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2019-11-02

ラグビーW杯 3位決定戦 ニュージーランド vs ウェールズ レビュー

11月最初の週末は、ラグビーW杯2019日本大会、最後の週末だ。

ラグビー伝統国以外での、そしてアジア初開催となったこトーナメントも残すところは2試合を残すのみ。

今夜、ニュージーランドウェールズが3位の座を争う。

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大会を振り返った時、3位のチームを覚えている人は少ないだろう。

地上波放送もなかったし、3位決定戦自体存在意義疑義を唱える関係者もいると聞く。

しかし、今回、不可抗力で中止になった試合こそあるものの、W杯開催地最後まで残って、参戦したときに行う可能性のある7試合全てを戦えるのはここまで残った4チームにのみ許された権利だし、この大舞台で戦う経験を積む新星、そして代表戦舞台から去るベテランたちにとってこの一戦は大きな意味を持っている。

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ニュージーランドWTBリーコ・イオアネや、ウェールズSHトモスウィリアムズCTBオーウェン・ワトキンはこの3位決定戦で次の4年に向けた新たな一歩を踏み出し、No8アラン・リードFBベン・スミスCTBライアン・クロッティ、FLマット・トッド、そしておそらくはこのステージで残された時の少ないLOアラン・ウィン・ジョーンズといった伝説たちが、代表として有終の美を飾るための戦いに臨む。

また、スティーブハンセンウォーレン・ガットランド両HCも退任が決まっており、これらはこの試合が1つのサイクルの終焉と新たなサイクルの始動を繋ぐものであることも意味している。

強豪国として名をはせる両国は今夜、どのような「終わりと始まり」を見せてくれるだろうか。

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若手に経験を積ませたりベテラン花道を作ってやりたいとは思っても、負ける気など全くないウェールズ

しかし中4日のうえ怪我人が多く台所事情が厳しい。

伝統の固いディフェンスと激しいタックルは若手にも浸透しているであろうが、相対するのは攻めてくるのを待っていて勝てる相手ではない。

ウェールズ攻撃守備遂行しつつ、ペナルティーキックセットプレーなどの一瞬の勝機を何度ものにできるかが問われる一戦となる。

対してスタメンを大幅に入れ替えても世界的なビッグネームばかりという層の厚さを誇るオールブラックスは、完全に封じられれた準決勝の苦い思い出を払拭し、自信を取り戻さないといけない。

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国家斉唱を前にこの試合で黒衣を脱ぐキアラン・リードの頬に笑顔漏れる。

スタジアム純粋ラグビーを楽しむ祝祭的なムードに包まれる中、両国代表と観客が声を合わせて歌う国歌

特別試合原則マオリの血を引くものが務めるとされるハカリードはキアラン・リードだった。

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いよいよキックオフ増田の予想に反してウェールズ試合開始から果敢にランで展開しつつ攻めるが、これを止めたオールブラックスペナルティを獲得、外れたゴールキックの攻防からボールをつなぎ、なんとPRジョームーディーが激走してトライ

つづく12分にもラインアウトからセットプレークロスパスを受けたFBボーデン・バレッドディフェンスをすり抜けてトライ

14-0。

オープンな展開から2トライを奪ったオールブラックスが序盤をリードする。

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対するウェールズも深く攻め込んでからセットプレーを取り切ってトライ、その後もペナルティーゴールを獲得し14-10とやり返していく。

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しかし、ボールをもってもキックを使わず走るウェールズが挑んだ攻めあいオールブラックス土俵で、32分にはセットプレーからターンオーバ連続する混乱をベン・スミスが走り抜けてトライ

銅鑼のなった40分すぎにまたもベン・スミスインゴール右隅に飛び込み28-10として前半を終了した。

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スタンドに観戦にやってきていた上皇夫妻に送られる拍手と歓声。

トーナメントを勝ち上がってきたキック主体戦術を使わずランでのオープンな展開で攻めたウェールズだが、オールブラックスの得意な混乱からの打ち合いを誘発してしまう。

ウェールズ今日代表最後となるベン・スミスの2トライなどで大幅リードを許して前半を折り返した。

後半は締めていくのか、覚悟を決めて引き続き果敢に攻めるのか。

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後半開始早々、オールブラックスはまたもベン・スミスディフェンスすりぬけてチャンスメイクし、ソニービルウィリアムス一流のオフロードでつなぎ、ライアン・クロッティが飛びこみトライ

大会若い力で駆け上がってきたオールブラックスは、3位決定戦でみせたベテラン3人のアンサンブルで35-10

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どうやら戦略的な論考は無意味な戦いのようだ。

ウェールズは残された大舞台最後時間を観客とともに全力で楽しむように、後半もキックを使わずランで攻める。

オーソドックスな展開攻撃だけではなかなかビックゲインができなかったが、辛抱強くボール繋ぎつづけ、インゴールライン間際の攻防からジョッシュ・アダムズが頭を突っ込んだ!

走っても手数を惜しまぬ攻めで、35-17と追いかける。

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ゲーム選手の交代が相つぐ時間となり、大歓声で送られるウェールズアラン・ウィン・ジョーンズやオールブラックスソニービルウィリアムズ

交代が特別ムードに包まれるのも3位決定戦ならではだ。

最もセクシーアスリートと世の女性にもてはやされながら、前大会で得た金メダルを興奮してフィールドに降り駆け寄ってきたファンの子供にあげてしまうなど、セクシー期末試験があったら記述問題採用したい振る舞いがノータイムで出せる伊達ソニービルは、13人制でカナダからオファーがるという。

試合が終われば新天地に旅立つのだろうか。

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腕を痛めたウェールズSOリース・パッチェルの交代で怪我の穴埋めにとことん縁のあるダン・ビガーがフィールドに降り立ち、同じく交代で入ったSHガレス・デービスがややキックを増やしたことで後半の展開は均衡したが、やはりオープンゲームであることは終盤になっても変わらない。

観客にラグビーの楽しさを示すように攻め合いになったゲームは、75分にウェールズ陣深い位置からスクラムからオールブラックスSOモウンガが、その均衡を破るトライで40-17として、このスコアのままゲームは終了した。

2019年日本大会の3位は、ニュージーランドだ。

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おそらくは互いに最後W杯となるアラン・ウィン・ジョーンズ、キアラン・リードキャプテンが晴れ晴れとした表情でインタビューに答える。

準決勝の苦い敗戦払拭し、最後試合を飾ったスティーブハンセンHCは大歓声に送られ、花火大会打ち上げ本数で上回られたウォーレン・ガットランドHCは少しだけ悔しそうな表情で、しか歳月を噛みしめるようにウェールズを鍛え上げた日々への思いを語った。

大会で堂々オールブラックス司令塔を務めた新星モウンガは試合前に「先輩たちのために今日は戦う」と語ったという。

ウェールズ選手たちも同じ気持ちではなかったのだろうか、去る者の思いは若い戦士たちに受け継がれていく。

4年後には彼らが先頭に立ってチームを引っ張っていくのだろう。

今日が終わりと始まりを繋ぐ日だ。

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決戦の1試合を残して大会を去った彼らだが、大会後にはキアラン・リードライアン・クロッティ、マッド・トッド、ブロディ・レタリック、サム・ホワイトロックリーアム・スクワイアなど、多くの選手日本にやってくる。

あと、W杯が始まってからというもの、どうにも悪役キャラのようなセリフを吐きまくるエディーがまた口を滑らせたおかげで、スティーブハンセンが次に指揮を執るのがトヨタヴェルブリッツであることも明らかになった。

日本代表の躍進をその屈強な身体で支えた姫野を擁し、元オールブラックスキャプテンとHCがやってくるトヨタ台風の目になるだろう。

W杯を沸かせた彼らのプレーや采配を間近で見ることのできる、トップリーグスタンドにも是非足を運んでほしい。

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そして、日付が変わって11月2日、2019年大会を制するチームがついに決定する。

追憶希望をのせたトライ花火と歓声が夜空を彩った今夜だったが、次の夜はもっとシリアスものが飛び交うだろう。

44日間の激闘を見守ってきたウェブエリスカップは、白と緑、どちらのユニフォームの上で輝くのか。

太陽が西の空に沈む時間、輝く夕陽と入れ替わるように赤く燃える決戦の火蓋が切られる。

anond:20191027213719

2019-10-31

anond:20191031104557

シングル最初に出してステロねばねばネットするための存在かなという感じ。

補助で低い部分を補ってももツボツボ自体全然器用じゃないからなぁ。

使ってて役割遂行はできるが、それ以外は出来たらいいな程度かな。ナインエボルブーストをもらったイーブイに近い。

2019-10-28

逮捕記憶

二年ほど前、警視庁の某署に逮捕されたときの話。罪名は個人特定可能性があるので書きません。

金曜日の朝7:30くらいに、出社のため家を出ようとしたところ、出口で話しかけられる。

相手:××さんですね。
私 :はい相手:いまからよろしいですか。
私 :へ?今から出社するので後日でよろしいですか。
相手:××さん逮捕状出てんだよ!
私 :えええええ・・・・(しらんがな)。
相手:今のうちに連絡はしてもいいです。どうやっても今日は帰れないから。
私 :(激しく動揺しながら会社に連絡)休みます相手あなたは××さんですね、逮捕状が出ています家宅捜索するので、同行してください。

容疑を伝えられ、家宅捜索される。ケータイPC、記録メディア、移動系のICカード領収書を根こそぎ証拠として取り押さえられる。

警察あなた逮捕し、某署まで連行します。逮捕状はこれ。手錠は車に乗ってからでもいいでしょう。車に乗ってください。

逮捕される。この時権利系は一通り宣言され、逮捕状も読み上げられる。車の中では拘束はそれほどきつくないが、今後の不安で胸がいっぱいになる。某署に到着。警察官が大人数でお出迎え。すぐに取り調べが行われる。この時も権利系が宣言される。取り調べの最中、当番弁護士相談できることを言われ、すぐに依頼する。

容疑については一部否認したが、この一部が犯罪成立のキモになる部分だったようで、否認として取り扱われる(ということを後から当番弁護士に聞いた)。昼食は粗末なパンと粗末なおかず。とてもじゃないがのどを通らない。取り調べは続いたが、夕方になると「指紋」と「DNA」を採取され、留置所に行くこととなった。明日検察官の取り調べがあり、裁判所に対して拘留請求するかの判断を行うとのこと。拘留請求が行われないこともあるようだが、あとから知ったことによると「否認」で拘留請求されないことはほぼ無いようだ。

当番弁護士への面会が可能となったので、面会を行う。話してみると非常に頭がいい人物である。そのまま私選弁護人になってくれることを依頼したところ、快く引き受けてくれ拘留阻止のために動いてくれるとのことだった。拘留とは「逮捕後に認められた最大72時間の取り調べ時間」を最大13~23日まで延長すること。拘留請求が行われないか裁判所却下されれば3日で一旦出られるか、拘留請求が求められれば13日から23日まで拘束されるとのことで、社会復帰できるかできないかは、拘留されるかされないか次第であることが容易に想像できた。拘留の阻止には2つポイントがあり、1つは検察に対して拘留請求を行わないように働きかけること。もう一つは裁判官に対して、拘留を認めないよう働きかけることのようだ。ここで重要となるのが、社会的信用と身元引受である。身元引受から拘留に対する意見書は非常に大きな意味を持つようであった。身元引受人になるような人を弁護士に聞かれ、電話番号を答えたが、正直なところケータイ全盛の今、電話番号なんて覚えていない人がほとんどじゃないだろうか。この日は残念ながら弁護士に伝えた電話番号では身元引受人と連絡が取れなかった。連絡が取れようがとれまいが、翌日の検察取り調べについては、弁護士意見してくれるとのことだった。この後、留置所に入れられた。日本人2名と外国人1名との同室であった。取り急ぎ、同室の人にいろいろルールを教えてもらう。翌日の検察送致の辛さを脅されながら、その日は寝る。

翌日土曜日検察護送車で送致される。護送車は内側の人間と外側の人間が、決まった手順で操作しないと扉があかない仕組みのようであった。容疑者群もシートベルトを着けるように指示されるのだが、超絶ゆるゆるなシートベルトで、意味をなしていない。道路交通法の条文だけを守っており、容疑者群を守っているのではなさそうだった。基本的警察官はシートベルトしない(これが道路交通法上正しいのかは不明)。鉄線入りのガラスでおおわれているように見えて、実は鉄線が入っていないガラスも一部にあるように見受けられた。護送担当警察官は、決まったことを決まった手順で遂行することが任務のようであった。容疑者群の手錠にひもを通し、両端を警察官に括り付けることで、脱走を防いでいる。合理的方法だ。護送担当警察官は異常に大きな声で号令する。のどは大丈夫なんだろうか。

東京地方検察に連れてこられた容疑者群は狭い部屋にてひたすら検察官の呼び出しを待つ。この間まったくしゃべれないので、非常に苦痛であった。また、検察椅子は座り心地なんてまったく考えられておらず、尻が非常に痛いのだった。合計6時間はすることがなく、尻もいたいというなかなかの体験であった。

