はてなキーワード: 深淵とは
亡国のクルティザンヌ
仮面のセカイ
偽骸のアルルーナ
円環のメモーリア
冥契のルペルカリア
冬色のマフラー
創刻のアテリアル
創神のアルスマグナ
双空のシャクティ
夏空のモノローグ
夏色のエプロン
夏色のコワレモノ
夏色のコントラスト
夕刻のペルセウス
夢限のヤミ
天冥のコンキスタ
天壊のアルカディア
太陽のオルゴオル
太陽のプロミア
学校のセイイキ
封緘のグラセスタ
幽境のアステール
廃忘のガゼボ
彩管のアパシーキネマ
彼女のセイイキ
彼方のトケイ
忘却のカナタ
恋情のファントム
悠久のカンパネラ
愛慾のエプロン
戦乱のヘキサ
断罪のエルミア
月影のシミュラクル
椿色のプリジオーネ
欠月のラプソディー
正義のキヅナ
涙声のギニヨル
淫紋のクロスロード
溶鉄のマルフーシャ
無形のドルドナ
白銀のイクシア
神父のオシゴト
穹窿のアルフヘイム
籠庭のクックロビン
粘獄のリーゼ
純白のワスレナグサ
終奏のオーグメント
終末のメシア
終極のヨル
蒼撃のイェーガー
薄明のアジール
虚空のバロック
虜辱のディレンマ
記夢のセカイ
追奏のオーグメント
鈍色のバタフライ
鈴夏のメロディー
鋼心のオルトロス
閃紅のアリエス
閃鋼のクラリアス
闇色のスノードロップス
陥落のソーサリア
雨恋のキセツ
雪色のカルテ
雲上のフェアリーテイル
霧上のエラスムス
霽月のアフターキネマ
風色のロマンス
鳥籠のアストライア
鳥籠のマリアージュ
最&高の作品の感想を書く。ジャンプ+は莎々野先生に「マリトッツォだっつてんだろ」でアナログ部門賞をあげた責任を取ってさっさと短編集を出して欲しい。
本作があまりにも性癖にクリティカルヒットしたので思わず筆を取ってしまった。
何が最高かって、キャラも可愛くて純愛で、そして適度に闇があっても作品の根本には人が人を想う思いやりにあふれているところ。空気感がエモくて二人の関係が恋愛ゴッコから運命の恋人に変わっていく流れも最高だし、何より溢れ出す感情を言葉にできず涙としてしか吐露できないシチュがフェチの筆者にとって終盤の展開が死ぬほど刺さる。
ただ、作品をステレオタイプに「ヤンデレやメンヘラもの」とラベリングしてちゃんと物語を読み解いていない人が散見される。それはとてももったいないので、後ろで自分なりに補足を書きたいと思う。
とにかく鹿野くんも狩谷さんも可愛すぎる。狩谷さんにうでギュッってされる度に「アッ」とビクンビクンするのは、女、いや人慣れしなさすぎてまさに野生のシカみたいだし、自分から振ったくせに泣きながら揚げ物かじる姿は滑稽可愛いし、初デートで初めてばかりの経験に目をキラキラさせて精一杯楽しもうとしている姿も素直でかわいい。
「語尾にハートがつくような甘々口調でしかも恋人に献身的で可愛くておっぱい大きな女の子」だけど「実は傷を抱えていてバイブル(少女漫画)に書いてない自分の本音を晒すときはうつむいてつっかえてながらでしか喋ることができない」ギャップヒロイン(狩谷さん)みんな大好きでしょ? 少なくとも筆者は大好き! あと作中に出てくる二通の狩谷さんの手紙、便箋もデコっているシールも女児みたいでめっちゃ可愛い。髪の毛が細いから毛が浮いて輪郭がホワホワしているところも好き(懺悔すると、筆者は別れ話を告げられた時の狩谷さんのどんどんと感情が抜けてゆく目と回らない呂律という可哀想がてんこ盛りのシーンにちょっぴり興奮してしまった。)
でもやっぱり一番好きなのは、二人の最後のページ顔だよ。狩谷さんの笑顔はキスで照れて赤面している可愛い鹿野くんに向けられて、鹿野くんは狩谷さんの真っ直ぐな笑顔でますます照れてしまう。無限機関はここに実在した。
