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はてなキーワード: 自死とは

2021-05-07

子供自殺は親が無能

旭川の凍死事件みたいに後世まで響くんは別だけど、学校で少々いじめられたとしても学校けが人生のすべてじゃない。俺ら両親が適当勉強教えて人生エンジョイする方向に持って行くのは十分可能

学校は行くべき」という強迫観念かられた無能親が、最愛の子供の最大の味方になることすらできず子供自死選んでから学校憎き」とか一生他責思考なんだなあって思うよ。

2021-05-04

一番迷惑をかけない自死は?

森林で亡くなった方がいたそうだ

https://news.yahoo.co.jp/articles/eee878916a55d2c33750f758f742a9c83b4f29ff/comments

コメント見ると、山の中で死ぬのも迷惑らしい。

まあそりゃそうだわな

じゃあどんな死に方が一番迷惑をかけないのだろう

思いつかない

早く安楽死法案が通ってほしい

2021-04-19

モンハン映画文句言うオタクは何を求めていたのか

俺はすげー楽しめたけど周りが酷評ばっかでびっくりした。

彼らが言うには「アクションに欠けていてモンハンじゃない」「属性武器ぐらい考えろ」とかが多かったけど実際人間あの世界で暮らしたらそんなもんだろうし回収した素材は自動で送られないしポケットも数限られてくるしそう簡単に剥ぎ取り・運搬出来ないから作れる武器にも限りがあるから属性に火属性武器で挑んでたのも何ら気にならなかったんだけど

「思ってた感じの映画じゃなかった」っていうのはどこからどこまでの話をしてるのか分かんないけど大体予告通りだったしオチ何となく予想がついたからそこまでか???って感じ 前半のホラー要素には同意する ホラー苦手だからマジで怖かった

その「序盤がホラー映画すぎる」だけどモンスターのヤバさがひしひしと伝わってきてメチャクチャ良かったしキャンプの団欒も呆気なく破壊されるシーンもすげえ好きだった

ネルスキュラの巣のシーンで小便漏らすか思たしレウスに焼き殺されるシーンとかも本当怖かったし本来ならまあそうなるわな!て感じ 俺がハンターになれるのはゲーム世界だけで本当に良かった 転生したら秒で自死を選びます

「ミラ好きしか楽しめないだろ!」ていうのは逆にミラ様無双を見てて楽しくないアクションゲームオタクいるってマジなんだと思ってしまったが?ミラ様は勿論、トニージャーメチャクチャ最高だった

唯一少し同意できるのは「人間VS人間アクションシーンが長い」でした

でも日々大型モンスターを討伐する為鍛錬するハンターであるトニージョーと互角に殺り合える傭兵ミラ様かっこよくね?かっこよかったわ

2021-04-18

エヴァンゲリオンを乗り越えて、あるいはその手前で

 お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ。という言葉が、自分身体を上から下に駆け抜け、僕はそれで、頭から血が抜けていったように感じた。その言葉は、ある意味では間違っていなかった。けれど、間違っているといえば、全面的に間違っていた。

 目を凝らしても見えてくるのはパソコンの画面と荒れ果てた部屋しかない。右手の小指と薬指がその付け根にかけて少し痺れている。特にキーを叩いていたわけではない。パソコンの画面をつけて、何をしようかと思っていただけだ。すると、僕に言葉がやってきた。それは僕が望んだ言葉ではなかった。この暗い部屋は、僕が望んで生まれものだった。この荒れ果てた部屋は、僕がどうしてか生み出したものだった。あの言葉は、ただ、とても嫌いな言葉だった。

 望む、望まないなんてことを考えたことはほとんどなかった。あるといえば、望まないことばかりだ。いろんなことが嫌だ。特に、望むことは何よりも嫌だ。自分が何かを望んでいると思うだけで気分が悪くなってくる。自分が何かを望まなければ生きていけないのだとしたら、死にたくなる。何も望みたくない。何も望まれたくない。そうして僕はこの場所を作った。僕が今望んでいること? それには答えられない。ただ一本の煙草が吸えたらいいと思っているだけだ。それが望みなんて大きなものに含まれるのだとしたら、今すぐにでも僕は首を吊ってやる。セブンスターソフトは残りわずかだ。一本取り出して、口に咥えた。火を付けずにパソコンの画面を見た。

 さっきまではTwitterホームが映っていたが、僕はもう少し孤独になりたくて、ウインドウを閉じた。デスクトップ画面には、雑多なファイルが、まるでこの部屋みたいな雑駁さで並んでいる。それの後ろには描かれた美少女アニメ美少女なのかどうかはわからない。インターネットで見つけた、絵の美少女だ)が憂鬱げに体育座りをしている。彼女右手には安全剃刀が持たされている。左腕にリストカットの痕はない。安全剃刀は文字通り安全なのだ少女の足元には薬瓶が転がっていて、その転がる移動を堰き止めるように、本が置いてある。フェルナンド・ペソアの本らしい。表紙の白い部分には血痕のようなものが伸びている。

 灰を落としてみると、煙草の1/3はなくなっていた。僕は考えごとをする前に、なにかと準備運動必要みたいだ。考えるべきことというのは、僕の身体を駆け抜けて行った言葉についてだ。

 僕は「望む」なんていう大掛かりなものが嫌いだ。望むとも、望まざるとも、嫌いなものは嫌いだ。だが、そこにばかり注目していては次の文がわからない。次に進む。すると、それがあらわれているという。

 それがあらわれている。それはお前が望んだものだ。

 というのであれば、僕はわかるような気がする。まずはじめに「あらわれ」があって、その説明、あるいは定義けがされる。これは、わかる。あると思う。いや、あるべきなのだ自分がいまどうして存在しているか? こうして暗い部屋で、食事に使って洗わないままで転がっている食器や、ゴミの類いが転がっている、この雨戸が閉められた部屋で、僕の身体は、パソコンは、煙草は、まず、「ある」。そして僕がその「あらわれ」を何らかの形で受け取る。受け取ったものには、それ相応の制限がある。それが説明であり、定義でもある。こうして抽象化すれば、わかる話だ。話がわからなくなっているのは、そこに「望む」という言葉が出てきているからだ。煙草を灰皿にすりつぶした。

「こうしていても埒があかない」

 そう呟いた。こう言ったところで、あの言葉が離れていくわけでもなく、これから行動をとったところで、あの言葉が離れていくわけではないだろう。精々気晴らしにはなるだろうが、自分の中にある嫌悪感がぢくぢくと膨れていくか、いつの間にか消滅しているか、そのどちらかだ。経験的に、後者の方がよくあることだ。いつの間にか消滅するには、原理的に時間必要から

 家を出ると小雨が降っていた。庇の外に左手をかざすと、ほんとうに細やかに、少ない量の水が手のひらに当たった。深い青空全国的に深夜であることを告げていた。振り返って家に鍵をかけてから、僕は肺にあるどんよりした空気を深い青の空気と入れ替えた。まるで僕の肺が一つの世界になっているみたいに青い深夜だった。その世界は二つあった。そのうちのどちらかに、隣部屋のお風呂匂いが流れ込んできた。歩き出した。傘はいらないだろう。煙草お菓子を買ってくるだけだ。

 思った通り、雨ざらし階段はそれほど濡れていなかった。足を滑らせる心配はなさそうだし、きっと降りはじめてすぐなんだろう。階段を降っていくと、

「お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ」

 という、声がした。言葉ではなく、声がしたのだ。階段を降りている感覚が薄れて、ゲシュタルト崩壊してしまった。階段構成する線と線の繋がり、それがなす直角と、段差、線の全てが空白もしくは混沌世界に放り込まれた。ポケットに入れていた鍵は、僕の拳から飛び出すことなく、音を立てることもなかった。目を閉じた。「うわあ」と思った、その頃にはもうすでに階段の一番下まで辿り着いていた。でも服は汚れてしまった。階段から転げ落ちたのだ。頭の裏、腕の曲がらないところ、脚の曲がるところ、何より腰が傷んだ。それから遅れて左手に妙な感覚があった。座り込んだまま、左手を開いてみると、家の鍵を強く握りすぎたからか血が出ていた。鍵に何かキーホルダーをつけていたわけではないから、純粋に鍵で傷ついたのだ。親指の付け根に小さな切り傷が付いていた。思ったより血が出てくる。なんとなく、右の人差し指中指でそれを拭い、右の頬に付けてみた。この、なんとなくの一連の動きは、シネマスコープの中に映し出されているといいな、と思った。身体中が痛かったけど、おもしろかったから、よかった。僕は立ち上がることにした。雨は本当に少しだけ降っている。

 ここからコンビニに行こうとしている。それなりに汚れてしまったが、仕方がない。自転車を見た。自転車に乗って行こうか、いや、この程度の濡れ具合で滑って転んだのだ(たとえ変な声が聞こえてしまたからといえど。またあの変な声が聞こえないとも限らない)、大事をとって、あと気晴らしのために歩いていくことにしよう。自転車を金網越しに見た。僕は歩いてコンビニに向かう。決めたからだ。ぶらぶらさせていた右手を鼻の前にかざして、匂いを嗅いだ。鉄くさく、砂っぽかった。これでコンビニに向かおうとしているのだから、笑えてくる。いや、これは気晴らしにすぎない。コンビニ店員も、適当事情を察してくれるだろう。コンビニ店員は本当に飲み込みが早いから、わかってくれるはずだ。

 そんなことを考えていると、下には列車が通る小さな橋に辿り着いた。水色の塗装ははげかけているが、子供が手すりで遊んでいて怪我をするほどではない。おしゃれみたいに朽ちている。その下では電車が通る。橋の真ん中に辿り着いて、ここから落ちたら死んじゃうだろうと思った。いや、生きちゃう? 電圧注意と書いてあるから、落下して骨が折れたり、死んじゃう前にびりびりっと身体破壊されてしまうかもしれない。それにいま僕は濡れている。電気はよく通ることだろう。でも、痛そうだ。さっきの落下でさえ痛く、血を流してしまったのだ。僕というのは風船みたいに壊れてしまときには、弾けるように壊れてしまう。そして、壊れてしまうと、びっくりするし、うるさい。毎度この橋を通るとこんなことを考える。死ぬことはないだろうとは思うが、死んでいいかもしれないと思う。そして、橋の真ん中で線路を眺めるのをやめ、先に進もうと体勢を変えると、昼間子供達がよく遊んでいる公園が見えてくる。深夜の公園だ。いやらしいことを考えないわけではない。でも、重要なのは、いやらしいことを考えたその時には、もうすでに水色の手すりから離れて、コンビニに向かって歩きはじめていることだ。

 公園に面した道路を進むとコンビニがある。だからコンビニに向かうまで、橋の上、橋の下り、道路、と少なくとも三つの視点から公園を眺めることになる。意図して見ないときもあるが、この場所から見た公園をその時に考えてしまっているから、大体いつもみているようなものだ。道路に面している側には遊具はない。公衆トイレがあって、それを二本程度の灯りが照らしている。公衆トイレほとんど立方体の形になっていて、二つの光源から伸びるそれの姿は、三つの視点、どこからみても美しい。道路から見たとき前景に公衆トイレがあると、その後景にブランコがあって、その間くらいに滑り台がある。ジャングルジム砂場公衆トイレに隠れてしまう。

 今日こうして家を出てきて、コンビニに向かっているのだけれど、いつもは見かけない、変な影が三つの視点全てにあらわれているのを見た。人影というには小さく、あまり動いていない。でも横に長いわけではないから、犬や猫の類いではないと思われる。霊でも無さそうだ。霊に影があったら、僕はその霊と仲良くできるだろう。

 よくわからないその影は少し揺れているだけで、歩いたりしている様子ではない。ブランコ周辺でただ揺れている。こういうのはあまりない。不審な影を見かけることはよくあるが、それはその人物不審から影も不審に見えるのであって、影が独立して変な雰囲気を纏っているのはなかなかない。それに、徹底して影の主が見えてこないというのも、変な話だ。影しか見えない。特に怖がることはなかったが、

「変だなあ」とは思っていた。そのまま、コンビニへ向かった。

 その前に、円柱状の灰皿に吸い寄せられていった。右ポケットには忘れずにセブンスターソフトと、ジェットライターが入っている。ジェットライターは素晴らしい。片手で着火できるというだけで、なんだかカッコいい感じがする。喫煙にかっこよさを求めたことはないけれど。客観的にそう思う。絵になるというか。

 セブンスターを咥えて、右ポケットからジェットライターを取り出して、先端に火を付ける。ゆっくり吸う。強く吸うと美味しくない。けれど今は若干の湿気があるから、どちらにしろ美味しいのかもしれない。

 煙草を吸っていると、気分がいい。家から出てすぐ深夜の空気を吸ったように、身体の中の空気を違う空気で入れ替えているように感じる。手軽に自由を手に入れてるような気がする。これが自分の望んだものなのだと言われたら、認めてしまうかもしれない。この一本の煙草が僕の自由に繋がっているなんて、ちょっと詩的だ。けれど……

 お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ。

 これはどういうことだったんだろう。

 こと?

 あれははじめ、「言葉」として僕の身体に降りかかってきた。「言葉」が身体を貫くような感覚は、実はよくあることでもある。だからそれはいい。問題はその「言葉」が「声」になって聞こえてしまったということだ。「声」になって聞こえたということは、誰かがそれを喋ったのだ。あのとき、僕の近くには誰もいなかったから、僕の「言葉」が「声」に聞こえてしまった(?)ということなのかもしれない。つまり幻聴のようなものだ。幻聴ということは、幻? 幻には思えなかった。なぜなら、まずはじめに「言葉」が降りかかってきたからだ。幻にふさわしいのは、何の予兆もなく、何の脈絡もない「声」が聞こえてくるということではないのだろうか。あるいは、僕を貫いた「言葉」は「幻の声」を予知していた、とか。ファンタジーじみてきた。同時に自分精神的におかしいと思われる(思われてしまう)ことを毛嫌いしていることに気づいた。言葉に則して物事判断している。まるで、そうしないと生きていけないように。セブンスターは半分になっている。そうしないと生きていけないということは、僕は「言葉に則して物事判断することを望んでいる」のかもしれない。それのあらわれとして、部屋があんなことになっているのかもしれない。数日間シャワーの浴びていない自分がいるのかもしれない。言葉に則して物事判断することを望むというのは、ここまで代償が必要なんだな、とひとりごちて、笑った。口から煙草の煙が飛び出た。

 コンビニでは煙草お菓子を買った。煙草はいものセブンスターお菓子適当チョコ、なんだか寝付きが良くなるらしいチョコがあったからそれと、イカのゲソを買った。ゲソを買うとビールに手を伸ばしそうになる。でも僕はビールはあまり好きではないから、好きなのはゲソとビールという組み合わせだけだから、やめることにする。結構そこで戸惑う。けど、ビール自分には必要のないものだ。煙草チョコイカのゲソは、自分必要ものだ。

 帰り道、公園が見えてきた。あの影はまだ居るだろうか? 僕としてはいないほうがいい。帰りは行きと違って、目に入ってくる視点が二つなくなっているからだ。橋の下りと、橋の上では、振り返らない限り公園の姿を捉えることができない。公園の姿を素で確認できるのは、今、この公園に面した道路でだけなのだ。だからこそ、ここでしっかりと、あの影がまだ居るかどうかを確かめ必要がある。そうしないと、公園を背にしてからが怖い。

 立方体公衆トイレが二つの光源に照らされて伸びる影の先には、ジャングルジムがあり、わずかながらジャングルジムの影も砂場に広がっている。幾何学的な影は、砂場の凹凸に習って、あまりユークリッド幾何的ではない形になっている。ブランコにはあの小さな影はなく、滑り台にも影はない。灌木を含め、公園全体を見渡してもあの小さく、揺れていた影は見当たらなかった。僕は一安心して、煙草を口に咥えた。少しだけ、雨が強くなってきた。火をつける。

 とりあえずは安心てところだろう。もともと霊とかは考えていなかったから、特に恐れることはなかったのだけれど、一応だ、一応の確認必要だと思ってだ。それから公園から目を離して歩いてみた。なぜかまた右手の小指と薬指が痺れてきた。コンビニで買ったもの左手で持っている。右手煙草を吸うために放っている。それにしてもあの影はなんだったんだろう。影があるのだから、影の主はいるのだろうが、僕はそれを見ることができなかった。するとやはり、影は独立したまま存在し続けるのかもしれない。僕の中でも。世界の中でも。

「お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ」

 という声があらわしていたものは、僕の考えていたように、ものごとの素朴な存在を認めろ、ということなのかもしれない。だからこそ、影にはその元があるとは考えなくて良いし、「声」のものも、「言葉」のように独立したツールとして、その元を探る必要はないのかもしれない。だが。

 そうしたことを伝えるのであれば、やはり「言葉」に留めておくべきではなかったのだろうか? 「声」でこのことを伝えるというのは、そのもの矛盾しているからだ。通常のものの考え方ではたどり着くことができない。「声」には人を必要とするという考えは、どれだけ複雑な回路図だったとしても、確かなものからだ。僕はそう思う。「声」独立して、僕に警鐘を鳴らしていたというのは、考えられない上に、警鐘ですらない。現状の説明を、何か「声」を使って説明する必要はどこにあったのだろう。必要? では「言葉」で表す必要はどこにあるのだろう。普遍的で、使いやすいのがキーなのだろうか。それが必然に関わっているのか。でも、こうしてみると「声」も「言葉」も大差ないように思える。すると、なぜはじめに「言葉」があり「声」が生まれたのか、が問題なのかもしれない。僕はあの言葉から逃れられていない。いまだに考え続けている。もうすぐ橋を渡り終えるというのに、家に帰ってもずっと考えてしまうのだろうか。橋の下階段に足を付けると、

「お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ!」

 明らかに声がした。それもあのときに感じた「声」ではなく、方角があり、ちゃんとした輪郭を持った声だった。だが、どこか浮世離れしている。それでも僕はびっくりした。何しろ深夜なのだ。僕は振り返った拍子に咥えていた煙草を落としてしまった。湿っていた地面に落ち、火が鎮む音がした。そこから煙が立ちのぼった。雨が止んでいた。

「お前がどう考えても何も変わらないが、お前はなぜか望むことができる。お前はそれを否定しているだろうが、それは、お前が望むことができてしまうことに勘づいていたからだ」

 橋を上ってくる音が聞こえる。人にしては軽い音だ。

「お前が何かを望んでいたとしても、それが叶うことはまれだ。まれということは、叶うこともある。お前はそういう能力を持っているのだ」

 橋の上に立って僕を心持ち見下してきたのは、高校一年生くらいの少女だった。それにしては身長が小さいし、逆光だからか影しかみえない。

 僕は思ったことを言った。

「でもそれって、僕以外の人にも言えることじゃないですか?」

 なぜか敬語が出た。

「そうなの?」

「たぶん」

 影の少女はため息をついた。マジで……と呟いていた。僕は聞き逃さなかった。

「お前が考えていることは、実は大切なことだ。これ以上ないくら大切なことだ。あまりそういうことを考える人はいない」

「そうなんですか。ちょっと煙草吸ってもいいですか」

わたしにもくれ」

 それにしてもこいつはなんなのだろうか。深夜に高校一年生くらいの少女と一緒にいて、通報とかされないのだろうか。僕は影の少女煙草を渡すために近づいたが、影の少女は、「少女」になることはなく、影の少女を保っていた。なんなのだろう?

