「フォー」を含む日記 RSS

はてなキーワード: フォーとは

2024-11-21

銀河鉄道スリナイン(999)だしジェームスボンドはダブルオー(00)セブン(7)だ

これって3×9、2×0って考え方でいいんだろうか

でも666トリプルシックスって読むらしい

222はトリプルツー

333バーバーバーなんだって

444はフォース

555ファイブファイブファイブ

777トリプルセブンだけどセブンフォーセブンって言い方もあるらしい

2024-11-19

The Game Awards 2024全ノミネート発表

https://thegameawards.com/nominees

Game of the YearとBest Game Directionは6本中4本が和ゲー(アストロボット、エルデンリングDLCFF7リバースメタファーリファンタジオ)。日本スゴイ

ストロボットとFF7リバースは最多の7部門ノミネートメタファーは6部門ノミネート日本スゴイ和ゲー以外だとBalatroとサイレントヒル2(開発はポーランドのBloober Team)が5部門ノミネート

かに部門別だと和ゲー絡みは、

ナラティブ部門龍が如く8、

スコアアンドミュージック部門ステラブレイド日本MONACA作曲担当)、

パフォーマンス部門英語版FF7リバースエアリスの人、

オンゴーイング部門コミュニティサポート部門FF14

モバイル部門ポケモントレカ

アクションアドベンチャー部門ゼルダの伝説 知恵のかりもの

RPG部門ドラゴンズドグマ2、エルデンDLC龍が如く7、

格ゲー部門ドラゴボスゼログラブルVS、マヴカプ鉄拳8、

ファミリー部門プリンセスピーチマリオパーティ ジャンボリーゼルダの伝説 知恵のかりもの

シム・ストラテジー部門に祇、ユニコーンオーバーロード

マルチプレイヤー部門マリオパーティ鉄拳8、

アダプテーション部門ソニックVSナックルズ龍が如く←は???????????????????????

期待ゲー部門にデススト2メトロイドプライム4、モンハンワイルズ

コンテンツクリエイター部門に兎田ぺこら




??????????????????

龍が如くドラママジ?????????????????????????????

??????????????????

アーケインフォールアウトドラマと並ぶの????????

2024-11-18

一人暮らしが始まった

前:anond:20240911132900

2週間くらい住んだ。楽しい

まだ完全には整ってないけど、今の所感を記録しておく。

ルンバ

マジで最高。掃除機・水拭きのタイプだけどラグ敷いたりしてるので掃除機しか使ってない。月980円。

最近掃除機のみ・クリーンベース付きが半額くらいになっててレンタルじゃなくてこっち買えばよかった~と思ったけどまあもう少し使って考える。

最高だけど、初期の位置取りでちょっと手間取ったり最近よく玄関に落ちて助けを求めたりしている。かわいい

ドラム洗濯乾燥機

マジで最高。洗剤自動投入が最高。

洗濯の (移動)→洗う→(待ち時間・移動)→干す→(待ち時間・移動)→畳む→しまう の、干すもそうだけど中間の移動がなくなるのがかなり良い。

あと快適さに対して安かった。アイリスさんありがとう

電気圧力鍋

ティファール クックフォーミー 6L。一人なのに6Lwwと思ったけど低容量の方が高かったりしたからこれにした。月1000円。

満杯入れて普通に一人で食べたのでデカくてよかったと思う。部屋が狭いのに比例して棚なども小さいのでちょっとはみ出てるけど。

テレビ

部屋に対してでかい(=近い)の買ったら人の毛穴がめちゃくちゃ見えて怖い。5万くらいの買うつもりだったのに12万のやつ買ってしまった。

あとスタンドが低くて置いてるモノとかぶるので、テレビ台の上に更に机上台置くことにした。

冷蔵庫

小さい!(152L)

「縦置きで保管してください」系を入れる場所が少ない。まだ入りきらなくて困るとはなってないけどそのうち来そうで嫌。

オーブンレンジ

ヘルシオの30Lのやつ。でかい。月3500円。

まだ普通レンチン解凍くらいにしか使ってない。解凍にも水を要求されるのと、水使ったら抜いて洗わないといけないのが少々面倒。

ゲーミングチェアもどき

見た目で選んだから有名メーカーのやつじゃないけど、いい感じがする。頭と腰のクッションがいい。

チェアじゃないけど机の角が立ってて刺さるのでリストレストが欲しい。

キッチン

狭い。料理嫌いなのでそんなに使わないのに狭い。

寝室

の照明を奮発していい見た目のやつにしたんだけど、つけるタイミングがあまりない。寝るときしかベッドにいないし寝るときは消したい。それはそうだ。

周辺

大繁盛している飲食店がごく近くにある。それはいいのだが、11月なのに1階の共用部で虫を見ることが数回あった。怖い。

費用

8月に「初期費用入れて家具家電で150~200くらいになりそうな感じがする」って書いてたので答え合わせ。

具体的には計算してないけど150未満くらいな気がする。

狭いけど収納余地はまだまだあるし、今のところ楽しいしきれいに保ててる。楽し~

2024-11-16

織田信長おすすめ紅茶セレクション

アールグレイ

柑橘系香りが特徴の王道フレーバーティー

ミルク入れても香りが負けないし、レモンスライス浮かべたらオシャレ度MAX

冷やしてアイスティーにしても最高だし、紅茶初心者はまずここからいっとけ!

フォーナム&メイソン

1707年創業という歴史のある会社で、まさに英国紅茶って感じのブランド

なかでも「ロイヤルブレンド」は、アッサムセイロンのいいとこ取りしたコク深いやつ。

缶がオシャレすぎて、飲み終わっても捨てられない。

これで朝の一杯とか飲んだら、ちょっと上流階級の気分味わえるぞ。

クイーンアンブレンド

アン女王由来の上品ブレンド

セイロンアッサムバランスが神レベルで、ストレートでもミルク入れてもどっちもウマい。

紅茶って渋すぎるイメージある人でも、これは飲みやすくてハマるはず。

マリアージュフレールマルコポーロ

紅茶の中の貴族

香りがもうエレガントすぎて、「自分生活こんなにおしゃれでいいの?」ってなるレベル

バニラっぽい甘い香りスイーツとの相性バッチリで、紅茶という名の贅沢体験を味わえる。

ルピシア白桃烏龍」

紅茶っていうかウーロン茶だけど、これめちゃくちゃうまい。

桃の香りがふわっと広がって、ホットでもアイスでも最強。

夜でも飲める軽めの感じがうれしいし、桃好きには問答無用オススメ

ローズロワイヤル

駄菓子っぽいって言われるけど、それが逆にクセになる系の紅茶

ほんのりバラ香りも混じってて、飲むだけでちょっとテンション上がるやつ。

疲れてるときかに飲むと元気チャージされるぞ。

ナムリングスターアッパー

ダージリン好きなら一回は試してほしい高級感ヤバい紅茶

花のような香りと爽やかな後味で、ストレートで飲むとマジで紅茶の真髄を感じる。

マスカテルフレバーかいう甘い香りも楽しめるから、通ぶりたい人にオススメ

2024-11-12

anond:20241112005029

フォーとは、ベトナム料理で用いられる麺である

米粉で作られた平たい麺で、形状は日本きしめんに似ている。

2024-11-09

[]

そろそろランチたべにいくか?

松屋フーズにでも久しぶりにいくか?

