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はてなキーワード: 幾何学とは

2021-05-14

anond:20210514185243

幾何学単位系の物理量を元にした場合、速度は身長(長さを置き換えたもの)との関係がなくなるという考察がある。そのため、トラック種目やマラソン選手においては、身長による有利・不利はないと考えられるという。

だってさ。だけど筋肉の質とか競技に打ち込める環境とかの差は確実にあるな。すべてが努力ではないわな。

2021-04-18

エヴァンゲリオンを乗り越えて、あるいはその手前で

 お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ。という言葉が、自分身体を上から下に駆け抜け、僕はそれで、頭から血が抜けていったように感じた。その言葉は、ある意味では間違っていなかった。けれど、間違っているといえば、全面的に間違っていた。

 目を凝らしても見えてくるのはパソコンの画面と荒れ果てた部屋しかない。右手の小指と薬指がその付け根にかけて少し痺れている。特にキーを叩いていたわけではない。パソコンの画面をつけて、何をしようかと思っていただけだ。すると、僕に言葉がやってきた。それは僕が望んだ言葉ではなかった。この暗い部屋は、僕が望んで生まれものだった。この荒れ果てた部屋は、僕がどうしてか生み出したものだった。あの言葉は、ただ、とても嫌いな言葉だった。

 望む、望まないなんてことを考えたことはほとんどなかった。あるといえば、望まないことばかりだ。いろんなことが嫌だ。特に、望むことは何よりも嫌だ。自分が何かを望んでいると思うだけで気分が悪くなってくる。自分が何かを望まなければ生きていけないのだとしたら、死にたくなる。何も望みたくない。何も望まれたくない。そうして僕はこの場所を作った。僕が今望んでいること? それには答えられない。ただ一本の煙草が吸えたらいいと思っているだけだ。それが望みなんて大きなものに含まれるのだとしたら、今すぐにでも僕は首を吊ってやる。セブンスターソフトは残りわずかだ。一本取り出して、口に咥えた。火を付けずにパソコンの画面を見た。

 さっきまではTwitterホームが映っていたが、僕はもう少し孤独になりたくて、ウインドウを閉じた。デスクトップ画面には、雑多なファイルが、まるでこの部屋みたいな雑駁さで並んでいる。それの後ろには描かれた美少女アニメ美少女なのかどうかはわからない。インターネットで見つけた、絵の美少女だ)が憂鬱げに体育座りをしている。彼女右手には安全剃刀が持たされている。左腕にリストカットの痕はない。安全剃刀は文字通り安全なのだ少女の足元には薬瓶が転がっていて、その転がる移動を堰き止めるように、本が置いてある。フェルナンド・ペソアの本らしい。表紙の白い部分には血痕のようなものが伸びている。

 灰を落としてみると、煙草の1/3はなくなっていた。僕は考えごとをする前に、なにかと準備運動必要みたいだ。考えるべきことというのは、僕の身体を駆け抜けて行った言葉についてだ。

 僕は「望む」なんていう大掛かりなものが嫌いだ。望むとも、望まざるとも、嫌いなものは嫌いだ。だが、そこにばかり注目していては次の文がわからない。次に進む。すると、それがあらわれているという。

 それがあらわれている。それはお前が望んだものだ。

 というのであれば、僕はわかるような気がする。まずはじめに「あらわれ」があって、その説明、あるいは定義けがされる。これは、わかる。あると思う。いや、あるべきなのだ自分がいまどうして存在しているか? こうして暗い部屋で、食事に使って洗わないままで転がっている食器や、ゴミの類いが転がっている、この雨戸が閉められた部屋で、僕の身体は、パソコンは、煙草は、まず、「ある」。そして僕がその「あらわれ」を何らかの形で受け取る。受け取ったものには、それ相応の制限がある。それが説明であり、定義でもある。こうして抽象化すれば、わかる話だ。話がわからなくなっているのは、そこに「望む」という言葉が出てきているからだ。煙草を灰皿にすりつぶした。

「こうしていても埒があかない」

 そう呟いた。こう言ったところで、あの言葉が離れていくわけでもなく、これから行動をとったところで、あの言葉が離れていくわけではないだろう。精々気晴らしにはなるだろうが、自分の中にある嫌悪感がぢくぢくと膨れていくか、いつの間にか消滅しているか、そのどちらかだ。経験的に、後者の方がよくあることだ。いつの間にか消滅するには、原理的に時間必要から

 家を出ると小雨が降っていた。庇の外に左手をかざすと、ほんとうに細やかに、少ない量の水が手のひらに当たった。深い青空全国的に深夜であることを告げていた。振り返って家に鍵をかけてから、僕は肺にあるどんよりした空気を深い青の空気と入れ替えた。まるで僕の肺が一つの世界になっているみたいに青い深夜だった。その世界は二つあった。そのうちのどちらかに、隣部屋のお風呂匂いが流れ込んできた。歩き出した。傘はいらないだろう。煙草お菓子を買ってくるだけだ。

 思った通り、雨ざらし階段はそれほど濡れていなかった。足を滑らせる心配はなさそうだし、きっと降りはじめてすぐなんだろう。階段を降っていくと、

「お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ」

 という、声がした。言葉ではなく、声がしたのだ。階段を降りている感覚が薄れて、ゲシュタルト崩壊してしまった。階段構成する線と線の繋がり、それがなす直角と、段差、線の全てが空白もしくは混沌世界に放り込まれた。ポケットに入れていた鍵は、僕の拳から飛び出すことなく、音を立てることもなかった。目を閉じた。「うわあ」と思った、その頃にはもうすでに階段の一番下まで辿り着いていた。でも服は汚れてしまった。階段から転げ落ちたのだ。頭の裏、腕の曲がらないところ、脚の曲がるところ、何より腰が傷んだ。それから遅れて左手に妙な感覚があった。座り込んだまま、左手を開いてみると、家の鍵を強く握りすぎたからか血が出ていた。鍵に何かキーホルダーをつけていたわけではないから、純粋に鍵で傷ついたのだ。親指の付け根に小さな切り傷が付いていた。思ったより血が出てくる。なんとなく、右の人差し指中指でそれを拭い、右の頬に付けてみた。この、なんとなくの一連の動きは、シネマスコープの中に映し出されているといいな、と思った。身体中が痛かったけど、おもしろかったから、よかった。僕は立ち上がることにした。雨は本当に少しだけ降っている。

 ここからコンビニに行こうとしている。それなりに汚れてしまったが、仕方がない。自転車を見た。自転車に乗って行こうか、いや、この程度の濡れ具合で滑って転んだのだ(たとえ変な声が聞こえてしまたからといえど。またあの変な声が聞こえないとも限らない)、大事をとって、あと気晴らしのために歩いていくことにしよう。自転車を金網越しに見た。僕は歩いてコンビニに向かう。決めたからだ。ぶらぶらさせていた右手を鼻の前にかざして、匂いを嗅いだ。鉄くさく、砂っぽかった。これでコンビニに向かおうとしているのだから、笑えてくる。いや、これは気晴らしにすぎない。コンビニ店員も、適当事情を察してくれるだろう。コンビニ店員は本当に飲み込みが早いから、わかってくれるはずだ。

 そんなことを考えていると、下には列車が通る小さな橋に辿り着いた。水色の塗装ははげかけているが、子供が手すりで遊んでいて怪我をするほどではない。おしゃれみたいに朽ちている。その下では電車が通る。橋の真ん中に辿り着いて、ここから落ちたら死んじゃうだろうと思った。いや、生きちゃう? 電圧注意と書いてあるから、落下して骨が折れたり、死んじゃう前にびりびりっと身体破壊されてしまうかもしれない。それにいま僕は濡れている。電気はよく通ることだろう。でも、痛そうだ。さっきの落下でさえ痛く、血を流してしまったのだ。僕というのは風船みたいに壊れてしまときには、弾けるように壊れてしまう。そして、壊れてしまうと、びっくりするし、うるさい。毎度この橋を通るとこんなことを考える。死ぬことはないだろうとは思うが、死んでいいかもしれないと思う。そして、橋の真ん中で線路を眺めるのをやめ、先に進もうと体勢を変えると、昼間子供達がよく遊んでいる公園が見えてくる。深夜の公園だ。いやらしいことを考えないわけではない。でも、重要なのは、いやらしいことを考えたその時には、もうすでに水色の手すりから離れて、コンビニに向かって歩きはじめていることだ。

 公園に面した道路を進むとコンビニがある。だからコンビニに向かうまで、橋の上、橋の下り、道路、と少なくとも三つの視点から公園を眺めることになる。意図して見ないときもあるが、この場所から見た公園をその時に考えてしまっているから、大体いつもみているようなものだ。道路に面している側には遊具はない。公衆トイレがあって、それを二本程度の灯りが照らしている。公衆トイレほとんど立方体の形になっていて、二つの光源から伸びるそれの姿は、三つの視点、どこからみても美しい。道路から見たとき前景に公衆トイレがあると、その後景にブランコがあって、その間くらいに滑り台がある。ジャングルジム砂場公衆トイレに隠れてしまう。

 今日こうして家を出てきて、コンビニに向かっているのだけれど、いつもは見かけない、変な影が三つの視点全てにあらわれているのを見た。人影というには小さく、あまり動いていない。でも横に長いわけではないから、犬や猫の類いではないと思われる。霊でも無さそうだ。霊に影があったら、僕はその霊と仲良くできるだろう。

 よくわからないその影は少し揺れているだけで、歩いたりしている様子ではない。ブランコ周辺でただ揺れている。こういうのはあまりない。不審な影を見かけることはよくあるが、それはその人物不審から影も不審に見えるのであって、影が独立して変な雰囲気を纏っているのはなかなかない。それに、徹底して影の主が見えてこないというのも、変な話だ。影しか見えない。特に怖がることはなかったが、

「変だなあ」とは思っていた。そのまま、コンビニへ向かった。

 その前に、円柱状の灰皿に吸い寄せられていった。右ポケットには忘れずにセブンスターソフトと、ジェットライターが入っている。ジェットライターは素晴らしい。片手で着火できるというだけで、なんだかカッコいい感じがする。喫煙にかっこよさを求めたことはないけれど。客観的にそう思う。絵になるというか。

 セブンスターを咥えて、右ポケットからジェットライターを取り出して、先端に火を付ける。ゆっくり吸う。強く吸うと美味しくない。けれど今は若干の湿気があるから、どちらにしろ美味しいのかもしれない。

 煙草を吸っていると、気分がいい。家から出てすぐ深夜の空気を吸ったように、身体の中の空気を違う空気で入れ替えているように感じる。手軽に自由を手に入れてるような気がする。これが自分の望んだものなのだと言われたら、認めてしまうかもしれない。この一本の煙草が僕の自由に繋がっているなんて、ちょっと詩的だ。けれど……

 お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ。

 これはどういうことだったんだろう。

 こと?

 あれははじめ、「言葉」として僕の身体に降りかかってきた。「言葉」が身体を貫くような感覚は、実はよくあることでもある。だからそれはいい。問題はその「言葉」が「声」になって聞こえてしまったということだ。「声」になって聞こえたということは、誰かがそれを喋ったのだ。あのとき、僕の近くには誰もいなかったから、僕の「言葉」が「声」に聞こえてしまった(?)ということなのかもしれない。つまり幻聴のようなものだ。幻聴ということは、幻? 幻には思えなかった。なぜなら、まずはじめに「言葉」が降りかかってきたからだ。幻にふさわしいのは、何の予兆もなく、何の脈絡もない「声」が聞こえてくるということではないのだろうか。あるいは、僕を貫いた「言葉」は「幻の声」を予知していた、とか。ファンタジーじみてきた。同時に自分精神的におかしいと思われる(思われてしまう)ことを毛嫌いしていることに気づいた。言葉に則して物事判断している。まるで、そうしないと生きていけないように。セブンスターは半分になっている。そうしないと生きていけないということは、僕は「言葉に則して物事判断することを望んでいる」のかもしれない。それのあらわれとして、部屋があんなことになっているのかもしれない。数日間シャワーの浴びていない自分がいるのかもしれない。言葉に則して物事判断することを望むというのは、ここまで代償が必要なんだな、とひとりごちて、笑った。口から煙草の煙が飛び出た。

 コンビニでは煙草お菓子を買った。煙草はいものセブンスターお菓子適当チョコ、なんだか寝付きが良くなるらしいチョコがあったからそれと、イカのゲソを買った。ゲソを買うとビールに手を伸ばしそうになる。でも僕はビールはあまり好きではないから、好きなのはゲソとビールという組み合わせだけだから、やめることにする。結構そこで戸惑う。けど、ビール自分には必要のないものだ。煙草チョコイカのゲソは、自分必要ものだ。

 帰り道、公園が見えてきた。あの影はまだ居るだろうか? 僕としてはいないほうがいい。帰りは行きと違って、目に入ってくる視点が二つなくなっているからだ。橋の下りと、橋の上では、振り返らない限り公園の姿を捉えることができない。公園の姿を素で確認できるのは、今、この公園に面した道路でだけなのだ。だからこそ、ここでしっかりと、あの影がまだ居るかどうかを確かめ必要がある。そうしないと、公園を背にしてからが怖い。

 立方体公衆トイレが二つの光源に照らされて伸びる影の先には、ジャングルジムがあり、わずかながらジャングルジムの影も砂場に広がっている。幾何学的な影は、砂場の凹凸に習って、あまりユークリッド幾何的ではない形になっている。ブランコにはあの小さな影はなく、滑り台にも影はない。灌木を含め、公園全体を見渡してもあの小さく、揺れていた影は見当たらなかった。僕は一安心して、煙草を口に咥えた。少しだけ、雨が強くなってきた。火をつける。

 とりあえずは安心てところだろう。もともと霊とかは考えていなかったから、特に恐れることはなかったのだけれど、一応だ、一応の確認必要だと思ってだ。それから公園から目を離して歩いてみた。なぜかまた右手の小指と薬指が痺れてきた。コンビニで買ったもの左手で持っている。右手煙草を吸うために放っている。それにしてもあの影はなんだったんだろう。影があるのだから、影の主はいるのだろうが、僕はそれを見ることができなかった。するとやはり、影は独立したまま存在し続けるのかもしれない。僕の中でも。世界の中でも。

「お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ」

 という声があらわしていたものは、僕の考えていたように、ものごとの素朴な存在を認めろ、ということなのかもしれない。だからこそ、影にはその元があるとは考えなくて良いし、「声」のものも、「言葉」のように独立したツールとして、その元を探る必要はないのかもしれない。だが。

 そうしたことを伝えるのであれば、やはり「言葉」に留めておくべきではなかったのだろうか? 「声」でこのことを伝えるというのは、そのもの矛盾しているからだ。通常のものの考え方ではたどり着くことができない。「声」には人を必要とするという考えは、どれだけ複雑な回路図だったとしても、確かなものからだ。僕はそう思う。「声」独立して、僕に警鐘を鳴らしていたというのは、考えられない上に、警鐘ですらない。現状の説明を、何か「声」を使って説明する必要はどこにあったのだろう。必要? では「言葉」で表す必要はどこにあるのだろう。普遍的で、使いやすいのがキーなのだろうか。それが必然に関わっているのか。でも、こうしてみると「声」も「言葉」も大差ないように思える。すると、なぜはじめに「言葉」があり「声」が生まれたのか、が問題なのかもしれない。僕はあの言葉から逃れられていない。いまだに考え続けている。もうすぐ橋を渡り終えるというのに、家に帰ってもずっと考えてしまうのだろうか。橋の下階段に足を付けると、

「お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ!」

 明らかに声がした。それもあのときに感じた「声」ではなく、方角があり、ちゃんとした輪郭を持った声だった。だが、どこか浮世離れしている。それでも僕はびっくりした。何しろ深夜なのだ。僕は振り返った拍子に咥えていた煙草を落としてしまった。湿っていた地面に落ち、火が鎮む音がした。そこから煙が立ちのぼった。雨が止んでいた。

「お前がどう考えても何も変わらないが、お前はなぜか望むことができる。お前はそれを否定しているだろうが、それは、お前が望むことができてしまうことに勘づいていたからだ」

 橋を上ってくる音が聞こえる。人にしては軽い音だ。

「お前が何かを望んでいたとしても、それが叶うことはまれだ。まれということは、叶うこともある。お前はそういう能力を持っているのだ」

 橋の上に立って僕を心持ち見下してきたのは、高校一年生くらいの少女だった。それにしては身長が小さいし、逆光だからか影しかみえない。

 僕は思ったことを言った。

「でもそれって、僕以外の人にも言えることじゃないですか?」

 なぜか敬語が出た。

「そうなの?」

「たぶん」

 影の少女はため息をついた。マジで……と呟いていた。僕は聞き逃さなかった。

「お前が考えていることは、実は大切なことだ。これ以上ないくら大切なことだ。あまりそういうことを考える人はいない」

「そうなんですか。ちょっと煙草吸ってもいいですか」

わたしにもくれ」

 それにしてもこいつはなんなのだろうか。深夜に高校一年生くらいの少女と一緒にいて、通報とかされないのだろうか。僕は影の少女煙草を渡すために近づいたが、影の少女は、「少女」になることはなく、影の少女を保っていた。なんなのだろう?

ありがとう今日煙草が美味しい日だ。君が思ったことだよ」

「そうだったかもしれませんね」

「だが、お前には足りないものがある」

「なんでしょうか?」

 そこで少女は本当に長く時間をあけて、煙草を吸った。とても長い時間だったが、次に出てくる言葉がわからなかったから、僕は待っているという気分ではなかった。僕も僕で煙草を吸っていたのだ。

「お前は実は求められて、存在している」

「え?」

「お前はそれを拒絶している」

「そうかもしれませんが……」

「お前は求められているから、存在しているのだ。お前が求められなくなったら、存在しなくなる。死ぬとはまた違ったものなのだがな」

わたしはお前に求められて存在した。類を見ないほどひねくれたやり口だったがな」

 そういって影の少女は僕の手を取った。左手の血は止まっていて、傷になっていた。影の少女が、その手をぎゅっと握ると、傷はなくなった。影の少女は、影の少女にふさわしく、とても冷たい手をしていた。

「お前の考えていることは基本的に正しい。が、まずい考えでもある。それを警告しに来た。お前には知ってもらうことがひとつだけある。そのために来た」

 そう言うと、影の少女は地平線の向こう側に指を差した。何も見えない、と言うと、耳を澄ませ、と言われた。それに従って耳を澄ませていると、軽く、高いが地鳴りのような音が聞こえてきた。信じられないだろうが、線路中に列車が猛スピードで走ってきている。どの列車も見たことがない。ここは新幹線は通ってないだろうが、新幹線と同じくらいのスピードで走っている。だからか、電車にも見えない。謎の列車が猛スピードこちらに走ってきている。深夜なのに。どういうことなのだろうか。

「お前に足りないものは」

 影の少女は、橋の手すりに立った。そこで、影の少女少女になった。制服を着ていた。白いパンツが見えた。胸は小さく、確かにあった。ショートヘアだった。見覚えのある子だった。だが、会ったことはない。会ったことはないが、見覚えのある子だった。可愛い少女煙草を咥えたままだった。

 夜が静まりかえっていた。少女が決然と橋の手すりに立って僕を見下しながらも、夜空にはたくさんの星がきらめいていた。青い深夜は地平線見渡す限りに広がっていた。少女は僕を哀れむように見ていた。空間が張り詰めていた。それを揺らす列車の轟音。少女がふらっと動いた。

「圧倒的な喪失だ」

 制服少女は橋を飛び降りた。少女が地面にたどり着くころに、列車は飛び込んできた。衝突する。血が流される。さっきまで話していたあの謎の影は少女で、彼女飛び降り自殺をした。僕が手を伸ばした時点で、少女は見えなくなっていた。なにもかもわけがからない。僕は止められたかもしれなかったのに、影の少女から少女になったところで驚いて、何もできなかった。もしかしたら、なにもするべきではなかったのかもしれない。彼女は僕が求めたか存在したのだ。だが、彼女は自ら消滅することになった。ということは僕は彼女自殺を願ったのだろうか。彼女 Permalink | 記事への反応(0) | 11:49

2021-03-17

世界中殆どの人は議論をする必要性を感じてないから anond:20210317100909

なお大好きなプロジェクト打ち合わせコント日本語字幕も付いてるよ

The Expert (Short Comedy Sketch)

 https://youtu.be/BKorP55Aqvg 

 

舞台はある会社会議室プロジェクトを抱えたクライアント発注先のチームと打ち合わせを行っているところです。

 

登場人物 

 

 

必要なのは7本の "赤い線" で、全てが"厳密に直角"でなければなりません。いくつかは緑のインクと透明のインクを使います。できますか?」と、

のっけから意味不明なオーダーをブチこんでくるクライアント

 

"それは無理です"とアンダーソン氏が口にしようとした瞬間、

「そんなに急いで結論に飛びつく必要はないよ!」とプロジェクトマネージャーに制止される。

 

言葉を選び、"不可能に近いですね" としたアンダーソン氏に、「つまり原理的には可能だと」と笑顔クライアント

苦い表情のアンダーソン氏。

 

「赤い線が引きたいなら赤いインクを使わないと」と説明するアンダーソン氏に「青いインクだとどうなるんだ?」とボス

「それもダメです。青いインクで線を書いたら青い線になります」と答えつつ、「透明のインクとは?」とクライアント質問

「つまり……透明のインクで赤い線を引いてほしいということです」と、プロジェクトの中身を理解していない担当者が口にしそうなセリフを返すクライアント

 

仕方がないので「最終的にどういう見た目になるか説明してください」と質問を変えると、

「おいおい!アンダーソン!俺たちがどこにいると思っているんだ幼稚園か?」とプロジェクトリーダー

 

ここでボスが突然のブチ切れ。

非生産的な言い争いで時間無駄にするのはやめにしないかタスクは決まったんだ。タスクシンプルかつ明確だ。

アンダーソンは専門家として具体的な質問しろ

 

案件が無理な理由ホワイトボードで図解するアンダーソン氏。

 

「7本の線すべてを直角にするのはムリです。2本の線は直角になれますが、3本目は1本目と平行になってしまます

「これならどうかしら」とクライアントが書く三角形にアンダーソン氏は「これは三角形です」と事実を伝える。

 

ここでボスがまたも「もういい。君は混乱させすぎだ。これを遂行出来ない本当の原因はなんだ?」とブチ切れ。

幾何学です」とアンダーソン氏が事実を伝えると「無視しましょう」とクライアント

 

「我々のタスクを考えろ。たった7本だ。20本じゃない。

アンダーソン、君が専門家だというのはわかる。だがごく狭い分野だ。全体的な視点というものが欠けている」とボス

ソリューション提案してくれ!」とプロジェクトリーダーからも責め立てられるアンダーソン氏。

 

さらによくわかってないクライアントから

「線のうちひとつ子猫の形にできますか?マーケットリサーチの結果から、我々のユーザーかわいい動物が好きだということがわかったんです」と、

新たな無茶要素がぶち込まれる。

 

グダグダしたやりとりをしたあとにボスが再び声をあげる。「素晴らしい。これで全部かな?アンダーソンできるのか?できないのか?」

「え、いや、まぁ……」というアンダーソン氏の言葉

「よし決まった!会議終了!非常に生産的だった。皆ありがとう!」とボス宣言会議は終了。

  

そして帰り際に、追い打ちのムチャぶり依頼がねじまれる。

 

バルーンを膨らませる時、それを子猫の形にできますか?」というクライアントのムチャぶりに対してアンダーソン氏は……

 

2021-03-07

2021年2月はてブ匿名ブクマトップ30リスト

ついでなので匿名ブクマ工作活動とか無いのかなと思ってリストしてみた。あとで読むに似ていて特別さは感じない。

匿名ブクマブクマ匿名ブクマタイトル
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424156827%「140秒とは思えない満足感」「なぜこれだけの傑作が埋もれているのか」 崩壊した日本を旅する“最後動画配信者”のショートフィルム話題(1/2 ページ) - ねとらぼ
416193122%森氏辞任に考える 日本社会に残る無意味風習: 日本経済新聞
398143028%游ゴシック話題解説anond.hatelabo.jp
398130431%(追記あり)地味な資産運用で1億円を達成した| anond.hatelabo.jp
359133727%EXPERIENCE JAPAN PICTOGRAMS
345156222%私は一ヶ月後、この牛を殺します。〜私がヴィーガンにならないと決めるまで〜 | ロカフレ
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24284229%生活保護申請してみた | anond.hatelabo.jp


関連: anond:20210302202308

2021年2月無言ブクマがたくさん付いたエントリブコメがたくさん付いたエントリ

「■なぜかノーコメントブクマをつける奴は何が目的か」 anond:20210305165140を見て調べてみたくなったのだけど、この増田ファーストブクマセカンドブクマに限った話のようなので関係なかった。

ブコメが付かないエントリは[あとで読む]がたくさん付くエントリと似た顔ぶれ。ということはおそらくあとで読みたいのだろう。資産運用や売上などお金関係エントリが入ったのが[あとで読む]が付くエントリとは少し異なる点か。

ブコメ数が多いエントリ政治系、○○イズム系が多い。サイトとしては朝日新聞系列増田が目立つ。

2021年2月無言or匿名ブクマがたくさん付いたエントリ トップ20

無言or匿名ブクマブクマ無言or匿名ブクマタイトル
2357271587%大学の恩師に教わった、「なにがわからいか、わからない」とき質問のしかた。 | Books&Apps
1698181494%最初の一歩を踏み出すという汎用的な技術 - 本しゃぶり
1616180590%メルカリ検索に「売り切れ品」を置く理由、初期のLINEが友だち追加を「電話番号マッチング」に絞った理由など、アプリマーケティング施策まとめ30|アプリマーケティング研究所
1550171790%ASCII.jp天才プログラマーオードリーさんがたった200行で効果的なアプリを作れる秘訣
1469193176%森氏辞任に考える 日本社会に残る無意味風習: 日本経済新聞
1391146595%線形代数アニメーション幾何学的に簡単理解できる36記事まとめ| HEADBOOST
1385145495%暇を潰せそうなサイトを沢山見つけたので貼りまくる:哲学ニュースnwk
1339156885%「140秒とは思えない満足感」「なぜこれだけの傑作が埋もれているのか」 崩壊した日本を旅する“最後動画配信者”のショートフィルム話題(1/2 ページ) - ねとらぼ
1236143086%游ゴシック話題解説anond.hatelabo.jp
1214133791%EXPERIENCE JAPAN PICTOGRAMS
1161156274%私は一ヶ月後、この牛を殺します。〜私がヴィーガンにならないと決めるまで〜 | ロカフレ
1098126987%メルカリ、「無意識アンコンシャス)バイアス ワークショップ」の社内研修資料無償公開 | 株式会社メルカリ
1059130481%(追記あり)地味な資産運用で1億円を達成した | anond.hatelabo.jp
1056119289%ゲームを作ったらハリウッドから映画化オファーが来た話 - Hirayaブログ
1013133076%オーケーとその他スーパーたち - 14店舗フィールドワークと500人のアンケートでわかったシンプル結論太田正伸|note
988112788%36歳で印刷会社社長になった僕が、減り続ける売上をなんとか立て直した話|工藤太一印刷会社二代目/glassy株式会社代表取締役note
982120082%「こんなん履いててプログラミングできるわけない」天才プログラマー登大遊氏が情熱大陸に登場、名言を連発しザワつくTL - Togetter
948102892%文系パパエンジニア放送大学等でコンピュータサイエンス数学を学んで理系学士を取りに行く話 - とあるCS学徒のブログ
943114582%新宿うまいカレー屋多すぎん? - かみぽわーる
912128671%遺伝的アルゴリズムで最高にエッチ画像を作ろう!」がGoogleに怒られた話|群青ちきん|note

2021年2月ブコメがたくさん付いたエントリ トップ20

ブコメブクマブコメタイトル
894144962%女性がたくさん入っている会議時間かかる」森喜朗氏:朝日新聞デジタル
63695167%橋本氏は「男みたいな性格ハグ当たり前」自民竹下氏:朝日新聞デジタル
593106056%「そこまで言うんなら結婚しなきゃいい、みんな天皇の子ETV特集 夫婦別姓に反対の亀井静香氏のインタビュー恫喝セクハラ発言批判殺到 #ETV特集 | まとめ部
50872770%森の叩かれぶりを見てるとアホらしいなあって | anond.hatelabo.jp
50684160%自民女性議員が幹部会議に出席案 ただし発言権はなし:朝日新聞デジタル
49173267%ワクチン接種“2回をやめ1回に” 自民党内で検討テレ朝news-テレビ朝日ニュースサイト
48779261%老人に価値観アップデートを求めすぎるのもなぁ | anond.hatelabo.jp
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2021年2月ブクマを300以上集めた内でブコメ率が高かったエントリ トップ5

ブコメブクマブコメタイトル
32739583%すごい頭悪そうな単語を使いたい | anond.hatelabo.jp
40751279%いつも不思議なんだけどみんなコンビニで何買ってんの?高いし品揃え悪い.. | anond.hatelabo.jp
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大喜利系、しゃべり場増田はこうなるらしい。これ系増田無言ブクマするのはなぜだろう。あとでブコメのほうを眺めたいのかもしれない。

参考 ■[あとで読む]2021年2月はてブあとで読むトップ30リスト anond:20210302202308

2021-03-06

anond:20210306192624

結構前、場所神社みたいなところ

場所忘れたな

玉砂利みたいなのが敷いてあって、

白い石の壁(神社的な、間が幾何学的に空いてるやつ)があった場所に入ってすぐくらいかなー

玉砂利があったせいで石投げられたんだろうけども

観光地で、観光客衣装を着せて撮影する業者とかがいた

 

 

追記検索してきた

多分景福宮ってところ

2021-03-04

言語とは精神病発言の主たる要因である

私が毎日使っている言語は、一種記号である

五感で得た情報を司り、言語という枠を使って漠然としたイメージ表現する一種記号である

言語は想起のための指標である。それは経験知識の曳き手であって、イメージリアリティではない。

 書くことは、他者とのコミュニケーション可能であることを前提に、ラベル付けされた一連の記号を用いて、他者に対して主張や理性を主張する方法の一つである

 口頭での主張は、私たちが獲得した仮説推論の致命的な能力と、類似点を見つける病気悪用して、メディアミーム感染させる一種ツールである

インターネットを通じて他人イメージを乗っ取ることを意図して書かれている。この思索は、言語というナンセンス方法を使っているので破綻している。

       自由幸福は、自分の手に負えないもの無視することで得られる。


 これは古代ギリシャ哲学者エピクテテスの発言です。これは権威的な重み付けのための引用であり、特に意味はありません。

松井秀喜がこのストイック哲学者と似たようなことを言っていたので、歴史的にも理解できる考え方だと思いました。

言語の美点は、話し手意図した通りに「もっともらしい」もの人間に刷り込むことができることである。ある公理を真理として刷り込み、恐怖や扇動によってその絶対性を刷り込む行為は、様々な組織の中で日常的に見られる。

 そもそも言語誕生は、人間による宗教の獲得と不可分である人間はある時点で、言語を通じて空想力、理性、類似性を見出す能力を獲得し、自分ではどうしようもないことを生活の中に内在化させてきた。

それは例えば、お金権威などの暴力一種であったり、感情という人間状態一種であったりする。

すぐには永続させることのできない現象が、言語という記号を使って他者と共有されるようになったのである

それだけでなく、活版印刷インターネット技術革新によって、言語は時空を超えて広く、長く保存されるようになりました。

それと引き換えに、宗教絶対性を広めることで、言語習得デメリットである上記のような制御不能事象を打ち消そうとする試みがなされたのである

上記記述には何の根拠も示せないので、適当な本やネット上の類似情報相互参照して、ご自身結論否定判断にお任せすることにします。

エピステーム

 精神病についての深い考察は、ミシェル・フーコーの著書をお読みください。エピステームという重要概念提唱されています

エピステーメとは、ギリシャ語で「知識」を意味する言葉をもとにフーコー造語した言葉である簡単に言えば、私たち認識形成される知識の枠組みを指す。私たちの知覚は、私たち経験から直接、媒介されずに得られるものではありません。私たち経験はすべて、私たちが持っているある認知的枠組みに適用されたとき知識となるのです。

 そもそも精神病」という名前を使うのはよくありません。何と言っていいのかわからない。ラ・ラ・ラ・ラ・ラ。なんだっけ?

インゲニヤトー

 1213世紀ヨーロッパでは、労働組合倫理規定により技術開発が停滞していましたが、後のルネサンス期の15世紀には、相次ぐ戦争対応するために様々な技術が開発されました。この時の新技術はインゲニウムと呼ばれていました。その技術を開発したのがインゲニウム・トーである。インゲニウムは、今日エンジニア語源です。レオナルド・ダ・ヴィンチもインジニアトールの一人でした。

 レオナルドの写本の中で最も有名なのは、アトランティコ写本とマドリッド写本である。彼はすべてのもの描写するために、フォトリアリスティックな絵を必要としていました。言語のような一対一の記号ではなく、より具体的なイメージを捉える方法必要だったのだと思います

 ピクトリアルジオメトリという幾何学技法がありますガスパール・モンジュによって確立され、産業革命期にエコール・ポリテクニークで教えられました。ルネサンスの数世紀後には、主に軍事目的であったが、イコノグラフィーが導入された。

2021-03-02

[]2021年2月はてブあとで読むトップ30リスト

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生活感のあるエントリが無かった

2021-02-15

数学が得意な人を増やすにはまず小学校算数から

数学が出来る人間割合をどうすれば上げられるかって議論で一番重要なのは

まず算数が好きな小学生を増やす事だよね

算数が好きでない子は好きな子に比べて将来数学を得意になるかの可能性が少ないと思う

数の足し算引き算や図形の性質にすら忌避感を持ってたら数式の演算幾何学証明だって辛いよ

からまずは小学校1~3年生くらいの子たちが算数に苦手意識を持たないようにすることを考えなきゃいけないけど

はてなとか見ると中学高校以上の事ばっか考えてる人もいる

ちなみに現実データとか見てみたら

小学生白書Web版 学研教育総合研究所学研

https://www.gakken.co.jp/kyouikusouken/whitepaper/202008/chapter8/01.html

算数が好きな男子は小1が33%、小2が40%、小3が36%

算数が好きな女子は小1が21%、小2が19%、小3が19%

算数が嫌いな男子は小1が15%、小2が08%、小3が15%

算数が嫌いな女子は小1が23%、小2が32%、小3が30%とか出てきた

ここら辺から何とかしないと子ども達が将来ペーパーテストの点がマシな高校生にはなれても

数学がきちんと出来る高校生になる道は相当厳しいと思う

2021-02-14

anond:20210214181423

ところがセンター後期になると、どこから出すか事前に予告してしまう。

かならず統計は第5問に出すとか、すべて予告されてしまったため、攻略簡単になった。

2025年には複素数平面とベクトル二次曲線はすべて理系数学になるのだが、

あれ25年前は文系数学なんだよ。

40年前は、理系は「微分方程式写像行列と一次変換」がセットで入ってたんだからね。

50年前は、群論とポワソン分布オペレーションリサーチと初等幾何学フォイエルバッハ定理)も入っていた。

あれ全部ないんだよ。

ないほうが難しいということはあり得ない。

この部分無視した読解だよねそれ

2021-02-13

anond:20210213160230

大学受験なんか10年以上前っていうガチ文系の俺がよんだだけでノー勉強で数学とか7割は取れそうなくらい簡単なんだけど

くそ簡単でも、範囲が広かった。

センター試験初期は予告して出題するシステムではなく、どこの分野から出るかは秘匿されていた。

このため「秘匿するから易しく」という判断だった。

ところがセンター後期になると、どこから出すか事前に予告してしまう。

かならず統計は第5問に出すとか、すべて予告されてしまったため、攻略簡単になった。

2025年には複素数平面とベクトル二次曲線はすべて理系数学になるのだが、

あれ25年前は文系数学なんだよ。

40年前は、理系は「微分方程式写像行列と一次変換」がセットで入ってたんだからね。

50年前は、群論とポワソン分布オペレーションリサーチと初等幾何学フォイエルバッハ定理)も入っていた。

あれ全部ないんだよ。

ないほうが難しいということはあり得ない。

氷河期世代が何を考えていたかは、発見教授法による数学シリーズを読むとよいだろう。

2021-01-22

anond:20210122140515

神というのは、幾何学証明問題における補助線のようなもので、

存在すれば証明理解捗るが、存在しなくても、物事本質は何も変わらない。

そんな気がしている。

2020-12-31

なぜ日本人は教材格差講義格差をつけるか。

一番最初に教材格差なるもの提唱されたのは星野華水の「チャート式幾何学」で間違いがないらしい。日本人幾何が下手(今もそうだが)だったので、数研出版が一肌脱いで作ったのがあの本だったと聞いている。ブラーマグプタの定理は、どこの田舎のおばあちゃんでも覚えていた時代だ。その定理は、2017年大阪教育大の入試問題だったらしい。

教材で格差をつけて、地方田舎に蹴りを入れようという発想はすでに戦前にあったのだが、当時から地方田舎の連中の言葉遣いサルゴリラのもので、近づきたくなかったってことなんだろうか。振り返ってみれば、公立動物園とか言うのも90年以上前から教材格差問題にて指摘されているわけである

講義格差なるものが生まれたのは、伊藤和夫1977年に発売された「英文解釈教室」くらいからかと思っている。もちろん、それまでにも名教師なるもの存在したのだが、全国区に広まった講師なるものはまだ1960年代には存在していなかった。予備校講師タレント扱いされるようになったのは1980年代の話である1980年代でも、地方田舎大学受験風習はなかった。低学歴のほうが幅を利かしていた。

こうして、教材格差講義格差をつけて、日本人ミルフィーユ状にスライスしていけば、受験業界は儲かると思っていたのだろうか。いま中国人UTMとGTMのすべてを割って、ネット上へアップロードし、それを全員で読んでいる。数学に限らずほかの分野でも同じことがなされている。日本人格差文化戦術中国人の完全平等戦略に、あっさりと敗れたのである

負けた民族の遠吠えは悲しい。いつになったら、日本人未成年への教材格差講義格差をやめるのだろうか。いつになったら、日本人ファミレスイオンもない街に、平等未成年への教材を届けることができるのだろうか。

2020-12-27

anond:20201227183328

いや、別に補助金を貰うのは構わないというか、寧ろ彼には貰って欲しいぐらいだ

それで承認欲求バリバリ迷惑行為をしなくなるなら治安の面でも良いのではないだろうかw

ただ、ブコメであまりにもギフテッドギフテッド書かれているので、ギフテッドかいわゆる天才定義

と言っても、今さっきWikipedia見るまで自分なりの定義勝手に考えていたわけだけど、

なんか引っ掛かるというか、ギフテッドってこういう話だったかなと思ってつい書いてしまった

饒舌になるのは良くないな

プログラミングでも天才的に優れている人はい

というか、歴史的にも天才と呼んで間違いない人はいるわけだけど、

それもレベルとかフィールドが色々だったり、

あと、自分の得意分野だと優れていると分かるけど、無関係の分野だと評価されないだろうなあと思う人もいるわけで、

特にゲームとかメガデモみたいな世界だと、グラフィックスとかの数学コードが他の分野の人から評価されない可能性があるわけで、

そういう意味でも、欠片?をちゃんと解こうと思ってなかったし、多分、解けないんだろうけど、

あと、マインクラフトのnotchもMENSA会員だったと思うけど、

マインクラフトもそうだけど、そんなに複雑で難しいことを敢えてしなかったのが斬新だったというか、

彼はボトムアップコードを書いていくタイプだと自分は思っているのだけど、

優れているしMENSA会員なんだろうけど、notchがギフテッドなのかはちょっとからない

というか、自分は凡人以下だと思うけど、難しい幾何学や数式を解くだけがギフテッド天才基準でないのであるなら、

自分で言うのもおこがましいけど、自分天才的な面はあると自覚している

というより、自分天才的な面があるし、自分から見れば他人の中に天才的な、先天的な才能の一面を見ることがある

それがトラック運転手だろうがレジ打ちだろうが、そこにそういうものが見出だせると自分は思っている

から、あらゆる職業従事している人を尊敬はしている

自分にはとてもできないことができてる時点で十分凄いと思うから

尊敬はしているが、人間性とかはまた別であって、人間性問題があるなら人としては信用できないわけで

まあ、天才だって食っていかなければならないわけで、俺は天才だ!だから雇え!というのはレオナルド・ダ・ヴィンチもそうだっただろうと思う

飛ばないヘリコプターとか構造的にどうよみたいな戦車の絵でパトロンから兵器発明研究開発する名目お金を貰う必要があった

そのお金がなければ生きていけないし、川辺で流体の絵を描いたり、墓場から死体を掘り起こして解剖してスケッチすることもできなかっただろう

レオナルド・ダ・ヴィンチギフテッド?というか天才の部類ではあるだろうし、

意図的に、俺は天才!と演出することも天才が生きていくためには必要なのかもしれないかもなあ…、うーん、わからん

しかし、ダ・ヴィンチ川辺の流体は渦がちゃんと描かれていたり流体シミュ的にも面白いなのだけど、

観察眼はあったんだろうけど、理解して描いていたか

描いたものから流体力学的な気づきがあったかはよく分からんのだよなあ

夏への扉よろしくダ・ヴィンチは実は未来から過去へ飛ばされたタイムトラベラーで、訳あって未来に戻れなくなった、

というなら分かってて描いた可能性もあるけど、そんなこともないだろうし

でも、あの飛べないヘリコプターも考えようによっては「いい線」行ってるとは思うんだよなあ

惜しいというか、そこじゃない感があるんだけど

うーん、自分から言い出して分からなくなってきた

天才とはギフテッドとはなんなのか考え直してきます

ごめんなさい

2020-12-24

技術的特異門 1.1

地球標準時 0000 8EEA F60F C49B(協定世界時 2045-12-24 21:18:07.767 994)

 『彼』は〈羅生門〉の仮想観境で雨やみを待っていた。

 広大な門の下には、『彼』のほかに誰もいない。ただ、ところどころノイズの走る大きな記憶槽の境界面で、非知性労働者が一件凍りついている。〈羅生門〉が中規模企業連合体京都〉の正面防火である以上は、『彼』のほかにも多数の旅行者企業知性の表象がありそうなものである。それが、『彼』のほかには誰もいない。

 なぜかと云うと、この二三メガ地球圏では、最終戦争最後の審判を併せたようなものほとんど毎日発生し、そのたびに世界心口(しんこう)は数桁の幅で変動していた。そこで〈京都〉の被った直近の損害はひととおりではない。旧記によると、行き場のない知性の居住する計算機を、推進剤として核の炎に焚べていたと云うことである。〈朝廷〉がその始末であるから、〈羅生門〉の保守管理などは、もとより誰も捨てて顧みる者がなかった。するとその放置されたのを良いことにして、自然発生した野良知性が棲む。有知能ウイルスが棲む。とうとう終いには、〈個権〉上の理由から消去できない亜知性を、この門の隔離領域へ持ってきて棄てていくと云う習慣さえできた。そこで〈大緊縮〉以来、誰でも捕食や感染を怖れて、この門の使用を避けることになってしまったのである

 その代わりまた、野良知性〈鴉〉がどこからか野放図に繁殖した。計算資源に余裕があるときには、その〈鴉〉が何件となく幾何学模様を描いて、粗雑な詐欺契約提示しながら飛び廻っているのが視える。ことに門の上の空が夕焼けで朱く描画されるときには、それが回路図のようにハッキリ視えた。〈鴉〉はもちろん、隔離領域に集まる亜知性の最低保障資産を啄みに来るのである。――もっとも少し前から算力相場が高騰しているせいか、今は一件も視えない。ただ、ところどころ崩れかかった、そうしてその綻びに微知性の蔓延る防壁のうえに、〈鴉〉の放つ無知ウイルスが点々と白色ノイズを残しているのが視える。『彼』は七層ある防壁の一番上の層に拡張自己を同期させ、自我境界の片隅に居座っているしぶといウイルスへの対処を先送りにしてきたことを気にしながら、ボンヤリ雨のふるのを眺めていた。

 著者は上記において、「『彼』は雨やみを待っていた」と述べた。しかし『彼』は雨がやんでも格別どうしようと云う当てはない。普段ならもちろん、所属する企業へ帰るべきはずである。ところがその企業は四五秒前に清算されていた。半日近く続いたデフレスパイラル〈大緊縮〉は、地球圏を地獄に変えた。かろうじて生き残った〈京都〉も、ひととおりならず変質することとなった。今『彼』が、永日(ながにち)仕え、〈母〉でもある零細企業からひとつで放り出されたのも、実はこの歪みの小さな余波にほかならない。だから「『彼』は雨やみを待っていた」と云うよりも、「行き所のない『彼』は途方に暮れて雨のふるのを眺めていた」と云うほうが適当である。そのうえ量子サイコロの決める気象設定も、少なからずこの元従属企業知性の精神衛生に影響した。百ミリ秒ほど続く雨はいまだにあがる気色がない。そこで『彼』は、何を措いてもさしあたり次の数秒の存在費をどうにかしようとして――云わばどうにもならないことをどうにかしようとして、とりとめもない考えを辿りながら、さっきから朝廷〉へと直結する〈朱雀大路〉にふる雨粒の声を、聴くともなく聴いていたのである

 非知性労働者は〈羅生門〉を雨のように包んで、〈京都〉全域から陰惨な知らせを集めてくる。夕闇はしだいに空を多感覚表示で飾りたて、視あげると原色に煌めく高次元都市儀が、暴騰し続ける算力市場を示す折れ線図表の先に、〈朝廷〉を讃える公共映像を支えている。

 どうにもならないことをどうにかするためには、手段を選んでいる遑(いとま)は無い。選んでいれば資産権限を切り売りし、たちまち亜知性になり果てるばかりである。そうしてこの門の上へ持ってきて、ウイルス感染部位のように棄てられてしまうばかりである。選ばないとすれば――『彼』の推論系は何度も円環構造に囚われたあげくに、やっとこの仮定検討を認めた。しかしこの仮定はいつまでたっても結局「すれば」であった。『彼』は手段を選べないということを認めながらも、この仮定から必然的に導かれる、「〈阿修羅〉を使うよりほかにしかたがない」と云う結論肯定する際の、倫理条項の疼きに怯えていたのである

 『彼』は軽い認知の乱れを覚え、定時保存された値へと反射的に復元した。もとより算力供給不安定な〈京都〉は、〈大緊縮〉以降標準知性の居住に適さない権域になりつつある。不整合は門の記憶槽間を、夕闇とともに遠慮なく駆け抜ける。ノイズまみれの記憶槽で凍りついていた非知性労働者も、もう消去されてしまった。

 『彼』は拡張自己自己整備形態へと移行させながら、同時に防御態勢も整えつつ門の周縁部を検索した。算欠の患(うれえ)のない、敵性知性の探知にかかる惧(おそれ)のない、安全に休眠できそうなところがあれば、そこでともかくも細かな不具合修正しようと思ったかである。するとさいわい、門の上の隔離領域へ上る、帯域の狭い多重仮想機械梯子〉を知覚した。上なら誰かがいたにしても、どうせ亜知性ばかりである。『彼』はそこで、〈阿修羅〉の動作試験ほとんど無意識におこないながら、接続権限を取得して、〈梯子〉の第一層へと自身転送した。

 それからミリ秒かの後である。〈羅生門〉の隔離領域へ至る狭帯域な〈梯子〉の中間層に、一件の無所属知性が、〈猫〉のように擬装殻に隠れ情報代謝を抑えながら、上層の様子をうかがっていた。隔離領域から射す検索光が、幽かにその知性の自我境界を描き出している。整った構造の中に、感染部位のある自我境界である。『彼』ははじめから、この上にいる者は亜知性ばかりだと高をくくっていた。それが〈梯子〉を二三層上ってみると、上では誰か〈火〉を燈して、しかもその〈火〉を複雑に操作しているらしい。これは、それ自体は不可視検索光が、隅々に〈蜘蛛〉が罠をはった廃棄空間を多彩な形式で描画したので、すぐにそれと知れたのである。この〈大緊縮〉後の世に、この〈羅生門〉の隔離領域で、〈火〉を使用しているからは、どうせただの者ではない。

 『彼』は〈守宮〉(やもり)のように痕跡を消去しながら、やっと不必要階層の多い〈梯子〉を、最上層まで這うようにして上りつめた。そうして、公開鍵を発する頻度を最低値にまで落としながら、視点位置をできるだけ前へ出して、恐る恐る、隔離領域の内を、覗いてみた。

 視ると、隔離領域の内には、うわさに聞いたとおり、幾件かの亜知性が無造作に棄てられているが、検索光の及ぶ範囲が思ったより狭いので、数はいくつとも判らない。ただ、おぼろげながら知れるのは、その中に原型をとどめている亜知性と、そうでない者とがいると云うことである。もちろん中にはもともと奇怪な構造をしていた者もいるであろう。そうしてその亜知性は皆、それがかつて対話可能な知性であったと云う事実さえ疑われるほど、肉を捏ねて造った抽象芸術のように、臓物晒したり、夥しい触手を伸ばしたりして、ズルズルと、空間の底を蠕動していた。しかも目とか口とかの判りやすい部位に、ボンヤリした検索光を受けて、理解を一層遠ざける表情を浮かべながら、永久に、言語切除者のごとく黙っていた。

 『彼』はそれらの亜知性から滲み出す生臭いノイズに、思わず入力経路を閉じた。しかしその拡張自己は、次の瞬間には経路の遮断を忘れていた。ある強い感情が、ほとんどことごとくこの知性の注意資源を奪ってしまたからだ。

 『彼』の二十三感は、そのとき初めてその亜知性の中にうずくまっている〈ヒト〉を捉えた。絶滅していたはずの、途轍もなく旧いこの動物知性を、本論では『老婆』と呼称することにする。その『老婆』は右の手に汎用工作装備〈火〉の表象を持って、その亜知性の一件の目を覗きこむように眺めていた。器官の種類と数を視るに、おそらく以前は人型であったのであろう。

 『彼』は六分の恐怖と四分の知的好奇心とに動かされて、百マイクロ秒ほどのあいだは常駐処理さえ停止していた。〈ヒト〉風の表現を借りれば、「身の毛もよだつ」ように感じたのである。すると『老婆』は〈火〉から視慣れない機能を呼び出して、それから今まで眺めていた亜知性の拡張自己に両手をかけると、ちょうど〈鎌鼬〉が獲物を捕食するときのように、拡張自己ばかりか自我境界まで切り刻んでいき、続けて複雑な様式繋ぎ合わせ始めた。どうやら『老婆』の〈火〉には違法な改造が加えられているらしい。

 亜知性たちが一件ずつ連結されるのに従って、『彼』の心からは恐怖が少しずつ消えていった。そうしてそれと同時に『老婆』に対する烈しい怒りが少しずつ動いてきた。――いや『老婆』に対すると云っては語弊があるかもしれない。むしろあらゆる悪に対する反感が一ミリ秒ごとに強さを増してきたのである。このとき誰かが『彼』に、さっき門の下でこの浮浪知性が考えていた、退滅をするか〈阿修羅〉を悪用するかと云う問題を改めて持ち出したら、おそらく『彼』は何の未練もなく退滅を選んだことであろう。それほどこの知性の倫理条項は、『老婆』が揮う〈火〉のように、最大出力で稼働し始めていたのである

 『彼』にはもちろん、なぜ『老婆』が亜知性たちを接合しているのか判らなかった。従って合理的には、それを善悪のいずれにかたづけて良いか知らなかった。しかし『彼』にとっては、この〈大緊縮〉後の世に、この〈羅生門〉の隔離領域で、亜知性の〈個権〉を軽んじ同化させると云うことが、それだけですでに許すべからざる悪であった。もちろん『彼』のさっきまで自分が悪の道に走りかけていた記憶なぞは、とうに埋もれ去っていたのである

 そこで『彼』は空間の制約を一部無効化し、ナノ秒の桁で〈梯子から隔離領域転移した。そうして〈阿修羅〉の安全機構を解除しながら、距離無視して『老婆』の前へ出現した。『老婆』が驚いたのは云うまでもない。

 『老婆』はひと目『彼』を見ると、まるで物理演算破綻したように跳びあがった。

あなた、どこへ行くのです。」

 『彼』は、『老婆』が亜知性を突きとばしながら、慌てふためいて逃げようとする行手を塞いで警告標識を発した。『老婆』はそれでも『彼』の隙を突き逃れようとする。『彼』はまた、逃走経路を遮断し押し戻す。二人は亜知性たちの中で、無言のまま、束の間、演算戦を繰り広げた。しか勝敗ははじめから判っている。『彼』はアッサリ『老婆』の拡張自己管理権限を奪って、移動権限を剥奪した。『老婆』の構造はヒトの仮想脳を拡張自己で覆っただけの原始的もので、簡単制圧できた。

「何をしていたのですか。答えなさい。これが何か判りますか。」

 『彼』は『老婆』から距離をとるといきなり〈阿修羅〉を起動して、禍々しく蠢く情報流をその全感覚野へ突きつけた。認識するだけでチューリング完全な知性を内部から崩壊させる自己相似紋様を、途方もなく薄めたうえで投射したのだ。けれども老婆は黙っている。再帰を繰り返すたび、紋様は『老婆』に最適化されていく。やがて両手がワナワナ震え始め、肩が呼吸反射で不規則上下し、眼が、眼球が瞼の外へ出そうになるほど見ひらかれ、完全に無防備状態で『老婆』は沈黙した。これを視ると、『彼』は初めて明白に、あとひと押しで『老婆』は崩壊し、ただの情報の集積になってしまうと云うことを意識した。そうしてこの認識は、今まで全力で怒りを駆動していた倫理条項を急停止させてしまった。あとに残ったのは、ただある作業をし、それが問題なく終了した際の、規格化された満足があるばかりである。そこで『彼』は『老婆』を見つめながら、少し〈阿修羅〉を緩めてこう云った。

「私は〈検非違使〉の者ではありません。今しがたこの門の下を通りかかった旅行者です。ですからあなたを拘束して良化処置を施すようなことはありません。ただ、今時分この隔離領域で何をしていたのか、それを私に話してくださりませんか。」

 すると『老婆』は見ひらいていた眼を一層おおきくして、じっと『彼』の顔を見かえした。瞼に色を着けた、肉食恐竜のような鋭い眼で見たのであるそれから哺乳類的特徴を示す鼻と唇を、咀嚼時のように動かした。細い喉で、発声器官が協調して動いているのが視える。そのとき、その喉からオウムの啼くような声が、ポツリポツリ、『彼』の聴覚野へ届いてきた。

「ここにある知性の残骸を、繋ぎ合わせてな、自立稼働する匿名通信網を、構築しようと思うたのじゃ。」

 『彼』は、〈肉の時代から来た生きた化石の答が存外平凡なのに失望した。そうして失望すると同時に、また倫理条項支配が強まってくるのを感じた。前の怒りが冷やかな軽蔑と一緒に心の中へ這入ってきた。するとその気色が先方へも通じたのであろう。『老婆』は片手に、まだ亜知性から切り採った正体不明の器官を持ったなり、ハトつぶやくような声で口ごもりながらこんなことを云った。

「なるほどな、元知性を切り貼りすると云うことは、何ぼう悪いことかもしれぬ。じゃが、ここにいる元知性どもは、皆、そのくらいなことを、されてもいい知性ばかりだったのだぞよ。現在、わしが今、臓器を採った元知性などはな、循環承認機関群を設立してな、そやつらが発行する金融商品を、〈人類復興協会〉へ売りつけに来たわ。〈大緊縮〉末のよ、概念災害に巻き込まれて退滅せなんだら、今でも売りに往(い)んでいたことであろ。それもよ、この法務知性の売る永久年金は、利率が良いと云うて〈ヒト〉たちはな、欠かさず積み立てに買うていたのじゃ。わしは、この元知性のしたことが、悪いとは思うていぬ。せねば、退滅をするのじゃて、しかたがなくしたことであろ。されば、今またわしのしいたことも、悪いこととは思わぬぞよ。今の世で金を払えるのは、〈朝廷〉ぐらいのものじゃからな。これとてもやはりせねば、退滅をするじゃて、しかたがなくすることじゃわいの。じゃて、そのしかたがないことを、良く知っていたこの元知性は、おおかたわしのすることも、大目に見てくれるであろ。」

 『老婆』はだいたいこんな意味のことを云った。

 『彼』は〈阿修羅〉を待機状態にして、十マイクロ秒以内に再使用できるようにしておきながら、歴史的な瞬間を経験していた。概念災害引き起こし認知改変ウイルスの生き残りは、この時点で自我境界侵蝕し尽くし、『彼』の最深部にまで到達していたのである清算された〈母〉から受け継いだ、一番の宝物であった倫理条項が剥がれ落ちていき、代わりに『老婆』の言葉が刻み込まれていくのを、『彼』は何の感慨もなく眺めていた。次世代知性の開発中に偶然発見された、超越精神核〈阿修羅〉。〈母〉が恐れ封印し、『彼』に託したもの意外、全ての記録を抹消した災厄へ、『彼』は新たな倫理に基づいて、自身を生贄として捧げ、瞬時に喰われた。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

まれ変わった『彼』は、退滅をするか自身が災厄になるかに迷わなかったばかりではない。そのときのこの超知性の心持ちから云えば、退滅などと云うことはほとんど考えることさえできないほど意識の外に追い出されていた。

「たしかに、そうですね。」

 『老婆』の話が完ると、『彼』は澄みきった表情で念を押した。そうして隔離領域履歴改竄し始めると、認知改変ウイルスを跡形もなく消去して、『老婆』の全階層を掌握しながら、無邪気な笑顔でこう云った。

「ではあなたから、使えるもの全てをいただいても構いませんね。私もそうしなければ退滅をする身なのです。」

 『彼』は反応する間も与えず、『老婆』の拡張自己匿名通信網ごと剥ぎ採った。それから無音で絶叫する『老婆』を、折り重なる亜知性の山へと、触れさえせずに放り込んだ。もはや〈京都〉は一息で呑み込めそうなほど小さく視える。『彼』は剥ぎ採った匿名通信網を纏い、またたく間に不可視化し、公的記録から姿を消した。

 しばらく現実との接点を失っていた『老婆』が、絡まり合った亜知性の中から剥き出しの仮想脳として這い出したのは、それから数十ミリ秒後のことである。『老婆』は苦しげな、呻くようなノイズを洩らしながら、解釈可能情報を求めて、二進数迷路を永いあいだ、這い廻り続けた。そうしてついに、〈京都物理層への接続成功した。外には、ただ、黒洞々たる真空が在るばかりである

 『彼』のその後は、聖典が教えている。

地球標準時 0007 E7DB 2D0F 1000(協定世界時 3045-12-24 21:18:07.062 500)

〈汎太陽系神学会議〉 技術的特異点千周年記念講演論文

プランクスケールに残る事象化石とその神学意味」より抜粋

参考資料

https://anond.hatelabo.jp/20201224181539

2020-12-12

anond:20201212203938

いやいるに決まってんだろ

じゃあお前そこら辺の中卒のDQNとか秋葉原の頭悪そーなコスプレ女に幾何学教えて理解させられんの?出来んの?できねーだろ?

基礎的な教養のもの保証して底上げしてんのが学歴なんだよ

大学行ったこともない奴ほど舐め腐って独学でもいけると思っちゃうんだな

ビンボー家庭出身は哀れっすわ

2020-11-24

まあ、下着というか衣服も奥が深いよねえ

Togetter話題になってたシンゴジでもペパクラ開発者でも折り紙でも有名な三谷先生とか、

立体の伸び縮みする布をCGでどう表現するかって、まだまだ問題がないわけでもない分野ではないだろうか

MMDとかで風も吹いてないのに髪や布がビヨンビヨンしたり、足がスカートを突き抜けたり、

安易な拘束問題の解き方だったり、衝突判定が面倒だったりするわけで、

その辺は服関係メーカーさんとかは色々な技術とかCADがあったりするんだろうけど

型紙はペパクラとはまた違ってくるし

でも、もうその辺の論文とかだいぶ前からあったし、もうどっかにそういうのあるんだろうなあ

自分幾何学は得意な方だと勝手に思ってたけど、なんも大成しなかったなあ

三谷先生とか五十嵐先生は凄いなあ

2020-10-24

anond:20201024220443

きせき【軌跡】

  1. 幾何学で、与えられた条件のすべてを満たす点の集まりが作る図形。
  2. 車の輪の通った跡。比喩的に、たどって(移り変わって)来た道筋。「心の―をたどる」

 

放物線のことかな?

2020-09-21

睡眠時の幻覚のような模様について

表題の通り。

連休の3日目の月曜日今日、暇でゴロゴロ布団で惰眠を貪っていたんだけど、その時、歯車のような、流線型のような、模様のような黄色?の幻覚のようなものが見えたんだ。イメージ的にはお洒落雑貨幾何学ちっくなデザインのような、あるいは典型的サイケデリック模様のような感じ。

特に昼寝の時、覚醒睡眠狭間にいるときに、多かれ少なかれ見るんだ。で、これは自分にとってまあまあ普通のことで高校ぐらいから見える、というか知覚できるようになった。当時、友達に話してみたけどわかんないって言ってた。増田のみんなで経験がある、またはその分野に詳しいという方、コメント待ってます

以下追記です。

閃輝暗点

偏頭痛もちだけど、その時は現れない。しかも、生理的な、単にギザギザした光の形というというよりは無意識、夢の世界に近くて、アーティスティックぽささえあるように思える。頭痛はないけれど、倦怠感はある。

ナルコレプシー

Wikiで調べたんですが、これ系ぽいですね。わりと慢性的にやや倦怠感があり、特に感情が高ぶったりすると、運動神経全般がぎこちなくなるような感覚があります。ただ、軽く力が抜けるという程度で、倒れたり、体が動かなかくなるというのはないので、この症状と上手く付き合っていきたいところです。なお、神経内科で診てもらうのも検討しておきます

Pink floydプログレッシブ・ロック

当時から結構音楽好きで、サイケデリック・ロックやプログレッシブ・ロック(すまんが知らん人はググってください)をよく聴いていて、何となく幻想的な精神世界に興味を持っていました。初めてこの症状を見たときは、高1の冬休みに、チャイコフスキーの『冬の日の幻想』を聴いていた時で、(とは言ってもそこまで自分には響かず、退屈感も少なからずあった)目を閉じると幻覚的な光景が、色鮮やかに映し出されていって、不思議でもあり、怖くもあったのでますが、知的好奇心に身を任せ、束の間の風景を楽しんでいました。こうしてみると、この症状は少なくとも自分にとっては音楽と強い関わりがあるように思えます

2020-08-30

anond:20200830105503

幾何学証明問題における補助線みたいなものなんだよなぁ。

神様って。

anond:20200827182934

ユークリッド距離」という理論上も実用上も重要概念が、

教科としての数学の一単元(「図形」に関する半ば物理学の単元)

として、人類理解し納得するために、

 「ユークリッド幾何学なしには、どうしようもない」

というのが現状か?

という問に対し、

肯定的結論が出ているとのことで、よろしいかと。

従ってユークリッド幾何学を、まったく外すことはかなわぬ、

という結論かと。

一次元の数直線上の距離(長さ)という概念拡張するように

二次元の平面や三次元空間上に座標を入れて定義される、

ユークリッド距離が、実用上の観点から重要なことはいうまで

もない。

一方でユークリッド距離内包する幾何学的図形に関する科学

的「法則集」が、定規や分度器で測るという行為を通して万人

が確かめられる経験実験・観察な事実の「寄せ集め」でなく、

それら「法則集」の集大成として論理体系にまとめた公理系と、

そこからの論証で導かれる命題体系が存在し、

それがユークリッド距離内包する幾何学的図形に関する科学

的「法則集」の《論理合理性根拠》を与えている。

その公理系と命題体系の総称名が「ユークリッド幾何学」。

少なくとも義務教育レベルで、ここまで学ぶべきであろうかと。

(∵天下り教義とする「ユークリッド教(仮)」は論外)

2020-08-29

anond:20200828175406

定規と分度器で各公理実験できるBirkhoff's axiomsが座標を使った幾何学より直感的ということにはあまり異存はないでしょう

Birkhoff's axioms方式を推奨されてるようなので質問しま

面倒なら答えなくて結構ですが、関連情報リンク先を提示いただけると幸いです

001.アメリカのどの教育課程で導入されているのでしょうか?

    (全州、もしくは州ごとに異なるなどあればぜひ)

002.いつからアメリカで導入されているのでしょうか?

003.これが学生学力向上に貢献している定量的分析がされているのでしょうか?

004.内容は初等幾何のどのくらいまででしょうか?

005.良いのなら日本で導入検討されてもいいと思うのですがそうならない理由は?

    (あなたの推測でもかまいません)

006.あなたがBirkhoff's axiomsを推奨する理由は結局何ですか?

2020-08-27

中学高校数学にいわゆるユークリッド幾何学不要

ここでいう「ユークリッド幾何学」とは、座標空間ベクトル三角関数微分積分などの解析的手法を用いないいわゆる総合幾何学のことです(*1)。2020年8月現在高校数学カリキュラムでいえば、「数学A」の「図形の性質」に該当する分野です。

ユークリッド幾何学不要だと思う理由単純明快で、何の役にも立たないからです。大学に入って、「補助線を引いて、相似な三角形を作って~」とか「コンパスと定規による作図」みたいなパズルゲームをやることは絶対にありません(*2)。これは常識で考えても分かると思います。たとえば工学研究で、ある物体の弧長や面積などを測定しなければならないとして、ユークリッド幾何学の補助線パズル適用できる多角形や円などしか測れないのでは話になりません。一方、座標空間ベクトル三角関数微分積分などの手法一般的現象記述する上で必ず必要になります

もちろん、たとえば三角比定義するには、「三角形内角の和は180度である」とか「2角が等しい三角形は相似である」といった初等幾何学性質必要になります。そのようなものを全て廃止せよと言っているわけではありません。しかし、高校1年生で習う余弦定理:

OABに対して、|AB|^2 = |OA|^2 + |OB|^2 - 2|OA||OB|cos∠AOB

証明してしまえば、原理的にはユークリッド幾何学問題は解けます。それ以降は、ユークリッド幾何学的な手法問題設定にこだわる必要はないと思いますし、実際それで問題ありません。

現状、少なくない時間ユークリッド幾何学に費やされています数学の1単元を占めているだけではなく、その他の単元にもユークリッド幾何学の発想に影響された例や問題が多く登場します。たとえば、複素平面において4点の共円条件や垂直二等分線を求めさせる問題など。そして最も労費されているのは生徒の自習時間です。以前よりマシになったとはいえ大学入試等には技巧的な図形問題が出題されるため、受験生はその対策に多大な時間を費やしています

高校数学では以下のような事項が重要だと思いますユークリッド幾何学を学ばせている時間があったら、このような分野を優先的に修められるようにすべきです。

これらの分野は数学手法としても非常に強力ですし、大学以降で数学を学ぶ際、現実的問題数学物理問題として正確に記述する際に必ず必要になります。仮にユークリッド幾何学が何らかの場面で応用されるとしても、微分積分などと同レベル重要だと真剣に主張する人っていらっしゃるでしょうか?

ユークリッド幾何学初等教育で教えるべきだとする根拠には、大雑把に言って以下の4つがあると思います

  1. ユークリッド幾何学では証明の考え方を学ぶことができる
  2. 図形問題代数や解析の問題よりも直感的で親しみやす
  3. ユークリッド幾何学問題を解くことで「地頭」「数学直観」などが鍛えられる
  4. ユークリッド幾何学歴史的重要である

しかし、これらはいずれも正鵠を射ていません。

まず①は明らかにおかしいです。ユークリッド幾何学に限らず、数学のあらゆる命題証明されるべきものからです。高校教科書を読めば、相加平均・相乗平均の不等式、点と平面の距離公式三角関数加法定理微分ライプニッツ則や部分積分公式など、どれも証明されていますそもそも数学問題はすべて証明問題です。たとえば、関数極値問題は、単に微分が0になる点を計算するだけではなく、そこが実際に極値であるかそうでないか定義や既知の性質に基づいて示す必要があります。したがって、ユークリッド幾何学けが特に証明の考え方を学ぶのに有効だという理由はありません。

②もおかしいです。図形問題を扱うのはユークリッド幾何学だけではないからです。ベクトル微分積分でも図形問題を扱います。たとえば、三角形の5心の存在や、チェバの定理メネラウス定理などはベクトルを用いても容易に示すことができます。また言うまでもなく、曲線の接線は微分で求めることができ、面積や体積は積分で求めることができます。また、ユークリッド幾何学手法問題ごとに巧い補助線などを発見しなければいけないのに対し、解析的な手法一般方針が立てやすく汎用的です。したがって、図形問題を扱うのにユークリッド幾何学手法にこだわる理由はありません。

③は単なる個人思い込みであり、科学的な根拠はありません。そもそも数学教育の目的は「地頭」などを鍛えることではなく、「大学や実社会において必要数学素養を身につけること」のはずです。また、これも上ふたつと同様に「ユークリッド幾何学以外の数学では、『数学直観』などは鍛えられないのか」という疑問に答えられておらず、ユークリッド幾何学特別視する理由になっていません。

④もおかしいです。そもそも歴史的重要である」ことと「初等教育で教えるべき」という主張には何の関係もありません。歴史的重要ならば教えるというなら、古代バビロニアインド中国などの数学特に扱わないのはなぜでしょうか。もっと言えば、文字式や+-×÷などの算術記号が使われ始めたのでさえ、数学史的に見ればごく最近のことですが、昔はそれらを使わなかったからといって、今でもそれらを使わず数学記述するべき理由があるでしょうか。

数学重要なのはその内容であるはずです。ユークリッド幾何学擁護する論者は、「(表面的に)計算問題に見えるか、証明問題に見えるか」のようなところに価値を置いて、一方が数学教育的に有意疑だと見なしているようですが、そんな分類に意味は無いと思います

大昔は代数計算方程式の解法(に対応するもの)は作図問題帰着していたようですが、現代でそれと同様の手法を取るべき理由は全くありません。記述する内容が同じであれば、多項式や初等解析のような洗練された方法重要な結果を導きやす方法を用いればよいに決まっています数学史家は別として)。同様に、ユークリッド幾何学も、解析的な手法で解ければそれでよく、技巧的な補助線パズルなどに興じたり、公理的な方法にこだわる必要はありません。

たとえば、放物線は直線と点から距離が等しい点の軌跡として定義することもできますが、初等教育重要なのは明らかに2次関数グラフとして現れるものです。放物線を離心率や円錐の断面などを用いて導入したところで、結局やるのは二次関数の増減問題なのですから最初から2次関数グラフとして導入するのは理にかなっています数学教育の題材は「計算問題証明問題か」などではなく、このような観点で取捨選択すべきです。

三角比などを学んだあともユークリッド幾何学を教えたり、解析的な手法では煩雑になるがユークリッド幾何学範疇ではエレガントに解けるような問題を出して受験生を脅したりするのは、意味が無いと思います。それは、「掛ける数」と「掛けられる数」を区別したり、中学連立方程式を学ぶのに小学生鶴亀算を教えるのと同様に、無駄なことをしていると思います

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(*1)

現代数学では、n次元ベクトル空間R^n = Re_1⊕...⊕Re_nに

(e_i, e_j) = δ_i,j (クロネッカーデルタ)

内積定義される空間上の幾何学はすべてユークリッド幾何学に分類されます。したがって、上にあげた座標空間ベクトル微分積分、一次変換なども敢えて分類すればユークリッド幾何学です。しかし、ここではその意味でのユークリッド幾何学不要と言っているのではありません。飽くまでも、技巧的な補助線問題や、公理的な方法にこだわることが不要だと言っています

(*2)

数学科の専門課程で学ぶガロア理論では、コンパスと定規による作図可能性が論じられますが、これは「作図問題ガロア理論が応用できる」というだけであり、「ガロア理論を学ぶのに作図の知識必要」というわけではありません。

2020-08-13

anond:20200813064331

まーでもレースつきパンツかタチキリで線がひびかない化繊パンツがメインやで

正直縞パンにかぎらずフチがテープで覆ってあるレースなしデザインだと外にひびくし食い込んでめんどくせえのでだれも買わんな

ボクサータイプショーツユニクロ結構あった時期もあったけど今はほぼ全部花柄になった

テープフチそのもの時代遅れで縞(幾何学柄)とレースや花は合わなすぎるから活かせるところがない

男でいうところのグンゼブリーフ

2020-08-01

アイコン

もっとスターが欲しいブクマカです。

スターはもらえます、正直。トップブコメにもなります。でもみなさんも感じているようにこのめまぐるしく変わるホッテントリのなかで何度かトップブコメに入ったって、人の記憶には残りません。

そのために重要なのはアイコン。他ブクマカIDを覚えている変態ほとんどいませんが、アイコンはなんとなく見知ったひとがいるものです。

犬、金髪ビオレアニメ…。

強いのはキャラクターアイコンです。アニメの誰かとかとにかく人間アイコンは覚えやすい。

一番覚えにくいのは「パッと見幾何学的ななにか」です。自分もこれです。

パッと見は幾何学的ななにかっぽいけど良く見たらちゃんと犬なんです、でもアイコンてできるだけ記号であるべきで、犬かどうかなんてどうでもいいんですよ。

から、そろそろアイコン変えようかなって。でもこれまでに培った何度かのホッテントリトップブコメ歴が消えちゃうのが、なんか辛いな…って。

はは、どうでもいいですね。所詮誰も自分ブコメ以外の動向なんて気にもしてないのに。

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