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はてなキーワード: 重厚とは

2023-09-21

anond:20230921113702

それなりの「軽い」ストーリーライトなご都合ファンタジー要素みたいのは別に気にならんのよ

わた婚の場合人物描写重厚さ丁寧さと異能バトルの設定の甘さのバランスが悪くないか

あんな火炎放射とか物体浮遊するやつおって結界も使えてもそんな強くないやつなのに家のつくりとかが全然それに対応してないよねみたいな。

2023-09-20

龍が如くとかキムタクが如くってどういう層が買ってるの?

かにファンタジーオープンワールドよりは馴染みのある土地だと没入感が得られるけど、ゲーム全体で見ると芸能人起用の下手なアフレコムービーの間に移動とオマケ戦闘があるテンポの悪いゲームだよね。

主人公反社だけど正義反社wってのもどうかと思うし、購入してクリアする人は何を求めているのか分からないし高評価はどの辺が評価されているのかも分からない。

仁義なき戦いレベル重厚ストーリーとか言うのは止めてね。仁義なき戦いに悪いか

2023-09-19

プルリクエストが嫌い

「こうした方がいいんじゃないですか」とかいうど素人意見に対して説明してあげなきゃいけないのってなんなの

 

その通りにしないとapproveしない人とかどうすればいいの

 

なんで承認フロー重厚にするの

 

古い日本企業がずっとやってきたこと繰り返してるだけじゃん

 

ーー

まともなPRをやってるチームもあったが

大抵はリードの人がひたすら最低限のチェックだけしてた

あるいはリード+もう1人

「誰でも良いから2人」とか

より歴の浅い人が見る場合マジでクソ

2023-09-16

ピアノ

一人で完結できる。とは言えジャンルによって合う合わないがもある。一人で弾いてダサくならないのはクラシックジャズくらいだし、全くの万能という訳ではない。ボーカル曲をピアノカバーすると同じ音を叩き続けるのがマヌケ。まあその辺は好み。本当に色々やりたかったらエレクトーンだと思う。

電子ピアノならまあ2,3万もあれば。どうせ違いは分からない。ただケチって鍵盤少ないのとか打鍵スカスカのやつにすると後になって物足りなくなる。

ヘッドホン挿せばいつでも弾き放題、と思いきや振動が直で床に行くのでその辺は意外と気を遣う。

アップライトなら多分それなり。数十万くらい?グランドピアノはスペース的にも金額的にも富豪しか買えない。あれ引っ越す時どうすんだろ。

トランペット

始めればハイノートを聴いて快感を覚えるようになる。

当然単音しか出ないので、一人でやってるとたまに虚しい。ほとんど合奏前提だと思う。ジャンル管楽器の中でトップクラスに多い。オケ室内楽ジャズアンサンブルビッグバンド吹奏楽ブラスバンド。居場所はどこにでもある。

ビッグバンドブラスバンドなら華があるけど、1st取れないとちょっと退屈かもしれない。でもビッグバンドって2ndがソロやるんだっけ。

吹奏楽でも目立つけど、そもそもジャンル編曲ばっかりでおれはダサいと思ってる。

オケとかは意外と地味。というか暇そう。

肺活量はあん関係ない気がする。そもそも管楽器で肺活量要るのって息ダダ漏れフルートくらいだと思う。腹式呼吸がどうのとかよく言われるけど、おれは未だに理解してない。横隔膜がどこにあるのかも分かってない。

生で吹ける場所はないけど、電子ミュート着けられるからそこは便利。

ヤマハの一番安いので確か8万くらいだっけ。中古なら5万くらい?今はもうちょっと値上げしてるかもしれない。トランペット界の高級メーカーハイエンドモデルでも100万そこらだったと思う。値段のレンジは割と狭い気がする。

Amazonとかのクソ安いやつは音の出る模型とか言われてる。言い過ぎな気もするし、強ち間違ってもいない気がする。

楽器としての最低限の要求ギリギリ満たしてるか満たしてないか微妙な所で、でもトランペットを握りしめて音を出す喜びを一刻も早く味わいたい別に買えばいいと思う。


クラリネット

一人で吹いてる時の虚しさがトランペットより強い気がする。

ジャンルトランペットに比べるとやや限定的木管の中では割と広い方かもしれない。

吹奏楽で弦の代わりをやらされてる印象が強い。エリックドルフィーバスクラリネットはかっこいい。そもそもバスクラリネットが形からしてかっこいい。

金管は音を鳴らすのが、木管は指使いが難しい。みたいな印象があるかもしれないけど、言うほど運指は難解でもない気がする。木管だって音出すだけなら強めに咥えればいいけど、良い音を出すのは難しいし。

音は金管に比べれば控え目だけど、ミュートを使えなち分むしろこっちの方が厄介な気がする。車で吹くかカラオケ行くかになると思う。

リード中高生には高すぎるけど、大人ならまあ別に……って感じ。プラリードとかあるし。

これもトランペットと似たような価格帯だと思う。1020万を軸に割と狭く固まってる印象。グラナディラかプラかの違いは音聴いても大抵の人が分からないと思う。分かったとして、こだわりたいほどの差かどうかも分からんし。まあ気分の問題だと思う。

これもAmazonで1万ちょいのが売ってて、トランペットとほぼ同じことを思う。ただクラリネットの方が気持ちオモチャ度は高い気がする。

ギター

一人でやっててもそれなりに楽しい友達がいないのでバンドをやる楽しさは知らない。きっと楽しいに違いない。

一人でやる分にはYoutubeで好きな曲のタブ譜調べて弾いたり、Uフレットでコード見てヘタクソな歌声弾き語りしてると楽しい。大体そういう楽しみ方になるのではないか。少し知識をつけて手癖で適当にジャカジャカ鳴らしても気持ち良い。

まあやった事ないから何とも言えんけど、やはりバンドで弾いてナンボではないかジャズギターなんかもある。

ガットギターならメロディから伴奏まで一人で完結出来るらしい。でもジャキジャキのロックをやるにはエレキしかない。

そうなるとバッキングメロディラインを同時にはやれない。ルーパー繋いで自分セッションすればそれなりに楽しめるけど。ぼっちざろっくだ。

メロディは基本単音弾きで、一人でやってると少し寂しい。一応オクターブ奏法とかもあるけど。

管楽器なら上手かろうが下手だろうが単音しか出せない。出来栄えは違っても上手い人とやってる事は同じだ。対してギターだと、上手い人は一人でなんだか重厚な音を出している。出来栄え差し置いて真似しようにも、真似すら覚束ない。譜面通りにフレットを抑えられなかったりどう足掻いてもミュートが上手く出来なかったりする。そのフラストレーションデカい。

かえるのうたを単音で弾いても全く楽しくない。それでも地道に練習して、スタジオでも行ってフルテンでかき鳴らせばヘタクソでも気持ち良い。あの快感は何物にも代え難い。

音作りもエレキギター醍醐味だ。練習もしない機材厨になる恐怖を抱えつつマルチを買って、色々試してる時はギター始めてから随一の楽しさだった。

ヘッドホン繋げば家でも弾けるし、生音も電子ピアノ振動よりはマシなのではなかろうか。

3万も出せばヤマハエントリークラスが買える。5万からだ、いや10万だという人もいるけど、どうせ違いなんて分かりゃしないと思う。

1万とかの安物も、管楽器よりオモチャ度合いは低い気がする。他の楽器より手頃な部類だと思う。弦もせいぜい数千円だし、しょっちゅう張り替える訳でもない。まあ周りの機材含めてこだわり始めたら底なしだし、ビンテージ的なのとかはまた話が違うけど。

ギターは他の楽器に比べて多少の音楽理論的な知識必須になってくる気がする。即興演奏やってナンボだと思うんで。

2023-09-06

スリーピースバンドアルバム評で「3人で演奏しているとは思えない重厚な音!」っていうじゃない?

でもスタジオ録音ではギター複数パート重ねてますから

残念!

2023-08-27

アーマードコア6の面白くない所

探索が面白くない

道という道があるわけではなく上下も行き放題すぎる箱庭マップなので、「とにかく隅から隅まで移動する」というのが探索になってしまう。「こっちの道まだ行ってないな。あとで探索しよう」という体験がない。

戦闘あんまり面白くない(重厚さがない編)

AC重厚さがないって本気で言ってんの?」というかもしれないがそう思うのだからしょうがない(もちろん機体の見た目とかストーリーは別だよ)。

SEKIROのような見切りや弾きのようなアクション面白さはなく、ブラッドボーンのような攻撃回復を担う死闘さもない。

本作はとにかく「ジャンプしてQBして避ける」「撃ちまくる」がメインなので戦闘重厚さが感じられない。リスクリターンの戦闘をやっている感がないというか。もちろん相手の大技に合わせてQBしないと避けられないものもあるので相手の行動はよく見ないといけないだが、その間も撃ちまくれるというのがなんか微妙。敵に攻撃が当たってる感もない。なんとなくHPとスタッガーゲージが溜まっていってるのを見て「あ、効いてる」のを確認する程度。

たとえばSEKIROとかは相手のモーションをよく見て「弾く or ジャンプ or ガード or 見切る or 逃げる」という択をとったあと攻撃に転じるという息もつかない戦闘が最高に楽しかったのだけど、本作はそういうのがないというか、本当に撃ちまくりながら上下ジャンプしてQBするだけというか……。

エルデンリング魔法ビルドでマルギット戦をしている気持ちといえば伝わるだろうか。

戦闘あんまり面白くない(プレイヤースキルではどうにもならない編)

SEKIROとかブラボでは戦闘死ぬたびに「自分のここが悪かった」「相手の技をちゃんと見ろ」とか反省を繰り返した先に勝利があり自分スキルの成長を感じられたのだが、本作ではビルドと敵の相性が大きいと感じる。

戦闘中も「そもそもこのビルドじゃ倒せないのでは?」という疑念が湧き、実際「四脚だとQBしてもどうしても避けられない→逆関節にしてバッタQBしたら避けれるようになった」で勝てるパターンが多く、「自分が成長してプレイヤースキルで勝った」というより「機体の相性や性能で勝った」と感じる。

ダメージの少ない攻撃回避行動をとらないほうがアドという、いわゆる『必要経費』もどうにもならない感があってあんまりきじゃない。

情報ログが見返せない

探索が楽しくない原因のひとつ

情報ログは言ってみれば従来のフレーバーテキスト要素だと思っていて、「この機体はあのときの……」とか「こんなやついたんだ」みたいなストーリー世界観を補足して楽しませる要素だと思っているのだけど、見返せないのがいただけない。先に書いたマップ特性もあって余計に探索する気が失せる。

フレーバーテキストが少ない

読めるのは情報ログアリーナテキストくらい。その情報ログも見返せないし。ACパーツのテキストは「こういう武器だよ」という説明がメインであんまりフレーバーテキスト感がない。

主人公の八面六臂というか八方美人というか

「金で雇われたらどちらにでも付く傭兵」という設定なのでしょうがない部分だと思うのだが、それにしても誰もなんとも思わんの?って感じのストーリーをしている。

イラム社のレッドガン部隊と協力してルビコン解放戦線を叩き潰した後、そのルビコン解放戦線から依頼が来てアーキバス社のヴェスパー隊を叩き潰した後、アーキバスから依頼が来て……。

別に面白くないわけではないが、登場人物みんなあんまり気にしてなさそうなのが気になる。

面白いところ

追記

2023-08-22

なぜ戦隊シリーズ仮面ライダーに差ができてしまったんだろう

先週のギーツは酷かった

ギーツの良さって何だろうって考えるとギーツそのものの造形の良さや玩具としての完成度みたいな部分が殆どで、ストーリーはどんなに擁護しても「悪くないが別にどうでもいい」って感じだ

もちろん良い部分は多少あって、終盤でタイクーンが闇落ちする当たりはとてもよかった

ケケラは好きになれないがタイクーンあんな形に落としたのはグッジョブといえる

あと、各ライダーの願いがほんの少しづつではあるが叶っていくのは意外と胸熱だった

逆にいえば全体的に低空飛行でタイクーン当たりがちょっと面白かったくらいなんだよな

そしてラスト1話を残した48話だけど、なんだこれって感じでオチを間違った感が否めない

正直ギーツが母親の身代わりになって創世の神になってしまい、バッドエンドになったほうがよかったんじゃないだろうか?あるいはギーツを救うために仲間が戦うってパターンでもよかった

そういうのに比べると蛇足感が強い

着地点を誤ったといっていい

また、ラスボスのスエルだが全然強そうではないしラスボスとしての風格がない

圧倒的な強者キャラが立っているかのどちらかならいいんだけど、なんか裏でゴニョゴニョしている小物だったからね

思想カリスマ性もない中ボスがいいところ

そんでその中ボスクリアする秘策がオーディエンスを懐柔するってのがなんだこれって

ガンダムとかでもロボット同士の戦闘だけじゃなくて政治駆け引きがあるってのは展開としてはわかるんだ

けれどギーツでいままでそんなところなかったんだよね

子供たちにとっては「ギーツにもっと強いアイテムや力をくれるんじゃないの」ってことだろう

クソゲー攻略がこれまたクソみたいな唐突な盤外戦術ってどうよ

観客としては一番覚める手段からやっちゃダメなんだよな

そういう意味でこの数話は完全な蛇足って感じでほんと締まらない

対照的キングオージャーやばい

なんだあれ、20人で合体とか馬鹿だろ大好き

いやほんとキングオージャーって登場人物全部好きなんだよな

戦隊シリーズって主人公たちが勝手チャンバラしているだけなのが普通なのに、ちゃんと国と国民が登場してみんなで生きていこうってのが伝わる

モブに焦点を当てるってのは意外と大変なんだよな

例えばブリーチナルトなんかでも、そこらへんにいる何の力も持たない人たちが一緒に戦ったり考えるってのは殆どないよね

あんなにキャラが多いけどみんな戦闘員ばかりだ

日常戦闘員同士の掛け合いばっかりで、非戦闘員や何の特徴もないモブって全然出てこない

けどキングオージャーはそれを国民という形で表現できているから凄いと思う

しかもあの人数だ

こんな面白戦隊ものって滅多にないと思う

いや、仮面ライダー戦隊ものって本当はライダーのほうがシリアス重厚感あって面白いって印象だったけど、もはやライダー脚本下手糞過ぎてどうでもよい感じになってきたな

2023-08-12

軽やかで柔らかいクラシック教えてほしい

追記

ブコメ、千回聞こうが自分の中では初心者。結局CD4枚しか持ってないし、クラシックって演奏者と指揮者が違って、これ!という演奏になかなか出会えない。

てかクラシック聴いてないのか。聴いてると思ったんだが。なんか教えてくれ。伸びる増田と伸びない益田の差が激しい。

クラシック初心者のまま中年差し掛かった者ですが、重厚すぎてガンガン来るクラシックは苦手なんだけど、

高校ときたまたま出会った、軽やかで柔らかい数枚のクラシック音楽のCDが好きで好きで、千回ぐらいは聴いている。

けどさすがにもう少し対象を広げたくなったので、そのCDを挙げるから、そこからオススメを教えてほしい。

ここで「軽やかで柔らかい」ってのは、専門知識が無いので完全なイメージなんだけど、

休日の午前中にリラックスしたいときに聴いたら心と体がほぐれる感じ

・品の良いパーティーや気の置けない仲間たちと喋ってるときに話を邪魔しない感じ

いわゆるヒーリングミュージックというのでもなくて、寝ながら聴いてますよりは、ちょっと椅子に深く腰掛けて聴きたい感じ。

説明が難しいけど、CD説明文とかを見る限り、ただ癒やされるだけでなく、一定の華麗さ・典雅さが欲しいのかも。

素人でもどこにフォーカスして聴けば良いかわかりやすいからどちらかと言えば交響曲よりは協奏曲の方が好き。

あとや室内楽クラシックギターやバイオリン独奏とかでも好きみたいです。


百聞は一見に如かずで、自分が千回以上聴いてるのはこれ:


モーツァルト:ディヴェルティメント集(トン・コープマン指揮、アムステルダム・バロック管弦楽団

https://www.amazon.co.jp/dp/B00005OOI0/

https://www.youtube.com/watch?v=MeQeHNFdvLo

これでクラシックの魅力を知った。ディヴェルティメントというのは他にも何枚も聴いたけど、結局これより好きなものはなかった。

疲れているときでも聴けて、クラシック解像度の低い自分のような人間でも、千回以上は聴いてるけど飽きることなく、

「ここの旋律美しいなー」とか「ここ息が合っててプロって凄いなー」とか「上品規律って最高だな」とか毎回のように思える。

それになんか元気になるっていうか。聴いたあと、さて誰かと軽く喋りたいなとか、○○は元気かなとか、美味しいランチを軽く食べるかってなる。

一度で良いから生で聴いてみたかった。


バッハ:ブランデンブルク協奏曲

https://www.amazon.co.jp/dp/B002SDO1AM/

これもモーツァルトのディヴェルティメントほどじゃないけど千回ぐらい聴いてるかも。演奏自体も柔らかい感じがする。

その意味では、曲だけでなく、室内楽だと演奏者、交響曲協奏曲だと楽団指揮者も知りたいかなー。

他にも2枚かあるけど、とりあえずこの2枚で・・・

ぜひオススメクラシック音楽を教えてほしい。

2023-07-26

anond:20230725231257

おもしろミステリとは何か」を語るなら、まず「ミステリとは何か」を定義する必要がある。私は以下のように定義をしている。

 

 

倒叙ミステリ」のように犯人側が殺人を犯す心理を描いていく作品もあるのだが、本エントリではとりあえず上記定義を厳密に適用し、倒叙ものミステリではないとする。また東野圭吾容疑者Xの献身』のように、犯人側と探偵側の視点が入り混じり、その構造自体が読者へのサプライズになるような高等テクニックを用いた小説もあるのだが、こういうものも一旦ミステリではないとする(古いミステリファンならご存知だろうが、実際に『容疑者Xの献身』が本格ミステリなのか否かで、大議論が起きましたな)。

 

面白いミステリとは何か

ミステリとは〈謎を追う構造を持つ物語である。その謎には、大きく分けて二種類がある。〈人間の謎〉と〈トリックの謎〉だ。

ブコメでも出ているが北村薫の「私」シリーズ典型的な前者で、日常の中で発生する何らかの謎を解いていくと、その謎に関わった人間ドラマに突き当たるという構造を持つ(ざっくりと説明しているので、多くの例外を切り落としている)。ストーリーミステリ構造が使われていて、サプライズも用意されているものの、最終的には人間ドラマを描くことが主眼の小説と考えていい。

翻って「トリックの謎」というのはいわゆる〈本格ミステリ〉と呼ばれるジャンルで、絶対不可能方法殺人などが行われ、犯行に使われたトリック自体面白さで読ませるものと考えればよい。綾辻行人十角館の殺人』はもろにこちらに当てはまり、実際にトリック自体が斬新で衝撃があったため、名作としていまに至るまで読みつがれている。

ミステリを巡ってしばしば問題になるのが〈人間が描けていない〉という件だ。平たく言うと、トリック小説人間ドラマとの相性が悪いのだ。人を殺すならば夜道で後ろから刺せばいいだけで、わざわざ密室を作ってその中に閉じ込めたり、アリバイトリックを仕掛けて警察を欺いたり、クローズドサークルの中で大量殺人チャレンジしたりなど、コスパの悪い行動を取る必要はない(実際に、現実世界本格ミステリのような事件存在しない)。トリック小説としての面白さを作り込めば作り込むほど「こんなことをする人間がいるわけないやん」という問題が浮かび上がり、リアル人間ドラマからは遠ざかる。これは構造的に仕方のない問題であり、謎解きミステリ文学賞レースで弱い理由もここにある。

増田は〈トリックの謎〉に特化したミステリに対し〈キャラクター描写ストーリー偏重〉する読みかたをしており、こう読まれるといかに名作といえどつらいものがある。アダルトビデオを見て「ストーリーがめちゃくちゃじゃないか」と言っているようなもので、〈トリックの謎〉系の小説を読む際はモードを変えなければならない(とはいえ十角館の殺人』が小説として稚拙すぎるというのは私も同意するところで、いかトリックが斬新であろうともこんなもん評価できるかという増田の主張は、理解できる面もある)。

まとめると、ミステリには二つのタイプがあり、それぞれ別の軸で評価しなければならないということだ。〈人間の謎〉を描くタイプミステリでは、ミステリとしての驚き + 最終的に描かれる人間ドラマの深度が評価ポイントとなり、〈トリックの謎〉を描くタイプミステリでは、ミステリとしての驚き + トリック面白さが評価ポイントとなる。「面白いミステリ」とは、その作品が属するジャンルで高いポイントを得たものといえるだろう。両者をごちゃまぜにして測るべきでない物差しで測ってしまうと、価値を見誤る。

殺戮に至る病』は読んだのが昔なので覚えていないのだが、構造的にはサイコサスペンス + ラストに驚きがあるという作品だったと思うので、ここではミステリとしては扱わない。

上記2作はミステリとして何が優れていたのか

上述の通り。

自分ミステリを楽しむには何に着眼すべきなのか

キャラクター描写ストーリー偏重〉するのであれば、〈人間の謎〉を主眼に置いた作品を読むのがよいかと思う。とはいえ十角館の殺人』以降、綾辻行人はぐんぐん小説が上手くなった人なので、例えば代表作『時計館の殺人』なんかだと、あくまトリック小説ではあるのだが、小説としてのエグみは『十角館』よりもだいぶマイルドになっており増田も楽しめるかもしれない。

おすすめ作品

米澤穂信『王とサーカス

米澤穂信ミステリ構造を使いつつ、それを深みのある人間ドラマと融合させていくことに長年取り組んでいる人で、『王とサーカス』は代表作のひとつでもある。2001年カトマンズで起きたとある政変テーマとなっているが、殺人事件の謎を主人公女性記者が追っていくにつれ、〈報じるとはなにか〉という現代的なテーマが浮き彫りになる。磨き上げられた体温の低い文体も素晴らしく、読んでいる最中カトマンズの街を旅している気分になる。

島田荘司『奇想、天を動かす』

人間の謎〉と〈トリックの謎〉は相反するというようなことを書いてきたが、それをムリクリ融合する試みも過去何度も行われており、島田荘司はそれを最高レベルで達成した作家のひとりである。『奇想、天を動かす』では作中で大トリックが使われているものの単なるトリック小説ではなく、読むにつれ戦後日本という巨大なテーマが立ち上がってくる。

連城三紀彦『宵待草夜情』

連城三紀彦は〈人間の謎〉を描くことに主眼を置くタイプミステリ作家で、吉行淳之介を思わせる優れた文体をもっているのだが、そういった文芸調の作品にやけにハイコンテクストで作り込んだミステリ様式を持ち込むあたりがユニーク作家である。『宵待草夜情』はいずれも重厚人間ドラマが描かれつつ、そこに作り込まれミステリの要素が投入されていて大変面白い最高傑作と呼ばれる「花虐の賦」も収録されている。

2023-07-13

anond:20230713230706

原神は女向けの幼稚なクソゲー

中華ゲーで認めるのはアークナイツのみ

あれは重厚

なぜ火サスは火曜の夜2時間サスペンスだったのか

月曜のりきって火曜平日になれてきた夜になぜこんなテンプレサスペンスがよさそうだ!ってなったのか

ルーチンって意味でありふれたサスペンスドラマってことなのか

そもそも平日の火曜の夜に2時間も、映画と違って出来のよしあしもわからないドラマをそんなに見る人間がいたのか

ウィキペディア

番組初期のプロデューサーだった小坂敬は「哀しくなければサスペンスじゃない」が最初のコンセプトであるとして、「単なる謎解きに終始せず、きっちりとした人間ドラマを作ろう」ということで、登場人物はみんな何か重いものを背負っていることをじっくり描くことが最大のテーマだったと話している[1]。

第1回放送は、島田陽子主演の「球形の荒野」(松本清張原作)。1980年代は、松本清張作品などの日本推理作家海外ミステリーなどを原作として、ベテランスタッフ映像化する重厚作品が多く、全盛期には視聴率もしばしば25%を超える人気を誇った。日本テレビにとっては、1980年に放映の始まったよみうりテレビ制作の『木曜ゴールデンドラマ』に次ぐ2時間ドラマ枠であり、1988年からさらに『水曜グランドロマン』を設けるなど、日本テレビ系列では2時間ドラマ枠が多くなったが、『火曜サスペンス劇場』はその中核であり、最も息の長い枠となった。1990年代以降は、主に50歳代から60歳代の女性視聴者に絞り定番シリーズ放送する安定路線が敷かれた[要出典]。特に1990年代は、日本テレビの視聴率全国的好調になっていた年代でもあり、日本テレビのドラマ枠としては、最も高い視聴率殆どの回で記録しており、ドラマ視聴率ランキングの上位にもしばしば食い込んでいた。

この番組の開始によって、『木曜ゴールデンドラマ』が、読売テレビ一社制作に変更された(それまでは、日本テレビと読売テレビが交互に制作していた)。また、札幌テレビ放送テレビ岩手福岡放送といった系列局が制作することがあったり、系列局の地元の“お国自慢”などに絡んだ作品制作されたこともある。

また、大林宣彦神代辰巳鈴木清順実相寺昭雄劇場映画で名声を博している旬の監督たちを起用して演出家主導の意欲作を撮らせる試みもしばしば行われた。その結果、難解なストーリー前衛演出も辞さず、2時間ドラマのみならずテレビドラマの枠をも破るような作品群が少数ながら生まれている。

番組スタッフロールは、当初は「最後に『制作製作):日本テレビ、(担当制作プロダクション)』」とクレジット表記されており、1985年4月以降は、「最初に『制作日本テレビ』、最後に『製作著作:(担当制作プロダクション)』」当とクレジット表記されていた(同時に日本テレビ製作番組製作から製作著作表記が代わった)。当枠終了後、日本テレビは製作プロダクションとの制作打ち切り関係も絶縁し、視聴者層を若年層に絞った路線に変更した。

一時期は視聴率20%を超えることもあったが、2000年代に入ってから視聴率低下に歯止めがかからず、2005年9月27日放送をもってを24年間の歴史に幕を閉じた。最終回放送内容は火サス最多出演俳優水谷豊主演の「事件記者三上雄太III 逃走援助」で、放送時刻は19時からの3時間特番により通常より1時間遅い22時 - 23時54分であった。

からなかったこ

なぜ火曜の夜だったのか。

たぶん始まったときがそうだったからってだけなんだろう

2023-07-10

anond:20230710111058

そういう子供向けなのは小学生卒業しような

ゲームはガキの遊びと思っている日本人には分からいかもしれないけど、困難に立ち向かう重厚物語じゃなきゃ世界では戦えないよ?

2023-07-02

anond:20230313205548

俺ならたった2行の話をするのに意味わからん自分語りと、語った自分重厚さで見抜いたらしい未来を語るやつは面接で落とすね

2023-06-28

世界観一新するシリーズ作品の難しさ

FFシリーズ名は冠してるけどシリーズ通して世界観が変わり続ける作品、「変わり続ける」ことを強制されて新作が難しくなってそう。(ドラクエテイルズもそうだが)

特にFFはかなり試行錯誤してそうなのは伝わってくるのだが、反面あんまりいい方向に行けてなさそうで見てて辛い。

ところでフロムソフトウェア作品はコンセプト(世界観?)が異なれば別名義で作品をだして成功している。やってることはほぼ同じなのにダークソウルデモンズソウルシリーズとしなかったのは名采配。

アーマード・コア重厚さのある縦横無尽ロボットバトルゲーム

ダークソウル→探索死にゲーアクションRPG

ドラクエ→古き良きターン制RPG

テイルズ→スキットが面白いアクションRPG

FF???

FFのコンセプトは一言で言うとなんだろうか?と考えてみてもぱっと出てこない。古き良きターン制RPGってわけでも、もはやないし。

FF戦闘、毎回中盤~後半あたりから強い魔法出すのとHP管理して回復するだけのボタンポチポチゲームみたいに感じて飽きてしまう。しかソウルシリーズ、敵との戦闘でやってることはタイミングを見計らってR1攻撃するだけのゲームのはずなのだが、最後まで飽きない。なぜなのか。

昔は「好きなゲームは?」と聞かれたら「FF」と答えていたが、今はいつの間にかフロムゲームが一番好きになっている。

FF作品は「FFらしさ」が語られる一方、フロム作品は「フロムらしさ」が語られる。シリーズブランドに期待があるのか、企業ブランドに期待があるのかの違いだが、その意味はかなり違ってそう。

2023-06-27

16はとにかく全てが15のカウンターになってるんだよな

その16が爆死したんだから15が正しかったということが証明された

今後は「中世ファンタジーを作れ」「クリスタルの話にしろ」「大人向けの重厚な話を作れ」「ホストやめろ」

って言ってた奴らが黙るようになる

2023-06-23

ひとつずつじっくりやるしかない増田住まい中知る槍くっじつずつと日(回文

おはようございます

ピクミンってあるじゃない。

ピクミンの歩くやつはやってたけど歩いているうちに飽きちゃってそのままって感じ。

そんでゲームの方のピクミンって気になるんだけど、

今の私じゃ手持ちゲーム持ちすぎ問題あるじゃない。

でもピクミンって惹かれるのよねー

以前体験版か何かをで遊んでみたけど、

なんかいまいちピンとこなかったんだけどその時は、

でも今度ピクミンの4出るじゃん、

そんで1も出るじゃん!

どうせなら1からできんじゃん!って思いつつ

私はその戦法で攻めていこうと思ったベヨネッタが1で頓挫している歴史は繰り返す中島みゆきさんの4時台の歌にならってまたそうなると思うんだけどなぁー。

ベヨネッタ面白いけど画面が派手で自分を見失ってしまってどこにいるかからなくなる問題は放っておいて、

まりにも大作ゲームの大スペクタクルさが重いというか

ストーリーがポップじゃなく重厚のある歴史的で難しくて重いというか

登場人物が多すぎて重いというか

アイテム合成が面倒くさくて重いというか

村人全員にはなしていかないと思うと重いというか

プレイ時間が途方にもかかりすぎて重いというか

かと言って10時間ぐらいでサクッとクリア出来ちゃうゲームやってクリアするとこんなもの?ってまた文句言う自分がいそうな重さというか

名探偵ピカチュウおっさん過ぎて重いとか

あれはギャグなのかしら?

ピカチュウおっさんってだけでそそられてしまうわ。

一応さー

本とか映画とかアニメとかは

一旦1冊とか1本とか二足でもサンダル三艘でもヨットとか四粒でもごま塩とか、

一旦始まったらとりあえずの終わりがあるじゃない。

あれゲームって終わりがないところがタチが悪いところが舘ひろしさんなのか柴田恭兵さんなのか危ないところなのよね。

終わりがないところが危ないわ。

延々とやり続けられるからね。

スプラトゥーン3もお馴染みであれ終わりないでしょ?

案外Sランク到達したら燃え尽きちゃったりして、

でもそれはそれでいいと思わない?

他のゲームできるし!

あ!思い出したけど

メトロイドゲーム移植されたの遊ぶの忘れてるわ!メトロイドプライム!

ピクミンが気になるけど、

一向に終わらせられないものがたくさんある物語なので困ったわ。

てーかさ、

スプラトゥーン3が発売されてもうすぐ1年になるんじゃない?早くない?

と言ってる間にまた今年も夏お盆が過ぎて気が付いたら年末よ!

うかうかしているとね。

毎日しっかり噛みしめて生きないと生きた感じがしないわよね。

仕方ない!

もう1つずつじっくりやるしかないわ。

うふふ。


今日朝ご飯

ワカメおにぎりしました。

ちょうど良い味の濃くもなく薄くもなくちょうどいいわ。

優しい味のする感じがして、

もっというなら海苔で巻いていて欲しいけど、

こういうおにぎりしっとり海苔がいいわ。

パリパリ海苔だと巻いたとき海苔が散らばったりするので、

それを予め割けるためにしっとり海苔は秀逸ね。

デトックスウォーター

水出しルイボスティーウォーラー

無くなったのでまたたくさんこしらえて作るわ!

暑くなったと思ったらまた一旦涼しくない?

こういう時こそ水分は意識して補給よ!


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2023-06-20

初恋不登校プライドの話

僕が初めて不登校をしたのは中学1年生の時だった。

小学校までは男女隔てなく仲良く遊んでいた同級生達が中学に上がると、学ランに黒ズボンを履いた男子と、ブレザーにスカートを履いた女子に別れ、以前と全く違う人物かの様に急に振る舞い、お互いの間に透明で重厚な壁を立てた事がまず一つの原因だったと思う。

そしてまた別の理由は初めての恋。

仲の良かった女子恋愛相談に乗っていて、彼女が好きな男子に振られると急に手の平を返して僕に好意を打ち明けてきた。その心変りの早さに僕は内心軽蔑した。

しかし、その頃物事を深く考えていなかった僕は、彼女好意ロマンティックにも応える事にした。

放課後誰も居ない教室に二人きり、夕陽が窓から強烈に差し込む真っ赤に染まった教室の中で彼女に「付き合おう」と応えた。

顔は太陽と同じ様に真っ赤に染まっていたのに、その時の心情はただただ寂寥であった。

それは多分、自分自身でも心の内の声に気付いていたからかもしれない。

初めての彼女ができたものの、僕は具体的には一体何をすれば良いのか分からなかった。

恥ずかしさと面倒臭さで彼女と一緒にする登下校も拒否していた。

すると、どうしてそうなったのか直接的な原因は知らないが、彼女は一度告白をして断られた以前の男子といつのまにか付き合っていた。僕はその事を周りの同級生から人伝手に聞いた。

彼女と付き合う事を口言したわりに具体的な行動を示さなかったのは自分だ。

から振られてしまっても仕方が無いのに、僕は自分でも驚くほどその事実にショックを受けていた。

気が付いたら学校に行くのが嫌になり不登校をし、家に居るのも何なので近所の空き地で身を隠して一日の大半を過ごしていた。

どうして自分彼女に振られてショックを受けたのかをその時にじっくり考えた。

自分でも気付かない内に彼女の事をとても好きだったのだろうか。

彼女と付き合ってから変に意識し過ぎてよそよそしい関係しかならなかった。

しか彼女と付き合う前は本当に楽しかったのだ。

彼女の好きな男子の話しを聞いて軽く意見を述べたり二人で盛り上がったり。

彼女の話を聞く為に交換日記まで使って日々やり取りをするほど異様な時間を共に過ごした。

どうして僕はあんなにも心が躍っていたのだろうか。

そんな事を考えたり、空き地で飽きたら周りの人にバレない様に近所を散歩していた。

そしてある日いつも通り空き地漫画本を読んでいる時に気付いた。

その時持っていた漫画女友達に借りた少女漫画だったが、その中の主人公女子と同じ様な感覚が、初彼女と共有していた感情にとても似ていた。

それは漫画の中では恋と呼ばれるものだった。

カッコイ男の子を見てドキドキして、彼と話したくてでも話せなくてそんな状態ハラハラする。

漫画登場人物感情移入をする様に、彼女を通して僕は恋をしていたのだ。

そこまで考えて愕然とした。

僕はあの男子が好き?

好きだから彼女と彼が付き合う事にショックを受けた?

もし僕が彼を好きだったら、僕は同性愛者なのかもしれない。

少女漫画によく出てくる男と男の行為

そういった行為が異常だという事は子供の頃からテレビや周りの人の反応で何となく認識していた。

なのに自分が異常と呼ばれる人間になるのかと思うと正直戸惑ってしまいよく分からない。

考えれば考えるほど自分同性愛者なのでは無いかと疑問が湧いてくる。

それを確かめる術も同性愛という世界に対する知識を得る手段も何も無い。

男は女を好きになるものだ。それが当たり前とされてきた。

中学校の体育教師も「男は男らしくあれ、女は女らしくあれ」と、それがお前の遺言であれと思うほどに皆んなの前で説教していた。

そしてその言葉に何故か心がモヤモヤしている事にまた戸惑う。

学校へ行かなくなってからすでに2週間が過ぎていた。

どうしても暇な時は午後から学校に顔を出す時もあった。

周りの同級生達はアホ面を下げて遊んでいる。

その中の一人がすれ違いざまに「どうしたん?学校嫌になったん?」と声をかけて来た。

そして教室に入ると振ってきた彼女が何か言いたそうに暗い顔をして僕を見ていた。

その彼氏は僕と目を合わせない様にしているのが分かる。

僕が学校に来なくなったのは二人が原因だと彼等や周囲に意識されるのが癪で、負けず嫌いな僕は意地でも学校に行く様になった。

学校には行くし授業は真面目に受けるし周りの同級生とも普通に話していた。

でも心に虚無感を抱かない日は無かった。

同級生と下らない話の笑いに付き合えば付き合うほど、作り笑顔が上達すればするほど、心に抱えた虚しさは膨らみを増し、日に日に腹の中で闇が深まるのを感じた。

一連の出来事があった彼氏彼女とは学年が変わりクラス替えの為すぐに離れ離れになった。

彼と毎日クラスで会わなくて済む事に僕は心底救われた。彼もまた彼女に振られたようだ。

そんな彼に意外な言葉をかけられたのは冬のある日だった。

教室にあるストーブで温まっていた僕の隣に静かに彼が腰を下ろした。

その頃には挨拶程度は交わすものの会話という会話は避けていたので僕は気が気では無かった。

厚着の制服の下で沢山の汗をかいた事を覚えている。

最近好きな人できた?」

彼が唐突しかも軽い調子で話しかけてきた。

僕は何を言われたのか一瞬分からなくて答えに窮した。

それから彼は部活の話とか、教室流行っているカードゲームの話を僕に振ってきた。

何となくどもらずに答えられた気がするが細かい会話の内容はハッキリとは覚えていない。

話している内に変にテンションが上がった僕達は他愛も無い話でバカみたいに盛り上がった。

いつしか女子に対する内容に会話が移っていた。

彼の好きな女子の話は聞きたくないし、誰が誰を好きとか興味も無かったので僕は急に静かになった。少しの沈黙があって彼が小さな声で、でもハッキリとこう言った。

「お前が女だったらな」

…一瞬、頭が真っ白になった。

しばらくの沈黙の後、僕の頭の中に浮かんできた言葉はこうだった。

(俺は女じゃ無いし)

何故か怒りの様な感情が湧いた様な気もする。

それから僕達がどういう会話をして、その後どういう行動に移ったのかよくは覚えていない。

ストーブの熱のせいで頭がボーとしていた。

暖かくて明るい教室雰囲気の中で僕の心だけが冷え冷えとしていた様な気がする。

そんな事があって僕は彼を意識せずにはいられなくなった。

そして自分感情に蓋をして深く考え無い様にするしか術は無かった。

クラス替えをしてからは仲の良いクラスメイトに恵まれて楽しく過ごしていたし、1年生の頃の苦い思い出も自分に芽生えた小さな疑問も一先ず考え無い様に努めた。

こうやって自分を少しずつ殺していく日々が始まった。

自分を少しずつ取り戻していく日々の話はまた別の機会に。

#PRIDE月間

2023-06-04

anond:20230604210356

難しくないよぅ!

基本的に単機能から!加熱のときに生じる圧力を閉じ込めて煮る時間を短縮するだけの道具だから

…だけど高圧にしているために道具が頑丈重厚複雑になるのと使用手順を厳格に守る必要があるのと調理中の煮え具合が不可視になるので見越してレシピを組む必要があるのが慣れるまではメンドいんやな

2023-05-31

[]

ついつい大阪大学京都大学の違いっていうブログをくりかえしみてしまう。そうこうしているうちにランチタイムだよ!!これってやらかしだよね。

京都大学は、1897年明治30年日本で2番目に創設された帝国大学です。一方、大阪大学は、1931(昭和6年)年に大阪帝国大学として設立された日本で6番目に創設された帝国大学です。

このため、昭和の始め頃は東北大や神戸商科大学の方が評価が高かったそうです。

京大は国が必要性を認めて創設した官立大学です。阪大の創設は財界陳情に始またが、政府は、「近くに京大があるのに必要ない?」という冷淡なもので、寄付を募り理学部を国に寄付することで、元からあった大医大統合し帝大を付与してもらいました。初代学長には長岡博士就任しましたが、嫌がる博士を「週に一日でもいいから」と無理やり大阪まで引っ張ってきた。空から俯瞰すると、国が必要性を認めて設立された京大は学舎が美しく整然と配置されて(京大重厚で格調高い雰囲気にあふれるキャンパスを持ち、花時計と前に聳える楠の木で有名)が、阪大たこ足大学建物の配置が規則性に乏しく、雑然としている。手狭な石橋キャンパス合併学生があふれ、さながらブロイラー養殖場のようです。校歌もありません。阪大は、「それって、私立なの?」「両方合格したら、当然早大だよね」と関東での知名度は0。大阪大学というなら、関関同立関大や、マグロ相撲で有名な近大の方がはるかに知られています

公務員就職さらに弱く、国家公務員総合職試験合格者数では10位にすら入らない弱小派閥です。地元でも幹部職員京大卒が多く教員採用試験ですら補欠合格となり春先まで悩んでいる人も少なくありません。

理系場合京大の不人気学科と阪大の人気学科が重なる程度の差があります。最大幅で見ると、京大情報阪大理系最下位学科の差は偏差値で7.5にも達します。

このように大差があるので、阪大合格者が浪人しても京大合格するのは難しいです。

阪大合格点は非常に低く、工学系の不人気学科では47%で合格理学部で数理2教科入試という軽量入試をしていた時期もあります

トップ校は北野ですが、校区内の阪大には目もくれず京大に大量合格します。阪大入学するのは2番手豊中以下が多い、他の地方旧帝大であれば、諸般の事情地元に進学する人がいるでしょう。

しかし、阪大は、

「なんで阪大なん?」

「家から近くて通えるからやで」

新快速京都に行けば43分で通えるやん?」

京大に入れない者が入学する大学。眩しい京大の陰に隠れた日陰者。卒業間際になって京大との社会的評価の差に愕然とし、「あの時もう少し頑張っておけば良かった…」という声を聞いてま。

2023-05-15

やっぱ言論バトルはナワバリバトルじゃん

anond:20230504195706

そういうあなたは性欲ひけらかしオタクどころか痴漢ではないか——『Whataboutism』

って言ってるけど、これ自体がWhataboutismじゃん。

「それを言うなら注目ブコメ詭弁術使ってるよね?」ってまさにそうじゃん。

anond:20230504212106

フェミニスト v.s. オタク戦争でも見られたけど、オタクってなぜか性欲を表に出したがるんだよな。」

こっちでは「オタク=性欲ひけらかす無恥者」は当たり前の前提のように言っている。

そりゃそうだろうな。

フェミニストにとっては「オタク男性醜悪で残虐な女性蔑視を向けられ、無辜である全女性たちの尊厳を著しく踏みにじられている」

研究者気質のシン・オタクにとっては「高尚で重厚作品社会への厳しい問いを向ける作品は消え去り、下劣品性のない女性蔑視作品があふれかえり、オタクが昔のヤンキーのように女性を踏みにじっている」

ような状態なんだろう。

自らの尊厳、拠り所、自らを構成する根幹、アイデンティティなどなど奪われようとしているんだよ。

なにがなんでも取り戻したいよな。

こうなったら、とにかく勝つしかない。

「たくさんナワバリを確保しろ!」

誤謬スペシャルウェポンだ。

「今今今!!!ここ!!Whataboutism!!!

「敵三枚落ち!塗れ塗れ塗れ!!!


さあさあ、フェスを開催しているよ。

しか24時間365日開催だ。


今回のテーマは…


右翼左翼、どっちがいい?」


勝ったらスーパーサザエが多めにもらえる?

いやいやそんなぬるい商品じゃない。

「自らの理想社会を築き上げることができる」

これが商品

負けたやつに口を出す資格はない。

勝者様のいうことを黙って聞いていろ。


さあ、君も自らを勝ち取るためのこのフェスに参加しなイカ

2023-04-24

anond:20230421130550

この歌大好きだったよ。特に重厚なフルオーケストラの前奏はしびれたね。

いつも口ずさんでいたんだけど、当時のNHKニュースのオープニングとごっちゃになりがちで、しょっちゅう復習してたw 

  https://youtu.be/HTmyQ7Wm_NE

なろう小説重厚な内容とか求めてない。マクドナルド懐石頼むようなものだと思うから。きちんとした内容の小説が読みたいなら本屋図書館へ行く。

頭をカラにしてジャンクものが読みたい時になろう小説を読んでるから設定が馬鹿すぎ被りすぎとかどうでもいい。いつでも同じような展開を続けてくれることが大事。それこそがなろう小説の意義ではないかとさえ思う。

2023-04-20

アマリリス

小学校の時、電子ピアノ電子オルガン

どっちかわかんないけど教室に置いてあって、

それはボタンを押すといろんな楽器音色選択できるハイカラ機能が付いてたんだけど

休み(あー懐かしいね、確か2時間目のあとのやつね)になったらピアノ弾ける子がそれを弾いて、

そこにいたずらっ子が音色選択ボタンランダムに押しまくって邪魔するってのが定番行事だった。

んで、そんなある日の中休みに突然それは起きた。

それまで小学生の拙い演奏ランダム音色で奏でていた電子ピアノがいきなり自分から曲を演奏し始めたのよ。

いやーたまげたね。

小学生なりの人間味溢れる演奏は中断され、機械による寸分違わぬ圧倒的な演奏会が始まった。

それは聴いたこと無かったけど和音が弾むようなリズムが心地良い、それでいて途中からふいに物悲しくドラマチックな曲調に転じる、かと思えば最初フレーズに戻ってきた時の強烈な安心感

教室小学生達の感受性は一瞬で鷲掴みだったね。

そんなとき物知り君が言ったのよ。

アマリリスじゃん!」

それがあの曲との出会いだったね。

その電子ピアノ?は業者点検用なのか店頭ディスプレイ用なのかわかんないけど

特定ボタンを組み合わせて押すと「アマリリス」が自動演奏される仕掛けになってたんだろうね。

誰もそんな情報は持ってなかったけど。

なにより偶然の出会いが刺激的だったね。

いまの子だったらAIが反乱を起こしたと勘違いするかもしれないね

それからしばらくはアマリリス出現コマンドの解析に中休みも昼休み放課後も費やされた。

先生も巻き込んだりして。

その後どうなったんだっけ?

たぶんコマンドは見つかったんじゃないかな。

あんま覚えてないけど。

なによりもあの曲との出会いのほうが印象深いものだったからね。





追記

思いのほかトラバブクマ集まったな。みんなサンキュー

検索したらヤマハSE-2000らしい。 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1461053194 https://twitter.com/unya2002/status/1499958278985756674

うそうこれやこれこれ!!

みんなもぜひ聴いてほしい。中盤のちょい重めになるとことかいいよな。

あのパート電子オルガンの音の重厚感をアピールするにもよさそう。

てかそういやアマリリス歌詞もあったね。

でさぁ、日本語歌詞みたけどこれってちょい謎じゃない?

フランス原曲アマリリスアマリリスという名前女性のことを歌った歌らしい。

んで日本語歌詞はよく見るとオルゴールの曲のことを歌ってる。

どちらも花のアマリリスのことは関係ないというのがまず意外。

そして日本語歌詞おもしろいというか、

フランスアマリリスという曲を奏でるオルゴール聴くという行為」をそのアマリリスの曲に乗せて歌ってるんやな。

再帰的というか入れ子構造みたいになってて幻想的な魅力があるよな。

anond:20230420082808

昭和ライダーの変身も今みると強引だからそこは別にいいんだ。

からファイアとかは正直ダサいからもっと重厚感を感じる動きをやらせるとか

ちゃんリアル火花を出すとかしてほしかった。

CGじゃなくて演出が安っぽい。

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