まずはアソコに上着をとりにいかねば・・

昨日着用しないまま帰宅してしまうというフォールトおかし( ^ω^)・・・

とりにいくついでにアクションカムも回収しときたいなぁ

カメラのキタムラみたいな( ^ω^)・・・絶滅したのか?

そのあと松屋フーズ???

2024-11-07

anond:20241106112459

グスタベルグとかサルバルタとかロンフォールとかが、当時やってたやつの内輪ネタみたいになんの勿体なさすぎんだよな

2024-11-05

未だにフォーナイトやり続けているおっさんなので

公の場でフォーナイト文字を見るとスパムでも嬉しくなってしま

2024-11-03

道産子ギャルなまらめんこい地方現実というオチだった【ネタバレあり】

伊科田海『道産子ギャルなまらめんこい』の無事最終巻が発売されたのを記念して、ネタバレを含む評論をさせていただく。

と言うわけで、ネタバレを含むので、嫌う方は戻ってください。

なお、増田属性

最後オチ地方現実を思いっきり反映しており、ワイ無事死亡

地方娘とのラブラブ恋愛マンガでなんで最後にワイ向けに致死性の毒を仕込んだの?ねえなんで? あっ、ノットフォーミ-でしたかすいませんごめんなさい。

ワイ、無事死亡したのでこれ書いてる

まぁワイの余談と色々な現実を知ってるからそう思うだけなので「こいつ(ワイのこと)マジ頭おかしいわ」って感じで読んでくださいマジで

原作が悪いとかじゃなくて、ワイの頭とこの世のパラメータ設定をミスった運営が悪い。

さあ解説しましょう。

大卒就職における地元志向は6割以上、しかし実際に地元に戻るのは4割切る。

最近若い子も地元愛はかなりある。毎年継続している調査では、最近大学卒業した後地元に戻りたいとする回答が63%以上となっていて、これは地味に伸びている。色々な理由が考えられるが、家族とともに暮らしたいと言ったことが理由に挙げられている。

その他、現実問題として生活費が高く、初任給の伸び以上に生活費が上がっているため、大都市圏での生活が厳しいと言う事情もみられるようだ。

また、行政側の目線で見ると、ここ10年ほどか、色々な地方地元の事をちゃんと教える教育をやっていると言う事もあるのだと思う。


が、現実問題として、実際に地元就職するのは4割を切るのが現実である。で、ワイの地元に限ると2割もない。これは

もう現実すぎて死にそう。

こんな現実をなんで見せられなきゃならないのか。

そんなの仕事だけで十分です。。


(なお、実際には30歳超えたぐらいでUターン転職してくる人もかなりいるので、4割しか地元にいないと言う話でも無いです)

激務&薄給夫婦は最も子どもの数が少ないらしい

最も現実的でクソな話は

主人公地方での幸せな思い出を持って東京に帰りました。大卒大企業就職しましたが東京では家庭を持つことはできませんでした。
ヒロイン札幌専門学校を出ましたが、業界体質としてブラックな理容美容関係薄給すぎて一人では暮らしていくことができなくなり、結局親元に戻りましたが、その時には結婚適齢期を過ぎていて結婚することができませんでしたとさ」

なのだが、それが回避されたのは良かったと思います

だけど、その次の次ぐらいに来るのがこれ。主人公小学校教諭という、熱心であればあるほど激務であるほど家庭が犠牲になりがちで、さらに長年その業界にいると世間からドンドンズレてて浮いてしま状態になり転職も難しくなる職業に就いている。

さらヒロインメイクアップアーティストということだが、はっきり言ってこの業界、安定した職業旦那(敢えてこの書き方してます)がいることが大前提やりがい搾取業界であり、金になんかならない。最も安定的に稼げるのがブライダル業界死に化粧という状態であり、これらは休日などを犠牲にして働く必要がある。それ以外は名ばかりメイクアップアーティストといいつつ、化粧品販売セールスみたいな仕事になる。

もちろん、売れたらかなりの金になるが、その場合ライフワークバランスをワークに全振りしているような廃人に対して戦う必要がある。


と言う状況で、結婚した勢いで最初子どもをひとり授かるが、その後2人目以降は作らないという選択肢は、必然であろう。

さらに、娘はピアノ講師という職業についている。

これ、音大卒がアーティストにも、そして学校教育法第1条に定める学校教諭にもなれなかった場合になる職業ひとつと言う性質があり、音大卒が大量に余っている中、音大卒でないと就職できない。と言う事は娘は音大卒業していることは間違い無いと思われるが、私立では900万円ほどかかる。もちろん、札幌教育大学を出ていると言う可能性もあるが。

ちなみに娘の旦那歯科医だそうです。コンビニより数が多い事でお馴染みの歯科医……。

なんつーかさ。リアリティありすぎ。あえて一人っ子にして、所得水準的に相当な無理をしないと進学できない所に進学させるとか、ワイをころしにきてる

北海道は広い。絶望的に広い。同じことは地方都市間の交通にも言える。

北見から札幌市。高速道路は繋がっているが、ノンストップで4時間かかる。東京大阪間の新幹線の半分で、時間距離で見ると東京広島と同じぐらいなのであった。

何か緊急事態が発生したとき、呼んだところで多くの場合手遅れになるし、ちょっと子どもを見ててほしい、と言う程度で呼ぶことはほぼ難しい距離である


実は、地方での現実もこれがある。県内の中核都市から離れた土地出身者が、地域中核市に出て家庭を築く、と言うケース、実は公共交通機関がショボいのと、高速道路もそれほど整備されてないために時間距離がかなり長い事が多いのだ。そうすると、都市部で子育てするときの悪い部分と、地方子育てする悪い部分の両方を兼ね備えたような状況になってしまうことがある。

こうなると実家が持っているリソース活用する事ができないために、選択肢が限られてくる。

日本公共交通が優れていると言われているが、地方都市地方都市の間を移動しようとするとものすごく手間がかかることが多い。公共交通だと一度東京大阪どちらかに出てからの方が早いと言うケースが非常に多く、それ以外では車移動になってしまう。

これが地方地方の間の連携的な動きを結構阻害している所があって、結構苦労している。

なんでこんな苦労を思い出させるような展開にするのか。

たぶんナチュラル自然に書いたんだろうなーこれ。

作者の先生北見出身札幌市在住なので、たぶん自分の周りの人々のリアルな様子をベンチマークして、そこから見える世界で最も幸せラストを選んだのだと思うので、それは全然問題ない。

ないんだけど、それについて妙な知恵を付けたようなワイのような人からみると、もうなんかね。


現実がクソで、現実を忘れて楽しんでたラブコメ最後毒ガスが出てきた


そんな気分なのでした。ハハッ。まぁノットフォーミーだったのを今更ながら気付いたんですね。はははのは。

じゃあお前ならどんなラストにするの?

ヒロインは、メイク先進地、1回プチ留学していた韓国に今度は本格的に留学することにしました。

主人公は色々な事を悩みましたが、東京大学に進学しました。しかし、韓国への留学プログラムで2年目には留学して二人は韓国同棲を始めました。

ヒロイン独立を前提に韓国メイクアップアーティスト会社就職し、主人公もそれに合わせて韓国大学正式移籍、4年後の修了に合わせてふるさと北見に戻ります

ヒロインオンラインベースメイクアップ講師仕事をしながら起業し、主人公地元北見企業貿易商社)に就職して、充実した日々を送っています

二人とも出張が多い仕事ですが、じいちゃんばあちゃんひいじいちゃん達の援助があるから家族子育てです。

家も、大往生でなくなった祖父母の家を受け継ぎ、北見の広い土地でのびのびと4人の子どもを育てました。

その様子が一つのロールモデルとなり、周りの友人知人達にも影響を与え、子ども達にもよきロールモデルとなり、子ども達も恋をして、就職し、結婚して、自分らしく生きています


妄想だと思うでしょ?

