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はてなキーワード: 昏睡とは

2021-06-05

win95の体験版CDに収録されてた作品を探してるんだけど

長いこと気になっている件があるので初めて日記を書こうと思います

タイトルの通り、昔win95で遊んでいたときに見た、何らかの体験版CDに含まれていた作品を探している。

CDはいくつかのゲーム体験版が入っていたけど、その探している作品宣伝ムービーだけの収録で遊ぶことはできなかった。

ムービーの内容は、『謎の昏睡状態になった彼女のために主人公ナノマシン?に乗って彼女の体内に入るが、その中には不思議世界が広がっていて、探索していくことでその謎に迫っていく』というような感じだった。

全体的に極彩色3DCGで描かれてて、花とかが喋っていたような気がする。それらの言葉不思議な音で表現されてたと思う。

長いことネット検索したりして手掛かりを探してるんだけど探し方が悪いのかひとつ情報が見つからない。

もし何か知ってる人がいたら教えてもらえると嬉しい。

CDに収録されてた他の作品も並べられたらいいんだけど、家に体験版CDが何種類かあった上に記憶曖昧で確実にこれと一緒に入ってたという作品は挙げられない…。

もうぢゃ、アリーナぷよぷよ遊んだ記憶があるけど、それらとは全然関係いかもしれない。

印象に残っててずっと気になってるので、心当たりある方いたらどうぞよろしくお願いします。

2021-06-02

飲食店昏睡レイプが起きない理由

客は店員の作ったものを疑いもせず食べるわけだよな

隣のお客様から来た飲み物は警戒しても店が出したものバグバグ食うわけだよな

なんでコナン君が登場するような毒殺事件昏睡レイプ事件が起きないんだろう

辺鄙場所にある店で客が女一人だったらどうとでもできるよな

なんで悪いことを考える店員はいないんだろう

2021-05-30

anond:20210530092231

じゃあ例えば、生まれつきの重度障害昏睡状態の人には何やってもいいってこと?

同意とるのは不可能から、そうだよね?

2021-04-14

anond:20210414163033

同性愛昏睡レイプ事件被害者約300人を騙した、2人のオトコの手口と性癖

https://www.jprime.jp/articles/-/18882

男が性被害を訴えても警察被害届を受け付けなかったり世間セカンドレイプするから黙っている人が多いだけ

男性の1/3は性被害を受けた経験がある

だが逮捕されるのは女性被害者となっている事件だけ

2021-04-09

metoo日本ガチ告発されて制裁受けたやつっているの?

昏睡レイプですら被害者ディスが蔓延する日本じゃ無理なんかねぇ

マリエの件もどうせテレビはだんまりなんだろうな

気持ち悪すぎだろ

2021-03-29

事情で1ヶ月間意識昏睡してましたー どかーん

2021-03-19

「生まれ変わってゲーム小説の悪役令嬢に」

トラックにひかれて昏睡状態主人公の見てる夢だと思うと悲しいな。

2021-03-11

月のアレが2日めで痛くはないけど手が震えるので調理日記はなし

(というかもうネタが切れてるしやる気がない)

雑炊と昼豚しゃぶおやつミニあんこ玉1つとストロベリーミントチョコアイス残りと手作りプリンキューブ、夜はせんべいいわし缶詰と白いご飯食べてちまちま血糖値維持

ここで「生理中は甘いもの食べたくなるけど痩せるために我慢しろ絶対食うな」とかいうやつは低血糖の恐ろしさをしらね無知野郎 

生理から眠気が来たとかじゃなくて低血糖昏睡しかかってんの

みんなも絶対信用すんなよ 万が一昏倒したら歯とか折れたり頭蓋骨骨折もあるよ

生理ときはちまちま甘い、腸を刺激しないものを食べろ(糖尿患者以外)

ほんとお腹から血がどぽどぽ出るのうざーーーい

 

まぁ一応豚しゃぶはつくった

でもとにかく茶碗さわっても箸置こうとしても手と体の動きの見積もりが狂ってしまっている。

「手に付かない」というか「吸盤がなくなった」というか。

とにかく持ったものをなんでも取り落とす、南極探検隊テントで手がかじかんでるのとおなじくらいな見た目。

「腕の筋肉をこれだけうごかしたらテーブルに届く」とおもっていつもどおりにやってるのが急に筋肉が変質してすべて届かなくなってる感じ

箸なんか3回くらいおとした

ホルモンは怖いぞ

一回くらい男性も打ってみればいいのにな 子宮がなくても手が震えるとかだるーい頭ぼーっとするーとか味わえるんじゃないの

ひげも薄くなるかもしれんし

2021-03-07

村上春樹文章は「うまくはないが読みやすい」(補足あり)

https://note.com/historicalmoc/n/n284957b96801

出したな! 俺の前で! 村上春樹文章の話を! 

村上春樹作品はほぼ読んだので大体同意だけれど、肝心の文章について全く語られていないのは片手落ちしか言いようがない。こういう何かを語っているようでその内実がわかりにくい言葉を並べるからハルキストだのなんだの揶揄られるんだ。ファンなら真面目にやれ。村上春樹以外の人間村上春樹の真似したら中身がない駄文しかならないって小学校で教わらなかったのか。

つーか村上春樹文章別にうまくねえから。特徴的で読解大好き人間ほいほいってだけ。

  1. リズムがあり、断定調である(巧くはないが読みやすい)
  2. 比喩表現を多用し、不思議モチーフをたくさん取り入れるが、書いてることの中身について説明しない
  3. めちゃくちゃはっきりした含意が含まれていることがある(ないこともある)

