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2023-08-17

Fで挫折しないロックギターのすすめ

ギター始めた人が引っかかるというFのコード。これが押さえられずにギターを押し入れにしまったままにする人が少なくないと言う…。

Fのコード人差し指一本で1〜6弦までを押さえないといけないのだけど、握力とか指の腹のプニプニとか関節の柔らかさとかでうまくいかない、というパターンが多いとみられる。しか普通ポップスで頻出のコードなのでアリアハンの橋を渡ったらいきなりカンダタが出てくるような感じだろうか。例えば確かゆずの夏色はいきなり(3カポで)C→F→Am→G だったと思う。罪深いコード進行だ。

ギターを始めるとまずコード和音)を覚えないといけない!という風潮はあって、確かに覚えた方が間違いなくいいのだけど、ロックギターをするにあたっては必ずしもいわゆる基本コードをしっかりと指で押さえる必要はなかったりする。基本コードというとすごい語弊がありそうなのだけど、「コードの押さえ方」とかで検索すると出てくる、1〜6弦をがっつり利用した一般的ギターコード

この一般的ギターコードとは異なる、「パワーコード」と呼ばれるコード存在する。多くのギターロック使用されるのがこのパワーコードで、極端な話ひとつの押さえ方のまま手の形を変えずにスライドさせるだけで一曲まるまる完走できたりもする。

パワーコードでズルをする

パワーコードはざっくり6弦〜3弦のうち2,3弦だけを押さえて鳴らすコードで、メジャーマイナー区別特にないのがポイントエレキギターの生音だとピンとこないかもしれないけど、アンプからちょっと歪ませて音を出せば「あ!ギターっぽい音!」とわかるはず。

Fのパワーコード(のうちひとつ)は6弦1フレ/5弦3フレ/4弦3フレット押さえで、1・2・3弦はミュートになる。ミュートというから6〜4弦のみを狙ってピッキングするのかというとそうではなくて、6弦1フレを押さえる人差し指の腹を1〜3弦に軽くタッチさせるだけで弦が鳴らなくなるのでミュートになる。あのとき挫折したFのなり損ないがミュートとなって逆に役に立つと言うわけ。この指の形をそのままスライドさせていけばF#、G、G#、Aとそれぞれのパワーコードが成立していく。これが6〜4弦のパワーコード

5弦〜3弦を使ったパワーコードも同じ手の形でよき。今度は6弦がお留守になってしまうので、6弦をミュートするのだけどここでも人差し指活躍する。5弦を押さえた指の先が6弦に軽く触れるだけでOKミュートの感覚はいつの間にか身に付くので、少々押さえがうまくいってなくてもアンプにつないでガンガン練習すべし。

適当スライドさせているとなんか「小さな恋のうた」のサビっぽいことになっている事態が発生する。その瞬間お前は伝説のバンド金魚草」を軽く超越していると言えるだろう。ちなみにこの時点でNirvanaの「Smells like〜」が弾けることになる。おめでとう。

ブリッジミュートで悪魔召喚する

押さえ方はパワーコードのまま、今度はピックを持った手のひらの小指側の側面をギターブリッジに軽く乗せた状態ピッキングする。最初はの手の位置塩梅が分からないと思うが、色々試していると「あ!ギターっぽい音!」となるはずだ。これがブリッジミュート。そのままアンプゲインBASSを上げて行くと悪魔召喚できそうな気がしてこないだろうか。

ここまで来ればお分かりだと思うが、厳密な「コードの押さえ方」を覚えてなくてもパワーコードひとつの押さえ方でなんとなく曲が演奏できてしまうのである

アジカン因縁にケリをつける

増田過去コピーした中でギター初心者ダントツおすすめなのがアジカンだ。特に初期の「崩壊アンプリファー」「君繋ファイブエム」はめっちゃギターが弾きやすい上にパターンの応用が効くので一曲弾けるようになったら冗談抜きで3曲くらいは自動的に弾けるようになる。パワーコード主体リズムギターVo後藤氏のパートだけど、リードギターの方で弾きたいフレーズがあれば浮気もしながら一曲通してなんとなく弾けるようになってみよう。

ボッチザロックの影響で聴き始めた人もいるかもしれないので、初期の曲で気になったものがあったらぜひトライしてみてはどうだろうか。

増田オススメ

君という花(君繋)」

比較的ローテンポながらタテのリズムがめちゃくちゃ強くてリズムがとりやすい。

ストロークがカッコいい場所が多い

喜多パートオクターブ奏法のめっちゃ分かりやすい教材

ベース練習にいいフレーズだと思う(後藤パートの応用がきく)

羅針盤崩壊)」

・同じノリで弾ける曲が多数存在する

こうやってコピーしていく中でパターンのようなものをなんとなく見つけられるようになると他のバンドコピーしようとなったときも応用が効いたりするので、色々なバンドの色々な曲をつまみ食いするよりはまずひとつバンドを集中してコピーしてみる、てのはいいと思う。

2023-06-30

二次オタだからアイドルが嫌いって僅かな年代にだけある感覚なのかな

世は大アイドル時代

三次元二次元2.5次元も、アニメ漫画も、日本外国アイドルが売れまくり

ってのが現状じゃん。

でも俺はアイドル文化ダメなのよね。

三次元アイドル特に苦手だが、二次元アイドルも好まない。

オタクなのにアイドル嫌いなのって生き辛そう、三次元ダメなのはともかく二次元アイドルは大体の人が好きでしょ、ってのが今の世の中であり、実際そのように売れてると思う。


だが、俺の記憶では、二次元オタクは、二次元三次元わずアイドル文化距離がある方が当然という頃があった。

あれはただの俺の錯覚か? それとも世代的特徴か?

