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はてなキーワード: 劇場版とは

2024-11-20

凄く失礼なことを敢えて書くけど、AKIRAって映画物語の中身なんもないよな…

童夢もそうだけど、神作画がなければ、何も成り立たないんじゃないかと思う

酷い絵でもデスノートならストーリーと、その恐怖みたいなものはまだ伝わると思うんだけど、

大友のあの手の漫画って、正直、なんか中身が感じられないんだよね、空洞

というか、空洞だからこそ、神作画が活き活きしてくる…

あー、まあ、そんなこといったらエヴァもそうだし、ツインピークスもそうだし、

謎があるように見せてるだけで、本当は謎なんてない、伏線の回収もしないし、論理的考察も成り立たない、

世の中に、エヴァ考察本が出たのを、庵野氏はアホだなぁみたいに思ってたようなこと言ってたし、

中身はない、重要ではないのかもしれない、それを覆すというか、逆手に取るぐらいの神作画とか、演出があって、

これは凄い伏線だ!と視聴者に思わせておきながら、それをまったく回収しないまま、

自己啓発セミナーオチに持って行った旧エヴァが、正直自分は好きだし、

アラフィフになてってしまった今にならなおさら庵野氏が現実に帰れみたいな嫌がらせ実写映像混ぜたのも分かる気がしてる

自分はそんなにエヴァに夢中になった方ではないと思うけど、大学にはたしかに夢中になってる奴らがいっぱいいた気がする

個人的には、いや、だって、あれガイナックスでしょ?

やおいの山なし、オチなし、意味なし、みたいなものでしょ?

作品を鑑賞しながら、あ!あれは~のパロディだ!オマージュだ!と語り合って悦に入るみたいな、そういうもんでしょ?

エヴァだって、あー、ブルークリスマスだね、岡本喜八だね、とか言いながら見ものであって、どうせ謎なんてない、

下手したら最後宇宙戦艦ヤマトが登場して、超強引な解決をして大団円とか、そういう人たちでしょ、あの人たちは…😟

そんな風に斜に構えてリアルタイム視聴していたら、まさか自己啓発セミナー下宿でつい大爆笑してしまって、

ただ、世の中的にはエヴァ一般人にもブームになってきていて、多分、そういう人たちなんだろう、があのラストに怒ったらしくて、

怒ったからなのか、最初から計画なんだろうけど、旧劇場版ができて、現実に帰れ!って、そりゃそうだろ!って思った側だけど、

でも、アラフィフになっても夢みたいなこと考えてたりする自分も同様だったんだな、現実に帰らなきゃな、って思いました

あれ?何の話してたんだっけ…😟

2024-11-16

劇場版ルックバック2回見たけど、やっぱこう「あの原作を使った割には……」という感じが凄いね

もう一つの可能性に対しての解釈多様性みたいなのが薄いんですよね。

漫画世界においては「あの1枚の漫画によって世界分岐した」というのが本当に確かな説得力っていうか、マジでそれぐらいの力があったんだと信じさせる何かがあったんだけど、映画だといまいち伝わってこない。

そもそもあの漫画はどこから来たのかについての解釈余地というか、「インターステラー的な何かが起きた可能性」というのを感じさせるだけのパワーみたいなのがイマイチ薄いんだよね。

あの状況における作品世界自体で起きていることは「もう一つの世界存在した可能性についての想像なのは事実なんだろうけど、それが観客席からだと「本当にあったかもしれないもう一つの世界」として等価存在として映る所がルックバックの醸し出す凄みの秘密だと思うんだよね。

「どこまでも都合が良いような世界、でもそれがもしかしたら本当にありえたのかも知れない」って事がより強い悲しみを生むけど、同時にそれが「いま自分たちが生きている世界はこっちなんだから前を向かなければ」という気持ちトリガーになるっていうか。

元ネタであるワンスアポン・ア・タイム・イン・ハリウッドなんてまさにそういう映画だったと思うわけよね。

なんつうか「こういう空想の中で自分たちを慰めることも出来る。創作活動を続けるってのはそういうことなんだ。創作活動最高と言え」みたいなパワーがあるわけですよ。

そこがイマイチ足りてないっつうかさ、もっと深く踏み込めば、あの事件に対してどう向き合うかって話だった訳じゃないですか。

まあ映画版はそのへんについて「パクりやがってよぉ!」の言葉を入れてくれているので敬意は凄い感じるわけなんですけど。

それでもやっぱ足りないっていうか、根本的な構造としての「漫画世界における漫画の力」と「映画世界における漫画の力」だとやっぱエネルギー量に致命的なまでの差があるなと。