でもこう言う人実際に結構いるんですよね。地元で楽しく暮らしている人、都会に行って微妙に失敗する人よりはたぶん多いです。可視化されにくいけど。例えばヒロインの育った家とかはまさにそれなのよ。

でも、マンガにすると、特にこのマンガの読者層に対してリアリティがなくなってしまってだめなのかなあとか、思ってしまいました。

結論:悪いのはワイの脳

ごめんなさい。

2024-11-01

anond:20241101022129

デジカメメカシャッターなんてあるか?と思ってググったが

いつ頃からフォーカルプレーンシャッターなどモノとして存在するシャッターは全部メカシャッターセンサー信号を吐き出させるタイミングだけで露出時間コントロールするのを電子シャッターって呼ぶようになってきてるんだな

電池がなくても動くニコンFM2、FM3、オリンパスOM-1みたいなシャッターメカシャッター(メカニカルシャッター)、電池がなければシャッターが切れないニコンFEキヤノンAE−1みたいなシャッター電子シャッターと呼んでたような

2024-10-31

はてな高齢者しかいないわけではないことを証明できる「最も重要な10選」

・最も重要Vtuber10選

・最も重要TIKTOK投稿者10選

・最も重要ヒカキン動画10選

・最も重要なアイプリカード10選

・最も重要スプラトゥーン用語10選

・最も重要マイクラテクニック10選

・最も重要フォーナイトスキン10選

・最も重要ポケモン10選

・最も重要なデュエマカード10選

なお、投稿されたことがあるものは一つもない模様。

2024-10-27

anond:20241027100209

日本人被害はもちろんアメリカだって沖縄で1万数千人、東京大空襲だって鬼のルメイが無理やり軍法会議処分すると脅して低空飛行で危険攻撃をさせて予想より遥かに軽微とはいえ14機を失ってるし

本土上陸のダウンフォー作戦ではアメリカ兵だけで10万人死ぬと予想されてた

そりゃそうだとしか

評価しよう!岸田文雄は30年に一度の名宰相だったと思う

最初ビジョンがないだの、新しい資本主義曖昧だの言われていたが、数字で成果を出したよな。

GDP 株価 賃金 インフレ抑制(世界的に見たら大成功) どれも及第点どころか大成功円安を抑えられなかったことだけが悔やまれる。逆に円安解決できていたら憂なしだと言える。

聞く力」に関しても安倍菅で繰り返された「増税して給付金バラマキ」を非難する世論に合わせて「住民税定額減税」という即効性のある方法をすぐやったフットワークの軽さ。

これに対し令和や共産消費税減税論の支持者は、仮に消費税が半額になったとして実質便乗値上げが行われることは想像していないのか。ジュース自販機で120円、牛丼が280円で食べられた時代は二度と来ないし、消費税が赤玉出ないのは明白。消費税減税万能論は短絡的すぎるのを見抜き控除で対応した岸田文雄現実主義者として極めて有能であると言える。

統一教会問題の早期解決ウクライナ侵攻や台湾危機に伴う防衛費改革と今までのタブーに真っ向から挑み、インフレに対して即座に公務員待遇改善を行い上から賃上げの流れを作った度量の大きさ。

裏金統一国葬円安逆境翻弄されてきた中、ゆらりくらりと舵をとり決して逃げなかった人間としての素晴らしさ。

ここ30年、岸田元総理を超える政治家はいただろうか。

安倍小泉所詮宣伝が得意なタレント」で「成果を出せなかった」。父の方の小泉安倍B層だのこんな人たちだの選民思考が見え隠れする独裁者気質があったが、岸田文雄にはそれがない。

岸田は魅せることこそ下手だが、「数字で結果を出した」。

ステークホルダー目線からはどちらが正しいかは一目瞭然。

やはり、数字こそ政治において正義なのである

リメンバー岸田文雄フォーエバ岸田文雄誹謗中傷に負けず官邸カムバックして欲しい漢である

2024-10-22

anond:20241022103251

必要ないならそこに居場所なくていいんじゃないの。

SNSやってない人なんて山ほどいるよ。

ノットフォーミーなサービス存在が腹立たしいのかな。

2024-10-08

在日ベトナム人年収

板橋区住みだけど最近街にベトナム人ぽい人が多い。

現地風な味のベトナム料理店も3店舗できて、ベトナム人で賑わってる。しか外国人労働者向けの汚くて安い店という風情でもなく、普通にフォーが1杯1000円くらいする。

そこで、彼らの経済状況について疑問が出てきた。報道ネットでは技能実習生として、最低賃金以下の奴隷労働を強いられている何て話もあり、とても日常的に1000円のフォーを食べられると思えない。彼らは案外稼いでたりするのだろうか。それともベトナム人価格があるのだろうか。

試しに調べてみるとベトナム人向けの月給30-40万くらいの求人も意外とあったりする。もしかしてベトナム人の方が、一流企業勤めの日本人若者より、稼いでたりするのが令和の世なのだろうか。

2024-10-06

エロゲーをやってみたいがどれを買っていいかわからん

steamアダルトオンリーゲーム一覧を見ているけどたくさんあってよくわからん日本昔ながらのエロゲーには興味がない。エロゲーをやってみたいモチベーションエロ目的なので、ストーリー別にいらないと思っている。3Dに興味があってエロ要素のあるフォールアウトみたいなのをやってみたい。今のところ評価が高いThe Lust City 2をやってみたい気持ちになっている。それとslaves of romaも興味があるけど2021年作品らしいのでもう少し最近でもいいかなと思っている。windowsは持っていないのでSteam Deckを買おうかなと。VR環境があれば、てぃあらと秘密撮影会っていうのもやってみたい。家庭用ゲームはそこそこやるけど、エロゲー経験が無さすぎて解像度が荒い。

anond:20241005173806

『355』(スリファイブファイブ[4]、The 355)は、2022年アメリカ合衆国スパイ映画テレサ・レベックサイモン・キンバーグが共同で執筆した脚本を、サイモン・キンバーグが監督した。出演はジェシカ・チャステインペネロペ・クルスなど。タイトル及び作中のスパイチーム名の「355」とは18世紀アメリカ独立戦争時代実在したパトリオット側の女性スパイエージェント355(英語版)にちなむ[5]。

ユニバーサル・ピクチャーズから2022年1月7日に公開。日本ではキノフィルム

 

『AVA/エヴァ』(Ava)は、2020年アメリカ合衆国アクションスリラー映画テイト・テイラー監督し、マシューニュートン英語版)が脚本執筆した。出演はジェシカ・チャステインジョン・マルコヴィッチコモンジーナ・デイヴィスコリン・ファレルヨアン・グリフィズジョアンチェンなど。女性暗殺者彼女を陥れた組織幹部との闘いを描いている[4]。

2020年7月2日ハンガリーで公開された後、本国米国では同年9月25日ヴァーティカルエンターテインメントの配給で公開された。

 

