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はてなキーワード: 新規採用とは

2024-04-06

在宅勤務できなくなった

弊社、コロナ禍の時は在宅勤務OKで、それを機に遠方に引っ越したり実家に戻ったりする人も何人かいたんだけど、新社長がいきなり方針転換して「毎日出社」に変わってしまった。

新規採用も遠方在住者はNGになった。

そのせいで退職する人もぽろぽろ出てきてるんだけど、そういう人ってやっぱりリモートワークできるところに転職するのかな。

今でもリモートメインにしてる会社って結構あるんだろうか。

2024-02-25

時給1500円未満の会社倒産するべきなら、役所学校倒産だね

まず頭に入れてほしいのが、1500✖️8✖️21=252,000円という数字だ。

これが、「時給1500円未満しか払えない会社は潰れろ」のデッドライン

このゴールポストを動かすのは駄目だよ。ゲームが壊れちゃう

さて、ひとまず人事院行政職員俸給表を見てもらおう。

https://www.jinji.go.jp/kankoku/r5/pdf/22_5kankoku_kyuuyo_bekki.pdf

ちゃんと令和5年のバージョンだよ。ここから https://www.jinji.go.jp/kankoku/r5/r5_top.html 持ってきました)

この表の1級10号俸172,000円が高卒新規採用初任給。1級25号俸196,200円が大卒新規採用初任給だ。

うむ。完全にアウトだね。

全然足りていない。

まあ時給1000円のラインは超えているから「沖縄バイトしてた方がマシ」ではないだろうね。

でも、1500円にラインを引いたらもう議論する価値さえない。カスだ。

社会人経験者以外は採用しないようにしないと駄目だ。


さあ次は東京都公立教員採用ポータルを見てみよう。

https://www.kyoinsaiyopr.metro.tokyo.lg.jp/environment/environment.html

初任給はどれぐらい?

なんとビックリ大学卒(2級9号給)だと254,000円で最低ラインを超えるんだ!

でもこれにはからくりがある。

教員には残業代が出ないってこと。

まあ7時半に職場に来て16時半に帰ればいいだけではあるよね。

テストの採点ぐらい自習中に終わらせればいいし、家庭訪問なんてしなけりゃいいだけだ!自助努力が足りないのが悪い!

短大卒の場合は234,100円からスタートなのでデッドラインを下回っている。

議論価値なし。短大しか出てないような奴に教員になる資格なし。

そんな奴を雇う連中に教育者資格なし。あっ、これ俺が言ってることじゃなくて「はてなーが言ってる主張を元に現状の教職員供与について考えたらこういう結論になるよね」って話だから

俺は別に実質時給1000円未満であっても子供勉強教えてくれる人はありがたいと感じてるよー。


さて、どうする?

もう一度言う。ゴールポストを今更動かすのはナシだよ。

君たちの考えを教えて?


PS

元増田さん頑張ってください><

サラリーマンフリーランス社会にぶら下がってた方が脳みそ使わないで楽ちんな日本社会経営者やってるの立派だと思います><

経営者やけど、最低賃金1500円が目標っていわれてるけど、年収換算で288万円もするんだぞ。払えるわけないじゃん

2024-02-01

anond:20240201142951

そういうインデックスファンドアノマリーについては色んな本に書いてあるよ。先日亡くなった山崎元氏も新規採用された銘柄ってのはちょっと上がるってちゃんと書いてる。

https://media.rakuten-sec.net/articles/-/30699

気になるならTOPIX買えば?

2023-12-31

クラスで一番の嫌われ者だった彼が地方公務員になって無双するお話 part.5/7

前 https://anond.hatelabo.jp/20231231221403

もう五つ目になる。これを含めて残りは二つ。早いものだ。

あれからすぐのことだった。うちのグループでやってた仕事がF君のグループに移った関係で、彼に引継ぎをする必要があった。公共施設を借りている土地の借地料を支払う事務なのだが、これがまた面倒だった。

民間だと、借地料はおそらく毎年固定だと思う。当市だと、しち面倒くさい計算をして毎年借地料を算出せねばならなかった。数十年のインフレに応えるための仕組みなのだが、正直ない方がよかった。

算定基礎としての固定資産税評価額を求めるには、資産税課に行く必要があった。ある日の陽が沈む直前、F君を連れて税務部がある棟に入った。すぐそこにある資産税課に入ると、夜当番だろうか、何人かの職員が残っていた。ちなみに夜になる頃に行ったのは、昼に行くと税金システムパソコン占拠して迷惑をかけるからだ。

自分が先に資産税課に入ったのだが、そこに女性職員がいた。といっても18才の子だ。今年入ったばかりの。新人職員が数十人並んで、全ての部署を詣でて周る行事4月にあるのだが、その時にいたはずだ。労働組合イベントにも居たかな。ファッション瀟洒な子で、普段仕事でも薄ピンクひらひらスカートを履いてる。

の子(Cちゃんとする)は、夜当番のようだった。自分の席でチョコレートを齧ってたよ。退屈そうにスマホ操作してた。顔つきは暗い感じで、ショートカットだった気がする。隣に同期の女性職員(※この子も夜当番)がいて、「ねえ、これ食べる? めっちゃうまいよ。ヤバいって!!」とチョコを渡して、一緒に仲良く食べていた。そんな様子を、先輩や上司の人が優しく見守っていた。

民間企業の人から見たら、こういうのは「温すぎる」って思われるかもしれんが、俺はこれくらい職場に余裕があった方がいいと思ってる。今勤めてるフリマアプリ会社でも、若い子に限っては緩い雰囲気でやれてる。仕事中にお菓子食いながら談笑してもOKだ(もちろん仕事できてるのが前提)。

この時だった。Cちゃんが、俺の後ろからF君が入ってきたのを見ると、飛び上がるように席を立った。トイレに向かった。いや、どこに行ったのか俺にはわからないよ。トイレの方向だったというだけで。

俺は税金システムパソコンに座って、F君に土地賃貸人税金額の調べ方を教えていた。F君は計算分野の飲み込みが早い方で(逆に文章読むのが苦手らしい)、あっという間に要領を掴んで、もう俺はいらないだろうとなった。後は時間に任せるだけだ。

そうこうしてるうち、Cちゃんが帰ってきた。自分の席に座った。その時のCちゃんは、化粧を直してたし、髪もセットしていた。オシャレ素人自分でもわかった。明らかに違っている。もうチョコレートは齧らないようだった。スマホも見ていない。黙ってちょこんと座っている。

そしたらさ、ある瞬間だった。F君が、Cちゃんちょっと眺めて、「Cさん」って呼んだんだよ。彼女椅子から飛び上がって、いや、マジで飛び上がってF君のところに向かってた。「なんですか?」って普段よりも低い声でやりとりしながら、システム操作方法をF君に教えていた。ほかにもあれしますか、これしましょうかって、丁寧にやりとりしていた。俺が知ってるCちゃんは、もっとギャルみたいなキャラクターだった。こんな落ち着きキャラではない。

この時のF君は、30才が近かった。年齢が10才ほど違っても、意外とそういう関係が成立するのかもしれないと思うと感慨深かった。ちなみに俺の結婚相手は同い年だった。若手職員カップル成立を目的とした労働組合イベントで知り合った。

《ここから本筋を離れる~》

この年度の末に、Cちゃん退職した。半年の試用期間の中で「適性なし」と判断されたようで、本採用を告げられなかった。無念……。

こういうのは嫌いだ。そりゃあ、本採用にならない若手がいてもおかしくないんだろうけど。でもさ、若者じゃん。将来どうなるかなんて、わからないじゃん。それなのに今がダメからって、そんな理由で人を斬るのは、ちょっと時期尚早にすぎるんじゃないのって、当時は感じていた。

試用期間でクビになる職員なんて、これまでに聞いたことがない。これまでは全員採用されてたはずだ。人事が方針転換したんだろうか。けど、俺はこういうのは間違いだと思ってる。確かに、Cちゃんは派手なメイク衣装で出勤してるし、勤務時間中にお菓子食べてるし、定時後に帰る際にはかん高い声で「○ちゃんバイバーイ!!」って恥ずかし気もなく叫んだりして、観てるだけで恥ずかしくなったこともある。

でも、若手だからこそ、もっと見守るべきだと思う。誰が将来どんな人間に成長するかなんて、わからないじゃん。まだ19になる齢なんだから。本採用したら後戻りできないのはわかるけど。

ちゃんと直接関係はないのだが、これ以降に新規採用された職員も、本採用を告げられずに消えていく人が毎年いた。

明らかな適性不足が理由だったら、まだ許せなくもないが……実は、福祉課に配属になった新規採用職員が、入庁して約四か月で妊娠したんだよな。それで産休を取ることになった。すでに別の子どもがいる職員だったから、育休とのコンボ☆だったのかもしれない。

その話を聞いて、福祉課の女性職員は「新人なのに産休なんてありえない」「ね、本当にあり得ないよね。常識ないの?」とか話してたっけ。これは、よく覚えてない。

それで何が問題かというと、その妊娠した福祉課の後輩は――本採用を告げられなかったのだ。うん、わかるよ。人事課の考え方は。半年間で本採用に値するか確認しないといけないんだから、夏前に産休とったら本採用は難しいよな。でも、そういう問題じゃないだろ。

そして、労働組合本体も、女性部も、あの子を助けられなかった(あえて助けなかった?)。あの子は、確かに入庁してすぐに妊娠したけど、でもまともな職員だった。数ヶ月しか一緒に働いてないけど、市民思いの職員だった。常識はある子だった。

この日記の冒頭で、俺がもう転職してるって話したけど、こういうことが積み重なって公務職場を信頼しなくなっていった。公務員の仕事が単純にキツかったのもあるが。それは認める。俺は、そこまで向いてなかった。そんなこんなで、30才になる頃にリクルート登録して転職活動を始めた。

《~ここから本筋に戻る》

暗い話はさておき。というわけで、F君はまあまあモテていた。それなりの大学出てるし、それなりの会社にいたしな。見た目はフツーだし、ちょっと話しただけだと人柄もフツーに見える。

からすると、なんでモテるのかわからなかった。顔はフツメンだったし、体つきは中肉中背だったし、性格は暗かった。性別は違うけど、池田エライザムード暗めのドラマ(Followersとか…)に出てる時に、なんかダークな表情になるじゃん。あん雰囲気だった。



また別の仕事で、とある福祉関係の機材を『ふるさと納税』に出してもらおうということで、まちおこし課までF君を含んだ数名で行ったことがある。その窓口に出てきた、若年の女性職員がいた。俺よりいくつか年下だった。まだ大学出たくらいの年齢なのに、どの市区町村でも花形仕事であろう、『ふるさと納税』の企画運営を任されていた。この子も確か、Cちゃんみたいに高校を出てすぐに市役所に入っていた。

の子事務スタッフとかじゃなくて、本当にいろんな権限(フツーに千万単位の金が動く)を上の人から委任されてて、「こいつマジですげー!」と思ったエピがいくつもある。

の子も、もう市役所を辞めて民間企業(大手コンサルティング会社)で働いてるけど、こんな子を見ると、優秀な人は民間とか公務員とか関係ないんだなって思える。


それで、この子もだった。とある選挙事務の時だったか最後開票事務(※市民会館で票をカウントしてから記者発表をする)があって、夜9時にスタートするんだよ。それまでホールで待機してるんだが、F君が二の腕に「開票従事者」の腕章を付けて立ってるわけだ。

すると、そこにふるさと納税担当者のあの子が来て、「腕章を巻けない~」って感じでまごまごしてる。F君がそれに気が付いて、「巻いてあげようか?」となってた。わざとらしかった。ちなみに、あの腕章が1人では巻きにくいのは事実だ。安全ピンを片手で扱うようにして、スーツ上着の肩辺りに針を通す必要がある。

F君の前には、ほかに2人ほど、その行為希望する女性がいて――あの時はヤバかったね。Cちゃんの時ほどじゃないけどヤバかった。複雑な気持ちだった(腐女子の方、どうかお静かに……)。

女子目線から見てモテる男って、普通は読めないものなのか? 俺には、F君が女性職員からモテ理由理解できなかった。まあ、それは『男性目線から見てモテ女性』というのが、女性から想像できないのと似てるのかもしれない。

いろいろ話してきた。もし、彼がこの日記を読んだらどう思うのだろう。初めは、本当に多くても一万字程度のつもりだったのに、ヤバい文章量になってきてる。でも、いざとなっても俺と彼との仲だから(腐女子の方、どうかお静かに!!)、なんとかなると信じている。たとえ見つかっても許してくれる、という根拠のない甘えからこんな赤裸々なことになってる。

次 https://anond.hatelabo.jp/20231231221405

2023-10-14

anond:20231014043358

教員不足は女雇いすぎと元々多かった女が産休育休時短(時短取れる人はレアだろうけど)取るようになったゆえの崩壊と思うけど、多分財務も文科もこれは口が裂けても言えないだろうな

公務員世界では(民間も同じかも?)育休中の職員も戦力として一人換算されあるところが多いのが大きな問題なのよね

正直総合的にみて、産休育休時短、離職、数値には出てこないけど頑丈さを加味すると女は0.8人力しかならん(実感としてはもっと下、個人的には0.6くらい)

のに、人数として一人換算なのがダメなのよ

しか給与男性と同じでしょ?

それなのに新規採用人数における女の割合は爆増してるから現場の人不足感は強くなる

今は男性も育休取るから、より一層ひどくなると思うよ

これは効率化だけじゃどうにもならん

ちなみにどれくらい女性割合が増えたか現在どれくらいか下に書いておく

小学校

日本小学校教員女性割合は、1993年から2023年度までの30年間で、約14.8ポイント上昇し、61.9%となりました

中学校

1993年から2023年度までの30年間で、女性割合は約12.5ポイント上昇し、41.1%となりました

高校

日本高校教員女性割合は、1992年度には22.5%でしたが、2023年度には32.9%まで増加しました。

例えば小学校の例を出すと、60%が0.8人力になってると考えると、1割強は常に不足してることになる

おまけに小学校子育て支援を何もかもなし崩し的に担うことになっちゃってるから実情はもっと酷いと思うよ

ただ、後2.3年で1学年80万人世代が来るから、この時代まで現在教員の定員を維持できればようやく余裕出るかもね

それで臨時教諭しか雇いたくないっていう事情があるのだろうなぁと思ってる

ちなみに公務員の他の現場も同じ感じです、はい

女性を1人力としてカウントするのがやめられないだろうけど、最悪でも妊婦時短は0.3人換算、育休中の人は0人換算した方がいーよホント

2023-10-02

【Q&A追加】教育現場はもう全員女性でよくない?

学校、塾などの子供に関わる仕事女性限定にしよう?

それだけで四谷大塚のようなひどい性犯罪はほぼなくなるんだよ。

一昔前ならこんな意見バカにされてたと思う。

でも今は日本版DBSの議論子供安全のためなら権利制限も仕方ないってみんな思ってるよね?

それならもう一歩踏み込もうよ。

男性の99%は性犯罪者じゃない」???

でも性犯罪者の99%は男性

男性を外すだけで性犯罪の99%がなくなる。

それにこれは小児性愛者の人たちを守ることにもなる。

小児性愛イコール性犯罪者じゃない。

それはわかる。

から前者の人が後者にならないように子供から遠ざけてあげるべき。

男女平等?なんてどうでもいいよ。

子供安全犠牲にした平等なんていらないでしょう。

もううんざりなんだよ!

なにか問題ありますか?



追記

やっぱり賛同の声が多い。

以下反対意見や疑問に答えます

人材が足りない」「レベルが下がる」「男性失業?」

今いる男性教員首にするわけじゃなくて新規採用を止めるようなのを想定してる。

採用ハードルが一気に下がるので一時的にはレベルの低い教員が増えるかもしれないけどそのうち問題なくなるはず。

今よりもたくさんの女性教員を目指す社会になる。

「すでに保育士が似たようなもの

これは気づかなかったけど確かに

保育士が圧倒的に女性なのは違和感ないし男性が入ると反発がある世界

これを小学生中学生高校生へと拡大するイメージで考えれば女性だけでも違和感ないと思う。

女性も性加害をする」「盗撮実行犯もいる」

わかってる。だから100%じゃなく99%。

でも99%減らせたらすばらしくない?

女性だけになったら女性による性加害が100%になるぞ」

草。

まじめに答えると数としては増えるけど男性のそれと同じになるとは思えないよね。

ヒステリーが」「女性ならではのいじめが」

その通りだとしても、それなら男性ならではの問題点もあるはずだしなにより性加害以上の悪影響があるとは思えない。

「暴れる男子生徒を制御できない」「女性しかいないのでテロや襲撃のリスク

現代暴力沙汰なら警察を呼ぶのが普通

言って聞かない子はどうしようもない。

とっくに男性教員が力でなんとかする時代じゃないし。

警備員のような役割だけ安全保安要員とかいって男性にやってもらえばいい。

「生徒から教員への性加害」

上に同じく警察へ。

職業選択の自由」「憲法

日本版DBSはい論破

(言ってみたかっただけ)

海外女性教員による男子への性犯罪

それが男性教員によるものより多いとかなんかそういうデータあるんですか?

(言ってみたかった2)

「今のまま男性教員だけの状況を作らせずいつも男女の教員がいればいい」

それこそどこから人材を?

「今のまま監視カメラがあればいい」

どこからお金を?

「塾は民間なので女性限定でも好きにしたらいい」

それはとっくにある。

「男女完全に分けて同性の教員だけにすれば解決

ジャニーズ問題になってる時にそれ言う?

子殺し女性が多い」

全然違う話だよね。

多様性は」「ジェンダーバイアスが」

ふわっとしてるね。

まあわからなくもないし男女の教員がいることは大事だと思うけど子ども安全と天秤にかけたらどちらを優先すべきかは明らかだと思う。

「もう世の中ぜんぶ女性でよくない?」

あくま子供安全のためのやむをえない権利制限の話をしてる。

男性社会から排除したいわけじゃないです。

基本は男女平等だいじ-⭐︎

2023-09-14

ジャニーズ問題で議題に上がらないのが不思議施策

現在ジャニーズ事務所からスポンサーが離れて行っている理由はだいたい3つあると思う

1.児童虐待行為によって国連の「ビジネス人権指導原則」に違反したことが判明し、取引企業からさないといけない

2.1についての企業からの問合せに、ジャニーズ事務所が何か月も回答しなかったことによる不信感(森永キリンの言)

3.世間的なイメージダウンによる広告効果の低下

そして問題大本である1について、再発防止策が不十分と指摘されている。

が、これは「事務所所属する未成年を0人にする」であっさり解決するのではないか

未成年が0人になれば児童虐待も起き得ない。

18歳未満の子は今後新規採用せず、今いる未成年タレントには違約金を払って一回出てもらい、18歳になったら再契約すればよい。

東電原発の取り扱いに失敗したので他の原発も止められ、

ビッグモーター保険不正使用したので保険の取り扱いを禁止された。

ならば未成年タレント不正使用したジャニーズ事務所は、未成年タレントを扱えなくなるのが道理ではないか

取引相手から見ても一番の懸念事項を回避できるように思う。

で、なぜそうしないのか理由を考えてみたが

1.未成年タレントの儲けが大きい

  少し調べてみたがこれは全くなさそうである

  今一番勢いがあるのはアラサーグループらしい。

2.内部にまだショタコンが残っていて抵抗している

  学校学習塾教師に隠れロリコンがいるのと同じ原理である

  しかしさすがに表立って抵抗するオープン変態はいないのではないか

3.競合(韓国系事務所など)に中高生青田買いされるの怖い

  これはありそうな話だと思う。

  が、これくらいのペナルティは受けるべきかと。

2023-08-09

新規採用有休があるのは、差別だよ

これさあ、これ単品で見たら別に何の問題もないと思うよ。

有休労働者権利なので自由に取っていいし、そもそも理由を言う必要もない。

でもさあ、労基法上の有給休暇に関する規定だと、有給休暇って6ヶ月間継続勤務して初めて与えられるものなんだよね(労基法39条1項)

仮にこの新採用の人が今年の4月採用されたとしたらまだ5ヶ月目に入ったばかりなので、

労基法上の定めに従えばまだ有休は発生していない筈。

それなのに有休が取れるって時点で、恵まれ特権階級にある訳で、その事に対して問題意識を持たずに手放しで称賛するのはおかしいと思う。

実際には大手企業正社員ならば6ヶ月を経ずして有休が与えられるところが少なくないし、

労基法上通りに6ヶ月経ってようやく休める非正規中小との差が開くばかり。

有給休暇に関するこの定めって「雇用流動性」を図る上では不都合しかないのに

何故か変えようという声を殆ど聞かないのが不思議

https://twitter.com/papagreen10/status/1688542514461257729

@papagreen10

とうとう平日に、「ユニバ行くので年休とります!」という新採用が出てきた。

2023-04-06

Rubyは実際オワコン

年齢層が高い人々はその年代で固まってるからからないんだろうが、書いてる若者を本当に見ない。大抵PythonGoJavascript書いてる。

まあ、企業採用に関わってる人間は気づいてるんだろうけど。

日本からといって丁重に扱ってるといつものガラパゴスになると思う。オワコンという言葉拒否反応を示さず、言葉尻をとらえることもせず、現実をしっかり見て、少なくとも新規採用はやめるべき。

2023-03-30

anond:20230326183950

関東以外で私立中高一貫校の教員をしている。

勘違いしているのが多いが、私立公教育だよ。

私立正規雇用専任教員だけでは回らないので非常勤講師募集するが、公立との取り合いになってる。

専任新規採用も、教職ブラック労働だということプラス第一安倍政権免許更新制度のせいで、

令和になってから苦労している。明らかに応募者数が減って、こちらの望むレベルの人がおらず採用を見送ることもある。

教員免許取得者の減少は、公立だけではなく私立にも影響があるんだよ。

2023-03-06

早期退職を募るのは業績が良い時

Googleもそうだけど早期退職募集があると「この会社潰れる」とか言い出す人いるんだが

逆に早期退職募集できるっていうのは業績が良い証拠から

下り坂で早期退職募集なんてしたらみんな出て行くから悲惨なことになるし

あんまり良い条件を提示できないか社員も悪い条件のまま退職せざるを得なくなる

そもそも業務に対して人員を割り当ててるので戦略変更や市場変化で業務内容が変われば人員も変わる

プログラマーはもういらないけど営業は欲しい」とか普通にあるけど、プログラマー営業やりたいかは別でしょ?逆もそうだけど

「この先仕事が無くなってお前(ら)の給料上がらないから、他の仕事探すなら今のうちだよ?」

っていうのと

社員減るので残ってくれたら給料上がるけどこんな良い退職条件が今後あるかは分からないよ?」

っていう天秤にしてるだけだから

なので早期退職募集してても人員が足りてない部署はあるし新規採用も同時並行で進めるのは当たり前

日本事実上一般職っていうのが多くてプログラマーでも「技術系でしょ?」ってことで工場勤務とか平気でさせられる

結局は人事異動人員整理しているんだけどそれに対して社員希望ケアなんて全然無いよね

「嫌ならやめれば?」っていうのを暗に迫ってるわけだけど

そういうクソ人事と退職パッケージだったらどっちがいい?っていう話だよな

JTCは早期退職しない代わりに転勤や窓際配置っていう非人道的なことやってるだけだから

唯一まともなのはJTでこの前も早期退職募集してたわ

まぁもはやJTってグローバル企業だけど

JTCはJTを見倣えよ マジで

2023-01-09

anond:20230104175432

ぱっぷすにも1000万円(2021年継続2年目)

colabo

https://twitter.com/season3tomyappy/status/1612109785616494592

平成30年度    700万円

平成31年度(2年目) 980万円

2020年度(3年目)  1000万円

taizo fujimuraさんのツイートに驚いて赤い羽根福祉基金助成事業を見たんだけど。

これすごい変。

166件の応募があって、5件の新規採用。そこにPAPSと若草としんぐるまざーずふぉーらむと、ナニカグループ確定のが3つも入ってる。

継続事業の中にはcolaboと抱樸もあるし。

どういうこと?

https://twitter.com/ishtarist/status/1612204330601545728

taizo fujimura

@fujimura_taizo

赤い羽根福祉基金 第5回(2020年度)助成決定事業一覧

ぱっぷす、若草プロジェクト、しんぐるまざあず・ふぉーらむ、colabo、各1,000万助成を受けている。

https://twitter.com/fujimura_taizo/status/1612199624621821952

そして抱撲も入っている。

馬の眼🐴

@ishtarist

返信先: @fujimura_taizoさん

このリスト見る限り、ナニカに赤い羽根資金が入ってるというより、赤い羽根福祉募金自体がナニカグループの一員のようにすら見えますね。

https://twitter.com/ishtarist/status/1612201319904980993

2022-11-23

シリコンバレーで働いてる俺が今回のTwitter買収について私見を述べる

ここのところ毎日ニュースになっている、イーロンマスクTwitter買収とその後の施策について、シリコンバレーソフトウェアエンジニアをしている俺が、Q&Aの形で私見を述べる。

Q. Twitter倒産寸前だったんだからレイオフは当たり前では?

これは間違い。確かにTwitterは慢性赤字企業だったが、倒産寸前だったことは一度もない。しかし今回マスクLBOを使ってTwitterを買収したため、Twitterにかかる借金が大量に増えた。金利だけで、次の7−8年に90億ドルもの支払いが発生するらしい。

https://www.wsj.com/articles/how-elon-musks-twitter-faces-mountain-of-debt-falling-revenue-and-surging-costs-11669042132

さらに言えば、マスクTwitterを多分時価2倍以上の価格で買ってる。これは何故かと言うと、マスクTwitter買収にサインした時から比べて、テック企業価格が軒並み30%〜80%減少しているかである。これがマスクが買収を中止しようと訴訟した理由の一つとされている。

Q. じゃあ前経営陣はもっと安い値段でTwitterを売ればよかったのでは?

大間違い。企業経営陣はfiduciary dutyというものがあって、必ず株主利益を最優先に考えなければいけない。だから経営陣はマスク訴訟してまでTwitterの売却を進めた。はっきり言って、旧経営陣は株主利益観点からいえば、Twitter最後の6ヶ月間において最高の結果を残した。

Q. Twitter仕事してない社員ばっかりだったんだからレイオフされたんだったら自業自得

これも間違いと言える。Twitterは確かにシリコンバレー企業の中ではワークライフバランスがよい企業と知られていて、さらにここ数年で社員数をかなり増やしたため、社員ひとりあたりの仕事量は他の企業にくらべて少なかった可能性がある。ただ、FAANG企業のなかでも、Googleなんかはあまり働かない社員がいるのは割と有名だし、Twitterだけの問題じゃない。まあ10%~20%くらいレイオフすれば他の企業と同程度の仕事量になったんじゃないかな。

Q. Twitter借金経営だったんだから社員レイオフされるのは当然

借金経営社員責任にする言説が見受けられるが、これは完全に間違い。借金経営だったのは絶対的に前経営者(Jack Drosy, Parag, Agrawel)の責任であり、それをよしとしていた株主責任であるさらに言えば、金利が最低基準にすえおかれてたここ10年間は、借金をしてでも未来投資して、企業価値を高めるのがよしとされていた。実際シリコンバレー新興企業なんで90%が借金経営Snap, AirBnB, DoroDash, Uber, etc)。まあ確かにここ6ヶ月くらいでかなりの企業レイオフしてる。これは金利上昇局面においては正しい行動と言える。

Q. なんでTwitterときにX人も社員必要なんだよ。

もしTwitterが最低限の機能だけで、追加機能も何もしないのであれば、多分10%くらいの人員でまわると思う。ただ、Twitterは実際メディア企業からコンテンツモデレーション広告最適化広告主とのリレーション、各国の法律遵守のためのリーガルチームなど、エンジニア意外にもかなりの人員必要とされていたはず。エンジニアレイオフよりも、こっちのチームが壊滅的な打撃をうけたってことの方が後々効いて来ると思う。

Q. 今Twitterに残ってるエンジニアTwitterを本当によくできる有能なエンジニアである

まず、今Twitterに残っているエンジニアは大きく分けて3種類いると思う。

はっきり言って有能無能かどうかよりも、上の3条件の方が大きいと思う。

特にH1Bでアメリカにいる場合退職してから60日以内に新しいところで働き始めなければアメリカを去らなければいけないので、次が決まる前に退職するのがかなりリスキー。これにあたる社員が相当数いると俺は思っている。

あと、有能なエンジニアにとってはTwitterに残る意味は全くない。オフィスに40時間と全体で週80時間働けとか完全にクレイジーだし、社内Slack文句言ったら解雇とか心理的安全ゼロ。他の企業うつればリモート40時間で同じ給料を貰えるから残る意味がない。さらに、未公開企業になって給与体系がどうなったのか情報がないが、もし今までと据置だった場合ベースとRSUのコンビネーションということになる。Twitterシニアエンジニアで40万ドルくらいもらえるが、このうちベースとRSUで半々くらい。ただRSUは未公開企業なので換金手段がない。つまりマスクTwitterを何年かしたあとにまたIPOするまで待たなければいけない。まあその時に株価10倍になってることに賭けるってこともできるが。

ただ、実は今シリコンバレーではレイオフの波がかなりやってきて、かなりの企業が10%程度の社員リストラし、新規採用を絞ってる (Meta, Stripe, Lyft, Amazon, etc)。だから実はTwitterをやめたからってすぐ次が決まるとはわからない。6ヶ月前までは本当に売り手市場だったが。

2022-07-28

弊社の年齢構成危険水域に達している。

業種は伏せるけどイメージとしては零細編プロのような感じ。

人数は25人くらい。うち半分を占めるヒラが全員40代管理職が50~60代。20~30代ゼロ

これでもわずか15年前は20代がいちばん多い、フレッシュベンチャー風の会社だった。

みんなあまり辞めず、ゆえに新規採用を控え、仲良くそのまま歳を取ってこの年齢構成に。

自分は26歳で入社して、そのときいちばん歳下で、41歳になった現在いちばん歳下。部下どころか後輩もいない。

5、6年前から危機感を覚えだして、若い人入れないとやばいですよと言ってきたけど、

上層部は「若い人いっぱいいるじゃん」って顔してスルー20代で入った社員20代のまんまに見えるらしい。んなわけない。

このままだと上が抜けたあと、人を育てたり管理した経験のないヒラのオッサンバサン(自分含む)が

あとに残されて壊滅するのが目に見えている。好きな仕事から続けてきたけど先行きが暗すぎる。

30代のうちに転職すればよかった。

anond:20220728220507

他の従業員安心させるために新規採用できるくらい資金繰りに余裕あるアピールしてたんやろ

2022-07-25

anond:20220725182954

既存正社員優遇し、新規採用は絞り、それまで正社員がやっていた仕事非正社員やらせるようなムーブ

全体を生かすために一部を切り捨てるムーブは、正当性はさておき、それなりの合理性がある選択ではある

だがそうやって切り捨てられた層に対して、公共心プロ職業意識も無い社会お荷物になっていてけしからんとか言うのは、なにいってるだこいつらとなるな

anond:20220725182040

バブル後の後始末の時に、ダメージを負った企業を国が金出して守るような真似をしなければ良かったのだろう。大波で死ぬ企業は死なせてしまい、生き残って立ち上がる企業に金を使うべきだった。新陳代謝が起こらず、政府の金で延命した日本企業の多くは今となっては立ち枯れ状態

既存正社員優遇し、新規採用は絞り、それまで正社員がやっていた仕事非正社員やらせるようなムーブも、何らか規制インセンティブをかけて防止しておくべきだった。これも企業新陳代謝を遅らせて日本企業が弱くなる要因となった。おまけに生産人口世代低所得化にもつながった。これから子供を産んで育てて金をばんばん使うはずだった世代が金を持っておらず、国内消費が低迷し、デフレが続いた。

2022-06-16

会社経営していて超薄利だけど賃上げをする理由

https://anond.hatelabo.jp/20220615174308

さんに対するアンチと思われるようなタイトルにしてしまったけど、実はそうでもなくて、前提の認識特に全く同意

日本は一度雇用したスタッフをやめさせるのは、まともにやろうとするとすごく大変。

(いや、クビにされた!という声も多いだろうが、それはまともじゃない会社の話)

人件費固定費であり、増やすことで事業リスクが増大する。

派遣業務委託はいざとなったら切れるから、それを前提として一時的報酬を大きくできる。

人材の流動化(解雇規制撤廃新規就労活性化)が経済活性には必須

完全に同意

それでも、スタッフの定期的な昇給は続けていきたいと思っている。しんどくても。

その理由を書く。

なぜカツカツでも昇給しているか

私は40歳。業種はWeb関係個人事業主から法人成りして、会社はまだ3年目のペーペー社長スタッフパート含めて10名弱。首都圏地方都市地域密着業務をしている。(ちょっとフェイク入れてあります

首都圏地方都市宿命として、優秀な人材東京に出てしまい、大きな案件東京会社が持っていく。なので、活気があるのは地場土建屋さんと公務員、あと大手企業工場くらい(先は見えないが)。当然のようにブラック企業的古い価値観同族企業や、最低賃金ギリギリ待遇などがまかり通っている。

そんな中で若手(Z世代)を中心に、社会的公平性社会の持続可能性を重視し、資本主義的考え方に偏りすぎないライフスタイルという価値観が広まりつつあるのを実感している。その一方で精神的な充足感や働きやすさ、持続的な仕事のあり方や環境などを重視した価値観が生まれている。

そういう考え方を大切にする顧客も増えつつあり、個人的にもそういう価値を大切にしたいと思っていることから会社方針企業理念ビジョンミッション)をその方向に明確化しようとしている。地方ビジネスに一石を投じたいという思いもある。

顧客といっしょに一緒に地域を盛り上げていく。だれかがしわ寄せを食うのではなく、取引先・スタッフ・お客さん、みんなで利益をうまく分配し、かつお金だけでない価値(温かい人と人の繋がりであるとか、感謝であるとか、居場所であるとか)も同時に作っていく。そういう理想を掲げている(まだまだぜんぜん未達だけど)

5年10年先を見据えたとき、そういう価値観で働く人が社会の主流になることは間違いない。であれば、先行者としてその分野でのポジションを確保することは重要と考えている。

そういう理想を掲げている限り、スタッフ賃上げ積極的にしていく必要があると考えている。

でも現実は厳しい

ただ現実は厳しく、税金を払うと利益はほぼゼロ。売上は毎年1.5倍くらいずつ伸びてきてはいるが、それでも運転資金が足らないこともあり、すでに個人資金を1000万円投資した。ちなみに自分自身の月給(役員報酬)は個人事業主時代の半額以下。スタッフ給与も基本給は低く、残業代ゼロ残業時間自体ゼロでは無いが強制することは無い)、ボーナスは基本無し(この夏はちょっとけがんばって出した)。それでも、一緒に仕事をしたいと言ってくれるスタッフには心から感謝している。

今後数年かけて、利益率を上げてまっとうな給与まで引き上げていきたいと思っている。そのため、1万~1.5万くらいずつではあるけど、先行投資として毎年昇給してきている。

ちなみに会社作ってから、「人関係」の悩みが圧倒的に増えた。その半分以上はスタッフに関すること。

雇用する側からすると、まともに信頼できる期待通りの人が就職して働き続けてくれるなんて、奇跡的なめぐり合わせなんだな、と感じている。採用したら期待外れ、ということもあるし、トラブルが起きるとメンタル的にはどん底まで落ち込むし、この先の会社経営絶望したりする。

から新規採用には極めて慎重に丁寧に行っている。

社会人でもまずはインターン必須とする。

低賃金でも、やりたい意欲がある人のみ採用する。一方で、職場の魅力は頑張って高める。

契約社員として半年~1年様子をみる。だめそうなら契約更新しない。

ここまで慎重にしても、それでも応募があるのは、現代的で人気の職種からだと思う。これがブルーカラー3K職場だったらこんなことはできないとも思う。

昇給できるには、スタッフ側にも覚悟必要

こういうフィルターをくぐり抜けて、目先の低い給料にとらわれずに本気で価値を生み出したいと努力を続けてくれるスタッフが定着してくれているからこそ、毎年昇給したいと考えている。そういうスタッフには、泣きたいくら感謝しているし、今のような待遇しか提供できない自分に不甲斐なさを感じている。

しかしながら、会社おんぶにだっこを期待するなら昇給できないし、ましてや採用しない。)

さまざまな条件が噛み合えば、閉鎖的で後進的な地方においても風穴を開けられるビジネスが生み出せると信じているし、それによって自分スタッフクライアントパートナー、そして我々が生きる地域にも価値提供できるようになり、みんなが幸せに少しでも近づけるビジネスモデルができると考える。

なので、結論としては

・新しい価値観を重視したいため、しんどくても昇給は続けたいと思っている

・けど、スタッフに求める条件も、厳しい

・それらをうまく回して実績を出すのが経営者としての責務だし、そのためにはリスクも取る

・そうすることで、多くの価値を生み出すモデルを作りたい

結果的に、私自身はちょっと人並み以上にお金稼げればいいか

という考え。

理想通りには、行かないかもだけど。

2022-06-15

anond:20220615200523

NHK受信料減額とかと同じで、薄く広く報いても1人1人からは大して感謝忠誠心の向上も得られないが、その分の費用総額を新規採用する分に充てればより確実に生産力を上げられるからでは(必要人材採用できる能力経営者管理者にあるという前提で)

2022-05-26

話題の「リスキリング」が、学歴社会終焉に向かわせると思える


 コロナ禍がビジネスに影響を与え続け、その期間が2年を超える中で、大きな変化といえるものデジタル化の加速という流れがあります。それまで耳なじみの薄かった「DX」という言葉経営常識となり、自社の製品サービスネット上で販売するECビジネスオンライン営業はもはやB2CB2Bを問わぬ重要戦術となっています従業員一人ひとりの身近な部分では、テレワークオンライン会議などコロナ前には想像もできなかった働き方が、あっという間に浸透しました。

 この流れは業務根本から見直すことにも直結しており、特に業界的な変革期と昨今のデジタル化の急流が交錯した業種において激しい動きが目立っています。その最たるもの金融業界でしょう。日本経済新聞調査によれば、銀行証券保険などの大手13社で3年以内にDXを活用した業務削減に伴う人員削減は4万人に達する見込みであり、うち明確に配置転換が見込まれ人員は7000人余りとのこと。それ以外の3万人超については、「未定」というあいまいな状況に置かれています。ただ、日本労働法規上、自然減以外の余剰人員解雇することは難しく、どのように再活用していくかは大きな課題となっている形です。

 余剰人員活用キーワードとして2021年辺りからよく耳にするようになったのが、「リスキリング」という言葉です。「リスキリング」とは英語にすると「reskilling」、すなわちスキルを身につけるという意味の「skilling」に「再度」を意味する「re」を付けたもので、「職業能力再開発、再教育」という意味で使われています。広義には時代に合わせたスキルの再取得を意味しますが、今の時代限定した狭義では「DX化に対応できるスキルの再取得」という意味で使われていることが多いのではないでしょうか。

画像イメージ出所ゲッティイメージズ

 先の金融業界の例で申し上げれば、りそなホールディングスでは行員1700人を3~6カ月の研修期間を経て事業承継分野やDX関連業務に配置替えすることを計画しているようです。第一生命保険では全社員デジタル人材として再教育し、社内のIT資格取得を義務付けるといいますSMBC日興証券でも、22年度中に社員の約1割にあたる900人をデジタル人材として再教育の上、再活用する考えを公表しています

 急速なデジタル化の流れで、金融機関におけるリアル店舗網の縮小は加速度的に進んでいます。同時にフィンテック活用をはじめ金融機関ビジネスモデルは根底から変革を求められており、今後を見通した変革の設計図面に対して人材面での対応が追い付いていないのが実情であると映ります

 このようにコロナ禍と業務見直しの過渡期が重なった金融機関ではかなり激しい動きが見て取れますが、他の業界でも時代の趨勢(すうせい)はいかんともしがたく、早晩ほぼ例外なく同じような流れにのまれるのは間違いのないでしょう。そうなると気になるのは、長年同じことの繰り返しに慣れてきた中高年社員はリスキリングに直面してどうなるのか、という問いかけです。

 パーソル総合研究所20年に発表した調査で既に、国内企業約800社の約36%が「シニア社員能力スキル不足が課題になっている」と回答しており、5年以内に課題になりそうだと回答した企業まで含めると、70%近くにまでのぼっています。中高年社員いかにして取り残さないかという「守りのリスキリング」は、見逃せない問題になってきているのです。「人生100年時代」といわれ定年延長や再雇用既定路線になりつつある中で、企業経営は新たな重たい課題を抱えることになったといえそうです。

出所:パーソル総合研究所企業シニア人材マネジメントに関する実態調査

 人事戦略の変革はリスキリングだけではなく、採用面にも大きな動きが出ていますスキルを持った人材積極的中途採用する動きです。

 やはりこの領域でもビジネスモデル転換を急ぐ金融機関が先行している感は強く、3メガバンクで22年度中の中途採用が前年比8割増という計画が打ち出されています。一方で新卒採用は3メガバンク合計で前年の5000人から1100人へ大幅な減少傾向にありますリアルの非効率業務デジタルに置き換わること、そして今後も進むDX化で実践的なスキルが重視されることなど、この傾向は他業種にも広がることが大いに考えられるでしょう。そうなると最終的には、世界的に見てガラパゴス終身雇用を前提とした日本企業採用は、近い将来いよいよ終焉を迎えることになるのではないかと思うのです。

 そもそも長期雇用を前提としたわが国では、チーム型優先での組織運営にふさわしいゼネラリスト養成を目指した「メンバーシップ雇用」を採用の基本としてきました。この「メンバーシップ雇用」は結果的に、基礎学力を一つの物差しとした学歴優先採用を醸成することとなり、特に大手企業は一人でも多くの有名大卒業生採用したいという方針で長年採用競争を繰り広げてきました。

 しかスキル重視の中途採用人材補充の有力手段となり新卒採用が減ることになれば、新卒採用についてもこの傾向にシフトしていくのは当然の流れです。すなわち、日本的「メンバーシップ雇用」が「ジョブ雇用」に取って代わられるのは時間問題であると思われるのです。

今後、採用においては、終身雇用を背景とした長期的展望ゼネラリストを育てるという人材方針が改められることで、入社後に想定されるジョブにハマるかハマらないかが、その合否を決定する最大のポイントになるでしょう。そうなれば新卒採用は、「人物重視」といったあいまい表現に“化粧”された学歴偏重に陥ることなく、応募者がその時点でスキルとして何を身につけているか、あるいは企業要求するスキルを持っているか否かが問われることになるはずです。とりわけ語学力プログラミングをはじめとしたITリテラシーなどが、新規採用の際の基本資質として問われることになるとみています

 われわれ世代就職活動をしていた40年ほど前は、銀行などの募集要件に当たり前のように「大卒文系男子」という狭い枠がハメられていました。しかもこの「大卒」の裏には、「できれば有名大学」という言葉が明らかに潜んでもいました。だからこそ、教育ママ教育パパはわが子を中学から有名校に入れて、有名大学に進学させることこそ親の務めと思ってきた節があります

画像イメージ出所ゲッティイメージズ

 しかし気が付けばダイバーシティージェンダー平等常識となった今、企業募集要項に「文系」「男子」などを付することが非常識時代となり、もはや「大卒」を掲げることすら常識に適わなくなる日は近いと感じさせられます。筆者の住む街の路上で夜な夜な繰り広げられる塾通い送り迎えの駐車車列渋滞を見るにつけ、教育ママ教育パパの教育目線もそろそろ変えないといけないのではないかと感じる次第です。

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2205/26/news042.html

2022-04-11

anond:20220410002841

新卒で入って1X年目だから民間はよくわからんけど、うちは

4月初任給がある

 6月12月給料ボーナス両方あってめっちゃうれしかった思い出(ボーナスだけだと思っていた)

タイムカードが無い

 うちはある。非接触ICカード電子管理サビ残すると怒られる(から先に退勤したことにする人もいるし、何を言われても全面放置の人もいる)。

>始業時間よりかなり早く出勤する

 おじさんはめっさ早いけど人によってバラバラ若いもんは早く来て机を拭けとか言われたけどやったことない。

サビ残が当たり前

 休日出勤が当たり前な雰囲気はある。みんな閉庁日も普通に来る。

 平日も遅い人は遅いけど時間申請しているのかは謎(上記)。

>静かすぎる

 フロアによるなぁ。福祉戸籍関係は常に怒号だけど、総務財政界隈は超静か。

雑談ゼロ

 自然と仲良しグループができるからハミるとぼっちになる。就業中も休憩中も同じ。

 朝のあいさつはそれなりにある。

>前職のほうが給料がいい

 民間経験いかわからんけど、田舎では公務員は「高給取り」だと妬まれから、うっとうしくてしんどい

名刺が自腹

 うちも自腹。みんな自分勝手に作ってるからレイアウト肩書表記部署表記バラバラ。いいのかそれで…

>縦割り過ぎる

 話の通し方には順番がある、と教えてもらったけど、それより担当者上層部のつながりの濃さですべてが決まる気がする。

 正論よりもツテやコネものをいう。

>辞めても失業保険が貰えない

 民間に勤めている友人に言ったら「そらクビにならんからだろ。失業しないはずだから保険なんか必要ないって考えじゃないの?」と言われた。

 公務員にも整理解雇に相当するものはあるんだが(分限免職)。

組合

 反核運動とか推し政治家とかどうでもいいから、ぼくらの福利厚生に力を注いでほしいと思う所存。

冷蔵庫電子レンジが無い、コンロも無い

 冷蔵庫はある。けどいつ誰が入れたものかわからないものであふれて混迷を極めている。

 電磁調理器と電気ポットもある。電子レンジない(ほしかった)。

>昼休み保険会社の人がうろうろしている

 特定の時期だけじゃない?互助会かなんかであっせんしてるやつ。

 以前は執務時間中に銀行員フロア内をちょろちょろしていたが、出禁になったらしい。

掃除素手

 清掃業者シルバーに一部委託しているが、基本は手作業よね。

 せめて掃除道具そろえてくれ。それから水を使う屋外清掃は年末にやらなくてもいいだろ…

自分には民間が向いていた

 役所内外から「ここ(役所)で働けないような奴が民間で勤まるわけねーだろ」と言われ続けているが、どうなんだろうか。

 役所でも与えられた仕事を満足にできていないのは確かに事実だが…

>異動がよくあるくせにろくに引き継ぎをせず、それぞれの解釈でやってる仕事

 あるある。超ある。仕事のやり方は基本口伝えマニュアルなんか存在しないか、誰かが作ったお手製マニュアルアップデートされずに引き継がれるか。

 年度末になって「やってないのかよ!」→「だって聞いていない!」→「誰かに聞けや!前の書類見ろや!わからんなら前任にも聞けや!」の応酬

 なんかマニュアル整備のシステム入れてほしいけど、入れたって誰も使わないのは目に見えてるなぁ。

 新規採用中途採用含む)は半年か1年くらい人事預かりでギッチリ研修でもいいくらいだと思う。自分ときはそうしてほしかったけど、いきなり現場投入だった。

地方特に公務員信仰が強い。公務員になりさえすれば一生安泰みたいな意識がある。

 確かに公務員への羨望のまなざしはすごい。親族公務員になれて心底うれしい、みたいな年寄りかいる(うちもそうだった)。

 でも市民からの妬み嫉みは激しい。「昼はタバコ吹かしてひまつぶしして定時で上がれて休みたっぷりの高給取り」っていまだに思われてる。

公務員組織としての体質が古すぎる。働き方改革なんて言葉存在しなかった。

 スラックとかラインワークスとか名刺管理とか便利ツール入れても絶対だれも使わない。

 テレワークつったって、基幹業務系はインターネットから完全に切り離されてるから結局どうにもできない。

>今はなんかモチベが下がりすぎて、できるだけ責任がなく仕事も少なくぼんやり過ごしたいとばかり考えている。

 うつで休む人も多いから気をつけて。

 部署によるけど(市町村役場場合市民職員指名執拗に窓口へ通い詰めてきて(あるいは電話で、はたまた呼び出されて)何時間も詰り倒される、とか普通にあるけど、誰も助けには来ないから。

2021-12-31

問題職員の正しい辞めさせ方 10/10

以上が、K市の特定任期付き職員としてのキャリア棚卸しになる。

退職の背景などを述べて結びとする。

K市を辞めることになった原因は、私をスカウトしてくれた人が市長ではなくなったからだ。政争に負けたのだ。新しく来た市長は、前市長の行っていた改革的内容のうち、いくつかを元に戻す選択をした。

特に、私達がそうだ。『私達』というのは、国や民間企業NPOなどからK市に採用された特定任期付き職員だ。当年度の終わりでの任期満了が言い渡された。

私達はまだいい。転職先を探せるだけの時間があるのだから副市長などは、新市長の就任から1週間でお役御免を宣告され、二か月後には議会で辞職が承認された。政治任用の悲しいところだ。

いまだに納得がいかない。私達は全員、結果を出していたからだ。地域産業活性化担当した人も、福祉事業効率化を担当した人も、庁内インフラ設備刷新(今でいうDX)を担当した人も、そして私も、全員が数字証明できるだけの結果を出していた。

にもかかわらず、「あなた任期は今年度限りです」と三行半を告げられた。それが許せなかった。

私は、以下の成果を確かに達成している。

・手がつけられないレベル問題職員への退職勧奨。主にB子さんの時に登場した人事課長二人三脚で行った。成果として、計13名の問題職員(全く仕事をしない職員犯罪を犯した職員、度を過ぎたハラスメントを行った職員)に始末をつけた。一人頭での人件費職員雇用にかかる全ての費用年収ではない)が最低でも年800万以上はかかっていたので、13名で約1.2億円のキャッシュフローを削減できたことになる。

面接試験構造化及び検証手法確立。これまでは、面接時に予め決まった質問受験者に行ったうえで、面接官と受験者がフリートークを行い、最終的に点数を決めていた。この慣習を原則廃止した(少しは残した)うえで、統計学の知見に基づき、面接評価採用査定を追尾検証できるシステムを構築した。コンサルは入れていない。庁内でプロジェクトチームを立ち上げ、皆で作った成果物だ。

新規採用職員の試用期間内分限免職基準化。当時のK市では、新人職員20名入ってきたとして、1~2名がどうしようもなく向いていない人間だったとしても本採用していた。その結果、問題職員無能職員跋扈放置される原因となっていた。私が2年目の折、試用期間内での分限免職基準明確化した。その職員所属する課に明白な責任が見られず、かつ当職員との面談において度し難いほどの悪い結果が得られた場合分限免職ができる旨を要綱で固めた。以後、数年分の結果として、新規採用職員の約1割が本採用に至らずK市を去っている。これについても、問題職員を40年間も世話するだけの人件費(K市の場合は約3億円/人)を節減できたことになる。

さて、便宜上は『問題職員』と表してきたが、一度として私は、能力が低いことだけを理由当人分限免職を決めたことはない。例えば、臓器に異常があって年に5分の1は休まなければならない新人職員がいたが、退職勧奨は行っていない。

能力の高低は関係ない。人格的に救いようがないほどの諸傾向が見られた場合に限って当人を辞めさせる行動に出る。そういう者は、他の職員特に市民企業のために頑張っている職員に悪い影響を与えるからだ。

恨みつらみを書きはしたが、新しい市長の行いは正しい。頭ではわかっている。特に、私などは前市長スカウト政治任用)により採用されたわけだからトップが交代すれば成果に関わりなく切られる。それが普通だ。

K市で〇年以上も暮らしたのだから、当然哀愁は募る。最初の頃は、都心から外れたところにあるK市を心の底で憐れむような、蔑むような、自分とは関係ない存在だと思い込むような――そんな感情があった。

庁舎の3階から中心市街地を眺めている時、家屋工場の間にポツポツと居並ぶ田園を眺めていて、これまで東京都内コンクリートジャングルにいた頃が懐かしくなった。

つの間にか、この町が好きになっていた。高い品質地元名産品はあるし、創造的な力のある子どもを何人も見ることができた。山の上にあるワンルームマンションから見える大きな河川に囲まれたK市の街並みは、今でも記憶に残っている。

さて、さんざんと人事関係効率化を進めてはきたものの、後悔も当然ある。最後の年には、「私がやってきたのは正しいことなのか?」と考えるようになっていた。

私が採用されたのは、「優れた職員を残し、不要人間は残さない」というミッションを果たすためだった。民間企業においては標準的な考えだ。しかし、官公庁はそれでいいのだろうか。人格に難のある人や、能力が低い人や、病気などで働く事ができなくなった人を追い出していった場合民間企業官公庁の真似をするのではないか? つまり、要らないと判断した人間組織から追い出すようになる。

その『要らない』が、本当に正しいのか分からいから厄介だ。仮に正しかったとしても、日本社会全体で考えた場合に最適である保証はない。とある組織不要人間を切りまくるという行為は、部分最適ではあっても全体最適ではないのでは?

と、ここで副市長言葉を思い出した。

『よくない人間を辞めさせることに利があるのはわかる。しかし、行政世界はそういうものではない。不合理に見えても、ここの大事ルールだ。みんなにダメだと思われている奴でも辞めさせるな。それが本当にダメな奴、組織にとっての癌だと、人間の目でいったいどうしてわかるというんだ?』

副市長がある時に言っていた。「同僚を馬鹿にする奴は市民馬鹿にする」と。成績不良の職員のクビが簡単に切られる世界では、きっと能力の低い人間バカにされているのだろう。すると、市役所最後の助けを求めに来ている、社会的に恵まれていない人間バカにするようになるのではないか? 私はそう考えた。

人材とか、人財とか、人罪などという経済的問題ではなくて、理念なのだ官公庁はすべての国民のためにあるのだから、様々な社会属性を持った人を、ネガティブ特性を持った人まで含めて、多様性意識した雇用を行っていくべきではないか。そう感じるようになっていた。

例えば、上で述べた受験者のポジティブチェック・ネガティブチェックのリストは最たるものだ。採用される職員多様性担保するという観点からは、あれは悪手だ。これから採用しようとする人間は有能か? という視点しか見ていない。一公僕の恣意的判断で、ある特定社会属性を有した人間排除している。

もっと早くに気が付いたとしても、私の力では変えられなかった。市長採用ミッションとは反対の方向に舵を切るのだから――今になって思う。A夫さんの事件の時に副市長が言ったことは正しかったのだ。

私は間違っていた。最後最後で気が付いてしまった。馬鹿だった。愚かだった。今さら気が付いても遅い。

結論公務員業界における身分保障という考えは正しい。法律上免職処分にできる場合であっても、多様性の保持の観点から可能な限り回避すべきである



Gさんを覚えているだろうか。

市民課で働いていた女性だ。K市にいた間、毎週休日出勤をする中でほぼ必ず見かけていた人だ。どうしても、このGさんが気になっていた。彼女残業時間は月にアベレージ70超えだった。ゴルフスコアではない。サービス残業まで含めた残業時間だ。

難しい仕事はGさんに集中していた。ストレスチェックは毎年悪い結果で、そんな状況にあっても市民への思いやりを忘れないでいる。人材会社転職支援をしていた人間からみると、民間でも通用するタイプ公務員だった。私は、Gさんが自らの意思地獄から抜け出すきっかけを与えようと思った。

私が退職する5か月前、隣の市町にある社会福祉団体に声をかけた。ずっと前に、私が当団体職員リクルートしたことがあった。

「K市にこういう経歴の人がいるのですが、本人に希望があれば面接はできますか」

との問いかけに、社会福祉団体事務長は乗り気だった。果たしてGさんは話に乗ってくれるだろうか、と不安になりつつも、ある土曜日の昼だった――うす暗い市民課の机の上でパソコンモニターと向き合っていたGさんに声をかけた。

Gさんとは、あれからいろいろあって仲良くなっていた。Gさんは朗らかな笑顔で、「〇〇くん。おつかれさま。なにかあったの?」と返してくれた。件の話に入る前に、今の状況を簡単に聞き取ってから、私が年度末で辞めることと、社会福祉団体のことを伝えて、採用案内のしおりと事務長の電話番号を手渡した。

「この辛い環境あなたは十分頑張ったよ。お疲れ様でした。転職しようがすまいが、応援しているからね」

それだけ伝えて私は、残りの仕事を片付けるために人事課のある3階に向かった。



「あ~、疲れた!」

今これを書いている私は、都内にあるマンションの一室にいて、革製の書斎椅子背中をもたれている。

当初は2万字くらいかと思ったが、ここまでになるとは思わなかった。だが、これでいい。この内容をベースにして職務経歴書を作ろう。

一応言っておくが、もし貴方が現役もしくは退職済の公務員だった場合職場問題点などをブログ暴露したいという欲求に駆られることがあるかもしれない。

やめておいた方がいい。その欲求は、なにか別の方法で発散するか、貴方の中で雲散霧消するのを待った方がいい。守秘義務違反からだ。行政機関がその気になれば、運がよくて処分、運が悪ければ起訴に至る。

私の場合は、『武器』があるからこういうことができる。もし、この日記をK市の幹部が見て問題視し、「覚悟しろよ」とばかり私を攻撃する手筈を整えても、断念する可能性が極めて高い。

私は、K市の重大な法令違反情報を握っている。それも3件。証拠付きだ。うち2件は管理職の何人かが処分を受ければ済むが、うち1件が明るみに出た場合、今の市長退職せねばならない。前市長や、前々市長をも巻き込むことになる。そんな危険な賭けをすべきではない。だから、こうして日記を書くことができる。

日記の中に答えの一部が出ている。序盤の方だ。個人情報

さて。今はフリーランス個人で請ける仕事面白いのだが収入が少ない。何百万かもらった退職金もそろそろ底をつく。また、会社員に戻ってみたい。この年齢で就職できるかはわからないが、挑戦してみよう。

K市で働いていた日々に想いを募らせていた私は、仕事の疲れを癒そうと思い、デリヘルを呼ぶことにした。

私のスマホは旧型のiphoneだ。通信が遅いので、いつもパソコンを使う。今時はインターネットで嬢を予約できる。便利な世の中だ。

コーヒーを伴にしながらモニター越しに嬢を選んでいる。せっかくの秋晴れの日だ。作品も完成したし、就職への挑戦の第一日目という意味を込めて、まったく知らない子を指名してみよう。

私の瞳は、画面中央にいるアスミちゃんに夢中だった。物憂げな瞳、身長は高すぎず低すぎず、顔の形は綺麗だ。ふっくらとした卵型で、唇の形が美しい。肩から下は見えないが、そこはまあ、チャレンジだ。突撃してみよう――空いている予約枠をクリックした。

アスミは、想像どおりの子だった。

背丈は160に少し届かないくらい。写真どおり物憂げな瞳で、胸は普通くらい。太ももはそれなりにある。

ぼうっと立っている姿は今にも消えてしまいそうだが、私の瞳を釘付けにするだけの強さでもってマンションの一室の前に佇んでいる。

さっそく部屋に招き入れて、プレイを始める。今日は奮発して1時間コースだ。お店のメニュー表にある一通りのことをやってもらうことにする。自分で言うのもなんだが、この年になっても30代並みの持続力を持っているとの自負がある。

さて、肝心のプレイだったが、これがまた最高だった! 私はこのデリ店舗メニューをソラで暗記している。計11種類のプレイを、休むことなく30分以上続けてもらった。私のモノは張り裂けそうになっている。

同時に、アスミに対して敬意を抱くようになっていた。普通であれば、「顎が痛い」と訴えるのだ。それで、大抵の嬢は後ろに下がって、私に敵意を向けながら、無料での延長を要求されない程度に休憩をする。

しかし、アスミは一心不乱に注文に応え続けている。「いや、これ絶対痛いやろ」という角度になっても、ひたむきな眼差しで私の肉体を愛撫してくれる。これでまだ半年未満のキャリアだという。驚きだ。

……心の中でひたすらに、どこかの鬼狩りのように、「うまいうまいうまい!」と唱え続けていた。やがて、私の柱は張り裂けてしまったが、立ち上がるまでに時間はかからなかった。私は、連続さんになっていた。連続さんは負けてない! また何度でも立ち上がるのだ。

私は今、聖なる空間にいる。

いつも夜がくると、この家に戻る。そして、書斎に入る。都会の喧騒やら何やらで汚れた毎日用の服を脱ぎ捨てて、仕事をするための部屋着を身に付ける。

物事に取り組むことに対する礼節をわきまえた格好に身を整えてから、いつもパソコンに向かっている。直近で書いていたのは、この日記だ。

私の心は当然、K市に存在している。私の心は、あの懐かしい人々のいる、あの懐かしい庁舎へと参上している。そこでは、同僚から親切に迎えられ、あの仕事、私だけのための、そのために私は生を受けた、仕事という食物を食すのだ。

そこでの私は、答えが出やすいことも、出にくいことも彼らと話して物事を決める。自分の考えを伝え、彼らの考えの理由を尋ねる。彼らも私を信頼していて、人間らしさをあらわにして応えてくれる。

いま私は、記憶世界に全身全霊で移り棲んでいる。時間というものの退屈さを感じない。すべての苦悩はなくて、失敗も恐れなくなり、筆を進めるだけになる。

記憶世界が終わると、どっと疲れが出る。それを癒すための神聖存在を呼ぶと、私の心は晴れやかになる。今、私の目の前には、一流の才覚をもった天使がいる。

残り時間も少なくなったところで、私は何度か指名したお気に入りの子にするような綻んだ笑顔で問いかける。

「アスミさんはすごいな」

「なにがですか?」

物事に対して本気になる力がすごい。尊敬する」

「そんなことないです」

「そんなことあるって!」

「ないです」

私の物は猛々しくいきり立ち、有頂天に達しつつあった。

初めて指名するのにどうかなという想いを押さえつつ、ここは堂々とお願いしてみる。

「アスミさんは、お店じゃなくて個人メニューはあるの? 意味、わかるかな」

「ないですけど、できます。やってみたいです」

いくら?」

「……」

アスミは俯いた。考えている様子だ。残り時間は、あと10ちょっと

颯爽と、キリのいい数字提案してみる。すると、アスミは「本当にいいんですか?」と、眼を真下にあるベッドシーツに向けて答えた。

そして、私がアスミを知り終えると、残り時間ゼロになった。思う存分にプレイをさせてもらった私は、最後にアスミを抱きしめた後、問いを投げる。

「アスミさんは、この仕事に向いているね」

ありがとうございます。また呼んでください」

「こんなことを聞いて申し訳ないけど、この仕事が嫌になることはない? ひどい触り方をしてくる奴とかいるだろう」

「いますけど、いいんです。その人もなにか辛そうにしてるから。痛いのは痛いですけど、その人が辛くなくなるんだったら、それでいいです」

「えらいね

「えらくないです。だってこんなの」

「立派な仕事だよ。アスミさんは、風俗がどんな仕事かわかってる?」

「わからないです。わたし、どんな仕事をしてると思います?」

福祉だ。風俗仕事はね、社会福祉なんだ」

「そうなんですか!?」

ベッドの上でアスミは、大きく瞳を見開いて身を乗り出した。

ちょっとからかってみようと思った。

「さて。社会福祉活動実践とかけまして、風俗店のサービスと解きます

「……その心は?」

「どちらも、人を立(勃)たせるための道です」

ベッドの縁に座っていたアスミがクスッと笑った。右手の親指を頬に置いている。

しばらく考えたと思われる。口を開いた。

「使命(指名)がたくさんあると大変ですね……でも、心身(ちんちん)ともにしあわせになってほしいです!」

いい子だった。また会ってみたい。


P.S

この日記第一稿ができた後に、元副市長と飲みに行った。以下、情報交換の内容。

・元副市長は、市内の機械部品メーカー取締役に納まったという。人望があると引く手あまただ。

・人事課長は私と同時期に定年退職した。すでに故人である。最終役職管理監(≒部長)だった。思いやりがあって誠実な人間だったのに。惜しい人を亡くした。

・C郎さんは職場復帰した。が、専門職としての任は解かれたらしい。定年までの長い時間は厳しいものになるだろう。組織に逆らうというのはそういうことだ。

・E太さんは県の本庁への出向を打診されたが断ったという。どこまでも彼らしい。こんな働き方ができるのも地方公務員ならではだ。

・私はこの日記推敲中に内定を取った。今度は福祉団体を人事方面からサポートする。

2023/1/2 A夫さんとB美さんを追記

・A夫さんはK市を退職後、ホームセンターで働いていた。当時、人事課の必要物の買い出しに行った際、彼を見かけることがあった。ごく普通接客商品運搬をしている様子だった。A夫さんの見た目や行動は普通だ。一般的な50代社会人のように思える。だが、彼は万引きに手を染めてしまった。何かストレスがあったのか、それとも本来気質なのか。人間は、よく見ないとわからない。

・B子さんは、あれから雌伏の時を経て、ほかの自治体採用されたようだ。ある時、人事課長が部内の回覧物を持って見せてきた。自治体関係新聞かチラシだったと思うが、その中にB子さんが政令指定都市で働いていることがわかる情報があった。人事課長は嬉しそうというか、安堵した表情だったのを覚えている。

問題職員の正しい辞めさせ方 3/10

case2.B子さん

二人目のB子さんは、ある意味で私と同期だった。私がK市に採用された年に、高校を出たばかりの彼女が入庁してきた。

K市に入ってからの私というのは、せっせと新人公務員として基本的事柄勉強したり、各庁舎をぐるぐると見回って雰囲気を掴んだり(大抵は職員への挨拶を兼ねている)、K市が主催するイベントスタッフとして十数回と参加したり、多くの自治体職員が集まる研修に出席したり、ほかの幹部がまとめた人事政策に対してフィードバックを述べたり……あっという間に5ヵ月が過ぎていった。

その頃だった。B子さんについての苦情が寄せられたのは。毎年9月にある新人職員への人事面談の折に、B子さんのいる課から上がってきた。一応、直属の上司事実であると認めた苦情ということで、今度はB子さんと面談室で話をすることになった。指導的な色合いが強い内容になる。

今でも思い出す。あの女は人生をナメていた。なめ猫なんて甘っちょろいものではない。すでに組織を蝕む害獣となりかけていた。

面談室に入ってきた彼女を見て衝撃を受けた。髪の毛は脱色しているし、恰好女性向けファッション誌に出てくるそのものだったし、朱色のスカートの丈は相当な短さだったし、口紅は真っ赤だったし、ピアスをしていたし、首に〇〇〇〇〇もついていたし……どこから突っ込んでいいのかわからない。

私も、世間一般では活発で知られた営業会社で働いていたが、彼女ほど派手な恰好女子社員はさすがに見たことがない。せいぜい茶髪や控えめなチークだった。多くのお客様の前に出ないといけないからだ。

A夫さんの時と同じく、面談室の両側のソファにお互いに座った。こちらには人事課長が、向こうにはB子さんの直属の上司がいる。

面談が始まった。初めに私の方から、「B子さんですね。お仕事で忙しいところすいません。まずは事実確認ですが、今着用しているような衣服を先輩に注意されたことはありますか」と尋ねた。

以下、大まかなやりとりになる。

「あります。年のいった人から注意されました」

「その先輩には、なんて言って答えましたか

「私の自由です、と何度言ってもわかってもらえないんで、『ハラスメントです、やめてください、気持ち悪いです。これ以上は親に話します』と伝えました」

「それは、先輩があなたのことを思って言ってくれたのではないですか?」

「違います

「では、どんな気持ちだったと思う?」

「ムカついたから言ってきたんだと思います

ほかの行動、例えば自分が気に入らない職員無視するとか、夜の窓口勤務中にチョコレートを食べながらほかの女性職員雑談していたとか、勤務時間中に携帯をいじって過ごしていたことなど、色々と聞いていったが、終始ブスッとした調子で返答するのみだった。最後に、だるそうな口調で「何とかやってみます」とだけ告げた。

面談中、私はB子さんの履歴書採用試験時の成績を見ていた。偏差値50くらいの公立高校を出ていて、英検漢検の初級程度を持っていて、採用試験筆記試験)ではほぼ満点を取っていて、性格適性検査ではやや嘘つきと出ていて、肝心の面接試験では、「明るくハキハキしていて、利発な印象を受ける」とあった――採用試験でわかることなど、この程度のものだ。

いったん話は逸れる。私が採用された背景(どんな目的を叶えたくて私を採用したのか)、当時の市長から受けた勅命を述べる。

「優れた職員を残し、不要人間は残さない」「次世代に残すべき職員採用する」「そうした職員が辞めない環境を作る」といったものだ。

冒頭に述べたように、このK市の新規採用職員の3年以内離職率について、十数年前は1割未満だったものが、私が市長からスカウトされた年には約35%まで悪化していた。20採用したら、3年以内に7人が辞めていることになる。3年超えになると、もう数パーセント上昇する。

辞めた者の中には、将来を嘱望される人材が何人も含まれていた。ボリュームゾーンは30才手前で、これまで将来を期待されて県庁や国の機関に出向したり、エース級の職員が配属される部署で頑張っていた職員らが退職を選んでいた。この状況を正すことが、私に課せられた任務だ。

市長の談によると、人事課が収集した退職理由の中でトップだったのが、「将来、昇進しても幸せになる未来が見えない」で、肉薄して2番目だったのが、「異常な言動を取る職員が多いうえ、上の人が彼らに何の対策もしない。働いているのがばかばかしい」というものだった。

このうち、私が解決に役立ちそうなのは二番目の課題だった。一番目の課題は、プロパー職員が自ら考えて実行すべきことである。外部の人間である私が考えるのはお門違いだ。アドバイスはさせてもらうが……。

話を戻す。

これらを踏まえて、B子さんへの対応を考えることになる。面談を終えて、私はその場で人事課長に目配せをして問いかけた。

「B子さんを切りましょう」

「試用期間とはいえ、難しいのでは。やめておきましょう。あの子はまだ若い。立ち直るかもしれない」

ツッコミが入った。想定どおりだ。

試用期間中分限免職処分は、K市はもちろん、県内他市町でもほとんど例がない。が、私はそれに成功した市町村のいくつかを研究していた。

「試用期間での成績が不良である場合正式採用しないことができます判例を調べましたが、いくつかの市町村では実際に行われているようです」

「うん……考えるべきところではある。あの子は、ちょっとひどいとも思います。ただ、私の権限ではちょっと決めかねます

権限は置いといて、あなた個人判断は?」

「わかりません。市長にも副市長にも総務部長にも伺ってみないと。これは全庁的な問題なので、もっと、いろいろと議論を重ねてみるべきかと」

市長問題ないでしょう。ほかの人は私が説得してみますしかし、第一には人事課長であるあなたの職分ではないですか」

「それはそうですが、職員の進退そのもの判断することはできません。それを言うなら、私さんの役職は一応は部長級なんですし、私らと違って一流の会社にいましたし、市長の元部下なんでしょう。私よりもやりやすいんじゃないですか。とにかく、私にはどうすべきかわかりません。例年であれば、あの子はそのまま正式採用されます

人事課長は乗り気でないようだった。

それから面談室を出て、人事課に戻って、課内の奥野須美に着席した。

私の机と椅子は人事課の奥にある。

2022/01/02 追記 奥野須美さんには着席していません。奥の隅の誤りです。

その後も何度か討論を重ねた後、B子さんへの対応が決まった――退職勧告だ。

後日、総務部長の口頭での承認を得た。市長は、「お前の好きにやれ。判は押す。証拠絶対に固めるように」とのこと。副市長は猛反対だった。予想どおりの瞬殺だった。

そして、不安そうにする人事課の職員らに対して私は、「市長からは、現場判断していいとの答えをもらっています。何かあれば私が責任を取りますあなた達に迷惑はかけません。協力を求めます」と答えた。

責任など取りたいはずもない。が、ここはレイズの場面だ。攻めるのだ。戦え。今しかない。ここで勝てれば、私の信用は外部登用組の管理職(※当時、国や県や民間から計4人の出向を受け入れていた)の中でも相当に高くなる。ここは何としても取りたい。

方針が決まったとなれば、後は実行だ。

今回のメンバーは、人事課長と私だった。前回は私が面談を主導したので、今回は課長が行うことになった。こういう貴重な経験は、多くの人間シェアすべきという考えによる。

人事課長は、不安そうな顔つきだった――この人は将来を嘱望されている。当時は50代半ばで、順当に上の人間の席が空けば総務部長にもなると言われていた。

安心してください。上の人間は『方針』を認めていますあくま方針だけですが。今後のK市のためにも、ぜひあなた実施すべきです」

私が激すると、彼はしぶしぶ動き出した。

そして、いよいよ始まった面談は、思ったよりも淡々としていた。B子さんが面談室に1人で入ってきた時、人事課長ソファ中央腰掛けていた。話の最中は、私が脇にある椅子で見守っていた。

さて、Bさんとのちょっとしたやりとりの後、人事課長は「あなたを本採用できません」と告げた。それから理由などの説明が終わると――B子さんは顔を一瞬だけ歪ませて、また元の顔に戻ると、「わかりました」とだけ告げた。面談後は、泣きそうな表情でその場を後にした。抵抗はなかった。

