかしいと思う。「誕生は、20世紀初頭の西欧」って、ないわー

◉◉

昔のブンガクの話をする。好色一代女は、「堂上家の姫君に生まれた一代女が、その道を踏み外して、快楽と苦悩とのないまぜになった売春生活の末に、次第次第に転落し、太夫から天神私娼へと堕ちてゆく」話で、1686年刊、とWikipediaにある。

あるいは八百屋お七。これはどこまでが史実でどこが創作文学なのかわからないんだが、大火で焼け出されたうぶな少女が、避難所遊び人にヤラれちゃって忘我の境地を知りメロメロになり、そのオトコに逃げられて想いを募らせ罪を犯すという話が、当時も、現代においても、深い同情と共感を呼ぶ。

あるいは竹取物語。男たちが求婚し、諾否の決定権は女が持つという、まさにそういう構図の話だ。

あるいは「逢ひ見ての のちの心にくらぶれば 昔はものを 思はざりけり」とか「つれなのふりや すげなのかおや あのようなひとが はたとおちる」とか、どうですか。エロいでしょう。西洋寓話には「眠れる美少女イケメンキスで目覚める」というのが多く、男女逆のは聞いたことがない。あれも、そういうことじゃないんですか。

あるいはオウィディウスの「恋愛指南」(複数和訳があるらしい。以下はネットで拾いましたすみません)。「私は[女が]自分の喜悦をついもらす声を聞くと嬉しくなる。私に待ってくれとか、こらえてくれとか、いってくれるのは嬉しい。女の愛の狂的な、もう参ったという目つきを見たいものだ。彼女をぐったりさせたい。もうさわってくれるなと拒ましめたい」「目当ての女性の膝に塵が落ちかかるようなことがあったら、指で払い取ってやらねばならぬ。たとえもし塵など全然落ちかかってこなくとも、やはりありもせぬ塵を払い取ってやりたまえ。なんでもいいから、君が彼女に尽くしてやるのに都合のいい口実を探すのだ」「接吻を奪ってからは、満願成就までなにほどのことがあろうか。ああ、なんたることぞ。そんなのは恥じらいではない、野暮というものだ。力ずくものにしてもいい。女にはその力ずくというのがありがたいのである。女というものは、与えたがっているものを、しばしば意に添わぬ形で与えたがるものだ」紀元前の書らしいよこれ。

これらに接して素直に浮かぶ感懐は、オレの場合、ああ、エロ事情って二千年前から変わらねえんだな、というものです。お前ら様はどうですか。ちなみに怪人小谷野敦は、怪著『もてない男』の中で「近代以降と中世以前との違いばかり強調するのがいまどきの流行だが、共通点だって普通にある(大意)」と述べている。「誕生は、20世紀初頭の西欧」って、ないわー

◉◉

まあブンガクは置いとくとして、「ほとんどの生き物が、オスが性的アプローチし、諾否の決定権はメスが持つ」というのは、珍説でもなんでもなく、大抵の人が知っているはずの事実だ。「ほとんどの生き物で、まあ控えめに言ってもほとんどの哺乳類で、メスは交尾の間、ただじっとしている」というのも「ヤリチン武勇伝として語られがちだが、ヤリマンは呆れられる」というのも、大抵の人が知っている。「男の性欲は視覚からでも、あるいは内なるリビドーからでも一瞬で火が点くが、女の身体時間をかけ手順を踏んで優しい接触から始めてもらわないとなかなかスイッチ入らない」とか、「多くの男は射精快感自然に知るが、多くの女は上手な男に上手に開発されないとなかなか目覚めない」とかいうのも、まあ俗説かもしれないが、フェミ勢を含む多くの人が直感的に、かつ体感的に、認めているのではないか

若い女可愛い」というのも、無視できない。もちろん筆者なら「それこそまさに社会押し付けジェンダーロール」と言うだろうが、本当にそうか。「ヒトは、小さくてすべすべでふわふわで声の高い生き物を可愛いと感じ、愛でたくなるようにチューニングされている。子育てに有利だから結果としてそういう特性が優位になった」という仮説は、そんなにおかしくないと思うんだが。写真を見るとこの筆者自身、明らかにオレより可愛い

「オスが攻めでメスが受けなのは性器の形状から考えても当たり前」というような一見バカっぽい主張だって、「いつ生まれたか」を本気で考えるなら、当然アタマをよぎるはずのファクターだ。

なぜ、それらをすべて無視して、20世紀初頭の西欧なのか。

それは、「いつ、なぜ生まれたか」を、本気で考える気がないからだ。

この人は「それは社会的刷り込みに過ぎない。それもごく最近の、特殊な」という結論ありきでものを言ってる。だから、その結論に都合の悪い話は無意識スルーする

◉◉

ホニャララという価値観はなんら普遍的ものではない」式の主張は、確かに快刀乱麻感があって気持ちいいが、そもそも価値観というものはすべて何らかの偏りであり、したがって「普遍的ではない」のは当たり前だ。それだけでは「価値観価値観だ」と言ってるのと変わりない。

それが意味を持つのは、ホニャララフリー世界も意外に広い、という事実とセットの場合だけだ。例えば「チョンマゲはカッコイイという価値観」に対して、「チョンマゲを奇異に思う世界の方が圧倒的に広い」と提示することには意味がある。また例えば「食事というもの主食とおかずから成る」と思い込んでる人に、そうでもない文化圏存在を示せば、有益な目ウロコ落としになるだろう。だが「感じさせられる女」の論考には、男女が互いに感じさせ合う文化圏も意外に広い、というような例は、ぜんぜん出てこない。

そんなら、最初からこう言えばいいんだよ。「普遍的かどうかとか、いつ生まれたのかとか無関係に、私はその価値観が嫌いだ」と。「想像してごらん、男女が対称的なセックスを。私を夢想家だと笑うかい?  But I'm not the only one. I hope someday you'll join us」と。

オレは「セックス快感の授与と受容において、男女はもっと対称的であるべきだ」という、なんとなくジョンレノンっぽい主張を、批判する気はない。特に賛成でもないが反対でもない。そう思う人はそう主張すればいいと思う。少なくとも、悪い意見じゃない。

また、男女の性行動の非対称性自然根拠があるからと言って、「自然根拠があるから肯定・維持すべきだ」とも思っていない。例えば「痴漢は男が多い」ことには、生物としてもっともな理由があると思うけれど、だからといって痴漢擁護する気はない。いくら本能的にもっともであっても、否定されるべきことというのはある。

からね、その主張自体は、べつにいいんだよ。ただ、その主張を強化するために、客観を装ってもっともらしい嘘を述べ、あるいは誰かのもっともらしい嘘を本気にし、それをあたかも確定した事実であるかのように無批判引用し、自分の主張の根拠とし、都合の悪い要素はスルー、という、その姿勢がイヤだ。恥ずべきだ。

◉◉

オレの方こそ些細な点をおおげさに問題にしてるのだろうか。

例えば「そういう価値観は太古からある。ちょっと20世紀初頭の西欧から概観してみよう」とでも書いてあれば何も文句はないんだし、脳内さらっとそう読み換えて流すのが大人のたしなみなのかも知れない。だけどさー、「いつ生まれたか」というタイトルで、いやまあタイトルなんてものはね、著者の意向無関係編集者が後から勝手につけたりするもんだけどね、これの場合は本文中に「本稿では、『感じさせられる女/感じさせる男』という役割が、そもそもどのようにしてつくられていったのか、その歴史的経緯を概観したい」と書いた上で、直後に「誕生は、20世紀初頭の西欧」って、はっきり書いてあるんだもんよー。長くてごめんねー。

2019-10-21

[番外編]ラグビーW杯 準々決勝概観準決勝展望

こんにちは

レビュー増田です。

日曜の日本×南ア戦、結果は少し残念なものとなったが、ちょっと苦し紛れっぽくポストしたプレビュー試合の見所を紹介でき、観戦の良い補助線になったというコメントいただき、多くの人に楽しみを提供できたかもしれないと思うと嬉しかった。

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日本代表の試合となると、勝ち負けの結果が最大の観戦ポイントとなるのは避けがたいが、そうなると負け試合になった時、ただ悔しい、辛い、つまらない、みるんじゃなかった、という思いも心に湧き上がってしまう。

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増田としては、それだけではなくて、事前に何をもって戦いに臨み、実際にフィールドで何が起きているのか、というところに目を向けて、このスポーツ面白みを発見できる見方を知って欲しかった。

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また、見方において日本戦だけでなく他の試合においても思うところあり、スコットランド戦レビューでも触れたように、「勝者の物語」はまた「敗者の物語」という側面を持っている。

日本に敗れたチームや、強豪に敗れたチームの詳細にも触れて、普段の観戦よりもう少しだけ多くの視点から風景を共有したいと思った。

そう言った意味では、ウェールズ×ジョージア戦や、ちょっと説教を頂いた日本×スコットランド戦レビューも、その遂行面ではともかく、視点としてはまあまあ気に入っている。

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さあ、準々決勝の4試合だが「多分リアルタイムで観るの難しいっぽいなー」と言っていたものの、蓋を開けてみるとクアラルンプールから帰国便は6時間余りあり、機内のモニタでも国際スポーツチャンネルがあったので、19日の2試合リアルタイム観戦ができた。

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さらに、南ア戦の翌日は1週間の旅の疲れを癒すために休暇をとっていたので、オンデマンド放送ウェールズ×フランス戦も観戦できた。

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詳細なレビューは書ききれないが、これらの試合概観し、準決勝展望についても触れたいと思う。

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イングランド×オーストラリア試合は、伝統的な重くてシンプルフィジカルラグビーに4年で鍛え上げた強力なオープン攻撃を組み合わせたイングランドの「進化フィジカルラグビー」と、「ストラクチャー」ではあるが地上戦のランで組み立てる今となってはクラシカルオーストラリアの「シークエンスラグビー」の激突となった。

シークエンス台本)」と言いながらも、オーストラリアはその布陣においてSHウィルゲニア、SOのクリスチャン・リアリーファノ、FBカートリービール試合タクトを振れる3人を並べ、トリプル司令塔攻撃冗長性と予測不能性を加えていた。

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しかし、その3人をもってしてもイングランドの強固なディフェンスの穴を見つけることができず、長時間ボール支配したにも関わらず、その時間に見合ったスコアを獲得できなかった。

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スタッツをみることができるなら、「ボール支配率(possession)」と「ゲインメーター(meters made)」に注目してほしい。

オーストラリアは62%もポゼッションし、イングランドの2倍以上の距離メイドした。

にもかかわらずスコアにはつながっておらず、これは多くの場合エラーディフェンスにあって突破ができなかったという事で、非常に効率の悪い攻めをしていたことを意味する。

このことの視点をひっくり返してタックルに注目してみると、イングランドタックル数において86回のオーストラリアに倍する193回のタックルを見舞っていたにも関わらず、オーストラリアの13回のタックルミスに対して21回のタックルミスしかしていない。

6.6回に1回捕まえられなかったオーストラリアに対し、倍の数を試して10回に1回しかミスしていないということだ。

イングランドディフェンスのなんと強固なことか。

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効率無視したメーター数と運動能力で圧倒するのはオーストラリアスタイルであり、簡単に変えるのが正しいとは言い切れないが、ボールを持たずに白い壁を作り、切り返しからの一発で獲るのもまたイングランドスタイルであり、オーストラリア自分たちプランに持ち込めたが、遂行の面でイングランド問題を突きつけられた、という形になった。

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オーストラリアイングランド、双方のHC、マイケル・チェイカエディー・ジョーンズコーチボックスでブチ切れる事で名高いが、フラストレーションの溜まる展開も、結果はかなり一方的ものとなり、チェイカはキレるというより憮然としてしまった。

こうしてイングランドが準々決勝に次いでまたも準決勝に一番乗りした。

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スタイルを貫いたのに壁に跳ね返される展開となった第一試合だったが、第二試合増田さらに息を呑むような衝撃的な光景を目の当たりにする。

ニュージーランド×アイルランド

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今年のテストマッチオールブラックスを破り、直前まで獲得した世界ランキング1位を引っ提げてW杯に乗り込んだアイルランドだったが、彼らはその「1位」という数字の当てにならなさを残酷なまでに突きつけられた。

もっと確実な数字で。

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36%しか獲得できなかった「地域獲得率(territory)」、オールブラックスと比して8割ほどの回数はボールキャリーできたのに半分ほどしかメイドできなかった「ゲインメーター(meters made)」、クリーンブレイク僅か2回、そして最終スコアの46−14は、「どんなプランを持っていたにせよ、ほとんど何もさせてもらえなかった」という事を意味する。

守備においては悲劇的ですらある。

オールブラックスとほぼ同じ回数タックルを見舞っていたにも関わらず、2.5倍もタックルミスをしてしまい、8回ものターンオーバーを喫している。

実際見ても、あの緑の壁が地上戦でズルズルと下がっていたのは恐ろしい光景だった。

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オールブラックスはアーディー・サヴェア、ブロディ・レタリックなど強力FW陣が躍動し、コーディーテイラー、デーン・コールズ(驚くべきことに2人ともFWだ)、ジョージブリッジなどの驚異的なランナーが次々とラインを破り、アーロンスミスボーデン・バレッドがその閃きで違いを作り出したが、増田個人的POMとしてSOのリッチー・モウンガを挙げたい。

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この地味な司令塔は、敵陣に侵入し、すわ驚異的なアタックが始まるぞという時でも、デフェンスラインが浅いとみるやゴロパントを蹴って22mのさらに深くからセットプレー相手に強い、ボールが暴れるやドリブルで蹴だしてボーデン・バレットへ脚でのパス

黒子に徹しながらも異常な反応速度と驚異的な回転の早さで黒衣の王者を動かした。

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後半2トライを奪ったアイルランドだが焼け石に水

緑の巨体を一蹴したオールブラックスが今度は白い壁がまつ準決勝に駒を進めた。

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かい数字の話が続いたのでスタッツからは少し離れることにしよう。

ウェールズ×フランスは、準々決勝で唯一、1点を争うクロスゲームが演じられた。

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緑の芝に赤と青のユニフォームが映える一戦は、個人の閃きで予測不能攻撃を仕掛ける青のフランスに対し、壁を作って切り返し、直線的なランとハイパントサインプレーからの一発を狙う赤のウェールズという展開となった。

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前半からボール支配し、次々と不確実性を突きつけるフランスに対し、守勢に回るウェールズは、数少ない攻撃のチャンスを得ても、ダン・ビガー、ガレス・デービスリーアム・ウィリアムズ個人しか出来ることがない。

そもそもウェールズは3フェイズ以上の攻撃になるとすぐに手詰まりを起こしてしまい、そこから先はキック個人技と密集戦くらいしかやることがなくなってしまうのだが、その3フェイズの切れ味で尸の山を築いてきたチームだ。

ボールをもってジャズセッションを奏でたいフランス相手に気分良い時間提供してしまう。

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しかし、しかしだ、フランスにはなぜかW杯で顔を出す、悪い、致命的に悪いクセがある。

前回W杯で密集のどさくさに紛れてオールブラックスリッチー・マコウに芝との挟み撃ちにするプレスパンチを繰り出し退場者をだした様に、今回もLOセバスティアン・ヴァーマイナモールのどさくさに紛れてウェールズ選手に肘打ちを見舞ってしまう。

しかもこれがレッドカード

掲げられた赤いカードは同じ赤のジャージを着たウェールズにとっては幸運カード、青のフランスにとっては逮捕状に見えたことだろう。

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ここからウェールズは徐々に息を吹き返し、ついには土壇場で勝負をひっくり返した。

フランスは優位に進めていた試合を自ら壊してしまい、涙を飲むことになった。

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W杯が始まってからというもの、「あーこりゃマズいな」という状況を執念でひっくり返し、薄氷勝利の道を踏み抜かずに歩き続けるウェールズは感嘆に値する。

毎度毎度、怪我人の穴埋めで呼び出されて司令塔になるW杯男、ダン・ビガーは、男であればこうありたいと思わせる勝負強さだし、肘打ちを食いながらもPOMに輝いたアーロン・ウェインライトは全てのパパが見習うべきで、父たるもの大男はちょっと厳しくてもヤンチャな娘の肘打ちくらいには耐えないといけない。

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土壇場に強い男たちの活躍準決勝3番目の椅子ウェールズのものとなった。

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そして準々決勝最後試合は昨日のレビューで書いたとおり。

4番目の椅子の獲得者は南アフリカだ。

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準決勝ニュージーランド×イングランドウェールズ×南アフリカという組み合わせとなった。

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ここで準決勝2試合展望について考えてみたいと思う。

ニュージーランドイングランドの対戦は実力伯仲だ。

ここまで圧倒的な強さを見せつけるオールブラックスだが、相手に付け入る隙を与えずねじ伏せてきたのはイングランドも変わらない。

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しかオールブラックスが優位に試合を運ぶのではないだろうか。

重厚クラシカルスタイルから進化して、未来フィジカルラグビーとでもいうべき戦法で次々と対戦相手を沈めてきたイングランドだが、その選択肢の多さが逆にオールブラックスの付け入る隙となるかもしれない。

いっそランニングを捨てて激しく前に出る高速ディフェンスによってオールブラックスモメンタムがつく前に潰し続け、ロースコアの展開に持ち込んだほうが勝機が見えて来るのではないかとも思う。

オールブラックスとしては、いかにして前に3mのスペースがある状態ボールを持つかということになる。

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名将スティーブハンセンと、勝負エディー・ジョーンズの采配に注目だ。

また、エディーがいつコーチボックスでブチ切れるかにも注目だ。

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南アフリカとウェールズの戦いに関しては、ともにフィジカルを盾にしたディフェンスに特色のあるチームであり、小細工を弄するような対戦になると考えづらい。

双方ともペナルティゴールを積み上げた上で、試合合計でも3個以内のトライを奪い合う展開になるのではないかと思う。

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自分自尊心を守る為に見えてるものに目を瞑る誘惑には耐えなければいけないが、それでも南アフリカが優位にゲームを進めるのではないだろうか。

南アフリカの方が取れる選択肢が多い気がするのだ。

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翻って必殺の一撃が世界最高クラスフィジカル相手にも通じるのか試さないといけないウェールズだが、どうもクロスゲームには縁があり、かつて日本相手テストマッチでも70分過ぎのドロップゴールで逃げ切った経験がある。

今回ももし75分を過ぎて手が届く点差なら何でも起き得る。

渡りうまい大男達がまたも勝負の谷を超え、頂への挑戦権を得るだろうか。

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日本の挑戦は終わったが、W杯で残された4試合はいずれも興味深いものばかりだ。

みんなも是非もう少しお付き合いいただきたい。

anond:20191020231916

2019-10-19

[番外編]ラグビーW杯 準々決勝 日本 vs 南アフリカ プレビュー

1週間のご無沙汰、レビュー増田(ありがたく名乗ることにした)です。

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これがポストされる19日は、イングランド×オーストラリアニュージーランド×アイルランドという非常に興味深い対戦が行われ、レビューのしがいがあることは間違い無いのだが、実は増田はこの1週間、所用で日本におらず、帰国日がまさに19日の夜になる。

なので、これらの対戦をレビューしてポストする頃には、日本×南アという大一番に皆が集中していることになるだろう。

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そこで、今回は番外編として、前回の日本×スコットランド戦でも触れたように、増田マレー半島北上しながらボーッと考えた南ア日本が取りうる選択肢展望について触れ、プレビューとしたい。

プレビュー分析すると良いのが、「双方や一方の戦略戦術機能せず、パッと見で凡戦や圧勝劇なったとしても、そこに遂行にまつわるドラマを感じることができる」という所だ。

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このプレビューで、みんなが事前に自分なりの注目ポイントを見つけることができ、より楽しく観戦できれば最高の喜びだ。

因みに前回のレビュー羽田空港外国人に囲まれながら試合を観戦し、翌朝クアラルンプールからポストした。

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4年前のW杯アップセットを演じ、今回も驚異的な戦績でプールAを突破した日本だが、直前のテストマッチの結果が示すように、地力南アには及ばないのは間違いない。

10回やって6回勝てる相手なら地力で優っているとも言えるだろうが。

NZ地元紙が予想した日本勝率24%というのは妥当とも言えるし、むしろ好意的だとも増田は思う。

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まずもっての所、ノックアウトランド勝ち点制でないので、すべての国が点数の大半をペナルティーゴールであげるような「堅い」展開になりやすい。

南アフィジカルを盾にしたディフェンシブでセットプレー中心のぶつ切りラグビーを得意とする国で、そういったゲーム大好物だ。

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また、それは現在メンバーにも現れており、司令塔、SOのハンドレ・ポラード地元南アスーパーラグビーチーム、ブルズで正にそういうゲームタクトを振っている。

ここで出てくるのが、ツーブロックなのかモヒカンなのか微妙髪型の控えSOエルトン・ヤンチースであれば、小柄ながら強気プレーでもって鳴らすSHファフ・デクラークとの連携ボールを回すオープンな展開になるのだろうが、初期代表チームでこのコンビの結果が出なかったため、ポラードの固定となった。

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その後、南アはでかい身体ですぐキレるLOエベン・エツベスや、大会最高クラス長身で掴み合いになると笑顔になるのが怖いLO RGスナイマン、一転してナイスガイオーラが滲み出る大男FLピーター・ステュフ・デュトイ、怖いとかナイスガイとかもうそういう話じゃなくてプレー身体も顔もなんかサイボーグっぽいHOマルコム・マークス、そんな中でどこか哲学者のような雰囲気を漂わせるキャプテンFLシア・コリシなどのFWが中心となった堅いラグビーを基本としながら、「ポケットロケットWTBチェスリン・コルビや、海外中継などだと「マッピンッピ!」と独特のアクセント名前を呼ばれる俊足WTBマカゾレ・マピンピ、直前のテストマッチ連続トライを挙げたワンダーボーイSHハーシェルヤンチース(本日2回目のヤンチース)などを加え、身体をぶつけてよし、走ってよしの非常に攻略しづらいチームになってしまった。

因みにシア・コリシは極貧の身からラグビーのし上がり、功なり名を遂げると、幼い頃に生き別れになった腹違いの妹を自力で探し出し、非常に煩雑な法的手続きを経て養女として迎え、共に暮らしているという。

知的人物として知られ、FW戦には付き物のジャッジ解釈をめぐるレフェリーとのコミニュケーションバッチリだ。

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おそらく南ア戦略ファーストチョイスは、ここ一番の時にオールブラックスさえ封じ込めるやり方、ハイパントを上げて着地点の競り合いやキャッチ後の攻防で直線的にドカンカン身体を打つけ、ボールを前に落とすノックオンからスクラムを狙ったり、ボール争奪戦で時に頭を突っ込み、時に圧力をかけて日本規律を崩してペナルティー獲得を狙うというものになるのではないかと思う。

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マイボールスクラムになったらまた直線的に走ってスクラム脇を急襲し、身体を打つけて1コマ前に戻る。

接点の圧力対応するため日本が人数を集めれば、さあ外のスペースに展開だ。

強力なランナーがいる。

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もっと良いことにペナルティーを獲得した場合、素直にペナルティーゴールで3点を狙うか、タッチキック前進してトライを狙うかは考えどころだ。

タッチ前進したあとの狙いは、立っての密集、ドライビングモールとなる。

日本は今大会スクラムになかなかの強さを見せるが、モールは止め切れていると言い難く、フィジカル絶対の自信を持つ南アが3点で満足せず、これを狙ってくる確率は高いとみる。

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日本としてはこの展開になりたくない。

なので、アイルランド戦やスコットランド戦で見せた、「ボールキープして攻撃時間を使う」という戦術が考えられる。

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しかし、ここで問題になるのが日程と経験値だ。

今回、南アは十分な休養日があり、たとえ守り通しの展開になっても、体力切れは起こしづらい。

それに、地上戦身体をぶつけ続けると、その衝撃で消耗してしまい、日本の方が先に体力切れになってしま可能性がある。

キープするならどのタイミングで繰り出すかが悩みどころとなる。

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さらに悪いことに、南アの多くのプレイヤー日本の早さや多彩な攻撃、意外と侮れないフィジカルの強さなどを「感覚的に」知っている。

これは日本代表クローンチーム、サンウルブズスーパーラグビーに参戦して数年来南アのチームと対戦し続けているのと、南アの多くのプレーヤーがジャパンラグビートップリーグプレーしているためで、お互いに顔見知りの選手も居るくらいだ。

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そこで考えられるのが、サモア戦で日本がとった、「ボール相手の背後に蹴って背走させ、身体接触を避けながら前進し、走力を削る」というやり方なのだが、これも蹴ってしまう事には変わりないので、相手が充分なところに蹴ると、正に相手好みの展開の呼び水となってしまう。

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大会日本ディフェンスはよく機能しているが、国際的日本評価は「恐ろしく早いテンポの多彩で素晴らしい攻撃と、脆弱守備を併せ持つ、『よく取るけどよく取られるチーム』」というもので、増田から見てもそういうチームであって、できれば守勢には回りたくない。

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南アが唯一対応に後手を踏む可能性があるのは、ボールがあっちに行ったりこっちに行ったり、攻守の交代が目まぐるしくなる「アンストラクチャーラグビー」の展開だが、その起点がハイパントだったりすると巨人揃いの南ア空中戦で競り勝たないといけない、ということになる。

ハイパントキャッチが「当たりの日」じゃなかったら果たしてどうやってここまで持ち込む?

アンストラクチャーのもう一つの起点は相手が持ち込んだ密集、ラックボールを無理やり引っこ抜いたり、激しいタックルで落球を誘い、有利状況の反則流し(アドバンテージ)で相手が攻めから守りへ切り替えられないうちに走り抜けるというやり方だ。

こうなってくると姫野やリーチ大阪弁第二外国語のトモさん(トンプソンルーク)に頑張ってもらうしかない。

エツベスがまたキレるかも、とか考えてる場合ではない。

というか、むしろソレについて考えなければいけないのはシア・コリシの方で、大体において宥めてしまうので期待薄だ。

あとデクラークも小さい身体で掴み合いには一歩も引かず、何だったら自分から掴みに行く勢いなので、危なっかしい事この上ない。

シア・コリシの胃壁の強さには感嘆するばかりだ。

あ、マルコム・マークスは大丈夫。彼は多分そういうの超越してる。

まあそれは良いや。

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日本はこれらの考えられる展開の中で、今まで挙げた戦術を切り替えて勝利の緒を探すかもしれない。

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ランキング1位だったアイルランドと5位だったスコットランドを倒したからいけるっしょ、と思いたくもなるが、このように概観した上で考えると、相性で見たところはそれら2チームより遥かに悪いのが現状ではないだろうか。

日本は相性最悪の強敵を前に、わずかな隙間に手を突っ込んで勝利へのドアをこじ開けるプランを見つけなければいけない。

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注目は最初の15分に日本ボールを持った時に蹴るか・キープするか、その後さりげなく戦術が変わっていないか前後半で戦術修正が入るかというプランのところと、地上の密集・ラックでどちらが優位に立つか、ファーストスクラムがどちら優位になるか、エラーや反則の数が時間と共にどう増減するかという遂行のところだと思う。

みんなはここを見てみてほしい。

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果たして試合は4年前の再現となるか、4年越しのリベンジとなるか。

増田普段序文で書く話を今書いてしまったので、レビューで何を書こうか、ちょっと不安だ。

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あ、あと日テレの実況が酷いという意見散見されるが、以前はラグビー界の松木安太郎にならんとして感情爆発実況をしていた元代表とか「いや、展開の複雑なラグビーでそれはちょっと」みたいなのもあったんだから、それを踏まえた上で、今回、数年来みずから映像編集してまでミニ番組Youtube配信ラグビー普及に尽力してきた日テレ安村アナはなかなかい仕事をしている思うぞ。

anond:20191014075520

2019-09-21

ラグビーW杯 21日第2試合 ニュージランド vs 南アフリカ レビュー

前のレビューをみんな読んでくれて、ラグビーの見所が伝わったというのが嬉しいので、注目の対戦カードが立て続けに3試合行われた21日の試合も続けてレビューすることにする。

義務感は感じてないけど、さすがにいい試合すぎて、これはちょっと書きたくなったので。

これでラグビーW杯もっと楽しんでもらえるとれしい。

とはいえ、全部は厳しいので1試合を選ばせてほしい。

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21日は面白い試合目白押しで、全く違う個性がぶつかったオーストラリア×フィジー、似た者どおしのシーソーゲームとなったフランス×アルゼンチンも良かったのだけど、この日最注目のカードということと、増田本人が普段から南半球ラグビーを追っており、選手個性もとりたい戦術理解してるということで、ニュージランドオールブラックス南アフリカスプリングボクス試合としたい。

南アフリカというと4年前、日本アップセット演出したので、ライバルとみなす向きもあるけど、実力でいったら日本は話にならないくらい負けている。

絶対王者オールブラックスはいうと、圧倒的に強い彼らが肝心なところで負ける時、相手フランスか、このスプリングボクスであり、因縁でいうとこちらの方が深い。

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ゲームが始まる前に、オールブラックス伝統ウォークライハカパフォーマンスをしたのだが、その演目は「カパオパンガ」であったのにちょっと驚いた。

通常、予選では、もう一つのバージョンである「カマテ」が演じられることが多いのだが、大勝負の時しか出ない「カパオパンガ」であったのはオールブラックスも相当な気合いが入っていたのだろう。

ちなみに、ハカは通常、リードとよばれる独唱からはじまり、これだけはマオリの血を引くメンバーでないといけない。

今回のリードはTJペレナラ。第二スクラムハーフ最近は彼が多い。

世界最高とも言われる第一スクラムハーフアーロンスミス資格があり、彼がリードだったこともあるが、国際試合の旅先で女性トイレに連れ込み、セクシー行為に及んだのがオールブラックスっぽくないと懲罰を受け、代表から外れていた時期があり、その時からペレナラリードになった。

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さて試合の方だが、伝統的にこのカードロースコアになることが多く、その理由スプリングボクスのとる戦術にある。

一言で言うと「トライはいらない、マイボールもいらない」。

彼らはボールを持つと、非常に単調な攻めを繰り返し、パワーをテコに相手苦し紛れペナルティを狙ったり、キックを蹴って落下地点でど迫力のタックルかまして、ポロリからリスタートスクラムでパワーで押しつぶして前進を狙う。

大事なのはディフェンスで、キックボールを渡すので、絶対突破されてはならず、それさえ可能ならロースコアにコントロールできる。

こんな戦術が取れるのは世界でもスプリングボクスくらいだ。

オールブラックスの華麗なパス回しと走力は世界一だが、それを止めうるのが「単純なガタイデカさ」「常識はずれのパワー」「きれない集中力」「決してサボらない真面目さ」そして「異常なくらいの単純さ」というのが面白い

実際この試合でもスタートスプリングボクスが狙い通りコントロールしていた。

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ただ、計算違いが生じたのは前半20分ほど。

予想外を演出したのはオールブラックス10番、リッチー・モウンガ。

彼は前W杯から3年ほど、本日15番に入ったボーデン・バレット怪我で今大会出場できなかったダミアン・マッケンジーの陰に隠れて、司令塔としては「第三の男」扱いされていたが、今年になって地元NZのチームでの活躍頭角を現し、オールブラックスの10番を射止めていた。

オールブラックスは、このどちらかと言うと手堅さと抜け目なさを信条とする地味なモウンガと天才的な閃きのある派手なバレットの2人を併用し、実質W司令塔形成していた。

モウンガについては、栄光オールブラックス司令塔という、ラグビー界において文句ない立場にいるのだが、「天才」だの「イケメン」だの「最注目選手」だのともてはやされるバレットと比べて、彼自身プレースタイルのせいかルックスのせいか立場に見合った注目をされてると言い難く、なんかちょっと悲哀を感じさせるものがある。

とはいえ、この男がこの試合を大きく変えた。

彼が自陣で平行に蹴ったキックパスきっかけに、オールブラックスは一気にトライを陥れる。

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その後も、モウンガかバレット、どちらかが密集に巻き込まれ機能停止しても、もう一方がゲームを組み立てるので止まらない、という攻めにスプリングボクス対応できない。

前半で計2トライを献上。

この時間帯はあまり長くなく、2トライを与えてしまった一瞬以外はディフェンスもよく機能し、前半のほとんどの時間がむしろスプリングボクスロースコア狙い戦術の通りに進んでいた、でも結果として一瞬の破綻で点差は開いてしまった。

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後半はトライがないとプラン遂行できないスプリングボクスだが、驚くべきことに彼らはあまり戦術を変えず、なんとオールブラックスの一瞬の油断から逆にトライをもぎ取ってしまった。

ここら辺は、自分たちのやることを信じて崩れなければ、幸運一定確率でやってくると言うことかもしれない。

さらに後半20分、SOポラードが虚をついてドロップゴールを狙うと、これが入り、当初の予定通り、「トライはいらない、キックで刻むぜ」戦術現実的に見える線まで引き戻した。

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しかし、その後、お互いがあまり大きなミスをしないまま時間は経過し、いくつかの幸運の中でオールブラックスが獲得したペナルティキックを、地味な男モウンガが確実にきめ、スプリングボクス勝機じわじわと離れていった。

スプリングボクスとしては長時間ゲームコントロールし、自分たち好みのゲーム演出したにも関わらず、前半に一瞬の隙で奪われた2トライ試合を失うという結果になってしまった。

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ゲーム概観としては、オールブラックススプリングボクスも非常に出来が良く、プールに彼らを脅かす敵がいないことから、双方決勝トーナメントに進む可能性は高いと見る。

そうなると、1ヶ月後に彼らは再び相まみえるかもしれない。

そのときスプリングボクス意趣返しできるだろうか。

なかなか楽しみではある。

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ブコメ質問があり、増田的にも非常に印象的だったので、フランス×アルゼンチンにおけるドロップゴールについて解説を試みたいと思う。

多分だけど、チームとしての戦術ではなく、個人のとっさの判断だと思う。

ドロップゴールは陣形ゲームスピードから、出そうなタイミングがわかるものだが、あの時「これは蹴るぞ」というタイミングでは全くなかった。

ゲーム全体の流れを思い出してほしいんだけど、あのゲームは前半、フランスが圧倒的に優位に進めていたものを、後半、アルゼンチンゲームを辛抱強く戻して、ペナルティキックで刻んで追い上げていた。

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特徴的なのはキックモールで、前半、双方まったくキックを蹴らず、ムキになって走り合っていた結果、フランスゲーム支配していたのが、後半アルゼンチンキックを蹴ったり、モールで押すようになり、長時間の走りあいにこだわらなくなった。

その結果、ゲームが落ちついてアルゼンチンは刻みながら追い上げ、ついには逆転した。

この時点で、計画的アルゼンチンゲームコントロール自分たちのものにしていた。

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フランスにとっての後半は、前半とうって変わってコントロールできない上にじわじわ追い上げられてしまいに逆転されるという非常に嫌なムードに飲まれそうになっていた時間だった。

はっきり言って増田アルゼンチンが勝つと思っていた。

そこにリザーブで入ってきた奴がまったく空気に合わせずにシレッとドロップゴールを決めて流れをブった切ってしまった。

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俯瞰で見てる奴がゲームをまるっきり変えてしまうのは、どことな会社などで中途採用よそ者がガラッと慣習をやぶって風穴をあけるのを連想させる。

あれはラグビーフィジカルな面でなく、「我慢スポーツ」「コントロールスポーツ」としてのメンタルな面をよく表していたと思う。

ラグビーでは、戦術フィジカルといった見えるものと、もっと上位にあって見えづらい「客観性」「空気」「メンタル」みたいなもの勝負を大きく左右するケースがあるので、そこにも注目してみると、味わい深くなると思う。

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あ、あとついでに、オールブラックス選手リーコ・イオアネのNZから日本に向かう様子を本人が投稿した動画リンクを貼っとくわ。

彼は「恩人が日本人なので日本語の名前を息子につけたい」と希望した両親に危うく「リエコ」と名づけられそうになったが、「それ女の子名前やで」と訂正され、「リーコ」になった経緯がある。でも綴りはRiekoやんけ。

そんな人たちもやってくるW杯、みなさん楽しんでほしい。

https://www.youtube.com/watch?v=UQGqItNsago

anond:20190920220725

2019-07-02

anond:20190702182505

今回の発端これじゃねえの?

https://twitter.com/solt__P/status/1145718110478934016

それともこっち?

http://trpg.hatenablog.com/entry/2019/02/22/190000

誰が暴れたのか分からんけど、

概観するかぎり「最大勢力」は「お試しなら許容」派じゃないの。

というか「お試しならいいけど本格的にやりはじめるなら買ってね」と

「1度でもお試しで遊んだら買わないと許さない」だと似たこと言っててもだいぶ印象が変わるし

ましてや「体験会すら許さん買え」はまったく話が違ってくると思うけど。

印象操作

2019-06-22

独断偏見で選ぶ、動物を使った心理学に関心のある学生に勧める書籍30選

動物心理学」は動物学習、知覚、認知生理機構といった諸形質の放散と収斂の原理過程の解明を目指す心理学の一領域である

心理学全体の中ではマイナーではあるが、国内研究者の集まりである動物心理学会」は、実は数少ない戦前から続く (1933年発足) 学会であったりもする (ただし、悲しいことに、動物心理学が学べる大学は減り続けている)。

だが、動物心理学を学びたいと思った学生が、何から手を取ればいいのか、あまり紹介の記事が世に出回ってない気がした。そこで、独断偏見で、オススメ書籍を挙げてみた。番号はオススメ順とかではなく、特に意味はない。気になったものを読めば良いと思う。

(1) 動物たちは何を考えている? -動物心理学の挑戦- (技術評論社)

藤田 和生 (著, 編集), 日本動物心理学会 (監修)

日本動物心理学の主だった研究者たちが、動物心理学代表的研究について平易に語った本

(2) パピーニの比較心理学―行動の進化と発達 (北大路書房)

マウリシオ・R. パピーニ (著)

日本語で鈍器のような大きさでまとまっているのはこれくらいか

(3) 鳥能力―小さな頭に秘められた驚異の能力 (化学同人)

渡辺 茂 (著)

鳥類の行動とその神経基盤について解説した本

筆致が軽やかで、ベッドの上で寝転がりながら読んでも十分に理解できる。書名通り鳥限定であるが、名著である

(4) ハトがわかればヒトもわかる―比較認知科学への招待― (共立出版)

渡辺 茂 (著),

同著者がハト比較認知科学研究に特化して書いた本

心理学ではハト伝統的によく使われる。

(5) ソロモン指輪動物行動学入門 (早川書房)

コンラート ローレンツ (著)

動物行動学の創始者ローレンツいか動物と向き合い、その行動を観察していたのかを記したエッセイ

ローレンツ論文は難解で読みづらいことで有名だが、一般向けの著書は対照的に驚くほどとっつきやす

(6) タコの心身問題――頭足類から考える意識起源 (みすず書房)

ピーター・ゴドフリー=スミス (著)

哲学者である著者がダイビングタコイカと接することを通じて彼らの生き方

タコとて侮るなかれ。動物心理学を志す者が覚えていてほしい動物との向き合い方がぎっしり詰まった一冊である

(7) 動物心理学史―ダーウィンから行動主義まで (誠信書房)

R. ボークス (著)

動物心理学が、いかなる過程独立した分野として成立したのかを述べた本

傑作である絶版なので図書館で探そう

(8) 種の起源 (光文社古典新訳文庫)

ダーウィン (著)

言わずと知れたダーウィン古典である。いつ読んでも何かしら発見があるもので、それが古典古典である所以なのだ

余談だが、動物行動学の論文ダーウィンが扱った問題を再び取り上げるときは “Charles Darwin once said…” という殺し文句で始めることがある。

(9) 遺伝子から解き明かす脳の不思議世界 (一色出版)

滋野修一 (著), 野村真 (著), 村上安則 (著)

「脳」の起源と、その発生、さらには脊椎動物の脳のデザインいかに生じたのかを、ホヤから霊長類研究者まで多彩な研究者が論じた本

図や動画が手に入るURLQRコードがついてくる嬉しいおまけつき

(10) 感覚器の進化―原始動からヒトへ水中から陸上 (ブルーバックス新書)

岩堀 修明 (著)

はいかにして出来上がったのか?感覚器 (視覚聴覚、触覚、嗅覚、味覚) が現生の形になった進化道筋解説した本

(11) 生物から見た世界 (岩波文庫)

ユクスキュル (著), クリサート (著)

比較生理学の祖、ヤーコプ・フォン・ユクスキュルが豊かな想像力動物生理学的機序からその「環世界」について語った本

名著中の名著である

(12) 動物環境と内的世界 (みすず書房)

ヤーコプ・V・ユクスキュル

同著者が、生物の生きる、その固有な世界像について、当時の解剖学的知見と合わせてより詳しく解説した本

(13) あなたのなかのサル霊長類学者が明かす「人間らしさ」の起源 (早川書房)

フランス・ドゥ・ヴァール (著)

チンパンジー研究者大家、ドゥ・ヴァールの一般向けの著書

ドゥ・ヴァールはかなり擬人主義的な研究者で、研究者によって評価が真っ二つに分かれる。動物心理学一枚岩ではない。氏の著作同意するかどうかは、自分をどのような立脚点に置きたいのかをはっきりさせる意味でも一度は目を通すと良いだろう。

(14) 心の先史時代 (青土社)

ティーヴン ミズン (著)

人間の心はいかにまれたか?スティーヴン・ミズンは「元は個別用途進化させた認知機能が、文脈を問わず適用できるようになった」認知流動性により、高度に柔軟な我々の心が生じたと考える

内容は既にやや古いが、独創的な論考の面白さは色褪せない

(15) 行動理論への招待 (大修館書店)

佐藤 方哉 (著)

行動主義心理学エッセンスが詰まった本。絶版なので図書館で探そう。

「行動主義」的なもの見方は、認知研究では棄却すべき対立仮説として扱われることが多い。しかし、実際にはその対立仮説は多くの場合単なる誤解であり、藁人形を叩いているに過ぎない。

(16) 認知心理学有斐閣ニューリベラルアーツ

箱田 裕司 , 都築 誉史 他

比較認知科学は、動物心理学の中でも、動物認知機能を種間で比較し、その種差や共通性を描出する分野である比較認知科学実験では概念手続き認知心理学のものを援用することが多い

従って、認知心理学についてよく知るのが重要なのは至極当然なのだ

(17) キャンベル生物学(エッセンシャル版)

池内 昌彦 (監修, 翻訳), 伊藤 元己 (監修, 翻訳), 箸本 春樹 (監修, 翻訳), 道上 達男 (監修, 翻訳)

今日科学の分野間の壁はますます小さくなり、生物学と動物心理学をことさら区別する必要性も薄くなりつつある。

とはいえ原書版は鈍器のように重たいので、エッセンシャル版の方が挫折しないと思われる。

(18) カールソン神経科学

泰羅 雅登 (監修, 翻訳), 中村 克樹 (監修, 翻訳)

同様の理由で、自身神経科学を取り入れるか別に神経科学についてもどこかで通っておいた方が良いかと思われる。

そもそも、「動物心理学に固有」な方法論というのは現代にはなく、近隣領域連続的なつながりを持って成立しているのだ。

(19) 流れを読む心理学史 (有斐閣アルマ)

サトウ タツヤ (著), 高砂 美樹 (著)

心理学の成り立ちに関して、コンパクトかつしっかりまとまった本

歴史を学ぶと、どこかで役に立つ。物理学者エルヴィン・シュレディンガー言葉を引いておこう。

歴史は, あらゆる学問の中で最も基本的ものである。なぜなら、人間の持つ知識には、その成立条件や解決してきた問題や, 果たすべき機能が忘れ去られた場合, その学問的意義を失わないもの存在しないかである

サンキューシュレディンガー

(20) 視覚科学 (勁草書房)

横澤 一彦 (著)

別に動物研究の本ではないが、視覚についてよくまとまった本

視覚に興味があるなら、読んでおいて損はない。

(21) メイザー学習と行動 (二瓶社)

ジェームズ・E. メイザー (著), James E. Mazur (原著), 磯 博行 (翻訳), 坂上 貴之 (翻訳), 川合 伸幸 (翻訳)

学習完全に理解したマンになりたい人が必ず読む本。学習完全に理解したマンになりたいなら読もう。

次に読む本としては『オペラント心理学入門―行動分析への道』も良い本である

(22) 古典的条件づけの理論―パヴロフから連合学習研究最先端まで

入門レベルでは「犬とベルと唾液」くらいにしか教わらない古典的条件づけがいかに奥深く、理論的な探求に富んだ領域なのかが概観できる。例えるなら魔術書である

(23) 感じる脳 情動感情脳科学 よみがえるスピノザ (ダイヤモンド社)

アントニオ・R・ダマシオ (著), 田中 三彦 (翻訳)

これも動物研究者の本ではないが、ダマシオは身体性を重視する立場認知神経科学の方向を作った一人だ。

ダマシオは多作で、『デカルトの誤り』『自己が心にやってくる』など、他の著書も面白い。

(24) 盲目時計職人 (早川書房)

リチャード・ドーキンス (著)

進化学流布の急先鋒ドーキンス一般向け書籍。同氏がスリリングな筆致で進化について語る。

利己的な遺伝子』の方が有名だが、オシャレさでは『盲目時計職人』の方が上だ。

(25) 脳の中の幽霊 (角川書店)

V・S・ラマチャンドラン (著), サンドラブレイクスリー (著)

これの動物研究者ではなく、ヒトの神経科学者の本であるが、大変面白逸話がたくさん載っているので挙げた。

続編に『脳の中の幽霊再び』『脳の中の天使』も出ていて、どれも楽しく読める

(26) 鳥たちの驚異的な感覚世界 (河出書房新社)

ティムバークヘッド (著), 沼尻 由起子 (翻訳)

鳥にも我々と同じように目・耳が二つ、舌が一つ、皮膚には触覚受容器が備わっている。しかし、世界の見え方はまるで違うことがわかっている。彼らの感覚世界について、鳥類学者一般向けに語った本

(27) 実は猫よりすごく賢い鳥の頭脳 (エクスナレッジ)

イサンエメリー (著), 渡辺 智 (翻訳)

鳥の代表的認知研究について、各項目2p程度でまとまった入門書。どんな研究が、どのような方法で行われているのか、ざっと知るにはぴったりである

ちょっと邦題間抜けな感じがするが、原題は "Bird Brain: An Exploration of Avian Intelligenceである

(28) 脳科学と心の進化 (岩波書店)

渡辺 茂 (著), 小嶋 祥三 (著)

生物という視点から「心」がどのように形成されたのかを解説した本

まとめ方が独特だが、面白いことには間違いない

(29) 「つながり」の進化生物

岡ノ谷 一夫 (著)

動物コミュニケーションはヒトの「人間らしさ」について何を語るか?

元が高校生向けの連続講義であったらしく、大学生なら誰でも読める。

おまけ

(30) ご冗談でしょうファインマンさん (岩波書店)

リチャード P. ファインマン

ノーベル物理学賞を授賞した天才物理学者ファインマン好奇心に満ちた生涯について書かれた伝記

読めばきっと、未知への興奮と探究心、そして科学への憧憬が刺激されるに違いない

2019-05-31

男性被差別論と女性被差別論が噛み合わない理由

ネットで男女問題に興味のある人は、男性差別を訴える人と、女性差別を訴える人の噛み合わなさを目にしたことがあるだろう。

たとえば「女性差別を訴えると、男性もこれくらい差別されているという反論が来るが、それに対してじゃあ両方の差別をなくす運動をしていきましょうと言うと、なんだか話が続かなくなる」みたいな状況だ。

どうやら陣営間、男女間に意識の差があるようだが、なぜああいうことになるのか。

それについて書く。



結論から言うと、男性女性で、居心地よく感じる道徳度が違う傾向があるのが噛み合わない原因だ。

男性は、周囲から多少迷惑を受ける代わりに自分迷惑大目に見られるくらいの、やや低い道徳度の居心地がいいが、

女性は、自分を厳しく律する代わりに、他人から迷惑を受けない高い道徳度の方が居心地よく感じやすい。

から男性は、男性差別を訴えることを通じて、「自分たちもこれくらい差別抑圧を受けているが、これをなくそうとしたらコスト規律が莫大になるので俺もお前もやりたくないだろう。なので今後も受け入れていくから女性もこれくらいの抑圧は受け入れた方がいい」と社会全体の道徳度をやや低めに設定することを目指している。

一方女性は、女性差別を訴えることで本当にそれをなくしたいし、その一環として男性差別がなくなることも歓迎する、道徳度を高めにすることを目指している。

その、目標とする道徳度がズレていることをお互い理解していないから噛み合わないのだ。



たとえばセクハラ性的消費。

男性差別を訴える人は、男から男へのセクハラはあまり指摘しない。

から男へのセクハラ性的消費は指摘する。

これは単に女叩きがしたいからだと思われがちだが、実はそうではない。

男性差別を訴える人は、本当はセクハラ的なやりとりを一切なくしたいわけではなく、むしろある程度ならすることもされることも許される環境にしたい。

から男へのセクハラホモソーシャル交流として好ましいし残ってほしいので、指摘は活発にならない。

一方女から男へセクハラがされていることはよく指摘しているのだが、本音では、これもそんなになくしたいと思っていない。

から男へのセクハラだってこんなにひどいんだぞと語られる時、そこには暗に、(でもそれを全部なくせって言われたら息苦しくて困るだろう? 大目に見てほしいだろう? だから他の様々なセクハラもお互い大目に見ることにしよう)というメッセージがあるのだ。

性的消費だってそうだ。

書店BL本が堂々と並んでいる、男性アイドルセクシーな姿が色んなメディアに出ている、男も性的消費されている、男向けエロ規制するなら女向けエロもがっつり規制しろそうしたがらないかダブスタだ、などの指摘をする時、そこに含まれている真のメッセージは(でも本当に全部規制ゾーニングしたら人生まらんだろう? こっちもそんなこと望んでない。だからお互いうるさいことを言うまいなのだ

だがそれを言われた女性側は、(息苦しくて困るだろう?)という遠回しなメッセージを受け取っていない。

しろ男→女も女→男も清浄化された方が居心地がいいというのを当然の前提としているので、男性男性差別を訴えながら差別解決する気がなさそうなことが不条理にばかり感じられる。

逆に男性の方は、女性清浄化された環境想像してもそれほど窮屈に感じないとわかっていないので、通じない隠しメッセージを、通じているつもりでいつまでも送り続ける。



男性差別を訴える人も、女性差別を訴える人も、よほどタチのわるい差別主義者でなければ、男女平等は良いことだという大義名分共通している。

だが、低めの道徳度での平等が心地いいのか、高めの道徳度での平等が心地いいのかが違うし、そこがズレているというのをあまり認識していない。

このズレを頭に置くと、色々な論争のこじれ方が腑に落ちるはずだ。



こう書いていくと「男は寛容と言いたいのか? 気に食わないことがあると不機嫌をあらわにしたり怒鳴る男は結構いるのに」と思う人もいるだろうが、別に男性が寛容なわけではない。

男性が好む低い道徳度ではある程度の迷惑は受け入れあうといっても、黙って微笑み受け入れるというより、場合に応じて個人レベルで衝突することが想定されている。

その頻発する、毎度結果が違う衝突や力比べも含めて道徳度低めということだ。

低い道徳度では対立相手へ直接的に力を振るいあうことが基本で、高い道徳度では社会全体のルール不文律権力者の力を使うことが基本になる。

オタク議論/喧嘩で言えば、男性ジャンル揉め事炎上リンチ荒らしといった無法の荒野みたいな雰囲気になりやすいが、女性ジャンル揉め事は学級会などの規律を求めた管理社会的になりやすいようなものだ。

この喧嘩における雰囲気の差も、それぞれの馴染む道徳度が違っていることからまれているのだと考える。



最後予防線パート

男女ともに、目指す道徳度の世界はだいたい想像で描いて、それがいいとか悪いとか判断している。

道徳低めの社会希望しながらも実現したら「こんな不安で怖いと思ってなかった」という人、道徳高めが実現したら「こんな窮屈でディストピアみたいだと思ってなかった」という人、どちらもかなり現れそうな気がする。

なのでこのエントリは、実現した時に生きやす社会の違いというより、想像した時に好ましいと思う社会の違い、と読んだ方がいい。

また、もちろんこんなのは大まかな傾向に過ぎない。

男性差別を強く問題視する女性も、女性差別を強く問題視する男性も、いるだろう。

本気でセクハラホモソ的なやりとりを撲滅したくてそれらを非難していると男性も、いるだろう。

ラフコミュニケーションの方が好きで、あまり世間道徳的でお行儀良くなると嫌だという女性も、いるだろう。

このエントリで書いたことは、男は腕力気遣いも力加減が下手な代わりにタフで鈍感、女は細かなコントロールが得意だが傷つきやすく繊細、という典型の言い換えみたいなものである

はてブTogetterヤフコメの揉め方を概観する時にだけ使い、個人議論する時は忘れることをお勧めする。

2019-05-14

学歴コンプレックス研究概観展望津田容子)

【関心テーマ意図

日本社会は表向き実力主義成果主義を掲げつつ、未だ学歴主義体質が根強いと言われている(渡辺,2006)。そのような社会の中で、大学学者割合が初めて5割を超え(文部科学省,2009)、数十年前と比較して高学歴化が進んでいる。全入時代までは至らないが、志望大学に拘らなければ受験生の9割超が大学に進学できる時代となった。今後は大卒肩書きのみでなく、大学知名度や質を重視する傾向が強まり受験競争さらに激化するとも考えられる。ここで問題となるのが、受験という競争に伴う敗者と勝者の存在である。彼らが過剰な挫折感や劣等感、あるいは優越感に囚われた場合学歴コンプレックスとして諸々の心理的社会的な問題を引き起こす。しかし現状は、定義自体曖昧であるため、研究者独自概念言葉で当問題が扱われている。そこで、今回は心理学分野での学歴コンプレックスに関する研究に注目し、考察と今後の展望を述べることとする。

【先行研究概観

学歴コンプレックスとは、不満足の原因を自己あるいは他者学歴に関連づけることで感じる、劣等感自尊心のこと(鷲田,1995)であり、学歴に対して劣等感を抱く場合学歴への誇大な自尊心を抱く場合の2層に分けられる。両層に共通する主な特徴は、以下の3点に集約される。第1に、自己の実力不足や失敗を過度に学歴帰属すること、第2に、自己だけでなく他者をも学歴評価すること、そして最後に、学歴ばかりに囚われ学業という本来目的を見失いかねないことである。これらの根底には、学歴が高いほど将来は報われると考える「学歴社会意識」(安藤,2007)や有名大学の進学のみに価値を見出す「学校主義」(野田,1996)といった学歴志向存在が窺える。層別に見ると、劣等感層では上述の志向に加え、入試時に第1志望に落ちて仕方なく所属大学に入った「不本意入学」(伊藤、1995)がコンプレックスの主要因となっている。そして、不本意から多浪仮面浪人、退学を繰り返す再受験症候群や、国公立大の進学者優遇する国公立大学至上主義下での私大学者なども本層に含まれる。一方、誇大な自尊心層では、学歴社会の勝者であるがゆえに、学歴に比例して自己過大評価する傾向がある。その裏には人柄や実力よりも学歴イメージが先行する、レッテルとしての学歴の影響が見られる。その他、学歴に見合った社会待遇でないと受け入れられない学歴保証希求や、就職時に多い高学歴者の挫折体験等の問題も挙げられている。これらの学歴コンプレックスに伴い、失敗感、挫折からくる無気力自尊心低下、不本意感に由来する不適応抑うつ状態といった心理的問題に加え、充実感や生き甲斐の欠如、自我同一性拡散の深化など、生き方のものに関わる問題存在示唆されている。また、学歴志向や進学観が親子間で継承される(吉川,2005)ように、親子間でのコンプレックス継承家庭内学歴格差によるコンプレックスなど、個人のみでなく世代間に学歴問題が発展する可能性もある。

【先行研究臨床心理学的意義と展望

先行研究は、学歴コンプレックスを多側面から検討し、日本独自学歴観や学歴の持つ意味学歴認知思考に及ぼす影響について言及した点で、学歴問題の諸相と今後の研究可能性を提示した意義を有する。今後の展望としては、同じ状況下で不適応に陥る人とそうでない人との相違や学歴にまつわる不適応への対処法など、臨床実践に向けた研究を進めていく必要がある。

津田容子引用文献>

安藤聡一朗 (2007).学歴社会意識とスチューデントアパシーとの関係についての考察 学習院大学人文科学論集,16,137-165.

池上知子 (2004).「学歴社会」に対する意識大学自己同一視との関係 愛知教育大学研究報告(教育科学),53,79-86.

伊藤美奈子 (1995).不本意就学類型化の試みとその特徴についての検討 青年心理学研究,7,30-41.

吉川徹 (2005).7-106間移動を考える.日本教育社会学会大会発表要旨集録,(57),44-45.

文部科学省 (2009).平成21年度学校基本調査.2010/02/02情報取得

野田陽子 (1996).学歴観の構良智 (学生とその親の学歴観の分析をとおして― 淑徳大学研究紀要,30(II),87-113.

鷲田小弥太 (2005).コンプレックスに勝つ人、負ける人PHP研究所渡辺山.

渡辺良智(2006).学歴社会における学歴 青山学院女子短期大学紀要,60,87-106

引用元:東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース下山研究室 社会と臨床心理学―研究会活動から見えるその諸相―

2019-04-07

anond:20190407110832

何でもそのへんのカテゴリは当てにならん。

それに加えて、人によって感性も違う。

いいものってのは、世の中のカテゴリパターン概観して自分で見つけないと。

2019-03-30

anond:20190330224528

いや。ある程度仕事としての概観が固まってからでないと他人と連絡とらないので。

2019-03-17

もう鉄道ブルジョワホイホイ要素を入れるのはやめてほしい

年に1本面白そうな鉄道ネタがあれば行くくらいのライト層だけど、友人が薦めてくれた、「東北新幹線」に今ははまっている

最高速度が320km/hで、たしかスピード狂の自分好みに思えて毎週見ていた。

しかし、なんでこうちょいちょい座席課金要素があるのか、正直意味がわからない。

しまいには、完全に豪華列車まがいなサービスが出てくる有様。(これがまた「ここまで新幹線で頑張っちゃいました」みたいな感じでさら不快

こんなのわざわざする必要があるのだろうか。

東北ローカル線に乗ろうとした時に、変な電車が出てきて、なんとそれが茶色普通電車改造車

概観内装をいじっているだけ。

そしてこういった列車東北各地に走っているというカオスっぷり。

ここで先に進むのをやめた。

この東日本エリアに限った話ではないけれど、なんでわざわざ一部の利用者にこだわるのだろうか。

SNSや5chとかを見てみると、ブロジョワホイホイがあるからこそみたいな意見が非常にたくさんあるけれど、怒られるの承知でいってみると、食べ物が美味しいだのイスが快適だの正直こんなんだから、鉄オタは嫌いだの言われるんじゃないかなーと思ったりもするわけ。

家も大学東京JR線沿線にあるけど、電車テレビにそういった電車の紹介シーンが流れて、乗客は何も言わないものの、本当に勘弁してくれと思った。

かといって客層も少ない区間でコソコソ流すなんて余計にださいし、都会に住む鉄道の好きな裕福な人達は一体どんな風にこれを見ているのだろうか。

そんなにブルジョワホイホイが必要なら、上下分離でも導入して別会社運営させておけばいいだけだと思うのだが。

公共交通課金なんて全くいらないと思う俺は少数派なのだろうか。

ここにいる人達はあの課金要素をどういう顔で見ているの?

SNSや5chの住人みたいに食事が美味しいだのイスが快適だの喜んでるの?

 

追記

趣味の道具として鉄道自体は好きだからこそ残念に思う。

これが例えばスポーツカー歓楽街バーとか富裕層相手しか相手がいないようなコンテンツだったらこんなこと書いてない。そんなものは論外だし、子供若者を持ち込むなで終わってる。

現実は知らないけど、公共交通体裁であれば、そういった課金要素はいくらでも省くことはできたんじゃないかとも思えてしまうのよ。

もちろんそれはないと成立しないところはもう仕方ないにしても、あからさまに狙った課金要素だったり、必要のないところでいちいち突拍子もないホイホイ要素を入れてくるこの風潮に疑問を感じている。

そして、そういう突拍子もないホイホイ要素を入れてくる鉄道路線がとにかく多すぎるんじゃないかと思うのよね。

これはこないだ大阪に行って感じた、観測範囲が非常に狭いものではあるけれど、そんなのばかりで、コメントではやはり5chと同じく「座席が快適」だの「ブヒブヒ」だの。

久しぶりに電車旅行して非常に不快になったし、鉄道大金持ちの娯楽施設しかなっていないことがどうにも残念で仕方ない気持ちになったんだ。俺は貧しくはない方だけど、本当にこいつら気持ち悪いと思えてしまうのよ。

それだけの需要があるから運行業者側はやってることだとは思うんだけど、お前らがそれに乗っかって最高に気持ち悪い反応するからそういう風潮になったんだとストレス発散のためにここに書いてしまったということもある。

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