「数学者」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 数学者とは

2024-09-25

anond:20240925150003

なぜ数学者は途方もなく大きい数をたかだか有限と言ってしまうのでしょうか?

2024-09-22

anond:20240922103055

数学者でもないくせに、壊れた録音機のように「1+1=2」って言うな!

批判したところで1+1任意に3にできるわけではない

Xで、最初好きな人からフォローするけど、徐々にフォローする界隈が好きではない度合いが高まっていって、ある時点から嫌いな界隈になる

俺の場合、まず友人からフォローし、その次に海外数学者海外物理学者海外コンピュータサイエンティスト...

日本数学者日本物理学者日本プログラマー、という具合に遷移していったのだけど、この時点で「ひろゆき」にたどり着いた

ひろゆきは嫌いではないのでフォローしたが、その次から茂木」「成田」「落合」「よびのり」など、嫌な雰囲気に到達してしまったため、フォローをやめた

この時点でフォロー人数100人世間には100人しかフォローするに値する人間がいないということか(ちなみに、科学者プログラマーも、俺が知らない奴はフォローしていない)

2024-09-20

自己言及パラドックス

君たちの文章はね、なんというか、政治厨の延長線なんだよ。なぜって?それはね、本質的数学とは相容れない思考回路で成り立っているからさ。

数学では、厳密な定義論理的証明に基づいて真理を追求する。感情主観は完全に排除されるんだ。例えば、ピタゴラスの定理は、誰が言おうと、どんな時代でも普遍的に成り立つ。

一方で、君たちの議論は、まさにその対極にある。客観的事実よりも、主観的な解釈感情に重きを置いている。「正しい」「間違っている」という判断も、論理的証明ではなく、個人価値観や信念に基づいているんだ。

さらに、数学では問題単純化し、本質を見抜くことが重要だ。でも、君たちは逆に、単純な問題を複雑化し、本質から外れた議論を好む傾向がある。例えば、純粋経済的問題を、イデオロギー歴史観と絡めて語りたがる。

そして何より、君たちは「議論すること自体」を楽しんでいるように見える。数学者にとって、議論は真理を見出すための手段に過ぎない。しかし君たちは、議論のもの目的化し、勝ち負けにこだわる。これこそが政治厨の本質なんだ。

結局のところ、君たちの思考様式は、数学的な厳密さや客観性とは相容れないものなんだよ。そして、そういった議論を好むこと自体が、まさに政治厨そのものなんだ。

数学者の目から見れば、君たちの議論感情的で主観的で、真理の追求からはかけ離れている。それが「政治厨の延長線」と言わざるを得ない理由さ。

2024-09-17

テレンス・タオAI数学能力は、次か次のバージョンで有能な大学院生ぐらいのレベルに到達するだろう」

テレンス・タオ(英: Terence Tao1975年7月17日 - )は、オーストラリア数学者カリフォルニア大学ロサンゼルス教授漢名は陶 哲軒(とう てつけん)。

専門は実解析、調和解析微分方程式組合せ論、整数論表現論など多岐に亘る。

ボッチャー記念賞(2002年

クレイ研究賞(2003年

フィールズ賞2006年

キング・ファイサル国際賞(2010年

クラフォード賞2012年

ロイヤルメダル2014年

もう人類の99%は知的能力AIに勝てなくなるね

おれもブルーワーカーになるときが来たな

2024-09-03

三次の射影

プロット

数学世界には無限可能性が広がっている。無数のパターンやそれらに隠された法則

三人の応用数学者が、自分の全霊魂を賭けてある難問に挑んでいる。

登場人物

ドミニクシュタイナー(Dominik Steiner)
アレクサンドラ・イワノフ(Alexandra Ivanov)
ケンジ・タカハシ(Kenji Takahashi)

本文

ドミニクシュタイナーベルリン研究室で、論理的な一連の方程式を前にしていた。彼は数学絶対的な真理を解き明かすものであり、そこには一切の曖昧さが許されないと信じていた。数式は純粋であり、その解は厳密でなければならない。

その日、彼のデスクに届いた論文は、アレクサンドラ・イワノフからのものだった。彼女ロシア数学者で、非線形ダイナミクスを用いた社会変革のモデル研究している。ドミニクはその論文に目を通し、数式の整合性論理性を冷静に評価した。

パリでの国際数学会議で、ドミニク自身研究成果を発表した。壇上に立ち、彼は無駄のない言葉論理精緻さを示す数式の力を説明した。彼の発表は冷静であり、数学的な厳密さに基づいていた。聴衆は静かに耳を傾け、数学普遍性に魅了されているようだった。

発表が終わると、アレクサンドラ・イワノフが手を挙げた。彼女は冷静に質問を始めた。

シュタイナー教授あなた理論は数理的に整合していますが、社会の複雑な相互作用を完全に捉えているでしょうか?非線形ダイナミクス適用することで、社会変革の予測可能性が高まると考えられませんか?」

ドミニクは一瞬考え、冷静に答えた。

「イワノフ教授非線形方程式は確かに複雑系挙動を捉えるには有効かもしれませんが、その安定性が保証されていない場合、結果は信頼できません。数学役割は、ランダム性を排除し、真理を探求することです。過剰に変数を導入することで、モデルの頑健性が失われるリスクがあります。」

アレクサンドラは再び問いかけた。

「そのリスク承知していますが、社会変革は非線形過程であり、そこにこそ数学の力を発揮する余地があると考えます複雑系理論に基づくシミュレーションによって、より現実に即したモデルが構築できるのではないでしょうか?」

ドミニク彼女意見に静かに耳を傾けた後、言葉を選びながら答えた。

社会変革が非線形であるという見解理解できますが、モデルの複雑性を高めることが必ずしも精度の向上を意味するわけではありません。安定した予測を行うためには、シンプルで確定的なモデル必要です。」

その時、ケンジ・タカハシがゆったりと発言した。

シュタイナー教授、イワノフ教授、両方のアプローチにはそれぞれの強みがありますが、私は数学美学観点から異なる提案をさせていただきますリーマン幾何複素解析観点から、数式が持つ内在的な対称性やエレガンスは、解が収束するかどうかの指標となる可能性があります特に複素平面上での調和関数性質を用いることで、社会変革のような複雑なシステムでも、特定パターン法則が見出せるかもしれません。」

ドミニクケンジの言葉に耳を傾けた。

タカハシ教授あなた視点は興味深いものです。調和関数性質社会変革にどのように適用できるのか、具体的な数理モデル提示していただけますか?」

ケンジはうなずき、淡々と答えた。

「例えば、調和関数を用いたポテンシャル理論に基づくモデルは、複雑系の中でも安定した解を導き出せる可能性がありますリーマン面上での解析を通じて、社会的変革の潜在的エネルギー視覚化し、それがどのように発展するかを追跡することができますエネルギー収束点が見えるなら、それが社会の安定点を示すかもしれません。」

アレクサンドラケンジの意見に応じて言った。

「そのアプローチは確かに興味深いですが、実際の社会では多数の変数が絡み合い、単純なポテンシャル理論だけでは捉えきれない動きもあります。その点を考慮すると、複雑系シミュレーションとの併用が必要ではないでしょうか?」

ケンジは静かにうなずいた。

「もちろんです。私が提案するのは、調和関数を基盤とした解析が複雑系シミュレーションと補完し合う可能性です。単独アプローチでは見落とされがちなパターン収束性を明確にするための道具として捉えていただければと思います。」

会議が終わると三人はほとんど同時に立ち上がった。

三人は、お互いに目配せをすると別れを惜しむかのようににこやかに近付き合い、お互い談笑しながら出口へと歩みを進めた。

一方その日のパリ過去にないほどの快晴で、会議場の外ではどういうわけか、太陽の下で穏やかにほほえむ人々で溢れ返っていた。

2024-08-19

物理学形式化についての概要

都市伝説によれば、かつてアインシュタイン古典的重力理論一般相対性理論」を理解していたのは3人だけだったと言われている。

それが真実かどうかは別として、その3人のうちの1人がダフィッド・ヒルベルトである。彼は、今日の初学者でも一般相対性理論理解できるように、それを数学で明確かつ正確(すなわち厳密)に形式化した。

古典的アインシュタイン重力は、時空上の擬リーマン計量のモジュライ空間上のスカラー曲率密度汎関数積分臨界点の研究にすぎない。

物理学基本的理論数学での基本的な定式化を持つべきだと信じたことで、ヒルベルト本質的アインシュタインを先取りすることができた。そのため、この汎関数現在アインシュタインヒルベルト作用汎関数と呼ばれている。