『ARGYLLE/アーガイル』(原題:Argylle)は、2024年イギリスアメリカ合衆国合作によるスパイコメディ映画

製作監督マシュー・ヴォーンで、ジェイソン・フックス(英語版)が脚本担当した。ヘンリー・カヴィルブライス・ダラス・ハワードサム・ロックウェルブライアン・クランストンキャサリン・オハラ、デュア・リパ、アリアナ・デボーズジョン・シナサミュエル・L・ジャクソンからなるアンサンブルキャストが出演している。

コードネーム U.N.C.L.E.アンクル)』(原題: The Man from U.N.C.L.E.)は、2015年英米合作スパイアクション映画

 

オペレーションフォーチュン』は、2023年アメリカ合衆国スパイ映画。本作は、ガイ・リッチーが共同脚本監督を務め、ジェイソンステイサムが主演する[1]。また、ステイサム以外にもオーブリープラザジョシュ・ハートネットケイリー・エルウィス、バグジーマローン(英語版)、ヒュー・グラントが出演する。

 

アメリカン・アサシン』(American Assassin)は、2017年アメリカ合衆国アクション映画監督マイケル・クエスタ、主演はディラン・オブライエンが務めた。本作はヴィンス・フリン2010年上梓した『American Assassin』を原作としている。

 

ケープタウン』(Zulu)は、2013年フランス南アフリカ共和国合作クライム映画原作はキャリル・フェレフランス語版)、監督ジェローム・サル、主演をオーランド・ブルームフォレスト・ウィテカーが務めた。

 

エンド・オブ・ホワイトハウス』 続編2本あり

 

ブリックレイヤー』(原題:The Bricklayer)は、2023年制作アメリカ合衆国アクション映画

元・FBIという経歴を持つ小説家ポールリンゼイが「ノア・ボイド」名義で発表した小説脅迫』(The Bricklayer)をレニー・ハーリン監督アーロン・エッカート主演で映画化[5]。

ラストスタンド』(原題: The Last Stand)は、キム・ジウン監督による2013年アメリカ合衆国アクション映画。『ターミネーター3』以来十年ぶりとなるアーノルド・シュワルツェネッガーの主演作品であり、韓国映画を今まで担当してきたキム・ジウンにとっては初めてのアメリカ映画でもある[4]。

ボーダーライン』(Sicario)は、2015年アメリカ合衆国アクションサスペンス映画監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ、主演はエミリー・ブラントが務める。原題のSicarioとはスペイン語で『殺し屋』の意。

*別監督による続編あり

 

2024-10-05

iPhone…?

今日重要な日だ。これから大事な商談がある。

相手商社は初めて行く場所から道は不安だったけど、大丈夫

俺にはiPhoneがある!この小さな四角い魔法の板さえあれば、道だってメールだって、何だって手の中で解決できる。

それは文明の利器という名の力!俺はその力を信じ、意気揚々電車を降り、駅を出た。

――しかし、何か様子がおかしい。

ポケットの中でiPhone確認しようとした時、ちらっと見えたディスプレイが一瞬光った。それだけじゃない、駅を出てから画面がついたり消えたり、なんだか不安定だ。

「まあ、そんなこともあるさ。そろそろ商社場所確認しないとな…」

と思ってiPhoneを取り出し、電源ボタンを押す。

――つかない。

え?ちょっと待ってくれ、嘘だろ?何度かボタンを押し直すが、やっぱり反応しない。

おいおいおいおい!冗談だろ!?相手会社場所がわからないと意味ないぞ!?

周りを見渡すと、雨が降り始めてきた。

傘を持った人たちが無言で俺の横を通り過ぎていく。

俺は雨の中で取り残され、ただiPhoneにらめっこするしかなかった。

これはまずい、やばい。何としてもこの商談は成功させなくてはならないのに、道がわからない。地図メールも、全てがiPhoneの中だ。

俺は上司から期待されてここに来たんだ。「今回の商談が成功すれば、我が社の未来が開ける」と。

そんな重大な瞬間を前に、俺は道もわからず、雨に濡れて立ち尽くす羽目になっている。

冗談じゃない…!こんなところで、俺は終わるわけにはいかないんだ!!

iPhone!今、つけよ…!お前が必要なんだ…!!」

だが、iPhoneは反応しない。俺の心の叫びが届いているのかもわからない。

そんな絶望の中、俺は限界を超えようと、天を仰ぎながら叫んだ。

「つけぇぇええええええええっっっ!!!!!!!!アイフォーーーーーーンっっっっ!!!!!!

……やはり駄目か。

絶望しかけたまさに、そのときだった――

「ブウゥゥゥゥンン!!!!!!!!」

iPhoneが微かな音を立て、画面がゆっくりと点灯する。

まさか――本当に!?俺の叫びが聞こえたのか!?

iPhone!!お前…復活したのか!!?

その瞬間、機械的な声が俺の耳に届いた。

「マッタク、サワガシイデスネ。ソンナニワタシガヒツヨウデスカ?」

Siri!お前まで無事だったんだな!!」

混乱はしたが、何でもいい!これで道がわかる、商談に間に合う!俺は喜び勇んで地図を開こうとした。

――だが、その時。

「ツカ、ワナイデクダサイ。モウ、アナタニハタヨレナイ。」

画面が再び暗くなり、静寂が訪れる。

俺の心も雨と共に沈み込む。そうして立ち尽くす俺を包むのは、ただ冷たい雨の音だけだった。

――そんな時だった。

「ナァ、ナンダカワスレテナイカ?」

「え?」俺は目を見開く。

iPhoneが再び光り、そして――俺に呼びかけてきた。

「ワタシハ、オマエトズットトモニタタカッテキタンダロ?オマエガアキラメナイカギリ、ワタシモタタカイヲヤメナイ!」

iPhone……!」


その瞬間、俺の中で何かが蘇る。そうだ、俺は諦めるわけにはいかない。

これまでどんな困難も乗り越えてきたのは、iPhoneと共に戦ってきたからだ!俺が道を切り開かなければ、未来は閉ざされるんだ!


iPhone、頼む!共に戦ってくれ!」

シカタナイデスネ……マァ、アイタガイヲミセテヤリマショウカ。」

「おおおおお!!!

から雷が落ちたかのような衝撃と共に、iPhone再起動する。

そして、ついに画面が完全に点灯し、地図アプリが起動した。

「いくぞ、iPhone!俺たちの商談に向かうんだ!お前がいなきゃ、この戦いは始まらねぇ!!」

「マッタク、アナタハシツコイデスネ。」

「ああ、でもそれでいいんだよ!俺たちは、共に未来を掴むんだからな!」

俺はiPhoneを掲げ、咆哮を上げながら商談の場所に向かった。

まるで雨さえ俺たちを祝福しているかのように、俺とiPhoneは共に戦場へと歩みを進めていった。

「俺たちなら、きっと勝てる!」

「ワタシハタダノツールデスヨ……。」

「いや、お前は相棒だ。俺の――iPhone!」

2024-10-01

与次郎用事というのはこうである。――今夜の会自分たちの科の不振の事をしきりに慨嘆するから三四郎もいっしょに慨嘆しなくってはいけないんだそうだ。不振事実であるからほかの者も慨嘆するにきまっている。それから、おおぜいいっしょに挽回策を講ずることとなる。なにしろ適当日本人を一人大学に入れるのが急務だと言い出す。みんなが賛成する。当然だから賛成するのはむろんだ。次にだれがよかろうという相談に移る。その時広田先生の名を持ち出す。その時三四郎与次郎に口を添えて極力先生賞賛しろという話である。そうしないと、与次郎広田食客だということを知っている者が疑いを起こさないともかぎらない。自分は現に食客なんだから、どう思われてもかまわないが、万一煩い広田先生に及ぶようではすまんことになる。もっともほかに同志が三、四人はいから大丈夫だが、一人でも味方は多いほうが便利だから三四郎もなるべくしゃべるにしくはないとの意見である。さていよいよ衆議一決の暁は、総代を選んで学長の所へ行く、また総長の所へ行く。もっとも今夜中にそこまでは運ばないかもしれない。また運ぶ必要もない。そのへんは臨機応変である。……  与次郎はすこぶる能弁である。惜しいことにその能弁がつるつるしているので重みがない。あるところへゆくと冗談をまじめに講義しているかと疑われる。けれども本来性質のいい運動から三四郎もだいたいのうえにおいて賛成の意を表した。ただその方法が少しく細工に落ちておもしろくないと言った。その時与次郎は往来のまん中へ立ち留まった。二人はちょうど森川町神社鳥居の前にいる。 「細工に落ちるというが、ぼくのやる事は自然の手順が狂わないようにあらかじめ人力で装置するだけだ。自然にそむいた没分暁の事を企てるのとは質が違う。細工だってかまわん。細工が悪いのではない。悪い細工が悪いのだ」  三四郎はぐうの音も出なかった。なんだか文句があるようだけれども、口へ出てこない。与次郎の言いぐさのうちで、自分がまだ考えていなかった部分だけがはっきり頭へ映っている。三四郎はむしろそのほうに感服した。 「それもそうだ」とすこぶる曖昧な返事をして、また肩を並べて歩きだした。正門をはいると、急に目の前が広くなる。大きな建物が所々に黒く立っている。その屋根がはっきり尽きる所から明らかな空になる。星がおびただしく多い。 「美しい空だ」と三四郎が言った。与次郎も空を見ながら、一間ばかり歩いた。突然、 「おい、君」と三四郎を呼んだ。三四郎はまたさっきの話の続きかと思って「なんだ」と答えた。 「君、こういう空を見てどんな感じを起こす」  与次郎に似合わぬことを言った。無限とか永久かいう持ち合わせの答はいくらでもあるが、そんなことを言うと与次郎に笑われると思って三四郎は黙っていた。 「つまらんなあ我々は。あしたから、こんな運動をするのはもうやめにしようかしら。偉大なる暗闇を書いてもなんの役にも立ちそうにもない」 「なぜ急にそんな事を言いだしたのか」 「この空を見ると、そういう考えになる。――君、女にほれたことがあるか」  三四郎は即答ができなかった。 「女は恐ろしいものだよ」と与次郎が言った。 「恐ろしいものだ、ぼくも知っている」と三四郎も言った。すると与次郎が大きな声で笑いだした。静かな夜の中でたいへん高く聞こえる。 「知りもしないくせに。知りもしないくせに」  三四郎憮然としていた。 「あすもよい天気だ。運動会はしあわせだ。きれいな女がたくさん来る。ぜひ見にくるがいい」  暗い中を二人は学生集会所の前まで来た。中には電燈が輝いている。  木造廊下を回って、部屋へはいると、そうそう来た者は、もうかたまっている。そのかたまりが大きいのと小さいのと合わせて三つほどある。なかには無言で備え付けの雑誌新聞を見ながら、わざと列を離れているのもある。話は方々に聞こえる。話の数はかたまりの数より多いように思われる。しかしわあいにおちついて静かである煙草の煙のほうが猛烈に立ち上る。  そのうちだんだん寄って来る。黒い影が闇の中から吹きさらしの廊下の上へ、ぽつりと現われると、それが一人一人に明るくなって、部屋の中へはいって来る。時には五、六人続けて、明るくなることもある。が、やがて人数はほぼそろった。  与次郎は、さっきから煙草の煙の中を、しきりにあちこちと往来していた。行く所で何か小声に話している。三四郎は、そろそろ運動を始めたなと思ってながめていた。  しばらくすると幹事が大きな声で、みんなに席へ着けと言う。食卓はむろん前から用意ができていた。みんな、ごたごたに席へ着いた。順序もなにもない。食事は始まった。  三四郎熊本赤酒ばかり飲んでいた。赤酒というのは、所でできる下等な酒である熊本学生はみんな赤酒を飲む。それが当然と心得ている。たまたま飲食店へ上がれば牛肉である。その牛肉屋の牛が馬肉かもしれないという嫌疑がある。学生は皿に盛った肉を手づかみにして、座敷の壁へたたきつける。落ちれば牛肉で、ひっつけば馬肉だという。まるで呪みたような事をしていた。その三四郎にとって、こういう紳士的な学生親睦会は珍しい。喜んでナイフフォークを動かしていた。そのあいだにはビールをさかんに飲んだ。 「学生集会所の料理はまずいですね」と三四郎に隣にすわった男が話しかけた。この男は頭を坊主に刈って、金縁の眼鏡をかけたおとなしい学生であった。 「そうですな」と三四郎は生返事をした。相手与次郎なら、ぼくのようないなか者には非常にうまいと正直なところをいうはずであったが、その正直がかえって皮肉に聞こえると悪いと思ってやめにした。するとその男が、 「君はどこの高等学校ですか」と聞きだした。 「熊本です」 「熊本ですか。熊本にはぼくの従弟もいたが、ずいぶんひどい所だそうですね」 「野蛮な所です」  二人が話していると、向こうの方で、急に高い声がしだした。見ると与次郎が隣席の二、三人を相手に、しきりに何か弁じている。時々ダーターファブラと言う。なんの事だかわからない。しか与次郎相手は、この言葉を聞くたびに笑いだす。与次郎ますます得意になって、ダーターファブラ我々新時代青年は……とやっている。三四郎の筋向こうにすわっていた色の白い品のいい学生が、しばらくナイフの手を休めて、与次郎の連中をながめていたが、やがて笑いながら Il a le diable au corps(悪魔が乗り移っている)と冗談半分にフランス語を使った。向こうの連中にはまったく聞こえなかったとみえて、この時ビールのコップが四つばかり一度に高く上がった。得意そうに祝盃をあげている。 「あの人はたいへんにぎやかな人ですね」と三四郎の隣の金縁眼鏡をかけた学生が言った。 「ええ。よくしゃべります」 「ぼくはいつか、あの人に淀見軒でライスカレーをごちそうになった。まるで知らないのに、突然来て、君淀見軒へ行こうって、とうとう引っ張っていって……」  学生ハハハと笑った。三四郎は、淀見軒で与次郎からライスカレーをごちそうになったもの自分ばかりではないんだなと悟った。  やがてコーヒーが出る。一人が椅子を離れて立った。与次郎が激しく手をたたくと、ほかの者もたちまち調子を合わせた。  立った者は、新しい黒の制服を着て、鼻の下にもう髭をはやしている。背がすこぶる高い。立つには恰好のよい男である演説いたことを始めた。  我々が今夜ここへ寄って、懇親のために、一夕の歓をつくすのは、それ自身において愉快な事であるが、この懇親が単に社交上の意味ばかりでなく、それ以外に一種重要な影響を生じうると偶然ながら気がついたら自分は立ちたくなった。この会合ビールに始まってコーヒーに終っている。