俺は今三十代半ばで、90年代思春期を過ごした。

世間では小室ファミリーモー娘。沖縄アクターズスクールV系の嵐が吹き荒れていた。

TVクラスカースト上位たちがそれらでキャイキャイ言っているのを、俺や俺の周囲のオタクはケッと思ってみていた。

俺たちの中で広末涼子話題に出たことはなく、レイアスカの話をしていた。安室奈美恵の話はごくたまにで、アムロの話をしている方が多かった(でもスパロボ知識。当然機種は初代プレステ)。

数歳年上のアムラーとかコギャルお姉さんたちは、萌え属性なんかじゃなく怖かった。そう、かつてはオタクギャルを怖がっていた。

あの頃、華々しいアイドル文化は、俺たちオタク(今でいう陰キャ)をキモがる側の文化であり、敵だった。

声優は、雑音まじりの文化放送で聞くことはできても顔すら知らなかったし、それをアイドル的におっかけてる奴は、多分都会にいて、オタクの中でも変な奴と思っていた。

この、「アイドルは俺たちに寄り添う存在ではなく、スクールカースト上位をさらに統括するスーパークイーンビー」という感覚は、成人してからも続いた。


過渡期になるのが、アイマスAKBなのかもしれない。

初期アイマスDLCがよく売れたらしいが、一方でアイドルというジャンルは、当時二十歳前後オタクにはあまりウケが良くなかったと思う。

折しも黎明期ニコニコで三大ジャンルになったものの、感染力がよわいというか、主にジャンルの内側同士で生産・閲覧されている雰囲気東方ボカロに比べれば強かった。

更に同時期に誕生したAKBだが、AKBの嫌われ方は、二次元オタクアイドル嫌い(特に三次元アイドル嫌い)を象徴していた。

その叩き方が悪辣だったとか、逆にAKB側も売り込みすぎな面があったとかまあ細部は色々あるが、オタクの中に「アイドル文化は俺らオタクの味方じゃなく、陽キャの味方」という意識はあったのは間違いない……はずだ。

だが、今は二次元でもアイドル作品が増えまくりである

別にアイドル物じゃなくていいだろというものアイドル要素を入れるし、アイドル作品ヒットしすぎだろと思っても次もアイドル作品がヒットしている。

オタクアイドル嫌い感覚ほとんど消えたのだろうか。







そもそも90年代アイドル冬の時代

そうだ、それを書き忘れてた。

タイトルで「僅かな年代」としたのはこれを念頭においてたから。

どうも上の世代オタクおニャン子だか戸川純だかでアイドルが好きだったらしい。リン・ミンメイに盛り上がったりな。

ミンメイやランカやΔの人たちの露骨アイドルっぽさに対して、マクロス7が男voで一応ロックバンドなことや、マクロスプラスシャロンディーヴァというかほぼ妖怪みたいな描写という異色さも時代の影響なのかね。そもそもマクロス自体、7~F(95~08)の時期は空白に近そうだし。俺はマクロス系を全然リアタイしてないか空気感よくわからんけど、とりあえずシェリルは好きでTVランカは性に合わない。

80年代半ば生まれで今三十代半ばというという僅かな世代オタクけが物心がつき学校に通いだす90年代アイドル文化対立しており、ついでに仮面ライダーウルトラマンテレビでやっていなくて、ガンダムもなんか下火で、あとGBの初代ポケモン流行ったがその後PSの爆売れのために任天堂よりソニー思い入れがあるetcetc、上のオタクとも下のオタクとも細かなギャップを感じることが多い……というのが発想元だったのに、肝心のそれを書き忘れてた。

2023-06-25

アド街(与野回)見てたら「kiss of death」がかかったので、これ、誰の曲だっけ?と思って検索

Dokkenの曲なんだが、それよりも上位候補として中島美嘉のやつが出てきた。ダリフラの曲

しらね

kiss of deathDokken

https://www.youtube.com/watch?v=CAi2R9NxMnU&t=2s

このいにしえ感、たまらんわ

80年代なのかな?

80年代HRは良いよなー。元気が出るわ

ゆっくりだし、うるさすぎないし、メロディアスだし。vo.も「低」より「高」を重視してる

アニメとの親和性も高いと思うので、是非とも80年代90年代HR/HMを主題歌に使って欲しいっすわー

そんで日本だけでそこに回帰していったら良いなと思う。海外流行シティーポップみてえに

(70年代HRはなんか…格好良すぎるのでアニメを選ぶだろうなあ。かなり深刻な感じで雰囲気有りすぎる作品に合うかもな)

Lawless爪Second-class

(すべて妄想バンドヒストリー

吉田アキコは、京都実家家業旅館業であったにも関わらず

コロナ禍の最中旅行業支援など実施する政府はクソ!」

と息巻いたせいで実家に居辛くなってしまった。

父親から

「お前が呑気に実家暮らし女学生身分音楽などやっていられるのは誰のお陰だ」

という言葉は、学費生活費人質にとった恫喝だとも思った。口喧嘩なんかしたくもないから細心の注意をはらって生きてたのに。

大学を休学し、女子大生というアドバンテージを使って水商売で働けば一人暮らし生活費と、あと1年分の学費を貯めることなどチョロいだろう、そう思っていたが、その見通しは甘かった。

そもそもコロナ禍で飲食業は店を閉め、風俗業も同様で客足が途絶えていた。そして少ない客を奪い合っていたからか、働き始めたキャバクラでは現実の厳しさを味わっていた。

売上No.1の嬢は女王様として君臨し、それに付き従う子分の女がいて、悪口、陰口、ちょっとした意地悪、接客妨害といった小さな棘のような攻撃女王様子分からチマチマと食らうのに辟易していて、周りの女たちも庇ってくれることはなかった。

常連客の威張り散らして自慢話ばかりの禿げた社長に「寂しいから会いに来て」とLINEするのもアホらしくてやってられず、旅館の娘なのにサービス業がまったく向いていなかった。そもそもそれほど器量が良い方ではないということも改めて思い知らされた。

結局、職場と住処を幾つか変わり、大阪東大阪スナックカウンターレディとして働いていた頃には大学を休学し実家を飛び出してからニ年ほどが過ぎていた。それでも大学に戻るつもりではいたから、何度失ったって取り返してみせるよ、と思っていたし、偉そうな社長が高級腕時計を見せびらかしながら話すねちっこいエロ話より工場労働者の陽気なシモネタの方が笑えて楽しかった。アパートから近鉄電車で二つ向こうの駅には司馬遼太郎記念館もあった。

少し生活が安定してきた頃にアキコは音楽活動を再開する。

京都時代実名活動していて、雑にピックアップを埋め込んだアコギを掻き鳴らして電子的に変調した爆音ギターにのせてフォークを歌うというスタイルだったが、休学して一人暮らしを始めてから音楽どころではなかった。

一度、東京ハードコアバンドVoで誘われたこともあったが、パンクというもの中央にいてはならぬ、周縁にいて少数派として生きねばならぬ、と頑なに思っていたのでそれも断ったのだ。

だが、遂には名前を変え「東大阪半日夢想沿線」という名で電子楽器によって幻想的で悪意のこもった電子雑音を奏でるスタイル活動を再開した。激しいライブアクションのせいで機材はすぐに壊れてしまうから楽器日本橋中古屋で安物ばかりを揃えた。

再開した音楽活動は客こそ少なかったが手応えはあった。しか名前を名乗るとギョッとする者もおり、また年配の人物に「極左テロリスト名前などを元ネタにして、被害を受けた人や家族が知ったらどう思うのか」と指摘され、己の軽率さを悔い、この名前を名乗ることも音楽活動も中断してしまったのだった。

そんな折に近鉄布施駅の近くで垢じみてうずくまっている女がいるのを見掛け、若いのにホームレスだろうかと目が釘付けになっていると、その女がこちらを見つけて「金を貸して欲しい」と近付いてきた。よく見ると女は女王様金魚のフンのようにくっついていた子分の女、ジュリだった。

話を聞くと、女王様は客だった起業家と名乗る男に入れあげてしまって、男が何をしでかしたのかフィリピンに逃亡すると女王様も後を追って行ってしまったのだという。女王様がいなくなるとジュリはたちまち他の嬢からいじめられるようになり、店を辞め、あれやこれやがあって住む家もなくなってしまったのだった。

散々意地悪された女だったが、彼女が弱さゆえに強い者に媚び付き従っていたことや、色んなことを我慢している女は強くて奔放な女に憧れてしまうことをアキコは薄々知っていたから哀れに思い、数日なら部屋に居てもよいと伝えた。そういう女は痛みにとっても弱いから。ジュリは泣きながら今まで自分がしてきたことを侘びた。

ジュリは意外と生真面目で、アキコが仕事から帰るときちんと部屋を掃除してくれていて、冷蔵庫にあるもの食事なども用意してくれた。そしてある日、部屋に帰るとジュリは開け放った窓に向かってアキコのギターを爪弾いていて、それはラジオからよく流れてくるOfficail髭男dismの曲だった。

アキコは脳内火花が散って、ジュリバンド結成を持ちかけた。バンドをやるならまだ部屋にいてもいいと交換条件もつけた。ジュリは喜んで同意し、よくよく話を聞くと中学時代軽音楽部であったらしい。そして中学卒業してから家を出て働き始め、ひょんなことから女王様と知り合い水商売で働くようになったのだという。隠し事だらけ継ぎ接ぎだらけの一人で心細く生きていた女が筋の悪い人物メンターだと思い込むことはよくあることだ。そして年上だとばかり思っていたが、ひとつ年下だということもようやく知ったのだった。

早速近所のハードオフに行ってエレキギターベースを見繕って一番安い激安の物を購入した。ジュリヒゲダンを爪弾いていたこから、今度はポップなものをやってやろうと思い、それらしい曲を捻り出したが、アキコはベース初心者ジュリギターブランクがあり、リズムは安物の電子楽器だったので、劣化したビッグブラック、初期の少年ナイフからも百万光年離れているような、やさぐれパンク以下の酷い感じにしかならなかったが、それは初期衝動ゆえである宣言することで自分たちを納得させた。バンド名もOfficial髭男dism名前を反転したような、公式に対して無法、髭に対して女の装飾の象徴である爪、そしてダンディズムという一流の男に対して二流や二等、二級品という意味を冠して、Lawless爪Second-Classと名付けた。何事もうまくいっていない自分たちにはお似合いの名前だと二人で笑いあった。

数曲をでっちあげ、今度はPOPロックをやるのだと意気込んで、アングラ凶悪バンド演奏しないような阿倍野にあった小洒落ライブハウスオーディションを受けた。

「まあええんちゃう?」という曖昧な判定だったが、出演はさせてもらえることになった。

阿倍野ライブハウスに出入りするようになると、女二人だと色んな男が声をかけてくる。なぜならカワイイ系のアクションジュリはとてつもなく上手かったから。でも音楽好きやバンド仲間だと思えば話も弾むが口説かれたりするのは面倒だった。しかしこっちはキャバ修行した身だ。うまくかわしていたし、ジュリはその辺りの身のこなしも上手かった。それでも面倒くさい人物もいた。

そのライブハウスに出入りするベテランブルースマンで、最初は何かと世話を焼いてくれる風に近付いてきたが、だんだんと遠慮がなくなってきて、あれやこれやと説教をするようになっていった。相手をしているとイライラしてくる。なぜこうなのか。ワガママ放題大人たち。どうして若い女は何も知らないと思っているのか。

ある日、演奏を終えて楽屋に戻ると、当日は出演者でもないのに例のブルースマン楽屋でくつろいでいて、アキコとジュリ楽器を値踏みし

もっと良い楽器を使わないとだめだ」みたいなことを言い出す。そしてなぜか自分の黒いギターを持ってきていて、それを引っ張り出し

「50sのフェンダーストラトキャスタークラプトンもこのモデルを使っている」などとウンチクをたれ始めた。

もう鬱陶しくて堪らなかった。怒りがふつふつと湧き起こってアキコはそれを抑えきれなくなり、そのストラトを奪い取るとネックを持って大きく振りかぶり思い切り壁に叩きつけてやった。その場にいた他の人間唖然として誰も声を出せず、壁の石膏ボードには大きな穴があき、ストラトのネックは折れて弦だけがブラブラしている。アキコも放心状態で、これは殴られるなと覚悟した。

しかジュリ咄嗟にアキコの腕を掴んで強引に引っ張りそのまま駆け出した。そしてそのまま店を出て走って、ずっとずっと走り続けて、ひた走る道路にはもう街灯さえないけれど、新今宮の駅の辺りまで走り続けて、やっともういいだろうと立ち止まって、息が切れて苦しかったけれど二人で顔を見合わせて死ぬほど笑った。嘘じゃない泥だらけの笑顔ギターベースも置きっぱなしだったけれど取りに行くつもりもなかったし、大して惜しくもなかった。

その後ブルースマンはアキコを訴えて、結局アキコは和解を受け入れた。調停の場でブルースマン代理人弁護士

「無法なんて名乗っているけれど法は法なので、賠償金の支払いはお願いしますよ」

と嫌味を言われたのが忘れられない。アキコは感情のないアイムソーリーだけを告げた。

もう大学に戻ることはないと薄っすら思っていたが、なんだか心の拠り所のようではあったので貯金はしていた。けれど、破壊したビンテージギターのせいで全てが消え失せてしまった。

しかし、やがてその話は噂になって、どうやら凶悪な女パンクバンドがいるらしい、他人の高価なビンテージギターをぶち壊して平然としているような奴らしい、以前「東大阪半日夢想沿線」という不埒名前でやっていた話の通じない女らしい、とその他あることないこと尾ひれ背びれもついて伝わっていった。まるで魔法のように簡単に広まってく噂話。お陰で奇特な人やバンドから少しばかり対バンの話も貰えるようになった。

アキコは今も近鉄電車の傍のアパートに住んでいて、ジュリも未だにアキコの部屋に居候している。貯金もなくなり、もう大学に戻ることはないだろうし、カウンターレデイの仕事は先の見通しもなく、何も状況は変わっていなかったが、それでも二級品なりになんとかやっていくしかないとアキコは思っていた。

おしまい

anond:20230621212051

2023-06-12

Millenium paredeの曲って聴いたことなかったけど、椎名のW●RKで知った

MVが昔の椎名っぽくて面白かった

これって地獄楽のOPなのか。そっちも見てないから知らんかった。そのうちアニメも見てみよう

(竜とそばかすの方も見てないから曲知らなかった。You Tube musicでUがかかったので聴いたけど、vo.にパンチが無いと思った。Aimerとかの方が良いと思う)

ということで、今更だがMillenium parede聴いてみようと思う

2023-04-16

anond:20230416201102

すごい鼻声だー。歌っているのは誰ですか?ジャケットを見て堺正章井上順ムッシュかまやつしかからないのですが、vo.は誰なんです

最後バイク?通過音が謎ですね

サチオは何処行ったんですか。死にましたか

(先日、荒井由実の「ひこうき雲」を初めてマトモに聴いたんですが、普通に「死」という単語が出てくるのでびっくりしました

現代の曲ではなかなか無い様に思います)

でもまあ、趣のある曲ですね。昔の曲は良いですね

同じ昔でも個人的には細野晴臣辺りが好きですが。ちょっとコミカルシニカルなのが良いです。楽曲面白い

2023-04-13

anond:20230413193305

見てわかるとおりSHOWBYROCK!!はサンリオアニメIP、SB69とも略される

サンリオ然としたケモ寄りデフォルメキャラ本来の姿と思われるがアニメではおそらく俺ら視点補正によって人型のふつーの美少女美男子アニメキャラ(耳と尻尾付き)として描かれる

まあライブシーンとかではケモ姿のデフォルメ3Dになることもあるが基本的にはバンドもので、曲も結構いいのが揃ってた

ガールズバンド主人公だが男性バンドも同じくらい描かれて女パート青春エモい成長物語で男パートコメディ全振り、全体的にふざけた感じのサンリオ茶番劇

初代が2015年放送されて翌年に3分アニメのしょ~と!!に続き2期にあたる!!#が放送された、2017年~は主に女性ファン向けの舞台化をやってたみたいだな

この初代SB69シリーズに出てくる主役ガールズバンドプラズマジカのメインVoシアンちゃん2017年IP名を冠して9位に滑り込んだんだろう

2015年は登場バンド別で投票されていてその中の男性バンド筆頭シンガンクリムゾンズのメインVoロウ(CV谷山紀章)がバンド名を冠して1位と35票差の僅差で2位受賞してたようだな、初日中間発表では1位だったしマジ危なかったな

アニメに先んじてゲームがあり、ラブライブスクフェスと同じような感じで微妙な出来の(当初は1ラインだったが3ラインになった)音ゲー2013年から展開してて、ファン自体は男女ともそこそこあった

ゲームではもっと多くの実在インディーズバンドがケモキャラに扮して登場(楽曲提供)してたのが他ゲーとの違いだな

2020年にメインキャラを一新した新シリーズのSHOWBYROCK!! ましゅまいれっしゅ!!が始まった、ラブライブで言うサンシャインみたいなもんだな

翌年には初代シリーズキャラクターたちと合流してSTARS!!として4期目も放送されたし、音ゲーも古い方はサ終してイマドキ風の5ライン音ゲーが始まった、だがそれもつ最近サ終したけどな

ちなみにSB69は定期的にリアルイベントとして音楽フェスを開いており、ましゅまい(略)の主役ガールズバンドであるましゅ(同名略)は声優さんが実際に各々ギターベースドラム生演奏するというパフォーマンス

ドラム以外はほぼ初心者からスタートということで練習動画も公開されつつアニメリアル両面で活躍されていた

おわかりいただけたか? 俺の好みとしてはアニメましゅまいれっしゅがとても可愛くてエモくておすすめ

https://www.youtube.com/watch?v=XmAlcgWmEuw

このOP映像と曲に惹かれる部分があればましゅSTARSアマプラで見れるんでな、1期2期は飛ばして見ても特に問題ないだろう

2023-03-11

ヒロシのひとりキャンプのすすめ最新回にてマルコシアス・バンプの話が出ていた

高校時代の友人が聴いており、イラストが得意な彼女Vo.の似顔絵を描いたものを見せてくれた記憶がある

「なるほどー。こういう美麗な感じの人が歌っているバンドなのだなー」と思った

自分はその友人からスターリンなどを借りて聴いていたのだが、不思議マルコシアス・バンプは借りなかった

というかイカ天バンドに造詣が無かった

いま、イカ天出場バンド一覧を見ているが

「曲の一部だけ知っている」のが4組という有様である

(BLANKEYが出てたことすら知らなかった)

友人は色々なバンドを聴いていたが、とりわけ忌野清志郎の大ファンであった

当時はザ・タイマーズ活躍されていた様だ

RCタイマーズは可也推されたが、やっぱり借りて聴くことはなかった

基本的聴くジャンルが違っていたので情報交換はするけれども聴くかどうかは別だった

自分は別の友人からブルーマーダーを借り、TNTを貸したりしていた(爽やか!!)

事程左様に老いぼれアラフィフ高校大学時代辺りは文化的に華やかだった

(どの世代高校大学時代も華やかなものであろう。子供時代集大成というか大人になりかけというか。色々な物に傾ける情熱が違う)

音楽も色々聴いていたが、この時代に見ていた漫画小説アニメも己の中に根強く残っている

ちなみに番組内でインジョンの杉さんが言っていた「シェイプアップ乱」は知ってるが殆ど読んだことが無い

(今検索してみて「ジャングル王者 ターちゃん」の絵柄と間違えていたことに気づく始末だ。「人中が長い」んじゃなくて「人中が無い」んだな)

幼い頃からジャンプマンガアニメ化されていたので古いジャンプ作品も知ってはいるが、不思議とそれらの原作は読まなかった

中学の時にキャプ翼を全巻借りて読んだくらいだ

少年誌原作アニメは見るけど読む漫画少女誌が多かった。あと世代的に新書館青磁ビブロス辺りか

高校時代スピリッツとかを読んでいた

大学時代雑誌を読むよりも単行本の貸し借りが激烈で色々なジャンルのものが回ってきた

今もあの時代に読んで良かったなと思うのは寄生獣サンクチュアリだな

ものすごく古いマンガ文庫化するのが流行った時代だったので、そういうのもみんな読んでたなあ

ガラかめもこの頃読んだ

番組内でも言っていたが「50代専門チャンネル」有ったら面白いかもしれない

しかもすごく細分化されてるやつ

…というかそれって普通に5chの年代別板の映像化じゃねえか

インターネット老人会ならぬオフ老人会テレビ中継

まあ、結局そんな番組は見ないだろうけど

ほんと、年食うと今現在文化アップデートされねーから昔を懐かしんじゃうよな

音楽もサブスクでダラダラと聴いているばかりで

別に古いものを聴いてるわけじゃあないけど、特に新しいもの記憶に残らないというか

熱意…の問題なんだろうな

そら、アラフィフもものすごい熱量ジャニーズタレント韓国アイドルに傾倒している人とかいるけれども

自分にはそういったものは無い

毎日の疲れを癒やすべくR&Bとかばっか聴いてしま

音楽聴くという行為が「意識を向けて熱心に聴く」じゃなくて「環境音楽的に流す」になっている

老いとは虚しいもの

2023-01-30

今更だけど ぼっち・さ・ろっく! 見ました

最終話ライブシーン泣いちゃった…

号泣と言っても過言ではない

そしてYOUTUBEに上がってるライブ映像、もう200回くらい見てる…

でも…見すぎたのかな

今ではもうなにも感じない

何に感動したのかもよくわからない

こいつら絵だし、スタジオミュージシャン演奏かぶせてるだけじゃんって

麻痺した?

これはいかんと思って気合を入れて再視聴する

イントロ前のドラムカウント

カッカッカッカッ

頭がぼんやりする

次の瞬間、気がつくとVo.ピックアップの後のベースの入りに時間が飛んでる

あれ?喜多ちゃん決死アドリブは?ぼっちちゃんスライドソロは?

認識できないものって存在してるのかな?

俺の宇宙にはもうひとりちゃんはいない??

認めたくなくてもう一度再生する

カッカッ

ジャーン

歓声、喜多ちゃんジャケ写

ああ

嫌だよぉ

消えないで 置いてかないで

せめて連れて行ってほしい、虚空まで

嗚咽が聞こえる 誰の?

カッ…ジャーン、歓声

嫌だ

嫌だよぉ

2022-12-17

最近の女Voってなんであんな声綺麗なん?

もっと汚え声で歌えよ。

ドスが聞いてねえとつまんねえじゃん。

男もちゃんと腹から声出せよ。

ボソボソゴニョゴニョしてんじゃねえよ。

2022-06-24

[]Vo力団

主にアイマス界隈の用語

Voボーカルのことで、暴力的なまでに歌が上手い、歌唱力が非常に高いユニットのことを指す。

2022-06-18

再結成

今年、FANATIC◇CRISISがFANATIC◇CIRCUS名前を少し変えて(解散時のメンバーが2人欠けてるから配慮だと思うけど)復活した。

ずいぶんと前に解散したバンドだったので、復活を嬉しく思ったのだが、その反面で『○○は再結成まだですか……』となってしまったのも事実

筆者はROUAGEというバンドが大好きだったのだが、約20年ほど前に解散。(詳しく言うと解散ではないのだけど)

その後『日本バンドって再結成あんまりしないから、このまま思い出になるんだろうな』と思って諦めていた。

だが、LUNA SEAやらSIAM SHADEやはたまたkeinやSilver Roseの再結成を見ると、どうにも期待をしたくなる。

LaputaというROUAGEと同じ名古屋活躍していたバンドもあるのだが、そちらも再結成をしていない。

こちらはメンバーが『したくない』と口をそろえて言っているらしく、この先も再結成する確率は低そうだ。だけど、メンバーの3/4が今でも活躍しているので再結成はありそうではある。

でもROUAGEvo以外はほぼ音楽シーンにいない。

voだってソロでやってるけど、最近は音沙汰がない。

5年ほど前までは『再結成待ってます』と言っていたけど、今ではもうメンバーの年を考えると厳しいかなあと思うようになってきた。

再結成して全盛期を超えられるのかと言われるとちょっと難しい気もするしね。

でも、また観たいなあなんて思うわけです。

2022-05-20

平成5年まれが選ぶ平成邦楽BEST50

anond:20220517213328を見て自分もやりたくなったので今更ですがやらせてください。

キリがないので1アーティスト1曲縛りで。

順位付けしようとしたけど結局好きなアーティスト順にしか並べてないことに気づいて発売順に並べることにしました。

1990-1999

あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう / 岡村靖幸 (1990)
MAGIC TOUCH / 山下達郎 (1993)
虹 / 電気グルーヴ (1994)
強い気持ち・強い愛 / 小沢健二 (1995)
心を開いて / ZARD (1996)
I'm proud [full version] / 華原朋美 (1996)
Liar! Liar! / B'z (1997)
明日、春が来たら / 松たか子 (1997)
願い事ひとつだけ / 小松未歩 (1998)
picnic / rumania montevideo (1999)

2000-2006

夏の幻 / GARNET CROW (2000)
Close To Your Heart / 愛内里菜 (2000)
ロージー / aiko (2001)
二人のアカボシ / キンモクセイ (2002)
そうだ!We're ALIVE / モーニング娘。 (2002)
key to my heart / 倉木麻衣 (2002)
あたしンち / 矢野顕子 (2003)
Passion / 宇多田ヒカル (2005)
パーフェクトスター・パーフェクトスタイル / Perfume (2006)
パレード / 平沢進 (2006)

2007-2013

you may crawl / school food punishment (2007)
FREE FREE / 鈴木亜美 joins 中田ヤスタカ (2007)
チャイナディスコティカ / Aira Mitsuki (2008)
the Time is Now / capsule (2008)
Jasper / 木村カエラ (2008)
LOVEずっきゅん / 相対性理論 (2008)
PRECIOUS / MEG (2009)
水玉病 / アーバンギャルド (2009)
Last Love Letter / チャットモンチー (2009)
能動的三分間 / 東京事変 (2009)
それでも言えない YOU&I / 南波志帆 (2009)

2010-2013

2人のストーリー / YUKI (2010)
美ちなる方へ / 神聖かまってちゃん (2010)
PONPONPON -extended mix- / きゃりーぱみゅぱみゅ (2011)
ルーキー / サカナクション (2011)
PERFECT BLUE / Base Ball Bear (2013)
Saturday night to Sunday morning / Shiggy Jr. (2013)
社会の窓 / クリープハイプ (2013)
でんでんぱっしょん / でんぱ組.inc (2013)
ミッドナイト清純異性交遊 / 大森靖子 (2013)