検察官に呼び出される前に、弁護士に面会できた。

・月~金は専門家検察官が取り調べを行うが、土日は当番検察官が取り調べるので、拘留請求判断については土日のほうが厳しいようだ(拘留請求しないのが例外なので、専門外の分野で拘留請求しないのは検察官にとってリスクがある)。
・検察官感触は非常に悪かったようだ。なぜなら、否認しているのと、容疑がかかっている犯罪について検察官自体の印象が悪いから。
・身元引受人との連絡は取れていないようだ。

まり拘留請求されない可能性は低いようだ。明日裁判官判断するので、そちらに期待したほうがよさそうであった。

検察官は非常にクレバーであり、取り調べは取りつく島がない感じであった。案の定拘留請求は行われた。このまま警察署に護送されたのだが、土曜日なので渋滞がひどく、護送車が遅れに遅れ、非常に疲れた

翌日日曜日裁判所護送車で送致される。裁判所では検察よりはましな椅子検察よりは圧迫感のない部屋にて待機する。

裁判官に呼び出される前に、弁護士に面会できた。

・身元引受人との連絡は取れた。
・裁判官感触は悪くなかったようだ。身元引受人の書いてくれた意見書が効いているようだ。

裁判官はしっかり判断してくれて、拘留までは不要と言ってくれた。後で調べると、最近の傾向として拘留請求棄却例は東京で多くなっているらしい。その後警察まで護送され、警察官と今後の取り調べについて話し合った上で釈放された。まあ、警察官は押収した証拠について声を荒らげていろいろ追求してきたが、「否認している部分についての直接証拠」は存在しなかったようだ。

その後、いろいろあって不起訴となった。弁護士が有能だった、裁判官がまともだった、警察官の事情聴取で作文されなかった等、非常に運が良かったと思う。とりあえず、いろいろわかったことは以下の通りだが、証拠隠滅とみなされるかどうかは知らない。

PCHDD暗号化しておき、生体認証使用しないほうが良い。パスワード黙秘権対象。
・秘密を守りたいならiPhoneが良い。生体認証使用しない。Andoroidはどうにもならん。
・面倒なようだが、SUICA定期は期限切れたら交換したほうが良い。
・不要領収書は捨てること。
・SNS履歴は定期的に消すこと。
・弁護士必須。どうにかして、有能な弁護士を知っておくとよい。
・身内の電話番号は覚えとけ。

2019-10-26

TwitterInstagramアカウント購入を装うアカウント乗っ取り対応した

まとまった長さの文章を書ける適当場所がないので増田を使います

先日(9月末)に英語機械翻訳日本語併記で、私のTwitterInstagramアカウントを購入したいというメールをもらいました。その方のやり取りの内容からアカウント購入を装いつつ、アカウントを乗っ取ろうとしていると途中で判断しましたが、一通りやり取りをした後に、会話を打ち切りました。

メールTwitterInstagramアカウント購入を打診

どなたか知らない方から英語機械翻訳日本語併記した内容のメールを貰いました。以下のような内容です(なお、今後の会話は基本的英語ですが、このエントリーでは日本語訳しています

相手)「こんにちはあなたInstagramTwitterアカウントを購入することが出来ますでしょうか。あなたアカウント名は有名なアニメキャラクター名前で、その名前を使ってファンページを作りたいと思っています。それぞれのアカウントに対してお金をお支払いする用意もあります。ご返答お待ちしております。」

私がInstagramTwitterで持っているアカウントは同じアカウント名で、最近では2019年アニメ登場人物の一人の名字と同じです。特にInstagramの方ではそのアニメキャラクターに関する海外アカウントからフォローされることもあるので、海外でも一定の人気はあるようです。したがって、海外からこういう打診自体はあっても不思議ではありません。

(私)「いくらで購入したいという話でしょうか。金額を示してもらえないと判断が出来ません。」

相手)「それぞれ300ドルいかがでしょうか。この金額は適正な金額です。お話させてもらいたいのでDiscordSkypeまたはTwitterダイレクトメッセージ、もしくは他のコミュニケーションアプリはありますか。」

300ドルという価格提示されました。この価格であれば売却したいという方もいるでしょうが、昔から持っているアカウント名で、InstagramTwitterが今後も使われるソーシャルプラットフォームだと考えると、私にはアカウント名を手放す対価としては安すぎると感じました。ところで、この時点では取引相手を疑ってはいないのですが、仮に相手が悪意ある取引相手場合は、あまり会話の頻度が短いコミュニケーションアプリは、こちらがじっくり考える時間が無くなるので使わない方がいいと思います既読通知がされないメール等が良いと思います)。

(私)「300ドルは安すぎるのでお取引お断りさせていただきます。」

アカウント購入価格交渉

相手)「いくらだと購入を検討してもらえますか?場合によっては増額させていただくことも出来ます。」

相手)「ちなみに300ドルは、約32,400円です。」

購入価格交渉をしてきました。ドル($)はどこの国のドルなのかによって金額が変わるので、日本円換算の補足もつけています(つまり米ドルUSD)と伝えたいようです)。価格交渉をするのは不自然ではないですし、為替レートの認識齟齬がないか確認もするのは慎重な姿勢です。ただ、こちらもアカウントを売却しようとは思っていなかったので、「いくらなら売る」という自分の中での相場観も正直ありませんでした。かといって現実的な値段で安く売ってしまうのも後で後悔するので、交渉打ち切りにするつもりで相手が諦める程度の金額を回答することにしました。

(私)「Instagramの方は5,000ドルからなら交渉可能です。Twitterの方はそれ以上の価格でないと交渉しません。」

相手)「確認ですが、米ドルでの話をしていますよね。」

(私)「はい日本円なら50万円からと言っています。」

アカウント購入手続方法確認

相手)「これまでアカウントの売却の手続きをされたことはありますか。」

(私)「どういう意味ですか。」

相手)「私が米国でやっているビジネスのためにTwitterInstagramの両方のアカウントを購入しようと思っていますが、以前ユーザ名売却の経験があるか知りたいと思っています。また、支払い方法についても確認したいんですが、PayPalは持っていますか?」

300ドルから5,000ドル10倍以上に価格釣り上げたにも関わらず、なぜか購入手続きの具体的な話をしようとしています。この時点でこの相手を疑い始めます

(私)「PayPalで支払いを受けることは可能です。TwitterInstagramアカウント取引価格合意していないと思っているのですが、Instagramアカウントに5,000米ドル支払う意思があるんですか?Twitterはそれよりも高い価格ですよ。」

相手)「PayPalが使えるのはいいですね。両方とも購入してお支払いしようと思ってますので、いくらお支払いすればいいか教えてください。」

(私)「Instagramは5,000米ドル、Twiterは10,000米ドルであれば取引可能です。代金の入金確認後にアカウント移譲します。この条件でよければお知らせください。」

Twitterについては1,000ドル(約100万円)の値段をつけて、代金入金を確認した後であれば、アカウントを引き渡すという取引条件を提示しました。

相手)「分かりました。私の会社が両方とも購入します。ただ、アカウント交換を確実に実施できるように、中間者を使うやり方にさせてください。これまでTwitterInstagramユーザ名交換の手続きをしたことがありますか?」

(私)「仲介業者を使うことは問題ありません。ユーザ名の交換自体したことがありません。先に代金をお支払いいただければ、そのアカウントは確実にお引渡しします。」

仲介業者を経由するアカウント取引

相手)「私は両方のアカウントを購入しようと思っていますので、こういう取引の実績のある仲介業者を使って、まず私は仲介業者お金を払います。次にあなた仲介業者アカウントを引き渡します。仲介業者アカウントが適切に引き渡されたことを確認したら、私が仲介業者に支払った代金を貴方に支払って、仲介業者は私にアカウントを引き渡します。」

仲介業者がどういう動きをするのか説明をしてくれましたが、この説明だけでは仲介業者を使うことが私にとって安全取引とは言えないと感じました。仲介業者がこの取引相手グル場合は、私が仲介業者アカウントを引き渡した時点で代金を支払わずに逃げる可能性があります

(私)「仲介業者信頼度判断できません。私にとっては、代金の支払いを受ける前にTwitterInstagramアカウント仲介業者に乗っ取られる可能性がある順序になっています。したがって、そのような危険性のない信頼できる仲介業者であることの確認必要です。先に代金さえ支払ってもらえればアカウントは間違いなくお渡しします。」

相手)「こういったアカウント取引は私の国では一般的で、こういう仲介業者過去取引で多数の実績があります。」

(私)「具体的には誰が仲介業者となるのか教えてください。私なりに信頼度判断します。」

相手)「チェース銀行から来る人になると思いますチェース米国銀行で、InstagramTwitterユーザ名売却に特化したブローカーの実績もありますチェース銀行はそちらの国でも有名でしょうか。」

チェース銀行JPモルガン・チェース銀行)が仲介業者だと言っています日本感覚だと銀行ソーシャルサイトのアカウント取引仲介をやるというのは信じがたい話です。果たしてそんなことをチェース銀行がやっているのか、しばらく英語で関連検索しましたが、Twiterの@chaseアカウントの取得にまつわる話はあるものの、Twitterアカウント取引をやっている実績があるようには見えませんでした。

(私)「チェース銀行日本ではそれほど有名ではないですね。すいませんが、チェース銀行アカウント取引ブローカーをやっていることを示すウェブページリンクを共有してもらえますか?」

相手)「これですね(URL)。米国からでないと見えないウェブページかもしれませんが。チェースブローカーを使って取引できると良いのですが。」

もらったURLは確かにチェース銀行ウェブページですが、オンライン取引口座サービスの紹介ページに過ぎず、アカウントブローカーチェース銀行がやっているようには読み取れませんでした。

(私)「チェース銀行TwitterInstagramアカウント取引をしているとは読み取れないのですが、その仲介業者は本当にチェース銀行の人なのでしょうか?」

相手)「取引はすべてEメール完了して、仲介業者チェース銀行パートナーで、この取引遂行します。」

チェース銀行パートナー(they're partnered with chase)と表現しました。チェース銀行パートナー定義がどこまで適用できるかはよく分かりませんが、チェース銀行パートナーになっている人というのはチェース銀行の人ではないと判断でき、「消防署のほうから来ましたメソッド」と同じような話をしていると判断しました。

(私)「仲介業者チェース銀行の人でないので、ただのアカウント乗っ取りだと判断していますチェース銀行取引実績が確認できないので、チェース銀行メールアドレス従業員から説明がない限りは仲介業者の利用は許可しません。先に代金を支払う方法であればアカウント移譲可能です。」

仲介業者を経由しないアカウント取引

相手)「分かりました。あなたPayPalアカウントに入金しますので、入金を確認したらアカウントを引き渡す。それでいいですね?国外送金になるので、銀行審査に1〜2日支払い完了までかかります。」

(私)「それであれば結構です。私のPayPalアカウントInstagramは500米ドルTwitterは1,000米ドル支払ってください。支払完了確認後にアカウントを引き渡します。」

相手)「それで問題ありません。今支払いしました(支払処理実施スクリーンショット画像添付)。銀行不正送金手続きに2〜3日要するので入金完了までお待ちください。」

仲介業者は使えない旨を伝えた結果、仲介業者使用は諦めて先に入金をすると伝えてきました。入金さえしてもらえれば、アカウント引き渡しをするつもりはあるので、PayPalの入金完了を待とうと思っていました。ところがさらに連絡が来ます

相手)「支払手続きが完了する前ですが、アカウントが正しく引き渡される状態にあるか、一時的ログイン権限付与してもらえますか?」

(私)「まだ入金が完了していません。入金したらアカウント移譲します」

相手)「それなりの金額海外送金なので時間はかかります。同時に私も詐欺を受ける恐れがあるので、一時的ログインアカウントが正しい状態確認したいです。何か問題があってもTwitterInstagramに連絡すれば、アカウントを元の状態に戻してくれますよ。」

相手にとって、私が確実にアカウント移譲される保証がないのはそのとおりだと思いますが、アカウント乗っ取りに引っかかったという状況に対して、TwitterInstagramFacebook)が親切に対応する義務はないと思いますTwitter場合アカウント安全を守る責任ユーザにあると利用規約記述しています

(私)「そもそも一時的ログインとはどういう手順のことを言っているのか手順を連携してください。その手順を見て危険性がないことを確認します。繰り返しますが、入金が完了したらすぐにアカウントをお引渡しします。」

相手)「今PayPalの支払いを送ったので確認して、アカウントを引き渡しください。」

PayPal送金

メールを見たら、確かにPayPalメールが届いています金額も1,500米ドル取引なのですが、困ったことに「私が1,500米ドル相手に支払う」という取引確認メールです。PayPalは入金と送金は金額プラスもしくはマイナスで表示されるので、入金なのか出金なのか一見して判断がつきにくい問題があります。1,500米ドル相手に支払ってしまったら大変なことです。

(私)「支払い方向が正しいか確認させてください。私が貴方に1,500米ドル支払う処理の申請になっていますよ。」

(私)「入金完了確認したらアカウントを引き渡します。それまではこれ以上メールに返信しませんので悪しからず。」

一応同じ相手に対して、PayPal上で私に対して「1,500米ドルを支払う」という請求申請しましたが、特に入金はありませんでした。その後も2回ほどメールが来ましたが、無視をして対応していません。

謎のTwitterセキュリティメール

この取引相手と同一人物行為かはわかりませんが、この取引をしている時にTwitter Securityというユーザ名のGmailアドレスから以下のようなメールをもらいました。タイミング的に同一人物が関わっている可能性が否定できないと思っています

親愛なる増田、誰かがあなたアカウントに次のパスワードアクセスしようとしているようです。 「foobar1234」と「hogehoge99」。これはあなたですか、あなた現在パスワード確認する必要があるので、私はあなたログイン要求を処理することができますTwitterアカウントanond」の現在パスワードメール確認できない場合は、追って通知があるまで一時停止する必要があります

ありがとうナンシーTwitterセキュリティ

Twitterメールアドレスではない、不自然日本語メールパスワードを聞くというのはすべておかし行為なのですが、パスワード「foobar1234」「hogehoge99」のところに書かれていたパスワードは私が実際に使ったことがあるパスワードです。前者は昔、セキュリティ意識が低い頃に使いまわしをしていたパスワード(今はパスワード変更をして使っていません)で、後者とあるウェブサイト現在サービス停止済み)のシステム発行の初期パスワードでした。実際に使ったことがあるパスワードなので、そこだけはリアリティがあると思います

ウェブサイトごとに違うパスワードを使っていると、どこのウェブサイトからパスワード流出したのか分かるので便利だと思います

利用規約確認

もともとTwitterInstagramアカウントを売却するつもりはなかったのですが、利用規約を改めて確認するとInstagramは「ご自身のアカウント(ユーザーネームを含む)の一部分の購入、販売または譲渡を試みること」を利用規約禁止しているようです。

2019-10-21

[番外編]ラグビーW杯 準々決勝概観準決勝展望

こんにちは

レビュー増田です。

日曜の日本×南ア戦、結果は少し残念なものとなったが、ちょっと苦し紛れっぽくポストしたプレビュー試合の見所を紹介でき、観戦の良い補助線になったというコメントいただき、多くの人に楽しみを提供できたかもしれないと思うと嬉しかった。

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日本代表の試合となると、勝ち負けの結果が最大の観戦ポイントとなるのは避けがたいが、そうなると負け試合になった時、ただ悔しい、辛い、つまらない、みるんじゃなかった、という思いも心に湧き上がってしまう。

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増田としては、それだけではなくて、事前に何をもって戦いに臨み、実際にフィールドで何が起きているのか、というところに目を向けて、このスポーツ面白みを発見できる見方を知って欲しかった。

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また、見方において日本戦だけでなく他の試合においても思うところあり、スコットランド戦レビューでも触れたように、「勝者の物語」はまた「敗者の物語」という側面を持っている。

日本に敗れたチームや、強豪に敗れたチームの詳細にも触れて、普段の観戦よりもう少しだけ多くの視点から風景を共有したいと思った。

そう言った意味では、ウェールズ×ジョージア戦や、ちょっと説教を頂いた日本×スコットランド戦レビューも、その遂行面ではともかく、視点としてはまあまあ気に入っている。

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さあ、準々決勝の4試合だが「多分リアルタイムで観るの難しいっぽいなー」と言っていたものの、蓋を開けてみるとクアラルンプールから帰国便は6時間余りあり、機内のモニタでも国際スポーツチャンネルがあったので、19日の2試合リアルタイム観戦ができた。

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さらに、南ア戦の翌日は1週間の旅の疲れを癒すために休暇をとっていたので、オンデマンド放送ウェールズ×フランス戦も観戦できた。

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詳細なレビューは書ききれないが、これらの試合概観し、準決勝展望についても触れたいと思う。

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イングランド×オーストラリア試合は、伝統的な重くてシンプルフィジカルラグビーに4年で鍛え上げた強力なオープン攻撃を組み合わせたイングランドの「進化フィジカルラグビー」と、「ストラクチャー」ではあるが地上戦のランで組み立てる今となってはクラシカルオーストラリアの「シークエンスラグビー」の激突となった。

シークエンス台本)」と言いながらも、オーストラリアはその布陣においてSHウィルゲニア、SOのクリスチャン・リアリーファノ、FBカートリービール試合タクトを振れる3人を並べ、トリプル司令塔攻撃冗長性と予測不能性を加えていた。

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しかし、その3人をもってしてもイングランドの強固なディフェンスの穴を見つけることができず、長時間ボール支配したにも関わらず、その時間に見合ったスコアを獲得できなかった。

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スタッツをみることができるなら、「ボール支配率(possession)」と「ゲインメーター(meters made)」に注目してほしい。

オーストラリアは62%もポゼッションし、イングランドの2倍以上の距離メイドした。

にもかかわらずスコアにはつながっておらず、これは多くの場合エラーディフェンスにあって突破ができなかったという事で、非常に効率の悪い攻めをしていたことを意味する。

このことの視点をひっくり返してタックルに注目してみると、イングランドタックル数において86回のオーストラリアに倍する193回のタックルを見舞っていたにも関わらず、オーストラリアの13回のタックルミスに対して21回のタックルミスしかしていない。

6.6回に1回捕まえられなかったオーストラリアに対し、倍の数を試して10回に1回しかミスしていないということだ。

イングランドディフェンスのなんと強固なことか。

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効率無視したメーター数と運動能力で圧倒するのはオーストラリアスタイルであり、簡単に変えるのが正しいとは言い切れないが、ボールを持たずに白い壁を作り、切り返しからの一発で獲るのもまたイングランドスタイルであり、オーストラリア自分たちプランに持ち込めたが、遂行の面でイングランド問題を突きつけられた、という形になった。

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オーストラリアイングランド、双方のHC、マイケル・チェイカエディー・ジョーンズコーチボックスでブチ切れる事で名高いが、フラストレーションの溜まる展開も、結果はかなり一方的ものとなり、チェイカはキレるというより憮然としてしまった。

こうしてイングランドが準々決勝に次いでまたも準決勝に一番乗りした。

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スタイルを貫いたのに壁に跳ね返される展開となった第一試合だったが、第二試合増田さらに息を呑むような衝撃的な光景を目の当たりにする。

ニュージーランド×アイルランド

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今年のテストマッチオールブラックスを破り、直前まで獲得した世界ランキング1位を引っ提げてW杯に乗り込んだアイルランドだったが、彼らはその「1位」という数字の当てにならなさを残酷なまでに突きつけられた。

もっと確実な数字で。

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36%しか獲得できなかった「地域獲得率(territory)」、オールブラックスと比して8割ほどの回数はボールキャリーできたのに半分ほどしかメイドできなかった「ゲインメーター(meters made)」、クリーンブレイク僅か2回、そして最終スコアの46−14は、「どんなプランを持っていたにせよ、ほとんど何もさせてもらえなかった」という事を意味する。

守備においては悲劇的ですらある。

オールブラックスとほぼ同じ回数タックルを見舞っていたにも関わらず、2.5倍もタックルミスをしてしまい、8回ものターンオーバーを喫している。

実際見ても、あの緑の壁が地上戦でズルズルと下がっていたのは恐ろしい光景だった。

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オールブラックスはアーディー・サヴェア、ブロディ・レタリックなど強力FW陣が躍動し、コーディーテイラー、デーン・コールズ(驚くべきことに2人ともFWだ)、ジョージブリッジなどの驚異的なランナーが次々とラインを破り、アーロンスミスボーデン・バレッドがその閃きで違いを作り出したが、増田個人的POMとしてSOのリッチー・モウンガを挙げたい。

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この地味な司令塔は、敵陣に侵入し、すわ驚異的なアタックが始まるぞという時でも、デフェンスラインが浅いとみるやゴロパントを蹴って22mのさらに深くからセットプレー相手に強い、ボールが暴れるやドリブルで蹴だしてボーデン・バレットへ脚でのパス

黒子に徹しながらも異常な反応速度と驚異的な回転の早さで黒衣の王者を動かした。

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後半2トライを奪ったアイルランドだが焼け石に水

緑の巨体を一蹴したオールブラックスが今度は白い壁がまつ準決勝に駒を進めた。

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かい数字の話が続いたのでスタッツからは少し離れることにしよう。

ウェールズ×フランスは、準々決勝で唯一、1点を争うクロスゲームが演じられた。

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緑の芝に赤と青のユニフォームが映える一戦は、個人の閃きで予測不能攻撃を仕掛ける青のフランスに対し、壁を作って切り返し、直線的なランとハイパントサインプレーからの一発を狙う赤のウェールズという展開となった。

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前半からボール支配し、次々と不確実性を突きつけるフランスに対し、守勢に回るウェールズは、数少ない攻撃のチャンスを得ても、ダン・ビガー、ガレス・デービスリーアム・ウィリアムズ個人しか出来ることがない。

そもそもウェールズは3フェイズ以上の攻撃になるとすぐに手詰まりを起こしてしまい、そこから先はキック個人技と密集戦くらいしかやることがなくなってしまうのだが、その3フェイズの切れ味で尸の山を築いてきたチームだ。

ボールをもってジャズセッションを奏でたいフランス相手に気分良い時間提供してしまう。

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しかし、しかしだ、フランスにはなぜかW杯で顔を出す、悪い、致命的に悪いクセがある。

前回W杯で密集のどさくさに紛れてオールブラックスリッチー・マコウに芝との挟み撃ちにするプレスパンチを繰り出し退場者をだした様に、今回もLOセバスティアン・ヴァーマイナモールのどさくさに紛れてウェールズ選手に肘打ちを見舞ってしまう。

しかもこれがレッドカード

掲げられた赤いカードは同じ赤のジャージを着たウェールズにとっては幸運カード、青のフランスにとっては逮捕状に見えたことだろう。

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ここからウェールズは徐々に息を吹き返し、ついには土壇場で勝負をひっくり返した。

フランスは優位に進めていた試合を自ら壊してしまい、涙を飲むことになった。

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W杯が始まってからというもの、「あーこりゃマズいな」という状況を執念でひっくり返し、薄氷勝利の道を踏み抜かずに歩き続けるウェールズは感嘆に値する。

毎度毎度、怪我人の穴埋めで呼び出されて司令塔になるW杯男、ダン・ビガーは、男であればこうありたいと思わせる勝負強さだし、肘打ちを食いながらもPOMに輝いたアーロン・ウェインライトは全てのパパが見習うべきで、父たるもの大男はちょっと厳しくてもヤンチャな娘の肘打ちくらいには耐えないといけない。

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土壇場に強い男たちの活躍準決勝3番目の椅子ウェールズのものとなった。

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そして準々決勝最後試合は昨日のレビューで書いたとおり。

4番目の椅子の獲得者は南アフリカだ。

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準決勝ニュージーランド×イングランドウェールズ×南アフリカという組み合わせとなった。

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ここで準決勝2試合展望について考えてみたいと思う。

ニュージーランドイングランドの対戦は実力伯仲だ。

ここまで圧倒的な強さを見せつけるオールブラックスだが、相手に付け入る隙を与えずねじ伏せてきたのはイングランドも変わらない。

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しかオールブラックスが優位に試合を運ぶのではないだろうか。

重厚クラシカルスタイルから進化して、未来フィジカルラグビーとでもいうべき戦法で次々と対戦相手を沈めてきたイングランドだが、その選択肢の多さが逆にオールブラックスの付け入る隙となるかもしれない。

いっそランニングを捨てて激しく前に出る高速ディフェンスによってオールブラックスモメンタムがつく前に潰し続け、ロースコアの展開に持ち込んだほうが勝機が見えて来るのではないかとも思う。

オールブラックスとしては、いかにして前に3mのスペースがある状態ボールを持つかということになる。

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名将スティーブハンセンと、勝負エディー・ジョーンズの采配に注目だ。

また、エディーがいつコーチボックスでブチ切れるかにも注目だ。

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南アフリカとウェールズの戦いに関しては、ともにフィジカルを盾にしたディフェンスに特色のあるチームであり、小細工を弄するような対戦になると考えづらい。

双方ともペナルティゴールを積み上げた上で、試合合計でも3個以内のトライを奪い合う展開になるのではないかと思う。

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自分自尊心を守る為に見えてるものに目を瞑る誘惑には耐えなければいけないが、それでも南アフリカが優位にゲームを進めるのではないだろうか。

南アフリカの方が取れる選択肢が多い気がするのだ。

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翻って必殺の一撃が世界最高クラスフィジカル相手にも通じるのか試さないといけないウェールズだが、どうもクロスゲームには縁があり、かつて日本相手テストマッチでも70分過ぎのドロップゴールで逃げ切った経験がある。

今回ももし75分を過ぎて手が届く点差なら何でも起き得る。

渡りうまい大男達がまたも勝負の谷を超え、頂への挑戦権を得るだろうか。

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日本の挑戦は終わったが、W杯で残された4試合はいずれも興味深いものばかりだ。

みんなも是非もう少しお付き合いいただきたい。

anond:20191020231916

2019-10-19

[番外編]ラグビーW杯 準々決勝 日本 vs 南アフリカ プレビュー

1週間のご無沙汰、レビュー増田(ありがたく名乗ることにした)です。

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これがポストされる19日は、イングランド×オーストラリアニュージーランド×アイルランドという非常に興味深い対戦が行われ、レビューのしがいがあることは間違い無いのだが、実は増田はこの1週間、所用で日本におらず、帰国日がまさに19日の夜になる。

なので、これらの対戦をレビューしてポストする頃には、日本×南アという大一番に皆が集中していることになるだろう。

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そこで、今回は番外編として、前回の日本×スコットランド戦でも触れたように、増田マレー半島北上しながらボーッと考えた南ア日本が取りうる選択肢展望について触れ、プレビューとしたい。

プレビュー分析すると良いのが、「双方や一方の戦略戦術機能せず、パッと見で凡戦や圧勝劇なったとしても、そこに遂行にまつわるドラマを感じることができる」という所だ。

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このプレビューで、みんなが事前に自分なりの注目ポイントを見つけることができ、より楽しく観戦できれば最高の喜びだ。

因みに前回のレビュー羽田空港外国人に囲まれながら試合を観戦し、翌朝クアラルンプールからポストした。

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4年前のW杯アップセットを演じ、今回も驚異的な戦績でプールAを突破した日本だが、直前のテストマッチの結果が示すように、地力南アには及ばないのは間違いない。

10回やって6回勝てる相手なら地力で優っているとも言えるだろうが。

NZ地元紙が予想した日本勝率24%というのは妥当とも言えるし、むしろ好意的だとも増田は思う。

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まずもっての所、ノックアウトランド勝ち点制でないので、すべての国が点数の大半をペナルティーゴールであげるような「堅い」展開になりやすい。

南アフィジカルを盾にしたディフェンシブでセットプレー中心のぶつ切りラグビーを得意とする国で、そういったゲーム大好物だ。

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また、それは現在メンバーにも現れており、司令塔、SOのハンドレ・ポラード地元南アスーパーラグビーチーム、ブルズで正にそういうゲームタクトを振っている。

ここで出てくるのが、ツーブロックなのかモヒカンなのか微妙髪型の控えSOエルトン・ヤンチースであれば、小柄ながら強気プレーでもって鳴らすSHファフ・デクラークとの連携ボールを回すオープンな展開になるのだろうが、初期代表チームでこのコンビの結果が出なかったため、ポラードの固定となった。

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その後、南アはでかい身体ですぐキレるLOエベン・エツベスや、大会最高クラス長身で掴み合いになると笑顔になるのが怖いLO RGスナイマン、一転してナイスガイオーラが滲み出る大男FLピーター・ステュフ・デュトイ、怖いとかナイスガイとかもうそういう話じゃなくてプレー身体も顔もなんかサイボーグっぽいHOマルコム・マークス、そんな中でどこか哲学者のような雰囲気を漂わせるキャプテンFLシア・コリシなどのFWが中心となった堅いラグビーを基本としながら、「ポケットロケットWTBチェスリン・コルビや、海外中継などだと「マッピンッピ!」と独特のアクセント名前を呼ばれる俊足WTBマカゾレ・マピンピ、直前のテストマッチ連続トライを挙げたワンダーボーイSHハーシェルヤンチース(本日2回目のヤンチース)などを加え、身体をぶつけてよし、走ってよしの非常に攻略しづらいチームになってしまった。

因みにシア・コリシは極貧の身からラグビーのし上がり、功なり名を遂げると、幼い頃に生き別れになった腹違いの妹を自力で探し出し、非常に煩雑な法的手続きを経て養女として迎え、共に暮らしているという。

知的人物として知られ、FW戦には付き物のジャッジ解釈をめぐるレフェリーとのコミニュケーションバッチリだ。

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おそらく南ア戦略ファーストチョイスは、ここ一番の時にオールブラックスさえ封じ込めるやり方、ハイパントを上げて着地点の競り合いやキャッチ後の攻防で直線的にドカンカン身体を打つけ、ボールを前に落とすノックオンからスクラムを狙ったり、ボール争奪戦で時に頭を突っ込み、時に圧力をかけて日本規律を崩してペナルティー獲得を狙うというものになるのではないかと思う。

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マイボールスクラムになったらまた直線的に走ってスクラム脇を急襲し、身体を打つけて1コマ前に戻る。

接点の圧力対応するため日本が人数を集めれば、さあ外のスペースに展開だ。

強力なランナーがいる。

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もっと良いことにペナルティーを獲得した場合、素直にペナルティーゴールで3点を狙うか、タッチキック前進してトライを狙うかは考えどころだ。

タッチ前進したあとの狙いは、立っての密集、ドライビングモールとなる。

日本は今大会スクラムになかなかの強さを見せるが、モールは止め切れていると言い難く、フィジカル絶対の自信を持つ南アが3点で満足せず、これを狙ってくる確率は高いとみる。

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日本としてはこの展開になりたくない。

なので、アイルランド戦やスコットランド戦で見せた、「ボールキープして攻撃時間を使う」という戦術が考えられる。

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しかし、ここで問題になるのが日程と経験値だ。

今回、南アは十分な休養日があり、たとえ守り通しの展開になっても、体力切れは起こしづらい。

それに、地上戦身体をぶつけ続けると、その衝撃で消耗してしまい、日本の方が先に体力切れになってしま可能性がある。

キープするならどのタイミングで繰り出すかが悩みどころとなる。

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さらに悪いことに、南アの多くのプレイヤー日本の早さや多彩な攻撃、意外と侮れないフィジカルの強さなどを「感覚的に」知っている。

これは日本代表クローンチーム、サンウルブズスーパーラグビーに参戦して数年来南アのチームと対戦し続けているのと、南アの多くのプレーヤーがジャパンラグビートップリーグプレーしているためで、お互いに顔見知りの選手も居るくらいだ。

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そこで考えられるのが、サモア戦で日本がとった、「ボール相手の背後に蹴って背走させ、身体接触を避けながら前進し、走力を削る」というやり方なのだが、これも蹴ってしまう事には変わりないので、相手が充分なところに蹴ると、正に相手好みの展開の呼び水となってしまう。

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大会日本ディフェンスはよく機能しているが、国際的日本評価は「恐ろしく早いテンポの多彩で素晴らしい攻撃と、脆弱守備を併せ持つ、『よく取るけどよく取られるチーム』」というもので、増田から見てもそういうチームであって、できれば守勢には回りたくない。

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南アが唯一対応に後手を踏む可能性があるのは、ボールがあっちに行ったりこっちに行ったり、攻守の交代が目まぐるしくなる「アンストラクチャーラグビー」の展開だが、その起点がハイパントだったりすると巨人揃いの南ア空中戦で競り勝たないといけない、ということになる。

ハイパントキャッチが「当たりの日」じゃなかったら果たしてどうやってここまで持ち込む?

アンストラクチャーのもう一つの起点は相手が持ち込んだ密集、ラックボールを無理やり引っこ抜いたり、激しいタックルで落球を誘い、有利状況の反則流し(アドバンテージ)で相手が攻めから守りへ切り替えられないうちに走り抜けるというやり方だ。

こうなってくると姫野やリーチ大阪弁第二外国語のトモさん(トンプソンルーク)に頑張ってもらうしかない。

エツベスがまたキレるかも、とか考えてる場合ではない。

というか、むしろソレについて考えなければいけないのはシア・コリシの方で、大体において宥めてしまうので期待薄だ。

あとデクラークも小さい身体で掴み合いには一歩も引かず、何だったら自分から掴みに行く勢いなので、危なっかしい事この上ない。

シア・コリシの胃壁の強さには感嘆するばかりだ。

あ、マルコム・マークスは大丈夫。彼は多分そういうの超越してる。

まあそれは良いや。

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日本はこれらの考えられる展開の中で、今まで挙げた戦術を切り替えて勝利の緒を探すかもしれない。

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ランキング1位だったアイルランドと5位だったスコットランドを倒したからいけるっしょ、と思いたくもなるが、このように概観した上で考えると、相性で見たところはそれら2チームより遥かに悪いのが現状ではないだろうか。

日本は相性最悪の強敵を前に、わずかな隙間に手を突っ込んで勝利へのドアをこじ開けるプランを見つけなければいけない。

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注目は最初の15分に日本ボールを持った時に蹴るか・キープするか、その後さりげなく戦術が変わっていないか前後半で戦術修正が入るかというプランのところと、地上の密集・ラックでどちらが優位に立つか、ファーストスクラムがどちら優位になるか、エラーや反則の数が時間と共にどう増減するかという遂行のところだと思う。

みんなはここを見てみてほしい。

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果たして試合は4年前の再現となるか、4年越しのリベンジとなるか。

増田普段序文で書く話を今書いてしまったので、レビューで何を書こうか、ちょっと不安だ。

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あ、あと日テレの実況が酷いという意見散見されるが、以前はラグビー界の松木安太郎にならんとして感情爆発実況をしていた元代表とか「いや、展開の複雑なラグビーでそれはちょっと」みたいなのもあったんだから、それを踏まえた上で、今回、数年来みずから映像編集してまでミニ番組Youtube配信ラグビー普及に尽力してきた日テレ安村アナはなかなかい仕事をしている思うぞ。

anond:20191014075520

2019-10-06

日本は今、偉大なる文化大革命遂行である

西洋科学全面的排除して、偉大なる日本の和の精神万物理論を再構築するのだ。

2019-09-26

anond:20190926051714

anond:20190926044006

ルールを作ってそれを守ればいいっていうの、

ケアレスミスルール無効化されるってことが抜け落ちているんだよなぁ…

気合で予定を忘れないようにしておくのと、

「予定が決まったらすぐにスケジュール登録をする」というルール気合で覚えておいて気合で必ず遂行する、

っていうのはそんなに大差ないんだよ。

別に俺はASDADHDとかってわけじゃないけど忘れぽいから、とりあえずIFTTTGoogleカレンダーイベント開始1時間前にVoIPがかかってくるようにしてる。

前日や2時間前の通知も当然行うが、それがあっても予定を念頭において行動できる保障はないか最後の頼みの綱としてこのレシピを設定してる。

定期的に発生するイベントなら、イベント終了時に新たに次のイベント登録するIFTTTレシピ活用している。

要はなるべく自動化することでケアレスミスが介在する余地を出来るだけ潰す。

スケジュール管理ミスをなくすには「スケジュール管理しなければならない」と考えてはいけないのだ。自分の手で管理していればいつかは必ずミスが起こる。

細かな変更や抜け落ちがないかは結局自分でチェックするしかないが、それも3日に一回のルーティンとして、リマインダーに登録してる。

そしてなおかつ何よりミスが誘発するようなスケジュールの詰めすぎに陥らないよう気をつけている。

変更するのが難しい予定が連続するようなことは高確率トラブルになるので絶対に避けたい。

しかしここまでやっても2ヶ月に一回は何かしらのミスがある。スケジュール管理だけとってもそれをしっかり管理することは至難の技なのだ

あと無くし物は、「出来るだけなくしてもいいような物しか持たない、なくしたくない物はなるべく仕舞い込む。」「なくしたらそれを最後に見た時の記憶から辿っていけば大体見つかる。」

忘れ物は「なにかと必要になりそうな物をポーチや鞄にまとめて常備しておく。」「前もって持ち物を準備しておくことも予定に組み込む。」ことで結構改善された気がする。

でも横書き文章が読めないのによく増田利用しようと思ったよな。縦書き表示に変換するChromeアドオンとかあるの?

2019-09-21

ラグビーW杯 21日第2試合 ニュージランド vs 南アフリカ レビュー

前のレビューをみんな読んでくれて、ラグビーの見所が伝わったというのが嬉しいので、注目の対戦カードが立て続けに3試合行われた21日の試合も続けてレビューすることにする。

義務感は感じてないけど、さすがにいい試合すぎて、これはちょっと書きたくなったので。

これでラグビーW杯もっと楽しんでもらえるとれしい。

とはいえ、全部は厳しいので1試合を選ばせてほしい。

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21日は面白い試合目白押しで、全く違う個性がぶつかったオーストラリア×フィジー、似た者どおしのシーソーゲームとなったフランス×アルゼンチンも良かったのだけど、この日最注目のカードということと、増田本人が普段から南半球ラグビーを追っており、選手個性もとりたい戦術理解してるということで、ニュージランドオールブラックス南アフリカスプリングボクス試合としたい。

南アフリカというと4年前、日本アップセット演出したので、ライバルとみなす向きもあるけど、実力でいったら日本は話にならないくらい負けている。

絶対王者オールブラックスはいうと、圧倒的に強い彼らが肝心なところで負ける時、相手フランスか、このスプリングボクスであり、因縁でいうとこちらの方が深い。

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ゲームが始まる前に、オールブラックス伝統ウォークライハカパフォーマンスをしたのだが、その演目は「カパオパンガ」であったのにちょっと驚いた。

通常、予選では、もう一つのバージョンである「カマテ」が演じられることが多いのだが、大勝負の時しか出ない「カパオパンガ」であったのはオールブラックスも相当な気合いが入っていたのだろう。

ちなみに、ハカは通常、リードとよばれる独唱からはじまり、これだけはマオリの血を引くメンバーでないといけない。

今回のリードはTJペレナラ。第二スクラムハーフ最近は彼が多い。

世界最高とも言われる第一スクラムハーフアーロンスミス資格があり、彼がリードだったこともあるが、国際試合の旅先で女性トイレに連れ込み、セクシー行為に及んだのがオールブラックスっぽくないと懲罰を受け、代表から外れていた時期があり、その時からペレナラリードになった。

