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はてなキーワード: 元増田とは

2023-10-03

anond:20231002170344

うそでしょ

自分元増田の長文読めてないのに人には自分の長文読ませようとすんの?

ちょっとそれはわがまますぎるよ

anond:20231003000739

事実そうだろ

この元増田彼女みたいに対戦ゲーム自分が弱い事を開き直る奴とか実際割と見るけど何で引退しないの?って思うぞ

2023-10-02

anond:20231002231323

ワイは左だけど同じこと思ってるで

右でも左でもないってことは元増田朝鮮人か壺信者のどちらかだろ?

俗に言う壺翼ってやつか?

anond:20231002180401

まずは元増田本人に女メンバーからセクハラがきていたら「いやです」とつたえろ。

増田本人にこないのなら相手は見極めてやってるのだからしょうがない。男メンバーにも「相手の反応をしっかり見極めて。おまえは見誤った。減点1」とつたえろ。

それでも不均等が気になるし実は自分我慢していたがこれから我慢したくないのなら、

一番穏便な手段として第三者(たとえば電車移動中の他の乗客)を引き合いにだして、ちょっとみっともない、物欲しげにみえるといったりして、

もっと治安のいい団体であれば長くまとめることができるがこのままでは手に余る(引退)とやんわりつたえればいいのでは。

anond:20230909051354

元増田ではないがラグビーワールドカップ予選プールC、フィジーvsジョージアを見た。

どこにぶら下げるか迷ったがここで。

個人的に現時点で今大会ベストゲーム

(予選プールCの状況)

試合感想ももちろんだけど、この試合プールCの状況を知っておけばより楽しめる。

プールCの他の国はウェールズオーストラリアポルトガル

事前の評価の高かった順からオーストラリアウェールズフィジージョージアポルトガルだ。

ちなみにとあるブックメーカーの、プールCの一位通過予想オッズオーストラリア(1.4倍)、ウェールズ(3.75倍)、フィジー(8.5倍)、ジョージア(67倍)、ポルトガル501倍)となっていた。

だがフタを開けてみると、ウェールズが3連勝で決勝当確オーストラリアウェールズフィジーに連敗で予選敗退の危機混沌とした情勢だ。

ジョージアポルトガル引き分けと力を出し切れていない。

そんな中でフィジージョージア試合があった。

フィジーが勝てば2位通過濃厚でジョージア予選落ち確定。ジョージアが勝てばオーストラリアが息を吹き替えし、この3ヵ国で最後椅子を争うことになる。

元々世代交代に失敗した(と見なされて)火中の栗を拾いにいく形となった、元日本代表ヘッドコーチであるエディ(現オーストラリアヘッドコーチ)の心境はいかほどであろうか。

フィジージョージアの状況)

もともと日本と同格と目されていた両チームだが試合前は圧倒的にフィジー優勢と見られていたようだ。とあるブックメーカーオッズフィジー(1.06倍)、ジョージア(14.85)倍となっていた。ジョージア勝率は1割に満たない、と評価されていたのだろう。

フィジー

トンガサモアと並ぶアイランダー南太平洋島国)の一角だが、チームカラーは全く違う。

トンガサモアが圧倒的なフィジカルを前面に押し出しラグビーをするのに対し、フィジーの特徴は自由奔放な走りにある。

前に横に時には後ろにも走り、相手をかわし、倒れても柔らかいオフロードパスをどんどん繋いでいく。

スペースを自在に走り回るラグビーで7人制では世界に君臨しており、予測不能で単純に見ていて楽しいラグビーをするので大好きなチームだ。

弱点は規律・統率。海外プレイする選手が多く、ワールドカップの時くらいしかベストメンバーが組めない都合上どうしても連携が疎かになっていた。ただ、近年はフィジー代表クローンチーム「フィジアン・ドゥルア」をスーパーラグビーに送り込み、効果もでているようだ。

大会でもウェールズと接戦を繰り広げ、オーストラリアには圧勝し、評価を上げ続けている。

ジョージア

しばらく前まではグルジアと呼ばれていた旧ソ連圏の国。レスリング、重量上げ、柔道なども盛んで日本力士を送り込む(栃ノ心など)など力勝負なら負けない国だ。

ラグビーでもそのスタイルはパワーで押す、とにかく押す。スクラムで押し、モールで押し、個人でも押す。ボールを動かし走られて負けるのは仕方ないにしてもパワーだけでは負けないラグビーをするチームだった。

