「忙殺」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 忙殺とは

2023-09-26

税務官僚だった頃の思い出 Part2/3


思い出③ ビットコイン

 私の所属していた法人課税部門の話ではあるが、直接関わったわけではない。どちらかというと、もっと上の方の、課税全体の企画や調整・取りまとめを行う部署の話になる。

 当時も、国税庁が掲げるところの「内国税の適正かつ公平な賦課及び徴収の実現」をめざして、日々勉強毎日だった。世の中は変わり続けている。税の勉強に終わりはない。当時の仕事を平たくいうと、税制改正の内容を関係者関係部局にわかやすく伝えて質問相談苦情に答える、といったところか。管理職が近づいた当時は、そんな仕事をしていた。

 40代が近づいても、税の世界は深かった。税理士資格若い時分に取得したが、それでもマニアックな税分野とか、諸外国税制度になると不案内だった。

 そんな折、とある会議最中だった。ある人が、たしか個人課税徴収部門責任者だったかビットコインの話を始めた。課税方法がわからない人や、脱税の疑いがある人が増えており、(内閣府まで通じて)国レベル対応を考えているという。

 ビットコインのことは何となく知っていた。どんな形であれ、収益を得たのであれば納税するのが当たり前である。だが、事情があってできない者や、あえてそうしない者もいる。私の思い違いは、後者が思いのほか多かったということだ。

 国の関係機関は、ビットコインほか暗号資産に関する文書を多数発行している。国税庁もそのひとつだ。それは6,7年前だったか、取り掛かったのはさらにその数年前になるが――上の会議の後で、主に若手職員が中心となって暗号資産の税務上の取扱いに関する文書納税ガイドライン)を起草した。国税庁のページに今でも載っている。

 ガイドラインを作るにあたり、各部からは若手数人(YoungなAdultを含む。40代でもOK!!)が抜擢された。うち1人は私の同僚だった。あの頃、仕事帰りに個室の飲み屋で話をしたのを憶えている。彼は、ビットコイン暗号資産)に対して恨みの感情をいだいていた。

・ただでさえ忙しいのに。ガイドラインの下準備だけでも難しい

・今の部署との並行体制だと過労死する

・国際反社資金源を絶とうと思えば、暗号資産違法化してもよいのでは

・でも、それでは他国との足並みが揃わない。国力にとってデメリットがある

暗号資産がどの国でも一般的存在になれば、俺達のこの仕事は報われるかもしれん

上司評価をくれると言っていたが、貸し借りにすらなっていない感がある

・実は、「優秀な若手を」と言いつつ、優先順位の低い職員を駆り出しているのでは?

・こんなことが続くようなら、転職を考えた方がいいかもしれない

 このような愚痴をもらしていた。この人は、高卒枠で国税庁採用され、若い頃は地方税務署を転々とした。その後、実力を評価されて国税庁現場寄りの部門で働くようになった。叩き上げというやつだ。普通に幹部候補である。このあたりの考え方は、省庁によって違う。※後述。

 私だって彼のように、当時は「よくわからないもの」「社会必要性がないもの」「反社資金源」とされるものを扱う仕事に抜擢されたとしたら、どんな気持ちになっていただろう。憂鬱になっていたかもしれないし、反対にワクワクしていたかもしれない。おそらくはその中間だ。

 ところで、件のガイドラインは相当に練られている。人件費で換算するなら、軽く数千万はかかっている。本来部署でさえ仕事忙殺されているのに、彼らはよく作ったものだと感心した。

____________________________

《後述の内容》

中央省庁大卒しか採らない印象があるかもしれないが、高卒採用は私が知る限り全省庁で実施している。省庁によって雰囲気は異なるが。私が若い頃だと、毎年何十人も採用しているところもあれば、実質的高卒者を採用していないところも当然あった。覚えている限りでは、次のような印象だった。

総務省

たくさん採用する。男女比は同じくらいかデータの取りまとめや解釈など、政策の基本になる数字を拾う仕事が多い。実力が認められると政策立案担当できる。地方自治体への幹部待遇での出向も。

国土交通省

たくさん採用する。男性が多い。本庁に採用されても、ダム管理関係など現場作業をするポジションになる可能性があるからだろうか。工事用の図面作成なんかも当然あるだろう。

財務省

ほどほどの数を採用する。高卒枠だと、ほぼ女の子しか採用してなかった。もちろん顔採用だ。たまに業務で寄ることがあったが、当時の先輩が「俺も財務省の子合コンしたい……」と呟いていた。当然ながら、銀行一般職みたいに、大卒採用男性とくっつけるためにやっている。

国税庁

厚生労働省

たくさん採用する。男女比は半々だ。労働環境が厳しいこともあるのだろう、私が知っている子は、ガタイがいい人ばかりだった。総じて言えることだが、高校3年生の時点で中央省庁面接官の眼鏡にかなうわけだから、指折りの人材だ。特に役職持ちの高卒者を見たら刮目せよ」のイメージは正解だ。

____________________________

 かくいう私も、当時はこの仕事を続けるべきか迷っていた。実際、数年後には転職することになるのだが、正直やりがいを感じられなかった。

 実際、あの彼の言うとおりだったと思う。あのガイドラインは、いわゆる『火消し』の仕事に近い。すぐにバブルが弾けてなくなると思われたビットコインが生き残ったことで、脱税者(善悪を問わない)が多く存在することが予想された。事前の対策を打とうにも、そんな余剰人材は配置されていない。

 実際、暗号資産関係脱税者がいたとして、まともに取り締まることができていなかったのではないか? 現金で数千万円を国内口座に出金、みたいな愚か者はすぐに摘発されただろうが、もう少し小さい金額とか、取引所にずっと利益を預けていたとか、そういう人は対応ができていないはずだ。他部門の私ですらわかるほど、それくらい国税庁マンパワーが足りていない。

 加えて、思い出②で説明したストリートレベル行政職員観点もある。海外取引所や、すでに潰れた取引所で売買をしていた場合納税者も行政庁も課税情報証明ができない。そういう面倒かつ費用対効果の低い案件――それでいて該当者が数千人に上るであろう案件は、あえて手をつけないこともある。

 さて、こうした想定外事態が起こった場合、上で説明したように臨時タスクフォースが編成される。今回の火消しチームだと、指揮を取る者が選り抜きであったのは言うまでもないが、ほかのメンバーを見る限りだと、各課イマイチメンバー人柱にしていた感がある。正直、エースは残して温存させているように見て取れた。

 そんな理不尽でも耐えられるほどに組織が魅力的で、職員にとってやりがいのある仕事内容や職場環境を用意できればいいのだが――こういうわけで、近年の若手官僚大量離職問題が起こっている。

 ちょっと路線変更をする。思えば、このあたりの時期は私も病んでいた。過重労働で心が沈んでいた。

 一応マイホームは買っていた。ただ、数年前から妻が病気入院していて、子どもふたり実家にしばらく預けてあった。つまり単身だった。

 かつては、いろいろと堪え切れずにデリバリーヘルスを呼んでいた時期もあるが、穴があったら入りたい気分だ。煉獄さん……。

 その日々では、深夜に誰もいないマイホーム帰宅して、独身時代が懐かしいと思いながらテレビを点けていた。ある時だったか、今時風のアニメが流れた。

♪ わんわんわん猫が好き 夢中で何も見えない

  にゃんにゃんにゃん犬が好き 素直にアイラブユー ♪

 ほぼ終電+徒歩の関係で、自宅に帰る時間は固定だった。ダイニングの食卓の上に、コンビニおにぎり綾鷹を置いてから、大匙1杯の味覇を小鍋に入れて沸騰させ、菜箸で溶き卵を回し入れていた。最後テーブルコショーを振りかける。ネギは買い忘れることが多かった。

 食事の支度ができて、テレビを点けると上のアニメがやっていた。女の子が出てくるやつ。

 サブカルチャーについては、若い頃に少し嗜んだだけの私でもわかった――これは三級品のアニメだ。放送枠を埋めるためにひとまず作られたような、1話につき実質4分間だけの5分もの作品。それが正体だった。

 かわいそうに。作者はどんな想いだったろう。悔しいと思わなかっただろうか。残念ながら、番組製作者にとって優先順位が低いアニメだったのだ。※当時はそう思っていたが、今は違う。

 内容だが、女の子同士が仲良くするようなものだった。はっきりいって中味はない。ただ単に、女子高生が仲良くしているか、仲良くしようとアプローチしているだけの。そういうやつだった。だが、観ている最中に何も考えなくていい。それがいいと思って、つい毎回見てしまっていた。

