はてなキーワード: アラン・リードとは
昨年大いに盛り上がったラグビーW杯ですが、1/12に現状で国内最高リーグのジャパンラグビー・トップリーグが開幕します。
前回2015年大会で南アを破った盛り上がりをブームのまま過ぎ去らせてしまった苦い過去から、選手も協会も今季こそはという意気込みで望んでおり、チケットは完売状態。
さらにW杯の翌年ということで、環境を変えたリフレッシュということか、各国代表がこぞって各チームに参加し、さながらW杯の後夜祭状態となっている。
残念ながら地上波放送はないのだけど、BSでは放送があるということで、何回かに分けてトップリーグの見どころをチーム別に紹介していこうと思う。
長らく「4強の一角」と称されながらも「4強の中では突出した強みを持たないチーム」という印象があり、ここ一番で優勝戦線から脱落していたが、昨年加入した司令塔、W杯2015年大会の優勝チームからやってきたレジェンダリーSO、ダン・カーターが全てを変え、「どこを攻めても穴のないチーム」に生まれ変わった。
イヤボイでおなじみ日本代表中島イシレリ、完璧なイケメン・ラファエレ・ティモシー、視聴率男・山中亮平、W杯では落選だったがスクラムだけなら日本最強の3番・山下裕史、同じく落選組だが一部ファンから「流を抜いてこいつにしろ」と言われ続けた高速SH日和佐篤、やはり一部から「出場資格さえ間に合えば田村よりコイツだろ」と言われ続けた精密キッカー・ヘイデン・パーカーを擁する上、オールブラックスから世界最強のLOの呼び声も高いブロディ・レタリックが参加した。
戦力的には反則級ではないかという充実ぶりで、はたしてどこが神戸製鋼を止めるのか、というのが一つ見所になると思う。
チームカラーはとにかく多い運動量と早い展開で、「このチームだけ1.25倍再生なんじゃないか」というくらい早い。
スピーディーなゲーム展開を演出するのは日本代表SH流と前日本代表SO小野晃征、オーストラリア代表のレジェンダリープレーヤー・マット・ギタウだ。
BKにボールが展開されればW杯でも大活躍のCTB中村亮土やFB松島幸太朗が鋭いランを見せる。
さらに、CTBにオーストラリア代表の強力ランナー・サム・ケレビも補強し、今季はその展開力に磨きをかけているだろう。
ランニングラグビーでBKが目立ちがちだが、FWも結構強く、総合力は高めで安定している。
優勝戦線に絡んでくるのは間違いない。
スタンドで見た感想では、他のチームに比べて明らかに社員と関係ない女性ファンが多い。
「4強の一角」の中でも、いや、トップリーグ全チームのなかでも非常に明確な強み持っているチームで、その強みとは「スクラム」だ。
ほとんどのチームにとって「ヤマハのスクラムを止める」のはそれだけで名誉とされるレベル。
FWの突進も強力で、日本代表LOヘル・ウヴェが重機のようなエグいパワーで密集を縦にこじ開けてくる。
また、2015年大会で時の人となった五郎丸歩のよく飛ぶキックも強力なオプションだ。
他のチームと比べて代表クラスの新戦力が少ないが、メンバー移動が少ないということはチームの連携は練れているし、W杯の消耗も少ないという事。
それに、作シースンからいるクワッガ・スミスは今回試合出場はなかったものの、3人くらいは軽くぶっ飛ばして前進する正真正銘の南ア代表だ。
補強が少ないとは言ったが、このチームの最大の補強は日本代表スクラムコーチの長谷川慎じゃないのかという感じがする。
伝統的に強いフィジカリティにフォーカスした戦い方で、近年優勝戦線に絡む事が多くなったチーム。
ジャッカルでおなじみ姫野和樹、出場こそなかったものの、最後の代表SHとして大会前に滑り込んだ茂野海人という日本代表勢や、南アの「小柄ながら理想的な選手」と尊敬を集めるジオ・アプロンを擁し、さらに驚きの新戦力としてオールブラックスで先頭でハカを踊っていたNO8・キアラン・リード、南アのウィリー・ルルーが参加した。
もっと驚きなのは、チームを統括するディレクター・オブ・ラグビーに前オールブラックス監督のスティーブ・ハンセンが就任したことだ。
オールブラックスの監督とキャプテンが揃って移籍してくる事で、このチームにどういう化学反応がもたらされるのだろうか。
実力は間違いなく、毎回優勝戦線を荒らす存在として名前が挙がるがどこか荒い印象があり、毎年惜しい感じで終わるチーム。
だが個々の強さは折り紙つき。
日本代表の切り込み隊長・アマナキ・レレィ・マフィやライオンヘアーの働き者・ヴィリー・ブリッツ、多彩なキックを駆使する小倉順平がチームを牽引する。
今季からの新戦力では、トライの嗅覚に優れた元日本代表・山田章仁の新加入も朗報だが、よりインパクトが大きいのはオーストラリア代表SOのクリスチャン・リアリーファノ、そして世界最強のサイボーグフッカー、マルコム・マークスの加入だろう。
大駒の加入でどこまでチーム力を高められるだろうか。
11月最初の週末は、ラグビーW杯2019日本大会、最後の週末だ。
ラグビー伝統国以外での、そしてアジア初開催となったこのトーナメントも残すところは2試合を残すのみ。
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大会を振り返った時、3位のチームを覚えている人は少ないだろう。
地上波放送もなかったし、3位決定戦自体の存在意義に疑義を唱える関係者もいると聞く。
しかし、今回、不可抗力で中止になった試合こそあるものの、W杯の開催地に最後まで残って、参戦したときに行う可能性のある7試合全てを戦えるのはここまで残った4チームにのみ許された権利だし、この大舞台で戦う経験を積む新星、そして代表戦の舞台から去るベテランたちにとってこの一戦は大きな意味を持っている。
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ニュージーランドのWTBリーコ・イオアネや、ウェールズのSHトモス・ウィリアムズ、CTBオーウェン・ワトキンはこの3位決定戦で次の4年に向けた新たな一歩を踏み出し、No8キアラン・リード、FBベン・スミス、CTBライアン・クロッティ、FLマット・トッド、そしておそらくはこのステージで残された時の少ないLOアラン・ウィン・ジョーンズといった伝説たちが、代表として有終の美を飾るための戦いに臨む。
また、スティーブ・ハンセン、ウォーレン・ガットランド両HCも退任が決まっており、これらはこの試合が1つのサイクルの終焉と新たなサイクルの始動を繋ぐものであることも意味している。
強豪国として名をはせる両国は今夜、どのような「終わりと始まり」を見せてくれるだろうか。
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若手に経験を積ませたりベテランの花道を作ってやりたいとは思っても、負ける気など全くないウェールズ。
伝統の固いディフェンスと激しいタックルは若手にも浸透しているであろうが、相対するのは攻めてくるのを待っていて勝てる相手ではない。
ウェールズは攻撃的守備を遂行しつつ、ペナルティーキックやセットプレーなどの一瞬の勝機を何度ものにできるかが問われる一戦となる。
対してスタメンを大幅に入れ替えても世界的なビッグネームばかりという層の厚さを誇るオールブラックスは、完全に封じられれた準決勝の苦い思い出を払拭し、自信を取り戻さないといけない。
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国家斉唱を前にこの試合で黒衣を脱ぐキアラン・リードの頬に笑顔が漏れる。
スタジアムが純粋にラグビーを楽しむ祝祭的なムードに包まれる中、両国の代表と観客が声を合わせて歌う国歌。
特別な試合、原則マオリの血を引くものが務めるとされるハカのリードはキアラン・リードだった。
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いよいよキックオフ、増田の予想に反してウェールズは試合開始から果敢にランで展開しつつ攻めるが、これを止めたオールブラックスがペナルティを獲得、外れたゴールキックの攻防からボールをつなぎ、なんとPRのジョー・ムーディーが激走してトライ!
つづく12分にもラインアウトからのセットプレーでクロスパスを受けたFBボーデン・バレッドがディフェンスをすり抜けてトライ。
14-0。
オープンな展開から2トライを奪ったオールブラックスが序盤をリードする。
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対するウェールズも深く攻め込んでからのセットプレーを取り切ってトライ、その後もペナルティーゴールを獲得し14-10とやり返していく。
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しかし、ボールをもってもキックを使わず走るウェールズが挑んだ攻めあいはオールブラックスの土俵で、32分にはセットプレーからターンオーバが連続する混乱をベン・スミスが走り抜けてトライ。
銅鑼のなった40分すぎにまたもベン・スミスがインゴール右隅に飛び込み、28-10として前半を終了した。
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スタンドに観戦にやってきていた上皇夫妻に送られる拍手と歓声。
トーナメントを勝ち上がってきたキック主体の戦術を使わずランでのオープンな展開で攻めたウェールズだが、オールブラックスの得意な混乱からの打ち合いを誘発してしまう。
ウェールズは今日が代表最後となるベン・スミスの2トライなどで大幅リードを許して前半を折り返した。
後半は締めていくのか、覚悟を決めて引き続き果敢に攻めるのか。
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後半開始早々、オールブラックスはまたもベン・スミスがディフェンスをすりぬけてチャンスメイクし、ソニー・ビル・ウィリアムス一流のオフロードでつなぎ、ライアン・クロッティが飛びこみトライ。
今大会を若い力で駆け上がってきたオールブラックスは、3位決定戦でみせたベテラン3人のアンサンブルで35-10。
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ウェールズは残された大舞台最後の時間を観客とともに全力で楽しむように、後半もキックを使わずランで攻める。
オーソドックスな展開攻撃だけではなかなかビックゲインができなかったが、辛抱強くボールを繋ぎつづけ、インゴールライン間際の攻防からジョッシュ・アダムズが頭を突っ込んだ!
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ゲームは選手の交代が相つぐ時間となり、大歓声で送られるウェールズのアラン・ウィン・ジョーンズやオールブラックスのソニー・ビル・ウィリアムズ。
最もセクシーなアスリートと世の女性にもてはやされながら、前大会で得た金メダルを興奮してフィールドに降り駆け寄ってきたファンの子供にあげてしまうなど、セクシーの期末試験があったら記述問題に採用したい振る舞いがノータイムで出せる伊達男ソニー・ビルは、13人制でカナダからのオファーがるという。
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腕を痛めたウェールズSOリース・パッチェルの交代で怪我の穴埋めにとことん縁のあるダン・ビガーがフィールドに降り立ち、同じく交代で入ったSHガレス・デービスがややキックを増やしたことで後半の展開は均衡したが、やはりオープンなゲームであることは終盤になっても変わらない。
観客にラグビーの楽しさを示すように攻め合いになったゲームは、75分にウェールズ陣深い位置からのスクラムからオールブラックスSOモウンガが、その均衡を破るトライで40-17として、このスコアのままゲームは終了した。
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おそらくは互いに最後のW杯となるアラン・ウィン・ジョーンズ、キアラン・リード両キャプテンが晴れ晴れとした表情でインタビューに答える。
準決勝の苦い敗戦を払拭し、最後の試合を飾ったスティーブ・ハンセンHCは大歓声に送られ、花火大会の打ち上げ本数で上回られたウォーレン・ガットランドHCは少しだけ悔しそうな表情で、しかし歳月を噛みしめるようにウェールズを鍛え上げた日々への思いを語った。
今大会で堂々オールブラックスの司令塔を務めた新星モウンガは試合前に「先輩たちのために今日は戦う」と語ったという。
ウェールズの選手たちも同じ気持ちではなかったのだろうか、去る者の思いは若い戦士たちに受け継がれていく。
4年後には彼らが先頭に立ってチームを引っ張っていくのだろう。
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決戦の1試合を残して大会を去った彼らだが、大会後にはキアラン・リード、ライアン・クロッティ、マッド・トッド、ブロディ・レタリック、サム・ホワイトロック、リーアム・スクワイアなど、多くの選手が日本にやってくる。
あと、W杯が始まってからというもの、どうにも悪役キャラのようなセリフを吐きまくるエディーがまた口を滑らせたおかげで、スティーブ・ハンセンが次に指揮を執るのがトヨタヴェルブリッツであることも明らかになった。
日本代表の躍進をその屈強な身体で支えた姫野を擁し、元オールブラックスのキャプテンとHCがやってくるトヨタは台風の目になるだろう。
W杯を沸かせた彼らのプレーや采配を間近で見ることのできる、トップリーグのスタンドにも是非足を運んでほしい。
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そして、日付が変わって11月2日、2019年大会を制するチームがついに決定する。
追憶と希望をのせたトライの花火と歓声が夜空を彩った今夜だったが、次の夜はもっとシリアスなものが飛び交うだろう。
44日間の激闘を見守ってきたウェブ・エリス・カップは、白と緑、どちらのユニフォームの上で輝くのか。