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2024-03-17

anond:20240317162442

車椅子障害者に避けるリソースが有限?当たり前だろう。

その有限のリソースで足りるって話ね。

そもそもお前が言ってる無限リソースって何だ?

無限紙幣紙幣無限にあったら水以下の価値だぞ。つまり1万円払っても何も買えないってことだ。

そんな空想の話しないでさ、車椅子障害者にどう補償するのか現実的な話をできないかな。

無限だの有限だの、アホらしいからさ。

物理世界では何でも有限なんだからさ、可能性も有限なんだから、有限は自明の前提として考えてね。

2024-03-16

anond:20240316113208

法的な細かいことは小難しいのでちょっと脇に置いてさ。

ざっくり大雑把に考えてみるとだけど。

本当にたまたま男性の人が女性を(あるいはその逆)好きになれて結婚できた場合と。

男性の人が男性を(あるいは女性の人が女性を)異性の人同士と同じような情熱で好きになった場合とで。

あんまりにも差がありすぎてさ。

法的にもらえるメリットとか権利とか責任とかが異性愛の人とはあまりにも釣り合ってないよ、って話ではあるんだよね。

子どもがいないばあいでも男女婚姻カップルなら色々もらえる法的な補償とか責任ある立場みたいなモノを、同性カップルの時はもらえないのは、やっぱりおかしいのでは?

っていう、単純な疑問なんだよね。

同性カップル場合でも子育てしている人は居るだろうし。ほら、養子をもらったりとか、なんかそういう里親的なやつもあるし?

から子供の有無はとりあえず関係ないと考えてる。

結婚している人は考えてみて欲しいなぁ。たまたまパートナーが異性だったし自分が異性の人を好きになるタイプだったから今のカタチがあるわけだろうけど、そのあたりが同性の人だった場合、今まで当たり前にもらえていたいろんな権利とか、結婚権みたいなモノとかが、いっさいがっさいぜーんぶ最初から無かったことになるんだよね。

人間生活の基本、衣食住のうちの、家を借りるという基本的なことでさえも、難しくなるってハナシだし。

まあ、だって定義している法律がないんだもんねえ。

それってやっぱりおかしくないかな? って思う。

国としての法律は今はないんだけどさ、同性カップルの人も幸せになりたいんだよ。たまたま同性を好きになった人は、人として認められないのかな?

法律想定外ってなると、そういうことになっちゃうんだよね。

そこに疑問を持つのおかしいのかなあ。

2024-03-11

anond:20240311154901

この入学規約には、いくつかおかしな点があります

1. **水の節約安全性** について、便器ガイドラインとは全く関係ない内容が記載されています

2. **第9条(3)授業予約日の変更** で、「授業日の変更・振替はできません」と記載されているにもかかわらず、次の段落で「一週間前までの申告であった場合は変更料を支払えば変更可能」と矛盾した内容になっています

3. **第11条 本サービス価格** で、「魔法がつかえなかった場合は全額返金」とありますが、実在しない"魔法"のサービスに対する料金設定は不適切です。

4. **第20補償請求** で、生徒が設備を破損した場合補償を求めていますが、魔法の授業で設備が破損するリスクが高すぎます

5. **第22条 禁止事項・強制解約** で、講師の指示に従わなかった場合公序良俗に反する行為があれば強制解約される旨が記載されていますが、"魔法"という非現実的サービス内容に絡めて規定するのは適切ではありません。

総じて、この規約便器に関する内容ではなく、架空の"魔法専門学院"のサービス内容について記載されており、実在する学校規約としては全く不適切な内容になっています

2024-03-10

七尾市住宅被害補償の試算

  • 被害戸数: 20,000戸とする
  • 補償額: 1戸あたり平均1,000万円とする

合計: 2,000億円

あれ???そんなに高くない!1戸あたり3,000万円出して完全に建て替えてもたったの6,000億円…!

出そうよニッポン!出そうよ岸田内閣大阪万博なんかやめちまってさあ

人権なんて制度が間違ってるっていうならそう言ってほしい

変に人権尊重とか言われてるから自分が生きていてもいいって勘違いちゃうだろ。

みんな本音では役に立たない人間とか、迷惑をかける人間とか、ちゃんコストを払わない人間かには死んでほしい、いなくなってほしい、目の入らないところで消えてほしい、もし苦しんでいるならそのまま苦しんでほしいって思ってるわけじゃない。

そうだから本音ではそいつらに人権っていう無条件での何らかの補償をするための自分負担っていうのを許容できない、ってことなんでしょ。

社会構成する時のルールとして、人権特に生存権なんてものがなければそんな前提は全くいらなくなるわけだから、ムダで邪魔で汚くて役に立たない迷惑をかけるだけの人なんていらない、って言えるわけじゃない。

みんな本音ではそうしたいならそうしたいって言ってくれよ。

勘違いするだろ。

植松聖の事件とかをちゃん批判してるんだから生存権があっていいって思って発言してるのかと思ってたのに、コストを払えないとか迷惑をかけるならやっぱり死んでくれたほうがいいって、皆内心では思ってて、結局そう言ってるようなもんじゃない。

違うなら、どう違うのかわかるように説明してくれよ。手続きだけか? 現行法でそうなってるからってだけか?

anond:20240309171028

「役に立たない人はいなくていい」だと、その先は選民思想になって息苦しい世界になるんよ

 

粛清世界だよ

後進国でも働けない人は乞食なり、見世物小屋なりで自活してるから生きていてもいいけど、

日本で働けない人って社会補償で支えないといけないじゃん?そう言う連中はやっぱり生きてちゃ駄目だと思うんだ。

下手な後進国より幸福度が低く、物価考慮した実質的可処分所得も低い日本人が、

なんで生きてちゃ駄目な人間にだけ先進国レベル福祉提供し、

健全労働者がその為に、給料の6割を持っていかれるんだから不満は当然のものだと思うし、

そんなお荷物社会から切り捨てよって意見は今後ますます強くなっていくのも必然だと思う。

2024-03-06

前職が社会保険がない会社だった

前職って言っても20年くらい前

正社員で2年働いてた会社

社会保険がないか国民健康保険自分で払ってた。

法人格を持った会社正社員や、従業員5人以上の個人事業所で働く従業員は、社会保険への加入義務があるので違法ということになるけど、今頃役所に何か言ったところで、会社にはなんのおとがめもないし、自分補償とか出るわけでもないし、言うだけ無駄か。。

anond:20240306031332

そりゃあなた煙草匂いが嫌いじゃないだけで、世の中には煙草匂いが嫌いな人がたくさん居てその人たちに害を与えつつ何の補償もしないのだから煙草のものが制約されて当然でしょ。

2024-03-05

anond:20240305140725

週刊紙被害者顔出さないのは大体でっち上げらしいな

名誉毀損だと200 マン程度のはした金で週刊紙が負けるらしい

今回松本がすごいのは休んで休業補償分の数億で訴えたところ

文春が涙目になってるらしいな

だいごがいってたよ

2024-03-01

[] 仮説: 日本人思考を要する善悪問題が苦手

Youtube外国人が「日本で財布を落としたらどうなるか」を検証していた。

想像通り、検証対象となった市民50人全員が落とし主の外国人に財布を返したのである

これを見て「日本人は素晴らしいなぁ」と思ったわけだが、少し気になることがあった。

例えば「単に賃上げするだけでは名目しか上がらず、実質賃金はむしろ低下するかもしれない」といった問題に対し「物価に追いつく賃上げを」などと無意味なことをやっているのは、「労働者に高い賃金を払うのが善だ」という単純な発想に基づいているからでは?

あるいはウクライナロシア問題で、「ウクライナ武器供与して反転攻勢を!」などと言うのは、ロシアが悪でウクライナが善だから、善に勝って欲しいという単純な発想に基づいているからでは?

経済政治法律問題は、残念ながら「共感」に基づくほど間違った判断を下しやすいと言われることがある。

誰かが殺人犯と言われた時、論理的証拠を提出するべき時に「私は家族が殺されたのが憎い!だから被疑者死ぬべきだ!」と言って、被疑者冤罪可能性を考慮に入れずに報道され、その結果、報道への共感によって取り返しのつかない冤罪に容易に繋がったとしたら?袴田事件だってそうだろう。

経済もっと複雑だ。経済には事実判断価値判断区別必要だが、ミクロ経済学が取り扱っているのは概ね事実判断と言われる。無差別曲線ゲーム理論事実判断である

それに対し価値判断とは「なにをすべきであるか」という問題のことだ。日本が国として何をすべきか、という話をしているときに、特定集団だけを贔屓にするわけにはいかない。

例えばパレート最適性について考慮し、誰かが損をする場合補償を与える方法を考えなければならない。

それを「私たち税金を一体何に使っているんだ!」という感情論補償原理を無に帰することは、典型的日本人がまさに陥りがちなことだろう。

補償税金の正しい使い方であるから自分利益にならないという理由だけでは正しいことは言えない。

ひろゆき氏が「政治家にはサイコパス必要なんですよ」と言っていたが、それは「共感能力ではなく、論理によって判断することのできる人間必要である」という意味だと私は思う。

まあ、こいつもこいつで、補償のことを話さずに「ハンコ業界を滅ぼして効率化を!」などと言いそうな雰囲気から感情論であることに違いはないが、論理には前提知識がある程度必要であるということでもある。

基礎知識のある人であれば、貨幣供給量が増えれば貨幣価値が低下すると考えるだろう。しか知識のない感情派は、「お金が多いほどいい」「通貨発行権を駆使すればいい」と言い始め、貨幣価値が低下しないという前提のもとで国家経済悪化させようとする。

経済名目値ではなく、実質値を向上させるにはどうするか。その議論のためには確かな情報知識必要であるはずだが、短絡的な善悪を持ち出すことによって「物価高に追いつく賃上げを」などと、スタグフレーションがなんであるかも知らずに言い始めるわけである

かに小学生でもわかるような善悪問題において正しい行動をするのは日本人の良い点だと言える。外国では「見られていなければ悪事を行ってもいい」と言わんばかりの連中が巣食っているからだ。

しか経済政治法律。そういった「高度な知識を伴わなければ善悪判断を間違えるだろう」というシナリオで、日本人は落第点を取る可能性が高い。

経済であればミクロ経済学マクロ経済学教科書知識ぐらいは必要であるが、日本人は哲学にも疎く、相対主義蔓延るので、「経済論はたくさんあるし、どれもが正しいことを言っているに違いない」と言う相対主義的な認識を持っている可能性が高い。

結局、短絡的な善悪観でミツバチの巣をつついたような行動しかしないのが、他の国の人にもバレているだろう。

しかにそれはそれで社会秩序の維持にはなっているから、良いことかもしれない。

しか経済政治などにおいては別だ。正しい知識に基づいた善というのは、正しい内容を選んで勉強をする努力必要なのである。どの論も平等だと相対主義的に考えている連中が、パヨク理論に陶酔し、発狂しているのを見たか

2024-02-24

アメリカ内乱が起きる

現状、議員になるには移民政策を歓迎するといい

移民生活無償補償する代わりに

票をくれ!

いうわけですね

反対する市民の数より移民持って来ればいいんで

余裕で勝てる

市民税金で苦しめられて

移民仕事もせずプラプラ

起こるわ、内乱

銃もあるもの

2024-02-22

松本VS文春すっかり話題にならなくなっちゃった

文春の訴状記事うっすーと思ったがそもそも訴状が薄いので大して語る事がなかったっぽい

文春記事の何が事実で何が虚偽なのかを書いてないとか

5億円は慰謝料(not休業補償)ってのは額の桁を間違ってないかとか突っ込まれてるが

こんなんで勝てると思ってるとは思えないし、証人ドタキャンする可能性のみに賭けてるのか?

2024-02-20

SNS私刑蔓延している今、旧来メディア保護必要だと思う。

具体的には

・良質な報道を維持する為の、主張不問・用途不問・会社規模不問の潤沢な財政支援

記者の氏名と所属を隠しての取材権利補償

SNSでの批判的な引用刑事罰

くらいは必要じゃないか

とにかく、旧来メディアもっと力を持って政権監視をして貰わないといけないし、

それをSNSブレーキを掛ける構図は阻止しないといけない。

それで得するのは自民だけだ。

2024-02-17

元本割れするけど生命保険を解約

現在契約

  • 年8.7万円を40年払いで合計350万払う
  • 満期の解約なら積立金と合わせて350万戻る(予定)
  • 途中で三大疾病か死亡で300万
  • 一般保険料控除で10%程度の節税

保険内容はそこまで不満はない

しかし加入時に最大のデメリットを見落としていた

職場に押しかけてくる若いねーちゃんを無下に扱うと、周りの目が気になる

一応セールスじゃなくて、契約内容の確認らしいのだが、ついでに見直しプランを持ってくる

いらないといっても持ってくる

見直すと補償が増えて総額が安くなりますよ→払込期間を圧縮して利息の効果ごまかしているだけ

毎回説明を聞いて断るのも疲れた

今のところ50万払い込んでいて、今解約すると40万しか戻らないのでマイナス10万(控除を考えればもう少しマシ)

でも冷静に考えると40万を投資信託10年おくだけで十分回復しそう

何より担当と会わなくてすむ

高い勉強代だった

2024-02-16

anond:20240215084540

>そのような男性を受け入れることができるの?

言ってる意味からないんだけど、なんで受け入れなきゃいけないの?

好きにしろ

好きにするのが目的だろ

その人の素が素敵なら好きになる人はいるでしょ

な、なんで補償求めてくるの?きもい

女がよく「自分のために好きな化粧してる」「好きだからスカートはいてる」とかいうじゃん

あれと同じことしていいよって言ってるわけで

スカートはかなくいいっていうけど、じゃあ女をおりてパンツスタイルの女を男性は受け入れられるの?」って挑戦的にこられても

え、きっしょ ってならない?

「いや好きにしたらいいんじゃないんですか」「パンツスタイルでも好きな人全然いるでしょ、その人がまともで個性があって波長があえば」と。

どうしてこの感覚からないの?

自分選択の結果を相手押し付けるの?(実際押し付けなくても、発想だけで変だからね?)

呼吸するように他責なの?

2024-02-11

anond:20240211200057

仮に社会のガンの氷河期世代が7割だとして、

7割が社会のガンの世代による損失はどんなに3割が頑張っても補償できないレベル

氷河期世代を全てガン認定するのは当然の結論では

開示請求ビジネス

ツイッターでの誹謗中傷に対して開示請求して、相手から何十万とか何百万貰ったってVtuberとかで聞くんだけど


誹謗中傷の頻度や罵詈雑言レベルが分からいからなんとも言えないんだけど、それは貰いすぎではと思ったり

悪口言われたから何十万とか、現実世界ではほとんどない気がするんだけど、ネットだと有りなんかねえ

開示請求増えると弁護士はよろこぶから、一時期の過払い金返還請求ビジネスみたいなんもなのかなあとか、それ以上に、それなら自分会社で受けてきた罵詈雑言荒らし補償してくれないかなあって思ってしま

録音とかしてなかった自分が悪いんだけどさ

まりなんか、色々バランス悪くない?みたいな気持ち

Vとかが受けてる誹謗中傷の酷さの実態にもよるけども

2024-02-04

anond:20240204024533

補助金の仕組みわかってる?

厚生経済学ではパレート最適性っていって、1人以上が満足できて誰も損をしないならその施策が良しとされる

実際にはそういうことがないから、損を被る人に補償を与える形で対応するのが厚生経済学で言われていること

経済ってのは別に利益だけを最大化したいんじゃなくて、国民全員が幸せになるのが目的なんだよ

農家国民であることを忘れるな

2024-02-02

anond:20240202150247

セックスが嫌だったんだからソレの補償を求めただけで、何も得してないよね プラマイゼロになるようにお金を渡すんだもの それとも全ての女性相手が誰であれセックスで傷つくことはないとでも思ってんの?レイプって犯罪自体否定するの?

2024-02-01

anond:20240131225617

ギグワークでも頑張れば普通に稼げるよ

ただ人並みに稼ごうと思うと仕事を割り振る企業とかカネを払う社会人の都合に合わせる必要があるから時間的自由はいうほどし、結局サラリーマン在宅ワークと大差ない、むしろ社会補償ない上に向こうはこっちを使い捨てコマくらいのノリで扱うから気合い入れて交渉しないと駄目って状態になり、サラリーマン派遣やれるならサラリーマンやったほうが楽でそういうのに向いてない社会不適合者のニート予備軍くらいしか、って所に落ち着く

2024-01-30

anond:20240130091531

1話ずつの尺の関係で話の順番を変えるとか削るとか人気やら役者関係キャラ性別変えるとかの話を原作者確認して決めたなら問題無い

だけど間に入ってる編集者が「もう(変える事が)決まっちゃってる」って事で内緒にしたり「今更変えたら時間予算も足りなくなるけどアナタ補償します?」とか原作者を脅したりしてるのが現状で

だったらトラブル回避のため最初からドラマアニメ化NGにしてる原作者も多い

なろうの作者は売れたら万歳プライドの無い人たちだから改変して人気が上がるならむしろラッキーくらいに思ってるだろ

原作がそっちに流れるのはむしろ道理というかTV局や編集側が過去原作者トラブルで学ばず意識変わることなく都合の良い原作探しにシフトしてってるだけって話

2024-01-29

anond:20240129165847

ケガした自分補償して欲しいんだよね、わかるよー🥺

anond:20240129102346

理屈が合うかどうかが重要だと思うんだけど、

この場合徴兵されたせいでマイナスの要因が生まれるのでそれを補償しようってのは真っ当な理屈だと思う。

んで、それが男女平等に反するというのは全然理屈に合わないわけで、その理屈を通せないのは政府とか行政としておかしい。

そういうおかしな事が罷り通ってしまうのが韓国が抱える病理な気がするなぁ。

2024-01-28

三大いまだに旧名称で呼ばれがちなもの

X(旧Twitter)

テーブルマーク(旧加ト吉)

あと一つは?


ジャニーズ事務所補償業務マネジメントに分社しているのでノーカンです

2024-01-26

anond:20240126183251

9.「平和基本法から佐藤優現象〉へ

 〈佐藤優現象〉を支えている護憲派の中心は、雑誌としては『世界』であり、学者では山口二郎和田春樹である。この顔ぶれを見て、既視感を覚える人はいないだろうか。すなわち、「平和基本法である。これは、山口和田らが執筆し、共同提言として、『世界』一九九三年四月号に発表された。その後、二度の補足を経ている(56)。

 私は、〈佐藤優現象〉はこの「平和基本法からの流れの中で位置づけるべきだと考える。

 同提言は、①「創憲論」の立場、②自衛隊合憲化(57)、③日本経済的地位に見合った国際貢献必要性、④国連軍国連警察活動への日本軍の参加(58)、⑤「国際テロリスト武装難民」を「対処すべき脅威」として設定、⑥日米安保の「脱軍事化」、といった特徴を持つが、これが、民主党の「憲法提言」(二〇〇五年一〇月発表)における安全保障論と論理を同じくしていることは明白だろう。実際に、山口二郎は、二〇〇四年五月時点で、新聞記者の「いま改憲必要なのか」との問いに対して、「十年ほど前から護憲立場から改憲案を出すべきだと主張してきた。しかし、いまは小泉首相のもとで論理不在の憲法論議が横行している。具体的な憲法改正をやるべき時期ではないと思う」と答えている(59)。「創憲論」とは、やはり、改憲論だったのである

 同提言の二〇〇五年版では、「憲法九条の維持」が唱えられているが、これは、政権が「小泉首相のもと」にあるからだ、と解釈した方がいいだろう。「平和基本法」は、戦争をできる国、「普通の国」づくりのための改憲である。同提言軍縮を謳っているが、一九九三年版では、軍縮は「周辺諸国軍縮過程と連動させつつ」行われるとされているのだから北朝鮮中国軍事的脅威が強調される状況では、実現する見込みはないだろう(60)。また、「かつて侵略したアジアとの本当の和解」、二〇〇五年版では、周辺諸国への謝罪過去清算への誠実な取組みの必要性が強調されているが、リベラル過去清算は終わったと認識しているのであるから、これも実効性があるとは思えない。要するに、同提言には、論理内在的にみて、軍事大国化への本質的な歯止めがないのである

 佐藤が語る、愛国心必要性(61)、国家による市民監視(62)、諜報機関の設置等は、「普通の国」にとっては不可欠なものである佐藤饒舌から私たちは、「平和基本法」の論理がどこまで行き着くかを学ぶことができる。

 馬場は、小泉純一郎首相(当時)の靖国参拝について、「今後PKOなどの国際的軍事平和維持活動において殉死殉職した日本人の慰霊をどう処理し追悼するか、といった冷戦後平和に対する構想を踏まえた追悼のビジョンもそこからは得られない」と述べている(63)。逆に言えば、馬場は、今後生じる戦死者の「慰霊追悼施設必要だ、と言っているわけである。「普通の国」においては、靖国神社でないならば、そうした施設はもちろん、不可欠だろう。私は、〈佐藤優現象〉を通じて、このままではジャーナリズム内の護憲派は、国民投票を待たずして解体してしまう、と前に述べた。だが、むしろ、すでに解体は終わっているのであって、「〈佐藤優現象〉を通じて、残骸すら消えてしまう」と言うべきだったのかもしれない。

 ここで、テロ特措法延長問題に触れておこう(64)。国連本部政務官川端清隆は、小沢一郎民主党代表の、テロ特措法延長反対の発言について、「対米協調」一辺倒の日本外交批判しつつ、「もし本当に対テロ戦争への参加を拒絶した場合日本には国連活動への支援も含めて、不参加を補うだけの実績がない」、「ドイツ独自イラク政策を採ることができたのは、アフガニスタンをはじめ、世界の各地で展開している国連PKOや多国籍軍に参加して、国際社会を納得させるだけの十分な実績を積んでいたかである。翻って日本場合多国籍軍は言うに及ばず、PKO参加もきわめて貧弱で、とても米国国際社会理解を得られるものとはいえない」と述べている(65)。

 元国連職員吉田康彦は「国連憲章の履行という点ではハンディキャップなしの「普通の国」になるべきだと確信している。(中略)安保理決議による集団安全保障としての武力行使には無条件で参加できるよう憲法の条文を明確化するのが望ましい」と述べている(66)。川端吉田の主張をまとめれば、「対米協調一辺倒を避けるため、国連PKOや多国籍軍軍事活動積極的に参加して「国際貢献」を行わなければならない。そのためには改憲しなければならない」ということになろう。民主党路線と言ってもよい。今の護憲派ジャーナリズムに、この論理反論できる可能性はない。「8」で指摘したように、対北朝鮮武力行使容認してしまえば、改憲した方が整合性があるのと同じである

 なお、佐藤は、『世界』二〇〇七年五月号に掲載された論文山川均の平和憲法擁護戦略」において、「現実国際政治の中で、山川ソ連侵略性を警戒するのであるから、統整的理念としては非武装中立を唱えるが、現実には西側の一員の日本を前提として、外交戦略を組み立てるのである。」「山川には統整的理念という、人間努力によっては到底達成できない夢と、同時にいまこの場所にある社会生活改善していくという面が並存している」と述べている。私は発刊当初この論文を一読して、「また佐藤柄谷行人への点数稼ぎをやっている」として読み捨ててしまっていたが、この「9」で指摘した文脈で読むと意味合いが変わってくる。佐藤は、「平和憲法擁護」という建前と、本音が分裂している護憲派ジャーナリズムに対して、「君はそのままでいいんだよ」と優しく囁いてくれているのだ。護憲派ジャーナリズムにとって、これほど〈癒し〉を与えてくれる恋人もいるまい(67)。

10.おわりに

 これまでの〈佐藤優現象〉の検討から、このままでは護憲派ジャーナリズムは、自民党主導の改憲案には一〇〇%対抗できないこと、民主党主導の改憲案には一二〇%対抗できないことが分かった。また、いずれの改憲案になるにしても、成立した「普通の国」においては、「7」で指摘したように、人種差別規制すらないまま「国益」を中心として「社会問題」が再編されることも分かった。佐藤沖縄でのシンポジウムで、「北朝鮮アルカイダの脅威」と戦いながら、理想を達成しようとする「現実平和主義」を聴衆に勧めている(68)が、いずれの改憲案が実現するとしても、佐藤が想定する形の、侵略植民地支配反省も不十分な、「国益」を軸とした〈侵略ができる国〉が生まれることは間違いあるまい。「自分国家主義者じゃないから、「国益」論なんかにとりこまれるはずがない」などとは言えない。先進国の「国民」として、高い生活水準や「安全」を享受することを当然とする感覚、それこそが「国益」論を支えている。その感覚は、そうした生存の状況を安定的保障する国家先進国主導の戦争積極的に参加し、南北格差固定化を推進する国家―を必要とするからだ。その感覚は、経済的水準が劣る国の人々への人種主義、「先進国」としての自国を美化する歴史修正主義の温床である

 大雑把にまとめると、〈佐藤優現象〉とは、九〇年代以降、保守派大国路線に対抗して、日本経済的地位に見合った政治大国化を志向する人々の主導の下、謝罪補償必要とした路線が、東アジア諸国民衆の抗議を契機として一頓挫したことや、新自由主義の進行による社会統合破綻といった状況に規定された、リベラル左派危機意識から生じている。九〇年代東アジア諸国民衆から謝罪補償を求める声に対して、他国の「利益のためではなく、日本私たちが、進んで過ちを正しみずから正義回復する、即ち日本利益のために」(69)(傍点ママ歴史清算を行おうとする姿勢は、リベラル内にも確かにあり、そしてその「日本利益」とは、政治大国を前提とした「国益」ではなく、侵略戦争植民地支配可能にした社会のあり方を克服した上でつくられる、今とは別の「日本」を想定したものであったろう。私たちが目撃している〈佐藤優現象〉は、改憲後の国家体制に適合的な形で生き残ろうと浮き足立リベラル左派が、「人民戦線」の名の下、微かに残っているそうした道を志向する痕跡消失もしくは変質させて清算する過程、いわば蛹の段階である改憲後、蛹は蛾となる。

 ただし、私は〈佐藤優現象〉を、リベラル左派意図的計画したものと捉えているわけではない。むしろ無自覚的、野合的に成立したものだと考えている。藤田省三は、翼賛体制を「集団転向寄り合い」とし、戦略戦術的な全体統合ではなく、諸勢力からあいもつあいがそのまま大政翼賛会に発展したからこそ、デマゴギーそれ自体ではなく、近衛文麿のようなあらゆる政治立場から期待されている人物統合象徴となったとし、「主体が不在であるところでは、時の状況に丁度ふさわしい人物実態のまま象徴として働く」、「翼賛会成立史は、この象徴人物の未分性という日本政治特質をそれこそ象徴的に示している」と述べている(70)が、〈佐藤優現象〉という名の集団転向現象においては、近衛のかわりに佐藤が「象徴」としての機能果たしている。この「象徴」の下で、惰性や商売で「護憲」を唱えているメディア、そのメディア追従して原稿を書かせてもらおうとするジャーナリスト発言力を確保しようとする学者、無様な醜態晒す本質的には落ち目思想家やその取り巻き、「何かいいことはないか」として寄ってくる政治家や精神科医ら無内容な連中、運動に行き詰った市民運動家、マイノリティ集団などが、お互いに頷きあいながら、「たがいにからあいもつれあって」、集団転向は進行している。

 ところで、佐藤は、「仮に日本国家国民が正しくない道を歩んでいると筆者に見えるような事態が生じることがあっても、筆者は自分ひとりだけが「正しい」道を歩むという選択はしたくない。日本国家同胞日本人とともに同じ「正しくない」道を歩む中で、自分が「正しい」と考える事柄の実現を図りたい」と述べている(71)。佐藤は、リベラル左派に対して、戦争に反対の立場であっても、戦争が起こってしまたからには、自国国防、「国益」を前提にして行動せよと要求しているのだ。佐藤賞賛するような人間は、いざ開戦となれば、反戦運動を行う人間異端者扱いするのが目に見えている。

 この佐藤発言は、安倍晋三首相の目指していた「美しい国」づくりのための見解とも一致する。私見によれば、安倍の『美しい国へ』(新潮新書、二〇〇六年七月)全二三二頁の本のキモは、イランでのアメリカ大使館人質事件(一九七九年)をめぐる以下の一節である。「(注・反カーター陣営の)演説会で、意外に思ったことがある。人質事件に触れると、どの候補者もかならず、「私は大統領とともにある」(I am behind the President.)というのだ。ほかのことではカーターをこきおろす候補者が、そこだけは口をそろえる。/もちろん、人質にされている大使館員たちの家族配慮するという意図からだろうが、アメリカ一丸となって事件対処しているのだ、という明確なメッセージを内外に発しようとするのである国益からむと、圧倒的な求心力がはたらくアメリカ。これこそがアメリカの強さなのだ。」(八七~八八頁)

 文中の、「人質事件」を拉致問題に、「大統領」を安倍に、「アメリカ」を日本に置き換えてみよ。含意は明白であろう。安倍は辞任したとはいえ総連弾圧をめぐる日本言論状況や、〈佐藤優現象〉は、安倍の狙いが実現したこと物語っている。安倍政権は倒れる前、日朝国交正常化に向けて動きかけた(正確には米朝協議の進展で動かされたと言うべきだが)が、こうなるのは少なくとも今年春からは明らかだったにもかかわらず、リベラル左派の大多数は、「日朝国交正常化」を公然と言い出せなかった。安倍政権北朝鮮外交に敗北したのは明らかである。だが、日本リベラル左派安倍政権ときに敗北したのである

 〈佐藤優現象〉は、改憲後に成立する「普通の国」としての〈侵略ができる国〉に対して、リベラル左派の大部分が違和感を持っていないことの表れである侵略植民地支配過去清算在日朝鮮人人権擁護も、そこには含まれる)の不十分なままに成立する「普通の国」は、普通の「普通の国」よりはるかに抑圧的・差別的侵略的にならざるを得ない。〈佐藤優現象〉のもとで、対北朝鮮武力行使の言説や、在日朝鮮人弾圧の言説を容認することは、戦争国家体制に対する抵抗感を無くすことに帰結する。改憲に反対する立場の者がたたかうべきポイントは、改憲護憲(反改憲)かではない。対北朝鮮武力行使容認するか、「対テロ戦争」という枠組み(72)を容認するかどうかである容認してしまえば、護憲(反改憲)派に勝ち目はない。過去清算も不十分なまま、札束ではたいて第三世界諸国の票を米国のためにとりまとめ、国連民主的改革にも一貫して反対してきた日本が、改憲し、常任理事国化・軍事大国化して、(国連主導ではあれ)米軍中心の武力行使を容易にすることは、東アジア世界平和にとって大きな災厄である(73)。

改憲戦争国家体制拒否したい人間は、明確に、対北朝鮮武力行使の是非、対テロ戦争の是非という争点を設定して絶対的に反対し、〈佐藤優現象〉及び同質の現象を煽るメディア知識人等を徹底的に批判すべきである

(1)岩波書店労働組合「壁新聞」二八一九号(二〇〇七年四月)。

(2)ブログ「猫を償うに猫をもってせよ」二〇〇七年五月一六日付。

(3)ただし、編集者佐藤右翼であることを百も承知の上で使っていることを付言しておく。〈騙されている〉わけではない。

(4)「佐藤優という罠」(『AERA』二〇〇七年四月二三日号)中のコメントより。

(5)インターネットサイトフジサンケイ ビジネスアイ」でほぼ週一回連載中の〈 Permalink | 記事への反応(0) | 18:37

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