というこの3点が村上春樹文章もっとも印象に残る要素である。本気で語るなら時期によっての文体の変化とか、もっといえば情景描写についてもまとめたいのだけれど、とりあえず書き散らす。なお、3に関しては他作品に関する読解を含み、ひとによってはネタバレ解釈しうるものも混じるので注意。

1.リズムがあり、断定調である(巧くはないが読みやすい)

実例を挙げてみる。

四月のある晴れた朝、原宿の裏通りで僕は100パーセント女の子とすれ違う。

正直言ってそれほど綺麗な女の子ではない。目立つところがあるわけでもない。素敵な服を着ているわけでもない。髪の後ろの方にはしつこい寝癖がついたままだし、歳だってもう若くはない。もう三十に近いはずだ。厳密にいえば女の子とも呼べないだろう。しかしそれにもかかわらず、3メートルも先から僕にはちゃんとわかっていた。彼女は僕にとっての100パーセント女の子なのだ彼女の姿を目にした瞬間から僕の胸は地鳴りのように震え、口の中は砂漠みたいにカラカラに乾いてしまう。

村上春樹4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて

1文1文が短い。技巧的な表現を使うわけでもない。文章から浮かんでくるイメージ閃烈鮮烈なわけでもない。日常語彙から離れた単語を使うこともない(「閃烈鮮烈」とか「語彙」といった単語が読めない人間は思いの外多いからな。ここでの「外(ほか)」とか/悪いATOKに頼りすぎて誤用なの気づいてなかった。指摘ありがとう)。ただただ「シンプル」だ。わかりやすい。

また、冒頭の1文の次にくるのは「~ない」で終わる文章連続だ。テンポがいい。あと、どのくらい意図的なおかわからないが、↑の文章音読していみると適度に七五調がまじっているのがわかる。そして、大事なところで「彼女は僕にとっての100パーセント女の子なのだ。」という断言を入れる。リズムで読者を惹きつけた上ですっと断定されると、その一文がすっと印象的に刺さってくるのである

まり別にうまい」わけじゃないんですよ。ただ「読みやすい」。それにつきる。読みやすい以外の褒め言葉あんまり信用しちゃいけない。「うまさ」って意味なら村上春樹をこえる作家なんてゴマンといるし、村上春樹の「文章」がすごいなんてことは絶対にない。うまいとか下手とかを語るならナボコフあたり読んだ方がいい。

とはいえ個人的な所感だと、この「読みやすさ」は村上春樹発見あるいは発明した最大のポイントだ。「リズムがよくわかりやす文章で圧倒的リーダビティを獲得する」という、一見してみんなやってそうでやっていない方策村上春樹が徹底しているせいで、誰でも座れそうなその席に座ろうとすると村上春樹と闘わなければならない。

2.比喩表現を多用し、不思議モチーフをたくさん取り入れるが、書いてることの中身について説明しない

で、そのあとにくるのが「彼女は僕にとっての100パーセント女の子なのだ彼女の姿を目にした瞬間から僕の胸は地鳴りのように震え、口の中は砂漠みたいにカラカラに乾いてしまう。」という文章である村上春樹比喩表現は独特で、たとえば『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』を適当パラパラめくって見つけた表現として、「不気味な皮膚病の予兆のよう」「インカの井戸くらい深いため息」「エレベーターは訓練された犬のように扉を開けて」といったものもあった。この、比喩表現の多様さは彼の最大の持ち味であり、真似しようにもなかなか真似できない。

そして何より、「100パーセント女の子である。何が100パーセントなのか、どういうことなのか、この6ページの短編ではその詳細が説明されることはない。ただ、語り手による「彼女は僕にとっての100パーセント女の子なのだ。」という断定だけが確かなもので、読者はそれを受け入れざるをえない。それはこの短編に限らない。「かえるくん、東京を救う」におけるかえるくんとは。『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』における〈世界の終わり〉とは。「パン屋再襲撃」はなんでパン屋を襲うのか。「象の消失」で象はなぜ消失するのか。「レーダーホーセン」でどうして妻は離婚するのか。羊男ってなに。

こういった例には枚挙に暇が無い。文章単体のレベルでは「読むことはできる」のに対して、村上春樹小説比喩モチーフ物語様々なレベルで「言っていることはわかるが何を言っているかがわからない」ことが、ものすごく多いのだ。

3.めちゃくちゃはっきりした含意が含まれていることがある(ないこともある)

じゃあ、「村上春樹作品ふわふわしたものを描いているだけなのか?」と言えば、そんなことはない。村上春樹作品には「答えがある」ものが、地味に多い。

たとえば、「納屋を焼く」という作品がある。ある男が恋人の紹介で「納屋を焼く」のが趣味だという男性出会いふわふわした会話をして、ふわふわとした話が進み、語り手は時々恋人セックスをするが、そのうち女性がいなくなる。読んでいるうちは「そうか、この男は納屋を焼いているのか」という、村上春樹っぽいよくわからないことをするよくわからない男だな……という風に、読んでいるうちは受け入れることができる。

だけれど、この作品問題は、「納屋を焼く」とは「女の子を殺す」というメタファー可能性がある……ということを、うっかりしていると完全に読み飛ばししまうことだ(あらすじをまとめるとそんな印象は受けないかも知れないが、本当に読み落とす)。それが答えとは明示されていないけど、そう考えるとふわふわとした会話だと思っていたものが一気に恐怖に裏返り、同時に腑に落ちるのである

その他、上記の「レーダーホーセン」においてレーダーホーセンが「男性にぐちゃぐちゃにされる女性」というメタファーでありそれを見た妻が夫に愛想をつかした、という読みが可能だし、「UFO釧路に降りる」でふわふわゆきずりの女と釧路に行ってセックスする話は「新興宗教勧誘されそうになっている男」の話と読み解くことができる(『神の子どもたちはみな踊る』という短編集は阪神大震災地下鉄サリン事件が起きた1995年1-3月頃をモチーフにしている)。

勿論、これらはあくまで「そういう解釈可能」というだけの話で、絶対的な答えではない。ただ、そもそもデビュー作『風の歌を聴け自体断章の寄せ集めという手法をとったことで作中に「小指のない女の子」の恋人が出てきていることが巧妙に隠されていたりするし(文学論文レベルガンガン指摘されてる)、「鼠の小説には優れた点が二つある。まずセックス・シーンの無いことと、それから一人も人が死なないことだ。放って置いても人は死ぬし、女と寝る。そういうものだ。」と書かせた村上春樹がその小説の中で実は死とセックスに関する話題を織り込みまくっている。近作では『色彩をもたない田崎つくると、彼の巡礼の年』で○○を××した犯人は誰なのかということを推測することは可能らしい。

何が言いたいか

まり村上春樹は信用できないのである

たとえば、『ノルウェイの森』で主人公自分のことを「普通」と表現する箇所があったが、村上春樹作品主人公が「普通」なわけない。基本的信頼できない語り手なのだ。信用できないからしっかり読み解かないといけないようにも思える。

(なお、なんなら村上春樹自分作品について語ることも本当の部分でどこまで信用していいのかわからない。「○○は読んでない」とか「××には意味がない」とか、読解が確定してしまうような発言はめちゃくちゃ避けてる節がある)

ただ、勿論全部が全部そうというわけじゃなく、羊男とかいるかホテルって何よとかって話には特に答えがなさそうだけれど、『海辺のカフカ』『ねじまき鳥クロニクル』『1Q84』あたりは何がなんだか全くわからないようにも見えるし、しかし何かを含意しているのでは、あるいは村上春樹本人が意図していないことであっても、読み解くことのできる何かがあるのではないか、そういう風な気持ちにさせるものが、彼の作品なかにはある。

このように、村上春樹メタファーモチーフには、「答えがあるかもしれない」という点において、読者を惹きつける強い魅力があるのである

増田も昔は村上春樹を「雰囲気のある作家」くらいの認識で読んでたんだけど、『風の歌を聴け』の読解で「自分作品ちゃんと読んでないだけだった」ということに気づかされて頭をハンマーで殴られる経験してから村上春樹には真面目に向き合わないと良くないな」と思い直して今も読み続けてる。

……なお、それはそれとして、セックスしすぎで気持ち悪いとか(やれやれ。僕は射精した)、そもそも文章がぐねぐねしてるとか(何が100パーセントだよ『天気の子』でも観とけ)(なお「4月のある晴れた朝に~」が『天気の子』の元ネタひとつなのは有名な話)、そういう微妙な要素に関して、ここまで書いた特徴は別にそれらを帳消ししてくれたりする訳じゃないんだよね。

たとえば『ノルウェイの森』は大多数の人間経験することの多い「好きな人と結ばれないこと」と「知人の死を経験し、受け入れること」を描いたから多くの人間に刺さったと自分は思っているが、だけどそれが刺さらない人だって世の中にはたくさんいるのは想像に難くない。

から、嫌いな人は嫌いなままでいいと思う。小説は良くも悪くも娯楽なんだから

余談

マジで村上春樹論やるなら初期~中期村上春樹作品における「直子」のモチーフの変遷、「井戸」や「エレベーター」をはじめとした垂直の経路を伝って辿り着く異界、あたりが有名な要素ではあるんだけれど、まあその辺は割愛します。あと解る人にはわかると思いますがこの増田元ネタ加藤典洋石原千秋なので興味ある人はその辺読んでね。

文章うまい」に関する長い補足(「小説文章」に限定

「うまくない」って連呼しながら「『うまい』のは何かって話をしてないのおかしくない?」 というツッコミはたしかにと思ったので、「この増田が考える『うまい』って何?」というのを試しに例示してみようと思う。村上春樹に対する「別に文章うまくない」とはここで挙げるような視点からの話なので、別の視点からのうまさは当然あってよい。

小説家の文章が読みやすいのは当たり前だが、「文章が読みやすい」なら「文章が読みやすい」と書けばいいのであって、わざわざ「文章うまい」なんて書くなら、そこでの文章」は「小説じゃなきゃ書けない文章であるはずだ。

じゃあ、増田が考える「(小説の)文章うまい」は何か。読んでる間にこちらのイメージをガッと喚起させてくるものが、短い文章のなかで多ければ多いほど、それは「文章うまい」と認識する。小説のなかで読者に喚起させるイメージ情報量が多いってことだから

具体例を挙げてみる。

 長い歳月がすぎて銃殺隊の前に立つはめになったとき、おそらくアウレリャーノ・ブエンディーア大佐は、父親に連れられて初めて氷を見にいった、遠い昔のあの午後を思い出したにちがいない。

 そのころのマコンドは、先史時代怪獣の卵のようにすべすべした、白く大きな石がごろごろしている瀬を澄んだ水がいきおいよく落ちていく川のほとりに、竹と泥づくりの家が二十軒ほど建っているだけの小さな村だった。

ガルシアマルケス百年の孤独』の冒頭。大佐子どもの頃を回想して大昔のマコンドに話が飛ぶ際、「先史時代の」という単語を選んでいることで文章上での時間的跳躍が(実際はせいぜいが数十年程度のはずなのに)先史時代にまで遡るように一瞬錯覚する。

津原泰水バレエメカニック』1章ラスト昏睡状態のままで何年も眠り続ける娘の夢が現実に溢れだして混乱に陥った東京で、父親世界を元に戻すために夢の中の浜辺で娘と最期の会話をするシーン。

「お父さんは?」

「ここにいる」君はおどける。

彼女は唇を尖らせる。「五人兄弟の」

「さあ……仕事で遠くまで出掛けているか、それとも天国かな。お母さんがいない子供は いないのと同じく、お父さんのいない子供もいない。世界のどこか、それとも天国、どちらかに必ずいるよ」

 彼女は君の答に満ち足りて、子供らしい笑みを泛べる。立ち上がろうとする彼女を、君は咄嗟に抱きとめる。すると君の腕のなかで、まぼろしの浜の流木の上で、奇蹟が織り成したネットワークのなかで、彼女はたちまち健やかに育って十六の美しい娘になる。「ああ面白かった」

 理沙は消え、浜も海も消える。君は景色を確かめ自分腰掛けていたのが青山通り表参道形成する交差の、一角に積まれ煉瓦であったことを知る。街は閑寂としている。 鴉が一羽、下り坂の歩道を跳ねている。間もなくそれも飛び去ってしまう。君は夢の終焉を悟る。電話が鳴りはじめる。

作中の主観時間にしてわずか数秒であろう情景、ありえたかもしれない姿とその幸せ笑顔から夢のなかで消えて一瞬で現実に引き戻すこの落差、そこからまれる余韻の美しさですよ。

あるいは(佐藤亜紀小説ストラテジーから受け売りで)ナボコフ「フィアルタの春」という小説ラスト

フィアルタの上の白い空はいつの間にか日の光に満たされてゆき、いまや空一面にくまなく陽光が行き渡っていたのだ。そしてこの白い輝きはますますますます広がっていき、すべてはその中に溶け、すべては消えていき、気がつくとぼくはもうミラノの駅に立って手には新聞を持ち、その新聞を読んで、プラタナスの木陰に見かけたあの黄色自動車がフィアルタ郊外巡回サーカス団のトラックに全速力で突っ込んだことを知ったのだが、そんな交通事故に遭ってもフェルディナンドとその友だちのセギュール、あの不死身の古狸ども、運命の火トカゲども、幸福の龍どもは鱗が局部的に一時損傷しただけで済み、他方、ニーナはだいぶ前から彼らの真似を献身的にしてきたというのに、結局は普通の死すべき人間しかなかった。

ふわーっと情景描写ホワイトアウトしていって、最後にふっと現実に引き戻される。この情景イメージの跳躍というか、記述の中でいつの間にか時間空間がふっと別の場所に移動してしまうことができるというのがナボコフの特徴のひとつである

散文として時間空間が一気に跳躍して物語世界を一気に拡張してしまう、この広がりを「わずかな文章」だけで実現していたとき増田は「文章うまい」と認識する。自分村上春樹文章を「うまくない」って書く時、そのような意味での「小説としての文章」を判断軸にしてた。

村上春樹は下手ではない。村上春樹に下手って言える人いるならよっぽどの書き手だし、その意味村上春樹に関しちゃ言うことはないでしょう。しかしごく個人的私見を言えば、「文章」って観点だと、文章から喚起されるイメージに「こちらの想像を超えてくる」ものがめちゃくちゃあるわけではないと思う。

日本語文法に則りシンプルで誤解の生まれにくい文章を書くことは高校国語レベル知識可能で、その点村上春樹文章プロとしてできて当たり前のことをやっているに過ぎない。平易な文章を徹底しつつその内実との間に謎や寓話モチーフを織り込んで物語を構築するところがすごいのであり、そこで特段褒められるべきは構成力や比喩表現の多様さだろう。その際に使うべきは「構成力がうまい」でも「比喩表現うまい」であって、「文章」などという曖昧模糊とした単語で「うまい」と表現することはない。小説=散文芸術において「文章うまい」と表現しうるときもっと文章としてできることは多いはずなので。そして、このことは、村上春樹がしばしば(「小説」ではなく)「エッセイ面白い」と言及されることと無関係ではない。

ちなみに、増田津原泰水ナボコフ文章技巧には翻訳村上春樹じゃおよぶべくもないと思ってるけど、面白いと思うのは圧倒的に村上春樹ですよ。技巧と好き嫌いは別の話なので。

ここで書こうとした「うまさ」は佐藤亜紀がいうところの「記述運動」を増田なりに表現したもので、元ネタ佐藤亜紀小説ストラテジー』です。

2021-01-20

無職転生はなぜ「俺たちの1位」であるのか

anond:20210118194110

無職転生」を俺たちの1位と評したのは、リゼロの作者だが、これは単に、「無職転生」が長らく累計ランキングで1位を保持したからではない。他作品アニメ化に伴い、今は5位あたりに下がっているが、それでも「俺たちの1位」なのだ。その理由小説書きとしてはかなりオーソドックスものであり、単純に「出来が良く」「人間をきちんと描けているから」だ。つまり文学作品として抜きんでているから、小説であるならば自然と頭が下がるのであって、消費財的なニュアンスライトノヴェルと言う言葉にあるのであれば、「無職転生」はフォーマットこそライトノヴェルだが、本質的にはライトノヴェルではない。従って諸々の要素が、その後のライトノヴェル派生において起源位置づけられると言うこともそもそもあり得ない。フォーマット的に共通する部分があるとしてもその質と意味がまったく異なるからだ。

そう言う意味では21世紀ポップ小説界の主流ではなく、むしろ80年代90年代の「文学的にも評価されたジュヴィナイル小説」、「銀河英雄伝説」とか「十二国記」とか、新井素子の「チグリスとユーフラテス」などの系譜位置づけられる作品である

「なろう」の人気作は、いかにも「なろう」っぽいものが上位を占めると同時に、「リゼロ」もそうだが、「本好きの下克上」などところどころ前世紀のジュヴナイル小説系譜を継ぐ作品もあり、一口にまとめられるものではない。

無職転生」はニートひきこもりと言ういかにもな属性持ちを主人公にしながら、それをギャグとしては用いない。真剣にその影響、生まれ変わってもひきずる痛みを徹底的に描く。その時点ですでに「なろう」のフォーマットから遠く離れている。筆者は作者は本当にニート経験があるのではないかと思ったほどだ。つまり一個の人間属性を軽々しくは扱わないのだ。その端的な扱いがゲイ描写だろう。ライトノヴェルでは、主要な読者層である若年男性感情に訴えるホモフォビアがそのまま剥き出しで晒されている例が結構あるのだが、代表的な例がこれもまた人気作の「盾の勇者の成り上がり」だろう。まったく必要必然も無い場面で男性キャラ同士をギャグとしてくっつけて、「ホモじゃねーよ!」と言わせることが笑いになると思っているしょうもない感性が見られる。それも一度だけではなく二度三度と。他人であっても、一個の人間が生きるということへの想像力が致命的に欠落しているのだ。

無職転生」では番外編でゲイキャラクターを主題に据えた短編があるのだが、その苦悩も自負も覚悟愛情も、決して同性愛好意的ではない人にも感じられるようにしっかりと描いている。まず、そうした「創作者としての当たり前の感性」を持っている時点で、「無職転生」の作者は、なろうの主流からはかなりかけ離れている。

フォーマット的には、

1.トラックに轢かれて死ぬことで転生する

2.生まれかわって赤ん坊の時から意識があるために、ひたすら魔力圧縮の訓練をすることで膨大な魔力を手に入れる

3.複数ヒロイン結婚し、ハーレム状態になる

などのエピゴーネン派生させた要素もあるのだが、その処理の仕方はエピゴーネンとはまったく異なっている。

例として3の要素を見てみよう。

無職転生」では主人公ローデウスは、幼馴染尽くし型のシルフィ、元家庭教師ロリっ子お姉さんキャラロキシー脳筋ヴァイオレンス少女エリスと3人の女性結婚するのだが、それが読者にもキャラクターらにも受け入れられるよう、しっかりと事情を描いている。形式的にはハーレムなのだが、内実はハーレムからは程遠い。どの子大事と言う必然がきちんとあり、それぞれに誠実であろうとするから3人と結婚すると言う事情がある。

ローデウス人生において3度、アイデンティティクライシスに直面するのだが、それぞれの危機で寄り添ってくれたのがそれぞれ3人の妻なのであるドラクエVでビアンカを選ばないと罪悪感があるように、人として「そりゃこの子は捨てられないだろうよ、ローデウスさんよ!」と言う事情がそれぞれにあるのだ。

正体不明の爆発があり、家庭教師先のお嬢さんはるか土地に飛ばされて、やっとのことで2年かけて元の文明地域に戻ってきて、たまたま父親と再会できて一安心と思ったら、その父親奥さん行方不明になっていてあっぷあっぷになっていて、出来のいい息子を頼りたい気持ちもあり、いやとりあえずお嬢さんを無事に送り届けないといけないからという息子に、「おまえ、お母さんのことは大事じゃないのかっ!」と責めて、父子の断絶(和解はするけれど)、その「なんだよっ、親父も分かってくれないのかよ!」と捨て鉢な時になぐさめてくれたのが、そのお嬢さんエリス

ところがそのお嬢さん脳筋ものから、ローデウスと一緒に故郷に戻ったはいものの、なんでも出来るローデウスと較べて自分は何にもできない、横に立つためには鍛えなければ!とローデウスに「(今の自分はまだあなたには)相応しくない」というような置手紙を残して修行出奔。ローデウスは「はは。身分違いって、俺、捨てられたんだな。信じてたのに!信じてたのに!」と人間不信に。悲しくもインポに。

それを癒したのが魔法学院で再会した幼な馴染みのシルフィ。ああ、やっぱり俺を分かってくれるのは幼馴染だけだわ、とラブラブに。そこへ、親父から、「おまえのお母さんが囚われている洞窟が分かったので、救出にあたる。おまえも手伝え」と手紙が来て、妻を残して行ってみればそこにはかつての家庭教師ロキシーパーティーメンバーとして参加していた。で、この作戦、お母さんは助け出せたもの昏睡状態で、親父さんはローデウスを庇って死んでしまう。ローデウスも悲しみのどん底。慰めてくれるロキシーに縋っても誰が責められようか。で、シルフィの承諾も得て、ロキシーとも結婚

最後にはエリスが「はあ? 修行に行ってただけだけど? そう書いてたでしょ? あんたと別れるなんてあたし言ってないんだけど!?」と戻ってきて、エリスも捨てられないので結婚

そう言う事情が丁寧に描かれているだけではなく、読者が納得できるよう仕掛けも施してある。

この3人妻出会う順番は①ロキシーシルフィエリスの順序なのだが、恋仲になる順序が①エリスシルフィロキシーであり、結婚の順序が①シルフィロキシーエリスになっている。つまり出会い、フォーリンラヴ、結婚の順序がシャッフルされているのであり、「先にローデウスに目付けたのはあたしなんだからねっ!」の先が基準ごとで入れ替わるようになっている。だから「みんな先なんだから誰も捨てられないよね」と読者の納得が得やすいようになっていて、その丁寧さはハーレムからは程遠い。妻をモノとして描かずそれぞれキャラクターとして尊重してなおかつローデウス複数の妻を持たせてローデウスの誠実さも毀損しない描き方になっているのだ。

そのそれぞれのキャラクターを人間として尊重しながら物語としての整合性を両立させる姿勢は、他のライトノヴェルハーレム物にはまったく無い要素であり、形こそ複数妻ではあるものの内容はまったく別の物である。こういう丁寧さが「小説としてきちんとしている」と言うことであって、私もなろうで200作以上読んできたが、単純に完成度が「無職転生」は圧倒的に抜きんでている。

今回、日本アニメが望み得る最高の品質アニメ化されたのだが、作り手にこの作品アニメ化するためだけのために新しい会社を興させるほどの、敬意を引き出す作品なのだ。それはもう、凡百のライトノヴェルの「起源」などであったてたまるかと言うべきものである

2021-01-06

anond:20210106161759

25歳ぐらいまで事故昏睡状態だった絶世の美女とかありえるだろ

2020-12-09

アニメヒプノシスマイク」第9話と第10話を見た感想

中々忙しくてようやくアニメを見る時間が出来たと思えばもうアニメが2週溜まってしまっていた!もしかして私の職場ブラック過ぎ…?

第9話!

中王区入り口鉢合わせする4ディビジョン。

というか中王区の壁落書きされすぎでしょ…監視が出来てないなら侵入し放題なのでは…?

バッチバチな一郎と左馬刻様、乱数と寂雷先生

その一方でThe Dirty Dawgの仲違いしてない組み合わせはやはり昔の仲間と言うだけあって信頼みたいなものが見えて良いですねこういうの好き…。

アニメには出てきてないけど各ディビジョンのメンバー同士の関係性も色々あってそれがヒプノシスマイクというコンテンツ面白くしてるんだ…(?)

初戦はBusterBros!!!対MADTRIGGERCREW。

やっぱりラップバトルだけあってラップ勝敗を…

「うわぁぁぁぁ!!!!!!」ドカーーーン!!!

「ぐわぁぁぁぁ!!!!!!」ドーン!!!!!

あれ?自分は確かラップバトルを…

「「「うわぁぁぁぁ!!!!!!!!!」」」バカカズドーン!!!!!!!!!!!

…。

………。

いやいや火力高すぎでしょ…。誰か死ぬんじゃ…。

二郎三郎は共に一郎をリスペクトしすぎてる感じだけどこうやって見てみると二郎ヤンチャで三郎は天才

ラップにもそういう雰囲気が反映されてますね。

何気にやっぱり銃兎と理鶯のラップは並べて聞くとタイプが違うけど相性がいい気がする。

一郎と左馬刻様のラップ方向性は似てる。

でもある地点で方向性が…うっ…涙が…。

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一郎が左馬刻様を恨んでるのは二郎三郎の命が危ない時に左馬刻様が合歓ちゃんを助けるためにボタンを押したから←分かる

左馬刻様が一郎を恨んでるのは合歓ちゃんの中王区入りの背中を押したのが一郎だったから←???

結局中王区入りを決めたのは合歓ちゃんだし一郎の左馬刻様への恨みと比べると左馬刻様の一郎への恨みって割とぼんやりしてるような…。

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10話!

ラップバトル後に左馬刻様が客席に最愛の妹合歓ちゃん発見

ってめっちゃ遠いし一瞬だったのによく見つけたな…。ニュータイプか…?

次はFlingPosse対麻天狼。

試合開始前真性ヒプノシスマイクを使えと命令される乱数。これで寂雷を殺そうと決意。完全に闇堕ちしてますわ…。

そして試合で真性ヒプノシスマイクを出そうとする乱数の手を止める帝統。

帝統笑顔で闇堕ち乱数を救うとかめっちゃ良い奴じゃん…泣ける…。

ラップバトルが始まるも足を引っ張りまくる独歩(独歩と言われたら未だに愚地独歩連想してしま自分がいる…)。

なんやかんやでボコボコにされる麻天狼。

寂雷先生特殊スキル回復する一二三だったがさすがに3対2は厳しいか

倒れる寂雷先生一二三体操座りする独歩(可愛い)。

何気にFlingPosseの攻撃ってファンシーな絵面の割にえげつない事やってるしめっちゃ印象に残る…それでいて大爆発もするし。

これはFlingPosseの勝ちでしょ!!第三部完!!

…と思いきやここから独歩のターン!天地上下の構え…じゃなくて覚醒バッチバチのライミングスキルを発揮してFlingPosseを瞬殺!

WINNER麻天狼!!

FlingPosseの今後の過酷未来を考えるとちょっと悲しくなる…。乱数生きて…。

から思ってたけど、乱数は寂雷先生に対して何度も過去のことを掘り返すんじゃねぇ的なことを言ってたけど、寂雷先生助手乱数によって昏睡状態になってるんだから、寂雷先生が掘り返すのはおかしな話じゃないような…。

シンジュクのエンディングめっちゃ好き…。

今週も面白かった!今度こそまた来週!!

2020-12-06

anond:20201206113836

籠や箱に押し込めて監禁プレイ蜘蛛に挑んで緊縛プレイ、爺に預けた昏睡NTRプレイなんかもありもうすな

2020-11-27

anond:20201126173555

これ同じ立場でも性別逆だとひぐらしの悟史と詩音みたいに女性人気滅茶苦茶高いんだから不思議だよなぁ

幾ら詩音の方が悟史好き好きで甲斐甲斐しく看護してたとしても昏睡していた悟志からすれば君誰…?ってなるだけだろうに

そういえばまどマギさやかちゃん上条君も「こんなにさやかちゃんが想ってるのに気にもしない上条は最低だ!」みたいな恨みに塗れた叩きがあったっけ

2020-11-25

30歳以下で貯金してる奴は何がしたいんだかわからん

いるんですよ。30歳で200万貯めた300万貯めたって自慢するやつ。大体こういうやつ無趣味ゲーム趣味

からなんだと?そんなもん結婚したら一撃でパァだ。好きな女だとかいしょうもない奴に入れ込んだらそれこそ一瞬だ。新車を買っても一撃で無くなる。

ないとは思うがインフレーションでも起きたらそんなもんは紙屑になる。資産運用でもしてるなら話は別だが、劇場映画を年50本見て教養を磨いたり、酒飲んで知り合いを増やしたり、風俗で飽きるくらいに女だいたって経験になる。20代なんて知らないことばかりなんだから経験を金で買ってショートカットすること覚えないと、すぐにベイビーのまま歳食ってとっつぁん坊やだぜ。しか実家暮らしめまいがして昏睡したので今日はこれまで)

2020-10-15

シュタゲゼロは何故駄作なのか?

好きな人も居ると思うが敢えて言おう、カスであると。

カスな部分は大きく分けて二つある。一つ。

オカリンの遡り方が思ってたのと違った

僕たちはシュタゲを見て、最後の「世界を騙せ」のシーン、名シーンだ、にいたく感動した。

色々ある。伏線の回収、絶望から希望、そして何より、「辛い時を過ごし苦渋を何年も舐め続け、世界と戦い続けた世紀末リーダーオカリン

が、若いオカリンに向けて語るその言葉が何より重く感じたからだ。

それがなんだ、クリスが死んでぼんやりさんとして数年生きて、事故昏睡、目覚めた時からチマチマ時の遡行を繰り返してって

なんだその地味なMMOクエストみたいな作業全然わくわくしない。ライン工で疲れ切ったオカリンとか見たくなかった。ダルの方がすげえじゃん。

オカリン復活の歯切れが良くない

皆が見たい「中二病オカリン」が戻った……!と思ったらちょっと照れたり、あの時のオカリンは何処へ?って感じが否めない。

クリスが死んでも中二病であり続けて、狂ったマッドサイエンティストとしてリーダーになってほしかった。

正直シュタゲゼロはなかった事にしたい

2020-09-30

死にたいかって言われると死にたいわけじゃないんだよな。

一時的昏睡状態になりたいというか、強制的意識シャットアウトして明日不安憂鬱出来事を全く気にせず心身をストップさせたい。

リフレッシュしたりそのために休暇の調整をすることもストレスになるからなにも感じない状態で深く休みたい。

これを端的に表現すると死にたいになるんだわ。

2020-09-14

エロマンガ大好きおじさん、睾丸の手術から逃げ出す

9月12日(土)、俺は、全身麻酔下で行われる精索静脈瘤(グレード3)の手術を断ることにした。

精索静脈瘤のことは、男性不妊受診した人なら良く知っていると思う。

精巣の周りの血の流れが滞ることで、玉袋の排熱がうまく機能しなくなり、

精子運動力が弱ってしまうというものだ。ご存じの通り精子は熱に弱い。

精巣のエコーと触診の後、俺はこう告知された。

左:3.6mm。右:拡張が見られる。自覚症状は全くなかった。

完治を望める治療法は外科手術しかない。保険適用自己負担は4万円。

命に係わるリスクなんて全くない、腹腔鏡による低侵襲な手術で、

盲腸切るよりもはるかにイージーだ。ひと眠りする間に治っている。

それで、俺の精子が元気になるなら、しない選択肢は無いと、理性ではそう感じている。

  †

5chとTwitter全身麻酔体験談を読んでいて、本当に気が滅入ってしまった。

過呼吸パニック気味になり、みっともなく妻の前で何度も泣いた。

 「あっという間に落ちる」

 「10数えようとして最後まで数え切らずに落ちた」

 「一瞬で落ちて、次の瞬間ベッドの上に居る」

これを、苦痛の全くない素晴らしい治療と捉えるか、それとも……

俺は、これはとても怖いと感じた。

から無意識というのがどうにも苦手だ。

 手術を受けている間の、無意識下の自分はどこに行ってしまったのか?

 目覚めた後の自分は、本当に、目覚める前の自分と同一なのだろうか?

 突然プツンと意識が途切れるのは一時的遮断ではなく、死そのものでないか

 今ここにいる自分は死に、同じ意識バックアップした他人が目を覚ましているのでは?

考え出すと、脳味噌ショートしそうになる。

 カリフォルニア火事で喪われた木々の本数だとか、

 人間の贅沢の為に毎日費やされる莫大な原油消費量だとか、

 宇宙が出来る前の何も無い世界だとか、

そういった、途方もないもの想像した時と同種の、金玉が縮こまる感覚が、ある

(これは静脈瘤によるものではない)。

手術に対する恐怖心は、弟が大病をしたこともあり、子供の頃から人一倍あって、

手術になったらどうしようと夜一人でベッドで震えて眠れないこともあった。

幸いにして、大怪我一つもせずにこの歳まで生きてきた。

から、この問いに対する結論先延ばしにしていればよかった。

その先送りのツケを、今払わされている。

いまどき、ガン告知だって、もう少しあっけらかんとしているだろう。

いい歳して、そのくらい動揺してしまった。精神的に堪えられそうになかった。

精液検査の結果は悪いものではなかった。運動率は少々低かったが。

自然妊娠不可能なほどの数値ではなかった。

医者も今すぐ手術しろとは、勧めなかった。

放置したところで、ガン化したり、命に別状のある病気でもない。

男性不妊以外では、積極的治療されることは稀という事実存在する。

から、今すぐに手術を受ける必要はない。

言い訳だけはどんどん出てくる。

結局、手術は受けないことに決めた。

  †

手術が怖いと訴える若者存在自体は珍しくもないかもしれない。

俺の場合、まず第一にくるのは無意識への惧れだ。

幼い時から、気を失う、失神することへの恐怖が半端無く強い。

30年余りにわたり肥大し続けた認知の歪みは、ちょっとやそっとで打ち砕けるものじゃない。

そうはいうが、お前は毎日キッチリ5時間寝てるじゃないかといわれるかも知れない。

正直に答えよう。俺は、睡眠を取ることさえ、怖くなってしまうことが、よくある。

実際俺は、イヤホンでASMR音声を聞き続けていないと、不安のために寝落ちすることができない。

から入ってくる音声を頼りに、眠りにつく前の自分と、目覚めた後の自分自意識

ひとつながりになっていることを、毎日自分に言い聞かせ、それで漸く、おっかなびっくり

落ちていくことができるようになったのだ。全身麻酔ではそれができない。

手術室でもASMRを流してくれたら、それも可能かもしれない。

先日は、それすら堪えられなくなった。中間過程――睡眠によって4時間も5時間も、

途絶えてしまった自分意識の屍――を想像してしまい、そのことがとてつもなく、恐ろしく

感じられたのだ。それは、死の時間のものだ。横たわるベッドはさながら棺だ。

自分という存在消滅してしまう恐怖を抱えて、どうして、赤子のように、

無邪気な安心を枕に、眠ることができるだろうか?

最近は、睡眠中1時間おきにアラームを鳴らすことで、これに対処するようにしている。

1時間睡眠ならまだ「こちら」へ戻って来られるという感覚的なものが、自分の中にはある。

3秒ルール」みたいなものだと思ってくれれば、それでいい。

ウトウトたかと思ったタイミングで、アラームが鳴る。現在の時刻をチェックする。

よし1時間は眠れた、次の1時間行くぞ、そしてまた入眠する。

これを繰り返すことで、無意識回避しつつ、朝までの時間をやり過ごす。

論理ではないのだ。

結局自分が納得できるかどうかが、恐怖を乗り越えるのに一番大事だと思わされる。

俺は、無意識下の自分まで、わが制御下に置いておきたいのだ。

全身麻酔ではそれができない。

手術室でも1時間おきに覚醒させてもらえれば、それも可能かもしれない。

(思考実験をしてみたが、30分で完了する手術なら、躊躇なく受けていたと思う)

昏睡への恐怖を訴える患者に対して、麻酔科Webページではこう説明されている。

 今まで麻酔から目覚めなかった患者存在しない。必ず覚醒している。だから大丈夫だ。

真っ当な説明だ、こちとら原理まで散々調べたからそれは承知している。

そう、それでも、絶対安全な「作り物の死」であっても堪えられないのだ。

思い出したが、俺はジェットコースターも楽しめない人間だが、それと同根な気もする。

ビビリの俺は、カリブの海賊からモールステップで難易度を上げていかなければならない。

幸いにして精索静脈瘤には、自費負担にはなるが、日帰り局所麻酔による治療

存在する(ナガオメソッドは良さげだがとても高額で、貯金を溜めておかないと払えそうにないが)。

どうしても自然受精が困難であればこちらも選択肢に入れることにしよう。

こうして俺は、種無し騒動回避した。

  †

一方、全身麻酔の予期不安は、一生付き纏い続ける。

一生のうち一度も手術を受けない幸運人間は稀だろう。

これから20年30年生きていれば、体中にガタがどんどん見つかるはずだ。

大病の経験こそないものの、健康には全く自信は無い。

癌やポリープが、あちこちに出来るだろう。

ドッグを受ければ、脳動脈瘤が必ず1個や2個は見つかるだろう。

祖母心臓が弱かった。心臓カテーテルを挿入しないといけないかもしれない。

そのたびに、泣きわめいて何とか全身麻酔回避する方法を探し求めるのか。

きっと俺みたいな臆病者がガン告知で取り乱し、代替療法にハマった挙句

治るはずのステージをみすみす悪化させて、全身転移の末苦しんで死んだりするのだろう。

いや、それよりも何よりも、人生終焉に待ち構えている大関門――死――、

これに対する対処法をいまだに俺は見いだせてはいない。

死こそ、人知の及ばぬ、理性の制御できない最たる存在ではないか

死ぬのは怖い――――そう、死ぬことも誰よりも怖いのだ。

妻や、まだ見ぬ子と、どれだけ輝かしい日々を送ったとしても、それはいつか終わるのだ。

偽りの喜びでしかないのだ。

俺と、その家族暮らしていた記憶は、いつの日かこの世界から消え去ってしまうのだ。

それに何の意味がある?


そうして、俺は今日も泣きながら仕事をしている。

運よく在宅勤務で顔を見られることもない。

まさに今この時も、数秒後に脳卒中で誰にも気づかれず突然死してしまう妄念が頭から離れない。

大人になれば、こんなくだらない恐怖は薄れていくものと信じていた。それがどうか。成人して以降不安は強まるばかりだ。

 膵臓癌じゃないか

 心筋梗塞じゃないか

 脳腫瘍じゃないか

まだ若いから、と一笑に付してきた最悪の可能性が、日に日に、無視できないほど大きくなっていく。

幼少期から不安感が全く緩和されていないことに、絶望しか感じない。

死の数か月、数日、数時間前、俺は更に激しく動揺し、どれだけの絶望で染められているのだろうか。

どうしてこんなにみっともない人間になってしまったのだろう。

どうして自分のことしか考えられない人間になってしまったのだろう。

誰よりも出産希望していた妻に対して、本当に申し訳が立たない。

それとも、こんなにも死に怯え、生まれてこなければとさえ思っている男が、新たな命の親になろうだなんて、烏滸がましいということなのだろうか?

2020-09-02

anond:20200902125154

いやいや、昏睡強盗だったり昏睡レイプ普通に立件されるだろうが。

それらを例えに出したところで、小児性愛者がやる未成年への性行為ってのはそもそもそれくらい異常な状況(泥酔させたり一服持ったりするのと同等の状況)で行われる行為だよねって話になるだけなんだが

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