本作の感想でホラーだとか鹿野が可哀想だとか漫画の(しかも絵だけの)表層しか理解していない意見が散見されたが、狩谷さんをメンヘラと呼ぶのは(一応)正しいけどヤンデレは間違いであって、本作のストーリーラインを理解していない発言である。狩谷+鹿野を指してヤンデレ・メンヘラに捕われた彼くんと考えるのを止めるのは、作者のミスリードに見事に引っかかっていると言えるだろう。主人公の狩谷は一見愛が重くて行き過ぎた愛情表現をする少女に見えるが、実際はかつて元カレの心ない言葉で酷く傷付けられ心に呪いを受けて苦しんでいる怪我人であり、本作はその彼女が鹿野の若く真っ直ぐな愛で呪いから解き放たれる物語である。
作中の時系列に従うと、狩谷の心境の変化は次のように説明できる。
元カレに傷付けられた心も癒えて、お互いの想い合う気持ちも伝えて、あとはもう二人が人生の終わりを迎えるまで何度も生きてきた中で最高のキスを更新していくだけだよ!!!!!! ラブあんどハッピー!!!!!!!!! お幸せに!!!!!!!!!!!!!
軽く流し読みしただけだと鹿野くんは病んでる狩谷さんを都合よく支える彼くんに見えるかもしれない。しかし、ちゃんと彼の発言を分析するとそうではないことが分かる。前述したレストランの一幕、ラブラブカップル専用ジュースを頼む奴らなんて頭がおかしいという近くの席から聞こえる陰口に、彼はそんなこと言う奴らの方がモテないしブサイクだとこちらも大概な偏見丸出しの発言をする。自分自身が陰口を打つ彼らと同じ側の人間であることを証明しているのである(「アッ(気付き)」とか漏れ出る情報から分かるように腐れオタクだしね…)。そして傷ついたからと独善的に狩谷さんに別れを切り出すところもそう。自分が彼女と付き合う自信が無くなったくせに「彼女が元カレを忘れられないから」と欺瞞を重ねて一方的に彼女に別れを告げるのは、頭でっかちで自分のことしか考えていない独りよがりな非モテの発想他ならない。
これらの事例から分かるように、鹿野くんも年相応に青くて不器用な少年なのである。これまで彼女が居たことがなく、作者曰く「中学生の頃は教室の隅でニヤつきながら、如何にリア充が害のある生き物であるかを友達と話し、そんな会話がなんだかんだ肌に馴染んでいた」少年だ。だからレストランの時に彼女に言った「恋愛していると皆バカになる」という発言は実体験を伴わない聞きかじっただけの知識を披露しただけだろうし、相手が狩谷さんではなければ上から目線ウザみたいに思われていたかもしれない。しかしその時彼の前に座っていたのが狩谷さんで、しかもその言葉は元カレに淡い恋愛観をへし折られ傷ついている狩谷さんにとって最も必要なものだった。彼がこの発言をしたのは自己肯定感が低いオタクだからというのもあるのだろうが、ただの偶然だとしても、その偶然の積み重ねが運命なのである。
そして彼の最も偉大な功績は、狩谷さんに対して真摯に向かい合い続けて、自分の素直な気持ち(楽しい、嬉しい、一緒にいたい)を伝え続けたことだ。元カレの心ない言葉に傷ついて自分の恋愛観が信じられなくなっていた狩谷さんにとって、真正面から彼女の気持ちを受け止めて感情を伝えてくれる彼の存在は特効薬だった。二度目の「恋している人はみんな馬鹿だ」は彼女とデートして浮かれてしまった自分の体験に根ざした、心からの気持ちだし、真剣に、本当に正面から彼女の気持ちを受け止めて打ち返したのは本当にすごいことだ。
まだ青いけどいい奴なんだよな鹿野くんは。狩谷さんを一方的に振った後も泣きながら一人で反省していたのだろうし、「俺は狩谷さんのことが好きだからです」以降は覚醒して包容力の化身と化しているし。正直告白以降の鹿野くんは光の彼くんと言ってもいいと思う。もう鹿野くんがいる限り狩谷さんは大丈夫だろうけど、へんにスカしたりせずに素直なままでいるんだぞ。
●わたしがこんなバカみたいなタイトルの小説を読めるわけないじゃん!ムリムリ!
