はてなキーワード: 学術研究とは
このブクマについたブコメが色々香ばしかったのでまとめておく。
スカタンなブクマを眺めていく前に振り返っておきたい点がふたつある。
まずひとつめは、元記事で回答者氏が述べているのは「日本は他国や過去と比較して相対的に治安がいい」という事実だけであり、そこに絶対的な尺度はないということ。「いや犯罪は起きてるじゃん」という反論は意味がないのである。日本で起きてることが他国ではもっとたくさん起きてるんですよ、ということを言っているので「うん起きてるね」で終わりである。
ふたつめは、治安レベルの指標として殺人件数を採用している意味について。回答者氏は「治安のレベルを測るのには、一般的に人口10万人あたりの殺人件数(過失やテロによる死者を含む)を利用することが多いので、以下でもその慣行に従」うと述べており、これは言い換えると殺人件数は学術研究レベルで慣行とされうる程度には治安レベルを測る指標としての妥当性を持っているということになる。
id:takamocchi 「口に粘着テープを貼りアイマスクをして飛び降り」う~ん自殺!「土管を腰に結び両手足をロープで縛って海に投身」これは自殺!「証拠品の銃を奪い自分に発射、飛び散った血をふき取って死亡」うん自殺!
↑殺人事件であるはずのものが自殺として扱われて数字に入っていない(ので日本の治安がいいとは言えない)と言いたいのだろう。そうしたケースを殺人に算入した結果統計にどんな影響が出るのか見てみたいものである。年に何件あるのだろう。元記事の論拠が覆るほどの件数だとしたらたいへんなことである。
id:speedworld1231 殺人事件に関してはそうかも知れないがもうこの国はだめだよ
↑微妙な判定でセーフだが、殺人事件を治安レベルの指標としていることに不服がありそうなので加えた。「もうこの国はだめだ」に関しては同感である。
id:tableturning 日本いうほど治安良くないよ。怒鳴ってくる男の人多いし痴漢も多いし身を乗り出してツイッター覗いてくるし、都内の方なんて夜道は怖くて歩けない。酒に薬入れて女子大生が十数人昏睡状態とかニュースになってるし
↑前置きの1点目がわかっていないケース。誰もお前の体感治安の話などしていない。
id:kyo_ju 殺人の件数だけで治安の良し悪しを論じられましても/凶悪犯罪や少年犯罪が減少を続けているのは確かで、ならば警察規模縮小を論ずべきところ、体感治安ガーとか各種理屈を総動員して警察組織は拡大の一途なのがね。
↑これは前置きの2点目がわかっていないケース。殺人が多いくらいならばほかの軽犯罪や性犯罪も相関して多そうだとは思わないのか。人殺しするやつは万引やレイプだって平気でするだろ。
↑同上
id:ponkotukko 自死する人が多いことも考えに入れてほしい
↑自殺率と治安に何の関係があるのかさっぱりわからない。なぜ突然自殺の話をする?
id:kuroan 治安の良さを「殺人」で測るか「軽犯罪」で測るか。犯罪を「実際に起きた数」で測るか「警察に握りつぶされたものを除いた数」で測るか。
↑とりわけスカタンなこのコメントが星を集めてるのが心底嘆かわしい。殺人がぼこぼこ起きるような国じゃ軽犯罪なんかもはや取り締ってらんないくらい無数に起きてんだろ。なぜ軽犯罪で比べたら違う結果が出ると思うのか。そして治安が悪いってことは警察が無能か腐敗してるかその両方かだろ。なんで日本の警察のほうが無能って前提なんだよ。ほかの国より警察が優秀だから殺人が少ないんだよ。お前もその恩恵受けてんの。認知件数じゃなくて発生件数(神様にしかわからない)で比べたらむしろ差が開くわ。アホか。
id:amunku 普通に暮らしてればアメリカもイギリスも安全だし私NY市内の電車で寝てたよ。殺されなくても日本でレイプは現時点で無罪だよ。セクハラパワハラ過労死は横行してて自殺率は他国より高い。殺人にカウントされないけど
↑どこの世界線から来たのか知らないがこっちの世界線の日本ではレイプはれっきとした犯罪(強制性交等罪)で認知件数は年間3ケタある。そのすべてが有罪になるとは言えないだろうが(示談成立や容疑者不明のまま不起訴があるだろうから)少なくとも起訴されれば有罪になるはずである。また、セクハラパワハラ過労死自殺率については何言ってるかわからない。
↑誰も女性の体感治安の話などしていないので届く必要ももちろんないと思う。
↑お前がそう思うんならそうなんだろう。お前の中ではな。前置きのひとつめをよく見ろ。
id:nowa_s 安全な国とは思うし殺人や強盗の被害は身近にないけど、性犯罪なら多すぎる。/"日本で30年犯罪に遭ったことない"人すげーな。自分一人に限っても匿名電話で強姦の脅迫、体操服や自転車の盗難、複数回の痴漢とかある
id:nanakoso 殺人は死体が残って「実際に起きた数」を操作しづらいから国際比較の基準にされる。いじめや軽犯罪は警察、担当官らの胸先三寸で数字が変わる。追記:反論したい人は数字出して記事かいてよ。
↑これも前置きの2つめに乗っかれなかった人。日本で数字が操作されるなら諸外国ではもっとひどい操作をされているかもしれないという想像力すら働かず、自分の導きたい結論に都合よく世界ができていると思っちゃえる人。しかもその立証責任は他人に求めちゃう人。意見を述べる資格なし。
id:princo_matsuri 道路の治安はその限りではない
↑諸外国の交通秩序のほうが日本よりまともだと言いたげである。それは本当か?
id:yanosworkout 浅い。マクロ視点で治安がいいのは分かっているが、度々エントリで上がる性被害や弱者への暴力は一体何なんだろうって思う。
↑いやその話をしたいのはお前個人だろ。
id:iGCN 殺人の件数が少ないことを根拠にしているけど、エクストリーム自殺として処理されている暗数がそれなりにある気がする。
↑既出。略。
id:hotelsekininsya でも、都会で痴漢にあった女性ってすっごい多いんだよね?確か半数軽く超えてたはず
↑「でも」があるのでセーフ判定。「ところで」だったらなお良かった。
↑なんでこんなに自殺を殺人にカウントしたい人が多いんだこの国……
↑もう……
飽きた。まだこれでもブコメ全体の半分まで見きれてない。スカタンなブコメ書いたけど拾われなかった人たち、ごめん。
反響が大きくて驚いた。良くて「ヒマ人乙」くらいのブコメがふたつみっつついてすぐ埋もれる予定だったのに反応の質も量も意外だった。
しかしこれだけ注目されると、「論拠があやふやだけどいいや、書いちまえ!」って雑に書き飛ばした筆のすさびがきちんとツッコまれるので、さすがだなと思った。おっしゃる通りです、お恥ずかしい、という指摘がいくつもあった。どれとは言わないけどあなたが正しい。
そーす
古代ギリシャや日本の「ぺデラスティ」(成人男性と10代の少年の社会的に認められた恋愛関係)を研究する教授を解雇しろとの声が高まる [377482965]
https://leia.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1577736060/
1 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (ワッチョイW 44c5-bVs5) 2019/12/31(火) 05:01:00.01 ID:29JPDHLA0 BE:377482965-2BP(1000)
Students Want Thomas Hubbard Fired for Work on ‘Pederasty’ but University of Texas Says It’s Protected Speech
2 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (ワッチョイW 44c5-bVs5) 2019/12/31(火) 05:01:11.87 ID:29JPDHLA0 BE:377482965-2BP(1000)
テキサス大学の学生グループは、古代ギリシャの「ぺデラスティ」(成人男性と10代の少年たちの社会的に認められた恋愛関係)について広範囲に渡って書いた古典教授の解雇を求めています。
学生は、Thomas Hubbardの学術研究は「10代の少年に対する暴力犯罪の擁護者」であり、小児性愛を促進するオンラインコミュニティで称賛されていると主張しています。
衝突について最初に報告したThe Austin American-Statemanによってレビューされた文章の中で、UTの教養学部の古典学教授は、古代社会の男性と少年の肉体関係を「適切な学習経験」と呼びます。
それとは別に、2010年に、Hubbardは、古代の若い男の子の性的同意を分析する記事を書いたと伝えられており、現在の同意年齢法は禁止に匹敵する「素朴で独善的な時代」の「悲しい副産物」と呼んでいます。
Hubbardは査読雑誌「Thymos: Boyhood Studies」に「現代アメリカ法は、後期ビクトリア朝時代と進歩主義時代の思想的先入観と時代遅れのジェンダー構造に由来する『性的関係に対する子どもの無能力』に基づいている」と書いたと報道された。
「私たちは少年と少女の「同意年齢」は異なる事を考慮する必要があります」
3 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (ワッチョイW 44c5-bVs5) 2019/12/31(火) 05:01:22.18 ID:29JPDHLA0 BE:377482965-2BP(1000)
Students for Safetyと呼ばれるグループは先月、Hubbardが「未成年の少年を捕食することを望んでいる人たちのコミュニティを促進するために彼の立場を利用し」彼の著作が「これらの違法行為を奨励している」と主張するプレスリリースを発行しました
「10代の少年に対する暴力犯罪を擁護する者には、明日の指導者に教える権利はない」とこの発表は述べています。
「テキサス大学は、学生の安全、健康、福祉を念頭に置いていないことは明らかです。」
「私たちは、この男性が小児性愛を促進するために彼の地位を使用している間、我慢することを拒否します」とグループは言いました。
Hubbardに対する告発を率いる学生の1人であるSarah Blakemoreは、The Austin American-Statemanに、教授の「アカデミックライセンス」は「法律違反」を促進するため、公立大学では容認されるべきではないと語った。
Hubbardの研究は、North American Man/Boy Love Association (NAMBLA) を含む男性と少年の関係を促進するオンラインコミュニティで好意的に受け取られていることを引用して、Blakemoreはこう付け加えました。
「世界最大の小児性愛者擁護グループが私の本を支持するなら、私は人生を再考します」
4 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (ワッチョイW 44c5-bVs5) 2019/12/31(火) 05:01:31.38 ID:29JPDHLA0 BE:377482965-2BP(1000)
Hubbardは、The Daily Beastのコメントのリクエストにすぐに応答しませんでした。
The Austin American-Statemanへの声明の中で、古典教授は「少数の学生」の懸念を却下し、「この主題に関する私の執筆の全範囲の慎重な調査に基づくものではない」と述べた。
彼の作品は、NAMBLAの「法改正への特異なアプローチ」を実施せず、メンバーの性的指向を共有していません。
Students for SafetyのプレスリリースがソーシャルメディアでUTの学生に配布された後、Hubbardは書面によるQ&Aで自分の研究を擁護し、ぺデラスティは小児性愛とは異なると主張し、「同意年齢がより低年齢の国で精神的健康への悪影響の証拠はない」と示唆しました」
Hubbardは「私は主に古代ギリシャ、「小児性愛」(精神医学の診断および統計マニュアル第5版で定義)が文化記録の一部ではない、について書いています」とハバードは言いました。
「古代ギリシャ、漢王朝中国、ルネッサンスフローレンス、サムライ時代の日本、同様にメラネシア、アジア、アフリカの部族文化などの複雑な歴史文化で実践された、思春期の男性の恋愛的交際「ぺデラスティ」の非常に異なる現象について議論します」
さらに、「10代のセクシュアリティをどのように規制し、法律違反を処罰すべきかは、研究者と公共政策の専門家の間での正当な研究と議論の分野です。
そのような議論には、歴史的および異文化間の証拠がある」と加えました。
(以下略
今年は約600件のブクマをしました。その中から印象深かったものをピックアップしここに表彰いたします。
https://anond.hatelabo.jp/20190430223646
https://note.com/satonao310/n/nf9afa1103af8
この記事等を読んでから水風呂への抵抗感が幾分和らぎ、サウナを毎週利用するようになりました。ただ、サウナと水風呂の交互浴は魂が抜けるような心地よさがあるものの、心血管系に悪い影響を与える不安が拭えませんでした。そこで結局今は水風呂は利用せず、サウナ→浴室内の長椅子で休憩→サウナのサイクルでマイルドなサウナ体験を楽しんでいます。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/honeshabri.hatenablog.com/entry/skills_of_happy_on_amazon
こちらを読んでからAmazonでの買い物はギフト券を買うことによって事前に支払いを済ませるようになりました。支払いが終わっている後腐れのなさや「あとは楽しむだけ」という満たされた感覚があります。他人へのプレゼントを買うときはなお満たされます。学術研究の成果を見事に実生活に結びつけた記事です。
「現金払いしない人」がお金を使いすぎる理由 | 家計・貯金 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
https://toyokeizai.net/articles/-/246369
https://hikakujoho.com/hobby/20618100012870
3000円台のワインは美味しかったです。これを読んでからワインの購入価格レンジが上がってしまいました。
筆者のシロクマ先生は今年はてなブログの方でも興味深い記事を多数書いておられ、個人賞(MVP)を授与するならば先生が筆頭候補です。
https://www.lifehacker.jp/2019/10/200808-where-to-leave-your-smartphone.html
スマホとタブレットをなるべく自室の外に置くようにしてから依存的な利用が減りました。
https://togetter.com/li/1383735
ニンジャスレイヤー世界を忍殺文体を使わずに描いたブラッドレー・ボンド他「スズメバチの黄色」。そこに登場するハイク「細火な/藤のあわいに/熾りけむ」を解説したToggetterまとめです。簡潔で鋭い分析はそれ自体が面白く、同時に対象とするハイクの魅力を教えてくれました。
https://dailyportalz.jp/kiji/sya_ni_kamaeru-kamaenai
タピオカミルクティーなどを対象としたコミカルなやり取りに笑みが浮かんでくるのも束の間、次第にこんなちょっとした心構えの変化で物事の多様な側面に注目することができることに驚かされます。考えてみると、ディベートの練習や弁護士が双方の主張を検討する手法を大変取っつきやすくしたメソッドですね。
https://dailyportalz.jp/kiji/yell-apologize
この記事の2週間前にダイヤモンド・オンライン等に公開された「激しく怒鳴るクレーム客には、この話しかたが最高に効く」に触発された内容です。元の記事に対してなるほどとうなずきつつも「これは練習しないとできないだろうけど練習する機会がないな」と思っていたところ、本当に練習している記事が出てきて一本取られた感がありました。実際に怒鳴るように謝る動画に笑い、そして手法の作用と練習の必要性を考えました。
後半へ
【ゆ】大人が言ってるなら好きにすればいいけど、子供が大人に吹き込まれてるから気の毒なのよね。
【グ】不登校子供youtuberは非難するのに、学校に行かないアスペルガー症候群の子供に温暖化を批判させると称賛する人達は都合良すぎ。
ということで以下にまとました。「ゆたぼん」、 「グレタ」で検索して約100users前後以上の記事のブコメを対象としています。
【ゆ】「ググればいいから勉強しなくてもいい」とかホリエモンみてえなこと言ってんな。ネットに巣食う魍魎になると似たような形態に収斂するものなのかな
【グ】そりゃ粗探しするよな。有名歌手の子供だから。不登校だから。この子の周囲に環境保護団体がいるから。そういう理由をつけて彼女がぶつけてくる正論を交わそうとする大人、そう君のことだ。君は卑怯だよ。
【グ】なぜこの子の発言に反発を感じるのか、偽善だと嘲笑したいのか、それは彼女の言ってることが図星だからじゃないのか?
【グ】何であんなにみんな「老害」みたいなこと言うようになったんだろな
【ゆ】父親が影響を受けたという衛藤某の周辺を調べると怪しいスピリチュアル系がゴロゴロしてるので、あまり呑気に報道していい案件ではない。
【グ】立派じゃないか。勘ぐれば色々言いたくなる気持ちもわかるけどね。でも疲れ切った大人として「誰もがもう諦めて苦く微笑むけれど 僕らならできるはず 革命チックなダンキンシュート」と歌う若者を馬鹿にはできない。
【ゆ】親が子どもに勉強教えるとか絶対無理だと思うよ…。私は小学校教員だけど、中学の勉強教えられる自信はないよ…。/子ども一人一人をサポートできれば、校則で締め付けなくても秩序は保てる。その人員がいればだが。
【グ】「この子は勉強が足りない」とか言ってる皆さん、本当なら我々がこの子であるべきだったんだよ。我々が子どもの頃から温暖化の危機は指摘されていたし、その頃なら取組みは今よりは容易だった。笑える立場ではない。
【ゆ】虐待/戦時中でも学校に行かされていたっていう黒柳徹子氏のコメントと真逆な物件。国が滅びるよhttps://www.instagram.com/p/BxESLV6pArM/
【ゆ】私も、私に関係ないなら自分の自由に生きればいいと思う。けど、もし、子供の同級生にこの子がいたら、親がいたら、全力で関わらないか、遠巻きに要観察対象。所詮他人だからどうでもいいんでしょ、著名人も、ヒドイ
【グ】それでも、わたしは彼女を支持する。世の中を変えるのは若者、余所者、馬鹿者だ。年寄りで、頭のいい、既得権者なんて、、、未来は僕らの手の中って、THE BLUE HEARTSも歌ってたじゃないか!
【ゆ】10歳児の自主性がどうとかそんな話からはもはやかけ離れたキナくさい次元になってしまっているので、今さら彼を応援するか説教するかで考えるのは周回遅れ。もったいなくても記事の原稿は破棄するのを勧める
【グ】香港の民主主義運動を冷笑する中国人と同レベルの存在として捉えられているという感覚ぐらいは持っておいた方がいいと思うよ
【ゆ】好きなように生きればいい!ってのは正論やけど、好きなように生きるって事は自己責任が伴うんや。その言葉を10才の子供に言うって事は、10才の子供に自己責任を押し付ける事と同じや!もう少し考えてコメントせい!
【グ】このお嬢さんを子供として扱う事に違和感あるわ。年齢的には子供かも知れんが、国際的な会合で堂々と演説するなんて、内容の是非は別にして立派な事やん。子供扱いは出来んと思うで。
ありません
【ゆ】学校に行かないは、譲ってアリとして勉強の否定だけは親は叱ってくれよ。読み書きそろばんは人間の基礎能力だよ。
【グ】彼女の志は立派なんだがこの手の人の末路って人嫌いのテロリストになることが多くてな。フェミ活動とかもだけど原罪ベース憎悪ベースでもの考えすぎるとろくなことにならんのよ。
【ゆ】大人が言ってるなら好きにすればいいけど、子供が大人に吹き込まれてるから気の毒なのよね。
【グ】不登校子供youtuberは非難するのに、学校に行かないアスペルガー症候群の子供に温暖化を批判させると称賛する人達は都合良すぎ。
【ゆ】せっかく学校に行っても、結局ネトウヨになって似たようなことを言ってるじゃん?もういい加減、Wikipedia読んで法律や歴史を語るの、やめれ。学校に行った分、ムダだよ。
【グ】ネトウヨが嫉妬してて笑える。自分達の問題なのに、ネトウヨは賢いつもりで完全に他人事だよな。
【ゆ】視点を変えれば、子供のみならず国民の相当数にこの意見が刺さっている、という事で、危機的状況なのでは。
【グ】この演説を冷笑していいのは同年代の人だけで、それ以上の年齢の人たちは、内容の確からしさ云々を論うのではなく、そう思わせてしまっている事を恥入ることしかできない筈なのだけど。
【ゆ】この子、早すぎるなぁ。30年、40年したら、漢字や文字が不要になる時代は来るかもしれんからね。
【グ】すごい、こんな人が若い世代にいるのか。自分の意識も変えていかないと。
【ゆ】これ、youtubeじゃなくて渋谷交差点で平日にやってたら(やらされてたら)通報するだろ?そういうことやで
【グ】絵に描いたような金持ちの道楽だね。言わせた大人も、言った本人も。
【グ】子供を使って主張する奴ら死ぬほど嫌い。そう言うところなんだよ胡散臭いのは。
【ゆ】チャンネル見に行ったけど、読み書きできるみたいだし、勉強してないわけじゃなさそうなのでいいんじゃない。
【グ】「大人に操られた子供」だの「祭りの神輿」だの言ってないで、ちゃんと意見に対して反論しろよ、とは思う。
【ゆ】これ近隣の児相にネット民がバンバン虐待通告したらいいのにね。普通にネグレクトやん。
【ゆ】優しい言葉で不登校を容認してあげて気持ちよくなって終わり、っていう無責任なやつは確かに多いな。
【グ】これは子供の盾やね。人間の鎖とかやっちゃう人たちの発想っぽくてエグい。
【グ】子供を盾にする卑怯者「子供を攻撃するとは何事だ!!!」
【ゆ】周りの大人は何やってんだ。子供にイケハヤみたいなこと言わせるな。
【グ】「子どもを攻撃するな。恥を知れ」これ通常はその通りだと思うのだけど、政治的に悪用されると無敵の盾みたいで嫌だな。
【ゆ】自分の頭の中に知識があれば「関連思考」が出来るんだよ、子供だから関連思考なんて知らなくて当然だが。「宇宙船ビーグル号」の総合科学者グローヴナーの活躍を見れば関連思考の大事さや強力さがよくわかると思う。
【グ】科学と言えば無知蒙昧な庶民が黙ると思ってんだな、この傲慢バカは。科学は手続きの名称に過ぎんし「前提条件」や取捨選択してる「仮説」や「論拠」で結論がホイホイ変わるんだよ?そもヴィーガンって時点でお察し。
【ゆ】ここは本人たちより、煽る連中の危険性をもっと明らかにすべきだよね。件の児童が15年後電線盗んで捕まってもNO科学者は他人事みたいに「悲しい」とかほざくのかな。
【ゆ】こう言うの焚き付けて後で責任とらないのって酷いと思うの。
【グ】ゆたぼんに似たものを感じる。活動家やる前に学校に行くべきじゃないかな。
【ゆ】同調圧力を煮詰めた地獄のようなブコメを見るとはてな民も美しい日本人なんだなと安心する
【グ】反論がだいたい「子供を持ち上げるな」「白人のガキの分際で」「態度が悪い」の三択なので環境問題そのものを疑問視してるトランプのほうが同じ方向を向いてるだけまだ誠実。
【ゆ】「宿題を拒否したところ、放課後や休み時間にさせられ」たことで学校に行かなくなった子が、いじめで苦しんでいる子どもたちへエールってなめてんのかな。
【グ】GuardianがYouTubeにあげているので動画をみると受ける印象がずいぶん違った。それはさておき"we will never forgive you"と分断する言葉を使っているが、グレタさんもyouの側の人間だろう。スウェーデンは水没しないし寒いし。
【ゆ】こういうのを容認するから沖縄は全国最下位の学力と就職率なんだよ、猿もどきを誰が雇う?日光猿軍団だって断るわ、芸を学ぶ頭がないんだから。
【グ】ガキを扇動して既存社会をぶっ壊したい勢力がまたぞろ蠢動してるんだろうな。ヨットなんて見え見えのパフォーマンスじゃなくスカイプでテレビ出席しろよ。学校にも行かないスウェーデン版ゆたぼんの癖に。
【ゆ】高度な学術研究を発表する子供と、起業やこういうので耳目を集める子供、前者は大抵親が良い意味ですごくて、後者は大抵親が悪い意味ですごいんだよな(経験則)
【グ】この人に賛同する人たちは原発の是非とどうやって折り合いをつけてるんだろう 事の複雑さを前に言いよどむ人まで冷淡とか無責任とか言われても困惑するわ 技術革新を待つしかないのかな
【ゆ】こんなの新手の児童虐待案件だろう。乗っかるマスコミがクソofクソ。
【ゆ】とりあえず動画見て欲しい。新聞で取り上げちゃダメな奴だから。
【グ】主張はともかく、この歳でここまで担がれるとこの後が心配。先鋭化するか過激な宗教然となるのが恐ろしいのでしっかり面倒見る人が現れて欲しい。
【ゆ】えっと……20年後にまた会いましょ
【グ】立派ですが悪い大人にいいように使われないようにちゃんとした大人と一緒にいて欲しいですねみたいな
【ゆ】社会問題になったり集団提訴される前にYoutubeは、子供の利用をもっと厳しく制限したほうがいいよ。子供は、制限せずに視させてるだけで精神汚染される危険性のある動画SNSなんだし。この子もその一人かもよ。
【グ】実際、この子、精神疾患あるの有名だし。この子を洗脳?して政治的に悪用してるのを指摘するのは、米国としては真っ当な事だと思うけどね。
【ゆ】ここでコメントしてるひとたちも子供の将来になんの責任も負ってない。著名人が「学校以外に生きる道はある」というメッセージを発信するのは重要。
【グ】“いいからさっさと学校行けや” ウヘァ。これが由緒正しきおっさんマンスプ仕草で、こういうやつらが世界を牛耳ってる結果がこの温暖化ですぇ。こいつらがいなくなると世界かなり良くなるんじゃねぇの、ねぇ。
【ゆ】「不登校の理由を周りが納得しないと許さないという異常さが表れている」げに。批判には、私の考える貧乏人じゃなければ貧乏人じゃないみたいなアトモスフィアを感じる。
【グ】子供の理想論を鼻で笑う様な大人が、子供の頃こうなりたいとあなたが思っていた大人なんですか?
【ゆ】私も「ご自由にどうぞ」派。将来、彼が生活保護を受給することを、私は妨げない。/登校したい子を登校させないなら虐待だが、登校したくない子を許容するのは、私は虐待と認めない。
【グ】世の中、こういう人も必要とされているんだろう。私個人は支持しない。
【ゆ】子供の「好きなように生きる」を大人のそれと同じように扱える神経がわからん。彼ら判断能力ないから契約すらできないのに。
【グ】そんなに若者や子供をありがたがるなら全部子供に決めてもらいなよ。大人が蓄えた知識より、そういうのがいいんでしょう?
【グ】いざ言葉を返されたら「子供を攻撃するな」って、こいつを都合のいい時だけ一人前として扱って、ちょっと困ると無敵の盾にさせて欲しいって話でしょ?ちょっと汚くない?
https://softpower30.com/wp-content/uploads/2018/07/The-Soft-Power-30-Report-2018.pdf
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2. フランス
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25. ハンガリー
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30. アルゼンチン
自由・人権・民主主義・平等などの政治的価値を捉える指標です。北欧および北ヨーロッパの国々がトップです。
1. スウェーデン
2. スイス
3. ノルウェイ
4. オランダ
5. デンマーク
6. フィンランド
7. カナダ
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政府のオンラインサービスやデジタル外交を評価する指標です。多数のハイテク企業の本拠地であるアメリカがトップになりました。過去1年間、政治家や政府によるソーシャルメディアの前例のない、時には物議を醸すような使用が見られました。政府のオンラインサービスによってフランスが2位に。最先端のデジタルインフラストラクチャで知られる韓国は5位にランクされています。
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7. シンガポール
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国の大学の質、留学生を引き付ける能力、および学術研究出版への貢献度を測定しています。アメリカは、トップクラスの大学を多く抱え、世界で最も多くの留学生を魅了し、学術研究に大きく貢献しています。
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国のビジネスモデルの魅力、イノベーションの能力、規制の枠組みを把握する指標です。 シンガポールの首位は、その経済的競争力と有利なビジネス環境に起因します。汚職の発生率が最も低く、イノベーションの指標でも優れた成果を上げており、ハイテク製品の輸出で最も高い割合を占めています。
1. シンガポール
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7. イギリス
8. 韓国
外交ネットワークのリーチと、開発や環境などの主要なグローバルな課題に対するコミットメントを測定します。フランスは世界最大の大使館ネットワークの一つを持ち、他のどの国よりも多くの国際機関のメンバーでもあります。
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6. イタリア
7. スペイン
8. オランダ
芸術、映画、音楽、スポーツ、観光を測定する指標において、アメリカが他の国よりも優れていることは驚くことではありません。イギリスは、音楽産業の世界的な成功に支えられています。フランスは、国際観光客の数が最も多く、ミシュランの星を獲得したレストランが最も多く、世界で最も訪問者の多い美術館であるルーブル美術館があります。
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8. ベルギー
今話題になっているあいちトリエンナーレについて個人的に思うことが色々あったので書こうと思う。細かいことを話して特定されると普通に死ぬのでぼかすが、一応運営ボランティアとして展示に参加している。
クソ長い。
====
最初に断っておくと、今話題になっている「表現の不自由展・その後」についてだが、私はぶっちゃけ見ていない。今となっては炎上が勃発した時点で見に行っておくべきだったと後悔しているのだが、いやだってまさか3日で終わるとは思わねえもん。
と、いうのも事前のボランティア研修とかで「表現の不自由展・その後」に注目している人は私の知る限りほぼ皆無だったからだ。一応警備対応とかの事情で説明は受けたがそれについて「楽しみだ」とか「心配だ」とか言っている人は居なかった。別に目を逸らしていたとか重大性を認識していなかったとかではなく、ちゃんと理由もある。
他の人は知らないが、個人的には「表現の不自由展・その後」については「色んな理由で各地の展示会から撤去された作品を集めてみました」くらいの認識だった。面白そうな企画だ、地獄のデスマッチ感がある。しかし確かに面白そうだが、言ってしまえばそれだけなのだ。
話が変わるが我々ボランティアが研修で何をやっているかと言うと、作品の知識を蓄えるのではなく、自身の感性に従って自由に鑑賞する、所謂対話型鑑賞とかVTS(定義は微妙に違うのだが)と呼ばれているものを実践している。具体的にどんな感じかというと、背景知識はほぼなしで作品を見て
「画面は綺麗だけど、人物の顔が悲しそう、破局を予兆しているのでは?」
などとそれぞれの感性や経験に基づいて解釈を語りあうのだ。これが結構楽しい。例えるなら深夜のファミレスでオタクが集まってエヴァ最終回について語り合っている状態に近い。割と何分でもやっていられる。
だがそういった観点から見ると、「表現の不自由展・その後」があまり魅力的でないことは分かってもらえると思う。「近代化」、「ジェンダー」、「作家自身の半生」、トリエンナーレには複雑なテーマを持った鑑賞しがいのある作品が沢山出品されている。「表現の不自由展・その後」は企画としては面白いがある意味「企画落ち」なのだ。事前に具体的な作品内容が分からなかったというのもあるが、それ以上掘り下げようがない。寧ろ中止になった今の方が色々語れる。
そんなわけで「表現の不自由展・その後」がここまでの話題になったのはかなり意外だったし、多くの人にとってあいちトリエンナーレの第一印象がそれになってしまったのは少し残念でもある。
さて「表現の不自由展・その後」の中でも特によく燃えていたのが慰安婦と昭和天皇絡みの展示だと思う。政治的にインパクト抜群だからだ。だがここまで千字くらい駄文を読まされて大分心と頭が冷え切っているところだと思うので、少し冷静に展示のコンテクストについても考えて欲しい。
「表現の不自由展・その後」は「あちこちの展示会で撤去されたやつを集めて展示する」というコンセプトで行われている。よってこの企画で展示されているのは慰安婦像それ自体ではなく、あくまで「どっかから撤去された慰安婦像」なのだ。
ソウルの日本大使館前に慰安婦像が設置されたとき、メディアはこぞって大使館と慰安婦像が一緒に映った映像を放送したと思うが、あの報道に対して「不快だから映すな」と怒った人は居ただろうか。まあ居なくはなかったかもしれないが、多分映さない方がもっと怒られるだろう。怒らないのはそれが「大使館の前に慰安婦像が設置されたという報道」だとコンテクストも含めて理解しているからだ(勿論どちらの場合も制作サイドの意図は別にあるのだが)。
今回の展示ではそこのコンテクストがおざなりにされたまま、日本に実物の慰安婦像が展示されているというインパクトと、SNS上の断片的な情報で事態が拡大してしまった感がある。
また若干話が大きくなるが、余裕があったら歴史的なコンテクストについても一度考えてみて欲しい。慰安婦像というと直ぐに反日というイメージに結びつけがちだが、何故そう思うのか。
そもそも慰安婦なんて居なかったと考えている人からすれば一応理屈は通っている、悪意のある捏造ということになるからだ。
しかし、詳細については諸説あるが、そういうものが存在したということだけについては歴史的資料も揃っているし、両国の見解も一致している。つまるところ歴史に認められているのだ。
負の歴史を展示し続けることは未来に生きるだれかにとっての悪意になるのか、日本を始め第二次世界大戦に関わった各国には慰霊碑やモニュメントがある、ドイツやカンボジアには国内の虐殺を記憶するモニュメントがある、それを見て不快になる人はいるだろうし、寧ろ不快になるべきなのかもしれないが、ならそれらは排除されるべき悪意なのか、そもそも悪意は無条件に「悪」なのか。
場所によって反応も変わる、オバマは広島の原爆資料館に行ったが、アメリカでスミソニアンがエノラ・ゲイ展示をやろうとしたときは退役軍人たちから大バッシングが来た。そういった反応の違いは展示の意味、ひいては歴史の意味に影響を与え得るのか、得ないのか。
そして誰の、誰に対する悪意なのか、人の属性は一つでないし必ずしもはっきり分類出来る訳でもない、あなたが引いた「味方」と「敵」の線など気にも留めず他人は好き勝手踏み越えて生きる。例えば、韓国人男性と日本人女性が慰安婦について議論しているとして、彼らは一体どの立場にいるのか、そこに存在する先入観は何か。
話が大分概念的になってしまったが、何が言いたかったかというと、コンテクストというのはそれだけ膨大で複雑なのだ。
勿論コンテクストには政治性だって含まれる。慰安婦像が純粋に歴史的なモニュメントというより政治的に使われているのは明らかだし、恐らくそれは大半の日本人のせいではないので、あんな一触即発なもの見たくも聞きたくもない、というのは分かるし別に普段はそれで構わないと思う。
ただ死ぬほど暇なときにでも少し考えてみて欲しい。メディアの報道を見ていると日韓で政治的な同意が得られれば慰安婦像は撤去されていると考えている人もいるようだが、その必然性はない、だって歴史に認められているから。というかそれで撤去されたらマジで純粋なプロパガンダだったって言っているようなものだからやめろ。
像はコンテクストの中で存在し続けるし、今回の展示もそのコンテクストの一部である。
批判するにせよ擁護するにせよそこに対する考察がなければそれはインパクトに押された感情任せでしかないだろう。
それでも慰安婦像許せないし完全に撤去したいんだけどっていう人はどうすればいいかって?そこも歴史に学ぼう。
アメリカでコロンブスとかリー将軍の像が次々撤去されているのはニュースで聞いた人もいるだろう。時代の変化とともに歴史観は書き換わる。虐殺や奴隷制擁護者としての側面が評価され、彼らは英雄ではなくなった。もはや歴史に認められていないから像だって撤去される。
個人的には英雄として評価されていた歴史も含め展示するのも面白いんじゃないかとも思うが、少なくとも公共の場のモニュメントとしてはふさわしくないと判断されているのだ。
つまり慰安婦像を撤去したいのなら何らかの方法で歴史観を書き換えれば良い。そして歴史学の徒は全力で戦って阻止すれば良い。
トリエンナーレ運営が「表現の不自由展・その後」の公開を取りやめたことについて、ネット上では様々な意見が飛び交っている。これについては「脅迫に屈した」とか「作家に許可をとっていなかった」とか確かに色々と問題がある気はするのだが、津田総監督や大村知事が会見で言っていた「安全管理上の問題」という観点からは正直仕方がないと思っている。
第一に展示施設自体の問題だ。あいちトリエンナーレには複数の会場があり、「表現の不自由展・その後」が展示されていたのは愛知県文化センターの8階、所謂「県美」だ。関係者の名誉のために言っておくが、日本は災害が多いだけあって美術館や博物館といった文化施設の安全管理にはそれなりに注意が払われている。耐震設備に水害対策、防火設備、さらには盗難や破壊防止のための監視員や監視カメラが多くの施設で導入されている。
しかしテロや大人数による襲撃までは対応出来ないというのが現実だろう。海外の博物館ではそういった事態も想定して手荷物検査などを実施しているところもあるが、日本でそれをやるのは割に合わないと言わざるを得ない。
第二に運営側の問題。最初に言っておくがあいちトリエンナーレのような文化事業というのは基本的にクソクソ&クソ金がない。
確かに税金から拠出の予算10億は大金だ、これだけあれば50回くらい安心して老後を過ごせる。しかしそれでアーティストを100人くらい呼んで75日間展示会をやれと言われたら難易度はルナティックだ(他に寄付金とかもあるので実際の予算規模はもっと大きいはずだが)。
よって私も含めた運営スタッフの多くはクオカード1枚で半日働くボランティアである。加えて事前に結構勉強もしないといけないし、当然交通費とかも出ない。
これだけ聞くと何が悲しくてそんな苦行をとか思われるかも知れないが、最初に言った通り美術館とか博物館とかも含めて文化事業は取り敢えず金がないので、もうそういう人たちがいないとほぼ成り立たないのだ。そこで講習会とかバックヤード体験を餌にこじらせ教養オタクたちをボランティアとして釣っている、というか釣られている(※個人の感想です)。言っていて悲しくなるし話が逸れるのでそこら辺は省くが、つまるところ何が言いたいかというと、テロとか起きると我々はタダ働きの挙句何も出来ずやられる。勘弁して欲しい。
最後に若干抽象的な話になるのだが、良くも悪くもあいちトリエンナーレは寄せ集めというのがある。
運営側の細かい事情は知らないが、直前までどんな作品が出るか分からなかったりしたので、少なくとも運営と作家が一体となって特定のテーマに沿った展示を作るという感じではないと思う。恐らく「情の時代」とかいうぼんやりしたコンセプトに基づいて作家を招待して展示スペースを用意している感じだ。
「表現の不自由展・その後」だって別に運営が企画した訳ではなく、かつて行われた「表現の不自由展」を招待しただけだ。
展示施設の職員に至ってはそれを公務員の業務として受け入れているだけである。
よって、運営の中心スタッフ、末端のボランティアスタッフ、施設や関連団体のスタッフ、さらに作家間で一人一人が一つ一つの作品に全て賛同しているとかそんなことはあり得ない。まあそれはある程度の規模の組織では当然のことだと思うし、そうでなければ大規模で多様性のある展示会なんて開けないだろう。なので断っておきたいが、会場とかSNSで関係者に絡んで「トリエンナーレの見解」とやらを聞き出そうとしてもそんなものはない、せめて総監督に聞いてくれ。
そんな緩い結束でつながっている人々を「脅迫に屈しない覚悟」に巻き込むのは正直言って無理がある。
それらを踏まえてトリエンナーレ運営の対応はある程度仕方なかったとは思うのだが、しかしそうせざるを得ない状況には大きな問題がある。
先述の通り、施設や組織の問題でテロや脅迫に対応することは出来ないし、安全上の問題を考えると「表現の不自由展・その後」の展示中止は仕方ない側面もあると思う。
しかし考えてもみて欲しい、そもそも武器とかガソリン持った奴相手に対抗できる団体・個人がこの国にどれだけいるのだ、極真空手の総本山とかか?結構な大企業だって本気で襲撃されたら対応出来ないことの方が多いだろう、必然的にそれを仄めかす脅迫の時点で相手側の要求を飲まざるを得なくなる。
暴力による権利への挑戦に対しては個人レベルでなく、社会全体として対抗しなければならないし、行政側には憲法に基づいてその義務がある。
最初に特定されたら困るから匿名で意見すると書いたが、そもそも身の危険を感じて発現を躊躇しなければならない状況自体がおかしいのだ(勿論それとは別に自衛はするが)。
また、津田総監督が会見によると脅迫と並んでまずかったのが「電話」らしい。
抗議の電話でまず事務局の回線がパンク、結果つながらなかった人たちが県美や文化センターに掛け、何の対策もしていない職員が罵声を浴びせられる、しかも公共施設なので切らずに対応しないといけないという事態になったらしい。所謂「電突」と呼ばれるものだ。
ネット炎上とともに話題になることの多い電突は、市民による集団的抗議の形態とも見做せるが、一方でインターネットという新興メディアによるメディアスクラムともとれる、特にやられる方からすればそうだろう。
確かに組織には説明責任がある、取材と報道の自由もある。けどそれが対象となる人々の生活を過度に制限するようになればそれは権利が守られている状態とは言えないし、何かしらの法にも触れそうなのだが、恐らく相手が不特定多数ということで対策が難しいのだろう。スクラムを仕掛けた側を罰しろとかではなく、対象となった側を守る為の社会整備は必要だと思う(と、ずっと前から言われている気はするのだが…)。
誤解しないで欲しいが、ここでいいたいのは抗議をするなということではない。
表現の自由というのは反論されない権利などではない、ただやり方の問題だ。
話がまた大きくなるが、個人的にはどれだけ平和主義を語っても「戦い」なんてものはなくならないと思っている。政治も、経済も、受験も、スポーツも、婚活も、創作も、結局は「戦い」なのだ、ただそれをいかに物理的な暴力を伴わず決められたルールの範囲内でやるかが、人類が積み上げてきた理性とか法治とか文明の指標なのだと思う。
抗議は存分にやればいい、カウンターとなるアートを作成しても良いし、ネットに長文を書き込んでも良い、署名やデモでも良い。そして表現の自由と言っても万能ではない、脅迫罪、威力業務妨害罪、侮辱罪、名誉毀損罪、プライバシー権、著作権…憲法に定められた公共の福祉の概念に基づいてそれを規制する法律なんてごまんとある。そのうちの何かに抵触してそうなら訴訟という手もある。ただやるからには全て合法的にやれというだけの話だ。
pixivで気に食わねえ解釈を見つけたら自分の解釈を倍の質と量で投稿して相手の筆を折るのが仁義というものだろう。すまない今のは完全に個人の意見だから忘れてくれ。
じゃあこの場合どうしたらいいのか。
少し話が飛ぶが比較のため「コンビニエロ本問題」について話させて欲しい。「コンビニエロ本問題」とは女性客などからの抗議を受けてコンビニから18禁の本が撤去されている事態のことだ。あれを表現の自由と結び付けて語る人もいるが、私はそうではないと思っている。
何故ならあくまでコンビニは民間の営利団体だからだ。コンビニ業界に詳しい訳ではないので話半分に聞いて欲しいのだが、もしコンビニ側が「エロ本を撤去しないとタピオカを積んだトラックで突っ込む」とか脅迫を受けているならば、それは許すべからざる犯罪だ、しかし多分そうではないだろう。
抗議が原因と言われているが、恐らくより正確には「エロ本絡みの抗議や客足減退に対してエロ本の売り上げが割に合わない」が原因なのだと思う。
コンビニで18禁本を最後に買ったのはいつだろう、正直質はともかく量と利便性はネットの方が格段に上だと思う。正確な売り上げは知らないが、エロ本だけで月々1兆円くらい純利益が出ているなら、あの容赦のないコンビニ業界が Permalink | 記事への反応(15) | 22:16
故谷口ジロー氏の代表作である「『坊っちゃん』の時代」の作中で夏目漱石と森鴎外の会話中に「明治維新」を指して「瓦解」と言う場面が出てくる。
社会的な崩壊という意味も含むだろうが西洋に学び西洋を受け入れるなかでしかし西洋と距離をおきたいという(有り体に言えば保守的な)二人の心情から出てきた言葉といったところである。
これから令和という時代を迎えるにあたってとりとめもない思考を繰り返すなかで社会がどうなっていくかと考えていくと、どうしてもこういう「瓦解」と呼ぶのが相応しい時代になってしまうのではないかと考えてしまう。
令和42年:日本人口の2割が80歳以上に
これは要するに対策をしなければこうなってしまうという数字で、今もなし崩し的に入れている移民の推移で変わってくるものであろう。
そして、この上記の間違いなく持続不可能な社会を望まないのなら好むと好まざるとにかかわらず令和の時代は大量の移民が流入し昨日と全く異なる社会にならざるを得ないのである。
十中八九維持できない社会保障は?予算も人も足りずに悲鳴を上げている安全保障は?令和を迎えるまでもなく瓦解寸前の学術研究は?移民を入れても給料の良い都市部に逃げられる地方圏の農村は?。増税でおそらく冷え込む内需と輸出偏向の経済方針は今後も持続可能か?。
誰だかは忘れたが平成を「昭和を終わらせられなかった時代」と評したがさもありなんといったところである。故に瓦解、あるいは悪くすれば崩壊することになるのだろう。
しかし、時代としてはそうだが人によってはそんな暗いものでもないのだろう。
明治維新を機にに大成して我が世の春を謳歌した平民や資本家も数多く居たように、生活が大きく向上できた移民や時流に乗れたベンチャー企業経営者等には素晴らしい時代になるのかもしれない。そこに私は含まれなさそうなのが悲しいところだが。
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6044886(0)
>>いまだ大規模なCCSが試みられていない中、スタンフォード大のチームは、
>>膨大な量の液体を長期間地中に貯留する必要のあるCCSは非現実的であるとし、
>>「大陸内部によくみられる脆性(ぜいせい)岩石に大量のCO2を注入することにより、
>>論文では、すでに米国において排水の地下貯留と小中規模の地震発生が関連づけられていると指摘。
>>古くは1960年のコロラド(Colorado)州の例、さらにはアーカンソー(Arkansas)州やオハイオ(Ohio)州で昨年発生した地震を例に挙げつつ、
>>「100年から1000年の単位でCO2を隔離することが考えられている地層で同規模の地震が起これば、問題は極めて深刻である」と警鐘を鳴らす。
>>この報告に先立ち前週15日、米国学術研究会議(US National Research Council)は、
>>水圧破砕法(ハイドロ・フラッキング)によって地震が発生する可能性は低いが、
>>CCSには「比較的大きな地震事象を誘発する可能性がある」と発表している。(c)AFP/Kerry Sheridan
http://www.afpbb.com/articles/-/2885691
原発の時と同じだな
まず、江戸時代までは中国の「星宿」が使われており、西洋の星座が広く知られるようになったのは明治になってからであった。
現在の星座名に統一されるようになったのは、以下のPDFによると1910年ごろであるらしい。
https://tenkyo.net/kaiho/pdf/2013_05/03rensai-03kabumoto.pdf
また、『日月地球渾轉儀用法』で興味深い内容として、十二宮の解説において、
然ルニ今日実際ノ天文ヲ按スレハ三月ヲ以テ大陽ハ白羊宮ニ立タスシテ却テ隣宮ノ雙魚ニ立ツヲ見ル因テ其然ル所以ノ原因ヲ考察スレハ蓋シ是レ三千年ヲ流過スルノ間毎三月廿一日ヲ以テ大陽ノ位置スル赤道上ノ春分点下ニ出スハ甞テ白羊宮ニ在リシト雖モ年々徐々ニ遷移シテ終ニ雙魚宮マテ来リ
というように星座と宮を同義的に用いていることがあげられる。また、Geminiの訳語として「雙児宮」ではなく、「雙女宮」という名称が用いられているが、この名称は『星学図説』や『星学捷径』、『百科全書天文学』など、今回紹介した天文書においても同様に用いられている。
1910年発行の『天文月報』第2巻第11号所収の「星座名」において、91星座(88星座ではなく)の日本語訳名が与えられているが、そこでは「雙子」と記されており、当時の『天文月報』編集主任であった一戸直蔵は自らの著『星』において、
獣帯の十二星座とは次ぎの通りである。括弧内の名称は従来多くの書籍に散見したものであるが、近頃我国の天文学者一同の評議で、訳語を一定した
と述べて「雙子(雙女)」と記していることから、日本においてGeminiは1910年に女性から男性になった、と結論していいだろう。
ここで「黄道十二宮と黄道十二星座が同一視されている」とあるが、「白羊宮」「金牛宮」といった黄道十二宮の名称は、西洋占星術がインドを経て中国に伝えられたときに漢訳されたもので、日本には平安時代に入ってきて宿曜道として広まっている(異同はあったようだが)。
西洋の天文学体系が入ってきたのは明治であるが、占星術においてはそれ以前から名称が存在していたということである。
実際、中国では十二星座も「白羊座」「金牛座」で定着しているので、日本でもそうなっておかしくはなかったと思われる。
ちなみに、中国では「双女座」というと「乙女座」の異称らしいのだが、上記によると日本では「双子座」の異称と認識されていたようである。このあたりは謎。
さて、「一戸直蔵の『星』」は以下で読める。
確かに「近頃我国の天文学者一同の評議で、訳語を一定したから、其方を主として、従来のは併せて記すこととした。」とあり、その後に「牡羊(白羊)」「牡牛(金牛)」と記されている。
これまでは白羊・金牛と書かれることが多かったものを牡羊・牡牛に統一した、というわけである。
http://www.asj.or.jp/geppou/archive_open/1909/pdf/191002.pdf
天文学術語を和訳せしもの区々にして一定せず。これ天文学普及上著しき故障なるを以て、本学を専修する人々相謀り、数年前より最も適当なるものを得んと考究中なり。
「数年前より」とあるように、確かにそれ以前から天文月報上では「牡羊座」「牡牛座」で表記が統一されている。
実は1908年10月の天文月報第1巻第7号にもこのような質問がある。
http://www.asj.or.jp/geppou/archive_open/1908/pdf/190810.pdf
数年前迄は小生等星座を呼ぶに、何某の星宿とも呼び申候。又黄道上の星座は何々宮と申来り候処、茲に記載されたるものは皆何々座と申候は天文学会にて新に術語として択ばれたるものと被存候。
「数年前までは星座を呼ぶのに『何某の星宿』とか黄道上の星座は『何々宮』とか呼んでいたが、天文月報ではすべて「何々座」と記載されている。これは天文学会にて新たに術語として選ばれたものだと思うが、何と読めばいいのか」という質問で、さらに、
「黄道上の星座について『白羊』『金牛』『双女』『巨蟹』などの名前が捨てられたのは改めてラテン語から翻訳したためだろう」とも書かれている。
それに対する回答では、黄道十二星座については触れられていないが、あえて否定されているわけでもない。
残念ながら、これ以上に命名の詳細な経緯は分からないが、ひとつには「黄道十二宮」と「黄道十二星座」の違いがあるかもしれない。
最初に引用した文書にも書かれていたが、当初はこの二つは概ね一致していたものの、年を経るにつれてズレていったので、現在ではたとえば「白羊宮」は「牡羊座」と一致しない。
実際の黄道十二星座は大小さまざまであるが、サインは実際の星座とは別に黄道を12等分したものである。初期には実際の星座とサインは、大雑把に一致していたが、歳差によってずれていった。
天文学者たちがこれを考慮し、占星術との使い分けを企図して名前を変えたのであれば説明はつく。
以上より、「牡羊」「牡牛」という命名そのものは既に指摘されているとおり「ラテン語のAries・Taurusを直訳したから」ということになるだろうが、それは明治期の天文学者たちが名前を付け直したからであって、決して必然的なものではなかった。
何かが違えば「牛座」や「金牛座」が使われていたかもしれず、「原語や神話から考えれば牡羊・牡牛に決まっている」などと居丈高に言うのは後知恵もいいところだと思う。
余談。
星座名はこの天文月報のもので決定というわけではなく、その後も議論が交わされ、最終的に1944年に学術研究会議が発表したものが決定版とされているようだ。
以下のPDFからはそうした議論の雰囲気がうかがえるかもしれない。
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/167055/1/tnk000171_322.pdf
こういうリスクがあると住民が知っちゃうと困るから、事業者と行政は必死で火消ししようとしてるけど逆効果だわな
http://www.afpbb.com/articles/-/2885691
>スタンフォード大のチームは、膨大な量の液体を長期間地中に貯留する必要のあるCCSは非現実的であるとし、「大陸内部によくみられる脆性(ぜいせい)岩石に大量のCO2を注入することにより、地震が引き起こされる可能性が高い」と主張した。
米国学術研究会議(US National Research Council)は、水圧破砕法(ハイドロ・フラッキング)によって地震が発生する可能性は低いが、CCSには「比較的大きな地震事象を誘発する可能性がある」と発表している。
しばらくへこんでたんだけど、ほんのちょっと落ち着いた。
どこかにはきだしたくてここにたどり着いた。
完全にチラ裏。ごめんね。
修士卒の人にはわかりきってることだけど、一応タイトルの補足。
修士では卒論発表と違って自分の論文を、指導教員のほかに二人見てもらう必要がある。
それを査読者の教授とか呼んでるだけど、発表でここからすごい質問が来る。
ある程度は覚悟してるし、つぶされて大炎上だろうなって思ってた。
でも思ってたけど、想像以上にひどかった。
「あなたの研究は意味のある研究じゃないですよね。新規性がないから」
新規性。
先行研究にも乏しい。
そしてみんなこういう質問はされてるんだと思ってる。
自分なりに考えたり、指導教官に相談して、出した答えを述べても
意味がないんだなって思った。
自分なりにこうだって思ってきた新規性は新規性じゃないらしい。
研究を耐えて耐えてつらい時もあったし体調も崩したりしたけど、
ここまでやってきて、最終的には「意味がない」って言われる。
わかるかな。
絶望だよ。
失意のどん底。
よく泣かなかった。
甘いって言われるんだろうなぁ。
ここ結構厳しいこと言ってくる人いるし。
でもさぁ、自分が時間かけて頑張ってやって成果出したと思ったら、「意味がない」で切り捨てられると、
本当絶望。
すごいね。
あの先生はさぞ意味ある、成果がきちんと述べられて新規性に富んでいる研究をされているんだろう!
修了できるかも怪しい。
あの教授が査読者にいる以上、論文を何度書き直しても受理してもらえなさそう。
つらい。
査読者変えてほしい。
学術研究のそれも広い分野に目を向けようと全くしない層とかそういうのならともかく、
仕事つまり産業その他の場合だと、「理系の企業」で「理系関係の仕事」をするといっても実際は文系要素のある職の人間も必要だったりする。
まあ別に文系要素のある仕事だから絶対に文系じゃないとできないわけでもないけど、別に文系にやらせていけないこともない。
勿論例えば純粋数学の研究をさせるとか絶対文系には無理だろうけど、「増えている理系の仕事」とやらはそういうのとは性質が違うわけで。
そもそも学術研究の世界ですら、現代は文理融合型の分野が増えてるし、文学部系統ですら高度な数学を駆使して統計処理を行う研究をしてそういう方面に就職とかするんだから。
まあだからこそ、旧態依然とした昔ながらの文系はもはや必要ないのかもしれないけど、形式的に文系という枠組みそのものを無くしたり減らしたりするという方面に向かうのはどうなんだろうかと。
https://anond.hatelabo.jp/20180215032409
国際分野なのに英語で論文発表してないことが最大の違和感。必ずしも三浦瑠麗を叩きたいわけじゃなくて、日本の国際政治学全体のレベルが低い?あるいは政治学者の仕事は世界に向けた学術研究発表よりも国内政治のご意見番をすることのほうが重要っていう認識が業界で一般的になってるならそれも受け入れる。
著書「シビリアンの戦争」は博論を出版したものって理解でよいか。文系の博論は分厚くて書くのが大変とは聞く。でもグローバルな表題なのに世界では通用しない研究(少なくとも英語でないので読んでもらえない)って考えると悲しい。
こういうの勘弁してほしい。三浦瑠麗を叩くならどんどんやればいいと思うしやってほしいけど、叩く対象は限定してくれ。
文系では和文でも立派な研究業績になる。最近の若手研究者は積極的に外国語論文書くようになってるし、私だって欧文論文の1本や2本あるけど、仮に査読論文が和文しかなくても質が高いものを書いていて博士号もらってれば立派な西洋史研究者/英文学者/アメリカ政治研究者、etc.だよ。そういう世界なんだ……。
「ちゃんとした雑誌に載せてる論文が3つしかない」っていうのもどうかと思う。業績リスト見たら、まあ新書2冊はおいといて、それなりに専門的っぽい本を分担執筆してるよね。その本を読んでないから何ともいえないけど、雑誌じゃなくて本(アカデミックな論文集)の1章として学術論文を発表することはあるし、それはふつう業績としてカウントするよな。繰り返すけど中身は見てない。中身はメチャクチャレベルが低いのかもしれないし、その場合「この程度の論文しか書いてないじゃないか!」っていう批判は正当だと思う。けど共著を業績にカウントせずに「業績が3本しかない!」っていうのはやめてあげて。
私も、さすがに学振PD持ってて日本でPh.D.獲ってるのにこの業績数はショボいだろ……と思うけど、博士号取得に際して論文数の要件がなければ(少なくとも私の出身大学院では存在しない)、とりあえず雑誌に投稿とかしないでひたすら博論に執筆するっていう研究スタイルもアリだと思うし、一概にそれが駄目とはいえない(単に茨の道ってだけで、制度上不可能ではない)。あと一部の国では「博論に既発表論文を大幅に組み込むのは禁止(=博論は書き下ろせ。既発表論文の切り貼りは不可)」っていうルールがあったりするから、そういう国に留学してた人は博士課程のあいだに出した論文数がどうしても少なくなっちゃう。
和文で書いてればレベルが低いっていうのは誤解。そりゃレベル低い和文論文もたくさんあるだろうけど、質の高い研究はたくさんある。もう15年以上前のことだけど、日本の西洋史研究者が研究対象の国のひとたちと論文集を出した時は、日本側参加者のレベルの高さが評価されたりしてたし(https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/39022/1/50-013.pdf)、それらは「外国の研究者から読んでもらえない」かもしれないけど「レベルが低い」わけじゃない。
何が言いたいかっていうと、三浦瑠麗の言説の酷さは都度指摘すればいいし、彼女の研究も問題があるなら存分に批判すればいいと思うんだけど、業績リストだけを見て和文しかないとか批判しだすのは他の文系研究者に流れ弾あたってるからやめやがれください。ていうかやめて(自分の業績リストを泣きながら握りしめる)
『シビリアンの戦争』は、彼女の博論タイトルそのまんまだから博論書籍化という理解でいいと思う(https://ci.nii.ac.jp/naid/500000550395)。私はどちらも読んでないので違ってたらごめん。博論書いてそれを本として出版するのは、文系の研究者としてはよくあること。
せっかく質が高い研究してても読んでもらえないのは悲しいってのはその通りで、日本語文献が読むべき先行研究として通用してる分野は日本と東アジアにかかわる研究くらいか(アメリカ人でも前近代の中国史やってたら日本語読むことを要求されると思う。中東の研究する日本人がフランス語要求されるみたいな感じで)。これの解決は難しいけど、欧文で和文文献のレビューをするとか、欧文で良い論文書いてその中で和文文献引用しまくるとかして、「日本では面白そうな研究をやってるんだなぁ」と認知してもらうことがまず必要なんじゃないかと思ってるんだけどこれは三浦瑠麗とは関係ないので措いておく。
ていうか、欧米の日本学者だって英語や仏語や独語で日本についての博論書いてるんだから、日本人がイギリスやフランスやドイツに関する研究を日本語で発表してもいいよね。日本だけじゃなくて、ある程度歴史と規模のあるアカデミアがある国では、文系の博論や論文は自分らの言葉で書くことは結構あると思うんだ。
あとこれな。
https://twitter.com/chutoislam/status/963834829723729920
https://twitter.com/chutoislam/status/963834833360248832
これも、一般人がデイリー・メールを端から信用しないのは処世術としてはいいんだろうけど、時にはそういうソースに依拠することが必要なこともある研究者もいるんだから、「デイリー・メールを引用してる」って理由だけで叩くのはやめて、って話だと私は理解した。余計なところに流れ弾を飛ばされると「それは違うでしょ」と三浦瑠麗弁護みたいな立ち位置にならざるを得なくなるというか。私だってこんな記事書いたけど三浦瑠麗の学者としての資質は相当疑っている。ただ流れ弾を撒き散らさないでほしいだけなんだ……
vkgofboston 査読の有無は和文英文に関わらず業績として見なす上で肝だと思うが、それに関しての考えを聞きたいね。
三浦瑠麗が書いた雑誌のうち、『レヴァイアサン』は知らないけど『年報戦略研究』は査読あるよ→http://jsss.sakura.ne.jp/PDF/jsss-1507-tokokiteiyoko.pdf(当時もあったのかは知らん。『国家学会雑誌』はどうなんだろ。あってもなくても不思議じゃない。でもあそこ連載論文とか載せるからないのかなぁ)。ていうか和文の主要な研究雑誌にもそりゃ査読はあるし、だれも査読の重要性は否定してないんですけど……(ただ、査読がなくても良い論文なら業績として扱っていいんじゃない、とは思う。査読つきの良い業績を積み上げてる人が一番評価されるべきなのは当然として、いちおう査読はされてるけどクソつまらん研究と、査読されてないけど面白い研究だったら、一概に前者の方が業績として立派とはいえないんじゃない? 当たり前だけど公募では業績を提出させるわけで。まあわたしは査読無しの媒体にはあまり書きたくないけどね)。
「山猫日記」これまで割りと楽しく読んでたんだが、最近炎上してる例の発言の釈明に使った引用がデイリー・メールだった件が気になって調べてみた。発言そのものについてはここでは議論しない。
http://pari.u-tokyo.ac.jp/people/596/Lully_Miura/
東京大学政策ビジョン研究センター講師の肩書で政治学者を名乗っているんだが、ちゃんとした雑誌に載せてる論文が3つしかない。しかも英語論文はゼロ。
それとも日本で言うところの国際政治学ってやつはあくまで国内政治の一研究分野なのか?
それから今の政策ビジョン研究センターのセンター長が三浦の大学院の指導教授の藤原帰一。
アカデミック界でのコネが必ずしも悪いとは言わんが、こういう場合は肩書がそのまま実力を意味しないって見られても仕方ないと思う。
もし同じ分野に所属してる増田がいたら、学会での評判なんかを教えてほしい。
[追記]
国際分野なのに英語で論文発表してないことが最大の違和感。必ずしも三浦瑠麗を叩きたいわけじゃなくて、日本の国際政治学全体のレベルが低い?あるいは政治学者の仕事は世界に向けた学術研究発表よりも国内政治のご意見番をすることのほうが重要っていう認識が業界で一般的になってるならそれも受け入れる。
ブコメにいくつか反応しておく。
学振DC2とPDは強力な教授の推薦状があるとかなり通りやすいらしいからな。これは審査員全員が顔見知りみたいな狭い領域一般で言われることだけど。藤原帰一教授から信頼されてるってことはわかるが。PDが2015年まででここでの成果を論文にしなきゃいかんと思うんだが文系は論文通るの遅いらしいからまだってことなのか。
講義はキレッキレだったのか。教員としては悪くないのか?そもそも講師の地位がどの程度なのかわからん。
[追記2]
国内論文3つについてブコメで指摘があったので確認した。自分の研究発表メインの論文は1本もなくて全部レビューなのか?
著書「シビリアンの戦争」は博論を出版したものって理解でよいか。文系の博論は分厚くて書くのが大変とは聞く。でもグローバルな表題なのに世界では通用しない研究(少なくとも英語でないので読んでもらえない)って考えると悲しい。
一、まえがき
今年は中国立憲百年、「世界人権宣言」公布60周年、「民主の壁」誕生30周年であり、また中国政府が「市民的及び政治的権利に関する国際規約」に署名して10周年である。長い間の人権災害と困難かつ曲折に満ちた闘いの歴史の後に、目覚めた中国国民は、自由・平等・人権が人類共同の普遍的価値であり、民主・共和・憲政が現代政治の基本的制度枠組みであることを日増しにはっきりと認識しつつある。こうした普遍的価値と基本的政治制度枠組みを取り除いた「現代化」は、人の権利をはく奪し、人間性を腐らせ、人の尊厳を踏みにじる災難である。21世紀の中国がどこに向かうのか。この種の権威主義的統治下の「現代化」か? それとも普遍的価値を認め、主流文明に溶け込み、民主政体を樹立するのか? それは避けることのできない選択である。
19世紀中葉の歴史の激変は、中国の伝統的専制制度の腐敗を暴露し、中華大地の「数千年間なかった大変動」の序幕を開いた。洋務運動(1860年代初頭から約30年続いた)はうつわの表面の改良(中体西用)を追求し、甲午戦争(日清戦争1894年)の敗戦で再び体制の時代遅れを暴露した。戊戌変法(1898年)は制度面での革新に触れたために、守旧派の残酷な鎮圧にあって失敗した。辛亥革命(1911年)は表面的には2000年余り続いた皇帝制度を埋葬し、アジアで最初の共和国を建国した。しかし、当時の内憂外患の歴史的条件に阻害され、共和政体はごく短命に終わり、専制主義が捲土重来した。うつわの模倣と制度更新の失敗は、先人に文化的病根に対する反省を促し、ついに「科学と民主」を旗印とする「五四」新文化運動がおこったが、内戦の頻発と外敵の侵入により、中国政治の民主化過程は中断された。抗日戦争勝利後の中国は再び憲政をスタートさせたが、国共内戦の結果は中国を現代版全体主義の深淵に陥れた。1949年に建国した「新中国」は、名義上は「人民共和国」だが、実際は「党の天下」であった。政権党はすべての政治・経済・社会資源を独占し、反右派闘争、大躍進、文革、六四、民間宗教および人権擁護活動弾圧など一連の人権災害を引き起こし、数千万人の命を奪い、国民と国家は甚だしい代価を支払わされた。
20世紀後期の「改革開放」で、中国は毛沢東時代の普遍的貧困と絶対的全体主義から抜け出し、民間の富と民衆の生活水準は大幅に向上し、個人の経済的自由と社会的権利は部分的に回復し、市民社会が育ち始め、民間の人権と政治的自由への要求は日増しに高まっている。統治者も市場化と私有化の経済改革を進めると同時に、人権の拒絶から徐々に人権を認める方向に変わっている。中国政府は、1997年、1998年にそれぞれ二つの重要な国際人権規約に署名し、全国人民代表大会は2004年の憲法改正で「人権の尊重と保障」を憲法に書き込んだ。今年はまた「国家人権行動計画」を制定し、実行することを約束した。しかし、こうした政治的進歩はいままでのところほとんど紙の上にとどまっている。法律があっても法治がなく、憲法があっても憲政がなく、依然として誰もが知っている政治的現実がある。統治集団は引き続き権威主義統治を維持し、政治改革を拒絶している。そのため官僚は腐敗し、法治は実現せず、人権は色あせ、道徳は滅び、社会は二極分化し、経済は奇形的発展をし、自然環境と人文環境は二重に破壊され、国民の自由・財産・幸福追求の権利は制度的保障を得られず、各種の社会矛盾が蓄積し続け、不満は高まり続けている。とりわけ官民対立の激化と、騒乱事件の激増はまさに破滅的な制御不能に向かっており、現行体制の時代遅れは直ちに改めざるをえない状態に立ち至っている。
二、我々の基本理念
中国の将来の運命を決めるこの歴史の岐路に立って、百年来の近代化の歴史を顧みたとき、下記の基本理念を再び述べる必要がある。
自由:自由は普遍的価値の核心である。言論・出版・信仰・集会・結社・移動・ストライキ・デモ行進などの権利は自由の具体的表現である。自由が盛んでなければ、現代文明とはいえない。
人権:人権は国家が賜与するものではなく、すべての人が生まれながらに有する権利である。人権保障は、政府の主な目標であり、公権力の合法性の基礎であり、また「人をもって本とす」(最近の中共のスローガン「以人為本」)の内在的要求である。中国のこれまでの毎回の政治災害はいずれも統治当局が人権を無視したことと密接に関係する。人は国家の主体であり、国家は人民に奉仕し、政府は人民のために存在するのである。
平等:ひとりひとりの人は、社会的地位・職業・性別・経済状況・人種・肌の色・宗教・政治的信条にかかわらず、その人格・尊厳・自由はみな平等である。法の下でのすべての人の平等の原則は必ず実現されなければならず、国民の社会的・経済的・文化的・政治的権利の平等の原則が実現されなければならない。
共和:共和とはすなわち「皆がともに治め、平和的に共存する」ことである。それは権力分立によるチェック・アンド・バランスと利益均衡であり、多くの利益要素・さまざまな社会集団・多元的な文化と信条を追求する集団が、平等な参加・公平な競争・共同の政治対話の基礎の上に、平和的方法で公共の事務を処理することである。
民主:もっとも基本的な意味は主権在民と民選政府である。民主には以下の基本的特徴がある。(1)政府の合法性は人民に由来し、政治権力の源は人民である。(2)政治的統治は人民の選択を経てなされる。(3)国民は真正の選挙権を享有し、各級政府の主要政務官吏は必ず定期的な選挙によって選ばれなければならない。(4)多数者の決定を尊重し、同時に少数者の基本的人権を尊重する。一言でいえば、民主は政府を「民有、民治、民享」の現代的公器にする。
憲政:憲政は法律と法に基づく統治により憲法が定めた国民の基本的自由と権利を保障する原則である。それは、政府の権力と行為の限界を線引きし、あわせて対応する制度的措置を提供する。
中国では、帝国皇帝の権力の時代はすでに過去のものとなった。世界的にも、権威主義体制はすでに黄昏が近い。国民は本当の国家の主人になるべきである。「明君」、「清官」に依存する臣民意識を払いのけ、権利を基本とし参加を責任とする市民意識を広め、自由を実践し、民主を自ら行い、法の支配を順守することこそが中国の根本的な活路である。
三、我々の基本的主張
そのために、我々は責任をもって、また建設的な市民的精神によって国家政治制度と市民的権利および社会発展の諸問題について以下の具体的な主張をする。
1、憲法改正:前述の価値理念に基づいて憲法を改正し、現行憲法の中の主権在民原則にそぐわない条文を削除し、憲法を本当に人権の保証書および公権力への許可証にし、いかなる個人・団体・党派も違反してはならない実施可能な最高法規とし、中国の民主化の法的な基礎を固める。
2、権力分立:権力分立の現代的政府を作り、立法・司法・行政三権分立を保証する。法に基づく行政と責任政府の原則を確立し、行政権力の過剰な拡張を防止する。政府は納税者に対して責任を持たなければならない。中央と地方の間に権力分立とチェック・アンド・バランスの制度を確立し、中央権力は必ず憲法で授権の範囲を定められなければならず、地方は充分な自治を実施する。
3、立法民主:各級立法機関は直接選挙により選出され、立法は公平正義の原則を堅持し、立法民主を行う。
4、司法の独立:司法は党派を超越し、いかなる干渉も受けず、司法の独立を行い、司法の公正を保障する。憲法裁判所を設立し、違憲審査制度をつくり、憲法の権威を守る。可及的速やかに国の法治を深刻に脅かす共産党の各級政法委員会を解散させ、公器の私用を防ぐ。
5、公器公用:軍隊の国家化を実現する。軍人は憲法に忠誠を誓い、国家に忠誠を誓わなければならない。政党組織は軍隊から退出しなければならない。軍隊の職業化レベルを高める。警察を含むすべての公務員は政治的中立を守らなければならない。公務員任用における党派差別を撤廃し、党派にかかわらず平等に任用する。
6、人権保障:人権を確実に保障し、人間の尊厳を守る。最高民意機関(国会に当たる機関)に対し責任を負う人権委員会を設立し、政府が公権力を乱用して人権を侵害することを防ぐ。とりわけ国民の人身の自由は保障されねばならず、何人も不法な逮捕・拘禁・召喚・尋問・処罰を受けない。労働教養制度(行政罰としての懲役)を廃止する。
7、公職選挙:全面的に民主選挙制度を実施し、一人一票の平等選挙を実現する。各級行政首長の直接選挙は制度化され段階的に実施されなければならない。定期的な自由競争選挙と法定の公職への国民の選挙参加は奪うことのできない基本的人権である。
8、都市と農村の平等:現行の都市と農村二元戸籍制度を廃止し、国民一律平等の憲法上の権利を実現し、国民の移動の自由の権利を保障する。
9、結社の自由:国民の結社の自由権を保障し、現行の社団登記許可制を届出制に改める。結党の禁止を撤廃し、憲法と法律により政党の行為を定め、一党独占の統治特権を廃止し、政党活動の自由と公平競争の原則を確立し、政党政治の正常化と法制化を実現する。
10、集会の自由:平和的集会・デモ・示威行動など表現の自由は、憲法の定める国民の基本的自由であり、政権党と政府は不法な干渉や違憲の制限を加えてはならない。
11、言論の自由:言論の自由・出版の自由・学術研究の自由を実現し、国民の知る権利と監督権を保障する。「新聞法」と「出版法」を制定し、報道の規制を撤廃し、現行「刑法」中の「国家政権転覆扇動罪」条項を廃止し、言論の処罰を根絶する。
12、宗教の自由:宗教の自由と信仰の自由を保障する。政教分離を実施し、宗教活動が政府の干渉を受けないようにする。国民の宗教的自由を制限する行政法規・行政規則・地方法規を審査し撤廃する。行政が立法により宗教活動を管理することを禁止する。宗教団体〔宗教活動場所を含む〕は登記されて初めて合法的地位を獲得するという事前許可制を撤廃し、これに代えていかなる審査も必要としない届出制とする。
13、国民教育:一党統治への奉仕やイデオロギー的色彩の濃厚な政治教育と政治試験を廃止し、普遍的価値と市民的権利を基本とする国民教育を推進し、国民意識を確立し、社会に奉仕する国民の美徳を提唱する。
14、財産の保護:私有財産権を確立し保護する。自由で開かれた市場経済制度を行い、創業の自由を保障し、行政による独占を排除する。最高民意機関に対し責任を負う国有資産管理委員会を設立し、合法的に秩序立って財産権改革を進め、財産権の帰属と責任者を明確にする。新土地運動を展開し、土地の私有化を推進し、国民とりわけ農民の土地所有権を確実に保障する。
15、財税改革:財政民主主義を確立し納税者の権利を保障する。権限と責任の明確な公共財政制度の枠組みと運営メカニズムを構築し、各級政府の合理的な財政分権体系を構築する。税制の大改革を行い、税率を低減し、税制を簡素化し、税負担を公平化する。公共選択(住民投票)や民意機関(議会)の決議を経ずに、行政部門は増税・新規課税を行ってはならない。財産権改革を通じて、多元的市場主体と競争メカニズムを導入し、金融参入の敷居を下げ、民間金融の発展に条件を提供し、金融システムの活力を充分に発揮させる。
16、社会保障:全国民をカバーする社会保障制度を構築し、国民の教育・医療・養老・就職などの面でだれもが最も基本的な保障を得られるようにする。
17、環境保護:生態環境を保護し、持続可能な開発を提唱し、子孫と全人類に責任を果たす。国家と各級官吏は必ずそのために相応の責任を負わなければならないことを明確にする。民間組織の環境保護における参加と監督作用を発揮させる。
18、連邦共和:平等・公正の態度で(中国周辺)地域の平和と発展の維持に参加し、責任ある大国のイメージを作る。香港・マカオの自由制度を維持する。自由民主の前提のもとに、平等な協議と相互協力により海峡両岸の和解案を追求する。大きな知恵で各民族の共同の繁栄が可能な道と制度設計を探求し、立憲民主制の枠組みの下で中華連邦共和国を樹立する。
19、正義の転換:これまでの度重なる政治運動で政治的迫害を受けた人々とその家族の名誉を回復し、国家賠償を行う。すべての政治犯と良心の囚人を釈放する。すべての信仰により罪に問われた人々を釈放する。真相調査委員会を設立し歴史的事件の真相を解明し、責任を明らかにし、正義を鼓舞する。それを基礎として社会の和解を追求する。
四、結語
中国は世界の大国として、国連安全保障理事会の5つの常任理事国の一つとして、また人権理事会のメンバーとして、人類の平和事業と人権の進歩のために貢献すべきである。しかし遺憾なことに、今日の世界のすべての大国の中で、ただ中国だけがいまだに権威主義の政治の中にいる。またそのために絶え間なく人権災害と社会危機が発生しており、中華民族の発展を縛り、人類文明の進歩を制約している。このような局面は絶対に改めねばならない! 政治の民主改革はもう後には延ばせない。
そこで、我々は実行の勇気という市民的精神に基づき、「08憲章」を発表する。我々はすべての危機感・責任感・使命感を共有する中国国民が、朝野の別なく、身分にかかわらず、小異を残して大同につき、積極的に市民運動に参加し、共に中国社会の偉大な変革を推進し、できるだけ早く自由・民主・憲政の国家を作り上げ、先人が百年以上の間根気よく追求し続けてきた夢を共に実現することを希望する。
(括弧)内は訳注。
原文:
http://blog.goo.ne.jp/sinpenzakki/e/8f95023140c18356340ca1d707aa70fe
http://blog.goo.ne.jp/sinpenzakki/e/84859dc4e976462d3665d25adcd04987
http://blog.goo.ne.jp/sinpenzakki/e/d5a614fa9b98138bb73cd49d3e923b40
(転載自由、出典明示)
Twitterである方が「人工知能が人間を愚かだと反乱を起こす未来」について、あまりにも人間に都合のよすぎる考えで、人工物らしくないと言っていた。
初めてみたときはあまりよくその意味が解らなかったのだけれど、最近AIについて考えてみると、そうなのかもしれないと思い始めている。というのは、AIは感情や疑問をもとに考えるものではなく、あるコマンドに応じて解決策を報じるものだからだ。
人間と機械との違いは、人間は「複雑に思考を行うことができる」ということだと思っている。これは関連性や取り留めのない思考を頭の片隅に置くことができるという意味であるのだが、AIがやることは「要求されたことに対して、答えを出す」ことだ。この要求されたこととは、将棋の勝利パターンを作る、特定の生体メカニズムを解決する有機物の合成方法、既存のデータから導き出される病気の可能性、だったりする。もちろん無制限に考えられるならば、いろいろな方向へ突き進むこともあるだろうが、あまりにも思考を働かせすぎたら、データサイズの圧迫だったりとか、あまりにもコストが上がってしまうので、そこまでいくのは現実的でない気がする。その点でいえば、AIが人間に害を及ぼすとしたら、それは人間が手綱を弾きそびれた時で、人間が原因となるのではないだろうか。
イメージとしては、自分の部屋を作るとして、人間が作る部屋は机や床にA4のプリント類が煩雑し、本は積み上げられたテトリスを連想させる部屋だ。だが、AIがその身を置く部屋は棚にジャンルや時代ごとに順々に並べた部屋に近い。そして、機械は、変雑な部屋に耐えられない。人間は目覚めて寝るまでに、毎日同じことを繰り返すわけではないが、機械は規定された時間にパワーオンし、必要なかったらシャットダウンする。これは既存のプログラムの問題である。
もしもAIが人に害を及ぼすようになるのなら、やはりそれはプログラムやコマンドを誤った人の問題な気がしてならない。
そしてそもそも「人工知能が人間を愚かだと反乱を起こす未来」が人間的という考え方も、さもありなんという感じだ。現在の人が行っているシステムの一つ一つがあまりにも泥臭いので、それを改善しようとなると、人にとっては反乱でしかない。ぱっと思いつく限りでいえば就活だったり、教育だったり、学術研究だったり、いろいろあるけれど、人間が見てもあまりにも合理的でないシステムなんて山のようにある。それを改善する行為は人が行えば「革新的」でも、機械が行えばそれは人にとって「反乱」でしかないのではないのだろうか。
将棋AIであるPonanzaが、最近何かと話題になっている。人よりも「強い将棋が指せる」ことはもう自明の事実ではあるが、棋譜をみた人々はあまりにも既存のものと違いすぎていて、大きく戸惑っているらしい。膨大なデータをもとに「効率的な手段」を提示するAIは、いつか人の考えのはるかに先を行き、人が積み上げてきたものに反乱を起こす未来もそう遠くないのかもしれない。