しかし、2019ワールドカップとき増田解説にもあるように、そこから脚も使う、パスも使うチームへの脱皮を図っているのがジョージアだ。

昨年ウェールズを破るなど一定の評価を得ていたが、大会では、オーストラリア敗れたのはさておき、プール最弱と目されていたポルトガル引き分けるなどやや評価を落としている。

試合内容)

前半

さて本題の試合内容に入る。

ジョージアが全く予想していなかった戦術を採った。

NHK解説者も驚いていたが、ジョージアがパワー勝負を控えめに、パス繋ぎ、走ってフィジーの穴を突いていく。

解説や我々ファンも驚いたがそれ以上に驚いたのがおそらくフィジー選手たち。

事前にそういった想定をしていなかったのであろう、重量級の前進を止めるために構えていたフィジーは細かくパスを回すジョージアに全く対応できていなかった。

守備の隙間をつかれて前進される、フィジー選手は当然背走しなければならない、だがジョージアの弾出しが早くそれを遅らせようとしてオフサイドポジションからプレーをしてしまう、と悪循環に陥ってしまっていた(ジョージアにすれば計画通り)。

結果、ジョージアトライを取ることは出来なかった(※)ものの、ペナルティを犯したフィジーに対して着実にペナルティーゴールを決めて加点する。

ジョージア守備も素晴らしかった。ウェールズを苦しめオーストラリアを引き裂いたフィジーのランやパスを完全に封じ込めた。

特にリスクを取って高めにタックルし、腕とボールを抑え込むことでフィジー得意とするオフロードパスを出すことさえ許さなかったのは圧巻で、ジョージア選手たちの集中力と一歩目の出足の速さを物語っていた。

動揺のせいかフィジーラインアウトも冴えない。まぁ圧勝したオーストラリア戦でも四苦八苦していたので単純に苦手なのかもしれない。

前半フィジー0-9ジョージア

(※)前半、ジョージアトライを決めたかに思われたがスローフォワードパスを前に投げる反則)との判定であった。

NHK解説者はスローフォワードではないと考えたようで「この判定は波紋を呼びそうです」とまで言った。

真横から映像でなかったので私にはこれがスローフォワードだったのかどうかはわからないが、トライに直結するシーンなのでTMOビデオ判定)くらいはした方がよかったと思う。

ちなみにこの後、解説者は「ラグビーは前に走っているので、真横に投げても走って慣性で前に流れる分はスローフォワードではない(だから今回はスローフォワードではない)」と解説していたが、これは誤りではないだろうか。

私の感覚だと次のような感じだ。

・確かに多少前に流れる程度では流れを重視して細かく反則をとらないことが多い

特にスピード得点を重視するスーパーラグビーではトライシーンを含めて反則を取っていない

・ただし、原則としては反則で、特にワールドカップトライシーンではかなり厳格に運用されている

まぁ経験者ではなく、テレビで見、たまにスタジアムにいく程度のファン目線しかないので有識者解説を求む。

後半

ジョージア戦術ははっきりした。だが後半もこれを続けるのか、それとも往年のジョージアに戻るのか。そもそも前半から全力と思われるが体力は続くのか。

予想外の展開に動揺したと思われるフィジーはこれまでであればクールダウンは難しい。果たして落ち着けるのか。後半がスタートした。

ジョージア戦術は変わらない。もちろんFWも使う、スクラムでも押すがしっかりパスも回し走りもする。この辺で気づいたがジョージアは極めてオーソドックスラグビーを高レベルで実現しているようだ。

フィジー戦術は変えない。だがハーフタイムを挟み落ち着けたのか一つ一つのプレーの精度が上がってきた。

ジョージアが走ってくることを前提に守備をするのでなかなかジョージア前進ができない。

フィジー攻撃の際は、タックルを受けるときに芯を外し腕を自由にすることでオフロードパスが決まり始める。

こうなると自力で上回るチームに追われるチームは怖い。

後半ずっと攻められ続け結局2トライ2ゴール1ペナルティゴールを許し

フィジー17-9ジョージア

このまま押し切られるかと思ったがまだまだ試合は終わらない。

ジョージアの体力が落ちる前にフィジーの出足が若干鈍くなってきた。

負ければ予選敗退がするジョージア、まだまだワールドカップは終わらないと気合の入り方が尋常ではない

ペナルティゴールで3点を返し、5点差としてラストプレイとなった。

こうなると観客も逆転を期待する。元々前評判が低い方に味方することが多いラグビーの観客たち、ここぞとばかりに大声援でジョージアの後押しをする。

やはりパワー勝負ではなく走るジョージア。この直前にイエローカードで14人となったフィジーディフェンスの穴を突き前にでる。かなり前進したところでフィジーに捕まりそうになる。普通なら一度倒れて仕切り直しにするところ、ジョージアはなんと前方へキックボールを転がした。フィジーの後方には誰もおらず、フィジージョージア双方の競争で勝った方が勝利となる。

あと一歩、二歩程度の差でフィジーが追い付きボールを蹴り出してノーサイド、結果は

フィジー17-12ジョージア

終わったあと、双方の選手たちがグラウンドに座り込んでしまった。激闘を物語るシーンだ。

まとめ

素晴らしい試合を見たので吐き出したくて長文を書いてしまった。

結果はフィジーが予選通過をほぼ確定させ、ジョージアとその余波でオーストラリア予選落ちする結果となった。

この試合ジョージア可能性も、フィジーの成長も十分に感じることができた。伝統国以外の活躍は今後のラグビー未来光明ともなる。今後の両国に期待したい。

anond:20231002182638

元増田です。

う〜ん、僕の増田を良く読めています

論点自体は全くズレていません。

しかし、その案は不採用とさせていただきます。お忙しい中ご協力いただいたのに、申し訳有りません。

anond:20231002181634

元増田です。

それ自体は同感です。

俺も、相手が男だろうが女だろうがちょっとでも触られたら不快すぎてすぐ帰って風呂浴びたくなるタイプなので。

また、当サークルの現状規約においても、性別根拠セクハラ定義してはおりません。

加害者女性だとしても、被害を訴える声があれば、当然さばきます

 

本当は「パーソナルスペースは半径1m。男女問わずこれを阻害した瞬間現行犯」という社会になってほしい。

だが、そうはいかないことはわかっています

うんまいこルール化できる最大公約数がないかな…

 

それから気になったところ

「酒が人間の本性を暴く」

ヤバイやつが酒で本性を現す」

同じことでは・・・

anond:20231002182801

元増田です。

誓約書自体が、「二度目があったときは〜」というもので、コレ自体がワンクッションなのですが、その前にもうワンクッションということですかね…

事後対応含め、コストがかかりますね…

あと、結局人柄とか様子に依って裁くとなると、観察者によって色はついちゃうし、現状の規約から進歩が無いと言うか…

シロとクロの付け方の根拠を、そもそも対外的説明ができないのは割りと不健全ですよね…

(今の、「被害者不快に思ったから」という根拠が不健全でないという意味ではないです。判定の根拠というか、基準を示せない中でルール化するのが不健全という意味。)

anond:20231002181523

元増田です。

俺は男だけど、相手が女だろうが男だろうが、恋人以外に身体に触られるのはめちゃくちゃイヤなタイプなんです。

ちょっと肩触られたとかちょっと顔近づけて喋られた程度の不快」といいますが、俺にとってそれは1ヶ月風呂に入ってないときと同じくらいの不快なんだよね。

俺の感覚特殊自覚はあります

からこそ、不快の程度というのは外の人間定義するのは難しいので、

 

・「セクハラとなりうる行為のもの」を定義して、それをまるごと禁止する

被害者感覚に依る

 

のどちらかにするしかないとは思っています

前者のほうが健全なのかな〜。

anond:20231002171205

一方通行感情かつ「手が届かない相手である」という2つの認識もあるため、一定ブレーキがかかっている状態

このニュアンスは分かるんだけど、昔のオタクだってそれはわかった上で俺の嫁って言ってたんじゃないかなー

元増田じゃないけどどうにもお上品っていうか冷めてる感じはするな

anond:20231002171820

そうなん?

元増田です。

地方で入ったそのココイチはお昼どき満席だった。

会社都内)の近くのココイチしょっちゅう行列してる。

個人的にはあと数年は行かなくてもいいかなと思ってます

anond:20231001225541

元増田ヴィジョンに従うと、台湾問題南シナ海尖閣等の領有権問題インドとの国境線未確定問題、等をプー中共解決するモチベーションは低いことがわかる。

本来政権打倒や内部分裂につながる国内不満分子の注意を、自国外に向けることができるからだ。

また、もし台湾侵攻が現実化し、ウクライナ問題のように戦闘が長期化すれば、プー中共が恐れている質の低い人民違和感なく削減するチャンスが得られもする。

anond:20231002115844

論点がずれていらっしゃるように存じます

元増田を読み直していただいてもよろしいでしょうか。

anond:20231002104643

元増田の言う「好きに生きていく」は、低年収でも自分趣味なりに興じながら自分一人の人生にそれなりに「満足できる」って意味じゃないの?

女のほうが、それも結婚できなかったような女のほうが間違いなく男より低年収なんだから

でも女だと「います若いイケメンよこさなきゃ通り魔やってやる」みたいなの皆無だよね

ほそぼそ成城石井とかiherbとかで変わったお茶集めて、奮発したティーポットとカップで自宅で飲んで「ていねいな暮らし」みたいなのやって満足してるイメージある

 

男は非現実的なほど高い自己評価に見合った地位トロフィーを与えないと

すぐ誰かに攻撃的になる

anond:20231001141140

これは元増田が「パパ」でも「ママ」ではなく、「オッサン」「オバサン」だからだと思う。

anond:20231001223512

鬼滅は長命「種」じゃないな

 

鬼滅の鬼は元・人間ってだけで、生き物として別種になったわけじゃないんだよね

(そのへんの読解力ゼロで「人間だって魚とか牛とか他の生き物食べるのに、鬼が人間を食べるのはダメなんですか!」とか言っちゃってる頭お子様いるけど)

つーか生き物ですらなくなってる、人間を食い殺すのはそうしたいからってだけ

 

鬼滅が描いてるのは人間の内部の悪とそのかたき討ちの話だからだろう

鬼になるかどうかが生き様の話で、別種との比較の話じゃない

 

から元増田の求めるところによるかな

登場人物の中には数百年生きてるキャラがけっこう出てくる

ただし長命種として云々的なまじわりは描かれない

2名を除けばただただ無為に長く存在してるってだけ(うち1名ははっきり「400年も生きてなんもわかってない」描写だし)

 

anond:20230929220128

その話してるでしょ。

登録しなくても消費税納税義務は発生する。

まり登録義務はないのよ。

 

追記

 

元増田文意について談義になってるの今しがた知ったので書き足すけど、官庁制度については文章をただ追っかけても意味ないよ。

その文章を作ることになった実体としての問題と経緯を追っかけない制度談義するほど無意味なことはない。

くその場限り、その一瞬だけ切り取った部分についての厳密な正確さみたいなこん棒を振り回す人いるけど(ヒマ空とか

そこに到る経緯の話は行政の話をするとき必須

なぜなら行政はその大きさと扱う単位の長さによって、過去から連続性に最も縛られなくてはならない存在から

まあ過去の記録を破棄・改ざんするの常態化してるけどさ…

anond:20231001082136

真っ当な社会生活を送れてるか心配になるという点では、どうでもいいことに悩む元増田よりも呼吸をするようにホラを吐く増田の方が問題だと思う

子供」が発見されたのは18世紀だそうだ

歴史学者フィリップ・アリエスによると、昔は「子供」がいなかったそうだ。幼児以外は労働力としての小さな人であり、「子供」ではなかった(聞いたことあるね?)。

現代でいう「子供」の概念発見されたのは近代になってから現代社会の利便のため。

 

長い人類史をみて、人間本来、「親」と「子」しかなかった。

作られた概念ではない人間性質からは、「親」でない者は齢を重ねても「子」でしかない。

 

元増田も、「親」でないなら「子」でしかない。

anond:20231001141140

追記あり】劉慈欣「三体」の好きなところと微妙なところについて

ネタバレ注意!









好きなところ

たった一つの原理から出てくる結論三部作最後まで貫いている

この物語基本的原理は次の通りだ。「宇宙資源は有限であるしかしすべての文明は成長し・生き残りたい。よって、自分が生き残るためには相手を皆殺しにしていい。さもなくば相手に殺される」。そこから出てくる結論は「相手位置がわかったら即座に抹殺するのが最適解」。「相手と対等の立場に立って交渉するには、いつでも相手文明の座標を全宇宙晒す装置を作ればいい」。

これが適用されるのは地球人エイリアン・三体人だけではない。宇宙戦争ののち、孤立した地球人宇宙船同士も相互不信に陥り、突然殺し合いを始める。この原理原則例外はない。

どうしても攻撃したくなければ、相手の脅威にならないと示すため、限定された空間の中に引きこもるしかない。

絶望的な世界観

エイリアンのたった一つの水滴という兵器に、地球の最強の兵器であってもまったく歯が立たない。あるいは、エイリアンが数百年の偽りの平和ののち、地球人を何の共感もなくジェノサイドする・餓死させることを宣告する場面。主要なキャラであっても容赦なく殺してしまう命の軽さ。無意味に死んでいく人々。愛し合うカップルであっても、異なる早さの時間に引き裂かれる。この絶望感こそが本作の醍醐味だ。

さらに、地球人文明通りすがりの三体人とは別のエイリアンの作った名刺大の兵器で、三次元から二次元物理世界に落とされて再起不能になるまで破壊されるシーン、これは最も美しく壮絶な太陽系人類滅亡の場面だ。これを読むためだけに「三体」を買うだけの値打ちがある。

それだけではない、現在宇宙四次元時空で光速が有限なのも、本来は十次元光速無限だった世界が、宇宙戦争で使われた次元兵器による「堕落」の結果だと示唆される。感動的なまでの悲観主義

SF兵器なんでもあり

宇宙戦艦、超兵器エイリアンコールドスリープ、超構造体(メガストラクチャー)、ネトゲなど、絵になる風景ばかりだ。確かにSFモチーフを大量に詰め込むと粗削りになりがちなので、作品によっては一つに絞ったほうがいいと思うこともあるんだけど、これはいい

舞台中国である

これは欧米SFではほとんど見られない。中国が扱われるとしたら古代文明の謎であるとか、悪の共産主義陣営とかで出てくることが多いので、まず中国舞台であるというのが新鮮だ。始皇帝とか荊軻かい名前が出てくるだけでもうれしい。中国から見た日本文化ってのも、なかなか見られないか楽しいケンリュウも書いているけどね。あと、中国からしても日本と言えばカミカゼ忍者茶道なのね。あとは雀魂とか)。

関係ないけど、英語版ウィキペディアは概して日本よりも記事が多いし細かいことが書いてあるが、中国の歴史については日本語版のほうに一日の長があることもある。

あと、文化大革命が背景になる中国小説とか映画とかって、面白いのが多い。

宇宙の最終的な運命まで描き切る蛮勇

クラークとか小松左京とかじゃないとやらないくらいの発想がぽんぽん出てくるのが素晴らしい。

SFリアルさを求めて、技術革命とそれによる社会の変化を描くこともあるし、現実社会問題に肉薄することもある。雑食の僕はそれはそれで面白くて大好きなんだけど、定期的にSFルーツにある「人類の、そして宇宙の終局的な運命とは」「不可解なるエイリアンとの出会い」みたいなテーマ作品をどうしても読みたくなる。

微妙なところ

概して女性の扱いが悪い

第一部でエイリアン軍勢地球に呼び寄せてしまうのは人類絶望した女性科学者・葉文潔だ。「いっそ愚かな私たちを滅ぼしてくれ」と宣言してしまう。第二部ではエイリアンに対抗するために地球資源を使い放題にしていいと許可された「面壁者」羅輯が、どうすればいいかからずに、かわいいだけの理想の妻を求める(一緒に問題を考えるパートナーではない!)。さらに、第三部ではエイリアン和解した人類が、数百年の平和を経て穏やかになっており、「日本韓国アイドルのように」「女性化」していると描写される(前に「原神」のキャラとか”男らしくない”俳優とか実際に規制されてたよね)。

そして、コールドスリープから目覚めた主人公女性・程心もエイリアン文明破壊するための報復装置を、弱気から起動し損なう(これがさっき述べたエイリアンによる人類ジェノサイド宣言につながる)。

同時にコールドスリープしていた軍人は「この社会もっと雄々しくあるべきだ」という趣旨マッチョなことを述べる。2010年SFだけどこれでいいのか。このシリーズ普通に面白いと褒めていいのかオバマさん。僕はジェンダー意識がかなり保守的なほうだと自覚してるけど、これはちょっと弁護できないな(というかこれだけ女性の扱いが悪いと、作者には過去につらいことがあったのか? って心配になる ※1)。

さらに、第三部の主人公・程心は、使者として脳だけになってエイリアン文明に入り込んだ恋人・雲天明が、エイリアン文明の中枢から伝えてきた、人類文明を救うための暗号化されたメッセージを解読し損ない、これも人類滅亡の遠因となる。

まり人類の滅亡の契機は、ほぼすべて女性に起因している(いずれエイリアンに見つかっただろうけれども、直接の契機は女性)。寡聞にして、この点を検討している評論を見かけていないけれど、ググればどっかにあると思う。

三部作全部ドラマ化するとしたら、この辺テコ入れされるんじゃないかな。

※1 同じ心配をしているのが「たんぽぽ娘」のロバート・F・ヤングで、若くてかわいらしい女の子といちゃつく小説がやたらと多い一方で、「ジョナサン宇宙クジラ」では年上の女性たちや・女性上司日常的に暴力を振るわれている描写がある。成熟した女性に対する嫌悪と恐れを読み取ってしまうのは、気のせいだろうか。

被害妄想

エイリアンとの戦争に勝つためにはどうすればいいか軍人議論する中で「エイリアンに負けるかもしれないという精神的敗北者を追放する」「エイリアンシンパスパイ排除する」という結論が出てくるの、なんというか現実中国共産党の発想なんだけど、エイリアンに対してこういう態度を取るのは欧米だと冷戦時代SFが多い(この前のホーガンとかね。でもホーガンは「未来からのホットライン」が面白いよ。「シン・エヴァ」の元ネタだし)。なんというか、「三体」が悪いというより、中国政府がいまだにスパイ大作戦な冷戦世界観世界を見ているという感覚が生々しく伝わってきて幾分げんなりする。マジで共産党が「最善の防御は皆殺し」とか考えていませんよーに。さっきの女性の扱いと含めて、数十年前のSFを読んでいる気分になってしまった。

第一からエイリアンの超粒子で地球文明監視されて物理学の発展が阻害されるんだけど、これも敵のスパイに見られているという被害妄想的な感じがする。

深読みすれば、共産党監視されている国民の恐怖・心象風景なのかもしれないけどね。

ときどきトンチキ

SFってのはある程度ブラフ必要で、トンチキな場面も出てくるんだけど(それをどうやって読者に悟らせないか仮定文学であるSFテクニック)、たとえば第一部で地球文明を隅々まで監視できるだけの技術文明を、地球ナノワイヤで倒せるってのは、ちょっと無理があるんじゃないか

総評

人類に対して敵意を持っている宇宙の中での、人類の行く末について最後まで描き切った蛮勇がとても好き。三部作の壮大さのおかげで、隠せない欠陥にもかかわらずこの作品を気に入ってしまっている。第一部よりも第二部、第三部の順で面白くなっているのもいい。自分の中では★二つから★四つ半くらいまで評価が上がっていった。作家として器が大きくなったって感じたよ。

ラストの逃避にも似た、小さな農園を備えた小宇宙も、中国伝統的美意識神仙思想隠遁に繋がっていていい。美意識が共有できると嬉しいよね。

全体として思ったのは「これって炒飯ラーメン餃子の特盛セットじゃん」ってことだった。みんながSFと聞いて思いつくネタをがっつり取り込んでいる。読んだSFの冊数が増えると、青椒肉絲とか麻婆豆腐とか黒酢酢豚とか、燕のスープとかフカヒレかいろいろあるのがわかってくるし、全部乗せを馬鹿にしたくなる気持ちも出てくるけど、なんだかんだで小さい頃に食べた大味な全部セット無性に食べたい日もある。

読書楽しい

時々どうしても受け入れられない価値観出会うこともあるけれど、なぜそう考えるようになったのか? なぜ自分不快と感じるのか? と考えると、共感的に理解できるかもしれない。少なくとも自分価値観あぶり出される。

過去批判し、そのうえで現代をよりよくしていこうと思うが、だからといって過去を見くだしたいとは思わない。好きなところ、好きになれないところ、両方を検討するのは楽しい作業だ。

本を読んだときはたった一つの気に入った言葉があればいい。映画を観たときは一つでも好きな場面を見つけられたら良しとする。美術展に出かけたら、一枚だけでも気に入った絵があれば外に出た甲斐がある。

こうして欠点もあるけれども面白かった作品について書いてみて、「もういいや」って思ってた外伝にも、手を出したくなってきた。

それではまた。

前回

今さだらけれどセンスない認定されたSF作品を弁護したい

お昼の追記

「三体」人気すごいなあ。久しぶりにバズったよ。

以下ブコメレス

人によっては人物名前を同定できるかがハードルになりそう。

これは外国文学を読むとき鬼門で、自分三国志ゲームとか小説とかで親しんでたからなんとかなったけど、そうでないとしんどいかも。

おすすめロシア文学もなかなか読んでもらえないのもこの辺りに理由がある。

基本的にはメモしたり声に出したりしてその国の言葉リズムに慣れるのがおすすめマニアになってくるとジョンとヨハネイワンが同じ起源だとか気にし出すけど、これが通用するのはアラブ世界までだしね。

この方が好きなSFもっと知りたい。

SFじゃないのも含むけど、

必読書コピペにマジレスしてみる・自分のオススメ41冊編(1)

これは読書リスト

2022年に読んだ本

ではでは。

夜の追記

良くも悪くも手触りが野蛮な旧世代SFなのがむしろSFクラスタ外にもウケた理由なのかもしれないとは思う

これはちょっと思った。原初SFにある奔放な想像力、よくそんなネタ思いついたな! みたいなのがたくさんあるのが「三体」のいいところ。

で、それがモヤモヤする理由でもある。SFが洗練されてくると科学的正確さとか政治性とかを無視するわけにはいかなくなる。自分と異なった属性に対して誤った知識が広まらないよう、表現ルールがあるのは大切だと信じる一方、気持ちの面では想像力が羽ばたくのを少しも邪魔されたくない自分もいる。だから、反発する人の気持ちもわかる。

なので、正確性とかに気をつかったSFに慣れた身からすると「こんな粗削りでもウケるんだ! 売れるんだ!」という意外さと、先を越された悔しさがある。だから元増田みたいにSFの外にまで広がった作品を「センスがない」とディスりたくなるのかも。

でも、僕も最初はそういう作品から読み始めたわけだし、重箱の隅をつつくような外れ値の古参よりも、作品を買ってくれる新しいファンがどんどん増えたほうがジャンルは育っていくし、若いファンは「にわか」呼ばわりするのを恐れずどしどし読んでほしい。

思い出したこと

そういえば第三部でアボリジニおっちゃんが出てくるけど、欧米作品だったらもっと白人文化に対して批判的だっただろうし、なんだったら三体人に押さえつけられるときももっと痛烈な言葉をはかせていただろうな。より強い文明出会たことによる悲劇メタファーとしては扱いが若干雑だ。

欧米作品とのこの辺の感覚差異面白い

他に書いた文学関係増田

村上春樹のヒロイン・登場人物たちのつながり

カズオ・イシグロ大体読んだけど好きかわからなくなった

以上。

anond:20231002074727

面白がってるのを界隈の外から真に受けちゃってるのが流行ってことなんよね

元増田岡山?)はそんなんを諌めたかったんじゃないか

anond:20231002065821

高説だと思うなよ限りなく低いところから語る低説だぞ

でもさあ要するにこれさあ

生物の本筋は子孫を残すことだと理解している奴がさ

愛せる異性を見つけた友人が人生の次のステージに完全に行っちまったよォォォォ寂しいよォォォォって長々と語ってるだけじゃん?

狭小化の前の投稿してきた奴が元増田なのか知らねえけどさ

相手の明白な間違いを看過してあげて言いたいことを汲み取ってボールを投げ返すわけでもなく、ただ揚げ足取ってドヤ顔キメてるあたり

こいつもガキをこさえる予定なさそうだよなって思っちゃうよね

はてなも中々のモンスター巣窟で愉快だで

anond:20231002055616

矮小化ァァ?バカ言ってんじゃないよ

三つ子の魂百まで、子育て(と言っても手がかからなくなるまでの数年間な)こそ人生を賭して付き合うべきことだろうが

そもそも元増田みてーな画像投稿してる奴らは望んで子作りして趣味乳幼児の発達の観察へと移ってんだよ

乳幼児ほったらかして趣味に熱中してたらヤベーだろ早くもネグレクトだよネ・グ・レ・ク・ト

元の趣味に戻るのは手がかからなくなってからの話だっつーの

anond:20231001223502

元増田じゃないけど、こう言う文章読めないのかなみたいなのを見ると本当にゾッとする。

こう言うことを平気で言っちゃう人が実生活ですぐ近くに居るかもしれないんだよな。

「その乱れは変化として許容できるところまで来ているかどうか」とか「現時点で新しい語彙と認めてしまってもよいかどうか」を論じてるんだよね。

って書いてあるじゃん別に全部が全部ダメなんて元増田は言ってないじゃん。

なんでそう言う反論?をできるのか心の底から謎。

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