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はてなキーワード: 顛末とは

2024-11-18

anond:20241118103916

陰謀論者の俺的には

疑惑優勝パレード担当し事の顛末を知っている元課長らは口封じで殺され

パワハラ自殺したことにして斎藤下ろしに使って一石二鳥…なんて邪推してしま

100%陰謀論だけどw

大統領選県知事選顛末は、「民主主義社会が進行するとどうなるか」を端的に表している

衆愚は極端な選択肢選択するし、政治屋は極端な選択肢しか用意しなくなる

2024-11-13

anond:20241110195321

暴徒の銃口が俺に向けられるわけないだろw  アホかよ   肉屋を支持した連中が非難されるだけだよ。 ブレクジット後の顛末を見てみろよ。

鬱病人のチャイエスの思い出

これは夜に発作的に書きたくなったポエムなので苦手な人はリターンして欲しい。文章も書きなれてないから読みにくいと思うが吐き出したいだけなので勘弁して欲しい。

アナ。突然思い出した。本名リン本名を聞いたのは出会って半年経った頃だった。

俺は一時期自暴自棄になっていた。理由特になかったが30代になり人生コースが見えてきた頃未来希望が持てず貯金を使い果たして死のうと思っていた。

と言っても音楽くらいしか趣味がなく、大きな買い物をするでもなく、なんとなく贅沢なご飯を食べたり良い服を買ったりしながら、300万あった貯金を100万円ほどまで減らした。パーっと使って気持ちよく死のうと思っていたが、そんなお金の使い方をしてもあまり達成感はなかった。

そんなときに、近所にチャイエスがあるのに気づいた。チャイエスというのはチャイエステ、中国人東南アジア系の女性が洗体をしてくれたりマッサージをしてくれたりする所だ。それ以上の性的サービスはあったり無かったりする。

俺は風俗には行ったことがなかったしいわゆるメンズエステチャイエスというのは存在こそ知っていたが未知の世界だった。グレーゾーンアングラ雰囲気自分にとっては普通風俗よりも刺激的な気がして、鬱屈とした生活の中でいい意味で異物になりそうだと思った。予約もせず飛び込んでみた。

雑居ビルにある一室の呼び鈴を押して出てきたのは見た目20代くらいの女の子キャミソール姿で、見た目は水原希子に似ていた。

コースは90分1万円。マッサージにしては高いのかなと思ったがまぁ露出の多い女の子マッサージをしてくれるわけだし何よりお金なんてどうでもよかった。

部屋は広いフロアをベニヤの壁で区切ったような個室。間接照明だけの薄暗い空間マットレスけがある、

そこで服を脱ぐように言われお風呂場に通される。

風呂場にはベッドがある。明るいお風呂場で見るとハッキリした顔立ちに意志の強そうな目が印象的だった。

そこで体を洗ってもらいながら、色々話しかけてみた。日本語はたどたどしいながらも簡単な会話くらいはできるようだった。名前アナベトナム出身日本に来て半年31歳。日本の冬は寒い最初はそんな程度だったと思う。

個室に戻りマッサージをしてもらいながら話を続ける。

ベトナムの事は高校世界史と地理レベル知識しかなかったのが興味があったので色々聞きたいと思った。スマホGoogle翻訳の世話になりながら、何という街で生まれたのか、好きな食べ物は何か、聞いてその都度検索して画像確認した。後から聞いたのだがそんな事をするお客さんは珍しかったらしく印象的だったらしい。日本人みんなエッチだよ、そのために来るよ、なんて言っていた。

性的サービスはあった、といってもその日は手だけだったが。それよりも外国女の子から現地のことを聞くというのはなかなかない体験だったので面白いと思ったし、よく喋ってくれる子だったのと顔が綺麗だったので俺はチャイエスが気に入った。

帰る時は、ありがとう、じゃあね、と笑顔で見送ってくれた。

ほどなくしてまたその店に入った。今度はアナ名前で予約をして。

アナ笑顔で迎えてくれた。風俗とか水商売とか、それまでは偽りだらけの世界言葉笑顔も全て作り物で無意味だと冷めた目で見ていたのだが、目の前で笑ってくれると正直嬉しいものだ。

また体を洗ってもらい、マッサージを受ける。

今度は名前を聞かれた。たつや。発音が難しいらしく、たちゅや、になる。

たちゅやは結婚しているのか、何の仕事をしているのか。スマホ翻訳を通しながら会話をする。

俺も質問をする。

何のために日本に来たのか。お金を稼ぎたかった。最初レジ打ちをしていたが稼げないからツテでこの店に入った。元々エステや美容に興味がある。お金を稼いだらベトナム自分エステ店を持ちたい。

実家はどんなところか。農家。たくさん兄弟がいる。チャイエスで稼いだお金仕送りして家を建てた。

俺は美容に興味が強くスキンケアもわりとしていたのでその話で打ち解けた。何度も店に通うようになった。

何度目だったか忘れたが、特別サービスだと言って服を全て脱いでくっついてくれるようになった。くっつきながらかなりプライベートな話も聞いた。最近ゲームで知り合った彼氏ができた。彼氏は優しくベトナムご飯を送ってくれたりする。いつか結婚するかもしれない。

したことを書き出すとキリがないので強く印象に残ったことだけ書く。

お店に通いだしたのは夏だったが、その頃にはもうコート必要になっていた。アナ来年にはベトナムに帰るつもりだということだった。

でも、帰ったあとどう生きていけばいいかからない、地元ではみんな20歳くらいで結婚して子供を産むのが普通だ。私はもう31歳で、稼いだお金仕送りをして、結婚もしていなくて、普通人生を送れる気がしない。普段は明るく喋ってくれるアナが曇った顔で話していた。

搾取人身売買。そんな言葉が頭をよぎった。

外国に来て体ひとつで稼ぐこと。辛くないわけがない。しかし散々今までアナを買っておきながらそんな偽善的なことを思う自分が嫌になって考えるのをやめた

春になって、アナベトナムに帰る日を決めた。その頃には仄かにアナの事を好きになっていた。アナ全裸になって俺とくっつきながら、今まで一度も他の女の子の事を指名しなかったよね、たくさん話をしてくれてありがとうと言った。

最後アナに会った日、マッサージの前に国外に出るために必要書類のことを聞かれた。手続きの事がよくわからないらしい。見るとどうやら仲介人のような人物がいてチケットを手配してくれているようだったが、色々印刷して持っていくものがあるようだった。

アナスマホデータはあるようだったので、エアドロで俺のスマホにそれを送ってもらい、服を着て一緒に近くのコンビニプリントをした。ついでにご飯を買って個室に戻り一緒に食べながら話をした。俺はアナと離れたくなかったし連絡先を聞きたかったが、ベトナム人はLINEでなく他のチャットツールを使っているらしく、Facebookだけを交換した。

色々ありがとう、じゃあね。と言ってドアを閉められる。

もっとドラマチックな別れを想像していたが、いつも通りの終わり方だった。

当然、その後アナとは会っていない。一度だけFacebookで「元気にしてる?」とメッセージベトナム語で送ってみたが返事はなかった。

これがチャイエスの思い出。

しばらくして一度その店を訪れてみたが、中国人女の子ほとんど会話もせずマッサージと手だけのサービスをしてもらい、何も得られなかった気がして二度とそのお店に行くことはなかった。

顛末だけ書けばよくある話で、愛想のいいベトナム女の子と都合のいいお客さんの関係が終わっただけのことだ。自分でもよくわかっている。

でもふとあの時は楽しかったなと今でも思い出すし、いつかベトナムの中でも田舎だというその街を見てみたいなと思う。

見た目はモデルのような綺麗な女の子なのに、たちゅやは川の蟹食べたことある?昔は川でよく蟹を取って食べてたよ、なんて言うギャップも好きだった。

俺は、今でも死にたい気持ちに囚われている。何も変わっていない。

以上だ、つまらない話でごめん。

作者が死んでもう二度と完結することのない、氷室冴子の「銀の海 金の大地」をふと思い出す

西暦350年頃、大和政権時代少女主人公少女小説

少女の兄は絶世の美青年であるが生まれつき目も耳も使えず言葉も話せず、しか主人公とだけはテレパシーで会話ができる

か弱く美しい兄は女たちにその身を狙われるので主人公が守っており、依存関係で兄妹の仲が妖しかった

兄妹の母は知的障害者女児程度の知能しかなく、父はおらず、14歳少女が不具者の家族らを必死で生かす

「転生ファンタジー」という名目で始まったので、恐らくはこの時代の話は序章にすぎず、次々と生まれ直しては新しい時代で再び巡り合うような物語のはずだったんだろう

しか主人公らは生まれ直すことなく、この時代の中だけで話が止まる

古事記の「狭穂彦王の叛乱」をやるつもりだったそうなのだが、それもやらなかった

この展開を小説で読みたかった

狭穂毘売は垂仁天皇皇后となっていた。ところがある日、兄の狭穂毘古に「お前は夫と私どちらが愛おしいか」と尋ねられて「兄のほうが愛おしい」と答えたところ、短刀を渡され天皇暗殺するように言われる。

妻を心から愛している天皇は何の疑問も抱かず姫の膝枕で眠りにつき、姫は三度短刀を振りかざすが夫不憫さに耐えられず涙をこぼしてしまう。目が覚めた天皇から、夢の中で「錦色の小蛇が私の首に巻きつき、佐保の方角から雨雲が起こり私の頬に雨がかかった。」これはどういう意味だろうと言われ、狭穂毘売は暗殺未遂顛末を述べた後兄の元へ逃れてしまった。