ありがとう今日煙草が美味しい日だ。君が思ったことだよ」

「そうだったかもしれませんね」

「だが、お前には足りないものがある」

「なんでしょうか?」

 そこで少女は本当に長く時間をあけて、煙草を吸った。とても長い時間だったが、次に出てくる言葉がわからなかったから、僕は待っているという気分ではなかった。僕も僕で煙草を吸っていたのだ。

「お前は実は求められて、存在している」

「え?」

「お前はそれを拒絶している」

「そうかもしれませんが……」

「お前は求められているから、存在しているのだ。お前が求められなくなったら、存在しなくなる。死ぬとはまた違ったものなのだがな」

わたしはお前に求められて存在した。類を見ないほどひねくれたやり口だったがな」

 そういって影の少女は僕の手を取った。左手の血は止まっていて、傷になっていた。影の少女が、その手をぎゅっと握ると、傷はなくなった。影の少女は、影の少女にふさわしく、とても冷たい手をしていた。

「お前の考えていることは基本的に正しい。が、まずい考えでもある。それを警告しに来た。お前には知ってもらうことがひとつだけある。そのために来た」

 そう言うと、影の少女は地平線の向こう側に指を差した。何も見えない、と言うと、耳を澄ませ、と言われた。それに従って耳を澄ませていると、軽く、高いが地鳴りのような音が聞こえてきた。信じられないだろうが、線路中に列車が猛スピードで走ってきている。どの列車も見たことがない。ここは新幹線は通ってないだろうが、新幹線と同じくらいのスピードで走っている。だからか、電車にも見えない。謎の列車が猛スピードこちらに走ってきている。深夜なのに。どういうことなのだろうか。

「お前に足りないものは」

 影の少女は、橋の手すりに立った。そこで、影の少女少女になった。制服を着ていた。白いパンツが見えた。胸は小さく、確かにあった。ショートヘアだった。見覚えのある子だった。だが、会ったことはない。会ったことはないが、見覚えのある子だった。可愛い少女煙草を咥えたままだった。

 夜が静まりかえっていた。少女が決然と橋の手すりに立って僕を見下しながらも、夜空にはたくさんの星がきらめいていた。青い深夜は地平線見渡す限りに広がっていた。少女は僕を哀れむように見ていた。空間が張り詰めていた。それを揺らす列車の轟音。少女がふらっと動いた。

「圧倒的な喪失だ」

 制服少女は橋を飛び降りた。少女が地面にたどり着くころに、列車は飛び込んできた。衝突する。血が流される。さっきまで話していたあの謎の影は少女で、彼女飛び降り自殺をした。僕が手を伸ばした時点で、少女は見えなくなっていた。なにもかもわけがからない。僕は止められたかもしれなかったのに、影の少女から少女になったところで驚いて、何もできなかった。もしかしたら、なにもするべきではなかったのかもしれない。彼女は僕が求めたか存在したのだ。だが、彼女は自ら消滅することになった。ということは僕は彼女自殺を願ったのだろうか。彼女 Permalink | 記事への反応(0) | 11:49

2021-04-10

anond:20210410094758

あれは実際のところ自死ではなく腹をくくった少子化対策だ。

綺麗事を言おうが多産してくれる集団でも招き入れない限り共同体が保たない。

日本こそその覚悟はあるのか。

2021-04-06

弱者男性の一人が女性フェミニストの方々にお願いしたい事

なんだか最近弱者男性が注目されていて、救う方法等が問われているのでワンチャン聞いて貰えるのではと思い筆を執ります

お願いと言うのは炎上についてです。

 

弱者男性と言っても色々あると思うのですが、私は経済的にも容姿恋愛的にも恵まれないタイプ弱者男性です。

ただ、よく言われているように「女性自分にあてがえ」とは全く思いません。そういう主張が有るなら人権無視しているし異常だと感じます

弱者男性はどうすれば救われるのか?」という問いについては、勿論経済的支援が貰えれば最高ですが、少なくとも自分が生きている間は現実的では無いなと思っています

ただ、漫画アニメゲーム等の二次元コンテンツに触れながら余生を生きていければ、それで良いなと言うのが正直な気持ちです。

しかし残念ながらそうした二次元コンテンツは昨今幾度も炎上経験しており、時には好きな作品がその対象成る事も有ります

 

そうした炎上の際、どうしても心配になってしまうのはクリエイター演者の方の事です。

ポスターイラスト炎上した時、その絵を描いた人が叩かれたり、それによって傷付いたりキャリアを失くしてしまう事が心配になります

そのイラストレーターの人が女性である場合も有り、そんな時はとりわけ心配になります。(女性から同情すると言うのは、不適切な事かも知れませんが・・・・・)

例えばNHK番組バーチャルYouTuberキズナアイさんが炎上した時も、キズナアイさんが傷付いていないか心配になりました。(あの件は実は炎上と言う程の規模ではなく、「炎上した」という事自体捏造だった、という事らしいですが)

こうした問題女性の職や仕事に関わる事でもあります炎上してしまえばそのイラストレーターやキズナアイさんはそれ以降キャスティングされないかも知れませんし、他の女性も避けられる可能性も有ります

そうした事を考える度、何ともやるせない気持ちに成ります・・・・それは本当に職や仕事を失う程の事なのかと。職や仕事を失うと言うのは、本当に重大な問題です。特にクリエイター職の場合、それはその人の人生や夢、実存と深く結びついていて、経済的問題に収まらない事は多くあります。それによって深く傷付いたり人生絶望したり、最悪の場合自死を選んでしまう事もあり得るような、そんな重大な問題です。

私が救われるには、と考えた時、何故かそうした方々が安らかに充実した人生があれば良いな、と考える自分が在ります私自身の事よりも、そうした方がすこやかであれば、と。

半ば自分人生は諦め、捨ててしまったような境地なのかもしれません。

 

一方でフェミニズム視点による批判存在するべきではないとは考えていません。作品表現によって傷付く人も居るのだと思います

ただ、そうした作品が生きる糧や、やっと生にしがみつく唯一の理由に成って居る人も居る事を知って欲しいし、それによって生活している人(時に女性)も居る、という想像力を持ってもらえればと思います

不適切表現だ、と感じた時に抗議したり訂正を求める事を悪い事だとは思いません。ただ、可能ならなるべく人の傷付かない、穏便な方法を取って欲しいと思うのです。

例えば不適切表現を即SNS炎上させるのではなく、問い合わせ窓口やDM等、炎上に繋がらない方法で問い合わせ、解決を図る、といった対応をして頂ければ、傷付く人はずっと減ると思います

被害者が何故そんなに気を遣わなければならないのか、と思われるかもしれませんが、しかしやはり悪意の無いクリエイター演者の方が傷付く事を想像すると、やるせない気持ちに成ってしまうのです。

或いは、それが難しい場合は、せめてクリエイター演者の方が女性かどうかを調べ、女性である場合はそうした穏便な方法を取る、という対応はお願い出来ませんでしょうか。

本当は勿論男性であっても配慮して欲しいですが、「女性配慮する」という事であれば女性も納得し易いし、フェミニズム理念にも適うのではないかと思うのです。

 

もう殆ど終わっている様な私の人生ですが、

これらお願いをもし一部の女性フェミニストの方にでも叶えて貰えれば、私はそれで十分に救われます

 

追記

あ、それから、(ついでの様で申し訳ありませんが)私の様な二次元コンテンツを愛好する人(男女拘わらず)を侮蔑したり、軽視するような感情を持っている人は、なるべくそうした感情を抑え、言動にも出さない様にして貰えれば、とも思います

 

追記2:

反応を頂きありがとうございます

ただ、反応の多くをゾーニングの話が占める事が良く分からず、少し困惑しています。(お願いする立場で言う事では無いのかも知れませんが・・・・)

今回のお願いはどちらかと言うと、不適切表現ゾーニングの不足等があった後に、その人(例えばあなた)がその後どういう行動を取るか、と言う所に焦点を当てたお願いのつもりです。

まり例えばゾーニングが不十分だとあなたが感じるものがあった時、SNSで直ぐに炎上させるのか、それともDM企業の問い合わせ窓口に連絡する等の炎上に繋がり難い方法をとるのか、と言う事で、そこで可能なら後者を選んで頂けないか、と言うお願いのつもりなのです。

ただ、コメントの中にはアツギの件で最初は問い合わせ窓口に問い合わせたよ、と言う方もいらっしゃって、少し安心いたしました。

勿論、窓口に問い合わせたのに対応してくれない、となった時には、SNS等で話題にせざるを得ない場合もあるかと思います。そう言う場合は仕方ないのではないか、と言うのが現在の私の考えです。

ただその場合も、なるべくクリエイター演者の方に被害が及ばない様、配慮して頂ければ、もっと素晴らしいなと考える次第です。

クリエイター演者ではなく、その様な場所に出した企画側やマーケターが悪い、と言う論点になって居るにも関わらず、クリエイター演者の方まで批判され叩かれているケースも見られましたので・・・そう言う光景を見ると、なんとも、気の毒になってしまうのです・・・

2021-04-02

anond:20210402153631

その弱者男性に、ホームレス障害者はなぜか含まれていない

 

弱者男性という言葉の示す範囲

弱者男性という言葉を持ち出して、相手の困窮を腐す」のに

丁度いい範囲にその都度変わるから、まったく一貫性がない

結局、弱者男性という言葉は「弱者全般を腐し自死に追いやる呪い言葉」でしかない

2021-03-30

anond:20210330161310

増田の娘がそういう目にあって苦しんで自死しますように。

2021-03-22

anond:20210322194001

増田に書いたのはどういうサイトかわかってのことだろうから書くけど

 

自殺自体生得的(遺伝的)なストレス感受性レジリエンス問題

次に病気犯罪巻き込まれを除いて、

自死を選ぶほどに精神を病む人物のご家族例外なくどうかしている

いわゆる毒親家族

 

その認識を周りが持てるかじゃないか

2021-03-19

anond:20210319023535

死ぬ瞬間とかどうでも良くない…? という気持ちになってきた。

でも突き詰めると、別に今生を良くするつもりもなくというか転生とか信じられず今生も来世も無く、死なないことにした後はもう今見た花がきれいだとか天気が良くて気持ち良いとかしか残らん。

ええと、安らかに死ぬこと自体可能なのでは。身体的には自死機能がついていないので外部から死因を持ち込む必要があるが。

2021-03-09

自殺願望

よく自殺者は自分と云う人間を殺した者なのだから殺人者と変わらないと言われますが、何故、他人の事を傷つける訳でもなく自分の命を終わらす事なのに罪が生まれるのでしょうか?神様は言いました、右頬を打たれたら左頬も差し出しなさいと、でも私達は人間ですから、ましてやこのギスギスとした人間社会で何かを差し出す事が出来る人間は、誰かに利用されてしまい無残な結末になる事が常なのですから、利用されたくないと思うのが普通でしょう。だけど人に対する優しさは忘れたくないから、でも自分自身と云う存在を都合よく扱われたくないから、生きていく事に悩んだ末に死のうとするのに、自死してしまった魂は天には登らずに地の底に沈んでしまうと云うのはとても悲しく感じてしまうのです。生きている限り誰かの事を思いながら生きなければ、いつか一人になってしまった時に誰もが軽蔑してくるのでしょう。「あいつは自分調子が良い時には人の顔色ばかり見て得する事ばっかり考えてきた。それなのにいざ落ちぶれだした途端、人の前で被害者面するふざけた奴だ」と思われてしまうのでしょう。だからこそ、成功も失敗も捨てた先にある自殺に辿り着きたいのに神様は許してくれません。人の否定的言葉に囚われて居るから今も死のうとしないのではありません。ただ怖いのです、死んだ先に有るのが天か地か、或いは無なのか、そこが常用な点であり一番の悩みどころなのです。死ぬ事にしか救いを見出だせない精神状態なら何も気にせずに死ねるのでしょうが、死んだ先の事を考えられる精神状態の今は無駄な事に頭を回してしまます。まぁ今の世の中は、自殺以外にもコロナ感染死と云うものができましたから、こんな悩みを持ち合わせている意味あんまり無いのかもしれませんね。コロナ社会に大きな亀裂を入れるたびに人の死ぬ理由が増えるかもしれないと考えると勉強になります。ただ、人の不幸せを願いたい訳でもないので、自殺がやり方次第では人を傷つけない唯一の死に方だと信じて死ねたらいいなと思います。まぁいつか死ぬもんだと思えるようになれば、こんな日常は大した事ないエピローグしかないの無いでしょうね。

2021-03-08

必読書コピペマジレスしてみる・やっぱりオススメの21冊編 (1)

思い出してどうしても書きたくなったので書く。

前回→ anond:20210301080225

小野不由美魔性の子

ベストセラー十二国記シリーズエピソード0なのだけれど、独立して読めるのでこれにした。

この作品に魅了された理由は二つある。一つは、二つの異世界出会うことで起きる惨劇SF的に面白いということ。こちらの常識が向こうには全く通じず、逆もまたしかり。ホラーではあるが、コミュニケーション不全の悲しみもある。作中の大量死の原因は、たった一つの誤解が原因なのだ

もう一つは、主人公の未熟さが残酷なほど明らかになっていくことだ。ある意味ファンタジーに逃避しようとする読者に喧嘩を売る態度で、後述するが僕は作者に喧嘩を売られるのが好きである

ヤスミナ・カドラ「昼が夜に負うもの」。

貧困による家族との別離恋愛もつれや政治的立場の相違によってばらばらになっていく幼なじみ人妻による少年の誘惑、昔の知人との思いがけぬ場所での劇的な再会などなど、個人的に好きな要素が濃密に詰め込まれている。それは安易な娯楽に堕しそうでいて、何とか踏みとどまっている。

カミュ小説では背景に過ぎなかった人々を主役にしているのもいい。「異邦人」のアラブ人はまったくの他者というか、理解できない原理で動く人格を描かれない、あるいはそもそも持たない存在だったように記憶している。

同著者の「カブールの燕たち」も面白かった。イスラーム原理主義者により公衆面前で恥をかかされたことで、妻は夫を軽蔑し、憎むようになる。タリバン政権下の苛烈描写は読んでいて苦しく、告発の書としても読めるのだが、同時に、ストーリー自体オペラのように派手なのだ。わざとだろうか?

小松左京「果てしなき流れの果に」

壮大な時間空間の中で行われる追跡劇で、歴史改変タイムパラドックス進化の階梯など、テーマスケールが大きすぎてこの長さでそれをやろうとするのは完全な蛮勇なんだけど、でもたぶん小松左京作品では一番好き。この作品にはエピローグが二つあり、そのうちの片方は比較的序盤に現れる。失踪していたある登場人物が帰ってくる場面だ。これを、小説最後まで読んでからもう一度読むと、深いため息が出る。本当に果てしない旅を経て、帰ってきたのだなあと。

扱われた科学技術は古びるかもしれない。未来世界女性観や社会描写も今では受け入れられないかもしれない。でも、表現しようとしたテーマは古びていない。SFはいだって宇宙時間の果てに手を伸ばそうと愚直なまでの試みなのだ

フリオコルタサル「石蹴り遊び」

冒頭で、パリのどこを歩いていてもお互いに出会ってしま恋人の話で始まったので、どんなロマンチックな話になるのかな、と期待したのだが、友人が服毒自死未遂したり恋人赤ちゃんが死んだりしてもひたすらマテ茶や酒で飲んだくれている、こじらせ芸術家ワナビを含む)たちのお話だった。

しかし、この作品には仕掛けがある。通常の順番通りに読む「第一の書」という方法と、著者に指定された順番で、巻末にまとめられた付録の章を挟みながら読む「第二の書」という方法、この二通りで読めるのだ。第二の書では章の番号が飛び飛びになり、まさに石蹴り遊びのようになる。そこでは第一の書で省かれていたいくつかの事実や、登場人物の秘めた行動原理が明かされる。そればかりか新聞から脈絡ない切り抜きや、この本の著者と思しき人物の晦渋な文学論を含んだ独白が含まれ、そこでは一貫性を過剰に求め、受動的にしか読もうとしない者が批判される。要するに読者に喧嘩を売ってくるわけだ。

読者に喧嘩を売る芸術が好きだ。なぜなら偉大な作家と同じ土俵に立てた錯覚を持てるから

シドニー=ガブリエル・コレット青い麦

「ダフニスクロエー」並にこっぱずかしいイチャラブもの。誰だって一緒に育ってきた少年少女が迎える性の目覚め的なシチュエーション萌えしまう時期があるのだと思う。もっとも、村上春樹作品場合、一緒に育ってきた幼馴染の男女は不幸な結末を迎えるのが常套なのだけれど。

少年人妻に誘惑され先に性体験をするというのも、王道でいい気もする。とはいえ、昨今は少女が先に目覚めるパターンも読んでみたいと思うのである

沢木耕太郎深夜特急

北杜夫の「どくとるマンボウ航海記」とか妹尾河童インド旅行記にしようかとも思ったが、終着地のロンドンについてからオチが笑えたのでこれにした(興味があったらこの二つも読んでください)。

元々はデリーからロンドンまでバスで行けるかどうかという賭けが旅のきっかけだが、「一人旅海外は二十六歳くらいがちょうどいい、それよりも若い経験値が少なすぎて、あまりにもすべてを吸収してしまおうとする」なんて趣旨のくだりがあり、初めての一人旅を読んでそうかもしれないとうなずいた。

少し前の時代旅行記面白い。今では身近なフォーケバブがすごく珍しいものとして書かれているし、天然痘が根絶されていない時代の怖さもある。一方、アフガニスタンイランが今ほど物騒ではなく書かれており、政変を身近な危険として感じることができる。

それはさておき、ほんと、スマホができて一人旅はずいぶんと楽になった。

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ夜間飛行

強くてかっこいいことや、くじけずに挑むことに背を向けていた自分が気に入った数少ない強い人間物語。「星の王子様」が気に入った人は、ぜひぜひこちらを読んでほしい。いや、星の王子様子供向けに感じられた人や、表現が簡潔すぎたり抽象的過ぎたりしていると感じた人にこそ読んでほしい。あの物語の背後にあった、サンテグジュペリ飛行機乗りとしての経験がそこにある。

ウラジーミルソローキン「青い脂」。

はるか未来の、中国の影響下にあるロシア。そこでは文豪クローン物語執筆させることで、謎の空色物質を生成する、錬金術プロジェクトが稼働していた! この神秘物質をめぐって繰り広げられる陰謀の周囲には、ロシア文豪文体パロディあり、フルシチョフ×スターリンのイチャラブセックスあり、ナチス同盟を結んだ並行宇宙ソ連あり。

筒井康隆高橋源一郎矢作俊彦を足して三で割らずに、ロシア権威文学暴力セックスでぶっ飛ばす。ちなみにラストは爆発オチループオチだ。

筒井康隆残像に口紅を

章が進むごとに使える文字を一つずつ減らしていく趣向で、たとえば最初の章から「あ」の含まれ言葉を使えなくなっている。表現の自由と不自由について体を張って考える作品であり、使えない文字が増えるにつれ、新しい表現開拓しなければならない。その中で語られる文学論や自伝は、片言だからこそ重い。また、使える文字制限がある中での官能表現も、表現の自由について鋭く問う。

筒井康隆のすごいところは、狂っているように見える文章を書く才能だ。それがなんですごいのかっていうと、正気を失った人をそれらしく演じるのがとても難しいからだ。というのも、精神を病んだ人のなかにも、本人の中では一貫した理屈があり、全くのでたらめではないからだ。また、倫理観の壊れた人間を書くのがめちゃくちゃうまい。かなりグロ耐性のある自分も「問題外科」だけは気持ち悪くて読めなかった。これも、人間常識についてかなり深く考えないとできないことだ。

ちなみに、ジョルジュ・ペレックの「煙滅」はイ段の文字を一回も使わないで翻訳された小説で、これもただの遊びにとどまらない。語りえないホロコーストという事件モチーフにしていて、あるべきものが不在なのにそれが何かわからない居心地の悪さをテーマにしている。これが気に入ったらオススメしたい。

レフ・トルストイアンナ・カレーニナ

ドストエフスキーヤバいやつだが、トルストイもそれ以上にヤバいやつだ。家庭を顧みずに財産を国に残そうとする狂信者だ。正直、妻や子供たちがかわいそうだ。後期の「光あるうち光の中を歩め」もはっきり言って宗教の勧誘パンフレットであり、読んでいて内容が完全に予想できる。ヤバい新興宗教パンフレットのほうが何が書いてあるか予想できなくてある意味でまだ興味深い。

しかし、そんな将来そこまで頭の固くなる人間不倫の話を書いたのだから面白い。確かに、清純な愛を貫くいい子ちゃんカップル不倫カップルの対比はわざとらしい。けれども、まじめカップル愛情の細やかさと、一時の感情に負けた罪のあるカップル、どちらも美しい文章で書かれている。物事は正しくあるべきと考えている人間が、罪を犯してしまう悲しみを描いているのがいい。

これは、プロット道徳に完全に屈従させてしまう前のトルストイのすばらしさが詰まっている(そういうわけで好きな長篇の順番は年代順に「アンナ・カレーニナ」、「戦争と平和」、「復活」)。

あ、今思い出したけど、ソルジェニーツィンも好きだったんだった。

星新一「つねならぬ話」

作品根底には人間性への諦念が横たわっているのだけれども、初期の頃はそれが明確な暴力となって描かれていた。表現淡々としているが、殺人人類滅亡なんてよくある話だった。けれども、このころになるともっと表現が静かになっていった。悟りを開いた、というのとは違う。間違いなく諦念はある。けれども、苦い絶望とはまた別の感情がこもっている気もする。非SFのものが多いのも面白いので、星新一の芸風に飽きた頃に改めて手に取ってほしい。

続く→ anond:20210308082031

2021-03-07

俺は怨霊になったのだ

小中学生の頃、いじめにあっていた。

とにかく意味もなく殴られ、容姿や喋り方をからかわれ、荷物を隠されたり、机に花瓶を置いて葬式ごっこをされたり、給食を捨てられたり一通りの仕打ちは受けた。

俺は弱かったからいつも負けたけど、時には泣きながら口では反抗していた。

何十年も前のことなので記憶はやぶさかでないが

「お前たちのこと一生許さないからな!」

とか

「一生恨んでやる!」

とかそんな感じだったような。

とにかく腕力では勝てないから、泣きながらそんな泣き言を言い返していたような気がする。

高校卒業後、俺は地元を出て都内専門学校に通いそのまま都内就職した。

地元ではそんな扱いを受けていたか成人式で帰ったきり、ほとんど子供の頃の友達には会わなかった。

29で結婚し子も授かり、40代となった今ふとそのいじめられていた頃の記憶が蘇った。

あいつら今何しているんだろう?

幸いにも俺はつらい経験をしたがそれがフラッシュバックするような心の後遺症はなく、今が充実しているしわざわざ思い出すこともないことだと気持ちに折り合いをつけられていたのかもしれない。

成人式の時も含め同窓会の類は一切不参加だったが、一回くらい行ってみるかという気分になった。

フェイスブック高校の友人の名前から検索すると小中時代名前が少し出てきた。

その中でも比較的俺へのいじめには関与していないがお互い名前は知っている程度の実家が近所の同級生に軽い気持ち友達申請を送ってみた。

返信はすぐに来てDMをやり取りするようになった。

の子地元就職していて地元事情にも詳しかったのだ。

「〇〇たちってどうしてる?」

俺がいじめを受けていたことは公然事実であり、〇〇の名前を出すことでその子も返信しづいであろうことは分かっていた。

しばし間をおいて「実はね・・・」という返信に書いてあった事実に俺は衝撃を受けた。

俺をいじめていたグループは〇〇を中心に4人いたのだが、なんと〇〇を含むそのうち3人がもう故人となっていた。

〇〇は数年前に自死

あとの2人は20代の頃に同乗していた車の交通事故で亡くなったとのこと。

4人ともクラスの中心的な人気者で、てっきり同窓会でも張り切っているのかなと思ったがまさかのことだった。

残り1人も俺と同じく(笑)音信不通だったのでどこに住んでいるのかも分からないという事だ。

そして同窓会も久しく開催されていないらしい。

俺くんが元気で良かった。

の子はそう言ってくれたが、ふと考えてしまう。

今はこうやってSNS簡単に連絡が取れるが、もしネットもろくにない時代だったらどうだろう。

同級生ならみんな知っている俺が4人にいじめられていたという記憶

俺の両親が早逝している事情もあり音信不通の俺の情報を知る手立てはほとんどない。

〇〇の自死、2人の交通事故死。

こんな事があったら同級生の間だと「俺くんの呪いだ」とかそんな風に悪く言うやつもいるかなぁと想像してしまった。

怨霊の正体ってこういう因果関係勝手に生まれものなのかもしれないなぁと思った。

まあもしかしたら本当に俺の怨霊かもな。

でもまああれだ、まだどこかで元気に生きていると思う(願う)M田くん。

俺の怨霊なんてそんなのないから、達者で暮らせよ。

俺は元気です。

2021-03-05

クソデカ主語自殺率いから男の方が可哀想って言う奴の理屈がよく分からん

性別関係なく自死を選ぶ他なかった人の事は可哀想に思うが個人レベルの話であって

それを他の男にまで当て嵌めて擁護しようとすんのは無理ありすぎじゃね?当てはめられても知らんがなとしか

日本人塩分よく取ってるから胃がんリスクが高い可哀想なんて妄言吐く奴居ないのに主語を男にすると途端に訳のわからん事を言う奴が多いのは何でなの?

妬ましさで国が築けそう

実際は自死とかして終わる

世界中人間全員妬ましい

私は欲しいものひとつ手に入れられない

2021-03-02

生活相談所に行ったが公的支援はほぼ受けられず実質詰んでいるという話

これを書いた者です。死ぬ覚悟がまだできなくて生きていますクズなのはわかっている。うじうじでもなんでも言ってください。傷ついてあげるから

https://anond.hatelabo.jp/20210216093051

 

なお、こちらの記事に少なからず影響を受けています。良い方向に向かってよかったですね。

https://anond.hatelabo.jp/20210302041924

 

今日生活相談センターのようなところに行ってきました。相談に行っただけで自分えらいと思う。そして詰んでいることを確認できただけでも少し心が軽くなった。

相談内容

①国の貸し付けや給付は受けられるか

コロナのせいで困窮している人向けの貸し付けしかないため該当しない

 

住宅確保支援金わたしは条件を満たすか(わたしの住んでいるところは家賃3.5万、共益費1.5万(電気水道・ガス・ネット代をまとめて共益費扱いで請求される)

→①と同様、そして求職者向けなので派遣社員わたしは該当しない

 

③ここのところ症状がひどく(朝起きても支度する気力体力が起きない)、仕事休みがちで収入10万円を切っている

心療内科には2年ほど通って自立支援精神受給者証は持っている)

④手持ちのお金が1.6万ほどだがお給料が入るのが15日(月末締め)、そして10万を切る見込み

→健保に連絡して傷病手当金をもらうのがよいが、派遣元に記入してもらう手間と、ただでさえ所持金が少ないのに4000円くらい支払って医師診断書を書いてもらう必要があるのでとても厳しい。生活保護は最終手段

 

通勤費が往復で1000円ほどなのでごはんを買うお金がない

フードバンクセカンドハーベスト)にお世話になることになり、相談の帰りに食糧をいただいた。今週中に1箱目をいただける予定。ごはん心配はしなくてよさそう

 

⑥③~⑤で要するに3月生活は同様もしくはそれ以下である

→③、④と同じ答えで、傷病手当金をもらい、あと障害者手帳精神)を申請してメリット享受する、それから最終手段として生活保護を受ける

 

家賃10日以上滞納すると3か月分払うことになる

やばい契約ですねぇ・・・(以上)

 

結果

1.食べるものがない問題はなんとなりそう(今日相談して今日食糧をもらえた)

2.障害者手帳精神)を持っておくといいですよ

3.金銭面では国はあなたを助けられません

所感

そして生活保護についてお決まりの「親族・親戚に扶養照会がいくか」を尋ねたところ、「原則そうです」と。

前の記事に書いてあるが(書いていないかもしれない)、

実家に戻るという選択肢はなし(戻ったらきっと弟がまたストレスで病に伏すか二度目のてんかん発作を起こすだろう、もしくは奇声を発するとともに手をあげられる)

 だから実家から離れて一人暮らしをしているというのに。

私自身も「夜に友人とたわいもない話(通話)をする」という日課ができなくなりつらい(田舎木造なので丸聞こえ)

公共交通機関が皆無で私は車を持っていないので実質軟禁状態になる

再就職・・・就労が満足にできないから困窮しているのだが・・・

結婚可能性がある恋人都内にいる(けど彼も人生分岐点らしいので私に構っている余裕が今はないという)(彼に頼る選択肢はないと思っている)

・親がうつなど精神病について理解がない(気合問題だろう派)

 

生活保護はないな。特にそう考えるのは、親は「恥」をひどく嫌うからです。

いまこの瞬間

世の中を見る時間を1秒でも減らしたくて処方薬を飲んでさっき寝たが3時間ほどで起きてしまった。

 

できないから困っている、「毎日ちゃんと働く」しか金銭的には解決しないことが分かった。

気分障害のようなものは古い記憶小学生のころから自覚しているが、あらゆる内科検査で異常がなかったので、頭の中の異常は見た感じなさそうですよ、と5年ほど前に言われている。超短期記憶が人よりも弱いですね、くらい(これについての自分対応「〇〇会社の△△ですが、□□さんはいらっしゃいますか?」と聞かれると、〇〇会社記憶がもうすっこ抜けるので、「△△様ですね、いつもお世話になっております確認いたしますので、簡単にご用件と、恐れ入ります御社名をもう一度お伺いできますか。」と毎回確認するようにしている。)

幼いころからそうなのにそう結果が出たのだから、また検査を受けるだけお金無駄だろう。

 

毎回変わる心療内科先生によれば躁うつ病らしいが、しばらく診てもらっているかかりつけ医(内科)の先生見立てによれば「専門家ではないので確約はできないが、話を聞く限り『不安神経症』だろう、と。見るものすべて、聞くものすべてに不安を感じ、さら理由に不釣り合いな強い不安を感じるという。

 

およそ2年、毎日10種類くらい薬を飲んでいるが、つらいのはほとんど変わらず、処方薬の中の頓服で唯一こころ平穏にできるくらいである。耳栓必須

 

お礼

相談所に行くことで、ほぼ詰んでいるという確認ができただけでも良かった。

長いのに読んでくださってありがとうございます

追記

速やかに生活保護を受けよとのご助言、ありがとうございます家族との関係がグチャグチャになり親に小言を言われ親戚に恥を晒すくらいなら黙って困窮する、それが私の答えなので生活保護は選択肢に(ほぼ)ありません。

 

傷病手当金について診断書の記入はもっと安価だろうとの情報も、ありがとうございます。健保に確認します。

彼がいるという微妙無駄なような情報は、都内にいたい大きな理由の一つだからです。友人もパートナーも失って要介護の弟と、弟を溺愛する両親のところで寂しい思いをするくらいなら彼の近くで困窮したい。

可能性がある、という書き方が悪かったです。結婚を前提にお付き合いをしている方というだけです。まだ日が浅く、「結婚したい!」とお願いできるほど進んだ関係でもないし、困窮したまま籍を入れるつもりはありません。

 

生活相談センターのようなところとは、ここに書いてある自治体です。共産党の方とかに連絡取ったら助けてもらえるかな…下のリンクビッグイシューサイトが開きます

https://bigissue.or.jp/action/guide/tokyo_housing/

 

社協にも相談電話をかけたけど「コロナにかかって困窮した、でないと通らない」と断られた。

 

死にたい度合いが時期にもよるのも疾患の一部なのでさっさと死ねなくて申し訳ない。さっさと死ねと言われると、そういえば自分死ぬつもりで最初ここに書いたんだと思い出す。思い出させてくれてありがとう。有り金はたいて初めての極寒地で眠剤飲んで寝ながら死ぬのがやはり最も簡単だろうか。

16:16 共産党事務所電話したら「わたし名前を出して交渉してください、どうにかなるはず」と議員さんに言われて、福祉事務所にいくところです。結果次第ではその土地の人には申し訳ないがそこで自死させてもらいます、それ以外に選択肢がないか

以前言及されたドナー登録はできていません、申し訳ございません。

anond:20210302094343

まら事件じゃないか。横で男たちは1000人単位戦死自死していったというのに。

択捉の女性電話交換手たちは、ロシアが攻めてきたから全員自死したよな、

日本軍インドネシアオランダ人女性慰安婦にした、という事件

2021-02-22

anond:20210222145633

男は生きようと努力せず、プライドが高いため他人に頭下げることも相談することもなく、自死を選ぶだけだ

女は下手に出る事を知っているし、相談してストレス発散もできる

2021-02-21

経済的理由での自死ダメ絶対

カネがないと、思想までも貧困化するよね。若年層が自死を選ぶのはかわいそう

死を選ぶ前に、なにかにトライすることができるのにさ。

2021-02-20

非正規アルバイトでも、死ぬなよ、殺されるなよ

今日、知り合いのひとがお葬式から帰ってきたところで話をききました。

亡くなられた方は、自死だったそうです。

亡くなった男性は、実家暮らしで親と同居。アルバイトコンビニエンスストアで働いて、稼いだお金の半分以上を家にいれていたそうです。

ずっと就職のことで家族からプレッシャーさらされていたようです。

家族というのは「ホーム」「巣」「味方」、たとえ、外の世界いくら敵がいたり、イヤな目にあったり、攻撃さらされようとも、「家に帰れば救われる、味方がいる、ほっとする、安全地帯」そういうものではなかったのでしょうか?

お葬式では家族みんな泣いていたそうです。

話をきいたまわりのひとたちもみんな泣いていたそうです。

まじめなその子は、親にみとめられたかったんだと思います。「おまえがいてよかった、たいへんな時期によくがんばって毎日仕事してるな、ありがとう」そう言ってもらいたかったんだと思います

私は、親が子供を死に追いやり、殺したんだと思います

いまどきの複雑高機能コンビニという職場で働けるということは、たいへんな実務能力労働能力があるということを証明しています

ぶっちゃけて言いますが、ひとに負債つけまわして仕事ほとんど外注業者発注して自分らはのうのうとボーナスたっぷり休日福利厚生に浴して税金泥棒している連中よりも、よっぽど立派に社会に役立っている労働者です。

当事者自死するのと逆に、口うるさい親を殺してしまニュース毎日のように報じられます

どうかこれを読んで、もういちど立ち止まって考えてほしいです。

正社員就職の決まっていない子をもつ親の立場のひと。

正社員就職の決まっていない子の立場のひと。

2021年現在日本で、全員が正社員就職するような現実社会存在しません。

大昔の幻想子供いじめて、死んでから後悔してもおそいです。

(その幻想のツケをいま若者たちが額に汗して払っているのです。負債をつくってきたのは、おとなたち、年寄り世代たちです。)

子供達も自信や柔軟性をもってほしい。アタマのなかを広くやわらかく。世界はひろいよ。

アルバイト非正規労働でなにがわるいか、わるいことなんてあるわけない!

年寄りやむかしの大人は口ばっかりでずるばっかり、

若者に不平等な世の中のルールを作って押し付けておいて、そんな連中の言う事をまともにきく必要ないです。

まりうるさかったら、家のなかにあるもの全部もって、家出すればいい。

死ぬ必要も争う必要もありません。

死ぬことなんかないからね。

こんなキツイ、無茶な不公平な世の中、

税金泥棒や、ずるいことしてるやつのほうが威張ってるデタラメな世の中で、

じゅうぶん、まじめに、がまんして、よくがんばって、生きてる、はたらいてる。

若者、えらいよ。

すくなくとも、年寄りより、何倍もえらいし、がまんしてる。

ほんと、死ぬことなんか ないからね。

ちゃんとわかってる、おとな、人間日本人もいるからね。

絶望することないからね。

お前が「花束みたい」と思い出した恋、昔の相手はとっくに枯らしてるぞ。

 最初に言っておく。俺は「花束みたいな恋をした」が大好きだし、元カノのことも嫌いとは思ってない。大筋は実話だが、バレ対策で所々の事実は曲げてる。この文に厳密に該当する個人は多分いないが、20代童貞ノンフィクションだと思ってくれて問題ない。

 タイトル通り。「はな恋」を見て俺が思い出した元カノは、「はな恋」を見ても元カレ(=俺)とのことなんか全然思い出さなかったらしい、という話だ。

 当たり前やろと思った人、盛大な独り相撲が好きなら読んでくれ。

 どこかにショックを受けた人、その幻想をぶち殺しにきたから読んでくれ。

 はな恋の中身の話もするから未見勢は早く観に行け。行って情緒に九頭龍閃されてこい。

 まずは思い出話。

 高3のとき、親密ってほどでもないけど話すと楽しいクラスメイト女子がいた。傾向は違うにせよお互い二次元オタクだったし、かといって自分世界に閉じこもり続ける訳でもない、それなりに真面目でそれなりに社会性があってそれなりにリア充を僻んでいるタイプだった。派手に迫害される訳でもなく、かといって異性にチヤホヤされる容姿でもないし浮いた話もない、そういうバランスの男女。たまに話が弾むうちに、お互いにちょっとくらい好感情が出るのは、ヘテロ若者だったら自然だろう。

 とはいえ高3だ。少なくとも都会ではない立地の(自称進学校で、大学が近くなる奴はまあまあレアだ。少なくとも俺は「最後だし気になる人には告白しよう」って思えるほど自己肯定感が高い高校生じゃなかった、遠距離の面倒くささを押しつけるのは気が引けるんだよ。だから例の彼女とも、別の大学行ってそれっきりなんだろうと思ってた。

 幸運なことに、あるいは不運なことに。俺も彼女も、違う専攻ながら志望校が一緒なのが分かってきた。一般試験を前提に難関(扱いの大学)に挑む勉強ガチ勢どうし、「一緒に受かろうね」という共闘意識はすぐに共有できた。

 共闘意識に加えて。「珍しく気の合う馴染みの女子男子)が」「同じ大学にいるなら」「お付き合いもできるのでは」という妄想だって始まってた。多分、彼女もそうだった。

 娯楽も限られ、空気の閉塞してくる受験期。これだけ利害の一致する人間がいたら頼りたくなる。教室やら予備校やらで顔を合わせる中で、少しずつ距離は近くなっていった。並んで歩いた、肩が触れた、バーガー店に寄り道した、ハイタッチした。ギリギリ友達範疇の、しかし交わす異性なんていなかった、そんなスキンシップがひたすらに幸福だった。リア充高校のうちにベッドインまで済ませている傍ら、ちょっと手が触れ合ったくらいで舞い上がるような高校生だった(今さらだ男子校勢には謝っておく)

 そうやって、言葉にはしないまま意識けが積み重なって臨んだ試験で、めでたく二人とも合格した。地方自称進学校で、ちょっとした快挙になるような大学だった。引っ越し手続きが落ち着いて、二人で祝勝会カラオケをして(君じゃなきゃダメ健全ロボがレスキュー!したのはうさぎですか?)、そのとき彼女から交際を申し込まれた。告白が叶った女の子が泣くんだって知った。

 親も応援してくれた難関大カップルで進む、進研ゼミもかくやという出来すぎた滑り出しで。お互いの好きなことは邪魔しないようにという(主に彼女の)方針だったから、サークルバイト優先で、一緒に過ごすことはそんなに多くなかった。それでも連絡は頻繁に取り合っていたし、相手が歩く新しい世界の話は純粋に好きだった。たまにファミレスで喋って、帰り道にキスするくらいで十分だった……俺がセッしたかったのは確かだったが、彼女からその手の話をされることがなかったぶん、踏み込みづらかった。まだ未成年だし、付き合いが長くなればそのうち、くらいの気分だった。自分を好きでいてくれる女の子が近くにいる、それで十分だった。

 そんな距離のまま後期になって、学業サークルも忙しくなってきた。お互いに真面目に取り組みたいのは分かっていたから、彼女からの連絡が少しずつ減るのも気にならなかった。

 試験期間が終わって、久しぶりに遊びにいって。そこで「別れたい」と言われた。納得もできないまま地獄に落とされて、それでも受け容れるしかなかった。水泳ときプールの中で海パンを脱がされるような日常だった小学校の頃以来、久しぶりに自死を考えかけたりもしたが、そんな気持ちまで彼女にぶつけるのはどう考えても間違いだったし(H誌のI田の件は絶許)、何とか立ち直った。カルチャーでつながった相手に振られてもカルチャーで立ち直ったオタクだ。気分転換の得意なフレンズなんだね

 あんまりな別れ方をした直後は絶縁状態だったが、数ヶ月もすれば傷も癒え、少しずつ彼女との交流も戻ってきた。そのときは明言していなかったが、サークルの先輩に心変わりしたのが大きな理由だったらしいし、今ではその彼と良好な関係が続いているという。俺自身、無害な友人としてはともかく、性愛対象としては魅力に乏しいと自覚してるし、そのくせ意識的にビジュアルを磨こうとも思っていなかったから、他の男に負けるのも無理はないと考えられるくらいになった。以前ほど親密ではないし直に会うことはなくなったが、たまには最近推しコンテンツ布教しあうような関係になったし、それが結構打率だった(というか言われる前から気になってる率が高い)ものからシンプルにオタ友として付き合えるようになった。何より、秘密を共有する相手というのは大きい。

俺は俺で、学年が上がるにつれて人間関係リソースを割けなくなってきたし(だから新しい相手もいないまま)、あそこで別れなくてもいずれ、という予感を抱くことも多かった。何より、その先が破局であったとしても、彼女との思い出には励まされてきたのだ。ひとときでも誰かに愛された記憶尊い、続かなくても間違いじゃなかった、違う道に幸あれ。本気でそう思えていた。別れたときに言えなかった「楽しかったね」だって、もう皮肉なしに言えたのだ。

 という風な経験を踏まえると。

「はな恋」がビシャビシャに刺さる人だな、というのは察してもらえると思う。

絹と麦が惹かれあっていく様子は高3の淡さを思い出した。初対面で作家の話ができるの最高だし、「電車に揺られる」と言っていたら気になる。

同棲中の過ごし方は進学当初に描いていた理想のものだった。同じ本で泣いたのは知っていたから、今度は一緒に読みたかった。

環境が変わると内面が変わるのを誠実に描いてくれたのも良かった。別れてからだって心は通じ合う、そんな関係性に自分たちもなれたと思っていた。

「はな恋」のキャッチコピーにまんまと乗せられた、これは俺たちの映画だ――という直感を抱いた頃、彼女も観る予定だとリア垢TLで見かけた。ただでさえコロナで人と会えない今、久しぶりに喋りたくなって、通話での感想戦を取り付けた。

 期待通り、映画の話は大いに盛り上がった、それはそれでちゃんと楽しかった。それは良いんだ。

 ただ、何を感じたか――というより「自分経験のどこに響いたか」は正反対だった。

 あらゆるシーンが彼女との思い出に接続されたと、缶ビールを片手に俺が語るのを聞きながら、彼女は段々と歯切れが悪くなっていた。顔は見えなかったが、多分げんなりしていたんだろう。

 やはり今が優先されるのが当然か、彼女が主に考えていたのは今カレとの馴れ初めや前途だったらしい。それは分かる。社会人なりたてとして当然。

 そこからが致命打だった。「君のことも思い出したけど、それは趣味が合う人がいる楽しさであって」「君と付き合っていた頃のことなんて全然思い出さなかった」「4年も経つのに君に思い出されて、ちょっとビックリしてる」

 つまりは、4年以上も前の恋人期を鮮明に思い出している俺に戸惑っていた。そんな言い方はしなかったが、完全に引いていた。

 俺から復縁を申し出たことは一回もないし、知らないなりに彼女と今カレの関係は(少なくとも言葉上では)祝福している。よりを戻せるだなんて全く期待していない。君の運命の人は僕じゃない、否めないというか今さら否定する元気もない。

 それでも。どうやら俺は、終わった恋に甘えすぎていた。彼女が「思い出」のフォルダに整理した体験を、ずっと大事に抱えたまま、昨日のように覚えたままでいる。

 新しい恋人が出来たからだとか、そもそも男女で思い出し方が違いやすいとか、そういう話も分かる。それでも俺は、かつての恋人の中で自分がどれだけ小さくなっているかを示されたのが相当にショックだったのだ。それだけ小さくできる存在が俺だ、そのことに今さら傷ついているのだ。

 また好きになれとか、振ったことを後悔しろとかじゃない。こんな映画を観たときに思い出してくれる、そんな存在はいたかった。絹と麦に憧れたのは、あれだけ幸せ現在を過ごしていたから以上に、幸せ過去を大切にできているからだ。パンフレット一枚目フレーズ号泣したの、俺だけじゃないだろ。

 薄桜鬼ヘタリアも黒バスも、見かけるたびに彼女が話していたことを思い出す。SAOゆるゆり麻枝准も、彼女は多分もう気にしていない。

 ラジオ映画評で宇多丸さんが言っていた、「別れた後でも、その思い出がある人生は素晴らしい」ことを描く映画じゃないかと。俺自身がそうだった、それを確かめさせてくれる映画だった。柔肌の熱き血潮は夢のまた夢、それでも、そんなに寂しい訳じゃなかった。あの頃に積み重なった初めての温もりは、どれだけ経っても心を温めてくれていた。そんな粘着質な感情なんて誰にも言えない、言えないけれど。彼女だってそうだったと信じていたのだ。別れたとはいえあんなに分かり合えていた。別れた後も上手く折り合いがついた、それはあの頃への愛着があるからだと思い込んでいた。

 あん未来が待っていた、それは一方通行の夢だ。ずっと知っている。

 あんな日々もまだ温かい、それも一方通行の夢だ。知りたくなかった。

 それでも好きになってくれた自分が誇らしい、そんな幻想だって、確かに明日への糧になっていたのだ。いつかそう思ってくれる人が現れる、それまでちゃんと生きようと自分に言い聞かせていた、それだって幻想だといよいよ痛感した。

 とはいえ精神に多大なダメージを食らったとはいえモラトリアムから目を覚ますには良い機会でもあったのだ。「自然な」出会いなんか一生来ない、やるならちゃんと金をかけてシステム使ってやるしかないし、ひとりで生きてく覚悟を決めたっていい。いずれにせよ、あの頃みたいな出会いなんて一生ない。少なくとも「俺には」ない。

 色褪せてきたことに気づかず、花瓶に飾ったままにしていた花束を。そろそろ片付ける頃合だろう。

「今回の件からお前が得るべき教訓は」別れた後の恋人に思い出話なんて、大抵の場合はするもんじゃない。胸の奥の花束は、陽に晒しときには枯れていく。

別れた後も思い出話に花が咲く人がいたら、それはそれで尊敬応援もする。けど、俺は違った。

かつて恋仲だった俺たちへ別れを告げる、いい機会だった。嫌いにならないまま、後悔まではしないまま、背を向けて手を振ろう。数年の時差はあったが、麦と絹の再演だ。

……ということを書きながら、段々と思いはじめたんだが。

秒速5センチメートル」を作ったときの新海さん、こんな気分だったんじゃないだろうか。ポスト宮崎駿というか終身名誉レぺセン童貞の誠くん、さっき「はな恋」も観たらしい誠くん、大丈夫? 話聞くよ?

2021-02-14

fff -フォルティッシッシモ-』〜歓喜に歌え!〜 第5場

anond:20210213232411

第5場実況

A 不幸の記憶
B 不幸の記憶

ベートーヴェン父親「息子は5歳」

少年ベートーヴェン10歳だ」

父親が息子をモーツァルトの再来に仕立て上げるべく7歳3ヶ月だったのを6歳とした話は読んだ。そのせいでベートーヴェン中年すぎまで自分の年齢を正確に把握できなかったとか。

少年ベートーヴェン「そんなへんな歌、音楽になんかできないよ!(怒)」

んー、ボン選帝侯にたてついたエピソードは知らないなあ。

手塚治虫ルードウィヒ・B』では、父親アル中でとんでもない奴だけど根はいい奴で、自由主義者としてベートーヴェンを導く役割果たしている。まあさすがにこれは現実ではなかったかな。なおこの漫画の中でもベートーヴェン難聴の驚きの理由が判明している。

青木やよひ『ゲーテベートーヴェン』には、父親宮廷に出した手紙の書き出しが「尊敬すべきお慈悲深き大司教選帝侯殿下」、結びは「御足下にひれ伏し服従申し上げます」だったと書かれている。ベートーヴェン父親関係については、ベートーヴェンが、バッハカンタータ未完成写譜を「父が書き写したもの」と書き込んで大切にしていた、とある

C 不幸の記憶

運命》の動機

謎の女(少年ベートーヴェンに向かって)「寒いわね、凍りつくように。痛い?」

謎の女=死

D 救済の記憶

ヴェーゲラーはベートーヴェンの5歳上。ロールヘンは2歳下。ヴェーゲラーとベートーヴェン出会いきっかけは明らかではないらしい。ヴェーゲラーの紹介でブロイニング家に出入りするようになった。

手塚治虫ルードウィヒ・B』ではヴェーゲラーは出てこないが、ロールヘンとの出会いは本作と似ていて、いじめられてたベートーヴェンをロールヘンが助けるシーンになっていた(ただしこれがきっかけでブロイニング家に出入りするようになるわけではない)。

ロールヘンには弟はいたけど妹はいなかった模様。

少年ベートーヴェンf3つなんて記号はないんだ」

ここで出るか。

少年ベートーヴェン「(fffを出すには)この中に(心の中に)、強い気持ちを起こさなきゃ」

強さ、か。生きるための、成し遂げるための。

fffはFuto Final Forever説を信じているけど、第2場で触れた通り交響曲第7番と第8番でベートーヴェンが史上初めてfffを使ったとのこと(第7番は手元にスコアがあるので確認済み)。これは、難聴関係していたのではないかなと邪推している。難聴の時期は高音があまり使われなくなった(=自分で聴こえる音で作っていた)らしいし。そしてほぼ聴覚を失ってからは高音が再び使われるようになった、というか、第九は演奏困難な高音であったと。そしてこれも触れた通り、第九にはfffはない(オーケストラの編成の大きさも関係してるのか?)。第九は、実際ちょっと常軌を逸した曲だと思う。聴覚がないからこそ書けた曲。第4楽章コントラバスとかもそうだけど(これはベートーヴェンのお友達コントラバス奏者のドラゴネッティのせいか)、第3楽章。美しい理想が見えるけど、理想に近い演奏を探してみたけど出会えなかった、何年も前の話だけど。オーケストレーションに難あり、だよなと。もしくは時代がまだベートーヴェンに追いついていないのか。

少年ベートーヴェン貴族の施しはいらない!」

ヴェーゲラー「その金は、施しじゃない!僕らの給金だ。君の音楽の代金だよ」

泣ける。自由主義使者フリーメーソン会員ヴェーゲラー。

ブロイニング夫人勉強しなさい(慈愛)」

実際は出入りする間に自然啓蒙思想に触れていったのかなと想像

執事「暗がりを照らす、ちっさな炎は、この中に」

E 革命記憶

ヴェーゲラー「行くんだろ、君も。ウィーンへ」

実際はハイドン評価されて。

なんか泣ける。朝美マジック

F ナポレオン戴冠式

あらきた。1804年12月

謎の女「心のおともだち、ナポレオン

笑。増田史上いちばん合ってる役だわ真彩さん。

G ハイゲンシュタットの遺書

んーー、第4場Bで少し構えていたけど、ここハイゲンシュタットの遺書だったのかあ。いつの間にかハイゲンシュタットに移動してた?劇場のままかと思っていた。時間もほんとは結構経ってる設定だったのかなあ(ナポレオン戴冠式はあったけど、もともとの劇場時間もふわっとしてるし、伝わるのに時差あるかなと思うし。あ、謎の女から情報からリアルタイムだったかな)。気が付ける要素あったかなあ。

難聴失恋からくる衝動は救済の記憶でおさまった後(実際の遺書ではただ"芸術"が引き留めたと)、心のおともだちナポレオン皇帝になったショックからのシーンだしなあ。

ベートーヴェン(歌)「

歌い続けろ 聴こえない カラダ

歌い続けろ カラダ カラダの そとに

歌い続けろ 中に鳴り響く音

歌い続けろ 出し尽くすまで

大きく 大きく 大きく もっと

強く 強く 強く きっと

たとえ命 たとえ魂

この体が朽ち果てても

たとえひとり 声もしない

孤独の道 ひた走ろうと」

「大きく」「強く」 3回ずつ(=fff)。

ハイゲンシュタットの遺書から該当しそうな箇所を以下に抜いてみる。

私を引き留めたものはただ「芸術である自分が使命を自覚している仕事を仕遂げないでこの世を見捨ててはならないように想われたのだ。そのためこのみじめな、実際みじめな生を延引して、この不安定な肉体を――ほんのちょっとした変化によっても私を最善の状態から最悪の状態へ投げ落とすことのあるこの肉体をひきずって生きて来た!――忍従!――今や私が自分の案内者として選ぶべきは忍従であると人はいう。私はそのようにした。――願わくば、耐えようとする私の決意が永く持ちこたえてくれればいい。――厳しい運命女神らが、ついに私の生命の糸を断ち切ることを喜ぶその瞬間まで。自分状態がよい方へ向かうにもせよ悪化するにもせよ、私の覚悟はできている。(片山敏彦訳

遺書の中の「難聴の苦しみ」「孤独叫び」「自死願望」ついて参考までに抜き追加。長いけど。一部難読字は平仮名に、一部ルビ省略。

社交の楽しみにも応じやすいほど熱情的で活溌な性質をもって生まれた私は、早くも人々からひとり遠ざかって孤独生活をしなければならなくなった。

しかも人々に向かって――「もっと大きい声で話して下さい。叫んでみて下さい。私はつんぼですから!」ということは私にはどうしてもできなかったのだ。ああ! 他の人々にとってよりも私にはいっそう完全なものでなければならない一つの感覚聴覚)、かつては申し分のない完全さで私が所有していた感覚、たしかにかつては、私と同じ専門の人々でもほとんど持たないほどの完全さで私が所有していたその感覚の弱点を人々の前へさらけ出しに行くことがどうして私にできようか!――何としてもそれはできない!――それ故に、私がお前たちの仲間入りをしたいのにしかもわざと孤独生活するのをお前たちが見ても、私を赦してくれ! 私はこの不幸の真相を人々から誤解されるようにして置くよりほか仕方がないために、この不幸は私には二重につらいのだ。人々の集まりの中へ交じって元気づいたり、精妙な談話を楽しんだり、話し合って互いに感情を流露させたりすることが私には許されないのだ。ただどうしても余儀ないときにだけ私は人々の中へ出かけてゆく。まるで放逐されている人間のように私は生きなければならない。人々の集まりへ近づくと、自分の病状を気づかれはしまいかという恐ろしい不安が私の心を襲う。

私の脇にいる人が遠くの横笛の音を聴いているのに私にはまったく何も聴こえず、だれかが羊飼いのうたう歌を聴いているのに私には全然聴こえないとき、それは何という屈辱だろう***!

たびたびこんな目に遭ったために私はほとんどまったく希望を喪った。みずから自分生命を絶つまでにはほんの少しのところであった。

おお、人々よ、お前たちがやがてこれを読むときに、思え、いかばかり私に対するお前たちの行ないが不正当であったかを。

第5場まとめ

2021-02-12

はてな政治を語るなら読んでおきたい必読書100選

anond:20210210225201

「100選」って書いたけど、多分50冊もないわ。トラバブコメで埋めてくれ。順番とかは重要度とかではなくて、単に思いついた順。

外国人著者

スティーブン・ピンカー暴力人類史

スティーブン・ピンカー21世紀啓蒙

ジョナサンハイト社会はなぜ左と右に分かれるのか』

チャールズ・マレー 『階級「断絶」社会アメリカ

タイラーコーエン 『大停滞』

ピーター・ターチン 『国家興亡の方程式

ブルース・シュナイアー 『信頼と裏切り社会

デヴィット・グレーバー民主主義の非西洋起源について』

ロビンハンソンケヴィンシムラー 『人が自分をだます理由

マイク・サヴィジ 『7つの階級

ゼイナップ・トゥフェックチー 『ツイッター催涙ガス

A.R.ホックシールド 『壁の向こうの住人たち』

ダグラス・マレー 『西洋自死

ティム・ウー 『マスタースイッチ

セススティーブンズ=ダヴィウィッツ 『誰もが嘘をついている』

ジョージ・ボージャス 『移民政治経済学

ウォルターシャイデル暴力と不平等人類史

ジョシュア・D・グリーンモラルトライブズ』

イヴィッド・ハルバースタムベスト&ブライテスト

ウィリアムマッカスキル 『<効果的な利他主義>宣言!』

リチャード・フロリダクリエイティブ資本論

D.C.ギアリー 『心の起源

ロバート・B・ライシュ最後資本主義

ジェフリーミラー 『消費資本主義!』

トマ・ピケティ21世紀の資本』

日本人著者

森本あんり 『不寛容論』

渡部悦和 『米中戦争

井上達夫リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください』

樋口直人、永吉希久子 『ネット右翼とは何か』

橘玲朝日嫌い』

境家史郎 『憲法世論

浅羽通明 『「反戦脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか』

倉本圭造 『日本アメリカに勝つ方法

倉本圭造 『「みんなで豊かになる社会」はどうすれば実現するのか?』

金成隆一ルポトランプ王国

金成隆一ルポトランプ王国2』

梶谷懐、高口康太 『幸福監視国家中国

木村忠正 『ハイブリッドエスノグラフィー

吉川徹 『現代日本の「社会の心」』

山岸俊男ネット評判社会

東京大学社会科学研究所付属社会調査データアーカイブ研究センター人生の歩みを追跡する』

翻訳

John R Hibbing 『Predisposed』

Charles Murray 『Human Diversity

Thomas Frank 『People Without Power

Douglas Murray 『The Madness of Crowds』

Jonathan Haidt 『The Codding of the American Mind』

Geoffrey Miler 『Virture Signaling』

Thomas Piketty 『Capital and Ideology』

anond:20210212105142

ただ、これで死ぬのを自死というのはおかしいか

口減らしにより死亡としてくれ。

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