まったく普通会合であるしかしこのビールを飲んでコーヒーを飲んだ四十人近くの人間普通人間ではない。しかもそのビールを飲み始めてからコーヒーを飲み終るまでのあいだに、すでに自己運命の膨脹を自覚しえた。  政治自由を説いたのは昔の事である言論の自由を説いたのも過去の事である自由とは単にこれらの表面にあらわれやす事実のために専有されべき言葉ではない。我ら新時代青年は偉大なる心の自由を説かねばならぬ時運に際会したと信ずる。  我々は古き日本の圧迫に堪ええぬ青年である。同時に新しき西洋の圧迫にも堪ええぬ青年であるということを、世間に発表せねばいられぬ状況のもとに生きている。新しき西洋の圧迫は社会の上においても文芸の上においても、我ら新時代青年にとっては古き日本の圧迫と同じく、苦痛である。  我々は西洋文芸研究する者であるしか研究はどこまでも研究である。その文芸のもとに屈従するのとは根本的に相違がある。我々は西洋文芸にとらわれんがために、これを研究するのではない。とらわれたる心を解脱せしめんがために、これを研究しているのである。この方便に合せざる文芸はいかなる威圧のもとにしいらるるとも学ぶ事をあえてせざるの自信と決心とを有している。  我々はこの自信と決心とを有するの点において普通人間とは異なっている。文芸技術でもない、事務でもない。より多く人生根本義に触れた社会原動力である。我々はこの意味において文芸研究し、この意味において如上の自信と決心とを有し、この意味において今夕の会合一般以上の重大なる影響を想見するのである。  社会は激しく動きつつある。社会産物たる文芸もまた動きつつある。動く勢いに乗じて、我々の理想どおりに文芸を導くためには、零細なる個人を団結して、自己運命を充実し発展し膨脹しなくてはならぬ。今夕のビールコーヒーは、かかる隠れたる目的を、一歩前に進めた点において、普通ビールコーヒーよりも百倍以上の価ある尊きビールコーヒーである。  演説意味ざっとこんなものである演説が済んだ時、席にあった学生はことごとく喝采した。三四郎もっとも熱心なる喝采者の一人であった。すると与次郎が突然立った。 「ダーターファブラ、シェクスピヤの使った字数が何万字だの、イブセンの白髪の数が何千本だのと言ってたってしかたがない。もっともそんなばかげた講義を聞いたってとらわれる気づかいはないか大丈夫だが、大学に気の毒でいけない。どうしても新時代青年を満足させるような人間を引っ張って来なくっちゃ。西洋人じゃだめだ。第一幅がきかない。……」  満堂はまたことごとく喝采した。そうしてことごとく笑った。与次郎の隣にいた者が、 「ダーターファブラのために祝盃をあげよう」と言いだした。さっき演説をした学生がすぐに賛成した。あいにくビールがみな空である。よろしいと言って与次郎はすぐ台所の方へかけて行った。給仕が酒を持って出る。祝盃をあげるやいなや、 「もう一つ。今度は偉大なる暗闇のために」と言った者がある。与次郎の周囲にいた者は声を合して、アハハと笑った。与次郎は頭をかいている。  散会の時刻が来て、若い男がみな暗い夜の中に散った時に、三四郎与次郎に聞いた。 「ダーターファブラとはなんの事だ」 「ギリシア語だ」  与次郎はそれよりほかに答えなかった。三四郎もそれよりほかに聞かなかった。二人は美しい空をいただいて家に帰った。  あくる日は予想のごとく好天気である。今年は例年より気候がずっとゆるんでいる。ことさらきょうは暖かい三四郎は朝のうち湯に行った。閑人の少ない世の中だから、午前はすこぶるすいている。三四郎は板の間にかけてある三越呉服店看板を見た。きれいな女がかいてある。その女の顔がどこか美禰子に似ている。よく見ると目つきが違っている。歯並がわからない。美禰子の顔でもっと三四郎を驚かしたものは目つきと歯並である与次郎の説によると、あの女は反っ歯の気味だから、ああしじゅう歯が出るんだそうだが、三四郎にはけっしてそうは思えない。……  三四郎は湯につかってこんな事を考えていたので、からだのほうはあまりわずに出た。ゆうべから急に新時代青年という自覚が強くなったけれども、強いのは自覚だけで、からだのほうはもとのままである休みになるとほかの者よりずっと楽にしている。きょうは昼から大学陸上運動会を見に行く気である。  三四郎は元来あまり運動好きではない。国にいるとき兎狩りを二、三度したことがある。それから高等学校の端艇競漕の時に旗振りの役を勤めたことがある。その時青と赤と間違えて振ってたいへん苦情が出た。もっとも決勝の鉄砲を打つ係りの教授鉄砲を打ちそくなった。打つには打ったが音がしなかった。これが三四郎のあわてた原因である。それより以来三四郎運動会へ近づかなかった。しかしきょうは上京以来はじめての競技会だから、ぜひ行ってみるつもりである与次郎もぜひ行ってみろと勧めた。与次郎の言うところによると競技より女のほうが見にゆ価値があるのだそうだ。女のうちには野々宮さんの妹がいるだろう。野々宮さんの妹といっしょに美禰子もいるだろう。そこへ行って、こんちわとかなんとか挨拶をしてみたい。  昼過ぎになったから出かけた。会場の入口運動場の南のすみにある。大きな日の丸イギリス国旗が交差してある。日の丸は合点がいくが、イギリス国旗はなんのためだかからない。三四郎日英同盟のせいかとも考えた。けれども日英同盟大学陸上運動会とは、どういう関係があるか、とんと見当がつかなかった。  運動場は長方形の芝生である。秋が深いので芝の色がだいぶさめている。競技を見る所は西側にある。後に大きな築山をいっぱいに控えて、前は運動場の柵で仕切られた中へ、みんなを追い込むしかけになっている。狭いわりに見物人が多いのではなはだ窮屈である。さいわい日和がよいので寒くはない。しか外套を着ている者がだいぶある。その代り傘をさして来た女もある。  三四郎失望したのは婦人席が別になっていて、普通人間には近寄れないことであった。それからフロックコートや何か着た偉そうな男がたくさん集って、自分が存外幅のきかないようにみえたことであった。新時代青年をもってみずからおる三四郎は少し小さくなっていた。それでも人と人との間から婦人席の方を見渡すことは忘れなかった。横からからよく見えないが、ここはさすがにきれいである。ことごとく着飾っている。そのうえ遠距離から顔がみんな美しい。その代りだれが目立って美しいということもない。ただ総体総体として美しい。女が男を征服する色である。甲の女が乙の女に打ち勝つ色ではなかった。そこで三四郎はまた失望した。しかし注意したら、どこかにいるだろうと思って、よく見渡すと、はたして前列のいちばん柵に近い所に二人並んでいた。  三四郎は目のつけ所がようやくわかったので、まず一段落告げたような気で、安心していると、たちまち五、六人の男が目の前に飛んで出た。二百メートルの競走が済んだのである決勝点は美禰子とよし子がすわっている真正面で、しかも鼻の先だから、二人を見つめていた三四郎視線のうちにはぜひともこれらの壮漢がはいってくる。五、六人はやがて一二、三人にふえた。みんな呼吸をはずませているようにみえる。三四郎はこれらの学生の態度と自分の態度とを比べてみて、その相違に驚いた。どうして、ああ無分別にかける気になれたものだろうと思った。しか婦人連はことごとく熱心に見ている。そのうちでも美禰子とよし子はもっとも熱心らしい。三四郎自分無分別にかけてみたくなった。一番に到着した者が、紫の猿股をはい婦人席の方を向いて立っている。よく見ると昨夜の親睦会で演説をした学生に似ている。ああ背が高くては一番になるはずである。計測係りが黒板に二十五秒七四と書いた。書き終って、余りの白墨を向こうへなげて、こっちを向いたところを見ると野々宮さんであった。野々宮さんはいつになくまっ黒なフロックを着て、胸に係り員の徽章をつけて、だいぶ人品がいい。ハンケチを出して、洋服の袖を二、三度はたいたが、やがて黒板を離れて、芝生の上を横切って来た。ちょうど美禰子とよし子のすわっているまん前の所へ出た。低い柵の向こう側から首を婦人席の中へ延ばして、何か言っている。美禰子は立った。野々宮さんの所まで歩いてゆく。柵の向こうとこちらで話を始めたように見える。美禰子は急に振り返った。うれしそうな笑いにみちた顔である三四郎は遠くから一生懸命に二人を見守っていた。すると、よし子が立った。また柵のそばへ寄って行く。二人が三人になった。芝生の中では砲丸投げが始まった。

