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はてなキーワード: 本屋大賞とは

2019-03-01

anond:20190227042355

わかる。本屋大賞ってのができたとき本屋に勤めている人はどんな本を読んでいるんだろうと期待して結果待ちしてたら、単なる小説賞だったとき失望感はいまだに鮮明だわ。

2019-01-03

京大までの受験の思い出(失敗編)

https://anond.hatelabo.jp/20190102063518

https://anond.hatelabo.jp/20190102174908

ダメだった身で恐縮だけど、見てたら俺も自分語りしたくなったので。

中学受験

小学校首都圏某県の公立に通っていた。長男にはありがちだと思うが、低学年のころより通信教材をさせられたり、あちこちの塾にお試しで通わされたりしていた。

中学受験も完全に親の意思によるものである勉強別に好きではなく、塾では机に落書きをしたりしてあまり授業を聞いてなかった。だから当然成績は振るわず、ある日テストで50点をとって(自分ではそれでも上出来と思っていたのだが)ブチ切れた母の命により、それ以来は学校が終わると直帰し祖母らの監視下で勉強強要させられる日々が続いた。志望校も全て親が決め、いざ受験期になっても明日どこの学校を受けに行くのかさえ把握していなかった。

とはいえ元来陰キャ友達も少ないことから自分だけ別の中学に行くことに未練はなく、また特段この学校を受けたかった!というのもなかったため親は恨んでいない。まあクラスメートからいいねと言われるのは気分が良かったし、(勉強は嫌だけど)親に怒られるのも嫌だからしょうがないか、ぐらいのもんだったと思う。むしろ中学受験は大なり小なり「させられるもの」だと長らく思っていたので、東大編の元増田や知り合いの子供が純粋自分意志中学受験をしたというのを聞いてびっくりしているくらいだ。結局(親の)第一志望の御三家は全く歯が立たず、第三志望?くらいの中堅校(中高一貫)に入学

中学高校時代

中学に入る前後から弟が病気で入退院を繰り返すようになり、親や祖父母はそれにかかりきりになった。お陰でこっちはこれまでと打って変わって完全放任。ゆるい文化部に入って暇を持て余した俺は、当時流行っていたMMORPGメイプルストーリーとかそういうやつ)にドはまりした。当然勉強は全くせず、テストは常に一夜漬け。成績は最下位スレスレ状態が高1の終わりまで続いた。相変わらずクラス友達はなく、図書室にこもっていたお陰か現代文だけは良かったが、文筆家になる気はなかったし歴史とかの暗記系が大嫌いだったので理系選択

高2になって、見かねた親が東大生の家庭教師をつける。俺が京大へ興味をもったのは、その先生の「京大単位が空から降ってくる(けど東大単位が逃げてゆく)」という言葉だった。折しも本屋大賞だかがきっかけで森見登美彦を読み始めた俺は、自由楽園としての京大への憧れを一気に膨らませた。当時の京大ホームページアクセスすると大学京都の町並みの影絵だけがボーンとあり、それを横にスクロールしていゆくと最後入口が出てくるといった具合で、他の「普通の」大学とは違うその作りに大いにワクワクした感覚を今でも覚えている(どこかに画像が残ってないだろうか)。

同時に両親とも激務で働く姿を見ていた俺は、会社員自由のない苦痛に満ちた職業というイメージ漠然と持ち始めた。そして自由自分のやりたいことのできる職業大学教授という安直な発想から研究者(当時は「研究」が何かも知らなかった)の道を志す。そのために必要要件も何人かの研究者の略歴を見て「早慶以上で博士課程まで行けばなんとかなる」という勝手イメージを抱き、結論として「京大に入る(滑り止め早慶)」ということだけを目標に高3に突入した。

大学受験(現役)】

再び受験生となった俺は、MMOを休止し何となく予備校に通い始める。当時クラスメートたちは進度の遅い高校カリキュラムを見限り、授業中も内職して予備校の教材をやっていた。だから自分もそんなもんかと思って高校課題は真面目にやってなかったのだが、5月定期試験で相変わらず下から一桁番目の成績だった俺は担任からこっぴどく叱られる。

「お前に学校予備校勉強を並行してやるのは無理だ。予備校を辞めるか、さもなくば学校を辞めて大検を取れ」

恐れおののいた俺はとりあえず担任の教科(数学)だけ予備校を外し、そこから漸く(自分なりに)真面目に勉強をするようになった。

学科は(高校の教科で言う)物理が好き&理屈ばっかりではつまらないという理由工学部物理工学科を選択首都圏学校だったので京大志望はクラス自分一人で、ちょっと一目置かれていた(単にハブられてただけかも)。しかし当然ながら、京大試験問題は難しい。特に積み重ねと言われる数学絶望的だった。でも当時はそこまで深刻には考えてなかったように思う。物理は高3になるまで運動方程式も知らなかったけど、一歩一歩ものにできている感覚があった。化学予備校の教材が奇跡的に分かりやすかった(何せ浪人時代予備校を変えたけど、化学はこっそり現役の時の教材で勉強していたくらいだ)。当時京大では理系でも国語二次試験があって、読書趣味から現文が感覚で解けてた俺には有利だった。元増田の通り、センター数学足切りしか使われないから出来なくてもノーダメージ。あとは英語センター地理を合わせて総合力で何とか、という作戦だった。

高校である教師が言っていた。

現役生はあらゆる点で浪人生より不利だが、唯一有利な点は『落ちたことがない』ということだ。

高3の俺は正にその状態だったと思う。模試でD判定をとっても、周囲が「E判定は良い判定」とか言い合ってるのを聞いて安心していた。試験前日も風邪リスクなど考えず、噂の折田先生像がいつすげ替わるのか番を張っていた(夜になって諦めたけど)。今から見れば完全にただの馬鹿だった。

そんな根拠のない自信は、試験帰りの新幹線慶応に落ちたことを知り、補欠だった早稲田にも繰り上がりはなく、そして3月10日を迎えて完全に打ち砕かれた。後日はがきで送られてきた俺の点数は、合格最低点に(全教科計1000点満点で)80点以上足りなかった。

大学受験浪人)】

私大早慶以外にも何校か受けており、そのうち1校には辛うじて受かっていた。浪人生活はとにかく苦しいと聞く。しかし極限まで肥大化した京大-自由楽園-への憧れと、早慶未満→研究は無理→会社員自由のない人生というイメージから俺は進路に迷った。結局家族で唯一理系だった祖父の「受かった大学師事したい先生がいるならよいが、そうでないならもう一年頑張ってみては」という言葉におされ、俺は浪人生となった。

もう現役のころのような希望はなかった。予備校京大クラスはそこにしかないため、満員電車を乗り継ぎ片道1時間半かけて都心の校舎に通った。中学受験ときは決まった休憩時間には遊べたが、浪人の間はあらゆる時間勉強に費やさなければならないのが本当に辛かった。趣味読書も一切禁じた。もし落ちたら奴隷のような一生しか歩めず、それだったらもう死ぬしかない。そう思いつめているせいか夜はなかなか寝付けず、自習時間や週末に眠り込んでしまうことも度々あった。クラスメートと一切話さず(結局誰一人名前も知らなかった)、昼休みは机に突っ伏していた俺は相当浮いていたと思う。

それでも振り返れば、この一年で俺の馬鹿は(お勉強の面では)だいぶ治ったと思う。物理は難度の高い問題をこなし、得点源といえる域になってきた。化学は詳しい理論(π電子とか)は理解できず丸暗記だが、現役時代と合わせて知識量はそこそこあるはず。国語感覚を廃した分析的な読みを一から勉強し、地理と合わせてセンターで大幅な特典増が見込めた。数学はやはりしんどいが、どうにか100/250点とれれば総合合格点に届く計算だった。

試験前日、俺はやっぱり眠れなかった。ホテルの有線音楽で聞いた『一年生になったら』がずっと頭の中を流れていた。興奮は当日になっても続き、寝不足による不調は感じなかったが、2日目の最後理科試験問題を開いて絶望した。物理が例年よりも簡単すぎる!差別化を図れる唯一の手段を封じられ、動揺した俺は同時に出された化学で手こずりまくった。絶望感とともに帰宅した俺は、迎えてくれた家族の態度から早慶に落ちたことを察し、今度こそ人生が終わったと泣いた。そこから3月10日までは後期(京大にはないので他所)の勉強をする気力も起きず、抜け殻同然の日々を過ごした。

ここでいつか使おうと思って、結局使えなかった話のネタを供養したい。俺は出願期間が始まって速攻で願書を出したから、京大受験番号は(学科を表す千の位+)8番だった。たしかその年の工学部の倍率は2.5倍くらいだった気がする。迎えた3月10日ホームページで見た合格者の番号は

1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 9, 11, ...

あの時同じ部屋にいたはずの10番は、今何をしているだろうか?

【その後】

結局俺は最低点には17点届いていなかった。そして死ぬだけの覚悟があるはずもなく、併願した某私大に進学した。この大学に現役で進学し、新歓の時期ばったり会った高校クラスメートの「一浪して○○大!?」という言葉が今も胸に突き刺さっている。

……とまあ、受験生を奮い立たせる目的ならこういう風にBad endで終わった方が良いのかも知れないが、どっこいこれもN年後の今では良い思い出である。あれから俺は京大とは別の国立大の院に進学し、今は民間企業への就職を控えつつ博士課程を終えようとしている。結局私大生活も十分すぎるほど自由だったし、現状研究者も中々自由が効かなそうだし、企業でも上手くマッチングすればかなりやりたいことが出来そうだった。後に残った傷といえば、森見登美彦が読めなくなったことぐらいである。

もちろんこんなのは結果論しかいから、これを読んでる受験生は悔いのないよう今の信念を貫いてほしい。しかしもし将来(受験に限らず)苦い思いをすることがあったら、それがどのようにして「良い思い出」に変わり得るかのヒントとして次の言葉を思い出してほしい。

人生には割と結果オーライな所があって、今の状態が悪いと過去の一つひとつがその原因のように思えてくるが、逆に今が良ければそれらにも意味があったんだと思えるようになるもんです。

これは今の大学である先生が仰っていた言葉だ。過去未来を決めるのでなく、未来過去意味づけるというとまるで(京大編の元増田の)「汗をかけ」へのアンチテーゼみたいだが、そうではない。大事なのはもし受験不本意な結果に終わっても、その後人生で「成功」するチャンスはまだまだ残されているよということだ。私大の院で着実に研究者への道を歩んでいる同期がいる。生涯の伴侶を見つけた後輩がいる。サークル趣味が高じてプロになった先輩がいる。俺だって京大に落ちなければ、今の研究(超絶面白い)には出会えなかっただろう。どんな道でもとにかく今が楽しいという状態にさえ持っていければ、きっと明日だって「落ちたことにも意味があった」と僻みなく言えるようになれるだろう。

全ての受験生と、かつて受験生だった皆が、新時代を迎えるこの年に「成功」出来ることを祈っている。

2018-04-28

本の表紙にラノベっぽい絵を描くのやめてほしい。

日本屋大賞なるものが発表されたニュースを見て一つ読んでみようかと久しぶりに本屋へ行ったのよ。

そんでお目当の本はすぐ見つかったんだけど、その本の表紙に何かラノベっぽい絵が書いてあったんだよ。

なんかうわーって思っちゃって結局その本は買わなかった。

あれってどの層が支持してるの?

俺がほしい本ってもっと本であって欲しくて、ラノベっぽいやつが読みたいわけではないんだよ。

本屋大賞っていうからもっと本っぽいかと思って期待していた分余計にがっかりした。

2018-04-18

ゾルドルの奇妙な愛情 あるいは

なぜ私は作品洒落タイトルがつくのを諦め説明調タイトルを愛するようになったか


意味を調べて判った、ディスオーダーのフランス語ね。

今どきさあ、タイトルと表紙で内容が推察できない作品をつくっていいのは、

メジャー誌連載作品か、既にヒット作のある実力作家か、作品内容でガチンコ勝負して

このマンガがすごい本屋大賞に参戦できる自信大アリな人だけでしょ。

ゾルドルと同じ史実ベースヴォルフスムントやディーブチーヴァールカだって

狼の口乙女戦争意味の掴める副題があり、表紙の絵で内容の方向性が見える。

ゾルドルが、現代のデスゲームものか、ハイファンタジーか、異能バトルか、はたまた

恋愛サスペンスものか表紙で判別できる?

電子書籍でなく紙の本で、Amazonでなく街の本屋で売れた方が売上スコアが高い。

ならばシュリンクラップで中身が分からない店頭でどう訴求できるか考えようよ。

店頭で見てわからない本をわざわざスマホで調べて試し読みサイトまで行きますか?

2018-04-10

anond:20180410201818

あった。本の雑誌社の杉江由次氏だ

http://naokiaward.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-67ed.html

賞創設に関わった本屋大賞実行委員会理事の杉江由次さん(本の雑誌社)は「いろいろな批判はあるが、出版社の推薦に関係なく面白い本を選んでいる」と反論する。「我々の賞も直木賞への不満から始まった。不満がある人がまた新しい賞を作って出版業界全体が盛り上がればいい」



百田尚樹東川篤哉なんて営業活動しちゃってるみたいだしね

http://www.cyzowoman.com/2015/02/post_14992_1.html

本屋大賞投票するには、ノミネートされた全作を読んでいることが条件ですが、書店員個人で全て揃えると2万円超えの出費。

小学館はそれを見越し、東川投票してくれそうな書店員には、全候補作セットでプレゼントしまくっていたそうです。

ミネートされると自ら書店めぐりを開始。

また、大手書店書店員らを招いた“決起集会”まで主催し、『清き一票をお願いします!』と政治家さながらの演説を行ったそうです。

『賞なんて興味ない』と言っていた百田の、言葉正反対の振る舞いは失笑も集めていたそうですが

anond:20180410200918

本屋大賞はこうあるべきだ」じゃなくて「本屋大賞は消えてなくなるべきだ」だからな。

おまえがやれっつーなら全力で本屋大賞を潰しにいくことになるが。

本屋大賞クソすぎるな

もう完全に役目は終わったんだから早く消えてほしい。

無理だろうけどな。

完全に直木賞と同じ穴の狢だし。

発起人はどう思ってんのかねえ。

2018-01-29

2017年本屋大賞サンマーク出版が獲らなくて本当によかった

出版関係で働いていますが、本屋大賞とはまったく縁がありません。が、本屋大賞のものは、爆発的に売れる販売力だけでなく、「書店員」という仕事に対する誇りや共感を高めている、本当に素晴らしい企画だと思っています。専門の小売が苦しい中、「本屋」という業態消費者からの支持を集めてなんとかかんとか維持されているのは本屋大賞の影響もあるのかもしれません(ちょっと褒めすぎ?)。

そのうえで、わずかな危惧を。

昨年2017年本屋大賞ノミネート作に「サンマーク出版」という文字列を見つけて驚愕しました。だってサンマークだよ、文芸書とかのイメージないじゃん?

というか、サンマークのイメージって微妙じゃない? いや、そりゃ、ベストセラー沢山作ってるよ、すごいよベストセラー。そしてまた、作り方だけじゃなくてベストセラーの売り方がとにかく上手い。もうこれは出版業界で働いてたら常識サンマークはベストセラー作るのも売るのも本当に上手い。

潰れる前のアスコムとか潰れる前のゴマブックスとか、ちょっと前だとカツマーの本出してた頃のディスカヴァーかにも上手さはある。でも、そのあたりより作るのも売るのも上手いかなあサンマーク、『脳内革命』の頃から。『水は答を知っている』とか『病気にならない生き方』とか『人生がときめく片づけの魔法』とか『どんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法』とか。「読んだことない人でもタイトルを知っている」ぐらいのベストセラーを作り出す。

「読者本人も気づいていないニーズを掘り起こす」ってことみたいだけど、それをできる編集者ってあんまりいない。しかも、それにちょいスピリチュアル要素盛り込んできたりする。

……。

出版社って諦めが早いというか堪え性がないというか、けっこうすぐに見切りつけちゃうところ多いんだよね。コミックとかライトノベルズで「発売後一週間の売上で~」とか聞いたことないですか。文庫とか新書もそんな感じ。2・3ヶ月前に話題になった新書とか、よっぽど大きい書店じゃないと置いてなかったり。

でも、サンマークは粘り腰なんだよ。直近の『モデル秘密にしたがる体幹リセットダイエット』でも、テレビで急に火がついたみたいに見えてるかもしれないけど、実はその前にしっかりと売っている。テレビで盛り上がったのが年末だったのに対応も早かったよね。そのあたり、他はそうそ簡単に真似出来ないよね。

……。

芥川賞直木賞的なものに対する反発っていうのはある一定わかる。選考過程クローズドからね。「おいおい、セカオワのヒトの本とか、恣意的な何かが働いてんじゃねえの?」という疑念もっともだ。少人数でクローズド選考には常にそういう疑念がつきまとう。内容を吟味して選ぶと言っても審査員への働きかけは不可能じゃないんじゃねえの、とか、狭い世界で回してんじゃねえの、みたいな。

でも、少人数でクローズド選考人気投票的なところとは違うものを選べるし、それはそれで「人気投票やったら絶対落ちるだろ」的な作品に栄誉を与え未来にしっかりと残すという役割果たしてるんじゃなかろうか。まあ、「結果に納得いかねえ」っていうのはある程度はしょうがいかと。

それに対して、本屋大賞オープンだ。選考過程も透明だ。それは非常に良い点だ。人気投票に堕するという方もいるようだが、人気投票やってるんだから、それはいいんじゃないかな。で、冒頭にも挙げた通り、間違いなく売上にも関わるし、書店員たちの誇りにも、読者から書店員への信頼とそこはかとない憧れにも貢献している。なかなか無いよ、こういうの。CDショップが「ショップ店員によるCD大賞」みたいのを今さらやっても難しいだろうなあ。それぐらい、タイミング的にも本屋大賞絶妙の時期にスタートできたと思う。

ただね。これだけ影響力が大きくなってくると、当然、出版社のほうも何らか働きかけを行いたいと思ってくる。既に以前からそういう話はあったんだろうなあ。2013年2015年川村元気とかはどうだったんだろう。2018年扶桑社は『夫のちんぽが入らない』を推そうとしてたんだろうなあ。そういえば『ボクたちはみんな大人になれなかった』が新潮社だけど、新潮じゃなかったらもっとゴリゴリ推したかも。

で、今の本屋大賞スケール感って、(書店に対する)営業うまい出版社にとっては、ちょうどいいぐらいのスケール感なんだよね。

サンマークは文芸書の売り込みについても手応えあったんじゃないかな。ただ、文芸は本筋じゃないから次は考えていないかもなあ。ディスカヴァー文芸書の作り方と売り方がまだ分かっていないようなので(自己啓発系のビジネス書と同様に著者を売り出そうとしているけど、文芸はその方法論だと難しいはず)、しばらくは出てこれない。ひょっとすると数年後には文響社がノミネートに残るかもしれない。

昨年、サンマークが本屋大賞獲ってたら営業の上手い社が他にもごっそり参入してきただろう。文芸には強いけど書店との距離が少しだけある出版社は残らなくなってしまうかもしれない。「そんなことはない、書店員馬鹿にするな」と言われそうだけど、そういう危機感ってあるよね? ないかなあ。

と、上記のような流れで、2017年本屋大賞を『コーヒーが冷めないうちに』(サンマーク出版)が獲らなくて本当に良かった。心の底からホッとしています

ということで、本屋大賞審査に参加する書店員の皆様、2018年も「いちばん売りたい本」の審査、よろしくお願いいたします。

2017-08-17

なぜ日本には大規模な本の見本市がないのか

さっきNHKニュース上海で大規模なブックフェア(本の見本市)が開催されて日本作家複数招待されたと放送していた。http://www.shbookfair.cn/

これに思うのは、日本にこのようなブックフェアに相対する書籍イベントがないということだ。

ゲームショーもモーターショーもおもちゃの見本市もコミケもあるのに、本のイベントがない。

強いて言うなら、芥川賞直木賞本屋大賞が「イベント」になるのだろうが、こんなの完全に国内の内輪向けとしか見えない。

外国の本なんて軒並みスルーされてるしな。(今思うと、この辺、出版映画外国クリエイターを一切取り込むつもりはないんだろうな。だからオタ文化が余計に海外に花開く)

2017-05-09

本屋大賞のアレ

くどいグルメリポーターみたいな比喩ばっかでサムイ

たいしたミスもせずインフレしてさ、演者あんなに馴れ合ってんのも気持ち悪い

一般ピーポーに温情の特別賞あげたとこでほんと萎え

2017-05-01

フリーブックスとは一体何なのか?

フリーブックスというサイトがあります

本来伏せ字にでもしたほうがいいのかもしれませんが最早そんな意味もないくらいに広まってしまっているので普通にフリーブックスと書いていきます

更に一応書いておきますが日本漫画市場を潰しかねない悪質なサイトです、利用するのは絶対に辞めましょう

と言ってもそんな綺麗事を書いた所でもうどうにもならないくらいに多くの人が利用しているようなのでここからフリーブックスとは一体何なのか?なぜこんなサイト存在出来るのかなどについて書いていきます

フリーブックスって一体何なの?

まずフリーブックスとは何なのか?ですがサイト説明によれば

「自作の漫画コミック雑誌同人誌小説自由に投稿し皆で共有&読み放題にできるファイル投稿共有サイト

とのことです

しかしこれはほぼ全て嘘なので無視して実態説明しま

まずフリーブックスには自作ポエムのような作品は一切ありません

理由は簡単アップロード機能がないからです、アップロードというページはありますがこれはただのハリボテです、実際に自作ポエムアップロード出来た人間存在しません

まり投稿共有サイトというのはただの建前で完全に一方通行作品アップロードしているのは全て運営です

フリーブックスは2016年12月頃開設されました

そこから違法にアイテム作品)数を増やし続け2016年の終わりには2万5千件ほど、現在は5万2千件ほどになっています

アップロードされている書籍の種類は漫画コミックス漫画雑誌一般雑誌小説・その他書籍・主に18禁同人誌同人作品で、全体の7割以上は漫画コミックスです

ネット上では「品揃えがスゴイ」という声がありますが、こういう言い方が正しいかは分かりませんが違法な割れサイトとしては別に凄くはありません

残念なことに現在web上では多くの書籍が違法に流通しておりフリーブックスにアップロードされている作品も全てそういった違法サイトからの2次利用です、おそらくフリーブックスが1次流通元となっている作品はありません

他に「雑誌であるのがスゴイ」「発売日にはもう上がってる」「マイナー書籍である」という声もありますがこれらも全てフリーブックスに特有のことではありません

他の違法サイトにも雑誌はありますし、発売日には違法アップロードされています

マイナー書籍はおそらくamazonの読み放題サービスKindle Unlimitedから流用しているものと思われます

改めてフリーブックスの特徴かつ問題点

フリーブックスは今までの海賊版サイトとは違い非常にカジュアルな見た目です

UIもよく出来ていて、レスポンスは速く、モバイルにも最適化されているのでスマホ世代にとっては非常に使いやすいでしょう

加えて本屋大賞作品特集などの特設ページまであり、トップページ一見しただけでは違法サイトだと分からいくらいのデザインです

漫画の閲覧に対してダウンロードなどの行為を挟まないため罪悪感が薄くある意味お手軽に漫画が読めてしまいます

フリーブックスの利用者には違法サイトであることを認識していない人さえいるかもしれません

フリーブックスって今どれくらいの知名度なの?

フリーブックスは2017年に入るまでは殆ど無名のサイトでした

今年の1月頃からポツポツと話題になりはじめ、3月の中頃から現在にかけて一気に普及している感じです

マイルストーン的な説明としては

1/02 知恵袋サイト合法性について質問された(現在質問の閲覧数は260万)

1/15 twitterでつぶやかれた(以降つぶやきは増え続けています)

3/12 2ch(なんJ)でフリーブックスを話題に扱ったスレッドが建てられた(以降スレッドは頻繁に建っています)

4/28 NAVERまとめでまとめられた

4/30 はてな匿名ダイアリー話題にのぼった(この記事ではありません)

webサイトトラフィック量(閲覧数と考えて下さい)を監視している企業Alexaによれば現在フリーブックスのトラフィック量は世界9286位、日本342位です

分かりやすく他のサイト比較するとこういった感じになります

116位 読売新聞

180位 ピクシブ

342位 フリーブックス

418位 wiredニュースサイト

515位 ジャンプ+(集英社が運営する漫画サイト

802位 裏サンデー小学館が運営する漫画サイト

但しフリーブックスは今年1月に世界ランク100万程度だったものがたった3ヶ月で99万ほどもランクを上げトラフィックが増大しています

本当にタケノコの成長のようなごぼう抜きです、こんな増え方はサービスとしては日本で言うなら黎明期ニコニコ動画くらいでしょう

このまま同程度の伸びを示せばあと1ヶ月ほどで読売やNHK(日本80位)のニュースサイトよりも日本人がよく見るよく使うサイトになる可能性があります

しかし増えているとはいトラフィック量に対してtwitterやweb上の反応が少ないのも事実です

これはおそらくですが、さながら90年台のポケモンドラクエ裏技のように友人から友人へ口伝にてフリーブックス伝説が広まっており見た目以上に全国のお友達が使っているのだと考えられます

twitterでつぶやかれる「学校のみんなで使ってる」「大学のみんな知ってた」などのつぶやきからもそう推測されます

いったい誰が運営してるの?

公開されていた情報Whoisから分かることは

同じような形態成年コミック同人誌を違法アップロードしている「ドロップブックス」というサイトと同じ運営者であり他にもいくつか日本人向けアダルトサイトを運営しているということです

同一人格が保持していると思われる他のドメインWhois登録情報によればヴァージン諸島存在する、おそらくペーパーカンパニーによって運営されていることになっています

但し、当初のフリーブックスのIP割当地ブルガリアでしたが現在フリーブックスは増大するトラフィックに対応するため4月中頃からアメリカのCDNサービスであるCloudFlareを使っており直接は分からなくなっています

運営者の個人情報について国籍や住所はまったく分かりません、日本語の巧みさから日本人もしくは日本語ネイティブである可能性が高いですが、もちろんそうでない可能性もあります

ちなみに(.is)はアイスランドドメインですがおそらく特に関係ありません

逮捕出来ないの?削除出来ないの?

運営者を逮捕するのは非常に難しいと思います

まず運営者の実態が分かりません、更に世界にはタックスヘイブンならぬコピーライトイブンなるものがあり、そういった著作権曖昧場所

"外国在住"の"外国国籍者"が"外国サーバー"に対してアップロードを行っている場合論理としては外国に建てられたでっかい図書館の中を大量の日本人双眼鏡で覗いてるだけともいえます

これでは逮捕理由がないとまではいいませんが、積極的に動くのが非常に難しいといえます

但し前述の通り海外サーバ海外法人を経由し身元を隠しているだけの日本人である可能性も高くなんともいえません

一応運営者が外国国籍者でもその身元さえ判明すればカリビアンコム方式をとる方法もありますが、これは賛否両論かつ別の問題があり後述しま

ちなみにフリーブックスを紹介しているサイトの紹介文にはYouTubeと同じような形態から逮捕出来ないと書いてある所もありますが

最初に書いた通りフリーブックスのアップロードシステムは見せ筋みたいなものでその実態はないですし、削除フォームもまず間違いなく機能していません

少なくとも3月以降はフリーブックスにアップロードされ著作権者申請によって削除された作品存在しないと思われます

まりフリーブックスに対してバカ真面目に削除申請するのは電話線の切れた受話器にむかってもしもしつぶやき続けるようなものです、意味がないので推奨出来ません

「なぜそういい切れるのか、お前は漫画の作者で申請したのか?」と思われるでしょうが

根拠としてはweb上で見れる出版各社や著作権者のDMCA侵害申し立ての山があります

ややこしい説明は省きますが、現在web上で著作権者海賊版を見つけた時に最もよく行われるアクションが上記のグーグルに対するDMCA侵害申し立てです

これを行うことによってグーグルが該当ページを検索結果から村八分してくれます

実際フリーブックスに対しては出版社も既にその問題認識しているようで

小学館集英社講談社御三家をはじめ大手出版社海賊版対策業務とする一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構がDMCA報告を連発しています

他にも同人誌著作権者などがDMCA報告しているようですが、その全ての作品が3月以降一つの例外もなく一切フリーブックスから消えていません

誰か一人くらいは削除フォームから申請してみた人がいるはずですので、これが消えていないということはやはりそういういことなのだと思います

但し勘違い可能性もあるので「俺はフリーブックスに削除申請したら消えたよ」という方がいれば教えてください

カリビアンコム方式とは?

カリビアンコムとはアダルト動画サイトです、明らかに日本人向けサイトで中身も日本人女優が出演していたのですが

「"外国在住"の"外国国籍者"が"外国サーバー"に対してアップロードを行っているため合法です」と公式サイトで堂々と主張し運営されていました

しか紆余曲折あり運営者の一人が逮捕されました、紆余曲折については調べて下さい

問題逮捕された場所沖縄だということです、カリビアンコムの運営者は外国国籍外国在住だったのですが何の用事沖縄ノコノコやってきてそこで捕まりました

ちなみに他の運営者については捕まっていません、つまりフリーブックスについても運営者が外国国籍者だった場合外国にいる限り逮捕は難しいと思われます

更にカリビアンコムはその性質上、コンテンツ制作場所必要でそのコンテンツ制作者(つまりスタッフ監督からサイトの運営者まで金銭授受なりの線を伝って特定すること可能でした

しかフリーブックスはweb上に散らばっている違法アップロード作品収集して自サイトで公開しているだけなため身元の特定が容易ではないと思われます

加えてカリビアンコム逮捕劇については日本法曹関係者からもその正統性について疑問の声が出ています

警察管轄アダルト案件についてさえこれですから著作権という、より曖昧案件でどこまで出来るのかは大いに謎です

サーバー運営者とか中間業者に公開をやめさればいいのでは?」という声もあると思いますが

これはある意味その通りで現在先程出てきたアメリカ企業CloudFlare

「違法サイトの運営者がCloudFlareサービスを利用することを積極的に断らなかった」つまり海賊版サイトの運営を間接的に助けているという理由で複数企業から訴えられています

但しCloudFlareを使えなくなったからといって即閉鎖されるかというとそんなことはないでしょうからやはり難しい問題ではあります

フリーブックスを閉鎖させる方法はないのか?

長い年月で見れば、運営者の居住地や身元が完全に割れ金銭の動きが分かり現地行政警察権力の協力が得られれば可能だとも思います

しか現実的には難しいでしょう、世界最強のコンテンツ団体であるハリウッドでさえこういった問題に対しては根本的解決は出来ず正規配信ビジネスを発展させるなど別方向で対応していきました

ハリウッドに出来ないことを日本の出版業界にやれというのも酷な話だと思います

「え、じゃあ本当にこんな違法サイトがずっと存在するの?」と思われる方も多いと思いますが

そこは運営者のモチベーション次第、つまりフリーブックスというサイトで儲けられるか?というところに尽きると思います、これは後述しま

ただそうは言っても運営者がまったく儲けを考えることなく運営を続けた場合でも取れる対策があるにはあります

一つには国内プロバイダと協力してフリーブックスのドメイン自体遮断してしまう方法です

そんな馬鹿なと思うかもしれませんが、この方法は実際にイギリス運用されており非現実的とまではいえません

抜け道はいくらでもあり根本解決にはなりませんがPCに疎いライトユーザーを筆頭にかなりに利用者を遠ざけることが出来ると思われます

ちなみに目には目を方式DDos攻撃なりを仕掛ければいいのでは?と思う方もいるでしょうがCloudFlareはDDos耐性が強いのが売りですしそもそもそういった行為は違法です

違法サイトを潰すために違法なことをして人生を棒に振りましたというのはまったく笑えない話なので絶対に辞めておきましょう

フリーブックスは儲かるのか?

フリーブックスには現在広告がありませんがこのまま何の見返りもなく運営が続けられるとも思えません

似た形態で同じ企業によって運営されているドロップブックスについては広告により運営されていますので、いずれ広告がつくかもしれません

事実フリーブックスにはごく短期間にではありますが、ビューアーの読み終わり部分に広告がついていたことがあるようです

広告が付けば金銭の流れがわかりますし、広告を出稿している企業に対してクレームを入れることも出来ます

ただドロップブックスには誰でも知っている有名企業広告もあるのでそれが有効かどうかまでは実際の所分かりません

そもそもドロップブックス自体がいつまで経っても潰れないという問題もあります

もう一つの可能性としてはサービス有料化です

フリーブックスは今年の3/16に突如、短い時間ではありますが有料会員サービス化したことがあります

その時のプランは以下の通りです

月額0900円 書籍見放題プラン

月額1500円 R18版-書籍見放題プラン

月額1900円 R18版-動画見放題プラン

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この時は数時間で元の無料サイトに戻ってしまったのでこれが何だったのかについてはよく分かりませんが

可能性としては有料化もあり得ると思われます

但し全ては推測であり、もしかしたら有料化以前に数時間後にはドメインごと消えているかもしれません

最初に書いた通り最早、臭いものには蓋方式で隠しても意味がないくらいに広まってしまっているので記事を書きました

いっそ逆にもっと広まって社会問題化してそうそうに潰れてくれればいいのにとさえ個人的には思います

漫画海賊版ついてはフリーブックス以前からずっとある問題なのでこれを期に対策なりの具体的な議論が進めばいいとも思います

おしまい

2017-04-14

本屋大賞以外のランキングジャンル別(7選)

http://anond.hatelabo.jp/20170414013324

ミステリーSF映画歴史時代

名前2016年ベスト(一部2015年リンク所感等
週刊文春ミステリーベスト10国内 『罪の声』塩田武士 海外『傷だらけのカミーユ(文春文庫)』ピエールルメートル年末恒例! ミステリーベスト10 - 週刊文春WEB40回も続いている老舗。
このミステリーがすごい!国内 『涙香迷宮竹本健治] 海外 『熊と踊れ(ハヤカワ・ミステリ文庫)』アンデシュ・ルースルンド、ステファン・トゥンベリ1988年
本格ミステリベスト10国内聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』井上真偽 海外 『ささやく真実 (創元推理文庫)』ヘレン・マクロ1997年
ミステリが読みたい!国内真実10メートル手前』米澤穂信 海外 『熊と踊れ』アンデシュ・ルースルンド、ステファン・トゥンベリ2007年から早川書房実施
SFが読みたい!国内『夢みる葦笛』上田早夕里 海外 『死の鳥 (ハヤカワ文庫SF)』ハーラン・エリスン2016年のベストSF小説は? 『SFが読みたい!』ランキング特別公開1990年から早川書房実施
映画本大賞(キネマ旬報日本映画について私が学んだ二、三の事柄〈1〉―映画的な、あまり映画的な』山田宏一2015年発行が対象【公式】映画本大賞 2015 結果 | キネマ旬報 | KINENOTEハイコンテクスト
歴史時代小説ベスト10週刊朝日室町無頼』垣根涼介週刊朝日「2016年 歴史・時代小説ベスト10」を発表! 〈PR TIMES〉|dot.ドット 朝日新聞出版ちなみに『この時代小説がすごい!』(宝島社)は過去3年は12月に発行されていたが2016年版は発行されていない。

絵本料理本、漫画ラノベ割愛

※その他の該当するランキングがあれば是非ご教示ください!特にノンフィクション科学の分野であれば。

本屋大賞以外のランキングジャンル別(9選)

http://anond.hatelabo.jp/20170414012241

(人文、文学新書文庫経済経営ビジネスITエンジニア

名前2016年ベストリンク所感等
紀伊國屋じんぶん大賞 [『戦争まで―歴史を決めた交渉日本の失敗』加藤陽子発表!!紀伊國屋じんぶん大賞2017──読者と選ぶ人文書ベスト30 高くて長くて購入を躊躇しがちな人文書を適切にセレクトしてくれてありがたい。
Twitter文学賞国内吸血鬼佐藤亜紀 国外 『すべての見えない光』アンソニー・ドーアTwitter文学賞投票結果上位一覧1-7回|文学賞の世界発起人は豊崎由美。売れ線から距離を置く感じ。
新書大賞言ってはいけない(新潮新書)』橘玲新書大賞|特設ページ|中央公論新社中央公論新社主催
おすすめ文庫王国『雪の鉄樹』遠田潤子埋もれていた良書を発掘してくれる。
ベスト経済書(週刊ダイヤモンド人口日本経済 - 長寿イノベーション経済成長(中公新書)』吉川洋2016年学者ほか107人が選考。真面目。
ベスト経営書(ハーバード・ビジネス・レビュービジネススクールでは学べない 世界最先端経営学』入山章栄ハーバード・ビジネス・レビュー読者が選ぶベスト経営書2016の結果発表 | ベスト経営書|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー意識高い
ビジネス書大賞『HARD THINGS』ベン・ホロウィッツ2015年発行が対象ビジネス書大賞2010年
ビジネス書グランプリLIFE SHIFTリンダ・グラット「ビジネス書グランプリ2017」結果発表ーービジネスマンの来し方、行く末を考える(1/2) - HONZ5分野(イノベーションマネジメント政治経済ビジネススキルリベラルアーツ)が対象
ITエンジニア本大賞技術書ゼロから作るDeep Learning Pythonで学ぶディープラーニング理論実装斎藤康毅 ビジネス書 『最強の働き方』ムーギー・キムITエンジニアに読んでほしい!技術書・ビジネス書 大賞 2017翔泳社主催

本屋大賞以外のランキング総合(4選)

本のランキング(各年/複数名の投票合議制による)で参考にしているもの

名前2016年ベストリンク所感等
キノベス!翻訳できない世界のことば』エラ・フランシスサンダースキノベス!2017紀伊國屋書店スタッフが全力でおすすめするベスト30(2003年~)。ジャンルが多彩で楽しい
本の雑誌『慈雨』柚月裕子本の雑誌2017年1月 宝船どんぶらこ号 No.403 - 今月の本の雑誌 | WEB本の雑誌選考会議が良い意味グダグダ面白いノンジャンルの他にも、SFミステリー現代文学ノンフィクション時代小説エンターテインメント個人が選定。
BOOK OF THE YEAR(ダ・ヴィンチ小説 君の名は。 (角川文庫)』新海誠ダ・ヴィンチ「BOOK OF THE YEAR 2016」対象10月1日9月30日なので3ヶ月分は翌年に持ち越し。
静岡書店大賞ツバキ文具店』小川糸静岡書店大賞:第5回 静岡書店大賞 発表!静岡県内の新刊書店図書館に勤める全ての従業員投票権を有し、毎年一回、県民読者におススメする本を選定するオープン文学賞。前向きな志を感じる。

10作品以上のランキングとなっているもの限定(各文学賞王様のブランチ・ブックアワード等は対象外)。

訳者出版社記載しませんでした。すみません

2017-04-12

書店員はたくさんの本を読んでいて客の知らないような面白い本お勧めしてくれるという幻想を木っ端微塵に打ち砕いてくれる企画本屋大賞

2015-11-17

伊藤計劃原作劇場版ハーモニー感想

 映画化は継ぎ接ぎだ。

 ある状況下において必要だった形質も、喉元すぎれば不要になる。その場その場で必要であった言葉の集合、小説文体は場当たりの継ぎ接ぎでできている。映画化なんて前向きな語は間違ったイメージを人々に与えやすい。エンタメは、いやすべてのコンテンツは膨大なその場しのぎの集合体なのだ

 だとしたら。我々読者が獲得したこの伊藤計劃なる奇妙な作家を、とりたてて有り難がり、神棚に祀る必要がどこにあるのだろう。『ハーモニー』は、『虐殺器官』は、すべて時代への適応として作家が描出したにすぎない継ぎ接ぎの一部だ。死後の評価も、映画化の「プロジェクト」も、すべて「ある時代で」においてのみ、皆が生きるために必要だったから、SFというジャンル生存寄与たか存在しているだけだ。

 かつて読者には、怒りが必要だった。

 かつて読者には、喜びが必要だった。

 かつて読者には、哀しみが必要だった。

 かつて読者には、楽しみが必要だった。

 1990年代(かつて)、2000年代(かつて)、伊藤計劃が生きていた時代(かつて)。

 それは過ぎ去った名作と時代に向けられる弔いの言葉

 かつて読者には、「これ」こそがわたしであるという思い込み必要だった。

<list:protocol>

<p:チケット券売機で買う>

<p:購入したチケットをもぎりのあんちゃんに渡す>

<p:その他パンフ等を入念にチェックする>

</list>

大丈夫。わたしは観られる」

 そうつぶやくと、斜面に並べられ、ふかふかのウレタンの詰まった座席に腰を沈めた。

「やあ、読者。七年ぶり、だよね」

「でしょ。ここでやってるって、映画.com で聞いたから」

「『屍者の帝国』は――残念だった。エンディングロール後も」

 不思議と、そう言われても頭に血が上りはしなかった。

「でも、仕方なかったって言うんでしょうね、きっと」

「ええ、言うわ。『仕方なかった』」

 わたしは例の盗撮注意CMを聞いた。映画泥棒パトランプの白い指先をかすめ、法で定められた条文が読み上げられる。

「わたしにとっては、仕方なくないわ」

「そうだね。でもこれ以上衰退させるわけにはいかないんだよ。わたしたちの世界SF)をね」

プロジェクトがあるから?」

「そう。わたしたちの望みはね、伊藤計劃読者のハーモニクスなの」

 わたしはね、永遠と人々が思っているものに、不意打ちを与えたい。

 止まってしまった時代に、一撃を食らわせたい。

 わたしたち三作の死が、その一撃なの……。そうわたしは聞いた。世界って変わるの。

 わたしたちにとっては、すべてが変わってしまうわ。

「ついに、わたしたちはここまで来た」

「ここまでって」

「『すばらしき新世界』。ユートピアだよ。

 業界幸福を目指すか。真理を目指すか。読者は<天才夭逝>のあと幸福を選んだ。まやかし永遠であることを、自分進化のその場その場の適応パッチの塊で、継ぎ接ぎの出来損ないなコンテンツであることの否定を選んだ。人格を圧倒すれば、それが得られる。すべて、わたしたちが読んでいるこの世界のすべてをシノギに置換すれば、それが得られる。読者はもう、戻ることのできない一線を超えてしまっていたんだよ」

 わたしは画面にくぎづけになったまま、戸惑いの表情を浮かべる。

 それを憎んでいたのは、

 誰よりも否定していたのは、

 伊藤計劃あなたじゃなかったの。

wikipedia で見たわ。あなたは――」

「そ、わたしは『意識のない』作家の一員。というより、生を必要としない作家の一員、と言ったほうがいいかな。生を獲得した今となっては、だった、って過去形なっちゃうけど。わたしの生はあなたたちのそれとは管理する現実のセクションが違うんだよ。TOHOアニメーション早川書房の一部でエミュレーションしている、らしい。わたしのプロジェクトはね、ここで生まれたんだ」

 性器が屹立したような桃色の建造物の群れ。『チャージマン研』のころの未来像。

「ここはね、アニメスタジオだった。書店から誘拐された原作本(おんなのこ)たちが、ここで毎日アニメーターにやられてた」

 百合百合百合

「わたしにのしかかってきたプロデューサーはね、わたしに繰り返し繰り返し入れながら、原画台本をわたしに触らせてた。これがアニメだ、これが贈与だ、これが力だって言いながら、まるで自分のもうひとつペニスをさすらせ、しゃぶらせるようにわたしの口にredjuiceを突っ込んで、何度も何度も突き入れた」

 わたしは計劃の話を聞きながら、既に涙を流していた。

 これほどのことを、こうもにこやかにさわやかに話すことのできる意識

 それはいったい何なのだろうか。

「そうして突き入れられて、台本修正校でべたべたにしているときに、わたしは生まれたの。このスクリーンなかには、LINEスタンプ新装カバーコミカライズ特集トリビュートアンソロジーもグッズも本屋大賞も、すべての夢がたっぷりと染みついている。わたしは希望のなかでもう一度生まれた。いわゆる、プロジェクトとしてね」

「計劃は言ってたじゃない」と言うわたしの顔は涙と鼻水でぼろぼろになっている。

「計劃はこの世界を憎んでいるって。愛し愛され真綿で首を締められるようなこの産業を憎んでるって。どうなの、あそこはここ、この劇場よりひどい場所だったの……わたしたちの読んでいたジャンルは、この生首ディスカッションばかりのアニメよりひどい作品だったの……」

「どうしたらいいか、わからなかった。

 わたしは1990年代に、2000年代に生きていた。

 この世界を憎んで、この世界に居場所がないって、どの作品も叫んでいた。わたしはそのときに思ったの。わたしは人間がどれだけに自意識過剰になれるか知っている。そしていま、逆に人間自意識を――自然を押さえつけようとして、どれだけ壊れていくかを知った。そのときは、わたしは単純に思ったの。この社会が、このクール・ジャパンが、この2010年代という時代の仕組みがおかしいんだって。内部から自分の裡からあのときの感動を徹底して求める読者がおかしいんだって考えたの」

 そうだ。商業健康を何よりも優先すべき価値観とするイデオロギーの許に、ポジティブ感想を常に提出しつづけなければならない空気ジャンルの存続のために自らを厳しく律することが平和協調と新作を生むと皆が信じている社会

「そう、あなたはこの業界の仕組みを憎んだ」

「でも、manglobeが潰れたときに、わたしは学んだの」

「何を」

「読者は変われるってこと。読者としての、信者としての偏狭視点限界突破できるってことに」

「この業界を、わたしたち読者を憎んでいるから、あん桜Trickを作ったわけじゃないのね」

「うん。わたしは愛している。この映画を全力で愛してる。あなたたちを愛してる――すべてはこの世界肯定するため。すべては『わたし』を忘却できず、『わたし』に侵食される世界を救うための」

「この世界にとって完璧プロジェクトを求めたら、作品の質は最も不要な要素だった。お笑いぐさよね」

「わたしは、笑わなかったよ」

 感動げな大自然映像が流れる。感動げなコーラスが流れる。どこからニコニコ動画の亡霊の歌声が響いてくる。

「そうすべきだと思った。いま、世界中で何万というコンテンツが発生している。日本でもね。ジャンル要請する小さな利益とか、そういう細々した関係性を扱う以前に、わたしたちはまずどうしようもなく読者で、継ぎ接ぎの機能としての快楽や欲望のよせあつめにすぎない、っていうところを忘れることはできないんだ」

あなたは思ったのね。この現状に信者たちがなじめず腐っていくのなら――」

「そ、伊藤計劃読者であることをやめたほうがいい」

 伊藤計劃が指をぱちん、と鳴らすと、今度は『ファイト・クラブ』の上映がはじまった。

 "タイラー・ダーデンを知っているか、とよく訊かれる"……。

「というより、読者であることをやめたほうがいい。SFファンを、オタクであることをやめたほうがいい。文化が生み出した継ぎ接ぎの快楽摂取行為にすぎない読書を、この身体の隅々まで徹底して駆逐して、骨の髄まで社会的存在に変化したほうがいい。わたしがわたしであることを捨てたほうがいい。社畜になったほうがいい。書を捨てよ、会社に行こう――『わたし』とか意識とか、夭逝天才だとか、プロジェクトだとか、SFだとか、アニメだとか、映画だとか、環境がその場しのぎで人類に与えた機能は削除したほうがいい。そうすれば、復讐を目指したあなたたちに、本物の復讐が訪れる」

「じゃあ、計劃は戻りたかったんだ。あの『エヴァンゲリオン』以前の風景に。自分民族本来はそう在ったはずの風景に」

 伊藤計劃は小さくうつむくと、そっとうなずいて、

「そう、なのかもしれない。ううん、きっとそうなんだね」

「じゃあ、それを奪うことは、わたしのささやか復讐になるのかな」

「え」

SF死ぬ必要がなかった。だから早川コンテストを再建したんでしょ。創元は短編賞作ったんでしょう」

「……そう、なのかな」

あなたの『プロジェクト』は自己正当化する必要があった。あのときは。既に受賞済みの、止めようがない才能たちに対して」

「そうなのかな」

 わたしはうなずいて、そしてきちんと座り直した。

「だから、わたしはここでSFと冬の時代復讐をする」

「どうやって」


あなたの望んだ映画は公開してあげる。

 だけど、あなたの望んだ忘却は与えない」


 そして、わたしは席を立った。

2015-11-16

某川浩先生のいう「読書未来

本屋大賞と盛大にもめたでしょ、あと、ほかならぬ「三匹のおっさん ふたたび」文庫での、失笑モノの顛末とか。

主旨にはなんら異論ないし

彼女作品世界敬愛することでは人後に落ちん、と思う者でもあります

なんですかね、この、こみあげる

あらーキレイなお口で立派なこと言わはるんですなー」感。

じゃあどうしろっちゅうねん。と問われればとりあえずあのとき対応はおとなげなかった、可能であればあの件は水に流してくれまいか。

メッセージを発信すればいいんじゃないのか。それは勝ち負けでいうところの負けではない、と思うんだがどうか。

なにしろ、このままだと、自分が正しいと信じて進んだ道に伴走する者にしか声が届かない-悲しい感じの-孤高の作家先生への道まっしぐら

それはたぶん有り得べき「読者と作者の未来」と大きく離れるのでは、と。

2015-07-19

増田文学を殺すまで(十分前から

http://anond.hatelabo.jp/20150716232738

 元増田はぼくにピース又吉の受賞記事を紹介し、それからぼくの口にペニスをつっこんで、文明進歩が欲しいならまずは死ぬことだと言った。元増田とぼくは旧知の間柄だ。おまえは元増田と知り合いか、ぼくは始終そう訊かれている。

 ぼくの喉の奥に亀頭を食いこませて、元増田は言う。「心配するな、おれたちは死なない」

 陰茎に開いた尿道口が舌に触れる。ぬめった感触の大部分は包皮だ。元増田の陰茎の大部分は皮がかむっている。見栄えのするペニスを欲しいなら、包皮を取り除いたあと尿道カンガルーの骨を挿入して陰茎の下部をナイフで穿てばいい。尿道割礼したペニスは、勃起したときに扁平になる。強そうに見える。

 割礼の仕方をあやまると、ペニスごと腐って死ぬ

「これは文学の死じゃない」元増田が言う。「おれたちは新しい文学になるんだ。増田文学名無しのままで永遠に生きる」

 ぼくは舌でペニスを頬に避けて言う。元増田、それじゃまるきり京都大学生だ。

 ぼくらが立っているホッテントリカテゴリは十分後には更新される。内容のない時事ネタを一文あたり三倍の濃度で薄めて、村民idコールする。サブカルネタも適宜加える。次に、ブクマ加虐心をそそる致命的な脇の甘さポイントを一箇所作る。300users超えの記事ができる。

 ぼくがそれを知っているのは、元増田が知っているからだ。

 ぼくらの足の下にある百九十一カテゴリのどこかで伊藤プロジェクト悪ふざけコミッティ所属ブクマbotどもが暴れ回り、古い文学最後の一片まで破壊している。

 昔から、愛は憎しみと紙一重と言うだろう。見ろよ、逆もまた真なりだ。

 亀頭を口に突っこまれて陰茎を噛んでいると、こうやってタイプするくらいしかできない。

 ぼくらに残された時間は十分。

 また一記事、クソみたいな与太記事が吹き上がり、漏れだした憎悪が鳩の群れみたいにルサンチマンを反射しながら散っていき、悪ふざけbotたちの手で押し出された注目記事はてなトップの下部に現れ、ついには火を吹き、拡散し、炎上する魔法の飛行物体になって群衆に飲み込まれる。

 文学は九分後に破壊される。

 クソ人気増田記事ハウツーは、ドナルド・キーン文学史を見ても書いてない。

 ホッテントリの三製法。その一、等量の紋切り型と悪意を混ぜあわせる。その二、等量のライフハックネタと悪意を混ぜあわせる。その三、等量の下ネタと悪意を混ぜあわせる。

 ブクマの集め方なら訊いてくれ。威力抜群のブラック企業告発法も。

 あと八分

「いまやこのインターネットはおれたちのものだ、全世界がおれたちのものだ」元増田が言う。

古代人どもが爆釣だ」

 この結末を知っていたら、書店員になって本屋大賞受賞作の帯にコメントを寄せているほうがよほど幸せだっただろう。

 文学は五分に再生される。

 ぼくらは文学になるのかもしれないし、ならないのかもしれない。やめろ、とぼくは言う。待てよ、とぼくは言う。

 「作者の死」を書き残さなかったとしたら、バルト文学記憶に残っていただろうか。

 三分。

 ぼくは舌でペニスを頬に避けて言う。文学になりたいなら、元増田、ぼくが文学にしてやるよ。最初にここにいたのはぼくらなんだ。昔からぼくらしかいなかったし、この先もずっとぼくらしかいない。

 ぼくは何もかもトラバしている。

 残り一分。


http://www.amazon.co.jp/dp/4150413371

純文学って

人によって色々あると思うけど、純文学って「個の狂気」だと思ってた

まあ火花のことだけど、編集者の手で添削された小説を「純文学」として売り出すことに疑問を持つ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150717-00000046-sph-soci

 そして、ある日「火花」と名前の付いた縦書きワードファイルメールに添付され、送られてきた。一読し「コレが載ったらウチの雑誌完売するな」と確信しつつ、編集者として意見を伝えた。不要なシーンはカットし、登場人物を加え、4、5回と改稿。又吉は掲載の直前までゲラを真っ赤にした。

芸人が書いた小説だけに、既存文学から外れた異質な作品を期待していた自分としては、残念以外にない

ただの小説家養成学校に通って、何とか形になった凡百の作品と大して違わなかった

よく芥川賞商売なんだから、なにマジになってんの?的な意見を聞くけど、それは違うと思う

菊池寛は、芥川賞と同時に直木賞も作ってる

まり芥川賞は、直木賞とは違う「何か」を背負った賞として最初から運命付けられた存在のはずだ

その「何か」って、芸術としての文学のことで、純文学のことだ

芥川賞選考委員はきちんとそのことと向き合っているのだろうか?

「個の狂気」のない良く出来た小説って、もうそ本屋大賞だと思う

今後の日本文学で、純文学がなくなっていくのではないかと、とても危惧してる

2015-07-16

文学は死んだ

火花が芥川賞を取った

お笑い芸人の本だ。一時間読了したがたいした感想もなかった。芸人をささえる風俗嬢なんて滑稽すぎて反吐がでそうだった。純文学と評されているようだが文体を借りただけで内容はけっして純文学ではない。むしろ現代社会に毒されている記述が多々見受けられた

そんなことはどうでもいい。読み物としてはどこにでもある、いわゆるひまつぶし程度の物で嫌いではない。が芥川賞を取るべきかと言われれば断じてNOだ。

文化商業化がひどい

AKB音楽という服を着ているだけで形骸だ。すこし前にKAGEROUがどっかの本屋大賞をとったがただのダジャレ小説には評するところはひとつもなかった。火花は読み物としてまだ一定価値があるのだが

文化資本に侵されている

音楽小説など村上言葉を借りるなら常に卵の側に立つべ存在文化資本の側にたってしまっている


文明進歩していかなければいけない。ITや技術革新など進めば進むだけ是とされるが文化というのはすこし違う。文化過去に根差している部分が多い、文明資本主義で発達していくことができるが文化資本には殺される、文化精神的な部分に佐座しているので文明とは距離を取って語られなければいけない。



顔を見てみたい。かの料亭文学について語る審査員の顏を

2015-01-03

あんまり責めないでやってください

「文庫女子」フェアが色々ひどすぎた - 田舎で底辺暮らし

言い出した奴が頭おかしくて怖いからというのを差し引いても「ダサピンク」という言葉は嫌いで、あの言葉にはもはやただただ相手を侮辱するだけの機能しか残ってないんだよね。「放射脳」とか「太宰メソッド」とかと同じ。いや、心情自体はわかる気もするのよ。先に足踏まれたのはこっちなんですけどみたいなさ。それはわかるんだけど、でもそれを「ダサピンク」みたいに戯画化して攻撃しちゃったらもう相互理解の可能性ってなくなっちゃうじゃない。「ポリティカルコレクトネス」っていう言葉も急速にそうなりつつあるよね。すくなくとも日本ネットではPCって単語他人攻撃する文脈しか出てこなくなりつつあるように感じる。

いや別にいいんですよ。「女性に読んで欲しい本」というアングルがムカつくと。客を舐めとんのかと。その「足を踏まれた」という情動それ自体はかくれもせぬ真っ当なものだと思うんですよ。でも、それをポリティカルコレクトネスとかジェンダーみたいな単語で括っちゃうのってすごく、なんというか、雑、だと思うんですよね。だって、そもそも書店のポップなんて基本ひどいでしょう。手書きポップはとくにひどいですよね。でもそれは仕方ない面もありますよ。だってあれ書いてるのバイトですよ。いやまあ正社員かも知れないけど、どっちにしろどんな名コピー書いたところで一円ボーナスももらえないわけですよ。下手したら残業代も出ないですよ。そんな状況に書店員を追いやっておいて「ポップが糞」って、そりゃいくらなんでもご無体ってもんですよ。二十文字でこの本を売れ、って、書けないですよ実際。

ゲイルズバーグの春を愛す」なんてふつう読まないじゃないですか特にメジャーでもないし、格別に傑作というわけでもないし、ガジェットも出てこないし。でもフェアのチョイスとしてはまったく正しいと思うんですよ。古道具屋で買ったアンティークの机に古い手紙が入ってて、気まぐれに返事を出してみたらなんとそれに返事が返ってきて、とか、誰だって面白そう」と思うでしょう。僕だったらこんなもん読むくらいならO・ヘンリーでも読むわって思いますけども、でもフェアっていうのは「万人」に向けるものであって「僕」に向けるものではないわけで、だからあれはあれで正しいんですよ。だってフェアって興行ってことでしょう。僕個人としてはあれはSFじゃないと思うけれども、「女子に勧めるSF」という括りで「ゲイルズバーグの春を愛す」を持ってきた書店員は正しい仕事をしてるんですよ。

から女子に読んで欲しい本」に対して「女を舐めるな」って反撃は不毛というか、主語デカすぎると思うんですよね。ナメられた、という憤り自体尊重したいし共感しないでもないんですが。

なんか何書いてるのかよくわからなくなってきたので最近読んだ本とかマンガとか映画とかを挙げて終わりにします。


http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B009DEDDW6/

旅行者の朝食米原万里

Kindleで100円だったから暇潰しに買ってみたら面白かった。旅行記とも薀蓄話ともつかないエッセイのような文章がダラダラ書いてあるだけの本だけど、題材がソ連からなのか、読んでるうちになぜか郷愁めいたものを感じてしまった。こういう人が友達にいたら面白いだろうなーって感じ。


http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00K2MEOLW/

制服なんかぬぎすてて/夏本満

最近百合マンガがいくらでも読めるので良い時代になったなあと思います。数が多ければ多様性も生まれますしね。僕の好みでいうと百合は好きだけど他人恋愛にはあんま興味ないので、百合百合してない百合マンガがいいんです。という話をしたらこれを勧められました。最高でした。


http://www.amazon.co.jp/dp/B00HD061EE/

グレッグのダメ日記/Diary Of A Wimpy Kid

アメリカではものすごい売れたらしくて、知り合いに洋書を貰ったんだけどまあ読めるわけもなく。これは映画版PS Storeで400円だったかな。青春・・・というにはちょっと幼いんだけど、まあ青春って上手くいかないもんだよね、って話。その上手くいかなさには割と共感したんだけど、クロエ・モレッツが異常にかわいくて台無しでした。




増田でこんなブクマついたの初めてかもしれん・・・有難い有難い・・・


id:whiteskunk 「僕だったらこんなもん読むくらいならO・ヘンリーでも読むわって思いますけども」この一文で台無し

いや、O・ヘンリー好きなんですよ僕。


id:u-account そう、これこれ。「ポリティカルコレクトネス」とかが自分の「気に入らない」を客観的に見せるための武装になってしまっているわけだ。

攻撃文脈しか使わないもんね。バリアフリーとどうして差がついてしまったのか


id:poipoichang ”そもそも書店のポップなんて基本ひどいでしょう。手書きポップはとくにひどいですよね。”あれ要るの?

まあでもポップがないと絶対手に取らなかった本とかもあるから・・・


id:chintaro3 PCパソコン意味じゃない方で普通に通じているというパソコン終わってる感に時代を感じる。

ちなみに僕はiPhoneから書いてます。ちなみに嘘です。


id:masudamasurao ”言い出した奴が頭おかしくて怖い”と初っ端に書きつつ相互理解の話をされても…/「まあまあ、そんな怒らなくても」って言うよりはお互い攻撃しあった方がまだ建設的なのでは

怖い人とは関わりたくないけど、pokonanさんは最後にちゃんと自分おすすめ本を挙げてる点が素晴らしいと思ったので。


id:osushi-daisuki記事は読んでて腹立った。炎上させるための記事で、自分は焚きつけてぬくぬくアフィリエイト。クソだろ

僕もアフィは嫌いですけども、「アフィカス死ね」も最近誤爆多すぎてよう言えん


id:gui1 またセレッソ大阪の悪口かよ(´・ω・`) J2 増田 大阪

すまんわからんJAPANESE ONLYみたいなやつだっけ?


id:aceraceae 仲良くしようよと言いつつ喧嘩売るパターンかな。

ちゃうねん


id:misaochang 本屋に色々求め過ぎな面もあるよな。他の商売と変わらないよね。

ですよね。本屋大賞書店員いちばん売りたい本)もなんかよくわかんない感じになっちゃったし。


id:qouroquis女子に読んで欲しい本」に「足を踏まれた」感を覚えるのは、自分自身をその「女子」に帰属させる心理が働いているからで、大きな主語に自ら嵌りたがるのではないかと。

うーん・・・よくわからん。女はよく「女が書けてない」「女はこうじゃない」みたいなこと言う(男はあんま言わない)けど、あれはそれだけ女性が日頃からナメられてる反動なんじゃないかと思う


id:teebeetee 足を踏まれときに「足を踏まれました」とだけ言えるのって実はかなり高等なスキルで、特にネット上で足を踏まれたことを言おうとすると、どうしてもまず「マシンガンヒャッハー」的な告発になりがちなんだよね。

ヒャッハー炎上したやつしか目に入ってこない、って観測範囲問題もある


id:seamlesssingles いややっぱり女子と一括りにされて不快感を覚えるのと、それを表明するのは、なんもおかしくないと思う。たまに「自分もその『女子』に入ってる自覚があるからそうなるんだ」とか抜かすアホもいるけど。、

おかしくないです! おかしくないけど、ちょっと苛烈すぎやしませんかとは思う


id:nisatta 私は差別ポリティカルコレクトネスが嫌いだ。

そうね


id:htb48 わかるなあ つーか寛容さのないポリティカルコレクトネスって差別のものよな

うーん・・・


id:gkotori イラついた時にイラつきかたの表現にまで気使わないといかんのか いちいち枕詞に「わたくし個人としてイラつきました」って書いときゃいいのかね 殴り合いの作法かめんどくさいなあも

誤爆デカすぎると思うって話です


id:watapoco ??私もあのエントリ自体は怒りすぎ自分基準にし過ぎで半分以上同意できないけど、言わなきゃ嫌な人がいるって伝わらないでしょ。何で他人に我慢を強いるのか。

誤爆デカすぎると思うって話です


id:youco45女子に読んでほしい本」ならいいと思う。「SF理解のある女子100%モテ」「東野圭吾村上春樹しか読んでない」は、ジェンダー以前に、客をあなどってる。

後者はあんま擁護できないんだけど、「SF理解のある女子100%モテる」ってそんなおかしいですかね?


id:btoyジェンダー故の書店員擁護なのかな。そういうスタンスって説得力に欠けるよ。

何が説得力ボケナスが。属性で人を括るな。


id:xuggbo女性が生きにくい社会」だのほざいてるけど町中の広告にあんなに激怒してたらそら生きにくいわな。

うーん・・・


id:rosechild 『言い出した奴が頭おかしくて怖いから』で相互理解が深まるのか。批判されているのはお前らこういうの読んでないだろという前提、選んでやるよという押し付けがましさであって単なるお勧めではない。

いやでも読んでないでしょ実際。俺はたぶん年に50冊くらいのペースで本読んでるけど、カズオシグロもダンブラウン池井戸潤も読んだことないよ。


id:whichi右翼」「左翼」のように、とかく人は何らかのカテゴリー区分したがる。その入れ方が雑であるほど、当人にとっては不服ないし不快なのは当然ではあるが、カテゴリジャンルによって問題の大きさは違うようだ。

ぬう


id:nectaris ネット相互理解を弱める機能があるよなあ。嫌になったら逃げればいいっという世界なので。

逆じゃないかなー。ふだんから近しい人ばっかり集まってる分「味方」と「敵」の線引きが苛烈なっちゃう気がする


id:kaoc_kaoc 自分ツイートには反感を覚えたけど、謝罪してフェアも中止するって言ってるのに、延々批判して仲間うちでRTしあって…っていうのに毎度のことながらうんざりした。炎上ネタ安易に乗っからないで丁寧に考えたい。

書店員への人格攻撃ちょっとひどすぎるとは思いました。


id:zazu0311 文庫女子女性像には当てはまらない女性が沢山いるんだという事を主張するのは自由だと思う。ただ、どっちも主語が大きくて、ダサピンクと思うかどうかみたいなのは女性云々ではなく個人の主観だろうとも思う。

ふむ


id:smoothtooth東野圭吾村上春樹しか知らない無知なおなごに、僕たちが教えてあげるのだ!」←いや、イラつくでしょ。なに女客見下してんのって。しか紀伊國屋でだよ。単に「面白いからお勧め!」なら誰も怒りゃしねえよ。

オビに印刷されてる推薦文ってほとんど「面白い」「天才」(プラス推薦者の名前)みたいなことしか書いてないよね。まあ誰も怒りはしないだろうけど、あれはあれで寂しいとも思うわけです。


id:Shabondama 店員さんの手書きPOPは好きよ~。的外れって感じるときもあるけど、本当に気に入って勧めるのがうれしくてたまらないようなのみると楽しいよ~^^

^^


id:katin みんなひどいので女どももちっとは我慢しろよという滅茶苦茶な文章ゲイルズバーグは普通に女子受けの良いSFなので普通に勧めれば誰も文句は言わなかったんじゃないかな

あれのどこがサイエンスやねん

2014-07-15

アマカナタ: はてなブックマークは、本屋大賞と同じ轍を踏むか

こういった「はてブ衆愚論」は本当に昔から何度も何度も繰り返し語られてきた。

この人が言う「はてブが素晴らしかった数年前」の頃にも「最近はてブダメだ」と言われていた。

その更に数年前においても、やっぱり「最近はてブダメだ」と言われていたのだ。

ということは、はてブダメになり続けているのだろうか?

いや違う。

トップページしか見ていない連中が、トップページに上がりやすい話題に飽きただけだ。

トップページ以外も見ろ。

タグお気に入りを駆使して新しい話題を探せ。

もっと新しい話題が欲しいなら自分で探してブクマしろ

ホッテントラーが飽きないように手を変え品を変えて違う話題を提供するようなメディアじゃねえんだよ、はてなブックマークは。

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