生まれてこのかた六法全書しか読んだことのない硬派オブ硬派な俺っちだけど、
友達がラノベ「わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ! (※ムリじゃなかった!?)」略して「わたなれ」を読んでいたから、俺も最近コミカライズを読んでみたらおもしろくてワロタ!
いやまじで、生まれてこのかたロシア文学しか読んだことのないお前らには酷な話かもしれないが「わたなれ」は読んでくれ。
ラブコメとか言ったのは一旦忘れてくれ。バカみたいなタイトルに反してこの作品は重厚なヒューマンドラマなんだわ。お前が毎日読んでるロシア文学に通ずるものがあるな。
俺は「わたなれ」と六法全書しか読んだことないからロシア文学なんて知らないが、きっと同じだろう?
まず物語は陰キャの主人公「れな子」が、自らの所属するクラスのトップカースト女子グループとの会話についていけなくなってクラスを飛び出し、学校の屋上に逃げ出すシーンから始まる。
主人公のれな子は陰キャなんだが、高校デビューに際して陰キャをある程度克服している。そして入学早々、一念発起してクラスのトップカースト女子グループ連中とお友達になるのだが、
ボロを出さないために主人公は毎日必死だ。ボロを出したらハブられてしまう。見下されてしまう。同情されてしまう。
実際はそんなことは無いのだが、主人公は陰キャだからそう思ってしまうのをやめることができない。実際はそんなことは無いことは理性ではわかっていても、そう思ってしまう。
そんな毎日に疲れて、突然学校の屋上に逃げ出してしまったわけだ。これが冒頭。
れな子を追いかけてきたのは、トップカーストの中のトップ、元締めの中の元締めみたいな女、王塚真唯。コイツが1巻のヒロインである。何を隠そう、わたなれは毎巻違うヒロインが出てきては仲良くなるのを繰り返すラブコメなのだ。
その後いろいろあってれな子は王塚に惚れられてしまって、恋人になる・ならないの話をするのが1巻だ。だがその話は今はいいだろう。この小説の一番の魅力は重厚なヒューマンドラマだ。
5巻まで出ている小説の全編を通して、れな子は自分の性能の低さと常に戦うことになる。会話が続かない。変なことを言ってしまう。勉強ができない。スポーツができない。自分に自信が持てない。人と会話すると疲れてしまう。これがれな子なのだ。
陰キャ/陽キャという分類はずいぶん雑で、個人的にはそんなに好きな考え方ではない――六法全書に登場しない言葉だからだ――が、そうは言っても俺たちは、陰だろうと陽だろうと毎日毎日自分の性能の低さと戦っているはずだ。
俺たちも戦っているはずの低スペ要素に、れな子はどうやって立ち向かうのか。れな子はどう自己分析をして、どう対処するのか。
バカみたいなタイトルに反して、陰キャあるいは低スペ人間の心理とその変化を精緻に描写した重厚で長大で深遠で深淵な人間ドラマなのである。
このバカみたいなタイトルも非常によく考えられている。読んだ人なら同意してくれるだろうが、この作品はこのタイトルでなくてはならないと感じる瞬間が読んでいると何度かある。
そうは言っても全体的にはタイトルの通りのアホアホの内容である。主人公の属すトップカースト女子グループは主人公を入れて5人だ。
1巻から4巻までを通して、グループの女子が1巻に1人ずつ登場して主人公と仲良くなる(なぜか毎巻主人公とその巻のメインヒロインが風呂に入るのだが、その話はいいだろう)。
このヒロイン5人が非常に魅力的なのである。血液型性格診断と同じで5人のヒロインのうち誰が好きかで性格がわかるとされている。
1巻のヒロイン、王塚真唯。
親がアパレルブランドの経営者。本人はその専属モデル。街を歩けば人だかりができるレベルの美人(設定がアホすぎる)であると同時に、成績は毎回学年1位で死ぬほど賢く、運も超良い(設定がアホすぎる)。
主人公と対極にある存在であるが、親や周囲からの期待がヤバすぎて精神がやや不安定である。1巻はれな子と王塚が「親友」と「恋人」のどちらの関係性が優れているかを理解らせあう勝負をする謎のバトル展開が繰り広げられる。
コイツのことが好きなやつは単純で一途。
2巻のヒロイン、琴紗月。
黒髪ロングのツンデレである。1巻ヒロインのライバルであり大親友でもある。わけあって1巻ヒロインのプライドをズタボロしたいと考えており、1巻ヒロインが惚れている主人公との結婚を賭けて1巻ヒロインにFPS勝負を申し込む(設定がアホすぎる)。そこに主人公も参戦して三つ巴のバトルになる。
1巻ヒロインのプライドをズタボロにしたい理由が最後のほうで明かされるのだがこれがまた最高。ネタバレになるから言えないが既に読んでいる人なら同意してくれるはずだ。
3巻のヒロイン、瀬名紫陽花。一番人気のキャラクターである。人気アンケートを取ったら7割くらいは表を集めるんじゃないだろうか。異常な人気を誇っている。
めちゃくちゃかわいいしめちゃくちゃいいやつ、それ以外に言葉はいらない。作中でもファンの間でもマジで宗教的な人気がある。しかしコイツの性格を文字に起こそうとすると意外と難しい。ゆるふわなんだが強さと賢さを兼ね備えている...と通り一遍の表現することはできなくはないのだが、それだけだとなにか言葉が足りない気がするのだ。とにかくめちゃくちゃかわいいしめちゃくちゃいいやつだ。3巻はこのヒロインと主人公が温泉旅行に行き、旅費をどっちが払うかで卓球勝負をする話である(勝ったほうが払う)。
4巻のヒロイン、小柳香穂。小動物系ちょいウザ小悪魔女子。わたなれヒロインのダークホースである。俺も一番好き。
コスプレ大好きの根っからの陽キャ!と思いきや、本当は陰キャなのであるが陽キャのコスプレをすることで陽キャに擬態している(なにそれ)。
前述の通り主人公は毎巻ヒロインとバトルしているわけであるが、4巻ではシンプルに殴り合いをします。
4巻はすごい。3巻ヒロインの瀬名紫陽花を禁止カードにした上で話の面白さだけで人気アンケートを取ったら4巻が一番人気になるだろう。
4巻ヒロインの香穂とのラブコメを描きつつ、これまでの一連の話に蹴りをつける巻でもある。ヒューマンドラマ要素が一番詰まっているのが4巻だ。わたなれ原作は5巻まで出ているが、4巻にして第1部完の様相を呈している。
香穂のことが好きな人は短気で大雑把。
主人公、甘織れな子。陰キャでスペックが低いゆえに謎の行動力と向上心があって、そのがむしゃらさゆえになぜかモテてる。どっかで聞いた話だよな、これ。他の作品を引き合いに出すのもなんだけど、毎日6時間ギターの練習していた後藤ひとりだよな。髪の毛ピンクだし。でも後藤はしゃべれない陰キャなんだよな。れな子は陰キャ当事者ゆえに陰キャに対する解像度がBRAVIAくらい高い。作中に無数に出てくる陰キャ分析の中の一つで、れな子は陰キャを「喋れる陰キャ」「喋れない陰キャ」で分類しており、自分は喋れる陰キャだとしている。喋れない陰キャと違って口を開けばいろいろ喋るのだが、好きなことについてしかしゃべらないし、喋りだすとめっちゃ早口で勝手に一人で喋ってしまって、周りから浮いてしまうタイプの陰キャ。こいつが主人公だからこそわたなれは面白い。わたなれ原作は主人公視点で話が進むのだが、主人公の心の声が軽妙で実に読みやすく、読んでいて笑ってしまう軽快な作風になっているのだ。まったく、六法全書もれな子視点で書いてほしいものである。
れな子のことが好きな人は短気で大雑把。
以上!
興味があったらぜひ読んでくれ。履修するのはコミカライズからでも小説からでも良い。強いておすすめをするなら小説のほうだ。超面白い小説3巻後半~4巻はコミカライズにはなっていない。俺が一番好きな4巻のヒロインが登場しないのである!
れな子の心の声をフルで楽しめるのも小説だ。どちらから入っても良いが最終的には小説を読んでほしい。
一方でコミカライズも捨てがたい。絵がチョベリグカワイイし、漫画としてのクオリティも高い。小説は非常に読みやすいので1巻8秒くらいで読めるのだが、漫画は3秒で読めるから更に気軽に楽しめる。
そして小説もコミカライズも読まない人は、(俺の結婚を賭けてもいいが)この作品は近いうちに絶対にアニメ化するから、アニメを見てくれたらそれでいい。
コミカライズ5巻は原作3巻の序盤~中盤の内容をやっている。ぶっちゃけクッソ面白いところだ。漫画5巻にはカルト的人気のある最人気ヒロインの瀬名紫陽花が登場する。
主人公のことが密かに大好きな紫陽花さんと、紫陽花さんのことが大好きだが陰キャゆえに紫陽花さんの好意に向き合えない主人公が二人で家出温泉旅行に行く話を描く。ありえんくらい切ない話である。
やっぱりインターネットであの類のコミュニティにずっと接してると問題を起こすように煽動してるつもりが、どんどん自分自身が問題を起こす存在になるんだろうな
朱に交われば赤くなるとか深淵を覗く時は深淵に覗かれてるとかキチガイのふりするのは立派なキチガイとか、特定の物に接し続けるとやばいぞっていう格言みたいなのいっぱいあるけど
あれは全部事実なんだよな
でもああいうのに一回ハマった状態から脱出するのって普通に考えて滅茶苦茶難しくない?
スマホ脳とかSNS中毒とか言われてる様に立派なジャンキーだし、俺も今からネット全部やめろって言われたら多分無理、少なくとも自分からは出来ないわ
今SNSが発達してああいう弱者男性を煽る様なやれフェミニズムやらポリコレがどうの身長やチー牛がどうのってあの手この手で対立煽りの煽動が腐る程あるけど
第72期ALSOK杯王将戦7番勝負は、藤井聡太王将が羽生善治九段を4勝2敗で破り、王将位の防衛を決めた。本当に、本当に面白かった。手に汗握る、ヒリヒリするような名勝負の連続。名実ともに歴史に残ることとなったこのシリーズを振り返っていきたい。
棋士は「勝負師」「研究者」「芸術家」の顔を持つ。そう唱えたのは永世名人の谷川浩司である。この3要素は、どれか1つが10割というものではない。一流棋士は、これら全ての要素を持ち合わせ、盤上において切り替えながら戦っていく。それが、一流棋士の一流棋士たる所以である。そうはいっても、棋士によって個性、より強く出てくる要素というものは確実に存在する。私見だが、藤井聡太にとってのそれは「研究者」、羽生善治にとってのそれは「勝負師」だと考える。そして、羽生の「勝負師」としての側面が、何よりもこの番勝負を白熱させたように思う。
6局が指された番勝負で、羽生が勝利した第2局と藤井が勝利した第5局は特に名局だった。第2局は羽生の先手番で相掛かり。59手目、盤上のそっぽに放たれた金が驚きの一手。どこから飛び出てきたのかという異筋の金打ちだが、浮かび上がってくるとこれがべらぼうに厳しい。簡単に指せる一手ではないが、羽生はこの手をノータイムで着手。凄まじい事前準備、乾坤一擲の番勝負に懸ける決意をみた一手だった。しかし、この一手だけでノックアウトされる藤井ではなく、将棋はその後も難解な進行を辿る。羽生の本当に凄かった一手は、その後の銀打ちだ。盤上の中央で威張る藤井の馬にアタックする一手。理屈としては分かるが、それにしても怖い。この手を指すと、自らの玉頭に風穴が空く。無傷では済まされない変化だが、それでも羽生は果敢に飛び込んでいった。対する藤井、「許さん」とばかりに猛攻に出る。銀をかち込み、馬と角の睨みで羽生玉を一気に仕留めにかかる。危険極まりない羽生玉だが、ここでほとんど唯一といってよい、絶妙な凌ぎの手順が存在していた。そして、羽生はそれを読みきっていた。これが本局のハイライト。藤井の猛攻を正確にかわし続けた羽生が、シリーズ初勝利をものにした。何という勝ち筋か。銀打ちの一手は、藤井をこの変化に誘い込んだ渾身の勝負手だったのかもしれない。羽生が最後に放った香車は唯一の正解手である。持ち駒も打ち場所も多いが、ここにこの駒を打たなければ助からないのだ。傍目には怖すぎる変化にも果敢に飛び込んでいった勇者羽生。投了図は、勝負師が生んだ最高の芸術であり、羽生の名局である。
第5局は藤井の先手番。戦型は羽生が誘導して横歩取りとなった。飛車角が空中を乱舞するスリリングな戦型で、かくして本局も華々しい展開となる。激しいやり取りがあり、羽生陣は空中分解の寸前。玉が露出し、またしても危険極まりない状態となった。戦況は藤井有利から優勢へ。このままじっくり勝ちを固めてもよさそうなところだったが、本局の藤井はアクセル全開。防御を完全に放棄する驚愕の手順で、一目散に羽生玉に襲い掛かっていった。このまま押し切れば藤井の快勝譜だったが、その先で羽生が放った金が受けの妙手。藤井の攻めから逃れるために作った即興の囲いだが、この懐が妙に深い。アクセル全開だった藤井の手はパタリと止まり、戦況は混戦へともつれていった。本当に、妙なところに懐はあるものだ。将棋の奥深さ、恐ろしさ。羽生がどこまで狙っていたのかは分からないが、藤井の快勝に思われた一局は一気に混迷を深めていった。形勢は逆転し、むしろ羽生がよくなった局面もあったようだが、あまりに難解で、羽生はこれをつかみきれなかった。最後は藤井が抜け出し、シリーズを一歩リードする3勝目。攻めの藤井と受けの羽生。互いの特徴がよく出た名局で、深淵な羽生の受けは藤井の手をも止めさせた。藤井にとっては薄氷の勝利だったといえるだろう。
最終的には、4勝2敗で藤井が制した番勝負。しかし、星の差以上に競っていた、紙一重の局面が多かったように感じる。ここで冒頭の話題に戻るが、これは「研究者」と「勝負師」による名シリーズだったように思う。藤井は「研究者」。盤上の真理、最善を追求し、そのためには持ち時間を一気に注ぎ込むことも惜しまない。相手の戦法は全て受けて立ち、相手によって戦い方を変えるということをしない。横綱、王者の戦い方である。一方の羽生は「勝負師」。もちろん将棋の研究も超一級品には違いないのだが、羽生は相手によって戦い方を変えることも多いように思う。相手を見て、その相手に有効と思われる勝負手を果敢に仕掛けていく。勝負への抜群の嗅覚であり、勝負勘。「羽生マジック」と呼ばれる絶妙手の数々はまさにそれで、時には善悪を超越した一手で勝利をつかみ取ってきた。そして、本シリーズでもそんな「勝負師」としての一面を遺憾なく発揮した。特徴的だったのは羽生の戦型選択である。今期の藤井は、先手番で圧倒的な勝率を誇り、なんと一時は28連勝を記録。特に角換わりは絶対的なエース戦法であり、付け入る隙がないという強さを誇っていた。これを踏まえた羽生は、後手番で戦型を工夫していく。第1局は一手損角換わり、第3局は雁木、第5局は横歩取り。苦しいとされる後手番で、羽生は藤井の絶対的エース戦法を避け、様々なコースにボールを散らすことを選択した。何を投げるかというところから勝負は始まっている。球種の多さで、狙いを絞らせない。羽生の勝負術は、「次は何を繰り出すのか」と将棋ファンを魅了し、この番勝負を白熱させた。もちろん、角換わりを避けたからといって簡単に勝たせてくれる藤井ではない。どこにボールを投げてもその応手は的確で、結果として羽生は藤井から後手番で白星を挙げることはできなかった。それでも、羽生が後手番で繰り出した3種類のボールはどれも見応えがあり、複雑なねじり合いを生んだ。後手番で必死に食らいつきながら、先手番の2局では会心の内容で勝利をもぎ取った。心から、素晴らしい番勝負だったと思う。
防衛を果たした藤井王将は、羽生九段との番勝負について問われ、「羽生先生の強さだったり自分の課題を感じたところがあった」と振り返った。藤井がインタビューで対戦相手の名前を出すことは非常に珍しい。なぜなら藤井は、前述のように盤上の真理を追究するタイプであり、対戦相手がどうこうというタイプではないからである。今回、藤井が「羽生先生の強さ」と述べたのは、それを肌で強く感じたところがあったのではないかと推察する。羽生の強さ。すなわち、勝負術であり勝負勘。これまで何度も目にしてきたつもりだったが、本シリーズではその真骨頂を見せられた気がした。そんな羽生を相手に防衛を果たした藤井王将のことを、心から讃えたいと思う。
五冠を堅持し、さらなる頂に向かって突き進む藤井王将が将棋界の絶対王者であることは全く疑いようがない。その他の棋士は、極めて厳しい戦いを強いられている。しかし、厳しいからといって戦うことをあきらめてしまえば、その時に将棋界は終わる。今回、52歳の羽生がこれだけの戦いをみせた。勝負を仕掛けた。このことが、将棋界に良い化学反応を起こしてほしいと願う。選ばれしプロ棋士たちには、藤井という絶対王者に対し、果敢に「勝負」を仕掛けていってほしい。必死に戦い続けてほしい。そのように願う。
羽生さん。敗れはしたが、あなたは本当にかっこよかった。藤井王将は、その勝負術に正面から触れ、この番勝負で吸収した。今後は「勝負師」としての要素も強め、さらに手が付けられなくなるほど強くなるのではないか。そういう確信に近い予感がある。それでも言う。さらに強くなった彼に再び挑むのは、あなたであってほしい。
https://anond.hatelabo.jp/20190428191815
偉大なるzyzyさんが厳選したはてウヨ垢を3年後に確認したところ、なんと105アカウント中29アカウントが消えている
b:id:aUIDZTN97jhrRQK 延々噛みつくようなことを書いてはブクマを消していくという。魚拓必須なのは確か
b:id:LittlePenguin アンチフェミに傾倒する人は、大体論理的思考は一切できずに、人格批判しか出来ないんだなあ……ってつくづく思わせてくれるコメが多い人。内容に反論できている文が面白いほどに見当たらない
b:id:reiwa00 あほなネトウヨのパロディbotみたいな感じだが、さて中の人はマジでおかしい人なのか、面白ネトウヨの台詞を考えられる天才か。
b:id:YellowUmbrella ネトウヨのふりをしてネトウヨを馬鹿にする系のネタアカウントでないなら、そうとうなアレだが……
b:id:clamm0363 絵に描いたようなダブスタで鏡に吼え続けるネトウヨさんという
b:id:folds5 まとめサイトで産湯漬かって育った感あるネトウヨさんという
b:id:o120f ネトウヨと思ったんだけども、いや言動は確かにそうだけども、言動が罵倒だけ過ぎて、これネトウヨ拗らせたままそうとうお年を召されてしまってる方なのではないかと
b:id:sasoridan 典型的「レイプが違法だなんてフェミだぁぁぁ」してるお方
b:id:yugent マスマス君のお仲間っぽい言動なんだけど、あそこまで尖ったアクがないので、ちと面白みに欠ける。
b:id:bunkashiken ミソジニー差別主義者さん役満という感じ。これで医者だと言うのなら、やはり日本はいくつか医大潰して女子医大に作り変えた方がよさそう。
b:id:ken-skatan 流石に論旨が雑すぎて、もらいが少ないネトサポではないか、って印象
b:id:lightair 証拠を残さずにネトサポする、ってタイプかなこれは?
b:id:miraiez ネトウヨと言うよりはネトサポっぽい。自民という神を崇拝せよ、崇拝しない異教徒は皆殺しにしろ、くらいの事しか言ってない感じ
b:id:Zen4456 思想云々と言うより「出来る差別は全部やる」系っぽい。差別できないなんて差別者への差別だ、というタイプ
b:id:mokmok1222 なんかとりあえず差別出来れば何でもする系っぽいけど、雑過ぎて差別人間発言コピペbotみたいな感じ
b:id:celaeno_w すでに色々とアレであることを晒し続けているお方だったか……。というかこの人は割りとマジで言ってることがわからなさ過ぎて返答に困る。お前は何を言ってるんだと聞いたら更に電波がかえってくるので
b:id:kei98 このためだけにアカウント作る狂気は凄い。多分本垢は星つけているうちのどれかだと思うが。
b:id:unfettered あれ、香ばしいと前々から思ってたけどそう言えば忘れてた。まぁ典型的な鏡に向かって吠える系のお方。
b:id:buggypop 狂信系ミソジニーさん。自分に都合の悪い証言は全部嘘松という典型的なアレ。どうも転生垢っぽい挙動がチラホラ
b:id:sanzako-za フェミと戦うためならどんな悪事も許されるべき系戦士様。色々とアレというか支離滅裂で、botみたいに特定ワードに反応して、女叩きを延々喋り続ける感じ
b:id:elephantskinhead あー完全にメタブし忘れてたネトウヨミソジニー様。低能先生的な物と戦っているらしいが、深淵覗き込みすぎてご自身が一番……/いよいよこっちのスターに嫉妬しだしてて、一度ネットから離れた方がよろしいのでは感
b:id:rKoneru_waiwai 「俺はネトウヨじゃないネトウヨっていう奴こそネトウヨ」っていう典型的なネトウヨ。もはやお家芸
b:id:kyurinigate 「差別しちゃいけないなんて差別主義者への差別だ!!」をやらかしておられたお方
b:id:moppii ネトウヨとして周回遅れっぽい感じ。というかオタクとしてそもそも周回遅れのタイプかも……。
b:id:monster-drain 日本人へテロ男性の標本として採り上げたら、色々な同類差別主義者さん達が自爆してしまいそうなくらい露骨にアレなお方。雑すぎるともいうか。
b:id:Satoooon 「差別を嫌がるなんてつまりは差別を差別する差別だぁぁぁ」みたいなのを典型的にやらかすお方だなぁ、と
b:id:FatSquirre 他の犯罪は告発するのは正しいが、性犯罪だけは告発するのはつまりリンチだ、というアレなタイプ。多分ミソジニー発言吐き散らすためだけの捨て垢で、他に本アカがあるかと
b:id:Boi 出来る差別は全部する系の人だけど、発想としてはひたすら「ヤトウノセイダー」しているスタンス。被害を止めない奴が悪い、警察が犯人より悪い論法という
そろそろ深淵を覗きたくなってきた。