はてなキーワード: フィギュアとは
「それでさあ、三蔵がさあ」
良子は三蔵というキャラクターのフィギュアを買うためにバイトを始めたという。
「そうなんだ。すごいね」私は話を合わせる。
「三蔵のためなら女子高生だって田植えくらいするわ。麻里は今もお店の手伝いやってるの?」
「今はやってないよ」
「そうなんだ。私好きだったけどな、あれ」
「やめてよ」私は苦笑して目をそらした。
良子と別れて電車に乗ると出口近くの二人席に座って学生鞄を隣に置いた。季節の変わり目でブレザーを着ていると少し暑い。生徒の多くは部活動の最中だから乗ってくる高校生はあまり見えず他の乗客もまばらだった。三十分ほどで自宅近くの駅名を告げるアナウンスが入り、ほどなくして電車は止まった。
出口のボタンを押しこむとぷしゅっと音を立てて扉が開いた。はてな駅のホームに出るとけばけばしい黄色の看板が目に入る。
脚が短く頭部が大きい、金髪の巻き毛の安っぽいかつらをかぶったゴスロリ衣装のちんちくりんな女の子の写真の下には「麻里・うどんとわねっと」とあった。どんぶりを持った右手を手前に突き出し、看板を見た者に恍惚の表情で迫る。最初はそんなに嫌な気はしなかった。お店のために自分も何かしたかったから。「麻里・うどんとわねっと」は地元のおじいさんおばあさんに大ウケして近藤うどん店の売り上げは倍増した。そこまでは良かった。「麻里・うどんとわねっと」ははてな郡はてな町のローカルアイドル的なものにとどまっていたから。地元の情報誌の取材など来たとき、確かに恥ずかしい気持ちもあったけど同じくらい誇らしかった。でもそのあと事情が変わっていく。
お父ちゃんはネット戦略だとかいってSNSに「麻里・うどんとわねっと」を使ったショート動画を投稿した。これが海外のユーザーの間でなぜかバズってしまう。海外のネットコミュニティで様々な消費のされ方をした後、日本に逆輸入という形で「麻里・うどんとわねっと」は全国に広まっていった。「絶妙なチープさがいい」とか「女の子が絶妙にかわいくないのがいい」とか「ブス」とか「デブ」とか「性的消費で女性差別だ」とか「ちくわ大明神」とかネットでいろいろ書かれた。いつの間にか近藤うどん店ははてな町の観光スポットになり、私は有名人になっていた。金髪のかつらをかぶってお店の手伝いに出るとお客さんたちから写真を頼まれるので、私は笑顔で応じてどんぶりを持って決めポーズを取った。「麻里・うどんとわねっと」を演じることが望まれていたから頑張っていたし、ずっと頑張り続けられると思った。お母ちゃんが死んだあと一人で頑張っているお父ちゃんのために何かしたかったから。でも今はもう店に出ていない。「麻里・うどんとわねっと」は死んだのだ。
電車を降りて駅のロータリーを迂回していく。順番待ちのタクシー運転手が車内で暇そうにたばこを吸っていた。はてな町は私立大学がつぶれて以降若い人の姿がすっかり少なくなってしまった。唯一の娯楽施設が駅前のパチンコ店だ。その駐車場にへたり込んで泣き叫んでいる男に見覚えがあった。水色のパーカーと黄色のハーフパンツ、足はぶかぶかのビーチサンダルというお決まりの格好だ。油っぽい髪はぼうぼうに伸びていて、髭には白いものが混じっている。
増田くんはこの町の住人の間ではちょっとした有名人だ。生活保護受給者だけど、どこに住んでいるのかは誰も知らない。いつも外をふらふらしていて夜も野外で寝ているらしい。ふわっと異臭が漂ってくる。
「うどんちゃーん」増田くんが泣きべそで足元に飛びついてきた。
「増田くん、落ち着いて」
「聞いてよ、うどんちゃん。お金入ったからパチンコで増やそうとしたんだ。そしたらほとんどなくなっちゃったよー。二日前から何も食べてないのに、どうしよう」
増田くんはいつもこんな調子だ。はいはいと手懐けて私は学生鞄からうどんを出した。
「えー。うどんじゃん。ネギしか入ってないし。ケーキがいいよ、うどんちゃん。ぼく、ケーキが食べたいよ」
増田くんはケーキが食べたいと駄々をこねている。私は自分の足元にすがりついている増田くんを見下ろしてどうしたものかと思案する。
「あらまあどうされたのですか」
困っていると後ろから若い女性の声が聞こえた。寒い冬の夜空に明滅する一番星の奏でる音楽のような高く澄み渡って心地のいい音だった。実際に顔を合わせて会話するのは初めてだった。白いシャツとリボン、紺色のプリーツスカートという高校生としてありふれたスタイルにも崇高さが感じられるし、長い脚の白さが黒いサイハイソックスとの対比でより白く見えた。小さくて立体感のある顔は日本人離れしていて妖精かと思うほど。艶やかな黒髪は自分の癖っ毛と比べて気品ある大人の女性のものだ。
「一番星さん」
「あらまあ、わたくしのことをご存知なのですか」
寂れていくだけのはてな町に数ヶ月前事件が起きた。一番星家が引っ越してきたのだ。上級国民の中の上級国民と噂され、その辺の国会議員よりもずっと発言力があるとか。だけど、町の老人たちにとっては莫大な財産だの政治的権力だののことよりも一番星家のご令嬢はてのさんの存在が大きかった。「本物のお嬢様」としてはてのさんは一瞬で町の人気者になった。「麻里・うどんとわねっと」は偽物でしかなかった、私はそう思わざるをえなかった。そして「麻里・うどんとわねっと」は死んだのだ。
一番星さんは顔を赤くしてあらまああらまあ言うと、さらにこちらに近づいてきた。風が巻き上がったとき一番星さんの黒い髪がふんわり揺れて、きらきら反射して見えた。
一番星さんは私の言っている意味がよくわからないようだった。二週間以上体を洗っていないであろう増田くんに一番星さんは笑顔で近づきしゃがんで向き合った。
「増田さん、麻里さんのうどんは世界一ですわ。幸せの味がしますの」
「幸せの味?」
増田くんはどんぶりを手に取った。割り箸を渡してあげると、増田くんは涙を袖で拭ってからうどんをかきこんでいった。
「味がする。味がするよ、はてのちゃん」
「そうですわ。幸せの味ですわ」
汚い捨て犬のような増田くんを一番星さんは笑顔で見守っている。うどんを食べ終わると増田くんは両手を飛行機の翼のように広げて「きーん」と言いながら走り去った。
「自己紹介が遅れました。わたくし、一番星はてのと申します。よろしくお願いしますわ、近藤麻里さん」一番星さんはそういって笑った。
「私のこと知ってるの?」
「麻里さんはわたくしの憧れですわ」
5ch(旧2ch)っていわゆるヲタクに限らず書き込んでますよね?でも電車男というドラマがあったように、2chはオタクが集う場所というイメージも確かにあった。これってどういうことなんでしょう?最初の方はアニメとか漫画とかフィギュアとか電車とか「オタク」な感じの板しかなかったから、オタクばっかり書き込んでたのは正しいが、今に至るまでにスケート板やら各種科学板やら株式板やらおおよそ考えつく限りのあらゆる板を導入していったから、普通の人も書き込むようになったということでしょうか?
それとも板の多様性は昔も割りとあったけども、それ以上に当時個人でネットに接続していた人は先進的な人に限られていたから、どの板の住人であっても「ネットにつなぐほどにはITに詳しい」というギーク・ナード的な共通点があったから、どの板の住民も最低一つは板とは無関係にオタク的な趣味を掛け持ちしていたということなのでしょうか?
数ヶ月振り?ぐらいにまた発生した。
「【精米】 南魚沼産 コシヒカリ 無洗米 吟精 2kg 令和4年産」(販売、発送: Amazon.co.jp)を確か午前中、アプリでカートに保存
米をカートに入れたままだったことを思い出してアプリを開いたら「PULABO タイヤトレッド深さゲージ深さ測定、モノクロ」(単価\135、出品者: fu yancai)50個が勝手に追加されている。
もしやと思いPC側で尼のカートを確認するとさらに「1/6ドール服 人形服 ミニスカート ドレス ノースリーブシャツ 女性 フィギュア用 衣装 装飾, A, 1:6」(単価\1,370、出品者: prettyia jp)が499個追加されている。
合計550 個の商品、¥692,060。
今回勝手に追加された商品の出品者はいずれも中華業者。以前のもマケプレ業者出品だった日本(っぽい)業者だったかもしれない。
まず、健全に創作をやっているのに被害にあってしまった全ての絵描きを気の毒に思う。
「明日は我が身」になりえないから男ほど真剣にとりあわなかったんだよね
それがこれ
このくらい毎日のように問題定義や叩きが発生して世の中や法が必死に追いつこうとしてる
自分の娘とか兄弟が被害にあったら、って考えないの?って長年モヤモヤしてたけど
絵を「自分の子供のようなもの」って形容する界隈が、それやられて、やっと味わってくれたか~という気持ち
ちなみに女性向け
・FANBOX(小銭でパトロンになる仕組み)で二次創作コンテンツに含めたら大炎上
・立体グッズ(特にアクリル)つくったら炎上(公式が絶対出さないカップリングものや無料配布なら減刑)
・キャラのフルネーム入ったらグッズつくったら炎上(無料配布なら減刑)
・3L+夢を含んだ二次創作に作品名そのままのタグをつけるとそっと注意される
など、自分の利益以前に、公式に迷惑かけるやつを殺す土壌があり、
昔は許されてたことが今は許されない。
つまり、年々無法地帯の逆で、年々自制や相互監視を強めてる状況。
息苦しいときもあるけど、これは間違ってなかったんだなあと感じてる。
AI生成で参入したところで軽蔑されて終わる(RTされない、誰も関わらない)んじゃないかな、この先も。
サイゲームスから交換・返金対応について発表があったが、会社の関係が理解しきれなかったので要約と推測を書く。
https://www.vertex-figure.com/
https://twitter.com/VERTEXkyonnu
商品に同梱されている連絡先。
2.と3.の問い合わせページにも同じ電話番号が載っている。
グランブルーファンタジーの人気キャラ(男)のフィギュアが発表。
会社名・ブランド名・原型師が公表されていなかったが、受注生産かつ高額なのである程度安心感をもったユーザーがフィギュアを購入。
届いた商品のクオリティが想像以上に低いため問い合わせが殺到。(有名ブランドの3が作ったと誤解したユーザー多数)
3から、問い合わせが多数あるが2も3も当該商品を製作していない、問い合わせは紙にある連絡先(4)にするように表明。(声明内での会社名の表記は2)
サイゲームスが、1に依頼したが品質を満たしていない商品が届いてしまったことを謝罪。
1と2からおこなわれた応対はサイゲームスの見解や認識とは異なることを表明。1と協議して対応を決めたとのこと。
・サイゲームスが1に依頼し、1が社外か3以外の社内でフィギュアを作った。
・3は本当にフィギュアと無関係なため何も答えられない。(サイゲームスの声明でも3には触れていない)
・2はフィギュア製造をおこなっていないが窓口(4)を兼任している。3の声明の中で連絡先として紹介されながらフィギュア製造と無関係とも書かれたため混乱を招いた。
・トップス:発売(受注)前に正式な会社名とブランドと原型師を発表する。
・サイゲームス:↑ができてないものをユーザーに出さないようにする。
・ユーザー;↑ができていないものは非常に危険(できていても品質が落ちることは多い)なので買わない。きちんと発表するように問い合わせを続ける。