2020-06-10

ツイステが好きでも嫌いでもない私の所感

前置き

 初めまして。

 先日ふとした出来心ツイステッドワンダーランドに関するお気持ちブログを読んでしまい、それ以来色々と考えてしまっている別ジャンル腐女子(いい歳)です。

 

 まずはじめに、私のスタンスとこの文章で何が言いたいかという結論だけ先に書いておきます

 

 私はツイステのことを特別好きでも嫌いでもないし、作品自体になんらかの罪があるとは思っていません。(そのうち気が向いたらやってみたいなと思っています

 その上で、

 

 「この作品コンテンツとして公式供給されているものだし、それを楽しむことは何も悪くない。しか作品性質上、苦手な人にとっては極めて苦手なものになると思うので、楽しんでいる人もちょっとだけ、苦手な人に配慮してあげたらいいんじゃないか」

 

 と思っています

 ツイステファンの皆様がこれからも楽しく遊べたら、そしてツイステが苦手だと言う方の毎日が少しでも楽なものになればと願っています

 

 私が言いたいことは以上なので、ここで引き返していただいて全く構わないのですが、色々と考えたので以下に雑考も置いておきます

 どうしてそういう思いに至ったか、が気になる人はどうぞ。長いです。

 

ツイステについて思ったこ

 私自身は特別ディズニー作品思い入れの深い人間ではないのですが、ツイステが発表された時は、それでもかなり驚きました。

 理由は大きく分けて二つあります

(1)従来のディズニーアニメ作品とのギャップに対する驚き

 ディズニーアニメといえば、「おとぎばなし」、「メインキャラクター可愛い動物プリンセス」、「海外アニメ特有の絵柄」といったイメージが強く、実際にこれまで公式に配給されるコンテンツはその大枠を出ないものであったと思います

 これに対し、ツイステはそうした従来のディズニーアニメ作品イメージをよくも悪くも覆すものでした。

 (※ディズニー作品でも実写映画はもうちょっとダーク&アダルティ雰囲気のものも多いと思うので、ここではツイステと、ツイステの中でモチーフとして使用されているディズニーアニメ作品のみに絞って考えています。)

 ディズニーアニメとは、「大人子どもも楽しめて、教養ユーモアに富み、映像は美しいか、または可愛らしい。血が出ない。グロくない。一般的感覚ではエロくもない。子供をメインターゲットとしつつ大人の鑑賞にも堪える全年齢作品」だと思っていましたので、「そうした作品群を原作モチーフ)とした、サブカル的な作品が、公式コンテンツとして配信された」というのは素直に驚きです。

 

(2)ディズニーって二次創作に厳しいんじゃなかったっけ?という驚き

 ひと昔前、ディズニーには「著作権にめちゃくちゃ厳しい」というイメージがありました。

 近年はディズニーに限らず、版権元がファンアートに寛容な雰囲気が広がっており、ここ数年の間にはディズニー関係ファンアートを目にする機会が大幅に増えた(体感)と感じています

 ですが「ディズニー作品は手を出してはいけない聖域あるいはハザードゾーン」というのが暗黙の了解、もとい暗黙の常識だった時代は確かにありました。なので、いかにも女性オタクに受けそうな(というと語弊がありそうですが、私自身女オタク別にオタク蔑視はしておりません)、二次創作が盛り上がりそうな毛色の作品を、あのディズニーが、公式コンテンツとして出してきたのは驚きを通り越して衝撃です。

 

 

 こうした驚きを経て、私が次に思ったのは「この作品面白そうだけどヤバそう」でした。

 なぜそう思ったのか、というと、居並ぶ美麗なイケメンたちを見て「これエロ同人とか描く人が出てくるよね?」と咄嗟に思ったからです。

 エロ同人が悪いとは言っていません。好きです。

 ただ、「ディズニーエロ同人がまかりとおる時代になる」なんて一昔前なら考えられないことでしたから、エロ同人もたしなむ年代物の腐女子として、素直に「ヤバくね!?」と思ったのです。

 

 そして、ディズニーはそういう日本オタク文化をも許容するのだろうかと驚き、首を傾げ、同時に「この作品蛇蝎の如く嫌う人も出てくるだろうな」と感じました。

 

なぜ、嫌だと感じる人が発生するのか

 以前拝読した「お気持ちブログで、「ツイステはキャラクター性的搾取」という文言を目にしました。

 その意見の正誤、公式コンテンツ性的かどうかはさておき、あたりを見回してみると現に「ツイステキャラに性的な目を向けている人」が少なからずいるということは間違いではありません。

 

 もちろん、すべてのツイステファンの方がそうではないと思いますが、事実としてツイッターのTLには「●●くん、えっち」「R18同人誌買いたい」という声が、ごく普通に流れてくるようになりました。

 

 元々そういうTLですので、それ自体に驚きはありません。

 公式はそれすら意識して売り出していると思いますし、「そりゃそうなるよね」という感想です。

 あんな美麗なキャラ達を並べ立てられて、ストーリーもよいという評判。

 それを受けて、このサブカル大国で世のオタク達が何をし始めるのか、天下のディズニーが想定していないわけがない。

 個人的には、ツイステを発表したことで、ディズニーはツイステに関して「多少のことは許容する」という方針なのだ解釈しています

 ですから二次創作してる人を白い目で見ることもないですし、楽しみたいように楽しめばいいと思う。

 

 でも一方で、「従来のディズニー作品が好きだった、ツイステは受け入れられない」人の気持ちを考えると、辛い気持ちになります

 (※従来のディズニー作品が好きで、ツイステも好きになれる人は今一点の曇りもなくハッピーだと思いますので、ここでは考慮していません。)

 

 

辛い気持ちもわかる。でも、楽しんでる人が悪いわけじゃない。

 子供の頃から慣れ親しんだ大好きなキャラクター、をモチーフとしているキャラクターがいる。

 そこまでは多分許容範囲でしょう。でも、それを「えっちだ」と言ってはばからない人がいる。

 中には「原作は知らないけど」と言っている人もいるかもしれません。

 

 「原作もツイステも好きで楽しんでる人」にとっては問題いかもしれませんが、「原作は好きだがツイステは苦手な人」にとっては、その状況は辛いだろうなと思います

 「AはBをモチーフとしたキャラ」と、「BはAのモチーフになったキャラ」では主体が違いますよね。

 元々Bが好きな人からしたら、なんでこんなことに、となるのは、自然感情かなと思います

 さらにAが有名になって一人歩きし始めて、AもBも知らない人にAの情報けが残る、ということにもなり得る。それは悲しいし、悔しいですよね。

 

 でも、公式という一次ソース提供しているもの消費者が消費して楽しむことは何も悪くないのです。

 では怒っている人は何に怒っているのだろうと考えると、私は、「ツイステを公式のものとして送り出した公式」に腹を立ててる人が多いんじゃないかなあと予想しています

 

 拝読したブログ文章からは、激しい怒りと辛さを感じました。

 与えられたコンテンツを楽しんでる人たちが悪いわけでないとしても、作った公式が、それに乗っかる世の中が、悲しくてしんどくて、結果的に多少的外れ言論になったとしても、吐き出したくてしょうがなかったんだろうなと思います

 

思い入れが深すぎて、傷ついてしまうのはもう仕方ない。

 私は、とある作品子どものころから大好きです。

 ディズニーアニメ同様、「子供をメインターゲットとしつつ大人の鑑賞にも堪える全年齢作品」にカテゴライズされるだろう作品です。

 オタクになっても、腐女子になっても、その作品は私にとって特別存在であり続けました。

 キャラクター擬人化(美形化)した二次創作を読んでみたこともあるし、それはそれで楽しんでいました。

 

 でもそれには「二次創作だったから」楽しめていたという側面があります

 なぜなら、「原作者は絶対にそんなことをしないはず」と(勝手に)信じているからで、私も私の好きなジャンル公式がツイステのようなコンテンツを出してきたら恐らく発狂します。

 (ネタギャグの一環で片付けられるジャンルであれば別かもしれません。)

 

 言葉が悪くなってしまますが、「ツイステでディズニー作品が汚されてしまった」と感じる人は、「ディズニー公式コンテンツとしてこういうものはありえない」と(勝手に)信じていたのだと思います

 今まで「ありえない」と思っていたものが、公式的には「(実は)アリだった」というのがここへ来て明らかになった。「勝手に信じて勝手に裏切られただけ」という人もいるとは思いますが、私個人的には、ディズニーはそう信じさせるムーブをしてきたと思っています。ですから裏切られたと感じる人がいても無理はないと思うし、そういう人達にはお気の毒と言うより他にありません。

 

 公式が敵に回ると本当にひたすら辛いんですよね……だって、どんなに嫌でも公式なんだもの

 二次創作だったら「二次創作から」で目を瞑れることも、公式にされたらしんどい。逃げ場がない。

 そういう気持ちは分かります

 

じゃあ、どうしたらいいんだろう。

 そういうモヤモヤを抱えて、でもどうすることもできない人達がいるということを頭の片隅に置いてみませんか。

 「みんな住み分けるべきだ!」とは言いません。ただ、「住み分けたい人が自主的住み分けられるように、手伝ってあげられませんか」と申し上げたい。

 

 フォロワーさんたちがどんどんハマっていった結果、TLがツイステ関連ワードで溢れ、本来探したい情報が埋もれるという現象は私のTLでも既に起こっております

 今はワードミュートしていますが、他の方が指摘されていたとおり、タグ作品名の表記なしで回ってくるファンアートは防ぎようがないのです。

 

 私はツイステが特別好きでも嫌いでもないので、周ってきたら「最近本当多いな…(アカウントごとミュート)」で済みますが、ツイステが苦手な人にとっては、それらを一瞬目にすることさえ苦しいと思うのです。

 「勝手に苦しんでいるだけ」「嫌なら見るな」と思う人もいると思います。その言い分も、分かります

 でも、楽しんでいる側は特に困っていないのですから、「嫌な人には届かないようにしてあげる」くらいの配慮はしてあげてもいいと思うのです。大した手間ではないし、タグをつけておけば探す側にとっても容易で一挙両得ですよね。

 

 ちなみに外野的には、ファンアートの投稿時にはキャラ名だけでなく作品名も一緒に入れてほしいなと思います

 (キャラが多いうえ、あだ名で呼んでいる人もいたりすると、ワードミュートでは拾い切れないのです。)

 

 最後にもう一度、ツイステファンの皆様がこれからも楽しく遊べたら、そしてツイステが苦手だと言う方の毎日が少しでも楽なものになればと願っています

 








ぼやき

 なんでこんな自分にとって毒にも薬にもならないことをとくとくと考えてしまたかというと、昨年、大好きだったとある作品のとんでもない続編が発売され、「公式がこれを公式コンテンツとして出してくるのか」と憤怒と憎悪を滾らせてしまった自分気持ちを思い出して、「ツイステが苦手な人」に共感しすぎてしまったのです。

 辛いうえに、気持ちを吐き出したら反対意見がどっと押し寄せて、なおさら辛くなったよね。そう思ったらますますしんどくて、その気持ちもわかるよ、そう思っちゃっても仕方ないよって、聞こえなくても言いたかった。

 そのブログによって傷ついたツイステファンの人もいるでしょうから、どっちが悪いとかいうことではないんですが、吐き出さずにはおれなかった人の気持ちもわかるんです。

 ミュート徹底してもトレンドに上がってたら防げないし。でもツイッターやめられるわけでもないし。自分問題しかないけど、辛いもの辛いですよね。

 ツイッターさんトレンドまで含めてミュートできるようにするか、トレンド非表示機能ください。

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