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2019-01-19

NHKスペシャル「“冒険の共有” 栗城史多見果てぬ夢を」見た

番組はいろいろ問題のあったことにも触れていて、割に中立的構成かなとも思いました。ワイドショーだったら、お涙頂戴の悲劇英雄に仕立てるか、逆に徹底検証して詐欺師っぽく取り上げるかのどちらかでしょうか。ただ、ネット感想を見ると、私が割と中立的と思った番組でも、やはり予備知識のない人たちがコロリと引っかかっている様子。

最後の挑戦となったエベレスト南西壁ですが、成功する可能性は0% でした。1%すらない。奇跡的にいい条件に恵まれたら登れちゃう、というような可能性のまったくないルートです。

実力がある人がベストの状況で挑戦しても難しいから、今まで単独登攀で成功した人がいない。山の経験ない人でも「神々の頂」とか読んだことあれば、難しさが伝わるんじゃないかと思います。南西壁への挑戦は、乏しいが可能性があった、というレベルではないわけです。

詐欺と言われるのはしかたのない状況だったわけです。たまにスタートアップでも、実現する可能性がまったくない製品サービスでも、大風呂敷広げて資金めしちゃうのがいますが、似てるかもしれません。ある程度知識がある人は近寄らないのに、ないがゆえに引き寄せられてしまうというか。

難しいチャレンジだったというのではなく、そもそも実現する可能性のないことで夢を語られても、ちょっと受け止められないというのが、正直なところかと思います番組中で登山家の花谷さんが通常ルートであれば、と繰り返し言っていたのは、通常ルートであれば可能性はあったので、少なくとも難しいチャレンジといえる範疇に納まり共感する余地があったからです。

そういう理解もなく、がんばれ今度はできる!とか声を投げていたSNSフォロワーの罪深さも感じた番組でした。がんばっても登れないものをどうがんばれと。ただ、予備知識のない人にはやはりそれは伝わらなかったのかなと。

今までにも何度もエベレストトライしては降りてきているので、彼的には最初から形だけで登るつもりはなく、非常に困難なことにチャレンジしてして諦めた、という格好がつけばいいという計算があったのかもしれません。ただ、一方で冷静な計算ができないほど、追い詰められてたという見方もできます

大学の恩師曰く、ギャグ漫画キャラのような男だった、ということで、違う方面であればただの変なやつで済んでいたのだと思うのですが、たまたま登山方面承認欲求を満たすことを見つけてしまったので、悲しいことになってしまったんだろうなと思っています

https://togetter.com/li/1230038

企業をまわってたくさんのスポンサーを集めたり、自分バックアップチームを作れるくらいの魅力はあったんだから、他のことに活かせばよかったんだよ。

anond:20190119073458

広大な世界観RPGを作って自分冒険したいだけの人生だった・・・

でも真面目に考えると飽き性だから〇〇の家とか○○駅構内とか一人で作りまくっても絶対ダレるから絶対何人もで分担した方がいいし、

何より毎日ルーチンワークで行動範囲が狭いもんだから自分の知らないことは書けないから集まって意見を出し合った方がいいし、

でも多人数でやると好き勝手はいかないから面倒だし・・・

2019-01-18

KH3がもうすぐ出るけど内容忘れたかゲーム実況とかでサクッとおさらいしてるんだけど

実況やゲーム動画で見るとちょいちょい印象が違って面白い

特に1のリクは、典型的な嫌な兄貴タイプだな〜とか最後急にいい奴になったな〜とか思ってたけど

自分プレイヤーとして操作してないソラを観てると、「お前カイリを探す気あるのか?」ってリクの苛立ちがすごくよくわかる

新しい友達ふたりと色んな世界を楽しく冒険して、人を助けていい事してヒーローになって、ミニゲームもたくさんして

そりゃワールド初降りの時と出る時のムービーでは気にしてるけど、ムービー外の所ではめちゃ遊んでて

「お前やる気あんのか??」って言いたくなる気持ちもわかるというか

自分プレイしてる時は自分視点から色々試行錯誤して頑張ってんのに!なんだと!って気持ちになったけど

客観的に見るとこれ、カイリを探すついでに世界を回ってるんじゃなくて、世界を回るついでにカイリ探してんな…ってなったわ

そりゃイライラもするわな

2019-01-17

のび太魔界冒険

この映画もしもボックス現実世界魔法世界に変える話なのだが、便利な魔法を使うには元の世界と同じように魔法勉強をしなければならないらしい。

のび太魔法勉強を嫌がり元の世界に戻そうとするが私がもし魔法を使えるなら寝食を忘れ取り憑かれたように勉強すると思う。勉強により得られる報酬が大きいからだ。

これは現実世界勉強にも同じことが言えるのではないだろうか。勉強を行う強い動機づけがあれば誰もが寝食を忘れ取り憑かれたように勉強するはずである。にも関わらず多くの人が勉強をしないのは勉強により得られる報酬の大きさに気づいていないからだろう。

ドラクエみたいに人生を過ごしてきたが、鬱になった。

自分ドラクエが好きだ。



自分主人公になり

敵を倒して、レベルをあげて、

ゴールドを集めて、装備をそろえて、

仲間を集めて、世界のために冒険する

というシステムが大好きだ。






小学校の頃、

朝4時に起きて家族が起きるまでプレーをするなど、

時間が許す限りドラクエにのめりこんでいた。

学校に行く前にドラクエ、帰ってきてドラクエ晩御飯の後にドラクエ


ドラクエに熱中する少年時代




このドラクエ

敵を倒せば倒すほど、経験値ゴールドがたまり

たまったゴールドを使って新しい装備を買うことで、さらに強力な敵を倒せ、

さらに多くのゴールドと高い経験値が手に入るという

循環システムは、ある程度人生にも当てはまる




そこそこの大学卒業

スクエアエニックスには落ちたが、なんとか就職し、

1社目 請負契約 テレアポ    休日:月1回         生活費赤字

2社目 正社員  営業      休日:週1回         安月給

3社目 正社員  サービス管理 仕事量:個人最良の部分が多い ある程度高給

と、社歴を重ねるごとに

業務の内容が複雑化 + 給料の上昇 というキャリアを経てきた。


特に3社目に関しては、

年齢を重ねるごとに、職務内容が難しくやりがいのあるものになり、

また定期昇給もあるので、非常に満足していた。


ドラクエでいうところの、

レベルが上がり、敵が強くなるにつれて

経験値ゴールドが増えていくという状況だろうか。


本当に満足していた

自分はこの人生ドラクエシステムにのめりこんだ。

少年時代のように、寝食を忘れ、仕事に没頭した

また、多くの仲間に恵まれ

給与にも満足していた。


恋人もおらず、

趣味特になかったが、

仕事があれば、幸福であり、満足だった・・・












けれども、業務最中とある失敗から

その仕事を失うことになる


その失敗は多くの人に迷惑をかけ、

自分の行動に全ての責任があるため、

失業したことについては

仕方のないことであると納得はしている。


しかし、失業したことで、

今まで身につけた

経験値(前職は特殊業界であり、ほかの業界につぶしが効かず、また業界に復帰することが不可能な状況)

