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はてなキーワード: 海監とは

2024-02-22

君の名は。プロデューサー逮捕

やっぱり女子高生の乳をもみしだく描写執拗ねじこむ映画作るような連中のモラルってこうなんだ

余罪の疑いもあるってよ

伊藤耕一郎は「次はこういうのつくろう」と新海誠相談しあう、作品にがっつり関わってる立場

https://www.cwfilms.jp/hoshi-o-kodomo/special_27.php

>新海監督とはいつも、一つの作品制作が終わる頃には「次はどんな作品を作ろうか」という話をするんです。『雲のむこう、約束の場所』の時もそうでした

>やっぱり僕は映画が好きで、作品を作っている時が一番楽しいんです。お話を作っている時、キャラクターができあがっていく時……その都度喜びがあります。これからも、面白い作品を作り続けていきたいですね。

君の名は。」は未成年の子供を搾取して逮捕された性犯罪者のつくった映画です

2024-02-03

脚本家オリジナルをやりたいんだろうけど

実写作品アニメ原作に選ばれる漫画小説って、無数に発表される作品の中で競争に勝ってヒットしたものなわけじゃん。

脚本家監督が一人で考えた作品でたちうちするのって難しいよね。

オリジナル勝負してヒットし続けている新海監督とか、奇跡のような存在だと思うわ。

2024-02-02

anond:20240202232834

大ヒット映画すずめの戸締りも新海監督のストーリー構想に横やり入ってキャラ性別変えてるぞ

2023-10-10

新海誠の好きなところと微妙なところについて書く

あんまり映画を観る方じゃないけれどね。

ほしのこえ

記憶は定かではないが、おそらくこれが最初に見た新海アニメ

大学在学中はSFに飢えていて、「AKIRA」とか「エヴァンゲリオン」とかを観ていたのだけれど、「ラーゼフォン」にはハマることができなかった。問題は長さなのではないかと思い、26話も見る必要のない映画を手に取った。

この作品が好きだったのは、クラークイーガンが好きだった自分が求めている、別の惑星風景描写があったことだ。僕が映像作品評価するのは、どれくらい思いがけない風景を見せてくれるかだ。火星の大地や、木星イオあいだにかかる雷の橋が美しかった。ヒロインから携帯メールにも確かクラークへの言及があった。

また、日常の美しさを切り取った言葉を、詩のようにつなげていくアニメを見たのは初めてで、そこも新鮮だった。

敵方宇宙人が、鏡像となって話しかけてくるところなど、露骨エヴァの影響を受けているし、詩的な文章村上春樹フォロワーに過ぎないと感じはしたものの、この監督作品もっと見てみたいと感じた。

「僕と彼女の猫」は忘れてしまった。珍しく自分好意を寄せている女性視点失恋の話だった気がする。

雲のむこう、約束の場所

僕が好きな要素がとにかく詰まっていた。架空歴史知的早熟だけれども情緒的には年相応の少年少女、そして天にそびえる真っ直ぐな塔。東京からも見える北海道メガストラクチャーという、自分想像力はるかに超えた世界を見ることができた。

もちろん、欠点もあった。ヒロイン・佐由理を救うか世界を救うか決断を迫られる主人公・浩紀は、セカイ系典型例に感じられて冷めてしまったし、あと、これは前にも書いたのだけれど主人公のやっていることはテロリズム肯定だ。

テロ組織名前も、北海道を手に入れるためなのにアイヌ解放戦線じゃなくて、サハリン樺太先住民族ウィルタ解放戦線だ。ヒロイン祖父名前キノエはアイヌ系の名前だが、そこには一切触れられないし、朝鮮半島のように南北に別れた家族悲劇は、ごくわずしか触れられず、プロットには絡んでこない。つまるところ、政治は装飾でしかない。いいのか。

にもかかわらず、この作品を好きになってしまった。アニメで精密に描かれた東京景色は、当時の僕の生活圏とかぶっていた。自分の暮らす世界彩度を高めた景色は、ぐずぐずとした感傷に僕を引き込んだ。何にもでもなれると、まだかろうじて思い込めていた頃だった。

そして、テーマ曲があまりにも切なく、これがずっと頭の中で流れ続けていた。過剰なまでに作中で繰り返され、露骨でさえある。しかし、悔しいけれども切ない気持ちになるのをやめられなかった。ラストで虚無に飲まれ北海道の美しさで息をのんだ。

自分青春に満足できていなかった僕は、この甘ったるいテーマ曲映画呪縛されていた。批判しつつも、フィルムブックとノベライズを買ってしまうほどだった。これが感傷マゾなのか。

秒速5センチメートル

退屈さを感じる場面や、冗長な個所もあった。でも、日常風景を美しい色合いで描くアニメを他に知らなかった。第2話冒頭の、貴樹が空想する巨大ガス惑星が空にかかった惑星風景は、僕が創作していたSF小説舞台として何度も用いた。

そして、第3話で流れた「One more time, One more chance」ですべてを持っていかれた。ヒロイン・明里と結ばれないラストを見て「そうなんだよ! これこそが人生なんだよ! はっはっは!」と快哉を叫んだ。「鬱エンドだ」「悲しい」と言っている連中を笑っていた。なんてこじらせた大学生だったんだ。これもノベライズを買った。

振り返ってみれば、主人公はいつまでも明里の幻影に惑わされており、サーフィン少女・花苗の気持ちちゃんと向き合っていない。独り身の期間が長かった自分は「応えてやれよ!」とあとになって思ったものだった。そりゃあ、思春期から初めての感情ばかりで、あまりにも未熟で、だから人間関係で目も当てられないような失敗を繰り返すんだけれど、「結局お前モテてんじゃん!」と怒りが湧いた。

後に、貴樹をはじめとした新海アニメ主人公たちはどうやって童貞卒業したのかな、夜のお店かな、などと根拠のまったくない最低な空想をするようになってしまった。自分がそうだったからって投影するなよ。

星を追う子ども

激しくツッコミを入れながら観た作品

統一感のない固有名詞(※僕はファンタジー名前を付ける際には一貫性必要だと信じている。だからアルカンジェリ、ケツァルトル、シャクナ・ヴィマーナと複数言語から安易に引っ張ってくるのを良しとしないし、文法的に怪しいヴィータクアやフィニステラという語も納得できない)、ジブリの表層だけをなぞったような描写主人公明日菜が地上世界と地下世界の両方の血を引いているという重大な設定が劇中ではほとんど描写されないなど、自分が気に食わなかった点は多数あるが、最大の問題点は悪役の森崎(ムスカ揶揄される)のサブプロットのほうが面白く、新海誠思い入れを持っているように感じてしまったところだ。

愛するもの喪失を受容せず(子の喪失ってキーワード村上春樹フォロワーっぽい)、代理品や依り代を求め、神々なり悪魔なりと契約する姿は碇ゲンドウともかぶり、なんにせよ強烈なキャラで、明日菜を食ってしまっている。いっそ明日菜いらなくないか

冥界をめぐり、禁断の知識の代償として盲目になるのは神話的でちょっと良かったけどね。

この頃から、新海アニメを僕はさら批判的に見るようになる。

しかし、作者の意図性癖が透けて見えるというのは一方的に親しみを感じる契機でもある。不完全にゆえに見透かせるものがあり、理解者になれたと錯覚できてしまい、結果的作品を愛してしまうことがある(※これは新人賞を取った作品を読むときもそうなんだけど、「作者はこういうことをやりたいんだろうな。なら、ここをこうすればもっとよくなるだろうな」と考えつつ読むことが多い。創作をしていた人にありがちなことなのかな?)。

言の葉の庭

言いたいことはたくさんある。

けれども、最大の欠点は「何でもかんでも台詞説明してしまうこと」だ。

最後タカオとユキノが見つめあう場面で、高まった気持ちをぶちまけるのだけれど、音楽映像がうるさいなので、台詞なんていらない。

海監督は文章を書く能力はあるのは認めるけれども、「説明小説でやれ」と感じる。「なんでも説明するのをやめてくれ、映画受け手を見くびるな」とも感じた。

そして、鮮やかな色彩がわざとらしく感じられ、反発を覚え始めた。

ただ、この頃から日本古典を扱いだしたのは嬉しい。ささやか愛国心が満たされる。

僕は海外文学が好きなので、逆に外国の人に日本の詩を知ってほしい。

君の名は」「天気の子

観ていない。

言の葉の庭」の一件もあったが、ハッピーエンドになったということを聞いて、寝取られ性癖(というかBSS、「僕が先に好きだったのに」?)を抑える優秀なプロデューサーがついたんだな、とシニカルに考えていた。売れるようになった、大ヒットを飛ばすようになったとも耳にして、新海誠自分からどんどん離れて行ったように感じた。そして、もう二度と新海アニメを見ることはないだろうと思った。友人や尊敬するSF作家が見ていると聞いても、耳を塞いでいた。

君の名は」の予告の「スカート注意、男子目線!」といったセリフにも、新海誠性癖が透けてみるのだけれど、徐々に作者のあけすけな欲望に対して嫌悪を感じるようになっていた。

これは男子出身の僕がそうだからかもしれないけれども、僕には、男性監督女子高生をじろじろ見て偏愛していると気づくと、鬼の首を取ったかのように指摘してやりたくなる悪癖がある。岩井俊二映画を観たときもそうだし、「ラストレター」を観たときは「俺を振った女は不幸になればいい」という怨念を感じた。庵野秀明俳優やってたのはめっちゃ面白かったけどね。

「すずめの戸締まり

ある女性が新海アニメが好きで、じゃあ一緒に見に行こうということになった。ただし、彼女が好きだったのは「君の名は」以降だった。

「お手並み拝見」と思いながら(なんだかんだで楽しみにしていた一方、不安でもあった)観てみると、極めてまっとうな少女の成長映画になっていて驚いた。

被災者のすずめが「死ぬのなんて怖くない」と言っていたのが、逆に震災記憶と向き合い、心底死を恐怖し、逆に生きる実感を取り戻す構成が素晴らしかった。自分を助けに来た謎の女性自分自身だったってのも良かった。周囲の支援必要なのはもちろんだけれども、傷付いた自分を癒すためには、どこかで自分の力を信じて自分の足で立ち上がらないといけないのだ。

ロードムービーとしても優秀だし、周囲の人々が善意にあふれてすずめに手を差し伸べてくれたのも、叔母の環が思わず激高して負の感情をぶちまけるシーンのための溜めだと感じ、よく計算された素晴らしい脚本だと感じた。

今まで肯定的だった(あるいはマスコットしかなかった)猫が、ダイジンという善悪不明存在になったのも面白い。

今まで別の災害という形で間接的に東日本大震災を扱ったと聞いていたが、正面から向き合ったのはとても立派だ。このタイミングでなければできなかっただろう。

恋愛要素を薄めたのも大正解。「シン・エヴァ」を観たときみたいに、「監督大人になったんだな」と感じた。

それでも無念な個所はある。人口希薄になった土地を神々に返すというモチーフと、地震を封じる要石というモチーフが、完全に噛み合っているわけではない(人口が減少している時代から出てきた発想では? なぜそこから厄災が漏れ出る?)。少しぶれている。また、震災は人力で防げる、つまり東日本大震災は防げた、という誤った読解を誘発しかねない面もある。

あとは、震災描写リアルだし、緊急地震速報が頻繁に鳴るので、観ていてずきずきと頭が痛み、かなり気分が悪くなった(御茶ノ水近辺も学生時代生活圏内だったし)。昔は「アルマゲドン」みたいなパニック映画大都市がぶっ飛ばされるのを見たり、「地球大進化」の大隕石地殻津波が起きて日本列島が引き裂かれるのを見て気分爽快になっていたのだが、ある時点で感受性が「まっとう」になってしまったらしい。

ところで、この作品村上春樹かえるくん、東京を救う」のオマージュだとよく言われるけれども、「海辺のカフカ」のパロディも仕組まれている。東北まで中古車ドライブする芹澤青年が車内で流すのが「夢の中へ」だが、「海辺のカフカ」でも星野青年が何を探しているのかもわからない中田老人を連れて車で高松ドライブしながら、「探し物は何ですか~」と口ずさむのだ。誰か気づいてないかな。

そのくせ、村上春樹オマージュにとどめ、影響下からは完全に脱しているように感じた。

疑問点。すずめの三本足の椅子過去自分に手渡されたことで、時間の輪っかをめぐっていないか? 

その他

どの作品かは伏せるが、主人公が僕の名前と同じで、ヒロインから名前を呼ばれるたびに恥ずかしいくらいに動揺してしまった。

当時流行っていたラブプラスをやっていたら、おそらく引き返せないことになっていただろう。

あと、「すずめの戸締まり」に関するウェブ記事で、新海監督が#MeTooのこともあるしパンチラを封じたと聞いて、機を見るに敏だなと感じ、何となく気に食わなかった。正しい判断だと思ったけど、商業性に屈したようにも感じたのだ。正確には、「雲のむこう~」みたいに政治的を雰囲気に使うのをやめたのが、なんとなくタイミングが上手すぎて、逃げ足の早さを感じるのだ。

でも、とっくに青春コンプレックスこじらせオタク向けクリエイターから国民監督に変わってしまったのだ。寂しい。あんなこじらせた作品を書くのに既婚者なのも納得できない時期があった。

まとめ

こういったことを、友人に対してつらつら語っていたら、「それはお前、もう立派なアンチだよ」と指摘された。「アンチじゃない、愛情と憎しみの両方を持っているだけだ。複雑な感情をも抱えているんだよ」と反論すると、「お前が複雑な感情を抱えていない対象なんてあるのか」と笑われた。ひどくない?

これだけ複雑な感情を抱えているので、「君の名は」「天気の子」を見るのがずっと延期になっている。諸般の事情ラブコメ苦手だし。

2023-09-30

anond:20230925193837

海監督は「あくまでもローカルにこだわりたい」と言ってる。要は日本人に楽しんでもらう作品を作る事が大事

まぁ黒人とかポリコレ意識すると、ディズニーとかハリウッドみたいに「いったいどこの国の話しなの?」

みたいな、物語の根幹がグダグダになってしまうので、黒人が~なんてのは気にしたら負け

2022-11-25

すずめの戸締り

今日見てきました。会社都合で昨日今日休みになって、家族普通に平日なので一人でふらっと映画館へ。

平日の映画館ガラガラで巨大スクリーンほぼ独り占め(正確に言うと五人占め)でした。

映画の内容はあちこちに出てるのでここでは書かないけど個人的感想としては良かった。

ロードムービー形式で話は進み移動しながら人に会い経験を深め、話が展開されて行く。その旅への共感地震への恐怖の共感もっと言うと小さい頃のすずめへ共感出来る人はすっごくハマると思う。

毎日小さな旅連続。そして人との繋がりの中で生きる、そんな日々。それは行ってらっしゃいとお帰りなさいで紡がれる日常。良い映画でした。

---

にしても新海監督、これ以上壮大な映画は作れないのではと言うくらいネタを出し切った感がある。もうこれ以上の良い映画は撮れないと言うのではなく壮大さと言う点で。

例えば宮崎駿ラピュタが一つの到達点であったように、新海誠には恐らくこのすずめの戸締りが一つの到達点では。

今度の映画作りはきっと苦しいと思うので、脚本家付けるとかあり物の原作持ってくるとか上手く切り抜けて欲しい。

2022-11-17

anond:20221117095843

アニメ聖地でっち上げるのがいいな!

海監督のあの神社はここです!

カフェはここです!

家のモデルはここです!

滝はここです!

みたいな。

2022-11-16

すずめの戸締まり 感想 ネタバレなし

「私の本当の名は、ニギハヤミ コハクヌシだ。」

これは本邦アニメ映画最高傑作である千と千尋の神隠しの有名なセリフだが、このシーンは冷静に考えると意味不明しかない。

ハクが名前を思い出すことにストーリー上の意味があるわけではないし、龍の姿から人間の姿になるのも意味はない。

だいたい、パラシュートもなしに空から落ちているんだから、そっちの心配をしたほうがいい。

しかし、である

このシーンを最初に見たときに、この「意味不明さ」はあまり気にならないであろう。(頭の片隅に思うことはあるかもしれない。)

それはこの作品が全体を通して、絵、演出音楽、などが圧倒的だからである

アニメーションストーリー破綻ねじ伏せているのだ。

今回のすずめの戸締まりはどうか。

この作品にも、そういったストーリー破綻が見受けられる。

賛否が分かれるかもしれないが、私には今作のアニメーションストーリー破綻ねじ伏せられているとは思えなかった。

画面は綺麗である

海監督の色彩センスは今作でも力を発揮している。

しかし、ねじ伏せられるほどの力は無かったように感じられた。

海監督には宮崎駿の次を担う存在として、今後の作品にも期待したい。

2022-11-14

【滅茶苦茶ネタバレあり】「すずめの戸締まり世界設定について

この記事にはすずめの戸締まりの重大なネタバレを含みます!!

これから観るつもりの人は回れ右!!観るつもりない人もこれだけ読んでもおもんないし回れ右!!観た人だけスクロールしてくれ!!!




























すずめの戸締まり観てきた

すずめの戸締まりを観てきた。ネットネタバレを踏みたくないのと、たまーにレイトショー映画を観ると気分が良くなるので公開初日レイトショーで。感想としては「すずめちゃんカッコイイな」とか「やっぱ映像綺麗だな」とか「今回はPV演出やらなかったんだな」とか「ドライブしてるあたりが一番面白かったな~」とかそんなところ。個人的には君の名は。と天気の子には及ばないけどなかなかい映画だった。ネットでもいくつか既視聴者感想検索してみたが、刺さった部分の感想は人それぞれでありつつ、それなりに好意的評価が多かったように思う。また、劇中でははっきり名前こそ出さなものの、「東日本大震災」が起こった世界を正面から描き、主人公の追悼と成長を描いている点も、今のところはおおむね評価されていた。一方で、事前の予告では東日本大震災を直接的に取り扱った物語であることは示されておらず(私の知る限りでは、緊急地震速報流れるシーンがあるとかその程度の周知だったと思う。小説読めばわかったらしいけどまぁ読まないよね)、物語後半に割と不意打ち的に311描写があることへのある種の懸念と、個人的嫌悪感を示す人も多少見られたと思う。これらのレビューについて、皆それなりに首肯できる部分もあり、個人の感想と照らしあわせながら楽しく読ませてもらった。でも、これらの世に出てきたレビューを読みつつ、個人的に気になった点が一つある。

みんな「世界観と設定」について、全然話題にしてないな?ということ。この映画の最大の瑕疵、というか問題点になりえるとしたらこ世界設定の部分だと感じていたので。

まりにみんな何も言わないので、匿名ブログを書いてしまった。匿名なのは卑怯といわれるかもしれないが、そもそもブログやってないので…。

すずめの戸締まり世界観と設定

すずめの戸締まり世界観と設定について、私が映画をみた限りでの理解を以下に記す。あくまで私の理解なので、誤っていたらご指摘ください。

  1. 日本列島には、「ミミズ」という意思なきエネルギー生命体のようなもの存在している。
  2. ミミズ日本各地の廃墟に発生する「後戸」を通じて「常世」という裏世界から現世に表れ、災害を引き起こす。劇場内で配布された特典「新海誠本」では災害や疫病を引き起こすと書かれていたが、劇中での災害はすべて地震の様子。
  3. これを止めるためには、「閉じ師」と呼ばれる代々受け継がれた役職者たちが、「後戸」を占める神道的な儀式を行う必要がある。
  4. また、ミミズを封じるために「要石」と呼ばれる半神たちが2柱、それぞれ2カ所に封じられている。作中で閉じ師の草太が無理やり要石にされ、すずめはそれを解除するために奔走する。この要石たちは最初から神ではなかったようで、元々の要石であったダイジン、サダイジンが要石になる前になんだったのかは不明。姿形通り猫だったのか、それとも草太のように人間だったかもしれない。
  5. この世界では(名前こそ直接的にだされないものの)東日本大震災にあたる災害が作中では12年前の3月11日に発生しており、多くの死者を出しているようである。すずめの母もこの時亡くなっている。また、福島県に帰還困難区域が発生している描写から原発事故も起きた様子。
  6. 東日本大震災ミミズのせいで起きたものかははっきりとは明言されていなが、否定するセリフもなく、ミミズによるものと考えるのが自然
  7. 物語終盤、要石の封印が解けたこからミミズ活動が活発化。東日本大震災の起こった東北圏でもう一度大災害が起こりそうになったため、すずめと復活した草太がそれを止める。

どうだろうか。列記すると滅茶苦茶カルトな設定だなと思う。作中ではもう少し自然に描いているのは確かだ。でもそもそもこの映画を観たら、「映画として面白かったかどうか」とは別に「この設定が受け入れられるか否か」がかなり心に引っかかるのではないだろうか。個人的にはちょっとウェッという感じで、この設定使うなら311じゃなくて君の名はのように架空災害として扱うか、もしくは311ミミズ由来のものじゃなかったことを明示しとくべきじゃないかと思った。福島地震に遭遇するシーンでミミズが現れないことから、「あぁ、すべての地震ミミズ由来ってわけじゃないのね…」と少し安心したら、そのあとの「草太さんが抑えてくれてるんだ!」というセリフでずっこけた。ほんとにカルトだよ。

「結局創作なんだからいいじゃん、現実創作は別だよ」という意見もあるかもしれないが、311は実際に起こった災害であり、それを作中で扱ったにも関わらず原因ミミズなんです、はちょっとなんか、私はイヤですね、という感じ。

ちなみに「作中では311は止められなかったのか?」という至極当然の問いに対しては作中では特に答えはないが、ファンコミュニティ間では「そもそも震源地が海だから無理だった」とか「草太の父世代の閉じ師が出てこないことから察せる」とか色々考察があるようである。まぁ書いててむなしくなるような話題である

なお、現実世界の話をすると阪神淡路大震災震源淡路島南部直下型地震関東大震災神奈川県西部東京湾北部山梨県東部震源三つ子地震だったといわれている。作中でもふたつの震災は起こっているっぽいので付記する。

なぜみな口をつぐむのか

上のような設定について、私は「みんな特に何も違和感をもたなかった」とはあまり思えない。みんな「違和感があるけど口にだしていないだけ」なんじゃないか……と、他人心中勝手想像している。ツイッターやインスタ等の短文SNSだったら確かに面白かった!芹澤いいわ~」で終わりだろうけど、ブログレビューサイトで長文のレビューかいててこの世界設定に触れないとかあるの?と思っている。ただ一方で、確かに語りにくいよなと感じる部分もあって、これもその理由を列記する。

  1. そもそも震災の話なので口に出しにくいから。…映画感想ではなく直接的に311の取り扱いに至る話になるため。「すずめちゃんが前を向けてよかった」とか有体な感想をいうのとはわけが違う。それこそ親族が亡くなった人が大勢いるのが東日本大震災であり、うかつに口を出せない。そもそも被災者達の感情が優先されるべきでは?という遠慮が先にくる。
  2. 海監督本人は真摯に描いてるつもりで悪気はないっぽいから。…悪気がないのはわかるので、現時点で強く批判する気持ちにもなれない。
  3. まだファンしか観てないから。…公開から一週間もたっておらず、新海誠ファンしかみていないため、批判意見を言わない、積極的に言おうとしない。

1について、実際の被災者の方はどう思っただろうか。上記の不意打ち的な311描写も含めて、東北劇場では結構トラウマえぐられた人も多いのではと勝手心配をしている。ちなみ当時東京に住んでいて被災といえば計画停電くらいだった私でも、日記のシーンと燃え盛る瓦礫のシーンはちょっと心にきた。

2については皮肉抜きに新海誠尊敬する。「シン・ゴジラ」も「君の名は。」もアフター311映画ではあったが、東日本大震災のものとしては取り扱わなかった。押しも押されぬ超人監督として、期待のかかった商業映画東日本大震災をメインテーマひとつに据えた心意気は本当に見上げたものであると思う。扱い方は個人的にはうーんではあるが。また、ここで難しいのが、すずめの戸締まりにおいて311はメインテーマの「ひとつ」でしかないところである311映画ではない。

3については、これからファン層以外にリーチしたときにどうなるのか気になるところ。例えば金ロー放送したときとかさ。

今後の評価について

現在ネット上で閲覧できるレビューはほぼファンによるもので、おおむね好意的ものが多い。これから本職の映画評論家や、メディアによるレビューが始まるだろう。彼らはおそらくこの世界設定について、ファンレビューのように目をつむることはできないのではないかと思う。上記1のような問題もあり、どのような評価がされるのか気になるところである

ちなみに、IGNJapanの11月12日(公開翌日)付レビューでは以下のような一文がある。

>> しかし僕が気になったのは別のことだ。3.11後の物語性や震災歴史、そして天災を鎮める世界観として神道を引っ張ってくる意図についてはこれからメディアでの評論レビューで嫌になるほど言及されるだろう。そこに自分の関心はあまりない。 <<

この筆者本人は関心がないそうだが、記載の通りよくもわるくも嫌になるほど言及されるだろう。

結局のところ

みんなどう思った?俺はめっちゃ違和感あった。映画のできそのもの否定するわけじゃないけど、世界設定については滅茶苦茶やんけって思った。気にならないって人のほうが多いのかな?

2022-11-13

すずめの戸締まり細田守監督にないもの全部詰まってた※ネタバレ注意

細田守監督の“竜とそばかすの姫”で何それって思った大人の子供への悪い意味での無関心、関係性の希薄さ、大人としての責任放棄

そう言ったところ全部当たり前にあってくれて良かった

日本アニメーション映画死んでなかった

どっちも田舎少女が1人で田舎を飛び出して東京やら都会へ行ったりするんだけど、「信じてる」とか言って何もしないでむしろ「行ってこい」みたいな訳のわからない展開に「はあ?」ってなった“竜とそばかすの姫”

新海誠監督の“すずめの戸締まり”では仕事休んででも子供追って出向いて、何も言わない子供に訳がわからなくても心配して付いてきて、挙句言ってはいけないことまで言ってしまって喧嘩もするけどそこは上手くファンタジーフォローもしてて後の仲直りも描けてて、作り方さすが上手いなあと思った

なぜ細田守監督が近年巨匠みたいな扱いの一角になってきてるのか全くわからないんだけど、こう言う人間らしい関係ちゃんと描けないの本当ダメでしょ

今日“すずめの戸締まり”観てきて、なんかそう言うとこでも救われました

ありがとう海監

2022-11-05

映画メモ君の名は。

あらすじ:

これってもしかして、私・俺入れ替わってるううううう!!???

総評

さら見たけどめっちゃくちゃ面白くて草

そりゃ大ヒットするわ

最初から最後まで画面に釘付でやばいやばいよ、やばい

こんな映画作れるなんていよいよやばい

脚本映像声優の演技もRADWIMPSも神すぎる

特に主演の二人がめっっちゃくちゃいい

君の名はってそういう事なのか...ラストは思わず拍手してしまった

ええーっ新海監督すごすぎるだろ...

2022-08-08

アニメヒロイン描写が複雑で深い理由に対する海外アニオタ考察

・MejaBersihBanget

誰もが期待する前に、この記事では、本当に有名な監督Anime映画の狭い領域からの例のみを使用しています

細田監督、新海監督、今監督高畑監督最後の例は、原恵一監督の「百日紅」であり、おそらくここにいるほとんどの人々でさえも知らないだろう。


上記に対する返信

・Warm-Enthusiasm-9534

それは残念なことです。複雑な女性キャラクターが登場するハリウッドの名作をピックアップしてみましょう。ハリウッドAnimeの違いが最も顕著に表れるのは、パルプショーの場合です。

普通アニメ番組でも、複雑なキャラクターライティング(すべてのキャラクターにそのキャラクターを照らし出すバックストーリーがある)をしているので、千尋や三葉は基本的典型的ものだと思います

ハリウッド10年で制作するよりも、Animeでは毎シーズン10人以上の印象的な女性キャラクターが登場するのではないでしょうか。

男性主人公番組でも、一番か二番目に生き生きと描かれているのは女性キャラでしょう。

今年10番目に人気のある番組の3番目のキャラクターが、キャプテン・マーベルのように複雑なキャラクター性を持っていることになる。

日米両国経験者が「日本アメリカより性差別が少ない」と言うのを聞いたことがないのは、ちょっと不思議な感じです。


その理由ひとつは、Anime女性キャラクター欠点があっても、あるいは嫌われ者であっても、それを許容する傾向が強いからです。

明らかにろくでなしキャラクターを登場させ、ストーリーの中で、なぜそのキャラクターろくでなしなのかを説明し、とにかく好きにさせるのである

男性キャラクターと同じように、人間状態を代弁してくれるんです。Animeは毎年ワンダビジョンのような番組制作しています。(この点では、アメリカシットコムドラマより優れている。コミカルキャラクターには欠点があるからだ)。


もう一つの理由は、Anime番組には女性キャラクターがたくさん出てくるからです。

ティーンエイジャーの男の子ターゲットにした番組が、主人公以外のすべてのキャラクター女の子にすることが大きな理由ですが、これは、キャラクター区別するために番組がより努力しなければならないことを意味します。

Anime界では、ある番組で、あるいはそのシーズンで、あるいは歴代で、誰が「ベストガール」なのかを議論することが、ひとつジョークになっている。

(アメリカテレビ番組映画で、誰が "ベストガール "なのかを議論できるものがどれほどあるだろうか。スター・ウォーズでは誰が「ベストガール」でしょうか?キャプテン・アメリカ ファースト・アベンジャーでは誰が 「ベストガール」?議論になるほどの女性登場人物はいません。)


逆説的ですが、ハリウッド女性キャラクターをうまく扱わなければならないと考えていて、その方法がわからず、あきらめてしまうことが違いの一因だと思います

から、『ワンダーウーマン』よりも先に70年代テレビ番組映画化されたのです。日本では、それほど関心がないだけです。

例を挙げましょう。Re:ゼロに登場するテレシアというキャラクターは、5分ほどしか登場しませんが、11番目に重要キャラクターです。

彼女は花が好きで、剣が嫌いで、剣に執着する男と出会うという設定です。

残念なことに、彼女はその年齢で最も偉大な剣の達人なので、義務によって剣聖(国を代表する剣の達人)として奉仕することを余儀なくされています

彼と恋に落ちた彼女は、彼が剣聖になれるよう、決闘自分を負かす。しかし、国に怪物が現れ、夫では太刀打ちできなくなり、最後に剣を取ることになり、そこで悲劇的な死を遂げるのです。


この物語ハリウッドエグゼクティブに聞かせたら、脳みそクラッシュしそうです。

この物語は、女性らしさについて何を言おうとしているのか。どんなメッセージを送ろうとしているのか?Anime文脈では、何も言おうとはしていないんです。

女性キャラクターがたくさんいるので、さまざまなキャラクター設定をするスペースがあるのです。

第1期で一番人気のある女性キャラクターメイスで人を殴りまくりますが、この作品にある唯一のメッセージは「彼女が生き残って、もっとメイスで人を殴りまくれるようになればいいじゃないですか」ということなんです。


出典

以下の内容でGoogle検索

For the Most Complex Heroines in Animation, Look to Japan reddit

2022-06-11

anond:20220611140250

2話は庵野監督が、3話は新海監督、4話は細田……みたいな感じで

勘弁して

庵野にシンガンダムやらせてあげるからそれで許して

anond:20220611135825

ガンダム第一から全部映画で作り直すとしたら、

まあ最初ガンダム大地に立つは富野監督にやってもらうとして

2話は庵野監督が、3話は新海監督、4話は細田……みたいな感じで

どんどん監督交代してったら色んな人のガンダムが見れるな。

2021-03-23

anond:20210323225727

えええーアニメ業界で一番まともなの、新海監督のとこでしょ

2021-03-09

こ、ここでも神木隆之介なのか・・・

別に緒方恵美ファンでもないけど(ネトウヨだし)なんで声変わりしとんねん

海監督だけでなくみんなのお気に入りなのか、営業力すごすぎる・・・

2021-01-03

新海誠って007が好きなの?

バイクアクションにガンアクション、空中落下に変装に高級ホテルに爆破シーン。

ヒロインが二人いるのは近年のボンドガールの傾向と一致するし、無愛想な猫はジュディ・デンチのもの

軟弱なオタク妄想ばかりを描いていた新海監督だが、『天気の子』で骨太ハードボイルドを取り込んで一皮むけた印象だ。

2020-08-29

もしかして新海誠は誤解されているのでは

新海誠作風童貞臭いとか、童貞力が持ち味みたいな意見を度々目にしてきたが、

実際に新海監督のプロフィールを見てみると、小学校時代スピードスケートをやっており、

中学時代バレーボール部部長を務め、高校では弓道部所属していたそうだ。

大学時代童話サークルに入ったのが謎だが、その後は美人高学歴女優結婚している。

こんなの童貞どころか、むしろリア充のもの人生を歩んでいるように見えるのだが。

 

君の名は』を新海らしくない一般受け作品だという人がいるが、それはむしろ逆で、

海監督は『君の名は』で、ようやく自分らしいキャラクター世界を描くことができたのではないか

言の葉の庭』以前は、いかにも村上春樹岩井俊二の影響を受けている感じの、

恋愛セックス普通にありつけるようなリア充憂鬱ごっこ孤独ごっこにふける軽薄な作品ばかりだった。

海監督は自分を偽っていたのだ。新海監督は自分リア充であることを認めてリア充アニメ君の名は』を作り、

村上春樹岩井俊二のようなファッション孤独と決別したのだ。

2020-06-24

[] いまさら天気の子を観たので感想考察を書きます

ネタバレを含むのでまだ観てない方はご注意ください。

もう多分に語り尽くされていると思いますが、

結論から言うと本当に素晴らしい作品でした。

私は世間的にはもういい歳したおっさんであり、登場人物では須賀さんの方が年齢が近く、

10代の若者ボーイミーツガールを観てはたして楽しめるのだろうかと思っていたが、何のことはない、とても楽しめました。

もう日曜からずっと天気の子の事ばかりを考えてる。

いい加減、仕事に支障をきたすので、ここでまとめて区切りしま

陽菜さんは雨女

序盤でまさか野沢雅子さん演じる占い師が現れ、晴れ女と雨女について語るシーンがあり、

悟空をチョイ役に使うわけがないって事で耳の穴かっぽじってラノベ設定を聞いてましたが、

雨女龍神系、晴れ女は稲荷系ってことで、順当に行くと陽菜さんは晴れ女=稲荷系なのかと思いきやどうにも特徴に合わない。

というのも拳銃ぶっ放したサイコ野郎の帆高くんに救いの手差し伸べ、二人きりで廃墟に逃げ込むほどの胆力があり、

相手が年上と知りつつ、自分の方が年上だと偽る豪胆な見栄っ張り具合を備えており、

またよく見ると陽菜さんの家には2.5リットル級の麦茶ピッチャーを始め、背景に無数のティーポットが描かれており、

料理も大雑把に目分量で作っていて特徴的に完全に龍神系なんですよね。

作中では帆高くんがひたすら晴れ女とのたまうので、一見晴れ女に見えるもののこれは意図的ミスリード

彼女雨女に間違いない。

晴れが一時的なのは雨女なので雨雲を操作することはできても消すことはできないんでしょうね。

本当の人柱は帆高くんなのでは?

もしかしてこれ天気の子ファンの間では常識なんですかね?

帆高くんは神津島からキャッチャー・イン・ザ・ライという小道具とセットでフェリー東京に来るわけですが、

なんで東京に来るのか、途中まではっきりとした理由は明示されません。

しか物語の後半で分かる事ですが、親父に殴られたのか何なのか、心象風景で彼がここじゃないどこかを求めており、

島で光を見つけ、その光の中に入りたいがため、それを追って東京まで来たと言う理由が明かされます

この光というのは作中で陽菜さんが導かれた光と同じで、恐らくは龍神の導きによるもの

まり彼は龍神に導かれてやって来たわけです。では何のために?

冒頭、フェリーのシーンで彼は降り出した雨に喜び、フェリーの甲板でなぜかはしゃぎまわるわけですが(このあたりの考察は足りてません)、

その時突然の大雨が降り、あやうくフェリーから落ちそうになるわけです。

正確には落ちそうになったところを須賀さんに助けられるわけですが、

実は帆高くんはこの時海に投げ出されて死ぬ運命だったんじゃないでしょうか?

それがなんの因果か須賀さんに助けられ人柱とならなかった。

彼が人柱にならないので当然雨は止まず、以後、治安のよくない地域徘徊させたり、拳銃を持たせたり、

チンピラと格闘させたり、警察と取っ組み合いさせたり、老朽化した階段を踏み抜かせたりしてもまだ死なない。

から龍神の巫子?である陽菜さんを撒き餌に無理やり彼岸に誘ってみたものの、結局人柱とならなかった・・・

と言う風にとらえられないかって気がするんですがどうですかね?割と良い線いってませんか???

これでなぜ帆高くんが彼岸に行けたのかという理由にはなる気がします。

しかしなぜ彼が人柱に選ばれたのかは天の気まぐれ以外に理由が見つかってません。

狂った世界で賢い大人になんかなるな

野田洋次郎さんが歌うわけです。「諦めた者と賢い者だけが勝者の時代」と。

劇中で須賀さんが言うわけです。「もう大人になれよ」と。

ちょっと話は逸れますが少し前に功利主義というものが取り沙汰されました。

よくあるのがトロッコ問題です。多数を助けるために少数を犠牲にするか否かとか言うやつですね。人それぞれ答えが違うやつです。

しかしですね、こんな問題はじめっから狂ってんですよ。

狂人が考えたんですよ。しかしその狂人を生んだ世界さらに狂っている。

狂った中で誰もが生きているから狂ってることに気がつかない。

歯黒って知ってますか?纒足は?コルセットは?

大小違えど狂人なんですよみんな。狂人達がお前の方が狂ってる、いや狂ってるのはお前の方だって言ってんです。

滑稽ですよね。でもみんな本気なんです。

本当は、本当は誰一人として賢いやつなんていないんですよ。

全員が全員狂ってて誰がどうやって賢さなんてものを測れるんですか?

天気の子登場人物もはっきり言ってまともな奴は一人もいない。

全員が全員みんなどっか狂ってんです。でもそれが何か。

大人になれって言った須賀さんは帆高に触るなって言ってタックルかますんですよ。最高ですよね。

帆高くんも全部わかってて陽菜さんに晴れ女をやらせ、晴れ女なんかやらせてごめんって言ってんですよ。

陽菜さんも諸々わかった上で晴れ女をやって、人の役に立てて嬉しい、ありがとうって言ってんです。

凪くんも女装して登場して今さら全部お前のせいじゃねえかっていって泣くんですよ。

夏美さんも凪くんの彼女ズも(ところで、花澤綾音...新海監督、本当にありがとうございます...!)

みんな分かった上で狂ってる。だがそれがなんだと言うのか。

青空よりも俺は陽菜がいい! 天気なんて狂ったままでいいんだ!!」

みんな狂っているのであれば、結局それが普通なんですよ。

もし、帆高くんが島から出なかったら、フェリーの甲板ではしゃがなかったら、

須賀さんにビールを奢らなかったら、ネカフェ難民にならなかったら、拳銃をすぐ警察に届けていたら、

陽菜さんを見て見ぬ振りしていたら、陽菜さんの窮状を知って児童相談所相談していたら、、、

そうやって賢い選択をしたのであれば狂った世界はまともになったのかもしれません。

しかし、それが賢い選択だと言う保証はどこに?

「今の子はかわいそう。昔は春も夏も素敵な季節だったのに。」

はたしてそうかな?

その後の坂道のシーンで雲の隙間から差す光に帆高くんは感動していましたよ。

それをかわいそうとは私は思いません。

2019-11-29

こういう誘導尋問的なインタビューやめてほしいわ

「若い世代に“扇動工作”をしなければ、未来はつくれない」――富野由悠季監督が信じる「アニメの機能」 - Yahoo!ニュース

「新海監督の作品は『セカイ系』っていわれているそうだけど、僕はその意味は分からないんですよ」

――セカイ系とは、大ざっぱに「僕と私の小さな空間と、世界危機のような大問題が、直結してしま作品」といわれていますよね。

もともとの「セカイ系」にそんな意味は無いでしょ。

東浩紀が広めたプロパガンダみたいなもんじゃん。

インタビュアーがこうやって富野みたいな重鎮に誤った解釈をすりこんでしまう、

しかも「いわれていますよね」などと伝聞調にして自分責任回避している、

こういう態度はプロフェッショナルじゃないよ。

2019-10-12

anond:20191011205809

新海誠押井守クラスチェンジして、ワーナーブラザースが期待した攻殻機動隊の続編や似たような売れ線の物ではなく、誰も買わない売れない劇場にも足を運ばない、スカイクロラだとか天使の卵みたいなアングラでドロッドロのゴミばかり量産して、見切られたら弟子re:サイボーグとかサイボーグ009対デビルマンみたいな、もっとすさまじいゴミを量産し始める。

海監督はNTR属性と願望が強過ぎるので、幼馴染が東京に行っても大好きで、高校大学就職後も別の男と恋愛体験や性体験タップリ済ませて、自分以外の男と何度も結ばれて別れて、都会の無縁社会とかパワハラセクハラレイプ被害にもあって、何なら男の幼馴染と幼馴染が結ばれていたり、離婚したり結婚前に家族計画に失敗して水子の霊がついたマジキズモノになった後で、「どれだけ汚れようとも、最後にワシの横におればよい」と言う、拳王様ぐらいの男前恋愛観と価値観で、幼馴染の最期の男になろうとする話を作って、秒速とか約束場所みたいに視聴者からドン引きされて最高に気持ち悪いNTR劇場公開してしまい、以前の作品のようにキモすぎて見向きもされなくなる。

2019-09-01

海監督って、宮崎監督みたいにえらそうな態度じゃないのがいいね

海監督のいいところ

宮崎監督とか押井監督みたいに、気難しい感じじゃないのがいいよね。

2019-08-22

おっさんずラブ気持ち悪い

おっさんずラブ劇場版23から公開される。

俺はおっさんずラブに対して初回放送から気持ち悪い感情しか沸くことがなく視界に入ってきてほしくないと思っていた。

そもそも、同作は深夜帯で放送されていたので、「イヤならみなけりゃいい」のスタンスでやりすごせていた。

だが、世間は放っておけなかったようで

Twitter世界トレンド第1位獲得!日本中社会現象を巻き起こした!!」というように局をあげてのお祭り騒ぎに。

で、いよいよ劇場版の公開なんだが田中圭をはじめ吉田鋼太郎林遣都徹子の部屋に出演するんだってさ。

なんだそれ?(困惑)。

Twitterでならばミューワード設定できるけど、局の番組はなあ・・と困惑する(困惑)。

先月、天気の子を観に行った時もおっさんずラブ劇場版の予告が流れてきた。

その時は「うわ・・ひでぇ映像」って感じたし、俺以外のお客さんたちの空気も一瞬固まったのが伝わってきた。

海監督の映像を楽しみに観に来た人たちにおっさんずラブ劇場版の予告の汚い映像アカン(困惑)。

もうね、実写の色ってアニメCGに負けているのだよね。

他の予告作品比較してもひどかったなあ。

いくら盛り上がったからってさあ、もうちょっと映画観で観れるくらいの作品としてのテイを保たないとアカンでしょうが

なめられているんだよ、視聴者映画館に足を運ぶ俺ら客はさ。

そういうクオリティの低さについては一切触れないようにして、社会的価値やらピュアラブストーリーの感動()評価しなけりゃならない機運がひしひしと伝わってくる。

これはアカンし、キツイいなあとも思う。

過去にこういう事例がなかったわけではないけどひどい作品をひどいと素直に言いにくいのがなあ(困惑)。

うそう、Twitterなどでしばし

「夫がおっさんずラブ気持ち悪いと言う。信じられん」

といった感想をみかけて、その妻が正義って論調評価されていたりする。

しかし、俺はその旦那さんの気持ちがすげえわかるのでそっちの立場共感してしまう。

おっさんずラブがどう気持ち悪いのかをイチイチ説明しても理屈で殴り返されるだけで辛いし、そんな正当性だけを争うマウンティング作業より大事なのはおっさんずラブ気持ち悪いって率直な感想を言うのがもう今の世ではリスク含みなんだってこと。

SNSではとくに。

保毛尾田保毛男を笑うのは大問題おっさんずラブは「純度の高いラブストーリー」と感じないとならないらしい。

人でなしらしい。

いったいだれよ、

その感情境界線を引いているのは。

先の例のように、奥さまから「春牧いいよね!」と共感脅迫されている旦那さんは地獄の家庭を持つために平成時代を頑張ってきたのかな。

おっさんずラブはいいぞ(春牧がとくにいい)」

「そう思えないあなたは悪い奴」

「観ないなんてありえない」

「同姓愛に嫌悪感抱くなんて人間的にありえない」

あれぇ?どうしてこうなっていくんだ。

嫌悪感を持つ人への嫌悪感なら堂々と正義づらして言えちゃうのってなんでなん?

俺はおっさんずラブが嫌いだ。

気持ち悪いと思う。

好きだと思う人の観る気持ちは阻害しないから俺に観ろと迫ってくるのは勘弁してほしいしもうちょっと「観ろ」の圧力を下げてくれ。

劇場版おっさんずラブコラボレーションキャンペーンをしているルミネエス新宿では、同作のスペシャル装飾でギラギラしている。

新宿駅は5つの鉄道会社乗り入れ、一日の乗降客数は300万人を超えている、巨大なターミナルだ。その新宿駅を独占的に囲むようにそびえ立つルミネ公共的な意味合いをほっぽり出して、おっさんずラブ推しに邁進している。

これが世界一のターミナル駅、日本の顔となる新宿おもてなしだ。

なにが コラボだお だ。

ルミネ掲示されているポスターにはだーりおも大塚寧々伊藤修子さんも登場していない。

ぜんぜん多様性担保できてない。

性の選択と集中を行うのであれば、それはもうセクシャルマイノリティが不利な社会になっていくだけじゃないのか。

あとこれは重箱だけどさあ

志尊くん(ジャスティス)を混ぜておけばセクシャルマイノリティ表現免罪符になるって意図を感じさせてしまうのは界隈にとって将来的には得策ではないだろうに。志尊くんはい俳優だし適役なのは承知だが違う俳優を投入する勇気はなかったのか。

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