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さて試合の方だが、伝統的にこのカードロースコアになることが多く、その理由スプリングボクスのとる戦術にある。

一言で言うと「トライはいらない、マイボールもいらない」。

彼らはボールを持つと、非常に単調な攻めを繰り返し、パワーをテコに相手苦し紛れペナルティを狙ったり、キックを蹴って落下地点でど迫力のタックルかまして、ポロリからリスタートスクラムでパワーで押しつぶして前進を狙う。

大事なのはディフェンスで、キックボールを渡すので、絶対突破されてはならず、それさえ可能ならロースコアにコントロールできる。

こんな戦術が取れるのは世界でもスプリングボクスくらいだ。

オールブラックスの華麗なパス回しと走力は世界一だが、それを止めうるのが「単純なガタイデカさ」「常識はずれのパワー」「きれない集中力」「決してサボらない真面目さ」そして「異常なくらいの単純さ」というのが面白い

実際この試合でもスタートスプリングボクスが狙い通りコントロールしていた。

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ただ、計算違いが生じたのは前半20分ほど。

予想外を演出したのはオールブラックス10番、リッチー・モウンガ。

彼は前W杯から3年ほど、本日15番に入ったボーデン・バレット怪我で今大会出場できなかったダミアン・マッケンジーの陰に隠れて、司令塔としては「第三の男」扱いされていたが、今年になって地元NZのチームでの活躍頭角を現し、オールブラックスの10番を射止めていた。

オールブラックスは、このどちらかと言うと手堅さと抜け目なさを信条とする地味なモウンガと天才的な閃きのある派手なバレットの2人を併用し、実質W司令塔形成していた。

モウンガについては、栄光オールブラックス司令塔という、ラグビー界において文句ない立場にいるのだが、「天才」だの「イケメン」だの「最注目選手」だのともてはやされるバレットと比べて、彼自身プレースタイルのせいかルックスのせいか立場に見合った注目をされてると言い難く、なんかちょっと悲哀を感じさせるものがある。

とはいえ、この男がこの試合を大きく変えた。

彼が自陣で平行に蹴ったキックパスきっかけに、オールブラックスは一気にトライを陥れる。

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その後も、モウンガかバレット、どちらかが密集に巻き込まれ機能停止しても、もう一方がゲームを組み立てるので止まらない、という攻めにスプリングボクス対応できない。

前半で計2トライを献上。

この時間帯はあまり長くなく、2トライを与えてしまった一瞬以外はディフェンスもよく機能し、前半のほとんどの時間がむしろスプリングボクスロースコア狙い戦術の通りに進んでいた、でも結果として一瞬の破綻で点差は開いてしまった。

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後半はトライがないとプラン遂行できないスプリングボクスだが、驚くべきことに彼らはあまり戦術を変えず、なんとオールブラックスの一瞬の油断から逆にトライをもぎ取ってしまった。

ここら辺は、自分たちのやることを信じて崩れなければ、幸運一定確率でやってくると言うことかもしれない。

さらに後半20分、SOポラードが虚をついてドロップゴールを狙うと、これが入り、当初の予定通り、「トライはいらない、キックで刻むぜ」戦術現実的に見える線まで引き戻した。

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しかし、その後、お互いがあまり大きなミスをしないまま時間は経過し、いくつかの幸運の中でオールブラックスが獲得したペナルティキックを、地味な男モウンガが確実にきめ、スプリングボクス勝機じわじわと離れていった。

スプリングボクスとしては長時間ゲームコントロールし、自分たち好みのゲーム演出したにも関わらず、前半に一瞬の隙で奪われた2トライ試合を失うという結果になってしまった。

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ゲーム概観としては、オールブラックススプリングボクスも非常に出来が良く、プールに彼らを脅かす敵がいないことから、双方決勝トーナメントに進む可能性は高いと見る。

そうなると、1ヶ月後に彼らは再び相まみえるかもしれない。

そのときスプリングボクス意趣返しできるだろうか。

なかなか楽しみではある。

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ブコメ質問があり、増田的にも非常に印象的だったので、フランス×アルゼンチンにおけるドロップゴールについて解説を試みたいと思う。

多分だけど、チームとしての戦術ではなく、個人のとっさの判断だと思う。

ドロップゴールは陣形ゲームスピードから、出そうなタイミングがわかるものだが、あの時「これは蹴るぞ」というタイミングでは全くなかった。

ゲーム全体の流れを思い出してほしいんだけど、あのゲームは前半、フランスが圧倒的に優位に進めていたものを、後半、アルゼンチンゲームを辛抱強く戻して、ペナルティキックで刻んで追い上げていた。

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特徴的なのはキックモールで、前半、双方まったくキックを蹴らず、ムキになって走り合っていた結果、フランスゲーム支配していたのが、後半アルゼンチンキックを蹴ったり、モールで押すようになり、長時間の走りあいにこだわらなくなった。

その結果、ゲームが落ちついてアルゼンチンは刻みながら追い上げ、ついには逆転した。

この時点で、計画的アルゼンチンゲームコントロール自分たちのものにしていた。

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フランスにとっての後半は、前半とうって変わってコントロールできない上にじわじわ追い上げられてしまいに逆転されるという非常に嫌なムードに飲まれそうになっていた時間だった。

はっきり言って増田アルゼンチンが勝つと思っていた。

そこにリザーブで入ってきた奴がまったく空気に合わせずにシレッとドロップゴールを決めて流れをブった切ってしまった。

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俯瞰で見てる奴がゲームをまるっきり変えてしまうのは、どことな会社などで中途採用よそ者がガラッと慣習をやぶって風穴をあけるのを連想させる。

あれはラグビーフィジカルな面でなく、「我慢スポーツ」「コントロールスポーツ」としてのメンタルな面をよく表していたと思う。

ラグビーでは、戦術フィジカルといった見えるものと、もっと上位にあって見えづらい「客観性」「空気」「メンタル」みたいなもの勝負を大きく左右するケースがあるので、そこにも注目してみると、味わい深くなると思う。

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あ、あとついでに、オールブラックス選手リーコ・イオアネのNZから日本に向かう様子を本人が投稿した動画リンクを貼っとくわ。

彼は「恩人が日本人なので日本語の名前を息子につけたい」と希望した両親に危うく「リエコ」と名づけられそうになったが、「それ女の子名前やで」と訂正され、「リーコ」になった経緯がある。でも綴りはRiekoやんけ。

そんな人たちもやってくるW杯、みなさん楽しんでほしい。

https://www.youtube.com/watch?v=UQGqItNsago

anond:20190920220725

2019-09-17

油田攻撃

追記: see https://jp.reuters.com/article/wrapup-saudi-attach-idJPKBN1W22KF

この問題について、二つの方面から考える必要があると思います。すなわち、兵器の性能と報道実態についてです。

まず兵器の性能ですが、イエメンフーシ派/イラン革命防衛隊が爆撃に使用する主力ドローン爆撃機200kg の爆弾を装備し 1000km 前後を飛行する能力があるとみなされています作戦において航空機が直線的に飛行することはほぼ考えられないため、せいぜい半径 300km 程度しか攻撃できないものと思われます

今回攻撃をうけたダンマームはフーシ派支配地域の先端(サウジアラビアのナジュラーン)から 1200km 近く離れています攻撃イランによるものだとした場合、以下のような可能性があります

それぞれの可能性について考えてみます地図を見てみると、

という都市ブーシェフルしか存在しません。ここはイランの核開発の拠点都市として知られているので、米軍衛星などにより厳重に監視されているものと思われます。そうした都市から直接爆撃機運用することはちょっと考えづらいと思います

またイランドローンが 3000km を飛翔可能であると想定すると、イラン領土から直接エルサレムの爆撃が可能になります。もし、イランがそうした兵器をすでに運用していた場合イスラエルがここまで「冷静に」事態を取り扱っていることはかなり不自然です。

ということは、仮にイランイエメンフーシ派が攻撃を行なったと考える場合フーシ派はサウジアラビア領内を陸路距離侵攻してサウジ領内に仮設の飛行場を作り作戦遂行する能力を持っていることになりますドローン一機とそれに関連する機器を最大限切り詰めても大型トラック 2 台分にはなると思います。今回の攻撃ではドローン 10 機を使ったというのがイラン側の宣伝なのでそれだけでトラック 20 台です。それに加えて仮設の飛行場を設定するための機材や人員輸送、警備兵力などを入れるとおそらくトラック 50 台近い車列になるものと思われます

このような大部隊サウジアラビア領内に密かに侵攻し、ドローン爆撃を行っているというのは一見極めて異常な事態です。しかサウジアラビア人口密度は極めて希薄であることを考えると不可能ではないと思います。またリヤド近郊のパイプライン攻撃、今回とは違う油田攻撃など「そういう手段確立されている」としか思えない攻撃についてもこれまで報道されてきています

次に報道についてです。まずよく言われる「なぜこの時期に」という問題ですが、正直なところこの時期も何もあったものではないです。これまでにあったことですが、リヤド弾道ミサイル攻撃されたことが報道されましたし、石油パイプライン攻撃される事例もありましたし、先月末にはサウジ国内の別の油田攻撃されています石油関係以外に目をむけると、軍事設備行政設備要人暗殺空港爆撃などイエメンによるサウジ航空攻撃は多岐に及んでいます。またナジュラーン、ジーザーンをはじめとした複数都市陸路から侵攻を受けています。こうした話はアラビア語メディアには頻出していますが、欧米日本中国といった先進国はこれまでほとんど無視を決め込んできました。

どちらかといえば「よくある攻撃だったはずなのに今回だけが大きく報じられている」ということが問題だと思います

先月の攻撃ではサウジアラビア石油大臣は「サウジアラビア全体の石油生産には影響を与えない」という言い方をしていました。すなわち、該当の施設生産を停止するが、他の施設の増産で対処可能という意味です。しかし今回は攻撃一回で「サウジ石油生産能力一時的50% ダウンする」ということがストレートに発表されました。ここまで大打撃をうけるということは、つまり攻撃されずに残っていた油田稼働率限界まで上げることで対処していたところにさら攻撃を受けた結果ついに対処の限度を超えたということです。

今回の攻撃は「よくある攻撃」でしたが「最後の一撃だった」とも言えるものです。また今回の攻撃先進国民の生活に直接影響があるもので、そうしたこともあって「よくあること」なのに報道が多くなってしまったのだと思います

ではサウジアラビア意向はどうかというと、ムハンマド皇太子独裁体制のほころびを隠すことが全てだったと思います。これまでサウジアラビア国内イラン/イエメン攻撃により大被害を受けていたと考えられます(ドローン10機による攻撃程度で石油生産が半分も破壊されてしまたことがなによりの証拠)が、こうした事実サウジアラビアはなるべく隠蔽しようとしてきました。8月終盤ごろからいよいよ被害が隠し切れなくなってきた、あるいはムハンマド皇太子更迭の準備が整いつつあるということなのでしょう。

2019-09-07

anond:20190903113001

職務遂行に、さほどヒューマンスキルが求められず、その観点で成長する機会が少ないから。

2019-09-03

リケジョ支援金モヤモヤ

地域新聞社研究活動に勤しむ大学生中高生女子に配っているらしい。

いいことなんだが、なんとなくモヤモヤする

中高生なら性別に関わらずお金ないし

大学も悲しいことにお金ないし

なんかズルしてるようで違和感がある

今でもやっぱり女性研究者の苦悩は少なからずあるんだろうけど、研究費が無いのはみんな一緒ではないの

例えば男性が地面に立って研究してる傍ら、女性が沼地に足首まで沈んでいてそれに下駄を履かせてあげるような感じ。まず地面を埋め立ててあげるのが先では?みたいな

とはいえ研究費はもらえるなら奪っていけってのがルールだろうし、自分が貰える側だったら「わぁい💕ありがとうございます😊🙌研究頑張りますね‼️」とかいうし、貰った子達(塾講時代の教え子)にも素直に「よかったねー凄いねー」とは思うんだけど………。有難いんだけど、有難く貰いますけれど、(くださる側の)貴方達はそれでいいの?みたいな

ガラス天井を壊す応援じゃなくて、肥料をあげるからガラス天井を突き破ってねっていう応援、と例えたらいいのかな

女性比を引き上げる努力、と捉えれば理にかなってはいるかもしれないし、ガラス天井だって制度を作るだけじゃなくて、ガラス天井を破った女性前例が沢山あってこそ完全に壊せるものなんだろうから

でもそれって散々批判されてる結果の平等かいうやつなのでは……ともちょっと思う

新聞社リケジョ女子学生ブランド集客力見込んで営利込みでやってるんだろうし、行政でもなんでもないから好きにすればいいんだけどさ。女の子はそんなのバンバン利用してのし上がっちゃえばいいし。いいんです…いいんですけど……

個人的には、リケジョでちやほやしてくれるのは有難いんですけど、利用させていただきますけど、なんか悪い気がするのでそんなにちやほやしなくていいんですよ……頑張ってる男の子支援してやってください……ってのが本音かなあ