ゴールド給与業界としてかなり高級をもらっていたが 貯金がある程度できるたびに、装備を買うかのごとく、車やパソコンなどを買い替えていた)

〇仲間(仕事に没頭していたため、職場以外の人間関係がない状況にも関わらず、前職での関係ほとんど断たれた)

  

を全部失ってしまったように感じている





いわば、「冒険の書は消えてしまいました」の状況だろうか・・・





これがドラクエであれば、

消える前の経験値ゴールド・仲間が手に入る状況まで

再びやりなおすことができる。


プレイしていた「ドラクエ2」ではなく、

ソフトを変えて「ドラクエ3」をすることも「ドラクエ4」をすることもできる。

しかし、困ったことに現実はそうはいかない。


自分の年齢から転職できる「業界経験者でも可能」な仕事

単純作業または重労働仕事であるという現実


今の年齢から他の業界業務しても

失業前と同じ水準の給与を得ることは不可能であるという現実 


失業からの負の財産であるトルネコ並みの腹


冒険の書は消えてしまいました」の状況であろうと

希望をもってやりなおすことができない現実と年齢が

少年のように人生に熱中する心 を 鬱という診断結果 に変えてしまった。




ドラクエは素晴らしい

それは紛れもない事実である

ドラクエのように人生を送ることができれば、

クワクしながら人生を送ることができれば

経験値ゴールドがどんどん向上することができる人生を送ることができれば

どれだけ幸せなことだろうか・・・

自分もかつては、そう信じて疑わなかった。

けれども、今は 鬱 である



先日、前職の同僚にあった。 ほとんど断たれた人間関係の中で

唯一残った友人である

その友人が、これから得るゴールド計算

そのゴールドを使ってどんな装備を買うかの冒険プランを輝いた目で語る。




自分には、もう手に入らない経験値ゴールド




主人公を続ける友人を片目に

冒険にも出ずにレイクナバ武器屋永遠に銅の剣を売り続ける

トルネコ想像して涙が止まらなくなった。

上野動物園パンダが来たときの話

夢のなかで天国にいるおばあちゃんと話すことができた。

おばあちゃんは現世では矍鑠とした姿だったけれど、天国では火鉢の前で暖を取りながら「よく来たねえ」と言った。

おばあちゃん中国から初めてパンダがやってきたときのことを話し始めた。

おばあちゃんのまわりでは最初中国から龍がやってくる」という噂が流れたという。おばあちゃんは「バカか」と思っていたけれど、おじいちゃんが「うちも中国から龍を譲ってもらおうや」というホラを吹き始めたので、龍を探す冒険物語ふたりで語り合ったという。上野動物園パンダがやってきたときは、ふたりで大笑いしたという。

「お前も上野に行ってパンダを見てきなさい。」

おばあちゃんはそう言ったけれど、僕は龍の話が面白かったから、続きを聞きたいと言った。パンダ写真で見ただけで充分だと思った。

上野動物園パンダが来たと聞いたおじいちゃんとおばあちゃんは、龍が来るなんてとんでもない嘘だった、きっとタヌキにでも化かされたんだろうというオチをつけたという。おばあちゃんは「タヌキなんて食べてしまいましょう。」と言って「緑のたぬき」を出してまた笑ったという。

から覚めて天国のおばあちゃんと話したことを話したら、家族みんな大笑いしていたけれど「現実のおじいちゃんとおばあちゃんもこんなに仲が良かったのかな」と尋ねると、おじいちゃん戦争ときに死んだだろうと指摘され僕は精神病院に行くことになった。

2019-01-15

anond:20190115133222

しない

魔界冒険 だって 博士から牧師に変えたのは非常にがっかりした

わさドラというお友達と一緒に遊ぼう以外で評価できるとこない

懐古過ぎ

anond:20190115132748

愉快なひみつ道具楽しい冒険があればわくわくやろ。

キミの感覚は少しずれとると思うで。

2019-01-14

誰か僕とワンピース91巻の話をしてくれお願いしま

ワンピース大好きだけどもう社会人になってからは話す人がいなくてさびしい

こないだネットカフェで読んだだけだから記憶曖昧です

ネタバレ含みます

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とりあえず自分燃えたのはバジルホーキンスの戦闘シーンがかなりよかった。

呪い占い系の能力者だと思ってたけど、部が悪いときに運要素で戦う能力ってのが今回初の情報くそ面白かった。

少年漫画っぽい能力でいいな。

ていうかあん能力でよく部下ついてくるよな。だって自分船長が致命傷追ったら代わりに自分死ぬじゃん。

ていうかシャボンディ諸島でホーキンスの部下みたいなやつで二足歩行の猫みたいなやつチラッといたけどあいつでないのかな?

あの猫が話に出てくるの楽しみにしてたんだけどなあー

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ホーキンスと同じ立ち位置ホールデムスピードがいると聞いて、マジかホーキンス並みに強いのかと思っていたけど、ホールデムは一撃でやられたし、スピードは仲間っぽくなっちゃったな、スピードはなんかかわいかたからいいけど。


ライオン能力者はもっとすごいやつだと思ってたけど、あんホールデムみたいなやつなのか、いやあいつはスマイルからライオン純粋能力者ではないのかな?

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二代鬼徹が出てきた!

ゾロがローグタウンで三代鬼徹てに入れて以来、ようやく同じ種類の刀が出てきました!最高だね!

ローグタウンで業物とか大業物の話したわりに、その後の冒険ではほとんどその話出なかったからなあ、元々わの国で消化する予定の話だったのかな?その辺も含めて、わの国まだまだ楽しみだなー


ていうか、たしぎの世界中海賊の手に渡った名刀を全て回収するって話どうなったんだよ!

でもパンクハザード結構馴れ合っちゃったからなあ、ナミがたしぎのことをベルメールさんと重ねて、私女海兵の涙に弱いのとか言うシーン超いいシーンだよな誰か共感してくれ

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相変わらずくそいい話だった、普段食べれないような、米をたまがルフィにあげるシーンもルフィが恩返しで大量の食料あげるシーンも感動的だった。何て言い話なんだ。心に残るシーンの数々、ありがとうワンピース


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今回の気に入ったシーン




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きんえもんとデカイ女がいちゃついてて羨ましいなと思った、ようやくきんえもん側の味方側も大体わかってきたか

きんえもん側の人間関係どんなかもっと読みたい!いつも通りの長い過去変でやってくれるかな?

イヌアラシネコマムシじゅうしたいきょうかくだんみんな戦うのか、ゾウ編でちょっとしか出なかったからなああいつら、たのしみーー!!


でもマルコも一緒に来て戦うところ見たかったなあ、そこが残念

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ジャック出てきたか、おれジャックいっきらい、あんなにひどいことしやがって早くやられろ

カイドウ能力龍か、地上最強生物か、勝てんのかあれ、でも四皇に勝ったら大部ワンピースの話としても終わりに近づく感じだな、鬼ヶ島にいるのか、犬猿雉っぽい立ち位置キャラってどのキャラあんまりちゃんと読んでなかったから誰か教えてくれ。


はー早く次の巻でないか

2019-01-13

増田のやべーやつ番付2019年1月

ぶっちゃけ顔ぶれはほとんど変わっていません。前回に引き続き登場している増田の詳しい説明は省略しました。知りたい方は前回の番付もご参照ください)

横綱

(「安倍botです」とだけ書いて通報すると低能先生同様に消されるようになり、前回に引き続き出現はめっきり減っている。それでも運営正月休みを狙ってか年末に現れており、一応現役)

(相変わらずゴミ排除に邁進している)

(前回大関から昇格。パリコレ以外にも、関連があると勝手判断した投稿に対する誘導トラバ、再投稿警察の真似事、さらには猛虎弁増田空気なんJ臭くするなど、あらゆる行動が大迷惑というまさに生粋荒らし

大関

最近、この増田北朝鮮に送り込んで金正恩を打倒させようと企む増田が出現しており、もはや同レベルにウザい存在になりつつある)

(相変わらず スペースの入った クソリプばかり 繰り返している)

(「お前」や「昭和時代」といったフレーズを多用し、警察ヤクザ裁判所宗教東大などあらゆるものに始終悪態をついている謎の増田。結局叩きたいのが誰なのか不明な点が不気味極まりない。出現頻度の高さもあり、今場所優勝レベルのウザさ)

関脇

パンティー)

同カテゴリー参照。元々連投するタイプではないが、12月投稿は1回とやたら少なかった)

  • マスダとマスダの冒険

同カテゴリー参照。最新の投稿は1/2。今年も意味不明駄作を垂れ流すのだろうか)

小結

  • うんち

文字通りのクソリプしかし、うんちトラバをされる増田に限って長ったらしい駄文が多いこともまた事実である

(例えばお前のことだよ)

前頭

案の定また出てきた)

(だいたい増田毒親叩き長文が多すぎやしないだろうか)

(「女性下方婚しない」ことを力説する増田。前回のトラバで指摘がありましたが忘れてました。お詫びします)

十両

そもそも増田フェミも反フェミも多いため、彼らや下方婚増田のように特定ネタに執着する増田以外は物量の前に埋没する傾向にある)

左翼叩きに対して憎悪を燃やす増田。「ニーターパン」という用語自体無駄歴史が長いようだが、過去用いていた人物現在活動中の増田が同一人物かは定かでない。同様の傾向がある前回の「何時増田」と同一人物可能性も?)

(再投稿ネタを指摘する増田。「再投稿は甘え」でおなじみ。複数人おり、カテゴリーを使う者と使わない者など微妙仕事ぶりが異なる。ひどいのになると再投稿でない増田に再投稿認定をする者も。そしてこれにも長いこと粘着している増田がいる)

最近ジェンダー関連の話題ばかりで労働問題が盛り上がらないためか、散発的な出現に留まっている)

幕下

(相変わらずたまに来る)

三段目

(ここに入るような増田がいたらトラバで指摘をお願いします)

序二段

(その名の通り寿司ギャルに異常なほどの執着を見せる増田東北在住らしい)

序ノ口

https://www.gaccom.jp/safety から不審者や事案の情報ピックアップツッコミを入れている増田。本人の危険度は低いが、いつかその一人とならないことを祈るばかりである

anond:20190112170520

百年程度ではまず消えんわ

今の日本漫画アニメは間違いなく今の時代代表する文化だしその基礎を作り上げた人で才能やクオリティも突出してるもん

そのうち漢文古文みたいになって日本から漫画を読むスキルは失われるかもしれんけど手塚コマが読みやすい上に冒険もするから古典入口としても需要が残るだろう

2019-01-12

不思議ダンジョン 増田の大冒険

登場キャラクター

戦士  :再投稿は甘え

魔法使いKKO(でもきもくて)

僧侶  :パンティ

武闘家 :うんち

商人  :ワイ

遊び人 :長文腐女子

盗賊  :スペース

ブギーポップは口笛を吹かない」あるいは「木村明雄の消失

アニメブギーポップは笑わない」1〜3話および原作ライトノベルブギーポップは笑わない』の内容に触れています

TVアニメブギーポップは笑わない」が放送中だ。ほぼ20年前にスタートしたラノベ原作であり、アニメ自体は二作目だが、原作の内容に沿ったアニメ化は今回が初めてとなる。

さて、そんなアニメブギーポップの「ブギーポップは笑わない」(原作シリーズ一作目)編が、最新の第三話で完結となった。平均的なラノベアニメ化としては、原作1巻を3話で消化というのは、極端に速いペースというわけでもない。それでも、もともとが5話で構成された原作を3話に再構成する上で、大小さまざまな省略・変更が発生することは避けられなかった。

そのうち、特に目についた二つの変更点について、思うところを少し書いてみる。

「君と星空を」&木村明雄

上で述べたように、原作ブギーポップは笑わない』は5つのエピソード構成された物語となっている。一話にそれぞれ主人公視点人物)が設定されており、一つの事件複数人間の目から見ることで立体的な世界が立ち上がってくる、といったような、今となっては(当時でも?)さほど珍しくはない仕掛けだ。

原作構成及び各話の主人公はこうなっている。

ブギーポップは笑わない/上遠野浩平(電撃文庫) - カクヨム


これがアニメでは、

ねこういう形に変換されている。話数単位で大雑把に見れば、各パートの分量はともかく原作の流れを大枠では引き継いだ構成と言えるだろう。

ただひとつ原作第四話がその主人公存在ごと抜け落ちている点を除いて。

原作第四話は、木村明雄という男子高校卒業後(事件から二年後)に、当時「失踪」した紙木城直子と過ごした日々のことを回想する、という内容になっている。

木村は、紙木城の交際相手の一人(アニメでははっきりと描かれないが原作の紙木城は木村田中を含めて複数の男と付き合っている)であり、事件にはあくま彼女を通して間接的にしか関与していない。紙木城から保護したエコーズについての話も聞くことになるが、何かのたとえ話だとばかり思っていた。

紙木城の失踪後、色々あったもの普通高校卒業普通大学生として普通生活していた彼の元に一通の手紙が届くことで高校時代記憶が蘇り……という、1話竹田と同じかそれ以上に青春小説的な色合いが濃く、いわゆる「一般人」の目線から見た章となっている。

アニメ化にあたって、章はともかく仮にも原作主人公の一人を丸ごとカットするのはあまり乱暴に思えるが、ここには一応それなりに納得できる理由がある。

第一に、事件の真の姿あるいはその存在すら知らないまま全てが終わってしまっていた、という木村明雄の立場は、程度の違いこそあれ竹田啓司(一話)や末真和子(二話)と重複している。一人一人に見える現実には限りがあるというテーマを示すためには、この二話だけで既に必要最低限のノルマは達成していると言えなくもない。

第二に、竹田と末真は以後の巻でも登場している(末真は準レギュラーに近い)が、二人と違って木村明雄は今のところ少なくともブギーポップシリーズ内では再登場しておらず、カットしても今後の展開に特に影響がない。

第三。エコーズの素性に関する情報は、原作では第四話で木村が紙木城から話を聞くという形で最初に明かされる。物語の本筋との関係においては四話の存在価値と言ってもよい部分だが、アニメでは2話後半、紙木城と凪の会話でほぼ同じ内容が補完されている。これは、原作でもそのようなやり取りがあったと事件後に凪の口から語られていたものであり(木村自分にだけ話してくれたと思い込んでいたが)、オリジナル展開というより変則的原作再現に近い。木村カットしてもそういう軽度の改変で済む部分なのだ

驚くべきことに原作『笑わない』には、凪と紙木城が親友であるという情報こそあるが、二人が直接会話するシーンは存在しない。にもかかわらず、読者にはちゃん彼女らが親友同士に感じられていたというのは小説マジックというほかないが、ともあれ、今アニメで凪と紙木城の会話が追加されたこ自体ファンにとって喜ばしくさえある。

これらの理由から、『笑わない』をTVアニメ3話分に収めるために章と主人公をどうしても一つ削らなければならないとすれば、やはり第四話と木村妥当ということになるだろう。アニメスタッフ判断は間違っていない。

間違ってはいないのだが。

口笛

原作において、ブギーポップというキャラクターはいくつかの記号によって構成されている(もちろんその全てが記号還元され得るというわけではない)

都市伝説死神世界の敵の敵、黒い帽子と黒いマントと黒いルージュ、ワイヤー、そして口笛。

ブギーポップは、常にというわけではないが誰かの前に姿を現す時、特に世界の敵と向かい合う瞬間には、なぜか「ニュルンベルクのマイスタージンガー第一幕への前奏曲を口笛で吹きながら登場する、ということになっている。

過去メディア展開でも、多くの場合はこの口笛が再現されてきた。

実写映画はあらすじの時点で「口笛を吹く死神」と紹介されているし、旧アニメファントム)ではブギーポップ登場時の口笛はもちろん、次回予告のBGMとしてオリジナルアレンジマイスタージンガーが毎回使われ、最終回ではテルミンバージョン???)すら流れるという充実ぶり。

メインの使用キャラクターではなくサポートキャラとしての出演に過ぎない、格闘ゲーム電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」でさえ、ブギーポップはやはり口笛を吹いて登場している(実際にプレイしているわけではないので又聞きだが、そのせいで攻撃判定の発生が遅いとかなんとか)

このように、「マイスタージンガー」「口笛」はこれまで原作の内外で、ブギーポップというキャラクター作品象徴する、代名詞と言ってもいい扱いをされてきた。

原作『笑わない』では、ブギーポップは二度口笛を吹いている。一度目は、一話の竹田屋上で会話をしている時。

第一話 浪漫の騎士 4 - ブギーポップは笑わない/上遠野浩平(電撃文庫) - カクヨム

ブギーポップが口笛を吹き始めた。明るく、アップテンポな曲で、しかも呼吸に緩急があってすっごく上手だったが、しかし口笛なので、やっぱりそれはどこか寂しげだった。

 そして、藤花は口笛が吹けないことを思い出した。

うまいんだな。なんて曲だい?」

「〝ニュルンベルクのマイスタージンガー第一幕への前奏曲さ」

「なんだいそれ」

ワーグナーって大昔のやかましロマンチストがつくった、一番派手な曲だよ」

二度目は五話終盤、早乙女を失って荒れ狂うマンティコアに追われる新刻の前に姿を現す時。

第五話 ハートブレイカー 4 - ブギーポップは笑わない/上遠野浩平(電撃文庫) - カクヨム

 恐怖のあまり、私はついにおかしくなった、と思った。

 幻聴が聞こえだしたのだ。

 現実にはあり得ないほど不自然な曲が、目の前の並木の植え込みから聞こえてきたのだ。

 それは口笛であった。

 しかも、口笛にはまるで似合わない曲、ワーグナーの〝ニュルンベルクのマイスタージンガーなのだった。

いずれも、古くからの読者には印象深いシーンだろう。

しかし、今アニメの「笑わない」編ではこれらの口笛演奏存在しない。ブギーポップは、一度も口笛を吹かなかったのだ。

これも木村同様に尺の都合なのだろうか?

マイスタージンガーといえば、あの、ふぁーふぁーふぁふぁーという力強いイントロが印象的な曲だ。口笛でいうと、ぴーひょーろろーとなる。最低限この、ぴーひょーろろーさえ吹いてくれれば、少なくとも原作読者には「あの口笛」だと一発で分かるし、初見視聴者にも、ブギーポップというのは口笛を吹くキャラらしいということだけはなんとなく伝わっていただろう。

前回のアニメや電撃FC使用された口笛バージョンマイスタージンガーで、ぴーひょーろろーの部分の所要時間確認してみると、せいぜい2〜3秒というところだった。2、3秒。もちろん1秒24コマで動くアニメ世界での2、3秒は、日常的な感覚のそれよりも遥かに長い時間ではあるのだろう。だが本当に、今回のアニメ「笑わない」編は、ぴーひょーろろーを挿入するだけの余裕が一切存在しないほどに緊密な内容だったのだろうか。

どうしても時間が足りないなら、いっそセリフを喋りながら同時に口笛を吹かせてもよかったのではないかブギーポップというのは、そのぐらいの物理法則を超えた無茶も読者視聴者笑って許してもらえるような、良くも悪くも異質なキャラだったはずなのだが。口笛のためにそこまで冒険するほどの価値はない、と判断されたのか。

これが、今回のアニメではブギーポップは口笛を吹かない存在として設定されているということなのか、それともあくまで「笑わない」編だけの変更なのかはまだ分からない。次回からの「VSイマジネーター」編ではしれっとぴーひょろ吹き始めたりする可能性もある。しかし仮にそうなるとしても、「笑わない」で口笛を吹かなかったという事実は、もはや取り返しがつかないのだ。

原作未読者の中には、口笛が無いとなにか物語の展開に支障が出るのか?という疑問を持った人もいるかもしれない。たしかに、どうしても口笛が無ければ成立しないという場面は、原作にもほとんどない。もちろん口笛自体に、特殊振動波か何かで敵の脳に直接揺さぶりをかける、などという実用的な効果存在するわけもない。はっきり言ってしまえば、口笛は基本的雰囲気づくりの賑やかしでしかないということになる。

その意味では、削る必要はないが削ったところでどうということはない要素だったのだ、とも言える。

言えるのだが。

昔語り+α

ここで唐突に昔の話をする。

ブギーポップがちょうど一度目のアニメ化や実写映画化をしていた頃のこと。とある個人サイトにて、「実写映画になるっていうから読んでみたけど単なる化け物退治の話だった」というような『笑わない』の感想を見かけた。当時の自分シリーズ純粋ファンだったので、そのあまりにも大雑把なまとめ方に、大雑把にまとめてんじゃねーわよ!と素朴に憤慨したものだ。

しかし、今にして思えばあの感想示唆である複数視点による眩惑を取り払った一本の話として『笑わない』の本筋だけを眺めてみれば、それはたしかに「単なる化け物退治」の話でしかないのだ。

では、自分を含めた多くの読者に『笑わない』を「単なる化け物退治」ではないと感じさせた、「本筋」以外の部分とはなんだったのか。それは、自分の進路について語る竹田とそれを半ば無責任肯定してくれるブギーポップであり、

第一話 浪漫の騎士 4 - ブギーポップは笑わない/上遠野浩平(電撃文庫) - カクヨム

「へえ、君は受験しないのかい

「うん。親父の知り合いでデザイン事務所をやってる人がいて、ずっとバイトしてたんだけど、その人が〝おまえは見込みがある。センスを感じる〟とか褒めてくれてさ、大学なんか行かずに俺のところに来いって言うんで」

「すごいじゃないか親方に見込まれ職人ってヤツだな」

“対決”を望んで走る末真であり、

第二話 炎の魔女、帰る 3 - ブギーポップは笑わない/上遠野浩平(電撃文庫) - カクヨム

(そうよ──中途半端はもううんざりよ!)

 霧間凪はほんとうに魔女なのかも知れない。でも、それこそ望むところだった。

「No One Lives Forever」を口ずさむ早乙女であり、

第三話 世に永遠に生くる者なし 5 - ブギーポップは笑わない/上遠野浩平(電撃文庫) - カクヨム

「……誰も、誰も、誰も、誰も、誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も………」

新刻の意志の強さを賞賛するブギーポップであり、

第五話 ハートブレイカー 4 - ブギーポップは笑わない/上遠野浩平(電撃文庫) - カクヨム

しかし、新刻敬──君の意志の強さは見事だ。君のような人がいるから、世界はかろうじてマシなレベルを保っている。世界に代わって感謝するよ」

そして、木村であり口笛であり、そういった一見取るに足りない枝葉こそが作品の印象を形成していたのではないか

枝葉とは言うものの、ひたすら枝と葉を切り落として純化していった先にあるのは、ただ一本の幹だけがまっすぐ天を突く寒々しい樹の姿だ。口笛や木村が本筋に不必要だというなら、ブギーポップあんな格好をしている必要別にない。『笑わない』のプロトタイプとなる作品には早乙女存在していなかったともいうし、この巻に限って言えばブギーポップだって無くても成立しそうな内容だ(シリーズ全体で見てもブギーポップ世界設定の中で異物として浮き続けていている)。必要不要物差し物語を測れば究極的には、そもそもアニメ化する“必要”とは……?原作が書かれる“必要”はあったのか……?という不毛なところにまで踏み込みかねない。

ブギーポップというシリーズは、ことに『笑わない』は、この「剪定」の影響を大きく受けやす作品であるように思う。本筋に関わらない細部が、作品本質とは思いがけなく深く結びついてるかもしれない、という面倒くささがある。アニメ側にとっては、原作の味を再現するためにどこを切ってどこを残すべきなのか、という判断が非常に難しい題材だったのではないか

いや、ブギーポップに限らずどんな作品であっても、ファンアニメ化や映画化などのメディア展開のたびに、アレがないと○○本来の良さが失われてしまう!と感じてはいるのだろうけど。

まとめ

木村明雄の省略に関しては、大きな変更ではあるし非常に残念ではあるが、三話という尺を考えれば致し方ない(そもそも『笑わない』を三話でというタイト過ぎる構成の是非はともかく)

口笛に関しては、小さい部分かもしれないが逆にそんな小さいところを敢えて削る意味が分からないし、監督でもシリーズ構成でもプロデューサーでもいいので早めに誰かに何らかの説明をしてもらいたい。

ということになる。

原作から変えること自体は、いい。メディアの違いに加えて、予算時間など様々な制約もある以上、どうしたって変えざるを得ないところは出てくるだろう。だが、その変更に意図というか大げさに言うと「思想」があまり感じられないのはちょっと困る。原作から変えてまで実現したかたこととは何なのか。

前回のアニメ、「ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom」は、初アニメ化にもかかわらず『笑わない』のオリジナル後日談という暴挙とすら言える内容となっており、それだけにとどまらず「霧間凪一人称が『オレ』じゃない」など、原作からの変更点がいくつか存在した。当然、原作ファンから評価も当時はあまり良くないものが多かった。

しかし、ファントムというアニメからは、これが作りたい、こうした方が面白いはずだ、という意志は強く感じられた。原作からの変更点自体に納得できるかどうかはともかく、そういう姿勢を打ち出されればこちらも、へぇ……あなた達はこういう画面も話も異常に暗いアニメがカッコイイと思ってるんだ?「オレ」女はリアルじゃないって?へーえええええ……?と正面から受けて立つことができるというものだ(こめかみに血管浮き上がらせつつ)

今のところ、今回のアニメブギーポップは、原作読者の目から見ても決して悪い出来ではない。悪くはないのだが、どうも、どこに芯があるのか分かりにくいアニメ化となっているように見える。

公式が「アクションファンタジー」と銘打っているということは、「笑わない」編では終盤に集中して存在する程度だったアクション部分が徐々に増えていく、これからエピソードが本番ということなのかもしれない。たしかに、最初に公開されたPVでもアクション描写はひときわ光っていた。

次の4話からは、原作では上下巻の大がかりなエピソード「VSイマジネーター」編が始まる。そこでは、このアニメと思いきりVSできることを願っている。

追記

”『笑わない』のプロトタイプとなる作品には早乙女が存在していなかったともいうし” へえ  それどこ情報? - maturiのコメント / はてなブックマーク

”『笑わない』のプロトタイプとなる作品には早乙女存在していなかったともいうし” へえ  それどこ情報

電子版『笑わない』新規書き下ろし「後書き」。プロト版のタイトルは、「エコーズ──人喰いの谺」だって

2019-01-11

anond:20190110123805

死、というか単に成熟したってだけだと思うけどな。

昔はスポンサー製作企画とか取りまとめ)、制作現場)、関連商品メーカーおもちゃメーカーなど)が今ほどガッチリ連携してなくて、それぞれの立場範囲でわりと好き勝手にやりたいことをやれていた故の「純粋さ」みたいなのは失われたかもしれないな。

例えばスポンサーおもちゃが売れればいいと思っていたけど、アニメ制作側はその子供向けの中で映画のように大人にも見せてやろうとして、デザイナー自由にやれる脇役で冒険をして、後発プラモデルメーカーおもちゃのなかで大人模型店ターゲットにした。

ガンダムなんかはそのチグハグさが生んだ結果だろう。

今はそれで育った世代がいて、最初企画の段階からガッチリコンテンツも関連商品も展開も全体でマーケティングされてしまっている。それは当然の結果ではあるけれども、隙間が減ってしまって、各分野のクリエイターが隙間からチラッと覗かせるような執念や純粋さみたいなもの存在する領域が減ってきてるとは思う。

逆に純粋子供向けにがっちり振り直したゾイドなんかは、がっちり子供向けすぎて子供にもイマイチ受け入れられていない模様。結局のところ、子供向けかどうか、というよりは、昔の子供向けコンテンツ子供向けという体裁さえアレばいろんな隙があって、そこで燻っていたクリエイターがやったことのギャップが楽しかった、ということでないだろうかと思う。

かといって、じゃあ最初から隙を作ってあげる、というのもこれまたうまくいくわけではなくてな…

ゾイドと同時間帯で全方位に媚びて媚びて媚びまくっているマーケティングの鬼みたいなシンカリオン成功している…

なんだろうな、人間ってやつは。

2019-01-10

真面目に通学し始めるまでの話

うっかり進学校的なアレに入学してしまったのがすべての間違いだった。弟が壊滅的に勉強が苦手なのでまだマシと思えていたのもある。

高1の1学期末、数学試験で3点を取った。勉強へのやる気が消えた。

それからというもの全く勉強せず、高校2年に上がってから半年ほどは、オトナに話すとそれはまあ叱られそうな生活を送ってきた。




1学期は、これでもかと言うほど学校をサボった。3日行って1日サボる。そんな生活を3週間続けると、担任に呼び出され進級に響くから体調不良その他の理由がない限りはなるべく来なさいとお達しがあった。

その時1年間で何日休むと進級できないのか、と行った旨の数字を聞き、私は即座に脳内でそれを3で割った。

月に3回は休んでも進級に響かないという結果だったため、5月中旬からはしばらく毎月3回休むことにした。



親には学校を休むことを言っていなかった。

部屋の窓の鍵を開け、わざと遅刻する時間に家を出、親に遅刻連絡を入れてもらう。こうなると私の勝ちだ。

学校遅刻連絡を入れた生徒が欠席しても電話を掛けてこないことは、数年前酷い生理痛遅刻連絡を入れ、結局体調が優れず休んだ経験からすでにわかっていた。

両親が仕事に行って家を出たであろう時間帰宅し、自転車を親戚が住んでいる近所のアパート駐輪場にこっそり置く。

部屋の窓から家に入って靴箱に靴をしまい、哲学書を読み、父親本棚から経営指南書を拝借して読み、日本史教科書を開いては眺め、日本史問題集を解いては資料集を開く。

数学の成績は中学一年のころから壊滅的だったので、時折チャート式問題集を開いて何問か解いて、分からないのでうんざりして本棚泉鏡花全集に手を伸ばしたりしていた。

夕方普通に学校に行って帰っても親が帰るのは私の帰宅後だったこともあり、アパート駐輪場から自転車を回収し何事もなかったかのように帰宅する。

完璧計画であった。

自転車で通っていても、ふと、学校ではないどこかに行きたくなることがあった。

駅の公衆電話から腹痛が酷く自転車を押して向かっている、遅刻するかもしれないという旨の電話を入れる。

事務員さんが頷き、電話を切ると、制服ジャケットの裏ポケットに入れたスマートフォンを取り出してマップアプリを開いてはあれこれ考える。

空港に行って飛び立ってゆく飛行機を見て、展望所のすぐ近くのテーブル数学問題集を開いて空を眺めつつ問題と格闘した日もあった。

海に行って、靴下を鞄にしまい、ひとしきり波と戯れたあと小さなハンカチ必死に足を拭いた日もあった。

小学生の頃親しかった友人と秘密基地を作って遊んだ山に登ると、ため池が作られていて秘密基地があった場所には行けず、立入禁止看板の前で住んでいる市内を一望しながら体操座りで弁当を食べた日もあった。

毎日が最高に楽しかった。学校の友人らとカラオケに行ったり自撮りをしたり、恋の話をしたりアイドルの話をしたりなんて小指の先にも満たないしょうもないものに思えた。

それこそ高1の夏休み、ふと思い立って某中国四国連絡橋を単身歩いて渡り海を挟んだ隣県に行った時と同じくらい楽しかった(ちなみに高1夏、私は自県まで残り3kmを残してポカリスエット4本が底をつき海の上で死にかけた)。

月に3回のこの楽しみが、わたしを生かしてくれているように思えた。それこそ「行きたくなくなったら学校休もう」って決めた日以前の検索履歴には「首 吊り方 苦しくない」だとか「飛び降り 何階以上」とかい言葉散見されていたので。


しかし、この自分的にはなんとも素敵で素晴らしい日々のことを友人に話すと、それはもう極度の批判を浴びた。こんなに楽しいのに。

友人は勉強ばかりして、親の期待に応えることばかり考えてコドモゴコロだとか冒険心だとかを忘れてしまったのではないかと訝しんだ。

じぶんの楽しい思い出が否定されるのは嫌だったので、それ以降だれにもこの日々のことは言わなかった。



夏休みになると、大学受験を見据えて塾に入ることを親に勧められた。

県下ではまあそこそこの、毎年何名か東大合格者も輩出しているような学校に通っているからか、周囲がわたしを置いて受験モードに入るのがやたらと早かった。

大学受験と言われても、それまで進路なんて考えたこともなかった。彼氏いないし。コイビトと同じところに行きたいとかいあるある進路選択方法も、選択肢が存在しないのだから選びようがなかったのだ。

最終的に塾には通うことにした。初回体験授業の講師イケメンで、軽い気持ちで授業後アンケートにまた受けたいと書いてしまったのがいけなかった。布団の中で後悔して、今年の夏は一人でどこまで行こうかと考え気をそらしていた。

しかし、何回か通ううちに気が変わった。友人皆が大手塾に通う中、私はマンツーマン型の小ぢんまりとした場所だったので、周りに私を知る者はほとんどいなかったのが救いだった。

塾で分からないところは基礎の基礎だと薄々感づいていようが分からないとごね、分かったらこれでもかと喜ぶ(時々声がでかくてブースの外に聞こえると窘められた)。


夏も過ぎ二学期中間試験も終えた10月ごろ、仲良くなった塾講師に、件の日々の話をしてみることにした。この人はやたらと毒舌だが顔はいいので、何を言われても許せる自信があった。顔はいいので。

講義講義の間の休み時間の間に雑談のノリで喋った。学校サボって空港とか海とか行ったことあるんよね、マジでしかった。ホンマはアカンけど。

塾講師の反応は予想と違っていた。返ってきた言葉は「絶対勉強ばっかしとったよりええと思うで〜」「アホやなとは思うけどええとも思う なんも考えてなさそうで」という完全に私をアホとみなした上での肯定だった。


よく分からないがムチャクチャに嬉しかった。それはもうムチャクチャに嬉しかった。この人にはアホな所を堂々と、それこそ正弦定理余弦定理から2次方程式の解の公式までこれでもかと意味わからん何これと聞きまくっていたので、アホ呼ばわりされることがなぜか誇らしかった。

小学校中学校の頃は何もせずとも常に成績はトップだった。高校でも文系科目がまあそこそこできたおかげで順位は真ん中より少し下、成績を上げなさいとは言われるが面と向かってお前アホやなと言われる機会はこれまでの人生一度もなかった。いや影では言われてたかもしれないが。


「やろ〜!? いや自分でもやばいなとは思うけどなんか楽しかったんよね…冒険しとるみたいで…」と返すと、授業開始のチャイムが鳴った。


私は学校を休むのをやめた。

受験勉強、がんばります

2019-01-09

ゼルダbotwつまんねぇ

not for meって話で終わるんだが

冒険とかパズル要素とかがやりたいんであって序盤から武器で2、3回殴って終わりみたいな

リソース管理ゲーやらされたらゴミしか評価しようがない

2019-01-08

FGOに400万使った話

400万使ったFGOを辞めて約半年ほど経った。

この前別の記事で同じようなことを書いてる人がいて自分も書きたくなった。

スカスカシステムが出た辺りでやめたが、結局トータルで見ると400万以上使っていた。

FGOをやり始めたのはサービス開始当初で、リセマラで当時強キャラと言われてたヘラクレスが当たったかプレイしようと思った。

そもそもそこそこ生きていると自分性格が分かってくるもんで、

自分は狭く深く、コンプ癖があり、熱くなって散財しやすいと一番スマホゲーをやっちゃいけないタイプ人間だって分かっていた。

まぁ強キャラ当たったしやるだけやるかなぁと思ったのが運の尽き。

最初から引きが良くてギルオリオンが当たっちゃうわけだ。

そっから調子に乗って課金額がどんどん増えてって、

最初課金した時から家計簿アプリで出費額を記録してたんだけど、

金時宝具5にした段階でこれまでの合計出費が20万超えちゃって正直めちゃくちゃ焦った。

で、とりあえずヤフオクアカウントを売ろうと思ったけど設定した金額が高すぎて売れなかった。

まぁ金使わずに続けていくかと思ってここから無課金プレイをやり始めた。

そっからまぁ沖田とかスルーしてたんだけど槍スカサハが来てまた課金しちゃった。

とりあえずここら辺が第一の間違い。

で、福袋やら新規実装やらでどんどんどんどん課金していくうちに財布の紐がガッバガバになった。

そして春頃にはもう立派なガチャ中毒の出来上がり。

で、FGO民は知ってると思うけど春頃にジャンヌダルクオルタが来ちゃったんだ。

見た目も気に入ったし何より性能がやばかったし課金するしかなかった。

ところがどっこいこのジャンヌオルタで爆死も爆死の大爆死。

バグってんじゃないかってくらい出ないんだ。

結局16万使って宝具2で終了、まじでぶっ倒れるんじゃないかってくらいきつかった。

ここが第二の間違い。

結局ガチャゲーで怖いのは大なり小なり沼った時に、

ある意味浪費に対する免疫が少しずつ無くなっていくことなんだよな。

一回16万爆死すると次からは16万まではなんとなく突っ込んじゃうようになる。

しかもその16万使ったキャラを持ってるアカウントが、劣化するのが嫌で新規実装された奴は引いとかないととか考え始める。

コンプと金を使ったんだからもう後には引けない理論が混ざってえらいことになる。

そっから実装されるやつはガンガン回していくし、くそったれのメイヴやクーオルタでまた大爆死もした。

その頃だったか多分元々やってたSNSとは別にFGO専用のTwitterを開設した。

これが第三の間違い。

FGO専用ってことでFGOやってるやつとだけ繋がってたんだけど、

そうするとFGO肯定なわけだからどんどんどんどんのめり込んでいった。

そのときにはもう3桁万円余裕で課金してるから新規実装されたサーヴァントの宝具5SSアップしたりすればすげーすげー言われるわけだ。

ちょっと話は逸れるけど若者は高級腕時計とか高級車買わなくなったって言うけど、

ソシャゲガチャゲーがその部分を丸々食っちゃっててデジタル宝飾品みたいになってんじゃないかなって思う。

すごいアカウントだったりレアキャラ持ってたりすればやっぱり優越感がすごい訳だ。

それこそSNSでの自慢、オフ会での自慢もありきでスマホゲーやってるやつも結構いると思うんだ。

100万200万のロレックスは持ってねえけど100万200万課金したアカウントは持ってるってやつ結構いるんじゃない?

この前の正月なんてガチャSSと一緒にあけおめツイートばっかりだったもんな。

話を戻すけどとにかくFGO専用のSNS作ったのが本当に大間違い。

しかFGOやってるならわかると思うけどこの時期のFGOが多分一番ピークだったと思う。

はじめての水着イベントが来て、6章円卓が来て、7章バビロニアが来て、年末にはあのラストを迎えたわけだ。

ここの盛り上がり方は本当に凄まじかったように記憶してる。

元々やってた方のTwitterアカウントに久しぶりに戻った時に、ほとんどいなかったFGOプレイヤーがめちゃくちゃ増えてて驚いたもんだ。

そこから正月福袋宮本武蔵実装と来てもう完全にぶっ壊れてた俺は日替わりPUギルに突っ込んでいった。

で、きっちり大爆死して正月早々20万がFGOに飲まれていった。

そこで本当に気分悪くなって目が覚めた。

確かこの時のこれまでの累計金額は250万近くになってたはず。

そのまんまFGO専用のSNSアカウントを削除して、FGOアカウントヤフオクへ出品した。

このときの盛り上がりってのは本当に凄まじくてそれが功を奏したのかすぐに買い手がついた。

こちらの希望額は80万で、そのまますぐに入金してもらってアカウントを引き渡した。

ここからしばらくはFGOから離れていたけど、ピーク時に辞めてるからずっと気になってるわけだ。

暇な時にヤフオクなんかを覗いて色んなアカウントの値動きを見たりしてた。

ここが第四の間違い。

好きな状態でやめてもMMO引退詐欺みたいなもんで絶対そのうちに復帰するんだよな。

案の定4月頃、そこそこ良いアカウントを手に入れてFGOに復帰した。

ただまぁ前回の事もあるからFGO専用SNSはしない、FGOツイートなんかもしないようにした。

それでも根が中毒者なもんだから、数ヶ月経った頃のその年の水着イベントではガチャブンブン回してたよね。

確か水着ネロ水着オルタだったかな。

水着オルタ水玉コラが好きで、今思えばガチャに金使わなくてもこの画像一枚眺めるだけで良かったんじゃねえかな。

まぁFGOでは1.5部をやっててどんどん新キャラ実装されていってた。

それプラスして現状持ってないサーヴァントが復刻されると回したりしたもんだ。

定期的にサーヴァントアッパー調整が入るからまぁその辺も環境が変わって楽しかったしな。

年始には葛飾北斎が来て、これは多分3万か4万くらいで宝具5になった。

FGO不思議なもんで調子が良いときには数万で宝具5になるし、

調子が悪いと十数万でやっとこさ初当たりなんてこともある。

母数が少なすぎて意味ないけど計算したら確か自分場合宝具5にする平均が15万とか20万くらいだったかな。

そんなこんなで2018年が始まってFGOも第二部やります!とか言ってんだけど、

ここらへんで段々とFGO熱が引いてくると同時に疑問を感じだす。

突然回避不能な宝具ブッパされたり、育てたキャラが使えない編成制限があったり。

強いサーヴァント出すけど、ゲーム難易度なんて運営の匙加減次第でどうとでもなる。

入場料400万という大金を払って延々滑車を回す哀れなハムスターなんじゃないかと思いだす。

ただもうかなりの金を突っ込んでるし、この時には星5サーヴァントはほぼコンプ状態だったから辞めるに辞められない。

新規実装されたサーヴァントがいればもうなんか訳分かんない惰性で引いてた。

それこそ第二部始まって新しい冒険が始まるとか言われても、新規ガチャ来るってだけでげんなりしてたと思う。

それでも続けてたんだけど5月くらいにはもう何が楽しくてやってるのか分かんない状態だった。

確か前のアカウントも含めて累計課金額は400万超えてたはず。

時期的にはスカサハスカディが実装されたタイミングだった。

これまでアーツバスターに対してちょっと影の薄かったクイックが大復権したタイミングだ。

こうやってまた滑車の入れ替えが続いていくのかなって心が折れた。

もう課金する気も起きなかったし星5コンプって状態で早く売ろうと決心した。

なんやかんやの細かいベントを挟むだろうけど、夏にはまた水着イベントが来るからだ。

そうなってからじゃ遅いから、なんとか買い手を見つけて交渉して50万で手放した。

これよりもずっと古い状態のものが前は80万で売れたのに不思議な話だ。

恐らく同時期にヤフオクアカウント類の出品を一切禁止したのもデカかったんじゃないかな。

420万使って125万回収の295万で俺のFGOライフは幕を閉じた。

局長々と駄文を書いてしまったが重要なのは4つの間違いだ。

まず第一の間違いで辞めるならさっさと辞める、辞めるのに遅すぎるなんてことはない。

結局その後も課金してしまうんだからとにかく被害が増えないうちにさっさと辞めるに限る。

それから第二の間違い、爆死したら絶対に爆死に対して耐性がついちゃってどんどん金を突っ込むようになる。

爆死したら躊躇なく使う金額の上限がそこへ引き上げられる。

から爆死したらもう辞められないんじゃなくて、今すぐ辞めないとかなりヤバイって事。

第三の間違いは売るタイミングだ。

人間好きなものを手放すのはそりゃすごいストレスになる。

好きな女と涙ながらに別れるのは辛くても、顔も見たくない相手ならすぐに別れられるはず。

まずはSNSを辞めたり環境を変えて嫌いになるか少なくとも好きではない状態から辞める方が良い。

そして第四の間違い、辞めたらキレイサッパリ忘れること。

これは第三の間違いとも繋がってて、やっぱり未練があるからちゃうんだよな。

よく考えなくても超しょぼいグラフィックで大して戦闘面白くねえし、

世の中他に面白ものがたくさんあるからそっちに目を向けたほうが良い。

馬鹿の書いた駄文だけどスマホゲーに課金しようとしてる人や辞めようと思ってる人の参考になればいいな。

まぁそもそもスマホゲーガチャゲーをやったのが一番の間違いだけども。

ちなみに文中で散々RMTやってるけど、RMT回避不能ゲイボルグみてえな詐欺があるから絶対やらない方がいい。

詐欺をされてもやられた側は何もできずに終わるだけなので気をつけて。

2019-01-05

anond:20190105215408

ドラえもんが「ドラえもんさん」てタイトルで売り出してるか?

ジョジョの奇妙な冒険が「ジョジョさんの奇妙な冒険」か?

私は山田さんですって自己紹介するのか?

おかしいだろ

2019-01-04

彼方のアストラ読んだ

ネタバレなし感想

ジャンプ+で読んだ。コイン駆使したら無料で全話読めた。何日かかかったけど。

冒険ものかと思いきや伏線や謎の部分に重点を置いた作品で割と面白かった。

帰納法的作り方。

5巻完結でちょうどいい。

普段ジャンプ漫画に親しみがないのでテンポ良すぎて少し違和感あったが、それ以外は満足。

キャラも立ってた。

誰が読んでも割とまぁまぁ面白いのでは?と思う。それってすごいことだと思う。

個人的にはもう少し深みがあってもいいかなと思うけど、あっさりしてる感じが読みやすいので支持されるのかも。

暇な人は読んでみるといい。

2018-12-31

インターネット可視化

巨大な仮想世界冒険するような感じにしたら面白いんじゃないかと思ったけど

しろ効率だと気がついた。

例えば実際のスーパーみたいな感じで色々商品が陳列するようになったら一時は楽しいだろう。

しかし、既存インターネットの画面表示のほうが明らかにやすいので現実みたいにはならないだろう。

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