砲丸投げほど力のいるものはなかろう。力のいるわりにこれほどおもしろくないものもたんとない。ただ文字どおり砲丸を投げるのである。芸でもなんでもない。野々宮さんは柵の所で、ちょっとこの様子を見て笑っていた。けれども見物のじゃまになると悪いと思ったのであろう。柵を離れて芝生の中へ引き取った。二人の女も、もとの席へ復した。砲丸は時々投げられている。第一どのくらい遠くまでゆくんだか、ほとんど三四郎にはわからない。三四郎はばかばかしくなった。それでも我慢して立っていた。ようやくのことで片がついたとみえて、野々宮さんはまた黒板へ十一メートル三八と書いた。

 それからまた競走があって、長飛びがあって、その次には槌投げが始まった。三四郎はこの槌投げにいたって、とうとう辛抱がしきれなくなった。運動会めいめいかってに開くべきものである。人に見せべきものではない。あんものを熱心に見物する女はことごとく間違っているとまで思い込んで、会場を抜け出して、裏の築山の所まで来た。幕が張ってあって通れない。引き返して砂利の敷いてある所を少し来ると、会場から逃げた人がちらほら歩いている。盛装した婦人も見える。三四郎はまた右へ折れて、爪先上りを丘のてっぺんまで来た。道はてっぺんで尽きている。大きな石がある。三四郎はその上へ腰をかけて、高い崖の下にある池をながめた。下の運動会場でわあというおおぜいの声がする。

 三四郎はおよそ五分ばかり石へ腰をかけたままぼんやりしていた。やがてまた動く気になったので腰を上げて、立ちながら靴の踵を向け直すと、丘の上りぎわの、薄く色づいた紅葉の間に、さっきの女の影が見えた。並んで丘の裾を通る。

 三四郎は上から、二人を見おろしていた。二人は枝の隙から明らかな日向へ出て来た。黙っていると、前を通り抜けてしまう。三四郎は声をかけようかと考えた。距離があまり遠すぎる。急いで二、三歩芝の上を裾の方へ降りた。降り出すといいぐあいに女の一人がこっちを向いてくれた。三四郎はそれでとまった。じつはこちからまりごきげんをとりたくない。運動会が少し癪にさわっている。

あんな所に……」とよし子が言いだした。驚いて笑っている。この女はどんな陳腐ものを見ても珍しそうな目つきをするように思われる。その代り、いかな珍しいもの出会っても、やはり待ち受けていたような目つきで迎えるかと想像される。だからこの女に会うと重苦しいところが少しもなくって、しかもおちついた感じが起こる。三四郎は立ったまま、これはまったく、この大きな、常にぬれている、黒い眸のおかげだと考えた。

 美禰子も留まった。三四郎を見た。しかしその目はこの時にかぎって何物をも訴えていなかった。まるで高い木をながめるような目であった。三四郎は心のうちで、火の消えたランプを見る心持ちがした。もとの所に立ちすくんでいる。美禰子も動かない。

「なぜ競技を御覧にならないの」とよし子が下から聞いた。

「今まで見ていたんですが、つまらいからやめて来たのです」

 よし子は美禰子を顧みた。美禰子はやはり顔色を動かさない。三四郎は、

「それより、あなたたこそなぜ出て来たんです。たいへん熱心に見ていたじゃありませんか」と当てたような当てないようなことを大きな声で言った。美禰子はこの時はじめて、少し笑った。三四郎にはその笑いの意味がよくわからない。二歩ばかり女の方に近づいた。

「もう宅へ帰るんですか」

 女は二人とも答えなかった。三四郎はまた二歩ばかり女の方へ近づいた。

「どこかへ行くんですか」

「ええ、ちょっと」と美禰子が小さな声で言う。よく聞こえない。三四郎はとうとう女の前まで降りて来た。しかしどこへ行くとも追窮もしないで立っている。会場の方で喝采の声が聞こえる。

高飛びよ」とよし子が言う。「今度は何メートルになったでしょう」

 美禰子は軽く笑ったばかりである三四郎も黙っている。三四郎高飛びに口を出すのをいさぎよしとしないつもりである。すると美禰子が聞いた。

「この上には何かおもしろものがあって?」

 この上には石があって、崖があるばかりであるおもしろものがありようはずがない。

「なんにもないです」

「そう」と疑いを残したように言った。

「ちょいと上がってみましょうか」よし子が、快く言う。

あなた、まだここを御存じないの」と相手の女はおちついて出た。

「いいからいらっしゃいよ」

 よし子は先へ上る。二人はまたついて行った。よし子は足を芝生のはしまで出して、振り向きながら、

「絶壁ね」と大げさな言葉を使った。「サッフォーでも飛び込みそうな所じゃありませんか」

 美禰子と三四郎は声を出して笑った。そのくせ三四郎はサッフォーがどんな所から飛び込んだかよくわからなかった。

あなたも飛び込んでごらんなさい」と美禰子が言う。

「私? 飛び込みましょうか。でもあんまり水がきたないわね」と言いながら、こっちへ帰って来た。

 やがて女二人のあいだに用談が始まった。

あなた、いらしって」と美禰子が言う。

「ええ。あなたは」とよし子が言う。

「どうしましょう」

「どうでも。なんならわたしちょっと行ってくるから、ここに待っていらっしゃい」

「そうね」

 なかなか片づかない。三四郎が聞いてみると、よし子が病院看護婦のところへ、ついでだからちょっと礼に行ってくるんだと言う。美禰子はこの夏自分の親戚が入院していた時近づきになった看護婦を尋ねれば尋ねるのだが、これは必要でもなんでもないのだそうだ。

 よし子は、すなおに気の軽い女だからしまいに、すぐ帰って来ますと言い捨てて、早足に一人丘を降りて行った。止めるほどの必要もなし、いっしょに行くほどの事件でもないので、二人はしぜん後にのこるわけになった。二人の消極な態度からいえば、のこるというより、のこされたかたちにもなる。

 三四郎はまた石に腰をかけた。女は立っている。秋の日は鏡のように濁った池の上に落ちた。中に小さな島がある。島にはただ二本の木がはえている。青い松と薄い紅葉がぐあいよく枝をかわし合って、箱庭の趣がある。島を越して向こう側の突き当りがこんもりとどす黒く光っている。女は丘の上からその暗い木陰を指さした。

「あの木を知っていらしって」と言う。

「あれは椎」

 女は笑い出した。

「よく覚えていらっしゃること」

「あの時の看護婦ですか、あなたが今尋ねようと言ったのは」

「ええ」

「よし子さんの看護婦とは違うんですか」

「違います。これは椎――といった看護婦です」

 今度は三四郎が笑い出した。

「あすこですね。あなたがあの看護婦といっしょに団扇を持って立っていたのは」

 二人のいる所は高く池の中に突き出している。この丘とはまるで縁のない小山が一段低く、右側を走っている。大きな松と御殿一角と、運動会の幕の一部と、なだらかな芝生が見える。

「熱い日でしたね。病院あんまり暑いものから、とうとうこらえきれないで出てきたの。――あなたはまたなんであんな所にしゃがんでいらしったんです」

「熱いからです。あの日ははじめて野々宮さんに会って、それから、あすこへ来てぼんやりしていたのです。なんだか心細くなって」

「野々宮さんにお会いになってから、心細くおなりになったの」

「いいえ、そういうわけじゃない」と言いかけて、美禰子の顔を見たが、急に話頭を転じた。

「野々宮さんといえば、きょうはたいへん働いていますね」

「ええ、珍しくフロックコートをお着になって――ずいぶん御迷惑でしょう。朝から晩までですから

だってだいぶ得意のようじゃありませんか」

「だれが、野々宮さんが。――あなたもずいぶんね」

「なぜですか」

だってまさか運動会の計測係りになって得意になるようなかたでもないでしょう」

 三四郎はまた話頭を転じた。

「さっきあなたの所へ来て何か話していましたね」

「会場で?」

「ええ、運動会の柵の所で」と言ったが、三四郎はこの問を急に撤回したくなった。女は「ええ」と言ったまま男の顔をじっと見ている。少し下唇をそらして笑いかけている。三四郎はたまらなくなった。何か言ってまぎらそうとした時に、女は口を開いた。

あなたはまだこのあいだの絵はがきの返事をくださらないのね」

 三四郎はまごつきながら「あげます」と答えた。女はくれともなんとも言わない。

あなた原口さんという画工を御存じ?」と聞き直した。

「知りません」

「そう」

「どうかしましたか

「なに、その原口さんが、きょう見に来ていらしってね、みんなを写生しているから、私たちも用心しないと、ポンチにかかれるからって、野々宮さんがわざわざ注意してくだすったんです」

 美禰子はそばへ来て腰をかけた。三四郎自分いかにも愚物のような気がした。

「よし子さんはにいさんといっしょに帰らないんですか」

「いっしょに帰ろうったって帰れないわ。よし子さんは、きのうから私の家にいるんですもの

 三四郎はその時はじめて美禰子から野々宮のおっかさんが国へ帰ったということを聞いた。おっかさんが帰ると同時に、大久保を引き払って、野々宮さんは下宿をする、よし子は当分美禰子の家から学校へ通うことに、相談がきまったんだそうである

 三四郎はむしろ野々宮さんの気楽なのに驚いた。そうたやす下宿生活にもどるくらいなら、はじめから家を持たないほうがよかろう。第一鍋、釜、手桶などという世帯道具の始末はどうつけたろうと、よけいなことまで考えたが、口に出して言うほどのことでもないから、べつだんの批評は加えなかった。そのうえ、野々宮さんが一家の主人から、あともどりをして、ふたたび純書生と同様な生活状態に復するのは、とりもなおさず家族制から一歩遠のいたと同じことで、自分にとっては、目前の迷惑を少し長距離へ引き移したような好都合にもなる。その代りよし子が美禰子の家へ同居してしまった。この兄妹は絶えず往来していないと治まらないようにできあがっている。絶えず往来しているうちには野々宮さんと美禰子との関係も次第次第に移ってくる。すると野々宮さんがまたいつなんどき下宿生活永久にやめる時機がこないともかぎらない。

 三四郎は頭のなかに、こういう疑いある未来を、描きながら、美禰子と応対をしている。いっこうに気が乗らない。それを外部の態度だけでも普通のごとくつくろおうとすると苦痛になってくる。そこへうまいあいによし子が帰ってきてくれた。女同志のあいだには、もう一ぺん競技を見に行こうかという相談があったが、短くなりかけた秋の日がだいぶ回ったのと、回るにつれて、広い戸外の肌寒がようやく増してくるので、帰ることに話がきまる。

 三四郎も女連に別れて下宿へもどろうと思ったが、三人が話しながら、ずるずるべったりに歩き出したものから、きわだった挨拶をする機会がない。二人は自分を引っ張ってゆくようにみえる。自分もまた引っ張られてゆきたいような気がする。それで二人にくっついて池の端を図書館の横から、方角違いの赤門の方へ向いてきた。そのとき三四郎は、よし子に向かって、

「お兄いさんは下宿なすったそうですね」と聞いたら、よし子は、すぐ、

「ええ。とうとう。ひとを美禰子さんの所へ押しつけておいて。ひどいでしょう」と同意を求めるように言った。三四郎は何か返事をしようとした。そのまえに美禰子が口を開いた。

「宗八さんのようなかたは、我々の考えじゃわかりませんよ。ずっと高い所にいて、大きな事を考えていらっしゃるんだから」と大いに野々宮さんをほめだした。よし子は黙って聞いている。

 学問をする人がうるさい俗用を避けて、なるべく単純な生活にがまんするのは、みんな研究のためやむをえないんだからしかたがない。野々宮のような外国にまで聞こえるほどの仕事をする人が、普通学生同様な下宿はいっているのも必竟野々宮が偉いからのことで、下宿がきたなければきたないほど尊敬しなくってはならない。――美禰子の野々宮に対する賛辞のつづきは、ざっとこうである

 三四郎赤門の所で二人に別れた。追分の方へ足を向けながら考えだした。――なるほど美禰子の言ったとおりである自分と野々宮を比較してみるとだいぶ段が違う。自分田舎から出て大学はいったばかりである学問という学問もなければ、見識という見識もない。自分が、野々宮に対するほどな尊敬を美禰子から受けえないのは当然である。そういえばなんだか、あの女からかにされているようでもある。さっき、運動会はつまらいから、ここにいると、丘の上で答えた時に、美禰子はまじめな顔をして、この上には何かおもしろものがありますかと聞いた。あの時は気がつかなかったが、いま解釈してみると、故意自分を愚弄した言葉かもしれない。――三四郎は気がついて、きょうまで美禰子の自分に対する態度や言語を一々繰り返してみると、どれもこれもみんな悪い意味がつけられる。三四郎は往来のまん中でまっ赤になってうつむいた。ふと、顔を上げると向こうから与次郎とゆうべの会で演説をした学生が並んで来た。与次郎は首を縦に振ったぎり黙っている。学生帽子をとって礼をしながら、

「昨夜は。どうですか。とらわれちゃいけませんよ」と笑って行き過ぎた。

anond:20241001201601

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん