はてなキーワード: ファクトとは
たとえば「高学歴でバリバリ仕事してた人が急にプログラミングにハマった」というような人は最初から基礎があるので、採用プロセスで前に進みやすい。
社会人経験なども見られる。ビジネススキルがすでにあれば、そこを新たにインストールする必要がないので助かるのである。
なので「未経験者=能力が低い」わけではなく未経験者にもいろいろある。「たまたま今までプログラミングやってなかっただけの能力が高い人」というのはとんでもなく需要が高い。そういう人を500万で獲得できるのは安いと言ってもいい。異業種転職だろうがなんだろうが、以前の仕事でどれだけガッツリ仕事をしてきたのかというのはこういうときに花開く。
未経験を扇動するマーケティングでは、母数を増やすためになるべく「こんなしょーもないやつでも1000万」というふうな見せ方をしているが一般常識ではない。すべてウソだと思う必要もないが、盛られていると考えた方がいいだろう。
学歴と年齢は残念ながら見る。未経験だろうがなんだろうが職歴がひどかろうが、東大京大の理系卒はそれだけで価値が高い。「大学卒業後ずっとニート・29歳・京大薬学部卒」はもうこれである程度ポテンシャルがある。35歳で落ちる能力でも18歳や22歳ならとられることは多い。3ヶ月後、半年後、1年後のポテンシャルを買われると言ってもいい。給料が低ければとりあえず入れてみるという手段もとれるため、若ければ若いほど、会社としてもダメージが少なくなる。若いとしがみつかれる心配もないからだ。
年齢が高いとかなり厳しく見られると思う。「その年でそんなものなのか」「今まで何をやってきたんだ」と思われる可能性がある。若ければ許されるところで「社会人として長年働いてきたはずなのにそんな職務経歴書の書き方でいいのか」などと思われる。これは年収をかなり下げてもそう見える。逆に希望年収が下がりまくっていると怖いのでお見送りすることもある。不要なリスクを取る必要はないからだ。そのため、年齢が5歳違うだけで相当厳しく見られると思う。バトルの相手は同じ未経験者ではなくて、同年代のエンジニアたちだと思った方がいい。なので「大学卒業後ずっとニート・35歳・京大薬学部卒」は、それだけだとたぶんかなり落ちる。ただ、おもしろがって会うところもあるかもしれない。
未経験というのは実務経験がない。なのでそれをカバーできる資格があるととても良い。またはポートフォリオやOSS活動をしていたり、とにかくなんでもいいので目に見える実績を残す必要がある。
目に見える実績がなければ、そもそも面談や面接までたどり着かないことも多い。「会社のリソースを割いて会いたい人物か?」というところでYESにならなければ落ちてしまう。書類選考で落ちるのは「その会社の社内相場から見たときに実績不足である」というふうに判定された結果だと思う。どれだけ能力が高くても、見えないものは見えない。
未経験の人は、自分の学習量は足りないと思った方がいい。エンジニアというのは、プロフェッショナルとして製品を作りに行く存在なので、その責任が自分の双肩に乗ると考えたときに「これぐらいでいいだろう」という発想では問題になる。
たとえば、1日2時間の学習を自然にやるエンジニアが社会人を7年続けていたとして現在29歳だとする。また、このエンジニアは社会人初年度は1日3時間学習し、大学では1日5時間を4年やっていたとする。そうするとトータルで12775時間の学習時間である。こういう人とバトルするには、1日16時間を2年やってもちょっと足りないことがわかる。
仮に学習量がオーバーしたとしても、この人手不足の世の中なので即昇給昇格する。やればやるほどよい。
動機・やる気の強さも学習量とその実績から判定される。やる気あると口で言っても実績が大したことなければ説得力は皆無になる。たとえば「司法試験に向けて勉強中です。それから公認会計士も目指してます」と言うのはどんな人でも誰でも言える。ただ言うだけだ。
ITパスポートは世間からなめられているが、何も書かれていない履歴書の方が多い。これは書類選考でまず落ちる。
下手するとAIによって自動で落とされていて、「応募してきていること」に人間が気付いていない可能性すらある。採用の課題のひとつに、こうした、言葉は悪いが若干迷惑メールのような書類をいかに弾きつつ、良い人は弾かないようにするかというのがある。これが学歴フィルターなどと呼ばれたりしている。
それから、ITパスポートがあっても基本は落ちるが、ゼロ履歴書にうんざりしている会社からしたら光った存在になる。500万は無理かもしれないが、生活可能なお金はもらえると思う。
基本情報、応用情報、AWS認定資格、LPIC、シスコ、TOEIC、TOEFL、AtCoder、なんでもいいので頭の良さを示すべき。なので数学検定1級や漢字検定1級でも別にいい。それがエンジニアリング能力にどれだけ寄与するかはわからないが「ハズレではない」ことが証明できさえすればそれでいい。
資格に関して、自分の頭の良さをアピールするために「こんな試験、簡単だったよ」とか、「資格があっても意味ない」と受けたこともないのに資格持ちを軽視する人もいる(もちろん、資格があることがイコール仕事ができることではない)が、統計を見ればそれは嘘だとわかる。ファクトを見る癖をつけるべき。
未経験のうちからその業界を侮ったらもう終わりだと思った方がいい。やがて下を探すようになり始め、自分の心地いい位置で安定して「これがIT業界だ」と思うようになる。
メンターとは先生ではない。ちょっとした助言をしてくれる実績ある師匠を探すべきだ。自分の師なので自分で探さなければいけない。この人は信用できるという人を見つけて、その通り能力をつければいい。
恐ろしい勢いで向上して迫りくる未経験者は、メンターにとっては脅威でもあり喜びでもある。それからメンターの気をひくには、すでに手探りながらも最初の実績を示さなければならない。結局これは採用と同じである。
メンターというのは未経験者と比べてやる気がない。やる気がほしいからメンターをやるのだ。そのため、そのメンターよりやる気がない初心者から得られるものは金以外はない。やる気がそれほどない場合は金で補って頼むべし。
どれだけ落ちようが、行きたい会社や伸びている会社や儲かっている会社に行くほうがいい。金がない会社は年収500万は出せない。無い袖は振れぬである。それから落ちるというのは能力が足りないということ。悲観することはない。どれだけ足りないのかはわからなくても「足りないのだ」という情報がわかったことで前進している。
面接では「自分は今実力不足だと思いますが、今面接をされて何が自分には不足だと思われますか」などと聞けば、率直に答えてもらえることも多い。初心者の虚飾は簡単にバレるのでやめたほうがいい。知ったかぶりをしても無意味なので、知らんことは知らんというほうが好印象だ。仮にその会社は落ちても次の会社で同じ質問が出たときにサクッと答えられてそれが合否につながる可能性すらある。グイグイ行くのだ。
選ぶ会社がなくなって枯渇したとしよう。それなら実力をつけてもう1度応募すればいいのだ。2度応募するほどその会社に強烈な興味を持っている人などいない。実力もぐぐんと伸びていれば言うことなし。
書類から見えることは書類に書いてあることまでで、自分がどれだけ努力したかなどは書いてない限り相手には伝わらない。相手には書いてあること以下しか伝わらない。
これは書く必要ないと思ったことも熱量持ってすべて書いてしまったほうがいい。「これはまだ見せるには足りないな」というのも正直に書いてしまえばいい。逆に自分で足りてないと思うのならそこに勝機がある。自分ですら足りてないと思うものを長年やってきた人が「これで足りている」と思うのかと考えるといいかもしれない。
とはいえ、ずっと学習を続けていてもずっと足りないわけなので、どこかで期限を決めてスパッと仕事を決めたほうがいい。
基本的に落ち続けると思ったほうがいい。日本の全年齢帯の平均年収は445万円なので、そこを超えるのだと考えると比較的ハードルは高い。
応募する会社のタイミングにもよる。「今年は1人採用しよう」というところでは受からなくても、「今年は100人採用しよう」というところでは受かることもあるし、「この人『先月応募してくれてたら』採用したかったけど、先月他の人に決めちゃったんだよな」ということもある。100社落ちても1社で希望年収で受かれば勝利だと思う。
候補者のスコアリングがあまり構造化されていない場合は、チェックする人の裁量でたまたまうまくいってしまうこともある。その日の機嫌などもある。たまたま先日結婚してハッピーモードの人が面接官で、普段は通らないのになぜか通ってしまうことだってある。逆に、いつもなら絶対通るはずなのに面接官が寝不足で不機嫌だったから落ちるという場合もある。採用プロセスによっては、エンジニアリング能力が全く評価される前から落ちるという、人事部ブロックのパターンもある。季節もある。
当然だが、年収500万で万々歳ゴールではない。あくまでポテンシャルを買われた状態なので、そのあとがキツい。自分の身の程を知って地獄かもしれない。
そういう会社では500万が下限であったりもするだろう。そう考えれば「どれだけやっても足りない」というのは明らかだ。仕事で必要な知識はゆっくりとは学ばせてくれない。必要な知識は日に日に倍加していく。
受かって必死に食らいついたあと、3年ぐらい経って振り返ってみると、いつのまにやらたくさんの人達をゴボウ抜きしていることに気づくと思う。
適当にやった場合は、適当にやった分の結果しか返ってこない。適当にやらないほうがいい。しっかりやるのだ。
私はアマゾネス(Amazonヘビーユーザー女)だが、下記の理由によると推察する。
ちなみに結婚してる女にはPC立ち上げてる時間は無いことが多いので(子供がキーボードを叩きに来る)、移動時間等にスマホから買い物することが多い。
例えば私はハンドクラフトを好むので、Amazonで欲しいパーツを探すとする。
するとprime商品でない場合、3000円以上で送料無料!等書かれており、ストアフロントに誘導される。
そこでは人気順に商品が並んでいて、カテゴリー検索ができない。
これが誠にイケてない。
スーパーで言えば、雪印の商品がジャンル問わず人気順に並んでいるようなものである。裂けチーの隣にバターがありその下に練乳がありその次にスライスチーズがありその下にアイスがある、みたいな。そしてその横の棚には明治の商品がジャンル問わず人気順に並んでいる。
楽天なら、きちんとストアトップから、店がつけたカテゴリー分類に沿って商品を探すことができる。
「あら、イヤリング金具を見に来たけど、耳が痛くなるのを防ぐシリコンキャップなんてのもあるのね、一緒に買おう。
あら、このパーツかわいいわね、お手頃だし一緒に買おう。
なになに、店長おすすめ接着剤?良いわね!店長が実際使ってて金属接着が外れないならイヤリング作りに役立つじゃない!これも買おう。」
このような買い方ができるのは楽天ならではであり、求める情報に速やかにアクセスでき、買い物そのものを実店舗とあまり相違なく楽しむことができる。
のように揶揄する人間は、ファクトベースとして日本は内需の国であること、楽天は日本企業であり日本に多額の法人税を納めていることについて再考して欲しい。
価格競争が進んでいるため、楽天もAmazonも商品の金額にあまりは差はない。
こういう場合に、日本に多額の法人税を納めている楽天で買うのは普通のことでは?と言わざるを得ないと考える。
女は馬鹿だから楽天で買うのでは無い。自国の産業と税を守るために楽天を選んでいるユーザーもかなり多い筈だ。
むしろ内需企業に勤めていて価格差が無いのに国内の企業を利用して買わない方が変だろう。
私はアマゾネスであるので、素晴らしかった商品と、誰にも買って欲しくない糞商品について、心(時に怨念)をこめてレビューする。参考になったが100を超えると良い気分である。
ただ、楽天と異なりレビューしても1円ももらえない。よって書く気は萎え萎えである。参考になった1つで1円もらえるなら喜んで書くのに。
レビューするのは100買って1くらい。
その点楽天はレビューすると店からプレゼントが貰えたりするので筆が乗るし、サクラが書いたか本当の顧客が書いたかも弁別しやすい。
レビューを大事にするというのは、買い物の楽しさ向上のためにも良いことだと思う。口コミは超有用。服のフィッティング写真とかとても大事。
以上、女性が楽天を好む理由として考えられるものを列記してみた。
私はモノタロウもメルカリもヨドバシもAmazonも楽天もYahooもビッグカメラも何でも使うが、楽天には楽天の良さがある。買い物そのものを楽しむのに向いているのである。
自らの正義に基づいて思想に共感したからこそ一政党をあれだけ持ち上げてたんじゃないの?
立憲は今になっておかしくなったわけじゃなくて前々から指摘されてた歪みが今になって表出してきてるだけなのに、
そういった数々の忠告をすべてアベ自民の手先として無視してきたってことはそれだけ確固たる信念を立憲と共有してたからじゃないの?
常にソースに当たってファクトとエビデンスを重視する姿勢をいつも見せてるブクマカだからこそ辿り着いた結論としての立憲支持だったんじゃないの?
なんで急に実は前々から立憲は危ういと思ってましたみたいな顔してんのか理解できないんだが
汚職してようがなんだろうがそれでも自民がいいと言ってる側の方がまだアホはアホなりの一貫性あって好感持てるわ
別に鞍替えしてもいいけどだったらまずは今までのブクマカ全体の傾向としてあった論調をまずは省みて総括するべきじゃないのか?
しかし、彼の場合は、加害者には女性…正確に言えば彼の血縁上の母と母友が含まれます。
H29年の強制性交の検挙数は、加害者の人数を比べると男性は996人、女性は1人。強制性交をしたのは、99.9%男性である。
今度は被害者についてみてみる。すると、被害者のほとんど、99.7%の被害者が女性だということがわかる。
同じ年内で比較すると、4300-2602=1698人が強制わいせつで再犯している。なので、10人の性犯罪者がいれば、そのうち4人が再犯する。
強姦も再犯が多い。検挙件数が1100だったのに対して、検挙人員が919なので、再犯者は181人である。従って、10人に1人から2人が再犯しているということになる。
同じ年内の統計からはわからないが、年をまたいでの再犯犯罪者を数えれば、再犯率はもっと高く出るだろう。
・男性はみな加害者予備軍、ではなく、少数の男性が猛烈に再犯を繰り返している
・性犯罪は依存症なので、アルコールや薬物と同じで治る見込みは低い
で、そもそも。そもそもですね、サイゼリヤなんです。男性が、あー、連れてきたわけであります。確かに私は男性が連れてきたと。こう、おー、申し上げているわけですよ。それを、それを、女性が連れて来られたと。あの、今、ははっ、いいですか。よく私の話を聞いてください。ヤジで、はっ、今後ろから「女性の意思はどうした」というヤジがございましたが、関係ないじゃないですか。まあ男性が、えー男性という形でですね連れてきたわけであります。このことはですね、既に何回も私から、このいわば男性が女性を連れてきた、その趣旨について既に説明をさせていただいているわけでありまして、今申し上げたこととまさに趣旨は同じであるということでありました。
そして値段、値段の問題につきましてはですね。まさにこれはあのー、もう既に何回も申し上げておりますように、高くはなかったと、高くはなかった、こういう報告がなされているわけであります。つまり、つまりですよ、これは大切なことですからよく聞いていただきたいと思います。男性がですね、懐を痛めた事実はないのでありまして、サイゼリヤはまさしく、これはまさしくコストパフォーマンスに優れていたということであります。今笑われましたがね、私が今誠意を持ってお話しているわけですから、今私はファクトを申し上げているわけであります。
ここでですね、私の意向というのは入りようがないというわけであります。そうじゃないですか。もし、もしですよ、私が、私の意向で、女性は不満であったという報告を私が、あの、何か皆さん方はですねえ、どうも不満があったと。サイゼリヤで女性が不満であったということありきでお話しされている。なにか、イメージ操作でですね、なにか、私がサイゼリヤでの不満をなかったことにしようとしているかの如くおっしゃられるのはもう、これは国民的にもですね、必ずしもそれはそうではないという風に、そう思って頂けているのではないかと。まあ今言われた、サイゼリヤの問題においてはですね、ですから、問題の核心は何かということを、えー、お考えになった方が、これはよろしいのではないかと、私は思うわけでありますが、いずれにせよですね、え、これは、関係ないということであります。
もうなんか間違ったことしか書いてなくて増田が何でこんなもの書こうと思ったのかちょっと意味が分からないんだけど
一応気になったところだけ訂正・説明を入れておく。(ほぼ全文にわたっているが…)
途中で「なんでこんな中間テストの採点みたいなことやってんの…」みたいな気分になったけど
万が一これを読んで本気にしている人がいるといけないので義務感で最後まで書きました。
あまりの衝撃に最初からテンション高いですけどね。もう疲れたからこのまま上げます。
なんなんやいったい...
遺伝病の断種は、遺伝病の根絶について特に有効ではないと考えられています。まず、潜性遺伝病の場合はどうでしょうか。これは、両方の染色体に、多くは遺伝子機能欠失型の遺伝子変異があると起こります。親は、片方しか持っていなければ健康なのですね。すると、両方の遺伝子変異を持つ遺伝病患者を断種させたところで、片方だけを持つ親が世の中にたくさんいるわけです。どれくらいの数いるか?実はね・・・地球上の全人類で、これを持ってない人はいないと考えられています。今、個人の全ゲノム塩基配列決定とか普通にできてますからね。観察的にそうです。さてそれでも、両方の遺伝子欠失を持つ遺伝病の人を断種させれば、徐々に遺伝病は減っていくでしょうか?実はね・・・そうならないと考えられます。ハーディ・ワインベルクの法則って言うんですけどね。
まず、
「ハーディ・ワインベルクの法則って言うんですけどね。」じゃねーよ。
選択があるのに対立遺伝子(A、a)や表現型(AA、Aa、aaの組み合わせ)の頻度が変化しなければハーディ・ワインベルクの法則じゃないだろ。
潜性のホモ接合aa(つまり発病してる人)を継続的に人口から取り除いていけば人口中の対立遺伝子Aに対する対立遺伝子aの頻度は低くなるにきまってるだろ。
対立遺伝子aの頻度が低くなるんだからAA、Aaの組み合わせに対するaaの組み合わせの頻度(発病する人の割合)は低くなっていくにきまってる。
つまり両方の遺伝子欠失を持つ遺伝病の人を断種させれば、徐々に遺伝病は減っていくんだよ。ハーディとワインベルクによれば。
学部レベル以下の知識がないぞ自称ゲノム科学者。というか論理的な思考が出来てないだろう。どうやって大学はいったんだ?
頑張れ。もっと頑張れ。
さてそれでは、顕性遺伝病の場合はどうでしょうか。これは、染色体の片方にでも遺伝子変異があれば発症するもので、つまり、遺伝病を発症している人を断種させれば理論的に根絶できます、が、実はね・・・ヒトゲノムには突然変異が起こるのです。もちろんこれが進化の原動力なわけですが、これにより、顕性遺伝病も発生します。つまり、両親が健康で、遺伝子変異を片方持つわけではない場合でも、子に突然変異が発生して顕性遺伝病は起きるのです。デノボ突然変異って言います。
「実はね・・・」じゃねーよ。今どき突然変異が起こることを知らねー人間が存在するのか? 進次郎か。プラスチックの原料か。
そもそも突然変異の発生率がとても低くて、ひとつの遺伝子につき平均で一世代で一万分の一から百万分の一(*1)。しかもアミノ酸のコドンには冗長性があるからベースペアが一ヶ所変異してもアミノ酸は変わらないことの方が多いし、アミノ酸がひとつ変っても即タンパク質の働きに影響が出るわけではないから機能不全が新たに発生する率は実際にはひとつふたつ低いオーダー(十万分の一から一億分の一)。
だから新しい変異による発病はほぼ無視できるんだけど、実際の変異率がいくつにしろ発生率より速いレートで変異を取り除いていけば全人口中の有病者の割合が下がっていくのは当たり前のことだし、変異を取り除かない場合の有病者割合の増加率は継続して取り除いた場合に比べれば絶対に高くなる。当たり前の話だ。
そもそも(十万分の一から一億分の一の確率で)「子に突然変異が発生して顕性遺伝病は起きる」ことと「顕性遺伝疾患を持つ親の子供は100% 50%-100%の確率で(素で間違えた。恥ずかしい)おなじ遺伝性疾患を持つ」ことは別の話だ。子に突然変異が発生して顕性遺伝病が起きたら当然「その子が」生殖することを許さず新たな有病者の発生とそれによる社会の負担の増加を防止しようというのが優生思想だし、それは可能なんだよ。
優生学は「特定の個人が病気を持つかどうか」の話じゃあない。優生学は集団遺伝学の話(集団中の有病者の割合・それがどう変化するか)なんだよ。この違いが分かってない生科学者なんて存在するのか?
有効だよ。上に書いた通り。「抑制」は「根絶」じゃないしそもそも根絶は目指してないから。
問題は「個人に遺伝病が起こるか起こらないか」じゃないんだよ。問題は「全人口の中の有病者の割合をどう抑えるか」だよ。
さて、ここまで読んでくれば読者は気づいたでしょうが、運動能力、見た目の美醜、学歴、といったものは、これは単一遺伝子型ではありません。もし、学歴を問わない父親と、東大卒の母親から生まれた子の1/2が東大卒になると言うなら、これは単一遺伝子型の顕性遺伝と言うことになりますが、そんなわけはありません、経験的に。誰も行かないこともあるし、佐藤ママみたいに4人全部行くこともあるでしょう。単一遺伝子型なら、こういうばらつきは起きません。ばらつきが起きるが、一定の遺伝性はあるように見える形質、これは多遺伝子型です。
ちょっと待て。
「単一遺伝子型なら、こういうばらつきは起きません。」じゃねーよ。
たとえ「東大卒業する」が顕性単一遺伝子だとしても子供がその顕性遺伝子をもつかどうかは確率の問題で、必ず「生まれた子の1/2が東大卒になる」わけじゃねーだろ。ひとりひとりの子供が「東大卒業する顕性単一遺伝子」を持つ確率が1/2なら「子供4人中誰も東大卒業しない」も「4人全員が東大卒業する」も6.25%の確率で(ばらつきが)起こるだろ。
性染色体はひとつの遺伝子じゃないけどXとYはクロスオーバーしないから単体として遺伝するだろ? 男が生まれる確率(子供がYを持つ確率)は常に1/2だな? それでも全ての家庭で常に「生まれた子の1/2は男」になるか?経験的に。誰も男じゃないこともあるし、佐藤ママ(誰やそれ)みたいに4人全部男のこともあるでしょう? 遺伝というのは確率だから顕性だろうと単一だろうとばらつきは起こるんだよ。
この多遺伝子型の形質には、単一ではないとするならどれくらいの数の遺伝的変異が関与するでしょうか。これはここ10年くらいで確定してきた最新のところではあるのですが、どうも最低数千あるようです。それぞれの形質に、それぞれ数千です。こんなにたくさん因子があるとどうなるかというと、中心極限定理により正規分布します。多遺伝子型の形質は、正規分布するのです。すると何が起こるでしょう?
平均への回帰です。
「平均への回帰です。」じゃねーよ(笑)溜めをつくって関係ねーことを言うな。渾身のボケか。(ちょっとウケた)
無数の試行の平均が母集団の平均値に回帰するのは母集団が(またはサンプルが)「正規分布だから」じゃねーよ。大きい値も小さい値もランダムに抽出するからだよ。
親と子の身長に相関があり、長身の親(正規分布の一方の端)だけ取り出したら(つまりランダムではない。これが優生理論)、その子供の平均身長は「長身の親の平均値」に近づくにきまってるだろ。「長身も低身長も含めた母集団の平均値」に回帰するわけがない。
おまえ本当に大丈夫か? なんかわざと間違ったこと言おうとしてる? ツッコミ待ちか?(たぶんそうなんだろうなぁ...)
いみじくも優生学の創始者ゴールトンが明らかにしたのが、親の身長とその子の身長を比較すると、極端に身長の高い親の子は、どちらかというと平均側、普通っぽい身長の方にシフトする、と言う現象です。それで回帰というわけですね。平均に戻る、ってことです。
ゴルトンの観察が平均に回帰した(ように見えた)のは実験の条件が一定じゃなくて子供のサイズが親のサイズよりも環境から受ける影響の方が大きかった(つまり親のサイズという変数に対して無作為抽出になっていた)からだろ。だいたいゴルトン自身が気付いて生物学的根拠のない統計上のアーチファクトだって言ったものを掘り出して差し上げるな。晒し上げか。
どういうことでしょうか。メジャーリーグMVPの大谷翔平の子は、みんなメジャーリーグとかよりもずっと普通っぽい才能になるだろう、ってことです。ええ、皆さん、知ってますよね。長嶋茂雄の子もそうだった。野村克也の子もそうだった。あれが理論通りなんです。教育環境がいいから、それでも普通よりはいい方に行くわけですけど、親と同じような超絶スーパーエリートにはならなくて、それは統計学的に予想通りでして、確率統計の基礎の基礎、正規分布の性質により説明できます。大体さ、大谷翔平の親はどうなのよ。メジャーリーガーだったわけじゃないわけですね。
大谷翔平、長嶋茂雄、野村克也が周りより一歩も二歩も抜きんでてたのは遺伝形質(身体的特性)に加えて本人が努力したからに決まってんだろ。努力の結果が遺伝するわけがない。遺伝疾患や体格と一緒にするな。わざとか。どっかの詭弁のテンプレートにこういう例があるのか。
まあ、それでも、意味があるじゃないかっていうかもですね。平均への回帰って言っても極端だったのが極端でなくなる、ってわけで、身長が高い親の子の平均値は、身長が低い親の子の平均値よりは高いです。平均だけの話で、大幅にオーバーラップしますが。それでも平均を徐々に上げていけばいいじゃないかと。
だから初めから優生学の対象は特定の個人の能力(大谷翔平の子供は野球が上手いかどうか)じゃなくて集団全体の性質だって言ってるだろう。もともと「全体の平均を上げること」「全体の中で望ましい(くない)ものの割合を増やす(減らす)こと」が目的だ。「背が高いことが社会にとって良いことだ」となったら(どういう理由でそうなるのか知らんが。軍事強化?)長身の者に優先的に生殖の機会を与えて国民の平均身長を大きくするのが優生学の目的と手法だろう。むしろそれ以外になんだと思ってるんだ?
いずれにしろ「身長が高い親の子の身長も身長が低い親の子の身長も平均に回帰する」というのは単純に間違い。もしそうなら長身の者だけに生殖させても平均値が高くなるわけがないし(どういう理屈で「平均への回帰」と「平均を徐々に上げていく」が両立できるんだよ?)長身のものが優先的に子供を残せば集団の平均身長が高くなるのはすでに事実としてわかってる。(*2)
ところが、多遺伝子型には数千もの遺伝的変異が関係するというのはどういうことかというと、単一遺伝子型のように、どれか一つの遺伝的変異はどれか一つの遺伝病に対応する・・・ということになりません。重複しちゃうんです。ある遺伝的変異は、ある形質にも、別の形質にも、関係する。多面的関連と言います。例えば身長を高くする遺伝的変異は、同時にがんになりやすくする多面的関連を持つことが多いことがわかっています。するとどうなるか。身長を高くするように、集団の結婚相手を操作していくと、がんが多くなって寿命が短くなるでしょう。では学歴はどうか?学歴を高くする遺伝的変異は・・うつ病になりやすくすることがわかっています。
ここの部分は必ずしもすべて間違っているとは言えないが、身長の高さとガンの発生にについてはそれぞれが関連する遺伝子座の間に統計的な相関が見つかったというだけで身長を高くする遺伝子がガンの原因になるというわけではないし、長身の集団が低身長の集団に比べ短命であるという証拠もどこにもない。後者(学歴)に至っては関連が指摘されているのは「うつ病」と「低学歴」だし(*3)、それが共通の遺伝子の多面作用によるものだという考えは否定されている(*4)のである。
ていうか今気付いたけどこいつ遺伝的変異ってずーっと 「mutation(突然変異)」の意味で使ってない? 遺伝的変異は variation だから「数千もの遺伝的変異」とか「どれか一つの遺伝的変異」とかないんだけど...
これ、マジでまちがい探しかなんかか? なんで書いてあることがことごとく間違ってるんだ? 罠?
どうでしょうか。基本的に優生学というのは、国家の文脈で語られます。学歴の高い国民をより多数生み出し、国家の生産性を上げたい、というわけです。しかしどうでしょうか。うつ病が増えると、生産性はどうでしょうか。私はうつ病の人は生産性が悪いと言いたいわけではありません。しかし、優生学論者のロジックは成立しますか?(明示的に成立するとは言えないのではないですか?)と言いたいのです。
多遺伝子型の遺伝構造はまだわかっていないことも多く、「優生学的操作」をしてどうなるかすらわかっていないんですよ。形質に遺伝的因子があるなら、優生学的操作をすれば人類は必ず優秀になる・・・というのが元増田の議論の開始点だと思いますが、そこ、すでに間違ってるんです。
だからなんで話を「まだわかっていないこと」だけに限定するんだよ。じゃあわかってることには優生学的手法を使ってもいいのかよ。国や医療システムにかかる負担を軽減するために「遺伝病患者は子供つくっちゃいけません」っていいのか? 問題はそこじゃないんだよ。
優生思想がダメなのは「科学的に間違ってるから」でも「有効じゃないから」でもないんだよ。優生論の生物学遺伝学的手法が有効なのは動植物の繁殖で既に実証されてるから。元増田が優生学とは何かをそもそも理解していないのは確かだが、おまえの言ってることもほぼすべて間違ってる。
結論としてすでに社会的に受け入れられてない優生思想を否定したいんだったら、ウソを書いてまで「科学的」根拠をでっちあげる必要がないだろう。
なにが目的だ?
まさかゲノム科学者(自称)がこれらの間違いを本当に信じているはずがあるまい。
特にうつの「高学歴」と「低学歴」入れ替えてるところなんてワザとじゃなきゃどうやって間違えるんだよ...
*1 https://www.sciencedirect.com/topics/biochemistry-genetics-and-molecular-biology/mutation-rate
*2 https://www.science.org/content/article/did-natural-selection-make-dutch-tallest-people-planet
あら、また捨て台詞で逃亡ですか?
社会的なものである以上は100%を定義することができないから可能性という言葉で表現されているだけでその実は帰無仮説を棄却できる程度の可能性ですからほぼ確実と同視しているものですよ
そうでなければ犯罪心理学の本で性犯罪について「女性蔑視の社会的雰囲気が契機になった」などと書かれないでしょう
女性蔑視を含んだ表現物が社会に女性蔑視をもたらすか、人権を侵害する結果に繋がる可能性があるかについて、もたらさないとする蓋然性に繋がる事象、もたらすとする蓋然性に繋がる事象を比較し、逆にもたらさないとする仮説が帰無仮説を棄却できますか?
親切にももう一度言うが、お前が書いたこれ、「萌え絵は女性蔑視である」あるいは「萌え絵は女性蔑視を助長する」の論拠に、全くなってないぞ。
望んでいるのは、何かを推進してそれによって不都合がどこかの誰かにもたらされたとき、それを見て見ぬふりせずに十分な補償を与えてくれるという保障
だから、これまでの歴史の中で、実際に法律等が変わったときにたとえ少数であっても問題が生じたとき、それに対してきちんと誠実に対応してかどうかの実績こそが必要
そしてそれを、活動家に対しても日本政府に対しても、一切感じたことはないし、やってるという反論が出てきても、結局それは必要十分であったとは思えない
現在進行形で、ワクチン被害の補償すら逃げ回っていて、科学的に確定的なことは言えないことは理解できるけど、被害を訴える人たちに誠実な対応をしているとは傍から見ていてもまったく思えない
「なんで同性婚推進派って嘘ばっかつくの?」という増田エントリ https://anond.hatelabo.jp/20211208080728 に、そこそこブックマークがついている。この元増田は、同性婚推進派が配偶者控除や第3号被保険による社会的コスト増の可能性を想定していないことを「嘘吐き」「都合の悪いファクトを隠す」と激しく非難している。ハンロンの剃刀(愚かさで十分説明されることに悪意を見出すな)という格言の真逆という感じがするが、この増田の言ってること自体、よく読むと全くファクトに基づいていないのだ。いささか鼻についたんで長々書いてやる。
まず、元増田が何度も強調して論の中心に据えている「MAXで兆円単位の「新規財源が毎年」必要」「兆円単位の新規財源は当然納税者の税金から賄われる」について。増田は仮定として、日本国内にLGBTQ+が1000万人を超えるほどいるとし、さらに「この人数に同性婚を認めて将来的に2~3割が同性と結婚すると100万人以上の配偶者控除と3号保険が発生しうる」と言う。
おそらく、1000万人 × 2.5割 = 250万人=125万カップル で、その同性婚カップルの全てでパートナーの片方が専業主婦/主夫を選び、103万円(配偶者控除)〜150万円(配偶者特別控除)の壁に収まるようにパートなどで働く(or働かない)という計算での「MAX」なのだろう。そもそも「同性婚」の制度が何らかの形で立法化されたとして、そこで配偶者控除や第3号被保険者制度が適用されるような建て付けになるかどうかは現時点では全くわからないのだが、まあそこはよしとしよう。
というわけで、まず同性婚カップル125万人分の配偶者控除+配偶者特別控除を概算する。2020年に配偶者控除の対象となったのは970万人、配偶者特別控除の対象となったのは122万人で、この2つは重複できないので、合計1092万人いたことになる。この配偶者控除+配偶者特別控除によって控除される税の総額は、以下の2016年試算によれば約7200億円。もう少し前のざっくりしたデータでは「約1兆円」としているものもあるが、概ねそんなところである。
WEB Journal『年金研究』No. 05 配偶者控除見直しに関するマイクロシミュレーション(Ⅰ)
現に1100万人いる配偶者控除・配偶者特別控除対象者が控除されている税の総額が7200億円。ということは、LGBTQ+同性婚カップルの配偶者控除・配偶者特別控除が125万人増えたとしたら、それによる税控除の増分は820億円になる。あれ、「兆円単位」とは桁が2つ違うぞ? これは一体?
次に第3号被保険者だ。厚労省統計によると、2019年の国民年金第3号被保険者数は820万人。国民年金の保険料は現在は月額16610円、年額199320円。第3号被保険者の場合、この金額を相方である第2号被保険者が加入している厚生年金が負担することで、第3号被保険者自身が国民保険料を支払わなくてよいことになっている。
パートナーである第2号被保険者が加入する厚生年金が負担した分の原資である厚生年金保険料は、厚生年金に加入する企業とその企業で働く従業員が折半で払っている。言い換えると、マクロな観点では、その厚生年金に加入している働き手のパートナーの分を、加入者全員と企業で負担している。つまり、「新規財源は当然納税者の税金から賄われる」という元増田発言は、第3号被保険者については完全にウソなのだ。
ここは大負けに負けて、広い意味での国民負担とみなして以下計算を続けてやろう。LGBTQ+同性婚カップルの第3号被保険者が125万人増えたとしたら、それによって負担義務が免除される国民年金保険料(厚生年金負担の負担増)は約2500億円。うち半分は企業持ちで、残り半分を第2号被保険者が負担するので、直接の負担増は約1250億円。これまた「兆円単位」とは随分開きがある。あれあれ?
元増田の仮定通りに「MAX」を計算しても、配偶者控除で820億円、第3号被保険者で1250億円、合計2000億円の増分にしかならない。国民1人あたり2000円の負担だ。「推進派は都合の悪いファクトを隠す」と息巻いていた増田、これは一体どうしたことなんだい?
MAXで兆円単位の「新規財源が毎年」必要ですね。これを「どーでもいい規模」とは世界一の金持ちイーロン・マスクでも言えない。誤解とかそういうレベルじゃない。意図的なら詐術、無自覚なら恥ずべき無知としか言えない。
全くだ。誤解とかそういうレベルじゃない。意図的なら詐術、無自覚なら恥ずべき無知としか言えない。猛省してほしい。
…とまあ、ここまでは元増田の主張に乗っかりつつ、その主張通りに「MAXで」計算しても、彼の主張する財政コスト増のせいぜい1/10程度にしかならないことを示した。「金額は問題じゃない、負担が増えることを認識していない(あるいは隠している)のが問題だ」という言い分もあるんだろうが、「兆円単位の新規財源は当然納税者の税金から賄われる。無自覚なのか、嘘吐きなのか」と「兆円単位」を振りかざして他人を罵ってた元増田が今更それを言い出すとしたら、随分みっともないね。
さて、実はここからが本題だ。そもそも元増田は、男性でも女性でもいいけど、「同性同士が同性婚して、片方が専業主夫/主婦をやる(片方が103万円〜150万円の壁以内で働き、配偶者控除を受け取る)カップル」が現実にどれぐらいいると思っているのだろうか。そもそも元増田は、異性愛カップルでは片方が専業主夫/主婦(たいていは主婦)をやる家庭が多い理由をちゃんと理解できているのだろうか。
その理由のひとつは、図らずも増田自身がエントリ冒頭で書いている。異性愛カップルが家庭を築き、片方が仕事をせずに専業主婦になるとき、その理由の大半は〈子育て〉だ。女性の退職理由に関する調査では、出生あり既婚女性では「出産・育児のため」という理由が86.7%を占めている。そして増田は、同性婚が認められれば同性カップルは子供を生まないと言う(確かに、将来的には日本でも同性カップルが精子提供や代理母で子を持つケースが増えるかもしれないが、今はほぼゼロに等しい)。つまり、同性カップルにとっては、異性婚カップルの片方が仕事を辞めて家庭に入る最大の動機が、ほぼ存在していない。
もうひとつは、異性婚カップルでは「片方がフルタイムワークで働き、片方が家庭に入って配偶者控除や第3号被保険者の対象になる」という分業戦略が有効だからだ。男女の間に「働ける職場の範囲や待遇」に構造的格差があるから、異性愛カップルでは「夫が正規雇用、妻が非正規雇用で103万円の壁・151万円の壁の範囲内で働く(あるいは働かない)」というオプションが取れる。しかし、同性カップルではこの戦略はあまり機能しない。なぜなら:
・男性同性カップルは、両方とも正規雇用の安定・高収入職種に就業している可能性が高い
・女性同性カップルは、両方とも非正規雇用の不安定・低収入職に就業している可能性が高い
からだ。つまり、ゲイ男性カップルの多くはそもそも上のような分業戦略を使う必要がない一方で、ビアン女性カップルの多くは分業戦略を取ったら生活が詰んでしまう可能性があるのだ。現実にも、ゲイ男性同士のカップルにはダブルインカムのパワーカップルが珍しくない一方で、レズビアン女性同士のカップルは収入面が不安定になりやすいという傾向がはっきりある。
性的マイノリティという視点では「LGBT界隈」などとひとくくりにされてしまうが、GとLの住む世界は、所得面で見れば全くかけ離れている。新宿二丁目にはゲイバーは無数にあるが、ビアンバーは数えるほどしかない。これは両者の人口差ではなく、所得の差によるところが大きいと昔から言われている。ビアンは総じてゲイより可処分所得が少なく、ゲイほど頻繁に飲みに行けず、お金を落とせないので、地代の高い場所で店の経営が成り立たない。「貧乏レズ」なんて言葉もある。「性的マイノリティ」の問題を生活軸で考えていくと、最後には結局「ジェンダー格差」の問題に帰着するのだ。
異性婚世帯では、全体(1722万世帯)のうち女性がフルタイム労働しているのが483万世帯、パートタイム労働(週35時間未満)しているのが668万世帯、完全無業なのが571万世帯という構成だ(2020年統計 https://www.gender.go.jp/kaigi/kento/Marriage-Family/2nd/pdf/1.pdf)。「パートタイム」と「無業」を足すと先の配偶者特別控除の対象者1100万人より多いが、これは配偶者控除を受けるには週20時間程度に労働抑制する必要があり、そこからはみ出した人達もパートタイムに分類されているからだ。ともあれ、異性婚世帯で配偶者控除+特別控除を受けているのは1100万/1722万=全体の65%程度ということになる。
仮に125万組のLGBTQ+が同性婚したとして、そのうち片側が配偶者控除や第3号被保険者などの対象になるカップルの比率は、上記の理由から異性婚世帯より多くなることはまずないだろう。「MAX」でも65%=80万組程度、自分の推定では恐らく30万組以下だ。この推定が正しければ、税収減+年金負担増は500億円/年。国民1人あたり500円以下。元増田が言い切ってた「新規財源が当然納税者の税金から賄われる」配偶者控除・特別控除増による税収減は、200億円/年。国民1人あたり200円以下。
もちろん、それが0円でないのなら「『どーでもいい規模』ではない! 負担が一切ないなんてウソだ!」と言い張ることもできなくはないが、ではその前に、「推進派がウソを1つ吐く度に同性婚が嫌いになるわ」と言った元増田自身が、同性婚による経済的なインパクトを膨らませるために、ここまでいくつのウソや不誠実な論述をしたのか、胸に手を当てて考えてみてほしい。
そもそも彼が「嘘吐きだらけ」と批判するブコメがついてた記事は、同性婚や配偶者控除や保険制度には関係のない、東京都独自の同性パートナー制度に関する記事 https://nordot.app/840911614727651328 である。みなさん、この記事を改めて読んでほしい。ここに同性婚のことが書いてあるだろうか。東京都は配偶者控除や保険制度について何か独自の施策をすると言っているだろうか。どこにもない。そしてそこに、(当然ながら)同性婚について何ら言及がないブコメ…たとえば:
shinobue679fbea 誤解を恐れずに言えばどーでもいい規模の話なんだから認めてやりゃいいんだよね。拒否る理由は何もない。嫌いな人はこれまでもこれからも避けて通ればいい
u_eichi LGBTへの理解の深さがどうあれ、だーれも損というか不利益を被ることはないんだから、さっさとやっちまうべき。
がついている。
元増田はこれらの、同性婚については何も言及していないブコメを取り上げて、さも同性婚について言及しているかのように引用し、我田引水に控除や保険料の話(しかも金額も財源もウソまみれ)を開陳し、あげくに彼らを「嘘吐き」と批判しているのである。
これって、他人に対して異様に高い倫理的基準を要求してる人間の態度としてどうなんだ? 事実かどうかはどうでもよくて、ただ増田の中でオーディエンスを騙せればそれでいいと思ってるのか? 元増田の言葉を借りれば、「これって非常に不誠実な態度ですよ。正義や公正とは程遠い態度だと思いますね」。
元増田は「推進派がウソを1つ吐く度に同性婚が嫌いになるわ」とうそぶくけど、ここまで同性婚という問題を認識するレンズが歪みまくり、語りにごく自然に大量のウソが混入してるのを見る限り、実は元増田こそが「同性婚が嫌いだから推進派の言うことが何でもウソに見えるし、そうだと自ら思い込む(あるいは他人に思い込ませる)ために、今度は自らウソをつきはじめている」んじゃないか。わかるか? お前、冷笑を気取って闇堕ちしてるんだよ。
この元増田みたいな言論に賛同する人達は、個人的には冷笑的ファクトフルネス派と呼んでいる。彼らは「ファクト」を振りかざして色々なこと(特には福祉とか、公正とか、反差別とか、人の善意や社会変革への希望とか)に冷や水を浴びせるのが大好きで、それをサポートしてくれそうな言説には「そうだそうだ」と相乗りする。しかしその「ファクト」をよく調べてみると、内容はまるっきりデタラメというケースも結構ある。この元増田もそうだろう。字面の勢いで「ファクトっぽさ」「冷笑っぽさ」を出すのがうまいだけで、中身はスカスカなのである。
結局彼らが反応し賛同しているのは(たとえばリベラルを嘲笑できる)「冷笑っぽい雰囲気」であって、自分自身の頭でそれがファクトかどうかを考えて腹落ちしてるわけではない。自分の先入観を裏付けてくれる、何だかもっともらしい意見だから、無批判に受け入れているだけなのだ。他人の党派性を冷笑したがる人間自身が、いつのまにか党派的思考の虜になっている。何とも皮肉だ。
このエントリは昨日の夜中にアップしたものだが、時間が時間だったから全然コメントがつかないので、補筆して新たに上げ直させてもらう。なんとかして元増田には読ませて反論させたいのだ。
https://anond.hatelabo.jp/20211208080728
期待通りに元増田で反論が追記されていたが、ずいぶん主張のトーンが弱気になってるのは笑えるとして、内容自体が「そのレベルの認識で、あんなイキった文章書いてたの?」という内容で、逆に驚いてしまった。
新たな反論は、実質的には「「配偶者控除」は相続税にも存在する事をご存知でしょうか?」のくだりだけなのだけど…(省略されました。続きを読むにはワッフルワッフルと言いながらここをクリックしてください)
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/nordot.app/840911614727651328
例えばこれ。
wonfeipon 同性婚ダメってしたからってその人たちが異性婚して子供をもうけるわけでもなし、少子化対策として禁じる意味がないのだ
はいダウト。同性愛者だが異性と結婚して子供を作った例は(幸不幸は別として)世界中である。
夫にゲイだと伝えられた妻。苦しんだ彼女は、なぜ同性婚を願うのか
https://www.huffingtonpost.jp/entry/samesex-marriage-heterosexualpeople_jp_5d5bad8de4b05f62fbd49d85
そもそも戦国時代にも武田信玄、前田利家、伊達政宗と有名所が衆道やりまくり。無名も含めりゃ数え切れないほどのゲイが大量発生。フランシスコ・ザビエルが男色家多すぎと記録してる。
それでもお家の為に異性婚して子供を残すってのはいくらでも有った。
shinobue679fbea 誤解を恐れずに言えばどーでもいい規模の話なんだから認めてやりゃいいんだよね。拒否る理由は何もない。嫌いな人はこれまでもこれからも避けて通ればいい
LBGTQ+の割合は8.9%。
https://www.dentsu.co.jp/news/sp/release/2021/0408-010364.html
それでだ、この人数に同性婚を認めて将来的に2~3割が同性と結婚すると100万人以上の配偶者控除と3号保険が発生しうる。
MAXで兆円単位の「新規財源が毎年」必要ですね。これを「どーでもいい規模」とは世界一の金持ちイーロン・マスクでも言えない。
誤解とかそういうレベルじゃない。意図的なら詐術、無自覚なら恥ずべき無知としか言えない。
u_eichi LGBTへの理解の深さがどうあれ、だーれも損というか不利益を被ることはないんだから、さっさとやっちまうべき。
これもダウト。兆円単位の新規財源は当然納税者の税金から賄われる。
私の主張はただ一つ「ウソをつくな」だけなのね。
ウソをついて、指摘されたら他の方向に話を飛ばす。
これって非常に不誠実な態度ですよ。正義や公正とは程遠い態度だと思いますね。
普通に「個人の自由は可能な限り尊重されるべき」で押せばいいじゃない?
「誰しも、愛する人と社会的に認められて暮らす権利がある」でいいじゃない?
ド正論を持っているのに、ウソを混ぜて反感を買って何の利益があるの?
el-condor 「幸不幸は別として」そこが問題の核心では。個人の幸福追求権が尊重されるのは民主主義社会の原則だろう。ファシストには違うのかもしれないが。
「そこが問題の核心」ならば、ウソを混ぜる事無くそれだけを主張したら良いのでは。
しかも「ウソをつくな」と主張する者を「ファシスト」と示唆するオマケつき。
はてなの同性婚推進(過激)派って本当に嘘つきの狂人なのですね。
lady_joker 現在元記事のコメント205件のうち、事実関係が怪しそうなのは私が甘く判定取って10件程度なので「同性婚推進派は嘘ばかりつく」という増田の主張のこそが嘘なのでは
素晴らしいご主張が出ました。205件中10件の「怪しそう」な発言は「嘘ばかりつく」に該当しないとの事です。
会社でも学校でもよろしいが、3ヶ月もやれば嘘つき認定される事請け合いです。
更に言うのなら、スターを押した方の中にはかなりの割合で賛同を込めている方がいらっしゃると推察できます。
まぁlady_joker氏はそんな事承知でしょうね。「都合の悪いファクトは隠す」と豪語された某東大教授の系譜を継ぐ劣化コピーにお似合いの態度です。
https://anond.hatelabo.jp/20211210093104
なんかテンション高い人が突っかかってきてたので少しだけ。
2000億だけど「兆円単位」の10分の1となるべく小さく見せようと最小の数字を並べられていて微笑ましいですね。
例えば「配偶者控除」は相続税にも存在する事をご存知でしょうか?
直近年度でざっくり2兆円ほどあるこの相続税。現在は1.6億まで配偶者控除が有りますので一般市民の夫婦はほぼ払っていない現状です。
死亡者138.1万人に対して課税された被相続人は11.5万人。日本は10世帯に1世帯程度の億万長者が存在しますので、まぁこんなものでしょう。
ちなみに相続額は全体で15.7兆円1人あたり1.36億円、相続税額が全体で約2兆円、1人辺り1700万円だそうです。
https://www.jili.or.jp/lifeplan/houseeconomy/820.html
相続が発生したケースの内、どれほどの割合が配偶者控除を利用したかは統計が見つかりませんでしたが、同性婚の場合は子供への相続が基本的に発生しません。
極めて稀な事故等で同時に死亡というケース以外は資産の全額に配偶者控除が適用されると考えて良いでしょうね。
更に、ご主張によれば同性愛者はダブルワークだそうですね。レズの貧困と言いますが、現代社会において同居ダブルワーク子無しで貧困は、家族か自身に何らかの障害が有る人だけです。年収220万×2(東京都の最低賃金で8時間22日労働)ですら都内で生活可能ですね。
となると専業主婦に子供を抱える割合も多い一般家庭よりも、同性婚全体の資産平均は上振れするのではないですか?
それこそ、給与の配偶者控除など吹き飛ばすほどになるかもしれませんね。
図らずも反論者が露呈してくれましたが、
「可能な限り小さい数字を出して、指摘されなければ知らんぷり。むしろ言及されている事でも一面しか拾わない」という方法を「嘘つき」と指摘しているわけで、私の主張への反論たり得ていません。
なお、私はちゃんと「MAX」とつけていますが、ご自分の出した2000億円を「10分の1」と過小に見積もり、あまつさえ国民1人あたりと矮小化するような手法を使う者が何を言っているのやら。
反論者が可能な限り小さく見積もろうとするのなら、可能な限り大きく(それこそ行政コストやシステム費用まで含めて)出すという方法も有りますね。
例えば電通やパソナに投げられるシステム費用や派遣の費用は数百億?数千億?ピンハネ分も含めて税金が必要になるのでは?
いわゆる「経済効果」と同列の話であり、やってみなければわからない類です。
そして元コメは同性婚向けではないという話ですが、同性婚無しでパートナー制度だけでオッケーの人ですか?
それならタイトルにある「同性婚推進派」が間違っているとなりますので撤回しますよ。当然ですが、あなた方も二度と同性婚推進しないでくださいね?
私にはパートナー制度から同性婚に持っていきたいと見えましたが「そうではない、同性婚など以ての外でありパートナー制度で十分だ」と主張されるのなら、「同性婚推進派」と銘打った事は間違いでありウソになりますね。
米山隆一@RyuichiYoneyama
「1人で密になりづらい交通手段を使って温泉宿で1人で黙々と食事して人混みを極力さけて景色を楽しむ」なんて事するくらいなら家にいりゃいい訳で、そんな人私は見た事ないし、いても極めて少数だと思います。非現実的なのがどちらかは自明だと思いますが絶対にそれを認めないから平行線なんですよ。
越後長野温泉 嵐渓荘@rankeigoo
返信先: @RyuichiYoneyamaさん
私は商売柄まいちによくお会いしてます。新潟県内の温泉地も平日は一人旅の方が本当に多いですよ。
gotoの是非はともかく、旅のスタイル変化はファクトに基づいてお話頂きたい。
米山隆一@RyuichiYoneyama
私、随分GoTo使っていますから、ファクトに基づいてお話ししております。一人旅は勿論それ相応にお見掛けしますが、皆さん一人は一人で、多人数は多人数で旅の高揚感を楽しんでおられ、「黙ってもくもく」とかまず見かけないですね。そんな旅に出かけたい人は、嵐渓荘さん以外にはそう多くないですよ。
記者の人も話半分で聞いてあげて欲しいんだよな
その症状が出てるのは確かだし、
どうしたら直るのか、いつ症状が治まるのかって不安がむちゃくちゃ半端ないのよ
(自分だと、片頭痛持ちだからじゃないかとか、仕事のストレスじゃないかとか根拠なしにいろいろ言われる)
副反応でいくら仕事休んでも、コロナじゃないし病気でもないから補償も保険もないしさ・・・
経済的にもしんどくて、体調も悪かったらそりゃメンタルおかしくなるのもやむないと思う
なので記者の人は、しんどい人の話はあくまで体験談として聞くにとどめて
頼んだぞ河北新報