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はてなキーワード: 戦後処理とは

2023-06-25

これ、この後とりあえずワグネル主導で仕切り直して露のウクライナ侵略再開、今度は侵略達成完了

戦後処理に内紛でゴタつくけど、なんだかんだワグネル政治パワーマシマシで軍閥と落とし所に収まる感じか

んでその間に今度はチャイナ台湾侵略ターンが始まってると

2023-03-23

フィリピン妻と喧嘩したが完敗した

俺も妻もフルタイムで働いている。

4歳の息子がいる。

15時幼稚園引き取りと夕方までのお守りは実家の両親に任せている。

仕事終わりに俺か妻が迎えに行くのが日々のルーチン。

 

その日は実家に妹が子供を連れて帰省していた。

両親は皆で飯を食おうと提案した。

妻は人が集まるとテンションが上がりパーティーモードになる。フィリピン人あるある

俺は上ずった態度の妻を見るのが不愉快で定期的に開催されるこの催しが嫌いだ。

夕方、俺が実家に到着すると息子と妻が神経衰弱をしていた。

俺と息子でやるときも多少のズル(三枚目をめくるとか)は許すが本人の能力に任せている。

そして俺は息子に勝てたことがない。ガチ

子供短期映像記憶に長けているらしい。

俺は3枚以上覚えることができない。まぁそんな話はどうでも良い。

 

妻は全てアドバイスしていた。息子が5を開ける、「5はここよ」みたいな。アホか

神経衰弱になっていない。なんの意味があるゲームなんだ。

息子に勝たせてあげたい、喜びを与えたい意図はわかる、そしてうちの子凄いでしょを見せたいのだろうか。

頭の悪さに呆れた。

過剰サポートしている認識すらないのだろう。ごくナチュラルに全てのカードの当たりを教えているのだ。

俺はうんざりした。

過保護にも程がある。

 

ちなみに一度開けた札を全て記憶している妻は脳みそ幼児のままなのであろう。どおりでバカなわけだ。

 

妻の過保護は半端がない。

フィリピン人全般に見られる傾向で。

特に男の子スポイルする。本人は愛なだけに厄介だ。

俺が嫌われ役、世間の厳しさを教えてやらねばならない。

妻は息子に甘い甘いだけ与える。

はぁ

 

Over protectionをテーマに妻とは何度も喧嘩をした。

私はすでに5人の子(連れ子)を育てたというのが妻の自信の根拠らしいのだが

「でも全員バカじゃん」と舌の先まで出るが流石にぐっと堪えている。

実際全員バカである、上2人の娘は既に結婚子供もいるが、妻からの送金に依存して生活している。

働いていない。日々セックスしてボコボコ子供を作っている。

息子を同じようなヤリチンのアホに育てられても困る。

 

フィリピン人ハーフタレントなどの多くが学校日本人に虐められていたと恨むが、甘やかされて育った文化の違いが大きく影響していると想像している。

妻に子育てを任せたら二の舞いだろう。

 

その日の俺は機嫌が悪かった。

バカ神経衰弱を見ていると不愉快になり食事会に参加せずに一人で飲みに行った。

先に自宅に帰る、風呂の準備をしていたら息子と妻が帰ってきた。

風呂に入れて寝かしつけする。

 

子供が寝付いたのを見計らって妻に喧嘩をふっかけた。

「キミは過保護すぎる、日本人子供に厳しさも教える。それが文化であり日本の強さの根源である

妻が反撃してきた。

 

「黙れ敗戦国二等国民の分際で我々戦勝国国民説教するのか」

 

ぬぐぐぐぐぐ、ムキー

 

「いやまて、日本経済大国伝統歴史がある国だ、俺らの方が上だろJK

 

妻がニヤリとして

経済大国ねぇ、一人当たりの名目GDPは既に27位ではないかアンドラにも負けている、どこだよアンドラって(笑)、つか30年経済成長してない国がナニを言うとるんだ、ワテらも早晩抜かしたるわボケ

 

俺がハフハフして次のセリフに詰まっていると妻は畳み掛けるように

「ここ40年で経済成長率が日本を下回った年は5回しかないんですけどね、ウチら圧勝じゃん」

 

「いやまて、日本には古いお寺とかある」

俺は土俵を替えようと試みた

 

「寺がナンボのもんや、全部中国韓国劣化コピーじゃん、独自文化とか科学的発展とかありましたっけ?」

 

「でもフィリピンにはそういうのないじゃん」

 

「はぁぁぁ、あのねぇ16世紀からスペイン統治されてたのね、カトリックフィリピン国内には豪華絢爛なカトリック教会群があったの、しょぼいやつじゃなくてガチのやつね。全部ぶっ壊されたのは日本戦争に巻き込まれたからなんですけど、残ってたら第一級の世界遺産だったんですけどぉ」

 

「いやそれはアジア西洋支配から開放するための犠牲で」

 

はい日本マニラに侵攻したのいつだっけ?」

 

太平洋戦争が始まったのは1941年だ、真珠湾攻撃と同時にフィリピンに侵攻した、そんなこともしらんのかボケ

 

フィリピンは1935年にすでにコモンウエルスが発効されて平和独立済みですけど?」

 

「いやいやいや、それはフィリピン政府自治独立であって国家独立ではないでしょ?」

 

アメリカ議会立法承認されてアメリカ大統領署名済みのフィリピン独立法、通称タイディングス・マクダフィー法には政府独立から10年以内に国家独立規定されてる、つまりほっといても1945年には国家独立ですけど」

 

「でも傀儡政権アメリカに隷属されてたじゃないか

 

「チミはなにを言うとるんだ?当時のフィリピンアメリカ傀儡されていた証拠あります経済統計を見ても対アメリカ経済収支は圧倒的フィリピン優位で、黒字で、搾取とは真逆で建前上アメリカ領土内で準自国民と認めざるを得ないのでインフラ教育投資本土同等に行わなければならずその恩恵を受けいてるボーナスタイム、お陰で著しい発展してましたがなにか?

そもそも当時のフィリピン政府が隷属されてるから助けてなんてSOSは一切出してませんよね?そもそも合衆国連邦国家において自治準州扱いの地域を隷属とか植民地と捉えるのが政治学的な認識としてナンセンスだわ、カリフォルニア州アメリカ植民地とか言わないでしょ?州政府自治権は合衆国憲法保証されてて、当時のフィリピン政府州政府よりも高い独立性が規定されてたんですけど」

 

「。。。。。。」

 

「で、戦後処理、戦中に軍票強制的に米を買い占められてフィリピンは大量の餓死者を出した、しか終戦と同時に軍票一方的反故平和条約、賠償請求で全部まとめて処理するからと言うて、しか日本が払ったのはわずか5億ドルざっと2000億円、しかも泣きついてきたか金銭賠償ではなく役務賠償で勘弁してやった、当時の日本国家予算が約1兆円。あれれ?軍票国家予算25年分くらい乱発してたよね?全然計算あわなくね?日本人って算数苦手なの?アホなの?まぁ払えないと泣きついてきたからそれで勘弁してやったんだけどね、ちなみにフィリピン人は111万人殺されてるんだけどさ、私の母方のばぁちゃん日本軍に殺されたんだけど、まぁそれはいいわ、ちなみに日清戦争日本が勝って戦死わずか千人に対して清朝から国家予算4年分の金銭賠償をもぎ取って、払えないと泣きついてきたら大砲ぶっ放した下品な国が日本なんですけどぉ、文化品性を口にするのは百万年早いと思いますけどぉ?」

 

「。。。。。でも、アメリカとか欧米いじめから仕方がなく戦争しただけだもん」

 

「なんで虐められたかわかってる?イジメられる方にも問題があるとは思わない?」

 

欧米覇権主義だよ」

 

「違うよ、そんなもん第一世界大戦で終わっとるわボケロストジェネレーション世論に与えた影響を知らんの?

そもそも植民地経営は20世紀初頭に有色人種人間と認め人権付与した時点で終わったの、コロニーに対して本国同等の教育インフラ投資しなきゃ欧米人が標榜する自由だの権利だのロジックが瓦解する、だから赤字しかならなくなった。話を戻して大日本帝国人口飽和の食糧難で領土拡大しか生き残りの道がなくて周辺国にツバつけようとしてたかABCD包囲網で封止しようとした、国土、食料生産限界天然資源リソースなんも考えずにボコボコ産めよ増やせよやったツケじゃん、逆ギレじゃん」

 

「でもフィリピンアメリカ植民地支配されてたのは事実だろ」

 

カナダイギリス連邦植民地か?現在でもカナダ軍の最高司令官統帥権イギリス国王だけど、言いたいことわかる?

まぁそんな話はどうでもいいわ、日本人日本が最高の国だと信じてる、そりゃ国家アイデンティティ自国を愛する気持ちはわかるんだけどね、たとえば10万人あたりの自殺者数、日本が12人に対してフィリピンは0.2人、幸福度フィリピンの方が上なんですけど、ここら説明していただけます?ちなみに10代から40代までの死因トップ自殺なのもOECD加盟国では日本だけですけどね」

 

「。。。。。。」

 

「確かに私達は甘いかもしれない、子供も甘やかして育てる。人生優先順位日本人と違うのは承知しているが、どちらが正しいか、そこ議論しなきゃしょうがなくね?私達は人生は楽しむべきものだと子供に叩き込むの、くじけても必ず誰かが助けてくれる、甘えてもいいってのを教える、そして経済成長率7%、日本は?0%30年?、WHO幸福度調査順位も年々上がってる、日本は年々下がってる、自殺大国、閉塞した社会モラルルールにがんじがらめのストレス社会、そんなもの従順適応してなんの意味があるの?結果にコミットしようよ。確かに学校に通いだしたら文化の違いで苦労するかもしれないけど、それを乗り越えられる強さを信じてる、私は徹底して守るし擁護してあげる、フィリピン人はみんなそうしてる、だからフィリピン人フィリピン二世日本大勢いるけどベトナム人中国人のように半グレ犯罪集団にならない」

 

もはや反論余地がない、完敗、撃沈か

 

「でもでもでも、日本四季があって水道水が飲めるっ!」出た出ました出しちゃいました最終兵器

 

もはや子育て論とは別の議論になっているが勝負は勝たねば負ける

 

フィリピンには美しい海や山、豊かな自然がたくさんありますけど?雪ふるのがそんなに偉いの?」

 

科学技術!これは負けてない」

 

科学はそれが目的なっちゃダメなの、手段なの、人々、国民幸せになるためのツールにすぎない」

 

「だから?」

 

「使いこなせてないでしょって話」

 

「な、なんだよ」

 

日本原発事故起こしたよね?福島。自信満々で絶対安全科学大国だぁって、どっかーん、どれだけの人生を潰したのかしら、不幸にしたのかしら。ちなみにフィリピンにも原発ある、アメリカ押し売りされて、燃料入れたら今すぐ発電できる原発がある、1976年完成のバターン原発、でも半世紀稼働させてない。今でも電力不足に悩まされてるフィリピンには貴重なエネルギー源、動かしていたら経済発展は別の形になってかもしれない。第二次産業がほぼ無いのがフィリピンだけど、それらも育っていたかもしれない、だけど動かしてない、科学的にヤバい判断して核燃料を入れなかった、一度入れたら終わりだから地熱などの自然エネルギーを大切に使った、だけど第二次産業を育てなかったのは今となっては奏功して、日本のように第二次産業収束させて第三次産業移転させる社会負担、手間とコストがなく、フィリピン世界で唯一第二次産業の発展期を経ずに第三次産業が育った、成長に時間はかかったけど超効率的理想的な成長モデル評価されている、政治経済の成果じゃない?日本第一次産業、第二次産業ゾンビをもはや殺すこともできず、生産頭打ち社会変化の拒否感が蔓延してる、科学の正しい使い方をしてるのはどちらかしらね、わかったかパサワイタラガ、あぁあとH3打ち上げ失敗おめでとうございます

 

「うるさいうるさい黙れ、もう歯磨いて寝る」

 

だれかぁ妻を論破してくれよぉ

2022-08-30

anond:20220830144749

仮に現金化したら重大な事態になると日本政府は何度も警告してるよ

日本政府がこの件で一歩も退かない理由は、現金容認日韓請求権協定否定に繋がるから

この日韓請求権協定サンフランシスコ平和条約に基づく戦後処理の一環という位置づけになってる

https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/rp/page22_002287.html

まり現金容認日韓請求権協定形骸化意味し、その上位にあるサンフランシスコ平和条約にも影響が波及することになる

サンフランシスコ平和条約日本戦後国際社会に復帰するにあたって交わされた条約なので、これを軽視することは「我が国戦後国際秩序に無関心です」と宣言するに等しい

から日本政府は一歩も退かない、というか、退くという選択肢最初からない

からこそ、韓国側もパククネ政権では手続きを無期限に延期していたわけだが、日本との関係に全く無関心だったムンジェイ政権現金手続きを再開してしまった

おそらく韓国最高裁はさっさと現金化したいんだと思う(でなきゃ審理継続して時間稼ぎしてるはず)

それをユンソギョル政権最高裁圧力かけて無理やり止めさせてる、ほんとマジで首の皮一枚で繋がってるのが現状なんだが、肝心の韓国側はその深刻さを未だに理解してない

2022-04-29

anond:20220429205639

日本戦後処理で偉い奴は責任取らずに逃げればいい、をやっちゃったからな〜

当時下っ端の看守だった奴まで「葛藤はあるけど人類のために裁かなければならない」的な考え方で徹底的にやったヨーロッパとは違うよね。

偉い奴が責任逃れするならみんな逃げますわそりゃ。

2022-04-27

anond:20220427023309

でも戦後処理でも天皇戦争裁判にかけられなかったし、国民も「天皇命令でやらされた、天皇責任を取らせろ」とは言わなかったよ

2022-03-17

ゼレンスキー大統領国会演説の予想

ゼレンスキー大統領オンライン国会演説テーマが米では911真珠湾だったが、日本では原爆だろうなと予想が盛り上がってる件。

おいおい、日本にはもっと相応しいテーマあるじゃんよ。

日本ロシアソ連)に侵攻された事があるでしょが。

 

8/15以後も続いた戦争

第二次大戦は8/15の日本降伏で終わったと思ってる人ばかりだがソ連に関してはそうじゃない。

時系列

 

8/6 広島原爆投下

8/9 長崎原爆投下、ソ連日ソ中立条約破棄、満州に侵攻

8/11 南樺太侵攻

8/14 ポツダム宣言受諾、日本軍は全軍に攻撃停止命令英米攻撃停止

8/15 玉音放送

8/18 占守島の戦い

8/22 三船殉難事件

8/23 占守島武装解除

 

と、連合国のうちでソ連軍だけが停戦せずに攻撃を続けた為に戦闘継続し軍民に被害が発生した。

日ソ中立条約破棄は日本降伏に追い込んで戦争終結させる為だからあいいとしてもだ。

だが8/15以後も攻撃を続けて避難民を殺したりしたのが是認できる訳が無い。

8/22 三船殉難事件というのは樺太サハリン)の大泊から逃げる避難船をソ連潜水艦留萌増毛沖で3隻撃沈したっていう事件だ。

2隻は魚雷、もう一隻は浮上して機関砲を執拗に撃たれたものだが、この時撃たれた避難船は白旗を上げていた。でも攻撃は止まずに結局撃沈されて3隻で1700人くらいが死んでいる。

 

ゼレンスキー大統領が米議会真珠湾を出したのが気に入らねぇとか言ってる奴等は馬鹿じゃねーの?アメリカじゃ卑劣な奇襲攻撃代表格としてポピュラーだろ?という立場だが、8/15以降のソ連の行動は是認できるものじゃない。

