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2022-11-17

すずめの戸締まり説教されているように感じた

君の名は。や天気の子と同様ではないにしろ、同クラスエンタメを期待して見に行ったら説教された気分。

宮崎駿と思って見に行ったら高畑勲だったみたいな違和感

友達と久しぶりに飲みに行ったらアムウェイ勧誘されたみたいな気持ち

すずめの戸締まり説教部分が多すぎて、キャラや背景の掘り下げがあまりに雑。

例えばダイジンの行動が意味不明

出てくる奴ら全員テンション高すぎ。もう少し親交を深める描写有っていいでしょ。

なんであの流れで全国旅行から恋愛?(君の名は。や天気の子くらいまで描写しろや)

それもこれも災害をメインに置きながら多方面配慮して中途半端になったせいでしょ。

別に震災テーマにするのはいいけどさぁ、エンタメやります!!!!みたいなガワから不意打ちするのやめてくれよ。

そんな映画ならわざわざ飲み物ポップコーン買って見たくないし、そもそも映画館まで行きたく無いんだよ。

2022-10-17

anond:20221016220327

嫌なことが命の危機に繋がりかねないなら、嫌なことから逃げても良い。

それが出来なかった近藤喜文は、高畑勲生命を吸い取られて早死した。

今の宮崎駿が『もののけ姫制作現場密着ドキュメンタリーに収められた自身言動を見て、どう思うのか、誰かインタビューしてみて欲しい。

2022-10-16

宮崎駿パワハラ体質がテレビで流れた瞬間

映画もののけ姫』を劇場公開していた頃、スタジオジブリ制作現場に密着したというドキュメンタリー番組テレビで放映された。その中で、こんな場面があった。

タタリ神による呪いを受けたアシタカが、彼の腕に出来たアザを、エミシの村の長老たちに見せる場面。その原画が上がって来たのをチェックする宮崎駿は、自分を写すカメラの前で、次のようなことを言い放った。

「人は驚いた時に、身を乗り出す人と、身を引いて逃げる人の2種類がいる。この原画は、身を引く反応の絵になっている。それは、これを描いた人間が、イヤなことから逃げ出すような人間から

ナチュラル原画マンに対する人格攻撃を加える宮崎の姿が、全国放送電波に乗った瞬間であった。

これとは対照的な話を、一つ紹介する。雑誌アニメージュ』では1982年頃、安彦良和自筆イラストと共にエッセイを連載していたことがある。その安彦のエッセイの一篇で、演出家が描く絵コンテの指示内容と、原画マン等アニメーターキャラの絵に付ける演技との関係について、イラスト付きで次のように述べていた。

まず、絵コンテ用紙を用いたイラスト

カット目:クラッシャー・ジョウの主人公ジョウが、歩いている。カメラパン

カット目:カメラ切り替わり、カメラから手前に向かって、犬を連れた女性が道を歩いて近づいて来る。

カット目:ギョッ!とするジョウ。バストショット

カット目:乞御期待!の字幕

この3カット目の「ギョッ!とする」というのは色々な解釈可能であると、安彦良和は述べる。

女性が苦手だから」「片思い対象女性に予期せず出会い、ドキドキュンキュンたから」「犬が苦手だから」「女性に金を借りて返していないので『不味い!』と思ったから」「女性が化け物に見えた(近眼なのにメガネコンタクトをしていなかった)から」など。

このように一言に「ギョッ!とする」と言っても色々あるのだから、どのようにアニメーターが描けば良いのか、アニメ演出家が描く絵コンテは、演技を適切に指示する内容でなければならない。それがエッセイ安彦良和の述べたことであった。

宮崎駿も、出来上がった原画の演技に文句を言うのに託けて、全国放送による公開人格攻撃原画マンに対して行うぐらいなら、そもそも演出家である宮崎自身が適切な指示を絵コンテに書いておけば済んだ話である。それを怠っておいて、原画マンに対する人格攻撃宮崎は加えていたのだから、お粗末以外の何ものでもない。

それと、もう一つ。高畑勲寿命を擦り減らされた近藤喜文を守れなかった(守らなかった)宮崎駿に、果たして原画マンなど他人のことを「嫌なことから逃げるような人間」と批判する資格があるだろうか?これは修辞的な疑問、つまり反語であり、そんな資格宮崎駿には無いと自分は思っている。

周知のとおり宮崎駿は、高畑勲大好き人間である。だから高畑勲のすることを批判したり、それにブレーキを掛けたりすることは決して出来なかった。それは結局のところ、宮崎駿高畑勲に嫌われるのが怖かったからではないのか?だとしたら、宮崎駿も「嫌なことから逃げていた人間」ということになるではないか

原画の出来一つでアニメーター人格に四の五のケチを付けるぐらいならば、宮崎駿自身もまた「近藤喜文を守ることから逃げた人間」という称号死ぬまで背負うべきである。何しろ、失われたのは絵ではなく、人命なのだから。 

近藤喜文が存命であれば、スタジオジブリ宮崎吾朗なんぞを担ぎ出す羽目にもならずに済んだであろうし、またジブリだけでなく日本アニメ全体にとっての実り大き仕事したことだろう。近藤喜文を守らなかった宮崎駿の罪は、余りにも大きい。

2022-09-14

anond:20220914181806

でも、平成合戦ちんぽこ は

ジブリ作品内でも不評で

再放送されませんよね

映画平成合戦ぽんぽこ」は、高畑勲監督原作脚本を務めた作品なのですが、ジブリ映画としては、唯一、宮﨑駿監督以外の原作脚本作品であり

2022-05-07

にじさんじ初期組の謎の人材

月ノ美兎と剣持刀也、どっちも配信経験だし、あのわけわかんねー時期にわけわかんねー会社に応募してきた、倍率も甘かっただろうところから通過してきた素人なのに、なんであんなに配信者として優秀なんだ?

あん適当な選び方で面白い奴が選べるなら、会社知名度Vtuber知名度も上がった今、世の中に眠ってた面白い素人が大量に集まり、倍率百倍くらいで厳選して、超面白くて素行も良いやつを採用できるはずじゃないのか?

なんでそういうやつらが出てきづらいのかね。

kusunoki7100 これは戦後アニメ制作なんて訳のわからん実績もない仕事に応募してきた人材の中に、宮崎駿高畑勲富野由悠季出崎統がいたと言う現象と同じだと思っている。

これも不思議なんだよな。なんで都合よくそいつらが同時期同ジャンルに固まって発生できたんだろうか?

「当時の基準では凄かった」じゃなく今の基準でも優れた能力なわけじゃん、謎すぎる。

2022-04-28

宮崎駿って勲章持ってないの?

高畑勲は持ってたらしい

宮崎駿高畑勲富野由悠季はおそらく受勲を固辞したが庵野秀明は受け取った

これが差だよねぇ。

富野文化功労者だけど、あれは政府からのものから

高畑フランス勲章は受け取ってるが日本勲章とは質が違うからなぁ

2022-02-06

anond:20220206232629

高畑勲さんは東大院卒で一般庶民世界に殴り込んで来たかルール違反

横だけど、いまどきどんな分野でもトップに座ってるのはそういうタイプ人間だぞ

2022-01-02

シンエヴァの良かったところ

シンジメインヒロインと一緒にならなかったこ

アニメに限らずドラマゲーム主人公メインヒロインヒーローと一緒になるべきって考え方が強すぎる

今までの創作物には幸せが一つしかないことが多かった

そんな中で別にずっと好きだった相手と一緒にならなくても幸せになれるんだよ、という幸せ多様性を示したシンエヴァは偉いと思う

個人的には朝ドラとかも、お前とひっつくんかーい!ってなるようなカップルが出てきても良い頃だと思う

あと、エヴァでは表現できなかった「一人でも幸せ」も朝ドラでやって欲しい

なつぞら広瀬すずはあと少しで仕事だけやっていても幸せになりそうだったのに、高畑勲邪魔をした

2021-10-29

今日クリリンつんく誕生日

今日10月29日は俺の誕生日なんで、他に誰が誕生日なのか調べてみた。

つんくは前から知っていた。1968年まれ

でも、クリリンは知らなかった。エイジ736生まれエイジっていつだよ。

でもクリリンと同じ誕生日ちょっと嬉しい。

あとは、井伊直弼とか、高畑勲とか、ホリエモンとかが今日誕生日

あと記念日としては、インターネット記念日1969年今日インターネットの元型であるARPAネットで初めての通信が行われた。

誕生日って結局何もないんだけど、クリリンと同じだと嬉しいな。

あとはつんくにちなんで、明後日選挙行って帰りに外食しよう。

2021-09-27

anond:20210925230920

たとえばミッキーマウスは、あの外見で葉巻をふかしたりと「大人」として振る舞ったりするんだけども、

じゃあそういう「大人」みたいな振る舞いをしたかミッキーマウスの外見が中年大人に見えるのかというとそんなことはなく、

あの「頭が大きく」「目が大きく」「甲高い声」によって

「なんとなく若いんじゃないかな」「人間みたいに年は取らないんじゃないか」という受け止め方される

 

で、じゃあなぜ、あんなふうに頭が大きく目が大きいかというと、

そういうデフォルメをしたほうが、体や目線を使ったジェスチャーが明快になるから

日本アニメキャラの原形って、基本的ディズニーなどの欧米で培われてきたデフォルメによる表現技法を取り入れて出来てるんで、

アニメキャラが「頭が大きく」「目が大きく」「声が甲高い」のは

ミッキーマウスがそうだから」というのが正解だろう

 

で、アニメの女の幼さというのは、

アニメーション表現として伝わりやすい」「アニメとして動かして面白い」造形に合わせやすいのが「幼い言動をする女児」だから、となる

宮崎駿は明確に「もっとアニメで映える」基準ロリコンキャラを動かしてる

「手でスカートを抑えてどうする! 手はオーバーアクションに使え! スカートは動きの演出のためにパンツ丸見えになるぐらいめくれろ! それこそが動きが最も映えるのだ!」と

 

アニメーションの絵が書き込み量が増えて「リアル描写」が当たり前のように作られるようになったか上記が忘れられてるけど、

その「リアル描写」だけだと地味なわけ

高畑勲あたりが追及するリアル描写が成立するためには、映像としてちゃんと「映える」ための飛び道具が必要で、

それが現実世界ミッキーマウスのようなデフォルメした造形に寄せても違和感が少ない「幼い子供」だった

まりデフォルメ」と「リアル」の擦り合わせの中間点として、ロリキャラは成立した

2021-08-07

anond:20210807215019

おっと俺たちが仮の姿人間社会に紛れ込むようになったのは人間たちの乱開発のせいなんだぜ

ちゃん高畑勲のあの映画をみてくれよな

2021-07-07

anond:20210707151839

高畑勲監督とかはファンタジーが「現実を生きるための活力を得るためのものから現実から逃げるための都合の良い世界」になってしまっていることに滅茶苦茶警鐘ならしてたらしいよね

2021-06-12

anond:20210612123520

高畑勲の遺作みたいなもんだろ。

こっちはまだ黒字なんだからいいじゃん。

2021-05-23

トーマス

この人初対面だけど絶対どこかで会ったことあるよなぁ、と思ったら機関車トーマスだった。

機関車トーマスが人の姿をして立っている。なんか声も似ているような気がする。

それでいて高畑勲の大ファンと言うのだからある種の奇跡的なものを感じる。

世の中捨てたもんじゃいね

2021-05-16

『天気の子』は早すぎた映画だった

新海誠の『天気の子』、あれは早すぎた映画だった。

新海誠デビュー以来屈折したアニメを作り続けていて、それが『君の名は』で漂白されて大ヒットした。その成功を旧来からファンは「新海誠もそっちに行ってしまうのか」と半分祝福、半分寂しい思いをして見届けた。

そして次作の『天気の子』。この映画新海誠は旧来からの期待に答えて闇の部分を出そうとしていた。天気の子は『キミ』と『セカイ』を天秤に載せて葛藤するよくある話だが、昔からあるこの手の話は『セカイ』の描き方に重きが置かれておらず、葛藤が成立していなかった。そこで新海誠自分の才能を活かし、皆が生活する『世界』を圧倒的に美しく描き、失うものの重量を重くして天秤のバランスを取ろうとした。

新海誠インタビューでこの作品賛否両論を巻き起こすだろうと語っていたが、しかしその試みはうまく行かなかった。なぜならこの映画が公開されていた2019年個人人権が最も重視されていた時代だったからだ。ブラック企業問題社会問題になり、社会個人どちらを取るか問われたら、みんな個人と答える、それが正しいとされた最後時代だったからだ。だから天気の子葛藤が成立せず、作中でくどいくら穂高犯罪を重ねても、それを責める観客はほとんどおらず、ただのラブストーリーとして消費された。

しかし今は違う。コロナ禍で世界は変わってしまった。恋人と会うために病院から抜け出すカップルがいたら、社会容赦なく糾弾するだろう。『火垂るの墓』の高畑勲監督80年代インタビューで「いつかまた時代が再逆転したら、あの未亡人(親戚の叔母さん)以上に清太を糾弾する意見大勢を占める時代が来るかもしれず、ぼくはおそろしい気がします」と語っている。『天気の子』もまた『火垂るの墓』と同じく観る時代によって見方が180度変わってくる映画だった。

2021-01-24

大手アニメ制作会社退職した話

つい最近、これまで数年勤めてきたアニメ制作会社退職した。

その時の所感を思い出話も兼ね、ここにエントリーを残そうと思う。

拙い文章しままりの無い雑記で恐縮だが、もし興味があれば最後まで付き合っていただけると幸いだ。

そこまで興味ねえよ、って方は『デルタの羊』(著:塩田武士)を読むか、

アニメーション制作進行くろみちゃん』(制作ゆめ太カンパニー)を観れば良いと思う。

大分アニメ業界マイルド表現しているが、ある程度リアルな現状が分かるだろう。

自己紹介

自分20代半ばに中途入社でこの業界に飛び込んだ。

大学卒業後、国家資格必要仕事でそれなりに安定した生活を続けていた。

そのうち、毎日仕事に退屈さを覚え、自分の好きなことに関われる仕事をしたいと考えるようになった。

そう決心してから実行に移すまではそう遅くなかった。

3年ほど経験して、先輩後輩問わず頼られる機会が増えたが、

一度だけの人生自分の想いには素直になりたいと思って転職をした。

中途採用面接は驚くほどアッサリとうまくいき、無事志望していた制作会社入社することができた。

しかアニメ業界では珍しい「正社員」としてだ。

入社してから制作進行、演出助手経験してきた。

他にも経験したポジションはあるのだが、書きすぎると特定されかねないのでここで留めておく。

そうして入社したアニメ制作会社に、新卒時代仕事よりも長い年数身を置くことになる。

入社したアニメ制作会社について

一般企業からすれば規模は小さいように見えるが、業界からすれば大手制作会社といえる。

今の職場で、制作に携わったアニメオタクじゃない先輩に話したら「あー、あのアニメ作ってたの?」って

言われるほどには結構作品自体認知度は高いし、結構覇権認定された作品制作していた。

会社についても、そこそこアニメオタクから話題に上がるほどだ。

毎年新卒制作進行が複数人入社するし、抜けた数だけ中途採用ですぐに補填できるほど、

アニメ業界を目指す人間にとっては好意的に見られている。

制作進行の仕事

ひとことで言えば「縁の下の奴隷」と称すのが正しい。

制作進行という仕事について、「立派な名前は付けられているが、テレビ番組ADと変わらない」という認識かもしれない。

概ね合っている。

付け加えるとすれば、漫画編集者仕事の一端も担っていると言って良い。

漫画編集者は、大体一人の編集者が一人の作家を面倒見るものだと思う。

アニメ制作進行は一話につき約10~30人の原画担当、そして数人程度の作画監督

それにとどまら演出監督の進捗も管理しなければならない。

監督の追っかけまでするのはスタジオによってまちまちだろうが、概ね他社も似たような状況だ。

クリエイターからすれば、アニメ自体に何の付加価値も与えていない使い捨ての道具程度にしか見られていないが、

実際のところ制作進行が居なければどんな作品が作られるだろうか。

高畑勲監督作品かぐや姫の物語』のように、制作期間と制作費をドブに捨てた「儲からない作品」のできあがりだ。

制作進行、制作デスクラインプロデューサー、こういった旗振り役が存在するからこそオンエアのスケジュールに沿ってアニメ作品は作られる。

全く軽んじられている仕事に見えて、実はアニメ制作仕事においては重要役割だ。

給料は中堅拘束アニメーターや演出の拘束費よりも、自分新卒時代の月給よりも少ないのに。

また、大手アニメ会社といえど、社内の作画スタッフだけで作品を作れるかと言ったらそういうわけでもない。

フリーや他社のアニメーターに声をかけて「うちの仕事しませんか?」と営業するのも制作進行の仕事だ。

これについては、大変なおもいをしてアニメーターに罵倒されつつも満身創痍で人集めしていたかと思うと

実はそこまで酷い目に遭ったことは少なかった。(全く無いわけではない)

結構ウチの社名と参加タイトル出しておくと集めやすかったというのが他社スタジオに籍を置いていた先輩の感想だ。

他にも、「外回り」といって作画担当の上がりをアニメーター宅やスタジオまで回収しに行く仕事ほとんど無かった。

代行業者が走り回ってくれるからだ。

会社ブランドによるアニメーターの集めやすさ、物理にしんどい外回り不要であること、これらは大手ならではの強みだろう。

アニメーターの低賃金について

この辺りは純粋実力主義世界といえる。

アニメ業界にいる人間は大体低賃金で働かされるという問題が取り沙汰されるのは、業界の外の人間にとっても聞かない話題では無いと思う。

年齢が50代後半を迎えたベテランにも関わらず、相変わらずボロアパート暮らしている人間は少なくないし、

税金を未納しているほど経済状況に困窮しているアニメーターも知っている中で若干名存在する。

だが、前述した通りアニメーターの仕事実力主義だ。

キレイな上がりを出して作品に多大な貢献している人は月に50~100万、中堅でも安定している上がりを出せれば20~30万と、

作品に対して一定以上のクオリティを保っていれば普通に生活できているのが実情だ。

そんな実情なのに生活に困っているアニメーターは、新人である以外に思い当たる大きな要因としては以下の三つだと考えられる。

病気のためしばらく仕事ができていない(激務だし生活サイクルが安定しないので、結構体を壊しやすい)。

②上がりは平均程度なのに性格に難があるから、次の仕事に繋がりにくい(この手の人は作品納期ヤバいと起用される傾向にはある)。

そもそも上がりのレベル落書きから仕事を干されている(なおかつスケジュールも守れないパターンも割とあるのでかなりタチが悪い)。

性格に難があったり、上がりを出すまでが遅くても使われ続けるアニメーターって、結局押さえるべきクオリティを押さえられている。

にも関わらず「アニメーターは低賃金だ! 彼らの生活を安定させろ!」と騒ぐのは業界をよく分かっていないモグリ発言だ。

新人アニメーターの生活を安定させろという話もあるが、これについても新人なら新人なりにキャリアの無いうちにフリーにならず、

どこかのスタジオに籍を置けば実はある程度解決できる話に過ぎない。

じゃあ稼いでいるアニメーターって具体的にどんなアニメーターだろう、と聞かれたら真っ先に以下の三点が挙げられる。

納期厳守

②安定したクオリティの上がり

演出指示以上の要求に応えられる神様

①さえ守っておけば仕事は来るし、②だけが強みな人も生活できるレベルで稼げる、③については納期を平気で破ろうが高い拘束費を貰って仕事ができる。

③をできる人が居なくても①と②を心がけられる人が居さえすれば生活なんてできるし、一ヶ月程度の休暇を取ったとしても生活している人だって居る。

制作人間からすれば、あまりクオリティ追求しすぎず納期を守ってくれさえすれば文句は無い。

その理由は次項で話そう。

アニメ作画について

アニメが出来上がるまで、その工程について作画だけに触れる。

第一原画(下描き)

レイアウト作業

原画担当演出指示に従って構図とキャラ等の位置関係等を下描きする工程

最近では3Dモデルを使ったレイアウト制作会社が用意して、その上に作画担当が描くパターンもある。

レイアウト演出チェック

出来上がったレイアウト演出担当が指示通りに描いてくれているか

もしくは気が変わったからこういう風に直してくれという指示を挟む。

まりに酷い上がりだったらこの時点でリテイク指示して作画差し戻し、もしくは制作進行にブチ切れる。

レイアウト監督チェック

②で通ったレイアウト監督が見る。

演出の指示がしっかり作品雰囲気世界観に沿っているか確認する工程

監督演出兼任している、監督業務負担が重すぎる、演出の力量が高い、などの時には

この工程が省かれる場合がある。

レイアウト作監修正

作画監督(作監)が②③の工程で出た修正に加え、絵柄の統一を図る。

基本的に①で出てくる上がりは作監以上のクラス人間が描かない限り、全く絵柄が作品に合っていないパターンが圧倒的に多い。

というか原画担当キャラクターデザインの通り描かせたら時間がかかってしょうがないので、

作監キャラ修正を任せるのがスタンダードになっている。

レイアウト総作監修正

総作画監督(総作監)がキャラを大写しにしていたり、動き方が大事カット修正する。

これに関しては、必要最低限なカットだけを修正させることで、総作監業務負担を減らすことになっている。

原画(清書)、第二原画

原画作業(第二原画)

④もしくは⑤の工程が終わった戻しのカットを、基本的には①の作業者が清書する。

演出監督作監などのメインスタッフが起用NG出したり、作業者のスケジュールが合わないなどの場合は、

別の作業者を制作進行が第二原画担当を探してお願いすることになる。

エンドクレジットに出てくる第二原画はそういった「レイアウト作業者の尻拭いをしている人」という認識でいると良い。

演出原画チェック

上がった原画がしっかりレイアウト修正を反映しているか演出がチェックする。

問題なければ、動画検査に回して動画会社や社内動画に描いてもらう。

これでも直っていなかったら作監にまた修正をお願いすることになる。

かい工程は少し省いたが、一覧で見てみてもご推察いただけると思う。

上がりが上手ければ上手いほど、③~⑦の工程で省ける箇所が増えるのだ。

その省ける工程のおかげでアニメ制作スムーズに動き、それができる作画担当アニメ業界において重宝され、

貢献度に応じて対価が支払われるようになる。

作画担当のそうした活躍は拘束費の引き上げ、作監以上への格上げ、更には演出監督デビューにも繋がる。

中にはずっと絵を描いていたいということで、生活が少しくらい苦しくても作画のままでいるアニメーターもいたりはする。

作画以外の魅せ方(ごまかし方)

ここが前項で述べた「クオリティを重視し過ぎなくても良い」と言った理由だ。

昔のアニメに比べて、今の時代アニメからこその進化がある。

それは「撮影処理」と「特殊効果処理」だ。

出来上がった作画に光の陰影だとか、無機物ののっぺり感を抑える処理。

これを撮影班や美術担当が加工することで立体的でリアリティ臨場感を与えてくれる。

鬼滅の刃』を制作したufotableが、自分が思うにこの技術力は随一だと思っている。

あそこは動画については、海外動画会社に撒いているので動画枚数にこだわりがあるというわけではない。

その分、撮影や特効によってリアリティのあるごまかしで、キレイな上がりになっているように見せている。

少し話題は変わるがtwitterのTLを巡回していたときに「あの作画やべえええええええ」って3Dモデルが動いているだけのカット

絶賛していて、アニメ観ている人ってその程度の認識しかないよなあって少し落胆してしまった。

会社を辞めた理由

きっかけは、給料の少なさだった。

演出助手になっても、制作デスク担当しても、上がる給料は少ない。

それでも嫁と二人暮らしで、嫁の方もフルタイムで働いていたのでこれまでは問題無かった。

だが嫁が病気で倒れ、働くことができなくなってしまった。

先立つものがなくなる不安仕事にも集中できなくなり、再度新卒時代に携わっていた国家資格必要仕事に戻ることにした。

アニメ業界は、左うちわで稼げるようになるまでの時間が途轍もなくかかる。

特に制作側で入った人間は一層そこに至るまでに苦労を強いられる。

アニメ会社に入って嫌だったこ

これを詳細に語ると当時を思い出して気が滅入るので、箇条書きで記載する。

制作演出作画どれをとっても大体精神的に幼い。

・上がりの納期を守ってくれる作画が知り合ったアニメーター数百人中両手で数える程度しかいない。

パワハラセクハラの横行。

・不摂生生活で体を壊す日が増えた。

・今でも当時の罵詈雑言の日々が夢に出てきて真夜中に起きる。

これからアニメ業界を目指す人へ

まずは新卒で入る会社ではない。

年代新卒社員と中途で入った自分とで、自分の方が給料が高い、なんてこともあって

大手制作会社でも決まった給与テーブル存在しないパターンがある。

あと、規模さえ考慮しなければアニメ制作会社面接は驚くほど簡単に通りやすい。

簡単コミュニケーションや、自分がこれまで経験したことありのまま受け答えして、

最後質疑応答アニメ業界に興味ありげ質問さえしておけば大体通る。

落ちたらよっぽどのコミュ障か、社会不適合者レベルだとも言えるのではないだろうか。

そんな割と適当業界でもあるので、ある程度新卒で働いてから考え直しても良いと思う。

10転職してから入った人も居るような業界だし、思った以上に門戸は広い。

それでもアニメ制作会社に入りたいのであれば「アニメが好きなこと」と「アニメを作るのが好きなこと」は違う、

これは肝に銘じておいたほうが良い。

中途半端気持ちで入ると、アニメが嫌いになるので。

入りたての頃、自分制作に関わったアニメのオンエアが観れなかったほど、アニメが嫌いになりかけたことがある。

ネットの評判も最初は見れなかった。

そこを経て色んな感覚麻痺し始めてから、真のアニメ業界人の一歩だろう。

道のりは前途多難だが、アニメで成し遂げたいことがあるならば健闘を祈る。

2021-01-14

宮崎駿ワールドウソ

異様に温かい人々に飛び跳ねまわる元気すぎる子、憂鬱感情を持っても周囲に発散しまくってお咎めなしな登場人物

わけの分から家族の談笑。だけのこの人のウソは美しい。夢を見たい人々には良い酩酊剤として働くのだろう。

実際の宮崎ワールド風の谷のナウシカ原作に求められるように思う。権力自分足りの理由に奔走して世界を悪くする人々。ただこの人には一つのけがあって、純粋世界を壊すことを楽しんでいる下らない人間がいることを描いていない。人間基本的に善性で動いており、成り立ちや理由によって悪になったり悪の如き正義を振るったりするのだ、という発想で描いている。まさかネットストーキングをするような糞がいるなんて想像だにしてない。もっとも人をおもちゃにするような人種を描くことに関して抵抗があるのかもしれないが。多分監督リベラル左翼からこその発想なんだろう。

この点高畑勲は妹への恋慕のあまり妹を餓死させてしま火垂るの墓淡々と作った。ここにある断絶はなにかといえば、人に対する信心があるか、あるいは人は単なる観察対象かだ。この意味宮崎と知り合いの押井守はより人に寄り添っていない。彼にとって重要なのは人ではなく形式構造のように思える。そもそも人間に対する信心という感性のもの人間らしいという皮肉めいた構造があるように思える。翻って、リベラル左翼という思想は大変構造的だ。それは無機質にすべての人は許容され、すべての人や権力批判されるべきだというフラットな発想に基づいている。むしろ思想であるからフラットでなくてはならない。実はこうした思想宮崎駿の人間力は非常に相性が悪いのではないか

宮崎駿的人間力は非常に理想的恣意的で、思想的ではない。彼が言う老後の入院生活を描いた絵にはたくさんの欠点存在する。理想を維持するのに多大なコストがかかる。しかも彼は革命家であったので、スタジオジブリ給料制にして一度は倒産寸前にまで追い込んでいる。宮崎駿が全てを仕組みと制度考える人間なら人間不条理もそのまま無感情に描いていたように思う。ナウシカ原作ですら全ては情熱によって動かされれており、無感情なのは墓所の先人たちだけだ(もっともこの墓所の住人は旧癖の形象化だとは思うが)。つまり彼はリベラル左翼的でありながら、リベラル左翼すら鼻白む感性批判しているのだ。この点でむしろ非常に左翼なのはアンビバレント監督らしい。概ねあたっているとする予測しかないが、インテリ左翼ムスカのように道化として描き、権力も嫌い、同じように抑圧的な共産主義も嫌い、それでいて人間には希望があるべきだという大矛盾の分断された心象を監督内包していることになる。だからこそ宮崎駿のウソは今でも世界で輝いている。

2020-10-20

アニメ鬼滅の刃についての大御所たちの反応予想

宮崎駿:ノーリアクションor普通に褒める

押井守:全く見ないで「こういう作品っていうのは〜」的なよく意味のわからない事を言い始める。見たら見たらで褒める(アニメじゃなくて原作を)。

高畑勲:(死んでるからなんとも言えないけど)何も言わない。

手塚治虫:(死んでるからなんとも言えないけど)何も言わず伝奇物の連載を突然始める。

庵野秀明:何も言わない。

2020-07-31

母をたずねて三千里って面白いアニメだよね。

anond:20200731072847

で「母をたずねて三千里」という文字が出たので語りたくなった。個人的高畑勲監督最高傑作だと思ってる。

主人公マルコの親父は医者としては良い人なんだよ。貧しい人からお金を取らずに診療をしてあげたり、本当に医者の鑑みたいな人間だった。

ただ父親としても夫としては良い人ではなかった。借金のカタに女房イタリアからアルゼンチンまで出稼ぎに行かせるとかどんな男だコイツは、と今でも腹が立つ。

それでもマルコの母はアルゼンチンに行ってから1年間は働いてたんだよ。それが1年後には手紙故郷イタリアに全く届かなくなった。

そりゃお母さんが大切なマルコ心配するよな。ところがあの親父は「便りが無いのは元気の証拠」みたいな事を言ってろくに妻を心配しなかったんだよ。

それどころかもしお母さんが病気にでもなっていたら、と心配するマルコを怒りやがった。テメエがろくに稼がないからそのツケを女房が払ってんのにな。そういやマルコの兄も進学を諦めて働いてたっけか。

知っての通りマルコは最終的にブエノスアイレスでお母さんと再会する訳だけど、お母さんは悪い病気になって死にかけていた。手遅れになる前にマルコが到着した事で何とか気力を取り戻して一命を取り留めた、って感じだった。

良い話なんだけど、これマルコ10歳でありながら無理をしてイタリアからアルゼンチンまで行かなきゃお母さん死んでたんだよね。親父はろくに嫁の心配もしなかったけど、あいつの甲斐無さと無責任な行動のせいで嫁が死ぬ所だった。

母をたずねて三千里」は正しく「世界名作劇場」の名に相応しい名作だけど、マルコの親父は今でも大嫌いだ。フランダースの犬のハンスも嫌いだけど、マルコの親父は人格者とか善人的な立ち位置で描かれてるのが本当にムカつく。

40年以上前作品も多いけど世界名作劇場面白い作品が多いから見て損は無いと思う。宮崎駿高畑勲富野喜幸の三巨匠が同じ回に携わってる事も多いかアニメ好きな人には本当にオススメだ。古典っていいよね。

2020-07-01

anond:20200701005951

そういう層は今でも残ってるけど、元増田の言うところの「ハリウッドに追いつけない」話とは別件でしょ。

しろそういう作品群はハリウッドでもドンパチやって世界救って終わり、みたいなものに分類されてるだろうし。

どの世界でもジャンルとしてはあるよね。一般受けしか狙わない作りって。

高畑勲に関してはパトレイバービバップと同じ枠で語るべきなの?

少なくともジブリはもともとコア層狙ってないから俺が言ってることとも違うし。

まあその割にポニョはわかりにくいとかそういうのはあるけど。

2020-04-16

anond:20200414002038

そのシチュエーションでみても

お婆さんが暴走族の兄ちゃんを説き伏せるところ高畑勲道徳臭さがでててキモいなーって思うわ

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