2014-2018

LOVE ME TENDER / Wienners (2014)
WillYou♡Marry♡Me? / 清竜人25 (2014)
トキノワ / パスピエ (2015)
君が私をダメにする / 黒木渚 (2015)
生きていたんだよな / あいみょん (2016)
金星 / 女王蜂 (2016)
  • 作詞作曲薔薇園アヴ
  • 「火炎」とか「夜天」もいいんだけど、やっぱりこれが一番かなと思う。一時期これとtofubeatsの「SO WHAT!?」ばっかり聴いてた。どちらも明るい中に切なさがあって好き。
N.E.O. / CHAI (2017)
アラジン / 水曜日のカンパネラ (2017)
READY FOR YOUR LOVE / 平井堅 (2017)
7秒 / モーモールルギャバン (2018)

以上、50曲。選曲コメントで合計6時間ぐらいかかった気がする。でも楽しかった。

BEST50から漏れた曲をこの続きに書いてたけど文字数制限で省かれたので別記事に分けました。

anond:20220520014210

2022-05-10

Iのレーザーの当て方が甘いんだよ

voはまだツルツルなのにiだけ生えてきてんじゃん

次の予約までまだあと1ヶ月あるんだぞ

いつもなら同じタイミングで生えてくるのに前回のやつ、iのレーザーの当て方が甘いと思ったんだよなー

日和らずバシッと当てていけよ バシッと

2021-11-18

オッサンになって記憶力が低下したなと思うこと

グレエのVo.のイケメンパフェーのアミさんと由美さんどっちと毛混んしたか忘れたとき

2021-10-28

anond:20211028023000

そういう思ってること全部彼氏に伝えてみたら?

増田彼氏好きなんだろ?だったら彼氏増田の悪い点をどう思ってるのか聞いてみて、折り合い付けるなり改善点見つけるなりしてみたらいいじゃん。

100点なんて不可能から75点くらいの関係性でゆっくりお互い支え合いながら続けていくのが理想だと思うよ(童貞vo.

2021-10-14

anond:20211014000459

いきものがかりVo.もGt.もそれぞれ恋人がいるけどそれぞれ家族のように接してるような状況にちかい

2021-10-09

anond:20211006200109

Energy, Light, Dawn, Soul, Alive

おお、あのELDSAね! 好きだったわ、バッファロー出身5人組のポジティブメタルコアバンド

5人全員がストレート・エッジヴィーガン、影響を受けたバンドはMinor Threat、H2O、Shelter、Earth Crisis。バリバリハードコアサウンド対照的歌詞が極めて前向きで、自己実現とか社会参加とか、最近だと環境問題気候変動とかまで歌ってた。

3rdアルバムの『Positive Influence』がヴィーガンメタルコア名盤とされていて、未だにフォロワーを生み出している。ちなみに、この印象的なジャケットイラストを描いたラーズ・ムステインは現在テキサスアニメーション会社クリエイティブディレクターをやっている。

ピートVo)とトビー(G)は兄弟で、特に彼らは筋金入りのヴィーガンピートはいつもバンダナに全身黒のフェイクレザーを着ている。咆哮系のヴォイスに緩急つけて地の声色を混ぜて歌うのが特徴。トビーはいつも半袖白シャツに短パンガチガチヘヴィーなギターときおりハーモニクスを響かせる奏法。

もう一人のギターのリノは黒人ヒスパニックハーフで、バンドに専念する前はアメリカン大学弁護士を目指して法学勉強していた。ベースのマットは敬虔モルモン教徒。バンドをやらなければ聖職者になるつもりだった。Drのフランクフォーダム大学哲学科の講師もやっていて、スピノザを専攻している。格闘技のようなバスドラムと、強烈なうねりのあるリズムが特徴。

先日、環境活動家グレタさんの聴いてる音楽プレイリスト流出したけど、Sabatonとかの北欧メタルの中にこのELDSAが混じってたのでも界隈で話題になった。

意外に親日家としても知られていて、ときどきお忍びで来日しては仲のいい原宿アパレルショップの人たちとつるんでいるらしい。ツイッターときどき金をばら撒いて注目を集めてる某有名アパレルサイトCEOとも、彼が現役バンドマンだったときに面識があるらしい。一度だけ来日して高円寺ライブをやったが、ライブハウスでは誰もアルコールを一切飲まず、いかついヘッズたちが帰り際に高円寺の街をゴミ拾いして帰ったのは今では伝説になっている。

彼らのイチオシ日本バンドState Craft

人権問題かに積極的で、数年前はボーカルピートが中心になってウイグルフリーダムコンサートを開催しようとしていたが某国圧力があって中止に追い込まれしまった。

残念ながら、先日ベースのマットがワクチン接種を拒否し続け、コロナ感染して亡くなってしまった。冥福をお祈りする。


(※ すべてフェイクです。)

2021-10-06

Death, Black, Dark, Blood, Dead

(ぜんぶ妄想です)

そのバンド名前は「Death, Black, Dark, Blood, Dead」。歴史に深く刻まれ名前ではないが無名でもなかった。

結成は1996年京都。編成はVoGuBa、Drの四人組で、ジャンル的に言えばDoom Metal。陰鬱超自然的で夢幻酩酊感に浸る暴動BGM

手元にある『ロッキン・オフ京都』って2003年発刊のコピー紙で作られたミニコミにはDeath, Black, Dark, Blood, Dead(以下DBDBD)のインタビューが載っていて、メンバーフェイバリットアルバムとして挙げられているのがBlack SabathやCathedralだったりElectric Wizardだったりする。でもそこではCANやPublic Enemyなんかも取り上げられていてメタルだけではない幅広い音楽バックグラウンドを感じさせたんだ。

ちなみに余談だけど、この『ロッキン・オフ京都』を発行してた京大軽音楽部の人は百万遍の近くで古本屋をやっていて、ミニコミのことを訊けば喜んで当時の話をしてくれるよ。『DOLL』のバックナンバーめっちゃ揃ってる。

初めてのライブは、結成したその年の京都市立比叡中学校での文化祭。ヘナヘナでヨレヨレの演奏だったよ。だいたい「何?そのバンド名は?」みたいな失笑だった。中2病が過ぎる、みたいな。でも実際メンバー全員中2だったわけだし一番病状が重い時期じゃない?

私はその頃ガレージパンクに恋狂いで、ヘナヘナこそ愛すべきロックンロールだと思ってたしヨレヨレこそ美学だと信じてたから、彼らのその拙い演奏サバスの遺伝子が宿っているのを感じたんだ。

なんでそんなことを知っているのかと言うと、Drの吉田君は私の同級生だったから。他のメンバーは他校の同い年の子たちで、平日の建築現場での雑工のアルバイトで知り合ったんだって

吉田君は不良じゃなかったけど学校に時々来ない長髪のいつもイライラしてる人だった。キレたらヤバイ奴。家が金属回収業の仕事から汚いなんて陰口を叩く子もいたりして、そりゃイライラもするよね。そんなこと言うべきじゃないのに。

一度、西院ツタヤアダルトコーナーから出てくる吉田君を見つけたことがあって、いけず心が発動した私は「あ、吉田君やん、何借りたの?」って声をかけたんだよ。吉田くんってばドギマギしちゃってさ。まだその頃のレンタルVHSだったか吉田君が持ってる重ねたテープの一番上は『プリティ・ウーマン』だったことを覚えてる。やっぱり普通映画カムフラージュするんだ、と思ったもんね。カウンターのところでお店の人に「こちらとこちらはお貸しできません」って取り上げられてプリティ・ウーマンだけ持って帰る吉田君の後ろ姿には十代の男子けが背負っている哀愁があった。

後日、いけず心が再起動して「プリティ・ウーマンどうだった?」って訊いた私に吉田君

あんなん金持ち札束ばらまいてるだけの話やないか気に入らん!」って怒ってはった。「お、パンクじゃん」って思ったね。

高校吉田君とは違う学校になって会うこともなくなったけどバンドをやってるらしいってことは風の噂で聞いてた。中学校友達と会ったりしたら誰それは学校やめたらしいとか、妊娠したとか、そんな噂話をするでしょう?そんな感じでなんとなくは知っていた。

高校の頃は部活勉強で忙しかたから無理だったけど、大学に入ってからの私はライブハウスに通うようになった。女同士で集まってバンドも始めた。

回生の頃にめちゃくちゃヤバイバンドがいるって聞きつけて二条西洞院ライブハウスにバンド仲間と行ったら客層が恐ろしくてさ。町内一番の荒くれ者が選抜されて来たんですか?みたいな感じで長髪やスキンズのごつい男達が集まってた。マッドマックス撮影ですか?みたいな。その頃はメタルパンクもごっちゃでラウドロックって括りでみんな一緒にやってたんだよね。

バンドが出演していて、最後に出てきたのがDBDBD。ずっと忘れてたけどその名前を聞いて「あ、吉田君バンドやん」ってすぐ分かった。でもドラムセットセットに陣取った彼を見た時は、違う人かな?と思うくらい凄みを増してたんだ。

スロー陰鬱パートから始まった演奏は、重く苦しい中間部を経て、死と破滅に聴衆を誘う。ライブはめちゃくちゃ盛り上がってさ、と言うか、荒くれ者たちが最高に荒くれるので私達は身の危険を感じてトイレ入り口避難してそこから見てたよ。暴れ狂う彼らは、今この瞬間だけに生きていて明日のことに希望なんて持っていないようだった。

帰る道すがら色んなことを思ったよね。あの吉田君のヘナヘナのバンドが男たちを狂わせる音楽をやるまでに成長したんだなとか、それに比べて私はとか、ツタヤビデオカセットを持つ吉田君の指がとっても白かったこととか。

その後もDBDBDは京都活動を続けていて、京大西部講堂でのライブがあまりにも盛り上がりすぎて主催者からお叱りを受けたなんてこともあった。吉田君とはライブ会場で顔を合わすようになってからまた話すようになったりして「あれは怒られたよねーホント怒られたよねえ」なんて笑ってたけど。

DBDBDの名前関西のシーンで大きく浮上してきた背景にはこんな事件があったの。

2005年だったはず。当時DBDBDはメタルパンクハードコアのシーンで活動していて、前述のようにかなり激しいステージングと客層で一部では評判になってた。

一方その頃に大阪では武闘派を名乗ってる「Citizen’s Enemy」(以下CE)ってHipHopクルーがいて、他のグループ威圧したり脅したりしてのし上がってきたあんまり夜露死苦ない評判のその人たちが「DBDBDなんてクソ」みたいなこと言ったらしいの。関西で一番ヤバイのは俺たちだ、みたいな宣戦布告だったと思うんだけれど、それを聞いたDBDBDのメンバーがCEを急襲するって噂が流れて観に行ったんだよね。

その日はCEのライブが始まって会場が温まってきたところにどやどやとDBDBDのメンバーがやってきて「勝負しろ!」って言ってさ。「待て待て待て待てー」みたいなプロレス的なコミカルさがあって、笑いも沸き起こって盛り上がったんだよ。CEのDJに「どけ、俺がやる」みたいな感じでDBDBDのベースターンテーブル占拠したりしてさ。

で、フリースタイルのバトルが始まったんだよ。まだフリースタイルダンジョンなんてない頃だよ。でもCE側は武闘派を名乗ってたからDBDBDが面白登場したのが気に入らなかったみたい。なのでシリアスdisり合いになっちゃったんだけど、言葉のキレとか、disりながらも一抹のリスペクトは失わないDBDBD側のラップが素晴らしくてさ、お客さんもHipHop好きな人からどっちが巧者かは分かっちゃうじゃない?だからDBDBDの方が上だな、みたいな空気でそこは終わったわけ。DBDBDのVoがさ「何が市民の敵やねん!公権力の敵であれ!俺たちの敵は権力者やろ!」ってアジテーションしてステージを降りたのは格好良かったんだよ。

その時私は「ああ、あのミニコミPublic Enemyフェイバリットに挙げてたのはVoの彼だったな」って思い出したんだ。

いけないのはそこからで、それから少し経ってDBDBDのライブ難波ベアーズで行われたんだけど、CEのメンバーがやってきて会場で爆竹に火をつけてライブ妨害したんだ。こっちは向こうの流儀勝負を挑んだのに(というか、和ませる雰囲気さえ醸し出してお邪魔したのに)向こうはただ邪魔しに来ただけっていう。で、どうなったかというと、そこには町内荒くれ者甲子園を勝ち抜いてきたお客様たちが集結してるじゃない?その人たちにCEのメンバーは捕まってちょっとお叱りを受けたっていう。ライブは盛り上がったらしいよ。

CEの人たちは武闘派を名乗ってたのにボコボコにされちゃったかメンツ的なものを失って、その後はなんだかフェードアウトしちゃった。CEのメンバーの一人は最近になって大阪維新から会議員に立候補してたけど、どうなったのか知らない。

DBDBDはそれからも地道に活動を続けて、Napalm DeathVoだったLee Dorrianが主催している英国Rise Above Recordsからアルバムを出す話もあったんだ。でもその頃ってメンバー家族を持ったり仕事責任ある役割を担うことになったりして、なかなか時間がとれなかったからうまくいかなったの。

吉田君曰く「英語でのメールのやりとりも難しかったし、イギリスでの録音っていう条件がネックで実現しなかったんよなあ、あれほどのチャンスはなかったけど」って。

その後はライブの回数も音源の発表も少なくなっていったんだよね。巷では「失速した」なんて言われたりしたけど、そんな言い方ないよ。彼らは中学の時からずっと働きながらバンドやってたんだから

吉田君は今も京都に住んでいて、休日に近所の公園砂場で遊んでる娘の相手をしてるのを時折見かける。染織工場で働いていて労働組合委員長でもあるらしい。この業界はもう価格的に外国とは太刀打ちできないらしくて、いくら京都ブランドだっていっても厳しくて廃業する会社も多いんだって会社の存続も心配しなくちゃいけないけど労働者権利雇用も守らなくちゃいけない立場で悩みは尽きないとのこと。「バンドはどうすんの?」って一度聞いたら、遠くの方を見つめながら「あん名前バンド誰も覚えてないやろ。でもやりたいなあ、またぶちかましたい」って言ってたよ。

比叡山の緑を眺めながらね。

thanks

https://anond.hatelabo.jp/20210929113343

https://anond.hatelabo.jp/20210929113456

https://b.hatena.ne.jp/entry/4708979924673792418/comment/flirt774

2021-09-28

バンド名を考えるのが好きなんです。

ハードコアが好きなので「DEAD  KENNEDYS」をもじって「デッド角栄ズ」とか。でもケネディーと田中角栄を同列に持ってくるのはどうなんだろ、とか思ったりもしてしまう。功績が違うよね。なんだか殺害塩化ビニールバンドみたいな感じにもなっちゃうし。

そのバンド名だったらどんな音楽性だろ、とか、どんなバンドヒストリーがあるんだろみたいなことも妄想してしまう。

デッド角栄ズは、バリバリジャパコアでデッケネに影響受けてるのは当然なんだけど、HIS HERO IS GONEなんかも好きで、ハードコアの音表現を寡黙に追求しているバンドなの。ライブは客が暴れ倒して毎回暴動寸前みたいに盛り上がって、その音源海外でも認められたりして、USツアーの敢行によってその評価を不動のものにした、みたいなこともあったりして、ある種伝説のようになるの。

でもね、ベースがある日「俺、ほんとはaikoとか好きやねん」とか言い出してバンド崩壊するかと思われたの。でも意外とメンバー全員「aiko良いよな」みたいな告白というか懺悔みたいになって、じゃあってことで、そっち方面バンドの新しい方向性模索し始めるの。でも、デスボイスaiko表現することにはやはり無理があって、メンバー全員「最初から分かってたけどやっぱり無理か」みたいになっちゃうの。

で、どうするかというと、やっぱり可愛い女の子ボーカルじゃないとあの世界観は再現できないという結論に達するわけ。メンバー全員最初から薄々分かってたけど。なのでボーカルを探すわけ。色んなライブハウスに行って良いボーカルがいないか探すの。地下アイドルライブにまで足を運んじゃったりして。そしてやっと見つけるの。アコギ一本でやってるあいみょんみたいなSSWを。

なので彼女口説いて新バンドを結成するわけ。バンド名は「akiko」。初期の和田アキ子のような黒いグルーブも取り入れたいみたいな欲張った感じで。

でもね、男所帯に女子が混ざっちゃうとお決まり恋愛沙汰みたいなのがあったりして、バンド崩壊ちゃうんだ。残念だけどね。

で、メンバーは何年も音楽から離れてしまうんだけど、ある日、高円寺居酒屋で偶然遭遇したVoGuが「もう一度ハードコアがやりたい」という気持ち吐露し合ってバラバラになった角栄ズは再結集するの。それまでの数年間、音楽を演りたいと思いつつもできなかったフラストレーションが一気に放たれることによって、その演奏は鬼気迫るものがあったわけ。角栄再結成話題になり、ライブには、すでにアラフォーになっていた過去ファンも、伝説を目撃したいという若きパンクスたちも集まって凄いことになるの。十数年ぶりに録音したアルバムもその話題性と音楽性で新たな伝説になったりして。

で、行川和彦氏監修のハードコアディスクガイド本に、このアルバム

世界震撼させた恐怖と暴力の音塊。迷走の果てに辿り着いたハードコア史に残る名盤

と紹介されたりするの。

2021-09-01

anond:20210831141155

原曲を越えたモノマネ

増田に聞かれて記憶とともにYouTubeを探っていたら、数あるモノマネ動画も出てきたのだが、その中でも「これ、オリジナル越えているだろと思ったのがあったんで、ご紹介したい。

女のみち/ノブアンドフッキー(原曲ぴんから兄弟)

https://youtu.be/JueOl8yYTA8

実に50年前の曲である。それが令和のモノマネ番組ネタとして出てきて高得点を叩き出すんだから訳が分からない。

だけどこれで笑わない人がいないぐらいネタとしての完成度がずば抜けている。そしてモノマネとしてそっくりなのもすごい。

見どころとしては後ろのエアギターである。実は元ネタエアギターなのもある意味おかしい。

君は1000パーセント/ビューティこくぶ(原曲1986オメガトライブ)

https://youtu.be/8KmubBgU5XM

モノマネ自体は非常に真面目なモノマネなのであるなのだが始まった途端に司会の東野幸治が大爆笑している。のちに東野はこれまで見てきたモノマネの中で一番インパクトがあったモノマネとしてこれを選んでいる。

だってこれ知っている人が見れば笑うしかないハイコンテキストネタだもん。

80年代日本製AORの一大プロジェクトとして誕生したオメガトライブ。初代vo担当したのはソロデビューさせると騙して加入させた杉山清貴

ファーストアルバム完成後杉山は大喧嘩の末脱退。その後釜として充てがわれたのがなぜか日系ブラジル人カルロス・トシキだった。

しかにその澄んだ歌声は今までにないものだったが小刻みすぎるリズム取りにたどたどしい日本語と相反するように流暢すぎる英語ギャップが聴いたものに?マークを与えた。

全体的に小ヒットぐらいでフェイドアウトしたのも言わずもがなカルロス氏は音楽活動の後ブラジルニンニク栽培成功している。

そんなユニットから完全再現すればそれだけでネタになるのも仕方ないことで。

ちなみにビューティこくぶ氏はその後カルロストシキと杉山清貴が交互に歌う『君は1000パーセント』とか

https://youtu.be/_e3erqU0xAw

杉山清貴が歌うサカナクションの『忘れられないの』

https://youtu.be/QUIZtouDkq4

というのを自分チャンネルにアップしている。

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