ワンスアポン・ア・タイム・イン・ハリウッドという映画が「映画の中で映されたハリウッドという土地の持つエネルギー」によってあの荒唐無稽さすらある並行世界を描いたことの再現は出来てないなと。

いやマジで全体としてはすごくいい映画だったと思うよ。

こんだけ頑張ってもらえるんだからタツ先生も喜んでますよって感じましたよ。

でもやっぱちょっとだけ足りないんですよね。

観客の頭の中で「並行世界への扉」を開くだけのパワーが足りてなかった感じなんすよ。

なんつうんですかね、繰り返しになるんですけどワンスアポン・ア・タイム・イン・ハリウッドという映画の中においては、あの映画の中で起きたことこそが事実だったわけじゃないですか。

「俺達の住んでいる地球事実」と「ワンスアポン・ア・タイム・イン・ハリウッド事実」はそれぞれ存在できていて、どっちが上か下かっていうのとは違ったと思うんですよ。

その等価性があったからこそ、「でも俺達の地球で起きている事実が俺達の生きる現実しか無いんだよね」という読後感みたいのに繋がるっていうか。

ルックバックという作品キモってどうしようもなくそワンポイントに集約されていると思うんですよね。

そこが、ちょっとだけ踏み込みきれてなかった。

ただそれだけでそれ以外は何の不満もないんですけど、惜しかったなという感想しかなり得ないんですよ。

半年ぶりにもう1度みたら別の感想になるかと思ったんすけど、全く同じ感想になりましたわ。

劇場版エヴァミサトさんは確かシンジ君に

筆下ろししてあげよっか?

と持ちかけて

それをシンジ君に突っぱねられたとき

おかしい あの年代セックスに興味がないはずないんだけど」

と訝しむんですよね。

ディスコミュニケーションテーマひとつでもあるんでそういう展開になるんですが。

ただそういうところから考えると

昨今のポリコレ的な観点で見た場合

性加害的な側面はあるという見方

あながちズレてはいないとも言える。

ただ言えるのは、昔の作品

最近価値基準を持ち込んで

評価するというのは

昔の価値基準で持って

今を評価するのと

同じ行為なんだと思うんですよね。

わかりやすくいうと

最近の〇〇は全く持ってけしからん

みたいな

ステロタイプ老害がやってることと

種類としては同じだと言えます

そういうことを頭の片隅に入れておくのも大事だと思います

あと蛇足ですが文学作品とかで、現代では相応しくない語句が使われているが

原文のまま表記する

ということが慣用的に行われているのは

そういうことですよね。

「今」の価値基準で持って

過去作品を歪める行為

実は本当はしてはいけないことなんですよね。

なんでかっていったら

「今」

というのは常に変化するもの

明日にはまた変わってるものなんですね。

そういう移ろいやすい人の心のようなもの

過去作品を改変するのは許されるのか?ってことです。

2024-11-10

ルックバック見た

アマプラで見れるようになってたルックバックを見た

まず音量がおかしい、くっそ小さい

劇場版作品ビデオ化した時にこうなってる作品過去に何個かあったけど令和の時代ですらこういうのが見逃されてるって正直どうなのか

で、内容はそもそも読み切り漫画劇場版って事で尺も1時間ぐらいしかない上に

漫画家を目指した女とその相棒との馴れ初めと別れぐらいしか内容が無いから次の展開が予想可能だし

どうしても感動させたいのか過剰なぐらいBGMが鳴り響くシーンが多くて正直アレだったけど

絵はちゃんと綺麗だし全くつまらんという事も無く普通な感じだった

あくまでも普通で超名作!とか超感動!って感じじゃない

あそこまで世間で持ち上げられていた様に思えた作品映像化にしては

よくある日本のお涙頂戴テレビドラマダイジェスト版みたいな感じで極端につまらなくもないし極端に面白くも無く普通

やっぱり当時の京アニ事件があったという点込みで過剰に持ち上げられてたんじゃないかと感じてしま作品だった

2024-11-06

今日誕生日なんだ

今日誕生日を迎えちまったよ。

はじめてはてな存在を知ってから10年か。

そのときに比べたらはてなもだいぶ変わった、と思うが思い出語りはまた別の機会にしようかね。

今日誕生日からまいばすけっとで気になっていた惣菜をたくさん買ってみた。

いつもは納豆キムチ、もしくは冷凍うどんで済ませる俺にとっては、このうえない贅沢だ。

晩酌としてビールも6本買ってみた。

それを飲みながら、今を書いている。

そうだな、10年か。

10年前は日本オワタといいつつドル円90円だかそこそこで、不景気かいいつつも輸入は安定していたよな。

トマト缶は88円だったし、サバ缶も88円。ツナ100円だったか家計応援でそのあたりのレシピが良く出ていたのを記憶している。

鮭もサンマも安かったな。お察しのとおり、増田魚介類好きな人間なので、最近の値上がりのあおりをモロに受けている

最近は、そうだな、

街のラーメン屋ラーメンを食べるとスープが塩っぱくて辛くなってきた

焼き肉なんてもってのほか

休みの日は趣味研究自由研究みたいなもので立派なものじゃない)でセコセコ時間を潰しているが、

平日はほぼ、起きて、仕事して、酒を飲んで、寝ての繰り返し。

まどマギが続いているのは生きる活力だ。

劇場版を楽しみにしている。

まだ創作を楽しむ心があることにほっとする

こうして穏やかに暮らして、穏やかに死ねたらいいと、最近はよく思う

それが一番の贅沢なことは知っているが、本当にそう思うよ。

この年になると、ちょいちょい友人が他界する。

ある友人はアフリカ仕事中に倒木に巻き込まれて死んでしまった。

他の友人は、働きすぎて心筋梗塞で、20代あの世にいっていまった。

高校クラスメートで一番明るく振る舞っていたアイツは自ら高いところから飛び降りた。

結婚したんだと笑っていたアイツは、膵臓がんが見つかってからあっという間だった。

あー、俺は今年も生きちまったよ。

死にたい積極的に思ってはいないが、なんというか、もうちょっとだけ生きていこうかな

2024-11-05

anond:20241105013559

子供の頃、劇場版銀河鉄道999に感動して原作探して読んでみたらカンパネルラとかいうやつが死んでた…😟

2024-10-30

anond:20241029193842

俺史上なら

天地無用魎皇鬼 始めてOVAを買った

アイドル防衛隊ハミングバード 始めてイベントに行った

魔法スターマジカルエミ 自分でできるようになった方が楽しい気づき魔法を手放すエンド

劇場版機動警察パトレイバー 暴走シミュレーションのシーンカッコいい

デジモンアドベンチャーぼくらのウォーゲーム オメガモン誕生シーンは泣ける

Goプリンセスプリキュア 作画ってのの面白さを知る

ファイブスター物語 声優を追うきっかけ 川村万梨阿「エアドーリーが見えます」→「わかりました」の差がすごい

天空の城ラピュタ ボーイミーツガールの完成形

宇宙よりも遠い場所 泣ける

伝説巨人イデオン 勝った方も負けた方も何が起きたかわかってない最初戦闘から引き込まれ

2024-10-29

anond:20241029120841

プライムビデオ入ってるけど、見るとしてもミニオンズとかマリオムービーとかジュラシックワールドとかそういうのを繰り返し見ててたまにドラえもん劇場版見てる。

30分アニメを見る習慣が無いのかも。

2024-10-28

ガンダムシード劇場版に出てきた敵のモビルスーツが定価4000円なんだけど3倍くらいの値段で転売されてるらしい

微妙シリーズ劇場収入シリーズ史上1位って言うけど特典商法)でしか劇場版なので登場が少ないパイロット名前も知らない敵のモビルスーツが発売日に行列できるほど並んで、量販店は一日中そのガンプラを売り続けて、それが3倍で売られてる

ってのが正直信じられない

誰が買うんだ

というかさすがにこれは転売ヤーから買うやつが馬鹿

買わなければ転売ヤーが痺れ切らして値段下げてくるし、再販されるか定価になったら買えば良いだけだろ

待ってる間に積みガンプラ作るか気になってたけど高いかスルーしてたガンプラを買えば良いだろ

俺はちょっと前にペネロペーを定価より安く買った

近くのおもちゃ屋にできてた行列理由はこれだったらしい

ウルトラマンカードゲームじゃなかった

2024-10-27

Eテレ腐女子を育んでいる

劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』、2024年12月20日に公開!

ということで、忍たま乱太郎女性向けコンテンツがまだ継続してることに驚く。

前作映画劇場版アニメ 忍たま乱太郎 忍術学園 全員出動!の段』は、2011年3月12日で13年ぶりの劇場版である

忍たま乱太郎801本描いてた層ってもう還暦近いんじゃないかと思うが、まだコンテンツ継続してるのである。これがNHKアニメ戦略なんやね。

2024-10-26

(続き)週刊少年ジャンプ史上最も重要マンガ25選(改訂版)

anond:20241026155116の続き

14.SLAM DUNK 作:井上雄彦 1990年42号 - 1996年27号

ハイキュー最終回を迎えた際、Twitter感想を漁っていたら、「なんでバレーしてるだけなのにこんなに泣けるんだろう」というファン投稿が目に入った。自分ハイキューで泣けるほどの感受性はとうに持ち合わせてなかったが、そこから数えて24年前にほとんど同じ気持ちを味わっていた。

井上雄彦作品通底するのは徹底したリアリズムである。彼が本作で行ったのは、本気でバスケットボールに挑む人間思考感情をつまびらかにするだけで面白くなるということの証明と、人気が出なかった時のため不良路線でも行けるような作風を選んだことだけである(当時バスケットボールマイナースポーツであったことに留意したい)。この結果、フンフンディフェンスを除くあらゆる要素が後世のスポーツマンガにリアリティ基準点をもたらすこととなった。

桜木花道バスケットマンに変貌するたった4ヶ月の物語は、命のやりとりや世界が終わることよりも一本のシュートの成否の方が遥かに切実で重要問題になりうることを、今なお我々に伝えている。

15.るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 作:和月伸宏 1994年19号 - (ジャンプSQで連載中)

講談社1970年代末期には後発のジャンプマン業界盟主地位を明け渡しているわけだが、それを奪い返す最大のチャンスが90年代後半に訪れた。DB幽白スラダンといった作品が終了した暗黒期のジャンプを、金田一はじめの一歩GTOを擁するマガジン苛烈に追い上げ、ついには発行部数で逆転したのである

その中で強引に看板作品祭り上げられ、ジャンプ屋台骨を支えることになったのが本作だ。後に和月伸宏は「次につなげたい」という気持ちで描いていたと語っている。明治という激動の時代の中で不殺剣士・剣心が刀を交える相手は、旧時代に未練を持つ者や、新しい時代の荒波に飲み込まれた者たちであった。黄金期と暗黒期の狭間で奮闘した本作のありようは、皮肉にもそこに重なって映る。

ワンピナルトが出てくるまでを空白期間にせず、少年マンガ誌の代表というジャンプアイデンティティを守りぬいたのは同時代の誰も比肩できない功績だ(幕張封神演義BOYSにこの役割代替できたか考えてみてほしい)。現代ジャンプ読者はもっともっと本作に感謝すべきだと、佐藤健超人的なワイヤーアクションを眺めながら思うのである

16.セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん 作:うすた京介 1995年52号 - 1997年40号

連載終盤、もはや燃え尽きる寸前だったといううすた京介は後年、「マサルさんシュールではなく、ベタシュールに見せていただけ」と語っている。自分を含め、多くの読者は同意しかねるだろう。彼が未来永劫に参照点となりうる新たなベタを作り上げたことに疑いの余地はないからだ。

本作はギャグマンガでやってもいいことの範囲を大幅に拡大した。キャラクターの行動原理なんてなくていい。話の展開は唐突でいい。絵柄は毎ページ変わっていいし上手くなくていい。読者が知らなさそうなパロディだって入れてよいのである現代観点では至極当然と思える要素を2年弱、全7巻に惜しげもなく詰め込んだ。

彼の次回作(ピューと吹く!ジャガー)ですらも、ついにその革新性を更新することはなかった。90年代にうすたに憧れ新人賞に応募した有象無象ワナビー達も誰一人として出来なかったことを考えれば少しは気が休まるだろうけども。

17.遊☆戯☆王 作:高橋和希 1996年42号 - 2004年15号

闇の人格を持つ主人公によるダークヒーローものというコンセプトで始まった本作は、ほどなくしてマジック&ウィザーズという架空TCGを中心にした物語に変化した。この変化が、数十枚の紙束を並べる行為を、玩具ゲーム業界において最も存在感のあるエキサイティングな遊びに位置付けることになる。

コナミでは社内の遊戯王関連の部署をしばしば「造幣局」と呼ぶそうだが、紙を刷って売上1兆円に到達するコンテンツなど他に存在しないことの証左である。こうした状況に、高橋和希の優れたキャラクターデザイン、ストーリー構成が大きく貢献したのは言うまでもない。ゲーム友情を育むツールになりうると示し、メディアミックスの力を世に知らしめた功績は間違いなく彼のものだ。

18.ONE PIECE 作:尾田栄一郎 1997年34号 - 連載中

世界で最も多く発行された単一作者によるマン作品について何か語るべきことがあるだろうか?まだ言及すべき余白が。本作のように自然カテゴライズを避ける作品というのは極めて少ない。友情、夢、自由、強さという最もありふれたテーマに挑み、ついにそのすべてを超然と飲み込み描き切ろうとする本作を何らかの箱に入れて理解するのは難しい試みに思える。

毎週月曜日ワンピを読んで喧々諤々と考察できる世界に我々は慣れ切ってしまった。30年間マン業界の頂点に君臨する男がいるという現実に。一定年代以上の人間にとって、本作の終わりがジャンプという雑誌終焉に見える人がいても無理のないことだ(今ワンピの次に長寿連載しているのはハンタを除けば2019年連載開始の夜桜さんである!)。ルフィ尾田栄一郎という二人の男の、幼少期から練り上げた夢の果てを世界中が見届けようとしているのだ。我々がこうした光景にふたたび立ち会えるかは疑わしい。

19.HUNTER×HUNTER 作:冨樫義博 1998年14号 - 不定掲載

幽白は極めて質の高い作品でありながら、冨樫義博が抱える巨大なアイデアの数々を収めきれた作品ではなかった。それでも仙水編と、その後に異例の月一で掲載されたレベルE前人未踏領域に踏み込んだ彼は、自身4作品目の連載においても既視感のある展開とご都合主義執拗なまでに避け続けた。彼の描くキャラクター達は自身が取れる最善の選択を積み上げた末に、我々が期待する最善以上のドラマを生み出す。幾度もの休載を挟みながら。

「今週の『HUNTER×HUNTER』は休載いたします」の表記(今はこれすらなくなったが)を昼下がりのコーヒーブレイクと何ら変わらぬ平常心で見られるようになってもなお、自分に限ってはこんな感じであった───「HUNTER×HUNTER最終回を読める可能性があるというだけで、どんなクソみたいな人生でも生きる理由が生じる」

いまや冨樫は少しずつ体調を取り戻し、我々は一時期とは比べ物にならないほどコンスタントに彼の創り出す世界に触れることができる。何百何千もの作品ジャンプにおいて連載され、本作に近い作品、それ以上のものを期待し続けてきたが、その度に彼の偉大さを突き付けられるだけなのだろう。

20.テニスの王子様 作:許斐剛 1999年32号 - (ジャンプSQで連載中)

前例のないテニスマンガでの成功女性読者の流入クール生意気で強い主人公像、菊丸が分身して以降のテニヌ...といった誌面上で読み取れる新規性だけでは、本作のもたらした文化のごくごく一部しか語りえない。

1000曲近いキャラソン、出役としての役割を求められる声優たち、2.5次元文化の源流かつ若手俳優登竜門としてのテニミュ...現代における狭義のオタク文化の根を辿れば、必ずテニプリが残した功績にぶち当たる。「推し」という文化が、人間を描くあらゆるコンテンツ侵食して久しいが、許斐剛が生み出した世界は、ジャンプで築き上げられたあらゆるファンダムの中でもっとも複雑で永続的な強度を保ち続ける、史上最も「推す」に値する文化であり続けている。

21.NARUTO 作:岸本斉史 1999年43号 - 2014年50号

すみませんほんとに書くことが思い浮かびませんでしたでも世界的にマン文化を広めた功績は鳥山に並ぶと思ってますマジで

22.BLEACH 作:久保帯人 2001年36・37号 - 2016年38号

まりに多くの言及がこの作品になされ、そのどれもが口をそろえて言う。「描き分けが上手い...絵の引き算が上手い...ルビ振りのセンス...久保帯人中二病...ストーリーが薄い...」これらすべてはもちろん真実だ。

連載中、ワンピナルトブリーチの三枚看板最後尾というポジションが崩れることは一度もなかった。果たしてこの評価妥当だったのかは分からないが、少なくとも我々ネット民久保帯人センスバカにし過ぎたことに対し大いに反省すべきところがあるのではないだろうか。海賊忍者のような明確なモデルがいないのに、久保帯人はどうしてあれほどまでに洒落キャラクターセリフ回しを無尽蔵に生み出せたのか、系統立てて説明できる理屈は未だ見つからない。もしその答えが彼の脳内しかないとするならば、我々は本作を源流に大いなる歴史が作られていく可能性を認めなくてはならないだろう。

23.DEATH NOTE 作:大場つぐみ原作)、小畑健作画2004年1号 - 2006年24

デスノートという作品複数の点で極めて例外的成功を収めた。肉体的攻撃を伴わない心理戦、一切の引き伸ばしをしない、公権力宗教的崇拝、欠点の無い主人公ゴシックキャラ造形、ダークヒーロー、死亡エンド...

本作に散りばめられたこれらの要素は、すべて従来のジャンプ漫画では邪道、あるいは不要とみなされてきた要素であった。このような野心的な作品メディアミックスにおいても成功を収め、国民の誰もが知る作品となったのは驚異的だ。この作品が出たことは心理戦を描こうとする後世のマンガ家にとっては悲劇かもしれない。夜神月ほど賢く、悪どく、魅力的なキャラクター矛盾なく作れる人間大場つぐみくらいしかいないのだから

24.鬼滅の刃 作:吾峠呼世晴 2016年11号 - 202024

2010年代ジャンプを購読していた人間はみな共通してうすぼんやりとした不安を抱えていた。「ワンピの連載終わったらジャンプってオワコンじゃね?」

ジャンプの終わりという、週刊少年マンガ誌という形態の終わりと同義に思える未来を避けるべく、集英社は読者以上に血眼になって後継者を探し求めた。しかし我々の期待も空しく、トリコ暗殺教室ヒロアカソーマブラクロ約ネバドクスト呪術といった平成末期の傑作たちすらも、尾田栄一郎が築き上げた領域には辿り着けなかったように見えた───ただ一つの例外を除いては。

家族、友人への愛」「困難を乗り越える強さ」という普遍的テーマフォーカスした吾峠呼世晴の連載デビュー作は、あらゆる世代へ届く成功を収めた。特に劇場版無限列車編』は社会現象化し、国内興行収入1位を達成するなど、経済的にも文化的にも大きなインパクトを残すことになった。

出版業界の衰退、コロナ禍、趣味多様化といった逆境の中で、マンガが世界的なムーブメントを引き起こすことがまだ可能である証明した本作は、令和を生きる日本人心象風景に残る新たな「国民マンガ」として、時代に選ばれたのだ。

25.チェンソーマン 作:藤本タツキ 2019年1号 - (ジャンプ+で連載中)

ひとりのスター存在プラットフォーム価値定義することは古今ジャンルを問わずあることだ。ダウンタウンの登場がお笑い養成所という存在メジャーにしたように、米津玄師の登場がニコ動文化オーバーグラウンドものにしたように。

2014年に創立したジャンプ+というプラットフォーム目的である「紙とデジタルの垣根をなくし才能を育てること」が名実ともに達成されたのはいつだったのか?それは初めて本誌とジャンプ+両方でスターとなった人間の登場によって定義付けられる。

かつて秋田の片田舎から新都社に「長門は俺だ」という名前投稿していた少年は、その衝撃的なストーリー展開で我々を魅了する存在となった。ファイアパンチ以降、ジャンブ+はあらゆるWebコミックサイト、いや雑誌を含め、もっとも野心的な作品を読める場所ひとつとして認知されるようになった。

藤本タツキの本誌への到着は新たな才能の鉱脈インターネットに求める時代の始まりを告げ、媒体の違いというものマンガの面白さになんら本質的な影響を及ぼすことはないという事実を我々に突き付けたのだった。

