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2021-02-13

プリンセス・プリンシパル百合好きにも十分刺さる作品だよ

「いうほど百合じゃないと思う」というブコメに星が集まっていて驚いた。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20210211225417


女が女にクソデカ感情を持っていたらそれは百合だよ、その種類がどうであれ。そして女同士で二人だけの秘密を持っていたらそれはもう確実に百合なんよ。

百合は「関係性」だ。いちゃこらや惚れた腫れただけが百合ではない。つまり百合好きにも十分刺さる作品だよ!


そんな百合好きなあなたには(そうでないあなたにも)まず2話まで見てほしい。

1話プリンセス・プリンシパルという作品世界観、そしてメインキャラクター5人の紹介回といった感じなので百合成分は控えめだ。これを見て肌に合わないとかでなければ2話へGO

https://www.youtube.com/watch?v=7jhi9l5YOcU


2話はタイトルに「case 1」とあるように実質的1話目だ(余談だがタイトルcase番号を見れば分かる通り、各話は時系列順ではない)。

百合抜きにしてもクッソ面白いこの回、スピーディースリリングに展開する話の裏に潜む女二人のクソデカ感情を是非その目で確かめてほしい。

https://www.youtube.com/watch?v=GnOpwPT-DKI


そして2話で無事に刺さったら8話まで見るのだ… そうしたら再び2話を見ることになるのだ…

仕上げに12話まで見たらさあ劇場版へ!


(ちなみに公式が出している1分くらいでだいたい分かるシリーズもあるが、これは既視聴者向けの復習用という趣が強いように感じたので未視聴者にはおすすめできない。なにより本編の空気感を感じてほしい)

https://www.youtube.com/watch?v=oKCIEi6_Q9A

2021-02-12

原神の限界

原神をサービス開始直後からやっているが、多分ソシャゲである限りめちゃくちゃに面白くなることは無いんだろうなと、最近ぼやいている。

勿論全くつまらないということはない。キャラクターデザインは優れているし、戦闘時のアニメーション個性があり観ていて楽しい。そのキャラクターを広大なマップで好きに動かせるのも爽快だ。

しかしながらそんな斬新さにも慣れてきてしまい、毎日デイリーをこなし、既定のスタミナを消費しゲームを終わるというローテーションになってしまっている。

何より原神はソシャゲという形をとってしまったため、ストーリー一定上面白くなることはない。いわゆるガチャシステム収益を得ているソシャゲメインキャラクターを殺すことができない。どんな窮地に陥ってしまっても彼らは謎のベール

守られてしまっている。死の危険がない冒険はそれこそゲームのようなもので緊張感は薄まってしまう。

また、そのストーリーも終わりがいつになるか分からない。今のペースだと数年後、もしかしたら10年以上かかるかもしれない。その間キャラクターは増え続けるのだろうか。現時点でもキャラクターに見合うストーリーが少なすぎる気がする。

(おそらくキャラクターに見合うクオリティの、アニメーション脚本演出等に時間がかかるからだと思われる)キャラクターを増やさないとガチャ収益が見込めないシステムは自ずとストーリーにも制限を掛けるだろう。

原神が買い切りゲームであったなら今よりもっと重厚ストーリーで様々なキャラクター操作できていたかもしれない(相当の課金をしないと全部のキャラを手に入れるのは難しい)。しかソシャゲ形態の方が長期に渡って収益が出続け、結果儲かるなら仕方がないとも思える。

別のゲームをやれば良いと思われるかもしれないが、原神の世界観キャラクターは好みのものが多く、キャラクターテキストゲーム中で手に入る本等を読んでいると、バックグラウンドの設定の緻密さに驚かされる。

これをソシャゲというゲーム形態に縛られて十分に発揮できていないと思うと残念でならない。ガチャシステムによってあの広大で手の込んだオープンワールドが実現できているのかもしれないが、それによる制限ゲーム性を損なっている。

際限なく増え続けるキャラクター、単調な作業とそれに付随するスキップ機能、終わりがあるようでないストーリー、その果てに何があるのかは分からないが、このまま加速し続けていくのだろうか。

ソシャゲログインすれば魅力的なキャラクターが迎えてくれ、プレイすることで着実にレベルが上がっていく安心感自分プレイしていて常々感じる。

ただ、収益が見込めるという理由本来面白さを失うゲームが生まれるのだとしたらそれは1プレイヤーとして悲しい。

最近は原神でBGMを聴きながらマップ散歩するというおじいちゃんみたいな遊び方をしている。これからプレイし続けるとは思うが、こういったどうしようもない不満を抱きつつ散歩したくはない。

匿名インターネット愚痴って終わりにしたい。

あと、原神公式サイトにある漫画クオリティも高い上、フルカラーで、ゲームBGMを聴きながら読めるのでおすすめです。

https://genshin.mihoyo.com/ja/manga

主従萌・バディ萌と腐女子に対する長文お気持ち

『もはや恋じゃん!!!!!』ってレベル意識されまくって同担拒否な夢女子腐女子ヘイトを喰らっていまくっている推しキャラ○○だが

(https://anond.hatelabo.jp/20210212030623)

 

なんと!!ここで!!地獄は!!終わらないのである!!

ヘイト食らってるだけではなく、自称○○推しと称する方々がガンガン○○をブッ刺してくるのだ!!!

  

自分自身妄想を『考察』とか『解釈』とか言う言葉を使って表現する人たちがそもそも大嫌いだったのですが、ええ、そのくらいで嫌うとか本当に狭量でした、いやほんとに

自称考察解釈と称して『▲▲はものすごく強くて優秀で〜』とさいつよ属性付与する方々を『ふーん😒』みたいな目でちょっと見てたけど
今思えば、愛が溢れててお可愛らしいことじゃないですか!!!

 

ぜか○○に対しては人間嫌いだのいじめられていただの・嫌われていただのと言う設定を
称○○推しの主萌・バディと腐子が『考察』とか称して垂れ流らな!!!!

 

ど゛う゛し゛て゛な゛ん゛だ゛よ゛お゛お゛ぉ゛お゛!゛!゛!゛ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛!゛(藤原竜也)

 

もう!!!ほんと!!!マジでけがからがねぇが!!!!これが!!!!!!○○の現実!!!!!

自称推しが○○ヘイト喰らいまくってる中で○○のヘイトや下げ設定を嬉々として垂れ流してんだ!!!!そして同担拒否も喜んでる!!!!!同調してる!!!!!!

 

原作でそんな描写あった????んなモンねぇぇぇっぇぇっぇぇぇぇぇっぇぇぇぇっぇぇぇぇっぇぇぇよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

登場時間3分未満だぞ!!!!!!!!!!!!!!セリフ10前後!!!!!!!!!!!!!!!!!

どうやったらそんな短時間描写が出来んだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

一応キャラゲーなので不遇で少ないなりに○○のショートストーリーが見れる

その中で○○は、ニッコニコ人間たちと過ごしてるんだけど、

ねぇねぇねぇキミたち本当にゲームやったねぇゲームやったぁぁぁぁっぁぁぁっぁ?????????????😭

 

・・・なんでそんなことするのかなぁ・・・

ひょっとして君たちのおうちを○○に焼かれちゃったかなぁ?それとも○○に親を殺されちゃったかなぁ?って思うじゃん?

 

主従萌・バディ萌と腐女子さん『○○が可哀想・不遇だと萌えるから』『○○がCP相手依存して欲しいから』

 

あひゅぃ・・・😨

 

メインキャラクターなのに全然出番が無い中でヘイト喰らっていまくってる中でまだ可哀想が足り・・・ない・・・・の?

 

ま、まぁ・・・可哀想萌もあるよね、でもそれ、考察じゃなくて『わたし可哀想妄想』として流せないものかなぁ・・・

○○ってめっちゃヘイト食らってるのわかるよね???

・・・わたしわたしの好きにする?

うん・・・・そうだよね?

わかる・・・

 

じゃあイベントが来るし今度こそ○○の新規カード実装されることを楽しみにでもしてるかな・・・

SSR実装されちゃったりしないか・・・へへへっ

 

謎の勢力『今月金無いので○○実装しないでいいよ』『○○推し負担が高くて可哀想だと思うのでここは(別推し)』

 

オメーの財布事情なんか知るかよ😒、はいはいミュートっと・・・

 

バディ萌さん『バディの▲▲とペアにならないなら○○のSSRはあり得ない。実装しないで』

主従萌さん 『主のXXが同時実装ではないのに○○がSSRなどおこがましい。実装しないで』

腐女子さん 『CP相手と一緒じゃないとかあり得ない。○○実装しないで』

 

・・・明治時代の姑でも自称推しの君たちよりは○○推しに優しいと思うよ😨

 

まぁ発言自由があるから・・・ブロックミュートっと・・・

 

・・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

 

あああ〜・・・結局また実装されなかったか〜ひょっとして運営ちゃん○○の存在忘れちゃったか??????

 

しゃーないなっと・・・・・

 

バディ萌さん・腐女子さん『▲▲がSSRじゃないとかあり得ない!!!

 

んん〜?↑↑↑  バディ萌さん・腐女子さんたちがバディだのCPだの勝手に騒いでた○○はそもそも実装すらされて無いんですけど??? ( ͡° ͜ʖ ͡°)

 

腐女子さん『★★(CP名)は試練の時!!!苦難があるほど盛り上がる!!イベント楽しみ!!!

 

えぇえ〜?↓↓↓  ひとつも楽しみじゃないよ???(自称○○推し腐女子作成した○○をネタキャラ扱いしてバズった作品ミュートにしながら) ( ͡° ͜ʖ ͡°)

 

つーか、もしこのイベントで、主従萌さん・バディ萌さん・腐女子さんが言うところの墓が立つような出来事があったら、

から這い上がって来ないで❤︎❤︎❤︎ 二度と地上に出てこないで❤︎ ❤︎ ❤︎ 頼むからずっと墓に埋まってて ❤︎ ❤︎ ❤︎

 

以上、長文お気持ちでした

二次元キャラライバル視して同担拒否かます女子腐女子に対する長文お気持ち(再投稿)

推しキャラがぜんぜん出番が無いのに一応メインキャラクターなのに尋常じゃないヘイトを喰らっている 

不人気や空気ならわかるが "ヘイト" だ

まずヘイトを喰らう要素はだいたいこのどれかである

 

  1. 尋常じゃなく作者や運営に贔屓を受けているキャラ
     ↑ 該当しない。そもそもテンプレ人気要素を持っていない

  2. 主人公や周りの人物にやたら持ち上げられている・好かれている
     ↑ 該当しない。本編が何十時間もあるが出番は3分も無い。そもそも出番がない

  3. 倫理的に極端に問題のある行動をする
     ↑ 該当しない。真面目な犬キャラだしそもそも出番がない(重要ことなので2回書きました)

  4. やっちゃいけないキャラデザ。もしくは非美形キャラ
     ↑ フツーに美形

  5. 担当者声優事件を起こした。もしくは強烈なアンチがいる
     ↑ 担当者声優事件を起こしていないし強烈なアンチはいない

  6. メインキャラクターもしくは課金対象キャラじゃないのにしゃしゃりでる
     ↑ 該当しない。キャラゲーのメインキャラクターガチャ排出対象キャラである。出番がない+カードもないが(重要ことなので3回書きました)

  7. 端に
     ↑ ここはばっちり該当する。いわゆるポンコツキャラでハマらなきゃイラッとしても当然。人は愚かなヤツを嫌うからね。
      だが出番がない(重要ことなので4回書きました)ので何かを台無しにしようもないんだが?
      登場時間3分未満、総セリフ数が10前後で何をしろと?

  8. イツにはにをしてもいいみたいな空感があってネタキャラ化している
     ↑ これもばっちり該当する。課金対象キャラに対してなんの目的でやっているか理解出来ないが悪い意味で扱いやすいのかも知れない。
      それに対して2次創作悪ノリして固定イメージがついた

 

78 にはバッチリ該当しているので登場シーンがたくさんあればヘイトを喰らう可能性は十分にある

けれど、本編は何十時間もあるが 出番は3分未満で総セリフ数が10前後 なのである

好かれはせずともヘイトを喰らうほど通常は意識をしようがないのである

 

じゃあなぜヘイトを喰らっているかというと人気キャラとの切り離せない関わりを持つキャラなのである

切り離せないキャラなため、妄想したり・自分が好きなキャラと掛け合わせて腐妄想する際に存在邪魔 なのである

 

ア、アホかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー😭

 

非実在青少年やぞ?二次元キャラやぞ?

お前(夢・腐女子)の妄想世界ではコイツ最初からいないことにすればええやんけ????????

なんでお邪魔キャラをそんなに意識してるん????もうそれひょっとして恋かもよ??????

 

そんなわけで、ネタ扱いされるわ(キャラにまったく関係ない文章が出てくる)、(創作物中でキャラ物理的に)殴られる・刻まれる、

厄介扱い(いわゆる嫌われ・厳しめ)されるわが、創作・壁打ちツイート日常なのである

別にバイオレンス不条理ギャグ作品じゃ無いのにだ(そもそもそんなpunkキャラゲーは無い)

 

何度だって繰り返すが 出番は3分未満で総セリフ数が10前後 しかない

 

 

頼むからモブ二次元キャラライバル視して同担拒否かますのやめていただけませんか?夢女子腐女子さん

彼は非実在青少年であり二次元キャラです、あなた妄想世界に招き入れなければ彼は入ってきようがありません

マジで頼むでほんまに

 

続き:主従萌・バディ萌と腐女子に対する長文お気持ち https://anond.hatelabo.jp/20210212030822

2021-01-25

SHOW BY ROCK!!を見ていて不安になること

この作品登場人物は、いわゆるキティちゃん体型の二頭身キャラクターと通常の人間サイズキャラクターが混在した世界暮らしている。サイズの違いは自分意思で切替可能らしい。

混在とはいものの二頭身のモブキャラクターのほうが圧倒的多数で、人間形態を見せるのは名前のあるメインキャラクターたちだけ。

なぜメインキャラたちだけは常時人間形態なのかについては劇中で全く説明がない。そしてなぜ演奏シーンの時にだけ二頭身化するのか、細かいことを言えば楽器サイズすら変化するのはなぜかの説明も無い。(調べて見ると「ミューモンはテンションが上がると人型に変身してしまう」という設定らしいが、演奏時はテンションが下がっているのか?)

圧倒的少数な人間形態キャラを中心に作品が描かれているため気になる点が生まれる。あの世界の道具や家屋人間サイズを想定して作られている所だ。

二頭身キャラが座るには大きすぎるイスや机。二頭身キャラにとっては高すぎる位置にあるドアノブ。二頭身キャラが使うには大きすぎるスマホ。二頭身キャラじゃ使えないだろうという位置コイン入口がある自販機圧倒的多数に見える二頭身キャラ生活しにくそうな、歪な世界デザインされている。ユニバーサルデザイン概念は無いんだろうか?わざわざ二頭身キャラ人間形態に合わせて生活しているのか?イスに座る際、いちいちジャンプして飛び乗るのに疑問を持たないのか?

「この世界人物は大きさを変えられる」という設定ならモブキャラも二頭身を捨てて人間形態生活すれば?と思うが、モブキャラ人間形態にならない理由については一切説明が無い。

アニメ1期の最終回でずっと二頭身だった事務所社長がいきなり人間形態になっていたので、人間形態になれる・なれないに何か特別理由があるわけではなさそうだが。普通に考えて二頭身より人間サイズの方が生きていくのに楽だと思う。

一応二頭身キャラに合わせた道具もちゃんとあり、わかりやすい所だと今期始まったアニメ1話では二頭身キャラが乗ることを想定した小さめの車が出ている。そしてその横を人間サイズの車が走るというシーンがあり、錯視かと思うほど違うサイズの車が同じ道を走っていて笑った。

「メインキャラの人間形態の可愛さが作品の売り」「モブキャラ人間形態を描く必要性が皆無」というのはわかる。「細かいことを気にして見る作品じゃないから」と言えばそれまでだけど、見ていて不安になってしょうがない。

話は逸れるが、アニメウマ娘ではウマ娘の耳の位置スピーカーが当たるサイズの大きな受話器があったり、ウマ娘尻尾を出すための穴がイスにあったりと、あの世界で「人間」と「ウマ娘」が共存していることを想像させるシーンが細かく描かれていて上手いなぁと思った。モンスター物のアニメで「異種族同士が同じ世界暮らしている」ことを上手く描けている作品って良いよね。

あと無印主人公だったシアンは、ゲーム内に異世界召喚されてミディシティに来たって設定だったような。

それがいつの間にかミディシティに居座ってるけど、現実世界に帰ろうって気は無いのか?

1期2期最終回の感動的なお別れはなんだったのかなぁ。これも全く説明が無くてもやもやする。

2020-12-17

私はまだ「新サクラ大戦」をプレイできていない

サクラ大戦が発売されてから一年が経った。発売日に買ったゲームパッケージは、封を切られることな本棚の中で埃を被っている。

私はまだ、「新サクラ大戦」をプレイできていない。

私は15年近くサクラ大戦ファンを続けている。いや、続けて「いた」と言っていいかもしれない。2006年PSPで発売されたサクラ大戦1&2にドはまりし、ドリキャスPS2を買って3,4,5をプレイした。一日の受験勉強を終えた後、深夜0時~3時までドリキャスを起動し、3時間だけ睡眠を取って学校と塾へ行き、帰ってからまたサクラをやる。大学受験という過酷生活の中で、サクラけが生きがいであった。

ゲームプレイした自分は次々に派生作品へと手を伸ばしていった。OVAと旧アニメ活動写真を鑑賞し、小説漫画を買い漁り、CDを聞いて武道館ライブにも足を運んだ。あらゆる公式作品では飽き足らずに、ネットに転がっている二次小説を片っ端からガラケーで読んだ。サクラにはまって宝塚も鑑賞した。私にとってサクラとは、自分青春を賭けたコンテンツであったのだ。

サクラに熱を挙げていた私とは裏腹に、サクラ自体にはほとんど進展がなかった。Vの発売以降も定期的なショウは開かれていたものの、公式的な動きはパチンコや他ゲーとのコラボ程度であり、ジャンル前進させるコンテンツ――本編の続編は止まっていたに等しかった。1年、また1年と歳月流れるにつれ、私も他のジャンルに手を広げていく。サクラは依然として好きであったが、あくまで懐かしい思い出の中の1つという立ち位置になっていった。


しかし、2018年4月のセガフェスでついにその瞬間が訪れる。

「新サクラ大戦始動」――太正29年の帝都東京舞台に新しい花組が復活する。Vから13年経ってのナンバリング続編が満を持して発表されたのだ。

あの瞬間の興奮を今でも覚えている。アパートを着の身着のまま飛び出し、家の前の川沿いを下流のほうへ歩いては折り返し上流のほうへ歩いてはまた折り返し、何度も何度もあてどなく歩き続けた。頭の中に溢れて来る激情身体をじっとさせてくれなかった。

私がサクラ大戦を初めてプレイした時は、すでに当時のシリーズ最終作であったVが発売されていた。私にとってサクラ大戦出会った瞬間から最終回であり、ずっとナンバリングの続編を望まれながらも、決して叶うことはない幻のゲームであった。

それが、ついに、叶う。サクラの続編を遊べる日が来るなんて、本当に夢だと思った。忘れかけていた青春時代熱狂と興奮が心をかき乱す。たまらずに開いたTwitterタイムラインは狂乱の渦に包まれていた。


2019年3月末、セガフェスにてサクラ大戦の続報が発表される。メインキャラクターデザイン久保帯人氏が、ストーリーイシイジロウ氏が、そして音楽田中公平氏が手掛ける。檄帝にコーラス等のアレンジを加えたメインテーマは、今までのイメージ踏襲しながらも新しい風を吹き込もうとしている。私の心は歓喜と期待に溢れていた。Twitterでは友人がPVを見て考察を巡らせていた。発売日は2019年12月12日――もう一度あの世界が味わえると思うと自然気持ちが昂った。

同年の6月から、「帝劇宣伝通信」というコーナーがセガyoutubeチャンネルで始まった。公式新規情報を発売日まで随時公開していく番組であるプレイ動画キャラクター世界各地の華撃団の紹介、グッズとメディア展開など、様々な情報が発信されていく。

私はそれらを欠かさずにチェックしていった。しかしながら、一か月、また一か月とカレンダーをめくるにつれ、自分の心の中には言い知れない不安のような影がよぎっていった。


果たしてセガは、サクラ大戦未来へと続く作品にできるのだろうか?」

今の時代美少女たちと触れ合えるゲームはそこらに無料で溢れている。歌う少女も戦う乙女も、20年前とは比べ物にならないほど多くなった。群雄割拠ゲーム業界サクラというジャンルは生き残ることができるのだろうか?

サクラ大戦時代とともにあった。当時のアドベンチャーゲーム、ありていに言えばギャルゲーの中で、サクラは独特の地位を占めていた。歌劇スチームパンクの融合、セガサターンという機種だからこそできた恋愛ゲーム一般向け展開――あの頃のサクラを不動の地位に置いていたものと言えば、新規性と物珍しさによって時代を先取りしたコンテンツ力であったことは疑いない。

しかし、時代は変わった。ゲームは何でもアリになった。アイドル物のゲーム世間一般にまで浸透するとともに、きちんと遊べるゲーム性を核としてギャルゲーさながらの恋愛要素を取り入れる作品はいくつもリリースされている。

サクラ大戦は初代から24年の歳月を経た。その年月は時代性という重りになってサクラ大戦にのしかかっている。

「これは今の時代に耐えうるものなのか?」

気づけばそう問いかけていた。プレイ映像が公開されていくにしたがって、自分の中の情熱が冷静なものに変わっていくのが分かった。



そして2019年12月12日、私のもとにAmazonからパッケージが届いた。そのとき仕事が忙しく、届いてから3日ほどやる時間が取れなかった。

極力ネタバレは控えていたものの、つい気になってTwitterを覗いてしまった。

そこには、「熱」がなかった。

新作発表、主題歌公開のときに賑わいのあったタイムラインは嘘のように静かであった。ストーリー言及するどころか、面白さやつまらなさを語る人もいない。ぽつぽつと流れる呟きは、まるで腫物に触るような言葉の数々であった。

好きの反対は嫌いではなく無関心である。本当に面白コンテンツであれば、人々は誰に先導されるでもなく自然と語り始める。それはネタバレであれ考察であれ妄想であれ、大きな熱となりジャンルを強く後押ししていく。しかし今は、その熱がどこにも見えなかった。栄華を極めたかつてのコンテンツを前にして、友人たちは出来の是非を問うこともなく、ただ当たり障りのないことを呟くばかりであった。

――ああ、そういうことなんだ――

その様子を見た私の心の中に、言い知れないほどの寂しさが襲った。それは悲しみや怒りといったハートを揺れ動かす激情ではなく、まるで亡くなった親友を前にした時のような、涙も出ない喪失感であった。

私はそれを見て、新サクラ大戦を遊ぶことを止めた。プレイしたらそこで終わりになってしまう。20年以上続いたシリーズの行く末を見届けてしまえば、「いつか続編が発売されたらいいなあ」と心を躍らせることもできなくなってしまう。

そして何より、サクラを見限ってしまうのが怖かった。

「ああ、こんなもんだったよなあ」という気持ちで終わらせることが嫌だった。ゲーム面白さに興奮することも出来の悪さに嘆くこともなく、ただただ現状を受け入れて観念することがたまらないぐらい恐ろしく感じた。

こうして私は、サクラ大戦というシリーズを思い出のまま取って置こうと決めた。私にとってサクラ大戦は、続編を望まれながらも決して作られない希望ゲームであるあのころノスタルジーを終わらせもせず続かせもせず、優しい思い出のままそっとしておこうと心に決意した。

そんな私とは対照的に、漫画テレビアニメ舞台と、次々にメディア展開が進められていく。ユーザーとの熱量の違いは目に見えており、ゲーム中古価格がそれを如実に表していた。


そして202012月15日、新サクラ大戦から約1年後、ゲームアプリサクラ革命」がリリースされた。開発はソシャゲ業界大手FGOを手掛けるディライトワークス。リリース初日にも関わらず、タイムラインでは話題にすら挙がっていない。PVを見て考察を巡らせていた友人は、FGOのカルナサンタに熱を上げていた。

もう、誰もいなくなっていた。

そして私はまだ、「新サクラ大戦」をプレイできていない。15年前の思い出にずっと閉じこもり、夢の続きを見ることを拒否しているのだ。

2020-12-03

NIKECMが「捏造だ!」とか騒がれてるけど意味がわからない

■該当のCM

https://www.youtube.com/watch?v=G02u6sN_sRc

NIKEリリース

https://nike.jp/nikebiz/news/2020/11/28/4322/

■「捏造だ!」と騒いでいる人たちの一例

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/2004732.html

(参考までにブクマも→https://b.hatena.ne.jp/entry/blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/2004732.html

CMの内容およびNIKE公式発表から判明している事実

NIKEは当該CMについて「現代の多くの若者と同様、ありのまま自分を受け入れられないことに悩む、実在アスリート証言をもとに作られています。」(公式より)と説明

CMメインキャラクターは同じ女子サッカーチームに所属する「在日朝鮮人少女」「クラスいじめに遭っている少女出自不明だが家庭描写を見るとおそらく日本人)」「外国人日本人ハーフ少女」の3名

・それぞれ「在日朝鮮人である自身アイデンティティと周囲の目線」「いじめ事実と親に理解してもらえないこと」「ほかの友人たちと自分の見た目や家庭環境が大きく違うこと」に悩む描写がある。

・「証言した実在アスリートCMに出演している少女自身」という設定や発表はない(※捏造だと主張している側はこれを理解していない人が多いと思われる)

■「捏造だ!」と主張している人たちがその論拠にしている事実

上記メインキャラクター3名のうち「在日朝鮮人少女」として出演したのは朝鮮学校の現役学生NIKE要請を受けて出演することになった経緯を朝鮮総連関係者説明している。


事実関係を簡単にまとめてみましたが、これで何故「NIKE事実を元にしたとか言っているが実際は捏造だった」という話になるのかさっぱりわからんのですよ…。

まず、CMで描かれたエピソード体験した「実在アスリート」と「CMに出演している少女たち」が同一人物であるという公式な設定や説明はありません。故にCMで描かれた体験をしたアスリートが誰であるかは不明なままであり、現時点でその事実性を否定することもできませんから捏造」と判断することは不可能です。また「一人のアスリートエピソードをそのまま再現している」という説明もありません。上にまとめた通りメインキャラクターはそれぞれ個別事情と悩みを抱えた3人の少女です。当然複数人の「実在アスリート」の体験をまとめたものだと考えるべきであり、そうである場合でも事実性は否定できず「捏造」だと断定することはできないでしょう。

さらに、3人のメインキャラクターとして出演した少女のうちその経歴がはっきりしているのは「在日朝鮮人少女」の1名のみで、「クラスいじめに遭っている少女」を含めたほか2名については不明のままです。残り2名の出演者朝鮮学校学生だという情報もありません。上記のまとめやブクマでは何故か「いじめ朝鮮学校で起こったこと」とか「朝鮮学校での出来事を、日本学校での出来事、と書き換えた」みたいなことを言っている人がいますが、そもそもCM内では「在日朝鮮人少女」と「クラスいじめに遭っている少女」は別の人物であり、さらに「在日朝鮮人少女」が学校内でいじめられる描写存在しないのです。上にも書いたとおり3名のメインキャラクター個別事情や悩みを抱えていることから在日朝鮮人少女」と「クラスいじめに遭っている少女」もそれぞれ別のアスリート体験モデルにしていることは簡単にわかることだと思いますが、こういう主張をしている人たちはたった3名のキャラクターとそれぞれの体験描写区別がつかないか、あるいはCM内容の正確な把握すらしていないのでしょう。

簡単にまとめると、当該CM捏造であると主張するためには、

①「CMの元となった体験をしたアスリート」が存在しない

②「CMの元となった体験をしたアスリート」は存在するが、NIKEはその証言を聞いていない

③「NIKEエピソード提供をしたアスリート」は存在するが、そのアスリート証言した体験事象存在しない

④「NIKEエピソード提供をしたアスリート」は存在するが、CMで描かれた内容はその体験内容と大きく異なる

以上のような事実必要ですが、今回はそのいずれにも該当しないのです。

このように、メインキャラクター3名のうち「在日朝鮮人少女」として出演したのが朝鮮学校の現役学生であったという事実根拠に当該CMが「事実捏造している」と判断することはできず、現時点で「実在アスリート証言をもとに作られた」というNIKECM捏造であるという根拠・論拠は存在しません。故に今回の事実をもって当該CM捏造だと主張することは論理的にできないはずです。

にもかかわらず、最初リンクを貼ったまとめやそのブックマークコメントでもNIKECMを「捏造だ」と騒いでいる人が多数います。彼らは上にまとめたような基本事実や理路の整理をしたうえで物事判断することができなかったり、事実関係や理路を無視してとにかく当該CMで描かれた差別いじめといった事象否定することが目的になっていたり、あるいは事実関係など端からすっ飛ばし炎上騒ぎに便乗している愉快犯だったりするのでしょう。いずれにせよ彼らにまともな思考判断ができているとは言えません。ただ、厄介なことにこのような人たちは無駄アクティブだったりもするので、自身の主張や同調者の主張を必死拡散し、いつの間にかそれを自分たちのコミュニティにおける規制事実にしてしまうわけです。

しかしながら、より広い視点で見れば、批判側が上記のような事実関係や論理無視した難癖をつけ続ければ「差別いじめといった自分たちに都合の悪い事実を無理やり否定する日本社会の異常さ」が誇張され、逆説的にCMで描かれた事象事実性とNIKE正当性あくまで本件CM描写に限り、ですが)が補強されることになるでしょう。そして彼らがそのような行為を繰り返せば繰り返すほど、NIKEが仕掛けた今回のマーケティング効果高まることになります

日本貶めるな!と主張している人たちが自覚のないまま日本貶める言動をしている」という光景歴史修正主義界隈で何度も見ていますが、本件はそれとまったく同じものだと思います。いつか、彼らが自分たちのおかしさに気がつく日はやって来るのでしょうか。

2020-11-22

虹ヶ咲スクールアイドル同好会8話とレヴュースタァライト

11/22、22時頃追記:こんなにも少女歌劇レヴュースタァライト真剣記事なのにタイトルだけ表記ブレてました。ゆるして

この文章はアニヶ咲8話と少女歌劇レヴュースタァライト全編へのネタバレを含みます。 

こういうのって鮮度が命ですよね。

1.序文

こんばんは、皆さんアニヶ咲見てますか?毎週女と女が感情を絡め合っていて面白いですよね。先日放送された8話もその例に漏れず、中須かすみの出どころ不明の莫大な感情によって桜坂しずく自己肯定への一歩を踏み出す、概ね私好みの話でした。今回のお話メインキャラクターである桜坂しずく演劇部にも籍をおいており、アニヶ咲8話では、「荒野の雨」という桜坂しずくが主演する舞台のワンシーンが、桜坂しずくの内的心理描写として各所に挿入され、現実のシーンと劇中劇が並行して進んでいく、という構成がなされていました。 まりアニヶ咲8話は「スタァライト」だったということですね。終わり。

……という説明で納得してくれる方は極めて少ないと思います。この記事では、どのようにしてかく結論が導かれるのか、スタァライトから引用した要素はなにか、それを当てはめてアニヶ咲8話を鑑賞することで得られるものはなにか、という話をしていきます。長くなってしまうかと思いますが、よければお付き合いください。

2.少女歌劇レヴュースタァライトについての前提知識

まず、少女歌劇レヴュースタァライトにおける舞台少女と役の関係についてさらっと説明します。ちなみに公式のどこを読んでもこんなことは書いてないので、事実のように記述されるこれらの考えは、過去に読んですごく納得したブログ記事を多大に参考にした自己解釈、あるいは妄想です。参考元はこちらのブログです。

中身をすっ飛ばし結論から申し上げますと、「スタァライト」とは、アニメ少女歌劇レヴュースタァライト」(以下「アニメスタァライト」とします)内に登場する架空戯曲名前ですが、それと同時に「アニメスタァライト」そのものであると言えます戯曲スタァライト」の内容は「アニメスタァライト」に沿うものとなっており、「アニメスタァライト」は戯曲スタァライト」の内容が示唆する結末に向けて進行していくのです。鶏と卵みたいな話ですが。

同様の構造を当てはめ、戯曲スタァライト」の役は「アニメスタァライト」の登場人物メタファー、あるいはそのものとすることができます

そして「アニメスタァライト」の最も重要な要素として「そのもの」と「メタファー」は相互に影響を受ける、というものがあります

戯曲スタァライト」は主人公ヒロインが離れ離れになる悲劇的な結末を迎える物語であり、「アニメスタァライト」も同様の結末を辿りますしかし、「アニメスタァライト」の主人公は決してヒロインとの再会を諦めず、物語の続きを解釈し、創造します。その結果、戯曲スタァライト」の結末も変化し、新しいフィナーレを迎える……というのが少女歌劇レヴュースタァライトお話顛末です。戯曲スタァライト」に縛られるだけでなく、戯曲スタァライト」を変えることもできる、という、これまで示唆されてきた法則を逆手に取るような帰結が描かれていました。

長くなってしまいましたが、それ自体(主人公、「アニメスタァライト」、a)とそのメタファー(劇中役、戯曲スタァライト」、a')について、a=a'であるが故に、a'はaを示すものであると同時に、a'もまたaの影響を受け変化することがある、ということがわかってもらえれば大丈夫です。からない?私にもよくわかりません。

3.アニヶ咲8話を読み解く

お待たせしました、それでは続いて、虹ヶ咲スクールアイドル同好会8話「しずくモノクローム」についてお話していきます

上述の通り、「しずくモノクローム」では、桜坂しずく自身描写と並行して「荒野の雨」のシーンが挿入されており、両者はそれぞれaとa'として捉えることができるかと思います。「荒野の雨」から抜粋されるシーンは、外界に表出している白い服装のしずくに対し、黒い服装のしずくが暗い本音独白のように語りかける、というものでした。「荒野の雨」自体の展開を考えたとき、黒しずく独白が劇中で自然ものとなるためには、「荒野の雨」の脚本に「しずくモノクローム」内のしずくと中須かすみの関わりに対応する、白しずくと誰かの会話シーンが必要になります。それらを相互に補完したときしずくモノクローム」と「荒野の雨」が同じ物語を辿ることになり、a=a'の関係が成り立ちます

ところで、無事に桜坂しずくが主役となった舞台において、「黒しずく」は演劇部部長が演じることになります。「荒野の雨」のポスターにも「白しずく」が採用されており、「荒野の雨」の主役は「白しずくであることがわかりますが……これは半分間違いであり、ミスリードです。

実は「荒野の雨」には再生産前と再生産後の二種類の結末があり、前者では「黒しずく」が主役、後者では「白しずく」が主役となっています待って、そんな目で見ないで。ブラウザ閉じないで。

その根拠はしっかりと劇中にあります本来ならキャプチャ画像と共にわかやすく紹介していきたいのですが、dアニメストアスクリーンショット制限が厳しいので文字のみでの説明となります脳内でアニヶ咲8話が再生できない方は再生時間を付記しますので適宜確認してください。

まず2分10秒頃から演劇部部長から主役降板を命じられるシーンです。部長は「今回の役はちょっとしずくとは違ったみたいだから」と発言します。ですが、ここでアバン部分(12秒頃)の「荒野の雨」と桜坂しずくインタビューを受けるシーン(1分12秒頃)を見比べてみましょう。「白しずく」の「あなた理想ヒロインになりたいんです」というセリフと、桜坂しずくの「私は愛されるスクールアイドルを演じたいと思っています」というセリフは、明らかに対応しています。暗い本音を叫ぶ「黒しずく」ではなく、甘い美辞麗句を並べる「白しずく」の役は、周囲の求める姿を演じる桜坂しずくにはむしろまり役のように思えます。主役降板のシーンに戻ると、部長は続くやり取りの中で「この役は自分さらけ出す感じで演じてほしかったの」と発言しています自分さらけ出す役とは、「白しずく」と「黒しずく」のどちらでしょうか?本編内で描写された「荒野の雨」ですら、「それでも歌いたい」という本音を口にする役割は「黒しずく」に与えられています。ここには大きな違和感が横たわっています

次に、「白しずく」がつけている、青い宝石の嵌った首飾りについてです。12分22秒頃、同好会メンバーがこの首飾りを作っているシーンがあります。そして17分15秒頃の控え室のシーンにて同好会から桜坂しずくに贈られ、その場で衣装に併せて身につけています。これは桜坂しずく同好会特に中須かすみからの信頼を受け取ったことを示すアイテムだと思うのですが……冒頭から度々挿入されてきた「荒野の雨」描写でも同様のチョーカーを既に着けていますもう一度言いますが、この首飾りは同好会によって贈られ桜坂しずく独断で(許可は取ったかもしれないけど)舞台上に持ち込んだものであり、荒野の雨」の脚本にあらかじめ織り込まれ小道具ではありません。この描写は、かなり明確に、今まで本編と同時並行だと思われていた演劇シーンの時系列は、本当はすべて解決した後の桜坂しずくが演じている「荒野の雨」のシーンが遡って挿入されていた、と解釈するのが自然に思えます思え

 

本編で再生産による世界線分化が起きたのは、言わずもがな教室中須かすみ対話するシーンのあと、大きく時間が飛ぶタイミングで間違いないでしょう。ここで桜坂しずく自分さらけ出す強さを手に入れることで「黒しずく」としての自分から逸脱し、荒野の雨」の脚本への介入を行います。そして新たに生み出された脚本対応するようにしずくモノクローム」の再生が起き、その後に描かれるのは再生産された「しずくモノクローム」における「新訳・荒野の雨」の本番シーンです。桜坂しずくが窓を開けるシーンまでが再生産前、その後のカットから再生産後、という風に本編を再整理することができます

 

4.追加の根拠

ここまでは本編視聴中にぼんやり考えていたことを言語化したに過ぎないのですが、なんと本編終了後にツイッターにてこの説を有力に支持する新たな根拠が見つかってしまいました。それがこちらです。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

第8話、演劇部部長
出演させて頂きました!

しずくちゃんの
笑顔が大好きです☺️☺️#lovelive #虹ヶ咲 https://t.co/xkvaVXdiKC

小山 百代(DVD発売中) (@koyamamomoyo) 2020年11月21日

https://twitter.com/koyamamomoyo/status/1330156445292224512

 

少女歌劇レヴュースタァライトにおいてはキャラクター女性声優さんもまたaとa'の関係にあり、小山百代さんは愛城華恋自身であると言えます。つまり……もう答え出ちゃったな。

5.終わりに

https://imgur.com/javR0re

 

 劇中劇物語示唆していてかつその劇のことを登場人物が知っているという構成、こういう解釈でもしないと劇中劇通りに話が進むことや劇中劇と同じ帰結に自らが辿り着くことになにか疑問や違和感を感じないのか……?という気持ちになりませんか?

2020-10-13

僕はエヴァンゲリオン初号機のパイロット碇シンジですとか名乗る時点で碇シンジ天才だしな

アニメメインキャラクターなんてそんなもんだからもうどうでもいい

あんシンクロ率がどうのこうのうるさいアニメ

2020-09-09

anond:20200909173148

論点ずらすなって。女子相撲があることくらい知ってるよ。

でも「相撲」をテーマにした絵で女子メインキャラクターだったら

ほとんどの人は違和感を覚えるだろ?そういうことよ。

すぐ差別とか言ってしょうもない正義感振りかざすのやめなよ。

正義感で我を忘れて論点ずれてることにも気づいてなくて滑稽そのもの

周りから白い目で見られてることに気づいたほうがいい。

2020-09-08

中王区が倒されるのが辛い

他に吐き出すところがないのでここに書く。

私は多分、肩書き的にはエリートに分類される女だと思う。都内中高一貫女子校からストレートいい大学を出て、いい企業で働く若い女だ(こういうこと書くと、この掲示板では「うんち」って言われるのもなんとなく知ってる)。

そして私は多分、ミサンドリストだと思う。女子校から半ば男子校みたいな大学に入って、すっかり男性が嫌いになってしまった。容姿メイク服装に口を出されるのが本当に嫌(お前らは襟ダルダルンのクソダサ英字Tシャツ着てるのに、どうして同じ学歴でも女はコンサバ系のお洒落じゃなきゃいけないと思ってるの?)。勝手に「ヤレる/ヤレない」でランク付けられたのが嫌(こっちから願い下げ)。生理痛が重い人間なのだが、それを理由サークルを休んだらセクハラと嫌味を言われたのも嫌(男子も男女別学出身者が多いからだと思うけど、とにかく女の体について無神経)。

サークルでも、渉外先のおじさんに散々体触られて家に帰ってからわんわん泣いた。やめて欲しいというメールを送ったら次から電話無視されるようになった。

就活地獄。うちの大学から行くのが現実的企業は、管理職のほぼ100%男性だ。ある大手広告代理店インターンは、講師役のお偉いさんはみーんなおじさんだった。

女性にはキャリアの断絶があり、それは出産だけではない。同じような経歴の男性の多くは育児を手伝ってくれない。というかそれこそ学歴職歴が下でも手伝ってくれない。そのせいで女性男性より出世できない。結婚orキャリア世界だ。女子校時代に教えて貰えなかったこ情報が一気に入ってきて、私は一時期躁鬱の薬を飲んでいた。

そんな私に救いの手を差し伸べてくれたのが、ヒプノシスマイクの中王区だった。

ヒプノシスマイクガバガバ女尊男卑世界線を描いた女性オタク向け音楽ジャンルだ。言の葉党というラディカルフミニスト政党を中心に、女性が実権支配している中王区には壁が築かれ、男たちは重税をかけられながら壁の外で暮らす。中王区に住む女たちの娯楽として、メインキャラクターである選ばれし男たちがラップバトルをする、というストーリーだ。

現状の男尊女卑ミラーリングになっているかというと、全くそんなことはない。女オタクなんやかんやで地位の高い男性キャラが大好きなので、メインキャラクターたちもかなりいい職に就いてる人間が多い。医師弁護士キャリア警官教師売れっ子漫才師……ドラマパートでも、彼らが女性に虐げられるシーンはない。モブ女性は柔らかい声で彼らを「先生」と呼ぶ。

恐らく、女尊男卑制度が出来て日が浅い世界なのだと思う。既に公式から出されている情報と合わせてみても、ベース現代と一緒。現世に嫌気が指した言の葉党員たちが革命を起こし、戦争を経て、勝ち取った社会の潮流を無理矢理変えるべく「男性にだけ重税をかける」という方法に出たのだと思う。

いや、それが悪いことはわかる。私はミサンドリストだけど、実際に男性に重税に苦しんで欲しいわけじゃないし、どうせなら両方が楽になる道を模索したい。だからやっぱり言の葉党がやろうとしていることはラディカル過ぎる。彼女たちが完成させようとしているのはポリティカル・コレクトネスではなく男性への復讐だ。

でも、せめて、フィクションの中くらいは、不満を持った女性たちに好きにさせてはくれまいか

物語の進行構造上、これから男性キャラクターたちが言の葉党を打倒することになるだろう。「平等を掲げた男たちが女たちを打倒する」ストーリーだ。でもそれで勝ち得た社会は、本当に平等社会なのか?絶対に元の木阿弥男尊女卑に逆戻りだと思う。

嫌だ、言の葉党が負けるのが怖い。このまま「女性しかいない国」を保って欲しい。フィクションの中だけでいいから私に逃げ場を残しておいて欲しい。

https://youtu.be/FcoQUKe9Q90

これが中王区のMVだ。最高。男に媚びない強い女最高。

彼女たちはここまでのし上がるのに、どんな努力をしてきたんだろう。一応血反吐を吐くような試験勉強就活を経てきたキャリア女性である私は、勝手共感して苦しくなる。

「男のためではなく、自分のために」露出度の高い格好をしているキャラクターに心の底から共感する。MVが出てから余計に中王区が好きになった。

助けてくれ。怖い。中王区が倒されるのが怖い。せめて彼女たちが国外逃亡して、その先で男尊女卑に怯えず幸せ暮らしてくれないかなと願う。

2020-08-28

ネトゲものアニメ見ていてよく思うんだけど、主人公を始めとしたメインキャラクター達はみんなクソ派手な格好をしているのにモブはいかにモブ!って服装してるのなんなんだろう

そういうロールプレイを楽しんでいるのかな

2020-08-12

姪「アクタージュの凄い所3つあげて!」

1 犯罪レベルが凄い

 歴代ジャンプ作家性犯罪で有名なのは2人。世紀末リーダー伝たけし連載中に島袋光年通称 しまぶー)が、児童買春こちらは、5年以下の懲役もしくは禁錮または100万円以下の罰。

 るろうに剣心北海道編連載中に和月伸宏自画像 豚)が、児童ポルノ単純所持こちらは、1年以下の懲役または100万円以下の罰金

 今回アクタージュ原作のマツキタツヤ が起こしたものが、強制わいせつ強制わいせつってのは簡単に言うと「棒をどこかの穴に入れたわけじゃないけど、合意なくエッチなことをした」って罪だ。これがなんと、6月以上10年以下の懲役

 上の二つはもしも懲役刑になったとしても一ヶ月で終わる可能性もあるのに対して、懲役喰らえば半年は出られないことが確定している。しかも最長で10年。児童買春の2倍だ。人々の記憶に残る範囲ではジャンプ歴代トップと言えよう。

2 相方が巻き添えだから凄い

 アクタージュは原作作画が分かれている。今回捕まったのは原作のマツキタツヤだけだが、天下のジャンプ犯罪者の漫画を載せる訳にはいかないので強制打ち切りとなる。これにて見事、作画担当宇佐しろ先生はもうすぐ無職というわけだ。

 専属作家契約だとか既存単行本印税とか色々どうなるのか外野から分からんものもあるが、とりあえずもうすぐ無職になる。

3 作中に子役が出てくるし今の話の主役だから凄い

 アクタージュには鳴乃皐月という8歳の子役が出てくる。主人公芸能界に入ったことで接点が生まれた新たなメインキャラクターだ。現在連載中の範囲では、子役の急成長を通して主人公が何かを掴む姿が描かれている(そして、その先は描かれない)。

 ロリコン犯罪者が描いてた漫画子供が出てくるのは、正直かなりキツイ物がある。その上それがメインキャラともなればだ。更に厄介なことにこの子の決め台詞が「しごいてあげる」なのだが、ロリコンが書いてきたネームにこのセリフが書かれているのが本当にキツいものがある。

 ちなみに、アクタージュが最後掲載された号には、夏休みおまけ企画として各漫画が1ページで夏の風景を描いていて、その中にもこの「しごいてあげる」は登場する。実質、アクタージュの最後のヒトコマに「しごいてあげる」が書かれている。偶然って恐ろしいね。キッツ!

おまけ 伏線がすごい

 実はジャンプの巻末コメントではマツキタツヤが「自転車から変な音がする」と言葉を残していた。何も知らずに読めば、つまら日常風景しかない。

 事件後に読み返すと、自転車に乗って逃走を企てる性犯罪者が目立つことに対して過敏になっていたという背景が読み取れる。怖……。お前の人生お前の漫画よりも怖いよ……

2020-07-26

海外版十三機兵防衛圏』開発者インタビュー

昨年11月に発売され、口コミで評判が広がりジワ売れヒットになったヴァニラウェアの最新作『十三機兵防衛圏』が今年9月にようやく欧米でも発売されるらしい。

 

新型コロナの影響でローカライズ作業が遅れているため、まずは日本語音声のみ(字幕は英仏独伊西の5ヶ国語)で発売し、

英語吹替修正パッチで後日配信(時期未定)という異例の対応になる予定だったのだが、

発売を2週間延期した上で修正パッチを発売日当日に配信することが先日新たに発表された。

 

発表に合わせて、SIEの公式ブログであるPlayStation.Blog英語版に掲載された開発者インタビューちょっと面白かったので、拙い翻訳だけどここに置いておく。

 

インタビューセガ・オブ・アメリカ広報Ari AdvinculaさんがアトラスUSAの音声収録担当Allie Doyonさんに話を訊く内容になっている。

現在、両社はカリフォルニア州にある同じオフィスに入居しており、龍が如くシリーズ翻訳ローカライズ定評のあるアトラスUSAに任せるなど一体化が進んでいるようだ。)

 

https://blog.playstation.com/2020/07/21/13-sentinels-aegis-rim-new-release-date-and-interview/

以下和訳

 

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十三機兵防衛圏(海外版タイトル :13 Sentinels: Aegis Rim)』の発売日が新たに9月22日となり、

英語吹替を収録したDay1パッチと共にPS4リリースされることになりました。

このヴァニラウェアSFアドベンチャーはここセガ・オブ・アメリカでも評判になっており、待つだけの価値が十分にあるタイトルです。

 

本日ローカライゼーションチームのメンバーであるAllie Doyonさんに来ていただきました。

彼女十三機兵防衛圏の音声収録を担当していますアフレコ現場に長くいて、制作の裏話も沢山あるようです。

 

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Ari Advincula(以下AA): 十三機兵防衛圏は日本で数多くの賞を受賞しており、SFである星雲賞にもビデオゲームとして唯一ノミネートされています

十三機兵防衛圏がどのような作品なのか簡単な紹介をしてもらえますか?

 

Allie Doyon(以下AD): もちろんです。ただ、正直に言いますと、このゲームは非常にユニークで単に概要説明しただけではあまり意味がない作品なんです。

語ろうと思えば何時間でも語り尽くせますが、その本当の面白さは自分自身プレイすることにあるのです。

もし、この作品自分なりに要約しなければならないとしたら、こうなるでしょうか。「時間宇宙、そして生命にわたる驚くほど心に響くミステリー」と。

巨大ロボットに巨大怪獣、怪しげなメン・イン・ブラックなど、それはSFへのラブレターであり、同時に愛や意思記憶自我といった人間らしい要素もあります

ヴァニラウェア自慢のビジュアルスタイルで描かれた美麗な背景を差し引いたとしても、とても惹き込まれ作品です。

 

AA: 13人のキャラクターと13の交錯する物語がありますよね。随分と多い数ですが、プレイヤーはついていけるのでしょうか?

 

AD: そこが面白い所なんです。プレイしていくにつれ、徐々にプレイ可能キャラクタールート解放されていきます

それぞれの物語は互いに絡み合っており、あるキャラクターに関する真実を明らかにするためには、他のルートで明かされた情報をつなぎ合わせていくことになります

例えば、冬坂五百里プロローグの冒頭で、彼女関ヶ原瑛という名の男にぶつかった拍子に生徒手帳を落としてしまます

彼がそれを拾い上げると、プレイヤーはその生徒手帳が彼の物語の中で重要な鍵になるということに気づくのです。

 

もし、プレイ中に膨大なプロットミステリーについていけなくなってきたと感じたとしても、謎解きに集中してもらうための「究明編」と呼ばれる専用のパートが用意されています

究明編は2つのモードに分かれており、一つは「イベントアーカイブ」といって、一度見たシーンは大体ここで見直すことができます

もう一つのミステリーファイル」は今までに判明した事実をまとめたアンロック可能用語集といった感じです。これを見れば、腰を据えてパズルピースを埋めていくことができるでしょう。

 

AA: 自宅待機中の音声収録はどのように行われましたか

 

AD: それはもう、貴重な体験でしたよ、ははは。初めは通常どおりスタジオレコーディングをしていたのですが、すぐに新型コロナの影響で密な現場から追い出されてしまいました。

おかげで関係者全員、特にスタジオオーナーエンジニア、そして声優は、仕事を完遂するために自分たちで解決策を模索するしかなかったのです。

最優先事項は声優安全確保でした。彼らの仕事健康な肺があってのものですからね。しかし、このゲーム英語吹替を諦めようという者は誰一人としていませんでした。

 

軌道に乗るまで少々時間がかかりましたが、最終的にはビデオ会議方式で残りの収録を行うことになりました。

ですが、それは単に繋げて話すというような簡単ものではありません。我々はスタジオ並のクオリティーで音声を録音しなくてはならないのです。

どうやってオーディオエンジニアが音声を録音し編集するのか、どうやってディレクターの持っている台本声優にも読めるよう画面上で共有するのか。

スタジオ並のクオリティーを実現するために、声優たちはそれぞれの自宅に簡易的な録音スタジオを構築しました。

といっても、マイクを置いたクローゼットの中という心が落ち着きそうな場所だったりするのですが。

言うまでもなく多くの技術的な困難がありましたが、みんなゴールに向かって全力を尽くしてくれましたよ。

 

AA: 声優との作業の中で、何か特別エピソードはありますか?

 

AD: 十三機兵防衛圏のストーリーが複雑そうだと感じたら、アフレコブースに入った声優音響監督がそれをどう説明するのかを想像してみてください。

レコーディング中に何度「wibbly-wobbly, timey-wimey(*訳注)」という言葉が出てきたか数え切れません。

このゲームにはメインキャラクターというものが無く、声優はそれぞれ自分パートストーリーしか見ていなかったので、終盤に全てが一つにまとまっていくのを見て興奮する人が多かったですね。

 

ネタバレ無しの範囲でこれは言っておきたいのですが、このゲームはいくつか非常に難しい演技を要求する部分があり、それを誰もが見事にこなしてくれて本当に感激しました。

腕前を披露する良い機会になったと思います。皆さんがプレイして私の言った意味理解してくれる日が待ち遠しいです。

 

AA: 最後PlayStation.Blogの読者にメッセージはありますか?

 

AD: 皆さん、食べ物は好きですか?私は好きです。ヴァニラウェア食べ物が好きだし、十三機兵防衛圏の比治山隆俊もです。

このゲーム以上にどこかヤキソバパンを買える場所はないかと捜したくなる衝動に駆られるものはないでしょう。

 

もしも何か新鮮で面白ゲームを捜しているなら、ぜひ十三機兵防衛圏を試してみてください。この業界で9年以上働いていますが、手掛けてきた中でもお気に入り作品です。

英語吹替スタッフ同心血を注ぎました。私はこのゲームキャラクターがどれも大好きで、皆さんにも同じぐらい好きになってもらえたら嬉しいです。

 

 

Allieさん、お時間いただきありがとうございました。

 

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訳注BBCドラマドクター・フー』で登場した時間性質説明する有名なセリフらしい。以下Wikipediaより引用

"10代目ドクター曰く時間は「グラグラしたフニャフニャしたもの」(Wibbly Wobbly Timey Wimey)であり、様々な出来事が互いに影響しあっているという。"

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9

 

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海外でも売れるといいなあ。

 

2020-07-21

2020年上半期に買ってクリアしたswitch(+PS4)のゲーム評価をする

年末にもやった人です。switchクリアした順。PS4最後に1本だけ。

今年はゲームしてる人多そうなので、上半期バージョンです。

ファイアーエムブレム 風花雪月 (120h, 100点。当初98点にしようと思ったが、私が2点引く意味もないだろう。)

正直に言うと、私はFEの良いファンではない。子供の頃にやったSFC紋章の謎クリアできずに詰んで以来、FEシリーズには苦手意識があった。

私のFEイメージは、ちくちくやる地味なゲーム、死んだらキャラロストのシビア難易度。なんか自分には合わなさそうだな、と。

そう思っていたんですね、風花雪月をやるまでは… 風花雪月をやってから自分東京湾に沈めた後に、全分岐シナリオクリアするまで引き上げない刑にしたい。

それくらい面白い。 一つ言えることは、これまでFEを避けてきた人、SFCPS時代RPGSRPGが好きだった人、 そういう人がやったら確実に面白いと思うゲームだということだ。

初めてで怖いという人は難易度ノーマルカジュアルモードにすれば、クリアできる。 ありがとうインテリジェントシステムズコーエーテクモゲームス

1周が長い割に、周回プレイ必須なところがやや減点対象にも思えるが、急いで何周もやる必要はない。ゆっくりと遊べばいいのだ。

Celeste (20h, 90点。雨の週末、実際の山に登れないなら、セレステ山に狂ったように登ればいい)

とても評判の良い高難易度2Dアクションゲーだが、あまり死にゲーと強調するのは間違ってると思う。死にゲーの顔をした幸福プレイ感のゲームだ。

初見プレイ時の通常クリアで5時間半ほどだったので、そもそもめちゃくちゃに難しいわけではない。高難易度ゲーと言われているからといって、苦手意識がある人も避けないでほしい。

私の初見プレイでは、総死に回数988回だったので、プレイ20秒に1回死んでいるわけだが、リトライが早いのであまり気にならない、トライアンドエラーを楽しむゲーム

なので、死にゲーや高難易度ゲーはちょっと…という人でも楽しめると思う。また、理不尽な死はほとんどなく、ほぼ自分操作ミスである

良い評判の一つとして、セレステ山になぜ登るのかという構造が、なぜ我々がゲームを(特に難易度ゲーを)やるのかという構造と重なっていること。

ゲームプレイ自体子供も楽しめるが、ストーリー部分は大人になってからの方が沁みるかもしれない。

そして、クリア後こそ本番となる更なる難易度と探索はまさに自分との戦いになるだろう。数十時間プレイできます

ファイナルファンタジー8 Remastered (25h, 86点。あなたFF8ストーリー、覚えてますか?)

中学生の頃、PSプレイして以来、一回も再プレイしていなかった。 20年ぶりにプレイして驚いたのは、全くキャラクターもストーリーも覚えていなかったこと。

私の記憶力は大丈夫なのだろうか。仲間のアーヴィンの存在やその他の重要人物もすっかり頭から抜けていた。ストーリー全然覚えていない。

唯一音楽は当時からすごく好きでサントラを買っていたので、一番好きなフィッシャーマンホライズンにたどり着いたときは嬉しかった。

私はドロージャンクションといったシステムは好きだったが、パーティが変わった時にジャンクションを忘れて「たたかう」しかできなくなってること、各マップ入り口操作可能オブジェクトがわかりにくいことは現代的には不親切。

後半のストーリーガバいが、エンディングはいま見ても至高の出来。倍速モードが快適なので、未プレイ勢や私のような記憶喪失勢はリマスター版のプレイ、良いと思う。再発見があるかもしれない。

ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル (5h, ファンアイテムとして80点。あの頃の友達と熱意がほしい。)

ストリートファイターシリーズ12作が入った作品基本的には懐古向けのファンアイテム

スパ2X、ZERO2、ZERO3、スト3などのタイトルに魅かれる方やハイスコアガールを読んで、懐かしがれる世代向け。

私は現在格ゲーをやらなくなっている。で、久々にやったんですが、こんなに難しかったっけ?どれもラスボス強すぎて、全然クリアできない。

まず、コマンド覚えてないわ、当時はアケコン使ってたので、switchコントローラーでは慣れてなさすぎて強攻撃出せないわ、で散々でした。

しかし、アケコンを買ってやりこむほどの熱量はもう私にはないのかも。格ゲーはやはり一緒に遊ぶ友達がいないとねぇ…。

当時一緒にやってたIくんやSくん、いま何してるんだろう?まだゲームしてますか?

Downwell (10h, 82点。中毒性とプレイ気持ち良さ)

Downwellは白・黒・赤の三色しか使われていない地味なゲームだ。 製作者のもっぴん氏には失礼だが、現代にあの見た目で100点のゲームだ、と思う人は少ないと思う。

では、こう聞きたい。テトリスはあの見た目だけど、何点のゲームでしょうか?と。

驚くなかれ、このゲームボーイのゲームのような見た目のこのゲーム、ハマる人にはハマる中毒性を持っている。このゲームはただただ下に落ちるだけのゲームだ。

なのに難しかったり、良いプレイができた時の嬉しさがあったりする。以前どこかで読んだインタビューで、もっぴん氏は、制約条件からゲームをつくっているという話があって、だからこそシンプル面白さが生まれたんだと感じた。

私がよく言うゲームらしいゲーム、という言葉ニュアンスがなんとなくわかり、それが面白い自分に合ってると思う人にはDownwellがオススメできる。安いので、気になった人は是非。

エンター・ザ・ガンジョン (25h, 92点。狂気を感じる銃へのこだわりとインディーとは思えない出来)

私はコンセプトがしっかりしているゲームが好きだ。

ストーリーゲームシステムマップキャラクターなどが一つのコンセプトのもとでうまくまとまっている、そういうゲーム。たとえば、大神リングフィットアドベンチャーはその例だ。

その点からいうと、エンターザガンジョンは狂気である。銃というコンセプトをもとに、敵キャラ武器も全部銃、ガンジョンというタイトルがもう…いいですよねぇ。

ゲーム内容はローグライク+(やや弾幕シューティング面白いのに、シューティングが苦手すぎて全然クリアできない。

しかするとCSコントローラーじゃなくて、PCマウスの方がいいのかも。そして、異常なレベルの作り込み。これも狂気

どんだけ武器の種類あるんだよ、隠し要素あるんだよ。作り手は取り憑かれている。欠点は1回のプレイ時間がそこそこ長く、かつシューティングなので、死ぬ絶望+疲れどっと来て、再プレイする元気がなくなること。

このレベルインディーゲーが増えてきたらやばいよなぁ、マジで時間がなくなるよ)。

VA-11 Hall-A (10h, 85点。お酒を飲みながらいい気分でプレイしたい)

不思議雰囲気もつサイバーパンクアドベンチャーしかし、いわゆる雰囲気ゲーではない。

やることはお客との会話とカクテルをつくることの2つなのに、グリッチティと呼ばれる街の様々な動きが推論できる。

重厚長大ADVゲームではなく、ほぼバーの中という密室であるにもかかわらず、世界観の伝え方がうまい

よくある探偵物の作品で、バーマスターがやたら情報をもっている情報屋であったりするが、バー側の視点でみると、なるほど、こういう感じなのかもしれない。

プレイ後には全ての登場人物のその後が気になる、そんなバーテンダーにあなたもなっているはず。

スターリンク バトル・フォーアトラス (25h, 88点-DLCの値段、スターフォックスを蘇らせるにはこの方向性が良さそう)

昨年の増田おすすめされなかったらおそらくスルーしていた作品おすすめして頂いてありがとうございました。

このゲーム、良い点と悪い点があるんですよ。良い点は空を飛べる+宇宙空間オープンワールドに一つのスタンダードをつくったこと。空を飛ぶのはかなり気持ちがいい。

快感!というよりは、ダラダラ飛べる感じ。それがオープンワールドに合っていてだらだら遊べる。このフォーマットでスターフォックスをつくるのはかなり面白そうな感じがする。

悪い点は、(1)操作が慣れるまで難しい、(2)固有名詞が多く、ストーリーがとっつきづらい、メインキャラクターがそんなに魅力的ではない(ここは期待してないので許す)、(3)成長システムが複雑(キャラ、機体、武器母艦それぞれを成長させる必要あり)、(4)敵のターゲットや拾えるアイテム、壊せるアイテムなどが目立って表示されないのでストレスが溜まる、インベントリが表示されない、(5)DLCがないと属性武器が手に入らない(FFで言えばファイアとブリザドは覚えるが、サンダーDLC。なのにそれらが弱点の敵が出てくるイメージ)、(6)にもかかわらず、DLC高すぎる(私は50%セールで購入した)、(7)どの星でもやること同じ。

そういう意味でいろいろと詰めが甘かったり、DLC仕様ふざけんな、後半は単調等言いたいことはあるのだが、私は十分はまってしまった。

この仕様ベースに、ストーリーや成長システムボスバトルなどをうまい塩梅で組み込んでいけば、新時代スターフォックスができるかもしれん。期待。

ゼルダの伝説 夢をみる島 (10h, 86点。軽いゼルダからこそ良い。)

私はこのリメイク版のアートワークが好き。リメイクもの評価ってとても難しくて、やはり原作原理主義がどうしても出てきてしまったり、思い出補正が出てしまったりする。

でも、この夢をみる島リメイクはよくできていると思う。元GB作品から、全体的にボリューム軽めだけど、そういうゼルダがあることはいいことで、BoTWで初めてゼルダを知った人たちにこれくらい軽めの作品を楽しんでもらうのはいいことだ。携帯して遊ぶのにちょうどいい。

ロマンシングサガ3 リマスター (35h, 91点。これは現代でいうオープンワールドゲームです。)

ロマサガ3、初プレイロマサガ2リアルタイムプレイ+リマスター版もiOS版でプレイ

ロマサガってやはりTRPGっぽさがある。閃きシステムサイコロの出目のようだ。当時のRPG、たとえばドラクエFF、とロマサガの違いは自由度と言われたけど、ロマサガ特殊な部分は、ストーリーキャラクターが主役ではなくて、「世界のもの」が主役であるところ。

ロマサガ2なら「七英雄がいる世界」、ロマサガ3では「死食や四魔貴族がいる世界」。そこで遊ぶことを面白いと思えるかどうかが、サガシリーズが合う、合わないってやつなんじゃないだろうか。

余談だが、サガフロ2は「歴史」が主役である。いわゆるオープンワールドクエストに慣れた現代であれば、当時のロマサガがどこを目指していたのかがわかるはず。

1や2と比べると、全体的な難易度はるかに低いけど、相変わらずラスボスは異常な強さで笑ってしまった。

あつまれ どうぶつの森 (90h, 90点。点数を付けるゲームじゃないよね)

すでにswitchでの最大ヒット作になっているらしい。

じゃあこれがFF7Rより面白いのか、ゼルダBoTWより面白いのか?っていうと、そういうゲーム比較できるゲームではないし、点数を付けるのも不毛かな、という気がする。

淡々自分だけの島をつくるのを楽しむ人もいるし、どうぶつとの会話を楽しむ人もいるし、みんなにすごいって言われたいと思って、島を飾り立てる人もいるし、魚や虫、化石コレクションを楽しむ人もいる。

人によってはだらだらとずっと遊べる人もいれば、すぐに飽きてしまう人もいる。そういうゲームどうぶつの森というゲームです。

そういう意味では結構クセの強いゲームだと思うのだけど、こんなに売れるのはすごいよね。

ゼノブレイド DE (80h, 95点。10年ぶりにやっても面白かった)

積みゲーも増えてきて、ここで長時間RPGであるゼノブレイドを、Wiiプレイ済みなのに今買うのはどうなんだろうか、と思いながらも、発売日に手が滑って買ってしまい、ちょっとだけやってみるかと思って始めたら、結局クリアするまでやってしまった。

ゼノブレイド2が出た当初は、やたらゼノブレイド1と比較されていた2だけど、DEをやってみると、あ〜久々に2がやりたくなってきたなぁと思うので、面白い

経験者も未経験者もおすすめRPGです。DE追加要素のつながる未来も、ただの追加要素とは思えない大ボリューム

ただつながる未来編をやると、未解決部分が多いので、さらなるDLCで補完してもらいないなぁと思うところ。

ペルソナ5 ザ・ロイヤル (150h, 100点。先にやっていればスマブラ戦時死ぬほど興奮したのかもしれない。もちろんPS4プレイです)

ペルソナ前評判通り、とにかく面白かったんだけど、私はダンジョンパレス)が面白かった。

最近ゲームデザインでは、数回に分けてダンジョンを少しずつクリアしていくというのは避けられていて、どちらかといえば小さなクエストやおつかいの組み合わせで、達成感を与えるものが多い。でも、ペルソナ5パレス攻略面白いものにしようという努力が感じられた。

キャラクターは魅力的で、ストーリーも引き込まれる内容だし、戦闘気持ちいいので、RPGとして抑えておくべきポイントを全て丁寧につくっている印象。

奇抜なアイデアや飛び道具ではなく、とにかく丁寧に作品を作ることで傑作を作り出す。

上でも書いた通り、ゲームのコンセプトがしっかりしているゲームが好きなので、こういうアトラスの作り方は大賛成。大傑作。

ということで、FE風花雪月 (switch)とペルソナ5 (SP4)を100点満点のゲームとしてみました。

PS4ゲームももっとしてみたいのだけど、自宅のTVゲームすることは家庭の事情で推奨されていないので…

昨今の状況で、出張族の私は出張がなくなったことでゲームをする時間が減り、4月以降は月間30時間もやってないのでは。

ペルソナ5コロナ流行る1-2月海外出張時にPS4を持ち込んで、死ぬ気でやった。楽しかったなぁ、あの頃は。

まだ購入済みの積みゲーはあって、

あたりが目下のクリア対象。他に欲しいのは

あたりでしょうか。昨年末にいろいろオススメされたものほしいもリスト入りしてます

昨日のダイレクトミニ真・女神転生Ⅲ NOCTURNE HD REMASTERがめちゃテンション上がりましたね。

PS2-PS3全盛期時代ゲームから離れていたので、名作と呼ばれるゲームもあまりできていないのですよね。

個人的には天穂のサクナヒメも楽しみです。

下半期も相変わらずゲームができる時間は少なそうですが、がんばってゲームライフを楽しみたい。

2020-07-08

なろうのなにが嫌って

女ばっか出てくんだよなあマジで

どうでもいいポジションモブみたいなやつとか敵役とかは男のことがあるけど出ずっぱりのパーティメンバーはもうホントに女・女・女

必然性があるならまだわかる 女しかいない世界みたいな設定してるんだったらいっそ潔いから良いんだよ(読まないけどな)

普通に男女半々くらいいて「男は力が弱いから戦えない」みたいな設定もないのにどうして仲間になるやつが全員女ということになるのか しかもオバさんとか婆さんとか混じってたらまだ分かるんだけど全員美少女美女なんだよな キモすぎる

ていうか主人公は嫌にならないのか、バカにされていると感じないのか?っていうのも結構

俺だったらすげえ力与えられて転生した上に縁のある人間が全員美少女だったらかなり本気でイヤになると思う 実態はともかくとして、万能の力を持つ神が気を遣って大量の美女差し向けてきているのかもしれない…って状況は居心地が悪いし、差し向けられてるんだとしたらその美女たちには自由意志がないと言って差し支えないわけで、とにかく虚しい

虚しいし申し訳なくもある 俺がいなかったら彼女たちは神に干渉されず自由に生きていたのでは?と思うと死にたくなりそう 自分のために生み出されたってことならいよいよ虚しい 悲しくもある キモ非モテ陰キャ男の自己肯定感を満たすためには美少女を侍らせてやることだな!と神に判断されたというのが悲しいし、彼女たちの存在のどうしようもない無意味さが悲しい

 

最初に出てくるメインキャラクター3人目くらいまでが女だとそこで切ってしまう その読み方をすると実に半数以上のランキング作品が消えるんだよな

女性向けのほうがまだマシ(女も出てくる)な気がなんとなくするが、そもそもたいして数を読んでないかわからん

 

とにかく女が多すぎる 相棒も女、師匠も女、神様も女、ライバルも女、弟子も女 自分を振り返って恥ずかしくないのか?と思う

登場人物紹介」みたいなの見て主人公以外女が10人くらいずらっと並んでるとマジで乾いた笑いが出てしまうぜ

男を出せ 女を出すなとは言わんから男も出せ

ドラゴンが女になるのがマジで嫌って書いてた増田いたけど心から同意する 性別不明キャラ(魔剣とか)が後から女になる率高すぎるんだよな そこは無性でいいだろカス

 

すげえ作品だとペットなんかまで全部メスで、本当に恐れ入る そんなに自分以外のオスが嫌かよ

 

俺は高校生くらいのときになろうにハマって女多すぎ作品への憎悪を溜め込み拗らせた結果NTR趣味に目覚めてしまったんですよね

NTRには絶対主人公以外の第二の男が出てきて主人公ハーレム状態破壊してくれるから… 俺はNTRのものじゃなくてNTR展開に発狂するオタク幻視して抜いてるんだ

本当に罪深いよ 男を出せ

沙慈・クロスロードは00の一期と二期の変化を象徴するキャラクターだったのかな?機動戦士ガンダム00世界においてソレスタルビーイングを敵視する存在はどうなるんだろう?という話

anond:20200707043149

ソレスタルビーイングアンドレイについて僕が思っていた事は結構書けた。僕が00についてこんな思っていた事を書き出すのはこれが初めてだと思う。まだまだこの作品について書きたい事はあるかもしれない。

沙慈・クロスロードというキャラクターが居る。三大国家群の一つ「ユニオン」に属する経済特区日本で両親の遺してくれた保険金などを頼りに姉と二人で暮らす工学部学生で、日本引っ越してきた刹那のお隣さんでもあった。

彼にはルイス・ハレヴィという仲の良いガールフレンドが居た。スペインから留学生であり、沙慈は彼女のお母さんから公認を受けお付き合いをしていた。沙慈とルイスとお母さんのやり取りは、00の本編には珍しく底抜けに明るい。

視聴者目線の平凡な立ち位置キャラクターなのかな?と思いきや、ルイスが何か事故に巻き込まれたと聞くや否や居ても立ってもいられず単身日本からスペインまで飛ぶなど行動派であるペアリングを渡して愛の告白もする。

ルイスソレスタルビーイングの実働部隊である「チームトリニティ」の襲撃により両親と親戚を失い、自身左手から先を失った。ガンダムビーム兵器に含まれる毒性により、再生医療も受けられない程の障害を肉体に負った。

報道機関に勤務する沙慈の姉であり唯一の肉親「絹江・クロスロード」は、ソレスタルビーイングとその創設者イオリア・シュヘンベルグ」の謎を追いイオリアの追跡取材をする内に真実へ近づいてしまい、傭兵サーシェスに殺害される。

この二つの事件が立て続けに起こった事から、沙慈はそれまであくまでその存在疑問視するだけだったソレスタルビーイングという組織に対して明確な悪意を持つようになる。プトレマイオスチームが直接の犯人という訳では無いけど…。

二期でも彼はメインキャラクターとして登場する。日本を離れスペースコロニーで若き技術者として働いていた彼は、地球連邦政府保安局反政府勢力に加担している嫌疑をかけられある日突然逮捕された。お、Zガンダムみたい。

沙慈は囚人収容するコロニーで反連邦政府勢力を専門に対応する特殊部隊アロウズ」の囚人掃討作戦に巻き込まれ、対人兵器ロボットにもう殺される!という危うい所で刹那に救出される。刹那、生身でロボット倒したよ!

刹那に救出された後、沙慈はプトレマイオス保護されるのだが…刹那ソレスタルビーイングガンダムマイスターであり、5年前から武力介入を行っていた事を知り沙慈は怒る。沙慈の関係者を傷付けたのがプトレマイオスチームではないにしても、同じ組織に属していた相手からしょうがないと思う。一期でロックオン自分家族を殺した仇と同じ組織に属していた、というだけで自爆テロとは直接関わりない刹那に怒ったので、これはもう感情問題だと思う。

沙慈は刹那の同僚であり生まれ付いてのガンダムマイスターであるティエリア・アーデ」に「君は現実を知らなすぎる」と叱られる。プトレマイオスチームで沙慈を叱る事が出来るのがティエリアだけだったのは、彼が沙慈とは真逆に戦いの中で生きてきた戦いしか知らない人間だった事もあるんだと思う。他のメンバーは沙慈のように平和日常の中で生きてきた経験もあるので、大切な人と日常を奪われて怒る沙慈を本気で叱る事は出来なかったんだろうか…?と思った。

ソレスタルビーイング武力介入とその影響で大切な人間を失った遺族の立場から、沙慈はソレスタルビーイング辛辣言葉をぶつける。ソレスタルビーイングが掲げる「紛争根絶」という理念とは全く関わりのない事で親しい人間が傷付いたのだから、当然だと思う。ソレスタルビーイングメンバーもそんな沙慈に「わかってもらおうとは思わない。恨んでくれても構わない」という態度しか取れない。ここら辺はWのヒイロとノベンタ元帥のお孫さんの話を少し思い出すな…。

ところがある時沙慈の立ち位置が変わる。ソレスタルビーイングから反政府勢力「カタロン」の施設に預けられた彼は、脱走を決意する。元々沙慈はカタロンの構成員だと誤解されて死にかけたのだから良い感情なんてある訳がない。

カタロンの構成員に嘘をつき上手く脱走に成功した沙慈は連邦軍に見つかり、カタロン関係者だと思われ連行される。そこで連邦軍屈指の人格者セルゲイ大佐に、自分にかかった嫌疑を解いてもらうためこれまでのいきさつを話した。

そこからカタロンの地下施設情報漏れアロウズ攻撃を受けたカタロンに数えきれない犠牲者が出てしまう。沙慈はこの時、自分がこれまで非難してきたソレスタルビーイングと同じ加害者側になってしまった。間接的にだけど。

これ以降沙慈は自分を責めるようになり、被害者としてソレスタルビーイングを責める事を控えるようになった。それどころか人員不足プトレマイオスの戦力を補うために、ダブルオーガンダム支援戦闘機オーライザー」のパイロットを務めるようにもなる。一期で戦いを傍観する第三者だったキャラが、二期では自分も戦いに加わる当事者になった。これはソレスタルビーイングの起こした変革であり、戦いは誰にとっても他人事では有り得ないというメッセージだと思う。

…けれど。沙慈の複雑なところは当人も勿論ソレスタルビーイング活動による犠牲者なんだけど、一期でソレスタルビーイングの出した名もない犠牲者達の代弁者でもあった事だと僕は思っている。沙慈以外に「自分達は武力行使なんかしていなかったのに貴方達の活動犠牲になった!」とソレスタルビーイングに怒りをぶつけるキャラクターが00には居なかった。ガンダムから出てくるのはどうしても軍人ばかりで、そういう意味でも沙慈みたいなキャラは珍しかった。

その沙慈がソレスタルビーイングに与するようになったので、機動戦士ガンダム00には「ソレスタルビーイング犠牲者」という立ち位置存在が居なくなってしまった。勿論プトレマイオスメンバー達は自分達の行動が多数の犠牲者を生み出している事を重々承知して、戦術予報士の「スメラギ・李・ノリエガ」が半ばアルコール依存症になっているのはそういう理由から、だと僕は思っている。軽く見返すとスメラギさんはいつでも酒を飲んでる気がする…作戦後とか。

ただ沙慈がオーライザーに乗った事で救われた人間あの世界に多く存在するし、黒幕の策略でアロウズ側に付いてしまったルイス最後には沙慈と結ばれたのも沙慈が「ルイスを取り戻すために」刹那達と力を合わせて戦ったからだ。

二期での戦いを終えた後、沙慈はソレスタルビーイングを離れ軌道エレベーター整備士として働いている。アロウズと戦うソレスタルビーイング活躍を称える新政権プロパガンダ映画にも沙慈に相当する人物は出て来なかった。

これは機動戦士ガンダム00という作品において「沙慈はソレスタルビーイングと共に戦った」けど「沙慈はソレスタルビーイングの一員ではない」という表現だったんだろうか?と今になって気付いた。沙慈は戦いをする人ではなかった。

この日記を書くために00を軽く見返していて、「ソレスタルビーイングメンバーには守る物が無い」事が共通点としてあるのかもしれない…と思った。二期の沙慈は姉を亡くしルイスとも離れ離れでもう失う物がないから命懸けで戦えた。劇場版の沙慈はルイスという大切な人を取り戻せたので戦いから離れた。アレルヤマリーという大切な人と再会出来たので一時プトレマイオスを降りた。と考えると何だか僕の中では腑に落ちるような気がする…全く根拠はないけど。

グラハム・エーカーというキャラクターが居た。1話でAEUのスペシャル2000回で模擬戦なエースを倒した主人公刹那を2話のラストで襲う相手で、ガンダム00でアリー・アル・サーシェスと並んで人気が高かった敵役の一人だと思う。

MSに乗らない1話から「失礼!」と断りを入れながら本当に失礼な事をする愉快な人だった。僕は00を視聴する前からこのグラハムという人が人気である事を知っていたし、実際に本編を見てなんと魅力的なキャラだ!と惚れ込んだ。

このグラハムは三つの超大国家群の一つ「ユニオン」の軍隊ユニオン直属米軍第一航空戦術飛行隊通称MSWADに所属する軍人で、ユニオンの最新鋭MSユニオンフラッグ」を与えられたエースパイロットであり、操縦技術も高い。

00に登場したキャラクターの中でも最もガンダム交戦した回数が多いパイロットだろうし、その度にちゃん生還しているので操縦技術だけでなく判断力が優れている事が分かる。登場回は大体善戦してるし流石ですグラハム中尉

この人は幾度となくガンダムと戦いながら一度も仕留めるに至らず、また共にフラッグを駆る「フラッグファイター」であった部下や愛機を改修してくれた恩人ガンダムとの戦いで失った事から、戦う内にガンダムに対して恨みを抱くようになる。同時にMSという兵器を扱うパイロットとして「ガンダム」の圧倒的な性能に心奪われ、魅了された。ガンダムの性能は作中に出てきた台詞から三大陣営の最新鋭機の6倍以上の性能があるらしく、夢中になっても仕方がないとも思う。

ガンダムに対して歪んた愛憎を持ち一期の最期で主役機「ガンダムエクシア」へ襲い掛かる彼を主人公刹那は歪んでいると見なし、断ち切る事を決意した。グラハム自分を歪ませたのはガンダム存在だ、と主張した。正しく愛だね。

結局一期最後の戦いはエクシアフラッグの相討ちという形で終わる。グラハムは亡くなった二人の部下の仇を取れたと満足し、エクシアフラッグは大破した。中の人はどちらも生きてたけど、二期で出番があるからこんな所で死ねない。

二期で再登場したグラハムは周囲からミスター・ブシドー」と呼ばれ刹那の駆るガンダムと戦い決着をつける事にのみ執着する面白いけど歪んだ人物になっていた。一期で生き延びた後他に生きる意義を見つけられなかったんだと思う。

結局グラハム刹那との決闘に敗れ、刹那自分トドメを刺すように求めるが刹那は「生きて明日を掴む事が自分にとっての戦いである」と言い、グラハムにも「生きて戦え」と告げた。グラハムは一期でも二期でも死ねなかったけど、劇場版まで生き延びられて本当に良かったと思う。グラハム地球連邦軍に復帰し、フラッグの後継機でもある可変MSブレイヴ」を駆る強襲部隊ソルブレイヴスの隊長就任し大活躍する。劇場版はグラハムファン必見だと思う!

グラハム劇場版で二期の自分の行いを愚行と呼び、ガンダムではなく刹那を超えたいと言う。そして地球外生命体「ELS」との決戦で刹那通り道を作るために華々しい最期を遂げた。刹那と対になる主人公のような気がしてくる。

ここからが本題で…グラハムだけでなく沙慈もそうなんだけど、一期の戦いでソレスタルビーイングに恨みを持った人間は二期でソレスタルビーイング寄りの立ち位置になっている気がする。そういう段階は二期で終わったからだろうけどね。

機動戦士ガンダム00では対話相互理解重要性が何度も訴えられる。今は敵対していても相手と話し合って分かり合おうと努力した人は何らかの形で努力が実っている。宇宙世紀ニュータイプ達が目指していた物だと思う。

ところで小説版00によると刹那が量子ジャンプを行ってから地球に帰還するまでの50年の間も「世界各地から争いの火は消えなかった。」「大戦に発展しかけた事もある。」とマリナが述懐している。グラハムが主演を務める00の続編もその時代舞台になると言われている。ELSが平和象徴である花になっても争いは無くならなかった。コロニー公社労働者のような問題はELSが居てもどうにもならないだろうし仕方ないのかもしれない。突如現れ地球でも暴走したELSのような存在人類が受け入れるのも難しかったと思う。その気になれば人間を触れるだけで殺せる存在が、地球全土から集められた軍事力の大半を壊滅させた後何か友好の意思を示してきたとしても、怖いだけだと思うし…。

地球連邦軍の損失率は戦いが終わった後には50%を超えていたと思われる。ELSとの戦いで親族を亡くした遺族は、果たしてELSという存在を許せるだろうか。ELSとは関係なく7年前にソレスタルビーイング紛争根絶を掲げ武力介入を行っていた時それが原因で親しい相手を亡くした人間はまだ恨みを抱えていたかもしれない。対話相互理解なんて絶対にごめんだ、という人もひょっとしたら居たかもしれない。作中には出て来ないので僕の想像だけど。

サーシェスやリボンズのように相手と分かり合う気がなく争いをやめる気もない人物世界から排除される。僕は「劇場版の後だとそういう人は最終的に殺されてしまうんだろうな」と00が好きな人の前で言ってしまった事がある。その時は「どうせ00観てないで言ってるんだろうけど」と相手を怒らせてしまった。確かに劇場版にそういう人物は出ていないか勝手想像だし、怒らせてしまたこっちの言い方が悪かった。話に水を差してると受け取られても仕方がないと思う。

グラハムが主演が務める続編では、ガンダムマイスターとしてソレスタルビーイングに加わったグラハムエクシアの改修機に乗り「空白の50年」を戦うと予想されている。ああやっぱり00の続編早く見たいですね!もう楽しみで仕方ない。

追記

ソレスタルビーイングは「人類がやがて宇宙に飛び立った時に宇宙火種にならないように」というイオリアの壮大な願いを実現するための組織…と考えてもいいのかな。実は本編前から結構怖い事もやっていて、ガンダムに搭載するためのGNドライヴは一期が始まる90年くらい前に完成していたんだけど、木星圏で20年以上かけてGNドライヴを作り上げた技術者達を機密保持理由に皆殺していたり…08MS小隊ギニアス兄さんもやってたけど、悪役っぽいかな。

ところで僕はガンダム00の悪役だとチームトリニティ長男「ヨハン・トリニティ」とイオリア計画を捻じ曲げていた黒幕リボンズ・アルマーク」が好きだ。この二人は計画の一部としてやがて死ぬ事が決定されていた。ヨハンは任務以外の何にも興味を示さず狂暴な弟や妹をろくに諫めない人だったけど、ガンダムマイスターとして与えられた使命には誰よりも忠実でストイックな人だったしあの最期にはどうしても同情を禁じえない。リボンズイオリア計画を円滑に進めるために生み出された人造人間だけど、使い捨ての駒として終わるのが嫌だったか計画を乗っ取って自分支配者側になる事を目指すという…冷ややかな性格に見えて実は創造主への反骨心が原動力だったって所がとても良いと思う。

ソレスタルビーイング計画って人類全体の事を考えてはいても個人の事は全く考えてないんだろうなと思うからGNドライヴ製作に携わった人達もチームトリニティプトレマイオスチームもイノベイドも死んで人類のためになってねって扱いなのは正直怖い。だから使われるのではなく自分が使う側になってやるんだってリボンズは悪役だけど「ただ計画に従うだけで終わってたまるか!」ってガッツを感じるのが好きなのかな…と書いていて思った。やってる事は悪役だけど。

ところで機動戦士ガンダム00には「in those days」というキャラクター原案を担当された高河ゆん先生による各キャラクター内面について掘り下げられた漫画作品があるけれど、僕はこの漫画で描かれたリボンズ解釈が大好きだ。ソレスタルビーイングスポンサーでもある国連大使アレハンドロ・コーナー」の小姓をリボンズ結構楽しんでやっていて大使が亡くなった事を本当は少し残念に思っていたり、計画がどんどんズレて次々修整せざるを得ない状況に内心殆ど余裕がなかったり、実は親であるイオリア人間ばかりを見て子供である自分の方を見ず愛してくれなかった事に大変なコンプレックスを持っていたり…アニメの冷ややかな悪役という雰囲気も良いけど、この漫画の実はとても繊細な内面打たれ弱いリボンズ人間臭くて「これはこれでとても良い!」と僕は思うアニメ世界でもリボンズが改心すればまた彼は肉体を作り直して復活できるのだろうか?実際にグラハムは復活したので少しだけ期待しても良いかな。

もしかしてイオリアという人は大切に思える誰か特定個人が居なかったかあんな壮大な計画を思い付き実行出来たのかな?と少し思う。もし居たとしても「世界を良い方向に変革したい」という使命感が勝ったのかもしれないけど。

00の感想を書いている内にやっぱり僕は00が好きなんじゃないだろうか、という気がしてくる。「やっぱり好きな方なんだろうなあ」というこの距離感で00とは末永く付き合っていきたいなあ。

2020-07-07

追記作品の出来が良いと思う事とその作品の事が大好きかどうかは実は関係ないのかも?という話

機動戦士ガンダム00」という作品がある

2007年から放送された、TVガンダムシリーズの中で初めてのハイビジョン制作・一期と二期の分割放送など新たな試みが取り入れられた、完結から10年経つ今でも高い人気を誇る作品である

僕はこの作品を初めて見た時、本当に驚いてしまった。「TVシリーズなのにこの作画の良さはどうなってるんだ!?最近アニメクオリティ高いって聞いてたけど劇場版OVAでもないTV作品でもこんな凄いのか!?」ともう興奮した。

西暦2307年地球上の国家は大きく三つの超大国家群に別れて終わりの見えない争いを続けていた。そんな不安定の情勢の中、突如機動兵器ガンダムを所有する私設武装組織「ソレスタル・ビーイング」が現れる。彼らは世界から戦争行為を根絶するためにどのような理由があろうとも全ての戦争行為に対して武力による介入を行うと宣言した。何だこの掴みは!?こんなガンダム見た事が無いぞ!世界各地で戦うガンダムから始まる1話はWっぽいかな?

今でこそもうそういう物だ、と認識しているけど主人公名前が「刹那・F・セイエイ」でその口癖が「俺がガンダムだ…」などともう序盤からインパクトが凄かった。主人公達以外も模擬戦男「パトリック・コーラサワー」、口から名言が飛び出す男「グラハム・エーカー」、ところがぎっちょん「アリー・アル・サーシェス」など、視聴前から存在だけは知っていた愛すべき敵役キャラクターも次々と出てきた。序盤からこんなに印象的な敵役がどんどん出てくるガンダムは中々無いと思う。

また、当時僕は活躍されている声優さんについても疎かったので、出演されている人達も「あ、ガンダム00に出ていた人だ!」という感じで覚えていた。宮野さん、神谷さん、吉野さん、中村さん、浜田さん。皆僕にとっては「00の人」だ。

作画が良い、キャラクター個性的。これに加えて音楽まで良いんだから堪らない。あの川井憲次氏だ!特徴的なコーラスは一度聴いたら忘れられない。僕が川井さんの曲を聞いたのは00が初めてだったのでやっぱり「00の人」だ。

他にもMSパイロットヘルメットを被ると音がこもったり、動力から漏れ出る特殊な粒子が慣性重力作用するガンダムタイプは同じMS兵器でも三代国家群の機体と挙動が全く異なるなど、細かい所にも力が入っていた。

トランザムというパワーアップも良かった。機体色が赤く変化し、残像が残るほどの高速戦闘可能になる機体の性能を三倍に引き上げるド派手なシステムだ。赤くて三倍…シャア専用?3倍界王拳?V-MAXオマージュですよ。

大分後になってトランザムスライドで誤魔化してるだけだという意見も聞いたがそれがどうした!動いてカッコイからそれで良いのだ!それにスライドじゃなく普通に動いてる戦闘シーンも多いのだから問題ない!発想の勝利だ!

ちなみに僕は一期のキャラだと人革連の強化人間こと超兵1号「ソーマ・ピーリス」というキャラが好きだった。ガンダムマイスターアレルヤとの因縁や、上司であるセルゲイ大佐との触れ合いなど、色々と先が気になるキャラクターだった。

一期の物語は三大陣営連帯に生まれ国連軍によりソレスタルビーイングの実働部隊プトレマイオスチームが壊滅し、その国連地球連邦政府名前を変えた数年後の世界舞台に続編を匂わせる形で一旦終了する。

という訳で一期を見終え二期も見た。UVERworldの 『儚くも永久のカナシ』、良い曲だ…もうOPからこれは凄い!と惹き込まれた。やっぱりこれが僕の初UVERworldだったので、僕にとっては『00の儚くも永久のカナシ人達』だ。

二期では遂に満を持して作品タイトルを機体名に冠する「ダブルオーガンダム」が登場し、一期でソレスタルビーイング技術流出した影響でMSの性能が格段に向上した世界で一期より激しい戦いが繰り広げられる事となった。

僕も実際に見てこのガンダムは凄い!と思ったが、やはりリアルタイムで見ていた人達から評価もとても高く絶大な人気があったらしい。F91から19年ぶりに“ガンダム”完全新作映画が00の続編として製作され、人気を博した。

スロー再生でも目が追いつかない程超高速でありながらみっちりと描き込まれ戦闘シーンや、映像作品では初となる地球生命の登場など、19年ぶりの完全新作劇場版というファンの期待にも負けない非常に濃いガンダムだった。

そしてその劇場版から10年経った現在、40年以上続くガンダムシリーズで00は初めて舞台化された作品になり、ガンダムマイスターとしてソレスタルビーイングに加入したグラハムが主演の続編が製作される事も既に決定している。

アナザーガンダムでありながらガンダムシリーズ初のTV版の続編としてOVA作品が作られたWの人気も凄いと思っていたけど、00も凄い。ガンダムWとガンダム00はゲーム作品で共演した時も濃密にクロスオーバーする事が多いらしい。

正直な話、僕はこの作品欠点があまり思い付かない。強いて言うなら一期で登場した一部のキャラ達が二期で退場する際に「え、そんなあっさり?」と思ったくらいで、全体的に非常にクオリティの高い作品だったと思っている。

主観的に見ても客観的に見ても非常に評価が高い、この「機動戦士ガンダム00」という作品。ここからが本題なんだけど…僕はこの作品が大好きか?と考えると案外そうでもない。嫌いではないし好きな方ではあると思うけど。

これは作品の美点欠点の話じゃなくてあくまで僕の好き嫌いの話だけど、僕はこのガンダム00という作品ソレスタルビーイングという組織最後に壊滅してしまう物だと思っていた。武力介入の際に、目の前の武装勢力駆逐より人命救助を優先してしまう心優しきガンダムマイスターアレルヤ・ハプティズム」というキャラクターが居た。彼はガンダムマイスターとして初めて民族紛争には武力介入し人革連の基地へ爆撃した際自分を指し「稀代の殺人者」という言葉を使った。家族自爆テロで失った過去を持つガンダムマイスターロックオン・ストラトス」はその自爆テロ計画である傭兵サーシェスにお前も同類テロリストだ、と煽られた際に「咎は受けるさ」と言い、戦いの果てに亡くなった。

ソレスタルビーイングメカニックイアン・ヴァスティ」は自分達は犯罪者であり、戦争をなくしてから罰を受けると言った。これは最終的にソレスタルビーイングは今度こそ本当に壊滅してしまうのだろうな…と薄々僕は思っていた。

二期のラストでかつて憧れた存在であり、自分を拾ってくれたある意味恩人でもある相手を激戦の末倒した刹那は、「自分達は武力行使してでも抑止力となって生きる」「存在し続けなければいけない。未来のために」と決意する。

僕がこの最終話を見た時には「00は劇場版もやる」という話は既に出ていたので「そうか、今度こそそっちで完結するんだな」と思った。というか逆に「00というガンダム劇場版が今度公開される」と聞いてTV版を見ていたんだろうか?

劇場版00が公開されてから1年以上経ってようやく僕は視聴出来た。新型主役機クアンタや金属生命体ELSの話は事前に聞いていたのでとてもワクワクしていた。もう凄かった!ただでさえ高品質だった作画劇場版クオリティだ!

最後はELSとの最終決戦から50年後、離れ離れだった刹那作品ヒロインマリナ・イスマイール姫」がイッツタイムナウしてやっと出逢えたところで終わる。若イオリアとE・A・レイはおまけというか00の前日譚みたいな物だから置いておく。

ソレスタルビーイング特に壊滅しなかった。劇場版00の公式ガイドブックに収録されている水島監督脚本黒田さんの対談によると「劇場版が決まらなかったらTV版には別のルートもあった」「劇場版監督が目指したAルートでBルートもあった。どちらも描いている事に大きな差はないけど、死ぬ人がいた」「25話を見直したけど、冷静になってみると、マイスターが死んでもきれいに収まる」との事なので、本来ならマイスターが死亡する筈だったのかな?と思った。

TV版の一期から劇場版まで3年以上作品応援し続けた作品ファンの事を思うとそれはあんまりな気もする。ただ僕個人の好みからすると、00は作中で匂わされていたソレスタルビーイング壊滅オチの方が好みだったかもしれない。

ここまで書いて、僕は「00の事が大好きではない」と言いながらやっぱりそれはそれで好きなような気がしてきた。「大好き」でないだけで、実は結構気に入っているんだろうか。色々と言いたい事はあっても、やっぱり好きなのかもしれない。

最近公式配信される機会があったのでまた一期を少し見返した。今のアニメに慣れた目線から見ると作画に関しては思い出補正がかかっていたな、と思ったがキャラクター音楽の魅力は変わらなかった。何と13年も前の作品だ。

機動戦士ガンダムが40年以上愛されたように、機動戦士ガンダム00もこれから長い間愛される作品になると思う。これからも僕は「00の事がそれなりに好きなつもり」のファンとして00が好きな人達と関わって行けたら良いな、と思った。

追記

勢いで書き上げたけど、00が好きな理由は書いても00の事が大好きではない理由殆ど書いていない事が分かった。壊滅すると思っていたソレスタルビーイング物語ラストまで普通に健在だった、というのは間違いなくあると思う。

僕がこの作品の中で好きになったキャラクター達があまり良い結末を迎えられなかったり、僕が思っていたのと違う方向に行ってしまった事が「それなりに好き」でも「大好き」ではない大きな理由だと思う。メカニック戦闘文句無し。

アンドレイ・スミルノフというキャラクターが居た。ソーマの上官セルゲイ大佐の実の息子であり、幼い頃に軍人であった父セルゲイ作戦中に母を戦死させてしまった事で父を恨み、また父であるセルゲイアンドレイと向き合う事を恐れたため10年以上父と疎遠であったという、一体どこの富野主人公だ?という青年である声優さんブレンパワードで伊佐未勇を演じた白鳥哲さんだし、00の中でも富野チックなキャラクターだと思う。グラハム台詞富野っぽいかな。

幼い頃に母を亡くし、また父ともろくに顔も合わせないという親をやってくれる人が居ない環境アンドレイは育った。彼が父であるセルゲイ・スミルノフと顔を合わせたのは、両親と同じ軍人としての道を歩み、現在父が暮らす士官用宿舎に超兵ソーマ・ピーリス中尉招聘に訪れた時だった。そこで彼が見たのは、自分と近い年頃の女相手にまるで父親のように振る舞う実父の姿で…これ、ブレンパワードの勇なら「父親ごっこはやめろー!」って叫んでいたと思う。

セルゲイ大佐軍人として素晴らしい人物で、ソーマにとっても良き上官であり、身寄りのない少女の身元を引き取り人間らしい生活を取り戻させてあげた本当に良い人だと思う。実際視聴者からの人気も高かったし、僕も好きだ。

ただ実の息子とは言葉も交わさず何も父親らしい事をしなかったのに、赤の他人にまるで本当の父親のように愛情を注いだのは…実子に親らしい事をしてあげられなかった代償行為だと思うんだけど…貴方は何をやってんです!?

大佐がそうやってソーマと疑似的に親子関係を築く事で親心を満たしていた数年間も実の子供は親の愛情に飢えていた訳で…セルゲイ大佐の事は好きだけどアンドレイに恨まれても仕方がない、と思う。大半の人は恨むと思う。

その後、セルゲイ大佐は長年の親友地球連邦政府に対しクーデターを起こし、大佐自身もそのクーデターに関与していたと思われた事から実の息子であるアンドレイ殺害された。大佐自身クーデター肯定しなかったが、連邦軍人として食い止めようと友人へ何かをした訳では無い中立的立ち位置だったので、人によっては消極的肯定していたと思われても仕方がない状況だったと思う。アンドレイセルゲイ大佐クーデターに関与していたと判断した。

その後、アンドレイは二期の最終決戦でソレスタルビーイング対峙し、宙域に撒かれたGN粒子の作用もありセルゲイ大佐と疑似的な親子関係を築いていたソーマ・ピーリス本名マリー・パーファシー)と対話する。そこで彼は「父は何も言ってくれなかった、言い訳も、謝罪も、僕の気持ちなんて知ろうともしなかった」と悲痛な胸の内を明かした。父親が本当は自分を思っていたと聞いて「言ってくれなきゃ何も分からないじゃないか」と彼は子供のように泣いた。

…声は伊佐未勇だけどエピソードは同じ作品に出てくるジョナサン・グレーンみたいだ。間違いなく00で僕の一番好きなキャラクターだと断言出来る。富野作品なら主人公ライバルかどっちにしてもメインキャラクターになれてたかも。

そんな彼だけど、昔は00のファンから嫌われていた…ような気がする。人気キャラであるセルゲイ大佐を殺したのもそうだけど、その動機一方的逆恨みだと思われたのかな。僕は擦れ違いの原因は親である大佐側だと思っている。

それと一期からインキャラである沙慈・クロスロード婚約者であったルイス・ハレヴィに横恋慕していたのもあると思う。沙慈とルイスは何年も離れ離れなのに、アンドレイは上官と部下の関係ルイスと近い距離に居たからかな…。

そんな彼も劇場版00で行われた地球生命体「ELS」との最終決戦で戦死を遂げる。その彼の最期を見て「号泣した」「二期では嫌いだったけど劇場版で好きになった」「何度見ても涙腺が緩む」という人も大勢居たらしい。

僕はアンドレイが好きなので出来れば彼には生きていてほしかった、と思った。劇場版で死んだのも00ファンに嫌われていたから…と考えるのは邪推だとも思う。00ファンに高い人気を誇ったグラハムだって劇場版で一度死んだんだから

余談ではあるけど、グラハムもELSとの最終決戦において肉体的には完全に死亡したけど、続編では疑似的な蘇生果たしている。ならアンドレイも…と思わないではないけど無理だろうな、と分かっている。そこまでの人気が無いから。

ここまでアンドレイについて書いていて思ったけど、やっぱり僕は00の事が好きなんじゃないだろうか…?アンドレイというキャラが好みのドストライクなので、そのアンドレイを生み出してくれた00という作品の事もやっぱり好きなんだろうな。

追記2】も書きたかったんですが、文字数制限に引っかかってしまいました。こんなにこの作品について語りたい事があるとは思わなかった…ような気もしているけど、ひょっとして人間普段考えている事を文章にするとそれくらいの文字数になってしまうのかな…と思った。機動戦士ガンダムシリーズはとても好きな作品なので、00についてもまた機会があれば日記に書きたいです。4クール劇場版に加えて外伝や裏設定など、本当に幾らでも語る事があるなあ、00。

機動戦士ガンダム00について書いていて改めて思ったんですが、やっぱりこの作品はとても面白いです。面白いと思うし、「かなり好きだ」とも思うから、どうしても引っかかる所があるのかな…。書き出す内に好きになってきた気がする…。

2020-06-21

クソ長ソシャゲ自己洞察

マジでクソ長

ジャンルのサ終が告知されて未練が断ち切れた。

断ち切ったのはサ終する主ジャンルにではなく、ずるずると未練タラタラだった前ジャンルのものです。

今の自分のメインジャンルが8月サービス終了することが告知されてからそろそろ1ヶ月が経とうとしている。ようやく色々自分の中で落ち着いてきたので自己洞察も兼ねてつらつら書いていこうかとと思います

サ終の告知が出た日は本当に悲しかった。リアルオタクフレンズからのなぐさめられ通話をしながら泣いた。リアル涙を流してしまった。

実は、私は今まで自分のメインジャンルのサ終を経験したことがなかった。メインジャンルにならないくらいの、ちょっとやってたなくらいのゲームのサ終はあったけど、それも自分がやっているときではなかった。そんな訳で、サ終の辛さをはじめて身をもって知った。乗り越えてきたオタクたちはほんとにすごい。頑張って生きててえらい。

そのゲームにハマって、初めてTwitterオタクアカウントを作った。いつもはリアルオタクフレンズだけとしか絡まない鍵垢しか使わず、同じジャンルオタクたちと交流することはほとんど無かった。初めて作ったオタクアカウントで、初めて二次創作小説を書いてアップした。小説と言え無いほどの文章で630文字程度、新書ページーメーカーにして1枚とちょっとに3時間くらい掛かった。文章を書くってムチャクチャ大変なんですね。絵や漫画もだけど、二次創作をして、アップできる形に整えて、色んな人が見れる場所に上げてくれるオタクすごい。ムチャクチャすごい。ありがとうございます。同CPのひとからいいねをもらったりここが好きです!と言ってもらえたりするのも勿論初めてだったからすっごくドキドキしたし嬉しかったし楽しかった。初めて同CPの人や同担フォローして、初めて同ジャンルオタク交流した。ツイート数もそんなに多い訳ではなく、積極的に絡むようなことは出来ていないけど、同じものを好きなオタクリアルタイムで同じことで盛り上がるのがとても楽しい

事前登録勢ではなく、リリースから2ヶ月ほど経ってからの途中参入だったが、復刻イベも含めてイベントは毎回完走できていたし、ガチャ自分が納得するくらいまで引いていたし、久しぶりにこのゲームにハマっています!という感覚だった。

知名度は少し寂しい感じではあったけど、すっごくいいゲームだと現在進行形で思う。

キャラクターストーリー楽曲が魅力的である事は大前提として、このゲームは前ジャンルで嫌だなと私が思った要素が少なかったのかなと思う。

まず、ガチャ天井がついていた。ちょっと心配になるくらい優しいやつ。このゲーム、星5の天井が40~70連すると好きなカードを1枚選択してそれが貰える、というものだった(イベントガチャの種類で変わっている)。星5の天井である。さすがにぶっこわれすぎて寧ろ床では。70連回すのにだいたい1万円ちょいくらいだった。というわけで推し推し周辺のキャラガチャは毎回天井まで回した。そうじゃなくても顔がいい〜みたいなノリでガチャを回した。無償の石やガチャチケ結構配っていたし、割とガンガン回せた。有償限定ガチャも育成アイテムなどのおまけがたくさんついていたので躊躇わずに回せた。課金関連でいうと、ガチャだけではなく、キャラに着せ替えできて踊らせることの出来る衣装や、特別プレイ楽曲などの有償石で買えるコンテンツもあった。それもそんなに高いものではなかった。そんな感じで自分課金に対するバックがとても大きかったというか、ストレスフリー課金ライフを送ることができた。

そして、なにより運営キャラヘイトを貯めることがほとんど無かった。これが一番大きな理由だなと思っている。何度かローテちょっと偏ってきたか?と心配になることがあったけど、不快感を感じるのような過度の偏りではなく、不遇なキャラがいる訳でもない、大方満遍なくローテしていたように私は感じた。不具合等への対応もしっかりしていたし(ここはさすが大きいゲーム会社という感じ)、強いていえば広報にもうちょっと頑張ってほしいなくらいだった。ユーザー要望も、積極的に取り入れてくれているようにも感じた。

ストーリーの中ではメインキャラクター(ユーザープロデュース対象であるキャラ)がライバルになる事はあっても悪者になることはなかった。辛い過去があったり、家族との関係が上手くいっていなかったり、今の自分理想自分や周りから評価などとのギャップに悩んだりしながらも、努力や仲間との絆で課題を乗り越えていく、みたいなホビアニみたいなストーリーで、私は嫌な思いをしたことがなかった。

ここからようやく前ジャンルの話が出てくる。

ジャンル大学生の頃にどハマりしていた。前ジャンルは今でも続いているコンテンツで、私はリリースして少し経った頃、そのコンテンツの初イベントをやります!あたりに始めた。余裕のある時間バイトで手に入れたお金をつぎ込んだ。飽きて辞めるなんてことは絶対無いなと思った。実際、周りに同じようにハマってる友達が多かったこともあり、飽きることなくやり続けた。

でも、ストーリーが進むにつれ、コンテンツが発展していくにつれ、モヤモヤすることも増えていった。キャラクターストーリーの中で悪者にされるというか悪者だったし(それは最初からだったけど)、イベストでいろんな新しい話が出る度にどこかのオタクが悲しんだり怒ったりしていたのを覚えている。私もそんな悪者キャラヘイトを貯めていた。露骨にローテが偏っていて、1年ほど高レアがこないなんてキャラもいた。最初は見ないふりをして、推しのことやコンテンツの好きな所だけ見ていけばいいと思っていたが、どんどんとモヤることが降り積もっていた。

そして、推しにとって大事ストーリー上のイベントで、推しカードは最高レアではなかったし、ストーリー的にも報われないなと思ってしまった。私の推しはあまり人気がある方ではなかったからか、不遇だった。人気キャラageるために私の推し存在しているのかと卑屈になったこともあった。

そのイベントが終わったあたりからモチベーションが少し下がった。新しいゲームを始めたりして、今まで自分オタク熱量を80%振っていたところを他のゲーム分散させて50%くらいになっていた。それでも自分の全オタク熱量の半分は持っていかれていたし、不遇だからこそ推し推しいかなければみたいな気持ちもあった。

でもまたひとつまたひとつモヤモヤすることが増えていき、推し推し周辺のストーリー以外読まなくなった。それ以外は石だけ回収する。だが、ガチャはとりあえず1枚出るまでは課金していたし、走りたいイベントは完凸までしていた。

自分は一番最初イベントから参加していたし、リアルタイムでコンテンツをみているんだ、推しを推さなければみたいな意地があったのかもしれない。典型的な嫌な古参タイプだ。

しか自分モチベーションはこの嫌な意地と反比例していた。

いつから課金もしなくなった。

そして出来上がったのは未練だけのほぼエアプ女である

課金もしないストーリーも読まない、推しガチャだけ貯めた石で引く。でもゲームアンインストールすることはなかった。

(時系列で言うとこの未練エアプ後期で前述のメインジャンルをはじめ、どっぷりハマっていった。)

それでも、新章が始まって新キャラも増えて、心機一転やり直そうとおめでとう課金をして、ストーリーちゃんと読んで、新しくなったコンテンツを楽しんだ。どハマりしていたころの楽しさとモチベーションが戻ってきたような感じでメインストリー更新されるのを今か今かと待った。

でもやっぱり推しは不遇だと感じたし、なんなら悪化したと思った。

決定的に私の心が折れたのは、ストーリーの中で、推しと同じユニメンバーキャラから、まわりがごちゃごちゃいっているが〜、という旨のセリフが出たところだった。このコンテンツではリアルオタクの声?行動?がストーリーの中に反映されて出てくることが時たまあった。つまり推しオタク推しの不遇なりなんなりでゴチャゴチャ言っているが〜、というのをキャラに言わせたのだ。確かに同担たちや私の嘆きはゴチャゴチャなんだけれども、キャラに言わせたというところが私にとってもうダメだった。他担オタクから、ゴチャゴチャってバッサリ切られててウケるみたいなツイートがされてたのも地獄だなと思った。

そしてまた虚無未練エアプ女が爆誕してしまった。

インジャンルにここまでのめり込んだのは、コンテンツそもそも好みのテイストだったことは大前提としてあるが、前ジャンルの私が受け入れられなかったものが、辛くなってしまったものがメインジャンルにはなかったというもの大きかったのかもしれない。

ジャンルへのクソ長愚痴かいしまっていてなんだけれど、【私が嫌だ】と思っただけで、前ジャンルが【悪い】とかでは決してない。断じてこれは。でも自分の感じ方が間違っていたなともあまり思っていない。ただ前ジャンルと私がゲームに求めたことが離れてただけだ。ゲームの方が、私の求めるものが、どっちから離れたとか言う訳ではなく、最初から数度ズレていてコンテンツが大きくなっていくにつれて離れていっただけで角度の大きさは変わってない。楽しんで課金してた頃の自分も、楽しくなく課金してた自分も後悔はしていない。

そもそも、エアプになった時点で私はコンテンツターゲットからは外れているし、課金しなくなった時点で客ではなくなった。それなのに推しは不遇だ、ストーリーがどうだ、みたいな話をするのはお門違いもいいところだった。当たり前だ。こんな状況で文句ツイートしてたりお気持ちnoteなんて書いていたらそれこそ私が嫌なオタクすぎる。その点では、今までオタクアカウントを作っていなかったこと、文章を発信することがなくて正解だったなと思う。そしてオタクコンテンツの楽しみ方として、辛い思いをしても続けるみたいなのは、私には合わないんだろう。楽しむために楽しいことやりたい。

そんな当たり前のことだけど、こうやって文章で整理するまで納得できなかった。(整理というほど整理出来てないけど)

最初はサ終してしまうメインジャンルの好きだったところを書き連ねていくだけのつもりだったのに、前ジャンルとのことがでてきて、自分の考えをだいたいの分類くらいはできて、当たり前のことに気付けた。

そして私は前ジャンルアプリを全部アンインストールして、公式Twitterブロックした(周りのオタクフレンズリツイートで回ってきてしまうため)。大学生時代に集めていた前ジャンルのグッズやCDも、明日中古ショップ買取が集荷に来る。結局文章ではゴチャゴチャしてしまっているけど、自分の中ではなにか一区切り着いたようなさっぱりとした気持ちで、前ジャンルに対しての嫌な気持ちもない。

インジャンルはサ終してしまうけど、サ終後にはオフライン版がでるし、オフライン版ではストーリーも追加されるらしい。今まで重ねてなくて読めてなかったカードストもよみたいし、サ終告知された後にもいくつもグッズなりなんなりが発売されていて、届くのが楽しみだ。所感としては今まで3つ程ある自分の中の殿堂入りジャンルの仲間入りをするんじゃないかな。

2020-06-20

ラスアス2がめっちゃ賛否両論でIGN Japanの70点が再評価されててワロタ

PS4の『The Last of Us 2』が事前のメタスコア大絶賛一色とは一転していざ発売されると前作ユーザーから賛否両論となりユーザースコアが激低で結果的に主要サイトの中でほぼ唯一批判的に評価していた日本のIGN Japanレビュー海外ユーザーから評価される怪現象が起きている。

ラスアス2とは

2020年6月19日に発売されたPS4ゲームThe Last of Us Part II』。日本では「ラスアス2」、海外では「TLOU2」と略されることが多い。ソニー・インタラクティブエンタテインメント (SIE) のファーストパーティー(傘下スタジオであるノーティドッグ (Naughty Dog) が開発を担当し、SIEより発売された。アメリカヴァージニア州本拠地を置くノーティドッグは、『クラッシュバンディクーシリーズや『ジャック×ダクスターシリーズ、そして近年では『アンチャーテッドシリーズによって知られている開発会社であり、2001年よりSIEの傘下スタジオとなっている。

前作『The Last of Us』は2013年PS3で発売され、2014年にはPS4リマスター版が発売された。PS3版とPS4版を合わせると現在までに約2000万本以上を売り上げている。メタスコアでは95点を獲得し、数え切れないほどのメディアによって表彰された( https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_accolades_received_by_The_Last_of_Us )。

ゲームジャンルとしては三人称視点アクションアドベンチャーであり、サバイバルホラーステルスシューターといった要素を含む。プレイヤーは成人男性ジョエル少女エリー操作し、ゾンビがはびこる終末的世界を生き延びるために冒険を繰り広げる。オープンワールドではなくリニア(一本道)ではあるが、開発チームが「ワイドリニア」と呼ぶ自由度の高いリニア空間は、開発者企図した凝ったゲーム体験プレイヤー自由な探索という相反するゲーム性をバランス良く両立させるものである

メタスコア、ユーザースコアとは

Metacritic(メタクリティック)というレビュー収集サイトによって、主要ゲームサイトゲームレビューの点数を収集、平均したもの、それが「メタスコア」であり、それとは別にユーザー投稿した点数を平均したものが「ユーザースコアである

Metacriticは1999年映画レビューサイトとして始まり、その後サイト評価収集対象ビデオゲームを加えた。メタスコアは現在では世界で最も重要視されるゲーム評価基準のひとつとなっている。単純にいえば、あるゲーム100点をつけたレビューサイトと60点をつけたレビューサイトがあれば、それらを平均した80点がそのゲームメタスコアとなる(実際にはメディアごとに重要度というものが設定されており、その重み付けを反映してスコア計算されるため、もう少しややこしい)。

どのようなレビューを受けたのか

The Last of Us Part II』は世界各国のメディアによるレビューで絶賛され、2020年6月20日10時(JST)時点では94件のレビューを平均して95点という非常な高評価を受けた。過半数を越える実に50件ものレビューが同作に100点満点を与えている。

このメタスコアは2020年に発売されたゲームのなかで最高評価であり、その下には同じく95点の『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』、93点の『Half-Life: Alyx』、91点の『あつまれ どうぶつの森』などが続く。なお日本ユーザーに馴染みが深いタイトルで言うと、『ファイナルファンタジーVII リメイク』は87点、『仁王2』は85点、『バイオハザード RE:3』は84点である。( https://www.metacritic.com/browse/games/score/metascore/year/all/filtered

PS4タイトル全体の中では、97点の『Red Dead Redemption 2』(2018年)と『グランド・セフト・オートV』(2014年)に次ぐ順位である。( https://www.metacritic.com/browse/games/score/metascore/all/ps4/filtered?sort=desc&view=detailed

しかしその中にあって、日本のIGN Japan10点満点で7点とやや厳しめの点数をつけている( 過去との決別で残された物語The Last of Us Part II』レビュー https://jp.ign.com/the-last-of-us-2/44388/review/the-last-of-us-part-ii )。レビュアー福山幸司は前作が「ビデオゲーム史上に残る、マスターピースであることが疑いようがない」とした上で、「残念ながら『The Last of Us Part II』は、前作を超えるどころか、共に並び立つことすら許されないほど、いびつ出来栄えとなってしまった。」と評した。福山が同作に批判的な評価を下している原因は、主にそのストーリー面についてのものだ。Metacriticに収集された94件のレビューのうち、ラスアス2にIGN Japanと同程度またはそれ以下の評価を与えているメディアは、ほかにGAMINGbibleとGame Revolutionだけである

IGN Japan6月13日福山によるレビューを発表し、さらにその翌日には同編集部のクラベ・エスラによる同作のレビューをめぐる分析記事掲載された( 世界各国のメディアが『The Last of Us Part II』を大絶賛! IGN JAPAN評価が激しく異なる理由を紐解く https://jp.ign.com/the-last-of-us-2/44460/news/the-last-of-us-part-ii-ign-japan )。相反する評価を受けるビッグタイトルは時々あるが、それを分析した記事投稿されるのは頻繁にあることではなく、それだけラスアス2が注目を集めるタイトルであること、IGN Japanレビューが異色であったことを示していると言えるだろう。

いざ発売されるとユーザーから賛否両論

2020年6月19日にいざゲームが発売されると、ユーザーからはたちまち賛否両論が巻き起こった。議論の的となるのはやはり主にストーリー面についてであり、前作のファンから批判が多くを占めた。Metacriticのユーザーレビューは、2020年6月20日10時(JST)時点では17984件のレビューを平均して3.3という酷評しか言いようのないスコアになっている。

そして、このような酷評を与えられるにつれ、IGN Japanレビューが再評価されつつある。興味深いのは、海外ゲーマーの多くが(日本ゲーマーが『ファミ通』のクロスレビューに対して揶揄するのと同様に)多くのメディアの絶賛レビューメーカーから受け取った金銭によって操作されており信用に値しないと信じ込んでいる点だろう。以下、ツイッターでひっかかった意見の一部。

まおんも@nagineco

ラスアス2発売前はIGNJの評価叩かれてたのに発売されてからはやくも評価されてて掌返しのはやさに笑った

MichiruBOSS @N6Gi7

I think one of the best review about Tlou2 is from IGN Japan. If you are interestes, go check it out.

(ラスアス2に関する最高のレビューひとつはIGN Japanによるものでした。興味があれば是非確認して。)

Sublem @DarthSublem

Whooo boy, friend is pissed off at TLOU2, he says it's a PoS because the fucked the story so hard. IGN Japan was right. Gameplay and graphics are great, but the story is complete ass. He told me about the story and ending, and I have to agree. It's basically a big FU to TLOU1

(友人がラスアス2に立腹している。ストーリーがとても酷くて凹んでいるらしい。IGN Japanは正しかった。ゲーム性とグラフィックは素晴らしい、しかストーリーは本当に最低。彼はストーリーエンディングについて語ってくれて、私も同意した。今作は基本的に前作に対するFU (Fuck You) だ)

アマ公@okamiamatelas

The Last Of Us Part IIを5時間程度プレイしてみたが、IGN Japanレビューで言いたいことが序盤をプレイしただけで、非常によく伝わってきた。7/10という点数になるかはともかく、賛否両論になるのがほぼ確実なゲームクリア時に今の感想を塗りつぶすほどの展開になっていると嬉しいな。

Mashiro@li__xunhuan

IGN Japan forever god

#TLOU2

真剣@scaa315

IGN japan god forever #TLOU2

大隊長は中程度の知性を有する焼き鳥です。@8492Squadron

IGN Japanレビュー70点が結果的ユーザー体感に近いスコアだったということでそういうあれだったのか……。

Rich Price@richprice16

I’m only 3 hours in, but the IGN Japan review of game resonates the most so far. They basically said it’s a good game, but not 10/10. The gameplay is virtually identical to the original, which is 7 years old.

(まだ3時間プレイしただけだが、いまのところIGN Japanレビューが最も共感できる。基本的には良いゲームだと言えるが、10点満点はない。ゲーム性は7年前のオリジナルとほぼ同じだ。)

Lt. Senpai@Lt_Senpai

Metacritic needs to make it that the Critic Reviews are based on actual critics and not paid off journalists. The only legitimate review on there is from IGN Japan. Even THEY were generous.

(Metacriticは、そのCritic Reviewsが実際の批評家に基づいたものであって報酬を受け取ったジャーナリストによるものではないことを明らかにする必要がある。唯一の正当なレビューはIGN Japanによるものだった。それですらまだ手ぬるい。)

David Camões@mephis87

IGN Japan did a better job review this game.

This game is not a masterpiece, is not a 10/10 or 9/10.

I don't care about gay or bi characters, i think that is amazing but the story of this game is a 6/10.

Yes the graphics are amazing but that alone is not what makes a great game.

(IGN Japanはこのゲームレビューで最も良い仕事をした。このゲームマスターピースではないし、10点満点でも9点でもない。私はゲイバイキャラクターは気にしない、それは素晴らしいことだと思うけれど、でもこのストーリー10点満点で6点だ。)

Sublem @DarthSublem

Friend has, he says the story is dog shit and just takes a shit on TLOU 1.

From what I can tell, IGN Japan was right, and everyone who gave a 10/10 was obviously paid off

(友人は今作のストーリーはラスアス1の上にひりだした犬の糞だと言った。私の知る限りではIGN Japanは正しかったし、10点満点を付けたやつは明らかに金をもらっている)

かにちゃん@1102_kanie

ラスアス2

まだ半分だけど、俺は苦手

IGNJのレビューも納得だわ...

話が重くて辛いとかじゃなくて単純に話がつまらなくて辛い

#ラスアス2

Ivanhoe20@Ivanhoe20

It means IGN Japan is less biased than IGN USA in terms of criticism

(これは批評面においてIGN JapanがIGN USAよりも偏っていないことを示している)

krikor||Read vinland saga

@GoReadVinland

Let me tell you this IGN gave the game a 10/10 and most def is sucking up to ND and sony but IGN japan gave the game a 7/10 and said the story is bad and did not follow the same route as the first one so i wouldn't trust any gaming journalists or company on an honest review

(IGNは10点満点で10点を与え、Naughty Dogソニーにおもねっているが、IGN Japanは同作に7点を与え、ストーリーは良くなく、前作のようにはなれなかったと言う。だから私はゲームジャーナリスト企業が誠実なレビューをするとは信用できない)

Fatality!!@AlexStrider

I don't believe to the 100% ratings, I don't believe to 0% ratings either...

IGN Japan gave the game a 70% score, probably what it really deserves.

(私は100点の評価は信じていないし、0点の評価も信じていない……。IGN Japanは本作に70点を付けたが、おそらくそれが実情に近い。)

vεr†rø@DaytimeCurfew

The thing with IGN is that you can pay them for a review. Like almost any "credible" reviewer. IGN Japan tho, thats a realistic review

(IGNについて重要なのはレビューのために彼らに金銭を支払うことができるということです。ほとんどの「信頼できる」レビュアーと同様に。ING Japan現実的レビューだったけれども)

SONG@songforyou0313

Awosome. IGN japan is without censorship.

(すごい。IGN Japanには検閲がない。)

Nemui@Gelzoniansuss

IGN Japan summed that up pretty good there.

Graphics are out of this world. Its beautiful.

But well... new characters only to throw them away.

It seems like they couldn't buy IGN Japan in the end haha

(IGN Japanはかなり上手くまとめている。グラフィックはこの世のものとは思えない。美しい。でも、、、新キャラはそれらを投げ捨ててしまった。結局のところ彼らはIGN Japanを買収できなかったようだ。笑)

なんでこんなことになった?

わからん

考えられうる要因としては、ゲーマーの「ポリコレ疲れ」やTroll荒らし)がある。

前作から引き続き主人公を務める女性主人公エリーは、本作ではレズビアンであることが明らかになり、新キャラクターバイセクシャルのディーナと接近する。新キャラクターのレブはトランスジェンダー少年である。今作でメインキャラクターの一人となるアビーは、発売前に誤って噂されていたようなトランスジェンダー女性ではなく、単に「女性らしさ」がないだけの筋肉質な女性である。ラスアス2のシナリオを手掛けたNaughty Dogイスラエルアメリカ人のライターNeil Druckmann(ニールドラックマン)は、自身シスジェンダー男性であるものの、フェミニスト評論家Anita Sarkeesian(アニータ・サーキシアンからの影響を公言しており、ジェンダーコーリティ多様性配慮したゲーム作りを心がけている。2004年よりNaughty Dogで働く彼は、前作『The Last of Us』や『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』のクリエイティブディレクターおよびライターを務めた。

ユーザースコア世界には、Troll荒らし)によるreview bombレビュー爆弾レビュー爆撃)というものがある。『Death Stranding』のケースでは、1万8000件以上のユーザーレビューから約6000件以上が削除され、それにより「5.1」だったスコアは「7.3」まで上昇した。有名作の発売の際には、このようなreview bomb存在もまたよくある光景となっている( レビューサイトが「デス・ストランディング」への「疑わしいユーザー評価」を大量削除してスコアが一気に急上昇 - GIGAZINE https://gigazine.net/news/20191210-removed-death-stranding-suspicious-ratings/ )。おそらく今回のラスアス2でも、後日いくらかのレビューが削除され、揺り戻しが起こるだろう。

しかツイッターでの評判などを見る限り、この低評価の原因はTrollによるいたずらだけとは思えない。結局のところ不満を集めるのは、新メインキャラクターアビー男性に媚びたところのない政治的に正しい女性キャラクターだったからではなく、前作で辛い旅をともにしてプレイヤーがさんざん感情移入した主人公ジョエルがポッと出のアビーによく確認もされずあっさり射殺され、ジョエルの代わりにそのアビーを長時間にわたってプレイアブルキャラとして操作しなくてはならないというゲーム構造によるもの、それにとっちらかって焦点の定まらないストイーリーラインによるものだろう。

2020-06-10

ツイステが好きでも嫌いでもない私の所感

前置き

 初めまして。

 先日ふとした出来心ツイステッドワンダーランドに関するお気持ちブログを読んでしまい、それ以来色々と考えてしまっている別ジャンル腐女子(いい歳)です。

 

 まずはじめに、私のスタンスとこの文章で何が言いたいかという結論だけ先に書いておきます

 

 私はツイステのことを特別好きでも嫌いでもないし、作品自体になんらかの罪があるとは思っていません。(そのうち気が向いたらやってみたいなと思っています

 その上で、

 

 「この作品コンテンツとして公式供給されているものだし、それを楽しむことは何も悪くない。しか作品性質上、苦手な人にとっては極めて苦手なものになると思うので、楽しんでいる人もちょっとだけ、苦手な人に配慮してあげたらいいんじゃないか」

 

 と思っています

 ツイステファンの皆様がこれからも楽しく遊べたら、そしてツイステが苦手だと言う方の毎日が少しでも楽なものになればと願っています

 

 私が言いたいことは以上なので、ここで引き返していただいて全く構わないのですが、色々と考えたので以下に雑考も置いておきます

 どうしてそういう思いに至ったか、が気になる人はどうぞ。長いです。

 

ツイステについて思ったこ

 私自身は特別ディズニー作品思い入れの深い人間ではないのですが、ツイステが発表された時は、それでもかなり驚きました。

 理由は大きく分けて二つあります

(1)従来のディズニーアニメ作品とのギャップに対する驚き

 ディズニーアニメといえば、「おとぎばなし」、「メインキャラクター可愛い動物プリンセス」、「海外アニメ特有の絵柄」といったイメージが強く、実際にこれまで公式に配給されるコンテンツはその大枠を出ないものであったと思います

 これに対し、ツイステはそうした従来のディズニーアニメ作品イメージをよくも悪くも覆すものでした。

 (※ディズニー作品でも実写映画はもうちょっとダーク&アダルティ雰囲気のものも多いと思うので、ここではツイステと、ツイステの中でモチーフとして使用されているディズニーアニメ作品のみに絞って考えています。)

 ディズニーアニメとは、「大人子どもも楽しめて、教養ユーモアに富み、映像は美しいか、または可愛らしい。血が出ない。グロくない。一般的感覚ではエロくもない。子供をメインターゲットとしつつ大人の鑑賞にも堪える全年齢作品」だと思っていましたので、「そうした作品群を原作モチーフ)とした、サブカル的な作品が、公式コンテンツとして配信された」というのは素直に驚きです。

 

(2)ディズニーって二次創作に厳しいんじゃなかったっけ?という驚き

 ひと昔前、ディズニーには「著作権にめちゃくちゃ厳しい」というイメージがありました。

 近年はディズニーに限らず、版権元がファンアートに寛容な雰囲気が広がっており、ここ数年の間にはディズニー関係ファンアートを目にする機会が大幅に増えた(体感)と感じています

 ですが「ディズニー作品は手を出してはいけない聖域あるいはハザードゾーン」というのが暗黙の了解、もとい暗黙の常識だった時代は確かにありました。なので、いかにも女性オタクに受けそうな(というと語弊がありそうですが、私自身女オタク別にオタク蔑視はしておりません)、二次創作が盛り上がりそうな毛色の作品を、あのディズニーが、公式コンテンツとして出してきたのは驚きを通り越して衝撃です。

 

 

 こうした驚きを経て、私が次に思ったのは「この作品面白そうだけどヤバそう」でした。

 なぜそう思ったのか、というと、居並ぶ美麗なイケメンたちを見て「これエロ同人とか描く人が出てくるよね?」と咄嗟に思ったからです。

 エロ同人が悪いとは言っていません。好きです。

 ただ、「ディズニーエロ同人がまかりとおる時代になる」なんて一昔前なら考えられないことでしたから、エロ同人もたしなむ年代物の腐女子として、素直に「ヤバくね!?」と思ったのです。

 

 そして、ディズニーはそういう日本オタク文化をも許容するのだろうかと驚き、首を傾げ、同時に「この作品蛇蝎の如く嫌う人も出てくるだろうな」と感じました。

 

なぜ、嫌だと感じる人が発生するのか

 以前拝読した「お気持ちブログで、「ツイステはキャラクター性的搾取」という文言を目にしました。

 その意見の正誤、公式コンテンツ性的かどうかはさておき、あたりを見回してみると現に「ツイステキャラに性的な目を向けている人」が少なからずいるということは間違いではありません。

 

 もちろん、すべてのツイステファンの方がそうではないと思いますが、事実としてツイッターのTLには「●●くん、えっち」「R18同人誌買いたい」という声が、ごく普通に流れてくるようになりました。

 

 元々そういうTLですので、それ自体に驚きはありません。

 公式はそれすら意識して売り出していると思いますし、「そりゃそうなるよね」という感想です。

 あんな美麗なキャラ達を並べ立てられて、ストーリーもよいという評判。

 それを受けて、このサブカル大国で世のオタク達が何をし始めるのか、天下のディズニーが想定していないわけがない。

 個人的には、ツイステを発表したことで、ディズニーはツイステに関して「多少のことは許容する」という方針なのだ解釈しています

 ですから二次創作してる人を白い目で見ることもないですし、楽しみたいように楽しめばいいと思う。

 

 でも一方で、「従来のディズニー作品が好きだった、ツイステは受け入れられない」人の気持ちを考えると、辛い気持ちになります

 (※従来のディズニー作品が好きで、ツイステも好きになれる人は今一点の曇りもなくハッピーだと思いますので、ここでは考慮していません。)

 

 

辛い気持ちもわかる。でも、楽しんでる人が悪いわけじゃない。

 子供の頃から慣れ親しんだ大好きなキャラクター、をモチーフとしているキャラクターがいる。

 そこまでは多分許容範囲でしょう。でも、それを「えっちだ」と言ってはばからない人がいる。

 中には「原作は知らないけど」と言っている人もいるかもしれません。

 

 「原作もツイステも好きで楽しんでる人」にとっては問題いかもしれませんが、「原作は好きだがツイステは苦手な人」にとっては、その状況は辛いだろうなと思います

 「AはBをモチーフとしたキャラ」と、「BはAのモチーフになったキャラ」では主体が違いますよね。

 元々Bが好きな人からしたら、なんでこんなことに、となるのは、自然感情かなと思います

 さらにAが有名になって一人歩きし始めて、AもBも知らない人にAの情報けが残る、ということにもなり得る。それは悲しいし、悔しいですよね。

 

 でも、公式という一次ソース提供しているもの消費者が消費して楽しむことは何も悪くないのです。

 では怒っている人は何に怒っているのだろうと考えると、私は、「ツイステを公式のものとして送り出した公式」に腹を立ててる人が多いんじゃないかなあと予想しています

 

 拝読したブログ文章からは、激しい怒りと辛さを感じました。

 与えられたコンテンツを楽しんでる人たちが悪いわけでないとしても、作った公式が、それに乗っかる世の中が、悲しくてしんどくて、結果的に多少的外れ言論になったとしても、吐き出したくてしょうがなかったんだろうなと思います

 

思い入れが深すぎて、傷ついてしまうのはもう仕方ない。

 私は、とある作品子どものころから大好きです。

 ディズニーアニメ同様、「子供をメインターゲットとしつつ大人の鑑賞にも堪える全年齢作品」にカテゴライズされるだろう作品です。

 オタクになっても、腐女子になっても、その作品は私にとって特別存在であり続けました。

 キャラクター擬人化(美形化)した二次創作を読んでみたこともあるし、それはそれで楽しんでいました。

 

 でもそれには「二次創作だったから」楽しめていたという側面があります

 なぜなら、「原作者は絶対にそんなことをしないはず」と(勝手に)信じているからで、私も私の好きなジャンル公式がツイステのようなコンテンツを出してきたら恐らく発狂します。

 (ネタギャグの一環で片付けられるジャンルであれば別かもしれません。)

 

 言葉が悪くなってしまますが、「ツイステでディズニー作品が汚されてしまった」と感じる人は、「ディズニー公式コンテンツとしてこういうものはありえない」と(勝手に)信じていたのだと思います

 今まで「ありえない」と思っていたものが、公式的には「(実は)アリだった」というのがここへ来て明らかになった。「勝手に信じて勝手に裏切られただけ」という人もいるとは思いますが、私個人的には、ディズニーはそう信じさせるムーブをしてきたと思っています。ですから裏切られたと感じる人がいても無理はないと思うし、そういう人達にはお気の毒と言うより他にありません。

 

 公式が敵に回ると本当にひたすら辛いんですよね……だって、どんなに嫌でも公式なんだもの

 二次創作だったら「二次創作から」で目を瞑れることも、公式にされたらしんどい。逃げ場がない。

 そういう気持ちは分かります

 

じゃあ、どうしたらいいんだろう。

 そういうモヤモヤを抱えて、でもどうすることもできない人達がいるということを頭の片隅に置いてみませんか。

 「みんな住み分けるべきだ!」とは言いません。ただ、「住み分けたい人が自主的住み分けられるように、手伝ってあげられませんか」と申し上げたい。

 

 フォロワーさんたちがどんどんハマっていった結果、TLがツイステ関連ワードで溢れ、本来探したい情報が埋もれるという現象は私のTLでも既に起こっております

 今はワードミュートしていますが、他の方が指摘されていたとおり、タグ作品名の表記なしで回ってくるファンアートは防ぎようがないのです。

 

 私はツイステが特別好きでも嫌いでもないので、周ってきたら「最近本当多いな…(アカウントごとミュート)」で済みますが、ツイステが苦手な人にとっては、それらを一瞬目にすることさえ苦しいと思うのです。

 「勝手に苦しんでいるだけ」「嫌なら見るな」と思う人もいると思います。その言い分も、分かります

 でも、楽しんでいる側は特に困っていないのですから、「嫌な人には届かないようにしてあげる」くらいの配慮はしてあげてもいいと思うのです。大した手間ではないし、タグをつけておけば探す側にとっても容易で一挙両得ですよね。

 

 ちなみに外野的には、ファンアートの投稿時にはキャラ名だけでなく作品名も一緒に入れてほしいなと思います

 (キャラが多いうえ、あだ名で呼んでいる人もいたりすると、ワードミュートでは拾い切れないのです。)

 

 最後にもう一度、ツイステファンの皆様がこれからも楽しく遊べたら、そしてツイステが苦手だと言う方の毎日が少しでも楽なものになればと願っています

 








ぼやき

 なんでこんな自分にとって毒にも薬にもならないことをとくとくと考えてしまたかというと、昨年、大好きだったとある作品のとんでもない続編が発売され、「公式がこれを公式コンテンツとして出してくるのか」と憤怒と憎悪を滾らせてしまった自分気持ちを思い出して、「ツイステが苦手な人」に共感しすぎてしまったのです。

 辛いうえに、気持ちを吐き出したら反対意見がどっと押し寄せて、なおさら辛くなったよね。そう思ったらますますしんどくて、その気持ちもわかるよ、そう思っちゃっても仕方ないよって、聞こえなくても言いたかった。

 そのブログによって傷ついたツイステファンの人もいるでしょうから、どっちが悪いとかいうことではないんですが、吐き出さずにはおれなかった人の気持ちもわかるんです。

 ミュート徹底してもトレンドに上がってたら防げないし。でもツイッターやめられるわけでもないし。自分問題しかないけど、辛いもの辛いですよね。

 ツイッターさんトレンドまで含めてミュートできるようにするか、トレンド非表示機能ください。

2020-04-15

アーシャのアトリエ』(switch版)をクリアしたので感想

ネタバレあり。アトリエシリーズ自体が初プレイ。二周クリアEDは各キャラ個別ED女子会EDは回収。裏ボスたちは挑戦してみたけど、wikiの最強装備を揃えた上でも面白さより苦行感のほうが強かったのでパス

・起動してまずOPムービーに衝撃を受ける。

https://www.youtube.com/watch?v=H2ejHEZ760Q

退廃的で綺麗な世界に一発で惚れ込んでしまった。

・何よりもイラストレーター、左氏の絵の良さ。ライザが話題をかっさらう中買った理由はこれ。イラストがそのまま3次元化したようなCGモデルイベントスチル、設定資料集まで見れてこれだけで満足。

とはいえグラフィックのものあんまりよくない。さすがに2012年ゲーム移植だし、全体的に荒い。ライザのアトリエプレイ画面見たら綺麗すぎてびっくりした。

カメラは固定アングルだし、動き回れるフィールドは一つ一つが狭い。もっと自由にこの世界満喫たかった。

音楽が最高。サウンドトラックめっちゃ聞いてる。個人的な好みは『涸れ谷に雨を』(フィールド曲)と『秘宝を求めて』(フィールド曲)と『Journey to the New World』(アーシャのテーマ)と『本の棺と自動人形』(弐番館)と『献花』(スタート画面)と『誘いの花~秋』(マップ終盤)と『Close to the Edge』(ピンチ曲)と...良曲が多すぎる。

・調合システムパズル感が強くて面白かった。最初システム理解できなくて攻略見ちゃったけど。他シリーズとのシステムの違いは賛否わかれるらしいけど、どうなのかは知らない。

戦闘は正直あんまり面白くない。戦略とかゲージ管理とか位置関係とかもはや全部関係なくて、装備が強ければ勝てるし弱ければ負けるゲーム。調合がメインで戦闘オマケという感じ。

キャラクターもいい。推しはもちろんキースさん。「冷たいように見せかけて実は優しいおじさんなんだな」という風に見せかけて、実は本当にただ困った性格おっさんって感じなの好きですね。初見キーEDを迎えた。好感度全然上がらなくて焦ったけど、特に必要はなかったっぽい。

キャラクター一人一人の描写イベントはいいのに、メインキャラクター同士の絡みがまるでないのが残念。レジナとウィルベルとかほぼ確実に同時にPTに入る初期メンバーなのに、二人が会話してるシーンとか多分一度もないんじゃないだろうか。

キャラ個別エンドで一番条件が難しかったのは意外なことにリンカさん。まさかただのポンコツお姉さんでなかったとは。この作品屈指の闇深キャラの登場にびっくり。

・「世界を救うのはもうやめた」というキャッチコピーは知ってたけど、むしろこの作品では「世界を救うための機構」そのものラスボス。え、世界を救わないってそういう!?!?

クリア後も何一つ世界は救われていないけど、一気にゲーム雰囲気が明るくなる。いいなあこの世界

・「たるー!」がクリア後に聞ける。

EDでニオも「たーる!」を言ってくれる。これが強烈にかわいい

ぶっちゃけ周回は引継ぎ要素を含めても面倒臭い。残りの2エンドの回収は当分後かな...

総じてゲームとしてはイマイチな点が多いけど、雰囲気ゲーとしては優秀だし満足した。黄昏シリーズの残り二作もセットで買ってあるので、これから遊ぶ。楽しみ。

2019-05-31

ヒプマイを降りる

ヒプマイを降りることにした。

今までも降りたくなったタイミングはたくさんあって、けれどその都度楽曲のおかげで降りずにやってきた。CDを買って投票権を積んで、結果的に私の推しディビジョンは負けてしまったけれど、楽曲だけはどれも最高だったし、最初から投票システムへの諦めがあったのでなんとか乗り切ってこれた。ラップバトルという皮を被ったキャラクター人気投票特定ディビジョンの人気を知っていたから初っ端からどこか冷めた気持ちで参加していたのもある。けれど結果発表が出るたびに垢消しされる絵師さんや書き手さんもいて、毎回オタク人口が減ってはその分新規さんが入ってきた。こんなに目まぐるしく人が動くジャンルは初めてだった。

それなりにのめり込んでいたから、友達カラオケコラボコラボカフェも何回か行って、どれもそれなりに楽しんだ。パフェみたいな寿司を食べ、ガリを一生分食べたと感じたのも今となってはいい思い出である

本格的にダメになってきたのは、キャストさんの言動に不信感を抱き始めることが増え、畳み掛けるようにコミカライズの連載がスタートした昨年11月頃だった。

それ以降はもう何がきても苦しかった。キャラ設定矛盾に次ぐ矛盾、辻褄の合わないシナリオ改悪と言われても仕方のないキャラクター崩壊意味のないラップ。聞いててあんなに胃が痛いドラマトラックを、私は他に知らない。その後も細々雑誌コミカライズCDを追っていったけれど、ついに楽曲までも、本当に格好いいのか判断がつかなくなった。唯一Stellaにはシビれたが、その感動がジャンル全体の抱える雰囲気ストーリー展開の杜撰さへの失望を上回ることはなかった。

4thライブも発表直後は行く気でいたけど、なんだかやる気がなくなってしまって、4月発売のアルバム円盤付きのを一枚だけ買った。今となっては"元"だが、推しトチッたり音を外したりしていると思うのが辛く、円盤は半分も見られなかった。シリアル一口だけ応募してみたが、当然当たらなかった。

それから降りようか悩んで、曲を聴いては後ろ髪を引かれて、けれどやっぱり推しを見ても素直に喜べない日々がひと月続いた。途中でアルバムの曲がfullで公開されて、こんな商売が成立するのかと心底呆れたりもした。こんな状態オタクを続けていて良いのか自問自答しつつ、最近の私は目前に迫ったコミカライズCD付きコミックスを買うか悩んでいた。発売日は奇しくも推し誕生日。けれど当日になってもなんだか手が伸びなくて、腑に落ちない付属CD試聴を聞き、推し誕生日ケーキを食べながらぼんやりしていた。

今思えば完全に油断していた。

5月30日の夜、公式からキャラクター誕生日ツイートが上がった。このイラストに添えられたリリック(というにはあまりにお粗末だったが)で、降りようという意思が固まった。私は未だかつて、あんなにキャラを祝う気のないぞんざいツイート公式から出されているのは見たことがない。たった12人のメインキャラクターのうちの一人を大切にしてくれないジャンルにいても、これから苦しくなるだけだと思った。こんなことで、と我ながら思うけれど、ここが私の限界だった。

ヒプマイくん、一年ありがとう

立ち絵に色すらついていなくて、1ディビジョンにつき二つのドラマトラックしかない状態の頃から好きだったけど、今思うとディビジョンごとのアルバムリリースを楽しみにしていたあの頃が一番楽しかったです。サイトキャラクター紹介も初期が一番良かった気がするよ。古参思い出補正かもしれないけど。

これからソシャゲとかやるらしいけれど、何を展開するにしても、キャラクターの扱いで傷つく人がなるべく少なくなるようになればいいと思う。

キャストの皆様も、どうかあまりキャラクターイメージをこれ以上落とさないようどうかお願いいたします。何もするなとは言えないけれど、ヒプマイ関係の場で言葉を選んでほしいな、と思うことが多いので。声がキャラにこれ以上ないほどマッチしているので、それだけが本当に残念でした。こんなところで言ってても愚痴しかならないけど。

これでもう本当にこれっきりです。苦しくも楽しい一年半をありがとう

さて、家に大量に残ったCDをどうしよう。

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