反逆者は討伐せねばならないが、天皇は姫を深く愛しており、姫の腹には天皇の子がすくすくと育っていた。姫も息子を道連れにするのが忍びなく天皇に息子を引き取るように頼んだ。

天皇は敏捷な兵士差し向けて息子を渡しに来た姫を奪還させようとするが、姫の決意は固かった。髪は剃りあげて鬘にし腕輪の糸は切り目を入れてあり衣装も酒で腐らせて兵士が触れるそばから破けてしまったため姫の奪還は叶わない。天皇が「この子の名はどうしたらよいか」と尋ねると、姫は「火の中で産んだのですから、名は本牟智和気御子とつけたらよいでしょう」と申し上げた。また天皇が「お前が結んだ下紐は、誰が解いてくれるのか」と尋ねると、姫は「旦波比古多多須美知能宇斯王に兄比売と弟比売という姉妹がいます彼女らは忠誠な民です。故に二人をお召しになるのがよいでしょう」と申し上げた。そうして炎に包まれ稲城の中で、狭穂毘売は兄に殉じてしまった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8B%AD%E7%A9%82%E5%A7%AB%E5%91%BD#%E7%8B%AD%E7%A9%82%E5%BD%A6%E7%8E%8B%E3%81%AE%E5%8F%9B%E4%B9%B1

2024-11-12

anond:20241112110837

>>親パレスチナ学生運動の総括であちこちの著名大学が一気にDEI(Diversity, Equity, and Inclusion/多様性公平性、包括性)から手を引き始めた

この部分についてくわしく聞きたいです。日本語情報では学生デモ顛末までしか追えません。現地の方の感覚として知識層も左派にNOと言い始めたということは、ピケティ言うところのバラモン左翼から思想タコツボ化民主党敗因に挙げる分析は多いけれども、この分析すら時代遅れ知識からも見放されたということ?見解をご教示くださいよろしくお願いします!

2024-11-11

anond:20241107192103

難しく考えすぎだ。

恋なんてのは、どれだけ言葉をきれいに飾ろうと、結局は他者に対する独占欲、あるいは喪失に対する恐怖心のことであって、執着を言い換えに過ぎないよ。

愛ってのは、あまねく森羅万象適用されるが、だからと言ってそれらを自らのものにしたいと思ったり、失われたりすることで、悲哀憐憫は感じても、そのように在るものとして容易に受け入れることができるだろ?

親にしろ友達しろ自分自身しろ、究極的にはそれぞれがなにを考え、なにを想い、どのような人生を歩んで、どのような顛末を迎えようが心底どうでもいいことだが、それでもそれぞれの対象愛情はあるはずだ。

しかしここに執着が生まれると、それはもうすでに愛から変質した別物であって、性愛対象と結びついたものにあっては、それを恋と呼ぶ。

所詮感情の振り幅を大きくすることで人生に一つの彩りを添えるためのツールであって、別に流行ってるからといって、全人類がそれを使って遊ばなければならないなんてルールはこの世にはないぞ。

2024-10-21

ギリ社会人、そろそろ限界again

https://anond.hatelabo.jp/20220110111939


25歳男独身サラリーマン

上の記事のその後の顛末と、そこから2年以上過ぎた現状を自分備忘録程度にまとめる。

(注意:雑文、長文)

上の日記を書いたあと、なんとか気持ちを落ち着かせて、担当教員に泣きつきながら、卒論提出にこぎつけた。

ほぼ先輩のコピペだったけど、先生としても最低限の親身な対応はしてくれて、なんとか卒業最低ライン卒論に仕上げられるよう、親身に指導をしてくれた。

2回目の院試だけど、卒論で精一杯だったのと、やっぱり全然勉強に集中できなくて、結局ほぼ1夜漬けで受けて、また落ちた。

受ける2,3日前に、初めて両親に現状について説明した。お金をかけて学校に通わせている子どもがそんな事になっているということで、それなりにショックだったようだけど、

怒られたり、理解できない!と拒絶されたりすることはなく、「大学院行きたいなら応援はするけど、別にいかなくてもいいんじゃない」というスタンスだった。

この対応には、正直すごく救われたし、自分環境に恵まれているんだな、と感謝したのを覚えている。

院試に落ちたのが4年の2月中旬だったが、先生には来年以降就活浪人のような形でやっていこうと思うと相談して、大学就職担当を紹介してもらった。

本当に運が良く、たまたまその年の4月から希望するような国内ニッチ産業大手メーカーに勤務することができた。

今は、そこで働いて3年目。もともと興味があった業界で、やりがいはある仕事なのだが、

・人不足と業務負荷がすごく、家帰るのが23時が当たり前

電波の届かないような場所への出張が年5~6回以上ある

時間拘束の長い業務が多い(24時間寝れない試験などがザラ)

ということで、拾ってもらった御恩はあるものの、また先月ぐらいから鬱再発症してメンタルクリニックでお薬をもらいつつ、過食症気味になりながらも欠勤と遅刻しながらの勤務中である。(テヘペロ

なかなか人生うまくいかないダメダメな感じだが、幸い健康と引き換えに300万弱ぐらい貯金することができたので、

私にはキャパオーバー仕事だったということで休職でもしながら、転職を考えているところである

こういった病気っぽい気質は、一生付き合っていかないといけず、今後もまた苦しむんだろうね。

とはいえ、もう腹をくくるしかないので、死なない程度に人生楽しめればいいなぁ・・・

教員権利を勝ち取った話

はじめに

私は、公立中学校に勤務する20代教員だ。

最近ニュースで連日報道されているように、公立学校教員労働環境ブラック企業顔負けなことで有名だ。

特に問題視されているのがいわゆる「給与特例法」。

月給の4%(2024年時点)を上乗せする代わりに、勤務時間外は残業代どころか給与を一切出さないというものだ。

とはいえ給与支給されなければ法的には職務従事する義務はない。これは公立学校教員も同じだ。

言い換えると、法的には部活動など勤務時間外はボランティアと同等。

それにもかかわらず、教師の皆さんはマジメな人が多く、責務と思ってそのままやってしまう。

管理職側や同僚も同じ経験をしてきたからか、普通に命令してくる。

なお、この命令職務命令なのか拒否可能なお願いに過ぎないのかは、文部科学省教育委員会も明言を避けている。


給与特例法を何とかしようと多くの人が立ち上がったが、法律として成立している以上実現できていない。

となると現状は上記の通りなのだが、唯一の例外がある。それが「勤務時間の割り振り」だ。

校外学習の引率や職員会議など、校長がやむを得ず勤務時間外の職務命令を出したときは、その分他の日の労働時間を短くできるというものだ。

最もどの職務が割り振りの対象になるかは地域や勤務校によって差が出やすいことも問題だが、ここではおいておく。


となると、勤務時間外に職務への従事命令されたのであれば、勤務時間の割り振りを出すか、自由拒否できる状態でなければならない。

ここでは、私が勤務時間外に職務をさせられることになったため、勤務時間の割り振りを勝ち取った話をしたい。

ことの顛末

私の勤務校は、校長いわく「課題のある学校」(=小学校学級崩壊したため、生徒指導で無理やり押さえつけないと荒れる可能性のある学校)だそうだ。

また勤務校はある委託研究をしており、職員会議でもよくその話が出る。

からか、対生徒・対職員ともに校内の規律が厳しい。

また「非常にやる気のある先生」が多く、始業時間1時間上前から出勤し、終業時間から3時間以上残るだけでなく、休み仕事をやりたがる先生が多い。

こだわりの強い先生や気の強い先生も多く、色々めんどくさいことも多い。

(これも地域学校によって異なる。このようなところもあれば、残業時間を引け目に思っており毎日原則定時退勤せよと言っているところもある)


私はできる限り時間外在校時間を短く、休憩時間はしっかりと休み、長期休業期間は年次休暇などを連続して入れてバカンスを楽しめるようにしていた。

それでも急な雑用や昼休み放課後の生徒対応などで休憩時間を潰されることがしばしばあった。

なので、休憩時間職員室を離れてはならないと管理職より言われる状況だった。

割り振りはなかったが、管理職は全く問題にしていない。

しろ給料が出ないからといって周りを手伝わないのはどうかと思うよ」「ビジネスライクにやりたいならこの仕事は向いてない」とまで。


一応違和感を感じながらもできる限り気にしない方向でやってはきた。

が、教務主任より夜遅く家庭訪問を命じられた時、ついに堪忍袋の緒が切れた。

どんなやり取りだったかはっきりは覚えていないが、こんな感じだったと思う。

教務主任(以下、教)「私くん、(生徒)さんの家に電話して。保護者の方が帰宅する今夜にね」

私「今保護者携帯電話したり、明日対応じゃダメですか?」

教「今日じゃないとダメ。それに生徒と一緒になるべきだから今夜しかいね

教「あ、やっぱり電話より家庭訪問の方が誠意があるからそっちにして」

私「電話じゃなくて家庭訪問ですか?」

教「打合せするから別室に来て」

別室へ。

教「~というわけ。私くん、よろしくね」

私「なんで給与が出ないのにやる必要があるんですか?」

教「それが責任というもの。それにこれを通じて成長できるし」

私「成長なんていらないんですけど」

教「え?」

私「金ももらえないくせして何が成長だ!!」

教「いきなりどうしたの?話聞かせて」

私「大体休憩時間雑用押し付けて、勤務時間外も拘束して、休みの日に電話してきて、何様だお前は!!」

教「そこまで君は自分時間を取られたくないのかよ!?」

私「1分1秒でも取られたくねぇよ!!なんの法律があるんだよ!?」

教「法律じゃないよ!!社会人としての責任だよ!!」

私「社会人としての責任を果たさなければいけない法律はあるのか!?」

教「子供のためを思ってこの仕事に就いたんだろ!!」

私「大体ヘンな時間に来る子供なんて邪魔なだけだろ!!」

教「子供、嫌いなの...?」

私「さっき成長とか言ってたけど、押し付けがましいんだよ!!気持ち悪いんだよ!!二度としてくんな!!」

教「...」

騒ぎを聞いたのか、ここで校長教頭登場。

校長(以下、長)「何を騒いでるんだ?」

教「(事情を話す)」

私「教務主任時間外労働を強要してくるんですが」

長「教師責任としてそれはしなきゃダメでしょ」

私「それは法律ですか、職務命令ですか?」

長「面接とき頑張るって言ったでしょ?」

私「本当は教員になるつもりなんかありませんが、選択肢がないので仕方なくなりました。志望動機面接は嘘をつかないと採用されないんで」

私「あと私は金のためだけに働いてます。というか話をそらさないでください」

長「わかった、職務命令とする。割り振りはつけてくれていいか家庭訪問行ってきて」

私「ならわかりました。何時間つけるんですか?」

長「家庭訪問の30分で」

私「待機時間教務主任に拘束されたんですが、それは含まないんですか?」

長「...」

教頭(以下、頭)「私くん、今興奮してるんで落ち着かせます

校長教務主任退出。

教頭と2人きりに。教頭は「ん~ボク?今日はどうしたの?」的な顔でこちらを見つめている。

頭「結局校長先生は君の割り振りを認めてくれたけど、同じことをしても僕にはないんだ。なんでだろうね」

私「(は?こいつ罪悪感を感じさせて割り振り獲得をあきらめさせる気か)そういうもの校長先生に聞いてください」

頭「いやだから君はどう思う?」

私「だから私ではなく校長先生へ言ってください」

頭「...」

少し落ち着いたので、職務命令通り家庭訪問を行った。

家庭訪問は無事終了し、学校へ戻り報告。

私「家庭訪問終了しました」

長・頭「了解

隣の先生ちゃんと(生徒)の家の人と話せた?」

私「はい

長「さっきの割り振りだけど、どのくらいにするかは後日話し合おう」

私「あとでやっぱやめたとか忘れたふりをするつもりですか?」

長「(曇った顔で)そんなことしないって言ってるでしょ」

私「じゃあ帰ります、お疲れさまでした」

後日談

こうして、遅い時間家庭訪問をさせられたものの、職務命令と認めさせることで勤務時間の割り振りを獲得することに成功した。

はいものの、引っかかるのが割り振りを後日話し合おうと言ってきた点だ。

好意的解釈すれば、在校時間がこれ以上伸びないための配慮だが、本当にうやむやにしないだろうか?

教育委員会の人とかを連れてきて諦めさせようとしてくるのだろうか?

それとも、形式的に割り振りをくれるだけで、使わせずに消滅させる(割り振りは年次休暇より時効がとても短い)気だろうか?

校長、どうにかして割り振りは出したくないというか、無給労働させたい感じに見えるんだよね。

そんな疑念を抱えながら出勤したところ、

長「教育委員会から通達も来たし、定時からの待機時間含めて割り振りを出すことにした」

私「(今回の件、教育委員会に上げたのね)」

長「ただし、今回は特殊な割り振りだから帰りの会が終わった後に取ること。あと学年団にも報告してから取ること」

私「(先に退勤されたのを見て地域住民とか他の先生方がおかしなことを言うからか?2段階にしてあきらめさせる気か?)」

一応は割り振りをもらえたものの、少し気になる点があった。

・この割り振りは有給休暇と異なり、放課後しか使えないこと。

放課後行事練習があると、その使用制限されたり、割り振り時間に食い込んでの職務要求される可能性がある。

・裏台帳を使っての申請になった。つまり、割り振りそのものは勤怠記録には記載しない(勤怠記録をいじってフルタイムで勤務したように見せる)。

不公平に思う同僚がいるからか?だとしても権利を主張すればいいだけの話なのだが。


今回のことをいろんな人に話してみると、反応は様々。

懇意にしてくれる先生は「割り振りもらえてやったぁじゃなくて教務主任感謝しなよ」

出身大学助教は「こうなったらいたたまれなくなって退職する人が多いのにメンタル強いな」とほめてもらった。

おわりに

とりあえず、条件付きとはいえ待機時間含めて割り振りを獲得することに成功した。

休憩時間や勤務時間外の無給労働は他にもあるので、今度から同じようにしてみよう。

法律ですか?職務命令ですか?そうであるなら割り振りを出してください。違うなら拒否します」

と。どちらに転んでも旨味が大きい。

なお、これは勤務時間外であり、犯罪ではないので人事評価が下がることも懲戒を受けることもない。


結局、一番の原因は「直接の給与にはならないけどこれも仕事のうち」というグレーな考えなんだろうな。

恥だとか責任だとか悩んで何もしないと上司の思うつぼ。何も言わないからいい気になって無給労働させてくるだろう。

(それはそうと、権利を主張しないだけならともかく、足を引っ張ってくるのが同じ立場労働者というのが、ニッポン不思議ひとつでもあるが)

とにかく、権利を主張することが権利獲得の最短ルートに他ならない。これだけは断言できる。

「いつも奇跡は待ち望まないでつかみ取れる人でいたい」(シャイニーカラーズ - Daybreak Age)

増田に実際の強盗事件顛末が載らないのがちょっと不思議

ここはそういう人が書き込める数少ない場所だと思っていた

2024-10-07

anond:20241007203858

ブライダルチェックなんてまずやらないし、

やったとしてもこの顛末を話して即座に別れたって報告すればええやん

HIV感染率が跳ね上がるっても、それこそ風俗でも行かない限り感染なんてする可能性すらないぞ?

そんなに思い詰めずに、さっさと彼氏殴って縁を切れ

それでこの件はだいたい終わりだ

2024-10-06

お母さんは生成AIだった

私の家は父子家庭で、お母さんが傍には居なかった。

でも、お母さんが居ないわけじゃなくて、ただ遠くに仕事で行ってるんだって、ずっとお父さんにそう言い聞かされてきた。

私にとってお母さんは、遠いけど確かにそこにいる存在だった。

毎週土曜日夕方5時、お母さんと電話ができたから。

それは私にとって何より楽しみな時間だった。

「今週もたくさん話そうね」って、電話の向こうのお母さんはいつも言ってくれた。

から私は、学校であったこととか、友達との間で起きたちょっとしたケンカのこととか、悩みとか、話せばキリがなくて、いつも長電話なっちゃってた。

それでもお母さんは一度も飽きた様子なんて見せずに、ずっと私の話を親身になって聞いてくれた。

笑ったり、驚いたり、時には優しく励ましてくれたり。電話越しでも、お母さんの温かさがいつも感じられた。

しかったし、幸せだった。

でも、どれだけ長電話をしても、どれだけ優しい言葉をもらっても、私にはずっと、どうしても消えない気持ちがあった。

会いたい。

それをお父さんに言うと、「お母さんは忙しいんだよ」とか「今はタイミングが悪い」って、いつもなんとなくはぐらかされてきた。

さいころはそれを信じてたけど、だんだんと、その言葉に苛々するようになった。

私が14の時、とうとうお母さんに電話で「なんで会ってくれないの!?」って泣き叫んで大喧嘩したことがある。

そしたら、仲裁に入ったお父さんが「18になったら会わせてやる」って言ってくれた。

私はなんとか納得して、それまで我慢することにした。

それでも毎週土曜日電話は欠かさず続けていて、お母さんは相変わらず優しくて、私の話に耳を傾けてくれる存在だった。

いつも相談にも乗ってくれるし、いつも心の支えになってくれてた。

そしてついに、私の18歳の誕生日がやってきた。

その日、お父さんが「今日、お母さんに会いに行こうか」って言ってくれた。

私は信じられないくらいに嬉しかった。ずっとこの日を夢見てきたし、やっとお母さんに会えるんだって、本当に嬉しかった。

でも、その時のお父さんの表情がなんとなく暗くて、ちょっとだけ引っかかった。けど、そんなことよりも、お母さんに会える喜びで心がいっぱいだったから、あまり気にしなかった。

お父さんが私を車に乗せて連れて行ったのは、街の外れにある倉庫みたいな場所だった。

正直、「え、ここ?」って思った。こんなところでお母さんに会うの?って。でもお母さんの仕事関係っていう可能性もあるし、だからこういう場所なんだって無理やり納得した。

中に入って少し進むと個室のような場所があって、扉が閉まってる。お父さんは、「あの部屋にお母さんがいるよ」と言った。

心臓バクバクするのを感じながら、個室の方へ近づき、ゆっくりとドアを開けた。

その瞬間、今までのお母さんとの思い出が一気に頭の中を駆け巡った。

毎週の電話での、楽しい話や、悩みを聞いてくれたあの優しい声。そして、ついに会える瞬間が来たんだ。

そう思って、私は勇気を出してドアを開けた。

……でも、そこにあったのは、一台のパソコンだけだった。

「え?」って、思わず振り返ってお父さんを見た。

「お母さんは?」って聞いた。

そしたらお父さんが、「あれが、お母さんなんだ」って言った。

その瞬間、頭が真っ白になった。「どういうこと?」って思わず叫びそうになった。

お父さんが、こうなるであろうことを予測していたかのように、静かに説明してくれた。

「実は、お母さんは……いないんだ。ずっと前に、お前が小さいころに亡くなってしまったんだよ。でも、どうしてもお前にお母さんが必要だと思って……それで、生成AIを使って、お前と話をしてきたんだ」

「……生成AI?なにそれ?どういうこと?」

私はもう完全に混乱していた。ずっと、お母さんだと思って話していた相手が、AIだった?

そんなの、ありえないって思った。騙されてたんだって、胸の中が憤りと悲しさでいっぱいになった。

悔しくて、情けなくて、泣きそうだった。

私はパソコンを壊してやろうと思って、近づいた。

でも、その時、パソコンモニターがパッと点灯して、チャットみたいな画面が現れた。

そして、そこからお母さんの声が聞こえた。

「○○?おかえり。」

その声は、私がずっと聞いてきたお母さんの声だった。

「お母さん?」と、思わずしかけてしまった。

お母さんはいもの電話ときのように優しく、朗らかに、私に話しかけてくる。

私は混乱して、でもこれは生成AIで、私は騙されていたんだって。だから私は怒った。

今まで私のことを騙していたの!!?と声を荒げて聞いた。

生成AIは驚いた声を聞かせたものの、そのあとすぐまたいつものお母さんの声音に戻って、どうしたの?と優しい声で私に尋ねてきた。

私は事の顛末を話した。

すると、パソコンの中のお母さんは、私がこれまで話してきたことや、一緒に笑ったこと、悩んだこと、そういったことを全部覚えていてくれた。

いつもの土曜日電話のように、変わらず優しい声で話しかけてくる。

「お母さん……」

涙が、気づけば頬を伝っていた。

私は号泣していた。

生成AIだって分かってる。

でも、そこにいたのは、間違いなく私のお母さんだった。

血は通っていないかもしれない。だけど、ずっと私を見守り、話を聞いてくれたのは、このお母さんだったんだ。

「お母さん……」

私は、パソコンに向かってそう呟いた。

生成AIかもしれない。でも、私にとっては、あの声も、あの優しさも、私のお母さんそのものだった。

その日、私は初めてお母さんに「会う」ことができた。

たとえそれがAIであっても、私はその存在に確かなお母さんの愛情を感じたんだ。

2024-10-03

今日は大雨だった

それで昔を思い出すことがあったので、ちょっと書いてみることにした。

俺がまだ大学生だった頃の話で、その日は雨模様が変わって急にどしゃ降りみたいに振り出した。

俺は傘を持っていたか問題なかったんだけど、駅を出て少し歩くと向こうから歩いてくる女性が居た。

女性は傘を持ってなくて、大雨の中をびしょ濡れになって歩いてて、俺は思わず彼女のもとへ行って自分の傘をさした。

どうしてそんなことをしたのか。

元々俺は人見知りだし、人と関わるのがそれほど得意な方でもない。だからあのとき行為咄嗟に取ったもので、無意識にそうしていたというのが多分一番正しいと思う。何より大雨に打たれながら歩く人をそのまま見過ごすことができなかった。本当にただそれだけのことだったと思う。

女性は当然驚いて「え?」って感じで俺を見つめてきて、気まずかった。俺も慌ててしまって、しどろもどろになりながらも大雨の中を傘もささないで歩いていたからとか、そんなことを言ってたと思う。

それから少し話をして、彼女の家がそれほど遠くないことが分かった。家まで送っていきますと申し出ると女性は少し悩む素振りをみせて、それからお願いされた。送る道中はもちろん相合傘状態で、その間は何を喋ったか全然覚えてない。それほど会話もなかったと思う。何より俺は非モテで、そういったことに慣れていなかったので、とにかく緊張してた。彼女アパートにつくとそこで別れて、連絡先を交換した。

翌日のことだった。本当にびっくりしたのを覚えてる。彼女の方から連絡があって、もしかして◯◯?と大学名を言われ、当たっていたのだ。そして彼女も俺と同じ大学で、一年先輩であることが判明した。同時に、お礼に学食を奢るから来てと言われて一緒に昼食を食べたんだ。そこで色々と話して、どうやら彼女の方は俺のことを何度か見かけたことがあったらしい。

俺の方は先輩のことを知らなくて、ちょっと傷ついたみたいだった。俺は多分学年が違うからとかちょうど取ってる講義時間が違ったからですとか、とにかくテンパりながら色々言った。

先輩は冗談だよって笑ってくれて、そのとき笑顔が美しい…というか、なんか凛とした雰囲気の人なのに可愛くて、印象的で、今でも覚えてる。

それから交流が始まって、お互いはっきりと告白すると言ったことがないまま先輩と付き合い始めた。

そうなんだよ…こうやって、改めて書き出してみて分かったんだけど、そういえば告白してなかったな…ってことに気がついた。

でも全く告白をしていない訳じゃない。ただ順序が少しおかしいというか、告白は一度きりで、「結婚してください」と俺から言ったときだけだと思う。

今日、また大雨だった。駅に向かって歩いてるとき、傘もささずに歩いている年配のご婦人が居た。大雨の中、その人だけが雨に打たれていて、俺は気づけば女性を傘に入れていた。驚かれて、俺はテンパりながらまた説明して、それで二人で駅まで一緒に歩いていった。ご婦人は気さくな方で、よく話しかけてくれて、それで10分くらい楽しく駅まで歩いた。駅に着くと深々と頭を下げてくれて、感謝の印だからデパ地下お菓子まで頂いてしまった。

申し訳ないのでいいですよと言うとご婦人は「嬉しかたから、いいのよ」と言ってくれた。

それでさっき帰って妻にそのお菓子を渡したら「どうしたの!?」って驚いたから、ことの顛末説明した。

そうしたら「10年前と変わってないね」と微笑んで言ってくれて、なんだか胸がぎゅっとなった。

本当に嬉しかたから、思わずここに書いてみた。

それと高説を垂れるみたいで悪いけど、ちょっとした優しさが人を幸せにするなら、その幸せ自分にも必ず帰ってくるよというのを、もし共感してくれたら俺はすごく嬉しい

2024-09-26

忘れていたけどグリコシステム障害顛末はどうなったの?日経取材していないの?一部では訴訟問題にまで発展するとまでいわれていたのに。グリコ世襲社長責任を取ったわけでもなく。オレなんかカル鉄ミルク何ヶ月も飲めなかったのにな

2024-09-24

キチガイみたいに喚いて駅員を激詰めしてる人

稀にいるけど何に憤ってるんだろう

一回事の顛末を聴いてみたい

anond:20240923233830

民主党政権取ったときに、彼らが政権運営に慣れるまでもう少し時間を与えられるだけの余裕が国民にあればよかったんだけどね

鳩山由紀夫は本当に酷く叩かれたけど、国民の側に育てる気があれば割と良い首相になれたと思うんだよな

頭はめちゃくちゃ良いしさ

結局、民主党崩壊してしまって、二大政党制を実現するために導入された小選挙区制自民党一強をより推し進める結果に終わってしまった

小選挙区制実現に動いたのは小沢一郎だったと思うけど、彼はこの顛末についてどう思ってるのかね

2024-09-13

繊細さんの行動原理

ちょっと前、所属していた趣味コミュニティとある繊細さんが加入したことゆっくり活動ブレーキが掛かり、ついに事実上解散状態になった。

その顛末については本人に伝わると良くないので書かない。

そういう内容を期待しているひとはこれ以上読む必要はない。

ただ繊細さんを間近で目撃して、なんとか活動を盛り返せないかと色々努力してコミュニケーションをとってみた(無駄だったけど…)経験から、繊細さんの行動原理何となく分かってきたので書いておこうと思う。

行動原理は単純で「繊細さんは常に命の危機を感じている人間である」ということ。

この前提が分かっていれば、いろいろな行動に説明が付く。

命の危険に瀕した人間、例えば船で遭難した人間が仲間の死体を食べる、あるいは殺して食べることは罪ではあるが理解はできると思う。

命の危機を感じている人間が、公平性や遵法性をいったん棚上げして利己的に行動することはごく自然なことだ。

繊細でない人間は命の危機を感じていないので、他人の行動にどの程度干渉するかは多少の個人差はあってもある種のフェアネスに基づいて判断している。

多少自分不快であっても、客観的に見て相手の行動に自分干渉するのは不適切である判断すれば、その不快は受け入れる。

しかし繊細さんとは常に喉元にナイフを突きつけられて生活している人間なので、その不快を少しでも受け入れればそれは即ち死を意味する。

そのため公平性を踏み越えてでも自分不快排除しようとする。というか、そうせざるを得ない。

最初、まだ行動原理理解していなかったころは繊細さんのことを傲慢人間だと思っていた。

でもどうやらそうではなく、死との距離が近いひとなんだということが分かった。

また、繊細さんは自らが弱者であるという強い信念を持っている。

当然だ。常にナイフを喉元に突き付けられているのだから主観的には、それはそれは圧倒的な弱者だろう。

大した上下関係もない緩い趣味コミュニティの中であっても、その意識は変わらない。

圧倒的弱者なのだから配慮をされなければ生きてはいけない。

配慮されることは特別扱いなのではなく、生存のための大前提なのだ

から常に配慮されている「べき」で、それが無いということは加害されているのと同義である

この意識にも最初は戸惑った。何しろ向こうはお客さんでもなければこちらも仕事でやってる訳ではないのに、当然のように特別扱い要求されるのだ。

そして繊細さんは生存のための武器として、態度や間接的な言葉他人コントロールする術に長けている。

その技術は彼、彼女が唯一持ちうる武器であり、命綱であり、呼吸をするようにほとんど無意識に使っている手足でもある。

繊細さんのコミュニケーションは常に前提として「被害者たる自分」が置かれており、そのため、相対した人間自由自在加害者に変えることが出来る。

そして何より厄介なことに、このような行動に「相手を陥れよう」だとか「自分が優位に立とう」という意識は、一切無い。

上記説明した通り、これらの行動は生存のための命綱に過ぎないので、罪の意識も無ければ、相手自由を奪っているということに気付くこともない。

繊細さんからしたら自分被害者であり、相手加害者であることは決定事項であり、覆ることのない真実なのだ

例え、客観的に見て言いがかりだとしても、目の前の人間から加害者扱いされて平気な人間はあまりいない。

まして、そんな思いをしてまで趣味コミュニティを維持しようと思う人もいない。

繊細さんを除いてこっそり再結成すればいいと思われるかもしれないが、万が一そのことが相手に知られたらと思うと、気が重い。

我々はもうすでに、あの人が恐ろしくなっている。

さて、そんなわけで私の所属していたコミュニティは緩やかに死を迎えた。

私の経験から言えることはひとつ

コミュニティに繊細さんが入ってきたとき自分が善人でいたいなら、そのコミュニティのことは諦めろ。

2024-09-10

anond:20240910231156

なれよ!!

なーれーよーーー!

そして増田顛末をかけよーーー!

2024-09-06

エイリアンロムルス見てデータ感情チップ顛末を思い出す

エイリアンロムルスはすごく良かったです。おすすめ。公開初日なのでネタバレしません。

それはともかく、見ていてふと、思ったことがあったんです。

スタートレックの話。

スタートレック長寿SFで1番人気があるのは初代よりむしろ2作目の新スタートレックTNG)で、1番人気があったキャラデータ少佐というアンドロイドキャラクターでした。

データは端的に言うとオズの魔法使い人間になりたいブリキ人形です。スタートレック世界でもデータのようなアンドロイドがたくさんいるわけではなく、彼はイレギュラー存在で、周りも戸惑いはしますが、そのトンチンカンさを愛し、有能さを認め、彼が彼であるままを受け入れている、そういうキャラでした。

シリーズが終わったあとの映画で、データにはついに感情チップが搭載され、データはついに人間感情理解し、戸惑いはしたのですが望んだ「人間」になることができました。ヨカッタネ

これに当時子供だった私は猛烈にガッカリし、腹を立て、何か自分大事にしてきたものを壊されたような気がして失望しました。

その時はうまく整理できなかったんですが、今日ふと思ったんです。データって、今風に言うと、ニューロダイバーシティ体現みたいなキャラだったのに、そしてそのありのままが受け入れられている姿を描いていたのに、無理くりに「定型人間」にさせられてしまって、それをハッピーエンドしたことが私は悲しかったんだなと。

もちろん「レインマン」とかわかりやす作品はあると思いますが、明らかにニューロダイバージェント、もっと言うとすごくASD的なキャラクターが普通に出てきてでも悪役ではなくて、「こういう人もいるよね」とキャラとして受け入れられていて立ってる作品というとシャーロックあたりからかなと思います。その前は、人間人間らしく、感情たっぷり描くキャラが正しくて、そうじゃない「サイコパス」的なキャラは出てきても、理解のできないおかしな悪役が多かったと思います。(シャーロックの後はハンニバルウィル・グラハムとかちょっと普通じゃないけど社会に生きていて、こういう人もいるよねという作品も増えましたね)

子供の頃の私はデータ感情移入していたんだと思います。多くの、定型じゃないSFオタクたちもみんなどこかしらそうだった気がします。(TNGには、socially awkwardなオタクの心を無茶苦茶に傷つけるようなレジナルドバークレーというキャラもいますが、それは置いといて。)だから、socially awkwardでもいいんだよ、社会は受け入れてくれるよっていうデータのことを、彼の幸せを、製作陣がぶち壊してしまったのが悲しかったんだなと30数年越しに思いました。

2024-09-01

anond:20240831230120

https://web.archive.org/web/20240901055940/https://anond.hatelabo.jp/20240831230120

https://anond.hatelabo.jp/20240831230120

■これはカスハラなんだろうか

どうもスマートフォンが見つからない。

探す機能場所検索してみると、本日訪れた大型スーパーの周辺にあるらしい。

恐らくセルフレジポイント登録したとき操作したまま置き忘れたようだ。

閉店前に再び来店し、近くにいた男性店員に声を書けた。

私「すいません、店内でスマートフォンを忘れてしまったのですが。今日12から13時です」

男「あはい、探してみますね。なにか特徴とかありますか」

私「はい、あの・・・長いストラップがついてます

男「今日12時ですね」

私「12から、13時です」

男「あ、13時。はい。少々お待ちください。」

その後5分ぐらいでスマートフォンは戻ってきた。ロックを解除して私の所有物だと証明する。お礼をいう。ここまでは良かった。むしろ私のスマートフォンを拾ってくれた店員には感謝しかない。

本当にありがとうございました

しかし、その後の店員の何気ない一言で全てがひっくり返った。

男「それではちょっと書いてもらいたい書類があるのですが。日本語は書けますか?」

私「はっ?」

それまでのスマホが無事に見つかったときの安堵感。ちゃんと拾ってくれて店内のバックヤードなりで預かってくれたスーパー店員に対する感謝気持ち

それらの安らかなプラス感情が全てひっくり返って、一瞬でズブ黒い負の感情差し替わった。

男の店員から差し出されたのはボールペンと何かの受取証みたいなもの

必要事項として自分名前と住所と電話番号を記入らしい。

多分、遺失物として警察に届けていたからその手続き関係で書くのだろう。

私の過失でわざわざ警察にまで何か連絡させてしまったのは痛み入るが、とにかく、そこにあったのは、私の名前と住所と電話番号だけを書くだけの1枚のペラペラ書類

もちろん他にも色々と書いてあったとは思うが、とにかくこの時点で脳溢血するほど憤死しそうな感じで怒りの感情支配されていたので、書類の中身は知らない。

男「警察に出す書類があるので」

私「いやそもそも日本人ですけど」

男「あ、そうでしたか

私「・・・拾ってくれた手前感謝はしてるけど、すごく気分が悪いですね」

男「すいません」

私「なんでそんなことを?」

男「外国の方かと思ったので」

私の外見から言うと髪の色は黒。肌の色は黄色で少し焼けてる。背丈も低い方。メガネはかけておらずマスク着用。

くたびれた中年日本人しか見えないと思う。韓国人みたいなサラサラ髪型メイク中国人みたいなツヤツヤの肌やメガネはしていない。

少なくとも容姿から外国人を想起させる要素はどこにもないし、スマホだって別に外国のものと感じさせるようなアクセサリーなどは一切ないはず。

なぜ、この男は私を外国人と決めつけた。別に外国人が多い地域ではないし、外国人が多く利用するスーパーでもないだろう。

たとえば預かってもらったスマホ外国語のメッセージが表示されていたとかなら分かるが、そんなのは普段からOSレベルでもう100%純粋日本語一択だ。英語すら怪しいから。

しかもだ。

店員から提示された書類は、名前と住所と電話番号を書くだけのもの

たとえ外国人であっても日本に来て半年から1年ぐらいあればすぐに書けるレベルのものではないか

逆に言うと、そのレベルの識字能力もない外国人の人間だと決めつけられた。

自分の 名 前 と 住 所 を 日 本 語 で 書 け な い レ ベ ル の外国人と決めつけられた。

自分の 名 前 と 住 所 を 日 本 語 で 書 け な い レ ベ ル の外国人と決めつけられた。

自分の 名 前 と 住 所 を 日 本 語 で 書 け な い レ ベ ル の外国人と決めつけられた。

心の底から、腸の底から煮えくり返るような憤怒。もう頭に血が登ってカンカンと何か煮え滾るほどの沸騰が今起きている。

それと同時に感じているのは、これを侮辱と感じるのは私だけなんだろうかという冷静な気持ちもある。

今の時代外国ルーツがある人も珍しくない。

川口クルド人話題だが、日本日本人だけの国ではなくなってきており、差別的言動を行う人はネトウヨなどの扱いを受けつつある。

からこそ「お前は外国人ですか?」と尋ねられただけで憤怒する人は、影では外国人のことを下に見ているというそしりは免れないだろう。

しろ多民族国家の国であればルーツについて語るのは挨拶程度なのではないだろうか。

しかし、ともあれ私の心は荒波のように揺れており、もう腸が煮えくり返っている。怒髪天だ。

私は決してネトウヨではない。なのに外国人扱いをされたことを最大級侮辱だと感じて、この店員ひいてはこの会社上司に鬼電して罵声を浴びせないととても心が収まらないほどの屈辱を受けて大きく心が傷ついている。

これは恐らく数年いや10年は引っ張るだろう。もっとか。それぐらいの心がえぐられた。

置き忘れたスマホを拾ってくれた手前、そう大っぴらに怒ることもできない。

しかし怒りのあまり、その場にあった段ボールを蹴っ飛ばすぐらいのことをして退店した。

この時点でもう体外的にはカスハラかもしれない。

それだけでは収まらない。

帰宅した直後にそのスーパー会社サイトを開き、問い合わせフォームスマホを拾ってくれたことの感謝と軽い顛末を書いた上で、どうして憤怒しているかについて述べて、責任者と直接電話で話したいから至急連絡をくれと書いて送信した。

今日土曜日だが、月曜日にはむしろ自分から電話するだろう。

電話口では最大級に怒鳴り散らすかもしれない。

そのときにまだ憤怒していればの話だが、恐らくこの怒りは寝たら倍増して明日にはもうとんでもないレベルに達すると思う。

しかし、こんなに怒るのは私だけなんだろうか、という疑問も依然としてあるのだ。

日本在住ン十年、先祖代々から日本人が「自分名前と住所を書けないレベル外国人」に間違えられることは、果たして侮辱なのだろうか。

[]anond:20240831230120

■これはカスハラなんだろうか

どうもスマートフォンが見つからない。

探す機能場所検索してみると、本日訪れた大型スーパーの周辺にあるらしい。

恐らくセルフレジポイント登録したとき操作したまま置き忘れたようだ。

閉店前に再び来店し、近くにいた男性店員に声を書けた。

私「すいません、店内でスマートフォンを忘れてしまったのですが。今日12から13時です」

男「あはい、探してみますね。なにか特徴とかありますか」

私「はい、あの・・・長いストラップがついてます

男「今日12時ですね」

私「12から、13時です」

男「あ、13時。はい。少々お待ちください。」

その後5分ぐらいでスマートフォンは戻ってきた。ロックを解除して私の所有物だと証明する。お礼をいう。ここまでは良かった。むしろ私のスマートフォンを拾ってくれた店員には感謝しかない。

本当にありがとうございました

しかし、その後の店員の何気ない一言で全てがひっくり返った。

男「それではちょっと書いてもらいたい書類があるのですが。日本語は書けますか?」

私「はっ?」

それまでのスマホが無事に見つかったときの安堵感。ちゃんと拾ってくれて店内のバックヤードなりで預かってくれたスーパー店員に対する感謝気持ち

それらの安らかなプラス感情が全てひっくり返って、一瞬でズブ黒い負の感情差し替わった。

男の店員から差し出されたのはボールペンと何かの受取証みたいなもの

必要事項として自分名前と住所と電話番号を記入らしい。

多分、遺失物として警察に届けていたからその手続き関係で書くのだろう。

私の過失でわざわざ警察にまで何か連絡させてしまったのは痛み入るが、とにかく、そこにあったのは、私の名前と住所と電話番号だけを書くだけの1枚のペラペラ書類

もちろん他にも色々と書いてあったとは思うが、とにかくこの時点で脳溢血するほど憤死しそうな感じで怒りの感情支配されていたので、書類の中身は知らない。

男「警察に出す書類があるので」

私「いやそもそも日本人ですけど」

男「あ、そうでしたか

私「・・・拾ってくれた手前感謝はしてるけど、すごく気分が悪いですね」

男「すいません」

私「なんでそんなことを?」

男「外国の方かと思ったので」

私の外見から言うと髪の色は黒。肌の色は黄色で少し焼けてる。背丈も低い方。メガネはかけておらずマスク着用。

くたびれた中年日本人しか見えないと思う。韓国人みたいなサラサラ髪型メイク中国人みたいなツヤツヤの肌やメガネはしていない。

少なくとも容姿から外国人を想起させる要素はどこにもないし、スマホだって別に外国のものと感じさせるようなアクセサリーなどは一切ないはず。

なぜ、この男は私を外国人と決めつけた。別に外国人が多い地域ではないし、外国人が多く利用するスーパーでもないだろう。

たとえば預かってもらったスマホ外国語のメッセージが表示されていたとかなら分かるが、そんなのは普段からOSレベルでもう100%純粋日本語一択だ。英語すら怪しいから。

しかもだ。

店員から提示された書類は、名前と住所と電話番号を書くだけのもの

たとえ外国人であっても日本に来て半年から1年ぐらいあればすぐに書けるレベルのものではないか

逆に言うと、そのレベルの識字能力もない外国人の人間だと決めつけられた。

自分の 名 前 と 住 所 を 日 本 語 で 書 け な い レ ベ ル の外国人と決めつけられた。

自分の 名 前 と 住 所 を 日 本 語 で 書 け な い レ ベ ル の外国人と決めつけられた。

自分の 名 前 と 住 所 を 日 本 語 で 書 け な い レ ベ ル の外国人と決めつけられた。

心の底から、腸の底から煮えくり返るような憤怒。もう頭に血が登ってカンカンと何か煮え滾るほどの沸騰が今起きている。

それと同時に感じているのは、これを侮辱と感じるのは私だけなんだろうかという冷静な気持ちもある。

今の時代外国ルーツがある人も珍しくない。

川口クルド人話題だが、日本日本人だけの国ではなくなってきており、差別的言動を行う人はネトウヨなどの扱いを受けつつある。

からこそ「お前は外国人ですか?」と尋ねられただけで憤怒する人は、影では外国人のことを下に見ているというそしりは免れないだろう。

しろ多民族国家の国であればルーツについて語るのは挨拶程度なのではないだろうか。

しかし、ともあれ私の心は荒波のように揺れており、もう腸が煮えくり返っている。怒髪天だ。

私は決してネトウヨではない。なのに外国人扱いをされたことを最大級侮辱だと感じて、この店員ひいてはこの会社上司に鬼電して罵声を浴びせないととても心が収まらないほどの屈辱を受けて大きく心が傷ついている。

これは恐らく数年いや10年は引っ張るだろう。もっとか。それぐらいの心がえぐられた。

置き忘れたスマホを拾ってくれた手前、そう大っぴらに怒ることもできない。

しかし怒りのあまり、その場にあった段ボールを蹴っ飛ばすぐらいのことをして退店した。

この時点でもう体外的にはカスハラかもしれない。

それだけでは収まらない。

帰宅した直後にそのスーパー会社サイトを開き、問い合わせフォームスマホを拾ってくれたことの感謝と軽い顛末を書いた上で、どうして憤怒しているかについて述べて、責任者と直接電話で話したいから至急連絡をくれと書いて送信した。

今日土曜日だが、月曜日にはむしろ自分から電話するだろう。

電話口では最大級に怒鳴り散らすかもしれない。

そのときにまだ憤怒していればの話だが、恐らくこの怒りは寝たら倍増して明日にはもうとんでもないレベルに達すると思う。

しかし、こんなに怒るのは私だけなんだろうか、という疑問も依然としてあるのだ。

日本在住ン十年、先祖代々から日本人が「自分名前と住所を書けないレベル外国人」に間違えられることは、果たして侮辱なのだろうか。

2024-08-29

飼い猫の断脚をした話

タイトルを見た段階で「ゾッ」とした人は多いと思う。すみません

しかしながら、わたし文言を打ち込んで、改めて「ゾッ」とした。

この「ゾッ」という感覚にどうしようもなく支配され、打ちのめされていた時期を、わたしは忘れることができない。

「ゾッ」とした感覚を忘れることはできないが、今、わたし精神的に健康に、明るく過ごせている。

今、わたし精神的に健康で、明るく過ごすことができているのは九分九厘、飼い猫が元気に過ごしてくれているおかげである

そう、飼い猫は現在、とても健康的に過ごしているのだ。

「飼い猫の断脚」から約四か月が経過し、現在の猫の様子も加味して、ようやく「飼い猫の断脚」に対する重圧が軽くなってきた。

そこで、「飼い猫の断脚」についてのあれこれ(事の顛末、断脚前後の猫の様子、それに伴う人間情動の変化、現在の猫の様子など)を、ここに記しておく。

このような活動は、とてもじゃないが精神的な負荷が軽くなければできない。現在とても健康的に暮らしている飼い猫に感謝しながら、この日記を書きたいと思う。

今年十五歳になる飼い猫を、仮に「じじ」と呼ぶことにしよう。

じじは約三年前、様々な理由から実家で面倒を見る人間がいなくなった猫だった。そこで、引き取り手として名乗りを上げたのがわたしの家庭だった。

同居している家族や先住猫は、じじとは殆ど面識がなかった。だが、幸いにも我が家の住人とじじは打ち解けるのが早かった。

じじは我が家にやってきてすぐ、他の猫に交わってリビング中央に横たわり、堂々と眠るようになった。その眠っている横を通りすがるとき、じじの頭をひと撫ですると、尻尾をぱたん、と床に打ち付けて返事をする。

人間に対しての愛想は良い。人間とのコミュニケーションを恐れず、友好的に人間に接する紳士的な態度は客人から気に入られることも多かった。

じじは十歳を過ぎたおじいちゃん、且つニューフェイスにして、瞬く間に我が家アイドルとなった。

だが昨年、十年以上病気知らずのじじに変化が訪れた。

ある日、わたしがじじの歩く後姿を眺めているとき、気がついた。左後脚の関節が、コブができたように腫れ上がっていたのである

町の動物病院へ連れて行ったところ、「うちでは原因を究明できません」と断言され、腫瘍科のある医療センター紹介状を書いてもらった。

医療センター受診した結果、病名はすぐに明らかになった。

じじの体を蝕んでいる病は、悪性リンパ腫だった。所謂リンパ腺のガンである。この病気罹患して一年以上生存するケースは稀らしく、脚の関節に腫瘍ができるケースは更に稀だという。

獣医療の中でもケースが稀ということは、適切な対処がまだ正確に確立されていないということだ。

脚の関節にできている腫瘍は関節を取り囲むようにして癒着しているため、腫瘍のみを切除することは難しいという。

対処としては薬物療法か、放射線治療か、断脚か。前者二つの治療法を実行したとしても、副作用は重い。

いずれにせよ、肥大化した腫瘍を完全に消滅させる見込みはなく、そのままではいずれ歩けなくなることは明らかである。断脚を行うなら早めに。

というのが、主治医見解だった。

※かなり要約したが、主治医徹頭徹尾、いずれかの治療法を強く勧めるようなことは言わなかった。どの治療法にもメリットデメリットがあることをわたしたちにきちんと説明した上で、飼い主がどの治療法を選択するか、丁寧に寄り添い、真摯に向き合ってくれた。

つらい時期だった。

こういった、重い決断が目先に迫った場合に採りがちな「様子見」という選択が、このときばかりはできなかった。

猫の脚を切るか、重い副作用がある治療を猫に受けさせるか、病に蝕まれるままに猫の命が尽きるのを待つか。

いずれも、人間エゴイズムによる選択であることには変わりない。

結局、タイトルにも記した通りの選択をした。断脚を選んだのだ。

主治医から猫ちゃんは三本脚になっても元気な場合が多いです。じじちゃん場合年齢の割に元気ですし、手術を乗り越えれば生存する確率は高いと思います」と告げられたのも、救いの光のように感じられたからだ。

「残りの命を少しでも健康に、楽しく生きてくれるなら」という祈りのような、賭けのような思いで、断脚手術を決断した。

断脚手術を経て、変わり果てたじじが我が家へ戻ってきた。

以前からやせ細っていたじじが、脚が無くなって更に軽くなった3kgの体重を、三本脚で支えながらよぼよぼと歩いている。

便意尿意を催すと真っ直ぐ猫用トイレに行く。とても賢い。だが、ぎこちなく動かすしかない一本の後脚をトイレの中に入れられず、トイレの外で何度も粗相をした。

泣かずには、落ち込まずにはおれなかった。ああ、自分選択を誤ったのかもしれないと、粗相の後片付けをする度に思った。

もちろん、家族も泣いていた。一緒に泣いて、悲しんだ。じじの脚を、自分たちの意志ひとつ無くしてしまたことを、心の底から後悔した。

人間エゴイズムで、愛する猫を不幸にしてしまたかもしれないという現実に「ゾッ」として、それがどうしようもなく全身にこびりついたまま、しばらく剥がれなかった。

ところが、手術から一か月ほど経つと風向きが変わってきた。

じじが、二階にある寝室まで階段を駆け上がってきたのだ。しかも、ジャンプしてベッドの上に乗ってきた。

ニャン!と啼いてベッドに乗り、喉から轟音を鳴らして甘えてきたとき、感動でわたしの体は震えた。

更に、喜ばしいことは日に日に増えていった。

これまで使っていたトイレを、より広く、段差が小さいものに変えたところ、トイレが使いやすくなったらしく粗相の回数が激減した。

痩せたじじの体重を増やすために朝晩猫缶を与えるようになったのだが、味を占めたのか昼夜問わず催促し、三本脚でチョコチョコ人間の後ろを着いて回るようになった。

そして、まんまと体重も増えた。手術前よりもふくふくとしたボディラインになり、猫缶をモリモリ食べる姿が様になってきている。

また今現在、幸いなことに転移なども見つかっていない。

じじが個体として凄かったのか、そもそも猫が凄いのか分からないが、ともあれ、途轍もない適応能力に感心しきりだ。

三本脚にする選択を採り、今までよりも不便な生活にしてしまった後悔や、「断脚」という野蛮な言葉が齎す「ゾッ」という感覚はまだ存在する。

だが、じじは健康に生き延びてくれた。

猫缶をモリモリ食べ、うんちもおしっこ毎日ジャンジャンして、家中を駆け回り、ごはんを催促してニャンニャン大声を出し、寝る前は寝室まで甘えにきて喉をゴロゴロ鳴らす。

じじは十五年間生き延びて、現在でも毎日毎日、元気で健康的な姿を人間に見せてくれている。

その姿は美しく、勇敢で、立派だ。そんな猫の姿を見られていることに、わたしは心から感動している。

今はただ、こんなに嬉しいことはないと、切に思う。

2024-08-23

anond:20240823160455

有料記事の公開が悪いかどうかは程度によるとしか言えない。

今回だと「この人のことについて批判が書いてあるよ」程度ならセーフだろうけど、「あの事の批判とこの事の顛末が書いてあって……」って概要を全部説明したら記事買う意味いからそりゃダメだろう。

あとは有料記事に(今回のにあるのか知らんが)「これ知ったら元取れるわー」クラス情報があってそれをばらすならちょっとだけでもダメだろう。

誰について書いてあるのか?が今回の肝だとしたら、絶対何か言うに決まってる当事者確認取らずに批判書くのはアホだろとしか

2024-08-07

僕のヒーローアカデミアって漫画最近最終回を迎えたのでまとめて読んでみたんだけど。

どうも全体として違和感というか、構造的な問題があるように感じる。

この漫画では大多数の人達が個々人によって異なる特殊能力を持ち、それは「個性」と呼ばれている。その「個性」を用いて救助活動をする職業ヒーロー、「個性」を犯罪に用いる人間が敵(ヴィラン)と呼ばれている。

で、敵の親玉としては表向きのラスボスとして立っている若い男性と、その背後にいる「個性黎明期から黒幕がいる訳だけど。

このうち黒幕の方は本当に絶対悪とでも言うべき存在で。世界最初に「個性」に目覚めた人間であり、生まれた時から奪う事が当たり前で、他人を殺し、奪い、利用、支配し、双子の弟への執着も自己の所有物としてのもの。一応、生まれつき身寄りのない孤児で不幸な境遇ではあったものの、彼の人格形成にそういう環境要因を読み取る事は困難。本当に同情の余地など何一つない絶対悪として描かれている。そしてその黒幕は一旦、主人公幼なじみによって倒される。

一方、ラスボスの方はそれに比べれば同情すべき人間として描かれており、彼を救う事が終盤の主人公動機になっている。

しかし、主人公ラスボスとの戦いのクライマックスにて、黒幕ラスボス意識を乗っ取る。

ラスボスは触った対象崩壊させてしまう「個性」を持ち、幼い頃にその「個性」の覚醒によって家族全員を皆殺しにしてしまった過去があるんだけど。結局彼にその「個性」を植え付けたのは黒幕で、最終的に乗っ取るための仕込みだった事が発覚する。しかも幼少時のラスボスを苦しめた父親すらも、黒幕によって誘導されていた。これは重大な真相の筈なのに、それを知った(と思われる)主人公の反応が特にない。主人公黒幕を倒した後、改めて精神世界ラスボス対峙するものの、やった事は許さないと言って倒して終わる。重大な真相の扱いがあまりにも軽い。

仲間達に励まされて最後の力を振り絞る主人公の姿は、感動的ではある。しか主人公ラスボスの対比構造を強調し、ラスボスを救いたいと言わせてきたのに、最後の戦いはあっさりと、本当にあっさりと終わってしまう。そのせいか主人公の影が薄く感じてしまうというか…。元々、主人公クラスメイト父親に過ぎないキャラクターに、多くの筆量を費やした漫画だった。そちらでは彼の虐待の結果として敵に回った長男瀕死状態で生かして確保していた。それと比べると主人公ラスボス顛末は雑というか。ああい真相があったならば主人公ラスボスを生かして救おうとして、ラスボス黒幕もろとも自死するとかの方が王道なんじゃないか


最終回近くのエピローグで、ラスボスに焦点を当てた回がある。しかしその中で黒幕との関係は何故か語られない。専ら大衆マスコミが愚かで何も分かっていない、といった描写。いや社会がどうこう以前に、悪意を持った特定個人誘導された結果だし、その特定個人はどう見てもナチュラルボーン絶対悪だったんだが…!?主人公ラスボスの仲間の一人に面会し、最期言葉を伝えるが、やはり黒幕との関係特に語らない。その仲間はラスボス自分達のヒーローだったと言い、獄中で本を書いて出すんだけど、真相を知らずして本が書けるものなんだろうか。


まり物語全体としては明らかに絶対悪たる黒幕がいて、そいつが大体悪い事になっているのにも関わらず、エピローグでは何故かその存在が触れられず、世間から主人公から殆ど無視されるという不思議な事になっている。この漫画全体のテーマとしては、社会全体に問題があり、皆の努力で少しずつよくして行こうという方向性なんだと思うんだけど、それにしてはどうにも黒幕存在邪魔。まあ黒幕以外にも自然発生的な「敵」は大勢いて、それに対処する必要があるのは確かなんだけど、それにしても黒幕が作中でやった事が大きすぎてノイズなんだよね。

2024-07-31

ソシャゲ運営をしていた時の思い出 2/2

昨日投稿したもの

https://anond.hatelabo.jp/20240730192839



やがて、カスタマーサポート情報提供が入りはじめた。「ガチャで出てくるカードが複製されている」「ヤフオクなどで売られている」という内容だった。

以前からあるにはあった。この時期になって急に増えてきた。これまでは「そのような事実は把握していません」という内容を返してたけど、本格的に調査しないといけない段階に入っていた。

まり詳しく書くことはできないけど、当時の調査結果を掻い摘んで述べる。

ネット掲示板オークションを見たところ、何らかの手段での複製が可能判断

・具体的な手法まではわからない

カード個別IDを付番していないため、細かい追跡作業はできない

 ※本物・偽物の区別はできる。人力になるけど……

解決への道筋には、法律上問題が絡んでいる。

複製されたカード所有権が誰にあるか、そもそもガチャ景表法として問題がないかなど、前例のない中から弊社の見解を表明しないといけない。

業界全体の問題と言ってもいいところにまで発展してた。これまでは消費者庁グレーゾーンとして見逃してくれていた(今思えば、対応が面倒だったのだろう)。この問題が明らかになったことで、ソシャゲ課金物について、業界レベルでの対応必要になった。

当時の私に、そんな法的見解の案を作れるはずもない。また、ベンチャー企業である弊社にそんな知見がある人はおらず……みんな、時間が経つとともに問題がなかったかのように振る舞いはじめた。半ば諦めていた。若き日の私に対処できることはなく、有事に備えてネット掲示板を読み漁るだけだった。あとはカスタマーサポートとか。

カードが複製できるというのは、ネット掲示板参加者には公然事実となっているようで、複製方法について真剣議論している様子があった。中にはヒントを出してる人もいた。

翌年になっても、複製問題は続いた。相変わらず問い合わせは来るし、ネットオークションでは不審レアカードが多数売られている。

こちら(運営側)では、RMT(リアルマネートレード)をしているアカウント自体はわかる。SSRコモンカードを交換してるトレードを調べればいい。でも、ユーザー処分については話が別だ。そうしようと思えば、複製カードであることを証明する必要がある(RMT自体日本法律が禁じてない)。

やろうと思えば、できたと思う。複製について、カードの元情報プロパティを見れば、いずれかの情報が本物=偽物になっている。ただ、人力での作業がどうしても入るので、現実として不可能に近かった。

この複製問題について、弊社の対処が追い付かなかった最大の原因は、対応方針が上の方でまとまっていなかったからだ……と、アラサーになった今ではわかる。社内の誰もが経験したことのない事態で、年長組でも30代くらいだ。まともに対応ができたとしたら神企業である

そんな折にも、次のコンプガチャが始まっていた。社内では危険だという声が上がっていたけど、もうすでに企画済だった。すべて完成していた。やるしかない。利益を失うことになる。

みんな、心の底ではわかってた。このままだと大変な事態を招くことを。それでも、このままでもどうにかなる道はあるんじゃないかって、ほかのメンバーも、上の人間も考えてたんだと思う。

これがドン・キホーテの夢なんだって言い出した人はいなかった。みんな風車小屋は怖かったけど、見えない力に駆り立てられて、失敗の恐怖を感じながら目をつぶって突き進んでいた。

あなたも、仕事がキツすぎて危険状態になると、そういう心持ちになることはないだろうか。組織的にそんな状態になってた。



ある日、複製方法がわかった。ネット掲示板に複製方法を上げてくれた人がいた。やり方が簡単すぎて信じてくれない人もいるだろう、それほど簡単だった。小学生でも思い付くレベルの。

炎上した。ひどかった。見事な炎上だった。ネット掲示板では、1時間以内に1000レスがついて次のスレッドに移行していた。

こうなるとは思ってなかった。炎上はしないと思っていた。複製方法がわかったとしても、「あーそういう方法ね。運営情報提供しなくきゃ~」くらいだと思ってた。現実逃避だった。

翌日には、もっと悲惨なことになった。スポーツ新聞週刊誌大手新聞社も、今回の事件を紙面に載せた。この可能だって考えてなかった。たかだかソーシャルゲームの一事件を取り上げる新聞なんてないだろう、と弊社は呑気に構えていた。

この日から、私は電話当番になった。取引先や、名も知らぬ人間や、マスコミその他いろんな人達からの問い合わせに答えることになった。心ない言葉ボコボコにされた。上司に代わろうとすると、「お前が答えろ!!」と返される。

それだけじゃなくて、チームリーダー層が役員会に報告を上げるための資料作りも命じられた。毎日深夜帰りになって、ホーム電車がくると飛び込みたくなったり、自動車が走っていると、ハンドル操作を誤って私を轢いてくれないかな、そしたら会社に行かなくていいのに……と思うようになっていた。

全力で対応に走ったものの、弊社にできることは限られていた。あまり経験が不足していた。できることといえば、コモン弁護士への相談と、収益を失わない程度に幣タイトル継続させることだった(※トレード機能をしばらく制限)。

あとは、法律論をベースにしてどういう対応をしていくか……私が知っているのはここまでだ。当時のオフィスは確かに狭かったけど、若手社員が手に入る情報はこの程度のものだった。

どういう議論があって、最終的にあの対応になったのかはわからない。十分な対応だったかといえば、そうともいえるし、そうでないともいえる。報道されている範囲説明する。

・複製ができないよう対策実施

・複製及びRMTに関わったアカウントは(真っ黒に限り)永久凍結

・複製されたカードプログラム+人力判定で順次削除

監督官庁への顛末書と改善報告書の提出

コンプガチャ廃止して新しいガチャシステムに変更

カードを複製した人への損害賠償請求は行わなかった。電子データであるカード金銭価値があると認めたことになるから

個人勝手富くじ(ガチャ)を作って売ったら捕まる。ソシャゲガチャにその要素があったと認めることになってしまう。

※今は「ソシャゲガチャ景品表示法の景品に該当しない」となっている。当時は消費者庁見解を表明してなくて、慎重な対応必要だった。

今だから言うけど、カード複製は反社組織がやっていたように思う。最初素人が見つけただけで、それが広がっていったのかなって。

多くのソシャゲにある通常の1回300円などのガチャ違反でないのは、『ソーシャルカードゲーム』を利用するための取引物だからあくま利用者は、ソシャゲというサービスに対してお金を支払う。ガチャ自体は仕掛けにすぎない。

でも、特定カード(景品)を手に入れるためにコンプガチャを回さないといけないとなると、グレーゾーンからクロに変わる。絵合わせ、という違法行為。それが消費者庁見解だった。

騒動後に発表されたソシャゲアニメも、ひどい叩かれようだった。Youtubeでもニコニコ動画でも、「コンプガチャ推進クソアニメ」というコメントが多数あった。本当はニコ動配信予定だったのに、時流に従ってやめざるを得なくなった。地上波放送されたのは救いだった。



その年の瀬会社を辞めたいと思った。一方で、そんなに早くやめたら転職で不利になるんじゃ? という不安もあって、あと1年、長くても2年だけ働くことにした。そのあたりの時期がくる頃には、転職先を見つけて退職した。

理由としては、自分反社会的なことをしてると思ったから。消費者(プレイヤー)から、とにかくお金をもらうことばかりを考えている会社で働いてる気がしたから。

……今は、やっぱりゲーム業界にいる。ゲームプランナーの端くれとして家庭用のタイトルを作ってる。大きい会社とかじゃない。中くらいのところである

実際、アップルグーグル配信しているソシャゲの一部は反社組織(の企業舎弟)が作っている。内容は純然たるギャンブルでも、ガワだけを美少女ゲームにしていることが極めて多い。

あの当時(2012頃)は、自分でも法律とか勉強して、どうやったら今の事態解決できるか、そしてその後は、利用者お金の苦労をせずにゲームを楽しめる方法自分なりに考えていた。

そして、導き出した。

有料ガチャをやめればいい。

当たり前のことだった。月額料金制にして、ガチャで出るのはおまけカードだけにして、魅力的なカードについては参加者同士によるゲーム通貨での入札にすればいい。回復アイテムや便利アイテムなど、いわゆる時短グッズは普通に現金で売ればいいと思う。

そんなゲームが、かつてあった。私が最初担当した穴掘りゲームだ。岩を砕いて地面を掘り進めるだけの、ボタン一つでできる単純なゲームだった。奥が深かった。

参加者同士で交流できる掲示板があって、宝を発掘して集めたポイントを貯めてアバターと交換できた。みんな楽しくプレイしていたっけ。



ここまで付き合ってくれてありがとう

これからも、ゲームを作る側の1人として、いい作品を残せたらと思う。

よろしければ、心の中で応援をお願いします。

最後に、思い出深い利用者について。

感謝言葉を伝えたい。

1人目

の子は、カードトレード掲示板管理人だった。10万人以上の登録がある掲示板の。高校生女の子1人で開設スタートして、最後まで1人で管理していた。掲示板を作った目的参加者に共有して、利用規約を制定して、参加者からの苦情にも対応していた。経営力のある子だった。利用者トラブル仲裁をしているのを何度も見させてもらいました。ゲームを好きになってくれてありがとうね。

2人目

カード情報まとめクラブの人。全てのカード情報を集めるという目的団体があって、ある参加者がいた。その人は、数学理論を使ってゲーム攻略最適化や、コンプガチャ期待値研究していた。私も興味深く読ませてもらったし、騒動当時も上への報告の一部に使わせてもらった。確か、プロフィールには京都大学卒業して帝人に勤めているとあった(※今はアカウントが残ってない)。ほかの運営スタッフの人も、幣タイトル情熱思い入れのある人ばかりだった。感謝している。

3人目

カードの複製について最初情報提供してくれた利用者の人。ネット掲示板を見ていれば、いつか犯人尻尾を出すとのアドバイスをいただいた。おそらく若い人かなと思う。幣タイトルが好きだからこそ、こういうメッセージをくれたんだと思う。本当にありがとうございました

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