 

米ソでヤルタ会談が行われ、千島列島ソ連にあげるってな密約がされたのな。

その上でソ連釧路-留萌ライン以北の占領計画勝手に立ててこういう行動をしていた。

占守島の戦いで膠着状態になっていた所にトルーマン大統領スターリンに「北海道占拠するな」と釘を刺したので計画頓挫されたが、それが無かったら北海道上陸されて占領されていた可能性が高い。

 

で、投降した軍人軍属シベリア抑留ですよ。

 

領土拡張原則違反

無条件降伏した日本第二次大戦の獲得領土だけじゃなくて明治以降の獲得領土も全部失うことになった。

でもそれに戦後納得が得られて「朝鮮台湾青島日本のモノだ!」みたいな意見が大きくならなかったのは連合国の方も領土を獲得しないっていう原則戦後処理がされたからだ。

ところがこれには例外があった。それがソ連ですわ。

 

サンフランシスコ講和条約日本近代以降の武力武力を背景とした干渉で得た領土を手放させ、過去の穏当で文化的占有範囲基準にして領土を決めている。

だがその例外千島列島で、ここだけはヤルタ会談密約根拠になってるわけよ。ソ連けがプチ帝国主義許されてる訳だ。更にそのうえで北海道ゲット計画もあったわけだ。

レーニンさん、帝国主義って資本主義必然だったのでは?ソ連のこのざまは一体…?

SF条約に納得できても北方領土の方はおかしいと感じるのはこの為だ。SF条約千島列島の扱い自体領土拡張原則に反してるからだ。

 

引揚者の困窮問題成田空港問題

終戦後も海外領土から引揚てくる人が沢山居たのだが、地域によってその過酷さが違った。

資産放棄せざる得なかったのだが、台湾とか米軍占領地では金銭の持ち出しは比較的緩かった。

でもソ連占領地では殆ど持ち出しが許されなかった。なので引揚船下りた後にどうしようもなくなってしまう人が多数出て、稚内とか新潟とか舞鶴とかの着地でそのままホームレス化してしまう人も沢山居た。

で、日本土地もないので住居も農地も無く、持ち金もないスタートなので戦後復興や高度成長の流れにも乗れない人が大勢出て、高度成長期の末なのに未だ戦後を生きてる引揚者っていうのが1960年代社会問題化したわけよ。

最終的に1967年引揚者に対する特別交付金が支払われることになった。引揚者=苦労人の代表格だったのよ。

そんな風に引揚者への社会的同情が高くなっていた所に起こったのが成田空港建設問題ですよ。

当初の計画から変わって三里塚に決まったのだけど、その理由満蒙開拓団引揚者入植地で入植から日が浅いから多分おkって感じのなめた考えて、実際は満蒙開拓団引揚者入植地から猛烈に開拓地に対する執着が強かった。戦後ゼロからやって来たわけやからな。

国が強引な舐めプで収用したもんだから新左翼が加わって国民的な引揚者への同情が高くなった直後だったので大紛糾したのはご存じの通り。

成田新幹線接続高速道路まで頓挫したのは引揚者への同情が高くなった直後だったっていう事情ゆえで、これも新左翼のせいだと思ってる人居るが、んなわきゃない。

地主抵抗したのが原因で千葉の広範囲地主左翼シンパなわきゃない。

成田新幹線用地を転用した線路を走るスカイライナー乗るとずっと住宅街中通るが、実はあれは山林、農地開拓したニュータウンの真ん中を通ってるのだ。ニュータウンの真ん中を成田新幹線が通るっていう一体化計画だ。

から激不評な成田新幹線が通るとニュータウン関連の用地買収地主が首を縦に振らなくなってしまう。なので自治体成田新幹線計画に反対したのだな。空港本体接続路線ちょっと事情が違う訳だ。

 

それもこれも引揚者戦後困窮問題が元であって、特にソ連占領地で持ち出しを極限まで認めなかった事がルンペンプロレタリアート化の引き金になってるのだ。

 

ソ連の悪行忘れた日本

からゼレンスキー大統領とそのスピーチライター日本の歴史良く知ってたら、多分原爆被害と共にこういうソビエトロシア行為を訴えるのではないかと思うのだ。

今のロシアがやってる事は満州建設以後の日本の愚行そのもので、プーチンは変なヒッピー地政学みたいな本読む前に失敗の研究とか空気研究読めよって感じなのだ

その一方で戦後の時流を無視した領土拡張主義の試みとか抑留の恐怖とか、ロシアのクソっぷりで共有できる経験がある。

…のだけど、例えば日本は悪くない史観なんかのせいで連合国の中でもソビエトロシアの為した理不尽さの線が埋もれてたり、単に忘れられていて、原爆ほどには日本人の心に刺さらいかもな、と思ったりもする。

2022-03-09

安全保障責任を果たせず、ドヤ顔市民武器を配り市街地攻撃の口実をみすみす与え、戦後処理混沌にいざない第三次大戦すら誘発する義勇兵募集までしている

2022-03-05

anond:20220305142532

は?北方領土は不当に占拠されているのだが。ソ連およびロシア日本は、戦後処理が行われていないのをご存じない?日露平和条約結んでないんですよ。

日本立場あくまでも、北方四島日本領土です。

anond:20220304161806

世界史を知れば知るほど、WWⅡの戦後処理は本当に例外的

ひとたび全面降伏したら、徹底収奪民族浄化が基本だってわかるよね。

「何があろうと(防衛でも)戦争しちゃいけない」ってのは、戦後日本しか知らない人の発想だと思うよ。

2022-02-27

ロシアは何を恐れてるの?

NATO勢力圏ロシア側まで広がってく事を恐れてるけど、そんなに恐れる事なんだろうか

大規模な戦争をしたって意味無いんだし、戦争以外で自国を強くすることを考えればいいのにと思うんだが

かに戦争は、武器商人が儲かるがその後の被害戦後処理の方が大変だろう

ウクライナが仮にNATOに入ったとしても放置しておけばいいと思うのは浅はかな考えなのだろうか

ロシアは、エネルギー欧州に売ってるわけだし何も無い国な訳じゃないのにね

これは、平和日本暮らしてる人間から言える事なんだろうが、このままの領土戦争もせずに普通に経済活動をしてる方が余っ程良いと思うんだが

戦争なんて、宇宙人が攻めてきたとかそんな時以外する意味無いわ

2021-11-21

ドイツナチス切断処理して責任放棄しているというデマの成立につ

ドイツナチスが絡むと必ず出てくる言説で、ここでもやはり大量に見られる。

はてなブックマーク欅坂46立憲民主党議員も…「ナチスをもてあそぶ日本人」にドイツ人がドン引きする理由 | 文春オンライン

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/bunshun.jp/articles/-/50047

 

なんかズルいなあ。現ドイツナチスとは別で第2次大戦は全てナチスが悪いっと言ってる感じ。昭和天皇責任から逃げなかった。

コイツ祖父や祖祖父世代ナチスを指示したかナチスがああなった。ナチスに全てをおっ被せているのは否定できないだろうよ。

ナチスこそが全ての原因で邪悪悪魔国民はその被害者という形にしないと成り立たないのがドイツ。想起するあらゆるもの排除っていうスタンスは、他のジェノサイド等の件では全く見られない特殊もの

戦争責任ナチス押し付けたからこそ、「我々一般ドイツ人とは違う狂信的な集団」として極端にタブー視する必要があるんじゃないか穿った見方をしてしまう。

そりゃ「ナチス党を絶対悪においてドイツ人が悪い訳では無い」というスタンスからな。だから謝罪賠償もしない。外から見ると「ナチスドイツ」だけどな。

 

ちょっとこのデマがどこで生まれたか解説したい。

この言説の出元はズバリ西尾幹二である。といっても西尾が「西ドイツ(当時)はナチス切断処理して反省拒否している」と言ったのではない。

 

敗戦40年ヴァイツゼッカー演説と受容

前年に西ドイツ大統領に選出されたヴァイツゼッカー1985年連邦議会で後に有名となる演説を行った。西ドイツ大統領米国米国政体モデルにした韓国のようなものと違い、首相の上に立つが実権力は少なく元首のような役職だ。

この演説は「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となる」の節が有名で、要するにナチス蛮行責任戦後ドイツ人は引き受けねばならない、蛮行に手を貸していないと言い張るのは許されないとの内容だ。

この演説岩波の『世界』が取り上げて掲載し、後には数百円のリーフレットも発売した。「戦争への反省モデルケース」としての評価であるのは言うまでもない。

因みに『世界』は敗戦後に相当な影響力を持った論壇誌だったが、経済成長全共闘進歩派攻撃などによって影響力は下がっていた。だがこのヴァイツゼッカー演説掲載反響を呼び、リベラル人士に挙って引用されるようになった。

 

ところで複数人編集されるwikipediaヴァイツゼッカーの項は、演説内容が「悪いのはヒトラーナチズムであり、ドイツ国民民族被害者である」だったとの節と、「罪の有無、老幼いずれを問わず、われわれ全員が過去を引き受けねばなりません。」との引用文が併置されるという面白い状態になっている。

 

西尾批判

この盛り上がりに対し、ドイツ文学者西尾幹二文藝春秋社『諸君』で批判を加えた。

演説文章をよく読んでみると、ドイツ国民の直接の罪は回避されている」「ナチスの罪はドイツ国民個人に無い事が前提となっている」という内容だ。

そして「日本戦争犯罪と違ってナチスの罪は人道に対する罪であって国家のもの犯罪国家責任の取りようが無い」。

責任が取れない種類のものを引き受けると言っているのだから欺瞞だ、という事だ。

 

これは文章解釈であり、悪意を持てば文章は逆の意味解釈する事も出来る。(「ナチスの手口に学べ」は反語だ、など)

それは言語堕落だが、西尾がそう評価されなかったのはニーチェ思想を専攻とする文学者の実績があった為だ。例えば中央公論の『世界の名著』シリーズニーチェ編纂解説西尾である実態が無い〇〇総研勤務や過去論文紀要に全くない文学研究者バイト以外職歴不明動画投稿者ばかりで構成される昨今の保守論壇と当時は全く違った。

それ故、西尾批判は「無邪気な戦争責任論への懐疑」として評価されていた。ヴァイツゼッカー演説リテラル文字通り)の内容は、云わば民族原罪論のようなものなので、それに対してニーチェ視点から欺瞞を突きつけたくなるのは無理もない。

 

但し、

民族全体に罪がある、もしくは無実である、というようなことはありません。罪といい無実といい、集団的ではなく個人的なものであります

の様な一文を持って「集団が免責されてる」という辺りはニーチェもへったくりもなく単に低質なデマだ。あとで触れるがこれをやり始めたのは小林よしのりだ。この文章は「当時にも残虐行為タッチしていない人間は居たがその罪は国民は免れない」という意味からだ。

から西尾哲学的文脈好意的評価する時、こういう所は無視して、ユダヤキリスト教道徳類似した欺瞞を指摘した、と評することが多い。

だが西尾ニーチェ専攻にも拘らずにルサンチマン駆動させられやすく、「切断処理を表明する演説」論者にのせられてそう言っちゃうのよな。で、論壇が経歴不明バカ宗教右翼で埋まってパージされると冷静さを取り戻す、というのをずっと繰り返している。

言説の変容

90年代前半までとその後の保守論壇というのは質が全く違って、例えば引用したブコメで言うと、

から謝罪賠償もしない。

とかは今は普通に見られるが、当時ならあり得ない。何故といって日本交戦相手の米英仏豪に謝って賠償金を払っただろうか?勿論していない。

フィリピン以外の賠償金は全てチャラにして貰った。特に米国自国民間企業に対しても対日債務は諦めるようにした。ドイツも同じスキームだ。

そして日本はそれら交戦相手連合国にチャラにしてもらう代わりに戦場となった主に東南アジアに対して復興後の開発援助を約束した。これらの戦後処理を全てやったのは自民党であって、それ故保守論壇人士の方が戦後処理に詳しかった。だからドイツ交戦国に賠償していない」なんて事は相当のバカじゃなきゃ言わなかった。それはどこも一緒だから

 

こういう訳で当初は「ニーチェ研究者文章解釈」として評価されていた西尾言説が、「ドイツナチス切断処理して反省拒否する立場である」という風に化けて行く。

この決定的な曲がり角は先にも言った小林よしのりなのだが、小林を論壇に引き込んだのは西尾なのだ。だから西尾小林やそのフォロワー後者の言説を流布して行くのを黙認していた。

その後西尾宗教右翼教科書運動を乗っ取られてパージされてしまい、「彼らの運動論は左翼のそれだ」と批判する羽目になるのだが、彼らを引き込んで論壇の真ん中で活動させたのも西尾だったのだな。

 

という訳で「ドイツナチス切断処理して反省しない立場」節の原初西尾で、それが解釈ではなくて「表明したという事実」に化けていったのである

 

メルケル来日恐慌

2015年メルケル来日した際、朝日新聞で講演して安倍政権歴史認識批判する場面があった。

講演、インタビューに態々選んだのが朝日新聞というのは明確なメッセージだ。

これにネットの一部は沸騰してドイツ叩きが盛んになった、という事があった。

何故そんなに逆上したかと言えば、一部で「常識」となっているドイツナチス切断処理論と反対の立場から冷や水ぶっかけられたからだ。

仕舞にはメルケル極左に振れているという噴飯もの意見も多く見られた。メルケル所属するCDUは保守政党である

 

このナイーブ恐慌状態集団で信じていた事を現実が裏切る事で起きていたので、これぞまさにルサンチマンだ。

ニーチェ思想に沿って生まれ解釈が30年経って反ニーチェ的なナイーブに転化していたというのは寓話的だと思う。

当たり前だが、メルケルドイツナチス切断処理なんて立場を表に出した事は無い。統一ドイツの成立条件見れば当たり前だ。

ドイツ戦争責任切断なんて出来る訳ないだろ

西ドイツEC加盟国だったが東ドイツはそうではない。統一は他の加盟国承認必要だった。

そしてベルリンというのは統一の前日、最後まで連合国占領下にあった。

ソ連勝手東ベルリン自分勢力下としてしまったが、米仏英はそんな事認めていない。法的には最後まで共同統治であった。

まりベルリン占領はこれら4国の承認が無い限り解けない。もしヴァイツゼッカーナチス切断処理してドイツ責任無しという演説をしたら、東西ドイツがその態度だったら、ベルリン首都に出来ただろうか?

そしてEUの顔役が出来ただろうか?

当たり前すぎてバカらしい。

 

珍妙な変な「定説主義」みたいなのを皆で信じる前に常識で考えてはどうだろうか?

そして現実主義を謳うものほど現実に対してナイーブというのはニーチェ研究テーマとすべき事象だと思う。

2021-09-30

anond:20210930200305

未だに戦後処理が終わってないんだよなー

日本がなくなったら関係ないけどな笑

2021-08-23

中学生以来、うんこをもらした。

中学生ときふいにもよおし、盛大にスプラッシュしたことがあった。

あれ以来、もよおしたときは駆け込む、ストッパを常備するなど、工夫をしてきた。

それでもなお、今まで、もよおしたときギリギリちびり程度なら、それはあった。

しかし、アラフォーにして悲劇が起きた。

入浴中にもよおしたのである

若干、「湯温が低いな、冷たいかな~」と思っていたのだが、スマホ将棋をたしなんでいた。

序盤戦から中盤戦にさしかかり、駒が乱れ飛び始めたときに、腹が急降下したのである

「これは、スプラッシュ状態になる」と瞬時に脳が察知し、スマホの駒を進めた。

スマホ将棋トイレでの排便という二面差しである

トイレでの排便は、勝利なき将棋。「詰め将棋」ならぬいかに逃げるのか「逃げ将棋である

「詰ませない」ことが「勝ち」なのである

これを私は分かっていなかったのだろう。

素早く風呂からあがり、身体を拭き、パンツを履き、トイレへ駆け込んだ。

序盤から中盤、一気に終盤まで手が進む。

パンツを下ろし、いよいよ着座!

その瞬間!!

肛門が開門!!!

王手」がかかってしまった!!!!まずい!!!!!

万事休すである

守りは崩壊し、自分の駒がトイレに飛び散った。

詰んだ投了である

「詰み」を悟るのは、0.1秒程度だっただろうか。

完敗である

便座に座りながら、また、一部ぶちまけられた駒を見つつ、感想戦に入る。

ポイントは、中盤戦、終盤戦にある。

なぜ、風呂上がりに丁寧に身体を拭き上げ、パンツを履いたのか。

後手ながら、8割は便器差し込んだ。2割は周辺に散ってしまっている。

身体を拭き上げるのは後で濡れた廊下の処理を考えれば悪手とも言えなくもないが、パンツを履く手は悪手であった。

持ち時間を20秒は失っていることを考えれば、パンツを履かなければ、攻めに耐えられた。

そのまま便器に駒を流し込め、詰まなかったはずである

教訓:風呂でもよおした場合、なりふり構わずトイレ直行せよ。水を拭くのと、便を拭くのでは、戦後処理が大きく異なることを理解せよ。

2020-10-27

ホロコースト否定で有名なN医師について。

かつてマルコポーロ事件というものがあった。

マルコポーロ事件 - Wikipedia

この記事を読めばN医師とは誰のことかたちどころにわかるのだが、それはさておき、色々調べてみると、この事件文藝春秋社が一方的に悪いことがわかる。結局、スポンサーへのSWCから圧力という事実存在せず、勝手に慌てふためいただけの文藝春秋者が雑誌廃刊し、社長が辞任し、そして勝手花田編集長(当時)が辞めたのだけだったのであるしかしこれは最悪だった。ホロコースト否定的なことを言うのはタブーだ、という誤った認識世間に与えてしまたかであるSWCは単にホロコースト否定論を監視する団体であり、それまで世界中でずっと抗議してきたのである。なぜなら、欧米では日本など比べ物にならないくらホロコースト否定論は昔から大きな問題だったかである

 

事件の中心人物だった、N医師のその当該記事噴飯物記事だった。何せこのN医師普通ならあの有名なAuschwitz強制収容所は「アウシュビッツ」或いは「アウシュヴィッツ」と日本語表記される筈なのに、「アウシュウィッツ」と呼んでいたくらいのレベルだったのである。今でもAmazon古本で『アウシュウィッツ真実』という初版本は売っているので、その表紙をWeb上で見てみるといい。これが別の出版社からのちにペーパーバック版として出された時に、こっそり「アウシュヴィッツ」に直しているのが笑える。ちなみに、この指摘をしたのは、N医師ネットで散々苔にするほどに論駁していた山崎カヲル氏である

 

N医師は、デイブスペクターによれば、それまでは英字新聞への投稿マニアに過ぎなかったらしい。おそらくは、そうした趣味1995年当時、そこそこ盛り上がりを見せていた欧米ホロコースト否定論に接する機会を与えたのであろう。N医師にしてみれば単に当時の流行り物に飛びついただけだったに違いない。ともかく、N医師別にホロコーストに詳しいわけでもなんでもなく、その程度のレベルであったから、文芸春秋社はきっちり反論記事でも載せるべきだったし、或いはN医師記事など最初から突っぱねるべきだったのである。どれだけ噴飯物の内容だったかは、これでも読んでみるといい。

『アウシュウィッツ「ガス室」の真理』の虚偽

 

だが、たった一度のその記事は、N医師人生を大きく変えてしまった。未だにN医師日本ホロコースト否定論者の第一人者としてたくさんの信者存在する人物になってしまったのである知名度を生かして講演料まで稼いでいるらしい。前置きが長くなったが。

 

アウシュヴィッツのクレマトリウムⅠの捏造疑惑に関する経緯

この問題は、結構事情が複雑である簡単説明英語だがこちらで読むことはできる。一体この煙突問題を誰が言い出したのかはよくわからないが、クレマトリウムⅠの捏造疑惑自体は、1980年代ごろにフランスの有名なホロコースト否定論者だったロベルトフォーリソンが言い出したのである。大概の細かいホロコースト否認論はこのフォーリソンが発祥であるフォーリソンはホロコースト否定を公に行ったことで当局逮捕され、裁判になり、実はこの裁判でクレマトリウムⅠの捏造疑惑は形上は一旦決着しているのだ。だが、フォーリソンはそんなことで諦めるような人ではない。

続いてホロコースト否認問題では欠かせない話題であるツンデル裁判というのがカナダで起きる。欧米では当時かなり大騒ぎになった事件である。そして、このカナダ事件フォーリソンは深く関与した。有名なロイターレポートの発案者も実はフォーリソンなのである。それはともかく、クレマⅠの捏造疑惑ネタがまたこ裁判内で取り沙汰される。この時はフェルデラーという超悪質なホロコースト否認論者が証人となって裁判で取り上げたようである。間違いなく暗躍したのはフォーリソンであろう。この裁判の決着はさておき、最も目立ってこのクレマⅠの捏造疑惑を取り上げたのは1990年代に入ってデヴィッド・コールというユダヤ系アメリカ人だった。ユダヤ人だってホロコースト否認はする人はするのであるが、彼はアウシュヴィッツ博物館に出向いて、アウシュビッツ 担当者まで登場させるビデオを撮ったのである。このビデオは今でもネットで視聴可能であるコール自身はこのビデオ販売に抗議したらしいが、出回ってしまったものしょうがない。しかし、このデビッドコールネタ元は間違いなくフォーリソンであるコールの裏で暗躍していたかどうかまでは知らないが、フォーリソンが1980年ごろに指摘しなければ誰も気づかなかったのは間違いない。2000年代以降はオーストラリア否定論者フレデリックトーベンという人物がこのクレマ1捏造疑惑喧伝していたようであるが、この人物も何度か逮捕されてるということくらいしか私は知らない(正直どーでもいい)。

 

ガス室捏造疑惑って簡単にいうとどういうこと?

簡単には説明がなかなか難しい。全体を把握しようとすると、ホロコーストの全体的な細かな問題まで把握しないといけなくなる。ただ、こう説明することはできる、ホロコースト否定派はどんなことがあっても絶対断じてガス室」だけは認めることはない、のである。他の虐殺方法程度なら認めるホロコースト否定論者はいるけれど、ガス室だきゃあ絶対に認めてはならぬものなのである。そのガス室現在アウシュヴィッツという最も有名なホロコーストにおける強制収容所内にあったものとして公開されているのだから否定論者にとってはまず最初に疑いの目を向けるものになってしまったのだのだろう、それ故に、否定論者にとってはクレマトリウムⅠと呼ばれるその場所は「戦後捏造された」ものでなければならない。

ところがこのクレマトリウムⅠ、実に否定論者にとって都合がいいことに、実際に戦後に「再現工事がなされているのだ。前述したリンク先を読めば書いてあるように、戦時中にいったん防空壕になっていたものを、ガス室として公開するために、もっかい戻したのが、昔は共産圏だったポーランドだったのだ。そして、この再現工事に実際に携わった当時の職人が、前述したフォーリソン裁判に出廷し、「再現工事をこんな感じでやりました」ときっちり証言していたのである。当然、捏造だなんて話にはなっていない。しかし、フォーリソンら否定派は「そんなに都合よく裁判証人が出てくること自体怪しい」と引き下がらない。何せ、1980年代当時は、相手東側であり、西側にとっては怪しすぎる共産圏国だ。背後にはソ連がいて、疑うにはもってこいの状況だった。

 

だが、ほんとはどうでもいい煙突問題に未だにこだわるN医師

前述した海外サイトへのリンク記事にもあるが、煙突問題とは、戦時中にクレマトリウムⅠにあった煙突が、そこが防空壕に改築されるとき解体されたのである。そして、その煙突アウシュヴィッツ博物館1948年オープンするのに合わせて、当時の再現という意味でもう一度作り直されたのだ(煙突だけではなく他も色々工事しているが、結構杜撰再現工事であることは頭に入れておく必要がある。図面をよく見ればわかる)。だから、一時期煙突はなかったのであるが、戦後にそのなかったときのクレマトリウムⅠの写真が残っていて、それを現在写真比較して「戦後すぐにはなかったじゃないか!どうして今あるんだ? 捏造しだろ?」と仰るのである。……アホかと。

実際、煙突ガス室にはほとんど全く関係がない。火葬場があれば、煙突必要だった筈で、クレマトリウムⅠのガス室否定しても、そこが「死体置き場」だったことを否定する否定論者はゼロだって死体置き場」自体バッチリ図面にそう書いてあるのだからである。むしろ煙突がもし戦後に再建されていなかったら、図面を見た人間は気づく筈である、どうして煙突がないのだ? と。結局、防空壕だった時もその前の時も、図面が残っているので、問題根本があるとするならば、ガス室としてほんとに「死体置き場」を使用したのかどうかだけが問題の筈なのである。これが、N医師にはどうしても理解できないらしい。そもそも悪いのはフォーリソンなのであるが(図面をきっちり1980年ごろに既に取得しているのであるが、フォーリソンには図面を正しくみる能力はなかったようである)、そもそも論としてそこがガス室とされるのは、図面にも文書にも残ってないのだからアウシュヴィッツ司令官だったルドルフ・ヘスやその他の証言者の証言しかないのである。こんなの否定論者が一番よく知っている事実の筈である。つまり、最も怪しむべきはその「証言証言者」であるわけだ。だから、私はそのことを直接本人に言ってやったのだが……。

 

実際話してみると、実にくだらない低レベル陰謀論であるに過ぎなかった。

N医師最初アウシュヴィッツ司令官のルドルフヘスの話がガス室根本である」のようなことを言ったので、私はそれはおかしいと指摘した。何故ならば、ルドルフ・ヘス逮捕されたのは1946年3月であり、実はその約1年も前に、問題にしているクレマトリウムⅠのガス室に関する証言をした人物いるかであるポーランドは、ドイツ撤退すると、さっさと戦後処理に取り掛かり、ドイツ終戦を待たずに戦犯裁判に動き出していたのだ。だから1945年4月16日アウシュビッツ囚人だった人物がクレマトリウム1のガス室についてポーランドクラコウというアウシュヴィッツ収容所のある地元法廷で宣誓証言をしているのである。これは時系列として全くN医師の言っていることに矛盾する。

すると、N医師はこう言ってのけたのである

「肝心だったのは、連合国としてはアウシュヴィッツ司令官だったルドルフ・ヘスに中心人物として証言させることだったのであり、誰が証言をし始めようと構わなかったのである」と。

まぁ、そんなことだろうなとは予想はしていたが、N医師自身脳内ストーリーさえ辻褄あわせができればそれでいい低レベル陰謀論者に過ぎなかったのである。彼はこうも言っている(昔からである)、「ヘスはイギリス人拷問を受けて嘘を言わされている」と。拷問を受けたというのは拷問した人物が手記にそう書いているので、事実であるだろうが、拷問受けてなくても当然信用してなかったわけだし、それよりももっと矛盾しているのは、これ拷問したのは「イギリスである。N医師は別のところでは、「ポーランド」が怪しいと言ったり、「ソ連」が怪しいと言ったり、単にめちゃくちゃな脳内理論披露しているだけなのである陰謀論者の一般的な主張通り、陰謀それ自体証明は一切ない。陰謀は巧妙にできているかである

だったら何故、「煙突問題」のように疑われるような事実を残すんだよ? と突っ込んでやりたいところだが、奴らは脳内論理の辻褄さえ合えばそれでいいので、どんなにツッコミを入れても無駄である

 

そんな下らない低レベル陰謀論者を指示する信者たち。

当然私など、N医師に比べりゃ微塵子のような存在しかいから、支持はN医師に集まる。N医師自体ネットに腐るほどいる低レベル陰謀論者に過ぎないことは実際どうでもいい話なのだけど、N医師を支持する人が実際に結構いるという事態を目にしてしまうと、こっちが頭が変になりそうだった。SNSはそうした言わば人気者をあたかも「教祖」のようにしてクラスター形成する仕組みだから、それ自体現象としてしょうがないのだけど、頭では分かっていても実際に見てしまうとねぇ……。

 

というわけでさ、ホロコースト否定論なんざ、そんな下らない低レベル世界なんだ。あなたは、「ガス室」はそれでも疑わしいと思いますか? つーか、なんでそんな低レベル陰謀論が支持者を集めるのか、私にはちっとも理解できません。 

 

追記すると、N医師にはクレマトリウムⅠは一回防空壕に改築させていることだけはなんとか認めさせた。それすら認めていなかったのだから、呆れるけど。

2020-10-09

[] 会議は踊る、されど進まず

ナポレオン戦争後、欧州では戦後処理を決めるウィーン会議が開かれた。

そこでは外交の一環として舞踏会が毎度のように催されたが、肝心の会議は各々の利権が絡んで中々に進まなかった。

そのためウィーン会議は「会議は踊る、されど進まず」と揶揄され、転じて会議グダグダになった時に用いられる言葉となったらしい。

2020-08-10

anond:20200810211812

だせぇ

ドイツ戦後処理を学べよ、学ぶ気がないくせに偉そうなくずが。、

2019-09-29

日本では居ないことになっている左派軍拡主義と呼ばれる人々

日本では左派と言えば平和を望み、多様性を訴え、自由の獲得へ邁進する政治的主張を持っている人々というのが共通認識だ。

これらの人々は多くの場合日本憲法9条の堅持を中心とした反戦主義とほぼ同義となっており、軍拡政策へ対して異を唱えることが右派比較すると圧倒的大多数だと言える。

しかしながら日本の主流左派とほぼ同じ主張を持ちながらも「だからこそ軍拡必要だ」と訴えている人々が居る。

それが左派軍拡主義である

左派であれ右派であれ「そんな連中見たことがない」「もしかして暴力革命主義者のことか?」のどちらかの印象を持つ人が大半だろう。

しかしそうではない。左派軍拡主義者たちからすると暴力革命などもってのほかで、彼らは日本戦争へ至らないために軍拡必要だと主張しているのだ。

左派軍拡主義者たちの主張の中で他主義者たちが興味を示しそうな顕著な主張は「憲法改悪の反対」だろう。

彼らは旧民主党系、共産党系社会党系などのいわゆる野党連合同調しつつも「憲法改正の反対」ではなく「憲法改悪の反対」を主張しているのだ。

うつまり左派軍拡主義者憲法改正に反対していない」という主流左派たちからすると驚愕するかも知れない主張を胸に秘めているのだ。

そんな連中は何処にいるのか?と疑問に思うだろうから答えよう。

左派軍拡主義が主流となっている層は運輸業界」である

運輸業界と聞いて「運輸業界の人々が左派軍拡主義を訴えるのは仕方ない」というリアクションを直ぐさま取った人は平均値よりも日本歴史へ詳しいと言えるだろう。

惜しくも察することが出来なかった人々へ端的に説明するのであれば「日本戦国時代から第二次世界大戦までにかけて、発生させた戦乱はほぼすべて『物資不足への危惧』を理由に起きている」のだ。

戦国時代は恒常的な飢饉により食糧を中心とした物資の奪い合いが発端。

明治維新日露戦争第一次世界大戦参戦はロシア南下政策が発端(ロシア側も不凍港など運輸を理由に戦乱を起こしている)。

大東亜戦争太平洋戦争物資輸送網の確保が戦乱を起こした理由である

物資の運輸を司る運輸業界がこういった点へ敏感に反応するのは無理もない。

特に海運業界は第二次世界大戦中の海上輸送網の戦略的対応および、その戦後処理に対して日本政府のやり方へ対して不信感を募らせた。

その記憶現在でも継承されており「海上輸送網の軽視は日本という島国の立地条件から考えて間違いなく国難に繋がる」と信じて止まない。

それらはソマリア沖での海賊対策ホルムズ海峡での多国連携護衛作戦有事の際には日本沿岸で就航している民間フェリー自衛官輸送する協定政府と結ぶなどから海運業界は海上輸送網を防衛するための軍拡を許容している。

逆を言えば他国侵略するための軍拡は許容しないことが「憲法改悪の反対」という主張へ繋がっているのだ。

さて、これを知った主流左派の人々はどう思うのだろうか。

中には絶対的非暴力主義とも思える主張をする人も居る。要は「軍拡こそが戦争へ繋がり、もし日本が戦乱へ巻き込まれれば降伏すると良い」という類の主張だ。

これは尊敬に値する素晴らしい考え方であり、国際法が尊ばれる現代国際社会では降伏した者へ更なる追撃を加えようものならば間違いなく戦争犯罪という判定になる。非常に納得行く理論だ。

しかし「日本運輸業界が問題視しているのは降伏する以前の部分」であることに絶対的非暴力主義者の多くは気付いていない傾向にある。

何故ならば日本島国であり弱点は輸送網にあるからだ。それは歴史証明しており、日本が戦乱に巻き込まれることは輸送網に攻撃を受けるということに他ならないのだ。最小限の攻撃で大打撃を与えられるなら指揮官はそれを選択するだろう。

まり輸送網への攻撃ということは即ち船舶航空機攻撃に晒されるということであり、非暴力主義者たちは沈みゆ船舶航空機を見てから降伏すると言うのだろうか?

平和のために死んでいく船乗りパイロットはそれはもう英雄扱いだろう。私達に降伏するという選択肢を取らせてくれた船乗りパイロットには最大限の敬意を払わなければならず、永久にその勇姿を語り継がねばなるまい。

そう、戦争は悪であることを現代に伝えてくれている神風特別攻撃隊のように扱わなければならない。

……船乗りパイロット当人からすると何とも馬鹿馬鹿しい主張だ。他人平和のため、非暴力主義の正しさのために犠牲になれと言うわけだ。

船乗りパイロットは死にたくはない。しかしながら日本が戦乱に巻き込まれるということは間違いなく攻撃目標船乗りパイロットである自分たちである

船乗りパイロット日本で最も戦乱に近い民間人であり、ならばどういう結論に至るのか?と言えば輸送網を守るための軍拡なのだ

一種藁人形論法とも言える極端な例の絶対的非暴力主義者をたとえに出したが、左派流派平和主張には運輸業界に属する船乗りパイロット犠牲となってしま平和主義になりがちだということへ冷静に考えると気付くことがある。

左派軍拡主義日本という立地条件において絶対的に正しいのかはわからない。あらゆる主義主張は正しい面と間違っている面、それら両面が同時に存在してしまうのは常にあることであり絶対的に正しいとは言えないだろう。

このエントリ左派軍拡主義という日本へ居ないことになっている主義主張へ目を向けてもらい、あなた達の主義主張へ役立てて頂くために公開した。

2019-08-24

日本ドイツ戦後処理の違いって

ドイツ戦争責任の大半をナチスドイツなすりつけることができたけど、日本は当時の指導者英霊で祀ることで切り離すことができなくなったのがでかいんじゃね?

ドイツは「ヒトラー含めナチス元凶。ただそういった指導者を選んだドイツ国民にも問題があったので二度と同じ過ちは繰り返さない」って論理から周りも納得できる。

一方日本は「同時の日本は誤った判断をしたが、国のために戦った英霊A級戦犯含めて)には感謝。それに戦前日本にもいいところはあった」って論理から周りは「お前ら本当に反省してるの?」ってなる。

だっていくら日本国民に自覚がないとはいえ靖国神社A級戦犯含めて英霊全員に祈り捧げてるんだから、そりゃいつまでたっても戦争責任を問われ続けられるだろ。

いっそ当時の昭和天皇絞首刑かになってたら戦争全体の責任とったってことでけじめついてたかもしれんけど、それじゃ戦後日本統治が難しいとGHQが諦めた時点で今のような状況になるのは最初から決まってたんだな。戦後直後の戦後処理の甘さが、60年70年たってどんどん積もって拗れたかんじ。

かといって国同士の約束事を平気でちゃぶ台返しする韓国のやり方にはまったく共感できないし。

外交って難しいよね。

2019-08-13

韓国徴用工に関する整理

日本裁判所が認めた事実認定や、日本国会が出した解釈や、日本会社が支払った中国徴用工への和解金について無知な人が多すぎるので、まとめました。

徴用問題の始まり

労働力の不足を補うため、昭和19年朝鮮総督が、朝鮮在住の朝鮮人に労働を命じました。正当な理由がなくこれを拒絶すると懲役刑を科される、国家による強制的労働です。その後の日本国内裁判で「徴用に応じなければ家族逮捕される」と脅迫されたことや、「寮は有刺鉄線で囲まれ12 畳の部屋に12 人が収容された」「食事は粗末で量も少なく休日も月1、2 回しか与えられなかった」「こん棒で腰部を20 回殴打された」などの事実も認められており、その当時の基準に照らしても安全配慮義務に反する不法労働日本裁判所認定されています

日韓請求権協定で定められたことと定められていないこと

日本連合国サンフランシスコ平和条約を結び国際社会に復帰しましたが、韓国は「日本戦争をしていない」という理由サンフランシスコ平和条約に入りませんでした。

その後、日韓請求権協定が結ばれ、「両締約国及びその国民財産権利及び利益並びに両締約国及びその国民の間の請求権に関する問題が、完全かつ最終的に解決された」と定められ、特に、「被徴用韓国人の未収金補償金及びその他請求権の弁済請求」は「日韓請求権協定によって完全かつ最終的に解決された」とされました。

ただし、これは、日本政府は「外交保護権を相互放棄したものであって個人請求権のもの国内法的な意味消滅させたものではない」という公式解釈をしています。つまり韓国内の日本国民資産韓国から取り戻したかったら、ご自由にどうぞ、でも、日本政府は手伝わないよ、という意味です。

このわかりづらい解釈には理由がありますもっと自然な、「朝鮮人の日本人への請求権韓国政府が放棄し、朝鮮にあった日本人の資産請求権日本政府が放棄した」という解釈にしてしまうと、韓国内の日本資産放棄に対して、日本政府が賠償責任を負うことになってしまうからです。

慰安婦に関してはまた別の話があるのですが、本題でないので触れません。)

個人請求権についての確定

平和条約のあとでも宙に浮いていた個人請求権ですが、連合軍捕虜への損害賠償を求める米国最高裁判決で、「サンフランシスコ平和条約第14条によって、戦争遂行中に日本国およびその国民が取った行動から生じた連合国及びその国民の他の請求権放棄されている」という判決2003年に確定し、話が動き出しました。

2007年には、日本最高裁が、「サンフランシスコ平和条約当事者以外の国や地域との間で戦後処理をするにあたっても、(...)条約の枠組みに従う」という判断を示し、サンフランシスコ平和条約に含まれない韓国中国フィリピン等の国民から訴訟も、原告敗訴が決定づけられることになりました。

ただし、最高裁判決には「個別具体的な請求権について債務者側において任意自発的対応をすることは妨げられない」と述べ、「被害者らの被った精神的・肉体的苦痛が極めて大きかった一方、上告人(被告企業)は中国労働者らを強制労働従事させて相応の利益を受けるなどの諸般の事情にかんがみると、上告人を含む関係者において、本件被害者らの被害の救済に向けた努力をすることが期待される」という「付言」が付きました。

それを受け、西松建設中国当事者らの間で、2億5000万円を支払い、補償や未判明者の調査記念碑の建立、慰霊のための費用などに充てるという和解が成立しました。

2012年の韓国大法院判決

三菱重工業に対する訴訟で、韓国大法院は、朝鮮徴用戦争にかかわるものではなくて、植民地支配にかかわるものからサンフランシスコ平和条約とか日韓請求権協定とかとは関係なく、韓国人の請求権は残る、と判示しました。サンフランシスコ平和条約から日本最高裁判決に至る流れをひっくり返すものになります

この判決が確定した以上、先日の損害賠償を命じる判決必然でした。

個人的な感想

法律の話で言えば、日本および日本企業請求権が生じる、というのは疑わしいとは思いますが、一部の日本メディアがいうように韓国司法おかしい、とまでは思いません。韓国徴用日本過酷労働をさせたという事例に対して、日本最高裁が独占的な管轄権を持つ、というのは自明ではないし、個人請求権サンフランシスコ平和条約の枠組みに従う、というのもそもそも07年まで不確定だったわけで、議論余地はあるところだと思います。ただ、韓国の主張は、植民地支配に関して請求権が残っていて、元植民地側の裁判請求ができるという話なので、これを認めると植民地支配していた欧米諸国がすごく困ります慰安婦みたいに国際的な広がりを持つことなく、国際法的には日本が勝つのだろうな、と予想しています。あと、請求権協定に定められている仲裁手続き韓国側が拒絶している、というのはかなり韓国に不利な事実だと思います

条約解釈を超えた道義の話で言うと、徴用工に関して日本の様々な裁判所が繰り返し不法行為を認めているのが印象的です(例:01年東京地裁、01年京都地裁、03年東京高裁、96年富山地裁、98年山口地裁、01年大阪地裁、02年大阪高裁、07年名古屋高裁、05年東京高裁、02年福岡地裁、04年福岡高裁、02年広島地裁、04年広島高裁、09年最高裁)。最高裁については先ほど述べましたが、それ以外にも多数の裁判官が自発的な救済を推奨しています基金などを作って、アジア中の徴用工に対して日本自発的補償すべきものなのかもしれません。ですが、和解癒し財団のたどった運命を見ると、現在日本韓国道義と信義誠実に基づいた基金が作れるとは思いません。韓国はかなりアレだけど、日本側の情報発信も、日本裁判所事実認定に比べると、だいぶ偏っているように思います。次の世代が今の世代より賢いことに期待するしかないのかなと個人的には思います

最後に、判決をいくつか引用します。

歴史的事実真摯に受け止め、犠牲になった中国労働者についての問題解決するよう努力していくべき」(宮崎地裁07 年3 月26 日)

被害の救済に向け自発的関係者による適切な救済が期待される」(前橋地裁07 年8 月29 日)

任意被害救済が図られることが望ましく、これに向けた関係者真摯努力が強く期待される」(仙台高裁09 年1120 日)

「ひとりの人間としては、救済しなければならない事件だと思う。心情的には勝たせたいと思っているが、最高裁判決がある場合には従わざるを得ない。本件のような戦争被害は、裁判以外の方法解決できたらと思う」(長野地裁06年3月10日

被害者らの被った精神的・肉体的苦痛が極めて大きかった一方、被告企業中国労働者らを強制労働従事させて相応の利益を受けるなどの諸般の事情にかんがみると、上告人を含む関係者において、本件被害者らの被害の救済に向けた努力をすることが期待される」(最高裁07 年4 月27日)

参考文献

http://www.ackj.org/wp/wp-content/uploads/2017/12/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E9%9F%93%E5%9B%BD%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E7%A0%94%E7%A9%B615_%E7%89%B9%E9%9B%8641.pdf

2019-06-21

韓国世論も呆れ返る「外交音痴」文在寅の不見識 徴用工問題で日本に提案した「解決策」が韓国内でもブーイング(1/3) | JBpress(Japan Business Press)

保守派日刊紙東亜日報」は、韓国政府が19日に公開した提案は、例の最高裁判所判決直後、専門家たちから提案されたものであり、そもそも大統領府が今年1月に「発想自体非常識だ」と拒絶した案だ、と皮肉った。それに、今回の案を提案するにあたって、被害者側との接触意見交換がなかったことに触れ、「慰安婦被害者意見収集なしに推進したという理由で、現政府解散を決めた『和解・癒やし財団』と違いがないのではないかという批判も提起されている」と酷評している。

反日政治的アピールに利用してきたことの自業自得なんだけど、つくづく難しい国だな。

やっぱり植民地支配の精算とか戦後処理というのは、完全に水に流すというのが基本だとつくづく思う。

から延々とつづいてきたヨーロッパ世界骨肉の争いをなだめてきた、【全面的忘却原則】という知恵が平和条約などの国際条約に反映されるべきなんだろうな。

それを、ニュルンベルクでは、さすがにあれだけのことをしたナチスを水に流すわけにはいかないだろ、となってしまったので、

サンフランシスコ講和条約では、アムネスティ倫理排除されることになってしまった。終わったことだ、と言いにくくなってしまった。

でも、それではいつまでたっても、終わったことにならず、将来世代に禍根を残しているような気がする。

日本は、長い間、経済協力を韓国に対して行ってきた。

外務省が主導する事業でも、先方とキックオフをするとき、きまって

韓国から秀吉侵略から始まる過去歴史バックグラウンドとして滔々と語られるという。

そんな恨み千年とかいう、一方的倫理で、本気で隣人と仲良くできると思っているのかな。

いかげんにしてほしい、と思ってしま日本人とどう対峙するつもりなのかな。

2019-05-10

anond:20190510130228

第三次戦後処理が原因で燻り続けた火種が第四次世界大戦の引き金になるかもしれないじゃん

2018-12-29

anond:20181229222435

天皇とか殺せないやつに政治任せるとか狂気の沙汰だろ

リーダーなんていつでも殺せる東条にまかせとけばもっとスムーズ戦後処理進んでた

2018-12-08

安倍政権北方領土問題への取り組みが個人的評価できる理由

まず前提として、安倍政権歯舞諸島色丹島二島返還ロシアとの領土問題を決着させ平和条約を結ぼうとしている、ものとする。

二島返還論はそれなりの根拠がある。

1. 日本サンフランシスコ講和会議で択捉と国後を放棄している。よく言われる、「ソ連勝手宣戦布告して占領されてそのまま返ってきていない」というのは間違い。戦後処理を経て放棄している。

2. 逆に歯舞諸島色丹島戦後処理を経ていないので、未だ占領状態と言える。なので1955年から平和条約交渉とその予備交渉において、ソ連は一貫してこの二島返還するつもりでいた。

3. 上の平和条約交渉が最終的に頓挫したのはご承知の通り。最大の問題日本側が予備交渉の当初から歯舞諸島色丹島に加えて何故か択捉島国後島の四島返還にこだわったかである

4. 鳩山一郎内閣が四島返還にこだわったのは、主に国民への人気取りのため。「ダレス恫喝」は平和条約交渉間内に起こったとされる出来事であり、大した影響はなかった。そもそも事実かも怪しい。

5. 日ソ共同宣言後も日本面子を守るために北方四島日本固有の領土とする立場を堅持している。ソ連ロシアとの平和条約締結は未だならず

ここでスーパーリベラル安倍政権の出番である国内歴史的な経緯や面子無視して二島返還に舵を切ることができる安倍政権はとても評価できると思う。

## 追記

出典がなかった。

本文中の安倍政権評価鳩山一郎が四島返還にこだわった理由脆弱政権基盤を維持するための人気取りという推測は俺のものである

それ以外は「日ソ国交回復秘録」にもとづく。この本は日ソ共同宣言までの予備交渉と本交渉において全権大使を務めた松本俊一の回顧録注釈をつけたものである原本は「ダレス恫喝」の唯一の一次資料でもあるらしい。

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