 別に興味はない。なんとなく見ているだけだ。深夜帯だから、それ以外に選択がなかった。前後時間帯にほかのアニメ放送されることもあったが、観ることはなかった。この齢になると、特に30分枠のアニメは見るのがしんどい子どもと一緒に土日朝のアニメを観るのであれば、まだなんとかなるのだが。

 愚痴が長くなった。この章は仕舞いにする。これ以外にもパワハラ職員とか、やる気のない職員とか、省庁間のいがみ合いとか嫌がらせとか、議員行政との癒着・密着とか、嫌なことはいくつもあったが、本題ではない。

 そういうのが知りたい人は、元キャリア官僚が書いた書籍ブログを探して読んでみるといい。意外とみんな、けっこうぶっちゃけている。生々しい。

 その人達に比べれば、当記事の内容というのは、やはりベジタブルに違いない。冷静に考えて、野菜よりも肉の方がハイパワーだろう。そういうことだ。



思い出④ 政治家転身を間近に見て

 「官僚から政治家になりたい」という想いを抱く人は、一応は存在している。そして、そういう人が政治から求められる場面もある。

 30代に入る頃の話だ。具体的にいつ頃だったか失念したが、自由民主党地方自治を担っているグループが各官庁にチラシを配っていた。要するところ、「官僚の皆さんの中で政治家になってみたい人、手を挙げて。ハーイ、ハーイ!!」と、ここまで軽いノリではないが、かくして官僚から政治家へ……というルート希望する人は一定数いる。

 そういう説明会に参加したことがある。「興味本位でいい。年齢関係なし」といったことがチラシに書いてあったが、会場に同年代はほぼいなかった。

 説明会の流れは月次だった。自民党のそこそこ偉い人が挨拶をして、後は別の人達に交代して政治家への転身ルートの大まかな説明(国政コース地方自治コース)があって、最後簡単グループ討議だった。

 なお、これはずっと昔の話だ。今がどういうシステムかはわからない。

 私がいた席の隣には、一回り年上の国土交通省(の前身)の技官であるIさんがいた。体格は小柄だったが、その割には大きく見えた。頭の回転が速くて、こっちが話しても0.5秒でレスポンスが飛んでくる。

 Iさんとはグループ討議の後で連絡先を交換して、一度だけ飲みに行った。頭の回転だけじゃなく、教養のある話し方だった。人としてのスペックの違いを感じた。

 Iさんが上の説明会に参加した動機は、出世や昇進に関係していた。上に行けないのであれば、いっそ政治世界活躍してみたい――そんなことを話していた。

 Iさんは、東大でも京大でも筑波大でも東工大でもなく、一般的国立大学だった。偏差値でいうと50ちょっと。私と同じくらいの。その大学名では正直、立身出世の見込みはなかった。よくて審議官民間でいうと次長部長ほどか。今はどうかわからないが、当時は学歴が問われる時代だった。国交省でも、上級管理職東大が基本だった。

 Iさんのキャラクターというのは、古い語彙になるが、ザ・自民党といった雰囲気だった。政治的に保守というやつだ。頭の回転が速いというよりは、物事道理がわかるというか。いざという時には清濁併せ吞むことができる。そんな具合だ。

 かくいう私は、政治家ルートは無理だと感じ、その後にあった面接を受けることはなかった。国会議員になるには地盤看板も鞄も足りないし、かといって地方自治体に出向して市町村助役(今でいう副市長)になるのはリスクが高すぎる。もし地場に合わなければどうすればいいのか。どの面を下げて霞が関に帰ればいいのか? いや、というか帰れない。片道切符だ。

 でも、本当に政治家になりたい人であれば、不安に打ち勝ってしまえるのだろう。当時の私は、転職を考えはじめていたけれども、今と違って転職市場は整備されていなかった。インターネットでの転職活動も始まったばかりだ。リクナビ黎明期になる。

 まあ、それらも言い訳に過ぎない。本気で転職したい人だったら、そんな事情関係なく転職エージェント架電していることだろう。心の底では、そこまで転職したいとは思ってなかったのだ。

 その後も、厳しい日々が続いた。職責はどんどん増えていくけれども、やりがいは減っていった。給料も見合っていない。時給換算だと千数百円ほどか。上でいう40才になる頃には、自分がなんのために働いているのかわからなくなった。行政ロボットのようだった。

 ひたすら政策課題に対して向き合い、法律常識に照らして世間でいうところの正解と思われる回答を見つけ出し、複数上司忖度とやらをしながら仕事を回していた。税制を維持していくためのロボットになっていた。

 あと数年以内には、おそらく課長補佐から課長級になる。もっと忙しくなるだろう。子どもを2人育てるなど不可能だ。

 もやもやした気分で深夜に帰宅した時、やはり、あのアニメ――『犬神さんと猫山さん』が流れていた。たった三ヶ月の付き合いだったが、少しばかりの息抜きになった。コンビニおにぎりお茶と、味覇スープを飲みながら、ほとんど何も考えずに観ていた。

 女性同士が仲良くすることに主眼を置いていたのはわかる。メインふたり関係だけでなく、ほかの女性同士の関係性も描いている。

 犬神さんは積極タイプだった。猫山さんのことが大好きだ。ほかの女の子はいざこざがありながらも、最後には仲良しになっていた気がする。

 強いていえば、犬神さんの猫山さんに対するアプローチには、セクシャルハラスメント構成する要素があった。いきなり抱きついたり、薬物を飲み物に混ぜようとしたり、髪型自分好みにさせようとしたり、猫山さんの反応が気に入らないとキレたり、ハラスメントし放題だった。デートDVに通じるものがある。人権という観点からは、現代社会で許容されるべきものではない。

 この日記を書き始めた頃、ニコニコ動画登録して全話パックを購入した。順番に話数を巡ったところ、第9話にこういうやり取りがあった。以下、犬神さんを「犬」とし、猫山さんを「猫」とする。

犬「あの~、今なんて……?」

猫「えっと、だからストパーかけたいなって……」

犬「バッカなんですか猫山さん!」

猫「そこまでいうの犬神さん!?」

犬「だって、素晴らしいその猫っ毛を矯正するとか、そんなのって、そんなのって、コーヒーからコーヒー抜くようなものですよ!?」

猫「わたしアイデンティティなんだと思ってるの!?」

 リアル高校生ならこういう会話をするのかもしれないが、中年の私には厳しい描写だった。若い人向けの作品なのだからと思いつつ、読者が真似をしたら相手が苦しいことになる――と当時は考えていた。こちら以外にも、若い人なりの情動リビドー)が爆発するようなシーンがあったのを思い出す。

 思えば、若い人向けの作品なのだから、少しオーバーなのがちょうどいいのかもしれない。作者が若年だったのもあるだろう。梶原一騎(巨人の星)にしても、雁屋哲(野望の王国)にしても、巻来功士(メタルK)にしても、CLAMP(聖伝)にしても、荒木飛呂彦(バオー来訪者)にしても、板垣恵介(バキシリーズ)にしても、作者が若いと、エログロやスプラッタや、恋愛確執社会価値観との対峙など、青春期ならではのリビドーに溢れている。反対に、作者が齢を取ってくると確執関係が雪解けするような、そんなシーンを描くようになる。『バキ親子ケンカ編』などが顕著だ。

 あの人達が若かりし頃のマンガというのは、基本線として反社会的だ。反社会的といっても、若者にとっての抑圧を打ち破るという意味での反社会性だ。うまく料理できれば、マンガの魅力として存分に活きてくる。あの人達は、若者のそんな感情を搔き立てるのが抜群にうまかった……と、元若者が振り返ってみる。

 追記 Iさんはその後、大成した。少しではあるが本人に馴染みのある地域で、市町村助役として迎え入れられた。その後、国会議員職員団体や地元から応援を受けて市長選立候補し、並み居る解放同盟勢力を圧倒して市長になった。

 あれから調べてはいないが、きっと長い間お勤めになったのだろう。ああいう人がもっと多くなれば、地方もっと活性化するに違いない。



 Part3/3

 https://anond.hatelabo.jp/20230926201303

2023-09-05

常設「統合司令部」についてメモ

自衛隊一元的に指揮する常設の「統合司令部」設置へ 防衛省 | NHK

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230822/k10014169631000.html

---

防衛省は、サイバー電磁波など、陸・海・空の自衛隊どれかにまらない分野に日頃から対応する必要性が高まっているとして、来年度、各自衛隊を一元的に指揮する常設の「統合司令部」を240人程度の規模で設置する方針です。

統合司令部の設置により、これまでは自衛隊制服組トップ統合幕僚長が防衛大臣の補佐に加え、作戦指揮も担うことになっていましたが作戦指揮については統合司令部トップが担うことになり、役割分担ができるということです。

---

Wikipedia統合幕僚監部

陸海空自衛隊を一体的に部隊運用することを目的とした防衛省機関

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%B1%E5%90%88%E5%B9%95%E5%83%9A%E7%9B%A3%E9%83%A8#:~:text=%E8%BF%91%E5%B9%B4%E3%80%81%E7%B5%B1%E5%90%88%E5%B9%95%E5%83%9A%E7%9B%A3%E9%83%A8%E3%82%92,%5B20%5D%E3%80%82

----

常設統合司令部の新設

近年、統合幕僚監部を司る統合幕僚長は、アメリカで言うと文民最高司令官である大統領国防長官の最高軍事補佐機関であるスタッフとしての統合参謀本部議長の職務と、最高司令官命令武官として最高の立場で指揮するラインとしての統合軍司令官機能を併存させているため、大規模災害有事の際に、内閣総理大臣防衛大臣への補佐と各部隊への指揮という2つの任務忙殺され対応できない可能性も指摘されている。そこで統合幕僚監部から運用部を切り離すなどして、新たに統合幕僚監部とは別の常設の「統合司令部」を創設し「統合司令官ポストを新設して部隊運用に専念させ、統合幕僚長を大臣補佐に専念させる構想がもちあがった[18][19][20]。

---

第193回国会 参議院 外交防衛委員会 第20号 平成29年5月23日

https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=119313950X02020170523&spkNum=15&single

---

仮にこういう各主要国のように統合司令部が常設されれば、統幕長はいざとなったら官邸とか大臣の補佐というのにかなり専念できます統合司令官は、まさに太平洋軍司令官との連携とかあるいは部隊指揮というのができますし、その統合司令部幕僚は、統幕各部とか陸海空幕僚監部との連携統合司令部幕僚はできますし、そんなに数は大きくなくてもやっぱりそういう形があるということが、ほかの国はやっぱりやっているわけですよ。生身の人間が両方やるのはかなりこれは難しいです。

---

2023-09-04

アーマードコア、進まない

進まないというかやる時間が無い

発売日翌日の土曜日休みだったので土日にかけて15時間ぐらいやれたが、

今回の土曜日仕事だったので日曜も家事忙殺されて2時間程度しかできなかった。

 

Vtuber連中にも軒並み追い越されて悔しいばかりです。

っていうかVtuber共の方が明らかに俺より上手くて非常に悔しいです。

アーマードコアに集中したい。

そういう人生を歩みたかった。

2023-08-30

anond:20230830203626

俺も高学歴アスペ教育担当したことあるけど大変だったわ。日本語ができないし、質問ばっかしてくるし、変なミスしまくるし。あらゆる雑事から守って、本質的仕事だけさせてたら、めっちゃ成果出して異例の早さで昇進してたわ。俺は忙殺されて成果出なくて評価下がったけどな。

2023-08-27

友人と会う頻度を減らしたい

中学生の時から友達なので10年くらい連絡を取り合っている女友達4人組がいる。

中学生高校生の時はみな同じ部活だったので毎日会っていたし大学生の時は月一回くらいの頻度で会っていた。

しかし月一回のペースが社会人になっても続いていて正直しんどい

毎月毎月やることもないのにみんなで集まってお昼を食べてカフェで話して夜ごはんを食べて解散という流れ。

私は食事をするのがとても好きで新規店の開拓をしたいタイプだが、その4人は食に対してあまり興味ないうえにお酒も飲まないので毎回ファミレスに行く事が多い。

私としては半年に一回くらいが良いペースなのに、会ったときに「来月いつ会う?」って話になるのが相当しんどい

一回毎月の誘いを断り続けて半年ぶりにあったがとても快適だった。

社会人の一ヵ月なんて仕事忙殺されて目新しい話題もないので、無言スマホタイムも発生する。

どうしたら波を起こさずに半年に一回でいいと言えるのだろうか。

また来月も会うことになりそうで相当苦痛

2023-08-22

801号室の隣人

 

 僕が彼女最初出会ったのは深夜、コンビニ帰りのことでした。

 

 オートロックマンションエレベーターという密室に見知らぬ男女がふたりきり。

 更には降りた階が一緒ということもあり、最初はご多分に漏れず気まずい雰囲気になりましたが、いざ鍵を取り出し室内に入ろうとしたとき彼女の方から

 

「お隣の方だったんですね」

「あ、はい山田(仮)と申します」

佐藤(仮)です。お隣の方とは知らず、申し訳ありませんでした」

 

 そう安心したように声をかけられ、顔見知りとなった以後はたまにマンションの共有部で顔を合わせては挨拶と軽い会話をする程度の仲になりました。

 

 そんな出会いか半年ほど経ったころでしょうか。

 マンション入口オートロックガラス扉の前に佇む佐藤さんに出会いました。

 

「すいません。実は部屋の鍵を忘れて外に出てしまったようで、顔見知りの方が通りかかるのを待っていたんです。一緒に入らせてもらっても構いませんか?」

「それは大変でしたね。もちろん構いませんよ」

ありがとうございます。このままずっと誰も来なかったらどうしようかと思ったんです」

 

 僕の顔を見上げ、ほっとしたように微笑む佐藤さん。

 いつものように8階に着くと、彼女は、

 

ありがとうございました」

 

 と笑顔で頭を下げ、自室のインターホンを押して中の人を呼び出しているようでした。

 

 このマンションは全室2LDK賃貸。当然、ご家族暮らしていている方も多いため、

 

(聞いたことは無かったけど、旦那さんやご家族暮らしていたんだな)

 

 ……と。

 その時の僕は別段なんの疑問も抱かず、そのまま鍵を開けると自室へと戻りました。

 

 ----思えばこれが最初異変だったのだと思います

 

 その後、僕はマンションエントランスで頻繁に、鍵を忘れてオートロックに締め出されてしまった彼女に遭遇し、

 

マンションの中に入れて欲しい」

 

 と頼まれるようになります

 最初の数回は、

 

おっちょこちょいな人なのかな?)

 

 と思いましたが、これが月に一度なら兎も角、半月に一度、週に一度……と徐々に頻度が上がっていくと、いくら鈍感な自分でも、

 

ちょっとこれはおかしいぞ)

 

 と思い始めます

 このご時世、毎回スマホも持たず外に出ている点も気になりました。

 

 ただ、同じ階に住む隣人とは言え、得られる情報には限りがあります

 管理会社警察相談するにしても、僕個人がなにかしらの被害をうけているわけではありません。

 鍵を忘れて締め出されるという行為以外、彼女の様子にも変わったところは無く、いつもインターホンを押して部屋の中に入っていくだけでした。

 

(なんだか怪しいが実害も無い。さてどうしたものか?)

 

 そんな悩みを持ち始めた頃、僕はたまたま仕事の都合で一週間ほど出張しました。

 そして何故か、出張から帰ってきて以降、佐藤さんとエントランスで顔をあわせることはぱったりとなくなりました。

  

 なんだかもやもやとはしたしたものの、そんな気持ち仕事とせわしない日常忙殺され、僕はそれ以降、佐藤さんのことを思い出すこともありませんでした。

 

 

 そして……それから数か月後のこと。

 

 僕は8階のエレベーターを降りると、異臭がすることに気付きました。

 魚系の生ごみを数日ほったらかしにしたようなニオイとでも表現したらいいでしょうか?

 そしてそのニオイの元を探ると、どうやら801号室のドアから臭っているようなのです。

 

 音やニオイといった問題マンションにおいて頻繁に議題となるトラブルです。

  

 そういえば佐藤さんとはこの頃顔を合わせていないし『たまたま旅行などでゴミを捨て忘れた』とか、すぐに改善されるかもしれない……と希望を抱き、気付いてから数週間は特に何もしませんでしたが、流石にひと月も改善されず、さらにニオイがきつくなってくるとなると、対処しないわけにはいきません。

 チャイムを押して直談判をすることも考えましたが、隣人トラブルになることを考えると億劫で、僕は管理会社電話をしてこの件を伝えました。

 

 -----ここまで書けば、もうお気づきだと思います

 

 結論から言うと、801号室の佐藤さんは死体発見されました。

 今思えばひと月以上、物言わぬ死体と隣り合わせで生活をしていたというのはゾッとしない話です。

 

 でも僕が衝撃を受けたのはそこではありません。

 

 801号室で死体発見されたあと、一応は”変死体”という扱いになる為、通報者であり隣室に住む僕の元へ、現場検証に来た警察のかたがいらっしゃいました。

 

 そこで僕ははじめて、隣室を借りていた佐藤さんが男性だったこと。

 そして彼が死んだのは、僕が出張に行っていたあの時期とかぶるのではないか? ということを知りました。

 

 では……僕の良く見知った”佐藤さん”は一体誰だったのでしょう?

 

 彼女は本当に鍵を忘れていたのでしょうか?

 彼女は何故、ぱったりと姿を消してしまったのでしょうか?

 彼女男性の死に、本当に関わっていないのでしょうか?

 

 僕はもちろん彼女のことを警察に話しました。

 親族に該当する女性存在しないため、恐らく親しく付き合っていた知り合いか彼女なのではないか? と言う事でしたが、見聞した死体特に不審な点はなく、男性自然死(突然死)として処理をされるとのことでした。

 

 その後、僕はそのマンション引っ越し別のマンションへと移り住みました。

 

 名前場所も階数もまったく異なる新しいマンションですが、ここにもあのマンションと同じく”オートロックガラス扉”があります

 なので僕は今でも会社から帰ってくるとき、夜の闇に明るく浮かび上がるエントランスを見ると、あのガラス扉の前で彼女が待っているような気がして、少しだけ恐ろしくなってしまうのです。

 

 

 

 

 

2023/8/21放送伊集院光深夜の馬鹿力】のなかで、

怖い話実体験を多少いじると成立させることが出来る』

との談があり、これはそれをもとに作成した”創作怪談です。

私が実際に体験したハナシとは少々異なることを、

隣人の名誉のため、ここに記載しておきます

 

2023-07-25

話し合いの仕方を教えてほしい

被害者意識強いのか、人から強火な意見を言われると萎縮して何も言えなくなる。

直接顔見て話していると尚更言葉出てこなくなり、相手イラつかせてしまうばかり。

今日転職相談パートナーにしたら「悪い面だけ見て転職してもどこ行っても同じでは?」と、

こちらのプロセスぶっ飛ばし正論ブレード投げてこられて思わず正論だけ伝えられてもこちらの逃げ道がなくて怖い」とわけわからん事を言ってしまった。

ただ普通に、「上司からセク・モラ・パワの3大ハラスメント受け続ける生活は嫌、業務忙殺される日々+休日出勤強要される生活を生涯続ける自信はない」と伝えればよかったのに。

「ただ周りの人が優しいだけでは自分を守れない、なるべく無理なく働きたい」といい面だけで悪い面をカバーできないと伝えればよかったのに。

というか自分のいる事業所がかなり操業破綻していて働くのに不安要素しかないというのもあるのだが。

なんで後になってから言いたいことスラスラ出てくるんだろう

レスバ強い人教えてください

2023-07-09

anond:20230708044236

今日ようやく友達と言うか告白してOKもらったか彼女やねんけどその子名古屋帰ってきて昼間から引っ越し作業忙殺されてて終わったの19時位で今日疲れたから晩飯外食しよか言うて一緒に風呂入って人生で初めて彼女風呂ちょっと乳首責めと手マンクンニしてもらってイかしてもらったりして身長182cmの私と168cmの彼女とではタチネコ役割違うん思ったけど私は生粋バリネコやし彼女高校時代リアル平沢唯で通っててあのちゃんみたいなクソかわロリ系のルックスやのに責めるときは容赦ないか風呂ホント気持ちよくて手マン中指Gスポットんとこ当たったときマジ気持ちよくてこんなんネットで知り合ったレズお姉さんにセクハラされた中学とき以来やなクソ気持ちいい思ってたらアンタ他の女とセックスしたことあるやろ言われて正直に中学とき年上のお姉さんに調教されて乳首と脇腹とクリ開発された言うたらほかにもなんかあるやろて問い詰められたからこないだ京都の妹分みたいな地雷女子とその連れの子オフ会して吸うやつで何時間もクリ吸われて敏感なった言うたらめっちゃ怒られてアンタ私に告白したのに何やってん言われて嫉妬されてその京都の妹分みたいな地雷女子と連れの子呼び出して私がしばいたる言いよってアンタがはよ帰ってきたら私も浮気せんでええんやったんやで言うたらアンタが告白躊躇ってたからこうなったんや言われてそりゃそうやな思ってたら彼女になんで高校の頃告白せんかったん高校で一緒に軽音部してたとき私アンタのことちょっと好きやったしだから大学とき一緒に住んでたんやで言われて風呂でお互いシクシク泣きながらチューしたりエッチなことしたりして気付いたら21時近くてひとまず飯食おか言うて近所の寿司屋でお互い10皿くらい食うたあと最寄りのドラッグストアカップ麺とかお菓子買うて家帰ってきたけど彼女は帰ってきてすぐ引っ越しの疲れか今ソファいびきかきながら口開けて寝とるしうちの猫コイツ何者やって態度で寝てる彼女に近付いてはパンチしたりしゃーしゃー言うて威嚇しとるけどせっかく彼女ノーブラキャミと短パンの格好で無防備な姿で寝とるんやから昼間のお返しにエッチなことしたろ思ってるし彼女乳首が敏感で勃起するとゲームコントローラースイッチみたいな形状からコリコリの豆みたいなのに変化するの高校とき夏休みにお泊りして彼女が寝てるとき検査済みやからこれからグースカ寝とる彼女セクハラしまくって久々の好きな人とのレズセックスして明日も一日中そういうことする予定やから幸せやしもうここになんか書くことも無いやろうけど同性で結婚出来るように日本もなって欲しいなと心の底から思う次第ですわ

2023-06-24

anond:20230624150622

そんなん言ったら男も30代がピークっしょ

イキイキしてる50代もそりゃいるけど、忙殺されてるオッサンが圧倒的に多い

2023-06-22

自動車メーカーでのIT土方の思い出2

元請けリーダーB

 

 もちろんそんなことはなく、他社の書いたソースコードを読み解く必要もあれば

 エラーが出ればデバッグして発生箇所を特定くらいはできる必要があるのだが

 そこは最後まで理解しようとしなかった。

 

 「手順書通りにポチポチするだけ」みたいな売り文句で人を集めていたのではないかと疑っている。

 

 サブリーダーはAの罵倒洗礼を浴び、1か月もせずに適応障害で退場。

 後任探しは諦めたようで現場はAから直接指示を受けて仕事をすることとなった。

 なお、サブリーダーはしばらく後に幽霊社員※として復帰してきた。他に行ける現場がなかったのだろう。

 (※元請け社内の雑用係。常にチャットツールオフラインで、対外的には居ないことになっている) 

 

 なお、集めた内容は最後まで活用されることはなく、現場の手間が増えただけだった。

 「いつかこれを使ってお客さんとスケジュール交渉できたらいいね(笑)」と口では言っていたが

 作業内容理解していないのに、数字だけで顧客どう交渉する気なのかは謎である

 

 Bは「そういうのいいから!もうお客さんから受けちゃったから!こうして君と話してる時間無駄!とっととやって!」と逆ギレしていた。

 そのメンバはたいそうショックを受けたようで、翌月には職場を去った。

 

 「文章が長すぎて読めない」「文字だとわからいから図で描いて」「来たばかりの新人が見ても分かるように書いて」のみ。

 Aから「いつになったらまともにレビューできるようになるんですか!?」と詰められていたが、結構最後まで改善はなかった。

 

 Bとの社内レビュー10時間近くかかった案件が、顧客担当とのレビューでは10分で終わったこともある。

 

下請けリーダーC

 口を出してくるのはこちらの残業が80時間を超えたときだけ。

 元請けのB同様、こちらの管理には首を突っ込みたくないので

 他所部署リーダーに「増田残業がヤバそうになったら彼に注意して」と残業管理を丸投げしていた。

 もっともその頃にはCとの関係は相当険悪になっていたので、残業関係メールチャット無視していた。

 

 「我々はお客様お金をいただいて勉強させてもらっているんだからそれくらい我慢すべき」といってAを擁護する始末。

 

続く

https://anond.hatelabo.jp/20230623020631

2023-06-12

anond:20230612163315

ワイは20年以上引きこもってゲームアニメ見てるだけやで消費してる著作があるとしたらそのへんのIPだけやで

感想はたまにネット、5chか誰もフォローしてないtwitter増田に書き込むことはあるけど基本的には心動かされた時しか書き込みせーへんから批評じみたことは滅多に書かんで

これ褒めてもっとみんなこれ見るべきって思うことはあってもこれクソクソオブクソとか言っても(それお前の選球眼ないだけやろ)と思われるだけやと思うタチやしな

まじめな著作から娯楽的な物まで大量に溢れてる世の中なんやし合わんやつはサクッと見切ってまた良作探求のためにネット漂流すればええと思うんやが

たぶん一度掴んだやつを離すのが苦手すぎて自分理想たまたま掴んだ著作物におしつけようって発想になる漂流慣れしとらん人がいっぱいおるんやろなあ

というか探し直すための時間的コストを割けないくら忙殺されてるせいで偏執攻撃的になるんやとしたら労働諸悪の根源な気がするやで

いっそワイみたいにドロップアウトして時間的余裕を得たほうが平和人格になれると思うことしきりやで

2023-06-05

anond:20230604131352

子供産んでよかったです、マジで

   

世界人口がとか、1人の時間がとか、趣味がとか、経済力がとか、日本の将来がとか、ちゃんと育てる自信がとか、そんなの本当にどうでもいい。

  

かわいい

大切。

他の何にも置き換えられない。

自分時間お金も、

なんなら寿命をあげたっていい。

の子の生きる未来を少しでも良くしたいから、

仕事に対する意識も変わった。

  

随分歳をとってから結婚し、たまたま幸運なことに子どもが産まれたけど、実際産まれるまでは元増田彼女と同じような考えだった。

やりたいことや興味のあること行きたい所はいくらでもあるし、1人でもお金時間全然足りんって思ってた。

 

一方で、自分のためだけの人生はつまらないとも思い始めていた。

 

それらやりたかたこから離れて、

子育て仕事家事忙殺される今、

その頃の自分より幸せだなって思えるよ。

 

この感情、本当に子を持ってみないとわからなかったと思うし、

同じ親になっても同じ気持ちになるとは限らないことも知ってる。

 

でもこのステキ子どもを持つという体験を、ネガティブ情報ばかり見ずに、1人でも多くの人に味わってほしいなと素直に思ってる。

 

ネガティブなことはこれから始まるかもだし、

結果とんでもないろくでなしを育てて

世界を滅ぼしてしま可能だってあるけど、

それでもなお、だよ。

 

銀も金も玉も何せむに

まされる宝

子にしかめやも

 

2023-06-01

anond:20230601121600

そういう考えも良し悪し。

専門職場合は片翼だけ伸ばし放題の環境が最強。

海外では雑用忙殺されずに研究に専念出来る。みたいな話があるじゃない。例えばそれ。

やっぱステータス全振りタイプ人間を潰しちゃう社会会社、国)はダメだよ。

日本が負けた理由の一つがそれ。

男がまるごと会社徴兵されてるせいで、時間当たりの精子生産量が落ちている

会社で働いてサラリーをもらうという生活スタイル諸悪の根源

生活不安仕事に全力投球することを義務付けられ、

結果男は忙殺され、子作りする暇がない

人間勝手に畑から生えてくると思ってる頭の悪い為政者が招いた末路は悲惨

2023-05-30

就活無理すぎる

まず自己分析ができない。志望動機も書けない。研究と授業に忙殺されて考えられない。

ただ仕事をして親から経済的に自立して空いた時間趣味をして幸せになりたい。それだけじゃダメなのか?

なんでもやるから やってみるから 雇ってくれよ なぁ

2023-04-22

イノベーションが生まれ得ない環境に嫌気がさす

新卒入社して数年。

人事にも今の部署にも期待されずに入社した、この会社

当人も、「給料泥棒」ぐらいのポジションで収まれば良いと思っていたが、気がつけば会社エース格。

技術的に枯れた会社で、古いモノを少しデザインを変えて作り直すしか能がない弊社。

ただ同じことを繰り返しているだけなので、中途以外のベテラン社員は、井の中の蛙状態

ベテラン格の人間には、スキルが全くないし、ソレを自覚もしていない。

一族経営年功序列の古き良き日本会社なので、スキルがない人間でもあっても、キッチリ給料は出る。

エース格」といっても給料年功序列なので、同期と同額しか給料は出ていないし、せいぜいベテラン連中の尻拭いで、発生する残業代分ぐらいの差。

基本的には、ベテラン連中の指示通り動いて、製品作りをやっていくので、ベテラン無能だと、尻拭いで無限残業が発生する。

外部委託からも、「御社インプットが悪いせいで〜」といつも責められる。

インプット資料を作っている連中が無能なせいです。すみません」と言いたいぐらいだが、その気持ちを抑えて、「いつもご迷惑をおかけしております」と頭を下げてまわる。

社内で「おたくのチームが作った資料の質が悪すぎて、納期に遅れが出ている自覚はあるのか?」と問題提起をしてみても、「問題児扱い」「腫れ物扱い」されるだけ。

委託先にも責められるし、社内でも責められ、針の筵。

「これ以上尻拭いはできません。今のプロジェクトが終わったらポジション変えてください」と上司にかけあうが、「お前にそんな決定権はない」と言い切られる。

どれだけ頑張っても給与残業代しか差が出ないし、面倒な雑用ばかり押し付けられ、「タスクが多いなら他の人間に頼め」と言われる。

他の人間に頼んで解決できるなら苦労せんわ。

周回遅れのスキルしか持っていない人間に、タスク振ったら、教育だけで1日終わるだろうが。

今後もまともにスキル持っていない人間と延々とチーム組まされると思うと嫌気がさす。

間違いだらけのゴミ資料作っている人間が、「最終的には間違いのない資料を提出しているのだから問題ないだろうが」という認識いるから、無限工数が溶ける。

間違いだらけのゴミ資料こちらが外部委託先と協力して、間違いを指摘して修正させているんだから、そりゃあ間違いはなくなるわな。

その作業やるのにどんだけ人件費溶けているか自覚あるのか?

ゴミ資料作っているチームが、「会社お抱えの職人」だからタチが悪く、ソイツらは残業もしないし、「会社にとって、交換の効かない大事人材」だから、あらゆる面で守られている。

問題提起しても、「生意気なクソガキがなんか言っている」ぐらいにしか思っていないから、どれだけソイツらがプロジェクトにとって「お荷物」になっているか全く認識できていない。

「社内でしかまともに通用しない間違いだらけのゴミ資料」を元に、プロジェクトを進めていくから委託から問合せが発生して、その問合せ対応忙殺される毎日

最新技術結晶であるはずの、新製品も、「会社意向」で、根幹部分は「お抱えの職人チーム」が作ったモノが載るせいで、全く性能が出ない。世間から評価が上がらない。

結局はガワが変わっただけ。

こんなことやっているのはパチンコ業界だけかと思っていたわ。

今は仕事やりがいを求めるよりも、金のためとして割り切ろうと頑張っているが、

尻拭いポジションが今後何年も続くなら辞めてやろうと思う。

いっそのこと、取引のある委託先に転職して、「こんなゴミみたいなインプットだと、納期通り納められませんよ」と外部から責め立てるポジションに回ってやろうかと思う。

経営陣も「技術力があがっていないことに危機感を覚えている」と言いながら、年功序列を辞める覚悟がない。

「お抱えの職人」だけ守られて、若手は使い捨て状態を見たら、本当に技術力のある人間は、サッサと辞めていくと思う。

ただ、自分境遇が「何処にでもありふれた普通物語」だということが一番ゾッとする。

こんな悩みを抱えているのは自分だけではないだろうし、みんな同じような境遇で悩んでいる。

転職しても、同じような境遇で悩み続けるのだろう、と思うと、本当に嫌気がさす。

2023-04-18

育児役員仕事巻き取るの限界すぎて会社を辞めた

この記事を読んで、新卒入社して辞めた会社のことを思い出した。

https://anond.hatelabo.jp/20230416015338

新卒入社した会社は、成功したベンチャー企業で、入社した頃は社員が皆若く、みんな遅くまで労働していたが、何より事業に全員が本気だった。

全員が本気で、会社プロダクトの未来を考えていた。

3年ほど経った頃から役員クラス人間たちの子育てラッシュが始まった。

女性役員産休・育休に入り、男性も育休を取った。先進的ないい会社だったと思う。

だが、その頃から雰囲気が悪くなりはじめた。

結果から言えば、権限移譲がうまくいっていなかったんだとおもうが、育児役員がいない間、大事議論ペンディングされ続けた。

しかし、役員が休んでいる間はまだ全員が「今だけふんばろう」という雰囲気があった。

問題は、育児役員が復帰したあとだ。彼ら・彼女らは腑抜けになっていた。

リソースが削られるのはもちろん、「子育てのほうが楽しい」というのが伝わってくる。

実際に「あの人はもう事業にそんなに興味がないらしい」という噂も聞いた。SNS投稿子供の内容で溢れていた。

彼ら・彼女らの不在中、踏ん張っていた社員たちは戸惑った。何人かは「会社フェーズが変わった」とやめていった。

冒頭の記事にあったように、当然のように周囲が彼ら・彼女らの働き方に付き合わされるようになった。

冒頭の記事と違うのは、彼ら・彼女らに「夜中でもやっといてくれれば良い事務処理だとか、一人で勝手に進められるような雑な仕事」を任せるわけにはいかないことだ。

俺がもっと辟易したのは、そいつらのせいで重要仕事が遅延していくこと、そいつらが働きやすくするために細かな作業が増えていくこと、

そして、明らかにボトルネックになっているのに、そういう人間権限移譲しないことで、若い社員キャリアに行き止まりを感じて流出していくことだった。

「結局人事から役員続けてくれって言われるんだよね」とヘラヘラしながらそいつらは役員の席に居座った。

若くてやる気のあるやつらはどんどん疲弊していった。細かなタスク忙殺され、重要仕事に取り組む時間がすり減り、キャリアの先行きは見えなかった。

子育てに夢中になるのはいい。家庭と両立しながらキャリアを作れるのはいいことだと思う。会社に甘えてもいいと思う。

でも、それなら子育て中の彼ら・彼女らを支えている俺たちももっと報われたかった。

2023-04-15

結婚式を機に妹と絶縁した

昨年秋に結婚式を挙げた。

半年ほど前から式場を見学してどこでやるか決め、色々準備もがんばって自分なりの良い式にできたと思う。

でも妹の出席は無かった。

いまだに気持ちの整理がつかないので吐き出すつもりで書く。

結婚式の日取りを考える時に最初に大体の時期を家族に伝え、出席できるか連絡した。

半年後くらいに式をやるつもりだけど来れそう?既に予定がある日があったら教えて欲しい」みたいな感じで。

からの返事は「来月転職引っ越しがあるからわかんない」だった。

正直言って結構混乱した。

転職引越し同時は確かに大変だろうけど、3〜4ヶ月後に式は普通に出られないか…?

その日は引越し当日だから無理!みたいな話なら全然わかるけど、まだ具体的な日取りも伝えてないのに行けるかわかんないってそれはちょっとひどくないか

というか身内の式って普通よっぽど険悪じゃない限り出席するもんじゃいか

まぁ大して話すわけでもないしそんな仲良くないとは思ってたけど、もしかしてめちゃくちゃ嫌われてるのか?

これくらいの疑問が駆け巡った。

こっちはおまえの式のためにわざわざ予定空けるつもりねーから!くらいの意味に取った(今思うとこれはちょっとナーバスすぎたと思う)

で、返信が止まってる間に向こうからさらLINEが来た。

「こっちもそのうち結婚するつもりで、相手地元に引っ越すんだ」とのこと…。

えっ…!?あっそうなんだ…知らんかった…。

じゃあこっちから結婚おめでとうとか言ったほうが良いか…いや私の式の話って終わったの!?

確か前に家族に紹介してきた人とは別れたって聞いたし結婚相手は私が知らない人だよな…誰だよ…。

ていうか結婚するから転職&相手地元引越しって大丈夫かよ…なんかトラブルあった時生活基盤ごと移してたら絶対大変だろ…。

ここから式の日取りについて突っ込んで相談することは気が引けて、かといって妹の結婚を祝うメッセージを送る気にもなれず返信せず放置した。

その間に「妹が式に参加しないかも」という件を結婚相手にも相談した。

仲良くないとしても冠婚葬祭くらいは普通に出席してくれても良いんじゃないの、そんな対応されるのは正直びっくりと言われた。

私もそう思う。

で、2週間程度忙殺されている間に妹の方から連絡が来た。長文メールで。

要約すると

こちらの結婚報告に祝う言葉もよこさないのは何のつもりなのか? 軽んじているにも程がある。失礼すぎて信じられない。ふざけんな

・式の予定は一応空けておくが、もし残業休日出勤があればそちらを優先するからそのつもりで

このメールを見て「いや軽んじているにも程があるのはどっちだよ!」となった。

こちとら体重が数キロ減るくらいには悩んでんだぞ!!

結婚式の出席は行けるかもわかんないしあとから仕事の予定入ったらそっちを優先するけど結婚祝いメッセージは迅速に送れよ」って本気で言ってんのか!!?

なんかもう付き合えねーわと思った。

来たくもない結婚式にこっちが頭下げて出てもらったとして何の意味があるのか。

そんな扱いされても私はあちらの結婚尊重して祝わないといけないのか。

そんなに存在不愉快ならもう関わらないほうがお互いのためだろ…。

で、最終的に「結婚おめでとう。正直今回のやり取りでこちらも相当腹に据えかねてるから式にはわざわざ来てもらわなくて構わない。そちらが式を挙げる場合も呼ばないでくれ。どうしても必要なら時以外は関わらないほうがお互いストレスじゃなくて良いと思う。返信不要」と言う意味メッセージを返し、以降一切やりとりはない(こちから着信拒否したしLINEブロックした)

正直せいせいした。

からわがまま末っ子気質家族でなければ近寄りたくないタイプだった。

(向こうもこっちを陰キャの堅物で気に食わないと思ってたろう)

ももっと良いやり方はあったのかなと思わなくもない。

多分私が譲歩して我慢したら関係は続いたかもしれない。

そうまでして繋ぎたい関係でも無かったから切ったというだけだと思うけど…。

今後顔合わせるとしたら極力険悪にはしたくないし(今更か)なるべく普通に振る舞うつもりです

2023-04-13

黙るジャニファン萎えメディア、素通りする私

ジャニーズjr告発は本当に可哀想な話であり、どうにかしてあげないといけないと、そしてこの事を見て見ぬフリをし続けた私たちにも責任があるのだと、そんな事を考えているこの頃だが、不思議なほどにジャニファンは静かだ。

正直私はジャニーズに全く疎いので分からないのだが、日本ジャニーズファンの方は沢山いるだろう。彼女ないし彼らは、どうして声を上げないのだろう? それ系のツイートのリプ欄を見ると案外、「信憑性がない」とか「昔はもっと酷かったらしい」とか、そういう、ん? となるくらい冷ややかなコメントがよく目につく。誰も当事者意識を持っていない。いや今こういう告発があるんだから、今ある問題に目を注がないでどうすんですかねと。

メディアは黙るというより、萎えているように見える。メディアというよりも、大手メディアテレビ局と言うべきか。スポーツとか政治とか或いは誰かの結婚発表も良いけど、日本エンタメが長い間知らん顔してきたこ問題に向き合わないで何が"メディア"ですかねと。

でも私も私である。すごく問題意識を感じているなら行動するべきなのに、日々の仕事忙殺されて(4月エグい)、そういうツイート記事が出てきてもすっと指で下へ送ってしまう。素通りしている私だってこの現状への加担者だ。

こんな時私は思う。『誰かどうにかしてくれ』。でも冷静に考えれば、このセリフは多分全員思っている。ジャニファンも、メディアも、今回告発した元Jrの方も、多分全員思っているし、思っていた。『誰かどうにかしてくれ』。それでも何も変わらないから、元Jrの方は実名告発した。だったら次に変わるべきは誰か、何か。答えは自明である

2023-04-10

クソみたいな職場だけど「え?こんな雑な仕事しても許されるんだ?」という新鮮な驚きと、「誰の得にもならない仕事忙殺されると心って死ぬんだな」という得難い経験を得たのは、弁当に炙ったコオロギを入れられて食えと強制されるイジメに比べたら良かったと思う

2023-03-19

CHAT GPTに教えてほしいこと

人間かいカス能力や行動のついでに相手人格批判したり、逆にそうなるのを恐れて何も言えなくなるかのどちらかに偏りがちだ。

自身も今現在この増田の中で「人間かいカス」と罵倒してしまっている。

ろくでもない癖がついている。

これは今まで出会ってきたインストラクター教師がそうだったからとしか言えない。

説明不足だから伝わらないことに対して「なんで伝わらないんだ?」と言うのだから溜まったものではない。

復習の手段を与えずに「これぐらい一発で覚えろよ」と言う。

ふざけるな、と。

だがそんなカス生物であっても、ある程度機械的に教えられる内容についての教育であれば無駄罵倒修飾を加える余裕もなく既存記号的な教育内容に忙殺されてくれる。

そうでない分野においてこそAIには進歩してもらいたい。

英会話

習字

・体育

コミュニケーション

議論

生活管理

性教育

このあたりがとりわけ人間特有の駄目な部分が目立つ。

頑張ってくれ

2023-03-13

母さんがガンで死んだ(追記

から連絡があり、母さんの体調が悪いこと、癌の可能性もあることを知らされる。母さんは自分意志でがん検診は受けていなかったから、不安を感じつつも、「姉は大袈裟からなー」と、大ごとになるとは思っていなかった。

ただ、残念ながら婦人科系の癌だった。コロナ禍ではあったものの、運良く地域の基幹病院入院することができ、溜まっていた腹水を抜いてもらったり、検査をしたりと、色々と処置をしてもらったらしい。

医者から一般論として「5年後にはいないだろう」という話をされたが、「医者は短めに言うんだろうな」と、前向きに捉えようとした。仕事の帰り、一つ手前の駅で降りて、歩きながら母さんに電話した。

「そうじゃないかと思ってたから、分かってスッキリしてるよ。子供たちは立派に独立して、みんな家族もいるし、私は思い残すことはないから。」

とサラッと話していた。なんとか気丈に話そうとしたが、涙が出た。帰宅し、妻に報告したら、また涙が出た。祖父を癌で看取った妻は「そんな簡単に亡くなりはしないよ」と、怒っていた。彼女なりに励ましてくれてたんだろう。

「何で癌で人が死ぬのか」ということすら知らないことに気づいて、いくつかの本を読んで、「多臓器不全で死ぬ」ということを今さらながら知った。

翌月、帰省すると、「で、何しに帰ってきたの?」と、とぼけたことを聞かれたので「様子見にだわ」と。特段変わった様子はなく、いつもの調子

溜まっていた腹水を抜いてもらって、楽になったらしい。「しばらくは大丈夫かな」と思う。翌朝、母さんは「そのうち、『あれが最後に作ってもらった朝ごはんだったな』ってなるわよ」と軽口を叩きながら、目玉焼きを焼いてくれた。

その後の検査で、癌はそれなりに進行していて、「ステージⅢの後ろの方」と評価された。外科手術や放射線治療を行う段階にはなく、化学療法プラチナ製剤)を試してみて、癌細胞が小さくなるようであれば、外科手術や放射線治療検討しようということに。

母さんは「『髪の毛が抜けることがある』じゃなくて『絶対抜ける』って言われたわ」と笑っていた。

程なく、抗がん剤治療が開始され、母さんの髪の毛が抜けた。この頃は、抗がん剤副作用が抜ければ、食べたいものだとかも色々あったから、買いだめしといてあげたりした。

実家家族帰省して、夜遅くまで母さんも交えて酒を飲んだりもした。まだ、言葉もしゃべれなかった娘も、母さんにはよく懐いていた。

副作用に耐えながら抗がん剤治療を続けたものの、思うような効果は得られなかった。

「癌の専門医先生の方がいいんじゃないか」という思いもあり、主治医先生にも相談の上で、セカンドオピニオンを取ることにした。

その道の専門医先生2名にお話を伺いに行ったが、どちらも「うちなら治るかもよ」だとか「この治療法よりも、こっちの方がいい」なんて話は、当然なく、今診てもらってる病院で、「そのままお世話になる方が良い」とやんわりと伝えられた。

それでも、「やっぱり経験値が高い専門医先生の方がいいんじゃないか」と、先の2名の先生のうちお一人にお世話になることにした。

細かく検査もしてもらったが、「やれることは限られている。選択肢がないわけではないが、リスキーな上、効果期待値は低いので、おススメはしない。本人の希望に沿うならば、通いやすい、もともと診てもらっていた病院で改めて診てもらっては。」

とのお話があり、結局、出戻ることにした。その病院からの帰路、高速道路の大きなSAに寄った。

あなたたちが小さい頃には、旅行の度に、いつもこのSAに寄ってたのよ」と懐かしそうに話していた。

ちなみに、今でもそのSAを通過すると、その時の母さんを思い出して、なんだか泣きそうになる。

改めてもともと診てもらっていた病院に伺ったところ、事前に調整はしていたこともあってか、主治医先生は嫌な顔一つ見せず引き受けてくださり、次の段階の抗がん剤(単剤)にトライすることになった。

これ以降、段々と体力の低下、食欲不振が顕著になりだし、当初は「抗がん剤副作用かな」と考えていた。思うような効果が得られず、抗がん剤の投与を中止してから状態改善しなかった。

母さんが癌であることは、母さんの希望もあって、積極的に知らせることもせず、また隠すこともしなかったが、状況を知った遠方の親類達が揃って見舞いにきてくれたりもした。

この頃は、まだ座ってコーヒー飲むらいのことはできていて、楽しそうにお喋りもしていた。

妹が介護休業を取り、母さんの面倒を見てくれることになった。その時点では、自分のことは自分でできていたし、正直言って「早いんじゃないかな」と思っていたが、結果的には、ドンピシャタイミングだった。

死ぬまでに行きたいと言っていたスカイツリー東京結婚式に出席したので、その足でスカイツリーに行き、ビデオ通話で見てもらった。「すごいねー」と笑ってくれた。

12月下旬は、早めの冬休みを取って実家に。妹からは、体力の低下が著しいということは聞いていたが、想像よりずっと悪かった。

ベッドの脇に座って吐いてばかりいた。思っていた以上の状態言葉が出なかった。夜も眠れず、食事も摂れず、水分を摂れば吐き。かわいそうで見ていられなかった。

足のむくみもひどく、母さん曰く、頭の中は「しんどい」一色だった様子。肩をさすったり、足を揉んであげたりしかできない。足をマッサージしてあげていると、少しの間だけ、寝てくれたのが、せめてもの救いだった。

そんな中、母さんは「とても渡せそうにないから」と、お年玉と一緒に娘の七五三の祝いを渡してくれた。涙が溢れた。母さんも「湿っぽくなってごめんね。」と言いながら泣いていた。年明けも早々に再入院。あまりに辛そうな母さんの姿に、打ちのめされてしまった。

母さんの希望は、「できる限り家にいたい」だったので、妹が訪問看護段取りを取ってくれ、病院には無理を言って予定より早く退院した。この訪問看護のチームが素晴らしく、親身になって、それも超速で対応してくれた。母さんは「病院から逃げ出して正解だった」と、喜んでいた。

急遽、仕事休み実家へ。妹と交代で診る体制に。眠れず、体の置き所がない母さんは、15分おきくらいで、姿勢を変えてあげなければいけなかった。辛そうだった。

少し話ができそうなタイミングで、「今までありがとう。母さんの子どもで良かったよ。」と口に出すと、涙が溢れた。喋るのも辛く、手をあげるのもしんどいはずの母さんは「何を言ってるの。こっちのほうが、ありがとうよ。いい子だね。」と言って、頭や頬を撫でてくれた。涙が止まらなかった。

妹と交代で眠りながら看ていたが、日に日に意思疎通がとれなくなり、意識レベルも低下。せめて、苦しまず、穏やかに逝かせてあげたいと、鎮静剤の量も増やしていった。眠る時間が増え、顔をしかめる頻度も少なくなり。

「母さん、先に横になるね。また後でね。」と声をかけて寝ようとしたところ、ほとんど意識のないはずの母さんが、少し手を上げて応えてくれた。「バイバイしてんの?」と、妹と2人で笑った。

その晩、妹に「やばいかも」と起こされ、会ったときにはほとんど呼吸もなく。子供3人が揃ったところで、母さんは静かに息をひきとった。目を瞑り、とても穏やかな顔だった。皆、口々に「お疲れ様。よく頑張ったね。」と母さんの闘病生活の終わりを労った。

泣き崩れてしまうかもと思っていたが、不思議と涙は出ず、ホッとしたような気持ちになった。

訪問看護に連絡したところ、深夜にも関わらず、看護師さんが来てくれた。死亡診断は医師しかできないとのことだったが、脈拍を見たり、瞳孔を見たりして「確かに亡くなられていますね」と手を合わせてくれた。

そこからは、子供三人で、看護師さんの指示に従って、母さんの体を拭いたり服を着せたり。服は死装束じゃなく、妹が見繕ってくれていた、いつも母さんが来ていた服を着せることにした。

最後看護師さんが、母さんに化粧をしてくれると、すっかり血色が良くなって、まるで寝てるみたいだった。

看護師さんが帰られてからは、葬儀屋を探したり、段取り役割分担を話したり。葬儀屋は、空いてるところに頼むしかなかったというのが実態で、なんなら「火葬場に直送しろ」くらいのことを言っていた母さんの考えとは違ったんだろうけど、普通に葬儀屋に頼むことになった。

一旦、各自寝て、翌日以降に備えた。

翌日は午前6時の医師の死亡診断に始まり、寺や葬儀屋との調整や、親類への連絡、行政関係手続きなどで忙殺され、あっという間に通夜になった。どんな感じで動いたのか、正直、思い出せない。

覚えているのは、いつも気にかけてくれていた母さんの友達が、偶然訪ねて来られ、母さんに会って「信じられない」と泣いてくれたことと、一報を受けた母さんの義姉にあたるおばさんが寄ってくれて、母さんに会って「寝てるみたい」と泣いてくれたこと。

おばさんは「お母さんは若い頃はお父さん(自分祖父自分が小さい頃に他界。)と、喧嘩ばかりしててね。今頃、お父さんから「うるさいのが来た」って言われて、また喧嘩してるかも。」と、知らない話をしてくれた。

納棺ときには、たくさんの花と一緒に父さんの写真や、自分を含む子ども写真を納めた。

短い髪の毛の頭には、ウィッグをつけたかったんだけど、生前に「あんな高いものを燃やすなんてもったいないから棺桶には入れるな。」と言われていたので、やむなく頭はそのままに。誰が使うんだよ。マジで

葬祭会館で通夜を終え、そのままそこに泊まることにし、姉と妹は一旦、家族帰宅。酒を飲みながら待ち、時々、隣室の母さんの顔を覗きに行っては、線香をあげ、その度に泣いた。

夜中の2時になっても、誰も帰って来ず、体力的にも限界だったので、寝た。深夜に姉が、朝型に妹が戻ってきた。

翌日も葬儀火葬バタバタ。孫たちが大騒ぎしてくれたおかげ(?)で、終始、湿っぽくならずに済んだような気がする。母さんも、「あんたらねぇ」と笑ってくれただろう。

母さんが望んでいたような「火葬場に直送」じゃなくて、普通見送り方にはなってしまったけれど、許してくれると思う。

それから職場に復帰するまでは、皆で家の片付けや、クレジットカードの解約やら銀行関係やらのたくさんの事務手続き、親類縁者への連絡などを分担して対応している間に、あっという間に過ぎていった。

その間、近所の方だとか、母さんの旧来の友達だとかがたくさん弔問に訪ねてきてくれた。皆が口々に「いい写真だね」と言ってくれた祭壇の遺影は、母さんが自分で選んで、わざわざトリミングまでしていたものだったから、本人も満足してるだろう。

母さんの旧来の友達からは、母さんの若い頃の話や、その後の友人関係の話しを伺った。学生時代のことや、社会人時代のことだとか、自分が知らない母さんの一面をたくさん知ることになった。

当たり前だけど、母さんは「母」としてだけでなく、一人の人間として、たくさんの人と関係を作り、それを続けていたんだなと気付き、なんだか新鮮な気持ちになった。

そういえば、ウィッグ友達の一人で、自分もよく知っているおばさんが貰い受けてくれることになった。何度も「管理が大変だけど大丈夫?」と聞いたけど、それを踏まえて快く受け取ってくれた。

ウィッグ販売店には、その旨は連絡しておいた。弔問に来てくれた時にお渡ししたところ、母の遺影に向かって「返さないからね」と笑っていた。

思い返してみると、母さんが癌になってからというもの、母さんとは色んな話ができた。父さんのことだとか、嫁いできた経緯だとか、これからのことだとか。

癌との闘いは、とても辛かったと思うけど、近い将来確実に訪れる「死」に向かって、本人も家族も、心の整理も含めて、時間をかけて準備することができたように思う。僕は癌で死にたくないけれど、そんなふうに、ちゃんと準備をして死にたいなと思う。

母さん、ありがとう。母さんの子どもで良かったよ。

追記

たくさんの方に、暖かな言葉いただき、恐縮しておりますありがとうございました。

私自身が、母さんが癌になるまで癌のことを何も知らず、また、どのような経過を辿るのかを知らなかったので、「自分用に書いたけど、同じ境遇を迎えてたり、これから迎えるかもしれない誰かのためになるかも」と、乱文を投稿させていただきました。

野暮かなとも思いましたが、いくつかコメントいただいた内容を踏まえ、その趣旨に合うかなとも思うので、いくつか追記いたします。

母さんが癌の宣告を受けたのは、2月上旬で、翌年の1月中旬に60台後半で他界しました。10月頃まではまずまず元気でしたが、以降は段々と体力の低下が顕著になりました。12月中旬までは、体調が良ければ妹の運転ドライブに行く程度の元気さもあったのですが、食事を受け付けなくなってからは、あっという間でした。思っていたよりもずっと早い経過だったので、「もっと会いに帰ったら良かった」と思うこともありますが、「そうさせないところが母さんらしいな」とも感じています

経過は個人差が非常に大きいものだと思います。母さんよりも早い経過を辿る方もいれば、もっと緩やかな経過を辿る方もおられるでしょう。早い経過を辿ることを前提に、たくさん話し合って、準備をしておいた方が良いと思います特に、残された時間はできたら住み慣れた自宅で過ごしたいという方が多いと思うので、それができるよう、家族介護+訪問看護体制を整えられるかをしっかり考えておくべきだとも思います。うちの場合は、姉が実家比較的近くに住んでいたこと、妹が介護休業に理解のある職場環境だったこと、また、訪問看護のチームが素晴らしかたこと等、様々な要因が重なって、自宅で看取ることができました。

なお、母さんがやっていてくれた事で本当に助かったのは、エンディングノートをしっかり書いていてくれたことと、重要書類(通帳、カード年金手帳マイナンバーカード等)を整理してくれていたことです。特に、亡くなったことを誰に知らせるのかは、親類縁者ならまだしも、友人関係ほとんど分からなかったので、これがなかったら不可能でした。「私も書くから一緒に書かない?」と、提案されてみても良いと思います

長くなってしまいましたが、皆様の一助になりましたら、幸いです。皆様のコメントから、元気をもらいました。改めて、ありがとうございました。

2023-03-10

あれだけ賢くてわかっている三浦瑠麗さんが論文に専念すれば成果が出まくるに違いない

三浦瑠麗さんほどの人がメディア出演に忙殺されていたのはこの国の損失

今回の事件きっかけに本業である国際政治学研究論文執筆に集中してくれるなら

瑠麗さんであればノーベル賞も夢ではない

2023-03-08

暇な父親子供たわごと真剣になってはならない(戒め)

一言ダメなもんはダメ」でいい。

それでもわからないならひっぱたけばいい。

 

なぜか。

たいていの家庭で父親子供にかまうのは”暇なとき”に”気まぐれで”だ。

”暇”だから子供のくだらないたわごと真剣に応えてあげることが出来るかもしれない。

 

だが母親は違う。

母親は様々な家事、雑事に忙殺されながら子供の面倒を見なければならない。

そうなったとき道理のわから子供たわごとにいちいち付き合ってられないのだ。

ダメなもんはダメなのだ

 

そりゃ母親だって時間無限にあるなら子供ささやかな疑問に真剣に応えてあげたい。

自分の子供だ、かわいくないわけない。

しか現実には時間無限ではない。

一緒に悩んであげて、それで夕食が遅れれば騒ぎだすのもまた同じ子供なのだ

 

そこにたまたま時間があるときだけそういうことをする人間が来て、好き勝手されると困る。

これはとっても困る。

「パパは教えてくれたもん!」と言われても、本当に困るのだ。

そして子供がそう言うとき父親はそこにいないのだ。

 

留守番を頼むとすぐに出前を取りたがるのも困る。

出かけるとなんでもかんでも買ってあげたがるのも困る。

育児に参加しようとしてくれていることは理解しているし、感謝もしている。

でも、本音ではすごく困っているのだ。

家庭内SDGsを心がけてほしい。持続可能な開発目標だ。

 

不出来な母親かもしれない。

だとしたら本当に申し訳ないと思っている。

2023-03-05

anond:20230305120054

新人放置問題無能首切れない問題と隣接してる

無能の首切れないか仕事やすけど仕事やす奴も無能からキャパが把握できずに大量に仕事取ってきてセルフ忙殺された挙げ句

基本無能からマニュアルとか資料も作って無くて新人来てもやらせられる事無いか放置ちゃう

そして放置し続けた後にデカ仕事いきなり任せるが当然新人がこなせるわけもなくプロジェクト炎上して新人メンタル病んで辞めてまた求人出すことになる

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん