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2024-03-28

発電機 - 産業規模、動向レポート洞察分析、2024-2036年予測

発電機市場規模

発電機市場収益2023年に約280億米ドルに達した。さらに、当社の発電機市場インサイトでは、予測間中に年平均成長率約6.5%で市場が成長し、2036年には約595億米ドル金額に達する見込みであるとしています

発電機市場分析

発電機は、機械エネルギーを外部回路で使用するための電気エネルギーに変換するツールである停電時にも電力を供給できるため、日々の活動業務が中断されることがなく、有益機器である発電機には、さまざまな用途に応じた電気的および物理的な構成があります

このレポート無料サンプルはこちから請求いただけますhttps://www.sdki.jp/sample-request-87247

課題

発電機運転中に有害なガスを排出することが多く、環境に深刻な影響を与えます。そのため、排出に関する政府規制が厳しく、予測間中市場成長の妨げになると予想される。

発電機市場地域概要

地域別では、アジア太平洋地域が今後10年間、発電機市場にとって最も有利で有利な機会を提供すると予想される。現在進行中の様々なインフラプロジェクトが、予測間中の同地域市場の成長を促進するだろう。例えば中国では、新規建設契約2021年には10%以上、2022年には15%以上増加している。高出力発電機は、建設現場で一般的使用される大型機械に電力を供給するために使用される。そのため、国家開発計画を加速させるためのさまざまなインフラプロジェクトへの投資が増加すれば、この地域発電機市場繁栄する絶大な機会がもたらされる可能性がある。

調査レポート全文はこちら: https://www.sdki.jp/reports/generator-market-research/87247

発電機市場セグメント

当社は、発電機市場に関連するさまざまなセグメントにおける需要と機会を説明するための調査実施した。タイプ、燃料タイプ、電力、設置、用途エンドユーザーに基づいて市場をセグメント化した。

燃料タイプに基づき、発電機市場調査ディーゼル、ガス、その他に区分される。このうち、ディーゼル発電機2022年に圧倒的な市場シェアを占め、予測間中もその優位性を維持し、2036年までに市場収益の約53%に寄与すると予測されている。. この成長は主に、ディーゼル発電機用途に広く使用されているためであるディーゼル発電機は、メンテナンスコストの削減、効率の向上、信頼性の高い運転など、幅広い利点があるため、産業用および商業用に使用されている。さらに、ディーゼル発電機寿命が長く、過負荷がかからず力率が80~100%の範囲にある場合効率的に動作する。このような要因が、予測間中のこのセグメントの成長を促進すると予想される。

競争環境

世界発電機市場の主要プレーヤーには、Cummins Inc.、Caterpillar、Generac Power System Inc.、Rolls-Royce PlcAtlas Copco ABなどが含まれる。また、日本市場の上位5社は、本田技研工業、澤藤電機、三菱電機であるLtd.、澤藤電機株式会社三菱重工業株式会社日本市場の上位5社は、本田技研工業、澤藤電機、三菱重工業ヤンマーホールディングス日立パワーソリューションである日本市場の上位5社は、本田技研工業、澤藤電機、三菱重工業ヤンマーホールディングス日立パワーソリューションズなどであるLtd.などである。本調査には、世界発電機市場におけるこれら主要プレイヤーの詳細な競合分析企業プロフィール、最新動向、主要市場戦略が含まれている。

出典: SDKI Inc.公式サイト

発電機 - 産業規模、動向レポート洞察分析、2024-2036年予測

発電機市場規模

発電機市場収益2023年に約280億米ドルに達した。さらに、当社の発電機市場インサイトでは、予測間中に年平均成長率約6.5%で市場が成長し、2036年には約595億米ドル金額に達する見込みであるとしています

発電機市場分析

発電機は、機械エネルギーを外部回路で使用するための電気エネルギーに変換するツールである停電時にも電力を供給できるため、日々の活動業務が中断されることがなく、有益機器である発電機には、さまざまな用途に応じた電気的および物理的な構成があります

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課題

発電機運転中に有害なガスを排出することが多く、環境に深刻な影響を与えます。そのため、排出に関する政府規制が厳しく、予測間中市場成長の妨げになると予想される。

発電機市場地域概要

地域別では、アジア太平洋地域が今後10年間、発電機市場にとって最も有利で有利な機会を提供すると予想される。現在進行中の様々なインフラプロジェクトが、予測間中の同地域市場の成長を促進するだろう。例えば中国では、新規建設契約2021年には10%以上、2022年には15%以上増加している。高出力発電機は、建設現場で一般的使用される大型機械に電力を供給するために使用される。そのため、国家開発計画を加速させるためのさまざまなインフラプロジェクトへの投資が増加すれば、この地域発電機市場繁栄する絶大な機会がもたらされる可能性がある。

調査レポート全文はこちら: https://www.sdki.jp/reports/generator-market-research/87247

発電機市場セグメント

当社は、発電機市場に関連するさまざまなセグメントにおける需要と機会を説明するための調査実施した。タイプ、燃料タイプ、電力、設置、用途エンドユーザーに基づいて市場をセグメント化した。

燃料タイプに基づき、発電機市場調査ディーゼル、ガス、その他に区分される。このうち、ディーゼル発電機2022年に圧倒的な市場シェアを占め、予測間中もその優位性を維持し、2036年までに市場収益の約53%に寄与すると予測されている。. この成長は主に、ディーゼル発電機用途に広く使用されているためであるディーゼル発電機は、メンテナンスコストの削減、効率の向上、信頼性の高い運転など、幅広い利点があるため、産業用および商業用に使用されている。さらに、ディーゼル発電機寿命が長く、過負荷がかからず力率が80~100%の範囲にある場合効率的に動作する。このような要因が、予測間中のこのセグメントの成長を促進すると予想される。

競争環境

世界発電機市場の主要プレーヤーには、Cummins Inc.、Caterpillar、Generac Power System Inc.、Rolls-Royce PlcAtlas Copco ABなどが含まれる。また、日本市場の上位5社は、本田技研工業、澤藤電機、三菱電機であるLtd.、澤藤電機株式会社三菱重工業株式会社日本市場の上位5社は、本田技研工業、澤藤電機、三菱重工業ヤンマーホールディングス日立パワーソリューションである日本市場の上位5社は、本田技研工業、澤藤電機、三菱重工業ヤンマーホールディングス日立パワーソリューションズなどであるLtd.などである。本調査には、世界発電機市場におけるこれら主要プレイヤーの詳細な競合分析企業プロフィール、最新動向、主要市場戦略が含まれている。

出典: SDKI Inc.公式サイト

2024-02-12

中国海軍歴史 略史(2/4)

anond:20240212002740

停滞期(1966年1977年 文化大革命終了)

文化大革命による停滞期
この時期中ソ対立が深まったため、ソ連から軍事技術支援が途絶え国産化余儀なくされた
1966年

文化大革命開始

中ソ国境紛争

6601型(成都級)をリバースエンジニアリングして、65型フリゲート(前053型/江南級)を建造

1967年

033型潜水艦 1番艦 ? 就役 ソ連から提供された633型潜水艦を参考に建造された、中国初の国産潜水艦

1968年

ベトナム戦争が泥沼化しニクソン大統領ベトナム戦争から撤退公約にして当選キッシンジャー国家安全保障問題担当大統領補佐官として政権中枢入り

ヘンリー・キッシンジャー

リアリズム現実主義)に基づく外交政策擁護者として知られている

力の均衡論者で、イデオロギー的な外交を嫌い、国家間力の均衡を保つことに腐心した

ソ連敵対する中国と友好関係を築くことでソ連へ東から圧力をかけることを目的とした


アメリカには永久の友人も敵もいない、あるのは利益だけだ』

重要なのは何が真実であるかではなく、何が真実である認識されるかである。』

外交政策道徳的完璧要求する国は、完璧安全も達成できない』

『結局のところ、平和覇権力の均衡によってのみ達成できるのです。』

アメリカの敵になることは危険かもしれないが、友人になることは致命的である』(南ベトナム傀儡政府を見捨て撤退したとき発言)

1960年代後期

★055型大型火砲ミサイル駆逐艦計画

 排水量8,000t以上の大型駆逐艦として構想され艦隊防空能力を備え、外洋での長期作戦における護衛艦隊の中核を占める艦とされたが、当時の技術限界から未成に終わった

 40年後、排水量13,000tの055型駆逐艦として結実する

1971年

ニクソンショック、ニクソン大統領中国訪問

051型駆逐艦(旅大I型) 1番艦 济南 就役 56型駆逐艦(コトリン駆逐艦)をモデル太平洋で行動しうる駆逐艦として建造された、中国が初めて独自開発した水上戦闘艦

1972年

日中共同声明

1974年

★091型原子力潜水艦 1番艦 長征1号 就役 中国初の原子力潜水艦 静粛性と信頼性がきわめて劣悪だった

035型潜水艦 1番艦 232 就役 033型潜水艦の改良版

西沙諸島の戦い 南ベトナム軍と戦闘を行い、西沙諸島全域を占領

https://www.koryu.or.jp/Portals/0/images/publications/magazine/2022/3%E6%9C%88/2203_02anami.pdf

1974年1月解放軍南海艦隊は、当時南ベトナム実効支配していたパラセル諸島中国名:西沙群島)に部隊派遣し、南ベトナム守備隊や艦艇との交戦の末に同諸島占領した。

南ベトナムは、パラセル諸島のみならず中国領有権を主張するスプラトリ—諸島中国名:南沙群島)の複数島嶼岩礁実効支配していたため、次はそれらを攻略せねばならないという議論解放軍内で盛り上がった。

その翌年の5月には、それまで海軍建設に後ろ向きだった毛沢東海軍を増強するための10計画GOサインを出した。

そこに好機を見出し劉華清は、同年9月毛沢東鄧小平に宛てて海軍の装備に関する意見書を送った。

この意見書のなかで劉華清は、既存海軍の装備導入計画批判しつつ、海軍の装備導入計画のあるべき姿について持論を大胆に展開した。

この時の意見書では、海軍が「帝国主義海上から侵略」を粉砕し、「対台湾作戦」の任務遂行するに足る能力を確保せねばならないという基本認識が示されたうえで、当時の解放軍がそうした水準にはなく、10 年後もそうした水準に達することはないという評価がなされた。

また、50年代ソ連から入手した時代遅れ通常動力型潜水艦コピー版を大量に生産するという当時の装備導入計画に対し、潜水艦に大きく依存する形で米英の海軍に対抗しようとしたドイツの失敗例などを根拠とした批判がなされた。

そうした批判を踏まえて、劉華清は、今後は、水中、水上、空中の戦力をバランスよく整備していく必要があり、核抑止力を担う原子力潜水艦水上艦隊の要となるミサイル駆逐艦艦隊に航空支援提供できる戦闘行動半径の長い航空機の開発・配備に力をいれるべきだと主張した。

この意見書さらに注目されるのは、中国経済発展に伴い海外からの「戦略物資」の輸入が拡大すれば、シーレーン防衛重要性が増し、中国本土から遠く離れた海域での航空戦力の展開を可能にする航空母艦必要になると指摘している点である

まり劉華清は、1975 年の時点で中国対外貿易が今後盛んになるという未来予測にたってシーレーン防衛について論じたわけだが、当時遠洋航海の経験が皆無だったうえに中国沿岸海域での作戦すら満足に遂行できないようなレベルにあった解放軍海軍のなかで、このような議論は異色のものだったといえる。

劉華清によれば、海軍の主要任務は、

(一)「覇権主義」や「帝国主義」による海上から侵略に備える、

(二)「祖国統一」の大事業を完成させる、

(三)中国領海およびシーレーンを含めた海洋権益を守る、

(四)核戦力の残存性を高めることに貢献する、ことであった。


1975年

ベトナム戦争終結

053K型フリゲート(江東型フリゲート)1番艦 鷹潭 就役 65型の発展型、中国海軍初の艦対空ミサイル搭載艦、しか国産ミサイルの性能が貧弱だったため2隻目で建造打ち切り

イギリスロールスロイス・スペイ ターボファンエンジンライセンス生産

草創期(1977年1989年 天安門事件)

文化大革命が終わり、米欧日との関係改善によって西側からの新技術導入が進む
また後半には中ソ対立も終わり、中国西側東側両方の軍事技術を吸収することとなる
1977年

文化大革命終了

1978年

日中平和友好条約

改革開放政策の開始

ソ連アフガニスタン侵攻

1979年

アメリカ台湾関係法を制定

上海にある江南造船廠が三菱重工業社長古賀繁一(元長崎造船所所長、戦艦武蔵設計に関わる)の直接指導で再建される

053H型フリゲート(江滬I型フリゲート) 1番艦 常徳 就役 艦対空ミサイル搭載艦である053K型と共に行動する艦対艦ミサイル搭載艦として設計された、しかレーダー電子機器の性能は不足し全天候戦闘能力もなかった

1982年

劉華清海軍司令員に就任

053H1型フリゲート(江滬II型フリゲート) 1番艦 台州 就役 053H型フリゲートの改良型

051DT型駆逐艦(旅大III型) 1番艦 開封 就役 フランス製クロタル8MS個艦防空ミサイルシステムフランス製DRBV-15対空レーダースウェーデン製機関砲を搭載

アメリカからCFM56-3ターボファンエンジンを入手、後のWS-10ターボファンエンジンの基礎となる

1983年

劉華清の主導で中国人民解放軍海軍装備実証研究センター(現在中国人民解放軍海軍装備研究所)が成立

★053H1Q型フリゲート(江滬IV型) 西側の対潜技術を学ぶための技術検証フランス製AS 365N ドーファンヘリコプターライセンス生産したZ-9、光学射撃指揮装置ソナーシステム、水中攻撃指揮装置イタリア製魚雷などが搭載された

★092型原子力潜水艦 1番艦 406就役 中国初の原子力弾道ミサイル潜水艦

 就役後も長い間航行することはなくアメリカからは「not operational」と判断された

 091型と同様に静粛性と信頼性が非常に劣っていた

UH-60ブラックホークアメリカから購入、後のZ-20中型多用途ヘリコプターの基礎となる

1985年

アメリカから入手したCFM56-3ターボファンエンジンを参考に、WS-10エンジンの開発が始まる

1986年

★053H2型フリゲート(江滬III型フリゲート) 1番艦 黄石 就役 053H1型フリゲートの改良型、イギリス製の戦術情報処理装置(CTC-1629のコピーZKJ-3)とイタリア製電子戦装置を搭載し大幅に能力が向上した

1987年

フランスよりクロタル個艦防空ミサイルシステムとともに、トムソンCSF社(現在タレス)の戦術情報処理装置であるTAVITAC(旧称 Vega III)を輸入、リバースエンジニアリングによってZKJ-4を完成させる

1988年

ソ連アフガニスタン撤退

ペレストロイカ開始

スプラトリー諸島海戦 ベトナム人民海軍と衝突し中国勝利南沙諸島の一部を占領

中国海軍歴史 略史 3/4 https://anond.hatelabo.jp/20240212035705

2024-01-08

ホーバークラフトは国産化は難しい、ガソリンエンジンを内製できない自動車会社みたいなものから

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/trafficnews.jp/post/130291

TakamoriTarou 次の奴は国産化を図ってほしい。当時、国内で実績があるとして国内調達で動いていたのに日米貿易摩擦の中で、政治的になぜから輸入になった奴。より国内事情に沿ったタイプにもできる

作るとこはできると思う、MRJみたいに部品の大半がアメリカ製になってLCACの2,3倍の価格になるだろうが

ディーゼルエンジンでもいい民間用ならまだしも、高性能ガスタービンエンジン必要軍用ホーバークラフトは難しい

技術的にはジェットエンジン後進国日本には荷が重い

経済的にも日本の100倍作るアメリカ製コスト太刀打ちできない

たぶんwikipediaを見たのだろうが

https://ja.wikipedia.org/wiki/LCAC-1%E7%B4%9A%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E5%9E%8B%E6%8F%9A%E9%99%B8%E8%89%87#%E6%B5%B7%E4%B8%8A%E8%87%AA%E8%A1%9B%E9%9A%8A

海上自衛隊では、03中期防に基づいて平成5年計画で8,900トン型輸送艦(後のおおすみ型)を建造するにあたり、エア・クッション型揚陸艇の搭載を予定していた。

当初は国内において艇体の製造技術を有する造船所があり、商用としての実績もあるため、緊急時への対応や維持整備上から国産する方向で計画し、同年度予算で成立していた。

しかし、その後マスコミ報道衆議院予算委員会での建造予算及び調達方式についての議論を受けて白紙撤回され、本級の調達選択肢に加えて再検討されることになった[9]。

>当初は国内において艇体の製造技術を有する造船所があり

これは三井E&S(三井造船)のことでMV-PP5, MV-PP15, MV-PP10の製造実績がある

三井E&Sは2020年に造船から撤退している、防衛省向け艦艇事業三菱重工業に売却済み

しかキーコンポーネントの主機は海外頼みで

IM100(1050馬力)はGE技術協力でIHI(石川播磨重工)が製造

TF25(2200馬力)はGE(旧Lycoming)から購入

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jime1966/8/8/8_8_636/_pdf

じゃあ現代軍用ホバークラフトの主機はどんなもんかと言うと

LCACTF40Bガスタービンエンジン(5031馬力)
LCAC100MT7ガスタービンエンジン(6000馬力)

今の日本ではとても開発不可能レベルなのだ


というわけで「作るとこはできると思う、MRJみたいに部品の大半がアメリカ製になってLCACの2,3倍の価格になるだろうが」

2023-04-29

防衛産業の強化ではなく、救済が目的となるおそれ←は?馬鹿かよ

朝日新聞にこんな記事があった。

https://digital.asahi.com/articles/ASR4X5W45R4XULFA00B.html

公平を期すために、Chat GPT4に要約してもらった。

防衛力の抜本的強化を目指す岸田政権が推進する、装備品開発・生産基盤強化法案5月9日衆院本会議で可決の見通し。法案では経営難企業への国有化が目玉となっており、専門家から企業救済が目的となる懸念が出ている。法案衆院安全保障委員会与野党の賛成で可決された。政府支援策を強化する背景には「防衛産業防衛力のもの」との考えがある。ただ、「不可欠な装備品」の定義あいまいで、国有化された施設運営企業を支えるために国による恣意的発注が起こる懸念もある。

これに対して「アホか。全く逆だボケ」という事を訴えたい。特に異を唱えたいのは以下の部分だ。引用する。

前提となる「任務に不可欠な装備品」の定義あいまいだ。国が取得した施設はできるだけ早く他の企業に譲り渡すよう努めるとの規定もあるが、実効性は不透明だ。

防衛産業の強化ではなく、救済が目的となるおそれ

法案に反対する共産赤嶺政賢氏は27日の安保委で、「採算も効率度外視して施設を買い取り、増強し、製造をさせる。究極の軍需産業支援にほかならない」と批判した。賛成に回った国民民主斎藤アレックス氏も「経営が厳しくなればまずは補助し、それでもさらに厳しくなれば買い取ってあげるというのは、衰退の道のりだ」とクギを刺した。

あほか。そもそも採算も効率度外視させておいて、何を言うか。採算も効率も求めるなら、防衛産業なんぞ撤退第一選択である。維持するなら度外視必要に決まってるだろう。

また、経営が厳しいか撤退するのではない。経営が順調だから撤退するのだ。基本を抑えて話をしろ

実際には「撤退したい企業から防衛の為だと半強制的格安で買い取る行為の方が心配

防衛産業そもそもゴミみたいな規模しかない。

防衛産業市場規模は3兆円であると言うのが定説だ。これはどれぐらいの金額かというと

はっきり言ってゴミ市場が小さすぎる。そしてこの中には、いわゆる「防衛産業」には入らないものも含まれているので、「防衛装備産業」というと、もっともっと小さい。

防衛産業は、性質上「国の予算産業規模」という性質がある。2023年防衛予算は約6.3兆円である。多いじゃないかと思うかもしれないが、この数字は、アメリカGDP比2%まであげろと言われたために海保予算などをぶち込んででっち上げ数字だ。

さらに、このうち、8割が人件費などが含むため、実際に民間に出てくるのは残り2割程度であり、残りが装備品に回る。しかし、現在はかなりの部分が海外から調達になるため市場もっとしょっぱい。

日本防衛産業の特徴「防衛機器開発は副業のご奉仕である

日本防衛産業の特徴は、ほぼ「副業であると言うところにある。最大手三菱重工業であっても、防衛産業比率はたった16%以下しかない。そのほかの企業ならば言わずもがなである

なので、まともな経営判断をする企業であれば、防衛に大規模な投資をすることなど有り得ない。何故なら、他に稼いでいる仕事があるからである。優先度が低くなる。

さらに、国家予算から出ると言う性質上、利益率は一律に決まっており、ケースバイケースだがほぼ1割程度に設定される。実際はそこから自社の持出が出てくるので、概ね2から3%と言われる。

これは、全産業のうち、黒字企業平均利益率が概ね8%程度と言われるのとみると低い。さら防衛産業が多く入る製造業に限っても、7%の利益率が当たり前であり、低すぎる。

そして、実態として殆ど企業は、防衛部門赤字にしないために、利益率のある部門をくっつけたりとすれすれのことをして維持していると考えられ、実態は更に悪いと思われる。

では何故やるかというと

と言う事だったのだが。

見れば分かるが、これは「求人を出せばいくらでも人が雇える」時代の考え方であるしかし、実際には人的リソースは限られるようになってきた。

儲かる事業を伸ばしたいときに、簡単人材スカウトできない。そうすると、自社内で確保する必要がある。その時、まともな経営者であれば、利益率の低い事業を潰して、利益率の高い事業に振り分けるだろう。

最後の「技術開発」についても、防衛技術の先鋭化により、殆どうまみがなくなった。防衛技術を応用して民間技術転用できるようなものなど、もはや皆無なのである

経済だけ見ると、防衛産業撤退する方が儲かる。その時に強制接収するのが件の制度

以上の様な構造から防衛産業撤退する企業が出るのは当然である状況だ。それも、替えがいくらでもある、本業と同じライン防衛産業製品を流せる企業ではなく、防衛装置専用の特有ラインを維持しなければならないような所ほど、撤退する方が良いと言う状態である

どうも、件の記事で「救済が目的となる」などと恐れている連中は「赤字防衛部門を維持できなくなるほど会社の体力が無くなって、潰れそうになるので、リストラする」ということを想像しているように見える。

無意識に、防衛産業が儲からないことを前提としているのである

しかし実際、大規模に撤退しているのは逆だ。本業が儲かっていて拡充したいので、防衛産業を潰して、そのリソースを他に宛てると言う社内再編のために撤退しているのである特に引き続き生産を維持する為に、設備更新などが必要タイミングで精査した結果、好調企業が、株主説明ができないとして撤退に至るケースが多い。

そして、件の制度はこの時「撤退するならその設備格安で売り払え。新会社作って国有化するから人も出向や転籍させろ」ということをやろうというのだ。まさにお国のためにやれというのである。そして、制度ができてしまった。

制度ができてしまったので、企業側は世論を背景に、拒否することが難しくなってしまった。こちらの方をきちんと批判してくれ。

行くも地獄だったのが、帰るも地獄になってしまった。

少なくとも、ライン評価額ではなく、明け渡す機会損失についても含んだ金額で買い取る制度でなければならないはずだ。

新たに防衛産業に参入する企業など皆無、入っても詐欺的、あるいは思想的に偏った企業ばかりになるだろう。民間技術活用など夢のまた夢になる。破綻する。

どうするべきか。

少なくとも、実効ベースで1割程度の利益率が出るようにするのと、官僚的に年々一律で生産メンテ契約金額を減らしていくやり方を変える事は必須

生産ライン維持に、特有特殊設備更新必要という事になっても、契約をそのまま維持しようとしていては、そのタイミング撤退するに決まってるだろう。一般企業契約形態としても有り得ない。

産業維持の効率化のために資金供給するとかそちらもやると言っているが、そうじゃない。お国のためだと搾取する構造をやめよ。役所コピー機契約するのと同じノリで、防衛産業契約を強いるな。

付き合ってられるか、という他にない。

2022-08-30

日本企業韓国資産現金化、運命の1週間…韓国外交部、裁判所決定

https://s.japanese.joins.com/jarticle/294902?sectcode=a10&servcode=a00

強制動員被害賠償拒否してきた日本戦企業に対する韓国最高裁の決定が迫っている。

法的手続き速度が最も速い三菱重工業強制動員被害者の商標権特許権特別現金命令事件を審理している最高裁3部主審の金哉衡(キム・ジェヒョン)最高裁判事が来月4日に退任する予定だ。19日までだった「審理不続行」決定期限を越えて正式決定することになったが、長時間審理した事件であるだけに金最高裁判事の退任前に決定が出る可能性が高いとする見方が多い。最高裁判所2部〔主審=李東遠(イ・ドンウォン最高裁判事〕に係留中の事件も争点が同じであるため、同時期に結論が出る可能性も言及されている。

仮に現金化が強行されたら統一協会なんて吹き飛ぶレベル騒動になるだろうな

最高裁原告三菱重工業の再抗告棄却すれば、韓国内の資産売却による現金手続きが開始される。日本の激しい反発を鑑み、両国関係破局に突き進む可能性もある。

2022-08-19

大統領「衝突なく補償受けられるように」…「三菱現金化」きょう最高裁で決定

https://news.yahoo.co.jp/articles/c2e61888efefa9cac1b8b9ee99cda460f1aaaf44

日本戦企業である三菱重工業の韓国資産現金化して日帝強制動員被害者損害賠償金を支払うことができるかどうかに対する大法院(最高裁)の決定が19日に発表されるという観測が出ている。裁判部が決定理由を詳細に書かなくても三菱の主張を棄却できる「審理不続行期間」がこの日までだからだ。ただし、大法院がこの日以降も審理を継続して決定を下す可能性も残っている。大法院が三菱側の主張を受け入れない場合日本企業韓国資産に対する売却命令が初めて確定する。

個人的な推測として「現金化決定」すると思う

2021-09-03

anond:20210903131240

あれって、韓国企業三菱重工に支払う金を差し押さえするって話ですよね?

うん、その通り。

もしそうなれば、国の報復とか関係なく、三菱重工から見れば未収になるわけで、後続の取引が停止されたりするんじゃないかと思うんだが。

正確には「三菱重工業の系列会社」ね。

三菱重工業とは別法人から訴訟は不成立となったわけで。

今回の騒動で、向こうはこういうやり方すらも躊躇しないということが明らかになった事はある意味収穫だと思う。

2019-09-09

徴用問題まとめ

Wikipedia読んだ。


日本政府は、最初から徴用工に未払い金を払うつもりで1946年から供託金を積んでいた

条約締結以前の1946年日本政府日本企業に対して朝鮮人に対する未払い額を供託所に供託するよう指示を行っている。2009年8月現在日本供託形態で保管されたままとなっている韓国朝鮮人への不払い賃金額は、強制動員労務者2億1500万円、軍人軍属9100万円などで総額3億600万円となっている



1965年戦後補償について「完全かつ最終的に解決した」と両国間で同意して当時の韓国国家予算の倍=今でいえば47×2.3で110兆円規模の支払いをした

財産及び請求権に関する問題の解決並びに経済協力に関する日本国と大韓民国との間の協定 - Wikipedia

・第2条が日韓両国間の請求権問題が「完全かつ最終的に解決されたこととなることを確認する」規定

・この協定に基づき、日本は、韓国との正式国交開始と同時に、韓国に対し、合計5億米ドル無償3億米ドル有償2億米ドル)及び民間融資3億米ドル経済協力支援を行った。当時の韓国国家予算は3.5億米ドル程度、日本外貨準備額は18億米ドルであった


韓国政府韓国メディアは、戦後補償について「完全かつ最終的に解決した」とする1965年日韓請求権協定を当時韓国国民積極的に周知を行うことがなかった

2009年8月14日、ソウル行政裁判所は、大韓民国外交通商部裁判所に提出した1965年当時の書面に「日本に動員された被害者(未払い賃金供託金請求権協定を通じ、日本から無償で受け取った3億ドルに含まれているとみるべきで、日本政府請求権行使するのは難しい」と記述されていることを明らかにした[2][3]。韓国政府は、日韓基本条約締結時からこの付随協定の内容を韓国民に伏せて



のちに戦後補償がこの協定により完全解決していることは、政府レベルでは韓国議事録でも確認され、日本政府もこの協定により日韓間の請求権問題解決したとしてきた。

1965年当時の韓国政府日韓請求権協定の中に朝鮮半島出身労働者の不払い賃金が対価も含まれると判断していた



ところが2005年ノムヒョン政権から請求権煽り始めた

2005年盧武鉉政権から韓国政府慰安婦サハリン残留韓国人、韓国原爆被害者問題については日韓請求権協定対象外だったと主張し始めた



あげく韓国議員がゴネだしたので言う通り当時の条約締結の過程を掘り返したら韓国側が墓穴を掘った

韓国与野党議員27人が、1965年日韓基本条約屈辱であるとして破棄し、同時に日本統治下に被害を受けた個人への賠償などを義務付ける内容の新しい条約を改めて締結するよう求める決議案を韓国国会に提出するとともに、日韓政府日韓基本条約締結の過程外交文書ですべて明らかにした上で韓国政府日本謝罪させるよう要求した。

2009年8月14日、ソウル行政裁判所は、大韓民国外交通商部裁判所に提出した書面に「日本に動員された被害者のための(未払い賃金供託金請求権協定を通じ、日本から無償で受け取った3億ドルに含まれているとみるべきで、日本政府請求権行使するのは難しい」と記述されていることを明らかにした




2010年李明博大統領の時、「韓国政府慰安婦サハリン残留韓国人、韓国原爆被害者については対象外だ」と後出しじゃんけんを始めた




2012年韓国司法行政に屈して手のひらクルーをし始めた

韓国政府は元徴用工の対日補償請求はできないと表明していたが、韓国大法院は2012年5月23日日韓併合時の日本企業による徴用者の賠償請求を初めて認めた。

韓国大法院は「1965年に締結された日韓請求権協定日本植民地支配賠償請求するための交渉ではないため、日帝が犯した反人道的不法行為に対する個人損害賠償請求権は依然として有効」とし、「消滅時効が過ぎて賠償責任はないという被告の主張は信義誠実の原則に反して認められない」と主張した。



自国内の判決で手のひらクルーしただけでなく、他国司法判断干渉を始めた

また、元徴用工が日本で起こした同趣の訴訟で敗訴確定判決が出たことに対しても、「日本裁判所判決植民地支配合法的だという認識を前提としたもので、強制動員自体不法と見なす大韓民国憲法の核心的価値と正面から衝突するため、その効力を承認することはできない」と主張した



2013年から過払い金訴訟感覚日本を訴える人が続出

韓国下級裁判所では元徴用工と元徴用工の遺族が日本企業3社(新日鉄住金三菱重工業不二越)に損害賠償を求める裁判を相次いで起こしている。

2015年12月24日現在確認されただけで係争中の裁判が13件あり、このうち5件で日本企業側に損害賠償を命じる判決が出ており、3件が韓国大法院の判断を待つ状態になっている



最後の一線として「日韓請求権協定違憲」という訴えは却下された

2015年12月23日1965年に締結された日韓請求権協定違憲だとする元徴用工の遺族の訴えを審判要件を満たしていないとして却下した。



パククネ政権では、徴用問題について日本に厳しい判決を出さな司法弾圧されるなど三権分立さら崩壊する

韓国大法院は2018年までの約5年間徴用訴訟について判決を出していなかったが、2018年韓国検察当局朴槿恵政権期に大法院が大統領府や外交省と協議故意判決を先送りしてきた疑いがあるとし法院行政所の元幹部などを起訴[19][20]。2018年12月3日には職権乱用などの容疑で当時大法官(最高裁判事)だった朴炳大の逮捕状ソウル中央地裁請求した



行政から弾圧を受けた大法院がついに「日韓請求権協定」を無視した判決を確定させ、信頼関係に大きなひびがはい

2018年10月30日韓国最高裁にあたる大法院は差し戻し審新日本製鉄(現新日鉄住金)に対し韓国人4人へ1人あたり1億ウォン(約1000万円)の損害賠償を命じた。徴用訴訟において大法院で結審したのは初めて。



日本から補償金」という名目で多額の支援を受けてたのを国民に隠していた政府がその事実から目をそらすために三権分立破壊してまで日本執拗攻撃していた




韓国政府ごまかしきれなくなって国民からも訴えられる

2018年12月戦時中日本企業徴用されたとする韓国人とその遺族が、1965年日韓請求権協定日本政府から3億ドル無償支援を受け取った韓国政府補償責任があるとして、韓国政府に対して1人当たり1億ウォン(約1千万円)の補償金の支払いを求める集団訴訟を提起することが明らかになった[23]。



ムン大統領教科書を変えれば過去がなかったことにできると考え、司法だけでなく教育まで変えようとする

小学校の教科書から「漢江の奇跡」を削除……韓国の歴史とは「道徳教育」である | 文春オンライン

韓国大統領、教科書から「黒歴史」消してさらなる親日潰し(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース

でも8月15日時点ではここまでやばくなかったんだよな

文大統領、日本批判を抑えて協力呼びかけ 光復節の演説:朝日新聞デジタル

やっぱり身内の不正がやばくなったか日本叩き始めたんじゃね?

2019-08-13

韓国徴用工に関する整理

日本裁判所が認めた事実認定や、日本国会が出した解釈や、日本会社が支払った中国徴用工への和解金について無知な人が多すぎるので、まとめました。

徴用問題の始まり

労働力の不足を補うため、昭和19年朝鮮総督が、朝鮮在住の朝鮮人に労働を命じました。正当な理由がなくこれを拒絶すると懲役刑を科される、国家による強制的労働です。その後の日本国内裁判で「徴用に応じなければ家族逮捕される」と脅迫されたことや、「寮は有刺鉄線で囲まれ12 畳の部屋に12 人が収容された」「食事は粗末で量も少なく休日も月1、2 回しか与えられなかった」「こん棒で腰部を20 回殴打された」などの事実も認められており、その当時の基準に照らしても安全配慮義務に反する不法労働日本裁判所認定されています

日韓請求権協定で定められたことと定められていないこと

日本連合国サンフランシスコ平和条約を結び国際社会に復帰しましたが、韓国は「日本戦争をしていない」という理由サンフランシスコ平和条約に入りませんでした。

その後、日韓請求権協定が結ばれ、「両締約国及びその国民財産権利及び利益並びに両締約国及びその国民の間の請求権に関する問題が、完全かつ最終的に解決された」と定められ、特に、「被徴用韓国人の未収金補償金及びその他請求権の弁済請求」は「日韓請求権協定によって完全かつ最終的に解決された」とされました。

ただし、これは、日本政府は「外交保護権を相互放棄したものであって個人請求権のもの国内法的な意味消滅させたものではない」という公式解釈をしています。つまり韓国内の日本国民資産韓国から取り戻したかったら、ご自由にどうぞ、でも、日本政府は手伝わないよ、という意味です。

このわかりづらい解釈には理由がありますもっと自然な、「朝鮮人の日本人への請求権韓国政府が放棄し、朝鮮にあった日本人の資産請求権日本政府が放棄した」という解釈にしてしまうと、韓国内の日本資産放棄に対して、日本政府が賠償責任を負うことになってしまうからです。

慰安婦に関してはまた別の話があるのですが、本題でないので触れません。)

個人請求権についての確定

平和条約のあとでも宙に浮いていた個人請求権ですが、連合軍捕虜への損害賠償を求める米国最高裁判決で、「サンフランシスコ平和条約第14条によって、戦争遂行中に日本国およびその国民が取った行動から生じた連合国及びその国民の他の請求権放棄されている」という判決2003年に確定し、話が動き出しました。

2007年には、日本最高裁が、「サンフランシスコ平和条約当事者以外の国や地域との間で戦後処理をするにあたっても、(...)条約の枠組みに従う」という判断を示し、サンフランシスコ平和条約に含まれない韓国中国フィリピン等の国民から訴訟も、原告敗訴が決定づけられることになりました。

ただし、最高裁判決には「個別具体的な請求権について債務者側において任意自発的対応をすることは妨げられない」と述べ、「被害者らの被った精神的・肉体的苦痛が極めて大きかった一方、上告人(被告企業)は中国労働者らを強制労働従事させて相応の利益を受けるなどの諸般の事情にかんがみると、上告人を含む関係者において、本件被害者らの被害の救済に向けた努力をすることが期待される」という「付言」が付きました。

それを受け、西松建設中国当事者らの間で、2億5000万円を支払い、補償や未判明者の調査記念碑の建立、慰霊のための費用などに充てるという和解が成立しました。

2012年の韓国大法院判決

三菱重工業に対する訴訟で、韓国大法院は、朝鮮徴用戦争にかかわるものではなくて、植民地支配にかかわるものからサンフランシスコ平和条約とか日韓請求権協定とかとは関係なく、韓国人の請求権は残る、と判示しました。サンフランシスコ平和条約から日本最高裁判決に至る流れをひっくり返すものになります

この判決が確定した以上、先日の損害賠償を命じる判決必然でした。

個人的な感想

法律の話で言えば、日本および日本企業請求権が生じる、というのは疑わしいとは思いますが、一部の日本メディアがいうように韓国司法おかしい、とまでは思いません。韓国徴用日本過酷労働をさせたという事例に対して、日本最高裁が独占的な管轄権を持つ、というのは自明ではないし、個人請求権サンフランシスコ平和条約の枠組みに従う、というのもそもそも07年まで不確定だったわけで、議論余地はあるところだと思います。ただ、韓国の主張は、植民地支配に関して請求権が残っていて、元植民地側の裁判請求ができるという話なので、これを認めると植民地支配していた欧米諸国がすごく困ります慰安婦みたいに国際的な広がりを持つことなく、国際法的には日本が勝つのだろうな、と予想しています。あと、請求権協定に定められている仲裁手続き韓国側が拒絶している、というのはかなり韓国に不利な事実だと思います

条約解釈を超えた道義の話で言うと、徴用工に関して日本の様々な裁判所が繰り返し不法行為を認めているのが印象的です(例:01年東京地裁、01年京都地裁、03年東京高裁、96年富山地裁、98年山口地裁、01年大阪地裁、02年大阪高裁、07年名古屋高裁、05年東京高裁、02年福岡地裁、04年福岡高裁、02年広島地裁、04年広島高裁、09年最高裁)。最高裁については先ほど述べましたが、それ以外にも多数の裁判官が自発的な救済を推奨しています基金などを作って、アジア中の徴用工に対して日本自発的補償すべきものなのかもしれません。ですが、和解癒し財団のたどった運命を見ると、現在日本韓国道義と信義誠実に基づいた基金が作れるとは思いません。韓国はかなりアレだけど、日本側の情報発信も、日本裁判所事実認定に比べると、だいぶ偏っているように思います。次の世代が今の世代より賢いことに期待するしかないのかなと個人的には思います

最後に、判決をいくつか引用します。

歴史的事実真摯に受け止め、犠牲になった中国労働者についての問題解決するよう努力していくべき」(宮崎地裁07 年3 月26 日)

被害の救済に向け自発的関係者による適切な救済が期待される」(前橋地裁07 年8 月29 日)

任意被害救済が図られることが望ましく、これに向けた関係者真摯努力が強く期待される」(仙台高裁09 年1120 日)

「ひとりの人間としては、救済しなければならない事件だと思う。心情的には勝たせたいと思っているが、最高裁判決がある場合には従わざるを得ない。本件のような戦争被害は、裁判以外の方法解決できたらと思う」(長野地裁06年3月10日

被害者らの被った精神的・肉体的苦痛が極めて大きかった一方、被告企業中国労働者らを強制労働従事させて相応の利益を受けるなどの諸般の事情にかんがみると、上告人を含む関係者において、本件被害者らの被害の救済に向けた努力をすることが期待される」(最高裁07 年4 月27日)

参考文献

http://www.ackj.org/wp/wp-content/uploads/2017/12/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E9%9F%93%E5%9B%BD%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E7%A0%94%E7%A9%B615_%E7%89%B9%E9%9B%8641.pdf

2018-11-02

韓国徴用工に関する整理

50年前に定められた日韓基本条約に反するから韓国大法院の判決おかしい、という簡単な話ではありません。時系列で流れを整理します。

徴用問題の始まり

労働力の不足を補うため、昭和19年朝鮮総督が、朝鮮在住の朝鮮人に労働を命じました。正当な理由がなくこれを拒絶すると懲役刑を科される、国家による強制的労働です。その後の日本国内裁判で「徴用に応じなければ家族逮捕される」と脅迫されたことや、「寮は有刺鉄線で囲まれ12 畳の部屋に12 人が収容された」「食事は粗末で量も少なく休日も月1、2 回しか与えられなかった」「こん棒で腰部を20 回殴打された」などの事実も認められており、その当時の基準に照らしても安全配慮義務に反する不法労働日本裁判所で認定されています

日韓請求権協定で定められたことと定められていないこと

日本連合国サンフランシスコ平和条約を結び国際社会に復帰しましたが、韓国は「日本戦争をしていない」という理由サンフランシスコ平和条約に入りませんでした。

その後、日韓請求権協定が結ばれ、「両締約国及びその国民財産権利及び利益並びに両締約国及びその国民の間の請求権に関する問題が、完全かつ最終的に解決された」と定められ、特に、「被徴用韓国人の未収金補償金及びその他請求権の弁済請求」は「日韓請求権協定によって完全かつ最終的に解決された」とされました。

ただし、これは、日本政府は「外交保護権を相互放棄したものであって個人請求権のもの国内法的な意味消滅させたものではない」という公式解釈をしています。つまり韓国内の日本国民資産韓国から取り戻したかったら、ご自由にどうぞ、でも、日本政府は手伝わないよ、という意味です。

このわかりづらい解釈には理由がありますもっと自然な、「朝鮮人の日本人への請求権韓国政府が放棄し、朝鮮にあった日本人の資産請求権日本政府が放棄した」という解釈にしてしまうと、韓国内の日本資産放棄に対して、日本政府が賠償責任を負うことになってしまうからです。

慰安婦に関してはまた別の話があるのですが、本題でないので触れません。)

個人請求権についての確定

平和条約のあとでも宙に浮いていた個人請求権ですが、連合軍捕虜への損害賠償を求める米国最高裁判決で、「サンフランシスコ平和条約第14条によって、戦争遂行中に日本国およびその国民が取った行動から生じた連合国及びその国民の他の請求権放棄されている」という判決2003年に確定し、話が動き出しました。

2007年には、日本最高裁が、「サンフランシスコ平和条約当事者以外の国や地域との間で戦後処理をするにあたっても、(...)条約の枠組みに従う」という判断を示し、サンフランシスコ平和条約に含まれない韓国中国フィリピン等の国民から訴訟も、原告敗訴が決定づけられることになりました。

ただし、最高裁判決には「個別具体的な請求権について債務者側において任意自発的対応をすることは妨げられない」と述べ、「被害者らの被った精神的・肉体的苦痛が極めて大きかった一方、上告人(被告企業)は中国労働者らを強制労働従事させて相応の利益を受けるなどの諸般の事情にかんがみると、上告人を含む関係者において、本件被害者らの被害の救済に向けた努力をすることが期待される」という「付言」が付きました。

それを受け、西松建設中国当事者らの間で、2億5000万円を支払い、補償や未判明者の調査記念碑の建立、慰霊のための費用などに充てるという和解が成立しました。

2012年の韓国大法院判決

三菱重工業に対する訴訟で、韓国大法院は、朝鮮徴用戦争にかかわるものではなくて、植民地支配にかかわるものからサンフランシスコ平和条約とか日韓請求権協定とかとは関係なく、韓国人の請求権は残る、と判示しました。サンフランシスコ平和条約から日本最高裁判決に至る流れをひっくり返すものになります

この判決が確定した以上、先日の損害賠償を命じる判決必然でした。

個人的な感想

法律の話で言えば、日本および日本企業請求権が生じる、というのは疑わしいとは思いますが、一部の日本メディアがいうように韓国司法おかしい、とまでは思いません。韓国徴用日本過酷労働をさせたという事例に対して、日本最高裁が独占的な管轄権を持つ、というのは自明ではないし、個人請求権サンフランシスコ平和条約の枠組みに従う、というのもそもそも07年まで不確定だったわけで、議論余地はあるところだと思います。ただ、韓国の主張は、植民地支配に関して請求権が残っていて、元植民地側の裁判請求ができるという話なので、これを認めると植民地支配していた欧米諸国がすごく困ります慰安婦みたいに国際的な広がりを持つことなく、国際法的には日本が勝つのだろうな、と予想しています

道義の話で言うと、徴用工に関して日本の様々な裁判所が繰り返し不法行為を認めているのが印象的です(例:01年東京地裁、01年京都地裁、03年東京高裁、96年富山地裁、98年山口地裁、01年大阪地裁、02年大阪高裁、07年名古屋高裁、05年東京高裁、02年福岡地裁、04年福岡高裁、02年広島地裁、04年広島高裁、09年最高裁)。最高裁については先ほど述べましたが、それ以外にも多数の裁判官が自発的な救済を推奨しており、おそらく基金などを作って、アジア中の徴用工に対して日本自発的補償すべきものなのであろうな、と個人的には思います基金を作るのがスムーズに進んでくれたら、と思います

最後に、判決をいくつか引用します。

歴史的事実真摯に受け止め、犠牲になった中国労働者についての問題解決するよう努力していくべき」(宮崎地裁07 年3 月26 日)

被害の救済に向け自発的関係者による適切な救済が期待される」(前橋地裁07 年8 月29 日)

任意被害救済が図られることが望ましく、これに向けた関係者真摯努力が強く期待される」(仙台高裁09 年1120 日)

「ひとりの人間としては、救済しなければならない事件だと思う。心情的には勝たせたいと思っているが、最高裁判決がある場合には従わざるを得ない。本件のような戦争被害は、裁判以外の方法解決できたらと思う」(長野地裁06年3月10日

被害者らの被った精神的・肉体的苦痛が極めて大きかった一方、被告企業中国労働者らを強制労働従事させて相応の利益を受けるなどの諸般の事情にかんがみると、上告人を含む関係者において、本件被害者らの被害の救済に向けた努力をすることが期待される」(最高裁07 年4 月27日)

参考文献

http://www.ackj.org/wp/wp-content/uploads/2017/12/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E9%9F%93%E5%9B%BD%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E7%A0%94%E7%A9%B615_%E7%89%B9%E9%9B%8641.pdf

2018-06-27

anond:20180627111022

それどころか日本郵船だぞ

マスコミも叩きにくい三菱グループ三菱重工業三菱商事三菱東京UFJ銀行トップ3社に継ぐ序列に含まれている

言ってみれば三菱グループ内で閣僚クラスへ常に入ってる、それが日本郵船だ!

物凄く強いぞ!

2016-07-26

日本家電メーカーは3つだけあればいい。

ひとつ総合家電メーカーパナソニックマネシタと呼ばれようが生き残ったものが正しい。

もうひとつ重電まで手掛ける三菱重工業日立イラネ。IHIとかも全部三菱重工業にくっつけてオシマイ。

もうひとつアイリスオーヤマパナソニックが高くて買えない貧民ザコ御用達メーカー。てかオーヤマ()

2013-05-12

http://anond.hatelabo.jp/20130512000707

栄典制度改革以前、日本国憲法下での勲一等旭日大綬章を受けた財界人は以下の通り。


2003 稲葉興作  日本商工会議所会頭

2002 豊田章一郎 トヨタ自動車社長

1994 亀井正夫 住友電気工業会長

1994 小林三次 読売新聞会長

1994 平岩外四 経済団体連合会会長

1994 鈴木永二 日本経営者団体連盟会長

1991 石原俊 日産自動車社長

1991 本田宗一郎 本田技研工業社長

1990 豊田英二 トヨタ自動車工業社長

1990 斎藤英四郎 経済団体連合会会長新日本製鐵社長

1987 日向方斉 住友金属会長

1987 小林宏治 日本電気会長

1986 岩佐凱実 富士銀行頭取

1986 井深大 ソニー会長

1985 久保田豊 日本工営会長

1983 佐伯近畿日本鉄道会長

1982 安西東京瓦斯会長

1981 原安三郎 日本化薬会長

1981 松下幸之助 松下電器産業会長

1981 大槻文平 三菱鉱業セメント会長

1980 堀田庄三 日本航空会長

1979 井上五郎 中部電力会長

1978 芦原義重 関西電力会長

1978 永野重雄 日本商工会議所会頭富士製鐵社長

1978 土光敏夫 経済団体連合会

1972 新関八洲太郎 三井物産会長

1972 中安閑一 宇部興産社長

1972 高田元三郎 日米通信社社長

1972 加藤弁三郎 協和発酵会長

1972 植村甲午郎 経済団体連合会

1972 今道潤三 東京放送会長

1970 斯波孝四郎 三菱重工業会長

1970 石坂泰三 経済団体連合会

1970 足立正 日本商工会議所会頭

どれもそれなりに名前の通った人たちなわけで、むしろ平成栄典制度改革以降、旭日大綬章が安売りされている印象。

2007-06-11

もっと努力しておけばよかった

大学の後輩が三菱重工業就職して戦車を開発している。

ちくしょおおおっ!

もっと勉強していればっ!

もっと就職活動頑張っていればっ!

後悔先に立たず。

とりあえずむかついたので、食い扶持を稼ぐだけの仕事から、やってて面白い仕事転職した。

 
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