2024-10-24

日本Web小説史上最も重要小説5選

週刊少年ジャンプ史上最も重要マンガ20選 https://anond.hatelabo.jp/20241012181121

上記に触発されて書く。

もう漫画ちゃうやんけ!というツッコミは受け入れる。

増田2004年くらいかWeb小説を読み始めた。

膨大な量があり、どれがどれに影響を与えたかも把握が難しいので色々補足反論コメントしてくれると嬉しい。

1. ソードアート・オンライン

2002年に九里史生川原礫)氏により、氏のホームページWord Gear」にて発表された。2009年に電撃文庫から書籍化

先行の類似設定の作品ウィリアム・ギブスンニューロマンサー』、岡嶋二人クラインの壺』、高畑恭一郎『クリス・クロス』がある。

また映画では『マトリックス』、同時期にゲームでは『.hack』などが発表されたが、

いわゆるVRMMOというジャンルWeb小説界で隆盛したのは間違いなくこの作品の影響が大きい。

2. 謙虚、堅実をモットーに生きております

2013年発表。以降の悪役令嬢(転生)ものに多大な影響を及ぼした。

恐ろしい更新速度と内容の面白さで「小説家になろう」のランキングを駆け上がった。

そして突然の更新停止で読者を地獄に叩き落した。今も叩き落とし続けている。

当時は男性けが幅を利かせていた「小説家になろう」の中で、女性けが人気を獲れることを証明した作品でもある。

少し脱線した語りになるのだが、Web小説既存小説媒体と比べて「文字数制限がない」のが大きな特徴だと思う。

SF小説フィリップ・K・ディックが「短編、中編、長編といったメディアの制約がそのまま物語の制約となってしまっている」というようなことを書いていたと記憶している。

Web小説にはそれがない。なので、キリのいいところで盛り上げたり終えたりする必要がない。

ただただ、無限に続く巻物のように物語を描くことができる。

この謙虚・堅実はそのWeb小説の特徴をいかんなく発揮した物語だと感じた。

3. 恋空

2005年に魔法のiランドで発表。以降書籍化漫画化、映画化、ドラマ化と立て続けにされ大きなムーブメントを起こした。

ケータイ小説と呼ばれる作品のうち、最も有名であろう。

その口語的な等身大文体には賛否両論があったが、多くの当時の若者の心をつかんだ。

(それにしても、あの頃僕らは魔法のiランドでクソみたいなホームページをたくさん作っていた)

4. 2nd Ring

劇場版エヴァ(EoE)の衝撃的な終わりにおかしくなった若者たちは、その情熱二次創作に注ぎ、いくつもの名作・怪作を生んだ──

エヴァFFファンフィクション)の代表として2nd Ringをチョイスさせていただいた。

LASラブラブアスカシンジ)かLRSラブラブレイシンジ)かでいうと、LRS王道逆行モノである

Web小説二次創作は切り離すことはできない。

特に転生・逆行・ヘイト(ザマァ)・最強もの的な要素は二次創作からの流れが大きいことが指摘される。

ただ二次創作は広く、深い。To HeartTYPE-MOON作品などエヴァ以外に盛り上がった作品は多いし、夢小説BL二次小説までいったらもうお手上げである

5. 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」 まおゆう魔王勇者

2chSS書籍化漫画化、アニメ化するなんて信じられない。

でもまおゆうはそれをやった。

SSとはショートストーリーの略で、2chにおいてはニュー速VIPなどの板で盛んに制作された物語形式である

キャラ「〇〇〇」

上記のように台本形式で進行することが特徴。

当時は2chまとめサイトが多くあり、まおゆうまとめサイトに乗り人気を博した。

後にゴブリンスレイヤーなどのAAアスキーアート=文字で絵を表現する形式スレ書籍化もつながる影響を残した。

おわり

電車男などを入れるかも迷ったが、小説ではないのでランクインしませんでした。

ただ影響度という意味ではかなり大きく、2chオタク文化世間一般に浸透させた偉大な作品スレ)。

全体として知識不足のところも多いかと思いますので、ぜひ補足反論コメントをお願いいたします。

2024-10-23

anond:20241023151026

キューティーハニーリメイクデザイン、ほんとに微妙

元々のデザインシンプルでカッコよくて、「かわいくて強い」って感じがしっかり出てたのに、最近リメイクって、どうにもやり過ぎ感が否めないんだよなぁ

なんであんなに胸とかお尻が強調されてるんだろうね

原作のハニーはスタイルが良いけど、そんなに無理してボリュームを強調する必要はなかったはず

なんか無駄肉感的で、そのせいで逆にダサく見えちゃうっていうか

元のシンプルスタイルの方が全然良かったのに、今のデザインはどこか「古臭いセクシーさ」に感じてしまうんだよな

それからメカっぽい要素がやたらと入ってるのも気になるよな

かにプラモデル化とかを意識してるのかもしれないけど、それがむしろ野暮ったく見えるっていうか、なんか「どこ目指してるんだ…」って思っちゃう

無理にクールさを出そうとして、逆に原作の良さを殺しちゃってる感じがするんだよなぁ

なんなら、一昔前のパチンコキューティーハニーとかも、謎のヘアバンドとか無駄露出を増やしたデザインで、あれも結局「こんなにダサくするなら、元のままでよくない?」って思ったよ

