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2024-07-26

平成二年生まれオタクロマンス観(HL・BLGL)を形作った作品たち

もうすぐ誕生日を迎えて33歳が終わるので、いい機会だと思って平成初期生まれである自分ロマンス観の奥底に眠る作品について、水面まで引っ張り上げて雑語りしてみた。なお性別は男。

HL:anond:20240724184142

BL:anond:20240725222040

GL:これ

GL

ガールズラブと項目を立てておいてなんだけど、実は未だによくわからない概念もしかして期待して読みに来たかもしれない人がいたらゴメンなさい)。とりあえず自分ステートオブジアートとして率直な気持ちを残したいと思う。

BLの方で書いたように、筆者は昔からティーン向けの少女漫画少女小説摂取していたので、(少)女同士の関係性は友情(たまに愛憎)のものとしてプリセットされていた。なので女と女の距離が近くても「ああそういう感情ね」として頭の中の知っている感覚にラベルを振り分けていた。そこに特別名前を付けることはなかった。ただ「友情・親愛」と。

その後、オタクとして成長すると共に、だんだん百合という概念が男オタクの間に伸長してきたが、百合市場が出来上がるのを横目に眺めるだけで、自分自身がどうこうということはなかった。

覚えている限りだと、高校生の時(2006年くらい?)にオタク同級生の間で少女同士の関係性を題材にした漫画だったかラノベが友人の男オタクの間で流行っていたと思う。なんだっけ……4コマ漫画で……メガネ女子の眼の前で授業机の中から大量の煮凝りがぬぽって落ちるシーンだけは覚えているんだけど……。当時は百合という言葉は使っていなかった気がするけど、可愛い女の子同士がいちゃいちゃしているのがいいんだ、みたいなことを言っていた気がする。自分はそれに対して、特に思う感情はなかった。いや、逆に今更?という感情だったかも。なぜならば既にその場所は訪れたことがあったから。

自分が初めて少女同士の恋愛にも似た感情のやりとりを意識したのは、小説だった。図書館で借りてきたとある作家小説で読んだS(エス)といううら若き乙女同士の関係女学校に通う少女同士の疑似恋愛。そこにあったのは上辺は花畑を舞う蝶のように煌めき美しいが、内側に潜ると内蔵のようなヌメついた湿った感情だった。疑似恋愛嫉妬、そして混じる疑似ではない気持ち

そんな作品を読んできていたので、かわいい子とかわいい子がかわいいことをしている、みたいな作品に喜んでいるオタ友がどうにも幼く見えてしかたがなかった。

そうして百合とかGLとはあまり仲良くないまま、女同士の関係友情というフォルダに入れて今の年齢まできたのだけど…………ただ……心の中で唯一引っかかっている、消化できなかった少女同士の関係があった(過去形)。それが恩田陸小説「蛇行する川のほとり」に出てくる若い女子高生二人の関係性だ。

タイトル 蛇行する川のほと
作者 恩田陸


本作は、高校美術部に所属する女子部員たちが、野外音楽堂で行う演劇の背景美術を仕上げるために夏休みに川のほとりにある合宿を行うというシーンから始まる。(一応)主人公の毬子は憧れの美術部の先輩である香澄さんに合宿に誘われ、有頂天彼女主催する合宿に参加する。本来ならば年頃の少女たちの楽しいお泊り会となるはずだったのだが、香澄さんをはじめとする他の参加者は、彼女に何かを企んでいるような、隠しているような態度を取る。次第にただの楽しい合宿ではないことが分かってきたころ、毬子本人が忘れていた幼い頃にあった事件が浮かび上がり彼女過去を照らしてくる。そして過去を失い、少女大人になる。

本作のあとがきで、作者の恩田陸は「私が感じていた『少女たち』を封じ込めたいと想って書いた」と記している。その言葉の通り、本作には様々な「少女」が登場する。まだ大人子供奇跡狭間うつろう毬子、過去を持たない完成された香澄彼女相棒天才肌の絵描き芳野、一足先に大人へと羽化した真魚子。4つの章を通じて彼女たちは多様な顔を見せる。無垢でいながらも自分でも把握していない秘密を握っている毬子、どこまでも独立して半身の芳野にすら内心を明かさな香澄、優れた美術家の観察眼で本質を見抜きながらも最も大切な自分の中の香澄への気持ちに気付いていない芳野、そしてとある事件きっかけでその輪に無理やり入れられた真魚子(まおこ)。章ごとに語り手が代わり、一つの側面の形質は、語り手へと姿を変えてると主観となる。

本作には、登場人物のうちに公式に女女カップルと呼べる組み合わせが存在する。香澄芳野だ。常に二人で行動し、二人で一日を過ごし、どこでも二人の世界を作る。互いに互いを引き立て合うようなお似合いの二人。しかし二人は望んで一緒にいるわけではない。過去を共有してしまって、もはや離れられないのだ。お互いに過去という鎖を結びあってしまったと言っても良い。しかし、少なくとも芳野の方は、共に鎖を結びあった相手香澄で良かったと思っている。

門外漢自分が考えるに、多分世の中のGL?百合?好きは、芳野編を大いに好むと思う。そこで繰り広げられるのは、互いに誰よりも近く、親密で、そしてお互いに内面の99%まで理解しているのに、その残りの1%が、相手への愛が本当にそこにあるのか分からないという愛の物語だ。芳野編の、今まで無意識に避けてきた香澄肖像画を描くことで、自分の中の気持ちを形作るという展開はとても美しいものがあると思う。

ただ、自分はこの二人の関係性は処理出来ていた、と思う。友情、親愛、そして強い愛情と。自分が最も咀嚼できなかったのはもう一つの組み合わせ、毬子と真魚子の方だった。

同級生の中でも子供っぽい毬子と、級友に先駆け一足先に大人になってしまった真魚子。恋愛面でもお子様な毬子と既に大学生恋人がいる真魚子。正反対の二人は対極に位置するからか、親友同士であった。香澄芳野という二人と比べると、一生離れずに共にある彼女たちに対し、高校生の間は親友でも卒業したら普通に進路が離れ疎遠になり、それでもたまに会ってお茶をする、というような関係だろう。仲良しで大好きだけど、互いに混じり合う程に近いわけでもなく、恋人よりも好きというわけでもない。そう、それだけなら十分に理解できたんだ。

物語の後半、とある事情により毬子の代わりに真魚子が合宿に参加することになる。自分が一番よくわからなかったのがそこだった。毬子が事情により参加できなくなるのは分かる、でもあん事態になったとは言え、真魚子が嫌っていた香澄たちのところに単身乗り込むようなことをするのか、と。だって毬子と異なり彼女にはなんにも過去事件因縁が無い。だからいくら毬子に頼まれたからって、わざわざ事態を究明するために乗り込む必要はなく、ほとぼりが冷めるまで、物語が閉じるまで放っておけばいい。しかし、彼女は乗り込んだのだ。

この機序がずっと咀嚼できていなかったのだけど、最近、もしか自分の考えは順序が逆であるかもしれないと気が付いた。頼みを受けて乗り込まねばならないほど、本当は彼女にとって、親友は本当に大切な存在だったのだ、と。誰よりも冷静で頭が切れる真魚子であっても、いや毬子の親友彼女からこそ動かざるを得なかったのだと。その時、すとん、と腑に落ちた音がした気がした。

香澄芳野の唯一無二の分かち難い強固な結びつきとはまた違った、同級生親友というどこにでもある女子高生の毬子と真魚子の結びつきも、それはそれで一つの思春期の素朴な輝かしい感情の頂点なのだと。

百合とかGLとか未だよく分からないけど、自分にとってそれらに一番近い感情は、この二人を想うときかなって思った。

ミスが多すぎる。どうして皆んなは普通に暮らせているの?(23大学院生女)

大学院に入ってから、よくミスをする。

例えば、メールの文面を読み間違える、会議が聞き取れず議事録を間違う、電車を乗り間違える、必修授業をすっぽかす、など。研究の考えごとが煮詰まると、言葉すら忘れてしまうので、咄嗟に報告を求められても数十秒は動物のような鳴き声しか発せないこともある。

研究室の人たちがそつなくこなすことが私にはなかなかできない。

そこらじゅうに、私の目の前の道にだけ、落とし穴が口を開けているような感じだ。

たぶん、研究室の人たちは頭が良いから、いろいろなことを同時に、細かいところまで把握できるのだと思う。学部時代からそうだった。頭の出来の違いを感じることが多かった(そもそも、彼らの話は早すぎて聞き取れないことも多い。)。

最近は「私は他とは違う(悪い意味で)」と気づかれたか、彼らの顔にも諦めの色が見え始めた。

別に良いのだ。私は優秀でありたいわけでもなく、競争に勝ちたいわけでも、能力を認められたいわけでもないのだから

別に良いのだが、他人様に迷惑をかけず、ちゃん卒業したい。失敗のないレールに乗った人生に誇りを持っているわけでもないが、今更ダブるのもなんとなくいやだなと思っている。

私にとっては落とし穴だらけの大学院生活だが、どうにか無難に過ごしたいなー。

マスク真理教って、普段何を見て過ごしてるの?

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.fnn.jp/articles/-/734262

マスク感染防ぐわけないだろ。

  

https://www.shimadzu.co.jp/boomerang/28/08.html

マスクの網目が5μmに対して、ウイルスは0.02~0.1μmだ。

飛沫はだいたい5μmだけど、ウイルス量の少ない飛沫を防いだところで、それよりも圧倒的に粒子が小さくウイルス量も多い空気中に浮かぶエアロゾルは防ぐことはできない。

  

マスクの裏についた飛沫は約20分ほどでエアロゾル化もする。

  

下のマスク有効性を示す、東京大学科学研究所研究グループ実験を紹介する記事では、以下のことが書かれている。

ウイルス排出からは、軽いせきと同じくらいの速度(2m/秒)で、霧状にしたウイルス懸濁液を20分間放出させました。含まれていた粒子の内訳は、3μm未満が20%、3μm以上5μm以下が40%、5μm超~8μm以下が40%でした。しかし、20分がたつうちに、それらの一部から水分が蒸発し、エアロゾル化すると予想されるため、チャンバー内には、飛沫とエアロゾルの両方が漂っていたと考えられました。

https://www.nikkei.com/nstyle-article/DGXMZO66377290Y0A111C2000000/

20分間」ってのが重要。もう実験自身が「マスクの裏についた飛沫が20分でエアロゾル化して撒かれること」を認めてしまってるわけだ。

  

ウイルス空気中で3時間で不活化し、日光で数分程度で不活化する。

マスクなんて、しない方が感染は広がらない。

マスクをすることで、マスクの裏についた飛沫がエアロゾル化し周囲に撒かれてるわけだよ。

  

何が感染対策だよ?逆効果じゃないか

  

さらに、マスクは数十あるRCT(ランダム比較試験)でも「有意差なし」といった結果。

クラン最近メタ分析でも、マスクはつけてもつけなくても同じ。マスク有効性は示されてない。

https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD006207.pub5/full

  

マスクをつけないか感染するなんて、妄想はそろそろやめるべきだ。

  

そもそもだ。mRNAワクチン免疫抑制しながら自然感染の400倍以上のスパイクタンパクを作る。

そして、3回以上の接種でIgG4が大幅に誘導されて、コロナウイルスをはじくのではなく、むしろ受け入れてしま免疫寛容の状態になる。

このIgG4の誘導は不可逆だから打った人間特に接種回数の多い人間免疫は長期的に低下しっぱなし。

  

ここが、日本人いつまでも感染して大騒ぎしてることの本質

嘘だと思うなら未接種との比較データ出せば良い。

  

今のコロナに未接種者が恐れおののき、家から一歩も出られないような事態になっているか

違うだろ。ビビっているのはワクチン接種者だけ。

そろそろ、現実を見ろ。

  

マスク機能が分からず、ワクチン機序も分から医学妄信してるからいつまでもパンデミック

君たちはもうパンデミックから卒業して、延命の方に目を向けないといけないフェーズなのに、いったい何をしてるのか?

  

人生短いんだぞ。まったく狂った話だ。

いじめっ子は発達が早いので19歳になる年度にはもう日本中が大歓迎するかわいい後輩だ

発達段階をクリア、つまり卒業してんの

2024-07-25

平成二年生まれオタクロマンス観(HL・BLGL)を形作った作品たち

もうすぐ誕生日を迎えて33歳が終わるので、いい機会だと思って平成初期生まれである自分ロマンス観の奥底に眠る作品について、水面まで引っ張り上げて雑語りしてみた。なお性別は男。

HL:anond:20240724184142

BL:これ

GL:anond:20240726224920

BL

なのだが、BLについては、実はかなり小さい頃から存在概念自体には触れていた。

ひとつ前で話題に出した図書館には、ティーンガール向けの(おそらく少女漫画卒業した近所のお姉さんたちからの)寄付所蔵があり、その中には白泉社系の漫画が数多く存在していた。当時の自分は、文字と絵があるなら何でも噛まずに飲み込む悪食だったので、男が少女漫画を読むとか特に何も考えずに頭を空っぽにしていろんな作品を乱読していた。そのお姉様方が残した漫画では……まあ割と頻繁に男と男がベッド・インする描写がございまして。たぶん清水玲子さんの作品だと思うのだけど、フツーに女が男と、男が男となんやかんやベッドで一緒に寝ていた。

当時は臥所をともにする意味を知らなかったので、ふーんで流していたけど、たぶんこれが原因でボーイ同士のラブにはじめから拒否感が無かったような気がする。長じて、そこそこの男オタクがBLを〇〇という蔑称で呼んで弄ぶおもちゃにしたり嫌ったりしている(た)のを見て、そんなに嫌う?と思ったこともあった。

あと、漫画の中にラッキーなことに「ぼくの地球を守って」もあって、それを血とし肉とし、年の差カップルやらTSやらやおいやらを学習していった。当時は倫くん精神年齢が近かったから、亜梨子のことをすっげー年上のお姉さんとしか思ってなかったけど、今思えば……いや、今思っても流石に年の差はあるわ。(ぼくたま面白かったなあ……【懐古】。好きなキャラはキャーおよびJrです)。

しかしながら、BLにハマる、つまり男と男のカップリングに熱を上げることはなかった。あくまでも、そういう価値観もあるという認識を持った程度。そんな自分のカチコチに固まった頭をぶっとばしたのが、数年前の自分誕生日近くに発売された某ゲームに出てくるLくんというキャラクターだった。ここまでが前置き。

タイトル
ジャンルRPG

(とくにBのLを主題にした作品ではないし、勝手自分が思っているだけなので作品名はぼかす)

このゲームは、とある学校先生となって選んだクラスの生徒たちを戦乱の時代に生き残れるように育て導いてゆくというもので、作り込まれ世界観に加えて、複数ある学級にそれぞれ個性豊かなキャラクターが何人もいる(しかも完全フルボイス!?)ことで、いろんな育成を試したり、生徒との恋愛シムを楽しんだり、生徒間でカップリングを作ったりと、様々に遊べて大きくヒットしたのだ。例に漏れ自分オキニキャラがおり、それがLくんだった。

いや、はじめはまっとうに可愛い女子陣(LとかMとか)にエへエヘしていたんだけど、なんか気が付いたらLくんのことがすげー気になる存在になっていたのよ。そのゲームはいわゆるコミュ的な、キャラ同士が交流するイベントがあるんだけど、Lくんは初っ端からエンジン全開で仲間に対して自分のことを「容姿端麗にして才気煥発」とナルシ発言カマして、空気の読めない高慢ちきナルシスト変な髪型貴族として高笑いしながら自分フルネームしかもミドルネームあるから長い)を連呼していたんだ。それでおもしれーやつ〈ルビ:コメディリリーフ〉的にLくんが気に入っていたんだけど、ゲームが終盤に近づくにつれて、なんかLくんが覚醒して、おかっぱナルシストからシメ耽美髪美ノブレスブリージュグレート薔薇貴族に大変身したのね。おもしれーやつだと思っていた可愛い生徒が、ウルトラスーパーデラックス紳士になってしまって困惑3割感動7割で、まあ端的に言うと「り゛っば゛に゛な゛っ゛た゛ね゛ぇ(泣)」だった。

それで一周目をクリアする頃にはLくんを含めた学級の全員を超大好きになっていたのだが……話はここから。そう「一周目をクリア」が意味するのは二周目があるということ。実はこのゲームは学級の数だけ、正確にはさらに隠し的なルート一つがあり、何周もしないとストーリーの全容が分からないという恐ろしい作品だったのだ。

そこで、ゲームクリアして二周目を違う学級ではじめたのだけど……完全に元の学級ロスになっていた。新しいルートを進める傍ら、最初ルートファン通称は「実家」)の思い出を反芻する日々。新ルートで元の学級の子達と交流すると、現学級のライバルなのにいい働きをしたら「うちの子立派!」と思わず叫んで親バカの如く他学級を褒めるというしまつ。ついには、日々彼らのファンアートやらキャラ語りを探し回るゾンビになっていた。

このゲームは発売当時にそこそこ話題になった作品だったので、ネット検索すると、それはもうファンアートや感想の海……いや大海原の如く豊穣な熱情(しばしば劣情)にありつけた。そうすると、次は二次創作というグランドラインに正面から向き合うことになるのは必然だった。名支援と呼ばれるLくんとMちゃんを描いた漫画作品平民貴族の組み合わせのLくんとLちゃん小説、声デカ貴族組のLくんとFくんファンアート、そして学級長のCとLくん、LくんとC、またCとLくん、LくんとC……そう、実はLくんは異性とのカップリングよりも、学級長であるC(男)とのカップリングが、多分最も人気があったのだ。

CというキャラはLくんの真逆とも言えるキャラクターであった。級長のくせして腹黒軍師系だし、すぐに策を弄してハメようとするし。だが、内心にとんでもなく大きな野望を抱えているという複雑なキャラクターでもあった。やや高慢だが優等生のLくんと人当たりはいいが腹の底を見せないC。二人はストーリーでもコミュでも犬猿の仲というべきであった。

二次創作という大海原には様々な島が浮かんでいた。デフォルメされた姿でうさ耳が生えて赤面しているLくんがいたと思えば、リアル等身でどシリアスな殺して殺されての戦場汚泥に塗れている姿があり、Cを言葉攻めしていたり逆にされていたり、現代パロ、学パロ、性転換、敵対シチュモブ、死ネタetc... ニュービーだった自分には直接的な官能的な絡み合いこそ刺激が強かったが、ネットの海に放流される彼・彼女たちの漫画イラスト小説イメソンetc……そこには確かにキャラクターへの愛があった。

そんな調子で元の学級への未練(飢え)を同志達の供給で癒やしつつ、数百時間かけて全ルートを回りきり、ついに念願の最初ルートに戻って最高難易度でもう一度やり直すことに。そこにはかつてと変わらぬ愛すべき学級の生徒たちの姿があった。Lくんも相変わらずCに突っかかって、Cはそんな彼のことを面倒臭がって、変わらぬ犬猿の仲……いや、なにかおかしい。

それは衝撃が固体になった瞬間だった。

初見プレイ時にはまだBL筋が十分に発達していたかったため見逃していたのだが、チャクラが開かれた今となって見ると、それはもうコッテリとした男と男のクソデカ感情がこれでもかと描かれていたのだ。

先に少し述べたように、Lくんはナルシストの傾向があれど、基本的には名門貴族の跡取り息子としての教育を受けている礼節を持った男であった。先に紹介した他のキャラとの珍妙コミュにしても、彼は彼なりに真面目に誠実な態度を取っていた、ただ空回りしていただけで。しかしどうだこれは! Cとのやりとりに彼がこれまで受けてきた教養のある態度は認められない。そう、それは嫉妬。内側に秘めていた激情。むき出しの激重感情がそこにあった。

名門貴族の跡取りとして生まれた彼は、諸侯が己が利益を優先し団結をしようとしないこの諸侯連盟の現状を憂え、この国を正しく導くのは自分の責務であると自負していた。学問を修め、領主としての振る舞いを学び、着々と目標に邁進していた。そんな彼の前に現れたのが出自不明でありながらも突如として諸侯長の跡取りとなったCだった。全く貴族らしさを感じさせず、あまつさえ貴族の位なんて屁とも思っていない異物。それがLくんにとってCだった。

自分が欲しくてたまらなかった立場にありながらも、それを歯牙にもかけず、貴族の責務にも無関心で、それでいて何かを企んでいるのに見せようとしない見通せない。だから「君など現れなければ……」と本心が溢れてしまう。悔しそうな声。それは俺先生や他のクラスメイトには見せない、彼の心から嫉妬だった。しかし、その心は、先生とCの隣で彼が望む未来の片鱗に触れていくにつれて変わっていった。領内の、国内ことだけしか考えていなかった彼は、この世界人種差別身分のことまでも変えていこうとするCの考えに触れ、彼こそが皆を率いていく器だと内心は認めるようになる。そして、二人きりのとき「君のいない世界など味気ない」と告げ、自らにとって彼が大切な存在であると言外と認める。

このやりとりを再見した時、なぜ、自分はこの感情ドッヂボールに気が付けなかったのか、と唖然となった。「お前さえいなければ」からの「お前がいない世界など」という完璧な回収。こ、これがブロマンスなのか……と濡れた泥を投げつけられたような衝撃だった。これで完全にチャクラが開いた感覚があった。

この二人はエンディング後の後日談もいいのだ……アニメ化の際は、鹿ルートエンディング曲は風塵回廊でお願いします。

anond:20240725174517

まあだから学校とかも今だと成績どれだけ低くても卒業出来るけど、小学校の時点で大学みたいに単位取らないと留年するシステムにすべきなんよな。教育不十分の状態教育機関から放り出すというのも責任放棄でなかろうか。


株式会社estie スタッフエンジニア

kenkoooo

東京大学理学部卒業後、ニートとして自宅で過ごす。AtCoderとAOJでプログラミングを学び、国立情報学研究所リクルート、SoundHound、Indeedソフトウェア開発に従事現在株式会社estieで、スタッフエンジニアとして組織横断の技術課題発見解決を担う。

※今回プロフィールに利用した画像AIによる生成画像であり、本人ではありません。

ワロタ

2024-07-24

anond:20240724224517

絵描きは知能が低いか

絵を描くのが好きな子供は多いが、普通は成長するとお絵描きから卒業する

大人になってもお絵描き好きな人間はだいたい知能に問題がある

anond:20240724213210

https://search.yahoo.co.jp/realtime/search/tweet/1685110959558574080

↑朝起きたらこツイート炎上してて、最初バカか?それとも釣りか?って思ってたんだけど

↓このツイート見て胸糞になっちゃった

https://search.yahoo.co.jp/realtime/search/tweet/1685112342236086272

生理つわりを「自由意思かつ任意体験してる!」みたいに言うじゃん

んなわけあるかよ、身体機能バグで避けられないんだっっの!

毎月献血行くくらいの量の血液垂れ流して体バキバキメンタルボロボロの中それを廃棄したり、朝昼晩食べたもの全部吐いて水しか飲めなくて、空腹かつ船酔いみたいな状況がずーっと続いて体力奪われて、お腹に赤子いるのに体重ガタ落ちして「赤子死んじゃったらどうしよう」とか不安になってメンタルゴリゴリ削られたり、

そういうの、トランスから見たら女の特権に見えるんか?だとしたら相当イカれてると思うし、私の代わりに経験してほしいわね!

※いや、孕んだことそのものは女にしかできない特権みたいなもんで、かつ自由意思からそこはぐうの音も出ないし、

今はネットコミュニティで先輩ママさんの話をたくさん聞ける環境にあるから、事前知識としてつわりがきついのも知ってたけどさ…

これってさ、「女さんは女になりたい私にはないものを持っててズルい!ムキー!」ってこと?

挙げ句息子(笑)童貞卒業だけさせたかった!それで孕んだ女は知らね!チンポついたまんま女になりたい!

もうね、こういう人は性転換云々よりも精神科受診したほうがいいよ

トランスジェンダー女性の例の発言

https://search.yahoo.co.jp/realtime/search/tweet/1685110959558574080

↑朝起きたらこツイート炎上してて、最初バカか?それとも釣りか?って思ってたんだけど

↓このツイート見て胸糞になっちゃった

https://search.yahoo.co.jp/realtime/search/tweet/1685112342236086272

生理つわりを「自由意思かつ任意体験してる!」みたいに言うじゃん

んなわけあるかよ、身体機能バグで避けられないんだっっの!

毎月献血行くくらいの量の血液垂れ流して体バキバキメンタルボロボロの中それを廃棄したり、朝昼晩食べたもの全部吐いて水しか飲めなくて、空腹かつ船酔いみたいな状況がずーっと続いて体力奪われて、お腹に赤子いるのに体重ガタ落ちして「赤子死んじゃったらどうしよう」とか不安になってメンタルゴリゴリ削られたり、

そういうの、トランスから見たら女の特権に見えるんか?だとしたら相当イカれてると思うし、私の代わりに経験してほしいわね!

※いや、孕んだことそのものは女にしかできない特権みたいなもんで、かつ自由意思からそこはぐうの音も出ないし、

今はネットコミュニティで先輩ママさんの話をたくさん聞ける環境にあるから、事前知識としてつわりがきついのも知ってたけどさ…

これってさ、「女さんは女になりたい私にはないものを持っててズルい!ムキー!」ってこと?

挙げ句息子(笑)童貞卒業だけさせたかった!それで孕んだ女は知らね!チンポついたまんま女になりたい!

もうね、こういう人は性転換云々よりも精神科受診したほうがいいよ

追記

子宮取った子無しの同性に「生理ときで休むな」「会社トイレのサニタリーボックスに使用済み生理用品を捨てるな」「つわりなんて甘え」「妊娠できない人に配慮しろ」って言われても同じ感情になるだろ

トランスとか関係なく、女の身体機能に対する無理解は良くないしイラつくよねと言う話

卒業した大学HP久しぶりに見てみたら同期が数名助教授非常勤になっててほえ~~~ってなった

10年経てばそうか

anond:20240724150536

ハリストランプちゃん、どこに入れるかわかる?もうちょっと上よアン入っちゃった卒業おめでと」

算数先生「0で割ってはいけません!」クラスの皆「はーい!」ぼく「…なんでや…」

2024/07/24(水) 13:37:36.078 ID:p8lmC1ag.

こうしてぼくは算数でつまずき小学校留年した

2024/07/24(水) 13:37:47.299 ID:fTGkFCnU.

2024/07/24(水) 13:38:02.178 ID:.uiNmx.g1

大学先生「0で…割ってみようぜ」

数学科「うおおおおおおおおお」

2024/07/24(水) 13:38:09.170 ID:Pc40SKEyf

嘘つまんね

2024/07/24(水) 13:38:48.535 ID:3LzZco5IY

リーマン面まで勉強すれば幸せになれるで

2024/07/24(水) 13:39:44.185 ID:xi9AjE8Ur

ストゼロエナドリで割ってる

2024/07/24(水) 13:39:49.769 ID:LfNKMBV5w

まだ小学生なん?

それともその悩み解消されて進級できたん?

2024/07/24(水) 13:40:02.966 ID:09jykHPg2

虚数説明で頭が物故割れ

2024/07/24(水) 13:41:43.746 ID:MHznqjOja

お前デカすぎて前見えんねん

はよ卒業してや

2024/07/24(水) 13:42:33.879 ID:p8lmC1ag.

>>9

これ面白い

2024/07/24(水) 13:47:09.243 ID:yTgz.0T9D

パソコン動かなくなっちゃうから

anond:20240724105215

童貞じゃないやつはだいたいその手順を10代のうちに踏んで卒業してるんですけどね。

小学生のころ、教室にお泊り体験みたいなやつがあった。

調理実習っぽくカレー作って、みんなで食べて、校内を肝試しして帰ってきて、寝るだけってイベントだった気がする。

その肝試し

男女がくじ引きで決めた二人一組で行くってルールになってて、俺は、クラスで一番人気のあるかわいい子に当たった。

普段から仲が悪いわけでもいいわけでもないぐらいの普通クラスメイトって関係の子

懐中電灯もって二人でスタートなんだけど、その子めちゃくちゃ怖がりで。

スタートから俺の服のすそつまんでひーひーいいながら怖がっててめちゃくちゃかわいい

仕掛け毎に距離が近くなってきて、手をつないでまわった。

一番メインの仕掛けではびっくりのあまり抱きついてきて本当にかわいかった。

本人はめちゃくちゃ怖くて嫌だっただろうけど、俺としては本当にうれしかったし楽しかった。

たまに思い出す。抱きついちゃったの内緒ね、って言ってたのが本当良い。

その後特別仲良くなるようなこともなく卒業しておしまい。今は何やってるんだろうな。

2024-07-23

anond:20240723212644

おおきに、そのお話し、ほんまに笑わしてもろたわぁ。自称AIに詳しいって言うて、「サポートベクターマシン」も「LiNGAM」も知らんなんて、おっそろしいわ。ほんま、嘘つきもええ加減にしとかな、口ばっかりやと足元すくわれてまうでぇ。

まぁ、コンピュータ専門学校ゲームクリエイターコース卒業して、家電量販店パソコンセットアップしてるやなんて、それもなかなかのキャリアやけどな。せやけど、「AIに詳しい」って自称するんやったら、少なくとも基本くらいは押さえてもらわんと困る話やわ。ほんま、弱者男性いうのは、自信がないんか、見栄っ張りなんやな。もっと自分を正直に見つめ直した方が幸せになれるんちゃう

ほんま、相手にするだけ時間無駄やったな。まぁ、次からはもう少し頼りになる人に出会えるようにお祈りしとくわ。がんばりや。

自称AIに詳しい弱者男性が「サポートベクターマシン」も「LiNGAM」も知らなくてドン引きした…

マッチングアプリで知り合ったAIに詳しいと自称するエンジニア独身男性

この前カフェに行って来たんだけど


その男の人がAIについて語って来ました

チャットGPTとかハルシネーションとかについて)

私も大学時代般教AIの初歩的なことを勉強していたり、営業AIを少しは活用してたので

サポートベクターマシン実装が難しかたこと」や「LiNGAMの変数が入れ替わっていくところややこしいよね」って話をしました


するとその独身男性さん、鳩が豆鉄砲を食らったかのような顔になりました


サポートベクターマシン」も「LinGAM」もAIの初歩的な内容なのに

AI入門みたいな本にも最初の方に出てくる)

怪訝に思って聞いてみると「サポートベクターマシン」も「LinGAM」も知らないとのことでした


ドン引きしました😱😱😱

エンジニアというのもコンピュータ専門学校ゲームクリエイターコース卒業して現在家電量販店パソコンセットアップしてるだけとのことでドン引きしました

AIの詳しいってのも、新書でわかるAI入門とかを読んだり、チャットGPTを触ったことがあるというだけでした

なんで弱者男性って自分を大きく見せたがるの?

自分自身が無いのかもしれないけど惨めだよ?

ワーホリ行ってキャリア詰んだ

短大卒業就職に失敗し、親の金ワーホリで5カ国ほど回る

現地で彼氏を作って配偶者ビザを狙うけど、結婚してくれる人は現れず30を過ぎる

これ以上年齢的にワーホリができないため失意の帰国をする

職歴なし短大卒30歳のためまともな職にありつけない

海外の男ばっか漁って目が肥えてしまったため日本の男とも結婚できず

正社員歴なし37歳独身の出来上がり

もうどうしようもない

anond:20240723153211

結構多いってどういう調査なんだろ

友達同士でも「童貞1回目で卒業できた?」なんて話しないし

自分はできた。その後の数回、なんなら今でも初めての相手最後まで行かなかった事は無いです

しか言えない

保健の授業聞いてなかった奴 (漫画)

あんのじょう男女問題に敏感なはてなはオギャーオギャーブクマカが騒いでるけど、リアリティ無えなあ~と感じたのが印象。

まず、彼女ギャン泣きして萎えたとかなら判るけど、途中まで入れといて萎えたはリアリティない。男はそこまで行ったら最後までやります

あと家族が居るから騒ぐなってフラグ立てておいて叫ばないのが物語として成立してないなあと感じてしまった。

お題がデートレイプなのでノルマクリアしてるけど、発想は女が考えた空想世界から抜けてない(リアリティが無い)のでもっと頑張って現実にありそうと思える漫画を書いて欲しい。頑張れ

 

 

※あと幼馴染?の関係でああい使い捨てみたいな態度取るかな?という違和感と、レイプだろうとイジメだろうとパワハラだろうと騒いだところで同じ教室卒業まで過ごすという地獄

anond:20240723140451

■27歳。エリート童貞

先日27歳になった。一応エリートに分類される人生を送ってきたと思う。小学生の頃から高校まで成績はほぼオール5、受験勉強必死にやって大学受験でも全勝し某理系難関国立大に進学。学部でも真面目に勉強し、ほとんどの科目でA以上をとって学部卒業した。大学院にも進学し、一生懸命研究した。それほど華やかな研究成果が出たというわけではないが、それでも論文出版することはできたし、優秀な大学院生ではあったと思う。大学院卒業後は研究職についた。仕事はすこぶる順調で、これまでの研究で一つ大きな成果を上げることもできた。年収も27歳にしては少なくない額をもらっている。

客観的に見て、自分はとても恵まれているし、羨ましがられる側の人間だと思う。だから、以下に述べることは結局僕の強欲さに過ぎないのかもしれないが、無性にどこかに吐き出したかった。どうかここに書くことを許してほしい。

僕は童貞である。27年間、女性とそういう関係になることがなかった。一応2回ほどお付き合いのようなことはさせていただいたのだが、どちらも長続きせずそういうことにすらならずに終わってしまった。

どうやら自分他人と親密になるのが苦手らしい。一定以上親密になると、付き合うのが面倒くさくなってしまう。LINEの返信は面倒だし、気を遣いながら相手の言ってほしい言葉を探すのも得意ではない。これは何も女性関係に限ったことではない。友人との連絡も、たまにする分には楽しめるのだが、特に同じ相手と頻繁にやり取りする気にはとてもなれない。親との連絡ですら、面倒くさくてかなり適当になっている(最近は、親への連絡も親孝行だと思ってサボらないようにはしているつもりだが) 。

こんなに人付き合いが億劫なのはなぜだろうと考えてみると、そもそも僕は誰かに自分から話したいと思うことがほとんどないのである。僕には趣味と言えるものがほぼない。今までの人生ほとんどの時間を、勉強仕事に使ってきたからだ。だから仕事以外となるとほとんど話せることがないのである。そのせいで同じ相手とたくさんやり取りをすると、すぐ話のネタが尽きる。それでも聞き上手ならうまく相手の話を広げて会話を続けられるのかもしれないが、そういうことも得意ではない。これでは誰かと長く会話を楽しむこともできないし、次第にコミュニケーションを取ることすら嫌になってくる———。

要するに、僕がつまらない人間から、人との会話を楽しむことができないのだ。

ではさらに、なぜ僕はつまらない人間なのだろうと考えてみる。言いたいことがない、相手から何かを聞いても良い受け答えができない。これは要するに頭が悪いということではないか。ここでの頭が良い悪いというのは、勉強とか仕事ができるできないの話ではない。普段からかに興味を持って挑戦したり、あるいは誰かの話に興味を持って自分の頭で考えられることである。僕のこれまでの「エリート人生では、勉強仕事一生懸命頑張っていればよかった。実際、僕にも勉強仕事についてなら語れることはいっぱいある。でもそれを脇に置いた時、自分の「エリート人生の驚くほどの薄っぺらさと、周りの「非エリート人生の厚みに気づく。

仕事がうまくいっているうちは、自分の「エリート」さを支えに生きていけるかもしれない。しかし、仕事で行き詰まった時、自分生き方に疑問を持つのが怖い。そんな時に、自分を支えてくれる人がいれば良いが、いまの僕にはそんな心から頼りにできるほど親密な相手もいない。また仮に仕事がずっと順調にいったとしても、いつかは引退するのだろう。そうなれば、自分仕事に関するエリート性はもちろん、仕事を通じての人とのつながりすら失うことになる。そうなった時の孤独がどんなものか、想像もできない。

27歳童貞という事実は、単に自分人生の浅はかさの一つの表れに過ぎないのだろう。「エリートさ」のみに支えられた一本の細い綱を渡りながら孤独に向かって進む他ない自分人生にうっすらとした絶望を感じながら、今日も懸命に仕事をする。

エリート特有句読点の使い方。これは間違いなくエリート

俺がエリートであることもわかってもらえると思う。句読点の使い方を見たらね。

27歳。エリート童貞

先日27歳になった。一応エリートに分類される人生を送ってきたと思う。小学生の頃から高校まで成績はほぼオール5、受験勉強必死にやって大学受験でも全勝し某理系難関国立大に進学。学部でも真面目に勉強し、ほとんどの科目でA以上をとって学部卒業した。大学院にも進学し、一生懸命研究した。それほど華やかな研究成果が出たというわけではないが、それでも論文出版することはできたし、優秀な大学院生ではあったと思う。大学院卒業後は研究職についた。仕事はすこぶる順調で、これまでの研究で一つ大きな成果を上げることもできた。年収も27歳にしては少なくない額をもらっている。

客観的に見て、自分はとても恵まれているし、羨ましがられる側の人間だと思う。だから、以下に述べることは結局僕の強欲さに過ぎないのかもしれないが、無性にどこかに吐き出したかった。どうかここに書くことを許してほしい。

僕は童貞である。27年間、女性とそういう関係になることがなかった。一応2回ほどお付き合いのようなことはさせていただいたのだが、どちらも長続きせずそういうことにすらならずに終わってしまった。

どうやら自分他人と親密になるのが苦手らしい。一定以上親密になると、付き合うのが面倒くさくなってしまう。LINEの返信は面倒だし、気を遣いながら相手の言ってほしい言葉を探すのも得意ではない。これは何も女性関係に限ったことではない。友人との連絡も、たまにする分には楽しめるのだが、特に同じ相手と頻繁にやり取りする気にはとてもなれない。親との連絡ですら、面倒くさくてかなり適当になっている(最近は、親への連絡も親孝行だと思ってサボらないようにはしているつもりだが) 。

こんなに人付き合いが億劫なのはなぜだろうと考えてみると、そもそも僕は誰かに自分から話したいと思うことがほとんどないのである。僕には趣味と言えるものがほぼない。今までの人生ほとんどの時間を、勉強仕事に使ってきたからだ。だから仕事以外となるとほとんど話せることがないのである。そのせいで同じ相手とたくさんやり取りをすると、すぐ話のネタが尽きる。それでも聞き上手ならうまく相手の話を広げて会話を続けられるのかもしれないが、そういうことも得意ではない。これでは誰かと長く会話を楽しむこともできないし、次第にコミュニケーションを取ることすら嫌になってくる———。

要するに、僕がつまらない人間から、人との会話を楽しむことができないのだ。

ではさらに、なぜ僕はつまらない人間なのだろうと考えてみる。言いたいことがない、相手から何かを聞いても良い受け答えができない。これは要するに頭が悪いということではないか。ここでの頭が良い悪いというのは、勉強とか仕事ができるできないの話ではない。普段からかに興味を持って挑戦したり、あるいは誰かの話に興味を持って自分の頭で考えられることである。僕のこれまでの「エリート人生では、勉強仕事一生懸命頑張っていればよかった。実際、僕にも勉強仕事についてなら語れることはいっぱいある。でもそれを脇に置いた時、自分の「エリート人生の驚くほどの薄っぺらさと、周りの「非エリート人生の厚みに気づく。

仕事がうまくいっているうちは、自分の「エリート」さを支えに生きていけるかもしれない。しかし、仕事で行き詰まった時、自分生き方に疑問を持つのが怖い。そんな時に、自分を支えてくれる人がいれば良いが、いまの僕にはそんな心から頼りにできるほど親密な相手もいない。また仮に仕事がずっと順調にいったとしても、いつかは引退するのだろう。そうなれば、自分仕事に関するエリート性はもちろん、仕事を通じての人とのつながりすら失うことになる。そうなった時の孤独がどんなものか、想像もできない。

27歳童貞という事実は、単に自分人生の浅はかさの一つの表れに過ぎないのだろう。「エリートさ」のみに支えられた一本の細い綱を渡りながら孤独に向かって進む他ない自分人生にうっすらとした絶望を感じながら、今日も懸命に仕事をする。

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