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はてなキーワード: 言論の自由とは

2024-11-21

ネットde真実」は格差否定する〈平等主義〉の必然(暗黒面)

フェミニズム(男/女=平等)」も、反権威主義的な「ネットde真実(マスコミ/匿名情報平等)」も、

そのどちらも、社会構成する市民が「民主主義下」で教育を受けて育ち「平等主義内面化した人々」

からこそ、発生する。平等主義(≒民主主義)の帰結である「反・格差(=金持ちを引きずり降ろせ!)」は、

簡単に「反・権威(=上から目線正義を語るやつを引きずり降ろせ!)」に転化する。というより同じものだ。

より正確にいうならば、「〈反・格差〉を煽動する人間が〈権威〉になる社会」が民主主義(言論の自由がある社会)なのだ

「反・格差」は絶対的に正しいが、「反・権威」は絶対的な誤りであるという風には、人間は都合よく切り替えられない。

人はそれを「ダブスタ(ダブルスタンダード)」と呼び、嫌悪する。

共産国家(独裁政権)」と「秘密警察(監視と密告)」が絶対に切り離せないワンセットのように、

民主国家(表現の自由)」と「ネットde真実(マスコミ/匿名情報平等)」は切り離せないワンセットなのだ

ちなみに、1980~90年代の「面白主義」も、「ネットde真実」と同じく〈平等主義〉が生みだした鬼っ子です。

2024-11-19

今のネットで「集合知」とか言っている人がいて、正直、失笑した。

今のtwitterの反ワクチンだの、ワケわからん陰謀論の山を見て「集合知なんて機能するわけねえだろ」って思わないイノセント脳みそに呆れてしまう。

SNSは悪意に弱いんだよ。

デタラメはいくらでも量産できるし、なんなら生成AIを使うこともできる。

訂正側はコンテンツ量として絶対に間に合わない。

しかデタラメ発信側は基本的には収益狙いなんだから絶対に止めない。

この状況で集合知なんてもんが動くと思っている方がどうかしている。

デタラメは言い放題で、訂正の方が圧倒的に時間がかかる」という問題があるので、発言量に制約がなければ言論の自由機能しないというのが今の自分の考え方。

そしてSNSではそのような制約は存在しないので、言論の自由機能しない、というのが自分が思っていること。

ワクチンなんてその典型例で「ファクトチェック否定されている事実を平気で何度でも同じように投稿する」。

いわば嘘の繰り返し飽和攻撃で、こんなことが許されるところで言論の自由ちゃん機能するわけないんだよね。

2024-11-17

anond:20241116010823

ガイジに分け隔てなく人権投票権言論の自由も何もかも与えて良い訳が無い

実際仕事の場でクソ無能には権力さないのに民主主義ガイジに優しくしすぎた

今の状態ガイジ共がダンプカー無免許運転してるようなもん

2024-11-13

言論の自由社会を壊す

内容を検閲しろ的な話ではなく 地位と知能に合った発信媒体が得られるような体制に戻さないと大変なことになる 陰謀論からバイトクラスチェンジしてから言うのも手遅れ感あるが

2024-11-12

anond:20241112025909

そこは「俺は傷ついた」がただのごく少数のハラハラ一定多数の人間が納得できるものかで判断できる、社会通念という便利な概念を使えばいいだろ

性関連の規制表現の自由関連で賛否があっても社会通念だの公序良俗だのに頼って規制かけてるのに、そこは言論の自由だとか言ってひよるはいかがなものかと

anond:20241112025548

それをやると何かを批判した場合「俺は傷ついた」と誰か一人でも言えば刑事罰になって言論の自由がぶっ壊れちゃうので

2024-11-11

anond:20241111032826

「イキるな粛々と買ってろ」という言葉は、確かに権力者民衆に対して発するような圧力を感じさせる言葉ですね。あなたの例えも非常に的を射ています

なぜこの言葉権力者と結びつけられるのか

あなたの例えの深読み

現代社会における問題点

このような権力者姿勢は、現代社会において様々な問題引き起こしています

私たちは何をすべきか

「イキるな粛々と買ってろ」という言葉は、単なる言葉ではなく、現代社会が抱える深刻な問題象徴しています私たちは、この言葉の裏に隠された意味理解し、より良い社会の実現に向けて行動していく必要があります

この話題について、さら議論を深めたい場合は、以下の点について考えてみましょう。

この議論を通して、より深い理解と新たな視点を得られることを期待しています

2024-11-07

トランプ氏に投票した人たちの声

r/Trump より

(注:ここのサブレルールトランプ批判禁止。つまり支持者しかいません)

投票した理由が書いてありそうな真面目なスレを拾っています

 

トランプ投票してバックラッシュにあってる

スレ主)

生きている家族はもうあまり残っていないけど、残った家族も私に腹を立てて絶縁されちゃった。彼ら曰く、経済悪化するし女性としての権利はなくなるって。とにかく参っているわ。私は「トランプ投票した」としか言っていないのに。

 

前回、トランプ大統領になったときは、ガソリン食料品も買えた。ヴァージニアに住む余裕も今のところどこにもない。誰かがこのバイデン引き起こした混乱を解決しなければならない。コンスタントに働いて自分お金を稼ぐのが恋しいけど、今は娘が就学するまでは専業主婦よ。私たちのためにがむしゃらに頑張る夫を見続けるのはもう嫌なんです。週40時間以上働くなら本来そんなに苦しむ必要はないはずでしょ。育児にはお金がかかるし、あらゆることにお金がかかる。いつかより良いポジションで働けるように、学位取得を目指して働いているの

 

誰か、私がおかしいんじゃないって言ってよ!前回はもっと良かったんだよ。そうでしょ?ここが精神的な支えにふさわしいサブだと思ったんだ、笑

(+648)

 

私の娘と彼女大学ルームメイトトランプ軍隊を使って彼らを追い詰め、避妊拒否し、ゲイの友人を監禁するつもりだと一日中部屋で泣いています。この狂気はどこから来るのだろう?彼女たちは皆来年には科学教育数学学位を優秀な成績で卒業する、とても知的女性たちなんです。彼女たちが何をそんなに怯えているのか、誰か教えてください。

(+64)

返信:

もしトランプがそんなことをするつもりなら、どうして1期目でやらなかったんだ?

この人たちの頭お花畑な考え方(mindset fantasy land) は理解できないよ

(+40)

 

17歳だけど投票してくれた人に感謝しま

スレ主)

17歳ですがトランプ投票した全ての人に感謝しま

大人になり、これからの4年間を成長するため真のアメリカ人が立ち上がり、私の英雄トランプを選んでくれたことをとても嬉しく思います。これから経済はよくなりまた働きやすくなり、素晴らしい統一国家樹立するでしょう。トランプ投票した真の愛国者の皆さん、私は投票できなかったので、感謝気持ちでいっぱいです。あなた私たち若者のために自分役割果たしてくれました。私の国、私の本当のアメリカを誇りに思います

(+294)

 

私も同じです。17歳だけど国に未来があることを望んでいますトランプ私たち未来を与えてくれるでしょう。平和繁栄の次の4年間を楽しみにしています 🇺🇸

(+8)

 

何で負けたのかあいつらには決して解らないだろう

私たち国境解放を望んでいない。私たちは何百万人もの不法入国者蹂躙され、取って代わられることを望まない。外国人ギャングに町やアパートホテルを乗っ取られたくない。インフレはごめんだ。バイデノミクスはいらない。子どもたちが学校や「メンタルヘルス専門家」によって洗脳され、オッパイ性器を切り落とされるのもごめんだ。私たちはお前らのトランスデタラメを望んでいない。代名詞もいらない(訳註:性的マイノリティは they/their といった代名詞をBioに記載します)。ドラッグクイーン学校読み聞かせをするのもいらない。女性スポーツロッカールームバスルーム男性はいらない。言論の自由を抑圧されたくない。私たちキャンセル文化を望まない。終わりのない戦争はいらない。ウクライナに何十億ドルも送りたくない。白人至上主義者やナチスと呼ばれたくない。多様性(DEI)の雇用も望まない。何百万人もの赤ん坊を殺せるようにしてほしくない。リベラル戯言は一切いらない。

 

君らは異常者だ お前らは変人だ。お前たちは変人だ。お前たちはゴミだ。民主主義を脅かすのは、1票も得票しなかった候補者だ。トランプ投票から排除しようとするお前こそ民主主義への脅威だ。お前らは政敵暗殺しようとし、トランプが生き残ると泣く。政敵を投獄しようとする。

我々はアメリカを取り戻し、再び偉大になるのだ ( WE TOOK AMERICA BACK AND WE WILL BE GREAT AGAIN.)

 

 

トランプ政権24時間以内に・・・

Within 24 hours under Trump…

 

スレ主)

トランプ政権下で24時間以内に...

これが彼を選んだ理由

 

 

長らく民主党支持者だったけどトランプ投票した

今年、私は初めてトランプ氏に1票を投じた。私は生涯民主党所属し「団結 」と 「国民のために働く 」という公約を信じていた。しかしここ数年のトランプを見てきて、彼が口先だけでなく実際にアメリカのために戦っている唯一の指導者であることは明らかだ。他の人たちが空疎な話に忙殺されている間に、トランプ雇用を取り戻し、国境を守り、中国に立ち向かいアメリカ労働者を優先させるために大胆な行動を起こしている。たとえメディアエリート極左対立することになったとしても、行動を起こすことを恐れない政治家を見るのは、正直言って新鮮だ。

一方、現実カマラハリスに取って代わられたたらどうだろう。完全に悪夢だ。彼女は急進的な共産主義イデオロギーにどっぷり浸かっており、彼女リーダーシップ選択肢の1つだったと考えることさえ恐ろしい。カマラビジョンは、過剰な規制成功への罰、アメリカ経済の息の根を止める極左アジェンダ推し進めるという大失敗だっただろう。彼女のもとでは、私たちお役所仕事に溺れ、政府管理下で息苦しくなり、その一方で彼女象牙の塔から私たち説教するのに忙しくなるだろう。彼女は平均的なアメリカ人ことなど気にしていない。彼女が気にしているのは、急進的なエリートサークルと、アイデンティティ政治社会主義計画に執着する彼らのことなのだ。

 

トランプは、この国が築かれた価値観のために実際に立ち上がっている唯一の人物だ。彼は堂々としていて誇り高く、中国でも国連でもそして間違いなく急進的な左翼でもなく、アメリカが誰にも屈服することを拒否している。私は生まれて初めてトランプのおかげでこの国の未来純粋希望を抱くことができた。彼は権力地位のためではなくすべてのアメリカ人のために戦い、その過程で誰を怒らせようとも気にしない。

 

今年トランプ投票したことは、アメリカへの投票であり、強さへの投票であり、自由への投票であり、常識への投票であると感じた。2024年、そしてその先も、私は皆さんとともに立ち、誇りを持って彼を支持します。

 

 

涙が出てきた。僕は黒人トランプが勝って本当に嬉しいんだ・・・ 泣いてくる

Y’all😭 I’m actually about to tear up. This is a beautiful day❤️🫶🏾 IM BLACK AND IM SO GLAD TRUMP WON YALL….. IM GONNA FUCKING CRY😭

スレ主)

やったぜ。そしてドナルド・トランプ投票した仲間の黒人たち。君たちを誇りに思うよ!民主党奴隷プランテーションメンタリティから抜け出したんだ💯 僕は君たちを信じていたよ❤️💕 ここからは上がるだけだ! (+2.3k)

 

ミシガン州黒人女性がここにいるよ!私もめちゃ嬉しい!民主党プランテーションから解放されて最高でしょ?お前らのクソ綿花はお前らで詰めよ

 

 

トランプ投票した全ての人へ

To those who voted for Trump

トランプ投票した皆さん、ありがとう。主流メディアの嘘に惑わされず、見出し鵜呑みにせず、批判的な思考を持っていてくれてありがとう。今回の選挙は少数者の団結ではなく全員の団結を選ぶ、私たちの生涯で最も重要選挙でした。民主党はよくやるように分裂キャンペーンを展開した。民主党の目には私たち白人であり、黒人であり、ヒスパニックであり、トランスであり、ゲイであると映る。アメリカ左派民主党によって分断され、LGBT民族的アイデンティティと引き換えに、アメリカ人としてのアイデンティティを忘れさせられてしまった。私はアラブ系アメリカ人だが、民主党左翼が何を言おうとも私はたまたまアメリカに住んでいるアラブ系ストレート男性に過ぎなかった。トランプアメリカでは私はただのアメリカ人だ。彼らは私たちの団結を消し去り、アメリカ文化を消し去ろうとして失敗した。女と男、老人と若者白人黒人ヒスパニックアジア人ゲイストレート民主党レッテル貼りに執着し、私たちが皆違っていて共存できないかのように分断する。彼らは多数派を分断しようとしている。私たちの子どもたち、教室政府を、分裂させるようなレッテル汚染し、アメリカの結束を壊そうとしている。私たち共存することができ、アメリカ人として団結している。肌の色、セクシュアリティ宗教民族関係なく、私たちは皆、憲法に生きるアメリカ人であり、憲法私たちの国を全力で守り続ける必要があるのです。アメリカ人のために投票した7400万人以上の皆さんに感謝します。

2024-11-03

もしも沖縄中国領土になったら

言論の自由等は置いといて経済的にどうなる?

中国本土から観光客が増え経済的に潤う→

ただし経営者はもちろん従業員語学力必要

本土から雇用されて現地民にメリット無し

ってなるのがオチじゃね?

2024-10-31

Twitter(X)で通報されまくってわかったこと。

当然のことだが、誰が誰を通報たかは仕組み上わからない。

通報アカウントロックや凍結されるまでのルール仕様もほぼ不明である

規約はあるが、それがどのように適用されているのかはわからない。

だが、おそらくは、一人ではなく二名以上の複数人通報すると、ロックさせたり凍結させたりすることが可能なようだ。

もちろん、複雑なルールも仕組まれはいるだろう。

しかし、おそらく、アカウントロックや凍結などを解除するための異議申し立て以外は人の手は介在していないと思われる。

多分だが、投稿内容すら判断材料にはしていないだろう。

なぜそんなことがわかったかと言えば、ロックされるまでが早すぎたからだ。

あれでは人手なんて入ってないとしか考えられない。

 

ということは、気に入らない奴がいたら、仲間で複数人通報しまくればいいのだ。

すると、ほとんどの場合、いや多分そのすべてのケースで少なくともその気に入らない奴のアカウントロックされるに違いない。

多数人でやれば即座の凍結もあるかもしれない。

 

どこでそんな目にあったのかと言えば、いわゆる「反ワク・陰謀論者」が多数参加するスレッドで、その反対派の立場敵対してやったからだ。

奴らが如何に姑息なことをやっているかがわかった気がする。

多分、SNSのような仕組みでは「言論の自由」は極めて弱い。

SNSは「言論の自由」を守らない。

気に入らない奴がいたら、そいつ通報して黙らせて仕舞えばいい。

システムは内容なんか見てない。

 

もちろん、かつての2ちゃんねるや今の5ちゃんねるのように、無制限言論の自由を認めると、荒らされまくるし、プライバシー侵害されるし、暴言巣窟になるし、参加者は「匿名」を鎧にせざるを得なくなる。

もちろん、匿名掲示板はデマの温床だ。

が、SNSとて結局はデマ拡散装置に成り果てる。

言論の自由世界では有用だった「反論」が機能しなくなるからだ。

 

本当に古い話になるが、かつてのパソコン通信で、ほとんど日本における最初ネットを扱った裁判になったことがあった。

その時に関係者によって出版された『反論』という本があり、随分と事件から後になってそれを読んだことがある。

概ねの趣旨は「反論をすることが言論の自由世界では大切なことであり、言論規制するのは最小限であるべきだ」というものだったように記憶する。

 

だが、SNS反論なんか関係ない。奴らは容赦無く通報し、気に入らないやつを消す。

イーロン・マスク言論の自由保障する、みたいなことを言ったらしいが、それは全くの出鱈目だ。

 

多分、未来言論の自由死ぬだろう。

反ワクが蔓延って、疫病が蔓延し、人口は激減するかもしれない。

あるいは映画『シビル・ウォー』のように分断が極限化して、狂った為政者核ミサイルスイッチをついに押してしまい、地球破滅するかもしれない。

 

いやまじで奴らは「賛同しかいらん、反論者は不要だ」という態度しか取らないから。

2024-10-28

1998年小渕内閣以降の内閣支持率と時事トピックス(過去25年分) (3回目)

何やったのか当時の反応を含め記憶曖昧なので内閣支持率を元にトピックスを書きだした。

毎月のNHK世論調査数字使用

前月と比較して7%以上内閣支持率の増減があったときのみ書き出した。

5%増減だと時事を調べるのが面倒で無理だった為。

2022年8月2023年11月にも書いて、今回は首相も変わったのでここ1年分を追記

しかし、1ヶ月で7%も支持率が増減したイベントは何もなかった。

トピックス以外の雰囲気を掴む為、次のようなものも合わせて記す。(適当に作った)

支持率上昇率=(前月より5%支持率が上昇した月数)/在職月数
支持率下降率=(前月より5%支持率が下降した月数)/在職月数

以下、当時の支持率数字と()内の数字が前の月との増減値。

小渕恵三 在職期間:1998.08~1999.03 1年8ヶ月 就任時:37% 退任時:35% 最高:53% 最低:20%

支持率上昇率:15.0%   支持率下降率:20.0%

森喜朗 在職期間:2000.04~2001.04 1年1ヶ月 就任時:39% 退任時:7% 最高:39% 最低:7%

支持率上昇率:23.1%   支持率下降率:46.2%

小泉純一郎 在職期間:2001.05~2006.09 5年5ヶ月 就任時:81% 退任時:51% 最高:85% 最低:39%

支持率上昇率:18.5%   支持率下降率:21.5%   ※2001.09 アメリカ同時多発テロ

安倍晋三 (第1期) 在職期間:2006.102007.09 1年0ヶ月 就任時:65% 退任時:34% 最高:62% 最低:29%

支持率上昇率:16.7%   支持率下降率:41.7%

福田康夫 在職期間:2007.102008.09 1年0ヶ月 就任時:58% 退任時:20% 最高:58% 最低:20%

支持率上昇率:8.3%   支持率下降率:25.0%  ※2008.09 リーマンショック

麻生太郎 在職期間:2008.09~2009.08 1年0ヶ月 就任時:48% 退任時:15% 最高:49% 最低:15%

支持率上昇率:8.3%   支持率下降率:41.7%

鳩山由紀夫 在職期間:2009.102010.05 8ヶ月 就任時:70% 退任時:21% 最高:70% 最低:21%

支持率上昇率:0.0%   支持率下降率:75.0%

菅直人 在職期間:2010.06~2011.08 1年3ヶ月 就任時:61% 退任時:18% 最高:61% 最低:18%

支持率上昇率:14.3%   支持率下降率:42.9%   ※2011.03 東日本大震災 この月世論調査なし。 2011.02 21% 2011.04 27%

野田佳彦 在職期間:2011.09~2012.12 1年4ヶ月 就任時:60% 退任時:20% 最高:60% 最低:20%

支持率上昇率:0.0%   支持率下降率:31.3%

安倍晋三 (第2期) 在職期間:2013.01~2020.08 7年8ヶ月 就任時:64% 退任時:34% 最高:66% 最低:34%

支持率上昇率:15.4%   支持率下降率:21.5%  ※2019.12 コロナ中国で1例目発生

菅義偉 在職期間:2020.09~2021.09 1年1ヶ月 就任時:62% 退任時:30% 最高:62% 最低:29%

支持率上昇率:0.0%   支持率下降率:23.1%

岸田文雄 在職期間:2021.102024.9 2年11ヶ月  就任時:49% 退任時:20% 最高:59% 最低:20%

支持率上昇率:2.9%   支持率下降率:17.1%  ※2022.02 ロシアウクライナ侵攻開始、2023.10 ハマスへの報復目的とするイスラエルガザ侵攻開始

石破茂 在職期間:2024.10~(継続中) 1ヶ月  就任時:44% 退任時:-% 最高:44% 最低:44%

支持率上昇率:-%   支持率下降率:-%

内閣支持率の出典

https://www.nhk.or.jp/bunken/yoron/political/1998.html

https://www.nhk.or.jp/senkyo/shijiritsu/

2024-10-26

障害者目線で、各党のマニフェスト比較した

詳細は省くが、1年半前に、日本国が認める障がい者となった。

手帳年金ももらっている。

それ以降、初めての衆議院選挙だ。

したがって、障害者目線マニフェスト比較してみた。

当然だが、各党ごとにWebサイトの作りは違う。

あくまで、PDFになっている資料ベース比較した。

資料になっていない場合は、Webページ上のわかる範囲で調べた。

言っておくが、綿密に調べたわけではない。

期日前投票する必要があり、限られた時間内で調べた。

既に投票は終えた。

増田が調べた範囲マニフェスト紹介

自民党

論外。見出しレベル障害者への言及なし。福祉制度の中だけで、ワンワード障害文字があっただけ。

公明党

自民党とほぼ同じ。

立憲民主党

結論から言うと、一番障害者政策に対する解像度と量が高かった。

国民民主党

立憲の次に解像度が高かった。

れい新選組

国民民主の次。障害者議員を輩出している割には、解像度が低い。

共産党

意外と解像度レベルでは自民と大差ない。弱者対策ものすごくページを割いているのに、障害者への解像度は低すぎる。

社会民主党

DL可能PDFなし。その代わり、埋め込み型のドキュメントがあり、これを参考の基準とした。

共産党と同じレベル解像度でびっくりした。このレベル左翼やってんのかとびっくりした。

ただ、このマニフェスト自体、急場凌ぎで作られたようで、障害者政策以外への言及も、全体的に荒い。

2023年マニフェストではない政策資料は手厚く作られており、こちらは障害者への言及もあった。

日本維新の会

障害者政策への言及なし。どうでもいいが、Webサイトに鬱陶しい矢印のアニメーションがあり、アクセシビリティとは何か、という気持ちにさせられた。

参政

PD見当たらず。Webサイト上も、障害者政策への言及なし

増田は結局どうしたのか

増田大阪7区有権者である

前職は維新の奥下君。橋下府時代に色々埃が出ており、麻生太郎会社とズブズブ。同和利権との絡みの噂もある。論外。

自民は渡嘉敷なおみ。元資生堂薬剤師、厚労副大臣まで勤め上げながら、前回は維新に負ける。

今回も、その厚労副大臣経験から障害者福祉政策への提言があるかと思い本人のサイト確認しに行ったが、全く触れられておらず。論外。

そういえば去年の6月ぐらいだったか衆院選の噂が立ち始めた頃に、駅前街頭挨拶をやっていた。

選挙の噂が立ったら街頭に立つのか。落選したんだったら、もっとこまめに立てよ、と思いそのことを妻に言ったら

「本人に言ってやればよかったのに」と言っていた。そりゃそうだ。次見かけたらそう言ってやろうと思ったら、ついぞその機会がないままになってしまった。

参政党? 論外。

そして、大阪7区共産しか残らなかった。

残念だが、小選挙区共産に入れざるを得なかった。

次は比例である

障害者としては、やはり、障害者議員を輩出したという実績は、れい新選組特筆に値すると思っている。

しかし、それ以外の部分は全部ダメだ。

近畿ブロックの比例は、れいわは大石あきこである

橋下が公務員業界の闇に切り込んだことは評価するが、

一方で大石のような現場の反発も当然だと、中立的には評価する。

だが、それは大枠としての俯瞰的評価であり、彼女自身品性は別だ。

それは本人のブログを読めば。知性のある文章とは言い難い。

そしてまたこいつも同和利権との絡みが噂されている。

よって、比例は立憲に入れた。

立憲だって全部については納得してない。

前回の民主党政権はなんだったのか、と言うことについて誰も総括してない

(一応、そういうタイトルの本が図書館にあったので、今読んでるのだけど)

小沢だって政治資金疑惑があったのに、どの口で自民党批判してんだよ、と思う。

でも結局、比例はこうするしかないんだよな。

小選挙区は党と候補者の本人性。比例は党のマニフェスト

それを基準にするしかない。

最後

今回のことで、国民主権とは一体何かと増田は考えさせられた。

そこから一つ分かったのは、偉大なる無党派層こそが、国民主権なのでは、ということ。

個人的には、自民党という党は嫌いだけど、中には評価できる人もいるよね、と考えている。

河野洋平なんか、防衛増税の話が出た時無茶苦茶怒ってたしさ。

から、結局は党の細かいところにチェックを入れて、

その党の方向性有権者が納得できて迎合しているなら票を入れるし、そうでないなら、不本意でも反対勢力に入れるしかないよね、と。

もし渡嘉敷なおみが、かなり手厚い障害者福祉政策を述べていたら、増田は渡嘉敷に入れていたと思う。

追記:2024/10/27 12:54

昨晩、個別レスとかしたやつあるけど、本人かどうかわからんから、結局追記した方がいいのな。

反応に対して、まずは総論的なところからお返事していくよ。

票田がどうとか、障害者マイノリティから選挙では不利とかなんとか

おまえはそう考えるのかもしれないが、オレは今回そう思って調べたわけじゃないのよ。

票田にならない? 障害者有権者は数が少ない? だから何?

別に選挙権がないわけじゃないし、オレたちも社会参画が必要なわけ。

しろ選挙よりも自分たちがどう主体的に行動していくかで

今後の自分たちを取り巻く状況が変わる。

そのためのリサーチなの(リサーチと言えるほどの情報量情報密度かと問われると、それはまた別だが)

自分がやりたいだけでやったことを雑に発表しただけ。

それ以上でもそれ以下でもないから、そこは理解しておいてほしい。

もちろん、そこ踏まえた上で、個々人があーだこーだ言うのは構わないよ。

オレとしては「ふーん。おまえ様はそう思われるんですね。それで?」って思うだけ。

解像度が高いというよくわからん基準で詳細が書かれていない

これは別のレスでも書いたのだが、本当に申し訳ない。

本当は、各党のマニフェスト情報定義をしっかり定めた上で、もう少し調査し、

各党の文書の中から障害福祉政策見出しはあるかどうか、.*障(害|碍|がい).*というワードは何ワードあるか

そう言ったことを調べて発表したかった。

しかし、そうもいかなかった。まず体調が悪い。

最近薬の飲み合わせ調整にトライしていて、体調が乱高下。

具体的には、血圧が高いときは上は170下が100、ひどい時は上が100を切り、下が50台とか。

血圧ジェットコースターに乗ってるんだが、これがもうキツい。

高い時は頭痛で何も思考することができない。低い時は起き上がれない。

から、今回の選挙も、本当は行けるかどうか難しかった。

なんとか調子のいい時にタクシーを使って市役所まで行って期日前投票ができた。

それに至るまでも、今回公示から投票日まで短かったわけで、

調べたくとも自分には本当に時間がなかった。

結果、調べることができた範囲上記、って感じなのよ。

から申し訳ない気持ちはあるものの、事情は汲んでいただきたい。

その上で、気になったら自分で調べてほしい。今ならまだオレが見た状態サイトが維持されているだろうし、

PDFならそれなりに長い期間閲覧できるはずだから

税金払ってないヤツが偉そうにするな

これは別スレでリプしたから、引用しておくな。

この件についてはあまりレスしようと思ってなかったけど、一応返事書くな。

まず、障害者認定される前までは、バリバリ所得税住民税も払ってたよ。

で、障害年金は非課税だし、年金で足りない分はバイトで糊口を凌いでるけど、

かにこれは所得税住民税免除になる額だよ。

ただな、自立支援(あ、精神っす)があるとはいえ

かかりつけの医院がちょいと遠方だから交通費バカにならないんだわ。

カウンセリング保険適用じゃないしな。

精神交通費の割引、ほとんどないんよ。

で、体力ないからな、せっかく体調良い日にはまとめて用事片付けようとかするだろ。

2箇所以用事の先(役所とか薬局とかな)回ろうとするとな、息切れするし、

電車ではヘルプマークつけてるのに誰も席譲らないしな。

しょうがなくタクシーとか乗るわけよ。軽く5000円とか飛ぶわけ。

雀の涙障害年金で5000円だぞ。健常者でもポンポンタクシー乗って払うがくじゃないだろうがよ。

その上でだけど、匿名から言える?

匿名じゃなかったら言えないんだろ?

だったら言ったらダメなことってわからいかな?

今なら許してあげるからちゃんと謝ろうな。

それができないなら、法廷で会おうぜ!!

んーと、まず、税金払う払わないの上でいうと、払っていようが払っていまいが、

日本国憲法とそれに紐づく法律生存権言論の自由保障されてんの。

これがヘイトスピーチだったら問題だが、事実に基づいたお気持ち投票行動を述べただけで、なんでここまでヘイト吐かれるんだろう?

もしおまえが納得行かないんなら、憲法改変するか、最高裁ぶっ倒してからオレの前に来て、顔見てそれを言えよ。

そん時はオレも土下座してやるわ。

その上でだ。

自慢じゃないが、元気な時はそこそこ税金払ってたよ。

今後、体調が回復すれば年金も貰うのやめて、また所得税住民税が払えるようになるかもしれない。

当たり前だが消費税は払ってるし、車乗ってるヤツは自動車税ガソリン税も払うし、あ、最近は滅多に飲まなくなったが酒税も払ってる。

あと、年金も貰ってるが、払ってもいるからな!!

からな、税金払ってないとか、そういう雑な思い込みヘイトぶつけてくんな。頭の悪さ丸出しだからさ、やめてくれ。

それでも納得行かないってんなら、やまゆり事件植松みたく、刃物でも持ってオレを刺しにこいよ。

そん時はオレも全力で抵抗するからな。返り討ちにあっても文句なしな。

ヘイトぶつけるなら、それぐらいの覚悟の上でこいよ。

----------

以下、個人的なお返事

https://anond.hatelabo.jp/20241026231611

障害者だと深刻な雇用問題はひとまず関係なくなるから失業が増えそうという野田立憲のデメリットに目をつむれる分、比例を立憲にしたのは良い手だと思うよ。

小選挙区共産にしたのはちょっとねえと思うけど。

今の自分雇用問題は無縁かもしれないが、社会復帰することを考えれば全く無縁でもない。ただまあ、そこまで今は考えられない、というのが正直なところ。

小選挙区共産、というのも、自分でもちょっとねえ、とは思うけど。ただまあしゃーない、という感じ。

https://anond.hatelabo.jp/20241026232317

逆やろ 共産個人能力はそこそこ高いが党本部が駄目だから独立移籍してもやってけるんちゃうか!っておもわせるのにいい手だ

うそう、辛坊治郎も昔言ってたんだけど、個人個人では良い人いるんだよね、共産党。(ここで辛坊治郎を挙げるなんてどうこうとか言わないでね!)

https://anond.hatelabo.jp/20241026233205

税金納めてない云々に関しては自分が間違ってました、申し訳ない

その上で返信読んで思ったのだけれど

ヘルプマークという存在を初めて知った

調べて出てきた画像を見たが知らん人からしたら単なるアクセサリーしか見えないんじゃなかろうか

これ着けてるだけで全ての人が配慮してくれるべきって認識ちょっとどうかと思う

譲って欲しい・配慮して欲しいなら意思表示をして「お願い」するのが筋ではないの?

それは健常者・障害者関係なく人として当たり前の事だと思う

そういうのが出来ない疾患なんだって言われたらアレだけど

配慮されて当然って態度の人が嫌いだからあんまり素直に謝れないわ

おお、謝罪してもらえて、増田は嬉しいよ。

その上で、各種ご指摘について増田も思うところがあるから、お返事するな。

「譲って欲しい・配慮して欲しいなら意思表示をして「お願い」するのが筋ではないの?」

これ、まさにそうなのね。本人の主体性大事なので、本来はそれが筋。それは合ってる。

ただ、それを認めると、「お願いする・しない」の2択になっちゃうんよ。

オレ自身は、本当に辛かったら譲ってほしいと言うと思う。それをしていない時点で、オレは愚痴っているだけと取られられても仕方がない。

ただね、人によってはこういうこともあるんよ。

「(しんどい、辛い、座りたい。でもなあ、自分年寄りじゃないしなあ、譲ってほしいって言って変な空気になったら嫌だしなあ、逆上されて怒鳴られたり、傷つけられたりしたらどうしよう… 誰も助けてくれなかったら?? じゃあ、今は自分我慢したほうが得かな…)」

みたいな発想になる人はね、これは結構多いのよ。まさにおっしゃる通り

「そういうのが出来ない疾患なんだって言われたらアレだけど」

なので、可能範囲でいいけど、ヘルプマークをつけてしんどそうな表情している人には、席を変わるかどうか声をかけてあげてほしい。

いいです、って言われたら、譲らなくていい。それぐらい。本人の主体性大事なので。

でね、本当に「譲って欲しい・配慮して欲しいなら意思表示をして「お願い」するのが筋ではないの?」って、思うんなら、

「(席を譲ってほしいって言って、自分不利益被ったらどうしよう?)」って心を痛めたり、

実際に申し出て嫌な思いをする人を助けてほしいのよ。

「そんなん都合よく出くわすわけないのに、できるわけないだろ!」って思う?

だったら、そういうことは言わないでほしいな。おまえ様の心の中で思うのは勝手だけどさ、

こういう場所で公にするのは、もうやめにしようぜ!

2024-10-22

ブラジルのX禁止に対する反応

以下は、ブラジルによるX(旧Twitter禁止に対する反応を肯定派、否定派、その他の意見に分けた要約です。

反応は1行ごとに記述されています

これらの意見肯定派、否定派ごとに要約してください


.......................はてぶのブックマーク..............................


肯定派の意見

否定派の意見

2024-10-21

俺は有限論破増田だが、IPごとBANされた

俺はボットじゃねぇっつうの

有限を無限と称する万物議論する人間だっつうの

 

1. 投稿をすべて消された

俺の投稿が全て消されたので、どの投稿が有限論破によるものだったか推測できるだろう

2. IPがBANされた

IPがBANされたので、今これはVPNを使って書き込んでいる

3. もうはてなのサービスは使わねぇわ

イーロンちゃんが「言論の自由を守る」って言ってたけど、なんとなくわかったわ

「こいつはボットから」という口実でBANしているが、本当は俺がしてきたあらゆる政治的発言パヨクにとって不都合なだけだろう

 

まとめ

ここはパヨク巣窟でーす😝

 

追記: 残っている投稿存在する理由

実は、対策として「アーカイブ」という戦略をとっていた

どういうことかというと、はてなアカウントを削除しても匿名ダイアリー投稿は消えない

これを利用し、区切りのいいところで毎回アカウントを消していたのである

2024-10-19

続々・2024年衆院選表現の自由アンケートで気になった回答

2024/10/20

回答が更新されていたので、改めて全ての回答を確認差分更新した回答者リストがないので)し、気になったものを追加しました。



ブクマが想定より伸びたので、ボツにしたり見落としたりしていた回答をピックアップしました。

引用元第50回衆議院議員総選挙の候補者に向けて実施した表現の自由についてのアンケート結果

青森1区

津島 淳(つしま じゅん ) : 自由民主党

設問(1-a):

法令規制すべき

設問(1-b):

表現イメージ形成であっても道徳日常の良俗に対抗、毀損することがある。判断力が未熟な子どもへの一方的刷り込みとなることがあるので、世論を踏まえての規制必要と考えている。

設問(2-a):

表現の自由尊重するべきであるが、道徳や良俗へ対抗して毀損することがあるので、文化価値時代によって変化すると考え、世論を踏まえての必要最小限の規制はやむを得ないと考えている。

静岡3区

かました 由佳子かました ゆかこ) : 日本維新の会

設問(1-a):

法令規制すべき

設問(1-b):

過激表現を含む漫画等の規制社会道徳や秩序を守るために必要です。成人が所持等することが自由であれば、現実虚構境界曖昧になり、犯罪正常化助長する恐れがあるため法令規制は不可欠だと思う。

設問(2-a):

SNS上での発信に対する規制強化の方針

設問(2-b):

インターネットSNS 上での名誉棄損や誹謗中傷を防止するために、厳格な対策を講じるべきであるしかし、過剰な規制に繋がり表現の自由制限する危険性があるとも考える。

「続」の方で、典型的フェミニスト表現規制である立憲の阿部知子氏(神奈川12区)を取り上げたので、右派のそれもピックアップしないと公平性に欠けると考え、挙げました。道徳とか秩序とか良俗とか、そういう名目です。

埼玉7区

小宮山 泰子(こみやま やすこ) : 立憲民主党

設問(1-a):

法令規制すべき

設問(1-b):

表現の自由は、基本的人権ではあるが、他者権利侵害したり、他者を傷つけてしまうことまでも容認する権利ではないと考えている。諸外国から日本児童ポルノ・性表現に対して厳しい評価が寄せられている。

設問(2-a):

表現の自由には多くの配慮すべき点がある。

設問(2-b):

設問(3):

マンガアニメゲーム」等の創作分野では、日本クリエイターによる作品水準が高く評価されている。評価に対して、製作現場環境待遇が見合っていないとされる点、改善に向けた支援や仕組みの整備が必要

かつて規制に前向きな自民党平沢勝栄氏や高市早苗氏等と共に、児童ポルノ禁止法改正請願で紹介議員となっていた方です。設問3の回答では良いことを言っている(設問に即していませんが)のですが。

埼玉8区

柴山 昌彦(しばやま まさひこ) : 自由民主党

設問(1-a):

法令規制するべきではない

設問(1-b):

児童人権保障するための規制必要だが、実在しないキャラクターについて規制することは表現の過度な制限にあたるのでないかとの疑念がある。

設問(2-a):

ポリコレ言葉狩り

設問(2-b):

法的な根拠もなく言葉狩りによって現代社会がかつてないほどギスギスしている。他にも問題ある項目も指摘できるが、まずはそうした風潮を是正すべき。

街頭演説への野次に対する反応等、広く表現の自由という意味では首を傾げる主張もされている方ですが、この回答は評価したいです。

神奈川20

金子 洋一(かねこ よういち) : 日本維新の会

設問(1-a):

法令規制するべきではない

設問(1-b):

表現の自由民主主義社会において極めて重要権利であり、過度な規制はその自由侵害する恐れがあります実在しないキャラクターに対する表現現実暴力犯罪に直結するとの因果関係証明されていません。

設問(2-a):

AV新法による規制, クレジットカード会社の決済制約, ポリコレ言葉狩り等, 新サイバー犯罪条約による創作規制, ジェンダー平等論に基づく創作規制

最初確認した時点では、神奈川20区は甘利明氏の回答だけだったと記憶しているのですが、更新されたのかな?

AFEEのコミケ街宣にも参加されている、表現規制問題に強い関心と知見を持った規制反対派です。

岡山4区

橋本 岳(はしもと がく) : 自由民主党

設問(1-a):

法令規制するべきではない

設問(1-b):

一定表現について業界等が自主的規制を行うことはありうるかもしれないが、政府表現規制に介入することは表現言論の自由侵害に繋がりうるため極めて慎重に考えるべきであると考えます

設問(2-a):

サイバー犯罪条約による創作規制

設問(2-b):

国会議員立場としては、政府表現規制への介入を強化する動きについて、極めて慎重に検討を要するものと考えます。なお、いささか設問の意図が読み取りづらい質問文と感じました。

すみません岡山2区勘違いしていて、回答がないと思っていました。山田太郎氏が支援されている候補で、回答内容も申し分ありません。

徳島1区

高橋 えい(たかはし えい) : 立憲民主党

設問(1-a):

法令規制するべきではない

設問(1-b):

娘を持つ親として、こうした表現物に良い印象は持っていませんが、とはいえ法令規制には慎重であるべきです。何が有害表現なのかの根拠や、規制による効果弊害などを十分に見定める必要があります

設問(2-a):

ポリコレ言葉狩り等, 新サイバー犯罪条約による創作規制

設問(2-b):

特にポリコレ問題は行き過ぎだと考えます表現への評価受け手良識に任せるべき部分も多く、表現行為自体規制には慎重であるべきです。創作規制することが、社会安全を本当に高めるのか検証必要です。

設問(3):

負けヒロインが多すぎる、葬送のフリーレン、僕のヒーローアカデミア

ネガティブな「お気持ち」の存在を認めた上で、それと判断峻別できている回答です。

蛇足ですが、設問3で直近の2024年夏アニメを挙げている唯一の方だと思われます(ちなみに放送中の2024年秋アニメだと、『Re:ゼロから始める異世界生活』を挙げている方は複数ますが、それが3期アニメを指すのかは不明です……あ、マケイン原作コミカライズ可能性はあるか)。


2024/10/20追加

茨城2区

今村 敏昭(いまむら としあき) : 日本維新の会

設問(1-a):

法令規制すべき

設問(1-b):

成人の所持を規制することにより、未成年に対する悪影響を最小限に食い止める保護策と位置付けたい。著作権表現の自由との兼ね合いに配慮しながら、規制法の制度設計に努める必要がある。

設問(2-a):

刑法猥褻物頒布規制

設問(2-b):

一般人わいせつ物に対する嫌悪感情会費を保護する目的範囲内であれば規制は許されると解するものの、規制が独り歩きして過剰な取り締まりになることには懸念が残る。一定の緩和策が検討されるべきだと思う。

埼玉13区

中原 由棟(なかはら よしむね) : 日本維新の会

設問(2-a):

刑法猥褻物頒布規制

設問(2-b):

刑法猥褻物頒布規制は「わいせつ」の定義曖昧で、芸術文化表現が不当に制限される可能性があるため、表現の自由侵害する懸念があると考えるため。

東京11区

大豆生田 実(おおまみうだ みのる) : 日本維新の会

設問(2-a):

刑法猥褻物頒布規制

設問(2-b):

卑猥頒布規制については、卑猥基準曖昧であり、規制を強めることで創造性や文化表現抑制する可能性があるという点で問題があり、卑猥表現制限表現の自由とのバランス感覚を保つことが課題である

兵庫1区

いさか 信彦(いさか のぶひこ) : 立憲民主党

設問(1-a):

法令規制するべきではない

設問(1-b):

実在する児童被害を与えたり権利侵害している訳ではない。表現類似行為助長するのであれば、殺人戦争ヤクザを描いたアニメ規制しなければならなくなる。人権侵害がない限り、多様な表現を許容すべき。

設問(2-a):

刑法猥褻物頒布規制, 新サイバー犯罪条約による創作規制

設問(2-b):

わいせつ」や「子ども性的虐待表現物」の範囲曖昧。愛好家だけが楽しむ場合や、芸術表現であっても規制される可能性があり、表現者を不当または恣意的規制迫害できる恐れがある。

兵庫10区

ほりいけんじ(ほりいけんじ) : 日本維新の会

設問(2-a):

刑法猥褻物頒布規制

設問(2-b):

わいせつ」(刑法175条)の定義判断基準としての「社会通念」という概念不明確であり、漠然不明確ゆえに違憲の疑いがあること。仮に明確化できたとしても、過度の広汎性ゆえに文面上違憲の疑いがあること。

設問2-bの回答で、刑法175条を問題視されている方々。たまたまかもしれませんが、維新に多かったです。

東京30区

長島 昭久(ながしま あきひさ) : 自由民主党

設問(1-a):

法令規制するべきではない

設問(1-b):

現実被害を受けた児童への救済やその防止等の対策は万全にしなければならない。しかし、現実でないもの創作物)への規制が、被害者の救済や保護、又はその防止に繋がるとは言い難く、規制必要でないと考える。

設問(2-a):

AV新法による規制

設問(2-b):

意に反するAV映像拡散流布される被害を止めるなど「忘れられる権利」を保障することは重要だが、過度の規制することにより、米国禁酒法のように違法状態被害アングラ化し、本来目的に逆行しかねない。

東京30区

五十嵐 えり(いがらし えり) : 立憲民主党

設問(1-a):

法令規制するべきではない

設問(1-b):

実在する子どもたちを性暴力性搾取等の被害から守るための法律必要だと考えるが、「悪影響が予想される」といった曖昧理由から、成人の表現創作活動に制限を加えるべきではないと考えます

設問(2-a):

刑法猥褻物頒布規制, AV新法による規制, クレジットカード会社の決済制約, ポリコレ言葉狩り等, 新サイバー犯罪条約による創作規制, ジェンダー平等論に基づく創作規制

設問(2-b):

表現の自由に対して規制する場合には、目的手段を見て、過度な規制になっていないか比較考慮して慎重に判断すべきと考えます

共に申し分のない回答ですが、見ての通り、同じ選挙区です。

神奈川11区

はじかの ひろき(はじかの ひろき) : 参政

設問(1-a):

法令規制すべき

設問(1-b):

気持ちが悪い

単純明快でいっそ清々しいです。

ちなみに参政候補者の回答に傾向のようなものはなく、党公約を踏まえたテンプレ回答も見当たらず、内容はバラバラでした。

神奈川17区

佐々木 ナオミ(ささき なおみ) : 立憲民主党

設問(1-a):

法令規制すべき

設問(1-b):

所持や製造については、法規制をかけるべきとは思わないが、提供については、その表現に触れることで恐怖を感ずる人々がいること、また、その欲求衝動努力して抑制しながら生きている人に配慮必要

まり見ないタイプ規制理由ですが、「ゾーニング規制ではない」なる言説が極まった一つのかたちという気がします。

神奈川17区

牧島 かれん(まきしま かれん) : 自由民主党

設問(1-a):

法令規制するべきではない

設問(1-b):

法令実在する児童を性暴力性搾取被害を守るべきである。一方で政府立場科学的根拠が明らかではないにもかかわらず漫画アニメ規制対象とすることには慎重。

山田太郎氏とは党務を共にこなし、気の知れた仲だそうです。

広島6区

小林史明(こばやしふみあき) : 自由民主党

設問(1-a):

法令規制するべきではない

設問(1-b):

表現対象となるキャラクターあくま架空のものである既存概念に縛られない自由な発想こそが日本コンテンツの強み。これを規制するべきではない。

デジタル副大臣時代に、赤松健氏の街頭演説会に参加されていた方です。

比例東北

大内 まり(おおうち まり) : 日本共産党

設問(1-a):

法令規制すべき

設問(1-b):

日本児童虐待描写物などの規制欧米と比べて極めて緩い。これらメディアに数多く触れた者が性的暴行などに踏み出すケースも多い。人権尊重する土台を築くためにも、せめて欧米諸国程度の規制が不可欠。

共産党候補者にも、設問1-aで「法令規制するべきではない」を選んでいる方はちらほらいて、できれば取り上げたいのですが、そこは民主集中制採用している政党らしく、設問1-bの回答はことごとく党の2024年衆院選公約に準じた内容で、記事の冒頭でテンプレ回答として紹介したから良いか、となってしまます

そんな中、この大内まり氏。設問1-aはまだしも、設問1-bの回答は明らかに法規制肯定しており、党公約とは齟齬がありますが良いのでしょうか。

児童虐待描写物」という表記も、2021年衆院選公約内で使用し、「描写物とはフィクション規制するのか」と党外から批判され、2022年参院選公約からは「児童虐待性的搾取記録物」へ改めたという経緯があります

2024-10-15

現代日本における「風刺」って、一番安い笑いだと思う

なんか世の中で風刺って高度な笑い扱いされてる感を感じてるんだけど、現代にはに置いてはむしろ一番安っぽいしょぼい笑いじゃね?と思うんですよ。

中国ロシアみたいな言論の自由が極度に制限されてる環境での「風刺」はとても強い、高度な笑いになると思う。

でも現代日本の風刺なんて、基本権力者反論してこないってわかるし、反論したとしても「器の小さいやつだ」なんて理屈で抑え込まれるの見えてるじゃん?

反論してこないのが分かりきってる相手揶揄して笑いを取るって、ほんとクソしょぼいっつーか安い笑いっつーか、こんなのを高度な笑い扱いしてるのがマジで違和感しかない。

実際やるとわかるけど、本当に簡単なんだよね風刺の笑いって。なんならダジャレで笑わせるほうがよっぽどエネルギー必要だよ。ダジャレらくだらない笑うに値しないレベルでも風刺だとウケる。本当にやっすい笑い。

世相を斬るみたいなのはしっかりとした言論でやるほうが難しいわけで、大多数がSNSで言ってるようなことを追いかけて笑いとして言うのなんて、おっぱい出して視聴数稼ぐような輩とほとんど変わらんレベルのショボさだと思うんだわ。

本当にくだらないことをしっかりと面白くしようとする人たちをこそ俺はリスペクトするな。

2024-10-13

今朝の礼拝

ブクマカ

はてなー

増田

誰かひとりでも人生に幕を下ろしますように。

追記

褒められると照れるやで。

言論の自由っていいなって思います

2024-10-11

狂乱の暇空茜 堀口英利VSクラウドフレア

堀口英利を誹謗中傷しすぎて書類送検3発目を食らった暇空茜は、「堀口が逮捕されたらなんかウヤムヤになりそう」という願望にすがりついている

ここ数ヶ月、「堀口は逮捕されてシャバに出てこれない」という説を唱え続けている

堀口は清谷信一にも粘着されており、先日清裁判に本人尋問のため出席

空の中では、堀口は勾留中だが裁判のために監視付きで特別に出してもらったということになっている

そんな堀口が、今度はクラウドフレアとの裁判に出席した

暇空はそれも特別に出してもらっただけで普段勾留されてるとかなんとか主張中

クラウドフレアドメイン提供などを行う海外会社で、言論の自由を最優先するポリシーから著作権侵害でもヘイトスピーチでも基本スルー方針

漫画村クラウドフレアを利用していた

そして堀口叩きのメイン舞台の一つである好き嫌いcomもクラウドフレアを利用

堀口は好き嫌いcomにブチギレて管理人情報を出すようクラウドフレアを訴えたが、「個人じゃ無理、管理人の正体は割れない」とされていた

漫画村大手出版社が協力し合ってようやく倒せた

管理人が誰か不明からこそ、好き嫌いcomではどんな中傷が行われても削除できないという無敵神話があった

堀口は、管理人の正体を明かさないのはクラウドフレア違法行為に手を貸しているのと同義だとして、明かすまで毎日間接強制をかけ、1日に数万円ずつ払うよう申し立て裁判所は承認

クラウドフレアは申立から4ヶ月で結局折れて、好き嫌いcom管理人情報を堀口に提供した

好き嫌いcomは誹謗中傷の温床なので、同時期に同様の申立をして折れられた人が複数Vtuber事務所成功

その時点で間接強制は取り下げるべきだったが、なんか知らんが堀口はそのまま放置していた

管理人情報を明かしクラウドフレアとしては要求ちゃんと応えたのに、堀口は結局のところ法律素人雰囲気手続きしてたせいかストップをかけないままにしていた

そこでクラウドフレアは、「間接強制カウント止まってないのおかしいだろ取り下げろ」と堀口を訴えた

堀口の不作為に対し賠償金請求などはしていないが、裁判費用はお前が持てとは言っているので、10-20万円ほど堀口が支払わされる可能性が高い

堀口が余計なことして訴えられてプギャーと堀口アンチは盛り上がっているわけだが

暇空は堀口は逮捕されてるとか精神病院に入れられてるとか妄想をずっとやってる

暇空の不興を買って暇空界から追放された堀口アンチの「灰豚」や「山口三尊」は、裁判所に出向いて堀口VSクラウドフレア裁判記録を確認した上で堀口プギャーをやっているのだが

彼らの語る内容は暇空の妄想に反するようで、「灰豚と山口三尊がつるんで嘘ついてる」という糾弾配信を開くなどしている

「灰豚の話をした奴はブロックする」とか言ってるくせに、灰豚糾弾配信して暇アノンたちと灰豚の悪口言ってる矛盾

堀口が失敗して訴えられているというプギャーチャンスなのに、暇空は「堀口はこんなにスマートにやれない」と何故か現実の堀口を高評価して受け入れない

なにがスマートなのかわからないが、多分暇空の中では「こんな事態になったら堀口はネットで大騒ぎして愚痴るはず、ネットで暴れずに粛々と訴訟やってるのは堀口らしくない」ということなんだろう

2024-10-01

与次郎用事というのはこうである。――今夜の会自分たちの科の不振の事をしきりに慨嘆するから三四郎もいっしょに慨嘆しなくってはいけないんだそうだ。不振事実であるからほかの者も慨嘆するにきまっている。それから、おおぜいいっしょに挽回策を講ずることとなる。なにしろ適当日本人を一人大学に入れるのが急務だと言い出す。みんなが賛成する。当然だから賛成するのはむろんだ。次にだれがよかろうという相談に移る。その時広田先生の名を持ち出す。その時三四郎与次郎に口を添えて極力先生賞賛しろという話である。そうしないと、与次郎広田食客だということを知っている者が疑いを起こさないともかぎらない。自分は現に食客なんだから、どう思われてもかまわないが、万一煩い広田先生に及ぶようではすまんことになる。もっともほかに同志が三、四人はいから大丈夫だが、一人でも味方は多いほうが便利だから三四郎もなるべくしゃべるにしくはないとの意見である。さていよいよ衆議一決の暁は、総代を選んで学長の所へ行く、また総長の所へ行く。もっとも今夜中にそこまでは運ばないかもしれない。また運ぶ必要もない。そのへんは臨機応変である。……  与次郎はすこぶる能弁である。惜しいことにその能弁がつるつるしているので重みがない。あるところへゆくと冗談をまじめに講義しているかと疑われる。けれども本来性質のいい運動から三四郎もだいたいのうえにおいて賛成の意を表した。ただその方法が少しく細工に落ちておもしろくないと言った。その時与次郎は往来のまん中へ立ち留まった。二人はちょうど森川町神社鳥居の前にいる。 「細工に落ちるというが、ぼくのやる事は自然の手順が狂わないようにあらかじめ人力で装置するだけだ。自然にそむいた没分暁の事を企てるのとは質が違う。細工だってかまわん。細工が悪いのではない。悪い細工が悪いのだ」  三四郎はぐうの音も出なかった。なんだか文句があるようだけれども、口へ出てこない。与次郎の言いぐさのうちで、自分がまだ考えていなかった部分だけがはっきり頭へ映っている。三四郎はむしろそのほうに感服した。 「それもそうだ」とすこぶる曖昧な返事をして、また肩を並べて歩きだした。正門をはいると、急に目の前が広くなる。大きな建物が所々に黒く立っている。その屋根がはっきり尽きる所から明らかな空になる。星がおびただしく多い。 「美しい空だ」と三四郎が言った。与次郎も空を見ながら、一間ばかり歩いた。突然、 「おい、君」と三四郎を呼んだ。三四郎はまたさっきの話の続きかと思って「なんだ」と答えた。 「君、こういう空を見てどんな感じを起こす」  与次郎に似合わぬことを言った。無限とか永久かいう持ち合わせの答はいくらでもあるが、そんなことを言うと与次郎に笑われると思って三四郎は黙っていた。 「つまらんなあ我々は。あしたから、こんな運動をするのはもうやめにしようかしら。偉大なる暗闇を書いてもなんの役にも立ちそうにもない」 「なぜ急にそんな事を言いだしたのか」 「この空を見ると、そういう考えになる。――君、女にほれたことがあるか」  三四郎は即答ができなかった。 「女は恐ろしいものだよ」と与次郎が言った。 「恐ろしいものだ、ぼくも知っている」と三四郎も言った。すると与次郎が大きな声で笑いだした。静かな夜の中でたいへん高く聞こえる。 「知りもしないくせに。知りもしないくせに」  三四郎憮然としていた。 「あすもよい天気だ。運動会はしあわせだ。きれいな女がたくさん来る。ぜひ見にくるがいい」  暗い中を二人は学生集会所の前まで来た。中には電燈が輝いている。  木造廊下を回って、部屋へはいると、そうそう来た者は、もうかたまっている。そのかたまりが大きいのと小さいのと合わせて三つほどある。なかには無言で備え付けの雑誌新聞を見ながら、わざと列を離れているのもある。話は方々に聞こえる。話の数はかたまりの数より多いように思われる。しかしわあいにおちついて静かである煙草の煙のほうが猛烈に立ち上る。  そのうちだんだん寄って来る。黒い影が闇の中から吹きさらしの廊下の上へ、ぽつりと現われると、それが一人一人に明るくなって、部屋の中へはいって来る。時には五、六人続けて、明るくなることもある。が、やがて人数はほぼそろった。  与次郎は、さっきから煙草の煙の中を、しきりにあちこちと往来していた。行く所で何か小声に話している。三四郎は、そろそろ運動を始めたなと思ってながめていた。  しばらくすると幹事が大きな声で、みんなに席へ着けと言う。食卓はむろん前から用意ができていた。みんな、ごたごたに席へ着いた。順序もなにもない。食事は始まった。  三四郎熊本赤酒ばかり飲んでいた。赤酒というのは、所でできる下等な酒である熊本学生はみんな赤酒を飲む。それが当然と心得ている。たまたま飲食店へ上がれば牛肉である。その牛肉屋の牛が馬肉かもしれないという嫌疑がある。学生は皿に盛った肉を手づかみにして、座敷の壁へたたきつける。落ちれば牛肉で、ひっつけば馬肉だという。まるで呪みたような事をしていた。その三四郎にとって、こういう紳士的な学生親睦会は珍しい。喜んでナイフフォークを動かしていた。そのあいだにはビールをさかんに飲んだ。 「学生集会所の料理はまずいですね」と三四郎に隣にすわった男が話しかけた。この男は頭を坊主に刈って、金縁の眼鏡をかけたおとなしい学生であった。 「そうですな」と三四郎は生返事をした。相手与次郎なら、ぼくのようないなか者には非常にうまいと正直なところをいうはずであったが、その正直がかえって皮肉に聞こえると悪いと思ってやめにした。するとその男が、 「君はどこの高等学校ですか」と聞きだした。 「熊本です」 「熊本ですか。熊本にはぼくの従弟もいたが、ずいぶんひどい所だそうですね」 「野蛮な所です」  二人が話していると、向こうの方で、急に高い声がしだした。見ると与次郎が隣席の二、三人を相手に、しきりに何か弁じている。時々ダーターファブラと言う。なんの事だかわからない。しか与次郎相手は、この言葉を聞くたびに笑いだす。与次郎ますます得意になって、ダーターファブラ我々新時代青年は……とやっている。三四郎の筋向こうにすわっていた色の白い品のいい学生が、しばらくナイフの手を休めて、与次郎の連中をながめていたが、やがて笑いながら Il a le diable au corps(悪魔が乗り移っている)と冗談半分にフランス語を使った。向こうの連中にはまったく聞こえなかったとみえて、この時ビールのコップが四つばかり一度に高く上がった。得意そうに祝盃をあげている。 「あの人はたいへんにぎやかな人ですね」と三四郎の隣の金縁眼鏡をかけた学生が言った。 「ええ。よくしゃべります」 「ぼくはいつか、あの人に淀見軒でライスカレーをごちそうになった。まるで知らないのに、突然来て、君淀見軒へ行こうって、とうとう引っ張っていって……」  学生ハハハと笑った。三四郎は、淀見軒で与次郎からライスカレーをごちそうになったもの自分ばかりではないんだなと悟った。  やがてコーヒーが出る。一人が椅子を離れて立った。与次郎が激しく手をたたくと、ほかの者もたちまち調子を合わせた。  立った者は、新しい黒の制服を着て、鼻の下にもう髭をはやしている。背がすこぶる高い。立つには恰好のよい男である演説いたことを始めた。  我々が今夜ここへ寄って、懇親のために、一夕の歓をつくすのは、それ自身において愉快な事であるが、この懇親が単に社交上の意味ばかりでなく、それ以外に一種重要な影響を生じうると偶然ながら気がついたら自分は立ちたくなった。この会合ビールに始まってコーヒーに終っている。まったく普通会合であるしかしこのビールを飲んでコーヒーを飲んだ四十人近くの人間普通人間ではない。しかもそのビールを飲み始めてからコーヒーを飲み終るまでのあいだに、すでに自己運命の膨脹を自覚しえた。  政治自由を説いたのは昔の事である言論の自由を説いたのも過去の事である自由とは単にこれらの表面にあらわれやす事実のために専有されべき言葉ではない。我ら新時代青年は偉大なる心の自由を説かねばならぬ時運に際会したと信ずる。  我々は古き日本の圧迫に堪ええぬ青年である。同時に新しき西洋の圧迫にも堪ええぬ青年であるということを、世間に発表せねばいられぬ状況のもとに生きている。新しき西洋の圧迫は社会の上においても文芸の上においても、我ら新時代青年にとっては古き日本の圧迫と同じく、苦痛である。  我々は西洋文芸研究する者であるしか研究はどこまでも研究である。その文芸のもとに屈従するのとは根本的に相違がある。我々は西洋文芸にとらわれんがために、これを研究するのではない。とらわれたる心を解脱せしめんがために、これを研究しているのである。この方便に合せざる文芸はいかなる威圧のもとにしいらるるとも学ぶ事をあえてせざるの自信と決心とを有している。  我々はこの自信と決心とを有するの点において普通人間とは異なっている。文芸技術でもない、事務でもない。より多く人生根本義に触れた社会原動力である。我々はこの意味において文芸研究し、この意味において如上の自信と決心とを有し、この意味において今夕の会合一般以上の重大なる影響を想見するのである。  社会は激しく動きつつある。社会産物たる文芸もまた動きつつある。動く勢いに乗じて、我々の理想どおりに文芸を導くためには、零細なる個人を団結して、自己運命を充実し発展し膨脹しなくてはならぬ。今夕のビールコーヒーは、かかる隠れたる目的を、一歩前に進めた点において、普通ビールコーヒーよりも百倍以上の価ある尊きビールコーヒーである。  演説意味ざっとこんなものである演説が済んだ時、席にあった学生はことごとく喝采した。三四郎もっとも熱心なる喝采者の一人であった。すると与次郎が突然立った。 「ダーターファブラ、シェクスピヤの使った字数が何万字だの、イブセンの白髪の数が何千本だのと言ってたってしかたがない。もっともそんなばかげた講義を聞いたってとらわれる気づかいはないか大丈夫だが、大学に気の毒でいけない。どうしても新時代青年を満足させるような人間を引っ張って来なくっちゃ。西洋人じゃだめだ。第一幅がきかない。……」  満堂はまたことごとく喝采した。そうしてことごとく笑った。与次郎の隣にいた者が、 「ダーターファブラのために祝盃をあげよう」と言いだした。さっき演説をした学生がすぐに賛成した。あいにくビールがみな空である。よろしいと言って与次郎はすぐ台所の方へかけて行った。給仕が酒を持って出る。祝盃をあげるやいなや、 「もう一つ。今度は偉大なる暗闇のために」と言った者がある。与次郎の周囲にいた者は声を合して、アハハと笑った。与次郎は頭をかいている。  散会の時刻が来て、若い男がみな暗い夜の中に散った時に、三四郎与次郎に聞いた。 「ダーターファブラとはなんの事だ」 「ギリシア語だ」  与次郎はそれよりほかに答えなかった。三四郎もそれよりほかに聞かなかった。二人は美しい空をいただいて家に帰った。  あくる日は予想のごとく好天気である。今年は例年より気候がずっとゆるんでいる。ことさらきょうは暖かい三四郎は朝のうち湯に行った。閑人の少ない世の中だから、午前はすこぶるすいている。三四郎は板の間にかけてある三越呉服店看板を見た。きれいな女がかいてある。その女の顔がどこか美禰子に似ている。よく見ると目つきが違っている。歯並がわからない。美禰子の顔でもっと三四郎を驚かしたものは目つきと歯並である与次郎の説によると、あの女は反っ歯の気味だから、ああしじゅう歯が出るんだそうだが、三四郎にはけっしてそうは思えない。……  三四郎は湯につかってこんな事を考えていたので、からだのほうはあまりわずに出た。ゆうべから急に新時代青年という自覚が強くなったけれども、強いのは自覚だけで、からだのほうはもとのままである休みになるとほかの者よりずっと楽にしている。きょうは昼から大学陸上運動会を見に行く気である。  三四郎は元来あまり運動好きではない。国にいるとき兎狩りを二、三度したことがある。それから高等学校の端艇競漕の時に旗振りの役を勤めたことがある。その時青と赤と間違えて振ってたいへん苦情が出た。もっとも決勝の鉄砲を打つ係りの教授鉄砲を打ちそくなった。打つには打ったが音がしなかった。これが三四郎のあわてた原因である。それより以来三四郎運動会へ近づかなかった。しかしきょうは上京以来はじめての競技会だから、ぜひ行ってみるつもりである与次郎もぜひ行ってみろと勧めた。与次郎の言うところによると競技より女のほうが見にゆ価値があるのだそうだ。女のうちには野々宮さんの妹がいるだろう。野々宮さんの妹といっしょに美禰子もいるだろう。そこへ行って、こんちわとかなんとか挨拶をしてみたい。  昼過ぎになったから出かけた。会場の入口運動場の南のすみにある。大きな日の丸イギリス国旗が交差してある。日の丸は合点がいくが、イギリス国旗はなんのためだかからない。三四郎日英同盟のせいかとも考えた。けれども日英同盟大学陸上運動会とは、どういう関係があるか、とんと見当がつかなかった。  運動場は長方形の芝生である。秋が深いので芝の色がだいぶさめている。競技を見る所は西側にある。後に大きな築山をいっぱいに控えて、前は運動場の柵で仕切られた中へ、みんなを追い込むしかけになっている。狭いわりに見物人が多いのではなはだ窮屈である。さいわい日和がよいので寒くはない。しか外套を着ている者がだいぶある。その代り傘をさして来た女もある。  三四郎失望したのは婦人席が別になっていて、普通人間には近寄れないことであった。それからフロックコートや何か着た偉そうな男がたくさん集って、自分が存外幅のきかないようにみえたことであった。新時代青年をもってみずからおる三四郎は少し小さくなっていた。それでも人と人との間から婦人席の方を見渡すことは忘れなかった。横からからよく見えないが、ここはさすがにきれいである。ことごとく着飾っている。そのうえ遠距離から顔がみんな美しい。その代りだれが目立って美しいということもない。ただ総体総体として美しい。女が男を征服する色である。甲の女が乙の女に打ち勝つ色ではなかった。そこで三四郎はまた失望した。しかし注意したら、どこかにいるだろうと思って、よく見渡すと、はたして前列のいちばん柵に近い所に二人並んでいた。  三四郎は目のつけ所がようやくわかったので、まず一段落告げたような気で、安心していると、たちまち五、六人の男が目の前に飛んで出た。二百メートルの競走が済んだのである決勝点は美禰子とよし子がすわっている真正面で、しかも鼻の先だから、二人を見つめていた三四郎視線のうちにはぜひともこれらの壮漢がはいってくる。五、六人はやがて一二、三人にふえた。みんな呼吸をはずませているようにみえる。三四郎はこれらの学生の態度と自分の態度とを比べてみて、その相違に驚いた。どうして、ああ無分別にかける気になれたものだろうと思った。しか婦人連はことごとく熱心に見ている。そのうちでも美禰子とよし子はもっとも熱心らしい。三四郎自分無分別にかけてみたくなった。一番に到着した者が、紫の猿股をはい婦人席の方を向いて立っている。よく見ると昨夜の親睦会で演説をした学生に似ている。ああ背が高くては一番になるはずである。計測係りが黒板に二十五秒七四と書いた。書き終って、余りの白墨を向こうへなげて、こっちを向いたところを見ると野々宮さんであった。野々宮さんはいつになくまっ黒なフロックを着て、胸に係り員の徽章をつけて、だいぶ人品がいい。ハンケチを出して、洋服の袖を二、三度はたいたが、やがて黒板を離れて、芝生の上を横切って来た。ちょうど美禰子とよし子のすわっているまん前の所へ出た。低い柵の向こう側から首を婦人席の中へ延ばして、何か言っている。美禰子は立った。野々宮さんの所まで歩いてゆく。柵の向こうとこちらで話を始めたように見える。美禰子は急に振り返った。うれしそうな笑いにみちた顔である三四郎は遠くから一生懸命に二人を見守っていた。すると、よし子が立った。また柵のそばへ寄って行く。二人が三人になった。芝生の中では砲丸投げが始まった。

砲丸投げほど力のいるものはなかろう。力のいるわりにこれほどおもしろくないものもたんとない。ただ文字どおり砲丸を投げるのである。芸でもなんでもない。野々宮さんは柵の所で、ちょっとこの様子を見て笑っていた。けれども見物のじゃまになると悪いと思ったのであろう。柵を離れて芝生の中へ引き取った。二人の女も、もとの席へ復した。砲丸は時々投げられている。第一どのくらい遠くまでゆくんだか、ほとんど三四郎にはわからない。三四郎はばかばかしくなった。それでも我慢して立っていた。ようやくのことで片がついたとみえて、野々宮さんはまた黒板へ十一メートル三八と書いた。

 それからまた競走があって、長飛びがあって、その次には槌投げが始まった。三四郎はこの槌投げにいたって、とうとう辛抱がしきれなくなった。運動会めいめいかってに開くべきものである。人に見せべきものではない。あんものを熱心に見物する女はことごとく間違っているとまで思い込んで、会場を抜け出して、裏の築山の所まで来た。幕が張ってあって通れない。引き返して砂利の敷いてある所を少し来ると、会場から逃げた人がちらほら歩いている。盛装した婦人も見える。三四郎はまた右へ折れて、爪先上りを丘のてっぺんまで来た。道はてっぺんで尽きている。大きな石がある。三四郎はその上へ腰をかけて、高い崖の下にある池をながめた。下の運動会場でわあというおおぜいの声がする。

 三四郎はおよそ五分ばかり石へ腰をかけたままぼんやりしていた。やがてまた動く気になったので腰を上げて、立ちながら靴の踵を向け直すと、丘の上りぎわの、薄く色づいた紅葉の間に、さっきの女の影が見えた。並んで丘の裾を通る。

 三四郎は上から、二人を見おろしていた。二人は枝の隙から明らかな日向へ出て来た。黙っていると、前を通り抜けてしまう。三四郎は声をかけようかと考えた。距離があまり遠すぎる。急いで二、三歩芝の上を裾の方へ降りた。降り出すといいぐあいに女の一人がこっちを向いてくれた。三四郎はそれでとまった。じつはこちからまりごきげんをとりたくない。運動会が少し癪にさわっている。

あんな所に……」とよし子が言いだした。驚いて笑っている。この女はどんな陳腐ものを見ても珍しそうな目つきをするように思われる。その代り、いかな珍しいもの出会っても、やはり待ち受けていたような目つきで迎えるかと想像される。だからこの女に会うと重苦しいところが少しもなくって、しかもおちついた感じが起こる。三四郎は立ったまま、これはまったく、この大きな、常にぬれている、黒い眸のおかげだと考えた。

 美禰子も留まった。三四郎を見た。しかしその目はこの時にかぎって何物をも訴えていなかった。まるで高い木をながめるような目であった。三四郎は心のうちで、火の消えたランプを見る心持ちがした。もとの所に立ちすくんでいる。美禰子も動かない。

「なぜ競技を御覧にならないの」とよし子が下から聞いた。

「今まで見ていたんですが、つまらいからやめて来たのです」

 よし子は美禰子を顧みた。美禰子はやはり顔色を動かさない。三四郎は、

「それより、あなたたこそなぜ出て来たんです。たいへん熱心に見ていたじゃありませんか」と当てたような当てないようなことを大きな声で言った。美禰子はこの時はじめて、少し笑った。三四郎にはその笑いの意味がよくわからない。二歩ばかり女の方に近づいた。

「もう宅へ帰るんですか」

 女は二人とも答えなかった。三四郎はまた二歩ばかり女の方へ近づいた。

「どこかへ行くんですか」

「ええ、ちょっと」と美禰子が小さな声で言う。よく聞こえない。三四郎はとうとう女の前まで降りて来た。しかしどこへ行くとも追窮もしないで立っている。会場の方で喝采の声が聞こえる。

高飛びよ」とよし子が言う。「今度は何メートルになったでしょう」

 美禰子は軽く笑ったばかりである三四郎も黙っている。三四郎高飛びに口を出すのをいさぎよしとしないつもりである。すると美禰子が聞いた。

「この上には何かおもしろものがあって?」

 この上には石があって、崖があるばかりであるおもしろものがありようはずがない。

「なんにもないです」

「そう」と疑いを残したように言った。

「ちょいと上がってみましょうか」よし子が、快く言う。

あなた、まだここを御存じないの」と相手の女はおちついて出た。

「いいからいらっしゃいよ」

 よし子は先へ上る。二人はまたついて行った。よし子は足を芝生のはしまで出して、振り向きながら、

「絶壁ね」と大げさな言葉を使った。「サッフォーでも飛び込みそうな所じゃありませんか」

 美禰子と三四郎は声を出して笑った。そのくせ三四郎はサッフォーがどんな所から飛び込んだかよくわからなかった。

あなたも飛び込んでごらんなさい」と美禰子が言う。

「私? 飛び込みましょうか。でもあんまり水がきたないわね」と言いながら、こっちへ帰って来た。

 やがて女二人のあいだに用談が始まった。

あなた、いらしって」と美禰子が言う。

「ええ。あなたは」とよし子が言う。

「どうしましょう」

「どうでも。なんならわたしちょっと行ってくるから、ここに待っていらっしゃい」

「そうね」

 なかなか片づかない。三四郎が聞いてみると、よし子が病院看護婦のところへ、ついでだからちょっと礼に行ってくるんだと言う。美禰子はこの夏自分の親戚が入院していた時近づきになった看護婦を尋ねれば尋ねるのだが、これは必要でもなんでもないのだそうだ。

 よし子は、すなおに気の軽い女だからしまいに、すぐ帰って来ますと言い捨てて、早足に一人丘を降りて行った。止めるほどの必要もなし、いっしょに行くほどの事件でもないので、二人はしぜん後にのこるわけになった。二人の消極な態度からいえば、のこるというより、のこされたかたちにもなる。

 三四郎はまた石に腰をかけた。女は立っている。秋の日は鏡のように濁った池の上に落ちた。中に小さな島がある。島にはただ二本の木がはえている。青い松と薄い紅葉がぐあいよく枝をかわし合って、箱庭の趣がある。島を越して向こう側の突き当りがこんもりとどす黒く光っている。女は丘の上からその暗い木陰を指さした。

「あの木を知っていらしって」と言う。

「あれは椎」

 女は笑い出した。

「よく覚えていらっしゃること」

「あの時の看護婦ですか、あなたが今尋ねようと言ったのは」

「ええ」

「よし子さんの看護婦とは違うんですか」

「違います。これは椎――といった看護婦です」

 今度は三四郎が笑い出した。

「あすこですね。あなたがあの看護婦といっしょに団扇を持って立っていたのは」

 二人のいる所は高く池の中に突き出している。この丘とはまるで縁のない小山が一段低く、右側を走っている。大きな松と御殿一角と、運動会の幕の一部と、なだらかな芝生が見える。

「熱い日でしたね。病院あんまり暑いものから、とうとうこらえきれないで出てきたの。――あなたはまたなんであんな所にしゃがんでいらしったんです」

「熱いからです。あの日ははじめて野々宮さんに会って、それから、あすこへ来てぼんやりしていたのです。なんだか心細くなって」

「野々宮さんにお会いになってから、心細くおなりになったの」

「いいえ、そういうわけじゃない」と言いかけて、美禰子の顔を見たが、急に話頭を転じた。

「野々宮さんといえば、きょうはたいへん働いていますね」

「ええ、珍しくフロックコートをお着になって――ずいぶん御迷惑でしょう。朝から晩までですから

だってだいぶ得意のようじゃありませんか」

「だれが、野々宮さんが。――あなたもずいぶんね」

「なぜですか」

だってまさか運動会の計測係りになって得意になるようなかたでもないでしょう」

 三四郎はまた話頭を転じた。

「さっきあなたの所へ来て何か話していましたね」

「会場で?」

「ええ、運動会の柵の所で」と言ったが、三四郎はこの問を急に撤回したくなった。女は「ええ」と言ったまま男の顔をじっと見ている。少し下唇をそらして笑いかけている。三四郎はたまらなくなった。何か言ってまぎらそうとした時に、女は口を開いた。

あなたはまだこのあいだの絵はがきの返事をくださらないのね」

 三四郎はまごつきながら「あげます」と答えた。女はくれともなんとも言わない。

あなた原口さんという画工を御存じ?」と聞き直した。

「知りません」

「そう」

「どうかしましたか

「なに、その原口さんが、きょう見に来ていらしってね、みんなを写生しているから、私たちも用心しないと、ポンチにかかれるからって、野々宮さんがわざわざ注意してくだすったんです」

 美禰子はそばへ来て腰をかけた。三四郎自分いかにも愚物のような気がした。

「よし子さんはにいさんといっしょに帰らないんですか」

「いっしょに帰ろうったって帰れないわ。よし子さんは、きのうから私の家にいるんですもの

 三四郎はその時はじめて美禰子から野々宮のおっかさんが国へ帰ったということを聞いた。おっかさんが帰ると同時に、大久保を引き払って、野々宮さんは下宿をする、よし子は当分美禰子の家から学校へ通うことに、相談がきまったんだそうである

 三四郎はむしろ野々宮さんの気楽なのに驚いた。そうたやす下宿生活にもどるくらいなら、はじめから家を持たないほうがよかろう。第一鍋、釜、手桶などという世帯道具の始末はどうつけたろうと、よけいなことまで考えたが、口に出して言うほどのことでもないから、べつだんの批評は加えなかった。そのうえ、野々宮さんが一家の主人から、あともどりをして、ふたたび純書生と同様な生活状態に復するのは、とりもなおさず家族制から一歩遠のいたと同じことで、自分にとっては、目前の迷惑を少し長距離へ引き移したような好都合にもなる。その代りよし子が美禰子の家へ同居してしまった。この兄妹は絶えず往来していないと治まらないようにできあがっている。絶えず往来しているうちには野々宮さんと美禰子との関係も次第次第に移ってくる。すると野々宮さんがまたいつなんどき下宿生活永久にやめる時機がこないともかぎらない。

 三四郎は頭のなかに、こういう疑いある未来を、描きながら、美禰子と応対をしている。いっこうに気が乗らない。それを外部の態度だけでも普通のごとくつくろおうとすると苦痛になってくる。そこへうまいあいによし子が帰ってきてくれた。女同志のあいだには、もう一ぺん競技を見に行こうかという相談があったが、短くなりかけた秋の日がだいぶ回ったのと、回るにつれて、広い戸外の肌寒がようやく増してくるので、帰ることに話がきまる。

 三四郎も女連に別れて下宿へもどろうと思ったが、三人が話しながら、ずるずるべったりに歩き出したものから、きわだった挨拶をする機会がない。二人は自分を引っ張ってゆくようにみえる。自分もまた引っ張られてゆきたいような気がする。それで二人にくっついて池の端を図書館の横から、方角違いの赤門の方へ向いてきた。そのとき三四郎は、よし子に向かって、

「お兄いさんは下宿なすったそうですね」と聞いたら、よし子は、すぐ、

「ええ。とうとう。ひとを美禰子さんの所へ押しつけておいて。ひどいでしょう」と同意を求めるように言った。三四郎は何か返事をしようとした。そのまえに美禰子が口を開いた。

「宗八さんのようなかたは、我々の考えじゃわかりませんよ。ずっと高い所にいて、大きな事を考えていらっしゃるんだから」と大いに野々宮さんをほめだした。よし子は黙って聞いている。

 学問をする人がうるさい俗用を避けて、なるべく単純な生活にがまんするのは、みんな研究のためやむをえないんだからしかたがない。野々宮のような外国にまで聞こえるほどの仕事をする人が、普通学生同様な下宿はいっているのも必竟野々宮が偉いからのことで、下宿がきたなければきたないほど尊敬しなくってはならない。――美禰子の野々宮に対する賛辞のつづきは、ざっとこうである

 三四郎赤門の所で二人に別れた。追分の方へ足を向けながら考えだした。――なるほど美禰子の言ったとおりである自分と野々宮を比較してみるとだいぶ段が違う。自分田舎から出て大学はいったばかりである学問という学問もなければ、見識という見識もない。自分が、野々宮に対するほどな尊敬を美禰子から受けえないのは当然である。そういえばなんだか、あの女からかにされているようでもある。さっき、運動会はつまらいから、ここにいると、丘の上で答えた時に、美禰子はまじめな顔をして、この上には何かおもしろものがありますかと聞いた。あの時は気がつかなかったが、いま解釈してみると、故意自分を愚弄した言葉かもしれない。――三四郎は気がついて、きょうまで美禰子の自分に対する態度や言語を一々繰り返してみると、どれもこれもみんな悪い意味がつけられる。三四郎は往来のまん中でまっ赤になってうつむいた。ふと、顔を上げると向こうから与次郎とゆうべの会で演説をした学生が並んで来た。与次郎は首を縦に振ったぎり黙っている。学生帽子をとって礼をしながら、

「昨夜は。どうですか。とらわれちゃいけませんよ」と笑って行き過ぎた。

anond:20241001201601

2024-09-30

はてなが左寄りだと言うけれど、

そもそもネット言論デフォルトで左寄りなのよ。

というか、元来、言論」という営みは宿命的に左寄りなのよ。

 

インターネットが生まれるよりずっとずっと前から言論体制批判手段だったでしょう。

独裁的・全体主義的なお国では体制批判的な言論は徹底的に統制されるし、日本もかつてはそうだった。

戦前戦中の言論統制、言論弾圧への反省から、今の憲法にはわざわざ「言論自由」が謳われてる。これは、「たとえ反体制的な言論であっても日本はもうそういうの邪魔しません」という国と国民との約束なんです。

「論壇」は、基本的には体制批判的な言論界を指す言葉だし、言論誌と言えば基本的には体制批判的な記事が載る雑誌です。

実力行使による革命が許されていない以上、体制批判のための最大の武器言論なわけ。

いっぽう右派体制派にとっては、今現在自分体制側なんだから別に何を語る必要もない。体制が崩れ落ちようとしているような局面でもない限り、必死体制肯定するような言論をする必然性がないでしょ。言論によって為そうとする目標がない。つまり動機がない。

もちろん保守言論というもの存在はするけど、彼らは別に何と闘っているわけでもなくただ内輪褒めに終始するばかりで、言論によって何かを為そうとしているようには見えないよね。

 

インターネットも「まず知識階級に普及した」「自分のオピニオンを自由に発表できる場所」だったわけで、昔からリベラルムードが濃い。特にはてなはそうだったと思うけど、ポテトチップの味が濃いかいかくらいの違いでしかなく、ポテトチップ基本的にみんな塩味なのだ

anond:20240929233208

2024-09-24

司法の横暴】 左翼裁判所言論の自由弾圧をやめろ!【不当判決

音無ほむらエコーニュース

@echonewsjp

現在、Colabo・仁藤の100人弁護団訴訟中。ほむらへのご支援https://echo-news.red/about

仁藤夢乃訴訟、「385万円支払え」とのこと。

判決文はまだ入手していませんが、当然に控訴しま

http://blog.livedoor.jp/advantagehigai/archives/66244008.html

カンパ罪なのかもしれませんが、カンパ募ったのもコラボが先です

令和5年ワ4374 44部乙 片山健裁判長

原告 仁藤夢乃ほか

被告 江藤貴紀

仁藤に220万、法人に165万払え

削除せよ

5分の3原告

仮執行宣言

2024-09-16

MUSICA掲載 伏見瞬さんのBUMP OF CHICKEN『Iris』ディスクレビューについて

伏見瞬さんが書かれたMUSICAの『Iris』のレビューについて。

「この人はBUMP音楽性が好きじゃないから、難しい言葉評価しないと書いている。否定的であれば中立だと勘違いしている。購買層ではない人間外野から何か言っているだけなので読むに値しない。気分が悪くなるので読まなくていい」というポストを見かけたが、読解力に難があるのだろうか?まず冒頭の部分でしっかりと評価ポイントを挙げているよ。

その上でファンアーティスト関係から成り立っている「物語」(BUMPはこれが巨大)、BUMPという大きなバンドが持つ「伝播力」といったもの排除し、純粋に『Iris』というアルバムの「音楽だけ」について批評している。これディスクレビューとして非常に真っ当な行為だと思う。

そもそも伏見さんは照沼健太さんとともに「てけしゅん音楽講座」というYouTubeチャンネルを持ち、その中で何度もBUMPを取り上げ、時には観ているこちらが苦笑いをしてしまうほどの熱量思い入れたっぷり楽曲解説している。この人はBUMPがとても好きなんだと思う。

伏見さんは批評家で、批評家に対してポジ以外の批評をするなというのは無理があるし、批評であるという責任において明確なスタンスを示してレビューをしただけ。そのスタンスは決して中立である必要はない。内容が気に食わないのは勝手だし、気分が悪くなるのも勝手しか批評家に向かって「購買層でもない外野否定的なことを書くな」は暴論以外の何物でもないよね。さらに言えば購買層でもない外野言論の自由はないの?

特に最近邦楽界隈では体感として「全肯定以外は認めない」人達が増えているし、文章全体像を把握せず、インパクトの強い一節だけに引っ張られて「これは否定だ」と騒ぐ人が増えている気がするけど、あれだけ言葉の使い方に繊細な配慮をしている藤原基央が、BUMPが好きであるなら、すぐに飲み込めなくてもいいから、まずは文意を汲み取れるまで何度でもその文章を読んでほしい。多様な声があるのが健全なんだよ。それに伏見さんは難しい言葉は使ってないよ。

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