あっけないほどすぐに終わった。時間にして5、6分だった。もっと抵抗されると思っていた。本人もわかっていたのではないだろうか。自分がこうなることを。

「〇〇課長、やりましたね。苦しかったでしょうが、これが新しい一歩なんですよ。踏み出せたじゃないですか」

私は、片方の拳で人事課長の脇腹を貫いた。彼はちょっと痛がるようにしてから、拳を額に当ててソファの上で態勢を沈ませる。

神妙な面持ちで、「B子さんは何とかなるんですかね。これは脅しの一種ですよね。反省すれば、クビにはならないんですよね?」と呟くように述べた。

「お前みたいな悪いお人好しが組織を腐らせるんだよ。もっと組織のために悪者になってみろ」

という言葉を飲み込んで私は、その場の片付けを始めた。

B子さんの退職の話を聞いた副市長が、再び私と総務部長を呼び出した。やはり逆鱗に触れたようだった。今回は稟議書(※B子さんの聴取記録のこと。A夫さんは犯罪関係市長までそれを回す必要があった)を回すほどの案件ではなかったのに、なぜわかったのだろうか。私だってB子さんの今後を考えている。分限免職だが、形式上は年度末での通常の退職という形にしていた。

副市長とは激しい議論になった。彼が退職するまで、少なくとも5回は苛烈な論戦をした思い出がある。私は何度も説明した。これから公務員業界が厳しくなっていく中で、これまでの人事政策を変えていく必要があることを。勤務成績が極端に悪い職員を追い出すことの合理性を説いた。

が、わかってもらえることはなかった。副市長は、人事課の主導で職員を辞めさせるのを避けたいようだった。最後に、こういうやり取りがあった。

市長が「それでいい」と、どうしても言うなら私は反対しない。一番に重い責任を取るのは市長なんだからしかし……こうした案件について私は承認しない。法令上は、市長意思さえあれば有効意思決定だ。やりたいなら好きにやれ。もうこういった件は私のところに持ってくるな。不愉快だ。いいね?」

「いえ、それでも副市長に話は持っていきます。ここのルールですからね」

数日後、B子さんの母親から人事課に電話がかかってきた。電話を受けたのは私だった。「B子の母です」と名乗る声を聞いた時、私はB子さんに関係する資料を手元に手繰り寄せた。

「この度は、娘が申し訳ないことをしました。本当にすいません」

開口一番がそれだった。

B子さんが本採用にならなかった理由は本人に説明したが、母親再確認をしたかったようだ。

理由はB子さんが述べたとおりです。公務員、いや社会人としてよくない面が多すぎました。もちろん、いきなり職場に来るなということではなく、来年3月末までは在籍できます給料ボーナスも満額払われます。その間に、また就職活動の方をしていただいて~」

「本当にすいませんでした……お給料までお支払いいただいて。今回はご迷惑をかけましたが、何かあったらまたよろしくお願いします」

終始謝りっぱなしだった。この子にしてこの親あり、という俗諺の例外を今まさに見ていた。

「この親からの子が育ったのか!?」とその時は何となく考えていたのだが、後日、答えのようなものが見つかった。申し訳ないが、ここで公表することはできない。一線を越えていると判断する。

その時、私の中に罪悪感のようなものが込み上げてきた。世の中には、どうしようもない事情というものがあって、それに翻弄され続ける人間も当然に存在する。B子さんも、その1人だった。

少しだけ話そう。あの後、総務部長が、「せっかくだからもっとの子を調べてみたら」と助言してくれた。指示されるがまま、市民課(住基ネット)や税務課(税務情報システム)や福祉課(福祉情報システム)でB子さんの情報を集めてみた。すると……。

今の私が、当時の私にアドバイスをするとしたら、「あと1年は様子を見てもいい」(地方公務員法には試用期間延長のルールがある)と告げるに違いない。

いかに私が民間企業で人事責任者をやっていたとしても、人にはその数だけ事情がある。即座にすべてを把握する力はない。結果的に、私はそれを汲み取ることができなかった。もっと、深く細かくB子さんに寄り添っていたらよかった。

[追記]

ここまでの描写だと、まるで私と副市長犬猿の仲だったように映るが、実際には違う。仕事で一緒になることがあれば、普通に冗談などを言い合っていた。

例えば、遠方にある他市町の児童福祉施設を視察していた時だった。市長副市長と私その他は、保育の現場を見た後に自由見学していたのだが、やがて2階の大きな吹き抜けになったフロアの隅に辿り着いた。そこには、「幼児 プレイコーナー」と看板に書かれたスペースがあって、どうやら小さい子ども向けの遊び場のようだった。プラ素材の小さい滑り台から小学校低学年向けのジャングルジムまで、様々な遊具が置いてある。

副市長は、「あの名前は気に入らない」と呟いた。文書のインデントが0.5文字ズレているだけで不機嫌になる人だ。例えば、いま私は、上の「幼児 プレイコーナー」を半角スペースとしたが、K市で働いている時なら公務員業界慣行に従って全角スペースにしただろう。

私は、「一般的な名称だと思いますが……どこかおかしいところが?」と意見したところ、「色々ある」とだけ返ってきた。

夜になって、視察終了祝いの一次会があった。さあ次はどこで飲もうかと、市長副市長その他と歓楽街をうろついていた。このレベル役職の人はK市内で飲めないため、こういった視察が貴重な機会になる。

「××君。ほら、あれ見てみろ! 幼児プレイだ」

と、酔っぱらった副市長が私の襟ぐりを掴んだ。風俗街の一角を指さしている。

幼児プレイあります」「ママに甘えたい!」「授乳OK」などと書かれた看板のぼりが立ち並んでいた。

「後で行ってみるか。おごるぞ」と意気込む副市長に対し、市長が「昼もやってるみたいだ。なあ副市長、視察の前に(以下自主規制)」とツッコミを入れていた。

それで私は、「もしかして副市長はあのとき風俗のことを考えてたんですか!? あの真剣な顔で、さっき現場で見たどの先生がよかったとか? ねえ副市長

「ふざけているのかお前はッ!! 真面目にやれ!」

副市長は激昂していた。

仕事馬鹿にするのも大概にしろ!」

歓楽街一角で怒鳴られる私を尻目に、市長とほかの幹部はどこかに行き始めていた。

「お前、幼児意味がわかってんのか!?」

「わからないです」

法律では満1歳から就学前の子どもを幼児と言うんだろうが!! あそこには小学生も遊べる立体遊具があっただろうが!! 矛盾に気づけッ!」

「すいませんでした」

年に一度は視察などで副市長と飲む機会があったが、普段が真面目すぎるだけで、面白い顔もちゃんとある

人間基本的にそうだ。あなたにとって好きな面も嫌いな面も、両方ちゃんと澄んだ目で見ることができるのなら、ケンカになっても関係が壊れることはない。

あなたは、自分が嫌いな人間のことを認めることができるだろうか。人のいいところを見つけることができるだろうか? 自分でも今、何を書いているのかわからなくなってきた……。

https://anond.hatelabo.jp/20211231220517

2021-12-11

山田商店

山田商店

出典: フリー百科事典ウィキペディアWikipedia)』

山田商店(やまだしょうてん)とは、大阪市本拠地を置く化学商社。1856年に大阪市南船場山田権左ェ門が開いた山田商店を源流とし、以降今日に至るまで重工業軍需産業を中心に日本トップ企業として君臨し続けている。戦後財閥解体後も生き延びており、現在住友グループに属しているものの、その影響力は未だ健在である。なお、旧三菱グループ総帥岩崎弥太郎親族経営に参加しているため、両派閥間の関係は極めて良好とされている。

歴史. 創業期~戦前まで.(以上2つはリンク先参照のこと)

概要. 創業者であった山田左衛門大阪で米穀商を営む傍ら、南船場豪商たちと共に鴻池善右衛門蔵屋敷から近い場所倉庫を借り受けて商品販売を始めた。これが山田商店の始まりであり、その後徐々に店舗を拡大していったことでも知られている。そして明治に入ると米相場への投機を行い巨万の財を成した。また一方では海運業にも進出し、近代における日本商船隊の設立に大きく寄与した。他にも銀行保険事業への進出など金融面でも多大な功績を残したことから大阪財界の重鎮と称せられるに至った。

しか第一次世界大戦により好景気が訪れると、その影響を受けて急速に成長していった。この流れの中で山田商店もまた順調に業績を伸ばしていき、大戦終結時には日本代表する大商社へと成長した。しかしながら1929年世界恐慌きっかけにして世界経済全体が停滞すると、相対的山田商店の業績も大きく落ち込んだ。それでも何とか持ちこたえていたものの、太平洋戦争突入すると物資不足によって多くの企業が苦境に立たされる中で、山田商店をはじめとする関西資本系の大企業は逆に大きく躍進していくことになった。

戦争末期になると山田商店を始めとする関西系の大企業経営陣の多くは徴兵されてしまい、代わりに軍人出身の者が後釜を埋めるようになった。戦後になって彼らの多くが戦犯容疑で逮捕されたものの、軍需品生産などのノウハウを持つ人材を失うことを嫌ったGHQの指示もあって不起訴処分となったことで山田商店をはじめとした関西企業の存続が確定した。その後は朝鮮戦争勃発の影響による特需復興を遂げていくとともに、高度経済成長期を迎えることになる。この時も山田商店をはじめ関西資本大株主たちは多額の利益を上げ続けたが、バブル期不動産投資の失敗を機に債務が増大したことバブル崩壊後に破綻することとなった。それでも同社の株式は依然として高値を維持し続けており、依然として日本経済に大きな影響を与えていることは間違いない。

現在、同社では新規採用を行っていないために社員ほとんどは定年退職者か再雇用者であり、現役の社員数は最盛期の半分以下となっている。そのため現在では社内政治において発言力を有する人間はおらず、会長職にある人物を除く全ての取締役たちが社長以下の役員たちと同格の地位にありながら決定事項には従わなければならないという異常な状態になっている。これは会社トップに立つ人間実質的会長山田嘉吉しかいないためであるとされており、実際に彼は自身権力を使って様々な便宜を図ってきたとされる。ただしその一方でこうした独裁的な体制に対して反発する人間も少なくなく、現在でも対立が続いている状況だと言われている。

2021-10-04

支援ねぇ…

研究機関公募で、女性研究者が新規採用された場合研究費を数百万円支援します(男性場合は無し)、というのを見てしまった。

女性を優先的に採用しますというのがデフォルトになってるのはまあわからなくもないけど、ここまで来るとちょっとなー、と思ってしまう。

普通企業採用活動でこれやるとアウツな気がするけど、ええのん

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