そもそもリケジョって言葉あんまりきじゃないし、多分嫌いな子も多いと思う

それでもこっちも戦ってるわけだからリケジョです!科学大好きです💕」と武器にしていってしまうんだけど、お金も黙って受け取るんだけど

そうして上の代が負わされるロールを遂行してしまうせいで、下の世代の子達にが引き継がせてしまうことになってるのかなぁ……

未だに「女は地元大で十分」「弟の学費があるからお姉ちゃん我慢してね」てきな話も聞く地域からリケジョ優遇を頭ごなしに否定できないんだよね

他で苦労してる分、少しぐらい応援してあげて欲しい気持ちもある

現状良くなってるとはいえ、何でも武器にして戦う気力が必要世界でもあるかな

まあなんだ、弱さを武器に戦わなくていいぐらい、強くなれるといいよね〜

あと関係ないけど「リケジョのちやほやされる」って専門だと「おっ女の子なんだいいね〜頑張ってるね〜」どまりであって、その先に何かあるわけでは全くないし、一般相手に「わぁ!リケジョなんだ〜すごーい」(←すごくない)されるだけだ。目立つ色の服着てる程度だ。

「ちやほやされてつけあがってんだろ、姫プか?女のくせに高慢だぞ」みたいなこと言う糞はサークラ女に振られでもしたのか?認知歪んでんぞデコ助

2019-08-31

左右に振れる

アラフォーおっさんです。

ちょっと吐き出すんだが、会社上司上司から「お前もっと現場に食い込めよ」と言われたわけです。

ほんの半年前まで「部下の自主性を高めたいのでお前は後方支援に徹しろマイクロマネジメントはクソだ」

って言われてたのに。

彼は会社でもトップ20に入るくそエリートかつプロ社畜なので、CEOの気まぐれもガチ遂行するタイプ

一方私は、この上司に引き上げてもらって会社の300番目くらい。幹部候補の末席。

ここは彼を見習って愚直にいうことに従うべきなのだろうか。

グループ2万近く人いる中で、自分とき役職もらえてるのは彼のおかげなんだけど、うーん…。

っていう、くそリーマン愚痴申し訳ない。

2019-08-26

anond:20190826074725

オリンピック平和の祭典、経済発展象徴などともてはやされて、各国がこぞって誘致するほどであったが、

恩恵を受けるのは関係者の一部のみに限られ、その他大勢にとっては大きな負担しかなかった。

チケット完売してもスタジアムが空席だらけだったり、テレビ放映権絡みの利権争いもあり、

多くの国民オリンピックを見ることすらままならなくなり、オリンピックに対する熱は急速に冷めていく。

2020年東京五輪に向け、日本国内ではお祭りムードが高まっていたが、消費増税煽りを受けて景気は一気に後退。

ボランティアスタッフの親世代の多くがリストラに見舞われたため、家庭の事情により彼らと連絡がつかなくなる事態大量発生

オリンピック遂行のめどが一気に立たなくなり、開催半年前にドタキャン宣言するという前代未聞の惨事となった。

その後、各国もそれに習うかのようにドタキャンが横行し、オリンピック運営事実上崩壊した。

※実際は台湾韓国の情勢が悪化することによって中止とか、東京湾うんこフィリピンに輸出したのがバレて中止とか、もっと現実味のある中止になると思う。

2019-08-13

韓国徴用工に関する整理

日本裁判所が認めた事実認定や、日本国会が出した解釈や、日本会社が支払った中国徴用工への和解金について無知な人が多すぎるので、まとめました。

徴用問題の始まり

労働力の不足を補うため、昭和19年朝鮮総督が、朝鮮在住の朝鮮人に労働を命じました。正当な理由がなくこれを拒絶すると懲役刑を科される、国家による強制的労働です。その後の日本国内裁判で「徴用に応じなければ家族逮捕される」と脅迫されたことや、「寮は有刺鉄線で囲まれ12 畳の部屋に12 人が収容された」「食事は粗末で量も少なく休日も月1、2 回しか与えられなかった」「こん棒で腰部を20 回殴打された」などの事実も認められており、その当時の基準に照らしても安全配慮義務に反する不法労働日本裁判所認定されています

日韓請求権協定で定められたことと定められていないこと

日本連合国サンフランシスコ平和条約を結び国際社会に復帰しましたが、韓国は「日本戦争をしていない」という理由サンフランシスコ平和条約に入りませんでした。

その後、日韓請求権協定が結ばれ、「両締約国及びその国民財産権利及び利益並びに両締約国及びその国民の間の請求権に関する問題が、完全かつ最終的に解決された」と定められ、特に、「被徴用韓国人の未収金補償金及びその他請求権の弁済請求」は「日韓請求権協定によって完全かつ最終的に解決された」とされました。

ただし、これは、日本政府は「外交保護権を相互放棄したものであって個人請求権のもの国内法的な意味消滅させたものではない」という公式解釈をしています。つまり韓国内の日本国民資産韓国から取り戻したかったら、ご自由にどうぞ、でも、日本政府は手伝わないよ、という意味です。

このわかりづらい解釈には理由がありますもっと自然な、「朝鮮人の日本人への請求権韓国政府が放棄し、朝鮮にあった日本人の資産請求権日本政府が放棄した」という解釈にしてしまうと、韓国内の日本資産放棄に対して、日本政府が賠償責任を負うことになってしまうからです。

慰安婦に関してはまた別の話があるのですが、本題でないので触れません。)

個人請求権についての確定

平和条約のあとでも宙に浮いていた個人請求権ですが、連合軍捕虜への損害賠償を求める米国最高裁判決で、「サンフランシスコ平和条約第14条によって、戦争遂行中に日本国およびその国民が取った行動から生じた連合国及びその国民の他の請求権放棄されている」という判決2003年に確定し、話が動き出しました。

2007年には、日本最高裁が、「サンフランシスコ平和条約当事者以外の国や地域との間で戦後処理をするにあたっても、(...)条約の枠組みに従う」という判断を示し、サンフランシスコ平和条約に含まれない韓国中国フィリピン等の国民から訴訟も、原告敗訴が決定づけられることになりました。

ただし、最高裁判決には「個別具体的な請求権について債務者側において任意自発的対応をすることは妨げられない」と述べ、「被害者らの被った精神的・肉体的苦痛が極めて大きかった一方、上告人(被告企業)は中国労働者らを強制労働従事させて相応の利益を受けるなどの諸般の事情にかんがみると、上告人を含む関係者において、本件被害者らの被害の救済に向けた努力をすることが期待される」という「付言」が付きました。

それを受け、西松建設中国当事者らの間で、2億5000万円を支払い、補償や未判明者の調査記念碑の建立、慰霊のための費用などに充てるという和解が成立しました。

2012年の韓国大法院判決

三菱重工業に対する訴訟で、韓国大法院は、朝鮮徴用戦争にかかわるものではなくて、植民地支配にかかわるものからサンフランシスコ平和条約とか日韓請求権協定とかとは関係なく、韓国人の請求権は残る、と判示しました。サンフランシスコ平和条約から日本最高裁判決に至る流れをひっくり返すものになります

この判決が確定した以上、先日の損害賠償を命じる判決必然でした。

個人的な感想

法律の話で言えば、日本および日本企業請求権が生じる、というのは疑わしいとは思いますが、一部の日本メディアがいうように韓国司法おかしい、とまでは思いません。韓国徴用日本過酷労働をさせたという事例に対して、日本最高裁が独占的な管轄権を持つ、というのは自明ではないし、個人請求権サンフランシスコ平和条約の枠組みに従う、というのもそもそも07年まで不確定だったわけで、議論余地はあるところだと思います。ただ、韓国の主張は、植民地支配に関して請求権が残っていて、元植民地側の裁判請求ができるという話なので、これを認めると植民地支配していた欧米諸国がすごく困ります慰安婦みたいに国際的な広がりを持つことなく、国際法的には日本が勝つのだろうな、と予想しています。あと、請求権協定に定められている仲裁手続き韓国側が拒絶している、というのはかなり韓国に不利な事実だと思います

条約解釈を超えた道義の話で言うと、徴用工に関して日本の様々な裁判所が繰り返し不法行為を認めているのが印象的です(例:01年東京地裁、01年京都地裁、03年東京高裁、96年富山地裁、98年山口地裁、01年大阪地裁、02年大阪高裁、07年名古屋高裁、05年東京高裁、02年福岡地裁、04年福岡高裁、02年広島地裁、04年広島高裁、09年最高裁)。最高裁については先ほど述べましたが、それ以外にも多数の裁判官が自発的な救済を推奨しています基金などを作って、アジア中の徴用工に対して日本自発的補償すべきものなのかもしれません。ですが、和解癒し財団のたどった運命を見ると、現在日本韓国道義と信義誠実に基づいた基金が作れるとは思いません。韓国はかなりアレだけど、日本側の情報発信も、日本裁判所事実認定に比べると、だいぶ偏っているように思います。次の世代が今の世代より賢いことに期待するしかないのかなと個人的には思います

最後に、判決をいくつか引用します。

歴史的事実真摯に受け止め、犠牲になった中国労働者についての問題解決するよう努力していくべき」(宮崎地裁07 年3 月26 日)

被害の救済に向け自発的関係者による適切な救済が期待される」(前橋地裁07 年8 月29 日)

任意被害救済が図られることが望ましく、これに向けた関係者真摯努力が強く期待される」(仙台高裁09 年1120 日)

「ひとりの人間としては、救済しなければならない事件だと思う。心情的には勝たせたいと思っているが、最高裁判決がある場合には従わざるを得ない。本件のような戦争被害は、裁判以外の方法解決できたらと思う」(長野地裁06年3月10日

被害者らの被った精神的・肉体的苦痛が極めて大きかった一方、被告企業中国労働者らを強制労働従事させて相応の利益を受けるなどの諸般の事情にかんがみると、上告人を含む関係者において、本件被害者らの被害の救済に向けた努力をすることが期待される」(最高裁07 年4 月27日)

参考文献

http://www.ackj.org/wp/wp-content/uploads/2017/12/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E9%9F%93%E5%9B%BD%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E7%A0%94%E7%A9%B615_%E7%89%B9%E9%9B%8641.pdf

2019-08-07

anond:20190807211515

選択肢を授ける

借金かき集めて今すぐタイに1年滞在する

遂行したあと、友達と生きる充実感と幸せ感に満ち溢れていることを保証する。

現地で日系企業就職もできる。帰ってきたくなったら帰ってくる自由もある。

Webデザインを今から3年かけて学ぶ事。3年後年収800万を保証する。

その過程Twitterで公開すると仲間ができる。その中に未来彼女がいる。

思い切ったカネか時間必要

しかし、思い切った行動が自身の源となる。

東京ヒッキーは一度世界見てきたほうが良い。

2019-07-25

情報共有と心の傷

教員は生徒から相談内容を職員間や保護者と共有する。それがバレると、生徒の心の傷になることがしばしばある。深い深いキズだったりする。生徒は人間不信になる。「誰にも言わないでね」と言って相談してくる生徒。教員が「誰にも言わないよ」と言わないと、話さない。話さないと心に抱え込んで、生徒が自死する可能性もある。しかし、教員情報を共有しないで問題が起こると、責任を問われる。ここに業務遂行上のコンフリクトジレンマがある。

2019-07-20

『天気の子』を批判している人たちへの反論(1)

ネタバレあるので、まだ観ていない人は右上の×を押してください。

そもそも新海誠薄っぺらいじゃないか

 新海誠監督の最新作『天気の子』を観てきました。「ヤフー映画」の感想とかを見ていると、新海監督が公開前に言ってたように「賛否両論」の様子。……しかし、否定的評価をしている人たちの感想を見てみると、「賛否両論以前の問題」で、人物描写薄っぺらさを指摘している意見の多いのが印象的だった。

 だが、待って欲しい。「人物造形が甘い」とか「人物描写薄っぺらい」という批判新海誠にするのはいかがなものか。そもそも、新海作品にこれまで重厚人物描写などあっただろうか? 薄っぺらくない人物なんて一人としていただろうか?

 まず、大ヒット作『君の名は。』で考えてみよう。瀧君も三葉も奥寺先輩も、ラノベ並みの、いや、そういう言い方はラノベに失礼なくらい、ペラペラの薄さだったと思いますよ。三葉の悪口を言ってた同級生たちなんか、当社調べでは0.01mmの薄さで、わが日本が誇るコンドーム会社オカモトが対抗意識を覚えるくらいの薄さじゃないですか。

秒速5センチメートル』も同じ。主人公遠野君)は半年前に転校したメンヘラ気味の女の子に会うために、東京から栃木電車で向かう。しかし、大雪のために途中で電車は大幅に遅延する。その時の主人公遠野君)のモノローグを皆さん覚えていますか?

「たった一分がものすごく長く感じられ、時間ははっきりとした悪意を持って、僕の上をゆっくりと流れていった。」

 ごめん。最初『秒速5メンチメートル』を見た時、私はここで腹痛くなるほど笑い転げて、逆に何度もここを再生しましたよ。もうね、ほんとリアル中学二年生でもこんなポエムを呟かないですよ。時間は君に悪意を持つほど暇じゃないと思うんだよね。たんに大雪のために電車が遅延してるだけやん……

 未見の方いたら、すみません。この電車の遅延、単なる一つのエピソードじゃなくて、『秒速』のなかでは、物語の要となるようなエピソードなんです。

 意味不明自己満SF雲の向こう、約束の場所』、ジブリを真似た結果盛大にコケた『星を追うこども』。これらも、人物描写書道半紙なみの薄さです。

言の葉の庭』も、ストーリー人物描写の甘さについては微笑せずにはいられません。ユキノ先生いじめられてる理由とか、いじめてる生徒の描写とか、これ薄っぺらくないと思う人いるの……?

まあ、いるんだと思う。それはそれでいい。私が言いたかったのは、『天気の子』が「薄っぺらい」という理由批判されるのは不合理だということである。初めっから薄っぺらいし、中二病だし、セカイ系だし、自意識過剰のウィスパーヴォイスがうざいし。そんなこと、分かり切ったことじゃない。それを今更批判したってどうしようもなくない?

 というわけで、『天気の子』もただひたすらに薄っぺらいわけです。ストーリー人物描写説得力かには期待したらダメリアル中学生でも、もう少し人間に対する洞察力をもった人は五万といる。そのレベルです。主人公はどうやら「神津島から家出をして「東京」フェリーでくるわけですが、家出理由、とくになし。至って普通の家庭で、酷いイジメにあっていたとかでもない。なんとなく嫌だったから、くらいのノリ。いわゆる反抗期? なんとなく盗んだバイクで走りだしたい気分? サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて(The Catcher in the Rye)』を持っていたけど、まさかサリンジャーに感化されて?(笑) いや、笑いごとじゃなくて、マジで新海はそのレベルでなんとなく家出をさせてOKだと思っている人なんですよ。

じゃあ、なんでそんな薄っぺら新海作品はこれまで評価されてきたのか? とくに『君の名は。』の歴史的ヒットはなんだったのか? 問題はそこにいたる。

美しい背景描写

 第一に挙げなくてはならないのは、美しい背景描写だろう。カメラレンズを強く意識して、超広角レンズや逆光、望遠などが多用される。しかし、実際のカメラではあんなに綺麗に映ることはない。細かいファンタジック「嘘」がそこかしこに散りばめられている。ありえそうだけどありえない風景。新海が描き続け、そして観客を魅了しているのは、そうした風景にあるんじゃないのか。もっとも、この美しい風景も、セカイ系の、センチメンタル自意識過剰の、中二病ポエムではないのか、と反問されるだろうが、それについて私は次のように答えるしかない。「いかにも、その通り」

 で、そこから新海誠童貞」のような公式がでてくるわけだ。「たぶん新海さんは楽しい恋愛高校時代したことがないんじゃないですか」(石田衣良)という言葉が出て来る所以であろうが、これについては一言。たしか新海誠自意識過剰中二病ポエマーであるかもしれないが、全ての童貞自意識過剰中二病ポエマーであるわけではないし、またその逆もしかである童貞に対して失礼である石田衣良には猛省を促したい。

君の名は。』のカタルシス

 さて、『君の名は。』ヒットの理由について語るのは当然のことながら難しい。だが、これを見た人の多くが「東日本大震災」を想起したこと無視できるものではないだろう。『君の名は。』は、良くも悪くも「震災芸術」であり、『君の名は。』の賛否両論根底にあるのも、「震災をなかったことにしてもいいのか」というこの作品についての疑問から生じているだろう。

 『君の名は。』には、カタルシス浄化作用)がある。瀧君と三葉の恋物語以上に、この映画で「主役」となっているのは「彗星」であり「隕石である。突拍子もないことのように思われるかもしれないが、これは演出上も疑いを得ないことである。このことについては伊藤弘了という人が「恋する彗星──映画君の名は。』を「線の主題」で読み解く」という卓抜な評論を書いているので一読を勧めたい(http://ecrito.fever.jp/20170123213636)。

 少しだけ説明する。「糸守湖」が出来たのは劇中でも語られるように、1200年前にここに隕石が墜落したことにするものだ。瀧君と三葉は三年の時間差を越えて出会いを果たすわけだが、その奥には1200年という長大時間を経て、同じ彗星が墜落するわけで、あの惨劇を生み出した隕石は、それ自体隕石恋物語でもあったというわけだ。瀧君と三葉の悲恋は、その運命を受けいれて、むしろその「運命のもの」に同化するような形で、自己を超越した恍惚体験へと昇華する。これが、『君の名は。』のインパクトである伊藤は言う。

観客は人智はるかに超えたティアマ彗星の壮大な恋物語のうちに自らの似姿を見出し、同時に自己自身を超越する感覚を疑似体験する。これが本作の記録的大ヒットを支えた一因である

この伊藤の読みは、それ自身、私も正しいと思う。ちょうど隕石地球を目がけて猛烈ないきおいで突進してくる際に流れるRADWIMPSの「スパークル」の歌詞をここで引用しておこう。

運命だとか未来とかって 言葉がどれだけ手を

伸ばそうと届かない 場所で僕ら恋をする

 いわゆる「サビ」の部分がはじめて出て来るのは、隕石墜落のシーンなのである彗星隕石と化して「いまだかつてないスピードで君のもとへダイブを」するわけである。観客はかくして、瀧君でも三葉でもなく「隕石」に感情移入をすることになる。それによって、運命を超越した運命とでもいうべきものに同一化し、「自己自身を超越した感覚を疑似感覚」させるのが『君の名は。である。ちなみに言っておくと、これは何も新しい話ではなく、ギリシア悲劇古典的パターンであり、「悲劇」の快楽のものである。この点についてはニーチェの『悲劇の誕生』を参照して欲しい。

悲劇忘却

 要点のみを記す。1200年前に糸守町に落ちた彗星は偶然の産物である。劇中で墜落する彗星の《片割れ》もまた偶然の産物である。その偶然をしかしながら運命的なものにするのが『君の名は。』のドラマである隕石は、人間視点からはどうしようもない《偶然的=運命的》なものであり、それが世界に災厄をもたらす。それは《悲劇であるニーチェが述べるように、悲劇とは一方では自身運命翻弄され自身の非力さを痛切に認識した上で、他方ではそうした小さな自己を超越し運命のものに一体化する感覚のあるところに《悲劇》の快楽があるのだとすれば、『君の名は。』における悲劇とは、次のようなものである。(A)それは自己意志の無力と運命の強調という形で行われるのではなく、(B)確かに一方では自己意志の無力さを痛感させられるが、星の動きはたんに災厄をもたらす運命だけではなく、同時に強烈な人間的な意志でもあるのであって、運命から逃れていく偶然の力として描かれるのである。ここにおいて、まことに《運命=偶然》という奇跡的な場所での物語が描かれるのであって、その強烈さに私たちは感動をするのである

 震災を《運命=偶然=意志=恋》と化すことにより、現実震災美的昇華してしまうのが『君の名は。である。『君の名は。』は過去タイムトラベルすることで「震災をなかったこと」にするだけではなく、上に書いたように、情動レベル震災というトラウマを「昇華」させて、フロイト流にいうならば「喪の作業」を遂行することを促進するのである。「昇華」とは、「忘却」の別名である

 こうしたところが、『君の名は。』の慧眼な人々に批判される所以であるだろう。

 だが、どうだろう。《忘れない》ことが一つの倫理であることは疑わないが、《忘れる》ことも一つの生き方として否定されるものではないのではないか。また、《忘れさせる》ことを描いたものが《覚えられる》ということ自体が、完全な忘却からは救うはずだと私は考えるが、いかがだろうか。

──ライトな語り口で始めたのに、全然そうではなくなった。そして、肝心の『天気の子』にまだまだ辿りつけていない。次回、『天気の子』の内容に踏み込んでいきます

ZZ、新訳すれば今の時代共感を呼べるぞ!

ほぼ黒歴史とされているZZ。改めて見直してみたが、むしろ今の時代マッチしたカオス感。

ジェネレーションギャップニュータイプVSオールド)もより明確になっているので若年層にも訴求できると思う。

深めるべき物語要素

1.プル、プルツー(ここは自明か)

2.ジュドーとミネバとの関係シャングリラ前線の当初からミネバを登場させ、ミネバにジュドー可能性を語らせることでそのポテンシャルを当初から視聴者にも示す

3.ブルーコープ民族闘争と、ネオジオンの思惑→現在中国アフリカに実行中の経済政策と重ねて政治劇をもう少し追加すると面白くなる。

4.ジュドーをはじめとしたニュータイプ独立部隊ギャグ要素をキャラクターの成長的意味なない部分は省略

  ジュドーの仲間の兄貴分としてのポジションから部隊を率いるエースパイロットとしての責任が付加されるところを強調すると、ジュドーカリスマ性が引き立つ

5.アフリカ戦線熟練VS直感ニュータイプ)として戦いのテーマさらに引き上げる (スマホネイティブVS昭和モーレツ社員のようなイメージ。結局昭和モーレツ社員

電話FAXプロジェクト遂行しようとしてもスマホネイティブSlackクラウドを駆使してプロジェクト成功させるのに到底かなわないというイメージ

6.ダブリンへのコロニー落としカミーユの登場(ファーも含めここでの旧作からの登場の仕方は非常にいい)

7.グレミーを冒頭から登場させ、最終的にミネバに反旗を翻すまでを全編を通して語る:これでドラマに深みがうまれる。

8.カミーユ離脱顛末(新訳だと説明がつかないとの話もあるが、ニュータイプPTSDにより離脱という形であれば説明がつく)

削除するべき物語要素

1.前半のシャングリラ路線ジュドーとの出会い舞台への導入までを若干工夫して(ギャグ要素をほぼ排除)省略する

  ブライト自身ファースト時代ニュータイプ部隊という位置づけであったことを踏まえつつ、ジュドー達を次世代ニュータイプ部隊であるという理屈づけで

  編成するというシーンをいれてしろうとのジュドーたちをチームとして編成させることに説得力を持たせる

2.アーガマにおける軍隊としてのおちゃらけ→度が過ぎている部分は削除。

3.シャングリラから地球降下までに登場したネオジオンキャラ:これらはまさに80年代パンクなのでいらない

ジュドー能力軍隊への順応性を見ると、UC100以降も活躍する戦士であることは自明なので、この歴史はしっかりと新訳したほうがいいのは間違いない。

ビジネス的に見ても、しっかりと話しを整理させすれば、あらためてガンプラにしても訴求力は高くなるのは間違いないない。

2019-07-15

anond:20190714235648

焦ればタスク遂行のために使えるはずの集中力が削がれて自滅するリスク高まるだけ。焦ることに価値などない。

焦るのではなく、すべきことをただこなすのが良いって話だよ。

2019-07-10

anond:20190710115212

あんな短い文すら碌に読めないんだな。

誰も感謝強制なんかしてないよ。感謝すらできないなら恩を受けるなと言ってるだけ。

ごめんね。長くて読みづらかったかな?

感謝気持ちが芽生えるかどうかは今すぐに判断できることじゃない、投資してみないとわからないことだよって伝えたかったの。

的外れもいいとこ。

恩には見合った恩で返せばいいだけ。「一生服従」なんてのはお前の勝手な(俺に対する)思い込みしかない。

ごめんね。あなたの態度があまりにもあくどかったかあなたのことを鬼畜だと思い込んでいたの。謝罪します。

あなたにとっての「感謝」は「見合った恩を返すこと」なんだ。

では、今回のケース「学費負担してもらった場合」はどんな恩返しをすれば感謝したことになるのかってところは純粋に気になるね。

そして、「見合った恩を返すこと」を元増田が義父さんに対して遂行できればあなた的には文句ないってコトなんだね。

さらに、「見合った恩を返すこと」を元増田が義父さんに対して遂行できなければ元増田あなた的には見た目は人間で中身は人間未満ということになるんだね。

ねがわくば元増田はこの増田が言うことを真に受けないでほしい。なんの権限もなければ誰かにまれたわけでもないのに偉そうに安全なところから匿名勝手他人を裁いて1人で溜飲を下げてる悲しい人間の言うことは真に受けないでほしい。

そんなことよりも元増田の目の前に大学進学というチャンスが広がったことをぜひ好意的に受け止めてほしい。

このまま高卒で自立することもできず、義父と母親と妹にヘイトつのらせ続ける生活を抜け出す選択肢すら持てないような環境にだけはならないで。

今は、今がイヤでイヤでしかたないだろうけど、いつか、何年か先に母子家庭時代より今が一番好き!って思える日が来るように、腐らずできることを頑張って。

2019-07-06

臓器移植における3重チェックは必要か?臓器移植とコーディネーター

発端はhttps://www.yomiuri.co.jp/national/20190622-OYT1T50157/  

日本の臓器あっせんはJOTが行っている。

t*JOTの臓器あっせんにおける手続き。  

社団は、2014年11月2015年3月あっせん誤りを起こしており、新体制を再発防止と信頼回復に努めてまいりましたが、その一環として取り組んでいた移植希望選択に関する新システムの導入に当たって新たな誤りが発生いたしました。

んで対策がここhttps://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000179378.pdf  

  

調べて見る限りこの手順からE-VS系とJNOS系の作業が分けられているようだ。  

  

  1. Excel 選定リストレシピエント選定グループ専任職員の手作業による順位付けリスト作成。現行において、当該選定リストを主と位置付けてあっせん優先順位付け作業実施している。
  2. E-VAS 選定リスト:現行レシピエント選定システム機能を利用した順位付けリスト作成。当該選定リストは副と位置付けて、Excel 選定リストとみ合わせて確認している。
  3. JNOS 選定リスト:旧レシピエント選定システム機能活用した順位付けリスト作成。当該選定リストは副と位置付けて、Excel 選定リストと読み合わせて確認している。

  

E-VASとJNOSというシステムはどこが作成したのか? 

特に拡張性がなく欠陥品にしか思えない旧JNOSというシステムをどこが作ったのか知りたかった。

これが調べてみてもよくわからない。

  現在この合計3つのリスト職員で手分けして読み合わせを行い、順位差異が生じていないか確認作業を行った上で、候補者への意思確認を行っている 

  

運用として、臓器移植のような生命にかかわる業務ミスは許されないのはわかる。  

ここは信仰問題なので、命にかかわることにかかる労力はいくらかかっても構わないという意見理解できる。

だが、どの程度手間をかけるかというとそれもまた、命にかかわることなのだ。

    

t*移植コーディネーターの待遇について。

移植コーディネーターのタイムスケジュールこち

https://www.jotnw.or.jp/d-coordinator/index2.html

一見して業務は多岐にわたる。  

社内で翌朝までドナー情報対応というものから、社内での事務作業ドナーファミリーへの訪問まで幅広いスキルが求められる。

ドナーファミリーへの精神ケアというのは、カウンセラーが行うべきではないだろうか?(募集案件ではカウンセラー資格項目は無かった。) 

  

じゃあそんなコーディネーターの待遇はというとこち

社団給与規程による。月給制。学歴経験等を考慮して決定。

例)25歳 一般職 基本給+地域手当(東京) 21万~

  25歳 コーディネーター職 基本給+地域手当(東京) 25万~

これは新規採用で、全体で見れば平均給与32万とのこと。かなりの専門性をもった仕事に見合っているかというと少ないのではないかと思う。   

実際移植コーディネーターの離職率は非常に高いようだ。

  

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000183334.html

  

相川委員 前回のJOT理事をしていた関係発言を申し上げます。今、井内室長からお話があったようにネットワーク人員不足は非常に深刻で、実は昨年の12月から4月までにかなり多数のコーディネーターが離職しており、離職率が非常に高いのです。これは、もちろん、結婚退職もありますが、かなり多数の方が退職されているということで、何とか離職率を下げないと、実際に臓器提供も増えておりますので、ネットワーク運営ができなくなってしまうというおそれがあります。どうして離職率が多いのかということを、きちんと検証すべきだと私は考えます

これから移植が増えるであろう現場でこのような状況でJOTは円滑な臓器あっせん遂行できるのかというと、怪しい。

  

最期に、現在の待機患者と、施術件数の表を張る。

2019年の状況6月現在

移植希望登録者数 ・・・・ 13,619人

脳死下で提供された方 ・・・・ 42人

心臓停止後に

提供された方 ・・・・ 13人

移植を受けた方 ・・・・ 200人

日本臓器移植現場はかなり厳しい状況であると言わざる負えない。 

ここらへん朝日特集でも組んでくれたらなぁ。

  

 

2019-07-05

日立子会社SIer)を退職しました。

2019年6月を持ちまして、大学新卒入社後約7年勤務した会社退職しました。

良い機会なので記録に残したいと思います

スペック

地方国立大学工学部情報科卒。保有資格基本情報応用情報技術者

入社理由大手っぽかったため(何も考えてない)。

会社業務概要

日立製作所の子会社としてシステム開発運用保守、構築を担う会社

社員数は2~3000人。

入社してから運用、構築業務を行い、開発は未経験担当したシステムの分類は公共系のみ。

基本的には「客先常駐」で、システムが安定稼働に入った段階で別のプロジェクトに参画し、構築を行った。

身についたスキル

インフラ設計、構築

サーバ構築(オンプレミス業務としてOSMWの導入に携わることで、構築に必要知識を得られた。

ちょっと残念だったのが日立製品(JP1、uCosminexus Application Server)に携わる期間が長かったこと。

他社のAPサーバWeblogicJboss等)も触れ、インフラ屋さんとしての価値を高めたかった。

マネジメントスキル

力不足ではあったが5年目ごろから小さいチームのリーダになり、進捗管理顧客調整等を行った。

チームは3~5人でプロパー1人(私)、他は協力会社構成

協力会社メンバーは全員年上で、コミュニケーションにおいて苦労した部分もあったが、

人に恵まれ、大きな問題なくプロジェクト遂行できた。若いうちにリーダーを経験できたことはとても良かったと思う。

給与

最終年度で約560万。

◆内訳

 ・基本給 :26万

 ・扶養手当:2万(子ども二人)

 ・残業手当:8万(平均30時間/月)

 ・賞与  :約60万(年2回で業績により若干増減あり)

残業代は基本全額支給のため、それによって年収は大きく増減。

そのため、仕事がないのに残業するという所謂生活残業」をする人も少なからずいる。

また、最近働き方改革で定時退社を励行しているため、残業についてはかなり厳しくなっている。

昇給・昇格

昇給は若干ではあるが、たぶん毎年した。

昇格については、早い人で8年目から主任、15年目くらいで課長になる。

主任年収が600~800万(残業による)、課長年収が900~1000万。

主任まではある程度の実績とポイント資格等)があれば誰でもなれる(はず)。

ただ、課長以上になると「上が詰まっている」&「製作から下ってくる」ため、相当優秀でない限りはハードルが高いと思う。

劇的に仕事が増えて部&課が新しく作られれば話は別だが。

働き方

プロジェクトに合わせる形になるが、フレックスのため勤務体系が自由

上述の通り、残業についても働き方改革で定時退社を励行しており、男性の育休取得も推進している。

環境についてはシンクラ端末が一人一台支給され、インターネットがつながる場所であればどこでも仕事ができるという状態

どこでも仕事ができてしまうため、公私のバランスがとりずらいという方もいるかもしれないが、私にとっては最高でした。

これさえあれば在宅勤務も可能なので、娘が熱を出し保育園に行けないときは重宝した。

また、複数拠点サテライトオフィスがあり、社員証があれば使用できるため、打合せで移動が多い日はよく利用した。

働きやす環境作りにはかなり投資されているため、恵まれ環境仕事ができたと思う。

退職理由(順不同)

残業しないと給料低い。また、担当レベルだと成果を出した人とそうでない人で給与の差がほとんど付かない。

・新しい技術に関する感度が低い。

意識低い系がそこそこ多い。そしてその人たちは決して辞めない。優秀な若手はどんどん辞めていく。

SIerあるあるかもだが、協力会社に丸投げのプロジェクトがけっこうある。

・道半ばなのは重々承知なのだが飽きた。

SIer自体の将来性のなさ。

まとめ

転職先は事業会社IT企画部です。次が身の丈があった環境かどうか不安もありますが、新たな環境にワクワクしています

次の会社で働いてみて、前職の良し悪しもさらに見えてくると思うので、また気づきがあれば書きたいと思います

Suica電子マネー覇権は取れない

pay系の乱立に辟易した人たちがどれだけ持ち上げたところでその現実は変わらない。

誤解の無いように書いておくと、Sは現時点で電子マネーの最有力だし、そうあり続けるだろう。

それでも覇権を取るには至らない明確な理由がある

事業者負担が重い

商売人の理屈なんぞ消費者の知ったことか」というのはもちろん正しい。

が、同時に「商売人側が事業が成り立たないレベル負担を受け入れてまで商売する義務もない」というのも真っ当な意見

どれだけ客にメリットがあろうが、負担が重けりゃ導入なんか出来ない。

初期費用もそうだし、手数料もそうだ。歴史の長いクレカですら使えない店が結構あるのはそういう理由

過度な負担を押して導入したところでより早く潰れるだけで導入しない方がマシな場合もある。

というか、これから先消費活動をする人間の数が減ることが確定している日本国内では仕方の無い判断だろう。

Suicaの自社鉄道外での決済利用拡大はJR東日本の最優先目標にはならない

「なんでJRは本腰入れて普及させないんだ」みたいな言葉もよく見るが、「やったんですよ!やった結果がこれなんですよ!」ってどこぞのニュータイプ慟哭のような言葉が返ってくるだろう。

そもそもSuicaの最優先目標は発足当初から常に「東京の異常な通勤ラッシュ客を捌く」だ。

今までも、これからも当分これは変わらないだろう。

そうなると、決済速度のなどのスペックはもちろん下げられない。

そして世界的に見てもまれに見る高スペックな規格なので、海外展開において多少採用事例はあってもさほど普及してるとは言えずコスト低減にも限界がある。

しかしたら社内では外販部隊から矢のようなコスト削減要求がなされているのかも知れないが、海外展開東京ラッシュ解消もうまくいかない現状でここまで普及したこと賞賛されることはあっても「本気でやれ」なんて寝言を投げつけられる理由にはならんだろう。

そもそもSuicaが自社鉄道外での決済を普及させるのは「不安無く大きめの金額チャージしてもらうため」という、自社鉄道業務効率化の為でもあるからだ。

電車賃しか使えないSuicaに万単位の金をチャージする人はそう多くないだろうが、それでは改札の列を券売機に付け替えるだけにしかならないので、自社外での決済利用拡大は「どうせ他でも使えるから多めにチャージしとこう」と思わせるための施策だ。

Suicaに関して、ここまで普及しながら本来目的微塵もブレることな事業遂行されてるのはホントにスゴいと思う。

浮かれて普及のために無理なコスト削減するバカ責任者がいなかったことの証左なんだから

B2Cは巻き込んだ商売人の数が勝敗を決する

B2Bならうまくやれば少数精鋭でビッグビジネス成功させることが出来るかも知れないがB2Cでは無理だ。

成功者にはなれても覇権は取れない。

からビジネスパートナー負担を減らして巻き込んでいくのは当然の施策だ。

だが、それは本業を疎かにしてまで追求するモノでもない。

というわけで、Suicaは現状最強の電子マネーで、しばらくは電子マネー市場存在感を示し続けるだろうが、覇権は取れない。

まぁ、個々人の生活範囲によってはその人にとっての覇権にはなってるかも知れないが、広く一般で、特に関東以外の地域覇権を取るのは無理だ。

無給医が発生し継続する理由

最近、無給医や無休医だの称していろんな媒体労働搾取されている医者らの苦労話が出ているが、あれ、なぜ彼らが無給医を続けてしまうのか、その理由不明瞭だと思わない?

自分がやらないと患者がこまる”とか、あるいは”大学病院医学の最新知識に触れていたい”などなど、それっぽい理由が書かれていることもあるけれども、本当かな~?

医者になる奴らって、基本的に頭が良いことにプライドがあって(他の、例えば外見とか、スポーツとか、コミュ力などは2流以下だから拠り所にならない)、頭が良いことの唯一の証明方法である勉強に関しては結構な労力を厭わないわけ。だからこそ、あんなクソつまんないはずの受験勉強に没頭できるのであって、まあ、それこそが才能なのかな。

から高校医学生⇒医者となって、さあいよいよバリバリ働いてガッツリ稼ぎますよ、とはならない。頭が良いことを証明するための勉強の方がまだまだ大事なの。そしてそれが大学院進学⇒医学博士ということになる。

ところがだ。大学院博士課程で医学博士になる、つまり研究遂行するって、受験勉強とはかなり違うのよ。

中には本当に頭の良い(または研究活動経験がある)奴も含まれるので、すんなりと研究できちゃう人もいる。でもこれは全体からすれば希少種

多くの医者は、手取り足取り教えてもらっても、ようやく研究スタートラインに立てるぐらい。それを限られた年数で走りきるには、年長者(おもに教授)の庇護の元、的確な指導を受けつつ、ノーミスでやりきるしかない。だいたい手持ちの研究費もないし。

このような現実が見えてきて初めて、研究のできない医者は気づくわけだ。”教授の言うことに服従しなければ、ならない”

そんな教授がある日言ってくる。

「君、来月から大学病院の勤務に入ってくれるか?詳細は医局長に聞いてくれ。給料は出ないか、出てもわずからしいけど、どうせ外部のアルバイトに行かせるからいいだろ。」

この教授オファーを断わる奴はいない。なぜなら、教授に逆らえば大学院研究ストップしてしまうから大学院留年、または研究ストップに伴う関連病院への出向、そして決まる博士課程からドロップアウト、そんな下流な奴になるわけにはいかない!こうして無給医が発生する。

無給医が続く理由、これは”頭が良い証明として博士号を取得する”ためなのである

ストイックなほどの低賃金&無休&過労、これらはすべて自我を満足させるため、といえるだろう。また、教授から庇護してもらうための対価であるともいえる。高尚な理由は後付け、代償としての自己満足のためなのだ

どうして最近になって無給医の話が世に出回るようになったのか。これは昨今の働き改革や、労働環境に対する関心の高まりが影響しているといえる。加えて、教授医局求心力の衰退が影響していることも忘れてはならない。

しかし、多くの無給医に関連した記事では、なぜ無給医が発生し継続するのか、その確信には触れられない。

医者の持つ独特な価値観と、それを利用する教授医局存在は、いまだ公言されることはなく、白い巨塔の内側に息を潜めている。

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