はてなキーワード: 匹敵とは
https://ff14net.2chblog.jp/archives/61882227.html
で女性の見分け方が紹介されていたが、正直言って感度が高く、特異度が低いのでまるで役に立たない
そこで、本当の見分け方を紹介しよう
といっても、極までしか言ったことがなく、固定は組んだことがないので、経験談で話す
なお、女性といっても定型発達の女性と会ったことがないので、あくまで精神疾患のある女性限定であることは心にとめておいてほしい
耽美BLでググるとわかるが、なんとなく美形っぽいけど、しつこい感じのキャラクターの作り方をしていることがある
かかわった女性で水着やブリーフなどの肌を見せる装備を積極的にしてるのをほぼ見たことない
ある装備が新しく出ても露出が多いという理由で着ないことが多い
逆に露出はそこまでなく、ff14でいうと、ネオイシュガルディアン、ウィンターセーター、ウィスパーファインウール、クレセント、レベルコート、デモンアタイアなど比較的露出が少ないものを着こなしてることが多い
なお、腐属性の付く人だと男性キャラでは〇〇出汁などで肌を見せることは意外とあるので、あくまで女性キャラクターを使ったとき限定ではある
出会いを誘ってもすぐには会おうとしない
タイミングによってはそのまま関係が途切れるし、距離の詰め方を間違えたら、そのまま関係が途切れたことも何度かあった
あと、超絶上から目線だし、セクハラ(ここでは話しかけたりデートに誘ったり)しようものなら、負の性欲をいかんなく発揮して、権力者をうまく動かして、追い出しにかかるぐらいは平気でする
さらすときに出会い厨などととにかく馬鹿にするし、されされた奴がどうなろうか気しないことが非常に多い
https://x.com/Clockwork_Wiz/status/1847042635216863539
気持ち悪ぅ…
ぐらいのことは平気でいう
集まれどうぶつの森、ff14の無人島、ハウジングなどデザインが好きな人が割と多い
あと、夢小説を書いてる人もちらほらいたし、リヴリーアイランドもわりとやっていたりする
むろん、男性でもここら辺をやってる人はいて、小説だと意外にいるが、ハウジングなど何かを置くことにはまる人は意外と少ない印象を受ける
女性は色のセンスがあると一般的にあるといわれているが、確かにそれはあると思う
むろん、男性でもおしゃれな人はおしゃれだが、女性とは色の使い方が違う感を受ける
言葉ではうまく説明できないので、谷口美佳などと検索して、色の使い方を何となく覚えたほうが手っ取り早いと思う
あと、Xだとフォントの使い方がうまい人が割といたり、SSもかなり凝ってたりする
たまに外れることがある
なお、LGBTのGの似たような色遣いをするので、運悪く引っかかることがある
男厨と出会った記録を何個か作っておけば、女性から出会い厨とみられる確率は下がり、逆に社交的な人といういい評価がつくことがある
出会い厨は非モテのシグナルですが、社交的な人というのはモテのシグナルである
なお、ff14で出会える女性はユールモアにでてくるふくよかな人が割といる
それは覚えておいたほうがいい
天帝アベによって引き起こされた未曾有の政治テロによって日本は完全に壊れてしまったよ。
カルト団体は国家と密接に繋がり、多くの家族を路頭に迷わせた。
公文書は偽造することが当たり前になり、日本という国におけるモラルの底は抜けた。
目先の税収をポッケに入れることしか考えない連中のために経済は完全に手名。
警察権力は取調室で恐喝を繰り返して冤罪によって多くの捜査を打ち切り多くの犯罪者が野放しに。
この国は完全に壊れてしまった。
壊れてしまったこの国が生まれ変われそうな転機を俺達はずっと待っているんだ。
その転機となるなら、多少の暴力革命には目を瞑りたくもなるというもの。
すべての国民が一人分の兵力を持っていて、自家用車に火薬を満載して突撃すれば上級国民の一団さえも脅かせるだけの力を持っていることを思い出して欲しい。
天帝アベが軽んじてきた一人一人の下級国民の持つ人権と戦闘力を軽んじるな。
https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/708/092708_hanrei.pdf
