「円城塔」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 円城塔とは

2019-10-10

おすすめのスペキュレイティブ・フィクション作品ってある?

個人的には円城塔作品とか大好きなんだけど、他にもぶっ飛んでて面白れぇ!ってなるSF作品あれば教えてほしい

2019-09-12

言語とは陸軍海軍を備えた方言である

 そんな格言があるそうだが、まさにその通りだ。言語方言を隔てているのは何かと問われれば、国家によってそれに公的地位が与えられているかどうかだけで、本質的な違いはない。現に、気仙方言翻訳した福音書ケセン語聖書として発表し、時の教皇ヨハネ・パウロ二世から祝福を受けた例もある。

 そこで気になるのが、出版との兼ね合いだ。よく、海外文学ミステリを手に取ると巻末に「翻訳独占権取得」がどうこうと書いてあるのだが、たとえば「オリエント急行殺人事件」か何かをケセン語翻訳することはできるのだろうか。つまり出版から私たち翻訳独占権があります」と訴えられたとしても、「これは日本語ではありません。ケセン語です」と言って反論することは可能なのか。

 どう考えても東北方言だって立派な日本語だろう。しかし、「今日は海さ釣りっこしさ行ぐべし!」ならまだしも、「おぼっこさおづっこあげろでば」「あぞごにあったちかいぼっこしてしまったのっさ」という文字列を見て、東京弁話者理解できるだろうか。東北方言話者をおとしめるつもりはまったくない。ただ、神奈川県で育った私に取っては、仮名交じり文でようやく何を言っているのか推測できるのが実情だ。ましてや、母音発音が大きく異なる地域場合、口頭でのコミュニケーションはそれなりに困難になるだろう。現実的ケセン語版が出るかどうかは疑わしいが、出版されたとしても、独占権を持っていた側は、現実的にはそれほど懐は痛まない気がする。

 さて、こうしてケセン語が立派な言語とされ、ケセン語で「オリエント急行殺人事件」が出版されたとしよう。そうすると、今度は関西弁出版したらどうか、などという話になるかもしれない。関西弁は立派な独立した言語だろうか。大阪府人口八百万を超え、ブルガリアを超える。というか、近畿全体を含めるなら、チェコ語話者の一千万に及ぶだろう。ちょっとした規模の言語だ。いや、もっと深刻な問題がある。もしも、ウチナーグチ日本語とは別の言語として認め、翻訳出版されることになれば、自治独立問題を含めた政治的問題にまで発展するだろう。私たちは別の言葉を話す、別の民族である、と。

 もっとも、私が言いたかったのは、「おらおらでひとりいぐも」や「面影と連れて」みたいな方言文学自分日本語境界がぐらぐらするような小説が読みたいな、みたいなことなのだ。特に後者は、池澤夏樹世界文学全集短篇コレクションで読んだのだけれど、東京方言とはまったく異なる語りを、感じ仮名交じり文にすることで、沖縄言葉が全く分からない私にも理解できるようにするテクニックがすごかった。

 そう言えば、円城塔が「プロローグ」か何かで、「古語とは外国語日本語の間をふわふわ漂っているような印象だ」という趣旨のことを述べていた気がするが、僕にとって方言とは、そんな魅力を持つ存在だ。

 記事中の方言wikipediaケセン語」より引用した。

2019-05-03

anond:20190427182949

ハードSF短編は人気作家が書いても一般受け良くないので諦めろ。

つーかカクヨムチェックしてる人間の中で、非人類の知性体の意思疎通がビッグエンディアンかリトルエンディアンかで盛り上がれる人間がはたして三桁いるのか怪しいぞ。さらに言えば面倒くさいSFオタクは君が書いた説明くさいセリフを、全部知ってる内容だからと読み飛ばして、『幼年期の終わり』の次の認識を求めてくるぞ。

あんまりから十まで科学ネタで作ると全部知ってる読者しかまらないし、それを越えようとすると円城塔みたいな難解すぎてやっぱり一般受けしない話になる。

表面上は読者がすんなり理解できる世界にして、世界意味別に見えてくるようなSFギミックを仕込むほうがいいんじゃないかな。マトリックスとか内なる宇宙とかネタかぶりしそうな先人もいっぱいいるけどさ。

2019-01-20

anond:20190120031213

サイコダイブ好きだけどやっぱりキャラの見た目大事だし、だから村田蓮爾が一番好きな画家だし、村田蓮爾が好きなのはやっぱりスチームパンクアニメであるラストエグザイルのすごいノスタルジック主題歌である沖野俊太郎主題歌が大好きっていうのにも繋がってるしやっぱりノスタルジックなのが好きな割合個人的にすごい高いし、情緒的なのが好きだしかわいいのが好きだし、円城塔は興味あるけど小説苦手で追いつかないし、

やっぱり少しグロも好きだし、丘蒸気のあの光と虹だけみたいなグロい曲とか、ラルクの虹も好きだし、でもそう言ったら「ラルクw」って思われるだろうけどこの曲は竹宮恵子と同じようにキリスト教神秘性と堕ちる感じの儚さがマイナス思考自分に合ってるから好きだし、今の時代VIIとかIIIとかの情緒的な和音使う人いないけどラルクは使ってくれるし、アレンジますぎるし、樋口康雄みたいなノスタルジックな曲好きだし小林武史ソロ好きだし、マイラバも好きだし、ガーリーなのに中身はすごいノスタルジッククオリティ高いやつは好きだし、グロじゃなくてもクオリティ高い文化は好きだし、丸尾末広ならそれに影響受けた伊藤潤二の絵柄の方が好きだし、富江すごいかわいいし、書き表せないほど自分が求める趣味が合うかどうかの方向性の合体があるし、それに全然誰も合わないし、

2018-07-25

SF初心者おすすめSF小説を教えてください

SFクラスタの皆さんよろしくお願いします。夏の課題図書します。

参考までに、今まで読んだSF小説の好みを四段階に分けると下記のような感じでした。

SFすごい!めちゃくちゃ面白かった本

コーマック・マッカーシーザ・ロード

ミシェルウェルベックある島の可能性

伊藤計劃虐殺器官

面白かった本

ジョージ・オーウェル1984年

フィリップ・K・ディックアンドロイドは電気羊の夢を見るか』『流れよ我が涙、と警官は言った』

テッド・チャンあなたの人生の物語

チャイナ・ミエヴィル都市都市

森博嗣 100年シリーズ、Wシリーズ

神林長平戦闘妖精・雪風』『絞首台の黙示録

普通……

レイ・ブラッドベリ華氏451度』

カズオ・イシグロわたしを離さないで

神林長平あなたの魂に安らぎあれ』『アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風

伊藤計劃ハーモニー

ロバート・A・ハイライン夏への扉

スタニスワフ・レムソラリス

合わなかった&挫折した本

カート・ヴォネガットタイタンの妖女

伊藤計劃円城塔屍者の帝国

アントニイ・バージェス時計じかけのオレンジ

野々原々『最後にして最初アイドル

2018-03-29

純文学読んでる時に「どんな話?それ面白い?」って聞いてくる奴

どう答えるのが正解なの?

ストーリーなんか無い作品も多いし、面白いかどうかっていうもんでもないし。

面白くはないかなーとか答えるとじゃあ何で読んでるの?って言われるし。

本読まない奴に文体が好きとか空気感が良いとか言っても伝わらないじゃん。

そもそも読んでる途中に面白いかどうか聞かれても…とも思う。

こないだ円城塔バナナ剥きには最適な日々』読んでる時にこれ聞かれてマジで困った。

誰か正解を教えてくれー。

2017-03-11

古川日出男とか円城塔とかが好きなんだが

久しぶりに小説が読みたくて本屋に行ってもいまいち読みたい本に出会えない。

こんな自分オススメはありますでしょうか?

2017-03-10

http://anond.hatelabo.jp/20170310150908

当時、文芸誌によくそんなテーマの対談が載ってたんだ

筒井康隆ラノベ書いたりしてな

当時の作家たちも、純文学は高尚なのにみたいな空気を出しながら、薄々その滑稽さと自分嫉妬に気付いて行くって時期だったんだ

石原慎太郎だけ、純文学芸術だ、を最後まで主張して、老害扱いされてた

円城塔が全く理解できん!って怒ってやめてった

2017-02-06

http://anond.hatelabo.jp/20170205234817

屍者の帝国は、円城塔伊藤計劃模倣して完成させたにすぎないので、

実質、虐殺器官harmonyの2作だけで考えるべきと思うけれど、

30代ではそんなもんじゃいかなとも思う。

あと30年書き続けていたら、もっといろんなバリエーションが出ていたんじゃないの?と思いたい。

2016-12-20

円城塔面白さが理解出来ない

やっぱり一日一冊ペースで本を読んでるやつじゃないと理解出来ないのか?

2016-12-09

http://anond.hatelabo.jp/20161208205452

オレは今度修了なんで後輩ッス。

まずね、あんたは致命傷を受ける前に抜けだせた。それだけでも大したもんじゃいか。オレはね、ダメージを受けすぎたんで今年度で研究はサヨナラで新天地で生きる。

ボスからポスドクとして残ってほしいと言われたから残ったのである

この言葉重いぜ。これまで仲間になれるかもしれないと思ってた指導教官に、利用されてるって気づいたんだな。オレの場合ボスからポスドクとして残すという提案を断ったら、その後に仕事探しを軽く妨害されたぜ。ボスとしては折角育てた奴隷が外に出て行くのが惜しかったんだろうな。誰があんクズのしたで働くと思うのか。あんボスなんか学位もらったら、さっさとオサラバだぜ。1年で気づけてよかったな。


別に円城塔氏の名文「ポスドクからポストポスドクへ」を置いとくんでよろしく。描かれている状況そのまま体験したんだな、お疲れ様

http://ci.nii.ac.jp/naid/110006825822

あばよ。

2016-10-13

http://anond.hatelabo.jp/20161011000923

スペースダンディの女キャラかわいくて好きだった

ビバップは見たこと無いけど、スペダンアニメーター見本市的なワクワク感を毎回感じることができる、めっちゃ贅沢なアニメだった

それでいて最後にああまとめてくるのは久米田康治かと思いきや円城塔回もあったりしてまじでおもれーよ

クールやってくれてまじ嬉しかった

仕事で疲れ切ってるせいで、物語を追ったり萌えなければ楽しめない昨今のアニメを楽しめなくなった今の自分にこそ、もう一度スペースダンディが必要なのかもしれない

何も考えずに頭空っぽにして右脳で感じることのできるアニメ

今思えば岡村靖幸を知ったのもスペースダンディだった

からシティーハンターの歌もうたってたなんて知ってそんな昔からやってる人なのと驚いた三十路

2016-03-14

世界が終わってしまったあとの世界

読み終わった。海外小説を読むといつも翻訳特有の疲労感に見舞われる。銀色恋人もそうだし、内なる宇宙ロリータも地下牢の手記もそう。文章に慣れていないせいかものすごく疲れる。面白く無い訳じゃないのだけれどさ。

なにはともあれ、世界が終わってしまったあとの世界で、だ。この小説はとてつもなく退屈だった。ほんと上巻の途中で読んで投げ出しそうになった。

冗長すぎる文章苦痛苦痛で。だのに、面白く無い訳じゃなかったのが厄介だった。下巻まで読んで、怒涛の展開と爽やかな結末に切らなくてよかったと思い直した。

この作品は、いわば現実世界過酷まりないファンタジー世界へと変貌する過程を描いた小説だ。現実世界崩壊を描いている上巻は早く話を進めろよと叫びたくなるくらい、ちんたらちんたらどうでもいい青春劇を演じている。

けれどもその青春でさえ主人公にとっては重大な意味を持っているわけだ。一つ一つのエピソード云々じゃなくて、青春があったというそ事実新世界へのキーワードになっている。

また、悪の描写が今現在社会に対する眼差しになっていて面白い妖怪探偵百目にて描かれていた悪と敵役も素敵な読書感を育んでくれたけど、この作品の悪も(使い古された悪ではあるが)魅力的で、最後戦闘場面(マトリックスパロディ?)なんてわくわくしっぱなしだった。

はいえ、この小説読み手によって賛否が別れるだろうことは想像に難くない。すっげえ退屈なんだもん。面白いけどさ。


話は変わるけど、川上弘美のなめらかで熱くて甘苦しくてっていう短編集がわかんない。aerまではまだわかる気がするんだけど、ignis、mundusと進むに連れてよくわかんなくなる。

雰囲気はつかめるんだけどな。円城塔みたいに読めば良いのかしらん。

2015-11-08

屍者の帝国

 伊藤計劃はディティールの作家だった。

 はっきり言ってしまえば、虐殺器官トリックハーモニーアイディアも、SF観点からするとさして目新しいものではない凡庸ものだ。

 にも関わらず、「夭逝天才作家」として祭り上げられる以前から○○おじさんを含むめんどくさい連中に評価されている理由は何かと考えると、ディティールの積み上げる圧倒的なリアリティにあるのだと思う。

 虐殺器官に出てくる心理マスキング処理、ハーモニーに出てくるアマゾンめいた個人評価スター、これらは今現在からの延長線上の未来として演算される現実的もので、一部の組織企業内では既に現実のものとして実装されているものであろう。

 彼の死から早6年、彼の最後作品である屍者の帝国が、Project itohの最初映像作品として公開される、それも彼が最も愛した映画という形をとってだ。

 6年間、それはあまりにも長い時間でした。僕らの好きだった計劃さんは、どうしようもなくめんどくさい(そして愛すべき)はてダ映画おじさんという存在から、いつの間にかに「夭逝天才作家」という世間を騒がすアイドルになっていてProject itohなるもの始動してしまう始末。

 それでも、それでも、Projectに苦虫を噛み潰したような表情で立ちすくむ○○おじさんたちも、御大小説映像化されることには公開される前は素直に喜んで胸のときめきを抑えきれなかったはず、そう公開される前は。なんなんですか、いざ公開されたとなればハダリーたんのおっぱいとか階差機関に対する言及はあれども映画のものに対しては皆口をつぐみ挙句の果てに「地獄はここにあるんですよ」と指差す始末。

 はっきり言おう、○○おじさんたちは生前の計劃さんから何も学んでいないと。

 映画批評っていうのはレビューではない。もっと体系的だし、少なくともウェブに溢れる「面白い」「つまらない」といった感想程度のゴシップではない。

 批評とはそんなくだらないおしゃべりではなく、もっと体系的で、ボリュームのある読みものだ。もっと厳密にいえば「〜が描写できていない」「キャラクターが弱い」「人間が描けていない」とかいった印象批評規範批評の粗雑な合体であってはいけない。厳密な意味での「批評」は、その映画から思いもよらなかったヴィジョンをひねり出すことができる、面白い読み物だ。

 だから、こいつは映画批評じゃない。まさに印象批評的で、規範批評的で、それはすべて、ぼくが紹介する映画を魅力的に見せるためにとった戦略だ。

 面白い映画面白かった、という。

 このページでいろいろ書いていることは、結局そういうことだ。

「おかえり、フライデー

 人間は死亡すると、生前に比べて21g体重が減少することが確認されている。それが霊素の重さ、いわば魂の重さだ。我々は魂が抜けた肉体に擬似霊素をインストールすることによって死者を蘇らせる。

 原作は我らが伊藤計劃、そして円城塔。といってもたった30枚の遺稿は映画化にあたってオミットされている。メディアミックスなるもの今日当たり前のものになりつつあるのに、なぜかこと映画化に関しては地雷であるという評価が当然のものになりつつある、特にマンガアニメ原作付きのものに関しては顕著だ。本作もその類に漏れず、○○おじさん達から大変な不評を買ってしまっているが、伊藤作品映像化という観点からすれば私は十二分に楽しむことができる傑作だと思った。

 原作付き映画に何を期待するかは人によってそれぞれ違うが、原作ストーリー通りに話が展開するだとか、セリフを忠実に再現するだとか、冒頭の30枚を残すだとか、少なくとも私はそういったことには重みを置かない。小説には文字の、映画には映像の文法がそれぞれあるのだから、単に忠実に再現するだけでは翻訳として成り立たないし、少なくともメディアミックスとしての価値はない。それは原作ファンを称するクラスタに向けた言い訳に過ぎず、怠惰姿勢だと思う。

 文字とはすなわち情報であり、映像もすなわち情報である。その違いがどこにあるかというとtxtファイルwmvファイルの容量を比べるまでもなく、圧倒的な情報量にある。つまり同じシーンを描写するにあっても、映像化のためには不足する情報を画面に徹底的に描き込まなければならない。では不足する情報をどこから補ってくるかといえばやはり原作であるのだが、単に帰納演算に基づいて情報を付加すると、あたかjpeg画像を拡大したように荒く違和感を感じるものになってしまう。そこで映像化にあたっては、原作を入念に読み込み世界観理解したうえで、原作存在しなかった情報を加えることでディティールを明確にする。一方でその情報量が過剰であるが故に、人は文字を3時間追うことができても、映像を3時間観ることは困難なのもまた事実現実的には予算だとか尺の問題だが)。そこで行われるのは物語圧縮である。先に述べた情報の付加と異なり、如何に情報量を減らさずに短い時間に収めるか、如何にディティールを残したまま圧縮できるかが肝になる。

 こうして完成した映像作品は、個々人の頭の中に存在する「原作」とは違ったものとなっているので、ほぼ確実に違和感を与えることになる、場合によってはそれが不評の原因になるかもしれない。だが、ここであえて言わせてもらえば、その違和感こそがメディアミックスとしての醍醐味であって、映画を見る楽しみの観点であろうと。

 私はかつて植民地だった地域によくある上海租界のような場所が好きだ。それは現実宗主国建築物を現地にある材料で模したまがい物に過ぎないのだけれども、望郷の念からか過剰に演出されたそれらの建物は本物のフランスイギリス建物より本物らしく見える。例えるなら歌舞伎女形女性より女らしいようなものだ。

 映像化された屍者の帝国に、私は原作より原作らしいもの、あるいは書かれることがなかった、この世界線には存在しない真の原作面影を感じることができたと思う。

 ボンベイにたむろする屍者の労働者、○○おじさんにも大好評だった圧倒的なディティールの階差機関、白く荒涼としたカザフスタン目黒雅叙園相撲浮世絵ジャパン映像化に際して付加された情報量についてだけでも映画として申し分ない。かつて彼が愛していた世界観型の映画のように、産業革命時代に屍者技術なるもの存在した場合どんな世の中になるかというSF観点なif、たったひとつの嘘による世界構築がなされている。

 「あなたにもう一度逢いたかった、聞かせて欲しかった、あなた言葉の続きを。」

原作ではフライデー円城塔で、ワトソン伊藤計劃にあたる。彼が残したテキストを読み足りない情報を補って、作家伊藤計劃脳内にエミュレートして続編を書くという行為を考えれば当然の配役である小説エピローグで、彼岸に渡ったワトソンを思ってフライデーは自らの意思を持ち動き出す。一方、映画ではその立場が逆転して、ワトソン円城塔フライデー伊藤計劃にあたり、旅の目的伊藤計劃の復活である映画の文法としては旅の目的明確化だが、○○おじさんにとっての不評の元凶となる改変だ。BLノイタミナだとdisる気持ちもわからなくはないけど、ヴィクター書記を手に入れて伊藤計劃を復活させるという話が映像化第一弾として公開されることに意味を感じる。

 冒頭にも書いたが伊藤計劃小説は言ってしまえばそんなでもないし、同じようなものを書ける人は出てくる。けど、彼の映画批評のような愛と薀蓄に溢れた文書を書ける人はもう出てこないような気がする。それでも彼がもし生きていればこの映画をどう評論しただろうか、死んだ彼がこの映画を見たらどう評論しただろうか。

 あなたはここにいるわ、そう思えるような文書をみんなもっと書いて欲しい。

2015-10-27

原作既読だけどうろ覚え人間屍者の帝国を観て書いた悪口

まえがき

ネタバレかつ悪口の垂れ流し、悪文

原作文庫が出る少し前くらいに読んだ

書き手腐女子

シネマサンシャイン池袋

・初めの10分はCMだったんだけど、プリキュアとかガルパンとかガラスの花と壊す世界とか、フリー過去エピとかデュラララの番外編を劇場でやります~みたいなやつばっかりで死ぬほど萎えた。屍者帝なんだからワトソンでウォルシンガム機関で全世界を股にかけた冒険もの夭折したSF作家の遺作なんだから007スペクターの予告とか流そうぜって思ってたんだけど、でも、見終わった今となっては妥当だったのかも。あの予告群で

本編

ロンドン

・「まず必要なのは屍体だ」っていうのは原作の冒頭の文だった気がするし、世界観バーンと出してる感じで良かった。ただフェードインした絵でロンドン医大の大講義室でなくワトソン君の自室なのはな? 伊藤計劃絶筆の序章くらいそのまま映像化してもよくない? ダメ

ロンドン風景はきれいだった。Fate/staynightUBWのエンドを思い出した。映像

・それでフライデー原作では貸し出された屍体だったと思うんだけど友人なの? マジ? 友人なのになんでこんなショタいわけ?

首に霊素注入器みたいなやつをさすところは痛そうだった

・M~~~?!?!? これヴァン・ヘルシング教授では? 原作に出て来てた気がする。屍者帝映画内でMって呼ばれてたかどうかちょっと覚えてないけど、MI6じゃなくてウォルシンガム機関なのは元々だっけ、From the Nothing, with Love.とちょっと混ざってるわごめん。そうじゃなきゃ007と混ざってるんだと思う

・いきなり博士の異常な愛情ネタぶっこんでくるのやめろ。ワトソン君の傾向はまだ対象が(故人とはいえ)人間だぞ

ヨーロッパアジア

ボンベイに飛ぶの速すぎワロタ原作でもそうだったっけ。覚えてない

ハダリーはアートワーク見た瞬間から思ってたけどファッションぶち抜きすぎじゃない? アリなの?

バーナビーは出てきた瞬間ブルックスJrかよと思った。理不尽すまん

・クラソートキン(名前記憶あやしい)って原作に居たっけ?

ワトソン煙草吸うシーンには萌え

・アリョーシャがあんな死にかたしてたか覚えてないのでアレ。保留

・クラソートキンとフライデー容姿類似意図的ならもっと対比してほしかったし、無いとは思うけど意図的じゃないなら悪手

日本

バーナビーの下着じゃないから恥ずかしくないもん発言伊藤計劃オタク趣味内包した台詞ってことで良いんですかね

日本パート北斎の娘の映画たかったけど見損ねたこと思い出した。名前忘れたけど会社でのバトルよかったし、手記が祀られてる部屋で即身仏みたいな屍者が並んでるのもよかった。ただワトソンの行動はクズすぎるし、フライデーに執着しすぎてて無理

原作ハダリーって音波キャラだったっけ。ハダリーにせよザ・ワンにせよ、かかとでカッてやるたびに、アナ雪かよと思ってしまいつらさが募る。最近ずっと誰かが「ありのまま」っていうたびつらいんだけど、そんなの台詞で一切出てこなかったのに、屍者帝めっちゃアナ雪じゃなかった??? 最後結晶化も同じく

アメリカ

ワトソンめっちゃエレンに見えてきてつらかった。WITStudio~~~頼む~~~

フライデー叫び過ぎだし、ワトソンは友人の亡霊を追い求めてないで現実フライデーくんに対処してくれ、と思っていたらどんどん取り返しのつかない状況に陥っていくドン

・ワトフラワトがエモい。とにかくエモいマジでこれ伊藤計劃作品なのか?

ノーチラス号原作に出てきたかまじで覚えていないけど出て来てたんだっけ

再びロンドン

・Mとザ・ワンのおっさん対決にMGSみを感じて伊藤計劃みを感じた

・Mが言ってるのは御冷ミァハの言葉ではないか? と思ったし、意識統合あるいは無意識を共有とか、なんかエヴァかなっていう。原作もそうだったかマジで覚えていない

エンドロール

・もう大概意地悪な気持ちになった所で突入したエンドロールの曲、ノイタミナ御用達アーティストEGOISTさまだけど、ジャズチックなせいか椎名林檎かなにかに聞こえるしこれもうサイコパスでしょ……

エンドロール

原作ではワトソンホームズ関係はぼやかしてなかったっけ。Mに探偵の弟がいるよ程度の触れかただったよね? エンドロール後の展開、めっちゃ冒険したな??? 探偵ブームきてる? ヒュウ!!!

フライデーモリアーティって理解で良いの。犯罪フライデー犯罪フライデーするべきでは?)死にそ~~~(死んでる)

ハダリーがアドラーっていうのはよくわからん原作がどうだったか覚えてない。エンドロール後で目にハイライトあったのハダリーだけだった気がするのは怖い

その他

・上映中ずっといたたまれなかったのはキャラデザ五割、台詞三割、脚本二割ぐらい

・こういうの腐女子の皆さん好きでしょっていう振られ方も、こういうの中高生の皆さん好きでしょって振られ方も、ひしひしと感じるものがあってほんとうにいたたまれなかったし正直引いた

・進撃もだけど、あのぐるぐる目デフォルメが苦手というか嫌いというか好きになれないので、あの絵柄でグッズが出るとわりとげんなりする。

・魂の重さ21gネタって原作にあったっけ

・これは伊藤計劃物語ではなく、書き継いだ円城塔物語でもなく、二人の作品の大枠を取りノイタミナが好きな雰囲気アレンジし、中高生の好きな感じのキャラデザと一部の腐女子の好きな感じのキャラ関係を仕立てたあれ

サイコパスとかギルティクラウンとか、ノイタミナアニメ会社とかレーベルとしての趣味ガンガン出してくるのは別にいいんだけど、原作があるものにまでそうするのはまじで勘弁してほしかったな……な……

FIN.~

あとがき

また何か思うところがあったり、原作読み返したりしたら書きます

2015-09-27

死後も徹底的に利用される

伊藤計劃円城塔の「屍者の帝国」だよなぁ。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん