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はてなキーワード: 帰省とは

2024-11-21

実家の猫に好かれない

帰省しても誰やお前みたいな顔で見てくる

誰って命の恩人や

お前が子猫の時に、猫風邪で両目塞がりかけてた時に、土砂降りで死にかけてた時に

最後の力振り絞って鳴いて、助けてくれと脚にすがりついた命の恩人や

翌日仕事なのに徹夜して面倒みて、使わずとっといたボーナス医者代に全部ぶち込んだ命の恩人や

でもまぁそんなもんか

2024-11-18

鬱で実家帰省して療養してた同期にメンタル強くていいねって言われるの嫌すぎる

こっちは実家いか仕事できなくなったらゆっくり療養なんてできないしやるしかないだけなんだけど

2024-11-16

あの日見た姥捨山を僕達はまだ知らない

私は車で10分ほど走らなければコンビニスーパーもないようなど田舎で生まれ育った。

以前は近所に数軒家もあったが、住んでいたご老人たちも皆亡くなり今はすっかり寂しくなった。

「何もないのがいいところ」と田舎を褒めたりする人もいるが、ずっと暮らしていると普通にしんどい。あれは嘘松

お店はおろか人も歩いていない。増えるのはソーラーパネル空き家ばかり。

ただ、空気や水はずっと綺麗だし自然は美しい。

そんな田舎に嫌気がさして20代後半で上京し、30代前半になった今でも何だかんだ楽しくやっている。


半年に一度くらいは帰省しているのだが、その度に親が小さく見えるのは気のせいだろうか。まるでカントリーマアム

60代だしまパートとして働いていて病気もなく元気ではあるが、どこか弱々しく見える時がある。

駅まで迎えにきてくれた親の車に乗りながら、いつか訪れるであろう免許返納のことをいつも見て見ぬふりをしてしまう。

電車もなくバスもとうの昔に廃線になったこの山奥のど田舎で、車が無くなってしまっては生きていけない。買い物にも病院にも行けない。

ワケあってもう1人の兄弟には頼れない。私がどうにかするしかないのだ。

でもこんなど田舎には戻りたくない。


地元小学校はいつ閉校してもおかしくないくら子供が減ったらしい。

私が通っていた頃はあんなに賑わっていた運動会も今はきっと規模が縮小されたものになっているに違いない。

子供会もどうなっているんだろう。カルタ大会はまだあるのかな。


別にこの土地の何もかもが嫌いなワケじゃない。

楽しい思い出もたくさんあるし家族のことも大好きだ。感謝している。

まれ育った県がたまにテレビで取り上げられたりネット記事で見かけるとやっぱり嬉しさはある。

ただ、今の自分が戻るメリットがない。

幸いなことにパソコンさえあればどこでも出来る仕事だが、それでも「犠牲になりたくない」と思ってしま自分が嫌だ。

自分お金を貯めて転職先を見つけて移り住んだ都会での生活に不満はない(家賃は高いけど)

休みの日には近所を散歩したり友達遊んだり楽しく過ごしている。まだまだいろんなお店を開拓できる。

あのど田舎ではそれができない。山の裾なので基本的上りだし平らな道も少ない。歩いたら人ではなく熊や猪に会う。


田舎に両親がいて、頼れる兄弟もいない。

免許返納、介護、墓…全部自分がどうにかするしかない。

似た状況の人はどうしているのか、将来的にどうする予定なのか知りたい。

こういう時こそ「老老介護」「ミニマリスト」「推し活」みたいなわかりやす名称が欲しい。何かコミュニティが欲しい。


地元結婚して近所に家を建てて孫を見せるのがやはり「正解」に近かったのだろうか。

簡単そうで実は一番難しかったりする。



そんなことをここに書く暇があるなら親孝行の一つでもしろよとか思いつつ、

今日中央線に揺られてはすっかり過疎化してしまった地元から目を背けている。

賑やかな商店街の灯りが愛おしい。人もたくさんいる。

やっぱり私は典型的お上りさんだ。


もうめんどくさいし、帰りは近所のほっともっとに寄ろう。

anond:20241115221615

年上からなら可愛がられてるだけだし、そんなに気にすることもないんでは?

ありがたいという気持ちは伝えつつ、増田旅行帰省などのイベントが発生したら職場用にお土産買って帰るといいくらいだと思う

anond:20241111222702

共働き幼児一人の家庭の父です。

妻が疲労風邪ダブルパンチで倒れ子供連れで帰省しました。

共働きで、相手風邪のはずなのに、どうして妻は子供と二人きりになれるの???

職場で、プロジェクトを半々一緒にやってる相手病気で休んだら「一時的に全部やる」になって(こういうときのための二人体制ですから)、いやでも主導権100%自分にあるはずなんですが。

病気で休んでる相手に「変わらず半々担当させた」んならそらそうなるわ。

2024-11-14

推しの子の「関係者なのにニュース情報を知る」という展開が叩かれているけどアレは結構リアルだと思う

会社で起きている不祥事について帰省先で見たニュースで知るとか、現場映像報道カメラで初めて見るとか、そういうのって結構ある話じゃね?

流出警戒で全然流れてこなかった情報が、なんか知らんけどリークされたせいで社内の人間よりニュースサイトに張り付いてるネット民の方が詳しいみたいな経験って皆したことないの?

警察案件でも警察が「犯人が逃げるかもだし身内にも伏せとこ」と心無いムーブかましてたたことを、どっかの新聞社がいきなりバラしてくるとかも割とある話では?

アレが全くリアリティがないという人って単にその人がリアルについての知見に欠けているだけだと思うんだよね

2024-11-12

共働き家庭における育児の分担と親子の面会権について、深刻な問題

私たち夫婦は3歳の子どもがおり、これまで育児家事を公平に分担してきました。具体的には、平日は私が朝の保育園送りを担当し、夕食の準備と掃除担当。妻は保育園のお迎えと入浴の担当でした。休日は交代で子どもと過ごし、もう一方が家事をこなすようにしていました。

先週、妻が体調を崩し(発熱と倦怠感)、実家子どもを連れて帰省しました。妻の休養が必要なことは理解していますが、問題帰省後の対応です。以前同じように帰省した際は、私が日中訪問して子どもと遊ぶ時間を確保できていました。

しかし今回、妻から「体調が悪いため1週間は一切の連絡に応じられない。土日も対応できないため、子どもとの面会も不可」と一方的に告げられました。育児の分担者として、また父親として、突然子どもと会えなくなることに大きな不安を感じています

義母相談しましたが、「妻の判断尊重するべき」との回答で、建設的な話し合いができませんでした。毎日育児に関わってきた父親権利気持ちが完全に無視されている状況です。

このような一方的子どもとの面会制限は、共同養育者としての私の立場を損なうものだと考えています。妻の体調不良への配慮必要ですが、それと子どもとの面会は別の問題として話し合える余地があるはずです。

皆様のご意見をお聞かせください。特に以下の点について伺えれば幸いです:

共同養育者として、このような一方的な面会制限は適切でしょうか

妻の体調不良子どもとの面会をどのようにバランスを取るべきでしょうか

anond:20241111222702

妻が疲労風邪ダブルパンチで倒れ子供連れで帰省しました。

わけないじゃん。

からトリプルパンチ再起不能になったから、子供連れで帰省しました。だろうが。

anond:20241111222702

こういうところじゃない?

ちょっとした言い方、書き方を選べない

妻が疲労風邪ダブルパンチで倒れ子供連れで帰省しました。

それは良いのですが、

anond:20241111222702

一番の問題は、明確さと説得力の不足です。この文章あなた感情を中心に回っていて、具体的な事実が十分に裏付けられていません。読み手にとって、なぜこの状況が問題なのか、何があなたをそこまで追い詰めているのかがぼやけています




まず、冒頭で「読みにくかったらごめんなさい」と述べているのは、大きなマイナスポイントです。プロは、読み手に対して無駄謝罪自己弁護しません。最初の一文から、「共働き幼児がいる家庭の父として感じた葛藤について」とか、「共働き家庭の育児夫婦間の役割分担について感じる課題」といった具合に、テーマを強く打ち出すべきです。



次に、エッセイ主題がぼやけています。「妻が病気帰省し、子どもと会えないことが辛い」とのことですが、読み手には共感しにくい表現散見されます感情的な表現に頼りすぎず、読み手にわかやす言葉で現状を説明しましょう。たとえば、具体的にどうして「日中に会えない」ことが問題であり、あなたの「育児役割」をどう制限しているのかを冷静に示す必要があります



さらに、「家事育児を半々で分担している」という点も、具体的な裏付け必要です。本当に半々なのか、あるいはどのような家事育児を分担しているのかを示さないと、単なる「主張」に過ぎず、説得力に欠けます。また、義母との会話に関しても、何が言いたいのかが曖昧です。義母の反応がなぜ問題なのか、そこが不明確だと読み手理解しづらいです。



最後に、「辛くて気が狂いそうです」という表現も、単なる感情的な叫びに感じられ、共感を生みにくいです。感情表現するのは悪いことではありませんが、効果的に使わなければ、ただの「不満」や「愚痴」に見えてしまます。この状況で何が具体的に辛いのか、どんな助けを求めているのかを示しましょう。

2024-11-11

anond:20241111222702

今回は数日の帰省で済むかもしれないが、今後離婚に向けて別居に至るかもしれない。

分与対象資産を隠しておけ。

別居から離婚を申し出たなら、別居した時点の資産財産分与対象になるからな。

それを小出しに親子交流交渉の盾にしろ離婚合意しないと言い続けて、数年離婚を渋れば数年後なら離婚成立しても共同親権になる。

anond:20241111222702

ほんまに大変な状況どすなぁ。奥さん風邪で倒れはったんやったら、そら実家で休んで体力取り戻したはるところなんでしょうな。まぁ、奥さんの都合って言うたらそやけど、健康第一ってことやね。

せやけど、家事育児を半々で分担してはるってのは立派どすなぁ。もしかしたら、奥さんもその分担が崩れるんが不安帰省したんかもしれまへんでぇ。だって、体調悪い時の男の人の「助けるで」って、時々逆効果になったりしますやん?ほんのささいなことでも助けられたら謝ってしまう、そんな時もあるんとちゃいまっか。

まぁ、辛くて気が狂いそうってのはわかりますけどなぁ、ここは一つ大きな心で、無理せんと休ませたらええんちゃいますか?それから、少しずつ連絡してコミュニケーションを取り戻すのがええんとちゃいますか?人生長いし、お子さんも大きなってからずっと会えなくなるわけちゃいますしね。勇気出して、どっしり構えて待つのいちばんスマートどすえ。

子連れ帰省した妻が子供に会わせてくれない

初めて書くので読みにくかったらごめんなさい。

共働き幼児一人の家庭の父です。

妻が疲労風邪ダブルパンチで倒れ子供連れで帰省しました。

それは良いのですが、帰省子供に会いに行っていいか妻に聞いたところ、体調が悪いから1週間連絡対応しない、土日も対応できないか子供に会わせられないと言われました。

義母にも同様に聞いたところ、妻の言うことを優先しろとなしの礫でした。

以前妻が体調不良子連れ帰省したときは、私が日中訪問して子供と遊んでいました。

家事育児を半々で分担しているのに妻の都合で帰省して、後出し子供面会謝絶させるのは理解できません。辛くて気が狂いそうです。

私の感覚おかしいか気になってる投稿しました。率直なコメントいただけるとありがたいです。

2024-11-08

私の母は狂人だった。私が母に母らしい親しみを最後に感じたのはいつだったか

この人が母親であることが嫌だなと思ったのは、中学校三者面談の時に、

私が担任に褒められるとみるや否や、

「うちの子は親の敷いたレールの上をただ走ってるだけですから

と言い放った日のことだ。

私も担任先生も目を丸くして驚いた。

思えば中学くらいから母はおかしかった。

きっとその前からおかしかったのだろうが、中学くらいからはっきり「この人はおかしい人だ」と思うようになった。

私が少し学校のことで愚痴を言えば、学校クレームを入れた。

私が「学校先生には電話しないで。家で文句言ってるだけだから」と言っても、

学校クレーム電話をかけた。

困った私は次の年に担任になった先生

「母は私の言ったちょっとしたことをわざわざ学校電話をするところがあるから

もし母が電話をかけてきたら話だけ聞いて、あとは無視して、私に電話があったことを教えてください」

とお願いをした。

その年は3回、担任からカーチャンから電話があったぞ」と言われた。

大学一人暮らしを始めようというときに、私は新居に向かう道に迷ってしまった。

母に「マンションって駅出てどっちの方向に向かって歩けばつくんだっけ?」と電話したら

「はぁ?あんた何意味の分からないことを言ってるの?」と言われた。

かに自分がこれから住む家への道のりを忘れる私も私なので、

「ごめん、分かんなくなっちゃって。私方向音痴だし」と応じたが、

「何言ってるの?意味の分からないことを言わないで」とよく分からない回答。

その後何度状況を説明しても、

意味が分からないわよ」「道が分からないって何」「どういう意味なの」

と全く会話にならない。

怖くなったので適当な方向に歩くことにして電話を切った。

家には無事たどり着いたが、その後、「道は分かったの?」と聞かれて、ますます怖くなった。

「なんであんな訳の分からない対応したの?」と聞いても、「別に」としか言わなかった。

本格的におかしくなったのはそれから2年くらい経ってから

父の転勤で両親はまた新しい土地暮らしていた。

だが、その土地は父にも母にも、合っていないようだった。

よく二人からその土地悪口を聞いた。

あるとき帰省をしたら、母が運転中にこんな話をし始めた。

「私の通ってるジムインストラクターさんがね、私のことを好きになっちゃったみたいで困ってるの」

20代の子なんだけどね、ほら、私って楽しそうに何でもするでしょう。

から、それがすごく良かったみたいなの」

「でもね、そのインストラクターさんには婚約者の人がいてね。

から私に嫉妬して、いろんな人を使ってあとを付け回すようになったのよ」

「ほら、この後ろの車もそう。」

母は著しく車の速度を落として、バックミラーを睨みつけた。

あなたも一緒ににらみつけてやってよ。」

私には、時速50kmは出すような道で、時速20kmで走られて困ってる老夫婦がいるようにしか思えなかった。

私は「ねぇ、そんな遅く走るの逆に危ないよ。事故に遭うからやめなよ」と言ったが、

「何言ってんの、あいつらは私に嫌がらせをしてるのよ!」と言って聞かなかった。

「いや、他の車の迷惑からやめなって」と言うと、母はしぶしぶ普通の速度で運転をし始めた。

「あの人たちがその婚約者の人の仲間だなんて証拠あるの?」と聞いても、

「私には分かるのよ」としか答えてくれない。

家に帰ってもその話は続く。

「その婚約者はね、嫉妬から呪いをかけてね、電球の中に狐を送り込んできたの。

見てごらんなさい、狐がいるでしょう」

どれどれ、と家の電球のぞき込んだが、私には狐を見つけることはできなかった。

暗くなって、部屋の中に車のライトが入ってくると、「きゃあ!」と母が叫んだ。

「狐、狐よ!ほら、狐の目を光らせているのよ!」

「車のライトだよ」と言っても、狐だと言って聞かない。

「こうやってね、光を部屋の中に入れて、私のことを焼いてくるのよ』

「ほら、みて、これが光で焼けたあとよ!」

そう言って、どう考えても腕に出来た老化によるシミを見せられた。

まりかねた父が「そんな光線なんて送れるわけがないだろう!そんな装置は何億とお金がかかるんだ!」と怒った。

母は負けじと「そうよ、その婚約者お金持ちだから、何億でも使って私に嫌がらせをするのよ!」と言い返した。

お金を積んだってなかなか手に入らないだろそんなものあなたの肌だけを焼く装置なんてありえない。

そんなものNASAとかそういうところでしか作られないんだ!」

どうして父がアメリカ航空宇宙局名前を出したのか、あまり脈絡がなくて不思議に思った。

父は父なりに、母にも分かる「なんだかすごいところ」の名前を出して、説得しようと必死だったのだろう。

父の努力もむなしく、母は「私はNASAに狙われるほどの特別人物だ」と豪語していた。

私は一人暮らしの家に帰るときに、父に「病院に連れてった方がいいよ」と伝えた。

数カ月くらいで、母は変なことは言わなくなった。


あれから何年たっただろうか。

それなりに穏やかに暮らしていた母から、こんな連絡が来た。

「向かいの家の大学生の男の子に、一日中ずっと部屋を覗かれてるみたい」

もし忘れていられるとすれば、私は母のことを忘れていたいと思っている。

遠くに住んで、たまにおしゃべりするだけの存在だったらどんなに楽かと思う。

でもどうやらそれは難しいようだ。

2024-11-07

母が倒れた

先に書くが、母は亡くなっていないし、これは亡くなったり倒れた母を前に悲観する話ではない。

30代を目の前に控えた人間が、同世代より少し早く迎えたライフステージの変化に漠然と感じたことを書き綴ったものである

9月某日、母が倒れた。

本当に突然だった。

慌てながらも涙声で電話をくれた兄妹が状況を教えてくれた。

病名は脳内出血だった。

自分よりも動揺する家族の声を前に、悲観することもなく落ち着いて諭すことが出来ていたように思う。

倒れたその晩が“ヤマ”と言われ、覚悟もした。

それでも不思議絶望感は無かった。

少し余談だが、母は私が中学生の頃には大病患い、直近は潰瘍性大腸炎骨粗鬆症難病に持病を抱えていると聞いている。

から、という訳では無いと思っているが潜在的にはそういった要因も加味していたのかもしれない。

私は同世代より少し早く入籍し、結婚式を挙げ、父母を招き、恐らく死ぬまで忘れずに居られるであろう幸せ時間を過ごすことが出来た。

今思えば10から強く願った夢の1つだったのだろう。

さらに、結婚式の翌年には第一子が産まれた。狙ってその通りに叶えられるものでは無い。本当に私は運が良い人間だとつくづく感じた。

生後3ヶ月ほどして父母のいる実家帰省し、初孫としてお披露目することができた。口角は上がりっぱなしで、目も細めっぱなしだった父母が印象的だった。今でも写真を見返すと泣ける。それくらいの時間であり、これもまた私の夢だったのだと思った。

やはり私は本当に運が良い。

その後も1歳の誕生日実家でお祝いすることが出来、張り切って準備をしてくれた母、初孫にデレデレな父を見て、また1つ夢が叶うような感覚にいた。

その数ヶ月後の出来事だった。

決して頑丈な人間では無いことは理解していたし、それがなくても父母は自分より先に居なくなるのが世の常である覚悟していた。

から結婚できたことや子どもを授かったこと、それらを父母が健康なうちに行え、全て後悔のない形で終えられた。

それ以外にも父母に伝えたかたことは全て伝えた。文章に残して。

子どもとして“やりたかたこと”としての親孝行は全てやり切った。ここから先はボーナスタイム、私と父母の“贅沢”な時間だと考えていた。

から、母が倒れて生死の境を彷徨い、生還しても重い障害が残ってしまった状況も不思議と悲観はなかった。

やれることは全てやってきた。

実家で大変な状況になっている家族を遠方から支える。今、目の前にいる私の家族死ぬ気で守り抜く。

これからはこれだけで十分だと思っている。

大変な事態に陥って私以外の家族は悲しみに暮れ、絶望しているかもしれない。

私も絶望の淵に立ち、少し崩れれば精神が折れてしまってもおかしくなかった。

それでも、今は私には妻と子が居て、私は2人のために折れる訳にはいかないのだ。2人を支えていくために、死ぬ気で戦っていかなければいけない。

父母が居なくなってしまうことを事前に覚悟していたこと、妻と子が悲しい状況も支えてくれたこと、全てが私に覚悟を持たせてくれたと思っている。


一般的には悲観すべき事態なのかもしれないが、そんなに悲観することもなく、飄々と過ごしている。

もっと悲観的な文章に出来れば世間的なウケもいいのかもしれないが、そんなことは1ミリも考えていない。

元々火事場方が張り切ってしまタイプからなのかもしれない。

諸々含めて本当に自分は運が良いのだと思った。

おっとー、おっかー、次は俺が2人みたいに頑張る番だから、もう心配はいらないから。これから先の俺から2人に対しての全ては、100%純粋な俺の“我儘”で、“贅沢”だから、遠慮なく受け取ってね。また、近いうちに帰るから病院にもお見舞いに行くから

2024-11-06

母が倒れた

先に書くが、母は亡くなっていないし、これは亡くなったり倒れた母を前に悲観する話ではない。

30代を目の前に控えた人間が、同世代より少し早く迎えたライフステージの変化に漠然と感じたことを書き綴ったものである

9月某日、母が倒れた。

本当に突然だった。

慌てながらも涙声で電話をくれた兄妹が状況を教えてくれた。

病名は脳内出血だった。

自分よりも動揺する家族の声を前に、悲観することもなく落ち着いて諭すことが出来ていたように思う。

倒れたその晩が“ヤマ”と言われ、覚悟もした。

それでも不思議絶望感は無かった。

少し余談だが、母は私が中学生の頃には大病患い、直近は潰瘍性大腸炎骨粗鬆症難病に持病を抱えていると聞いている。

から、という訳では無いと思っているが潜在的にはそういった要因も加味していたのかもしれない。

私は同世代より少し早く入籍し、結婚式を挙げ、父母を招き、恐らく死ぬまで忘れずに居られるであろう幸せ時間を過ごすことが出来た。

今思えば10から強く願った夢の1つだったのだろう。

さらに、結婚式の翌年には第一子が産まれた。狙ってその通りに叶えられるものでは無い。本当に私は運が良い人間だとつくづく感じた。

生後3ヶ月ほどして父母のいる実家帰省し、初孫としてお披露目することができた。口角は上がりっぱなしで、目も細めっぱなしだった父母が印象的だった。今でも写真を見返すと泣ける。それくらいの時間であり、これもまた私の夢だったのだと思った。

やはり私は本当に運が良い。

その後も1歳の誕生日実家でお祝いすることが出来、張り切って準備をしてくれた母、初孫にデレデレな父を見て、また1つ夢が叶うような感覚にいた。

その数ヶ月後の出来事だった。

決して頑丈な人間では無いことは理解していたし、それがなくても父母は自分より先に居なくなるのが世の常である覚悟していた。

から結婚できたことや子どもを授かったこと、それらを父母が健康なうちに行え、全て後悔のない形で終えられた。

それ以外にも父母に伝えたかたことは全て伝えた。文章に残して。

子どもとして“やりたかたこと”としての親孝行は全てやり切った。ここから先はボーナスタイム、私と父母の“贅沢”な時間だと考えていた。

から、母が倒れて生死の境を彷徨い、生還しても重い障害が残ってしまった状況も不思議と悲観はなかった。

やれることは全てやってきた。

実家で大変な状況になっている家族を遠方から支える。今、目の前にいる私の家族死ぬ気で守り抜く。

これからはこれだけで十分だと思っている。

大変な事態に陥って私以外の家族は悲しみに暮れ、絶望しているかもしれない。

私も絶望の淵に立ち、少し崩れれば精神が折れてしまってもおかしくなかった。

それでも、今は私には妻と子が居て、私は2人のために折れる訳にはいかないのだ。2人を支えていくために、死ぬ気で戦っていかなければいけない。

父母が居なくなってしまうことを事前に覚悟していたこと、妻と子が悲しい状況も支えてくれたこと、全てが私に覚悟を持たせてくれたと思っている。


一般的には悲観すべき事態なのかもしれないが、そんなに悲観することもなく、飄々と過ごしている。

もっと悲観的な文章に出来れば世間的なウケもいいのかもしれないが、そんなことは1ミリも考えていない。

元々火事場方が張り切ってしまタイプからなのかもしれない。

諸々含めて本当に自分は運が良いのだと思った。

おっとー、おっかー、次は俺が2人みたいに頑張る番だから、もう心配はいらないから。これから先の俺から2人に対しての全ては、100%純粋な俺の“我儘”で、“贅沢”だから、遠慮なく受け取ってね。また、近いうちに帰るから病院にもお見舞いに行くから

すみません年末12/28~29で旅行とかって行けますかね?帰省する人の邪魔になるから無理ですかね?

2024-11-05

撮り鉄子供を泣かせるのをやめてください

事前に言うがこれは主語がでかい愚痴

先日地方特急電車に乗った。全席指定だ。


ゆるく観光車両になっていて、先頭車両の前のデッキにはちょっとした簡易ベンチがあって、子供大人わず運転席を覗いて歓声を上げたり盛り上がっている。

当日も社内販売などはないものの、駅弁を持ち込む老夫婦や社内で酒を飲んで寝ているお父さんなどもいて、もちろん子供もいっぱいいた。

観光からほど近い終点に向かって、車内の乗員は減っていき、ほどほどに窓の外の景色も廃れていく。

自分旅行ではなく祖母の家への帰省であったので終電の一つ前が終着予定駅だった。(そこも遊園地に行く最寄り駅ではあるので、天気が良い土日などは結構子供最近カップルが多い)

ある水族館真珠が有名な駅をおりてから一気に子供連れが減った。たぶん、この三連休台風が接近していて天気が悪かったからだ。水族館は行けても外の遊園地は行きづらい。

その少し前くらいに男性が一人乗り込んできた。見るから撮り鉄で大きめのカメラ首に下げて、ビデオカメラを手に持っていた。最初から先頭のそのパノラマデッキから風景を取るために乗ってきたのだろう。

その人は全席指定車両ゆえに申し訳程度に一瞬自席に乗り込み、荷物を置いてさっそくそパノラマデッキへと足を向けていた。

なんとなく譲り合う空気はあるものの、占領する空気ではなく、みんなで楽しく見ていて、たまに一駅か二駅分くらいだけ占領できる時間を見つけてはほくほくと嬉しそうな子供たちが可愛かったのだが、特急路線最後のほうは乗客も減ってその撮り鉄男と増田家族(1歳半の子供)だけがそこにいくようになった。そこから問題だ。

子ども喃語交じりの声がビデオに映りこむからと言って「出ていけ!」と睨みつけられた。はっきり指でしっしと払う素振りと、言語外国籍なのかうまく聞き取れないものの、何かしらの非難をされている。

正直、独り言の話しぶりや仕草から健常者じゃないかもと思ってしまって、席に戻るのだが、子供にそんな理屈通用しないのであっちへ行きたいと指さし、行けなければ少し声が大きくなるので、車内で騒がれるくらいならデッキに行くべきとも思ってそっちへ行く。そして撮り鉄に怒られるの繰り返しだ。

けれどこちらは乗車時点から2時間弱、いろいろな老夫婦子供連れご家族、友人連れ旅行者、などとこのデッキ居合わせ、怒られることもなく、話し声程度の声の大きさだと思っている。これが子連れ思考だったら申し訳ない。ちなみに三連休初日の昼ごろだ。

それを見て子どもが怖がって泣き出してしまった。それを見て余計に怖い顔をする撮り鉄たまたま通りかかった車掌さんに手を振ってもらって機嫌を持ち直す子ども。そして車窓さんににこやかに会釈する撮り鉄車掌さんがいなくなった途端睨みつけてくる撮り鉄。反対方向のトイレなどがあるデッキへ行くがそっちじゃないと怒りだす子ども疲れた

楽しい旅行のはずだったのに台無しだった。

子ども連れが一人じゃなかったら、もっと多ければあんなにしっかり抗議してこなかったのだろうか。自分が舐められたのだろうか。

観光車両だぞ。別に子供を優先しろとは言わないが、大の大人子供を押しのけて占有するな。

2024-11-04

出産VTuber花奏かのんについて説明

anond:20230126230953

どうもゴシップV豚増田です。花奏かのんさん、ご入籍出産おめでとうございます

限定配信を未視聴の状態でこの増田を書いています

語ること無し

正味全然気配がなかった……は噓になるけど、花奏氏のそういう部分に興味がなかったので気にしてなかった。

ワイ事後諸葛亮の気配ポイント

以上です。引き続き紹介に移ります

花奏かのんとは何者か

花奏かのん映像制作者、バンドマンベーシストシンガーソングライターボーカロイド中の人(予定)、バーチャルYouTuber

デビュー日は2018年5月13日にじさんじ月ノ美兎2018年2月7日)、ホロライブ白上フブキ(2018年6月1日)、ななしいんく因幡はねる2018年6月9日)に並ぶ黎明期後期の存在

大多数のV豚より先にバーチャル界隈に存在している先人。

2019年9月現在所属であるななしいんくに加盟する(当時の所属はブイアパ)

バーチャル界のインディーズ音楽古参としてVtuberおうちフェスを開催するなど界隈の盛り上げに貢献的だった。

AZKi・ツラニミズ(イノナカミュージック)の#音楽を止めるな、歌衣メイカのV紅白、ぽんぽこ24のように個人で多くを巻き込んだイベントを打つのはただただすごい。

高みに駆け上がっていったぼっちぼろまると違ってインディーらしさのある音楽をずっと続けていて好き。

パチスロで2年ほど生活のち、遊技機開発企業就職。みんなが打ってるあの台の映像は花奏かのんが作っていたかもしれない。

バンド活動ではベーシストを務め、スタジオエンジニア(違ったらごめん)のハツコ・マキシマイズを引き抜いてバーチャル活動へ参入。

ハツコさんは頻繁に花奏かのん配信に登場する精霊みたいなやつ(声は男性

育ちは良く年末年始帰省強要され、北陸の古い風習社会家事忙殺される。飾り切りが上手い。

音楽活動で名を上げて、音楽で両親に認知されたいと思っている。バーチャル活動内緒にしている。

2021年秋に行われた3周年ライブリアルバンドとの融合のAR方式で開催

にじさんじに先にやらせるために春から秋に延期になった可能性がある(お目目ぐるぐる)

所属企業774株式会社(旧ラボット)は上場企業アドウェイズの子会社で、代表取締役岡村陽久氏がにじさんじ運営企業のエニーカラー出資しており(のちに株式アドウェイズ移管以下略

先に書いたが音楽性のインディーズ感が強い。ボカロミュージックとは別系統文化を感じる(気のせいかもしれない)

ここで唐突個人的に好きな楽曲発表~~~


現在バーチャル活動を行いながらも映像クリエイターとしての仕事比重が高いらしい(配信は週1定期+月1定期+不定期)

まあなにはともあれ幸せならOKです。

いちゃらぶASMR出すってよ

これまでガチ恋勢の発生に配慮してそういうのやらなかったけど、人妻でいいならやるって言ってたって縁側の猫が言ってた

うから出して

2024-11-03

anond:20241031114811

うちのママンとかも「時給が上がって働ける時間が短くなって困ってるわ〜 バイト先は労働することを求めて来てる主婦が多いから時給なんて上がらなくていいのにね〜」ってこの前帰省した時愚痴られたわ

他人に興味がない。

誰かが俺に大事なことを打ち明けてくれたとする。

俺は、油断すれば、1秒後に別のことを考えてるだろう。

その人が勇気を出して俺に打ち明けた内容は、俺にとってはどうでもいいことだ。

それを周りの人は分かってるから、俺に大事なことを話そうとはしない。

おそらくそれが理由で、とある親戚に嫌われている。

といっても、子供の頃はよく可愛がってもらった。

他人に興味ないのは昔からだが、当時その人は「成長すれば直る」と思っていたのだろう。

大人になっても直らないのを見て愛想を尽かしたのだろう。

学生時代の友人とはほとんど疎遠になっている。

もともと相手に興味があったわけではない。興味の対象が一致したから話していただけだ。

卒業した後は、手間暇かけて会話の機会を設けるのが煩わしくなった。

興味の対象に触れることこそが充足感の本質からだ。

まあ、向こうからお誘いいただいた際はなるべく断らないようにしているが、こちから誘うことは皆無だ。

こんな一方的関係だとさらに疎遠になるんだろうけど、まあそれでも困らないな、というのが正直なところだ。

友人もほとんどいない。

30代にして結婚式に招待されたことがない、というネタ最近まで使えたのだが、有難いことに最近招待いただいたので今のはナシでお願いします。

職場に仲の良い人はいない。周囲の人に興味がない。

仕事上のコミュニケーションは当然こなすし、たまに雑談を振られたら無難に応じるよう努めるが、

それ以上の関係を築きたいとは思わない。

向こうもそれを察しているようで、必要以上に俺に関わってこない。

周囲の人の多くは俺がうっすら嫌いだろうし、俺のいない飲み会で俺の悪口大会になってることもあるだろう。

でも、まともな人であれば、嫌いな人にも無難に接するよう努めるものだ。

おかげで俺は不自由なく働けているし、ストレスも少ない。ごめんね。

それに、俺の職種ステレオタイプは「人間関係が苦手な人が多い」なので、まあ、何とかなっている。

このように、俺の周囲にはほとんど人がおらず、昔の友人知人もどんどん離れているわけだが、

幸か不幸か、おれ、人と対話したいという欲求がないんだよね。

たまにこうやってネットで発信するだけで十分だ。

自分のことは言いたいが、他人のことには興味がない。こんな非対称な願望がネット記事だと両立できてしまうのだ。

人に興味を持つメリットが正直実感できない。

ほんと、現代先進国の都会に生まれて良かったよ。

衣食住は事務的な会話をするだけで手に入る。作ってくれた人との心の通った会話は不要

そんな社会人類史上めったになかったんじゃなかろうか。

昔だったら、お店の人や同じ集落の人とウェットな人間関係を築かなければならなかっただろう。

コンビニ人間孤立するためのインフラ」と言われることがあるが、

孤立するためのインフラを整えてくださりありがとうございます

それから、なんでこんな奴が結婚できたんだろうか。

婚活界隈には、「未婚に不思議の未婚なし、既婚に不思議の既婚あり」という格言があるらしい。

不思議の既婚になってしまったようだ。

その理由説明婚活界隈にある。「99%の人に嫌われても、1%の人に好かれたら勝ち」というものだ。

人に興味がないことを気にしない。少なくとも許容する。どうもそんな人も世の中にはいるらしい。

今は新婚だから何とかなっているけれど、将来離婚提案されたらすんなり受け入れようと思っている。

てか、あれか。「なんでこんな奴が結婚できたんだろうか」という問いは妻に向ければいいのか。

俺に思いやりに類するものがあるとすれば、あれだ。

他人が最低限の生活すらままならん状態に陥っていれば、過大な負担がかからない範囲支援したいと思っている。

俺は一人っ子だ。親は「将来こいつは介護してくれるだろうか」と心配してるかもな、と思い、

この前帰省したとき介護の話を出しておいた。

ちゃん介護のことが意識にあるぞ」というメッセージを送ったわけだ。

どの程度安心たかはよく分からないが、少なくとも要支援状態に陥っても放置されるわけでないことは理解してもらえただろう。

介護は最低限の生活に直結する話なので、しっかり支援しなければならないと思っている。

ただ、繰り返すが、俺は人に興味がない。

最低限の生活ができているなら後は勝手にやってくれ。俺を巻き込むな。

いま一番心配しているのは、自分が歳をとって認知症になったときにどうするか、だ。

世の中、多くのことはカネを払えば何とかなるのだが、何にカネを払うかの意思決定には思考力が求められる。

その思考力が低下した暁にはどうすればいいのか。

俺は子どもを設けたいという願望があまりないし、仮に設けても将来俺の面倒を見てくれる保証はない。

というか、この文章を読んだ人は、「どうか子どもを設けてくれるな」という願望を抱くだろう。

まあ、少なくとも、「子どもがいない」「子どもがいても俺の面倒を見てくれない」というケースへのリスクヘッジ必要ってことだ。

まだ30代ではあるが、それが一番の懸念事項だ。一体どうすればいいんだ。

4歳で初めて読んだ漫画刃牙だった

しかもよりによってSAGAだった。

今年30になる成人女性なんだけど、映画小説マンガアニメなどの創作物を幅広く自分のペースで楽しんでいる。二次創作もそれなりに嗜んでいる。

で、ふと「自分性癖とか好みってどこから来てるんだろう?」と思った。自分のヘキの原点ってなんだ?と考えた時、刃牙SAGAを思い出した。

実家にいた時、父親はそこらへんに漫画をぽいっと置くことが多かった。私は深く考えずに開いてしまったんだと思う。

(ちなみに最近帰省した時には『ヤクザVS透明人間』があって読んだ。どんな感情になればいいかからなかったけど面白かった)

ちなみに両親は二人共読書漫画を読むのが好きなので、小さい時から本や漫画を沢山読ませてくれたことには感謝してる。絵本なんて何冊も買ってくれて、読み聞かせしてくれたのも嬉しかった。漫画ならブラック・ジャックとか有閑倶楽部とか、あと横山光輝作品もよく読んだ。全部今でも好き。

のだけれど、よりによって初めて「漫画」として認識して読んだのは刃牙だった。

表紙の時点で「なんか大人っぽい…?読んじゃいけないやつ…?」と思いつつも、読んじゃいけなそうなものを読みたくなるのが人の性である、まさに。

読んで単純にびっくりしたのと、普通に意味が分かってなかった。勃起概念を取り込んでいなかったので、刃牙股間が白くふんわりしてるのも「そういうものなんだなぁ」としか思ってなかった。女性器に男性器を突っ込むセックス、もしくは愛しあう者同士での行為という知識ゼロでのSAGAは、「なんで裸でギューッとしてるだけなのにこんなに苦しそうにするんだろう。苦しそうならどうしてやめないんだろう?あと何でこんなに叫んでるんだろう、ッッッが沢山あるのは何でだろう」と疑問いっぱいだった。

でも家族じゃない男女が裸で抱き合うのは普通じゃないとは分かっていたので、「これはとんでもない儀式なのでは」とは薄々勘づいていた。あと迫力も凄かった。梢江の肌が白くて柔らかそうなの良いよね。

あと勇次郎最後野次馬?してくるのも意味からなかったが、これは今でも「ほんまやめてやれよ」としか言えない。

まぁ色々衝撃的だったけど、それでトラウマになるとかは特になかった。ただ、弊害はあった。

グラップラー刃牙エロ漫画しか見えなくなったのである

だってッッッと肌色が多いし、男同士だけど抱き合ったり触れ合ったりしてるじゃん。当時の私はSAGAと本編のエッチな違いが分からなくて、しばらくは「刃牙子供が読んじゃいけないもの」という認識で生きてきた。まぁ未就学児向けではないことは確かだろう。でもガチエロ漫画と同じタブー意識を持ってた。

そしてすっかり大人になった今刃牙を読むと、エロ漫画ではないがエロスはむんむんだなー、とは思う。あと話がめちゃくちゃ面白い。同じ暴力なのにそれぞれのポリシーがあって、勝ったり負けたりするのは惹き込まれものがある(相撲以降はちょっとノーコメントだけど…)。

刃牙って、暴力三昧なのに陰鬱な死の匂いがしないよね。刃牙よりおやすみプンプンとかうみべの女の子とか進撃の巨人を読む方が辛い。タコピーとか。

皆「俺が一番強い」っていう自信と生命エネルギー(エロス)でぶつかりあっているからかな。あと死刑囚編で見たような不意打ち以外は、お互い「ステゴロで戦い合いましょう」っていう暗黙の合意形成して殴り合ってるからあんまり不快さがない。

刃牙登場人物たちは、自分が持ってるなにもかもを全身で、本気で表現して他者コミュニケーションをとってる。実際それは本編とSAGAも同じなのかもなぁ、とぼんやり思った。セックスって本来は究極のコミュニケーションだし。深く読み込んでるわけじゃないから、違うかもしれないけどね。

そんなわけで、エロ漫画でも少年漫画でもなんでも「全力でぶつかる(できれば殴り合う)」「エロスを感じる」ものが好きだなぁと改めて思った。キルラキルとか大好き、手塚治虫作品も好き。まだ観てないけどブレイバーンも好きな部類だと思う。

でも登場人物死ぬのは辛いから、ここ数年はもっぱらスポーツ漫画にハマることが多い。男性アイドル系の作品面白くても「歌わないで殴り合ってくれないかなぁ」と思うのでなかなかハマるのは難しかった。

三つ子の魂百までと言うけど、私の魂にはあのエロスが刻まれしまったみたいだ。

せっかくなので、良かったら私が好きそうな作品があったら是非教えてください。皆さんがエロスを感じる作品、お待ちしてます。ちなみにジョジョの2部はもう観てます

2024-10-31

まんが道」のテラさんは正しかった

アイドル界の混沌も描いた『推しの子』が、本来対象じゃない低い年齢層の子供にも受容されてて関係者が焦るみたいなニュースがだいぶ前にあったけど、

自分の子時代も含めてだが、この約四十年以上も、『推しの子』どころではない、本来子供に見せるべきではないコンテンツ子供向けと強弁して売り付けるような商売が横行し続けているとしか思えない。

親の本棚からとか、河川敷に落ちてるエロ本から見ちゃったとかそういう次元ではなく、最初から子供向けとして、人間性健全な発達や安心を拒むコンテンツが溢れている。

単なる暴力セックスの話では収まらなくなってきている。最近少女漫画ではメンタルヘルスが病んでいる状態をむしろ美化しているのが常態化している。学歴差別格差ギャグのように描く作品もあり、それを小学生女児がこれから自分が過ごす社会の有様として受け止めながら読む、そんな光景すらある。

自分の話をすると、小さい頃から色々な漫画に触れられる環境にいた。親はむしろ漫画を気にせずどんどん読ませてくれる側だった。

だが、何というか、しっくりくるコンテンツが無かった。平成中〜後期の現行コンテンツより、帰省先の母の実家に捨てられずに残っていた昔の漫画の方が、地に足についている気がしていた。

大学で「こども文化論」みたいな科目を取った時、子供向けコンテンツの変遷を調べる機会があった。月並み結論からいうと、70年代を境目に、子供へのアプローチが大きく変わっている。子供は育てるべきものではなく、子供もそこで消費者すり替えられていた。そしてそれは子供自身が望んだことではなく、明らかに大人商売のために作られたものだ。

もちろん昔から赤本漫画など色々な問題があったが、それはしっかりと不健全もの理解されていた背景があり、それに対して「健全」さがしっかりと対抗できていた。今は、少年漫画少女漫画も、その槍玉に挙げられていた赤本(技巧やページ数の限界で抑えられていた)より数十倍も酷い内容を、美麗な外見でやっている。

ここで、『まんが道』(とその続編)に出てくる、テラさん実在した漫画家・寺田ヒロオ)の話を思い出す。彼が何をしたかは、検索すればサジェスト経由ですぐわかるだろう。「闇」扱いされてるが。

自分の連載と同じ漫画雑誌で連載されていた他作者の漫画「恐怖魔人ゾンビラス」(漫画内の仮称で、実際は楳図かずお永井豪漫画か?)に対して、編集長に「子供に悪い影響を与える、連載をやめろ」と異議を直談判し、それが受け容れられないと自らの連載を切ったエピソードなどだ。

漫画的脚色はあるが、テラさんの行動は様々な方面から史実と言える。子供のための「健全漫画コンテンツ」を求めたテラさんの行動は、漫画内の描写はもとより、ネット上でも「時代変化を理解しなかった頑固な人間」「遺物」みたいな扱いを受けている。

しかし私は、テラさん立場の方がずっと正しく、明らかに子供に対して誠実だったと、60年も後から思わされている。

ただ付け加えると、テラさんは、大人向けとはっきりわかる形で描いたアダルト作風漫画までは否定していない。テラさんが心を割って話せる存在任侠アダルト漫画家の棚下照生だったように。

子供に、身の回りの有様を伝えるときに、まともな人間なら、「人間関係は全て打算で、あらゆるもの欲望で出来ており、全てが醜い」と伝える人はいないだろう。社会にそう言う側面があっても、そこだけを切り取って子供に植え付けるのはまともな行いではない。

テラさん当時の、技巧的に発展途上の漫画劇画ですら、子供たちの世界を暗く後ろめたいものにしていたが、当時はまだ最低限の良心タイトルで煽る形で分かりやすくしていたのかもしれない。だが現代ではそれは一見からない形で(ギャグロマンスなどの体裁を取り)提供されるようにすらなっている。

はっきり書けば、思春期より前の子供には、ごく単純な、心理描写が少ない、身近な人間関係を描いた作品以外、適していないと思われる。

近所で野球をするだけ。親の手伝いをするだけ。学校で仲間と学び合うだけ。動物と戯れるだけ。「それだけ」の漫画で充分だった。

それをしなくなったのは、そして子供向けではないコンテンツ子供蔓延したのは、子供事情や「時代要請」「技術の発展」なんてものではない(子供が「ハレンチ学園」や「トイレット博士」を望んだのではない)。大人商売の都合なのだ

子供漫画社会の両輪で我々以上にますます病む前に。今一度、テラさんの突きつけた建前を、考え直す必要があると思う。

2024-10-25

見下している友人のことが毎日から離れない

婚活中の友人がいる。

いや、正確に言うと「婚活中」ではない。

彼女としては結婚以前に「まともな恋人がほしい」と思っているところなので、「恋活中」と言った方が良いかもしれない。

しか彼女は38歳。

恋活」なんて可愛い響きは到底似合わない年齢である

少なくとも結婚願望があるなら、そんな生ぬるいことやっていないで婚活に本腰を入れるべきだと私は思う。

しか彼女自分の年齢を10歳以上見誤っており、20代前半の感覚で生きているのでそんなことには到底気付かない。

ちなみに彼女の口癖は「おばさんになったなぁ~」なので、自分の年齢を見誤っている自覚は全くない。それがまた恐ろしい。

本題に入る前に、私と彼女についての詳細を書く。


38歳女。技術職。

30歳のとき婚活し、5年前に結婚。3歳の一人娘がいる。

彼女(以降はA子と呼ぶ)

同じく38歳。事務職美人

恋愛経験といえば、若い頃に何度か好きな人セフレになったくらいで、まともな交際経験ほとんど無い。


A子と私は、地方大学サークルで知り合った。

年代にはあまり知られていない、とある映画が好きだということが発覚し、意気投合

サークル以外の時間も、一緒に過ごすことが多くなった。

多感な時期を共に過ごしたこともあり、恋バナや趣味の話、将来の話などをしていつも盛り上がっていた。

いつか結婚式するときスピーチをお願いする約束もしていたくらい、本当に仲が良かった。


大学卒業後、私は上京した。

大学の専攻とは関係のない技術職に興味を持ち、独学で技術を学んで専門職に就いた。

彼女はそのまま地元に残り、事務仕事についた。

遠く離れて暮らしていても、それなりに連絡を取り合い、帰省した際には必ず会っていた。

20代後半になった頃からだろうか。

お互いに長いこと彼氏がおらず、私たちの会話はもっぱら

彼氏ができない」

「将来結婚できるか不安

といったような悲観的な内容ばかりになっていった。

学生の頃のような趣味などの明るい話はせず、自虐を言っては「幸せになりたいね」と、互いにただ願う日々。

私たちLINEは、傷の舐め合いのトークで埋め尽くされていた。


30歳の節目を迎えたとき何となく「このままではまずい」と思った私は、本格的に婚活を始めた。

お見合いパーティーやマッチングアプリに勤しみ、様々な男性と会った。

頑張った甲斐あって、約半年間の活動後、数年ぶりに彼氏ができた。

それが今の夫。

その頃から、A子とは話が合わなくなってしまった。

悲観的になって傷の舐め合いばかりしていた私たちは、他に共通話題が無かったのだ。

私が彼氏との出来事愚痴などを話しても、A子は交際経験が無いため碌な返しが来ず、「話すだけ無駄だったな」と思わされることが多かった。

仕事の話も、A子は何年も同じ愚痴を言い続けていた。

資格取って転職したい」

公務員試験受けようか考えてる」

大手総合職に応募してみようかな」

と口だけいっちょ前な事を言うくせに、特に行動を起こさないので聞いていてイライラするようになってしまった。

悲観的な思考になってしまったせいか、これといった趣味も無い。

とにかく、話していて楽しい話題が何一つ無い。

なので会話で盛り上がることは無くなっていき、昔のようなLINEラリーもしなくなった。

彼氏ができ、同棲し、婚約し、仕事でも役職を貰えたり後進育成の立場になったりと、1歩ずつ人生ステップアップしていくにつれ、A子がいつまでもその場で足踏みしているように感じ、私は次第にA子を見下すようになった。

もう昔のように、心から楽しく話せる友達ではなくなってしまった。

ただ、連絡が途絶えたわけではない。

お互いの誕生日にはLINEを送り合ったり、ふとした時の連絡のついでに近況を話したりする程度にはやりとりをしていた。

帰省した際は以前と変わらずご飯を食べに行った。

そして会うたびに「こいつは何も変わらないな」と思っていた。

A子以外の友人は、年を重ねるにつれどんどん生活が変わっていくのに、彼女だけは相変わらずその場で足踏みしている人生を送り続けていた。少なくとも私はそう感じた。


婚活して3年後、私は結婚した。

結婚式は、お互いの地元がかなり離れていて何だかんだ面倒なので、しないことになった。

A子に結婚式のスピーチをしてもらう約束は果たせなかった。

しかし、その頃にはA子のことをすっかり見下していた私は、むしろスピーチを頼まずに済んだことに安堵したのだった。


やがて、コロナ禍が到来。

帰省することができなくなり、A子と会うこともなくなった。

そんな中で私は妊娠出産と、人生における大イベントを迎えた。

里帰り出産ではなく東京出産したため、A子にもLINEで報告。

報告ついでにA子の近況を聞くと、どうやら婚活もとい「恋活」を始めたようだった。

コロナ禍で誰にも会えない日々が続き、寂しさを感じて彼氏を作ろうと決意したらしい。

美人とはいえ碌な交際経験がないA子。

恋愛弱者にマッチングアプリは厳しそうだなぁと正直思ったが、「良い人に会えるといいね!」とだけ言っておいた。

そこからしばらく、A子からの近況報告は無かった。

誕生日のお祝いメッセージなど、たまに連絡を取ることはあったがお互いの近況を言い合うことは無かった。


そして幾年月が過ぎ、コロナ禍がようやく終焉した。

今年、私たちは38歳。

コロナ禍で生まれた私の娘は3歳になった。

仕事にも復帰し、平凡ながらも幸せな日々を過ごしている。

そんな中、半年前。A子からLINEが来た。

東京に行く用事があるので、良かったら会いたいとのこと。

コロナ禍で会わせられていなかった娘にも会いたいと言ってくれた。

A子とは4年会っていなかった。

見下していたとはいえ、4年も会っていなければ色々と変わっているだろうから近況を聞きたいなと思ったし、何より近頃は友達と会う機会がめっきり減ってしまったため、声をかけてくれたことが嬉しかった。

そうしてA子と私は4年ぶりに再会することになった。

半年ぶりの再会

結論から言おう。

A子は何も成長していなかった。

同じ年の女性と話しているとはとても思えない時間を過ごした。

まず、仕事の話。

4年前と相も変わらず同じ愚痴をこぼしていた。

資格がほしいと言っていたわりに、新たな資格特に取得していない。

今の会社では、職種を変えない限り昇進は無く、ずっと末端社員のようだ。

年齢を考えると管理職くらい経験しておかないと今後転職は難しいと思うが、そこに対する危機感は感じていないのだろうか。

別に辞める気が無いならそれでも良いと思うけど、「辞めたい」の嵐。

何年も末端社員で同じ仕事をしながら、同じ愚痴をこぼしている。

お局という名の化石が出来上がっていた。


そして、「恋活」について。

この4年間で、彼女マッチングアプリを通して4人ほど交際したらしい。

交際経験が無かったことを思えば、それだけ聞いたら少し進歩したように思える。

しかし詳しく聞いてみると、進歩どころか退化を感じた。



何度も言うが、A子は38歳である

この話は20代半ば婚活女子の話ではない。

まず「全員年下」という点について。

A子はけっこう美人だ。美意識が高く、美容お金をかけている。引け目に見ても10歳くらいサバが読める。

それが問題だ。

私を含め38歳って、皆おじさんおばさんである

目元口元にシワが出て、白髪も生えている。

同じ年の友達に会うと、「年を取ったなぁ…」と必ず感じてしまう。

しかしA子は違う。10年前と変わらず美人である

そのため、おそらく自分のことを28歳くらいだと勘違いしてしまっている。

から世代のおじさんと付き合うことができないのだ。

見た目を許容できる範囲が年下になってしまっている。

年下とばかり付き合ってしまうのは、多分そのせいである。

きっとA子は、見た目や雰囲気相手を選んでいる。

でも冷静に考えてみて。

年下(30代前半)の、そこそこ見た目が悪くない年下男子が、真剣交際相手を探していたとして、

そんな年下女子にも需要があるであろう男性が、わざわざ38歳の女を選ぶ?

選ぶわけない。

なのでマッチングする相手は、真剣交際なんてする気のないヤリモクでしょう。

「全員交際前に身体関係を持っている」というのが何よりの証拠

ちなみに私は婚活していた時に何人もの男性に会ったが、身体関係を求められたことは殆どない。(ゼロではないが。)

ヤリモクが蔓延しているマッチングアプリ真剣出会いを探すため、私は徹底して“浮気しなさそうな男性”を選んでマッチングした。

浮気しなそうな男性、つまりモテなさそうな男性である

いいね数が多い、見た目が良い、女慣れして会話が弾むような男性はヤリモクの確率がぐんと上がる。

なので、いいね数が低く、見た目が地味な人を選び、お酒の力で会話が弾んでしまわないように昼間に素面で会うことを徹底した。

そうして出会った今の夫。

交際経験の無い童貞を引いたが、浮気心配のない優しい夫になった。結果的に大当たり。

マッチングアプリってそうやって戦略的に使うものなんだよ。

なんとなく見た目や雰囲気マッチングして、会って、お酒飲んで、身体関係を持った延長線上で付き合って…を繰り返して、本当に良い人に出会えるわけなかろう。

何度も繰り返すあたり、学習能力が無いにも程がある。

また、A子の「恋活」にはもうひとつ問題点がある。

全員、A子が「付き合ったあとに違和感を感じて別れた」という点。

(ここでは、前述の「全員ヤリモクだろ」説は一旦横に置かせてもらう。)

A子は元彼たちについて、

「こういう癖がイヤだった」とか

「私の話を聞いてくれない」

デートの行き先の趣味が合わない」などといった、しょうもない不満をつらつらと述べた。

浮気モラハラなどといった致命的なことは何も無かった。

しばらくは不満に目を瞑って付き合うものの、やがて嫌になって別れてしまう、というのがお決まりの流れらしい。

聞け、A子。

この世に完璧人間なんていない。

どんな人間でも、必ず欠点がある。必ずだ。

なのでこの世のカップルは、互いに大なり小なり何かしらの不満を持っている。

から、その不満を相手に伝えて話し合って解消していったり、落とし所を見つけていく必要があるんだ。

私たち夫婦だってそう。

優しい夫とはいえ不満はあるし、逆に夫も私に対して不満が沢山ある。

正直、価値観全然合わない。喧嘩も沢山した。

でも、そのたびにお互いの落とし所を見つけてきた。そうして夫婦生活が続いている。

それが、人と長く付き合うということなんだよ。

A子は人間関係を築く能力が欠如している。

勝手に心の中で不満を溜め込んで、勝手に爆発して、勝手に「無理だ」と決めつけて、勝手関係を終わらせている。

全て自分の中だけで完結していて、そこに相手の姿は無い。

不満を感じずに付き合える人といつか出会えると思ってるの?

そんな人、いないよ。

30代以上の婚活男性なら尚更。

不満を全て我慢するのでもなく、相手を切り捨てていくのでもなく、「関係を築いていく」という作業をしていかないといけない。

それができない限り、結婚どころかまともなお付き合いなんて絶対に無理。

そもそもA子が述べた不満は、すべて交際前に数回デートすればわかることばかりだ。

人となりの確認をすっ飛ばしセックスして交際してしまうので、付き合ってからさな不満がポロポロと出てくる。

まぁ20代前半くらいならその付き合い方でもいいと思うよ。

でも、A子は38歳。

こうしている間にも、体はどんどん衰えていく。そんな年齢。

1分1秒が惜しい年齢なんだよ。

そんな非効率な付き合い方をしていたら、あっという間に40歳なっちゃうよ。


…とまぁ、近況を聞いてイライラした点を書き連ねたが、A子本人には何一つ本音を伝えることはなかった。

本音を言ったところでA子は拗ねるだけなのが目に見えている。

それに私の本音をぶちまけたところで、A子にとっては単なるクソバイスにすぎない。

ツッコミどころをぐっと堪えて聞き流し、悶々としながら「大変だね」、「頑張ってね」と薄っぺら優しい言葉をかけることしか、私にはできなかった。


ここまで散々A子の近況をバカにしてきたが、彼女は決して悪いやつではない。

「不満があっても相手に伝えない」という人柄なだけあって、基本的人畜無害人間だ。

おそらくA子の事が嫌いな人はこの世にいない。

これだけ見下しているのに付き合いが続いているのも、A子が私に対して決して害を与えない人間からだ。

A子は、娘を懸命にあやしてくれた。

独身子供がおらず、さら一人っ子で甥や姪もいないため、A子は子供に慣れていない。

それでも「子持ちの友達が多いから、子供の扱いには慣れちゃったw」と言いながら、ぎこちなく娘と遊んでくれた。

そして、その姿を見て、私は「ダセーな」と思った。

まるで子供慣れしていない若い子が、懸命に子供をあやす姿のようだった。

実態若い子じゃなくて38歳のおばさんだと思うととても滑稽で、痛くて、ダサく感じてしまった。

本来だったら、「子供の扱いに慣れていないのに、頑張って接してくれてるんだな」と嬉しく思うところだと思う。

長所として捉えるべきところを、「滑稽」「痛い」「ダサい」と、悪い方へ悪い方へと考えてしまう。

A子の話し方、立ち振る舞い全てをマイナスに捉えるようになる。

人を見下すということは、そういうことなんだ。

私はもう、彼女の全てに対して対等な目線で見ることができなくなってしまった。

20年来の友人に対し、心の中で勝手に見下し、「どうせ言っても拗ねるだけだ」と決めつけて本音を言わず、こうして文章に書き連ねて全世界に発信する。

あぁ、一番滑稽で痛くてダサいのは私なのだ

本題

さて、ここまで書いた長ったらしい文章で、私がいかにA子を見下しているか理解してもらえたと思う。

しかし、この日記の本題はそこではない。


タイトルにある通り、A子のことが頭から全く離れないのだ。


A子と会ったのは半年前の話。

私はこの半年間、毎日毎日A子の事を考えて暮らしている。

結婚し、子供を産み、仕事もして、忙しい毎日を送っている。

それでも、ふとした合間にA子の事を考えて

あいつは一生結婚できない」と改めて彼女を見下し、ひたすらそれを反芻している。

無心で何か作業するときに、考えることが多い。

シャワーを浴びているとき

髪を乾かしているとき

食器を洗っているとき

掃除をしているとき

毎日毎日半年前に話した内容を思い出し、イライラし、彼女ダメな点を洗い出し、「だからあいつはダメなんだ」と再認識する、という流れを何度も何度も繰り返している。

この半年間、一日も欠かすことなく。


どうかしてる。

何の生産性もない。

宇宙一ムダな思考だ。

そんな事を考えるなら、可愛い娘のことを1秒でも多く考えるようにしたい。

でも、できない。

どうしても考えてしまう。

このことに、私はかなり本気で悩んでいる。

寝る前にA子の事を考えて、イライラして眠れなくなってしまう、ということも何度もある。

子育てする中で貴重な睡眠時間を、わざわざA子の事を考えて削っている。

なんて馬鹿たことをしているんだ。

反芻思考対策の本を読み、実践した。

考える時間を作らないように、隙間時間語学勉強を始めたり、無心の作業中には歌を歌うなどの対策もしてみた。

それでもだめだった。どれも長続きしない。


なぜ何度も何度も繰り返して考えてしまうのだろうか。

専門的な知識がある人がいたら、教えてほしい。

もしかして、A子のことを見下すことが私の中で「快感」になってしまっているのではないだろうか。

人を見下し、自分の状況と比べ、安堵する。

そのこと自体に脳が快楽を感じるようになり、それで何度も繰り返し考えてしまうのでは?

あぁ、恥ずかしすぎる。

下を見て安心する人間、恥ずかしすぎる。

それなら尊敬できる人のことを考えて成長できる人間になりたいよ。


A子とは半年前に会った日以来、誕生祝いのメッセージを送ったくらいで、他に連絡は取っていない。

半年も経てば、またきっとA子は何か変わっているかもしれない。

それでも、「どうせ変わっていない」と決めつけて、半年前のA子をひたすら見下し続けている。

おそらく、私はこのままA子が変わらないことを望んでいる。

そして今日も、A子の事を考える。


文章にして誰かに読んでもらうことで、この反芻思考が止められるかもしれない。

そう思い、今回この日記を書いた。

こんなに長い文章、生まれて初めて書いた。

書くのにとても時間がかかった。

そのため、今日は9割くらいA子のことを考えていた。

あぁ、思っていることを書き殴ってしまたから締めの言葉が思い浮かばない。

A子にメッセージでも書いておこうかな。

…って思ったけどA子に言いたいことなにもないや。

これからも私はA子のことを見下し続けるだろうけど、そのことについてはどうでもいい。

今後、この無駄思考時間が1秒でも減りますように。

自分のことや家族のことを考える時間が増えますように。

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