ヒルベルトは、1900年の有名なヒルベルト問題の一環として、この一般的アイデアを以前から提唱していた。ここでヒルベルトの第6問題は、物理学理論公理を見つけることを数学者に求めている。

それ以来、そのような公理化のリストが見つかっている。例えば、

物理学数学
力学シンプレクティック幾何学
重力リーマン幾何学
ゲージ理論チェルン・ヴェイユ理論
量子力学作用代数
ポロジカル局所量子場理論モノイダル(∞,n)-カテゴリ理論

このリストには注目すべき2つの側面がある。一方で、数学の最高の成果が含まれており、他方で、項目が無関係で断片的に見えることだ。

学生時代ウィリアム・ローヴィアは「合理的熱力学」と呼ばれる熱力学公理化の提案に触れた。彼は、そのような連続物理学基本的な基盤は、まず微分幾何学自体の良い基盤を必要とすることに気づいた。彼の生涯の出版記録を見てみると、彼が次の壮大な計画を追求していたことがわかる。

ローヴィアは、最初の2つの項目(圏論論理、初等トポス理論代数理論SDG)への画期的な貢献で有名になった。なぜか、このすべての動機である3番目の項目は広く認識されていないが、ローヴィアはこの3番目の点を継続的に強調していた。

この計画は壮大だが、現代基準では各項目において不十分である

現代数学自然トポス理論/型理論ではなく、高次トポス理論/ホモトピー型理論に基づいている。

現代幾何学は「変数集合」(層)だけでなく、「変数ホモトピー型」、「幾何学ホモトピー型」、「高次スタック」に関する高次幾何学である

現代物理学古典的連続物理学を超えている。高エネルギー(小さな距離)では、古典物理学は量子物理学特に量子場理論によって精緻化される。

したがって、高次トポス理論で定式化された高次微分幾何学における高エネルギー物理学の基礎が必要である

2024-08-10

anond:20240809212549

モンゴル中国に元を建てたときも、イラン人官僚科学者を大量に登用してたよな。

天文学者数学者を雇って暦を作らせたり。

ムガール帝国でもオスマントルコでも。

古代日本における渡来人みたいに、「なんかわからんけどアイツらすげー」って認識があったんだろうな。

2024-07-28

anond:20240728091926

新しい情報、なんてもの増田に期待している時点で頭逝ってると思うんやが

というか新しい情報プロ数学者に期待しても出てこんやろ

小学生でもわかる」が「馬鹿にはわからない」を意味するとき

 とある高名な環境建築家YouTube動画も上げている)が省エネ建築経済的社会福祉合理性説明するときに、「ちゃん計算すれば小学生でもわかる(のに、相応の地位にいる人がいい加減なことを言うのはけしからん)」という言い回しを多用する。

 いや、実際のところ、自分にとってそれは余りにも耳慣れたフレーズのため、特に気に留めるほどのものとも思っていなかったのだが、ある動画に「小学生だとか人を馬鹿にするような言い方はやめろ」とクレームがついていて驚いたのだ。

 

 それなりに整った環境理系教育を受けたものにならわかると思うが、「研究発表は『頭のいい小学生にならわかる』ようにせよ」というのは誰がいつ言い出したかもわからいくらいあまりにもそこら中で聞く言葉で、これを特に何かを見下したとか馬鹿にした言い方だと思う奴はいない。

 何故ならば、ここで言う『頭のいい小学生』は『特に専門知識はないが理解力は深い人』を意味するのであり、具体的には『専門分野の違う他ゼミ教授陣』のことを指すからだ。

 これが「人を馬鹿にした言い方」だと思う時点で驚き、非アカデミックキャリア詰んだ人々との文化の壁をまずは思わざるを得なかったが、よく考えるとこれこそがつまり理系』という知性の特殊性汎用性を表す側面なのだと思うに至った。

 

小学生にわかるとはどういうことか

 『小学生』と比較されると、普通の人は怒るらしい。何故か。小学生を劣った存在だと思っているからだ。

 この人たちにとって『小学生』と呼ばれることは『頭が悪い』とか『未熟』とかを意味するのだろう。

 しかし、理系認識においてはそんな意味合いはほとんどないと言って良い。

 理系思考力の学問なので、「知識がなくてもわかる奴には説明すればわかる」「わからない奴、考えようとしない奴はどれだけ本を読んでもわからない」という認識が当たり前だからだ。

 将棋囲碁などの知的スポーツと近いところがある。

 これらの競技若いうちに才能を発揮できなければ辛いと言われるように、数学物理仕事若いうちにできなければその後もあまり希望はない。

 若さ可能性ではあってもなんら見下す要素ではないのが理系世界だ。

 

 さらに考えを深めてみよう。

 では、なぜ理系は「そういう世界なのだろう。

 将棋囲碁は、ルールシンプルだが組み合わせが複雑で、知識より思考力がいるものだというのは誰にでもわかる。

 しか数学物理は難しい数式や抽象的な概念を覚えなければいけないから、小学生に難しい問題理解できないはずだ。と、考える人も多いかも知れない。

 だが実のところそれ自体、そんなことはないと証明されているのだ。

 

 チューリングマシンという概念がある。イギリス数学アラン・チューリングの考えた計算モデルで、現在コンピュータの元になっている。

 さて、ではなぜチューリングマシンは「コンピュータの元」たりうるのか? 言い換えれば、「チューリングマシンには何ができることが保証されているのか」?

 この答えが、まさに「理系議論に『小学生にもわかる』説明義務づけることができる理由である

 チューリングマシンは、本来ただの計算機のアイデアではない。それは『数学自体定義である

 『計算とは何か』『計算できるとはどういうことか』この答えを探した結果チューリングが得たのが、『計算とはチューリングマシンで解ける問題のことである(意訳)』という、現代ではもはや計算定義数学定義として認められている回答である

 計算とはチューリングマシンで解けるものことなので、どのような数学問題コンピュータプログラムとして書き、計算することができる。

 

 コンピュータプログラムとは、ifとgotoを伴った算数レベル計算連続ことなのだから、これはつまりどのような数学問題も、深い思考力さえあれば『算数レベル説明に落としこんで理解できることを意味する。(方程式がなくても鶴亀算が解けるように。)

 ここで必要なのは純粋算数程度の知識と、それを深く複雑に組み合わせる思考力だけである

 

 従って、理系説明数学的に表される定量的議論というものは、説明者にきちんとした理解があれば必ず算数レベルの話に落とし込める。

 最近は、ネットの声の大きいマナー講師たちによって「専門的なことを誰にでもわかるように説明することなんてできない」という言い訳を聞くことが多いが、少なくとも理系問題において、定量的議論をする限りは、『数学』は『算数』の複雑化、抽象化に過ぎないのであり、必ず噛み砕いて説明することは可能だ。

 ただし、ここで聞き手に求められるのは、何をおいても『算数レベルでならしっかり理解できる知能』ということになる。

 つまり『頭のいい小学生』には必ず理解させられても、算数すら苦手な『馬鹿大人』に希望はないということである

 

 『小学生でもわかる』は、小学生を劣ったものと考えている言葉では決してない。しかし、それ故にこそ、小学生レベル算数も覚束ない大多数の大人が、劣ってるどころではない論外の存在であることを突きつけてしまう厳しい言葉なのだ。使い方には気をつけなければいけない。と思った。

2024-07-21

anond:20240721122925

数学者目指して数学以外のことやってる時点で数学もできてないじゃん

人工知能系のことやってる数学者出身者もいるけどあれはそっちのほうが適正あったり待遇がいいからやっているって話であって、わざわざ数学から離れてそこでも活躍できないって、それは多分国語力の問題とかですらないよ

自称数学者人工知能についていけなくなった理由とは?

数学を究めんと欲し海外にまで行って博士号を取得(できなかった)しようとした、そんな学者崩れのAI研究者が生成AIでは落ちぶれた理由は何か? → 正解は「国語力がないため、プロンプトを満足に記述できない」からでした。数学だけできても、駄目なんですね。

2024-07-13

コードとは何ですか?」に対する答えで職業がわかる

プログラマー「書くもの

ミュージシャン「奏でるもの

放送作家放送コード

数学者「円の弦」

セレブドレスコード

一般人「長いもの

2024-07-06

anond:20240706132431

怒らないでくださいね

ファインマン物理学者で、「ファインマン物理学」の教科書が有名ですが、フォンノイマン数学者計算機科学者で、コンピュータの基本構造ノイマンアーキテクチャ」を考案したんです。未だにこんな基本的なことを混同してるなんて、馬鹿みたいじゃないですか。

2024-07-03

百年の孤独」の後、逆張りしたい奴が読むべきラテンアメリカ文学6選

百年の孤独」読んだ後にこれを読むべきってネット記事が書かれ始めていて面白い。こういうの好きで、色々なジャンルでこの類の記事を読んで探求してる。だけど時々「いや確かに自分素人なんすけど、もっと段階踏んだ後に読むべき、玄人向けのやつも読んで背伸びしたいんすよ!」と思う時がある。多分、そういうやつここにもいるだろ?そういう同類に捧ぐ。

エドゥムンド・パス・ソルダン/ 服部綾乃&石川隆介「チューリング妄想」(ボリビア)

今、ボリビアクーデター未遂があったとかで混乱してるらしいけど、そんな国を描いたテクノスリラー小説がこれ。“チューリング”ってある通り暗号やらインターネットやらサイバー犯罪やら色々先端技術出てきて、いわゆる魔術的リアリズムとかそういうの全然ない。つーか作者自身ラテンアメリカ文学といえば魔術的リアリズムとかざけんなや!とか思ってこれ書いたとか書いてないとか。クソ分厚いけどオモロイよ。

ベンハミン・ラバトゥッツ/松本健二「恐るべき緑」(チリ)

ここで紹介するなかで一番新しいやつ。これも魔術的リアリズムとかそういうのじゃなくて、科学のとんでもない功罪の数々についてフリッツ・ハーバーとかシュヴァルツシルトとか、あと数学者グロタンディークの生涯から描いてるめっちゃ禍々しい本。あれだよ、ノーランの「オッペンハイマー」と並べられるべき本、本内にオッペンハイマー出てきた気もする。物理学者の全卓樹がこの本の翻訳はよ出せはよ出せとか言ってて、冷静なフォロワーが「この前もう翻訳出版されてましたよ」とか言われてたのが印象的だった。

オラシオ・カスジャーノス・モヤ/細野豊無分別」(中米)

ラテンアメリカラテンアメリカでも南米じゃなくて中米文学日本でもあんま読めない。そん中でもこの人はエルサルバドル出身作家中米についてずっと書いてる。この本はグアテマラ先住民虐殺を綴った報告書を読んでる主人公がその残虐さ陰惨さにどんどん正気を失っていくって本で、読んでてただただ気が滅入る。トーマスベルンハルトとか好きな陰気な人にオススメ

セルヒオブランコテーバイランド」/仮屋浩子(ウルグアイ)

これはラテンアメリカ文学好きにも知られてないやつで、何故なら戯曲から。何かウルグアイっていう結構マイナーな国の戯曲日本演劇化されて、その勢いで本として出版されたっぽい。こういうのいいよな。内容はめちゃ小賢しい。ギリシャ神話、作者自身が登場するメタい設定、そんで現実虚構が混ざりあう、みたいな。でも小賢しく技巧凝らしてるからこそ面白い物語あんだよなあ。

クラリッセ・リスペクトル/高橋邦彦ナヲエ・タケイ・ダ・ジルバ「G・Hの受難/家族の絆」(ブラジル)

リスペクトルな、俺「星の時」読んで泣いたよ。何でって、ここまで複雑な設定を使って無垢登場人物を痛めつける作者はサディストクズ人間で、小説読んでここまで怒りを覚えたこマジでないよ。でも「G・Hの受難」は凄かった。何かずっとゴキブリについて語ってて、そのゴキブリの死骸を通じて瞑想して悟りに至るみたいな。は?ってなるよな。ガチ意味不明で、そういうのって文学醍醐味だわ。

エドゥアルド・ハルフォン/松本健二ポーランドボクサー」(グアテマラ)

これは何か、主人公恋人乳首噛んでたこしか覚えてねえや。でも読んで色々印象に残った本だとか、全く印象に残らなかった本とかは数多いなかで、“主人公恋人乳首噛んでた”みたいに局所的に1つだけ何か覚えてるみたいな本はそう多くない。いや何で読んだんだっけな、白水社のエクス・リブスシリーズから出てたからかな、それも忘れた。でも確かに主人公恋人乳首噛んでたのは覚えてんだよ。不思議だな。

続編:「百年の孤独」読まんで逆張りしたい人に薦めるラテンアメリカ文学10

https://anond.hatelabo.jp/20240704181200

2024-06-26

anond:20240609152036

IUT信者は「IUT否定派と擁護派が対立している」と必死思い込みたがっているみたいだが、

実際は「IUT否定派」なんてもの匿名掲示板などを除けばほぼいない。ほとんどの人は単に無関心なのだ。大半の数学者が、数学基礎論の込み入った議論に関心がないのと同じだ。

ただ、無関心とは言え、露出が多いか愚痴を言いたくなる者もいる。YouTube変顔サムネがうざいと思うようなもの

IUTをとりまく現状は、信者ほとんどが素人)が、わざわざ無関心な人に絡んでうざがられているだけ。

anond:20240626165441

著書を残さなかったが、弟子信者がその思想を書き留めて後世に伝えた思想家の例として、以下のような人物が挙げられます

ソクラテス紀元前469年頃 - 紀元前399年)

ソクラテス著作を残さず、対話を通じて思想を伝えました。彼の教えは弟子プラトンによって書き留められ、プラトン対話篇を通じて後世に伝えられています

ピタゴラス紀元前570年頃 - 紀元前495年頃)

ギリシア数学者であり哲学者であるピタゴラス自身で著書を残さず、彼の教えは弟子たちによって伝えられました。彼の思想ピタゴラス教団によって広められました。

釈迦ガウタマ・シッダールタ)(紀元前563年頃 - 紀元前483年頃)

仏教開祖である釈迦自身で著書を残さず、彼の教えは弟子たちによってまとめられ、仏典経典)として伝えられました。

孔子紀元前551年 - 紀元前479年)

孔子自身書物を残していませんが、彼の言行録である論語』は弟子たちによってまとめられました。

老子紀元前6世紀頃)

老子道家思想家で、彼の教えは弟子たちによってまとめられ、『道徳経』として伝えられました。ただし、老子自身が書いた可能性も否定されていません。

イエス・キリスト紀元前4年頃 - 紀元後30年頃)

イエス自身は何も書き残していませんが、彼の教えや生涯については弟子たちによって書かれた新約聖書に記録されています

マホメットムハンマド)(570年頃 - 632年)

イスラム教創始者であるムハンマドは自ら書を残さず、彼の教えは弟子たちによってまとめられ、『クルアーン』として伝えられました。

これらの人物は直接著作を残さず、弟子信者が彼らの教えをまとめ、後世に伝えました。そのため、彼らの思想は間接的に伝えられています

anond:20240626100644

赤裸々に自分の話をしなくても今は生活保護から地べた這い回って東大行って苦労して博士になった数学者がいるんだからその例を挙げとけ

この人は理系からはてウヨ文系煽り通用しないし

2024-06-19

筑波大の外山文子准教授に関するブコメの誤解

当該発言を庇うつもりはまったくないけど、事実関係が違うのはどうかと思うので。

『「そろそろ薬で男性の性欲をコントロールすべきでは」准教授の訴え』へのコメント

文系素養のある(はずの)人間素面発言できる内容か、これ

人文学アカデミズム現代司祭

この人、人文系じゃないよ。専門はタイ政治、つまり政治学者であって、政治学は社会科学系なので、文系ではあっても人文系ではない(文系は、文学哲学歴史学などの人文系と、政治学・社会学経済学などの社会科学系におおまかに分類される。もちろん境界的な研究領域はあるけど、下で書いたようにこの人は直球の社会科学系)。

Synodosでも色々タイ情勢に関する記事を書いてらして、普通に面白いのでみんな読むといいと思う(正直、これらの記事を通して認知してた人だったので、twitterでの発言を見て「Oh......」となってしまう感じ。作者と作品は……別だから……!)>https://synodos.jp/expert/toyamaayako/

筑波大の「人文社会系」というのは、人文系社会科学系の教員所属する集団という意味であって(cf. https://www.jinsha.tsukuba.ac.jp/about)、そこに所属しているからといって人文系研究者とは限らない。同大学の「数理物質系」に所属しているからといって物理学者とは限らない(数学者化学者かもしれない)のと同じ。

大学も貢献してますよ感出すためだけにジェンダー系のポスト設けてあげてるのにどんどんヘイト集めるからかなり煙たいだろうなぁ

上述の通り、専門はタイ憲法とかクーデターとかそういう話なので、ジェンダー系のポスト採用されたわけじゃなく東南アジア研究とか比較政治学とかの枠で採用されてる人。大学ウェブサイトに載ってるご本人の研究キーワードが「憲法改正と民主化政治司法化、汚職取締と民主化、新しい強権的政治リーダーの登場と体制変動、政軍関係立憲君主制の国際比較研究」だからね。ゴリゴリ政治学者ですわ。ジェンダー研究門外漢やろ……

え?フェイクで准教授名乗ってるんでなくマジでアカデミアの人間として本気で?

学者が専門外のことでいっぷう変わった発言をするの、みんな心当たりのあることだと思う。統計力学の分野で名を上げた大阪大学大学理学研究物理学専攻の教授財務省についてどんな発言をなさっているか、皆さんはよくご存知でしょう。

学者は同時に市民でもあるので、学問の追求者として厳格であっても市民としては偏見まみれみたいな人は大勢いるんすよね。ほら、国際日本文化研究センター助教の人だって本業日本中世史ではマトモだったじゃないですか。

なかなかの逸材が登場したな。ポリタスTVに登場するのも近いだろう。

上述の通り、現代タイ政治の分野では有名なセンセなので、たとえばタイでまたクーデターが起きたりしたらそういう場に出てくることもあるだろうし、それは全く問題にすべきではない、とは思う。不適切発言してる理系研究者でも、たとえばノーベル賞解説番組なんかに出るのは全然問題ないだろうし。

ブコメへの応答

「人文系」という定義の話だけで外山先生所業に関しては何も言及していないのだが、ご専門が「タイ憲法学」と聞くと、憲法学という括りではあんまり大差ないかもしれない

まんこれはこちらの説明も悪かったんだが、彼女憲法学者でもないんだ……憲法学は法学の下位区分だけど、このセンセの場合憲法のもの研究というよりも、憲法で決められたシステムがどんなふうに現代タイ政治に影響しているかを論じているので憲法学者ではなくてあくまでも政治学者なんや……

(「9条を素直に解釈すると自衛隊違憲になる」みたいなのが憲法学で、「9条規定がどんなふうに与野党対立に影響しているか」みたいなのが政治学)

いわゆるダメな人文系代表格としてあげられるのが社会学者なんだか社会科学から文系じゃないは通らないでしょ。むしろ哲学倫理学の人たちはこの手の狂い方する人少ない気がする

??????

それは、まず社会学を「ダメな人文系」扱いしてバッシングしてた人たちがカテゴリエラーを起こしていただけなのでは??????

何で他者によるカテゴリエラー責任を呼び間違えられた側が取らないといけないんですか??????

政治学や社会学ふつうは人文系には分類されない、のは単なる事実ですが??????

仮に社会学ダメであったとして、

ってだけの話ですがそんなに難しいですか??????

仮に日本人ダメであったとして、

ってなるでしょ??????

文系内部の細かい違いがわからん場合は、人文系とか社会学とか言わずに素直に文系って言っておけばよいのでは。社会学者でも何でもない文学研究者や歴史家社会学者って言われてる光景、浜の真砂ほど見たので。

社会学社会科学ではないというのは分かるけど人文科学社会科学の線引きは何なのだろう?法学政治学や経済学など社会科学は「技術」を論ずるもので、人文系は「価値観」を論ずるみたいなこと?

人文学に分類されているもの人文学社会科学に分類されているもの社会科学です(進次郎構文)

……いやマジでこれはそうとしか言えない。文学哲学歴史学宗教学ってだいぶ違うし、伝統的に人文学にまとめてます以外の説明しづらい……(アジア本質って何ですか? って聞かれてる感がある。日本パキスタンモンゴルインドネシア共通本質……? とりあえずヨーロッパアメリカではないです、あとワールドカップでは同じ地区で予選してますね、みたいな……)なので、線引きがわからんって人は、こういうもんだと割り切って「人文学に含まれ学問リスト」を丸暗記するか、無理に人文学とかの言葉を使わず個別学問名前で呼べばいいと思います

何を思って増田がこれ書いたのか分からんが、学部とかどうでも良くて差別的発言するって教育者としてどうなの?てだけの話です/コロンブスの時と良い、最近話をわざわざややこしくする人多いね

盗人猛々しいな。話をややこしくしてんのは政治学者を人文系学者と誤認した連中だろ。そいつらが間違った認識を振りかざしてなけりゃ訂正記事書く必要もねえんだよ。話をややこしくしたくないなら間違った事実認識に基づくコメントをつけんじゃねーよ。

学問カテゴリーとかどうでも良くて、人として言ってはいけない差別発言をしてしまったというだけの話。

カテゴリけがどうでも良いなら指摘されたら直せば良くないですか??????

「外山准教授人文学者やジェンダー研究者と間違って呼ぶ人がいなければこんな増田を書く必要はなかった」という当然のことを忘れないでもらっていいですか??????

初代ガンダム描写批判するのはいいけど、「これだから萌えアニメは」とか言ってたらおかしいし突っ込まれるでしょ? マジでそのレヴェルの話であるのを分かってほしい。萌えアニメ定義わからんなら「これだからガンダムは」とか「これだから日本アニメは」って言っとけよってこと。

外部から一般人視点では社会学は人文扱いされがち。

そんな「アジア系以外の一般アメリカ視点では日本人チャイニーズ扱いされがち」とか「非オタ以外の一般人視点では宇崎ちゃんエロ漫画扱いされがち」みたいなこと言われても……

スコットランド平原の真ん中に黒い羊がいるのが見えた。 天文学者:ここの羊はみんな真っ黒なんだね。 数学者:少なくとも1匹の羊が居て、さらこっち側の片面が黒いということが分かるだけさ。

ぼく「そこはイングランドです」

2024-06-16

anond:20240615015742

結局さ、これに対する反応見てもわかるんだけど、日本カス論壇で一番嫌われるのが「エリート責任」を語ることなんだよね。

両方からあの手この手無効化されて、結局エリート権威)に求めるべき責任が何かという話はいつも曖昧に終わる。

 

すべての基準でそう。金持ちも、政治家既得権益)も、学歴集団でも。

「お前、恵まれてんだから社会責任果たせよ」って言う、日本以外の国では当たり前にある(経済が『実力主義』でも、宗教的喜捨精神アメリカにすら残っている)恩返しの精神が、日本人にだけは、右も左も男も女も老人も若者も吃驚するほどない。

こういうのが「他人を助けない日本人」みたいな指標にも現れてるのに、何故か学力エリートは「そうそ日本人(田舎者で無学で自民党支持者の愚民)は他人に冷たいよね」と自分ほとんどボランティア寄付もしないのに、批判だけする側で平気で居られる。

 

まあこれ、自分で考えた持論ってわけでもないんだけどね。

大学指導教官数学者なんだけど思想的な部分があって、「日本には本来エリートがいない」とか「大学院の研究分野くらいになれば、世界でも数十人数百人しかいない専門家であることを自覚しなさい」とかまあまあ言われたので、今になってみると本当にそうだなって思ってるだけ。

大学専門家が専門分野に関してツイッター(X)で言うことが、「世の中こんなことも知られてないんだねえ(他人事)」みたいなの、死ぬほど見てきた。

そりゃそうだよ、お前が専門家だってのは、みんなが知らなくて、お前が教えなきゃいけないってことだよ。そんなことが本当にわからない奴だらけなんだ。

 

自分リーダーにならなきゃいけないのにリーダーになろうとしない奴が、誰か良いリーダーいないのってネットで喚いて憂さ晴らししてる、本当に希望のない国だよ。

2024-06-07

グリゴリー・ペレルマン政治が嫌い

マルクス主義理論ソ連によってナンセンスの塊に変えられていたが、ペレルマンにその塊を噛み砕くことができたのは、彼はなんであれ政治と名のつくものにいっさい興味がなかったからとみて、まず間違いはないだろう。

グリーシャの辞書によれば、”政治”とは貶し言葉だったのです」とゴロヴァノフは言った。

「たとえば、私が良かれと思って、なにか組織的運動計画したとしましょう。たとえそれが、私たちの大切なセルゲイ・ルクシンを助けるための運動だったとしても、彼はこう言ったでしょう。

『それは政治だよ。そんなことより問題を解くことに集中しよう』。

ここでぜひともわかってほしいのは、彼は本気でそう思っているということです。彼は、政治と名のつくものはなんであれ、大嫌いなのですよ」。

こういうペレルマン姿勢は、ロシア知識人伝統となっている政治プロセスへの嫌悪とはあまり関係がなく、むしろ彼にとっては数学以外の一切に興味がもてなかったことに関係しているのだろう。

引用: 完全なる証明 100万ドル拒否した天才数学者 - マーシャ・ガッセン

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん