「2012年」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 2012年とは

2014-06-13

http://anond.hatelabo.jp/20140613074302

これも貼っとくワ。5-6ページ

2012年10月、CDBは新任の研究室主宰者(PI)の公募を開始した。公募では、特に

細胞研究者採用を掲げていた。11月14 日のGD会議後の公募人事に関する非公式な打合

せの中で小保方氏が候補となり、その結果をふまえ西川センター長(当時)は小保方氏

に新PIに応募するよう打診した。

西川センター長(当時)の打診に対し、小保方氏は応募の意向を示したものの、重要

な応募書類の提出が締切日に間に合わず選考にあたる CDB の人事委員会メンバー

12 月21日の面接セミナー当日、応募書類を受け取った。さらにこの段階では応募に必要

推薦書が添付されていない状況だった。

このため人事委員会は、事前に過去論文や応募書類の内容を精査しないまま、また研

能力についてハーバード大学/ブリガム病院C.バカンティ氏、東京女子医科大学岡野

教授大和雅之教授からの推薦書による確認を経ることな面接セミナーを行い、小

保方氏の採用事実上内定した(*2)。

なお人事委員会は、STAP 研究秘密性が高いと判断し、小保方氏については、通常 PI

候補者に対して行っている英語による公開セミナーを省略したが、さらにこれに代わる

英語での非公開セミナーも行わなかった。

また人事委員会は、若山研究室における客員研究員としての小保方氏の研究活動について

も聴取しなかった。

2012年10月いうたら、山中さんのノーベル賞受賞が発表されたときや。

そこへこの泥縄や。

大人の事情わからんガキは黙っとれ。

まあ、推薦書が先に来たから言うて、

どうせ大和とかバカンティやからクソみたいなもんやけどな

2014-06-08

首都圏鉄道自殺が増えているというのは、錯覚ではなかった。

全国での人身事故件数が10年間で1.2倍なのに、首都圏での人身事故件数は3.5倍。

2012年度には、全国の人身事故のおよそ半分が首都圏で起こっている。

首都圏の特異性、なのだろうか。

首都圏で鉄道自殺が増えているというのは、錯覚ではなかった。 - 場の空気は斜め読み

2014-06-05

http://www.huffingtonpost.jp/2014/05/06/woman-in-japan_n_5274351.html

国税庁が発表した「国民給与実態調査」によれば、2012年における会社員の平均年収は408万円――。しかしこれは、男女を合わせて算出したもの。実は、男女別に計算すると男性502万円、女性268万円という、実に大きな格差存在する。

やっぱ男女の収入差がこれくらいあるんだから

年収300万の女と年収600万の男を求めるのは自然になるんじゃね?

身長155の女と身長170の男みたいなもんだよね

男の方が上で普通

一見同じくらいに見える夫婦は実は女の方が上

2014-05-28

にちゃんねる空気の違いについて

2ch統合裏口なんてもの作ってみた

せっかくなので各にちゃんねるについて思ったことを書きとめとく。

こんなものを作ってる間に彼女にフラレた。

前向きに健康的に生きて欲しいって言い残して。

教えて!リフレ政策

デフレは悪で、リフレ政策デフレ脱却すべし、とずっと思っていたんだけど、ちょー混乱中。

まず自分理解を書いておくと、なんでデフレが悪なのかというと、賃金下方硬直性名目金利の非負制約(=実質金利の高止まり)で需要が落ち込み、潜在成長率が達成できないから、というもの。で、どうして混乱しているかというと、

日銀岩田規久男総裁は26日、東京都内で講演し、日銀の大規模な量的金融緩和策が日本経済の潜在成長率を引き上げたとの見解を示したうえで、現状では「(成長率は)実質1%ぐらいがせいぜい。政府が目指す2%に上げるのは成長戦略の役目だ」と話し、政府の取り組みに期待を示した。「金融政策にないものねだりをしてもらっては困る」とも述べ、“追加緩和頼み”にクギを刺した。

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140526/fnc14052621170009-n1.htm

潜在成長率が1%ぐらいがせいぜい、というなら、潜在成長率をデフレ下でも達成できているじゃん! デフレスタート1995年とすると、1995~2012年度の平均成長率(実質)は0.84%。ほぼ達成してるし、まあそれでも少しは足りないと言えるけど、リーマン2008年度を除くと1.11%。リーマンは外部要因だと割り切るなら、ちゃんと達成してる。

上記報道元ネタであろう講演の原稿・資料は日銀サイトにアップされているんだけど、そこには、

こうしたポリシー・ミックスの中で、金融政策役割は、直接的には「デフレから脱却して、2%の物価安定目標を実現すること」に尽きるわけですが、潜在成長力との関係では次のように整理できると思います

第一の役割は、言うまでもなく、大規模な金融緩和により総需要を刺激し、需給ギャップを解消することにより、経済を本来の潜在成長軌道に復帰させることです。デフレ不況悪循環を、デフレからの脱却により断ち切ることとも表現できます

http://www.boj.or.jp/announcements/press/koen_2014/data/ko140526a1.pdf

いや、ボクもそうだと思ってたんだけどさ、潜在成長率が1%ぐらいなら需給ギャップないじゃん! もちろん、循環局面によってはあるけどさ、上に書いたとおり、循環を均して中長期的に見ればギャップないじゃん! ってことはさ、デフレは悪じゃないの? デフレ不況悪循環ってどう考えればいいの? 日銀はずっと(黒田総裁になる前から)潜在成長率は1%もないよ、と言ってきていて、それは需給ギャップがない=デフレは悪じゃないって言い訳だと思っていたんだけど、実は昔っから日銀は正しかったの?

誰か教えて!

2014-05-25

http://anond.hatelabo.jp/20140524190818

こういう時に使うために微レ存という便利単語2012年初頭あたりから人口に膾炙し始めたよね

2014-05-20

検察擁護河川敷スマホ発見について一つ一つ疑問を解消していく【PC遠隔操作事件

いやー、今回のはてな民片山擁護はひどい。

そりゃね、この国の検察もひどいと思うよ。冤罪だの証拠ねつ造だの。

表になっているのは氷山の一角だという意見にも激しく同意する。

でも、だからといって片山氏を盲目的に擁護し、無理やり検察批判に繋げていいわけがない。

何でもかんでも陰謀陰謀って決めつけるその行為。まさに容疑者犯人だと決めつける検察と一緒。同類ですよ。

ということで、ちょっと冷静に考えれば解消するであろう疑問点について、一つ一つ解消していこう。

①なぜ壊さず埋めたのか

タイマーメールを送るためだよ。

②なぜ自宅などから送信してこっそり処分すればよかったのに、河川敷に埋めたのか。

自宅においてたら、送信してすぐ家宅捜索されると思ったからじゃないかな?

あるいは、自宅の電波等を傍受監視されていることを想定したのかもしれない。

③なぜ、片山氏が埋めたとする写真等の決定的証拠がないのか?

尾行してたんだから取れるだろ?おかしいだろ?って言うけれども、埋めた場所をもう一度よく考えてみよう。

河川敷だよ?河川敷ってどういうところかわかるよね?見通しの良い場所です。

そんなところでぴったり後ろについて尾行ができるわけがない。すぐに気付かれるわ。100メートルでも200メートルでも離れた場所からしか尾行出来ないの。

もちろん、大きな望遠レンズがついたカメラ何か持って来れないわけ。目立つわー、それ。僕が片山氏ならむっちゃ疑うね。振り返ったらいつもでっかいカメラ持っている人が(人は変わるだろうけど)こっそりついてきてたら。

そりゃコンデジくらいは持ってただろうけど。離れたところで撮っても鮮明に取れるわけがない。

④なぜ河川敷で不審な行動をしていたのに、逮捕しなかったのか

一体何の罪で逮捕するの?スマホ不法投棄罪?現行犯で捕まえられるの?仮に捕まえられたとしても、別件逮捕だ!ってまた批判の的になるんじゃないの?

また③で述べたように遠くから尾行していた可能性があるので何をしているか良く分からなかったんじゃないかな?

スマホをなぜすぐ掘り返さなかったのか?なぜメールを送らせたのか?

片山氏を泳がせたかもしれないし、掘り返したところを捕まえるつもりだったかもしれないし、もしかしたらメール送信後、片山氏の行動を振り返って再調査して見つけたのかもしれない。

いろんな理由が考えられるけど、どれも不自然な理由には思えないな。

Torで送ったんでしょ?どうして送信元が特定されるの?

PC遠隔操作事件の時にも明らかになっていたけれども、Torは受信元からは送信元は分からないけど、送信元が判明したら、送信元からTor接続履歴というのは分かる。

から片山氏に嫌疑がかかってから片山氏が利用していたネカフェから

Tor接続履歴が明らかになったでしょ。それと同じ。

⑦どうして現在行方不明なの?スマホ埋めたところは尾行して確認したんでしょ?

行方不明って警察が発表しているわけではなく、弁護士マスコミが連絡取れなくなっているだけ。

家で突っ伏して泣いているかもしれないし、外出してても尾行されているとは思う。

とりあえず、警察行方不明だと発表してから、そのリアクションをしよう。

裁判では無罪濃厚だったのに、片山氏には危険を冒してメールする動機がない。

無罪濃厚(笑)いったいどこが(笑)

とりあえず今まで報道されている状況証拠のまとめ

偶然、犯人と同じ雲取山に登る

偶然、犯人と同じ江ノ島の同じ野良猫グレイ(ゆたかくん)に接触

偶然、犯人と同じフィギュアを購入してた

偶然、犯行時に目撃されたのと同じ服を売ってしま

偶然、ゆうちゃんと揉めたショップ犯人脅迫を行う

偶然、犯行に使われたネカフェ犯行があった同日に入店してた

偶然、今回と同じような前科逮捕歴あった

偶然、iesys.exeプロパティにあったHewlett-Packard Companyと同じ機種のPCをゆうちゃんが使ってた

偶然、開発環境も同じVisual C# Express2010だった

偶然、最後ウィルス2012年9月10日14時16分34秒を作成した直後の2012年9月18日に開発環境を削除していた

偶然、iesys開発フォルダ C:\Users\TKY-DEV-PC07_2 と同じアカウントTKY-DEV-PC07_2をゆうちゃんが使っていた

なおかつ、裁判では職場PCHDDからイベントログ」「ファイルラック領域」「レジストリ」「USN Change Journal」などウイルス作成の多種類の痕跡が、整合性を保ったまま見つかっているし、専門家からそれら痕跡第三者遠隔操作で、意図的に残すことは難しいと鑑定されている。

そんな状況で、裁判では弁護士検察に対して敵意むき出しで、裁判中に怒号や罵倒などを繰り返し、裁判官にかみついたりしてる。でも検察が出された証拠に対してはすべて認める手法?を取っていて、論理的な反論もできていない。

全然無罪遠いですわー。はっきり言って。犯人である蓋然性が高いと言わざるを得ない。裁判官から心証もむっちゃ悪いと思いますわ。

もしかして真犯人からメールをみんな真に受けてるの?

メールの本文で無罪濃厚って書かれたのは、まさに片山氏が焦ってメールを送ったと思われないようにするために決まっているし、

スマホ職場PC、自宅PCネカフェPC、すべてを遠隔操作監視して、なおかつその痕跡を残さないなんていう超絶スーパーハカー存在を信じているの?しかも、感染していたUSBメモリ物理的に消去することができるジェームスボンド的才能ももっている人物。あっ、ごめん、偶然か、偶然捨てちゃったんだよね。

とりあえず、そういうのはそのUSBメモリなり、遠隔操作されていた証拠なりを見つけてから主張しようか。OK?

⑨今行方不明なのは警察が口封じに殺したからだ。

一番ひどい妄想がこれ。皮肉で言ってる人も多いけど、ガチで信じてそうな人も多くてびびる。

何?警察暗殺部隊でも養成しているの。上司の命令があれば、人を殺すこともいとわない人物が、公務員やってるの?すげーうける。

それに、片山氏を殺しても全然口封じにならないよね。だって真犯人別にいるんでしょ?また真犯人からメールが届いたらどうするの?幹部たちがぐぬぬっ、そう来るとは思わなかった……、てなるの?(笑)

真犯人からメールも含め、警察自作自演だ。

もう反論しなくていいよね。ばかばかしすぎて(笑)

以上、こんな感じで皆様の疑問はほぼ解決したのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

とりあえず反論があればブコメでどうぞ。

とくに警察暗殺からブコメが期待ですな。どういう暗殺部隊要請しているか、あるいは雇っているか教えてね。

2014-05-19

小保方さんはコネ採用だった、は本当か? に関する参考資料

小保方さんはコネ採用だった、は本当か? に関する参考資料(一部重複)

[参考] 採用面接から笹井氏参加までの時系列



【笹井氏の会見詳報(2)】「ほとんど若山氏の…小保方氏をリーダー抜擢した理由は…京大に詫び、仲直り」(4/4ページ) - MSN産経west

笹井氏「2012年12月中旬、小保方さんの研究リーダー採用審査は、他の研究リーダー選考と同様に人事委員会において、本人の研究プロジェクトの計画と現在研究プレゼンテーションをお聞きし、さらに、委員が詳細な議論を行い、研究の独創性、挑戦性、研究の準備状況を中心に評価しました。これまでの小保方さんの指導者からの評価も参考にしました。通常の手続きと同様で一切偏りがなかったと考えています。私を始め多くの人事委員は、本人と会い、話をしたのは採用面接が初めてです」


【笹井氏の会見詳報(2)】「ほとんど若山氏の…小保方氏をリーダー抜擢した理由は…京大に詫び、仲直り」(2/4ページ) - MSN産経west

 「具体的な参加時期は、2012年12月中旬の小保方ユニットリーダー選考面接ときに始まりました。この採用を決定した際に、それまでに小保方さんと、若山さんがまとめられた論文原稿について、研究の内容や発見重要さに比して、論文原稿文章の完成度が十分ではなく、単にデータの追加をしても採択されるのは難しいだろうという意見が、人事委員会でも出されました。そのため、竹市(雅俊)センター長が、この論文原稿についてネイチャー誌への投稿経験などが多い私が、若山さんと小保方さんの論文作成に協力するよう依頼を受けました。このSTAP現象という新しい原理はそのとき初めて聞きましたが、国際誌に発表するだけの科学価値の大変高いもの認識し、私は協力を受けることにしました」

 「具体的には2012年12月下旬より、論文原稿の書き直しの協力を開始し、約2カ月半後の3月に、小保方さんがユニットリーダーになりましたが、直後の3月10日に、ネイチャー投稿しました。そのときまで書き上げの支援の協力を続けました。その間、若山さんは、山梨大への移転のため、忙殺されていました。そこで、若山さんの分も含めて積極的に協力しました。また投稿前の2月前後には、STAP現象の試験管内の評価に関する実験技術指導も行いました。さら論文の改訂作業、リバイスといいますが、2013年4月上旬から小保方ユニットリーダーを中心に行われましたが、追加実験技術指導も参加しました」




[参考] 小保方さんの理研採用までの経緯

若山さんがバカンティ研と共同研究を始める

1. How did the STAP stem cell collaboration begin between the Vacanti lab and your group? What made you decide to team up with them? Can you please tell us more about the beginnings of this research?

Teru: Dr. Kojima (Vacanti’s lab) contacted me by e-mail to help with chimera experiments. At that time, the project looks very much impossible. That’s why I accepted. I like such impossible experiments.

First time, Dr. Obokata brought strange cells, and there was no chimera after blastocyst injection. However, nearly 2 year later, Dr. Obokata found a very good method to generate STAP cell. Then, we could obtain good chimera.



小保方さんVacanti lab に採用

http://connects.catalyst.harvard.edu/Profiles/display/Person/65733/Network/ResearchAreas]

震災で若山研へ

神戸新聞NEXT|社会|小保方さん、理研入り転機は震災 STAP細胞作製

小保方(おぼかた)晴子さん(30)は2011年3月、不安を募らせていた。研究員として米ハーバード大に戻る予定が、東日本大震災の影響で米国での就労ビザがいつ手に入るか分からない。頼ったのは現在所属先で、神戸市中央区にある再生医療の拠点、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターだった。

http://www3.riken.jp/stap/j/f1document1.pdf]

なお、研究のチェック機能が果たされなかったことについては、小保方氏が他 の機関で行った研究を若山研において客員研究員身分継続し、その後、自ら がリーダーを勤める研究室において発展させたという研究環境の変遷や、成果と りまとめに近づいた段階に入って笹井氏と丹羽氏というそれぞれ若山氏とは独立 した立場シニア研究者データの補強や論文作成のために協力することになっ たなどの事情もあるのではないかとうかがえる面がある。


2012 Annual Report (PDF) p75

Teruhiko WAKAYAMA Ph.D.

(中略)

Team Leader

(省略)

Research Scientist

(省略)

Visiting Scientist

(中略) Haruko OBOKATA (後略)

Visiting Scientist = 客員研究員

[参考] センター戦略プログラム(小保方さんの採用されたポジション)とは

若手PIの積極採用

世代指導研究者の育成に貢献するため、チームリーダー等の採用においては、広く国内外へ向けた公募を行い、積

極的に若手・女性研究者を登用するよう努めている。22年度に採用したPI3名は、いずれも40歳以下である

創造研究推進プログラム (略) センター戦略プログラム (略)



募集要項

Scientists at early to middle stages of their careers will be considered. The most important evaluation criteria in this recruitment are the novelty and creativity of the research plan; those seeking to undertake new research challenges are welcomed, irrespective of their scientific background or stage of career development.

Application and required documents】

 

[Application Documents]

1) Curriculum vitae, including a brief summary of research experience

2) Proposal for a five-year research project

3) Name and contact information of three references

Please write all documents in English.

[Deadline]

Review of applications will begin December 1, 2012 and continue on a rolling basis until the positions are filled.

[Handling Personal Data]

Handling of Personal Data: All private data sent to RIKEN in application for employment is handled in strict confidentiality, and such data is not utilized for any other purpose or disclosed to any third party.

【Selection process】

Screening of application documents, presentation seminar; interviews, etc



小保方さん経歴

GCOE (PDF)

http://ai.2ch.net/test/read.cgi/life/1396778578/111

111 :名無ゲノムクローンさん:2014/04/20(日) 03:36:53.36

検証

ソース

【小保方氏・STAP細胞関連時系列

2002年04月 早稲田大学理工学部応用化学入学AO入試

2005年    常田教授指導東京湾微生物等を研究

2006年03月 早稲田大学理工学部応用化学卒業

2006年04月 修士課程進学 指導常田

2007年    早大給付奨学金獲得

http://www.waseda-oukakai.gr.jp/gakusei/shougakukin/2007message.html

2007年    再生医療転向女子医大研修生大和岡野指導

2008年03月 修士号取得

2008年04月 博士課程進学 指導常田

2008年04月 学振研究員DC1獲得。3年間「月20万円奨励金+年60万円研究費」

https://kaken.nii.ac.jp/d/p/08J05089.ja.html

2011年03月 ハーバードメディカルスクールVacanti lab研究員

http://connects.catalyst.harvard.edu/Profiles/display/Person/65733/Network/ResearchAreas

2011年03月 小島からの連絡でハーバードと共同研究理研CDB入り。若山ラボゲノム・リプログラミング研究所属

         無給客員研究員給料ハーバード大からホテル

http://www.ipscell.com/2014/02/interview-with-dr-teru-wakayama-on-stap-stem-cells/

2013年03月細胞プログラミング研究ユニット」のリーダー採用、5年契約

http://ai.2ch.net/test/read.cgi/life/1397726091/18

2005年(東京湾微生物等を研究 ) のソースだけ見つけられなかった。




[参考]

不正発覚前

笹井副センター

STAP細胞・私の見方:まだ20点、本質的な研究を 笹井芳樹、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター副センター長

小保方さんの採用審査する人事委員会は12年冬。プレゼン研究計画の発表)から気合真剣さが伝わり、質疑応答でも議論が深まっていく印象があった。この人なら積み上げ型の研究をきちっとやっていける、挑戦させたいと感じた。


不正発覚後

http://science.slashdot.jp/story/14/04/16/0742236/STAP細胞問題、笹井CDB副センター長が会見 

Q. どれだけの分量の書き直しをさせた?

A. natureから返されて半年ぐらいした後で、小保方氏が直したものを見て指導した。論旨がジャンプしている箇所があったので、どういうロジックで書くべきか彼女と議論しながら指導した。

Q. 小保方さんの資質

A. ゆたかな発想力がある。そして実験を進める集中力がある。ただ、同時にトレーニングが足りなかったものがある。未熟という言葉はあまり使いたくはないが、科学者として早くに身につけるべきものが足りなかった。両極端の能力があった。シニアとして自戒するのは、彼女が強いところを出すのは伸ばせたと思うが、弱いところを強化してあげることができなかった。背伸びだけでなく足下をしっかりとさせることができなかったのは自分として足りなかった。

Q. 笹井先生が囲い込んだという話があるが?

A. 所内での発表が2月だったが、ちょうどその時に不正の話になった。それまで彼女が所内で話す機会はなかった。笹井研ではプレゼン機会はあって、議論はしている。バカルディ先生同意なしで情報を広めることが難しいことがあった。私達の判断で自由に情報を発信することは難しい状況。

Q. 人事について

A. 小保方採用時は自分は単なる研究リーダー。人事は多数決で決める。私にどうにかできるものではなかった。


STAP細胞:理化学研究所の会見一問一答 - 毎日新聞

竹市センター

Q 小保方さんは未熟と言うが、そういう人がなぜユニットリーダーになったのか。

 竹市 私たち研究室のヘッドとなる人は公募だ。書類審査と、どんな研究をし、今後何をしようとしているかプレゼンで決める。STAPにインパクトを感じて採用したが、過去の調査が不十分だったことを非常に強く反省している。

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小保方さんはコネ採用だった、は本当か?

この記事

なるべく元ソースリンクを貼っている。 ソース引用こっちの記事に移動しました

まとめは記事の最後

以下本文。

笹井さんのコネ採用説は時系列おかし

ネット上では笹井氏が小保方氏をコネ採用したといわれているがこれは時系列的におかし


笹井氏がSTAP及び小保方さんを知ったのは専攻面接時

コネで小保方さんを押したというのは時系列が合わない。

[参考]

【笹井氏の会見詳報(2)】「ほとんど若山氏の…小保方氏をリーダー抜擢した理由は…京大に詫び、仲直り」(2/4ページ) - MSN産経west

【笹井氏の会見詳報(2)】「ほとんど若山氏の…小保方氏をリーダー抜擢した理由は…京大に詫び、仲直り」(4/4ページ) - MSN産経west

小保方さんの理研採用までの経緯

ここで小保方さんの理研採用までの経緯をまとめておきたい。

小保方さんは 2011年03月 - 2013年3月まで 若山研(当時理研) の客員研究員である

まりユニットリーダー採用までの小保方さんの所属理研ではない。

知らない人用に説明しておくと客員研究員とは共同研究のための仮の身分のことだ。

実質的にはIDカード(鍵のこと。身分証ではない)を作ったり、机を貸したりするためにある。

まりゲストアカウント。当然無給。

無所属では理研の客員研究員にはなれないので素直に考えるとハーバード大カンティ研所属だろう。

若山研の客員になるまでの経緯は以下のようだ



小保方さんのポジション(センター戦略プログラム) の公募情報 を見るに3人分の人物評価書が必要である

申請課題から Vacanti 氏は確実として

小保方さんの経歴からいうと (早稲田) 常田氏、(女子医大) 大和岡野氏、(理研)若山氏 の中から残り2人か。

それでは若山さんからコネ採用はあったのだろうか?

コネ採用がなかったという証拠はない。が、あったという証拠もない。

これは疑う側が根拠を示さねばならないだろう。

理研採用

いったん小保方さんの採用の件を離れ、一般的理研採用基準について書く。

ただし、僕の私見なので注意していただきたい。

とりあえず、やまもといちろう氏の記事に少々ツッコミをいれさせてもらう

理研の人事を批判するなら、同じ口でシンガポールを目指せとか絶対に言うなよ: やまもといちろうBLOG(ブログ)

 私自身はあんまり理研には詳しくないけど、周囲には現役もOBもいるのでニュアンス的にはコネ採用クズが大量にいるんだろうという雰囲気は伝わってきます


コネ採用クズとは具体的に誰のことを言っているのかわからないが、

もしもPI、主任研究員クラスのことを指しているのなら言った人は相当な自信家だろう。

このクラス採用されるにはそれ相応の業績が必要だ。

もしもセンター長、副センタークラスを指して言っているならそれは単なる無知だ。

(副)センター長はノーベル賞クラス比喩ではない)、少なくとも日本代表する研究者である

少なくとも僕の知るかぎりはそうだ。

最近はてなブックマーク理研総合脳科学研究センターのPIの話が話題になっていた。

ぽろっ: 理研任期付きPIの苦闘

書き手理研所属ではなさそうなのと、理研BSI理研内でも特に厳しいと噂されている場所なので

その辺は差し引いて読んで欲しいが、こちらのほうが僕の知っている理研に近い。

理研はかなり徹底した成果主義、というか業績至上主義という印象を僕は持っている。コネ採用とは正反対だ。

理研名誉のため言っておくが、若手支援も力を入れている。基礎科学特別研究員とか、後述の小保方さんのポストとか。キャリアパス支援室とかもあったね)

スーパースターを引き抜きまくっているのが理研だ。

誰かが「理研読売ジャイアンツ」と呼んでいたのが一番しっくりくると思う。

それでは小保方さんの採用は何だったのか?

他のPI、主任研究員と比べて小保方さんは異例の若さかつ業績も少ない。

(さらに実際、PIとして実力不足だったことがSTAP騒ぎで露呈した)

おそらくこの辺りがコネ採用と疑われた原因ではないだろうか。

それでは小保方さんのポジションは何だったのだろう?

小保方さんの採用された「センター長戦略プログラム」とは

業績に関わらず研究計画の斬新性・独創性を評価し、若手・女性積極的採用しているポジションのことである

[参考] センター戦略プログラムとは

若手PIの積極採用

世代指導研究者の育成に貢献するため、チームリーダー等の採用においては、広く国内外へ向けた公募を行い、積

極的に若手・女性研究者を登用するよう努めている。22年度に採用したPI3名は、いずれも40歳以下である

創造研究推進プログラム (略) センター戦略プログラム (略)







理研採用審査

業績リスト、5年分の研究計画書を提出。主要な業績と研究計画についてプレゼン採用審査する。

(知らない人は研究者の採用 (追記:小保方さんのポジション 公募情報)をどうぞ。)

理研場合は各研究室ボスと外部から呼んできた教授たちが審査するかと思う。

[私見]

ところで僕にとっては「理研コネ採用」は「学振コネ採用」くらい信じられない。信じられないというよりも想像付かない。

だって宇宙の人の審査素粒子原子核やら加速器やらの人達が加わるようなかんじですよ。

例えるなら長嶋茂雄朝青龍イチローが並んでいる前で「僕はピンポンについて才能ある選手です」というプレゼンを行うようなものです。ミスターに「それでキャッチャーはどこかね?」とか言われて頭を抱えながら質疑応答するわけです。

仮に僕が優秀な野球選手ミスターに気に入られ猛烈プッシュされたとしましょう。それでも朝青龍イチローにとっては知ったこっちゃないわけで、僕はプレゼン(+業績リスト)で彼らを納得させなければならない。

(これが「コネ採用」も「学会陰謀で云々」も胡散臭くかんじる理由。)

理研にかぎらず学振しろ科研費しろ公平性を重視する審査」はだいたいこんなかんじで

「ある分野では大御所だけど僕の分野には詳しくない」人達が判定するわけです。

何で専門家審査しないかって?

ピンポン選手ピンポン選手達に評価させたらそれこそコネ採用とか、ライバル蹴落とすとかあるかもしれないでしょ?

からこうなっている。

「公平な採用システム」が裏目に出た?

こんなわけで「公平性にきわめて配慮して」作られたのが現在システムなわけだけども

その反面、「 研究能力よりも、作文能力プレゼン能力の高いやつばかり評価される」という批判は以前からあった。

プレゼン能力研究能力のうちだろ甘えんなよ!という意見もあるし、まぁ、研究能力のある人はだいたいプレゼン能力もあったりするので一概に批判もできないけど)

しかしたら小保方さんのケースは驚異的なプレゼン能力で「若手育成枠」を次々と突破してきた人なのかもしれない。

以下は小保方さんの経歴からの一部抜粋


この経歴すごいよね。STAPの件がなければ「さすが小保方さん」などと言っていたと思う。

少なくともプレゼン能力は高かったのだろう。

しかも「STAP細胞」なんて一般人も大騒ぎしたほど「わかりやすくて」「斬新」かつ「独創的」だ。

センター戦略プログラム採用されても不思議ではない。

早稲田を叩けばいいよね?

ネット上では早稲田が叩かれているが小保方さんの実際の経歴はかなり複雑だ。

以下こちらから一部抜粋したものに追加改変。



早稲田の一研究室だけならともかく、早稲田女子医大ハーバードも腐っていたというのはなんだか変だ。

どこで基礎的な教育が抜け落ちてしまったのか?

例えば、分野転向を繰り返すうちに基礎的な教育が抜け落ちてしまった可能性はあるだろうか?

早稲田を叩いておしまいにせずに冷静に見直してみるべきではないだろうか。

まとめ



僕の立場

トラバ

http://anond.hatelabo.jp/20140519175730

こういう文章を書くときは、藁人形たたきにならないように相手の意見引用することが大事だと思いました。


コメントありがとう

個人のブログ増田引用するとトラブルになりそうだな。

google検索結果貼ればいいかな?

google:小保方 コネ採用 笹井

2014-05-16

片山被告にあのメールが送れたのか考えてみた

7歳からハッキング趣味としている俺が考えてみたよ。

 

まず俺だったら送れたか

送れたと思う。

支給されたPCを使うなら、分解して変な機器がないか確認してからUSBブートなどのOSを利用してtor経由でメールを送信する。

支給されたPCNICにロギング機能が追加されてたりUSBメモリの入手に問題があったりすると、少し難易度は上がるが

ジャンク屋に行って機器を買うなり万引きするか、適当な鞄を置き引きすれば、必要機器の入手は不可能ではない。

 

メールの内容はメモがないと書けないが、メモクラウド上のストレージにでも暗号化して置いておけば良いので問題ない。

秘密の暴露は、自分がやった内容を書けば良いだけなので簡単。

片山被告2012年7月8月にあれが出来なかった理由は無いし。

送信日時にアリバイが欲しければ、自動送信プログラムを使えば良いだけだ。

 

結局シャバに出てしまえば、多少監視されてても、いくらでも工夫のしようはあるので、あのメール真犯人からのものであったとしても、

片山被告が白だとは言えない。

 

まあ拘留中でも、協力者が居ればメールは送れるので、それだけで白黒は付けられないけどね。

いずれにしても、ハッカー歴1年の俺にはこのぐらいの推理限界です。

2014-05-09

性的マイノリティをバカにしたコンテンツで金を稼ぐバカ





こういうネット内輪ノリネタを消費する際の鉄板ルールは「金を稼がない」ことです。

淫夢系のネタを使った同人活動グレーゾーンですが、企業として大々的に商売するとか論外です。

運営のみならず、雇われた絵師の方々にも責任があります仕事内容を「あっ これあかんやつや」と察することのできるセンス嗅覚仕事をする上ですごく大事です。長期に渡る社会的信用を失い、今後健全会社さんから仕事をもらえなくなる可能性があります。また、これから先のイラストレーターとしてのキャリアにもペケがつきます。恨むなら自分の不見識と非常識を恨みましょう。

ちなみに僕は騒動を面白がって遠巻きにヲチってるだけの就活生です。ゲラゲラ

それでは。

研究者採用 (追記:小保方さんのポジション 公募情報

http://anond.hatelabo.jp/20140509110752

研究所には採用担当者なんていないんだよ。研究者審査している。

小保方さんの場合理研CDBのちょっと特殊ポジションのようなので俺は良くわからない

なのでなるべく一般的な話をしてみる。

(小保方さんのやつは「実績のない若手にチャンスを与える云々で5年任期」との事なので、理研基礎科学特別研究員 あたりを思い浮かべながら書いてるよ)

(追記:小保方さんのポジション公募情報 だいたい同じようだ)

書類審査プレゼン

業績リスト

自分のこれまでの業績をA4数枚で素人向けに解説する。

論文リスト代表的論文をつける。

研究計画書展望

これから研究計画を書く。

プレゼン

審査員達の前で自分の業績の解説。研究計画をプレゼンする。

審査員

いろんな研究室ボス達。大学で言うと教授達。

理研場合は外部から人を呼んで審査に加わってもらったりすることもある。

どんな研究者自分の分野だとプロなんだけど、ちょっと専門を離れると素人になる。なのでいってしまうと素人達が審査をしている。

これは「研究能力よりもプレゼン能力文章作成能力で決まってしまう」と批判されることもある。(一方で、プレゼン能力研究能力の一つと考えている人もいる)

プロ審査させろよ

審査員を申請者の同業者で固めてしまうといろいろ悪いことがおきるかもしれない。

ライバル嫌がらせするとか、仲のいいやつをひいきするとかね。

からちょっと専門外の人達審査に加わる。これは科研費でも学振でも一緒。

それに申請者ひとりひとりに合わせて専門家集団を呼んでくるのはちょっと現実的ではないよ。

人物評価書

はいえ「プレゼンけが上手くて研究能力がない人」が入ってくると困る。

これを防ぐのが人物評価書。のはず。

申請者をよく知る人、例えば指導教官なんかが申請者の研究能力その他を評価する。A4一枚くらい。

「怪しいやつ」をはじける一方でトラブルの原因になることもある。評価に個人の主観が入るからね。

それにパワハラアカハラにつながってしまうこともある。

小保方さんの場合

人物評価書が機能しなかったのかもしれないね

小保方さんの経歴を見るにプレゼン能力のある人なのかもしれない。

「若手のための〜」なので業績は少なくていいだろう。

本来、人物評価書で弾かれるはずだったがそうならなかった。

(たとえ素晴らしい研究計画で採用されたとしても「いろいろやらかすから教育しなおせ」と書いてあったら結果は変わってたかもしれない)

小保方さんの経歴 [ バカンティ研2年 → 早稲田でD取得 → 若山研で客員(無給)2年 ] を見ると、評価書を書くとしたらバカンティさんかな?(若山さんかもしれないけど)

カンティさんは専門家人達の間で評判がよろしくないようだし、報道を見る限り小保方さんを高く評価しているみたいだね。

(評価書を書く人自体が信用出来ないならチェック機能にならないよね。)

ちなみに評価書をデタラメ書いてしまった場合は「評価書の信頼を失う」という形で同業者からペナルティを受ける。

(仮に小保方さんの評価書を書いたのがバカンティさんだとすると)バカンティ研の学生研究者になりにくくなる。

(追記)

2ch 見ててみつけた

公募情報

https://web.archive.org/web/20130310010525/http://www.cdb.riken.jp/en/06_jobs/0601_search01.html

ウェブアーカイブ元のページは一部残して消えているみたい。

[Application Documents]

1) Curriculum vitae, including a brief summary of research experience

2) Proposal for a five-year research project

3) Name and contact information of three references

Please write all documents in English.

[Deadline]

Review of applications will begin December 1, 2012 and continue on a rolling basis until the positions are filled.

December 1, 2012

小保方さんの審査2012年冬なのでこれで間違いないと思う

1) 研究業績リスト 2) 研究計画書5年分 3) 申請者を評価できる3人の連絡先

【Selection process】

Screening of application documents, presentation seminar; interviews, etc

書類審査通過後、プレゼン面接

参考

毎日新聞 http://mainichi.jp/feature/news/20140314mog00m040006000c6.html

 Q 小保方さんは未熟と言うが、そういう人がなぜユニットリーダーになったのか。

 竹市 私たち研究室のヘッドとなる人は公募だ。書類審査と、どんな研究をし、今後何をしようとしているかプレゼンで決める。STAPにインパクトを感じて採用したが、過去の調査が不十分だったことを非常に強く反省している。

ブコメ

id:augsUK

採用前に理研CDBで客員研究員2年やってるから通常の公募とかなり違うんじゃないかな。博士学生から直接助教にあげるときのような、ズブズブ感満載で面接したんじゃないだろうか。

えっ!? なにそれこわい

僕の分野(理系基礎分野)だと助教公募で決めるのですが・・・

それにポスドクを経ないで学生がいきなり助教になったりはできないです。業績足りないし。(いるといえばいるけど、伝説化しているような天才

おっしゃっていることが本当なら相当ひどいですね。ちなみにどちらの分野ですか?

私がミリオンライブではなくシンデレラガールズ課金し続けるワケ

自分の中でデレマス(アイドルマスターシンデレラガールズ)を始めてもうすぐ2年になるので、気持ちを吐き出して整理しておく。

アイドルマスターソーシャルゲームが、mobageGREEからそれぞれ出ていることは既に有名だと思う。

mobageから出ているのが「アイドルマスターシンデレラガールズ」、GREEが「アイドルマスターミリオンライブ」。

タイトルともかわいい女の子がいっぱいで、私を含めた多くの人間プレイしている。

ゲームの内容自体は、まあ普通ソーシャルゲームで、カネをかければ強くなる。カネをかければ新しいイラストが手に入る。それだけである

それだけだと理解した上で、私は両タイトルプレイしている。が、プレイのウェイトは大きく異なっている。

ミリオンライブはいわゆる無課金担当アイドルはいるが、上位に来たって走らないし、ガシャに来たって回さない。

歯がゆく思うこともあったが、課金したいとは思わなかった。あ、LTPは買ったよ。

シンデレラガールズは(おそらく)微課金一般人には引かれると思うが、まだ200kに達していないから上位陣から見れば微々たる額だと思う。

とは言え、私はデレマスに10万以上の価値見出ししまっている(自分の中で結構な額を費やしている自覚はあります。歯止めがきいていないわけではない)。

同じアイマスで、同じソシャゲで、なんでこうも課金に対する意識が違うのか。私は、「シンデレラミリオンに比べ未完成から」だと思っている。

簡単に自分の変遷を辿ってみる。

私がデレマスを始めたのが2012年5月CD第1弾が発売され、第2弾のメンバーを発表している最中だったと思う。

始めた理由は単純。「大坪由佳三村かな子声優をしているから」。

ソーシャルゲームに声がつく、というだけで当時の自分には眉唾ものだったが、ゆかちんのファンだった自分にとって始める理由には十分だった。

かな子に会うためだけの目的でデレマスを始めた私。当初の目標は「(当時スタ150だった)[ふわふわスマイル]三村かな子をお迎えする」でした。

始めた直後にあったイベントブライダルマラソン。後に血のブライダルと呼ばれたイベントですが当時の私はんなこと知りません。

このイベントで私は運命出会いをした。現在の嫁である横山千佳だ。

イベントは先の通常お仕事で手に入るNを手に入れることが出来るので、当時秋葉原までしか進めていなかった私も追加組である千佳出会うことができた。

純粋で無垢で、ひたむきに魔法少女を目指す彼女に、私は一目惚れした。ロリコンではないよ。魔法少女好きだけど。

マーメイドが出たときはすぐにお迎えした。ラブリー魔女っ娘は、2013年の新春復刻のときになんとかお迎えした。その頃はまだほぼ無課金と言って良いだったと思う。

おひな様としてイベント上位になったときは、資産不足(ゲーム内もリアルも)の自分に涙した。半年くらいかけてなんとかトレードでお迎えした。

マーチング特に苦もなくお迎え出来た。その頃にはもう微課金と呼べる領域に足を踏み込んでいたはず。

……とまあ千佳とともに課金Pとして少しずつ歩みを進めていった。社会人として後退しているとかそういうのはおいておいて。

当然だが、デレマスはソーシャルゲームから課金すれば強くなる。ガチャであんたんの夢を見るのもありだが、私は確実にドリンクを買うことが多かった。もちろん多少は回すが。

その中で、シンデレラガールズはどんどん大きなコンテンツになっていった。私が始めた頃は5枚しか無かったCDが、今は30枚以上ある。アンソロジーコミックスもたくさん出た。

一枚絵だったコンテンツは、既に携帯電話の枠からはみ出るまでに成長した。

私を含む、たくさんのPの課金によってコンテンツを育てている実感が出てきた。

流通しているゲームである以上、そこに必ず利益が出る。利益を求めないゲーム存在できない。

かつて無課金者でも課金者と同等に楽しめるように作られた夕バルというコンテンツが、課金不足から終焉していく様を多くのモバPが見たことであろう。

課金している者がいるから、ゲームとして存続できる。その利益が増大すれば、それを運営私たち還元してくれる。

その象徴が先日の舞浜ライブであろう。

絵に金を払い続ければ、その絵に声が付き、声優によるライブまで行うことが出来る。

私はLV組だったが、自分の(他の人に比べれば微々たる額だが)課金ライブ昇華された現場に立てたことに感動した。

その時私は確信した。

私がシンデレラガールズ課金し続ける理由は、シンデレラガールズを、そのサービスを存続させるためだ、と。

ミリオンライブシンデレラガールズに比べて完成している。それはサービス稼働時からそうだった。

「50人全員に担当声優付き」の状態でサービスが始まり2014年現在でもまだ30人しか声のついていないシンデレラガールズとはその地盤の固さは雲泥の差だ。

既に各アイドルも人気が出て、仮にGREEサービスが終了してもLTP単独ライブなど、ミリオンスターズの露出は可能だろう。

一方シンデレラガールズ未完成だ。アニメ化こそ決定しているが、全体の1/6程度しか声がついていない。

今ここでサービスが終了したら、CDデビューを果たした30人はともかく、他のアイドルは無かったものとして処理されるだろう。

シンデレラガールズは30人」だったものとして本家アイマスコラボなどを行い、それ以外はデータの海の中で忘れられるのだろう。

私個人として、その結末は避けたい。私は、千佳舞浜舞台に立つ日を見たい。動く千佳が見たい。

そのために何が出来るかを考えると、それはおそらく課金しか無いのだと思う。

それはゲーム内でも良いし、CDなどのアイテムでも良い。何かしらアクションを起こして、運営サービスを続けさせなければならない。

そして、千佳CDデビューの順番が回ってくる日を待つしかない。

はっきり言って、千佳の人気は決して高くない。過去3回行われた総選挙では全て圏外。道は果てしなく遠いだろう。

それでも構わない。シンデレラガールズコンテンツが存続する限り、チャンスはいくらでもあるはずだ。

から私は課金をする。未完成であるシンデレラガールズに。

いつか200人のアイドル全てに声が付き、シンデレラガールズが完成したとき、初めて課金引退できる。そんな気がする。

2014-05-08

韓国公務員の月給は45万円

月給447万ウォン

http://media.daum.net/society/newsview?newsid=20140508101308248

>>今年公務員全体の平均月収が447万ウォンを超えることが分かった。

>>政権は今年、公務員全体の基準所得月額の平均額を447万円で官報最近告示したと8日明らかにした。

>>基準所得月額とは、公務員年金保険料と受取額を計算するための基準となる金額をいう。

>>平均基準所得月額は、2011年395万ウォンから2012年に415万ウォン、昨年435万ウォンに上昇したのに続いて、今年450万ウォンに迫った。

>>基準所得月額が見れば、公務員の平均年収は5千394万ウォン水準だ。

>>基準所得月額は、様々な加盟店で現金のように決済が可能な福祉ポイントなどは抜けた金額で、実際の公務員の平均月収は、これよりも多い。

>>昨年基準で基準所得月額の分布は、 '500万ウォン以上」が26.8 %で最も多く、 '400万ウォン以上500万ウォン未満」 26.2 %、 '300万ウォン以上400万ウォン未満」 24.6 %、 '200万ウォン以上300万ウォン未満' 17.9 %、 100万ウォン以上200万ウォン未満」 3.4 %などとなった。

つのまにか、相当追いつかれてるよね。というか、日本貧乏になったというか。

2014-05-07

雇用環境の推移

過去5年の年末時点と今年に入ってから就業者完全失業者失業率

年・月 就業者 完全失業者 失業率

2009年12月 6290万人 341万人 5.2%

2010年12月 6307万人 321万人 4.9%

2011年12月 6297万人 297万人 4.5%

2012年12月 6257万人 280万人 4.3%

2013年12月 6349万人 244万人 3.7%

2014年1月 6319万人 242万人 3.7%

2014年2月 6332万人 233万人 3.6%

2014年3月 6346万人 236万人 3.6%

リーマン・ショックによる景気の大幅な落ち込みにより、失業者が増加して失業率は上昇。

その後、自律反発程度しか雇用環境回復しなかったことや震災もあり、長期失業者就職活動自体を諦めてしまって労働市場から退出し、就業者が増えないなかで失業率は低下。失業者が減ったといっても、仕事が見つかったのではなく探すのを諦めて労働力人口にさえカウントされなくなったことによる。

2012年末になって急激に景況感が改善し、失業者が職を見つけて就業者が増える中で失業率は低下を続けた。ただ、景況感の改善を受けて就職活動を諦めていた人が労働市場に帰ってきはじめているため、就業者の増加と比べると失業率の低下は相対的に緩やか。

2014-05-01

緊デジ、私的な総括 ~東北のある制作サイドから視点

緊デジ、私的な総括

http://www.pot.co.jp/default/20140501_150904493933661.html

大変興味深く読んだ。うちのことを書いているのかと思ったw



緊デジの話があったのはいつのころだったか。うちのような弱小制作会社にとってはとにかく大きな話だった。

そもそもなぜうちに問い合わせがあったのか今となってはそれもわからないが、改めて振り返る機会もなかったから、便乗して総括してみようと思う。


うちにとっての緊デジの結論は

・危うく倒産するところだった。というか話をそのまま鵜呑みにして"法律をしっかり守っていたら"多分倒産しただろう。さらに言えば、それが遠因となって倒産した福島会社は現にある。

・ようするに、こりごりだ。二度とやりたいとは思わない。

連絡をもらったのは確か2012年の年明けだ。

当時はまだ電子出版物を作るということしかからなかった。

うちにはそんなノウハウは全くなかったしやったこともなかったが、DTPだのWebだのができる会社だったら大丈夫とのことだった。

東北雇用を増やすという主旨を聞いてあぁなるほどなと思ったけれど、既に復興バブルが始まっていた当地においては申し訳ない気持ちがあったと同時に、「ま、お役所が考えることっぽいわな」と思ったものだった。

「覚えれば誰でもできる作業」ということだったから、そんなもの一時的雇用を作ったところでしょうがないじゃないか、と経営者ながら思ったものだ。

そういうことじゃないんだよ、復興っていうのは、とね。

話を聞けば聞くほど、「それ、うちで大丈夫かいな」と思うようになったのを覚えている。年商1億にも満たない我が社に割り当てられる冊数は相当なもので、緊デジだけで1億数千万以上の売上となる計算だった。

経営者としては究極の選択ではあった。

フレコミは「これを機に電子書籍制作体制を作れれば仕事が増えるしうちからも出しますよ」ということだったのだが、電子書籍未来が我々制作会社にとって大きな市場となるのかどうかなどまだわからなかったし、わからないもノウハウスキル時間と機会を投資するのは流れの速い昨今にあって経営上致命傷となりかねない。

はいえ、確実な売上が見込める特需が舞い込むということで、鼻息荒く「その売上増を何に投資するか」と巡らせたものだ。

これを機にMacを新調しようだとか、これを機に大手出版社さんとの取引を拡大させようだとか、この利益人材採用・育てようだとか。


さて、冷静にコスト計算してみる。InDesignは1本10万円としよう。パソコンもどう考えても足りん。

もちろんスペースも足りないから作業場所を確保しなければならない。採用コスト教育コスト馬鹿にならんだろう。

そして何よりも、その間受注を一部停止するわけだが、そんなリスキーな事はできるのか。

一体何人いればその売上を作れるのか。10人そこそこの我が社なのに、どう考えても数十人必要だ。

おまけに、全員が8時間労働とは限らない。

というか復興バブルが始まっていた当地において「最長でも1年ですよ」「別にスキルが付くわけじゃないですよ」などという仕事で人が集まるのだろうか。

最終的には下記のようになった。

パソコン・・・60台

Indesign・・・とりあえず15本(ほんとは60本必要だった。が、後述するがその投資は不可能だったため1ヶ月の期限付きの試用版で多くは乗り切った)

採用・・・30万円(媒体費用のみ。タウンワークとか)

事務所・・・オペレーション上、本社と離れた場所はいけないからたまたま空いていた同じビルの上階を借りた。短期で、という無茶な条件だったため、割増で掛かった。

机、椅子・・・60人分。

サーバ/HDD・・・50万円分くらい。

都合数百万か。

しかし、何より痛かった費用は、借り入れの金利と「支出を伴わないが確かに掛かる見えないコスト」だった。

見えないコストとは、例えば面接だ。

結局、述べ500人程度の応募があり、1通1通履歴書に目を通す。

面接集団で行ったが、それでもやはり1回2時間程度は掛かる(PCスキルの把握が必要だったため、テストも行ったから)。

これを何十回とこなす。人によって条件(働ける時間曜日)は違うし、できるだけ丁寧な説明を心掛けた。

そして教育だ。採用したとしても、最初から生産=売上を上げられるスキルなわけではない。

人によっては80時間程度の研修必要となった。この間は、いわば持ち出しだ。

管理コスト馬鹿にならない。毎日毎日名前も覚えていない人達の作業を記録し、適材適所で配していく。どうしてもタグがわからない人がいる。

どうしても長時間画面を見続けることができない人もいる。

そういう一人一人のメンテナンスケアをし、設備が最大限使われるようシフトを調整していくこれらの時間は、予定時間に含まれているわけではなかったから辛かった。

そして最大のコストリスクは、これらを管理するために人を配する事で起きる本業の受注減だ。

緊デジの話をもらったときは、もうすぐにでも始まりますよ、といった物言いだった。実際、研修に来いとのことで6~7人を東京派遣したりした。2泊。

これだけで30万のコストだ。

それが何回もあった。

仕様が変わりましただの、こないだのだけじゃわからなかったでしょだの。1億のため、と先行投資も飲んだ。

いずれにせよ、すぐに始まるというし急いで体制を整えるわけだ。

何事も急げばコストは上がる。

受注しそうだった本業の大型案件は断って緊デジを待つしかない。

が、発注は来ないのだ。待てど暮らせど来ないのだ。

「今月末には始まる」という台詞は春から秋まで毎月聞いたものだった。

そのくせ「貴社はしっかりと体制を整えているようだし、紹介したい発注元がある」などと予定冊数をどんどん増やす。来ないんだけどね。

つか、雇ってんだけども。どうすんのよ!つか、借りてんだけども。どうすんのよ!

制作会社である我々は、制作をしていない時間というのはただのコスト消費になる。

「すいませんまだ上の方で揉めてるみたいで発注できないんです」と言うのは簡単かもしれないが、止めていた受注が来月発生するわけではないし、1時間当たりにこなせる仕事量は決まっているから、来月挽回できるわけでもないのだ。

装置産業ではない。労働集約なのだから

これは今でも悪夢になってうなされるほど、本当にきつかった。

そして極めつけ「何が復興支援じゃ!」と思ったのは、支払いサイトだ。

今時、手形だ。

しか100日オーバーだ。

人件費は先に出て行く。何十人分もの人件費が。

納品の定義もどうかしてる。うちは作る。納品する。

でも、相手(出版社)がウンと言わないと納品にならないという。

まぁ、そうかもしれない。それが普通だろうとも思う。

が、弱小制作会社にそんな資金繰りを強いるのはどの辺が復興支援なんだ?と思った。

とっくに納品した電子書籍が、何ヶ月も先方の確認待ちになり、3ヶ月後にようやく納品と思ったら、その月の月末に手形が振り出され、換金は120日後とな。

要するに、最大で数十人分の人件費×9ヶ月程度のお金が先に必要ということだ。

社員10人の会社で、だ。

しゃーないから借りたさ。1億な。

月商300万足らずの我が社でよく借りられたもんだ。個人保障付けさせれらたけどな。

つか、個人保障意味あんのか。払えるわけないわけだが。

いずれにせよ、この金利だけでも相当堪えたよ。

なぜなら、最終的には1千万しか受注できなかったからだ。

「受注で」1千万強だ。粗利じゃないぜ?この受注額から人件費だの設備だの揃えるんだ。

何も生み出さな金利だけで150万飛んだだぜ?(笑)

1億数千万発注するっつーから借りた金。

つーから雇った人。っつーから借りた事務所。ツライね。

結局、私を人間不信にさせるほど困憊させたのは発注元の会社経産省だ。

揃えろと高圧的に言うものから、揃えたさ。何十人も。

毎日毎日「まだ仕事まらないんですか?」と雇った人達不安にさせながら。

この会社大丈夫か?と思われながら。

そのたびに答える「実はこの案件は緊デジといって、経済産業省助成事業なんです。だから何も心配要りませんよ」とな。

だが、それは間違いだったんだ。発注元(東京の超大手企業)が、なんと東北の地の

子会社で独自に募集して、自分達でやってたんだよ。

俺は目を疑ったね。復興支援からとか東北本社必要だとか言ってたけど、おまえら自分でやってんじゃん、と。

タウンワークデカデカ募集してやがる。

おい、それは本来私たちに出すと約束した仕事だったのではないか?

設備を整え、ありもしない仕事のために事務所を借り、結んだはずの労働契約反故にした私たちはどうなるだよ、と。

つか、雇用契約については結果的に嘘ついたことになったんだぜ?

ま、大手なんてこんなもんだろうと思ってたけど、現実はやっぱり厳しいね

で、経産省に問い合わせてみたさ。匿名で。責任者とやらに窮状を訴えてみたら「本当にごめんなさい、指示はしてるんですが」やら「ひどい話ですね、指導しておきます」やら、色々言ってはいたが、何も改善しなかった。

3回目の電話では、最後にこう言い放たれた。



仕事をするもしないも、貴社次第です。そんなに発注元が酷いというなら、緊デジをやらないという選択肢もあるのではないですか?」だとさ。



役人さんよ。民間はそういう力学じゃねーんだよ。やると約束したんだよ。

からやるんだよ。

例え今上手くいっていなくても、そう簡単に発注元に不義理はできないんだよ。

すみませんやっぱやめますとは言えないんだよ。

彼らだって困るし、彼らにも事情があったんだろうよ。

それはお互い様なのよ。

それに、緊デジ以外でも続くかもしれない関係でしょうよ。

人も雇ってんだよ。

仕事がどうしても作れなくて1度も出勤していない人も大勢いた。

その人達は、うちがキープしてなかったらきっとほかの仕事に就いていたろう。

そのお金で、何かを買っていたかもしれないし、遊びに行っていたかも知れない。

雇用ってそういうことなのよ。

それに、やめろったって、もう金は借りたし設備も買ったよ。

どうすんだよInDesign(笑) 

使わねーよこんなに。

そもそも社員分以上あんだしさ。今更やめられないよ。

社員に対してもそうだ。

デザインを覚えたての新入社員も含め「この仕事自体は何のスキルにもならないし経験にもならないかもしれない。でも我が社にとっては非常に大きな機会であり、ここで得た有形無形の利益できっとみんなにも色々還元できる」って言ったさ。

デザインがやりたくて入った社員には、さぞかし苦痛だったろう。

誰でもできる仕事PC作業という一括りにされて。デザイナーってのは仕事じゃないからさ。生き方からさ。

本当に申し訳ない気持ちで一杯だ。

緊デジの担当者のうち一名は、これをきっかけに鬱になった。

こんな仕事がしたかったんじゃないんですと涙を流しながら辞めた社員もいる。

いずれにせよ、これら全ては経営者である私が見極めることができなかったことに起因する。

本当に申しわけないことをしたと今でも思う。


最後愚痴を。


設定された目標冊数=予算をこなすためだけに揃えられた日の目を見ないであろう本を復興の名の下に電子化する作業は本当に辛かった。

電子ブック屋でいくら探しても、私たちが作った電子書籍が出てこないのも辛い。

本を愛していたからこそ、「津波で流されてしまった本があります。二度とこうならないように」という理念賛同して最大限リスクを取ろうと思ったが、そんな理念はついぞ体感することはできなかった。

補助金が出るから、という理由で出版社電子化実験にさせられた本たちもまた、かわいそうだなと思ったものだ。

そして福島では、緊デジに乗って人を増やしすぎた会社が先日潰れた。

それまで3~4名だった会社が、緊デジを機に4~50人になったのだ。

そら、潰れるよ。

だって人はそう簡単に切れないもの


というわけで、時間だ。

地方の小さなさな制作会社がどのように緊デジに臨んだかを記してみた。

一部角が立つかもしれないからフィクションも織り交ぜてあるけれど。

2014-04-26

円城塔本の雑誌の連載「書籍化までn光年」で取り上げた本のリスト

http://anond.hatelabo.jp/20140421200127

書籍化まで7光年 (2009年)

  1. アンドルー・クルミー 『ミスター・ミー』    「『ミスター・ミー』とドップラー効果恋愛小説
  2. ポール・オースター 『幻影の書』    「オースター百%の『幻影の書』と本のスカート
  3. ピエールバイヤール 『読んでいない本について堂々と語る方法』    「読んでいない本を語る方法と「特性のない本」」
  4. ジョン・クロウリーエンジンサマー』    「言葉の"ずれ"と物騒な本」
  5. 浅暮三文ぽんこつ喜劇』    「ひよこサクラ実験小説
  6. シュボーンロバーツ 『多面体と宇宙の謎に迫った幾何学者』    「迷走と眩惑の理学タイトルの謎」
  7. David Flanagan 『プログラミング言語 Ruby』    「プログラミング言語小説屋」
  8. ジャック・ルーボー 『麗しのオルタンス』    「超絶馬鹿技巧小説『麗しのオルタンス』に隠された秘密
  9. ジャック・ルーボー 『麗しのオルタンス』    「数と音楽の秩序で作られた希代の小説
  10. ヒュー・ケナー 『機械という名の詩神』    「文学テクノロジー作家関係
  11. チャールズ・ストロス 『アッチェレランド』    「全編ボケ倒しのすごい奴」
  12. 多和田葉子ボルドーの義兄』    「『ボルドーの義兄』謎の276文字を追う」

書籍化まで6光年 (2010年)

  1. パウル・クレー新版 クレー日記』    「小説のような日記日記のような小説
  2. 中野美代子ザナドゥーへの道』    「多幸感に満ちた文字の連なり」
  3. ジャック・ルーボー 『麗しのオルタンス』    「『麗しのオルタンス』ジャック・ルーボーに直撃質問!」
  4. ミロラド・パヴィッチ 『帝都最後の恋』    「タロットにしたがって読むパヴィッチの本」
  5. ダンガードナーリスクあなたは騙される』    「現実小説よりハッピーなのだ!」
  6. ティーヴ・トルツ 『ぼくを創るすべての要素のほんの一部 』    「長い小説が書けない理由!?」
  7. 大野克嗣 『非線形世界』    「単純素朴なのになぜか伝わらない本」
  8. ジル・プライスバートデービス 『忘れられない脳』    「ジル・プライス忘却のない人生
  9. クラーク・アシュトン・スミス 『ゾティーク幻妖怪異譚』    「「そういう人」スミスが好き」
  10. スタニスワフ・レム 『泰平ヨンの航星日記』    「レムの欠番を埋めるのは」
  11. エミーリ・ロサーレスまぼろし王都』    「見えないものが見える瞬間」
  12. イヴィッド・レヴィット 『数式に憑かれたインド数学者』    「稀代の数学者架空伝記」

書籍化まで5光年 (2011年)

  1. ブノワ・デュトゥールトゥル 『幼女煙草』    「不穏さに満ち満ちた『幼女煙草』」
  2. スマイル・カダレ 『死者の軍隊将軍』    「不思議な国アルバニア戦争小説
  3. 高橋陽一郎 『変化をとらえる』    「数学教科書いろいろ」
  4. サイモン・シンエツァート・エルンスト代替医療トリック』    「代替医療に挑む議論の書」
  5. 辻原登 『闇の奥』    「辻原登は変である
  6. 柏野牧夫 『音のイリュージョン』    「聴覚だって騙される」
  7. マックス・ブルックスWORLD WAR Z』    「語り伝える書」
  8. ジェラルディン・ブルックスマーチ家の父』    「網目だらけ」
  9. グレゴリー・コクランヘンリー・ハー ペンディング 『一万年進化爆発』    「淡々進化中」
  10. イヴィッド・グラン 『ロスト・シティZ』    「見えない都市
  11. Federico Biancuzzi、Shane Warden 『言語設計者たちが考えること』    「言葉を作る人たち」
  12. A・R・ルリヤ 『偉大な記憶力の物語』    「無限記憶を持つ男」

書籍化まで4光年 (2012年)

  1. V・S・ラマチャンドラン、D・ロジャース=ラマチャンドラン 『知覚は幻』    「美の起源?」
  2. Charles Yu 『How to Live Safely in a Science Fictional Universe』(『SF的な宇宙安全に暮らすっていうこと』)    「ウーのくすぐり芸」
  3. マット・リドレー 『繁栄』    「人類は滅亡しない?」
  4. ウンベルト・エーコ 『バウドリーノ』    「エーコが好きだ!」
  5. Steven Bird、Ewan Klein、Edward Loper 『入門 自然言語処理』    「見えない辞書
  6. エットハミ・ムライ・アメド 『モロッコ食卓』    「信楽焼タジン鍋
  7. ピーター・ペジック 『青の物理学』    「青の見取り図
  8. クリストファーチャブリス、ダニエルシモンズ錯覚科学』    「見えないゴリラ
  9. 大沢文夫 『大沢流 手づくり統計力学』    「百円玉実験不思議
  10. トルケル・フランセーン 『ゲーデル定理――利用と誤用の不完全ガイド』    「ゲーデルさんごめんなさい」
  11. Mark Kac 『Kac 統計的独立性』    「数学者をつくる本」
  12. ロザリー・L・コリー 『パラドクシア・エピデミカ』    「矛盾と逆理の入門書

書籍化まで3光年 (2013年)

  1. レベッカスクルート 『不死細胞ヒーラ』    「ヘンリエッタ細胞
  2. ジョン・パウエル 『響きの科楽』    「宇宙人にあげたい本」
  3. 山田風太郎旅人 国定龍次』    「山田風太郎輪郭
  4. レニー・ソールズベリー、アリー・スジョ 『偽りの来歴』    「世界改竄
  5. Bruce A. Tate 『7つの言語つの世界』    「たくさんの言語
  6. 寺田尚樹 『紙でつくる1/100の世界』    「これは本です」
  7. アンソニー・ドーアメモリー・ウォール』    「非SF作家SF
  8. オリヴァー・サックス 『心の視力』    「サックスおじさんの症状」
  9. ダニエル・アラルコン 『ロスト・シティレディオ』    「読んでも未知の本」
  10. P・Gウッドハウスジーヴスとねこさらい』    「"ゆるさ"のシリーズ
  11. ヴィクトリアブレイスウェイト 『魚は痛みを感じるか』    「魚の痛みの判定基準
  12. イヴィッド・イーグルマン意識は傍観者である』    「傍観者法学

書籍化まで2光年 (2014年)

  1. ブライアンクリスチャン機械より人間らしくなれるか?』    「純正人間の奮闘記」
  2. Clifford A. Pickover 『The Math Book』    「数学的あれこれ250」
  3. トレヴァー・ノートン 『世にも奇妙な人体実験歴史』    「楽しい自己人体実験
  4. フリオリャマサーレス無声映画のシーン』    「幸せ本棚
  5. ジョセフ・オルーク折り紙のすうり』    「折り紙数学
  6. ニール マクレガー 『100のモノが語る世界歴史』    「大英博物館のモノ」
  7. 根上生也四次元が見えるようになる本』    「四次元練習
  8. トーマス・トウェイツ『ゼロからトースター作ってみた』    「トースターを作る男」
  9. ロベルトボラーニョ『2666』    「ボラーニョの奔流」
  10. ガイ・ドイッチャー『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』    「言語世界の見え方」
  11. D・マンフォード、C・シリーズ、D・ライトインドラの真珠』    「空海フラクタル
  12. V・S・ラマチャンドラン『脳のなかの天使』    「九つの美の法則

書籍化まで1光年 (2015年)

  1. 川添愛『白と黒のとびら』    「数学小説の融合」
  2. リチャード・パワーズ幸福遺伝子』    「純文とSF
  3. ロン・カリージュニア神は死んだ』    「真正突破短編集」
  4. ラウディアハモンド『脳の中の時間旅行』    「素朴に語る時間の話」
  5. Franco Moretti『Distant Reading』    「遠くから見る世界文学
  6. Lev Manovich『Software Takes Command』    「新しい思考の道具」
  7. デイヴィッド・マークソン『これは小説ではない』    「小説ではない小説
  8. シャロンバーチュ マグレイン『異端統計学 ベイズ』    「紛糾する統計学
  9. 内村直之『古都がはぐくむ現代数学 京大理解析研につどう人びと』    「数学という営み」
  10. Stanisław Lem『Summa Technologiae』    「レムの『技術学大全』」
  11. M・G・ヴァッサンジ『ヴィクラム・ラルの狭間世界』    「言葉より速く」
  12. 語り手 姉崎等、聞き書き 片山龍峯『クマにあったらどうするか』    「クマにあったら」

書籍化まで○光年 (2016年)

  1. ピーター・H・ディアマンディス、スティーヴン・コトラー『楽観主義者未来予測』    「未来は本当に暗いのか」
  2. ジェシーケラーマン駄作』    「いない、いない、の本」
  3. キャサリン・ゴヴィエ 『北斎と応為』    「歴史小説の書き方」
  4. 横山悠太『吾輩ハ猫ニナル』    「色んな言葉が混ざる小説
  5. 佐久間保明監修、本庄千代編『しかけ絵本世界』    「四角な本の大革新
  6. エミリー・オスター『お医者さんは教えてくれない 妊娠出産常識ウソホント』    「経済学者出産育児論」
  7. クレイグ・モド『ぼくらの時代』    「オモチャ電子書籍
  8. Noam Nisan、Shimon Schocken『コンピュータシステム理論実装』    「コンピュータをつくる」
  9. マーティンガードナーガードナー数学パズルゲーム』    「人生を変える数学パズル
  10. ピーターメンデルサンド『本を読むときに何が起きているのか』    「「読む」を考えさせる本」
  11. 遠藤侑介『あなたの知らない超絶技巧プログラミング』    「プログラミングロマン
  12. ベン・H・ウィンタース世界の終わりの七日間』    「世界の終わりへ続く日々」

書籍化まで△光年 (2017年)

  1. 奥修『珪藻美術館』    「ぞわぞわ感の境界
  2. マークチャンバーランド『ひとけたの数に魅せられて』    「ひとけたの数を語る本」
  3. ピーター・ウォード、ジョゼフ・カーシュヴィンク『生物はなぜ誕生たか』    「地球が生まれから歴史
  4. ライナー・クニツィアダイスゲーム百科』    「機械が作るゲーム
  5. ウンベルト・エーコプラハ墓地』    「史上最大の偽書の成立秘話
  6. ユーディット・シャランスキー『奇妙な孤島の物語』    「紙に書かれた五〇の島の物語
  7. 高野秀行『謎のアジア納豆』    「納豆とはにかみ」
  8. ロビンダンバー人類進化の謎を解き明かす』    「友達は二百人できません」
  9. アンソニー・ドーア『すべての見えない光』    「ドーア言語兵器
  10. ティーヴン・ウィット『誰が音楽をタダにした?』    「変化する音楽生態系
  11. 鈴木真治『巨大数』    「書くことのできない数」
  12. コマヤスカン新幹線のたび 金沢から新函館北斗札幌へ』    「視点がひっくり返る絵本

書籍化まで□光年 (2018年)

  1. まつもとゆきひろまつもとゆきひろ 言語のしくみ』    「言語のつくり方」
  2. 原武史政治思想史』    「物から読み解く政治思想
  3. マリオ・レブレーロ『場所』    「どこまでも続く部屋」
  4. 横山茂雄『神の聖なる天使たち』    「ディーとケリーの奇妙な運命
  5. ルシオ・デ・ソウザ、 岡美穂子『大航海時代日本人奴隷』    「記録に残されなかった者たち」
  6. 倉谷滋『分節幻想 動物のボディプラン起源をめぐる科学思想史』    「「発生」をめぐる学問歴史
  7. イチカワヨウスケ『野菜だし』    「レシピと伝達」
  8. 古賀弘幸『文字と書の消息』    「文字歴史の広がり」
  9. 赤野工作『ザ・ビデオゲームウィズ・ノーネーム』    「2115年のゲームレビュー
  10. 本山尚義『全196ヵ国おうちで作れる世界レシピ』    「世界196ヵ国の家庭料理
  11. フレット・スメイヤーズ『カウンターパンチ 16世紀活字製作現代書体デザイン』    「美しい活字への道」
  12. ジェニファー・ダウドナ、サミュエルスターバーグ『CRISPR(クリスパー) 究極の遺伝子編集技術発見』    「遺伝子編集の新技術

2014-04-22

http://anond.hatelabo.jp/20140419142915

ホットリンク社って、未来検索ブラジル」だったかパケットモンスター」と契約して2chログを色々な顧客に売っていて、

しかも「独占許諾契約」だか「正規に著作権処理されたデータ」だとかを謳っていたはずなんだけど、

2012年からパケットモンスターひろゆきからレースクイーン(Jim)に2ちゃんねる権利が移管されていた事

この時点からホットリンク社って正規の権利から取得した正規のものでないデータを「独占許諾契約した」と偽って顧客に売っていた

ことになるのじゃないだろうか。平たく言えば「盗品を売りさばいていた」に等しいことになるんじゃないのかな。

2012年からは、パケットモンスターひろゆきには権利がなくなってるんだから

未来検索ブラジルからデータを買うっていうのは「不正に入手したデータを売っていた」ことになるよね。

まがりなりにも上場企業なのに。

2014-04-21

円城塔もっと楽しむためのノンフィクションはこれだ!

SFもっと楽しむための科学ノンフィクションはこれだ! http://d.hatena.ne.jp/huyukiitoichi/20140417/1397744529 を受けて10冊選んでみました。

「『現実とはなにか』という認識が変わっていく」ような本はありません。

言語

ヨーロッパにおける完全言語を求める歴史を扱った『完全言語の探求』と多くのプログラミング言語設計者へのインタビューをまとめた『言語設計者たちが考えること』は、あまり読者が重なっていない気がしますが、円城塔きっかけにして両方読んでみるのもいいのではないでしょうか。

つぎの著者につづく」(『オブ・ザ・ベースボール』収録)の冒頭で語られるエピソードが『完全言語の探求』から引いたものであることは単行本収録時に追加された注で明示されていますし、「道化師の蝶」に出てくる無活用ラテン語についても『探求』で触れられています

一方『言語設計者たちが考えること』については、読書メーターで「小説を書く人も読むと良い」(2010年12月10日)とコメントしていて、『本の雑誌』の連載でも取り上げています(2011年11月言葉を作る人たち」)。また『本の雑誌』の連載では『言語設計者たち』以外にも時々プログラミング言語言語処理についての本が取り上げられています

最近連載のはじまった「プロローグ」(『文學界掲載)も今のところ、より望ましい文字の扱いや処理についての話をしているので、いささか強引な解釈ですが『完全言語の探求』『言語設計者たちが考えること』と繋がっている小説です。

翻訳

ロシア語作家として出発しアメリカ亡命後に英語作家に転身したナボコフは、自分自身の書いた文章を別の言語翻訳する「自己翻訳」を相当数おこなっていますが、それを主題とした評論書です。

円城塔本人も語っていますが、「道化師の蝶」ではナボコフモチーフとして使われています。友幸友幸が「希代の多言語作家であることもナボコフへの参照のひとつでしょう(若島正は『乱視読者の新冒険』のなかでナボコフを「稀代の多言語作家」と形容しています)。その希代の多言語作家の「わたし」とそれを翻訳する「わたし」が重なるようで重ならない「道化師の蝶」の筋立てにも、同じ作品について作者と翻訳者の両方の役割を演じたナボコフの影が見出せます。また「道化師の蝶」の姉妹編といえる「松ノ枝の記」での、相互翻訳相互創作する2人の作家という設定も「自己翻訳」の変奏と見ることができるでしょう。こうした創作翻訳交錯する2編を再読する上でも、この評論書が良い補助線になるのでは。

読書メーターコメントは「素晴らしい」(2011年4月28日)。

数学 全般

最初期に書かれた『Self-Reference ENGINE』や「オブ・ザ・ベースボール」「パリンプセストあるいは重ね書きされた八つの物語」(『虚構機関』収録)などに顕著ですが、円城塔小説には、掌編の積み重ね(積み重ならず?)によって全体の物語が作られるという構造がよく現れます。これは辞典を順番に読んでいく感覚ちょっと似ているかもしれません。『数学入門辞典』を読んでいると、たとえあまり数学に詳しくなくても、円城塔小説に対してしばしば言われる「よく分からないけど面白い」という感覚を味わえると思います。ただし、円城塔小説に出てくる数学用語がこの辞書に出てくるなどと期待してはいけません。

一家に一冊」だそうです。 https://twitter.com/rikoushonotana/status/402707462370758656/photo/1

数学 数学者

円城塔小説には数学者やそれに準ずる人が多く登場しますが、『史談』は数学者を語った本として真っ先に名前のあがる定番の名著です。著者は類体論確立したことあるいは解析概論の著者として知られる高木貞治。かの谷山豊はこの本を読んで数学者を志したそうです。

数学部分については河田敬義『ガウスの楕円関数高木貞治先生著"近世数学史談"より』という講義録があるくらいには難しいので適当飛ばしましょう。

考える人2009年夏号 特集日本科学者100人100冊」で円城塔が選んでいたのが高木貞治とこの本でした。

数学 モンスタームーンシャイン

ムーンシャイン現象は、『超弦領域』収録の「ムーンシャイン」の題材で、他に「ガーベジコレクション」(『後藤さんのこと』収録)にも単語だけですがモンスター群とコンウェイが出てきます(コンウェイは「烏有此譚」の注にも言及あり)。作品内に数学的ホラ話といった雰囲気がしばしばあらわれる円城塔にとって「怪物的戯言(モンスタラスムーンシャイン)」はいかにもな題材かもしれません。

ムーンシャインを扱った一般向けの本というとたぶん最初に『シンメトリーモンスター』が挙がるのですが翻訳が読みにくいし『シンメトリー地図帳』にはあまり説明がなかった気がするので、この『群論』を挙げます

数学の専門書ですが、第4章「有限単純群の分類/Monsterとmoonshine」は読み物風の書き方になっています。ただし詳しい説明なしでどんどん話が進んでいくところも多く、きちんと理解するのは無理です(無理でした)。

第4章を書いている原田耕一郎はモンスター群の誕生にも関わりが深い人で、多くの文章モンスタームーンシャインについて触れているので、雑誌などを探せば難度的にもっと易しい文章が見つかるかもしれません。

数学 確率

円城塔小説には「オブ・ザ・ベースボール」のように確率についての言及もよく見られます。『数学セミナー』『数学のたのしみ』『科学』等で高橋陽一郎が書いた確率論についての諸入門解説記事、は探すのが面倒だと思われるので、もっと入手しやすいこの本を。

確率微分方程式で有名な伊藤清エッセイ集です。「確率」より「数学者」の項に置くのがふさわしい本ですが確率の本として挙げます

読書メーターコメントは「素晴らしい」(2010年10月24日)。

数学 力学系

やはり専門が力学系ということもあり、力学系関連もしばしば登場します。

本のタイトルを見て「力学系力学は違う」と指摘されそうですが、副題は「カオスと安定性をめぐる人物史」。力学系歴史に関する本です。実のところどんな内容だったか覚えていないのですが、「いわゆるこの方程式に関するそれらの性質について」(単行本未収録)で引用文献に挙がっているか大丈夫でしょう。

数学 ロジック

Nova 1』収録の「Beaver Weaver」をはじめ、ロジック(数学基礎論)関連も円城塔小説に頻出する素材です。

とりわけ計算可能性、ランダム性、busy beaver、コルモゴロフ複雑性……とあげてみると、まずはチャイティンの諸作が思い浮かびますが、あれはむやみに勧めていいタイプの本なのかちょっと疑問なので避けます読書メーターでは、最近出た『ダーウィン数学証明する』に対して「 チャイティンチャイティンによるチャイティンのためのいつものチャイティン」(2014年3月20日)とコメントしています

これという本が思い浮かばなかったので、いくらかためらいながらもこの本を挙げました。『メタマジックゲーム』か、あるいはヒネリも何もなく『ゲーデルエッシャーバッハ』でよかったのかもしれません。ただ『ゲーデルエッシャーバッハ』だけを読んでもほぼまちがいなく不完全性定理理解できないということはもっと周知されるべきじゃないかと思います

円城塔はこの本について「すごかった。(但し、かなりハード。)」(2011年3月27日)とコメントし、『本の雑誌』でも取り上げています(2012年10月ゲーデルさんごめんなさい」)。

初心者向きの本ではありませんが、不完全性定理について一席ぶつ前に読んでおくといいでしょう。


天体力学パイオニアたち』が上下巻なので、以上で10冊になります

別にノンフィクションを読まなくてもフィクションを楽しむことはできますが、ノンフィクションを読むことによって得られるフィクションの楽しみというのもまた楽しいんじゃないでしょうか。

追記: 小谷元子編『数学者が読んでいる本ってどんな本』に寄稿している13人のうちのひとりが円城塔なので、そちらも参照してみるとよいと思いますリストに挙げられている約50冊の本のうち半分くらいがノンフィクションです。上に挙げた本とかぶっていたのは『数学入門辞典』『天体力学パイオニアたち』『ゲーデル定理 利用と誤用の不完全ガイド』でした。また、はてブコメント言及のあったイエイツ『記憶術』もリストに入ってました。

2014-04-20

http://anond.hatelabo.jp/20140420151811

浜矩子とは

左右(政治的意味で)、上下(景気認識意味で)は違うけど芸風が同じなのがおもしろ

2001年日本経済 バブル後最悪の年になる! 

2002年日本経済21世紀恐慌最初の年になる! 

2003年日本経済 世界恐慌突入の年になる! 

2004年 日本経済 円高デフレの恐怖が襲来する! 

2005年日本経済世界同時失速の年になる! 

2006年日本経済―日米同時崩落の年になる! 

2007年日本経済―長期上昇景気に陥穽あり! 

2010年日本経済―「二番底不況突入する! 

2011年日本経済 ソブリン恐慌の年になる! 

2012年 資本主義経済 大清算の年になる 

2013年世界経済総崩れの年になる! 

2014年 戦後最大級の経済危機がやって来る! 

2014-04-15

GREEはもしかしたら東京オリンピックには存在してないんじゃないか

http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20140411/262770/

ソシャルゲームが没落してるんじゃなくて、ブラウザを使ったゲーム主体からネイティブアプリ主体に移行しているから。パズドラドラクエも全部ネイティブアプリなんだから。で、GREEは未だに、スマホ対応とは名ばかりのクソゲーを量産してる。今ドリランドとかやってみたらクソ臭にビックりするよ。しかも起動させるたびにGREEアカウント認証させられるし、画面重いしで不快感しか生まないっていうのが現状。

まらない、画面が汚い、二重の認証がクソ。これがGREEの3重苦。

ガンホーだって色々言われているとは思うけれど、GREEはそれを遥に下回るクソぶりだ。ガンホー社長が「彼ら(GREEMobage)とは合わない」っていうのはまぁ合ってると思う。

ケムコカルチャーブレーンクソゲーメーカーだったけど、ゲームメーカーではあった。最低限。だけど、GREEゲームメーカーですらない。そんな会社いつまでも儲けていることのほうがよっぽどおかしいだろ。

で、もっとびっくりするのがこの記事。

http://diamond.jp/articles/-/50656

なんと、今年出た記事だ。2012年ごろに出た記事ではない。

1回でもまともに今流行ってるアプリプレイしたなら恥ずかしくてこの記事は書けないと思うけど。アプリインストールするだけならタダでできるんだけど。

もっともそれが「任天堂を倒す方法」なのかもしれないけれど。

取材しろよ。

2014-04-13

そもそも本屋大賞という名前からして・・・

ランキングに入ったタイトル見て、

「んー?なんだか文芸系に偏ってないか?」

と思って、本屋大賞サイトに行ったら、

【賞の概要

過去一年の間、書店員自身が自分で読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票します。

対象作品

本屋大賞2012年12月1日2013年11月30日の間に刊行された(奥付に準拠日本小説

http://www.hontai.or.jp/about/index.html

となっててガックリ。

なんだよ、本屋(が売りたい小説)大賞じゃないか。

そこ省略しちゃダメだろ。

一応、ジャンル不問の発掘部門というのもあるけど、

上がってるのは小説が多い模様。

いくらなんでも、偏りすぎだろ。

http://anond.hatelabo.jp/20140413133010

2014-04-10

世界は変わらない。変えられない。

http://anond.hatelabo.jp/20140410051520

これ系の話ってさ、俺もほぼ全面的同意なんだけど、

でも民族的な特性根付いてるものだとも思うから変えるのって難しい気もするんだよね。

こういった類の諸問題を手っ取り早く解決する方法は、人類の均質化だと思う。

優れた遺伝子同士を掛け合わせて、培養器の中で誕生して、ロボットのように育っていく。

それでも完全に同じにはならんだろうけど、少しは理想に近づくだろうね。

SF染みた話だけど、合理的に考えれば未来はこうなることが一番天国に近いんだろう。

極端すぎる話は置いといて、俺はそもそも言葉や考え方が世界を変える時代はとうに終わったとも考えてる。

今の社会の形を、在り方を変えるってたぶん無理だよ、もう。

これ系の話題はけっきょく、「ありのまま自分で」「感じたように振る舞え」的な話になってきて、

それを許容できる社会になることが必要ですって結論になるわけだけど、

じゃあそれをどうやって作っていくのって話をみんな知りたいんじゃないの?

今のままの社会だと息苦しいだけなのは、みーんな分かってるでしょ。言葉にできなくても感覚的には。

一人一人が意識を変えていけばって、そりゃ無理だよ。

だって、それは短い期間で同時多発的にその変革が起きることが前提だもん。

漸進的すぎたら社会の勢いに呑まれて終わるだけだよ。きっとこれまでの何十年、何百年の間にそんなことは沢山あったはずだ。

鵜呑みにしてたら社会から爪弾きにされました、生活が苦しいから復帰したいけどできません、どうすればいいですか。

こんなことになる人だって出てくるだろうね。でもそれに対して誰も責任を取ってくれるわけじゃない。

で、最終的には便利な言葉自己責任」で片付けられる。もしくはそんなもの真に受けた方が悪いで嗤われて終わる。

こういう未来が容易に想像できるから、絶対に社会変革なんぞ起きない。そういう安定した社会にすでになってしまってる。

から、俺は人の言葉意識社会を変える段階は、もうずっと前に終わってると思ってる。

あるとすれば、人の意思が介在しない、したとしてもコントロールの利くようなものじゃないほどの、大事によってだろうね。

人類存続の危機レベルの大災害だとか大戦争。

あるいは決定的な技術ブレイクスルーSTAP細胞とかそんなんじゃなくて、もっと直接的な、不老不死の薬できちゃった、てへっ☆レベルな。

もう忘れてる人も多いと思うけど、2012年12月マヤ暦がなんちゃらなんて大いに話題になったけど、

あれだって本能的にそういうグレートリセットがないことには世界はもう変われないってことを本能的にみんな分かってるからだと思うよ。

ネットが普及して、自分意見を言えるようになって、それで人と人の繋がりができるようになって~ってことで世界が広がっていくような感じするけどさ。

Facebookでの集まりが変革を促したなんて話もあるけどさ。俺あれ、根本的には何も変わってないと思うのよね。ただ大騒ぎしただけ。

もっというと、ネット子供騙しにすぎない。なんかすごいことネットの力で出来そうな感じがするけど、きっとできない。

俺は下記事みたいな話題や人の熱意を見るたびに、感心するしその通りだと思うが、

きっとそれは為されないだろうなって考えてしまう。ただのオナニーにすぎない。悲しいことだが。

2014-03-30

例の人口調査結果がどのくらいヤバいデトロイト比較してみた


追記 2014/3/30 23:50

いろいろブコメトラバありがとう。やはり過疎地域の扱いについては議論が分かれるね。

合計特殊出生率について。ここ数年の上昇が「団塊ジュニアの駆け込み出産」だと見る意見があったが、言葉定義の問題なのではっきりさせたい。合計特殊出生率は15歳から49歳までの各年齢の出生率を足し合わせるという求め方をするので、世代間の人数の偏りの影響を受けない。合計特殊出生率への寄与度は世代の人数によらず同じということだね。

人口集積について。フォローしてくれてる人もいるけど東京一極集中という意味ではないよ。各地域で中核となる人口数万〜数十万の都市はたくさん必要だと思う。ちょっとアバウトなイメージでいうとJ3どころかJ4、J5(まだないけど)のチームが「俺達のクラブ」としてそれなりに盛り上がっちゃうぐらいの熱量(?)を備えた街だ。これって人口5万でも田畑や山林の中にバラバラに点在する5万じゃ多分だめだよね。でも集積して居住する中でなら3万でも成り立つかもしれない。俺は都市計画専門家じゃないんでわからないけど、税制面での優遇公共インフラへの低廉なアクセス、便利な公共交通行政、保育、教育介護医療サービスなどの面で他地域より優遇することで計画的中核市街地に人を集めていくような方法になるのかな?一部の人想像してそうな強制移住みたいなことは俺は想定してないんだけどね。そんなことしなくても中核市街地の魅力を高めることで勝手に集まるのが一番いい。それでもどうしても限界集落に残りたい頑固じいさんがいたら、最後まで面倒見てあげたらいいじゃんと思う。

余談。実際これにわりと近いことをやってるのが流山市で、ここは若夫婦に特化したマーケティングをしてるんだけど、立派な少子高齢化対策になってる。流山場合TX開通により「東京まで20分」という付加価値をゲットし、それに「森」自然」「子育て」という人気のキーワードを組み合わせてブランディングしてる。はてブ的には「恋愛届の街」って言ったほうが通りがいいのかな?あれもはてブでは不人気だったけど所詮お遊び企画だからね、個人情報がどうのストーカーがどうのと目くじら立てるほどのものじゃない。大したオペレーションコストもかけず、民間タイアップで安く認知度向上のキャンペーンやってるんだから大した工夫だと思う。もちろん、よく見ると緑とかやすらぎとか単なるイメージ戦略の域を出てないのでは?とギモンを抱くところもある。実質的メリット(保育料が安いとか子ども医療費無料とか深夜保育や休日保育にも安価対応できるとか公立幼稚園が安く充実してるとか)がバーーンと打ちだされてるといいんだけどその辺のアピールはない。それでも「意識高い系自治体」としてベンチマークしておきたい自治体ではある。




これな。

「2050年、全国の6割が人口半分…2割はゼロ
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140329-OYT1T00081.htm

元ネタ国交省のこちらの発表資料
https://www.mlit.go.jp/report/press/kokudoseisaku03_hh_000067.html

デトロイト日本人口推移を重ねてみたよ!

日本人口の中位推計っていうのに基づくと、人口減少のスピードデトロイト匹敵するくらい急激になってしまう。グラフにするとこんな感じ。

» デトロイトと日本の人口推移を重ねたグラフ

人口が減るとヤバいの?

ときどき日本人口多すぎ。減ってもいいじゃんみたいな意見もあるが、急激に減るのはマズいし、老人増えすぎのアンバランスな状態で減るのもマズい。

社会保障制度が成り立たなくなるし、デトロイトのように街がもりもりスラム化していって治安が悪くなる(デトロイトの画像検索結果)。社会の活力が失われ悪循環を生む。

逆に言えば、社会保障制度がついていけるスピードスラム街を取り壊しつつ、コンパクトな市街を再構築していけるスピードで減るならなんとかなる。

スラム化っていっても大都市圏は人口増えるみたいだし大丈夫なんじゃないの?

https://www.mlit.go.jp/common/001033672.pdf

増える地域大都市圏を中心に若干あるという話だが、これは本当にピンポイントで増えるというだけの話で、都市圏全体でみると、こちらの資料2ページ目によると、やはり増えるところは無い模様。

さらに問題は(これは全国的に言えることだが)老人比率が高くなりながらの人口減なので社会保障制度を始めとしてまったく大丈夫ではない。

「2割はゼロ」って当り前じゃん?

これはブコメ散見された誤解。日本森林ばっかだから2割の土地人口ゼロって別に驚くこともないじゃんという意見だが、資料によると2割は「国土の2割」じゃなくて「今現在人が住んでいるうちの2割」ということだ。人口減少のひとつの結果として、それなりに顕著な変化と言えると思う。

じゃあやっぱり過疎地域はなんとかしなきゃ?!

俺は過疎については仕方ないとも思っている。「2割がゼロ」になってもいいじゃないかとも思う。

国や自治体赤字を減らすためには、なるべく人間は固まって暮らしたほうが効率的だ。電気ガス水道、通信回線道路などの社会インフラの維持費は安く済むし、人口が集積すればさまざまな商業活動が成り立つため街も活性化する。公共部門支出が減り税収が増えれば、社会保障が充実する。少子化対策に割ける予算も増える。

増田なんで書いてしまうが、国も役所本音としては過疎地域は一刻も早く人口ゼロになってくれという感じじゃなかろうか。

出生率は増えている

さて、減る一方だというイメージのある合計特殊出生率だが、2005年の1.26を底に2012年の1.41まで少しずつ増えている。もうすぐ2013年数字も出るだろう。

これはネガティブな話題ばかりの少子高齢化関連のトピックでは唯一の光明だ。今後の数字に注目したい。

いやいや少しくらい出生率が増えたって焼け石に水。今さらどうしようもない

これもブコメ散見された残念な意見ひとつ全然「どうしようもなくない」。

同じ資料の1ページ目には、合計特殊出生率現在の上昇ペース(2005年1.26→2012年1.41)を維持した場合と、フランス並のペースで上昇した場合の2種類の人口推計グラフも掲載されている。

つっても誰もpdfなんか見ないだろうと思ったのでスクショとってアップした。関係ないが増田画像くらい貼り付けさせて欲しい。

» 将来推計人口(出生率回復の場合の試算)

これを見ると2050年で1.1億人弱、2100年で9100万〜9600万人の人口キープできるということで、中位推計(合計特殊出生率1.35)の2100年4959万人とは雲泥の差だ。

しか出生率2.07まで回復した上での1億人なので、人口減といってもいずれ減少はストップし、社会保障問題は大幅に改善され、今よりも暮らしやす日本になっている可能性が高い。

労働人口は十分にあり、税収も確保でき、子どもの養育・教育に国も自治体も家庭も十分に投資できる。

人口が適度に市街地に集積しているおかげでコミュニティバスは密に運行でき、老人妊婦子どもが市街のどこでも自由に移動できる。

公園にはゆとりある老後生活をおくるじーさんばーさんが散歩していて、子どもたちの元気な声が溢れる。

わりと暮らしやすそうな雰囲気が街に漂っているため若夫婦子ども産むのに抵抗がなく、出生率は2.1前後キープされる。

そんな2100年、人口9000万人台の日本に「まだなれる」。決して手遅れではない。

まとめ

なんとしても子どもを産みやす日本にして、合計特殊出生率をあげなきゃいけない。

人口減ってもいいじゃん」という認識あらため、「手遅れだから」「焼け石に水」と諦めないことがまず第一歩だ。

子どもいらねーー」「結婚したくないし」という個人の価値観を語ってみるのもときによかろう。それは否定されるものではない。

だが急激な人口減が及ぼす悪影響は人を選ばない。子どもが欲しくない者も、少子高齢化社会とは無関係でいられない。

国民のだれもが、少子化問題を深刻にとらえ、主体的に考える必要がある。

少子化問題が解決すれば、社会保障問題をはじめとして好影響はやはり人を選ばない。

国民すべてが享受することになる。

以上、ここに書いたことは別に俺個人の意見でもなんでもなく、わりと一般的に言われていることだと思っている。国交省人口増減メッシュ地図の件をフックに書いてみたものの、人口推計の数値自体は既に周知されているデータ引用しただけだし、少子化が及ぼす影響についても目新しいことは書いていない。異論がありそうなところとしては、過疎を積極的に肯定しちゃってるところと、出生率回復時の楽観的な記述だろうか?コメントトラバをいただけると嬉しい。

また機会があれば、少子化問題を解決するため政策行政レベルで取り組むべきことや一個人としてできることなどについてもまとめてみたい。

参考資料

日本データはこちらの「表1-1」と「参考表1-1」からデトロイトデータウィキペディアから拾ってきた。

http://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/newest04/sh2401smm.html

あとはぜんぶ国交省の例の発表です。

https://www.mlit.go.jp/report/press/kokudoseisaku03_hh_000067.html

2014-03-23

消費税を15%にして所得税を廃止してほしい。

まじめに働いてきた30代後半の給与所得者です。今日税金に関して、話をさせてください。

高額所得者烙印を押されており、毎年確定申告をさせられ、最高税率税金徴収され、自分資産リストで毎年提出させられるという屈辱的な扱いを受けています

給与所得者なので、すべてガラス張り。ごまかす隙など微塵もありません。

みなさんにはない、予定納税という謎の仕組みもあって、別途税金の前納までさせられます給与所得者は、通常、給与支払い時の源泉徴収のみですが。

江戸時代小作農民のような扱いで、もはや一揆寸前です。

税金というのは、誰もが払いたくないものなので、民主主義という多数決が決定される社会においては、多くの人がより払わないで済む手段が選択されがちです。より少ない一部の人達だけが大きな負担を強いられ、それ以外の多くの人達利益享受するというものです。これが、民主主義だと言われてしまえば仕方ないのですが。

まもなく、消費税が8%に上がり、翌年には10%に上がり、文句を言っている方がたくさんいらっしゃいますが、私は、むしろ消費税を上げて、所得税を廃止できないかと考えています。(問題がややこしくなるので、国の予算の使い方とか、国債の乱発によって維持している問題点については、ここでは議題にあげないようにします。)

ご存知でない方も多いと思いますが、日本では1800万円以上の所得に対して所得税40%、住民税10%の計50%の所得税率、

さらに、

復興特別所得税額=基準所得税額×2.1%

があるので、最高税率は50.84%です。

(超過累進課税なので、所得全体にかかるわけではないので、実効税率ではありませんが、超過分に関してはこの額がかかります。これが、平成27年度からは、55.975%に上がります。)

江戸時代にも、年貢を家宣・家継時代の四公六民(実際には平均2割7分6厘)の負担から五公五民(5割)に引き上げた結果、人口の伸びは無くなり一揆も以前より増加したという重税の基準が5割という税率です。考えてみてください。

例えば、給与所得最高税率ギリギリの水準の方がいたとします。来月から給料が5万円アップすると喜んでいたら、実質の手取りは、24,580円しか上がらないということです。これでは、お金を稼ぐ意欲が減衰します。というより、これが自分だけに課されていると考えるとやるせない気持ちになります

実は、累進課税最高税率は、引き下げても税収が下がらなかったり、むしろ上がることのほうが多いというケースのほうが圧倒的に多いのです。

もともと、ヨーロッパは、陸続きで、富裕層最高税率によって、国を変えることもあって、租税競争が盛んですが、アジアにおいても、香港シンガポールなどは、最高税率を抑え、毎年のように税率を引き下げているにもかかわらず、税収は増えています

香港10年度税収最高を更新 17%増の2兆2000億円

http://www.nikkei.com/article/DGXNNSE2INK01_U1A500C1000000/

アジアにおいても、富裕層における急速なグローバル化に伴って、租税競争が盛んになってきています

では、そんな中で最高税率さらにあげて何が得られるのでしょうか?

これ以上、最高税率を上げたとすると、現在すでに始まっている富裕層の富の移転さらに加速するでしょう。

仮に、富の移転が起こらず、同数の富裕層日本にいつづけたとしても、実際に増える税収は、わずか500億円。日本所得税収14兆円のわずか0.35%に過ぎません。その負担を強いられるのは、ただでさえ、五公五民を超える重税を課されている国民の0.1%に満たない最富裕層なのです。

国全体としては、大した影響はなく、負担者にとっては、大きな負担になるこの増税によって得られるものは、ただひとつ金持ちを妬んでいる国民の人気くらいしかありません。

「少数派を押さえつけることにより、多数派の支持を得る。」

頭のなかに、ファシズムという言葉が浮かんでしまます

少数派の高額所得者の多くは、華麗なる一族のような財閥一族出身でもなんでもなく、ただただ謙虚に学び、正直に努力を続けてきた結果、人より少しだけ多くの給料がもらえるようになった真面目な人なだけなのです。

もちろん、一部の金持ち出身から金持ちだという人もいますが、大半は(私も含め)、ほぼ環境は似通っています

子供の頃から真面目に勉強をし、グレたりすることもなく、結果として、一流と言われる大学大学院を出て、有名な会社入社し、出世したり、時には、周りの仲間と企業して成功をおさめたという、当たり前で普通な人たちです。いわゆる、ヤンキー的な文化からは、最も遠いところにいる集団と考えれば、1億総ヤンキー化と言われる現代においては、かなりの少数派かもしれません。

私も含め、周りの友人達は、皆、高額所得者ではありますが、大半は、夢の様な生活をしているわけではありません。

みなさんより、少し値段の高いものを普段使っている、その程度です。電車で移動するところを、少し値の張るタクシーで移動していたり、毎日の食事代が少し高かったり(高い店に行かなければ大体5000円〜1万円くらいです)、旅行グリーン車ビジネスクラスで移動したり、都心土地の高いところに住んでいたり(それも豪邸ではなくマンションです。)フェラーリベントレーに乗っている人は少なく、よっぽど車が好きでない限り、1000万円以内の車に乗っています

少し贅沢な庶民です。

夢のような生活ができる人は、自分会社上場させて数十億以上の金融資産を作った、さらに、一部の人たちで、いわゆる富裕層です。

少し前から富裕層の友人たちが、香港シンガポールといった税金の安い国へ、移住するケースが多くなってきました。資産を多ければ多いほど、その傾向が強い。

アジア特定都市に集まっているので、日本にいる時よりも、合う機会も多いみたいで、そこでビジネスが生まれることもあり、流行りのようになってきていて、じゃあ、俺も!みたいな感じで、加速しています

日本事業を持っていても、自分が非居住者になるだけでも、日本の高税率のおかげで差額分で十分費用がでてしまうので、必要に応じて、飛行機日本に来て、ホテル滞在しても得になるとのことでした。5000万円以上の所得税率がさらに上がるということになれば、この動きはさらに加速するでしょう。

となれば、結果的に税収が減ることになります

平成25年一般会計当初予算を見ると、日本所得税収は、14兆円。一方消費税10兆円。所得税を廃止して、消費税を3倍の15%にすると30兆円。

国の財政(歳入・歳出) b日本の現状と課題

http://www.nta.go.jp/nagoya/shiraberu/gakushu/kyozai02/pdf/05.pdf

消費税を15%に上げるだけで、所得税ゼロにしても、十分成り立つはずでしょう。

そもそも、今の税制は、全く公平性を欠いています

今の所得税は、300万円未満の年収の人は、ほとんど税金を払わなくて良い仕組みになっています

年収300万円というと、月額にならすと25万円。名の通った大学をでて、普通に就職したら、初年度でも超える額ですが、日本では年収300万円以下が41%を占めていて、彼らの所得税貢献度は、なんと、5.8%足らずです。

平成23年分民間給与実態統計調査

http://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/minkan2011/pdf/001.pdf

さらに、生活保護世帯数は1994年58万→2012年156万世帯と急激に増えています

不正受給がどのくらいあるのかは、不明ですが、おそらく、かなり入っているでしょう)

まともにやってさえいれば、十分に稼げるはずなのに、それをやらずに(怠惰にサボったりグレたりして)大人になって、さらに、大人になっても努力をせず、税金も払わずに、まじめにやって、たまたまお金を稼いだ人だけが、税の負担を強いられるというのは、いかがなものでしょうか?

消費税に逆進性があるという言葉がありますが、そもそも、高収入の人は、たくさんお金を遣います。消費のときに、かならず、課税される、消費税であれば、たくさんお金を遣う人は、たくさん税金を払うことになりますので、逆進性は理論上、絶対にありません。

ただ、大半の人が恩恵を受ける側なので、どうしても、一部のお金を稼いでいる人から不当に高い税金を取るという法案が否決されることはないのです。

私は、生まれ育った東京日本が大好きです。が、このままでは、つらすぎるので、近い将来、友人たちの待つ国へ移住して、たまに、一時帰国するという生活になると思います

公平性のある税制にさえなれば、多くの富裕層日本に戻ってくると思います

そのためには、まずは41%の方たちにまじめに働いてもらうしかないのですが。

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