おっさん世代も元のハニーのままの方が絶対に喜ぶはずなのにね

劇場版もそうだけど、舞台版のデザインには思わず「えっ…」ってなったわ

昭和末期か平成初期のファンタジー風っていうか、やたらとゴテゴテした肩当てと肘当てとか、謎の金色アバンドとか、胸の謎ハートとか、もう本当にどこかチグハグな感じ

色選びとか素材感も安っぽくて、正直きついものがあるよね

元のハニーのデザインシンプルで洗練されてたからこそ、今のデザインを見ると「なんでこんなにゴテゴテしちゃったんだろう…」って思うよ

何でキューティーハニーリメイクデザイン片っ端からダサいのだろう

高峰ナダレさんのキューティーハニーリメイクイラストが公開されたが、くっそでかい尻とでかい胸、太い太腿、すごいハイレグ、多分プラモ化前提のロボロボしい衣装と、謎のヒモが太ももにむっちり食い込むデザイン肌色面積がぐっと上がって正直原作と比べて肉感ブヨブヨでクソダサい

せめておしりの小さな女の子が良かった。

元のデザインどんなだったかなと画像検索すると様々なリメイクが出てきたがどれもくっそダサい

元のデザインはいいのに何でここまでダサくなるのだろう。不思議すぎる。

CRキューティーハニー、一昔前アニメメカ衣装露出と謎のヘアバンド、クールにしようとする意気込みは感じるが、ここまでダサくするなら元のデザインのままで良くない?おっさん客もそのほうが喜ぶよ多分。

劇場版キューティーハニー、当時も思ったけどダサいよなぁ…。

舞台キューティーハニー、ダサすぎてヒュッてなった。何その昭和末期か平成初期ファンタジー風の2枚肩当てと肘当て、謎の金色アバンド、胸のでかいハート。色選択や素材感も安くてエグい。

2024-10-21

ネトフリガンダムまらなすワロタ

ていうか何だよネトフリガンダムってw テレ朝ガンダムとかもあるの?と思ったけど劇場版ガンダムというのがあるからそういう感じなのかな

途中まで見たけどつまらなくて視聴中断中。話数少ないから余程じゃなければ勢いで行けると思ったけど余程に該当したようだ。

戦争を完全に片方視点しか描かない作品個人的にアウトだと思っている。連邦事情とかガンダムに誰が乗っているのか等一切描かないベタ手法ウンザリしてイライラした。

キャラクターの造形も動きも魅力なし。CGと実写とアニメの悪い所ばかりを組み合わせたようだ。

まらない作品をつまらないとフルボッコに叩くのは気持ちいから、今後もつまら作品を叩いて憂さを晴らしていきたい。

2024-10-15

レジェダリーのガンダム

劇場版とばかり思っていたので

Netflixと聞いてかなりガッカリしている

2024-10-11

アニメの総集編で面白いもの

面白くないけど、制作スケジュールがあるから総集編でも受け入れるのがアニメファンというものだが、

中には(そこそこ、少しは)面白い総集編もある。

すぐに思いつくのは

キルラキル アバンで総集編

ナデシコ ゲキガンガー側がナデシコの総集編を見ている

なんだけど、もっと他にもあったはずなんだが、もう頭が悪くて思い出せないんだよ

助けてというか手伝ってくれ、増田のみんな!

違う話になってる劇場版とかは別な。

2024-10-09

アニメシロバコ、毎週youtube無料配信

平岡の冷めた心が環境熱で燃え上がるのが良いんだよ。 劇場版駄作から見なくていい。

2024-10-03

anond:20241001212618

🐊<昨日やったわよー

🐊<次回は明日でシン・エヴァンゲリオン劇場版の同時視聴やるわよー

2024-09-30

anond:20240930151235

期待を超えなかった人がいるのは理解するけど

2期も3期も劇場版黒歴史にするような出来ではないよ

2024-09-24

劇場版パトレイバーを見て思う

これで良いじゃん

なんか駄作アニメ映画が乱発してるけど、それ流すくらいなら昔の名作をリバイバル上映してほしい

TVアニメもそうだけど毎期毎期ゴミでもカスでもいいから作らないといけないって何かの呪いか?

人気のやつの再放送でいいじゃん

映画テレビも数を増やしたせいで質が落ちてる

もっと数を絞って質の良いものに集中してほしい

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