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はてなキーワード: フォークソングとは

2024-06-09

[]2013.7.1〜2013.12.5

https://anond.hatelabo.jp/20240609075743

https://web.archive.org/web/20200107215433/http://ashihara-hina.jugem.jp/?page=1

いろいろ

2013.12.05 Thursday18:41

ブログをほったらかしてる間に、可愛いモノをいろいろ頂きました。

さっき頂いたばかりの「お菓子の家

観て楽しむモノですが、ほんのりジンジャーブレッド香りがもれる。。

10月に「ハロウィンクッキー」↑

こちらはチョコです↓ かわいい

かわいくて甘くておいしいモノに囲まれてると、子供の頃「ヘンゼルとグレーテル」読みながら

どっぷり溺れた高揚感を思い出しますよ。

魔女に食われそうになってでも、お菓子の家かぶりつきたかった。(どん欲)(飢えてたのか)

食パン専門ベーカリー「CENTRE」の食パン。2斤×2!!

渋谷「VIRON」系列です。ココハナ担当さんが、並んで買って来てくれました!

トーストせずにそのまま食べるのが一番おいしい。モチモチふわふわほんのり甘い系。

こないだ行った、オーベルジュ朝ごはん。いや、朝ごパン

カゴいっぱいの、デニッシュバゲットマフィンクロワッサン

さすがに食べきれないけど、至福。

最近、ずっと使ってたボロボロガラケーをやっと機種変しました。

まだなんとか使えるんですけどね。メッキが剥げてボロボロで見る度ヘコむ、

扱いがついついぞんざいになってしまう。

しかし手に馴染んでるし愛着あるしで多少後ろ髪ひかれながら買い換えてみたら、

なんてことない、ものすごくスッキリしました。

「もうだめだな、、」って思いながら、ボロボロ携帯を眺める時間が、そこそこストレス

なってったっぽい。

「合わない」と思いながら、好転を期待して持ち続けるのか、早めに捨てるか捨てないか

くそういう話になるんですよ。もちろん、携帯に限らず。もちろん、みんな意見バラバラ

あっさり捨てると「潔いねクールだね!」なんて言われがちですが、、、

わたし場合は、単純に、ストレス耐性が低いんだな。

いきおいで iphone機種変しました。

5S軽っ!!

1

日記---

なべつかみ

2013.10.14 Monday23:33

姉が、鍋つかみとコースターと、あと、クリスマスオーナメントを作ってくれました☆

か~わいい~☆一針一針、ものすごく丁寧に縫いこまれてる。

のせてみた。

鍋つかみは、こんな風に手を入れて使います

ありがとう、おねいちゃん!!!

マジメに料理するよ!!

1

日記---

でてますよー!

2013.10.04 Friday20:00

ココハナ11月号発売中です☆

新連載スタートです!

宜しくお願い致しますね~☆

告知もほったらかして旅に出ておりました。

初の顔出しです!どーーーん!

ちっさ!なにやらカッコつけて座ってる!けど脚短っ!

ちょっと他人様にお見せできない様な、ナルシスト感満載&アホ丸出しの

写真いっぱい撮ってゲラゲラ笑ってた。

あー。たのしかった!

変わったフルーツいっぱい食べた。

アイス食べすぎた。

旅に出る度、私のデジカメがぶっ壊れます

呪われすぎ。

帰国したら、嬉しいお知らせが

最近うちに来てくれるようになったアシスタントさんの、初連載決定!!

おめでとう~!

ちびっこホールケーキでお祝いしましたよ

うちの仕事場では、ケーキを何等分すべきか時々議論になりますよ。

美しさを優先すべきか、欲望を優先すべきか。。

私は断然、欲望派。

仕事中、仕事の話ほとんどしてないです。。

1

お仕事---

新連載☆

2013.09.10 Tuesday01:41

cocohana(ココハナ)」11月号・9/28sat発売より

新連載スタートです☆

フォークソンググループの話じゃないですよ。

パンお話です。

とりあえず、4号連続で載りますよ。

その後少しお休み頂いて(っていうか、その間に描きためる。。。)、また再開予定です。

第1回目のサブタイトルは「原ベーカリー

第2回目は「メロンパン

第3回目は「サンドウィッチ

第4回目は「3色パン

今日、第3・4回目のネームが終わって、これから作画です。

最近、近所に美味しいハード系のパン屋が出来て嬉しいです。

資料だもんね~とパンいっぱい食べてたら、若干体重が増えて戻りません。

(近況)

*しばらくこの記事トップにあげておきますね~。

1

お仕事---

可愛かっこいい♡

2013.09.10 Tuesday01:24

先日、「タイピスト!」を観に行きましたよ~。

案外スポコン、「ロッキー」の‘可愛い‘版!

いくらい徹底して‘可愛い‘んですよね。

マゼンタピンクドレスは、女の子戦闘服

パンフレットまで超可愛い

いっつも思うけど、「可愛い」と「人間くささ」はちょっと仲が悪いです。

人間はなかなか「可愛い」だけじゃ成立しないので、「可愛い」を貫けば貫くほど、

心理を含めその存在の「生々しさ」は、やっぱりどうしても遠くなる。

周りの人たちの反応が、「可愛すぎてスバシイ!大好き!」と「可愛いだけじゃね、、?」との

真っ二つなのが、なんか面白かった。

「かっこいい」と「人間くささ」も若干仲が悪い。

こないだ届いたDVDライアン・ゴズリングが主演じゃないけど準主役のギャング映画です。

基本、ギャング映画は苦手なんですよ。

暴力を楽しむスタンスに迷いがあるので、「わ~~ニヒルでカッコいい!!」になかなか酔いきれないんですが。。

その点これは、「ザ・エンターテインメント」!勧善懲悪ストレート感傷に浸る暇がない。

「アイツとアイツが絶対裏切る!」と思ったら、裏切らない。

ドンパチやられても痛くない。

人が死んでも悲しくない。

美女にはしっかり騎士が現れる。

ツッコミどころは多いけど、爽快で華やかで楽しかった。

スーツ姿のライアン・ゴズリングをひたすら堪能する映画です。(個人的に)

巷には

「すっごくカッコ良いけど愛せるわけじゃない」とか

「カッコ悪いけど憎ったらしいけどなんかもう好きなんだけど!」とか

一筋縄じゃいかない感情がわんさか溢れているので、物語の中で「素敵なシンプル」を味わうのは、

癒しだな~。

何度か言ってますけど、ライアン・ゴズリングが大好きで。

いつまでたっても日本で未公開、日本語訳のDVDも未発売の映画

HALF NELSON」輸入盤DVDをこないだ勢い余って買ってしまいました。

PAL-UKって日本プレイヤー再生できないんですね。

アホなので知らなかったです。。。

詳しい人に教えてもらって、なんとかPCで視聴。

こちらの映画のゴズリングは、「カッコいいとこもあるけど情けなくてダメ過ぎてでも結局憎めない」

そんな感じです。たぶん。なんで「たぶん」かっていうと。。。

私、、、英語聞き取れないんですよ、、、、。

、、、、、、、、、、、、。(買うな)

だれか、日本語訳出してください。

ねがいします。

1

本・映画---

小学館ビル落書き大会

2013.08.30 Friday03:31

先週末、内部も公開されてましたね。

  

スピリッツ編集部のほんの遊び心から始まったお遊び企画落書き大会」が、

話題になってニュースになって人が集まって。

いいな~楽しそうだな~私も先生方の絵を生で観てみたいな~♪なんてフワフワ思っていたら、、、

22日夜に、作家限定内覧会&追加の落書き大会が開催されました!

(すでに古い話題なっちゃっててゴメンナサイ。)

新人さんからベテラン先生方まで100人近く(?たぶん)夜のオバQビルに集結しまして、

もはや空調もきかなくなっちゃったロビーと地下廊下にひしめき合って汗をダラダラかきながら、

でも皆さんほんと子供のような笑顔ケラケラにこにこ笑いながら、思い思いの落書き

没頭されてました。

「豪華」だとか「贅沢」だとか「えっこの壁とドア持って帰ってうちの仕事場に設置したい、、!!」

とか、もちろん色々色々色々あるんですけど、、。

一番胸にグッときたのは、「空気感」です。

スゴイ先生方と同じ空間にいさせて貰っておいて、ショボイ事言っちゃいますけど、、、

まるで「学園祭」の空気感

原稿料」とか「著作権」とか、無関係だった頃の。

子供の頃、ノート落書きばっかしてたのに、「仕事」になったとたん落書きしなくなっちゃったな~、

とか、ふと思っちゃう感じの、そんな空気が充満してました。

私は笑っちゃうくらい絵が下手過ぎて、こういう場でなんの役にも立たないんですけど、

単純に、この空間体感できたことが、ものすごーく嬉しくてめちゃくちゃ楽しかった!!

やー、こんなテンション上がったの久しぶりですよ、ほんとに。

ケラケラ笑い過ぎてほっぺた痛かった。

私がデビューした頃は「ベツコミ編集部」も、この本社ビルに入っておりまして。

当時まだピチピチヨチヨチ頭ん中今よりさらにお花畑だった私は、初めてこのビルに足を踏み入れた時、、、

なんてゆーか「社会見学に来たお嬢ちゃん状態」でした。

「わ~でっかい会社だ!!」「わ~入館証とか渡されちゃった!!」みたいな。

編集部フロアは、今でも思うけど、ちょっと職員室」みたい。

毎日通われてる編集さん&社員の方々とは比べ物になりませんが、それでもやっぱり

色んな思い出がありますよ。

小学館本社ビル、お疲れさま&どうもありがとう

新社屋、3年後か。長いな~。あっと言う間かな。

1

お仕事---

はなび2013

2013.08.06 Tuesday23:08

原稿終わったので、あちこち花火大会に行ってきましたよ~。

長岡花火 綺麗でしょ~。

上は友人が良いカメラで撮った写真です。

私も良いカメラ欲しいけど、メカ音痴なので使いこなせる気がしなくてまだ買えてない。

友人のご実家所有のマンション屋上からみせて貰えるのです。

特等席!

長岡名物?お醤油味のお赤飯がちょう美味しい

あと、「ぽっぽ焼き」。黒糖の、、細長いかすていら的なモノ?ちょっと八ッ橋っぽい味がします。

こういうほのかな甘さの小麦粉お菓子が私は好きで好きで。

なかなか巡り会えなくて困ってたら、友人の彼氏チャリであちこち屋台をめぐって

探して買って来てくれました。男前!!

 

あとは、純喫茶風な店で久々にティーフロートとか珈琲フロートとかクリームソーダとか。

こういうの、たまに食べたくなるなる。

長岡の後は江戸川直行

 

基本、爆発系が多い(笑)

至近距離で観過ぎてるせいか、迫力あり過ぎで毎度ゲラゲラ笑ってしまう。

音楽に合わせて花火が打ちあがるんですけど、「北の国から」がサンバ調にアレンジしてあってゲラゲラ

さだまさしはこのアレンジ許可するの?」「いや、しそうだよね。なんとなく(てきとう)」とか

言いながら、ゲラゲラ。あ~~今年も楽しかった!

今年、久々に新調した浴衣の柄があまりかわいいのでさらしてしまえ。

バンビですよ、バンビ

洋服バンビはなかなか勇気がなくて背負えないですけど、浴衣モノトーンなら

子供っぽくならないし平気で背負えてしまう。かわいい。見てるだけでニヤニヤする。

着るとそこそこ大人っぽい・・・浴衣マジック

1

日記---

いただきもの

2013.07.24 Wednesday19:50

いただきものハーブ飲料

世の中にはオシャレな飲み物がいっぱいありますねえ。

お水やソーダで薄めて飲むんだって

仕事中、カフェラテばっか飲んじゃうので、体内浄化すべくさっそくゴクゴク。。

先日頂いたばかりのタンブラーです。

頂きものと頂きもので、素敵生活演出

ぜいたく~。ソーダ買ってこよっと。

アシスタントさんお休みの日は、すぐに脱線してしまう。

今描いてる漫画、食べものが沢山出てくるので 作画にいつもよりずっと

時間がかかっちゃうんですよ。

下絵終わってからアシスタントさんに入って貰うと もう間に合わないので、

下絵やりながらペン入れやりながらアシスタントさんに指示出しながら

作業を続けてるわけですが。。つまり頭ん中とっ散らかってます

休憩したら仕事しなきゃ。

明日アシスタントさんにサボってたのがバレる。

1

日記---

100万部☆

2013.07.16 Tuesday00:23

Piece」の100万部超えのお祝い会をして頂きましたよ~♪

年末に超えてたらしいんですけど、色々有難いことに祝い事が重なってバタバタしてたので、

先週ゆっくりと。

北京ダックをごちそうして頂いたのですが・・・

ダックに「ピース」の文字が・・!!!

若干、血が滴ったように見えなくも?ないですが?(笑)、水飴で書いてあるそうです。

すごい!ピースダック!!

担当さんから、素敵なタンブラーや・・

 

お花もいただいてしまいました。。

左のオレンジ薔薇はプリザーブドで、ついこないだまで担当してくださってた編集さんが

「芦原さんのイメージに合わせて作りました」と、プレゼントしてくださいました。

オレンジ大好きなので、もの凄くうれしい。

月餅は、「Piece」初期の担当さんからです

この仕事をしてると、時々ふつうじゃ考えられないような豪華なおもてなしをして頂く事があって、

楽しい事も美味しい事も大好きなので、もの凄くもの凄くものすごーく嬉しくて

私はなんて贅沢な時間を頂いてるんだろうと、毎度毎度新鮮に感動します。

なんで感動するのかっていうと、たぶん未だ慣れてないからです。

とてもフツウの庶民的な家庭で育ったので。

その場その場は100%楽しくて、でも「こんなに沢山色々して頂いても、私何も返せないんじゃ?」

っていう微かな罪悪感も、後からうっすらと。

こういう罪悪感は全く持たない方が良い気もするし、多少は持っておいた方が良い気もするし。

罪悪感の出処を掘り下げてみると、いつも必ず「自信の無さ」なんですよね。

「期待されても何も出ませんよ~」っていう、逃げの防御。

今、そういう漫画を描いてます

相変わらず地味目ですけど、柔らかくて楽しい物語になるといいな、と。

今、仕事しながら食べてるお菓子

プリッツなのに「いちごポッキー」の味がする

プリッツ大好き。ふだんは「ロースト」派。

小麦粉大好き!

1

お仕事---

出てますよ~!

2013.07.01 Monday03:10

Piece10巻、発売中です!

巻末に、ドラマ撮影現場にお邪魔した時の、レポート漫画も載ってますよ~。

Piece」がらみのお仕事は、これでオシマイです。多分。

最後までお付き合い頂いた皆様、ほんとうに有難うございました!

そして・・今月発売の「Cocohana(ココハナ)」に、すでに名前が小っちゃく載ってましたね。

ココハナ11月号(9月28日ごろ発売?)~新シリーズスタートです☆

取りあえず、4号連続で載りますよ。

まだまだ先ですが、がんばってコツコツ描いてますので、チェックしてみてくださいね

ココハナ」は集英社雑誌ですヨ。

20年近く小学館雑誌しか描いて来なかったので、

「えっ?なんで急に集英社小学館喧嘩したの??」とか深読みされそうな気が

しないでもないですが。。

別になんもないですよ。喧嘩とかしてないです(笑)

小学館さんとも、勿論今後もお仕事させて頂く予定ですよ~。

小学館専属契約存在しないので、デビューしてからずっと、実は「フリー」なのでした。

単行本ごとの出版契約は、勿論その都度してます。)

何の保障もない、毎日が綱渡り状態のこんな仕事を選んじゃって私ったら大丈夫かしら??なんて

思いながら漫画を描いてきたけれど・・気が付けば時代の方が変わってきちゃって、

今や本当に「安定」した仕事なんて思いつかないですね。

進化なのか退化なのかはよく分かんないですけど、「変わっていくこと」は、個人的に、ワクワクする。

長生きするつもりなので(笑)

仕事以外も色々試せたらいいな。

[]2013.7.1〜2013.12.5

https://anond.hatelabo.jp/20240609075716

https://web.archive.org/web/20200107215433/http://ashihara-hina.jugem.jp/?page=1

いろいろ

2013.12.05 Thursday18:41

ブログをほったらかしてる間に、可愛いモノをいろいろ頂きました。

さっき頂いたばかりの「お菓子の家

観て楽しむモノですが、ほんのりジンジャーブレッド香りがもれる。。

10月に「ハロウィンクッキー」↑

こちらはチョコです↓ かわいい

かわいくて甘くておいしいモノに囲まれてると、子供の頃「ヘンゼルとグレーテル」読みながら

どっぷり溺れた高揚感を思い出しますよ。

魔女に食われそうになってでも、お菓子の家かぶりつきたかった。(どん欲)(飢えてたのか)

食パン専門ベーカリー「CENTRE」の食パン。2斤×2!!

渋谷「VIRON」系列です。ココハナ担当さんが、並んで買って来てくれました!

トーストせずにそのまま食べるのが一番おいしい。モチモチふわふわほんのり甘い系。

こないだ行った、オーベルジュ朝ごはん。いや、朝ごパン

カゴいっぱいの、デニッシュバゲットマフィンクロワッサン

さすがに食べきれないけど、至福。

最近、ずっと使ってたボロボロガラケーをやっと機種変しました。

まだなんとか使えるんですけどね。メッキが剥げてボロボロで見る度ヘコむ、

扱いがついついぞんざいになってしまう。

しかし手に馴染んでるし愛着あるしで多少後ろ髪ひかれながら買い換えてみたら、

なんてことない、ものすごくスッキリしました。

「もうだめだな、、」って思いながら、ボロボロ携帯を眺める時間が、そこそこストレス

なってったっぽい。

「合わない」と思いながら、好転を期待して持ち続けるのか、早めに捨てるか捨てないか

くそういう話になるんですよ。もちろん、携帯に限らず。もちろん、みんな意見バラバラ

あっさり捨てると「潔いねクールだね!」なんて言われがちですが、、、

わたし場合は、単純に、ストレス耐性が低いんだな。

いきおいで iphone機種変しました。

5S軽っ!!

1

日記---

なべつかみ

2013.10.14 Monday23:33

姉が、鍋つかみとコースターと、あと、クリスマスオーナメントを作ってくれました☆

か~わいい~☆一針一針、ものすごく丁寧に縫いこまれてる。

のせてみた。

鍋つかみは、こんな風に手を入れて使います

ありがとう、おねいちゃん!!!

マジメに料理するよ!!

1

日記---

でてますよー!

2013.10.04 Friday20:00

ココハナ11月号発売中です☆

新連載スタートです!

宜しくお願い致しますね~☆

告知もほったらかして旅に出ておりました。

初の顔出しです!どーーーん!

ちっさ!なにやらカッコつけて座ってる!けど脚短っ!

ちょっと他人様にお見せできない様な、ナルシスト感満載&アホ丸出しの

写真いっぱい撮ってゲラゲラ笑ってた。

あー。たのしかった!

変わったフルーツいっぱい食べた。

アイス食べすぎた。

旅に出る度、私のデジカメがぶっ壊れます

呪われすぎ。

帰国したら、嬉しいお知らせが

最近うちに来てくれるようになったアシスタントさんの、初連載決定!!

おめでとう~!

ちびっこホールケーキでお祝いしましたよ

うちの仕事場では、ケーキを何等分すべきか時々議論になりますよ。

美しさを優先すべきか、欲望を優先すべきか。。

私は断然、欲望派。

仕事中、仕事の話ほとんどしてないです。。

1

お仕事---

新連載☆

2013.09.10 Tuesday01:41

cocohana(ココハナ)」11月号・9/28sat発売より

新連載スタートです☆

フォークソンググループの話じゃないですよ。

パンお話です。

とりあえず、4号連続で載りますよ。

その後少しお休み頂いて(っていうか、その間に描きためる。。。)、また再開予定です。

第1回目のサブタイトルは「原ベーカリー

第2回目は「メロンパン

第3回目は「サンドウィッチ

第4回目は「3色パン

今日、第3・4回目のネームが終わって、これから作画です。

最近、近所に美味しいハード系のパン屋が出来て嬉しいです。

資料だもんね~とパンいっぱい食べてたら、若干体重が増えて戻りません。

(近況)

*しばらくこの記事トップにあげておきますね~。

1

お仕事---

可愛かっこいい♡

2013.09.10 Tuesday01:24

先日、「タイピスト!」を観に行きましたよ~。

案外スポコン、「ロッキー」の‘可愛い‘版!

いくらい徹底して‘可愛い‘んですよね。

マゼンタピンクドレスは、女の子戦闘服

パンフレットまで超可愛い

いっつも思うけど、「可愛い」と「人間くささ」はちょっと仲が悪いです。

人間はなかなか「可愛い」だけじゃ成立しないので、「可愛い」を貫けば貫くほど、

心理を含めその存在の「生々しさ」は、やっぱりどうしても遠くなる。

周りの人たちの反応が、「可愛すぎてスバシイ!大好き!」と「可愛いだけじゃね、、?」との

真っ二つなのが、なんか面白かった。

「かっこいい」と「人間くささ」も若干仲が悪い。

こないだ届いたDVDライアン・ゴズリングが主演じゃないけど準主役のギャング映画です。

基本、ギャング映画は苦手なんですよ。

暴力を楽しむスタンスに迷いがあるので、「わ~~ニヒルでカッコいい!!」になかなか酔いきれないんですが。。

その点これは、「ザ・エンターテインメント」!勧善懲悪ストレート感傷に浸る暇がない。

「アイツとアイツが絶対裏切る!」と思ったら、裏切らない。

ドンパチやられても痛くない。

人が死んでも悲しくない。

美女にはしっかり騎士が現れる。

ツッコミどころは多いけど、爽快で華やかで楽しかった。

スーツ姿のライアン・ゴズリングをひたすら堪能する映画です。(個人的に)

巷には

「すっごくカッコ良いけど愛せるわけじゃない」とか

「カッコ悪いけど憎ったらしいけどなんかもう好きなんだけど!」とか

一筋縄じゃいかない感情がわんさか溢れているので、物語の中で「素敵なシンプル」を味わうのは、

癒しだな~。

何度か言ってますけど、ライアン・ゴズリングが大好きで。

いつまでたっても日本で未公開、日本語訳のDVDも未発売の映画

HALF NELSON」輸入盤DVDをこないだ勢い余って買ってしまいました。

PAL-UKって日本プレイヤー再生できないんですね。

アホなので知らなかったです。。。

詳しい人に教えてもらって、なんとかPCで視聴。

こちらの映画のゴズリングは、「カッコいいとこもあるけど情けなくてダメ過ぎてでも結局憎めない」

そんな感じです。たぶん。なんで「たぶん」かっていうと。。。

私、、、英語聞き取れないんですよ、、、、。

、、、、、、、、、、、、。(買うな)

だれか、日本語訳出してください。

ねがいします。

1

本・映画---

小学館ビル落書き大会

2013.08.30 Friday03:31

先週末、内部も公開されてましたね。

  

スピリッツ編集部のほんの遊び心から始まったお遊び企画落書き大会」が、

話題になってニュースになって人が集まって。

いいな~楽しそうだな~私も先生方の絵を生で観てみたいな~♪なんてフワフワ思っていたら、、、

22日夜に、作家限定内覧会&追加の落書き大会が開催されました!

(すでに古い話題なっちゃっててゴメンナサイ。)

新人さんからベテラン先生方まで100人近く(?たぶん)夜のオバQビルに集結しまして、

もはや空調もきかなくなっちゃったロビーと地下廊下にひしめき合って汗をダラダラかきながら、

でも皆さんほんと子供のような笑顔ケラケラにこにこ笑いながら、思い思いの落書き

没頭されてました。

「豪華」だとか「贅沢」だとか「えっこの壁とドア持って帰ってうちの仕事場に設置したい、、!!」

とか、もちろん色々色々色々あるんですけど、、。

一番胸にグッときたのは、「空気感」です。

スゴイ先生方と同じ空間にいさせて貰っておいて、ショボイ事言っちゃいますけど、、、

まるで「学園祭」の空気感

原稿料」とか「著作権」とか、無関係だった頃の。

子供の頃、ノート落書きばっかしてたのに、「仕事」になったとたん落書きしなくなっちゃったな~、

とか、ふと思っちゃう感じの、そんな空気が充満してました。

私は笑っちゃうくらい絵が下手過ぎて、こういう場でなんの役にも立たないんですけど、

単純に、この空間体感できたことが、ものすごーく嬉しくてめちゃくちゃ楽しかった!!

やー、こんなテンション上がったの久しぶりですよ、ほんとに。

ケラケラ笑い過ぎてほっぺた痛かった。

私がデビューした頃は「ベツコミ編集部」も、この本社ビルに入っておりまして。

当時まだピチピチヨチヨチ頭ん中今よりさらにお花畑だった私は、初めてこのビルに足を踏み入れた時、、、

なんてゆーか「社会見学に来たお嬢ちゃん状態」でした。

「わ~でっかい会社だ!!」「わ~入館証とか渡されちゃった!!」みたいな。

編集部フロアは、今でも思うけど、ちょっと職員室」みたい。

毎日通われてる編集さん&社員の方々とは比べ物になりませんが、それでもやっぱり

色んな思い出がありますよ。

小学館本社ビル、お疲れさま&どうもありがとう

新社屋、3年後か。長いな~。あっと言う間かな。

1

お仕事---

はなび2013

2013.08.06 Tuesday23:08

原稿終わったので、あちこち花火大会に行ってきましたよ~。

長岡花火 綺麗でしょ~。

上は友人が良いカメラで撮った写真です。

私も良いカメラ欲しいけど、メカ音痴なので使いこなせる気がしなくてまだ買えてない。

友人のご実家所有のマンション屋上からみせて貰えるのです。

特等席!

長岡名物?お醤油味のお赤飯がちょう美味しい

あと、「ぽっぽ焼き」。黒糖の、、細長いかすていら的なモノ?ちょっと八ッ橋っぽい味がします。

こういうほのかな甘さの小麦粉お菓子が私は好きで好きで。

なかなか巡り会えなくて困ってたら、友人の彼氏チャリであちこち屋台をめぐって

探して買って来てくれました。男前!!

 

あとは、純喫茶風な店で久々にティーフロートとか珈琲フロートとかクリームソーダとか。

こういうの、たまに食べたくなるなる。

長岡の後は江戸川直行

 

基本、爆発系が多い(笑)

至近距離で観過ぎてるせいか、迫力あり過ぎで毎度ゲラゲラ笑ってしまう。

音楽に合わせて花火が打ちあがるんですけど、「北の国から」がサンバ調にアレンジしてあってゲラゲラ

さだまさしはこのアレンジ許可するの?」「いや、しそうだよね。なんとなく(てきとう)」とか

言いながら、ゲラゲラ。あ~~今年も楽しかった!

今年、久々に新調した浴衣の柄があまりかわいいのでさらしてしまえ。

バンビですよ、バンビ

洋服バンビはなかなか勇気がなくて背負えないですけど、浴衣モノトーンなら

子供っぽくならないし平気で背負えてしまう。かわいい。見てるだけでニヤニヤする。

着るとそこそこ大人っぽい・・・浴衣マジック

1

日記---

いただきもの

2013.07.24 Wednesday19:50

いただきものハーブ飲料

世の中にはオシャレな飲み物がいっぱいありますねえ。

お水やソーダで薄めて飲むんだって

仕事中、カフェラテばっか飲んじゃうので、体内浄化すべくさっそくゴクゴク。。

先日頂いたばかりのタンブラーです。

頂きものと頂きもので、素敵生活演出

ぜいたく~。ソーダ買ってこよっと。

アシスタントさんお休みの日は、すぐに脱線してしまう。

今描いてる漫画、食べものが沢山出てくるので 作画にいつもよりずっと

時間がかかっちゃうんですよ。

下絵終わってからアシスタントさんに入って貰うと もう間に合わないので、

下絵やりながらペン入れやりながらアシスタントさんに指示出しながら

作業を続けてるわけですが。。つまり頭ん中とっ散らかってます

休憩したら仕事しなきゃ。

明日アシスタントさんにサボってたのがバレる。

1

日記---

100万部☆

2013.07.16 Tuesday00:23

Piece」の100万部超えのお祝い会をして頂きましたよ~♪

年末に超えてたらしいんですけど、色々有難いことに祝い事が重なってバタバタしてたので、

先週ゆっくりと。

北京ダックをごちそうして頂いたのですが・・・

ダックに「ピース」の文字が・・!!!

若干、血が滴ったように見えなくも?ないですが?(笑)、水飴で書いてあるそうです。

すごい!ピースダック!!

担当さんから、素敵なタンブラーや・・

 

お花もいただいてしまいました。。

左のオレンジ薔薇はプリザーブドで、ついこないだまで担当してくださってた編集さんが

「芦原さんのイメージに合わせて作りました」と、プレゼントしてくださいました。

オレンジ大好きなので、もの凄くうれしい。

月餅は、「Piece」初期の担当さんからです

この仕事をしてると、時々ふつうじゃ考えられないような豪華なおもてなしをして頂く事があって、

楽しい事も美味しい事も大好きなので、もの凄くもの凄くものすごーく嬉しくて

私はなんて贅沢な時間を頂いてるんだろうと、毎度毎度新鮮に感動します。

なんで感動するのかっていうと、たぶん未だ慣れてないからです。

とてもフツウの庶民的な家庭で育ったので。

その場その場は100%楽しくて、でも「こんなに沢山色々して頂いても、私何も返せないんじゃ?」

っていう微かな罪悪感も、後からうっすらと。

こういう罪悪感は全く持たない方が良い気もするし、多少は持っておいた方が良い気もするし。

罪悪感の出処を掘り下げてみると、いつも必ず「自信の無さ」なんですよね。

「期待されても何も出ませんよ~」っていう、逃げの防御。

今、そういう漫画を描いてます

相変わらず地味目ですけど、柔らかくて楽しい物語になるといいな、と。

今、仕事しながら食べてるお菓子

プリッツなのに「いちごポッキー」の味がする

プリッツ大好き。ふだんは「ロースト」派。

小麦粉大好き!

1

お仕事---

出てますよ~!

2013.07.01 Monday03:10

Piece10巻、発売中です!

巻末に、ドラマ撮影現場にお邪魔した時の、レポート漫画も載ってますよ~。

Piece」がらみのお仕事は、これでオシマイです。多分。

最後までお付き合い頂いた皆様、ほんとうに有難うございました!

そして・・今月発売の「Cocohana(ココハナ)」に、すでに名前が小っちゃく載ってましたね。

ココハナ11月号(9月28日ごろ発売?)~新シリーズスタートです☆

取りあえず、4号連続で載りますよ。

まだまだ先ですが、がんばってコツコツ描いてますので、チェックしてみてくださいね

ココハナ」は集英社雑誌ですヨ。

20年近く小学館雑誌しか描いて来なかったので、

「えっ?なんで急に集英社小学館喧嘩したの??」とか深読みされそうな気が

しないでもないですが。。

別になんもないですよ。喧嘩とかしてないです(笑)

小学館さんとも、勿論今後もお仕事させて頂く予定ですよ~。

小学館専属契約存在しないので、デビューしてからずっと、実は「フリー」なのでした。

単行本ごとの出版契約は、勿論その都度してます。)

何の保障もない、毎日が綱渡り状態のこんな仕事を選んじゃって私ったら大丈夫かしら??なんて

思いながら漫画を描いてきたけれど・・気が付けば時代の方が変わってきちゃって、

今や本当に「安定」した仕事なんて思いつかないですね。

進化なのか退化なのかはよく分かんないですけど、「変わっていくこと」は、個人的に、ワクワクする。

長生きするつもりなので(笑)

仕事以外も色々試せたらいいな。

2024-03-20

anond:20240320093951

海外旅行好きの女性って何か特徴ってあるのかな。

そういえば旅行好きにしばしばみられる行動として、訪問場所の事前チェックがある、とふと思った。

国内海外わずだし、男女問わずだけど。

旅行に行く前の準備行為として、絶対に逃すべきではない場所食べ物を入念にチェックする。

現地でセルフィを撮って、インスタなどSNSで送る、という行動がみられる。

最近では、インバウンド来日する外国人にとてもよくみられる光景だ。

映え写真をとっては、憧れのいかにもNIPPON!な光景に興奮して即座にSNSで送る。

旅行好きの人たちにみられるこれらの行動は、スタンプラリーとほぼ同じ意味を持つ。

日常との差異体験やよその世界ちょっとだけ繋がったりできたことの証明自己顕示が欲しいのだ。

その意味で、他の人のインスタと同じ構図で撮影することが現地に到達したこと証明するうえでとても重要

このような形で消費される、「日常では手に入らない新しい体験」は、要するに、「ごっこ」であり、エコツアーにしてもアグリツーリズムにしても何しても、

現地との関係性を一瞬だけ体感できる、という意味で、旅行者が憧れていた「日常との差異」や「関係性」を消費する行動なんだろうな。

さて、それが近年の傾向なのか?というと恐らくそうではなく、これは、かつての絵葉書を送るというスタイルから変化した形で、

東海道五十三次時代からそうであっただろうし、男女にも差がなく、古今東西それほど大きな違いはなさそうだ。

日常との差異を消費し、疑似的な関係性に癒されるというのは、昔からあったのだろう。

ところで、僕は男性で、わりと旅行好きというか、仕事柄、年がら年中、スーツケースをころがしている。

そんな男性立場からみて、女性のほうが傾向として強く、逆に男性に弱いことでひとつだけ思い当たることがある。

それは、旅先で一時的体験する関係性を、その後も持続させようとする傾向だ。

旅先で知り合った人とその後も連絡を取り合ったりとする傾向は女性のほうが強い気がする。


「おもいでぽろぽろ」というジブリ高畑勲監督映画(1991)がある。

都会育ちのOL女性田舎暮らしに憧れる、というところからスタートするこの物語は、農家体験をしてゆくうちに気持ちが変化し、

最終的に田舎暮らし決断するところで終わる。

この映画場合、旅先の地に女性を迎え入れる男性やその家族という存在があるが、

いろいろふりかえってみると、必ずしも現地にそのような迎え入れるひとや団体がなくとも、旅先で憧れた現地に、そのまま飛び込んでいく女性というのをしばしばみてきた。

アジアアフリカ中南米で。かつて、「なんでこんなところに日本人」という世界の片隅で暮らす日本人を紹介するテレビ番組があったが、その番組で紹介しているのも、若い女性の活動が目立っていたように思う。

「男女差」という視点で、いろいろ参考情報をみていくと、例えば

海外留学の男女比も女性のほうが10ポイントくらい高いのだそうだ。

また、男女管理職別で見ると、男性は自社内のキャリアアップ意向が高いのに対し、女性男性よりも転職でのキャリアアップ意向が高いのだという。

男性女性よりも保守的で、外に関心がない、という傾向はそこから見て取れるのだが、

だが!しかし、、、、

果たして、そんなふうに男女差を単純に断じていいのか?とも思う。

それでも確証はないけれども、これらの数字が出ている以上は、それにむすびつく何かしら男女差のような背景はありそうだ。

まずは、男女共同が叫ばれつつも今をもって日本男性社会であるという事実から出発してちょっと考えてみる。

突飛な発想かもしれないけど、1970年代初めごろの歌謡曲で「瀬戸の花嫁」という歌を思い出した。

瀬戸内海小島へ嫁が嫁ぐ様・心情と、新生活への決意が歌われている。

あなたの島へ お嫁にゆくの 若いと誰もが 心配するけれど 愛があるから 大丈夫なの」

当時、女性が他の家に嫁ぐということは、程度の差こそあれ、この歌が表現しているように、

ホームからアウェイに飛び出してゆくことであり、その後一生アウェイで暮らす覚悟必要だった。

ドラマおしん」(1983年)も思い出す。朝の連ドラとしては異例の一年間の長編ドラマとなった「おしん」。

そこでは、さらもっと幼少のころから嫁ぎ先へとひたすらアウェイ過酷人生が描かれ、しまいには終戦時に夫が自殺し、どん底な半生が半年くらい描かれている。物語の後半では、敗戦後、残された子供を抱えて女手ひとつ小売店を立ちあげ、自立してゆき、やがて息子へ引き継いでゆく姿が描かれ、多くの女性共感を呼んだ作品だった。

孫までいるおばあちゃんとなったおしんだったが、このドラマは、事業を引き継いだ息子が無謀な事業拡大を始めたことで経営リスクに直面し、育て方を間違えたと自信を喪失したおしんが、過去を振り返るために原点である山形への旅に出るというシーンから始まっている。一年近いドラマの終盤300話くらいから、その伏線を回収し始めるという、息の長いドラマで、橋田壽賀子、すげえという感じしかない。

アウェイ世界でたくましく生き抜くおしんとは対照的に、登場する男性はどいつもこいつもダメな男ばかり、というのも印象に残った。(補記:特におしんの夫は軍組織に尽くし、結果として多くの命を亡くした責任を感じて自殺したという筋書きだが、拠り所となる国家、軍などのホームベース敗戦により瓦解したことのショックが実際のところの引き金だろう。)

「嫁ぎ」に象徴されるように、簡単に引き返せないような事柄に身を投じるエネルギー、勇敢さ、芯の強さは、男性社会のなかで女性文化的に育まれものなのかもしれない。

昨今では、結婚就職になぞらえる向きもあるけれど、かつての日本社会はいったん他の家、姑の支配下に入ったら最後、そんなに生易しい現実ではなかったはずだ。

男性は芯がないくせに保守的で臆病だ。外の世界渡り歩いていて、仮に失敗してもギリギリホームグラウンドにもどってこれる、みたいに何か安全弁のようなもの男性社会のものが仕組みとしてもっていた。だからその範囲しか外に出歩かないのだ。ふるさと家業を継ぐなんて選択肢が30代くらいの人生の岐路に用意されているとかね。

一方、女性は嫁ぐにしても出戻るにしても自分の居場所を確保するには厳しい世界

「嫁ぐ」という習慣、因習宿命からまれた、抑圧されてきた女性の生きるエネルギーが、むしろ社会を変える力になってゆく。

これはなかなかパラドックスだと思った。

翻って、旅行好きの女性について思うことは、ホームグラウンドからアウェイ世界に飛び込むという意味

かつての日本によくみられた嫁ぐという宿命と旅は似たところがある。嫁ぐ行為が違うのは、それが片道切符であり、二度と戻れない覚悟必要だということだ。

若い女性にとって、日常空間から飛び出す、という旅行体験は、やがては「嫁ぐ」という運命現実世界で待ち構えていた時代には、疑似的に自分覚悟能力を試す場としてより大きな意味があったかもしれない。

嫁ぎ先である日本社会日本人男性漠然失望している場合希望がもてなければ、いずれにしてもアウェイ世界で生きる宿命ならば、

いっそのこと、旅先の現地でとどまって残りの人生を過ごすことも選択肢としてはあり、くらいの感覚深層心理にあるのではないか妄想する。

一方で、男性のほうは、ホームグラウンドである故郷というもの概念として存在していた時代は、旅というのは、違った意味を持っていたと思う。都市に何世代も定着した人口が急増したここ四半世紀より前の20世紀の話だ。

かまやつひろしの歌で「どうにかなるさ」というフォークソングがある。

「見慣れた街の明り 行くなと呼ぶ」

この世界観は、瀬戸の花嫁のようなアウェイ世界で生きる覚悟は感じられない。アウェイでもどうにかなると思っているのだ。

なおかつ、ホームグラウンドを出て行ってもなお、ホームからかい視線旅人である自分に向け続けてくれていると信じているのであり、「男はつらいよ」のフーテン寅さんとほぼ同じ世界観だ。ボヘミアンを気取って出て行っても、いざとなったらただいまといって帰れる場所がある。

そういえば、寅さん映画も、旅先での関係性を持続できないということがひとつの大きなテーマになっていることに気がついた。


民俗学者宮本常一は、故郷を捨てて放浪する旅人考察した文章のなかで、そうした旅人

地元を去って放浪した末に、やがてひょっこりと故郷に戻ってきて、旅先で得た経験や新しい知識を広め、地域活性化寄与する機能果たしていたことを、

世間師という言葉表現した。フーテン寅さんのことを考えていたら、そんなことも思い出した。

世間師というのは、故郷側の人間が出戻りの人間に対して名付けた呼び名で、一種の敬意が込められている。

嫁ぐということが待ち構えておらず、ゆくゆくは地域社会リーダーシップをとっていかなければならない男性潜在的意識として、旅は武者修行であったり、広く見聞を広め、世の中の解像度を上げるための行為だったのかもしれない。会社組織が全国各地の赴任経験を重視しているのも同じ価値観といえる。

かつて東南アジアへのセックスツアーなどがあったように、赴任先、旅先で恥をかき捨てるのも主に男性だ。

男の旅というのは、ちまちましたもの火遊びのようなもの。家から離れて外の空気を吸いたいというものだ。近所のスナックだったり、家庭が壊れないようにという不安があるからまり大きなことはできないが、脇が甘いから夫が捨てたラブホテルマッチを妻がゴミ箱から発見してしまう。やまだ紫の「しんきらり」という漫画では、そんな情景が描かれていたのを思い出した。

しかし、この四半世紀、女性社会進出や、結婚観は大きく様変わりし、嫁ぐということを前提としない将来像を女性模索する時代になった。

テレビドラマも、90年代以降、女性社会進出を反映して、トレンディドラマ代表されるように、キャリアウーマンがオシャレなレストラン食事する、みたいなシーンが増えた。

東京ラブストリーとか。憧れのロールモデルが描かれるようになったということだ。ドラマ世界にあこがれる、ということが90年代まではあり得た。

しかし、現実女性社会的地位はどうだったかというと、総合職課長以上に登れるのは一握りで、相変わらず賃金格差があり、お茶くみやらと男性社会における旧態依然とした女性役割押し付けられていたのが現実だ。その現実90年代ドラマショムニ」でよく表現されていたように思う。

しかし、さら時代は変わって、憧れの東京に向かって、急速に人が流入しつづける時代は終わりつつあり、受け入れるキャパもなくなってきた。「おもいでぽろぽろ」の主人公少女時代1970年代)は、都会の夏休みラジオ体操に二人しか参加していないほど、ふるさと田舎そもそも持たない世帯が少なかった。今では想像もできない光景だ。

中長期的には東京一極集中トレンドは変わらないものの、それは不動産価格トレンドに連動したもので近隣県から流入が中心。一方で、田舎というベースをもち帰省必要な人というのは減っているのではないか首都圏の人は首都圏世代を重ねるし、地方の人は地方価値見出し仕事をみつけ、結婚し、次世代を育てる、という人口流動の安定期になってきたようにも思う。帰省という形でつながっていた地方ふるさとホーム)との関係が途切れてきているといってもいい。

そうなると、都会の人間地方に見出す価値というのものというのは、失われた関係性そのものに重きがおかれるようになるのは自然なことだ。

その結果、その後に続くドラマの傾向としてみても、(都会で活躍するキャリア女性理想像ではなく、もっと実態に即した現実を映し出す、自分探しのようなドラマが増えていったように思う。

一昨年のドラマファーストペンギン」とか「ユニコーンに乗って」なども、スタートアップ企業テーマ女性自画像模索した作品で、近年の傾向を象徴しているように思えた。

ファーストペンギン」のように地方移住テーマにした作品は、アウェイ環境女性ポテンシャルを試そうとするという意味では、「嫁ぎモデル」の延長線上にあるような気もするが、都会との関係性が交錯しながら物語が進むところに、考えるヒントを与えてくれるドラマではあった。


そんなことをおもった。そもそも旅行の話からはかなりズレてしまったけれど、女性が旅に何を見出しているのか、というのは女性人生観ということと絡めて考えてみると、興味深いテーマだとは思う。

とりとめもないメモです。

補記

上記の書きなぐりをAIが次のように要約したので感心した。ここまで断言できないからゴチャゴチャ書いてたのに。

旅行好きの女性の特徴と男女差

旅行好きの人々は、事前に訪問地の情報をチェックし、SNSでの共有を楽しむ傾向がある。これは、日常からの脱却と、新しい体験への憧れを表している。特に女性は、旅先での関係性を持続させることに価値を見出すことが多いようだ。

歴史的に見ても、男女間で旅行に対するアプローチに大きな違いはないものの、女性はより積極的に新しい環境文化に飛び込む傾向があると言える。これは、社会的な役割や期待に対する反応として、女性自己実現のために旅行を利用していることを示唆している。

一方で、男性はより保守的で、旅行を通じて得た経験故郷に持ち帰り、地域社会に貢献する傾向がある。これは、男性社会的なリーダーシップを担う役割を果たすことが期待されているためかもしれない。

故郷と都会の関係性の変化

現代日本では、故郷と都会の間の伝統的な絆が薄れつつある。かつては、人々は故郷を離れて都会で働き、定期的に帰省することで地方とのつながりを保っていた。しかし、今では都会で生まれ育った世代が増え、地方への帰属意識が低下している。これにより、都会の人々が地方に求める価値は、失われつつある関係性そのものになっている。

この変化は、地方と都会の間の人口流動の安定化を示しており、それぞれの地域価値見出し生活を築く傾向が強まっている。結果として、地方への憧れや関係性の再構築は、新たな形での自己探求や社会的な動きに影響を与えている。これは、女性旅行を通じて自己実現自己探求を行う動機に影響を与えていると考えられる。

旅行は、日常から一時的な脱却を提供し、新しい環境文化に触れる機会を与える。特に女性にとっては、旅行自分の居場所を見つける手段となり、故郷とは異なるアイデンティティを探求するプラットフォームになることがある。

2024-02-22

anond:20240222101410

そらそうよ、『自衛隊はいろう』っちゅうフォークソング意味を当の自衛隊幹部世代が「なんて良い歌だ!正式採用したい」ていう世の中やから

2023-12-03

anond:20231203171347

あっくん伝説

・「阿Q正伝」に自分のことが書いてあった

・あらゆるフォークソング戦争自分のことを糾弾していた

・鋭角の坂を滑ったことがある

地主

2023-11-03

今どきの自称弱者男性弱者になる努力が足りなすぎる

anond:20231103102823

いやあ、ずっと前からあったよ弱者自慢。

というか、俺も20年前の時点で「これから弱者路線だ」と完全に見定めていた。

10年以上前の俺はその路線意識してネットで振る舞ってたし、実際、そういう売り方でバズる人もいた。

はてなの初期アイドルコンビニ店長ね。

店長のはルーツがだいたいわかる。文芸的な語りの路線で弱さアピールしてた。

まり太宰とか純文学とかフォークソング神田川とか。

「強い男になれない僕の姿を見て、これこそが現実、これこそが真実」ってやつね。

ちなみに俺は学がなかったので、そういう文芸路線は出来なかったし、大嫌いだった。

それもあったので、店長弱者アピールをするたびに俺は一方的攻撃した。

 

さておき、自分弱者になるにあたり、本当の弱者とはなんだろうと考えに考えた。

そこで辿り着いたのは

 

ネットワークでつながる領域の真の弱者、それは友達がいないこと、仲間がいないことである

 

だった。

仲間がいないアピールはどうすればいいか

まず頼りになるバックボーンを持たないこと。

共同体宗教精神的に依存したら弱者とはいえない。

有名人アイドル熱狂するのも仲間を作ることに等しい。

しか精神依存先、依拠先がないのは大変だ。

なのでギャルゲー女の子に甘えた。

甘えると言っても、ファンコミュニティに入ってしまうと仲間を作ってしまう。

ギャルゲー女の子であっても人格を見つけて「俺と同じだ」と同化してしまったら仲間を作るのと同じだ。

なので、「ただの絵」としてギャルゲー女の子を見て、その絵にただ縋りつくことにした。

ちなみに、これはけっこうつらい。

 

次にネットコミュニティ上のふるまいで仲間を作らない。

ざっくり言うと、当時のやり方としてはケンカを売ることだった。

ケンカを売る相手は「目上」だった。

俺より有名なやつ、俺より学歴いいやつ、俺より頭いいやつ、「俺より強いやつ」だ。

重要なのは社会的弱者相手にしてたら弱者になれないってことだ。

相手が誰から見ても社会的強者じゃなければ、俺は弱者になれない。

相手被差別相手では弱者になれない。

相対的な弱さが確保されないからだ。

しかしこれが難しい。

ネットバトルは頻繁に発生してたか論陣で殴りこむのは簡単だったが、問題はすぐに「仲間」が発生してしまうことだ。

俺の書き込みに「同意」とかするやつが出てきてしまうのだ。

同意」されたら、俺は仲間がいることになってしまう。

仲間がいたら弱者ではない。

から最大の敵は「俺の意見に賛成するやつ」だった。

なので同意とか書いてくるやつがいたら、そいつを敵認定して攻撃の矛先を向けた。

弱者アピールするためには、常に弱者で居続けるためには、多数派になってはならない。

ということは、周囲の全てに対し攻撃し続けなければ、弱者とはいえない。

 

しかし、そうやって攻撃し続けると、被差別者を攻撃してしまうこともあった。

そうなると弱者としてはなりたたない。

弱さアピール根拠が薄れてしまう。

現実の学のなさや金のなさで勝負しようとすると、途上国の貧民などいくらでも下がいる以上、ネットでのふるまいでしか弱者になれない。

そして当然だが、大前提として仲間を作ってはいけないので根本的にSNS的なネットと相性が悪い。

SNSが未熟だったころは「友達いない」と言い張れたが、SNSだと「フォロワーいるじゃん」となってしまう。

弱者路線は正解だった(現にいま、こうして流行している)が、限界も見えていた。

体力的にも友達を減らす方向性は大変だ。

現にいま、ほぼ話す友達は誰もいなくなったが、それなりにつらい。

 

という感じで、弱者アピールは、昔からあった。

しかし今どきの自称弱者男性は、弱者男性としては全く弱くないと思う。

なにしろ仲間を作りすぎである

徒党を組んだ弱者など、弱者ではない。

SNSで「つながりたい」と言いつつ弱者アピールするのは、弱者でいる気が全然ないとしか思えない。

もうちょっと弱者になる努力すべきだと思う。

2023-11-01

ゆずってもしかしてもうフォークソング要素の欠片も無い曲しか出てない?

ゆず一家ゆずえん買ってそれ以降全く追ってなかったんだけど誰か教えてくれ

2023-10-05

anond:20231004113429

オメーはいくつなのかまず書け。

その上で、甥っ子との年代差を加味して、80sなり70sなりのポップスランキングを聞いてどう思うか書け。

ポップス時代の鏡だから、古いと感じてなかったらむしろ異常。

個人的はそう思わせてくれるグループサイモンとガーファンクルメロディハーモニーの点ではいい線を行くんだけど、フォークソングというパッケージ流行りすぎていたため、どうしても古臭く感じる。

anond:20231005015248

中年だけど好き・楽しい・心地よいと感じる理由は、十代の時にトランスダンスミュージックが好きで聞きまくっていたからか

そう言えば年取っても祖父母が聞いていた演歌や親が聞いていたフォークソングを好きになったりしないな

2023-05-13

anond:20230513215800

前の息継ぎの時に次の歌詞言ってくれるくらいがいいよな(フォークソングの夕べかよ)

2023-04-09

[] そのろっぴゃくにじゅうなな

トーマーッス

 

日曜作業お疲れ様です。

本日イースター日本においては大仏の日、佐官の日、反核燃の日、フォークソングの日となっております

イースターエッグというのがありますが、アレにもいろいろ種類があるらしくゲームとかで使われるタイプイースターエッグって卵探し、エッグハントの方なんですね。

卵をぶつけ合ったり、赤い卵を送ったり、卵を食べなかったり、一重にイースターエッグと言ってもいろんなことをするらしいです。

沢山の意味合いがあるようですが、一つのことに縛られすぎないようにやっていきたいところですね。

無理矢理に終わらせます

 

ということで本日は【柔軟な思考いか】でいきたいと思います

柔軟な思考いか!柔軟な思考ヨシ!

 

それでは今日も一日、ご安全に!

2022-10-13

なぜ日本では偽物の教会結婚式をするの?と聞かれたら答えられるようにしておこう

外国から言われてみれば奇妙な日本結婚式

アメリカ人友達「偽物の教会で、お葬式の曲が流れる不思議結婚式に出たのよ」「それ、日本標準的結婚式です…」

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1956479

これはつまりブライダル業界結婚式」だが、なんでこうなったのか?。

 

イエから逃避行

今主流のこういう結婚式の始まり1970年代なんだが、その元は60年代にある。

日本のイエ制度明治に出来たようなもんだが(武家を除く)、昭和初期には堅固なものとなり、更に国家天皇がイエに擬製されて人間はそこから逃れる術はほぼ無かった。ゲマインシャフト国家有機体論の合体だ。

戦争に負けるとおせっかい焼きのアメリカ自由の形だけを作って置いていった。国家権力だけは縛ったからあとは勝手に使うがよいと。

それで戦後時代下り生活レベルが向上すると段々と生活人生上の自由が増大化していった。

 

イエというのは家督であり、継げるのは長男一人だけだ。しかしその他の女子次男以下も生き方制限された。

長男は適齢期になると親が勝手に縁談をまとめて「あの家の娘と一緒になれ」。断った場合勘当されて死ねと言われる。

次男以下は中学尋常小学校)を出ると「小僧」の勤め先を親が決めてくるので、そこに入る。小僧っていうのは商家に住込みの店員見習いだ。然程の長時間労働ではないが「仕事」ではなくて24時間主人に仕える事が求められる。全人格労働だ。

こういう風習があったので会社勤めが一般化しても昭和中期まで独身者会社の寮に住込みが基本だった。勿論集団生活で雑居だ。プライバシーかいう事を気にする者はアメリカかぶれの不良である

女子妙齢になるとやはり親が勝手に嫁ぐ先を決める。断るのはアメリカかぶれの不良であるそもそも断ると生きていく術が無い。本人が何とかなっても家族村八分になる。

商家に女版小僧として働くというケースもあった。勿論住込みの全人格労働だ。これも妙齢になると主人が見合い相手を見つけてくるので恋愛期間なく結婚せねばならない。

 

都会と田舎の落差と中島みゆきの『ファイト

戦後まれ団塊世代が成人する60年代末になると都会ではそういう古いイエに縛られない核家族が増え、子供用個室が出来たりもした。

でもそれは都会の話で、田舎の方ではまだ古いイエに縛られたままの人間が多かったのだ。

例えば中島みゆきの『ファイト』は1982年の歌だが、「薄情もんが田舎の町に砂かけんのか、出てくならお前の身内住めんようにしちゃる」と言われて長距離切符燃やそうとしたが出来なかった。東京行の文字が滲んだ切符をまだ持ってる、っていう節がある。

なんでこんなキツイ歌詞を考えつくの…と思うがこれは中島みゆき深夜ラジオに送られて来たリスナーハガキの内容を切り貼りした歌詞なんである

まり1970年代末~1980年代頭にもこういう思いをした人は居たという事だ。

「ファイト」の語感だけで元気を振るう歌だと思っていると衝撃を受ける事と思う。苦難や挫折が生々しいのだ。

 

それで団塊世代は色々な方法田舎因習から逃れようとした。

勉強を頑張って東京大学に進む事が出来るように先生に親を説得してもらう(余計な勉強なんかして更に大学に進もうなんて親不孝のアメリカかぶれの不良である)。

集団就職に参加する。

一度商家に入り、数年奉仕し18or20歳年齢制限クリアして暇を貰い、水商売に入る(増田の親のパターン。単に不良である)。

 

ロマンチックラブイデオロギー

そういう状況だったから古い世間では自由恋愛=不良であった。それは流行恋愛歌に乗せられて人の道を踏み外すアメリカかぶれの不良である

一方、若者からすれば自由恋愛とは誰と恋愛してもいいよという状態の事だけじゃなくて因習から逃れる解放テーゼだ。

人は好きな人と結ばれる権利がある。それを称揚すべきであるロマンチックラブイデオロギーだ。

そういう訳で沢山のフォークソング自由恋愛称揚されるようになった。1960年代には社会への異議申し立てという歌詞が多かったのが、70年代になると安保闘争挫折相俟って現状肯定恋愛称揚などのポジティブ系にシフトしていく。

 

有名なのが吉田拓郎の『結婚しようよ』1972年で、僕の髪が伸びたらチャペル結婚式を挙げよう、というもの

チャペルキリスト教会礼拝場の事なのだが、実際に多く使われるのはミッション大学礼拝場だ。要するに学生結婚したいねという欲求惹起する歌だ。

もう一つ有名で披露宴でも使われるのがチェリッシュの『てんとうむしのサンバ』(1973年)で、夢の国の森の小さな教会結婚式を挙げました、という歌詞

 

こういう曲のヒットにより「小さなキリスト教会での挙式」というのが憧れとなり、実際にミッション大学併設の教会での挙式が多く行われた。因みに式の前に洗礼を行って形だけでも「キリスト教者」になっておく。

ただ、ミッション校の教会は限られていてパイが少ないし両方の親族が沢山来たら礼拝堂に入らない。

でもそれがまた「イエvs.イエ」の結婚式へのアンチテーゼとして働いた訳だ。

 

なんでキリスト教会なの?と言えば、それは第一西欧への憧れであり、第二に「日本古来の神式仏式でないから」だ。神式仏式にはイエの因習表象をまとっていた。

今は厳かな神式も人気で特に鎌倉鶴岡八幡宮の舞殿で行われる神前式は人気だ。これには団塊/全共闘の残した軽いノリへのアンチテーゼ権威的なものを好むというテイストもあるだろう。

でも今の神前式を選ぶのと60年代の仏/神前式意味が違うのだ。現代のは一度因習との結びつきが嫌われて廃れ死んだ後に、「博物館入り」して個人にとって安全になったものだ。安全になったので「自由意思で選択」しているのである

 

花嫁夜汽車に乗ってとついでいくの」という『花嫁』(はしだのりひことクライマックス 1971年)なんか歌詞をよく確認してみたら駆け落ちなのな。こいつを披露宴で掛けるのはヤバそうだ。

 

それ以前の結婚式はどうだったのか

それ以前の結婚式仏式/神前とあったが、特に都市部だと著名な特徴があった。

それは「祝言(しゅうげん)として能の演目高砂』の一節の謡いを仲人がやる」という事。俗にいう「高砂や~」である

https://www.youtube.com/watch?v=Zm1Se2fRnvU

これをこの調子仲人が謡う。これは都市部では必ずやる。絶対にやる。だから仲人はこの祝言を暗記して慣れない能の謡い方を練習した。それを笑った落語もある。「高砂や~」って練習してる時に「とうふ~」と豆腐売りが来ちゃって混じって覚えちゃうのな。

これは恐らく江戸時代後期には一般化していたと考えられるが、廃れた時期ははっきりしてて団塊世代の適齢期だ。

 

老松という地名

ちょっと脱線だが老松町という地名があったり地名変更で無くなったが祭り町内会名や祭り神輿山車の提灯なんかで出てきたりする。

それらは長寿を願った年寄臭い地名に見えるかも知れない。

でも昔は結婚式では「必ず」高砂祝言を謡ったのだ。『高砂』の内容とは、神主兵庫県高砂で老女老男に出会い、我らは片や高砂の、片や大阪市住之江区住吉大社老松だと言われる。小舟に乗って去った老夫婦の後を追って船で住吉に向かうと、住吉明神が神々しい舞を見せた、というものだ。

まぁ今は埋め立てで遥か内陸になってしまって阪堺電軌じゃないと行けませんがね…。

この「老松」なのですよ。昔は結婚式で必ず仲人高砂を謡った。故に門出の歌なのですな。

関東大震災下町が壊滅すると多くの人が板橋区とか池袋世田谷杉並などの郊外に移り住んだ。すると農村人口が増えて村から町になり区画も分割される。そこでめでたい瑞祥地名として新婚の門出と長寿と願って老松町というのが増えた。

でもその後字面年寄臭いって事で消えてしまった。『高砂』が廃れた現在から見るとやっぱ年寄臭く見えるけど、それは習俗が途絶えて常識が消えたせいなんでありますな。

団塊結婚式に戦中戦前派は大憤慨

会場が教会だったり披露宴フォークソングとか歌うし高砂やはやらないしで、この新しい結婚式保守的な人らは憤慨していた。

どのくらいかというと、わざわざ入試問題に新型披露宴批判したり、親戚のオヤジマイクを渡されてフォークソング披露宴への憤懣ぶちまける説教演説したのを現代文の問題で出したりするくらい。そんなのを入試に出すなよ。過去問としてアーカイブされて10年以上参照されるんだぞ。

 

定着と業界

しか芸能人などが次々とキリスト教式で挙式するようになる。するとこれは大きな需要であるからブライダル業界」が立ち上がり、洗礼とかがない宗教的に気軽なキリスト教結婚式提供するようになったのだ。それまでは互助会のような組織が主だった。

ホテルなどでの挙式よりは断然安い。しか教会での式よりは断然高い。

 

から団塊のイエへの抵抗から始まったブームが大きくなって70年代中頃に業界化し、80年代には完全に一般化してこっちが主流になったのである。だが80年代には色々行き過ぎて珍妙な式が行われており、それでまた年配者の顰蹙を買ったようだ。ハイジみたいなブランコ新郎新婦が登場とかラブソングカラオケ熱唱とか色々おかしい。

 

から「なんで偽物の教会でやるの?」と聞かれたら「それが昔は近代的な解放だったんだよ」「その意味社会から消えても形式業界がそのままになってるんだよ」「貴方の国の若い人らもハングルひらがなを混ぜて書く事があるけど、それも同じ抑圧からサブカルチャー解放意味があるんじゃないの」と言えばよい。

 

それとは別にやっぱあの形式結婚式にはダサさを感じるし、偽物の教会中途半端教会建築への理解の少なさが出ちゃってる。標準的形式の練り直しはすべき時期かもしんない。

2022-08-04

続・最近買って読んだBL

anond:20220803085802 の続き。

『あした愛かもしれない』(山下街)


あらすじ

 大学1年生の凪(なぎ)は、アパートの隣人でフォークソング部の先輩・夕(ゆう)に片想い中。飲み会で酔い過ぎると眠ってしまう夕を送り届ける役を、部屋が隣同士ということで凪は請け負っているが、実はその際に朝までこっそり夕に添い寝をしている、という秘密があった。

 イケメンで人あたりのよい夕はとてもモテる。そんな彼への恋心など不毛だとして、凪は自分の想いを押し隠しつつ、部活の先輩後輩関係として夕との仲間を深めていくが……。

増田感想

 某BLレビューサイトで何故かとても人気のある作品普段私は、登場人物の顔が見分けのつかない系の漫画にはあまり手を出さないんだけど、期間限定でお安くなっていたので買ってみた。

 思ったよりかなり良かった。先輩後輩の関係のまま、徐々に仲良くなっていって、ちょっとしたアクシデントがあって、好きなのがバレて恋人同士になる、という過程が丁寧に描かれている。

 タイトルがやけに思わせぶりだけど、内容としては「ずっと愛している」状態なので、タイトル詐欺かも。

 エロ描写セックスのシーンはあれども極少というかほぼない。大学生同士のカプとはいえ大人恋愛から、そりゃセックスをすることはあるにしてもそのシーンをガチで描く必要まではあるかっていうとまあ別にないので、これくらいで丁度いいよねーと思った。

 最初から最後まで初恋のふわっふわな感じが貫かれており、とても幸せ世界だった……フゥ。

『きみが終着駅』(ロッキー

 大学生の沙樹(さき)は、飲み会の後に間違えてゲイバーに入ってしまった。そこで会社員風の男・幸村(こうむら)に声をかけられ、名刺をもらう。沙樹はノンケなので当然幸村とどうにかなるつもりはないのだが、もしいい人だったらゲイの友人に紹介してやるかくらいのノリで幸村と会い、一緒に食事をするようになる。

 服装や振る舞いなど、どこにも隙のない幸村に対して、徐々に興味が湧いてきた沙樹だったが……。

増田感想

 『86万円の初恋』が良かったので作家買い。『86万円の―』もだが、この『きみが終着駅』も変人観察日記っぽい趣きがある。なんかこう、変な人をちょっと冷めた目で意地悪く分析的に見るというのが、作者の性癖なのかな……。

 淡々としたストーリー運びで、言葉で語るよりは絵で魅せるタイプ作品。劇的な大事件などが起こって超反省して考え方を変えるような話ではなく、じわじわと互いに影響を与え合ってのめり込んでいく感じ。

 本題の沙樹と幸村の話だけでなく、沙樹の姉の駆け落ち話もけっこうよかった。

 初めはやたら高みから幸村を見下していた沙樹がなんやかんやでBLの受けになっているのは、ファンタジーって感じだ。

 エロ修正が入るくらいはあるけど、エロ本になるほどは割合が高くない。

 正直『86万円の初恋』ほどは心に残らないけど、まあまあよかった。

フロムヘブンヘブン』(ほど)

 高校卒業式の日、林は片想い相手藤田に呼び出され、ひた隠しにしていた想いが完全に本人にバレていたことを知った。終わった……と観念した林だったが、その一週間後、地元から遠く離れた町のラブホ藤田セックスすることになった。

 事後、これきりで今度こそ藤田との関係は終わったと林は諦めたが、何故か藤田は当たり前のように次に逢う約束をとりつけようとしてくる。

 天国から地獄へと突き落とされるはずが、天国からまた天国へ……。予想外のご都合展開におののく、林の運命いかに。

増田感想

 ボコられたり脅迫されてもおかしくない展開から、もう既にラブラブカッポーになってしまたかのような急展開にビビる林の心理のわかりみの深さたるや。そんな都合のいい話ってある??? という疑問を次々に木端微塵にしいくように、初々しい付き合いたてのわくわくドキドイベントが起こるので、読者的にもまじかー!? と唖然とせざるを得ないw

 まさか初回でラブホ行っちゃうような奴らがこんなに着々と愛を育んでいくとは思わなかった……。

 萌えイベント目白押しだけど、二人の仲を揺さぶったり引き裂きそうになるような事件はあまり起こらないやさしい世界で、心が癒されるー。


今回のセールでは狙って買った訳でもないのに癒し系作品ばかり入手して、萌え癒しシャワーを浴びて心が洗われた気分だ。

2022-07-19

田舎地獄、都会も地獄

北海道田舎から自分東京大学に行き、一部上場企業就職したが、そこで心を病んで、最近実家に帰ってきた。

今は両親が都合をつけてくれた小さな会社で、半年ほど契約社員として働いている。

流石に自立してるとは言えないものの、子ども部屋おじさんとして生きていける程度の稼ぎを得ることが出来るようにはなった。

会社の人も自分の体調面のことは理解してくれているため、その点でも働きやすく、とても感謝している。

しかし、日々の絶望感がとにかくすごい。

服一つ買おうにも、地元イオンにはなんというかコレといった価格のものがない。

流石に20代後半の男がコレを着るのは…と思うものばかりだ。

趣味だった筋トレをまたやろうにも、ジムなどはなく、地元の老人が占拠してしまってるせいで使いにくい公営体育館しかない。

別の趣味だった音楽に触れようにも、かつてあったライブハウスコロナ実質的廃業をしていて、全く趣味でもないフォークソング系のギターが弾ける程度のバーギリギリでやってる程度。

あげく友達に連絡しようにも、彼らは東京札幌生活しており、小学校中学校で縁が切れてしまった人くらいしか地元には住んでいない。

はじめましてなんか求めてない。

かに、めちゃくちゃになってしまった自分が一人で東京で暮らすのは無茶だった。

それが今実家で暮らすようになったことで生活がなんとか建て直されてる。

社会に出たら趣味や友人なんて言わず淡々と働けというのもわかる。

ただ、職場実家の往復で、関わる人間が全員自分より15歳以上年上のこの空間で、なんとなく噛み合わない会話を続けながら死を待つのは少し酷だと思ってしまう。

きっとこれを読んだ人にこの絶望感は伝わらない。

というかこんなことで絶望している自分のほうがおかしいことも理解してる。

もっと根深い何かが存在していて、それが何か分かればまだマシなのかもしれないけれど、もう一度脳が狂った今の自分にそれは中々難しいようだ。

親には感謝してるし、期待に応えたい。

俺が普通に自立出来ると言って安心させたい。

やっぱりあの日三鷹駅で飛び込めていれば。

そう思いながらクローゼットの中のベルトをどう使うか考えてしま自分は定期的にやってくるんだ。

2022-05-20

平成5年まれが選ぶ平成邦楽BEST50

anond:20220517213328を見て自分もやりたくなったので今更ですがやらせてください。

キリがないので1アーティスト1曲縛りで。

順位付けしようとしたけど結局好きなアーティスト順にしか並べてないことに気づいて発売順に並べることにしました。

1990-1999

あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう / 岡村靖幸 (1990)
MAGIC TOUCH / 山下達郎 (1993)
虹 / 電気グルーヴ (1994)
強い気持ち・強い愛 / 小沢健二 (1995)
心を開いて / ZARD (1996)
I'm proud [full version] / 華原朋美 (1996)
Liar! Liar! / B'z (1997)
明日、春が来たら / 松たか子 (1997)
願い事ひとつだけ / 小松未歩 (1998)
picnic / rumania montevideo (1999)

2000-2006

夏の幻 / GARNET CROW (2000)
Close To Your Heart / 愛内里菜 (2000)
ロージー / aiko (2001)
二人のアカボシ / キンモクセイ (2002)
そうだ!We're ALIVE / モーニング娘。 (2002)
key to my heart / 倉木麻衣 (2002)
あたしンち / 矢野顕子 (2003)
Passion / 宇多田ヒカル (2005)
パーフェクトスター・パーフェクトスタイル / Perfume (2006)
パレード / 平沢進 (2006)

2007-2013

you may crawl / school food punishment (2007)
FREE FREE / 鈴木亜美 joins 中田ヤスタカ (2007)
チャイナディスコティカ / Aira Mitsuki (2008)
the Time is Now / capsule (2008)
Jasper / 木村カエラ (2008)
LOVEずっきゅん / 相対性理論 (2008)
PRECIOUS / MEG (2009)
水玉病 / アーバンギャルド (2009)
Last Love Letter / チャットモンチー (2009)
能動的三分間 / 東京事変 (2009)
それでも言えない YOU&I / 南波志帆 (2009)

2010-2013

2人のストーリー / YUKI (2010)
美ちなる方へ / 神聖かまってちゃん (2010)
PONPONPON -extended mix- / きゃりーぱみゅぱみゅ (2011)
ルーキー / サカナクション (2011)
PERFECT BLUE / Base Ball Bear (2013)
Saturday night to Sunday morning / Shiggy Jr. (2013)
社会の窓 / クリープハイプ (2013)
でんでんぱっしょん / でんぱ組.inc (2013)
ミッドナイト清純異性交遊 / 大森靖子 (2013)

2014-2018

LOVE ME TENDER / Wienners (2014)
WillYou♡Marry♡Me? / 清竜人25 (2014)
トキノワ / パスピエ (2015)
君が私をダメにする / 黒木渚 (2015)
生きていたんだよな / あいみょん (2016)
金星 / 女王蜂 (2016)
  • 作詞作曲薔薇園アヴ
  • 「火炎」とか「夜天」もいいんだけど、やっぱりこれが一番かなと思う。一時期これとtofubeatsの「SO WHAT!?」ばっかり聴いてた。どちらも明るい中に切なさがあって好き。
N.E.O. / CHAI (2017)
アラジン / 水曜日のカンパネラ (2017)
READY FOR YOUR LOVE / 平井堅 (2017)
7秒 / モーモールルギャバン (2018)

以上、50曲。選曲コメントで合計6時間ぐらいかかった気がする。でも楽しかった。

BEST50から漏れた曲をこの続きに書いてたけど文字数制限で省かれたので別記事に分けました。

anond:20220520014210

2022-04-08

anond:20220408144211

1950年代

ジャズ音楽ハワイアン音楽の要素を取り入れた「ムード歌謡」。美空ひばり石原裕次郎の登場。

1960年代

都会的なムード歌謡に対して田舎的な「演歌」が登場。プレスリーの影響を受けた「ロカビリーブームビートルズの影響を受けた「グループサウンズブーム学生運動の盛り上がりからフォークソングブーム

1970年代

商業的だったロックフォークが徐々に商業音楽に取り込まれて「ニューミュージック」に。吉田拓郎などシンガーソングライター(=レコード会社主導の分業制ではない)が登場。新御三家花の中三トリオ代表されるアイドルたち。ピンク・レディー

1980年代

BOØWYブルーハーツなどのロックバンドブームYMOによるテクノポップブームおニャン子クラブ

1990年代

小室ファミリービーイング系を中心とした「J-POP」。アイドルでは光GENIJI・SMAPなどジャニーズ系モー娘などハロプロ系。宇多田ヒカルデビューR&Bブーム。X・GLAYラルクなどのヴィジュアル系

2000年代

宇多田ヒカル浜崎あゆみなど女性シンガーディーヴァ系)の人気。Dragon AshなどヒップホップブームBUMP OF CHICKENなどロキノン系EXILE系の台頭。

2010年代

AKB48と嵐の二大アイドルCDチャートを席巻。ただし音楽販売CDから配信へ。東方神起KARAなど第一K-POPブームBTS・TWICEなど第二次K-POPブームインターネットを中心としたボカロブーム

2021-11-12

anond:20211112000115

そうね。今の50代は新人類世代バブル世代から個人主義はかなり当たり前になって来ている世代だし、結婚でも見合い婚が既に消えつつあって非婚も増えてる世代から、それらの点で上の世代との軋轢団塊の世代ほどには無かったと思う。やっぱり団塊の世代というかフォークソング世代の人かも。

2021-11-10

anond:20211109132706

沢山書いたやで

 

実名主義

80年代末まで偽名でも銀行口座が開けた。だから複数社会的人格を持って経済活動する事ができた。

職場旧姓を使い続けても問題無かった。1986年米国マネロン規制法、その後1990年までに国際的取決め、日本もそれに倣い口座の実名証明必須になり社会でも実名主義が当然になった。

 

MDMAエクスタシー)の不使用

MDMA非合法化されたのは1991年頃(うろおぼえ)。クラブシーンやレイブパーティでは当たり前に使用されていた。

心臓発作を惹起する為に規制m.o.v.e.のmotsu所属していたMORE DEEPの曲には「エクスタシーをキメていた頃」というフレーズがある。

 

マリファナの不使用

90年代クラブではマリファナ普通に喫われており、自分は使わなくても中に居ると副流煙景色がとろけてくる、肉体遊離感が起きるというのは当たり前だった。また自衛隊員米兵経由で入手する者がおり、除隊後に北海道野生パカロロツアーとかアムステルダム飛びツアーなどを企てる人もいた。

 

・式場での結婚式

1970年代からブライダル産業が隆盛し一般化した。これ以前は神前式キリスト教教会一般的。

団塊世代ロマンチックラブイデオロギーのため。この以前、地方では婚姻自由憲法上の絵に描いた餅であり、親が決めた相手結婚して神前式を挙げるのが当たり前で共同体から排除されないための義務だった。

団塊世代はそこからの逃避の為にフォークソング等でキリスト教式を称揚し、そのニーズに答える産業が発展して定着した。

古い評論を読むと戦中派、戦前派が式場での披露宴に憤っている文章がよく出てくる。

 

公共空間でのマナー

1990年頃まで日本人の公共空間でのマナー先進国ぶっちぎりで最低であり、酔って吐く、道にゴミや噛んだガムを捨てる、タンを吐くなど当たり前であった。終点近くの長距離列車車内はぶん投げたゴミだらけだった。

1990年代に反省の機運が起こり急激にマナーが向上した。

 

外国で旅の恥をかき捨てない

かつて旅の恥はかき捨てで、特に海外での不行跡が酷く日本旅行者特に団体)は眉を顰められる存在だった。

遺跡名前を彫ったり、腹巻で目抜き通りを歩いたり、コンダクター痴漢行為をしたり、名跡で立ち小便したり、売春ツアーをしたり、現地女性に「ハウマッチ」と聞いたりもの凄かった。

これを西洋宗教倫理文化日本恥の文化共同体の外では恥の羈束力は働かないからだ、と説明されていた。

自省により90年代に急速に改善

 

固定電話を初期費用無しで引ける

電話には加入権というものがあり、契約時に設備負担金を払う必要があった。金額は7万円と高い。

この為に電話加入権を売買したり、質に入れるという商売があった。2003年から段階的に廃止された。

 

役所サイトが一日中閲覧できる

森内閣の「IT革命」まで自治体や省庁のホームページは夜には繋がらなかった。これは庁舎内のドメインコントローラWindowsNTサーバIISインターネットインフォメーションサーバー)サービスHP提供していたため。

終業時間になるとサーバルータの電源を落として帰っていた。サイト作成役人趣味みたいな感じで作っていた。

コードレッドワームなどが流行すると当然に全滅。

 

ネットワークプリンタ共有

1998年ごろまでLANを構築していないオフィスというのが結構あった。プリンタパラレルポートで繋がれていたので、このパラレルケーブルを切り替える「プリンター切り替え器」というKVMのような装置が使われていた。

 

・駅のトイレトイレットペーパーがある

駅のトイレにはトイレットペーパーが無く、入口100円の紙販売機があるのでそれを買っていた。

民営化したJRが紙の常置を始め、1990年代前半に他社も倣った。

 

路上駐車車両が無い

90年代中頃まで路上駐車は当たり前に見逃されており、国道などの最左端は駐車車両で埋まっていた。駅近くでは駐車車両タクシー客待ちで二重駐車になっていた。

90年代中ごろに警察取締りを強化して根絶。

 

・TIMESなど時間駐車場

2000年から増える。警察路上駐車取締強化してから10年ほど、駐車場が無いのに路上にとめると必ず検挙という無茶な状態が続いていた。

 

洋室だけの家やマンション

和室は必ず設定されており、末期には3畳の納戸だけが和室なんてケースもみられた。1990年代前半に無くなった風習

 

家電量販店での価格表示

家電量販店が増えて競合で出来るようになると消耗品以外の商品価格は隠され、店員交渉で決めるという風になった。この為に店員電卓を持ち歩き、電卓を叩いて値段を表示した。

客足が減る悪習なので1990年代頃に取りやめられた。

 

スリム自販機

バブル後の都の財政難の打破を喧伝して都知事になった石原慎太郎1999年~)は増収策として無断で道路にはみ出し設置されていた自販機建物看板道路使用徴収を持ち出した。これまで自販機は当たり前に道路にはみ出して置かれていた。

これに対応して既存機の撤去スリムタイプへの交換が進み、他県でもはみ出し設置にならないスリムタイプが標準となった。

 

日本109キーキーボード

以前は富士通系の親指シフト配列を好む人が居たり、電源のオンオフリセットなどの余計なキーが付いている配列があった(誤爆シャットダウン頻出)。

2000年くらいに今の配列に一本化された。

 

プチフリしないSSD

2006年ころに一世を風靡したネットブックSSD一般化したが、最初の数年の製品は数秒に一度ごと動作が止まるなど酷いものだった。

 

会社員就業時間中に中抜けしない

嘗ては電気電話水道など公共料金というのは各社の窓口か郵便局銀行で「公共料金振込用紙」に書いて振り込むものだった。

当然平日3時までしかやっていない銀行会社員が行けるわけがない。

そこで振り込みの為に仕事中抜けするというのが黙認されていた。自動引落設定、コンビニ払いが一般化した1990年代後半頃に消滅

 

飲酒は二十歳から

18才は未成年飲酒できないはずだが、大学生は成人したものと見做され飲酒は黙認されていた。

ゼミ飲み会普通に教授も参加して飲んでいた。警察も何も言わなかった。

 

線路を歩かない

都電ローカル線などでは近道の為に線路を歩いていく人が普通にいた。電車進来時に警笛を鳴らされるが線路わきに避けていればそれ以上の事は何も言われない。トンネルや鉄橋で出くわすと流石に怒鳴られるがそれだけ。ストの時は皆線路を歩いて行く。家の玄関線路に向いている家も普通にあった。引っ越し作業は大変。

90年代中頃に写真撮影する鉄オタの事故連続し、その後厳しくなっていった。

 

飲酒運転絶対ダメ

初代のスーパーカブの取扱説明書などには「ビールコップ一杯程度なら良いが、ウイスキー酩酊するからダメ」と書かれている。

 

・小銭を所持しないで外出

1000円札の読み取り装置一般化したのは1980年代中頃。それまでは鉄道券売機でもバスでも小銭しか使えなかった。

この為、小銭の所持数が足りないとお金が払えないというのが当たり前だった。売店でガムなどを買って両替するのが必要だった。万券を両替する為に少額商品を買うのは喧嘩を売るのに等しく勇気が居る行為だった。常に所持している券種と小銭額の把握は必要だった。

 

一円玉の使用

1989年消費税導入まで物の価格は全て10円刻みになっていて1円玉公共料金以外殆ど使われていなかった。

 

・個室

和風の家の部屋割りは個室という概念が無い為、都会を除いて1960年代までの日本人はプライバシー空間というものが無い生活をしていた。個人あての手紙は親が勝手に開けて読んでいた。

 

個人

家にプライバシーが無く、また会社もイエが準用される社会だった為に「社員プライバシー踏み込む」という感覚が余りなかった。

会社以外の自分」も大事だと言い始めた団塊世代は「個人主義」と罵倒され、80年代世代は「新人類」と宇宙人扱いされた。

オークマンは街で個人空間に浸るものだとして批判対象になった。個人主義はそれ自体罵倒文句だった。

 

大学生勉強する

全共闘運動はあらゆる権威攻撃し、大学の知の権威というもの破壊した。この為その後大学教授というのは学生に対して尊敬されない状態継続。やがて学生は脱政治化したが大学学問には敬意が持たれず、特に文系では学生が誰も勉強せずレジャーランド化した。

90年前後大学改革ICU上智比較文化など厳しいカリキュラムに注目が集まり学生勉強するという当たり前の状態が復活した。

この為に卒業1994年頃を境に知識やモノの考え方で極端な程の違いがある。

 

・様々な塩製品

塩は国家専売品だったので専売公社製造する塩以外の岩塩ミネラル入り塩、胡椒入り塩などは製造販売禁止だった。塩の小売りには国の許可標識の掲出が必要だった。

1985年自由化により今の状況になった。

 

・「メイド喫茶」などの語

メイド」は放送禁止用語だった。基本住込みで働く為、身分制階級制の象徴のような職業であって、戦後身分平等にそぐわないと見做された為。メイドは家政婦と言い換えられ、住込みでなく通勤一般的な「雇用」となった。

一周回ってメイド構造過去帳入りした為に「メイド喫茶」などで使うのが問題視される事が無くなった。2005年頃。

 

・キャノーラ

キャノーラ油の原料は菜種。

米国では菜種油を食用販売することが禁止されている。この菜種油の成分を調整して販売を認めさせたのがキャノーラ油。

米国生産量が増加した後に日本に入ってきたので、一般化したのは1990年代。

 

弁護士事務所広告

過払い金などの広告が出来るようになったのは弁護士法改正された2000年から。それまでは屋号や執務時間などの表示のみ。

但し「勝訴率〇%」のような広告は今でも禁止

 

・夜まで開いてるスーパーデパート

1991年大店法改正されるまではデパート閉店時間はPM6時、スーパー閉店時間はPM7~8時というのが相場だった。更に定休日もあった。

基本的地元商工会意見で決められていた(大店法の定めによる)。これの改正商店街の全滅に繋がった。

 

生ビール

ビール酵母菌により発酵するが、発酵が進みすぎて飲み頃を過ぎると酸っぱくなってしまう。飲み頃に提供するのが生の地ビール

この為ビン缶詰では熱で酵母を全て殺してから詰める必要がある。

1970年代末にサントリーフィルター酵母を除去する製法を開発。飲み屋への営業力を活かしてジョッキ生を広めた。この為初期は生=サントリーだった。後に各社が参入して生戦争が勃発。

から地ビールの生はずっと昔からあったが、全国流通製品生ビールサントリー生が1970年代末、その他の各社は1984年ごろから。因みにサントリー生より生じゃないキリンラガーの方がずっと美味い。

 

サービス残業

バブル期の好景気期に端緒。残業上限規制が導入され36協定があっても残業上限40(80かも)時間/月の行政指導が主に大手企業に行われた。

それまで残業代はフルチャージだったが計算上打ち切るという慣行が発生。それらの会社はタダ働きしてると奇異の目で見られた。

これが平成不況時に残業代は基本支払われずに長時間労働という慣行に変化していく。当初の指導対象外だった中小企業ではずっと残業代フルチャージだったがこれらにも悪習が伝播していった。

 

東京自動改札機

1990年から1970年代にも導入が試行されたことがあるが全く普及せず直ぐに撤去された。例えば地下鉄では1974年開業有楽町線池袋駅だけに自動改札機があり、同駅の入場だけにしか使われていなかった。これも後の1986年頃に一度撤去札幌地下鉄などでは当初より継続して使われていたのと対照的

 

あきたこまちひとめぼれ等の米

1995年以降。それまでササニシキが絶大な人気だったが、冷害に弱く1993年冷夏で全国的な米の不作が発生、大騒動になった。

冷害に強いコシヒカリ系の後継種、あきたこまちひとめぼれが席巻するようになった。

 

バイク駐車違反

駐車違反バイクと車の別はないが、バイク駐車違反2006年まで摘発されていなかった。摘発民間委託してインセンティブを付加し原付まで摘発するようになると店舗駐輪場が無い都心ではバイク移動が不可能になり、バイク市場が干上がる効果となった。

 

大学生の専攻無し

学部でも一部以外では専攻は必ず取るものだったが、1990年代初頭の教育学部ゼロ免課程の流行福祉大などの開学で専攻無しの学生が増加。1990年代後半から

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