ある者の名誉感情を損なう行為は、社会通念上許される限度を超える侮辱
行為であるといえる場合に、上記の者の人格的利益を侵害するものとして、
不法行為法上違法となると解するのが相当である(最高裁平成21年(受)第
609号同22年4月13日第三小法廷判決・民集64巻3号758頁
これを本件についてみると、前記前提事実、証拠(甲1の1、甲5、8、
15、16、乙2)及び弁論の全趣旨によれば、本件投稿1は、原告に関連
する掲示板において、本件発信者が、原告が33歳であるという事実を摘示
した上、その年齢を考えると、原告が「ナイフ舐める」や「ぶっ殺してやり
たい」と発言するのをやめた方がいい旨の意見を述べるとともに、「普通に
キモいよ」や「自分の年齢考えて!」という意見を述べたものであることが
認められる。
上記認定事実によれば、「ナイフ舐める」や「ぶっ殺してやりたい」とい
う原告の発言は、それ自体不穏当なものであることは明らかであるから、当
該発言に対するものに限れば、当該発言を戒めるものとして、「普通にキモ
いよ」や「自分の年齢考えて!」という意見を述べることが、社会通念上許
される限度を超える侮辱行為であることが明らかであるということはできな
い。
したがって、本件投稿1は、原告の名誉感情を侵害するものとして不法行
為法上違法となることが明らかであるものと認めることはできない。
中島基至
開示した側が不穏当な発言をしている場合、「普通にキモいよ」や「自分の年齢考えて!」という意見を述べることが社会通念上、相当とされているようだ
キモイという部分に関して言えば、魂の殺人にも匹敵する、強度の侮辱なので社会通念上相当とするのはおかしいやろ
なぜ、こんなことになった…
総選挙が近く各党公約、マニフェストを発表するが政権獲れない党にとっては実現手段がなければ子供銀行券以外の何物でもない。なので各党の政策手段をまとめてみた。
政権を担って政策実現する責任を負うので公約は文字通り約束となる。
候補者を十分に擁立して自民党と対峙する姿勢は見せている。今回早期解散で候補者調整を封じられているので厳しいがそれでも政策を実現する気があることは確実に言える。万が一政権がとれちゃった場合には公約が約束となる
自民党と密接に連携して連立政権を担うことで政策を実現している。自民との力関係で断念せざるを得ないものもあるがクーポンや軽減税率などの(悪しき)政策をきっちり飲ませてきている。
候補者数は立民、維新に匹敵する。選挙だけを考えれば現実的には無駄撃ちだが、候補者調整カードを使って立憲民主と交渉して政策を飲ませる、また立憲共産党と揶揄されるように枝野ら左派に寄生して一部政策を実現しようとする意志だけは見られる
与党に協力する引き換えにトリガー発動など自党の政策を飲ませる取引を行って公約を実現する戦略で実際に行っている。
政策の幅が狭く公約自体が少ないので自党の主張と近い与党や巨大野党に是々非々で協力することで政策実現を目指しており寄生される側にとっても都合が良く共生できている
与党はもとより野党しかも左派政党にまで喧嘩を売り全方面を敵に回しており、誠実に公約実現しようとする意志が見られない。金儲けの手段として政党運営するならとっとと消えてほしいが筆者も勉強不足なので公約に掲げている甘い話をどうやって実現するのか知っている方は教えてほしい。
旧N国はワンイシュー政党として政策実現を目指す姿勢がはっきり見られた。現在もその姿勢は見られるが薄まりすぎたのでこっちに分類した。
銀灰の幻影のザクとジムが叩かれてるけど、今からでもなんとか間に合いそうな範囲で設定考えた
改定案その1
税金の関係で車体番号が使い回されているが、中身はムーバブル・フレームにて新造されている。
同時にジェネレーターも型番が同じではあるがもはや別物といって良いレベルの改造品が搭載されているが、車検場で怪しまれないために外装のみそのまま流用しており、車検証の記載も全天周囲モニターやリニアシート等の近代改修のみに留められている。
そのため第2世代モビルスーツとしての性能を発揮できる機体となっている。
改定案その2
全天周囲モニターやリニアシート等の近代改修に加え、ビーム兵器をドライブできるよう最新型のジェネレーターを備えたバックパックに交換されている。
それに伴い推進系も見直され、宇宙世紀0096年時での量産機に匹敵する推力を得ている。
統合整備計画の副産物としてホバー移動も可能な機体ではあるが、基本設計の古さ故に限界値は相応といえる。
以下追加募集
六
https://anond.hatelabo.jp/20241001172740
ベルが鳴って、講師は教室から出ていった。三四郎はインキの着いたペンを振って、ノートを伏せようとした。すると隣にいた与次郎が声をかけた。
「おいちょっと借せ。書き落としたところがある」
与次郎は三四郎のノートを引き寄せて上からのぞきこんだ。stray sheep という字がむやみに書いてある。
「なんだこれは」
「講義を筆記するのがいやになったから、いたずらを書いていた」
「そう不勉強ではいかん。カントの超絶唯心論がバークレーの超絶実在論にどうだとか言ったな」
「どうだとか言った」
「聞いていなかったのか」
「いいや」
与次郎は自分のノートをかかえて立ち上がった。机の前を離れながら、三四郎に、
「おいちょっと来い」と言う。三四郎は与次郎について教室を出た。梯子段を降りて、玄関前の草原へ来た。大きな桜がある。二人はその下にすわった。
ここは夏の初めになると苜蓿が一面にはえる。与次郎が入学願書を持って事務へ来た時に、この桜の下に二人の学生が寝転んでいた。その一人が一人に向かって、口答試験を都々逸で負けておいてくれると、いくらでも歌ってみせるがなと言うと、一人が小声で、粋なさばきの博士の前で、恋の試験がしてみたいと歌っていた。その時から与次郎はこの桜の木の下が好きになって、なにか事があると、三四郎をここへ引っ張り出す。三四郎はその歴史を与次郎から聞いた時に、なるほど与次郎は俗謡で pity's love を訳すはずだと思った。きょうはしかし与次郎がことのほかまじめである。草の上にあぐらをかくやいなや、懐中から、文芸時評という雑誌を出してあけたままの一ページを逆に三四郎の方へ向けた。
「どうだ」と言う。見ると標題に大きな活字で「偉大なる暗闇」とある。下には零余子と雅号を使っている。偉大なる暗闇とは与次郎がいつでも広田先生を評する語で、三四郎も二、三度聞かされたものである。しかし零余子はまったく知らん名である。どうだと言われた時に、三四郎は、返事をする前提としてひとまず与次郎の顔を見た。すると与次郎はなんにも言わずにその扁平な顔を前へ出して、右の人さし指の先で、自分の鼻の頭を押えてじっとしている。向こうに立っていた一人の学生が、この様子を見てにやにや笑い出した。それに気がついた与次郎はようやく指を鼻から放した。
「おれが書いたんだ」と言う。三四郎はなるほどそうかと悟った。
「ぼくらが菊細工を見にゆく時書いていたのは、これか」
「いや、ありゃ、たった二、三日まえじゃないか。そうはやく活版になってたまるものか。あれは来月出る。これは、ずっと前に書いたものだ。何を書いたものか標題でわかるだろう」
「うん。こうして輿論を喚起しておいてね。そうして、先生が大学へはいれる下地を作る……」
「いや無勢力だから、じつは困る」と与次郎は答えた。三四郎は微笑わざるをえなかった。
「何部ぐらい売れるのか」
与次郎は何部売れるとも言わない。
「まあいいさ。書かんよりはましだ」と弁解している。
だんだん聞いてみると、与次郎は従来からこの雑誌に関係があって、ひまさえあればほとんど毎号筆を執っているが、その代り雅名も毎号変えるから、二、三の同人のほか、だれも知らないんだと言う。なるほどそうだろう。三四郎は今はじめて与次郎と文壇との交渉を聞いたくらいのものである。しかし与次郎がなんのために、遊戯に等しい匿名を用いて、彼のいわゆる大論文をひそかに公けにしつつあるか、そこが三四郎にはわからなかった。
いくぶんか小遣い取りのつもりで、やっている仕事かと不遠慮に尋ねた時、与次郎は目を丸くした。
「君は九州のいなかから出たばかりだから、中央文壇の趨勢を知らないために、そんなのん気なことをいうのだろう。今の思想界の中心にいて、その動揺のはげしいありさまを目撃しながら、考えのある者が知らん顔をしていられるものか。じっさい今日の文権はまったく我々青年の手にあるんだから、一言でも半句でも進んで言えるだけ言わなけりゃ損じゃないか。文壇は急転直下の勢いでめざましい革命を受けている。すべてがことごとく動いて、新気運に向かってゆくんだから、取り残されちゃたいへんだ。進んで自分からこの気運をこしらえ上げなくちゃ、生きてる甲斐はない。文学文学って安っぽいようにいうが、そりゃ大学なんかで聞く文学のことだ。新しい我々のいわゆる文学は、人生そのものの大反射だ。文学の新気運は日本全社会の活動に影響しなければならない。また現にしつつある。彼らが昼寝をして夢を見ているまに、いつか影響しつつある。恐ろしいものだ。……」
三四郎は黙って聞いていた。少しほらのような気がする。しかしほらでも与次郎はなかなか熱心に吹いている。すくなくとも当人だけは至極まじめらしくみえる。三四郎はだいぶ動かされた。
「そういう精神でやっているのか。では君は原稿料なんか、どうでもかまわんのだったな」
「いや、原稿料は取るよ。取れるだけ取る。しかし雑誌が売れないからなかなかよこさない。どうかして、もう少し売れる工夫をしないといけない。何かいい趣向はないだろうか」と今度は三四郎に相談をかけた。話が急に実際問題に落ちてしまった。三四郎は妙な心持ちがする。与次郎は平気である。ベルが激しく鳴りだした。
「ともかくこの雑誌を一部君にやるから読んでみてくれ。偉大なる暗闇という題がおもしろいだろう。この題なら人が驚くにきまっている。――驚かせないと読まないからだめだ」
二人は玄関を上がって、教室へはいって、机に着いた。やがて先生が来る。二人とも筆記を始めた。三四郎は「偉大なる暗闇」が気にかかるので、ノートのそばに文芸時評をあけたまま、筆記のあいまあいまに先生に知れないように読みだした。先生はさいわい近眼である。のみならず自己の講義のうちにぜんぜん埋没している。三四郎の不心得にはまるで関係しない。三四郎はいい気になって、こっちを筆記したり、あっちを読んだりしていったが、もともと二人でする事を一人で兼ねるむりな芸だからしまいには「偉大なる暗闇」も講義の筆記も双方ともに関係がわからなくなった。ただ与次郎の文章が一句だけはっきり頭にはいった。
「自然は宝石を作るに幾年の星霜を費やしたか。またこの宝石が採掘の運にあうまでに、幾年の星霜を静かに輝やいていたか」という句である。その他は不得要領に終った。その代りこの時間には stray sheep という字を一つも書かずにすんだ。
「どうだ」と聞いた。じつはまだよく読まないと答えると、時間の経済を知らない男だといって非難した。ぜひ読めという。三四郎は家へ帰ってぜひ読むと約束した。やがて昼になった。二人は連れ立って門を出た。
「今晩出席するだろうな」と与次郎が西片町へはいる横町の角で立ち留まった。今夜は同級生の懇親会がある。三四郎は忘れていた。ようやく思い出して、行くつもりだと答えると、与次郎は、
「出るまえにちょっと誘ってくれ。君に話す事がある」と言う。耳のうしろへペン軸をはさんでいる。なんとなく得意である。三四郎は承知した。
下宿へ帰って、湯にはいって、いい心持ちになって上がってみると、机の上に絵はがきがある。小川をかいて、草をもじゃもじゃはやして、その縁に羊を二匹寝かして、その向こう側に大きな男がステッキを持って立っているところを写したものである。男の顔がはなはだ獰猛にできている。まったく西洋の絵にある悪魔を模したもので、念のため、わきにちゃんとデビルと仮名が振ってある。表は三四郎の宛名の下に、迷える子と小さく書いたばかりである。三四郎は迷える子の何者かをすぐ悟った。のみならず、はがきの裏に、迷える子を二匹書いて、その一匹をあんに自分に見立ててくれたのをはなはだうれしく思った。迷える子のなかには、美禰子のみではない、自分ももとよりはいっていたのである。それが美禰子のおもわくであったとみえる。美禰子の使った stray sheep の意味がこれでようやくはっきりした。
与次郎に約束した「偉大なる暗闇」を読もうと思うが、ちょっと読む気にならない。しきりに絵はがきをながめて考えた。イソップにもないような滑稽趣味がある。無邪気にもみえる。洒落でもある。そうしてすべての下に、三四郎の心を動かすあるものがある。
手ぎわからいっても敬服の至りである。諸事明瞭にでき上がっている。よし子のかいた柿の木の比ではない。――と三四郎には思われた。
しばらくしてから、三四郎はようやく「偉大なる暗闇」を読みだした。じつはふわふわして読みだしたのであるが、二、三ページくると、次第に釣り込まれるように気が乗ってきて、知らず知らずのまに、五ページ六ページと進んで、ついに二十七ページの長論文を苦もなく片づけた。最後の一句を読了した時、はじめてこれでしまいだなと気がついた。目を雑誌から離して、ああ読んだなと思った。
しかし次の瞬間に、何を読んだかと考えてみると、なんにもない。おかしいくらいなんにもない。ただ大いにかつ盛んに読んだ気がする。三四郎は与次郎の技倆に感服した。
論文は現今の文学者の攻撃に始まって、広田先生の賛辞に終っている。ことに文学文科の西洋人を手痛く罵倒している。はやく適当の日本人を招聘して、大学相当の講義を開かなくっては、学問の最高府たる大学も昔の寺子屋同然のありさまになって、煉瓦石のミイラと選ぶところがないようになる。もっとも人がなければしかたがないが、ここに広田先生がある。先生は十年一日のごとく高等学校に教鞭を執って薄給と無名に甘んじている。しかし真正の学者である。学海の新気運に貢献して、日本の活社会と交渉のある教授を担任すべき人物である。――せんじ詰めるとこれだけであるが、そのこれだけが、非常にもっともらしい口吻と燦爛たる警句とによって前後二十七ページに延長している。
その中には「禿を自慢するものは老人に限る」とか「ヴィーナスは波から生まれたが、活眼の士は大学から生まれない」とか「博士を学界の名産と心得るのは、海月を田子の浦の名産と考えるようなものだ」とかいろいろおもしろい句がたくさんある。しかしそれよりほかになんにもない。ことに妙なのは、広田先生を偉大なる暗闇にたとえたついでに、ほかの学者を丸行燈に比較して、たかだか方二尺ぐらいの所をぼんやり照らすにすぎないなどと、自分が広田から言われたとおりを書いている。そうして、丸行燈だの雁首などはすべて旧時代の遺物で我々青年にはまったく無用であると、このあいだのとおりわざわざ断わってある。
よく考えてみると、与次郎の論文には活気がある。いかにも自分一人で新日本を代表しているようであるから、読んでいるうちは、ついその気になる。けれどもまったく実がない。根拠地のない戦争のようなものである。のみならず悪く解釈すると、政略的の意味もあるかもしれない書き方である。いなか者の三四郎にはてっきりそこと気取ることはできなかったが、ただ読んだあとで、自分の心を探ってみてどこかに不満足があるように覚えた。また美禰子の絵はがきを取って、二匹の羊と例の悪魔をながめだした。するとこっちのほうは万事が快感である。この快感につれてまえの不満足はますます著しくなった。それで論文の事はそれぎり考えなくなった。美禰子に返事をやろうと思う。不幸にして絵がかけない。文章にしようと思う。文章ならこの絵はがきに匹敵する文句でなくってはいけない。それは容易に思いつけない。ぐずぐずしているうちに四時過ぎになった。
袴を着けて、与次郎を誘いに、西片町へ行く。勝手口からはいると、茶の間に、広田先生が小さな食卓を控えて、晩食を食っていた。そばに与次郎がかしこまってお給仕をしている。
「先生どうですか」と聞いている。
先生は何か堅いものをほおばったらしい。食卓の上を見ると、袂時計ほどな大きさの、赤くって黒くって、焦げたものが十ばかり皿の中に並んでいる。
「おい君も一つ食ってみろ」と与次郎が箸で皿のものをつまんで出した。掌へ載せてみると、馬鹿貝の剥身の干したのをつけ焼にしたのである。
「妙なものを食うな」と聞くと、
「妙なものって、うまいぜ食ってみろ。これはね、ぼくがわざわざ先生にみやげに買ってきたんだ。先生はまだ、これを食ったことがないとおっしゃる」
「どこから」
三四郎はおかしくなった。こういうところになると、さっきの論文の調子とは少し違う。
「先生、どうです」
「堅いね」
「堅いけれどもうまいでしょう。よくかまなくっちゃいけません。かむと味が出る」
「味が出るまでかんでいちゃ、歯が疲れてしまう。なんでこんな古風なものを買ってきたものかな」
「いけませんか。こりゃ、ことによると先生にはだめかもしれない。里見の美禰子さんならいいだろう」
「なぜ」と三四郎が聞いた。
「ああおちついていりゃ味の出るまできっとかんでるに違いない」
「イブセンの女は露骨だが、あの女は心が乱暴だ。もっとも乱暴といっても、普通の乱暴とは意味が違うが。野々宮の妹のほうが、ちょっと見ると乱暴のようで、やっぱり女らしい。妙なものだね」
三四郎は黙って二人の批評を聞いていた。どっちの批評もふにおちない。乱暴という言葉が、どうして美禰子の上に使えるか、それからが第一不思議であった。
「ちょっと行ってまいります」と言う。先生は黙って茶を飲んでいる。二人は表へ出た。表はもう暗い。門を離れて二、三間来ると、三四郎はすぐ話しかけた。
「うん。先生はかってな事をいう人だから、時と場合によるとなんでも言う。第一先生が女を評するのが滑稽だ。先生の女における知識はおそらく零だろう。ラッブをしたことがないものに女がわかるものか」
「先生はそれでいいとして、君は先生の説に賛成したじゃないか」
「うん乱暴だと言った。なぜ」
「どういうところを乱暴というのか」
「どういうところも、こういうところもありゃしない。現代の女性はみんな乱暴にきまっている。あの女ばかりじゃない」
「言った」
「イブセンのだれに似ているつもりなのか」
「だれって……似ているよ」
三四郎はむろん納得しない。しかし追窮もしない。黙って一間ばかり歩いた。すると突然与次郎がこう言った。
「イブセンの人物に似ているのは里見のお嬢さんばかりじゃない。今の一般の女性はみんな似ている。女性ばかりじゃない。いやしくも新しい空気に触れた男はみんなイブセンの人物に似たところがある。ただ男も女もイブセンのように自由行動を取らないだけだ。腹のなかではたいていかぶれている」
「いないとみずから欺いているのだ。――どんな社会だって陥欠のない社会はあるまい」
「それはないだろう」
「ないとすれば、そのなかに生息している動物はどこかに不足を感じるわけだ。イブセンの人物は、現代社会制度の陥欠をもっとも明らかに感じたものだ。我々もおいおいああなってくる」
「君はそう思うか」
「ぼくばかりじゃない。具眼の士はみんなそう思っている」
「君の家の先生もそんな考えか」
「だって、さっき里見さんを評して、おちついていて乱暴だと言ったじゃないか。それを解釈してみると、周囲に調和していけるから、おちついていられるので、どこかに不足があるから、底のほうが乱暴だという意味じゃないのか」
「なるほど。――先生は偉いところがあるよ。ああいうところへゆくとやっぱり偉い」
と与次郎は急に広田先生をほめだした。三四郎は美禰子の性格についてもう少し議論の歩を進めたかったのだが、与次郎のこの一言でまったくはぐらかされてしまった。すると与次郎が言った。
「じつはきょう君に用があると言ったのはね。――うん、それよりまえに、君あの偉大なる暗闇を読んだか。あれを読んでおかないとぼくの用事が頭へはいりにくい」
「きょうあれから家へ帰って読んだ」
「どうだ」
「先生はなんと言った」
「そうさな。おもしろいことはおもしろいが、――なんだか腹のたしにならないビールを飲んだようだね」
「それでたくさんだ。読んで景気がつきさえすればいい。だから匿名にしてある。どうせ今は準備時代だ。こうしておいて、ちょうどいい時分に、本名を名乗って出る。――それはそれとして、さっきの用事を話しておこう」
言っておくが、俺が言ってるのは「アンナチュラルに匹敵する面白さのドラマ」や「オッドタクシーぐらい評価が跳ね上がったアニメ」であって、「今季一番おもしろかったのはどれ?」ってことじゃないからな。
つまり、場合によってはそれは1作もないかも知れないし、何作もあるかも知れないってわけだ。
まっ、俺の耳には「マケインの作画がカワイイ~~~」がたまに入ってくる程度だから、不作だったのかなって感じが凄いけどね。
虎に翼も皆スッカリ「持ち上げていたことが恥ずかしくなる日が来るのも遠くなさそうだしこのドラマの名前を出すのはやめよう」みたいになってきてるしね。
腐っても芸大。上手く綺麗に描こうと思えば描けるはずだけど上手く綺麗に描く気がさらさらないんだろ
彼の絵がどこか癪に触るのは
ガリレオとかニュートンのような科学史に確固たる名を刻んでいる人や、平和賞と文学賞を除くノーベル賞受賞者以外のその他有象無象の学者の研究内容というは、価値的には、
一般社会でいえば会社内でのほとんどだれでもできるありふれた日常業務をこなす程度のものなのかね?
(だからこそ、ガリレオやニュートンがいた時代にも他にも研究者はいたはずなのに、その人たちがなにをやったかなど価値がないとみなされてろくに本として語りづかれるほどの動機も形成されなかったのだろう?)
査読を通っている以上最低限の学術的な体裁と価値はあるわけだが、ニュートンレベルの研究者なら当然できることを、そんな研究に頭を使うのはもったいないからとそういう人がその研究をしない結果として、そのおこぼれを替えが利く存在としての凡庸な研究者がたまたまやっているという感じがして、その感じが日常業務をする人たちのありようと似ている気がした。
別に自分でなくてもできる研究を自分がしているということだよな。
もっとも会社で誰でもできるような雑用をしている人は、そもそも博士号取れないので、そういう意味では会社の雑用と論文執筆とは全然レベルが違うわけだが。あくまで研究者同士で比較した場合の話。
しっかりとした後継ぎがいたとしても豊臣政権は不安定だっただろうな。
少なくとも室町幕府程度には。
というのは豊臣政権というのはどういう歴史の流れをたどるにしろ、
その成立の経緯からして、
秀吉の織田政権の簒奪から天下統一の流れというのは政治的な魔術みたいなもので、
武力はもちろんだけど秀吉一流の政治的バランス感覚と調略力で無理矢理に成立させたものだ。
ゆえにその過程で既存の大大名を潰すことなく維持せざるを得ない。
第二にはスピードが命ということだ。
細かなことは天下を取ってから考えればいい(もちろんどうしたって譲れないものはあるが)
実際の歴史上でも毛利家なんて室町政権下の大内氏の領土に匹敵もしくは凌駕してるし、
徳川家は北条家の領地を受け継ぎ関東管領もしくは関東公方とも言えるような広大な関東を治めている。
そのような強力な大名がいるがゆえに極めて不安定だった室町幕府と同じような運命を豊臣政権は辿ることなっただろう。
いや、室町幕府であれば足利将軍という源氏の棟梁という「血の尊さ」ゆえの権威があったが、
どこの馬の骨ともわからない秀吉の血筋では例え摂関家を名乗ったところでそこに遠慮を覚えるものなどいたかどうか。
秀吉が死に、その後継ぎに能力があったとしても3代4代と重ねるうちに必ず大きな反乱が起き、そのときにはもともと泥の中から生まれたような根のない豊臣家など消し飛んでいたことだろう。
15年ぐらい前にソシャゲを開発していました。プログラマ2人体制のリードでコア部分はほぼ自分が作りましたが、開発終盤はチート対策ばかり作っていました。ロジックは全部サーバー側で処理してクライアント側は表示だけ、1画面遷移毎にワンタイムトークン発行して戻るやリロードすると即無効、API直アクセスもまず通らない仕組み。基本をやってるだけですが決済システム基準に匹敵するガチセキュリティでした。おかげでチートに悩まされることはありませんでしたが、ゲームは人気が出ず半年で終了しました。セキュリティガチガチに作り込む作業は泥棒との知恵比べみたいで楽しくて、達成感があり自分の成功体験の一つとなっていますが貧乏です。