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はてなキーワード: オーウェンとは

2023-11-09

anond:20231108004144

労働者利益のためにイギリスで行われたすべての社会運動、すべての真の進歩は、オーウェン名前に遡ることができます

と、エンゲルスが書いてたが、やっぱり進歩した社会に憧れるからかな

2023-09-15

ラグビーW杯2023 プール第2週 日本 vs イングランド展望

W杯開幕の2日目、9月10日チリ戦日本代表は初戦を飾り、混戦が予想されるプールDの暫定トップに立った。

4年ぶりのW杯、みんなは楽しめただろうか。


おはようございますこんにちは、こんばんは、レビュー増田です。


9月18日日本時間午前4:00、日本イングランドと対戦する。

今回のW杯フランス開催で時差もあり、試合を追いきれないので、 試合前の予測などを書くか迷ったが、日本代表の初戦に先立って行われた イングランド vs アルゼンチン戦が、観るものをして慄然とせしむる内容であったのと同時に興味深いものでもあり、この相手日本代表がどう戦うか、思案が止まらなくなってしまった。


素人考えではあるけれども、試合予測というのはそれ自体楽しい

みんなとも一緒に、大一番前の井戸端会議を楽しみたい。


件の試合だが、前評判の高いアルゼンチンに対して、不調を囁かれるイングランドは、チームを引っ張る欧州最優秀選手オーウェンファレル出場停止で欠いた上、試合開始3分FLトム・カリーレッドカードを受け、14人での戦いを強いられる。


しかし、ここから先はご存じの通りだろう。

ファレルに代わって出場したSOジョージフォードが前半だけで3本のドロップゴールで一気にアルゼンチンを突き放し、その後も正確なキックを重ねて完全に試合に鍵をかけてしまった。


未明披露されたキック芸術試合を追っていたファンに衝撃を与え、X(旧Twitter)では「ドロップゴール」がトレンド入り。


ひらがな名前女子(?)アカウントまで、ピッタリとしたワンピースから覗く胸の谷間を強調した写真とともに

RTフォローDM送ります

ぷろふ見てね☆


ドロップゴール

ブラント

クラブ


#〇〇凸待ち

などというというポスト投稿するなど、予測できない方向に「ドロップゴール」が飛んでいく事態となった。


さて、前評判の低さも人数のビハインドも跳ね返し、強豪の底力を見せたイングランド日本代表はどう戦っていくのだろう。


大いに話題となったョージ・フォードドロップゴールだが、イングランドがこういったキック披露するのは初めてではない。

2003年オーストラリア大会において、当時のSOジョニー・ウィルキンソンが強力FWの後ろから幾本ものドロップゴールを決め、ウェブエリスカップを初めて北半球にもたらした。

20年ぶりに披露された伝統戦術といったところだ。


直接蹴りこめばいいのなら、ボールを持ち込むより簡単じゃないか、と言いたくなるドロップゴールだが、実際はそう簡単ではない。

前に落としてショートバウンドさせたボールを真っ直ぐ蹴るのはそれだけでも難しく、ゴール正面からの線上でないと入らない。

その上、オンプレー中に蹴るので、相手DF必死に詰めてくる。

SOがプレッシャーを受けないために十分な距離必要で、そのためにはFWが壁を形成し、SHは正確で速く長距離パスほとんど真後ろに投げなくてはいけない。

普段蹴ってないチームが付け焼き刃で蹴って入るものではない。

試合後、ジョージフォードが「ドロップゴールは常にプランにある」とインタビューに答えていたのは驚きだ。


日本はこのドロップゴールに警戒するべきだろうか。

イングランドがとってきそうな戦術とは?


イングランド代表サイド

ドロップゴールは確かに脅威だ。

それだけでなく、正確なキックの全てが恐ろしい。

オンプレー中であれ、ペナルティであれ、ゴールから中央の線上で放たれるイングランドキックは大きなプレッシャーになるだろう。

イングランドからすれば、中央日本陣内の10mまで持ち込めばそれだけで日本圧力を与えられる。


オンプレー中に蹴るだけでなく、キック得点できる状況に持ち込めばいいので、戦術としては南アフリカよろしく接点の後ろからハイパントをあげ、FWをぶつけて落球をさそい、引き摺り込んだスクラムからペナルティをとってキック得点、という方法が考えられる。


実際、日本のアタッキングコーチトニー・ブラウンも「イングランドキックを使ってくる」とコメントしている。

多くの解説者も同様だ。


だが、本当にオンプレー中に頻繁に蹴ってくるだろうか・・・


ハイパントなどのアタッキングキックは、チェイサーをぶち当てることができればノックオンを誘ったり、陣地を前進できる反面、基本的には相手ボールを渡す結果になりやすい。

しかも、相手ナイスな処理ですれ違われて、大きなゲインを許しかねない不確実性がある。


ハイボールの競り合いも強いので、ハイパンも勝算があり、蹴ってくる可能性は十分あるが、体格で勝るイングランドには、もっと低リスク圧力を与える方法がある気がしてならない。

大型FW突破力のあるセンターで、接点の脇で身体を当てながらゴリゴリ前進するだけで、日本にとっては大きな脅威なのではないだろうか。


イングランドCTBリー・ローレンスはこう発言している。

「彼らはボールを動き回すことを好む。私たちは彼らのプレーをそのように認識している」

私たちは彼らの脅威が何か知っているし、それをシャットダウンする計画を持って臨むよ」

日本代表は硬いスクラム、アンストラクチャーな展開から松島のような創造性のあるランナーゲインなどの魅力的な攻撃オプションがあるが、国際的な「日本独自の強み」と認識されているのは、ボール連続に展開する早さだ。

日本は持つと違いを出せるのだ。

なので、持たせない、そう言っているのではないだろうか。


総合すると「イングランドボールを離さず近場を押してくる」「日本の受けをみて、縦の走り込みや展開で一気にランのゲインを狙う」「同時に接点の反則を誘う」というような戦術をメインに、適宜ハイパントなどを絡めてくるというやり方が考えられる。

そして「ディフェンス時にはプレッシャーをかけて日本の攻めを停滞させてキックを蹴らせ、カウンターのランでタックルを外しながらビックゲインを狙う」


実際、自分の同僚のラグビー経験者と話題になった時も「蹴らないんじゃないですかね?普通にやると思いますけど(もちろんドロップゴールも敢えてまでは狙ってこない)」という意見をもらった。

主力を2枚欠いたとて、地力はどう考えてもイングランドの方が上なのだ


日本代表サイド

さあ常にオプション複数持っているイングランドに対して、では日本代表が取れる戦術は?


自分が予想するのは「イングランドの攻める機会と時間を減らす」という戦略だ。

イングランドボールを持っている時の攻めはハードで、簡単には止められない。

さっきもいったとおり、中央付近で少しの侵入も許したくない。

ではどうするかといったら、ボールは1つしかないのだから、こっちに来た時に離さないで、相手の機会と時間を潰してしまえばいいのだ。


まあ要は日本日本伝統戦術で、蹴らずにハイテンポでボールを回し続けて、相手攻撃し続けるという手段があるということだ。


ただ、これは80分続けるには消耗が激しい。

なので、前半の20分くらいまではリスク覚悟で蹴って、身体の衝突を避けたり、危険を伴うが、スクラム時間をかけて、時間当たりで体力が消耗する機会を減らすのではないだろうか。

イングランドスクラム相手を圧殺できるので、時間潰しと引き換えに点数も持っていかれる可能性があるが・・・


60分でなるべくボールを保持したいとして、相手ボールがあったときにはどうするか。

そうなると、なるべく中央侵入を許さないようにしつつ、接点でプレッシャーをかけて、相手の攻めを停滞させ、キックを誘発してボールを獲得する、またはジャッカルを狙う、ということになる。

ハードラックの攻防は不可避であるように思われる。

日本としては、姫野とラピースが間に合いそうなのが朗報だ。


イングランドプレッシャーをかけてキック得点を狙い、日本はダラダラと攻め続けてロースコアでの競り勝ちを狙う。

どちらかのディフェンスラインが決壊すれば、トライが決まり大量得点となる。


どうだろう、自分は双方のこんな作戦を予想したが、みんなはどう予測する?

日本時間早朝キックオフの月曜は、幸い祝日だ。

観戦もしやすいことだろう。

ああだこうだと言い合いながら、大一番を待ちたいと思う。

みんなも是非、予想を楽しんでみてほしい。


anond:20230910223847

2023-09-10

ラグビーW杯2023 9月10日プール第1週 日本 vs チリ レビュー

9月9日開催国フランスニュージーランドの対戦で幕を開けた2023年ラグビーワールドカップ

今日日本代表の初戦となる。


おはようございますこんにちは、こんばんは、レビュー増田です。

みんなとまたラグビーW杯を観られて嬉しいです。

いろいろなことが大きく変わった今回のW杯、変わった点なども含めて、試合レビューしたいと思います


日本所属しているプールDには、もちろん世界で強豪とされるチームが所属しているものの、直近の戦績でランキング上位国が不調だったり、ティア2国の激しい追い上げなどで、突破チームどこになるかというのは予想が難しい。


そんな中で、突破本命と目される2チーム、イングランドアルゼンチンが今朝対戦し、不調に喘いでいたイングランドが9本のキックアルゼンチンを沈めて初戦を飾った。

この戦いでは勝ったイングランドも負けたアルゼンチン勝ち点ボーナスポイントを獲得することができず、強豪2国が他3国に対して最大のアドバンテージは得られない初戦となった。


日本としてはここでチリに勝った上で、4トライ以上取ることができれば、混戦が予測されるプールDに勝ち点5で頭ひとつ抜け出だしたスタートを切ることとなる。

計算上は、そういうことだし、もちろん、まずは取れる最大の結果を目指さなければギリギリ突破さえもおぼつかない、勝負ってそういうものだ。

しかし、そんなに簡単にいくものだろうか・・・


対戦相手チリは、情報が少なく、正直にいうと自分はどれほどのポテンシャルを秘めているかからない。

ただ、W杯に出るチームに簡単相手はいないし、プールDの最後の枠を争うプレーオフで、W杯常連カナダと成長著しいアメリカに得失点で競り勝って出場の椅子を射止めたことは注目しないといけない。

さら情報が少ないというのも勝負において大きなマイナスだ。

2015年大会で、日本南アフリカを破るなんて誰が想像した?


そして対する我らが日本はというと、コロナによる強化の遅れなどにより、4年前から戦力の上積みができているのかというと心許ないところがある。

完成度の荒さを象徴するのが「組んだ回数が強さに直結する」などと言われるスクラムで、直近のテストマッチをみると安定していない。

そのうえ、出場停止のラブスカフニと、コンディション不良の姫野というFW看板2枚を欠いている。

勝ち点5が浮ついた話に聞こえるほど視界不良の船出という感じだ。


1ヶ月に及ぶ予選を突破するため、日本アウェー開催のW杯初戦に、プレッシャーを跳ね除けて勝つだけでなく、少しでもチームの完成度を高め、可能であればうっすら見えるボーナスポイント獲得も視野に入れなくてはならない。

果たして日本は満足できる形で初戦を飾ることができるだろうか。


前半

アカペラ国歌斉唱ののち、トゥルーズ現地時間13:00、チリキックオフで試合が始まった。


コイントスで勝ったチームは勢いをつけるため、ボールを取るのが最近の主流だけど、日本太陽の向きを考え光を背にできるエリアをとった。この選択はどうでるか?

キックオフはエリアを大きく前進できるので、有利になることが多い。

前後半の初めに交代と、点を取られた側がキックオフ権があるので、お互いが機会を最大に活かした場合、交互に有利な状況が巡ってくることになり、他方、一方が相手有利のフェイズを抑え込めればその回数分、勝利を引き寄せることができる。

チリ最初キックオフ後の攻防を制することができなかった日本は6:00にトライを献上してしまった。

直後にその失点後のキックオフでヴァカタワのトライ切り返したが、この取って取られての螺旋はどこかで抜け出さないといけない。


均衡は興味深い、そしてチリにとって不幸な形で崩れた。

具智元の膝にタックルしたチリPRティアスがレイトタックルと見做されイエローカードで一時退出、さら新ルール、8分の審査レッドカード適用もありうるバンカー審査となる。

その後、これも新ルール松島の50:22タッチキック日本が陣地を大きく前進勝ち越しトライを挙げると、勢いに乗る日本攻撃チリは再びバンカー審査つきのイエローカード

日本は1トライを重ねて21-7で前半を折り返した。


展望エントリでも紹介した50:22のタッチキックは、ハーフウェイラインより自陣側で蹴った上で相手22mを越えてワンバウンドで出た正当なキックは、蹴った側のラインアウトで再開されるというもので、大なチャンスメイクができる反面、長距離キック力とそのレベルでの正確性が求められる難しい技術で、日本にはやや不利に働くと思ったが、まさかの大舞台松島が蹴ってきた。

新ルールも絡め前半だけで3トライボーナスポイント獲得した上での勝利にむけて視界が晴れてきた日本に対して、攻めやすい機会を2度逸失し、その上1人を欠いての相手キックオフで後半を迎えることとなったチリ

日本はこの差をさらに大きくできるか、それともチリがまずい状況を跳ね返してくるのか。


後半

時間経過とともに太陽は頂点近くにのぼり、選手の影が短くなる。

後半の太陽はどちらの敵でもなくなった。


キックオフから有利にスタートできる後半で、日本が今度はイエローカードで1人を欠いた上でトライを献上してチャンスを1つ逃すが、ここでまた新ルールが登場、今回からプレースキック時間厳格化され、クロック時間内でショットコンバージョンも蹴らなくてはいけない。

時間ギリギリに蹴ったチリコンバージョンはそれ、不利を跳ね返しかけたチリは2点を上積みできる機会を最大限に生かすことができなかった。


キックオフからあっとう間にリーチトライで取り返し、コンバージョンも取る日本、差はジリジリと開いていく。

自分不安視していた日本スクラムは安定しているし、直前までのテストマッチで以前よりはっきりと改善が見られていた日本ラインアウトも付け入るスキをチリに与えない。


初出場のチリは堂々たるパフォーマンスだ。

かつて「60分までは戦える」と言われていた日本に対し、65分で彼らの脚は動いている。

しかし70分、前を行く日本がついに見えなくなった。

日本に5本目のトライを献上すると、試合最終盤にも日本の新星、ワーナーディアンズにラインをこじ開けられた。

日本 42 - チリ 12


日本試合終了までにとったトライは6本。

初戦に突きつけられた難しい課題に、新ルール太陽の助けを借りて満点の回答を返し、日本勝ち点5でプールDの暫定トップに踊りでた。


素晴らしいアタックで迫り来るチリを退けた日本、次週はプール突破本命イングランドと対戦する。

司令塔オーウェンファレルを欠き、さらレッドカードFLトム・カリーさえ出場できなくなったイングランドはこの情報だけを見れば不利のようだ。

しかし、朝のゲームを見たみんなはそうは思えないのかもしれない。

自分だってそうだ、まさかSOジョージフォードが3本ものドロップゴールを放ち、その脚から得点だけで強豪アルゼンチン試合から蹴り出してしまうとは!

日本は後ろに必殺の飛び道具がチラつくを白い壁を越えて、グループリーグ突破さら勝ち点を上積みできるだろうか。

プールD、第二戦は日本時間9月18日の4:00にキックオフだ。


anond:20230909051354

2023-09-09

ラグビーW杯2023フランスグループリーグプールDの展望

みなさんお久しぶりです。4年ぶりですね、レビュー増田です。

はじめに、いま台風が来ていますので、激しい雨風がある地域に住んでいる方は、どうかお気をつけてください。

みなさんの身体安全や心の安寧は一番大事なことで、W杯といえど所詮スポーツラグビーとは、較べるレベルにもないことです。


さて。

2019年日本大会で日本代表は素晴らしい結果を残し、レビューをしていた自分もみんなと楽しめたことがとても嬉しかった。

そのあとの4年で世界あんなことになるとは思いもしていなかったけど、僕はまたW杯を見ることができるし、みんなもまた楽しめるような状況、心境であるならばいいと思っています

大会、前回のように逐一レビューできるかはわからないけど、みんなが観戦する際の手助けが少しでもできたら嬉しいです。


グループリーグ展望

予選リーグ日本が入ったのはプールD。

このプールオーストラリアウェールズフィジーなどが同居するプールCと並んで、何が起きるかわからない予測不能プールであり、後述するけど、初戦がどう転んでもDは縺れていくと思う。


配置されたのはイングランド日本アルゼンチンサモアチリ

最強豪と見做されるイングランドは、ここ数年不調が続いており、ブチ切れることでおなじみのエディー・ジョーンズHCが責を問われて解任、スティーブボーズウィック氏の元、再出発となった。

こういった交代劇は短期的にはプラスに働くショックとなることも珍しくはないのだが、今のところその兆候は出ていない。

チームを牽引するオーウェンファレルレッドカードペナルティで3戦目まで欠くのも気がかりだ。


もう1チーム、日本の厚い壁となりそうなアルゼンチンは組み合わせ抽選時のプール序列3位は明らかに過小評価で実力で言えばイングランドと同格に近い。

ランキングではイングランドより上位、直近の戦績でもオーストラリアを降し、南アと1点差ゲームを演じるなど、上り調子だ。

ひょっとしたら1位通過の本命アルゼンチンかもしれない。


サモア好調だ。

「チームとしてまとまりがなく反則しやすい」という長年の弱点があったのだが、ニュージーランドオーストラリアフィジー所属する国際プロリーグスーパーラグビーパシフィック代表クローンチームを結成して参加するという強化手法で宿痾を克服してきた。

これは前回大会直前まで日本がとってきた強化手法と一緒で、日本サンウルブズは戦績こそふるわなかったもの、チームの練度は確実に底上げされ、日本代表の前回の成果に一役かった。

今回のサモアは前回のような「罠に嵌めやすいチーム」ではない。


チリは正直なところ情報をあまりもっていないのだけど、アメリカカナダに競り勝って出場を勝ち取っており、これは「えっ」という感じ。

アメリカカナダは強豪でこそないものの弱いチームではないのだ。

チリは1勝をもって帰りたい立場なので、狙うのは日本サモアとなり、初戦の日本に最大限の集中とリソースで挑んでくるように思う。


前回グループリーグ突破の我らが日本はというと、コロナによる強化スタートの遅れ、スーパーラグビーからの除外で強化がうまく進んだとは言い難く、実際の試合をみてもスクラムキャッチパスなどの連携に明らかなほつれが見える。

おまけに初戦はFWの働き者、ピーター・”ラピース”・ラブスカフニをレッドカード出場停止で欠く。

かなり立場が揺らいでいると言えるだろう。


プールDの初戦、日本チリと戦うこととなるが、裏ではイングランドアルゼンチンがまみえる。

本命同士がいきなり潰し合う展開となり、負けたチームは突破のためにもう1敗もできない状況になる。

こうなってくるとサモアがどのチームに取っても厄介だ。

チリ以外の4チームはどこが抜けてもおかしくない混戦になりそうで、なんとしたらしたらチリがこのリーグをかき回す可能性すらある。

初戦と2戦目は特に目が離せない予選リーグとなりそうだ。


初戦のポイントと注目選手

未だ未完成日本代表が波にのれて完成度を高めていけるかは重要で、初戦の開始20分でバタバタと反則を起こさないか最初スクラムが安定するかが注目だ。

日本の注目選手では、リーグワンでの脅威の走力と決定力代表に選出されたCTB長田智希がリザーブで登場する。

FBに抜擢されたセミシ・マシレワも注目したい。

マジックフットと呼ばれる突破力をもつが、ディフェンスに難があると言われてきた。

直近改善されてきたように思うが、とはいえ最後の砦ポジションFB出場になったのは驚きだ。

少し心配もあるが、良さが出ればトライ後の「取って詰めてだす」エガちゃんパフォーマンスがみられるかもしれない。

熱戦を期待するし、できればもちろん日本代表には勝利してほしい。


新ルールについて

ところでラグビーは頻繁にルール改正がされるスポーツで、ここで前回大会から変わったところと影響について解説したい。


ハイタックル

選手安全性を高めるため、ハイタックルに関する審査は年々厳格化されており、今では肩より上に手がかかったと見做されるとペナルティを取られる。

安全性が高まることについて全く異論がないが、2人がかりのダブルタックル相手を止めたい日本にとっては厄介なことで、足元をとめるAと上半身相手の腕ごと殺してパスを出させないようにするB、縦に積まれるBのタックルはどうしても高くなりがちで、より高いタックルスキルと冷静さが求められる。


50:22

前回から全く変わったのがロングキックだ。

サイドのタッチラインから出すタッチキック原則は3つで

    なのだが、これに、

      になるルールが追加された。

      導入当初は「難易度が高すぎてどこまでのチームが戦術に組み込めるのか」と言われていたが、蓋を開けてみると欧州勢ニュージーランド普通に蹴ってくる。

      日本意識したルール改正とは思えないが、筋力に劣る日本にとっては結果として不利に働くルール改正と言えるだろう。

      ただ、非常にスキルフルでスリリングプレーなので、登場すればエキサイティングだ。

      みんなも注目してみてほしい。


      櫻井翔さんについて

      自分としてはみんなの観戦の手助けできればというのがモチベーションなので、この件に関する言及でもし耳目を集めることがあったとしたら、そこは本意ではないのだけれどもなあ、と思うけど、どんな思いのやつが書いてるのかわからない文書ではモヤがちらついてそっちに気がとられるよ、となるといけないなと思うので、櫻井翔さんがアンバサダーを務めることついても考えを少し話しておきたいと思います


      ラグビーは憲章において品位情熱・結束・規律尊重を掲げており、勝つだけでなく、どうあるべきかが重視されています

      性加害が事実認定されたあとも当事者名前を冠している事務所が、説明果たして世に価値観を示すべき態度であれているかどうか未だ疑問が残ります

      櫻井翔さんについてはラグビープレー経験者であり、アンバサダー仕事についてもしっかりとした情熱をもって勤めてくれていたのだと思っています

      そのことを自分は嬉しいです。

      櫻井さんが事象にどう関わりがあったのか自分は未だ一切わかりませんが、少なくとも事務所所属したままアンバサダーを務めることは憲章の価値観そぐわないのではないのかな、と自分は思います


      また、自分SNSタイムラインを追った時、櫻井さんのファンの方々が櫻井さんきっかけでラグビーを観戦してくれていたのも多く目にしました。

      みなさん楽しそうに声援を贈っていらっしゃいました。

      そのようなファンの方が、今どう感じていらっしゃるのかは分かりません。

      櫻井さんがファンを拡大したのは事実であるように思います

      しかし、ラグビーの人気拡大と、人権の加害の問題は、存在する次元が違いすぎて天秤にかけてどちらを取るかというような比較になるべき問題でもないと思います


      櫻井さんファンの方に、ラグビーについてどういう事を言ったりしたり、言わなかったりしなかったりしてほしいかというような事は、烏滸がましくて何もいう事はできません。

      ただ、今回のW杯を楽しんでもらえるなら、自分は嬉しいです。


      ラグビー界側を見ても、日本ラグビーフットボール協会がこの件に関して見解を出さなかったり、意思決定を下して説明をしないのであれば、それは違うのではないかなと思います


      みなさんが最良の選択をしていただけたら良いなと願っています


      さて

      現在9月9日4:49分、開幕戦フランスニュージーランドを観ながら自分はこの展望を書いている。

      フランスキックで逆転した!

      ラグビーW杯は優勝候補同士のシーソーゲームで幕が開けた。

      そして日曜は日本チリ戦だ。

      みんなもどうかこの大会を楽しんでほしい。

      その手助けができればうれしい。

      2022-04-21

      本当に劣化が深刻だ猫の先生・・・

      3つのPは論点じゃないという、ハフポストUN Womenでも躊躇しそうな強引すぎるムービング・ゴールポストを試みてしまった先生

      簡単に言えば、僕の主張根拠は3つのPがメインではないし、その必要もないということです。

      https://b.hatena.ne.jp/entry/s/hepta-lambda.hatenablog.com/entry/2022/04/17/125300



      BLMに反対する黒人を利用する保守派のようなことを言い出してしまった先生

      キャンディス・オーウェンズ - Wikipediaとか好きそう)

      トランスジェンダー概念の中核といえるGID当事者意見同調する僕はなぜかTERFと呼ばれるのである

      https://b.hatena.ne.jp/entry/s/gid.jp/opinion/opinion2019022001/

      一流のアスリートかつトランス女性であるケイトリンジェンナーが「2位の選手こそ正当な勝者」と発言をしていることが重要。「私たちの主張はトランスフォビアやアンチトランスでもなく、これは常識的もの」。

      https://b.hatena.ne.jp/entry/s/news.yahoo.co.jp/articles/2f394966efa88a8a8671147d4611b5d947c1bd76



      記事の中で具体的な調査結果を以て否定されている、自己決定権の主張を壊れたレコードのように繰り返し強弁してしまった先生

      こどもの自己決定権問題は、最近18歳成人になって契約問題特にAVなど)で注目。自己決定権を与えて搾取するパターン問題

      https://b.hatena.ne.jp/entry/s/note.com/tomotomo1987/n/n6597543df17e



      本当に劣化が深刻だ猫の先生・・・

      地下猫先生の記事のあまりの残念ぶりを見て、私もブログ終活を始めないといけないなと思った|よしき|note

      2021-06-04

      大坂なおみの居場所のなさが心配

       記者会見批判した後心の病だったと、後出しじゃんけんのように批難されている大坂。そして黒人女性活動家キャンディオーウェンからも「大金を稼ぎながら中途半端活動をして心の病とほざくのは鬱陶しい」と一喝された。

       私はなぜそこまで彼女テニス界とマスコミ活動家から双方向の批難を受けなければならないのか疑問だ。なぜなら彼女自身、「流行から」や「なんとなく共感できたから」といった理由で一番最初のBLMに参加した訳ではなく、信念を持って参加したのではないかと感じ、それを考慮しないで批判する風潮があるのは危険だと思ったからだ。そこで今回の件だけではなく、私が勝手に思っている彼女の「居場所」について検討したい。

      ●負け試合記者会見

       私は調子が出ないときラケットを投げ物に当たる大坂の姿は正直イタいと思った。それで会見拒否って気分屋すぎるだろとも思った。確かに批難される理由はよくわかる。それでも彼女は一人の人間だ。そこで彼女バックグラウンド考慮し、黒人女性活動家の喝と記者会見に刃向かっていく。

      彼女の居場所

       彼女が注目され始めた2018年あたり、英語ペラペラいかにもアメリカン風貌が印象に残ったが彼女日本国籍だと聞き、私は正直「海外修行した選手日本人として出場させるなんて日本もいいとこ取りだな」とか「日本国籍の便利さをかったのだろう」と思った。さらに少々過激な人の間で、これを日本人として認めるのはいかがなものかという言説が飛び交っていた。またぎこちない日本語で会見をした時、メディアは愛らしいと評価話題になったが、もしなおみが誠心誠意を込めて覚えた日本語だったとしたら、本人は傷ついたのではないだろうか。そう、彼女最初からテニスしか場所がなかったのだ。そんな背景を考えると、BLMに参加したくなる気持ち理解できる。BLMに関して私は浅学だが、彼女は「黒人」であり「日本人」であり「テニス選手」。そんな複雑なバックグラウンドより、居場所の悪さに共感し信念を持って参加していたと私は感じた。

       大坂批判した米活動家は、「大金を稼いでいるくせに」や「フルタイム活動家になれば」と言ったが、大金を稼ぐことがなぜそこまで白い目で見られないといけないのだろうか。大坂プロとして食っていくためにした努力考慮しないのだろうか。乱暴だし全く論点がずれているように感じる。そして「テニスなんてやめてフルタイム活動家にでもなれ」というのは、彼女が有名だからこそできたBLMの影響も大きい点を考慮すると、テニス活動家という二項対立に当てはめるのは横暴だ。活動家にとって土足で踏み入られたという気分になったかもしれないため、是非活動家気持ちを知りたいのだが、どちらか選べというのはあまりにも感情的だ。

       そもそも記者会見しないことがそんなにいけないことなのだろうか。

      記者会見

       テニス取材したことのある記者が、記者会見の不備や疑問を発信していた。記者テニスコートが複数あり同時に試合が行われているため全員の試合を見ることができない。そのため注目の試合が終わったら、勝敗がわからないままでも駆けつけ取材を始めるという。選手が疲れている中で「あのプレーがよかったがどうか」などテニス試合に関する質問は少なく、他の話題質問しがちになるため、会見のレベルが低いことが問題と指摘していた。

       負け試合取材されたくなければ、とんちんかんな事を質問されるため、大坂がここまで勝ち気に出る気持ち理解出来る。

       何が言いたいかというと、「大坂には国籍と見た目や環境アイデンティティが一致しない苦悩、注目されることのストレスがあったのではないかと思うため、後出しじゃんけんを責めるのではなく、バックグラウンドを見て、双方向的に考慮した良いのでは」と言いたい。そしてさら問題を激化させないため、彼女名誉のために「外野twitter2ちゃんねる)がとやかく言わないほうが良いと思う」ということ。

      参照

      黒人女性活動家ツイート

      https://twitter.com/RealCandaceO/status/1399210325153660932

      記者会見方法

      https://www.facebook.com/kenichi.maeda/posts/10223267188295606

      2020-03-30

      新型コロナウイルスの恐怖に耐えられず……19歳女性自殺

      3月22日、英キングズリン在住のウェイトレスエミリーオーウェンさん(19)が病院で息を引き取った。NEW YORK POSTによると、エミリーさんは18日に自殺を図り、意識不明状態病院搬送されて以降、危篤状態が続いていたという。22日に親族生命維持装置を外すことに合意した。

      自殺直前、彼女は同紙に姉のアナベルさんに胸の内をこう明かしていた。

      パンデミックのせいで世界がどんどんせまくなって、計画台無しにされて、屋内に閉じ込められることにもう対処できない」

      アナベルさんのFacebookによると、エミリーさんは4年前に高機能自閉症と診断されており、ウイルス蔓延を原因とした世界情勢の変化にひどく戸惑っていたという。

      2019-11-02

      ラグビーW杯 決勝戦 南アフリカ vs イングランド レビュー

      9月20日に幕を開けたラグビーW杯2019日本大会は、43日を経て今夜、最終日を迎える。

      予選4プールから20チームで争われたトーナメント最後に勝ち残り、ウェブエリスカップへの挑戦権を得た2チームは、白衣イングランドと緑のジャージ南アフリカ

      4年間を最高の形で締めくくるのはどちらのチームとなるだろう。

      そして、決勝はどのような戦いになるのだろうか。

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      小細工なしの真っ向勝負で勝ち上がってきた南アは、この決勝も自分たちの強みを最大限に活かしてぶつかっていくいだろう。

      ただ小細工はしないと言ったが、プランがないとは言っていない。

      南アで注目すべきはスタメンリザーブの顔ぶれ、とりわけリサーブの3人、HOマルコム・マークス、PRヴィンセント・コッホ、スティーブン・キッツォフだ。

      この第一列は、本来だったら1本目のフロントローなのだが、ノックアウトラウンドに入ってからとういうもの、彼らをリザーブに回して後半から登場させている。

      ディフェンシブで硬いラグビーを得意とする彼らにとって、ディフェンスとともにセットプレー生命線だ。

      最強のフロントローを後半に登場させて、インテンシティ(強度)をおとさずゲーム支配するのがその目論見だ。

      ------

      また、通常80分を超えると最後のワンプレーを残してゲームが終了するのがラグビーだが、勝敗をつけなければならないトーナメントに限っては、80分で決着がつかなかった場合延長戦突入する。

      そうなった時、どちらがスクラムで勝ってペナルティーゴールを獲得するかは勝敗に直結する。

      まさにトーナメントシフト南アは決勝を戦う。

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      ただ、それでも南アが好みの試合展開になるかどうかはわからない。

      準々決勝や準決勝でとったようにハイパントを多用して着地点でのフィジカルバトルを挑んでも、ボールを保持した敵が蹴り合いに応じずキープしつづければ、南アは非常に低いポゼッションの中から得点のチャンスを探さないといけない。

      相手フィジカルに大きな強みを持たない日本ニュージーランドならともかく、今日相手自分たちと劣らぬ屈強さを誇るイングランドなのだ

      キープされ続けながら真っ向勝負の激しいフィジカルバトルで互角以上に持ち込まれビジョンにも現実性がある。

      ------

      その上イングランドバックスの展開力・破壊力も強烈だ。

      地上戦フィジカルバトルでディフェンスが巻き込まれれば、突きつけられるランの脅威も増すだろう。

      フィジカル優位が自明であったり、強みの優劣がそのまま結果に反映された今までとは難易度レベルが違う。

      南アスクラムはもちろん、ラックモールでも80分間、絶対優位で試合を運んだ上に、一瞬のわずかな隙に手を突っ込んでこじ開けてくるイングランドの一撃を封じないといけない。

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      さらに言うと今回のイングランドは何を仕掛けてくるかわからない。

      「ここまで来れば、コーチし過ぎないことが大事選手精神的にも肉体的にもフレッシュ状態にし、ゲームプラン提示して、チャンスがつかめるように持っていく」と語ったイングランドエディー・ジョーンズHC。

      自然体で当たるとも取れる発言だが、あくまコーチングの話であって、稀代の戦略家がノープランで決戦に臨むとは思えず特別プランがあるのかもしれないが、それだって言葉の裏を考えすぎて迷いが生じれば勝負師の思う壺。

      賽は投げられた、もうやるしかない。

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      黙祷に続いて両国国家斉唱

      観客が声を合わせる光景はもうお馴染みとなったが、今日歌声はより大きく、スタジアムは大合唱となった。

      その光景はまさに決勝戦にふさわしい。

      大歓声のなかキックオフの瞬間を迎えた。

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      南アフリカキックオフで始まった試合は、イングランド応援歌スイングロウ・スィートチャリオットが響き渡る中、開始早々イングランドPRカイルシンクラーが味方LOマロ・イトジェと交錯脳震盪で交代。

      早くも激闘を予想させる幕開けとなる。

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      続くマイボールファーストスクラムに組み勝った南アが大きく展開して攻め込み、押し込まれイングランドは自陣からボールを回し押し返すが、南アもすぐさま切り返して展開する。

      今までとは打って変わってランで展開して攻める南ア

      イングランドキック地域を返挽回してもキックとランを織り交ぜて攻めていく。

      さらスクラムでも圧倒し、地上戦で優位を示しながらスタートを切った。

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      8分、敵陣深くでボールに噛んだ南アペナルティゴールを獲得。

      決勝初の得点はSOハンドレ・ポラードのキックから生み出され、3-0。

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      予測の逆の展開にペースをつかめずにいたイングランドは21分、初めて敵陣深く侵入してラインアウトからセットプレーフェイズを重ねた攻撃からペナルティゴールを獲得、これをオーウェンファレルが決め3-3。

      この攻防の中で、今度は南アHOボンギ・ンボナンビが脳震盪で、LOルード・デヤハーも肩を痛めて交代する。

      激しい試合だ。

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      25分、この試合の大きなファクターとなっていくスクラムで組み勝った南アペナルティゴールを獲得し6-3。

      イングランドも待っていたために後手を踏んでいたディフェンスを激しく前にでるものに変え、身体を当てながら前進し、6分に渡る攻めでペナルティーゴールを獲得し6-6とする。

      流れを持っていかれたくない南アは36分に獲得したペナルティと前半最後スクラムプレッシャーをかけ、ともに獲得したペナルティゴールを決めて12-6で前半を折り返した。

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      前半、獲得したスクラムの全てに勝って4本のペナルティーゴールを決めた南アの首尾は上々だ。

      終了間際にもフェルミューレンが真正からぶち当たり、気持ちでもペースを渡さない。

      対して予想外のランでの展開に待ってしまったイングランドは、攻めてもボールが手につかず噛み合わない。

      もっと問題なのはスクラムだ。

      想像以上の強さの前に明らかな劣勢に立たされてしまっているのに、南アはまだ最強のフロントローを残しているのだ。

      25分過ぎから少しだけ流れを取り戻したが、未だビハインドは6点。

      スコア以上に悪い状況を挽回するため、エディーはどのような策を授けるだろうか。

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      後半、キックオフからランで攻めるイングランドだが、素晴らしい集中力を発揮する南アディフェンスの上がりが早く突破できない。

      スクラムでも南アが予定通りフロントローにコッホとキッツォフの2枚をいれ、本来の最強のフロントロー制圧にかかってくる。

      この圧倒的な力押しでペナルティゴールを奪われ15-6。

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      その後のキックオフからの攻めでも、早くて強いディフェンスで立ち往生を食ってからスクラムで跳ね返される。

      スクラムで決定的な優位を証明した南アは3点をちらつかせつつイングランド攻撃を跳ね返しつづける。

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      圧力に苦しむイングランドはなんとかスクラムを一本返してしてペナルティゴールで15-9とするが、陣地に進入してきた南アにペースを強奪され、ペナルティゴールで突き離される。

      追いすがるイングランドもすぐさまペナルティゴールかえしてし18-12とした64分、劣勢のスクラムからついにディフェンス破綻、ここからの展開でマカゾレ・マピンピにインゴールに飛び込まれ、初のトライを奪われる。

      コンバージョンも決まって25-12と非常に大きな7点!

      増田も含めてきっと多くの人間勘違いしていた、イングランドが仕掛けて、南アが受けてたつと。

      でも地上戦は体を当てて前に出て相手キックを蹴らせ、ボールを持ってはFWの強度で集めてランで止めを刺す、イングランドがとれる戦術は、南アだってできたのだ、だってそうじゃないかFWバックスも駒は揃っている!

      この戦いは自分の置かれた状況を素早く理解したものが制する勝負だった!

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      70分をすぎ、もうトライを取るしかないイングランドセットプレーで攻めるも集中力が切れない南アラインを押しかえし、そして73分、170cmのポケットロケットチェスリン・コルビが大男をかわしながら走り抜け、勝負を決定づけるトライ

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      そのまま80分、南アイングランドを陣地に磔にしたままボールは蹴り出された。

      最終スコア32-12

      スタジアムが歓声に包まれ、栄冠を手にした戦士たちが抱擁を交わす。

      南アフリカ戦略家の予想を上回る戦術と、それでも決して忘れなかった自らの強みで、80分間ラグビー母国を封じ込めつづけた。

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      試合後、安堵したような表情でインタビューに答えるラッシーエラスムスHCに対し、序盤の違和感からペースを一度も渡してもらえずの敗戦に珍しく失意を隠さなエディー・ジョーンズHC。

      自国開催での屈辱の予選プール敗退から4年間、白いジャージをここまで連れてきて、黒衣の王者にさえ何もさせなかったが、緑の巨人が立ちはだかり、栄冠には手が届かなかった。

      しかし、その手腕を証明した名将はいつかまた帰ってくるだろう。

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      審判団や準優勝のイングランドへの表彰を経たセレモニー最終章、44日間、いやもっと大きく見れば4年の間争われたウェブエリスカップは、秋篠宮皇嗣から南アキャプテンのシア・コリシに手渡され、緑の戦士たちがその所有者となった。

      南アフリカにとって、ラグビーは初の優勝から民族融和の象徴として特別意味を持つ。

      黄金カップの下、戦士たちが喜びのステップを踏む中、大会は幕を閉じた。

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      今日でこのレビューも終わるが、最後に少しだけ話をさせてほしい。

      増田9月からの1ヶ月半は素晴らしいものだった。

      ラグビー面白さを知ってもらいたい、そして一緒に盛り上がりたい、そんな思いから始めたレビューがこんなにも多くのブクマブコメいただき、まるでみんなと一緒にW杯をみているようだった。

      それは小さい事だけれども夢だと言っていいし、それがかなった最高の44日間だった。

      夢を叶えてくれたのは、増田場所をくれたのは、ここに集うみんなだ。

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      そしてこのレビューを多くのブクマカの勧めに従い、noteでまとめて公開することにした

      noteは少しだけ修正加筆している。

      増田よりその分内容が増えていると言えるが、ここでしか書けない一言がある。

      夢を叶えてくれただけでなく、増田に新しい学びの機会をくれたブクマカやはてなユーザーにありったけの感謝をしたい。

      みんなが最初だ。

      ありがとう

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      そして、また4年間が始まる。

      次はフランスだ。

      また一緒に、ラグビーで盛り上がろう!

      anond:20191102003237

      ラグビーW杯 3位決定戦 ニュージーランド vs ウェールズ レビュー

      11月最初の週末は、ラグビーW杯2019日本大会、最後の週末だ。

      ラグビー伝統国以外での、そしてアジア初開催となったこトーナメントも残すところは2試合を残すのみ。

      今夜、ニュージーランドウェールズが3位の座を争う。

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      大会を振り返った時、3位のチームを覚えている人は少ないだろう。

      地上波放送もなかったし、3位決定戦自体存在意義疑義を唱える関係者もいると聞く。

      しかし、今回、不可抗力で中止になった試合こそあるものの、W杯開催地最後まで残って、参戦したときに行う可能性のある7試合全てを戦えるのはここまで残った4チームにのみ許された権利だし、この大舞台で戦う経験を積む新星、そして代表戦舞台から去るベテランたちにとってこの一戦は大きな意味を持っている。

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      ニュージーランドWTBリーコ・イオアネや、ウェールズSHトモスウィリアムズCTBオーウェン・ワトキンはこの3位決定戦で次の4年に向けた新たな一歩を踏み出し、No8アラン・リードFBベン・スミスCTBライアン・クロッティ、FLマット・トッド、そしておそらくはこのステージで残された時の少ないLOアラン・ウィン・ジョーンズといった伝説たちが、代表として有終の美を飾るための戦いに臨む。

      また、スティーブハンセンウォーレン・ガットランド両HCも退任が決まっており、これらはこの試合が1つのサイクルの終焉と新たなサイクルの始動を繋ぐものであることも意味している。

      強豪国として名をはせる両国は今夜、どのような「終わりと始まり」を見せてくれるだろうか。

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      若手に経験を積ませたりベテラン花道を作ってやりたいとは思っても、負ける気など全くないウェールズ

      しかし中4日のうえ怪我人が多く台所事情が厳しい。

      伝統の固いディフェンスと激しいタックルは若手にも浸透しているであろうが、相対するのは攻めてくるのを待っていて勝てる相手ではない。

      ウェールズ攻撃守備遂行しつつ、ペナルティーキックセットプレーなどの一瞬の勝機を何度ものにできるかが問われる一戦となる。

      対してスタメンを大幅に入れ替えても世界的なビッグネームばかりという層の厚さを誇るオールブラックスは、完全に封じられれた準決勝の苦い思い出を払拭し、自信を取り戻さないといけない。

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      国家斉唱を前にこの試合で黒衣を脱ぐキアラン・リードの頬に笑顔漏れる。

      スタジアム純粋ラグビーを楽しむ祝祭的なムードに包まれる中、両国代表と観客が声を合わせて歌う国歌

      特別試合原則マオリの血を引くものが務めるとされるハカリードはキアラン・リードだった。

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      いよいよキックオフ増田の予想に反してウェールズ試合開始から果敢にランで展開しつつ攻めるが、これを止めたオールブラックスペナルティを獲得、外れたゴールキックの攻防からボールをつなぎ、なんとPRジョームーディーが激走してトライ

      つづく12分にもラインアウトからセットプレークロスパスを受けたFBボーデン・バレッドディフェンスをすり抜けてトライ

      14-0。

      オープンな展開から2トライを奪ったオールブラックスが序盤をリードする。

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      対するウェールズも深く攻め込んでからセットプレーを取り切ってトライ、その後もペナルティーゴールを獲得し14-10とやり返していく。

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      しかし、ボールをもってもキックを使わず走るウェールズが挑んだ攻めあいオールブラックス土俵で、32分にはセットプレーからターンオーバ連続する混乱をベン・スミスが走り抜けてトライ

      銅鑼のなった40分すぎにまたもベン・スミスインゴール右隅に飛び込み28-10として前半を終了した。

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      スタンドに観戦にやってきていた上皇夫妻に送られる拍手と歓声。

      トーナメントを勝ち上がってきたキック主体戦術を使わずランでのオープンな展開で攻めたウェールズだが、オールブラックスの得意な混乱からの打ち合いを誘発してしまう。

      ウェールズ今日代表最後となるベン・スミスの2トライなどで大幅リードを許して前半を折り返した。

      後半は締めていくのか、覚悟を決めて引き続き果敢に攻めるのか。

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      後半開始早々、オールブラックスはまたもベン・スミスディフェンスすりぬけてチャンスメイクし、ソニービルウィリアムス一流のオフロードでつなぎ、ライアン・クロッティが飛びこみトライ

      大会若い力で駆け上がってきたオールブラックスは、3位決定戦でみせたベテラン3人のアンサンブルで35-10

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      どうやら戦略的な論考は無意味な戦いのようだ。

      ウェールズは残された大舞台最後時間を観客とともに全力で楽しむように、後半もキックを使わずランで攻める。

      オーソドックスな展開攻撃だけではなかなかビックゲインができなかったが、辛抱強くボール繋ぎつづけ、インゴールライン間際の攻防からジョッシュ・アダムズが頭を突っ込んだ!

      走っても手数を惜しまぬ攻めで、35-17と追いかける。

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      ゲーム選手の交代が相つぐ時間となり、大歓声で送られるウェールズアラン・ウィン・ジョーンズやオールブラックスソニービルウィリアムズ

      交代が特別ムードに包まれるのも3位決定戦ならではだ。

      最もセクシーアスリートと世の女性にもてはやされながら、前大会で得た金メダルを興奮してフィールドに降り駆け寄ってきたファンの子供にあげてしまうなど、セクシー期末試験があったら記述問題採用したい振る舞いがノータイムで出せる伊達ソニービルは、13人制でカナダからオファーがるという。

      試合が終われば新天地に旅立つのだろうか。

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      腕を痛めたウェールズSOリース・パッチェルの交代で怪我の穴埋めにとことん縁のあるダン・ビガーがフィールドに降り立ち、同じく交代で入ったSHガレス・デービスがややキックを増やしたことで後半の展開は均衡したが、やはりオープンゲームであることは終盤になっても変わらない。

      観客にラグビーの楽しさを示すように攻め合いになったゲームは、75分にウェールズ陣深い位置からスクラムからオールブラックスSOモウンガが、その均衡を破るトライで40-17として、このスコアのままゲームは終了した。

      2019年日本大会の3位は、ニュージーランドだ。

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      おそらくは互いに最後W杯となるアラン・ウィン・ジョーンズ、キアラン・リードキャプテンが晴れ晴れとした表情でインタビューに答える。

      準決勝の苦い敗戦払拭し、最後試合を飾ったスティーブハンセンHCは大歓声に送られ、花火大会打ち上げ本数で上回られたウォーレン・ガットランドHCは少しだけ悔しそうな表情で、しか歳月を噛みしめるようにウェールズを鍛え上げた日々への思いを語った。

      大会で堂々オールブラックス司令塔を務めた新星モウンガは試合前に「先輩たちのために今日は戦う」と語ったという。

      ウェールズ選手たちも同じ気持ちではなかったのだろうか、去る者の思いは若い戦士たちに受け継がれていく。

      4年後には彼らが先頭に立ってチームを引っ張っていくのだろう。

      今日が終わりと始まりを繋ぐ日だ。

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      決戦の1試合を残して大会を去った彼らだが、大会後にはキアラン・リードライアン・クロッティ、マッド・トッド、ブロディ・レタリック、サム・ホワイトロックリーアム・スクワイアなど、多くの選手日本にやってくる。

      あと、W杯が始まってからというもの、どうにも悪役キャラのようなセリフを吐きまくるエディーがまた口を滑らせたおかげで、スティーブハンセンが次に指揮を執るのがトヨタヴェルブリッツであることも明らかになった。

      日本代表の躍進をその屈強な身体で支えた姫野を擁し、元オールブラックスキャプテンとHCがやってくるトヨタ台風の目になるだろう。

      W杯を沸かせた彼らのプレーや采配を間近で見ることのできる、トップリーグスタンドにも是非足を運んでほしい。

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      そして、日付が変わって11月2日、2019年大会を制するチームがついに決定する。

      追憶希望をのせたトライ花火と歓声が夜空を彩った今夜だったが、次の夜はもっとシリアスものが飛び交うだろう。

      44日間の激闘を見守ってきたウェブエリスカップは、白と緑、どちらのユニフォームの上で輝くのか。

      太陽が西の空に沈む時間、輝く夕陽と入れ替わるように赤く燃える決戦の火蓋が切られる。

      anond:20191027213719

      2019-10-26

      ラグビーW杯 準決勝1 イングランドvsニュージランド レビュー

      10月の第4週、関東はまたも台風21号から変化した温帯低気圧が大雨をもたらし、千葉では河川の氾濫が起きた。

      自然災害の多い日本だが、今年の秋はそれがもたらす結果が深刻だ。

      ラグビーW杯でも、予選プールの2試合台風リスクで中止になったが、その判断は正しかったように思う。

      日本が初のノックアウトラウンド進出したこと話題になったラグビーW杯だが、その他にもこの台風による試合中止や、ティア1の伝統国でないアジア初開催など、2019年大会歴史に残るW杯になるだろう。

      その大会に、史上初の3連覇という新たな歴史が生まれるだろうか。

      それとも、ラグビー母国がそれを阻むだろうか。

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      今夜、日産スタジアムではラグビーW杯準決勝が行われる。

      対戦するのは黒衣の絶対王者ニュージーランドと、白のジャージに身を包んだイングランド

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      大会自国開催でありながら予選プール敗退という屈辱を味わったイングランドは、勝負師エディー・ジョーンズをHCに迎え、破竹の勢いで準決勝まで勝ち上がってきた。

      前任の日本でチームにW杯で初となる3勝をもたらしたことでも有名なこの名将は、その激しい気性と独自すぎる指導アプローチで数々のエピソードを持つ。

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      南アフリカ戦の最後の場面で自らのキックの指示に反しスクラム選択した選手判断をみて激昂し、インカムコーチボックスの壁に叩きつけ破壊したなどというのは可愛いもので、日本代表合宿で毎朝6時から練習を強いて吐き気がするほど走らせた上、うまく行っている練習のシーンでもいきなりブチ切れて選手の不確実性への対処を見たり、イングランド代表合宿柔道家招聘して代表選手の顎の骨を骨折させたり、その狂気エピソード枚挙にいとまがない。

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      2015年大会の結果を受けて、著書がビジネスマン大受けしたエディーだが、こんな滅茶苦茶がまかり通るのは指導相手ナショナルクラスフィジカルエリートであり、彼自身教員免許を持った上で三度もナショナルチームのHCを歴任して指導メソッドを磨き上げたからであり、凡百の経営者が彼の真似をしたら社員の8割は辞めると思う。

      ちなみにエディーの指示をサラッと無視してブチ切れさせたリーチマイケルは、今大会合宿でそのエディーが考案した「石鹸水でボールヌルヌルにしたパス練習」をやろうとして、ジェイミーにすげなく却下されている。

      こっちはこっちで会社の先輩だったら、なんかちょっとめんどくさい感じだ。

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      一方、3連覇を目指すオールブラックスのHCスティーブハンセン

      警官の彼が激しい感情をあらわにしたのを増田は見たことがない。

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      試合前にエディーが「練習スパイされていたのでは」という記者質問に対して否定肯定もせず「まあでも誰かわかんないけど撮ってる奴はいたけどね」などと言わなくていいことを言っても「私は心理戦なんかやりませんよ。エディーがとても賢い人だということは、よく知っています。そんな事をしても、何の意味もありません」と泰然自若として受け流した。

      聞くところによると宇宙飛行士というのは、どんな状況にあっても感情的にならず、そのときに最適な解決方法を考えて淡々と実行しなければ務まらないものらしく、それに近いメンタリティの持ち主なのかもしれない。

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      注目の準決勝第一試合は、破茶滅茶パワハラおじさんとベテラン宇宙飛行士の名将対決となった。

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      HCのキャラが濃すぎて説明字数を取られてしまったが、ここでゲームプランについて考えてみよう。

      伝統の強力FWに加えて、BKの展開ラグビーでもトライが取れるイングランドだが「出来るからといってそれをするべきなのか」という問題がある。

      イングランドの展開ラグビーは、どこからでもかけられる圧力相手晒した上で、順目順目にオーソドックスに展開したり、ディフェンスラインわずかに広めな隙間にパワフルランナーが走り込んでこじ開ける、といったもので、シンプル強力ではあるが意外性はない。

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      この展開でボールを持ち続けてしまうと、いつターンオーバーされるかがわかりづらい。

      オールブラックス世界一のアンストラクチャーラグビーのチームだ。

      突然始まったような攻守交代からの混乱で彼らを上回ることのできるチームなどありはしない。

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      イングランドとしては、むしろボール計画的に渡してディフェンスで潰してエラーを誘発し、セットプレーの展開に持ち込んだ方が、数々のチームをねじ伏せてきた必殺のモール攻撃を繰り出せる。

      しかし、それだってディフェンスちょっとでも遅れれば何をされるかわからない。

      オールブラックスは本職LO長身スコット・バレッドフランカーに起用してラインアウト対策を取り、その上フィールドでは抜け目のない黒子、モウンガが目を光らせているのだ。

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      エディーはこの難解なパズルに解を見つけることができただろうか。

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      この試合でも、台風被害に遭われた方への黙祷が捧げられ、両国国歌斉唱されたのち、オールブラックスウォークライハカを行う。

      これにイングランドはその三角陣形を包囲するかような翼型の陣形を取って受けて立つ。

      それはまるで試合の展開を予言するような光景だった。

      いつもはシリアスで怖い表情のCTBオーウェンファレルが不敵な笑顔視線を送る。

      その笑顔もやっぱり怖かった。

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      前半、イングランドキックオフ。

      これが自分たちボールが戻るセットプレーとなり、ここから大幅にブレイク、順目のパワフルな攻撃を攻めきってわずか1分30秒、イングランド王者から先制のトライを奪った。

      コンバージョンも決まり7-0。

      この攻撃イングランドキックを蹴らず地上戦で取り切り、これはこの後の展開を予想させるものだった。

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      その後も身体をぶつけながら前進攻撃も防御も出来のいいイングランドに対し、ディフェンスの上がりが悪いオールブラックスは切り返すこともできずに序盤一方的に攻められてしまう。

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      オールブラックス17分、18分と二度敵陣に進入してのセットプレーを得るが、これを強力ディフェンスで凌ぎきられる。

      待望の切り返しの機会を得て攻撃しても、イングランドラインを押し上げる早いタックルの前に下げられてしまい、アンストラクチャーラグビーを全くさせてもらえず、自分たちボールラインアウトもいい形でボールが出ない。

      ポゼッションイングランドが6割、プレーエリアは半分以上オールブラックス陣内だ。

      ------

      前半最後の38分、オールブラックス得意の切り返し攻撃も不発におわり、逆にイングランドペナルティゴールを獲得、スコア10-0で前半を折り返した。

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      ぶつ切りのゲームを挑むのではないかという増田の予想を覆し、ほとんどキックを蹴らず、横に展開しつつ地上のフィジカルバトルを制圧して前進するイングランド

      スコット・バレッドを入れてのラインアウト対策をスカした上に、そのラインアウトでも幾度も競り勝ち、エディーに言わせれば「してやったり」という展開だ。

      ------

      予想したかしないか、全くボールを渡してもらえない上、守れば押され、攻めても包囲されるかのようなディフェンスの早いチェックと激しい当たりで前進できないオールブラックス

      前3メートルのスペースがあるところでボールが欲しい、しかしそれが全くできないのだ。

      前に出られないディフェンスと噛み合わない攻撃修正できるだろうか。

      ------

      後半、オールブラックスキックオフ。

      機能しなかったスコット・バレッドを外し、地上戦制圧するためにFLサム・ケインに交代。

      しかし49分、それでもイングランド圧力の前にペナルティゴールを献上、13-0とされてしまう。

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      オールブラックスは苦戦していたラインアウトテコ入れするため、HOデインコールズを投入。

      経験豊かなSH TJペレナラCTBソニービルウィリアムズも投入し修正を図る。

      ------

      すると、54分、相手陣深くに進入し、相手ボールラインアウトの一瞬のミスをついたFLアーディー・サヴェアがインゴール飛び込みオールブラックスが待望のトライを奪った。

      コンバージョンも決まって13-7。

      ほとんど表情が変わらないスティーブハンセンHCは注意しないとわからいくらい少しだけ頬が緩んだ。

      ------

      だが簡単に流れは変わらない。

      ここで試合を戻したいイングランドがまたも力押しで前進し、60分にペナルティゴールを獲得し、16-7。

      コーチボックスでは勝負を左右する時間帯に追加点を得ても、緊迫した表情のエディー・ジョーンズ

      ここから先はフィットネスが切れる可能性があるのだ、そうなれば独創的な攻撃を誇るオールブラックスに9点差などあっという間にひっくり返されてしまう。

      傍らで見るアシスタントコーチにしてみれば、フィットネスが切れるも心配だが、エディーの方だっていつキレるかわからないので全く油断ができない。

      ------

      しかし噛み合わないオールブラックスは反則がかさみ、主審のナイジェル・オーウェンスさんから注意を受け、終盤に差し掛かる68分にもイングランドペナルティゴールを与えて、19-7とされてしまう。

      ------

      トライを取るしかないオールブラックスボールを持って前進するが、終盤になってもフィットネスの切れる気配がないイングランドの高速ディフェンスの網を全くかいくぐれない。

      勝負師エディーのプランは「地上で展開してボールを渡さず押し下げて、ボールを奪われるたら前進ディフェンスで潰しまくるね、それも80分ね、Go!走る!走るね!」というものだった。

      ラグビー研究が進み、ボールを展開するだけでは突破できない現実に、キックからのアンストラクチャー攻撃という回答を見せて絶対王者に君臨したオールブラックス、それに対する解は「前に出る攻撃的防御、展開しながらの防御的攻撃、その狭間からの一撃」だった。

      からまれフィジカルさらいじめ抜いて徹底的に鍛え上げたからこそ取れるプランだ、ラグビー母国に渡っても、やっぱりエディーはエディーだった。

      ------

      勝負は決しても一矢報いたいオールブラックス最後の猛攻を見せるが、80分、ボールは蹴り出され、黒衣のディフェンディングチャンピオンを封じ込めたイングランドが準々決勝、準決勝にについで、三度の一番乗りを重ねて決勝に進出を決めた。

      コーチボックスのエディーは今回は何も破壊しなかった。

      ------

      33しか地域獲得率を与えることなく、オールブラックス試合をさせなかったイングランド

      「いいふいんきつくりました、すばらしいワールドカップ

      試合後のインタビュー日本語で答えるエディー・ジョーンズの顔は笑っているが目が全然笑っていない。

      ------

      ありがとうございます、みなさん」

      4年前、日本代表を率いて世紀の番狂わせを演じた勝負師、その目が見据えるのは優勝だ。

      3度目のナショナルチームのHCとしての挑戦にして、ついに視線の先に収めたウェブエリスカップ

      あと一勝だ、もう逃がさない。

      anond:20191021220820

      2019-03-31

      []3月30日

      ○朝食:ガストパンケーキ

      ○昼食:ラーメン

      ○夕食:サイゼで色々

      調子

      から母親から呼び出しがあり、外出。

      家族の容態が芳しくないらしく、色々としていた。

      去年の父親の件に続いてだから、割と心にくるな……

      まり遊びをする気分ではないし、寝付けない。

      グラブル

      ガチャピンは最終日確定100連とスーパームックモードで、

      SSRキャラが、白竜の双騎士、土ユーステス、光シルヴァ

      SSR石が、アヌビス、カツウォヌス、ポセイドン(120)。

      SRキャラが、オーウェン

      ブロンズムーン11個、シルバームーン8個、ゴールドムーン3個。

      2018-11-21

      []【13】2018 晩秋広島博多別府

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      anond:20181121125645




      湯気と入れ墨と楕円球


      日豊本線を引き返し、別府に向かう。


      目指すは鉄輪温泉別府からさらバスで30分程だ。

      著名な温泉町なので、賑わっていると思った別府だが、19時台はもうすっかり落ち着いている。

      乗車6人ほどで夜の山道を登るバス

      自分以外は地元の人だ。

      窓の外を見ても時折湯気が上がっている以外は何の変哲も無い地方山村といった風情で、昨日までの賑やかさを考えると全く別世界に来た感じがする。

      欧米アジアもここはあまり関係なさそうだ。


      そう言えば、大分駅前で、来年ラグビーW杯のサイネージ広告を見た。

      44日に及んで熱戦が繰り広げられるW杯は、北海道から九州まで、日本各地で開催される。

      大分で行われる初戦は絶対王者ニュージーランドが登場する豪華なカードで、多くの外国人が観戦ついでにここ別府温泉を訪れる事になろうが、温泉タトゥー対策はどうなるのだろうか。


      辿り着いた鉄輪温泉は人通りも殆どなく、入湯施設飲み屋以外は閉まっていた。

      やはり大分は全体的に夜が早いらしい。

      ただ、バスを降りてすぐに無料足湯発見

      台湾人と思しき数組が笑顔で足を突っ込んでいる。

      大分で初めて見た外国人だ。

      自分も少しだけ温まって、ネットおすすめひょうたん温泉に向かった。


      ひょうたん温泉はさすがに賑わっており、日本語の他にも中国語韓国語も聞こえてくる。

      逞しい胸板に豊かな胸毛を蓄えた欧米人もいた。

      脱衣所で着替えてミシュランでも紹介された湯に向かう。

      関東スーパー銭湯の様なオシャレさと無縁の無骨な作りだが、蒸し風呂、檜風呂、岩風呂、歩行風呂、高さ3mから浴びる打たせ湯、この施設名前の由来にもなっているひょうたん風呂など、風呂の種類は多岐にわたり、豪華な野趣という様な趣が感じられた。


      と、洗い場を見ると、隣のお兄さんの右肩に鮮やかな和彫が。

      しばらくすると、ウェットスーツの様に全身を覆う和彫の兄さんもいる。

      自分心配など余計なお世話だった。

      この状況ならやってくるのが欧米人のデザインタトゥーだろうが、マオリパシフィックアイランダートライバルタトゥーだろうがどうって事はない。

      要は柄の種類が増えるだけの話だ。


      11月の夜の空気はひんやりしているが、さすがは音に聞こえし別府温泉山道を下ってホテルに帰る間も、さっぱり感と温かさが持続している様に感じられる。

      明日は昼前に再び訪れよう、その為にも早く寝るかなどと思い、部屋に帰って何気なくテレビをつけると、ラグビー日本代表が、母国イングランド代表聖地トゥイッケナムスタジアム対峙していた。

      旅行中は観られないと諦めていたカードだったので、嬉しい偶然だ。


      液晶モニターの中でキックオフを告げる楕円球が高く舞う。

      歴史も実績も歴然とした差があるイングランドだが、日本代表は3年かけて磨き抜いたテンポの速いラグビー奮戦

      日本の仕掛ける高速ラグビーについていけずミスを連発するイングランドディフェンスライン突破してトライを重ね、日本は前半を15-10リードで折り返した。


      後半、日本さらゲームスピードを上げることを目論み、早い配給でもって鳴らす若手スクラムハーフ流大を投入する。

      対するサイドからは、眉に異様に近い目から鋭い眼光を送る、亜麻色の髪の角刈りが姿を現した。

      前回のW杯、予選プール敗退の悔しさを乗り越え、今や欧州最高選手との呼び声も高い司令塔オーウェン・ファレルだ。


      ファレルが入ったイングランドはまるで別のチームだった。

      前半に日本スピードについて行こうとしてボールも人も前後左右に動かしたプレーと一転、一度手にしたボールに巨躯の男達が殺到し、力づくで押し込んでくる。

      その動きは重鈍で、一気に振り切られるようなスピードはない。

      しかし、重機のような圧力を前に日本代表はジリジリと後退させられる。

      イングランド代表が一体になって前進するその姿は「これこそが我々だ」という確信を掴み取ろうとしているように見えた。

      ついには快速自慢のバックスまでもが一塊りになってインゴール雪崩れ込み、日本代表はトライを献上。

      結局、自らを見つけ直したイングランド相手にして流れが再び戻る事はなく、日本代表は15-35で屈した。


      やはり己を知り、信じる者は強く、世界の頂はまだ遠い。

      来年W杯大分では予選プールだけでなく、決勝トーナメント 準々決勝 プールCとDの1・2位突破チームのカードが組まれる。

      死の組と噂されるプールCに組み込まれイングランドだが、その実力を持ってすれば2大会ぶりの決勝トーナメント進出可能性は濃厚だ。

      後半に登場して日本代表を締め上げた鋭い目つきのファレル選手も、別府温泉にやってくるかもしれない。


      【14】2018 晩秋、広島・博多・別府 7日目|7日目 地獄の老婆と台湾ギャル へ >>

      2018-07-25

      勧められて英米文学の名作といわれるものを読んだ。モームやらスウィフトやらオーウェンといった作家作品

      読了後にこれといった感想は全くなく、考えてみれば日本作家物語でも楽しく読めたことがないんだから当たり前か。

      学術書は頭を使いながら楽しく読めるが、小説は頭は使わなくてもいいが自分にとって苦行でしかないのだと、再確認するだけの読書だった。

      2015-08-29

      ジュラシックワールドの良かった所【ネタバレ有り】

      これはファンがヲタク叫びをあげているだけです。

      既に映画を見た人に対して、ただただ伏線やシーン描写を語りたいだけであり

      まだジュラシックワールドを見てない方は想定していません。

      お願いですから映画を見ずに読まないでください。良い映画です。

      特にジュラシックパークⅠを見てから見ると更に良い映画です。

      できればⅢも見てからの方が良いです。

      また不正確な内容がありましたら是非ご指摘くださいm(_ _)m

      ⅠⅡⅢⅣといった表記はそれぞれ

      1作目:ジュラシックパーク

      2作目:ロストワールド

      3作目:ジュラシックパーク

      4作目:ジュラシックワールド

      を表しています

      Ⅰ~Ⅲと比較してみて普通感想

      ちょっとテンポが落ち着いているように思います

      今までは次から次へと恐竜に襲われていましたが、今作は説明などの間がありました。

      しかしそれでも迫力不足ということもなく、あっという間に観終わってしま作品です。

      きちっと説明してほしい自分としてはかなり好評価バランスの素晴らしい作品でした。

      怒涛のパニック映画を求めている人からするとこの進化ちょっと違うのかもしれません。

      ここから下はジュラシックワールドの良かったところを書きだしてみます

      最強の恐竜決定戦

      男の子思考では「最強は何!?」というのは非常に重要問題です。

      ⅠⅡでは間違いなくそれはティラノサウルスレックスでした。

      (ⅠではT-rex絶対王者でしたがⅡでは人間挑戦者です。)

      しかしⅢではスピノサウルスに更新されます男の子的には

      「スピノサウルスの方がでかいし、口もでかいし、背中にトゲ生えてるから、つえーし!」

      って感じですね。(これに対する反論も多くありますが。)

      今作で最強恐竜の座が何になるのかは恐竜好きとしては注目でした。

      もちろん本命は「遺伝子組み換え恐竜:インドミナス」です。

      でもちょっとそれは存在しないものを連れきてズルいです。

      ジュラシックパークの「自然は偉大」というテーマに反してますしね。

      インドミナスT-Rexに負けたら今作に出ていないスピノサウルスの方が強かった!って話になってしまます

      そこでモササウルスですよ!

      ライオンが一番強い」、「虎の方が強いよ!」「いや狼も複数いれば強いよ!」

      って言い争ってる時に

      シャチの方が圧倒的にでかいし、つえーし!」

      と言われたようなズルさは感じますが、自分的には納得です。映像インパクトに持ってかれました。

      小学生男子の「最強は何?」にきちっと答えたくれた点でとても高評価です。

      そういえば終盤でティラノサウルスが登場するシーンで破壊されている骨格はスピノサウルスの物らしいですね。

      Ⅲでの敗北に対するリベンジでしょうか。

      Ⅰを思い出すこと色々

      Ⅰと同じヌブラル島が舞台です!

      (ⅡとⅢはソルナ島:サイトBであり共通の建物などが出て来ません。)

      ツアーに出発するメインゲートはIと同じデザインですし、

      ザックとグレイ兄弟が森の中で発見する廃墟は正にⅠのゲストセンターです!

      建物に入ってすぐの広間はⅠのラストシーンを飾った場所であり、

      T-Rexの前をジュラシックパークの旗が落ちていく美しいシーンが思い出されます

      泥の中に落ちていた旗は22年前のあの日からこの建物が手付かずで朽ちて来たことを感じさせます

      壁に描かれたラプトルの絵もIではその直後に本物のラプトルが登場したので少しドキドキ。

      その後ガレージ?でグレイ緑色の派手な暗視ゴーグル発見しますが、

      これはⅠのT-Rex初登場時に男の子がかけていた印象的なゴーグルですね。

      ガラス越しに子供二人が恐竜に食べられかけて絶叫するシーンも、ガリミムスが走っていくシーンもⅠで印象的だったシーンですね。

      ラプトルがホスキンンスを殺害した後、オーウェン達が建物から飛出し、別のラプトルに挟まれまれしまう万事休すなシーンですが、

      これもⅠの最後と同じ状況です。IではT-Rexラプトルを薙ぎ払ってその隙に脱出しますが、今作はラプトル和解!大きな変化です。

      赤い発煙筒

      今作でクレアT-rex誘導に使う赤い発煙筒ですが、

      これはⅠでグラン博士マルコ博士がそれぞれT-Rexの注意を引くために使ってましたね。マルコ博士は失敗してましたが。

      どこからそれが伝わったか分かりませんが、今作では山羊T-Rex誘導する際にも使われており

      Ⅰのパークの改善点がきちんとワールドに反映されていることがわかります

      Dr.ウーとMr.DNA

      Ⅰと共通して登場してるのはこの2人だけですかね?

      Mr.DNAボール集合体のようなDNA擬人化キャラクターです。Iでも子供向けの技術解説役だったと思いますが今作でもちらっと登場しています

      Dr.ウーはぶれないイイキャラです。Ⅰでは遺伝子操作技術100%信用し、恐竜から子供は生まれないと断言していましたが、あえなく失敗。

      にも拘わらず今作でもⅠと同じ笑顔遺伝子技術の説明をしてくれます

      彼の言う「猫も立場を変えればモンスターだ」というセリフや「私はマッドサイエンティストか」というセリフ

      実に科学者が言いそうなセリフだと思います。(これは悪口ではなく共感です)

      ホログラムのディロフォサウル

      エリマキトカゲのような見た目で毒を吐くディロフォサウルスはⅠでネドリーを殺した印象的な恐竜です。

      (※ネドリー:Iで事故引き起こし張本人の太っちょ。)。

      本作ではホログラムで登場です。弟のグレイ君がラプトルから逃げるときホログラムを起動しラプトルを足止めします。

      遺伝子組み換え恐竜は悪くない

      今作が単純な「悪の残虐な人工生命VS善の自然生命」という形になっておらず良かったです。

      インドミナスの残虐さは人工的に作られたことよりも「一匹で育てられ社会性がなく,幼いから」という理由で語られています

      作中で一応「人工的に作られた生命不安定だ」と語られていますがそのぐらいです。

      インドミナスレックス擬態

      インドミナスが脱走して,追っ手の警備隊が森で剥ぎ取られたGPS発見後,森が何度も映されます

      突然森が動きだし森に擬態したインドミナスが現われるのですが,このシーンは単純にビックリするだけではなく,

      「今まで散々映った森にインドミナスがいたの!?」という驚きを提供してくれます。僕はこのシーン好きです。

      ハモンド氏とマスラニ氏との違い

      Iの社長ハモンド氏も今作の社長マスラニ氏も2人揃ってトラブルメイカーですが,2人とも僕は好きです。

      子供のような純粋さでジュラシックパークを作ってしまったハモンド氏ですが,マスラニ氏には多少大人の責任感を感じます

      勝手に色々遺伝子組み換えしたDr.ウーを叱責したり,インドミナス対策の指揮をとったりと大人な感じです。

      ただ指揮の取り方が残念です。あっさり作品中盤で亡くなったシーンでは結構ショックでした。しかも死因恐竜じゃないし......。

      長文にご付合い頂きありがとうございました。

      他にもジュラシックワールドについて長々と書いた日記貼っときます

      ジュラシックワールド事故再発防止案 http://anond.hatelabo.jp/20150826185435

      ジュラシックワールドラプトル  http://anond.hatelabo.jp/20150829170349

      ジュラシックワールドラプトルネタバレ有り】

      映画ジュラシックワールド作品を通してラプトルオーウェンの繋がりが描かれています

      その部分だけピックアップした感想です。

      1作目~3作目までのラプトル

      ティラノサウルスとともにラプトルジュラシックパークシリーズ継続して登場しています

      1作目,2作目ではラプトルは着実に迫ってくる恐怖であり,その機動性と数はティラノサウルス以上の恐怖です。

      2作目ロストワールドラプトルの茂みを駆け抜ける,次々に人間が減っていくシーンは印象的です。

      3作目ではラプトルは恐ろしい存在ではありながら「賢い存在」として描かれます

      罠を使い人間を喰らおうとしたり,自分達の卵を盗んだ存在執拗に追い続けます

      から脱出直前ラプトル達に囲まれグラン博士たちは

      3Dプリンタで作られたラプトルの笛を用いラプトルとの交渉を成功させます

      (今作のオーウェンラプトルの笛の存在を知らないのかな?と思うんですが,

      ジュラシックパークが大嫌いなグラン博士は笛の存在を秘匿したのかもしれません。)

      ここまで踏まえての今作のラプトル達です。

      特にバイクに乗ったオーウェンラプトルが夜の森を疾駆するシーンは,

      Ⅱでラプトルに襲われまくったことを覚えていると頼もしいことこの上ないです。

      オーウェンラプトル友情

      オーウェン言葉の端々からラプトルとの仲間意識を感じます

      字幕だとボスという訳があてられているのでちょっと分かりにくいですが,

      ラプトル達は物語序盤から度々「ブルー」「チャーリー」「デルタ」「エコー」とB,C,D,Eの名前で呼ばれています

      「あれ?Aの名前ラプトルが出て来ないな」と思っていると弟グレイ君の質問からAは主人公オーウェンであることが明かされます

      このラプトル部隊の一員として人間が入っている」という感覚は本作最大のカッコいいポイントだと思います

      またオーウェンは「俺のラプトル」という言葉を使い愛着を持っていることが作品を通して感じられます

      これは字幕だと分かりにくかったです。吹き替えはどうだったんでしょうか。

      この友情があってこそラプトルオーウェン最後に通じ合うシーンは説得力を持ちます

      銃を持たないホスキン

      本作の悪役の1人ホスキンス(太ったオッサン)。

      ラプトルに殺されそうになり命乞いをして結局殺されてしまます

      このオッサン最後まで銃を出しません。

      普通こういう映画の悪役って

      命乞いをして

      相手が油断した所を

      銃で不意打ちしようとして

      返り討ち

      という流れがもはや様式美だと思います

      このいかにも銃に頼りそうな悪役ホスキンスが銃を出さないことで,

      オーウェンとの対比がはっきりします。

      スキンスは命乞いをし,ラプトルに手を伸ばすと食いつかれます

      一方オーウェンラプトル(ブルー)に手を伸ばし和解します。

      同じことをしているのに明暗がわかれた人間

      ただ武器を持った人間攻撃する知性の無い獣では無く,

      ラプトル達が人間同様の知性と情を持った存在であるということがはっきりわかります

      本作の見どころは色々ありますが,とにかくラプトル達はかわいいです。

      あの恐怖の象徴ラプトルがこんなにかわいく頼もしく見える日が来るとは思いませんでした。

      ブルー以外のラプトル達がやられてしまったのが残念でなりません......。

      匿名ダイアリーでやっていいのか分からんのですが,自分過去に書いたジュラシックワールド日記貼っておきます

      ジュラシックワールド事故再発防止案:http://anond.hatelabo.jp/20150826185435

      2015-08-26

      ジュラシックワールド事故再発防止案【ネタバレ注意】

      ジュラシックワールドを見てきました。素晴らしい映画です。

      まだ見ていない方は是非とも見てください。

      このエントリ映画を見てること前提で語ります

      前作が公開されたとき,僕はまだ子供でしたが,この14年で僕は工学系の大学院も出て就職し色々知恵がつきました。

      その結果,この「ジュラシックワールド」という愛すべきテーマパーク設計に様々な問題を感じました。。

      無粋なのは承知ではありますが,今回の事故を踏まえ,設計問題点改善点を列挙していきたいと思います

      「その設計がどの程度駄目であるか」を駄目度0~5の6段階で表します。☆3くらいから本番です。

      ラプトルの檻への落下防止が甘い 駄目度☆   豚が脱走したあとに新人が豚を棒で救出しようとしてラプトルの檻に落ちた

      これは新人マニュアル不徹底の可能性もあります

      改善案として「落下防止柵を高くする」とか安全帯を付ける」等が考えられますが,

      一般的水族館動物園でも本施設と同程度の対策なのも考慮すべきです。

      豚には悪いですが今回事故の直接の原因となった豚救出用の棒(?)は廃止する必要があると思われます

      赤外線センサを過信 駄目度☆☆   インドミナスが脱走したと思ったら脱走してなかった

      海軍オーウェンが「赤外線センサを欺くなんて」と驚くシーンがあるので、

      施設赤外線センサはかなり信用できる技術なのでしょう。

      しかし、まずは目視や他のセンサなどを使って安全確認してから檻の中には入りましょう。

      要、安全マニュアル改善

      GPSインドミナスの檻前で確認できない駄目度:☆☆☆   インドミナスが見当たらないのでGPS情報確認したら檻の中にいた

      これはひどい警備隊メンバーは腕にインドミナスGPS情報確認端末を付けているのですが、

      なぜインドミナスの檻前に無かったのか。なぜ中央管理室まで問い合わせないとGPS情報が得られないのか。

      部署恐竜GPS情報センサ情報を閲覧できる端末の設置が求められます

      インドミナスの檻の大扉の開閉装置が檻の中にある 駄目度:☆☆☆☆   インドミナスの檻の監視員自分の身を守るためゲートを開けた

      なぜインドミナスの檻の大扉(メインゲート?)が現場の内側から開けられるようになっているのか。

      GPSではなく,こっちを中央管理からしか操作できないようにすべきです。

      その点T-Rexの檻を中央管理から操作で開閉するのは良い設計です

      しかしたらインドミナスの檻は一時的ものでまだ中央管理室と繋がっていないのかもしれません。

      が、その場合でも警備員室などセキュリティレベルの高い所に開閉装置は設置すべきです

      大扉の脇に勝手口がない 駄目度:☆☆☆

      前項と関係しますが、大扉の脇に小さな勝手口を付けるべきです。

      大体の建築物はそうなっています。そんなに壁の強度を下げるのが嫌だったのでしょうか。

      大扉の脇に勝手口を作る,あるいは壕のような退避場所を作りましょう。

      GPSを1つしか取り付けなかった 駄目度:0   インドミナス自力GPSを外した

      GPSインドミナスに1個しか取り付けられてないのは故障考慮すると良くないんじゃないか、

      と思ったのですが、以下の理由で僕も同じ結論に達しそうです。

      ・貴重な生き物であり何個も埋め込むことで負担をかけたくない。

      故障については1つのカプセル中に複数独立したGPSをいれることで対応する。

      ・非常時を除いて基本的にはGPSには頼らない。

      ラプトル系の賢い恐竜は埋め込まれGPS自力で外すことがあるという知見が

      今回の事故で得られたため取り付け方の工夫(2つ付ける,深くつける等)が必要です。

      何の遺伝子を投入したのか報告していない 駄目度:☆☆☆☆☆   暴走するDr.ウー

      赤外線センサをかわすアマガエル遺伝子

      体表の色を変化させ擬態するイカの遺伝子

      霊長類以上の知能を持つラプトル遺伝子

      ここらへんの情報警備隊と共有しなかったのが問題です。

      作中語られていませんが、麻酔耐性や電撃耐性も獲得しているように思われます

      (ⅡでT-rex麻酔が効くことは確認できてます)

      勝手想像ですが、Dr.ウー達研究部隊ハモンド氏以来社長の直轄で自由が許されていたために、

      それ以外のチームとの情報共有が行われていなかったのではないでしょうか。

      社内の情報共有体制改善必要です

      翼竜対策が甘い 駄目度:☆☆☆☆☆   翼竜から翼竜が脱走し一般客を襲撃した

      ジュラシックワールドの良い設計ポイントですが、

      お客さんの避難場所も兼ねた南の地区恐竜がいる北地区は分断されています

      そのためラプトルが檻から脱走しても直接南地区に侵入してはこられません。

      その例外翼竜園です。たぶん強化ガラスだと思うのですが、

      これが破られるとダイレクトに南地区翼竜に襲撃されます

      実際、今作では一般客にでた被害ほとんどは翼竜によるものです。

      見た目は悪くなりますが、南地区上部に金網を張る、翼竜園の周囲に金網を張るといった対策必要です。

      ジャイロスフィアソフトウェア 駄目度:☆☆

      緊急事態なのに子供2人がジャイロスフィアでどこかに行ってしまった

      外側が高速回転しても目がまわらないなど機械周りは凄い設計です。

      アンキロサウルス&インドミナス破壊されてましたが,

      おそらく小型のアパトサウルスに耐えればOKという仕様だったのでしょう。

      しかソフトウェアに関しては駄目です。

      緊急事態でも管理からジャイロコントロールを奪えず,お客さんの意思任せというのは頂けない。

      またGPSを利用して危険領域にはゲートが開いていても入れないようにするべきでしょう。

      (安全対策からはずれますが,恐竜が多くいる場所勝手

      連れて行ってくれるといった機能も付加したいところです)

      ジャイロコントロール管理から奪えるようにしましょう。

      モササウルスが観客と近い 駄目度:?

      ちょっと判断がつきかねるのですが、モササウルスと観客の距離が近い気がしました。

      ラストシーンインドミナスモササウルスが海に引きずり込めるのですから人間も危ない感じです。

      まとめ

      ジュラシックパーク設立されたハモンド氏の時代から安全管理について学習していない...。

      マスラニ氏は最高の構造工学技術者を呼んだと言ってましたが,

      それ以前にシステム全体の設計者があまりよろしくなかった。

      ぜひですね,この反省を元に安全性を増したジュラシックワールドを構築していただきたい。

      僕は一度しか映画を見てませんし,原作小説もまだ読んでおりませんので,

      間違い,勘違いなどがありましたらご指摘ください。

      これ以外の設計改善案も読みたいです。

      無粋な工学系の思考最後まで御付い合いいただきありがとうございました。

      ジュラシックワールド最高です!!

       
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