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2024-10-10

しろ追記部分にすごい引っかかったんだけど

今回のことだけど、やっぱり私も「クズ」が引っかかった。これが、バカとかノロマとかなら、そんなに気にしなかったと思う。

あん一般論で語るのもどうかとは思うが、「普通」の人なら「バカ」と「ノロマ」も気にするぞ。

まあバカって言葉にも文脈真剣度があるんで、軽い口喧嘩の中で思わずから出ちゃったようなことなら気にする必要はないが、親に対して真剣バカって仮に言ってんなら異常な子だしそれを気にしない元増田も異常だぞ。

ノロマもっと酷い。バカなら上記のとおり「口から出ちゃった」はじゅうぶんあり得る話だが、ノロマって意図的に言おうとしない限り普通出てこないだろ。

まり明確に他人を罵ろうと思ってノロマと言っているわけで、例えば本当に嫌いな同級生かに対して言うのは、良くはないが感情としては理解できるが、親に対してノロマとか言うのはあり得ない。

仮定の話として単語を出しただけかもだけど、もしノロマとか言われたら「そこまで子供に罵られるようなことって何かあったか?」と真剣検討すべきだし、特にそういうこともなく単に罵ってきたならガチ説教タイムだろ。

繰り返しですが「バカとかノロマとか」は気にしないといけないです。

そこを気にしないってことなら、元増田自分バカとかノロマとか割とカジュアルに言ってたりするわけ?

もしそうなら自分言動ちょっと見直す方が良いよ。

煽りとかじゃなくてマジ心配

anond:20241008093927

2024-10-09

anond:20241009214409

寝転がってるだけでいいから膣で快感を感じる必要はないよ

男が膣の中でイクのにトレーニング必要なのよ

トレーニングしてないとイケないから大抵の男は未成年のうちに同級生とかで練習するわけ

お子さんについて文を読んだだけで察せる部分について

https://anond.hatelabo.jp/20241008093927

小学1年生の娘がいるんだけど、一緒にゲームしてる時とかで娘が先にクリアしたりすると、「こんなこともできないの?クズだね。」とか私に暴言を吐いてくる。

親にそんなん言うのはとんでもない話だが

攻撃性の程度やしつこさによっては友達同士の言動だとしても問題がある。

知能や発達について適切な受診必要では。

 

その時は「言葉遣いが悪い。もう二度と人をクズとか言うな」と注意して、一緒にゲームをするのを辞めてしまい、娘もしょんぼりして反省してるようなんだけど、数日経つと、また同じような暴言を言ってきたりする。

学習能力が欠如しており簡単な行動改善ができない。

衝動性が強く抑えが利かない?

やはり何らかの対応検討していいレベル

  

子供ってそんなもんだよ、ということなのかもしれないけど、

アグレッシブ問題行動を繰り返し

強く叱責されてもやめられないのは

それなりに問題の度合いが強い特異な子のように思える

「そんなもんだよ」の範疇からやや逸脱している。

  

許せないし、娘の顔を見たくもなくなっている。

あっ親だ!

この変なガキは明らかにから遺伝と影響を受けている。

 

だって、世の親がこの事態に接したとき考えるのは

「この子大丈夫かな」

「何か対処すべき問題サインじゃないかしら」

「このまま学校社会に出たら当人も周囲もやべーのでは」

だ。

 

要するに子供を主眼に考える。

の子に何が起きてるのだろう、

の子にどうしてやるのがよいだろう、

と。

 

でもこの増田は違う。

暴言を吐かれたわたしのきもち

が話の焦点なのな。

こいつが気にしてるのは徹頭徹尾そこ。

子供じゃなくて自分

よく読んだら文全体最初から最後までそうなの。

 

私が子供の時は同級生悪口言ってくる奴がいてツライ思いしたが大人になって、そんな悪口言う奴は周りにいなくなった、やっといなくなった、と思ってたのに、またかよ、またこんな奴(娘)を相手にしなきゃいけないのか、とゲンナリする。

あっ親だ!

  

な?

私私私。こんな奴。

客観的に見りゃこいつも十分「こんな奴」だろw

  

この増田そもそも人間未満の生物相手保護者とか教育者とかの立場になる準備が出来てねーわ。

じっさい文章に親としての責務とか子供心配とか一回も出てこねーんだもん。(そういうのって偶然じゃねーぜ)

たぶん叱ったのも自分がムカついたから叱ってるだろw

  

私の心が狭すぎるんだと思うけど、もう子供の顔は見たくない。

まあファックすりゃ子供は出来るんだから

ファックした人間みんなに親に必要能力資質が備わるかって

そんなわけねーんだよな。

 

人格的に未熟な奴とか

一生成熟できない奴とか

そういうやつもなんとか親をやれるようにオキシトシンとかで脳がバグるようになってるんだけど

そういう働きもうまく行かないなんてことざらにあろうし、こんなやつもそらいるよな。 

  

  

離れた立場から見れば変な奴から変なガキが再生産されてるだけで何一つ不思議はねーんだけど

当人の頭は「私私私」だから適切な改善策もとれずにこのまま生きそう

  

適切な言い方するならやや社会で生きづらい特性を持った人のもとで似た特性の子が育ってるかもしれない状態

配偶者や周囲や福祉の皆様ファーイト!って感じ

無理なトライはせず周囲を頼ってほしい

鬱、苦しい、不安

不安

鬱病

正確にいうと躁鬱病のめちゃくちゃ調子の悪いタイミング

10年くらい治療して薬飲んでこれ、どうしようもない

外が怖くて玄関のチェーンをかけようとして、今夜俺が死んだら発見する人が大変になると思ってやめた

30歳、年収400万、貯金200万、恋人も家庭も家も車も何もない

恋人がいた時期もあった、同棲とかしてみた時期もあった、俺の生活他人が混ざり込むのは苦しくて無理だという結論になった

他人幸せにしたり、何かを与えたりすることもできない

インターネットに友人はいる、本名は知らないけどどの辺に住んでるかは知ってるくらいの

同級生とかは知らん、全員結婚して家買って子供育ててる

完全在宅の仕事で、外が嫌で、病院と買い物以外で出かけない

二週間に一度くらい身体おかしくなる 嘔吐とか発熱とか

過去健康診断では低体重以外で引っかかったことない

暗闇の中の一本道を歩いてて、どんどんどんどん道幅が狭くなっていって、これじゃまずいと思いつつもどうしたらいいかからない、「こうしたらいいよ」を理由付けて跳ね除けてる、ずっとそんな感じだ

早く踏み外して落ちてぐちゃぐちゃになりたいのにそれが怖くて仕方ない

今30で、35、40になったら今以上にどうしようもなくなってるんだろ

一人で胸張って生きてる人間、ここにいるのかわからないけど

もしいたら教えてくれ、どうしたら自分の足場を揺るぎないものにできるのか

どうしたらこ不安を振り払えるのか

ひとりの同級生にとらわれてる

同じ学校に通っていたのはもう10年以上前になる、ある同級生のことが度々気になって仕方ない。

SNSアカウントを探しても見つけられない。

知り合いのフォロワーにもそれらしき人物はいない。

何かされたとか復讐とかではなく、今どんな生活をしているのか無性に気になる。

探られたくない気持ち自分も持ってるのに、その人に対しては止められない。

酔うと別の同級生に連絡してその人とまだ繋がりがあるか聞いてしまうし、もし会えたらという妄想もしてしまう。

気持ち悪すぎるけど、引退した推しを追いかけ続けるような感じだろうか。

いや別物だよね。ごめんね。

2024-10-08

人生逆転ボタン

子供のころ、イジメは軽かったが、顔面不細工で超運動音痴コンプレックスの塊だった。

両親ともに毒親(おそらく両方発達障害で母は精神障害拗らせ)

子供の頃、俺は学校イジメられていた。

勉強は出来た。中学まで。

勉強楽勝と思って授業中とか遊んでたら、内申点に響きまくって、公立を受けれなくなった。

なんとか私立進学高校から、最下層ではないぐらいの大学に入ったが、適当学部選んだので授業面白くなくて1年で辞めた。

そこから4年ぐらいバイトバンドしながら遊んでたら、同級生がみんな就職するという時期だと気づいて、

趣味パソコン弄ってたから、そっち系専門学校に入った。(ゲーム作りたかったというのもあった)

別にゲームを作ってたわけじゃないので、普通企業就職して派遣だか請負だかで働いた。

そこそこしごできで、客先からも頼られたりしたが、ブラックさんだったので病んで辞めた。

傷病手当貰いながら、ラノベ書いた。

同人としてはそこそこ人気出たし、コンテストでも受賞したが、続刊が出ることはなかった。

まりにも儲からなかったし、編集さんからの扱いも雑だったのでやる気を失って書くのを諦めた。

他にもネットや自宅でできそうなお金儲けはだいたい手を出してみた

労力と報酬釣り合いとれてないポイ活みたいなのが、実はまだマシなほうで、あとはだいたいラノベと一緒で一発逆転系か、

情報商材屋の釣りか、楽して安定的に儲けられるみたいなのがほとんどないということに気付いた。

アフィリエイトでそこそこ稼げるサイト作れたので、しばらくそれで暮らしたが、検索エンジン仕様変更や、やり口が汚い同業への対抗に疲れた

流行りの変化についてけず更新が追い付かなくなった。

色々また限界になったので、生活保護を受けられるか相談しようと思いながら、知人からの紹介で日雇いみたいなのしたり、ヒモっぽい暮らしで凌いでた。

なんだかんだしてたら、弁護士事務所から手紙が来て、縁が切れてた実家資産相続することになって、知らなかったが家族経営会社があったらしく

役員にして貰えたので、月給50万ぐらいで働きだした。

いずれは自分会社を継ぐことになるっぽい。

なんか色々頑張ったけど結局実家が太くてよかったというところに落ち着いてしまってモヤっとする

anond:20241007221603

anond:20241008104814

都民蔓延する病、それは高望

まぁ上京民には地元同級生より良い生活を送らなければならないという呪いがかかってるから自然高望みになっちゃうんよね…

追記あり子供暴言にめちゃくちゃムカついてしまう。

追記

この記事が注目エントリにあったことで、自分の書いたものにたくさんコメントがついていることが分かった

https://anond.hatelabo.jp/20241009124040

いやそのとおりだよなー、と思います

ちょっと話が変わるけど、

子育てのいいところは子供の頃の追体験ができること(例えば、もう一度、運動会部活大会などに参加することができて楽しい)という人がいるんだけど、私は完全に逆で、もう二度と関わらなくていいと思っていた世界に再び関わらなくてはならなくなった、ということで日々げんなりしているタイプです。親になる資格ないと言われると、まあそうだなあと思う。



まあ、それはおいておいて、

今回のことだけど、やっぱり私も「クズ」が引っかかった。これが、バカとかノロマとかなら、そんなに気にしなかったと思う。

娘は「クズ」がかなりヒドイ言葉だとは認識してない可能性があるので、「なんでバカとかノロマだとスルーするのに、クズではこんなに怒られるのか」とかは思っていると思う。今後の対策考えます。頂いたコメントは参考にさせて頂きます

あとゲームは、星のカービィディスカバリーです。私ができなかったのは、トルネードで床のトゲに触れずにボタンを全て押すところで、どちらが先にできるか交代でやっていた。



(本文)

小学1年生の娘がいるんだけど、一緒にゲームしてる時とかで娘が先にクリアしたりすると、「こんなこともできないの?クズだね。」とか私に暴言を吐いてくる。

その時は「言葉遣いが悪い。もう二度と人をクズとか言うな」と注意して、一緒にゲームをするのを辞めてしまい、娘もしょんぼりして反省してるようなんだけど、数日経つと、また同じような暴言を言ってきたりする。

子供ってそんなもんだよ、ということなのかもしれないけど、許せないし、娘の顔を見たくもなくなっている。私が子供の時は同級生悪口言ってくる奴がいてツライ思いしたが大人になって、そんな悪口言う奴は周りにいなくなった、やっといなくなった、と思ってたのに、またかよ、またこんな奴(娘)を相手にしなきゃいけないのか、とゲンナリする。

私の心が狭すぎるんだと思うけど、もう子供の顔は見たくない。

2024-10-06

ロリコンって小学生の頃に同級生セックス出来なかった奴らだよな

実際にセックスしたことがあれば嫌でも分かるよ。

ガキのまんこなんて全然こなれてないか気持ちよくないって。

小学生の頃同級生としたセックスより中学生の頃の方が気持ち良かったし、高校生の頃の方がもっと気持ちよかった。

高校生大学生あんまり差がなかったかな。

まあロリコン政治家連中もいるけど、アイツらはもうチンコが完全に駄目になってるからひたすらクンニばっかしてるから若いマンコの方がいいんだろうな。

マンコの臭い小学生の頃が一番マシだったのは間違いない。

2024-10-05

また歩く

久しぶりに故郷に帰った。

就職を機に東京へ移り住んでから、色々な理由をつけて帰省を避け続けていた。政令指定都市の中心駅から数駅離れた、どこにでもあるような住宅街をしばらく歩いてみた。昔の実家は跡形もなく、土地の半分は道路に変わっていた。

新しくできた建物には違和感を覚え、昔からあるもの自分と同じように歳を重ね、朽ちていた。自分が生まれた頃から建っていたマンションが、今も建て替えられることなく当時のままの姿で残っているのには驚き、思わず近づいてみた。しかし、1階にあったスーパーは何年も前に撤退し、代わりのテナントも入らず、まるでゾンビ映画に出てくる廃墟のように荒れ果てていた。

自分が通った小学校中学校も訪ねてみたが、よく修繕されていて、記憶の中と変わらなかった。それがかえって面白みを感じさせなかったが、中学校の裏手にある海へ続く小道を歩いている時だけは、少し感傷的な気分になった。あの頃、一緒にこの道を歩き、放課後に海で遊んだ同級生たちは、今どうしているのだろう。

しかしたら、今も彼らはこの町に住んでいるのかもしれない。そういえば、あの家も同級生の家だった。もし彼らに子どもがいれば、もう中学生くらいになっているのだろうか。そんなことを思いながら、しばらく周囲を歩き回った。

歩きながら、ふと周辺の物件の値段を調べてみた。帰りたいわけではないが、ここに戻る選択肢があり得るのか?そんなことが頭をよぎる。しかし、その考えを具体的に描こうとすればするほど、現実味を失っていくのを感じた。

自分東京に住み、できるだけ栄えている場所に居を構えること。常に変化し続け、新しく生まれ変わる町から刺激を受け、自分も変わり続けること。そんな生活の意義が、まだ自分の中では強く感じられる。

自分必要なのは、新しい情報、変化、刺激だ。文字にすると子どもじみていて恥ずかしいが、どうやら自分はそういったものを求め続けているらしい。

WebSNSが普及し、昔よりも情報格差が少なくなったのは確かだ。しかし、その土地やそこに集う人々の精神性や将来性、そこからまれ選択肢の違いは、簡単に埋まらない。

いつまでも馬鹿みたいに、家を出たら目の前に広がる町を歩いて、何かに出会いたい。

そんな愚かさが、今回の帰郷での結論だ。

anond:20241005130234

自分生活いかに上等かのコントラスト田舎暮らしている元同級生を見ることでより輝くからじゃないの?

 

毎日が当たり前になってると感謝気持ちが薄れてしまうから、たまにはスラムを覗くんダヨ

「女湯で同級生鉢合わせ男児が泣いていたか男児被害者」って投稿を見たけど、まず女児被害男児のつらさでかき消すのはやめようよ...何事においてもさ

2024-10-04

冷笑をやめたい

たまたま物を知らなかった人とたまたま物を知ってた自分を比べて気持ちくなることしかできなくなっちゃった

3歳の時、ピストルがなったら走るというルール自分以外の競走相手全員が知らなかったか運動からっきしだめでも1位を取って気持ちよくなれたみたいに、MM/DD/YYYYと表示された画面を指さして、「これはなに?」と言ってきた同級生を見ることでしかもう気持ちよくなれないんだ バカバカしい

自己肯定感が恐ろしく低いから、「私めでも知ってるのにご存知ない⁉️」みたいに思って気持ちなっちゃうんだと思う。ウケる キショ

anond:20241004140437

俺の同級生、もう結婚してていい歳だけど自分特に関係の深かった連中だけ全く結婚する気配なくて草

anond:20241004140354

何歳までそんなファンタジー物語をこすって生きていくつもりなの?

おまえの同級生はすでに結婚して子供を育てているというのに

anond:20241004111153

幼稚園の頃習ってたプールで、同級生男児が毎回女子更衣室で着替えててすごく嫌だった

しかもきちんとしまっていた私の着替えやバスタオルを床にばら撒かれて泣いた思い出

anond:20241004103049

これの反応って3種類あって、

自分 が5,6歳児に見られたくない

過去にこのくらいの年齢の時に同級生に見られた体験がある。このくらいからすでに男だった、トラウマで怖い

自分の娘など、5,6歳児の男児と同世代女児にとっては同世代男児は男でしかなく恐怖ではないか

→5,6歳児ってことは年中年長さんで、来年小学校にもいくようなお姉さんお兄さん学年。すでにおとこのこおんなのこの違いが分かってきつつあるよね、そんな状態でおともだちのおとこのこに見られたくないのでは?という懸念

普通に男児も嫌だろう

→前述のとおり、ぼちぼち男女の体の違いなど性差がわかってきつつあるし、おもらしなどが恥ずかしい行為になってくる頃。その状態でおともだちのおんなのこに「見られたくない」のでは?また、女風呂=おんなのこのお風呂と分かったうえで入りたくないのでは?という懸念

なんだよね

①については最悪お風呂は娯楽なんだから本人が我慢するとか(この言い方はあまりしたくない)、こうやって提起し続けて5,6歳児っていう許可されている年齢をもっと下げるようあくま理性的に働きかけるとかすれば?とは思うけど、②,③について積極的議論するべきだろうとは思う

2024-10-03

増田にいると感覚麻痺するけど、友達とか元同級生とか見ると独身か既婚かとか関係なく各々フツーに人生エンジョイしてるし

そこまで絶望するほど生きづらさ抱えてる男ってリアルはいないよな

みんな定職はあるし、独身には自由があるし、既婚には家族があるし、自分幸せ享受して前向きに生きてるよ

anond:20241002122927

幼稚園2つ、小学校3つ、中学2つ通った転勤族だが、確かに特殊人生観にはなると思う。

どこに引っ越しても、新しい学校があって新しい教室があって知らない同級生が何十人もいて、

転校した先には今まで私なんかいなくても問題なく歯車が回り続けていた世界が広がっていて、

同様に、昨日まで通っていた学校もきっと今頃私がいなくても問題なく日々を続けていて、

ということは私って世界にとって、居ても居なくてもどうでもいいんだなあって、思うようになったよ。

だって、いつかどこかで自分存在のちっぽけさに、自分がいなくても日々が続いていくことに気付くものだと思うけど、

転校生じゃなかったらもうすこし長い間、自分世界の主役で誰にとっても大事存在だって思っていられて、その方が幸せだったんじゃないかなって思うよ。

2024/10/03 電気大学院生の明るくて前向きな呟き

10月ということは大学院の1回生も折り返しを意味する。

周りの同級生社会で働いている間、僕は大学院に残り学生生活を送っている。

社会人の友達に負けじと頑張ったおかげかこの半年で僕は少し成長できたような気がする。

教授と一緒になって授業を作ったり、インターンに行ったり、色々な専門分野の人たちと議論したり。

学生学生でも大学院生だから特有役割を請け負うことが多い気がする。

学部の人たちを指導する機会も増えた。2回生、3回生指導していると昔の自分を思い出して懐かしくなる。

予習をやってこない、話を聞かない、言うことを聞かない、時間を守らない、困っているのに助けを求められない、勉強についていけない。

色んな人たちがいる。その人たちに自分を重ねてしまう。あの頃の俺は優しさが欲しかたから頑張って優しく接している。

僕の学部課題も多く、難しい。それ故心病んでしまう人も他の学部と比べると多い。

悪い学部ではないから頑張ってほしいと思っている。大学生自分生き方に迷う人が多い気がするので、少しでも参考になればと指導する。

これが案外楽しいお節介かもしれないけど。

2024-10-02

anond:20241002201659

真面目な話自分の娘とやれる?

自分の娘の同級生とやれる?

商売女だけなら別にそこまで気持ち悪いと思わないけど↑がYesなら話は別かな

anond:20241002122927

わかる。転校先が乾布摩擦しないところで

同級生の裸見れなくなったからとても悲しい涙を流したの思い出すわ

会社悲喜こもごも

会社(1万人規模)に結構年上の平の社員さんがいるが

どうやら県内屈指のトップレベル高校卒業らしい(東大とか何人もいくところ)

そこを出て、中堅付近大学をでて、就職をしたらしいが

会社でも目が出ずずっと平でやっている人。

どうやら経営陣に同じ高校同級生で、トップレベル国立に行って、グループもっと上位の会社就職出世してわが社の経営を任せられてきた人がいるらしい。

あっち側はコッチのこと気づいていないだろうけど

2024-10-01

三四郎は流れから目を放して、上を見た。こういう空の模様を見たのははじめてではない。けれども空が濁ったという言葉を聞いたのはこの時がはじめてである。気がついて見ると、濁ったと形容するよりほかに形容のしかたのない色であった。三四郎が何か答えようとするまえに、女はまた言った。 「重いこと。大理石のように見えます」  美禰子は二重瞼を細くして高い所をながめていた。それから、その細くなったままの目を静かに三四郎の方に向けた。そうして、 「大理石のように見えるでしょう」と聞いた。三四郎は、 「ええ、大理石のように見えます」と答えるよりほかはなかった。女はそれで黙った。しばらくしてから、今度は三四郎が言った。 「こういう空の下にいると、心が重くなるが気は軽くなる」 「どういうわけですか」と美禰子が問い返した。  三四郎には、どういうわけもなかった。返事はせずに、またこう言った。 「安心して夢を見ているような空模様だ」 「動くようで、なかなか動きませんね」と美禰子はまた遠くの雲をながめだした。  菊人形で客を呼ぶ声が、おりおり二人のすわっている所まで聞こえる。 「ずいぶん大きな声ね」 「朝から晩までああいう声を出しているんでしょうか。えらいもんだな」と言ったが、三四郎は急に置き去りにした三人のことを思い出した。何か言おうとしているうちに、美禰子は答えた。 「商売ですもの、ちょうど大観音乞食と同じ事なんですよ」 「場所が悪くはないですか」  三四郎は珍しく冗談を言って、そうして一人でおもしろそうに笑った。乞食について下した広田言葉をよほどおかしく受けたかである。 「広田先生は、よく、ああいう事をおっしゃるかたなんですよ」ときわめて軽くひとりごとのように言ったあとで、急に調子をかえて、 「こういう所に、こうしてすわっていたら、大丈夫及第よ」と比較的活発につけ加えた。そうして、今度は自分のほうでおもしろそうに笑った。 「なるほど野々宮さんの言ったとおり、いつまで待っていてもだれも通りそうもありませんね」 「ちょうどいいじゃありませんか」と早口に言ったが、あとで「おもらいをしない乞食なんだから」と結んだ。これは前句の解釈のためにつけたように聞こえた。  ところへ知らん人が突然あらわれた。唐辛子の干してある家の陰から出て、いつのまにか川を向こうへ渡ったものみえる。二人のすわっている方へだんだん近づいて来る。洋服を着て髯をはやして、年輩からいうと広田先生くらいな男である。この男が二人の前へ来た時、顔をぐるりと向け直して、正面から三四郎と美禰子をにらめつけた。その目のうちには明らかに憎悪の色がある。三四郎はじっとすわっていにくいほどな束縛を感じた。男はやがて行き過ぎた。その後影を見送りながら、三四郎は、 「広田先生や野々宮さんはさぞあとでぼくらを捜したでしょう」とはじめて気がついたように言った。美禰子はむしろ冷やかである。 「なに大丈夫よ。大きな迷子ですもの」 「迷子から捜したでしょう」と三四郎はやはり前説を主張した。すると美禰子は、なお冷やかな調子で、 「責任をのがれたがる人だから、ちょうどいいでしょう」 「だれが? 広田先生がですか」  美禰子は答えなかった。 「野々宮さんがですか」  美禰子はやっぱり答えなかった。 「もう気分はよくなりましたか。よくなったら、そろそろ帰りましょうか」  美禰子は三四郎を見た。三四郎は上げかけた腰をまた草の上におろした。その時三四郎はこの女にはとてもかなわないような気がどこかでした。同時に自分の腹を見抜かれたという自覚に伴なう一種屈辱をかすかに感じた。 「迷子」  女は三四郎を見たままでこの一言を繰り返した。三四郎は答えなかった。 「迷子英訳を知っていらしって」  三四郎は知るとも、知らぬとも言いえぬほどに、この問を予期していなかった。 「教えてあげましょうか」 「ええ」 「迷える子――わかって?」  三四郎はこういう場合になると挨拶に困る男である咄嗟の機が過ぎて、頭が冷やかに働きだした時、過去を顧みて、ああ言えばよかった、こうすればよかったと後悔する。といって、この後悔を予期して、むりに応急の返事を、さもしぜんらしく得意に吐き散らすほどに軽薄ではなかった。だからただ黙っている。そうして黙っていることがいかにも半間である自覚している。  迷える子という言葉はわかったようでもある。またわからないようでもある。わかるわからないはこの言葉意味よりも、むしろこの言葉を使った女の意味である三四郎はいたずらに女の顔をながめて黙っていた。すると女は急にまじめになった。 「私そんなに生意気に見えますか」  その調子には弁解の心持ちがある。三四郎は意外の感に打たれた。今までは霧の中にいた。霧が晴れればいいと思っていた。この言葉で霧が晴れた。明瞭な女が出て来た。晴れたのが恨めしい気がする。  三四郎は美禰子の態度をもとのような、――二人の頭の上に広がっている、澄むとも濁るとも片づかない空のような、――意味のあるものにしたかった。けれども、それは女のきげんを取るための挨拶ぐらいで戻せるものではないと思った。女は卒然として、 「じゃ、もう帰りましょう」と言った。厭味のある言い方ではなかった。ただ三四郎にとって自分は興味のないものあきらめるように静かな口調であった。  空はまた変ってきた。風が遠くから吹いてくる。広い畑の上には日が限って、見ていると、寒いほど寂しい。草からあがる地息でからだは冷えていた。気がつけば、こんな所に、よく今までべっとりすわっていられたものだと思う。自分一人なら、とうにどこかへ行ってしまったに違いない。美禰子も――美禰子はこんな所へすわる女かもしれない。 「少し寒くなったようですから、とにかく立ちましょう。冷えると毒だ。しかし気分はもうすっかり直りましたか」 「ええ、すっかり直りました」と明らかに答えたが、にわかに立ち上がった。立ち上がる時、小さな声で、ひとりごとのように、 「迷える子」と長く引っ張って言った。三四郎はむろん答えなかった。  美禰子は、さっき洋服を着た男の出て来た方角をさして、道があるなら、あの唐辛子そばを通って行きたいという。二人は、その見当へ歩いて行った。藁葺のうしろにはたして細い三尺ほどの道があった。その道を半分ほど来た所で三四郎は聞いた。 「よし子さんは、あなたの所へ来ることにきまったんですか」  女は片頬で笑った。そうして問い返した。 「なぜお聞きになるの」  三四郎が何か言おうとすると、足の前に泥濘があった。四尺ばかりの所、土がへこんで水がぴたぴたにたまっている。そのまん中に足掛かりのためにてごろな石を置いた者がある。三四郎は石の助けをからずに、すぐに向こうへ飛んだ。そうして美禰子を振り返って見た。美禰子は右の足を泥濘のまん中にある石の上へ乗せた。石のすわりがあまりよくない。足へ力を入れて、肩をゆすって調子を取っている。三四郎こちら側から手を出した。 「おつかまりなさい」 「いえ大丈夫」と女は笑っている。手を出しているあいだは、調子を取るだけで渡らない。三四郎は手を引っ込めた。すると美禰子は石の上にある右の足に、からだの重みを託して、左の足でひらりこちら側へ渡った。あまり下駄をよごすまいと念を入れすぎたため、力が余って、腰が浮いた。のめりそうに胸が前へ出る。その勢で美禰子の両手が三四郎の両腕の上へ落ちた。 「迷える子」と美禰子が口の内で言った。三四郎はその呼吸を感ずることができた。

https://anond.hatelabo.jp/20241001172740

 ベルが鳴って、講師教室から出ていった。三四郎インキの着いたペンを振って、ノートを伏せようとした。すると隣にいた与次郎が声をかけた。

「おいちょっと借せ。書き落としたところがある」

 与次郎三四郎ノートを引き寄せて上からのぞきこんだ。stray sheep という字がむやみに書いてある。

「なんだこれは」

講義を筆記するのがいやになったから、いたずらを書いていた」

「そう不勉強はいかん。カントの超絶唯心論バークレーの超絶実在論にどうだとか言ったな」

「どうだとか言った」

「聞いていなかったのか」

「いいや」

「まるで stray sheep だ。しかたがない」

 与次郎自分ノートをかかえて立ち上がった。机の前を離れながら、三四郎に、

「おいちょっと来い」と言う。三四郎与次郎について教室を出た。梯子段を降りて、玄関前の草原へ来た。大きな桜がある。二人はその下にすわった。

 ここは夏の初めになると苜蓿が一面にはえる。与次郎入学願書を持って事務へ来た時に、この桜の下に二人の学生が寝転んでいた。その一人が一人に向かって、口答試験都々逸で負けておいてくれると、いくらでも歌ってみせるがなと言うと、一人が小声で、粋なさばきの博士の前で、恋の試験がしてみたいと歌っていた。その時から与次郎はこの桜の木の下が好きになって、なにか事があると、三四郎をここへ引っ張り出す。三四郎はその歴史与次郎から聞いた時に、なるほど与次郎俗謡で pity's love を訳すはずだと思った。きょうはしか与次郎がことのほかまじめである。草の上にあぐらをかくやいなや、懐中から文芸時評という雑誌を出してあけたままの一ページを逆に三四郎の方へ向けた。

「どうだ」と言う。見ると標題に大きな活字で「偉大なる暗闇」とある。下には零余子と雅号を使っている。偉大なる暗闇とは与次郎がいつでも広田先生を評する語で、三四郎も二、三度聞かされたものであるしか零余子はまったく知らん名である。どうだと言われた時に、三四郎は、返事をする前提としてひとまず与次郎の顔を見た。すると与次郎はなんにも言わずにその扁平な顔を前へ出して、右の人さし指の先で、自分の鼻の頭を押えてじっとしている。向こうに立っていた一人の学生が、この様子を見てにやにや笑い出した。それに気がついた与次郎はようやく指を鼻から放した。

「おれが書いたんだ」と言う。三四郎はなるほどそうかと悟った。

「ぼくらが菊細工を見にゆく時書いていたのは、これか」

「いや、ありゃ、たった二、三日まえじゃないか。そうはやく活版になってたまるものか。あれは来月出る。これは、ずっと前に書いたものだ。何を書いたもの標題でわかるだろう」

広田先生の事か」

「うん。こうして輿論喚起しておいてね。そうして、先生大学はいれる下地を作る……」

「その雑誌はそんなに勢力のある雑誌か」

 三四郎雑誌名前さえ知らなかった。

「いや無勢力から、じつは困る」と与次郎は答えた。三四郎は微笑わざるをえなかった。

「何部ぐらい売れるのか」

 与次郎は何部売れるとも言わない。

「まあいいさ。書かんよりはましだ」と弁解している。

 だんだん聞いてみると、与次郎は従来からこの雑誌関係があって、ひまさえあればほとんど毎号筆を執っているが、その代り雅名も毎号変えるから、二、三の同人のほか、だれも知らないんだと言う。なるほどそうだろう。三四郎は今はじめて与次郎文壇との交渉を聞いたくらいのものであるしか与次郎がなんのために、遊戯に等しい匿名を用いて、彼のいわゆる大論文をひそかに公けにしつつあるか、そこが三四郎にはわからなかった。

 いくぶんか小遣い取りのつもりで、やっている仕事かと不遠慮に尋ねた時、与次郎は目を丸くした。

「君は九州のいなかから出たばかりだから中央文壇趨勢を知らないために、そんなのん気なことをいうのだろう。今の思想界の中心にいて、その動揺のはげしいありさまを目撃しながら、考えのある者が知らん顔をしていられるものか。じっさい今日の文権はまったく我々青年の手にあるんだから一言でも半句でも進んで言えるだけ言わなけりゃ損じゃないか文壇は急転直下の勢いでめざまし革命を受けている。すべてがことごとく動いて、新気運に向かってゆくんだから、取り残されちゃたいへんだ。進んで自分からこの気運をこしらえ上げなくちゃ、生きてる甲斐はない。文学文学って安っぽいようにいうが、そりゃ大学なんかで聞く文学のことだ。新しい我々のいわゆる文学は、人生のものの大反射だ。文学の新気運は日本社会活動に影響しなければならない。また現にしつつある。彼らが昼寝をして夢を見ているまに、いつか影響しつつある。恐ろしいものだ。……」

 三四郎は黙って聞いていた。少しほらのような気がする。しかしほらでも与次郎はなかなか熱心に吹いている。すくなくとも当人だけは至極まじめらしくみえる。三四郎はだいぶ動かされた。

「そういう精神でやっているのか。では君は原稿料なんか、どうでもかまわんのだったな」

「いや、原稿料は取るよ。取れるだけ取る。しか雑誌が売れないからなかなかよこさない。どうかして、もう少し売れる工夫をしないといけない。何かいい趣向はないだろうか」と今度は三四郎相談をかけた。話が急に実際問題に落ちてしまった。三四郎は妙な心持ちがする。与次郎は平気であるベルが激しく鳴りだした。

「ともかくこの雑誌を一部君にやるから読んでみてくれ。偉大なる暗闇という題がおもしろいだろう。この題なら人が驚くにきまっている。――驚かせないと読まないからだめだ」

 二人は玄関を上がって、教室はいって、机に着いた。やがて先生が来る。二人とも筆記を始めた。三四郎は「偉大なる暗闇」が気にかかるので、ノートそば文芸時評をあけたまま、筆記のあいあいまに先生に知れないように読みだした。先生はさいわい近眼である。のみならず自己講義のうちにぜんぜん埋没している。三四郎の不心得にはまるで関係しない。三四郎はいい気になって、こっちを筆記したり、あっちを読んだりしていったが、もともと二人でする事を一人で兼ねるむりな芸だからしまいには「偉大なる暗闇」も講義の筆記も双方ともに関係がわからなくなった。ただ与次郎文章一句だけはっきり頭にはいった。

自然宝石を作るに幾年の星霜を費やしたか。またこ宝石採掘の運にあうまでに、幾年の星霜を静かに輝やいていたか」という句である。その他は不得要領に終った。その代りこの時間には stray sheep という字を一つも書かずにすんだ。

 講義が終るやいなや、与次郎三四郎に向かって、

「どうだ」と聞いた。じつはまだよく読まないと答えると、時間経済を知らない男だといって非難した。ぜひ読めという。三四郎は家へ帰ってぜひ読むと約束した。やがて昼になった。二人は連れ立って門を出た。

「今晩出席するだろうな」と与次郎西片町へはい横町の角で立ち留まった。今夜は同級生の懇親会がある。三四郎は忘れていた。ようやく思い出して、行くつもりだと答えると、与次郎は、

「出るまえにちょっと誘ってくれ。君に話す事がある」と言う。耳のうしろペン軸をはさんでいる。なんとなく得意である三四郎承知した。

 下宿へ帰って、湯にはいって、いい心持ちになって上がってみると、机の上に絵はがきがある。小川かいて、草をもじゃもじゃはやして、その縁に羊を二匹寝かして、その向こう側に大きな男がステッキを持って立っているところを写したものである。男の顔がはなはだ獰猛にできている。まったく西洋の絵にある悪魔を模したもので、念のため、わきにちゃんデビル仮名が振ってある。表は三四郎宛名の下に、迷える子と小さく書いたばかりである三四郎は迷える子の何者かをすぐ悟った。のみならず、はがきの裏に、迷える子を二匹書いて、その一匹をあん自分見立ててくれたのをはなはだうれしく思った。迷える子のなかには、美禰子のみではない、自分ももとよりはいっていたのである。それが美禰子のおもわくであったとみえる。美禰子の使った stray sheep意味がこれでようやくはっきりした。

 与次郎約束した「偉大なる暗闇」を読もうと思うが、ちょっと読む気にならない。しきりに絵はがきをながめて考えた。イソップにもないような滑稽趣味がある。無邪気にもみえる。洒落でもある。そうしてすべての下に、三四郎の心を動かすあるものがある。

 手ぎわからいっても敬服の至りである。諸事明瞭にでき上がっている。よし子のかいた柿の木の比ではない。――と三四郎には思われた。

 しばらくしてから三四郎はようやく「偉大なる暗闇」を読みだした。じつはふわふわして読みだしたのであるが、二、三ページくると、次第に釣りまれるように気が乗ってきて、知らず知らずのまに、五ページ六ページと進んで、ついに二十七ページの長論文を苦もなく片づけた。最後の一句読了した時、はじめてこれでしまいだなと気がついた。目を雑誌から離して、ああ読んだなと思った。

 しかし次の瞬間に、何を読んだかと考えてみると、なんにもない。おかしいくらいなんにもない。ただ大いにかつ盛んに読んだ気がする。三四郎与次郎の技倆に感服した。

 論文は現今の文学者の攻撃に始まって、広田先生の賛辞に終っている。ことに文学文科の西洋人を手痛く罵倒している。はやく適当日本人を招聘して、大学相当の講義を開かなくっては、学問の最高府たる大学も昔の寺子屋同然のありさまになって、煉瓦石のミイラと選ぶところがないようになる。もっとも人がなければしかたがないが、ここに広田先生がある。先生十年一日のごとく高等学校に教鞭を執って薄給無名に甘んじている。しか真正学者である。学海の新気運に貢献して、日本の活社会交渉のある教授担任すべき人物である。――せんじ詰めるとこれだけであるが、そのこれだけが、非常にもっともらしい口吻と燦爛たる警句とによって前後二十七ページに延長している。

 その中には「禿を自慢するものは老人に限る」とか「ヴィーナスは波からまれたが、活眼の士は大学からまれない」とか「博士を学界の名産と心得るのは、海月田子の浦名産と考えるようなものだ」とかいろいろおもしろい句がたくさんある。しかしそれよりほかになんにもない。ことに妙なのは広田先生を偉大なる暗闇にたとえたついでに、ほかの学者を丸行燈比較して、たかだか方二尺ぐらいの所をぼんやり照らすにすぎないなどと、自分広田から言われたとおりを書いている。そうして、丸行燈だの雁首などはすべて旧時代遺物で我々青年にはまったく無用であると、このあいだのとおりわざわざ断わってある。

 よく考えてみると、与次郎論文には活気がある。いかにも自分一人で新日本代表しているようであるから、読んでいるうちは、ついその気になる。けれどもまったく実がない。根拠地のない戦争のようなものである。のみならず悪く解釈すると、政略的の意味もあるかもしれない書き方である。いなか者の三四郎にはてっきりそこと気取ることはできなかったが、ただ読んだあとで、自分の心を探ってみてどこかに不満足があるように覚えた。また美禰子の絵はがきを取って、二匹の羊と例の悪魔をながめだした。するとこっちのほうは万事が快感である。この快感につれてまえの不満足はますます著しくなった。それで論文の事はそれぎり考えなくなった。美禰子に返事をやろうと思う。不幸にして絵がかけない。文章にしようと思う。文章ならこの絵はがき匹敵する文句でなくってはいけない。それは容易に思いつけない。ぐずぐずしているうちに四時過ぎになった。

 袴を着けて、与次郎を誘いに、西片町へ行く。勝手からはいると、茶の間に、広田先生が小さな食卓を控えて、晩食を食っていた。そば与次郎かしこまってお給仕をしている。

先生どうですか」と聞いている。

 先生は何か堅いものをほおばったらしい。食卓の上を見ると、袂時計ほどな大きさの、赤くって黒くって、焦げたものが十ばかり皿の中に並んでいる。

 三四郎は座に着いた。礼をする。先生は口をもがもがさせる。

「おい君も一つ食ってみろ」と与次郎が箸で皿のものをつまんで出した。掌へ載せてみると、馬鹿貝の剥身の干したのをつけ焼にしたのである

「妙なものを食うな」と聞くと、

「妙なものって、うまいぜ食ってみろ。これはね、ぼくがわざわざ先生にみやげに買ってきたんだ。先生はまだ、これを食ったことがないとおっしゃる

「どこから

日本から

 三四郎おかしくなった。こういうところになると、さっきの論文調子とは少し違う。

先生、どうです」

「堅いね

「堅いけれどもうまいでしょう。よくかまなくっちゃいけません。かむと味が出る」

「味が出るまでかんでいちゃ、歯が疲れてしまう。なんでこんな古風なものを買ってきたものかな」

「いけませんか。こりゃ、ことによると先生にはだめかもしれない。里見の美禰子さんならいいだろう」

「なぜ」と三四郎が聞いた。

「ああおちついていりゃ味の出るまできっとかんでるに違いない」

「あの女はおちついていて、乱暴だ」と広田が言った。

「ええ乱暴です。イブセンの女のようなところがある」

イブセンの女は露骨だが、あの女は心が乱暴だ。もっと乱暴といっても、普通乱暴とは意味が違うが。野々宮の妹のほうが、ちょっと見ると乱暴のようで、やっぱり女らしい。妙なものだね」

里見のは乱暴の内訌ですか」

 三四郎は黙って二人の批評を聞いていた。どっちの批評もふにおちない。乱暴という言葉が、どうして美禰子の上に使えるか、それから第一不思議であった。

 与次郎はやがて、袴をはいて、改まって出て来て、

ちょっと行ってまいります」と言う。先生は黙って茶を飲んでいる。二人は表へ出た。表はもう暗い。門を離れて二、三間来ると、三四郎はすぐ話しかけた。

先生里見お嬢さん乱暴だと言ったね」

「うん。先生はかってな事をいう人だから、時と場合によるとなんでも言う。第一先生が女を評するのが滑稽だ。先生の女における知識はおそらく零だろう。ラッブをしたことがないものに女がわかるものか」

先生はそれでいいとして、君は先生の説に賛成したじゃないか

「うん乱暴だと言った。なぜ」

「どういうところを乱暴というのか」

「どういうところも、こういうところもありゃしない。現代女性はみんな乱暴にきまっている。あの女ばかりじゃない」

「君はあの人をイブセンの人物に似ていると言ったじゃないか

「言った」

イブセンのだれに似ているつもりなのか」

「だれって……似ているよ」

 三四郎はむろん納得しない。しかし追窮もしない。黙って一間ばかり歩いた。すると突然与次郎がこう言った。

イブセンの人物に似ているのは里見お嬢さんばかりじゃない。今の一般女性はみんな似ている。女性ばかりじゃない。いやしくも新しい空気に触れた男はみんなイブセンの人物に似たところがある。ただ男も女もイブセンのように自由行動を取らないだけだ。腹のなかではたいていかぶれている」

「ぼくはあんまりかぶれていない」

「いないとみずから欺いているのだ。――どんな社会だって陥欠のない社会はあるまい」

「それはないだろう」

「ないとすれば、そのなかに生息している動物はどこかに不足を感じるわけだ。イブセンの人物は、現代社会制度の陥欠をもっとも明らかに感じたものだ。我々もおいおいああなってくる」

「君はそう思うか」

「ぼくばかりじゃない。具眼の士はみんなそう思っている」

「君の家の先生もそんな考えか」

「うちの先生? 先生はわからない」

だって、さっき里見さんを評して、おちついていて乱暴だと言ったじゃないか。それを解釈してみると、周囲に調和していけるから、おちついていられるので、どこかに不足があるから、底のほうが乱暴だという意味じゃないのか」

「なるほど。――先生は偉いところがあるよ。ああいうところへゆくとやっぱり偉い」

 と与次郎は急に広田先生をほめだした。三四郎は美禰子の性格についてもう少し議論の歩を進めたかったのだが、与次郎のこの一言でまったくはぐらかされてしまった。すると与次郎が言った。

「じつはきょう君に用があると言ったのはね。――うん、それよりまえに、君あの偉大なる暗闇を読んだか。あれを読んでおかないとぼくの用事が頭へはいりにくい」

「きょうあれから家へ帰って読んだ」

「どうだ」

先生はなんと言った」

先生は読むものかね。まるで知りゃしない」

「そうさなおもしろいことはおもしろいが、――なんだか腹のたしにならないビールを飲んだようだね」

「それでたくさんだ。読んで景気がつきさえすればいい。だから匿名にしてある。どうせ今は準備時代だ。こうしておいて、ちょうどいい時分に、本名を名乗って出る。――それはそれとして、さっきの用事を話しておこう」

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