はてなキーワード: 線路とは
北海道の函館線って路線で貨物列車が脱線した。今のところ原因は調査中だが、レールが吹っ飛んでいるから十中八九JR北海道が悪いってなるだろう。自分が知る限り最悪のタイミングで起きた事故だと思うし、重い貨物列車だから横転しなかったが、軽くて速度の出る特急列車だったら横転して死者出てもおかしくなかったんじゃないか?
自分も日本のどこかで線路の保守、いわゆる保線に関わったことがある身として記者会見の内容をYouTubeで見直したが、「10月に検測車で測定した線路検査データに問題は無かった」って保線をやったことある人なら、レールが吹っ飛んだんだから超音波検査のデータが問題無いかを報告すべきだろって思うだろう。会見で歪みのデータに問題は無かったは的外れ。医者で例えたら、外見に問題は無いけどCT撮ってみたらヤバい状態でしたって感じ。
結局踏切の中が湿っていてレールの鉄が腐食していて、そこに脱線した貨物列車が最後のトドメを刺してレールが切れたんだと思う。
レールをしっかり検査して交換すれば起きなかった話だが、曲線のレールだから交換ってなると数百メートルやらなきゃいけない。曲線のレール交換は祭りかってくらい作業員集めなきゃならんから悪くなる兆候があれば計画的にやらなきゃいけないんだが、結局人が居ないってのは全国的な問題。特に北海道は雪で作業できない期間があるから追いつかなくなるのも理解できる。
まあ金ありません利益出ません。だけど北海道と本州の物流のために整備してくださいってなったらそら破綻するわ。物流の2024年問題も解決せずズルズル年末を迎えようとしてるじゃん。
【11/11 26時追記】読みづらいと言われたので体裁だけ記法でちょっと編集。中身そのまま。増田は全く分野違いの素人野次馬である。
内容はニュースソース、プレスリリース、Wikipedia、ツイッターの電力系の人、鉄道系の人の書いたことなどを鵜吞みにしている。変な点言ってくれたら参照元くらいは答えられると思う。
大事なことなので冒頭のここにも書くが、JR四国によると前日の停電と瀬戸大橋の断線は無関係とのこと。下衆の勘繰りをしながら調べている最中にそう報道された。
―――
気になって素人が調べたことのまとめ。間違ってるかもよ。1度寝かせた文章に追記を重ねたため構成が悪くなってわかりづらいけど。
・瀬戸内海の瀬戸大橋経由で中国電力と繋がる「本四連系線」交流2回線(1L、2L)
・紀伊水道の海底ケーブル経由で関西電力と繋がる「阿南紀北直流幹線」直流1回線(第1極、第2極)。
うち第2極は制御保護装置更新工事のため10月末〜来年3月で停止中。
四国は発電力が潤沢で、通常時は上記経路で本州に電力を「輸出」している立場である。
電気は溜めておけないので、需要に対して供給(発電)を一致させるよう細やかにコントロールする必要がある。
需給バランスが崩れると周波数が乱れ、発電機の破損や大規模停電に繋がりかねない。
瀬戸大橋の本四連系線の2回線あるうちの1回線(2L)を停止させたメンテナンス作業中、使用中の1回線(1L)に何らかのトラブルがあり2回線ともに停止。
阿南紀北直流幹線のみで本州と繋がる状況になる。中国電力に輸出していた経路が断たれ周波数が高くなり(電力余り)、徳島の橘湾火力発電所が連系線トラブルと同時刻に停止。
本四連系線を復帰させるため、2Lのメンテナンスを中止し2Lの復旧作業中、何らかの原因で阿南紀北直流幹線の本州向き潮流(関西電力に輸出している電力量)が急増。
昼とは逆に周波数が下がり(電力足りない)、四国内の一部を停電させ需給バランスを保つ。停電は約37万戸。しばらくのち本四連系線2L復旧。
停電復旧。
瀬戸大橋内の架空切断のためJR瀬戸大橋線の列車が瀬戸大橋上で立ち往生。乗客は約150人。
列車はパンタグラフ3基がすべて破損し自走できない。上下線で運転見合わせ。
立ち往生した列車に救出用列車を横付けして乗客を救出し、隣駅に到着。
阿南紀北直流幹線で潮流が急増した「何らかの原因」だが、単なる寒さでの暖房起動などによる需要増ではないトラブルのようだ。
橘湾発電所の停止は本四連系線トラブルを検出した系統安定化装置の電制(電源制御)によるもの。
停電は周波数乱れを検出した周波数低下リレー(UFR:Under Frequency Relay)の作動によるもの。
四国電力管内でのUFR作動は記録の残る1966年以降で初めて。
停電地域が不思議にバラついているが、詳しい人が見るとUFRだと察しが付くらしい。
都市部を避けつつある程度の需要のある市街地ということか(ど田舎を停電させても需要増が覆らない)。
淡路島は北部が関西電力の管轄で南部が四国電力の管轄。南北それぞれで送電を受けている。
(これって非常時に一方向から送電してさらに向こうの本州(または四国)にまで送電できないの?よくわからないが本州四国を繋ぐのは上記2経路のみ扱いなのでできないのだろう)
停電により愛媛の伊方原子力発電所は運転上の制限から逸脱する影響があった。
原発は多重の安全機能確保のための運転上の制限として、外部電源は系統上の独立性を有する必要がある。
つまり、互いに依存しない複数の変電所または開閉所からの送電回路が必要だ。
伊方原発の外部電源は6系統あり、川内変電所から2系統、大洲変電所から4系統。
大洲変電所の上流にあるのは川内変電所経由2系統、小田変電所経由2系統。
停電により小田変電所からの電力が停止し、川内変電所のみに依存する系統となった。
これを「運転上の制限逸脱」略してLCO逸脱という(Limiting Condition of Operation)。
さらに、ちょうど大洲変電所からの4系統のうち2系統が点検中であった。
伊方原発は1,2号機が平成終盤に運転終了しており3号機のみ。
その3号機は7月から定期検査に入りその一環で10月から調整運転中(発電・送電はしている)。3号機は今年12月で運転開始から30年となる。
今回の定期検査で原子炉内の中性子の測定装置に不具合が見つかり運転再開が3週間遅れていた。
2023年成立(2025年施行)したGX脱炭素電源法で、運転開始から30年を超える原発は最長10年ごとの管理計画を原子力規制委員会に申請・認可を受ける必要がある。
これまで原発の運転期間は原子炉等規制法で原則40年・最長60年とされていたが、GX脱炭素電源法により上限は撤廃され60年超も運転可能となった。
伊方3号機は10月認可済み。
伊方原発3号機の使用済み核燃料を保存するプールは容量の92%が埋まっている。
プール以外で一時保管するための乾式貯蔵施設の設置工事を進めている。
これを満たさない状態が発生すると電力会社は逸脱を宣言し原子力規制委員会に報告するとともに速やかに対応する。
逸脱すなわち原子炉施設保安規定違反というわけではなく措置を講ずれば良いらしい。
経済産業省は四国電力送配電に停電の原因究明と再発防止策の報告を求めている。期限は停電発生から30日以内。
国土交通省はJR四国に運転停止トラブルの原因究明と再発防止策の報告を求めている。
停電と瀬戸大橋の断線の関連を疑ってしまうが、JR四国の発表では関連はないらしい。
JR四国は非電化区間が多く汽車(ディーゼル気動車)が走っている。停電時に電車は運休してしまうが汽車は走る。
岡山のJR西日本側からディーゼル機関車の手配も考えただろうが、結局救出には運行可能な下り線を四国側からの列車が逆走して(瀬戸大橋は複線)向かいの線路に横付けして板を渡して客を移動させ、そのまま逆走を続けて代走した。
立ち往生したのは高松発岡山行きの快速マリンライナー10号。この10号の前には朝5時頃から同路線を同2,4,6,8号、特急しおかぜ2,4号、普通列車2本が通過している。
直前の通過はしおかぜ4号。前日の終電は23時頃のマリンライナー70号。8,10号は1日2本だけの7両編成。他の編成は時間帯により2両または5両。
7両の内訳はJR四国の5000系が3両、JR西日本の223系5000番台が4両。
瀬戸大橋は10個の橋の総称。立ち往生した場所は最も岡山側である下津井瀬戸大橋の中央付近か。
仮に歩いて向かう場合、最も岡山側とは言え橋の全長1447mの半分+トンネル230m=約1kmの距離がある。最寄の児島駅からは約4kmある。
JR瀬戸大橋線はJR本四備讃線の愛称であり、JR西日本岡山支社とJR四国が管轄する。
瀬戸大橋そのものは独立行政法人高速道路保有・債務返済機構(旧:本州四国連絡橋公団)が保有し、JR四国が借り受けている。
道路は一般道のない高速道路で、管理は本州四国連絡高速道路株式会社。
うーん、僕はトロッコ!
11/2
PM9:00 このまま寝るには惜しい落ち着かなさ。雨ん中ピザ食っただけじゃ物足りない。
冴えない夜をベッドで迎えるより夜の街に繰り出したい。この気分がおそらく人生に対する無意味な焦燥感に変化する前に。
バルト9の上映スケジュールを確認。24:55からのがいいな。いや急げば22:50のもいける。贅沢にハシゴしちゃうか。早速のヴェノムと今更のシビルウォー。
遊び人は手ぶらがかっこいいよな。でも折り畳み傘もモバイルバッテリーも持っときたいよな。あんまりポケットが膨れても不格好だしな。
妥協して鞄を引っ提げ駅へ。ちょっと降ってる。カバン持って来といて良かった……のかも微妙な降り具合。手ぶらで良かったかも。
土曜夜の浮ついた中央線に揺られながらいそいそとチケットを予約。同じく浮かれたTLを上の空で眺めながら、新宿着。雨は降ってないな。
あまり寄り道してる時間もない。一目散にバルト9へ向かい、チケット発券して一服して鑑賞開始。
週末の深夜上映は平日のそれよりもなんとなく健康的な感じがする。平日の世間からあぶれる逃避って感じも好きだけど。
劇場を後にして、取り敢えず東口喫煙所で一服。飲み歩き趣味もないおれはちょっとした時間の潰し方をこれしか知らん。
ネズミがチョロチョロしてやがる。深夜早朝に都市部をうろついてるとたまに見かける。上野公園でも見た。珍しめのポケモンと遭遇した感があってちょっと嬉しい。
世界には覚えきれないほど動物がいるのに、野生で出会えるのはほんの一握りの一握りのワンパターンなのが寂しい。
と、小腹が空いてきた。前々から気になってた大久保公園近くのケバブ屋へ向かう。
ケバブサンド中辛(¥350)を購入し、食う場所を探す。イートインもあるようだが、なんかたむろしてる連中がいて怖い。
ストリートスタイルで食える場所を求めてあたりをぐるぐる回る。新宿をうろつく人間は怖い。ことこの辺りはかの立ちんぼ通りも近くて怖い。少しでも落ち着いた場所で食いたい。
なんか国籍不明のお姉様がオニサンナンサイと聞いてくる。コワイ。
結局店の周りを一周して、西武線沿いの人口少なめな道端に腰を据えてケバブを頬張る。
うまい。食い辛い。こぼした。
シミにならんといてくれよなと思って確認したらしっかり汚れてる。萎える。もうあんまり味はしない。
さっさと平らげて、いろはす買って即席ウェットティッシュで拭う。全然落ちない。早く帰って落としてえ。
しかしまだ始発まで少し時間もある。バスタ前の夜景でも見るかと南口へぐるりと回る。
ビルに挟まれドコモタワーがそびえ立ち、遠くへは開けた正面に線路が伸びる。いいですねぇ。トカイですねぇ。
日中はカップルやらなんやらで落ち着かないけれど、今なら貸し切り。
ご無沙汰だった深夜徘徊用プレイリストを流してみる。15分ほどボケ〜っと景色を眺めていたらそろそろ始発も近い。
帰りの電車は有り余る時間を使ってfilmarksに長々と感想を記録。隣の奴の香水臭さに耐えながら。
電車を降りて、日が昇り切る前に家へ逃げ込む。
トロッコが線路を暴走し、このままではサリーを轢き殺してしまいます。
もちろんこれは実際にはトロッコ問題であり、ただ名詞をサリーやアンに変えただけである
「上記だとトロッコ問題になってしまうが出来るだけ文章変えずにサリーアン問題と言えるようにして下さい」とお願いしてみた
chatGPT
サリーとアンが線路の近くにいます。サリーはトロッコが進む先のA地点に誰もいないと思っていますが、実はアンがA地点に立っています。
トロッコはこのまま進むとA地点にいるアンを轢いてしまいます。あなたは分岐器の近くにおり、トロッコをB地点に切り替えることができます。
claude.ai
Gemini
あなたは、制御不能なトロッコが線路を暴走している現場に居合わせました。
あなたには、レバーを操作してトロッコの進路を変えるという選択肢があります。
chatGPTが一番好きかな
うおっしゃぁああ!ワイが電車の魅力を一気に語りまくるで!
まずな、電車っちゅうもんはただの移動手段やないんや!もはや生きてるんや!だって考えてみい、あの鉄の巨体が「ゴォォォ!」って轟音立てて走り出す瞬間!アレがたまらんやろ!もう、あの時点で胸がドキドキするし、心が「うぉおぉ!これや!これぞ旅の始まりや!」って叫ぶねん!で、線路の上をビューンと滑るあの感じ、これが気持ちええんよ!風を切って、街から田舎へ、田舎からまた街へ、あの景色の変わり様、もうワクワクしかないやろ!
それにやな、新幹線とか特急のフォルム!あれ、惚れへん奴おらんやろ!?流線型のツルッとしたボディ、もうアレは芸術やで!デザイン美の極み!で、たまに乗るローカル線のちょいレトロな車両もええねん、木の座席に揺られて「これや!これが昭和の浪漫や!」って感じや!ほんでな、夜行列車とか乗るとき、ちょっと非日常に踏み込む感覚あるやん?列車に揺られながら夜通し走るとか、最高やろ!
ほんでさらに言わしてもらうなら、車内アナウンスや!アレが鳴るたびに「おお、来たぞ来たぞ!」って気分高まるし、特急やと「この列車は〜」ってテンションちょい上がるイントネーション!ああいう細かいとこまで最高やねん!
つまりやな、電車に乗るんはただの移動やなくて、心の旅なんや!一瞬一瞬が特別で、電車がゴォォォって進むたびにワイの心も広がる!電車、最高やろ!!
なのよ。
https://anond.hatelabo.jp/20241018154926
今の横浜駅の場所も関内駅の場所も水の底。M字ハゲだった頃の舛添要一みたいな地形で、野毛山や戸部の辺りが半島で突き出していて、その隣に二つの湾が剃り込みが入ったみたいにあったのだ。
みなとみらいや高島の辺りは近年の埋め立てで高くなっているが無視して欲しい。
というか、東京湾内の神奈川県は多摩川河口の三角州以外ほぼ全域が、崖がストンと海に落ちる地形だった。これはリアス海岸のような沈降海岸の特徴でもある。
さて、そんな中に山下公園に接した、地下鉄の元町中華街駅~日本大通り駅がある一帯が棒状に少し高くなっていて水に沈んで居ない事に気が付くだろう。更にその根元は外人墓地がある山手の丘の方から生えるようになっている。
これは砂州なんである。南の方から沿岸流が漂砂を持ってきて、湾状になっているので山手の崖海岸を延長するように砂州が伸びて来ていた。天橋立とかサロマ湖と同じだ。
この横浜砂州があるのでその内側はラグーンになっていて貝とかが獲れる。また周囲は崖海岸ばかりで船を係留するのに便利なのは横浜砂州しかない。
さてこの湾はラグーンで全域水深が浅いし、横浜が入口を塞いでいる。この横浜って締切堤防に最適じゃね?
って事で江戸幕府は江戸の商人の吉田さんにここの干拓事業の承認を出す。横浜を延長してガッツリ閉鎖、土砂で埋め立てた。この辺はタウンニュースが書いてるので興味のある人はタウンニュースへ。
https://www.townnews.co.jp/0113/2017/01/01/363616.html
リンク先大まかな地図もあって、「横浜」も見える。横浜の先端付近が馬車道駅の辺りだ。
ペリーの黒船がやってきて幕府に門戸開放を迫ったわけだ。幕府はイヤだったが大砲とデカい動力軍艦で脅かされては何も言えない。
そこで江戸に近すぎると困るので距離が随分と離れて交通も不便だが不便すぎないという場所を探していた。そこで白羽の矢が立ったのが横浜ってわけ。
今の大桟橋の途中にある「象の鼻」はこの幕府が作った横浜港の防波堤だったものだ。
横浜の名の由縁はこれで終わりだが、横浜駅と横浜村が大きくずれてる説明が必要だ。だからもうちょい書く。
幕府は倒れ明治政府は汐留と横浜の間に鉄道を敷くことになった。
さてここで問題になるのが、野毛山を挟んでもう一方の剃り込みだ。
話は前後するが、高島町駅から浅間神社を結ぶ、県道13号より南側は幕末にすでに干拓されていた。
https://maps.app.goo.gl/nuiDnwfHNRUhaT2cA
平沼さんが3代に亘って工事をやった平沼新田、岡野さんが2代でやった岡野新田などがあり地名として残っている。
すると陸地を通ると神奈川宿(京急神奈川駅付近)→浅間神社→高島町という迂回ルートになってしまう。
そこで、神奈川宿から高島町に掛けて海の中に土手を通してそこに線路を敷くという思い切ったコースにした。
こうして嘗ての寒村だった横浜村には鉄道が来て倉庫街や歓楽街、官庁街、商社街や異人街が出来て異人さんが闊歩するハイカラな街となったのでありました。
さて官製鉄道は神戸まで延長される事になったのだが、ここで厄介なのは横浜駅(現桜木町)の存在だ。横浜駅から延長すると遠回りになるし港南区の丘陵地帯を突っ切る必要が出てトンネル必須になってしまう。
だから本線は神奈川駅から保土谷に直行して、横浜駅は盲腸線扱いにした。でも大事な駅なので通過はできず、一度横浜に行ってから機関車を付け替えて神奈川に戻り、再度機関車付け替えで神戸へ、という運転をしていた。
クソめんどくせえ。
客もめんどくさいが貨物は更に、で運転系統がややこしいので横浜駅に貨物が溜まりまくってしまい、神戸から送った荷物や郵便の汐留着が1ヶ月以上先、とかがザラになってしまった。
これに陸軍はぶちギレ。鉄道省に文句を言ったが改善しない。しかも当時の役人は元武家ばかりなのでメンツに拘り軍といえども罵倒なんてしたらエライことになる。
なので陸軍の持ち出しで保土谷→高島→横浜という線路を敷いて軍の貨物は優先で動かせるようにした。
鉄道省も横浜駅の扱いの厄介さと滞貨には頭が痛かったので、盲腸線方式を辞める事にした。最初の線路の東側に線路を新設し、陸軍が敷いた線路に繋げる。で、その繋げた辺りに横浜駅を移転、元の横浜駅は桜木町と改称した。
しかし見れば判るが港にも繁華街、ビジネス街からも遠くて不便で、かなりの不評だった。
そこで三度目の正直で、どうせ不便なら分岐点の方がいいだろという事で、今の場所に横浜駅を移転したのだった。2代目の駅は基礎だけが残っていて、マンションの公開空地として公開されている。
https://maps.app.goo.gl/ZCBUxiAJ9RwfSxvw5
3代目駅はもう最近まで海の上だったところで、全く何もないとんでもない場所で今で言う秘境駅だったが、今までと違うのは、帝都の震災復興と開発計画が付随していた事だ。
市電が来て新しく開通する東横線、京浜急行と東海道線が立体交差する様に建設されていた。ただ、駅の西側に残っていた水面の埋立地は戦後米軍に摂取されてしまった。
しかし高度経済成長期に摂取解除されると商業ビルが一気に立ち並び、それで横浜=現横浜駅付近と認識されるようになったのであった。
因みに駅西側に残った水面は平沼と呼ばれていた。平沼という地名が近くにあるので誤認されたものだ。元は平沼さん埋め立てしたところが平沼なので間違いなのだが、国が発行する地図にも平沼と書かれていた。
と、こういう経緯。
横向きの砂州の横浜→埋立てで砂州は消滅→横浜開港→鉄道→横浜駅の場所が邪魔→素寒貧な海辺に移転→駅前が米軍接収解除で繁栄→今はそこが横浜という流れ。
所謂推し活というものをここ数ヶ月ずっと続けていて、この3連休もずっとそれに費やしていた。幸いにしてお金も時間もある。人付き合いが死ぬほど不得意で同担との会話についていけないところと推し方のスタンスが合わないのが悩みの種だけど、気にしていても仕方ないので付かず離れずでやらせてもらってる。
それとは別で、実家のゴタゴタもここ数ヶ月ずっと続いている。こっちでもお金と時間を使うし精神もすり減ってきている。二十年以上経って自分の家がおかしいこと、されていやだったことに気付いて、この先実家とどう付き合っていけばいいのか悩んでいる。とはいえ悩みの大半は過去の出来事なので今更ジタバタしてもしょうがない。思春期ならしゃーないけど私もいい大人だからさっさと割り切らないといけないのはわかっている。
何がスイッチだったのかがわからないけれど、推し活の帰りに突然死にたくなった。
推し活の中で何かあったわけじゃない。というか推しのことだけ考えていればいいのに実家のこととかいろんなことを考えていた。キャパシティが溢れたのだと思う。
ホームの線路をぼうっと眺めていたら吸い込まれる感覚に襲われて「やばいな」と思った。思ったのに離れられなかった。飛び降りたら全部楽になると思った。迷惑になるよと冷静になれたので飛び降りなかったが。
数年前、しのうとして失敗したことがある。もともと死にたい気持ちをずっと持っている方で、何かあったらぽっくりいきそうだと自分を認識していた。そうならないために先々の楽しみを用意したり、私が死んだら悲しむ人がいるという意識を抱えて生きていた。だけど、あの日はそれが全部どうでも良くなった。全部手放してもいいと思った。アレと同じ感覚がきたと思った。
頭がおかしいかもしれないけど昨日は帰ってから自問自答をずっと繰り返していた。本当に死にたいのか、何が嫌なのか、何が辛いのか、辛いのはどうしたら解消できるのかとか。泣いている間に疲れて眠ったみたいで、今は少しだけスッキリしている。なぜ死にたくなったのかがわからないけど。
先々の楽しみがあっても手放せる自分が嫌だし、死んで悲しむ人の顔が浮かぶのにどうでもいいと思える身勝手さが恥ずかしい。
考えることが多いのがよくないかもしれない。何も考えずにいたい。
過去の高校時代なんて今や他人事だから、学校サボるってなんかエモーショナルな体験だよな〜〜
「サボり」の実績解除をしときたかったけどもう取り返しがつかないぜ〜〜
くらいの感傷なのかもしれない。
それでも時々、そういう青春のテンプレート的勲章への未練ではなく、その時その瞬間に抱く感情ってどんなものだったんだろうなって思う。
高校まで、青春のエモーションとかそういうのが嫌いだった。青春とか口にする大人が大嫌いだった。
過ぎ去った時間への感傷を、今まさにその瞬間を生きている他人に向けて気持ちよくなってんじゃねえよゴミカス。テメーの後悔も懐古もテメーで抱えてろ。って思ってた。
もし自分がそうなってしまったら死んでくれと今のおれに呪詛を送っていたけど、受け止められなかったな。すまんこ。でもお前のせいで色々損もしてるからな。
まあそれも含めて、テメーの生き方の全てを肯定したい。まさにそういうのが滅茶苦茶嫌われそうだけど。
当時の自分がサボりを求める心はそういう「青春体験」を意識したような、どこか俯瞰的で冷めてるものではなかったと思う。
サボるという発想自体は無い訳でもないけれど、自分の行動コマンドの中にはない。
コケ脅しと分かっていても、「誰のおかげで」「お前の意志で通ってるんだろ」「嫌なら辞めても良いんだぞ」みたいな言葉は胃が痛む。
よりもいの1話は本当に刺さった。友達に欠席の偽装工作を頼んで、意を決してサボろうとしたけど結局サボれずに遅れて学校へ行ってしまう。まさに自分が思い浮かべていたような、でも結局実行は出来なかった、等身大の描写。
きっとおれが本当にサボれていたとしても、居心地は悪かったと思う。
遊ぶにも遠くへ行くにも金はいる。そもそも学校に辟易してサボっているのだろうから、そんな気分にはなれないだろう。
きっと着信に怯えながら、せいぜいブックオフで立ち読みでもして、マックか図書館にでも籠もって、これなら学校行ってた方がマシだったと思ったのかもしれない。それか、開き直って楽しむ事も出来ない自分が嫌になるか。
まあそういうサボり方だったとて、それはそれで実行出来ていれば美しく脚色された後暗くもエモーショナルな青春の思い出になってたのかもしれない。
実際部活をサボって多摩川をチャリで下ったり高尾山登ったり、都心を目指して線路沿いを延々歩いた思い出は今も輝いてる。ただ当時の気持ちをしっかりと思い出せば、それも悶々とした気持ちを抱えながら歩いてた。
マンガの主人公みたく、河川敷にでも行って空を眺めるような生き方は出来なかったな。
マジメをよいこと、ストイックであること、誠実であることとの言い換えを可能にするような意味合いで使うのなら。
でも単に怒られるのが嫌だからではなかったのかもしれない。
実際大学ではサボりまくった。サボったけれど、冒険は出来なかった。
電車に揺られながら、このまま根府川にでも行って電車から海を眺めようか。いっそ鈍行で長野まで行って蕎麦でも食ってやろうか、という衝動に駆られはしたけれど、一度も実行には移せなかった。
突発的なサボりの日は大抵ゲーセンにでも吸い込まれるか、そうでなければ家で過ごした。都内を少しだけ遠出することもあったけれど、悶々とした気持ちが膨らむばかりであまり楽しめなかった。
今も上野とか行くと、衝動的に新幹線のってどこかへ行きたくなる事がある。でも行けない。
今も昔も、怒られたくないとか金や時間がないとか、もっともらしい理由はいくらでも挙げられる。ただその遠くへ踏み出せなくなるような重力の発生源は、もっと根源的なところにあるような気がする。
それのおかげで人は「まとも」に生きられるのかもしれないけど、たまには振り切ってみてえよ。
朝の陽光が容赦なくライスシャワーの部屋に差し込む。湿気を帯びた空気は、まるで呼吸をするのも億劫になるような重苦しさだ。
昨日までの悪夢が蘇る。カーディガン、ニットベスト…そして、あの視線。
薄いグリーン地に白いレースがあしらわれたブラジャーとショーツ。清楚で可憐なデザインは、ライスシャワーのお気に入りだ。しかし、この可愛らしい下着が、人目に晒されるのは、耐えられない。
「今日は…これを着て…!」
「さすがに…やりすぎ…かな…?」
一瞬、躊躇するも、ライスシャワーの決意は固かった。この暑さの中で、冬物のコートを着るなんて、正気の沙汰ではないかもしれない。でも、あの屈辱を味わうよりは、ましだ。
「…暑い…」
コートの中は、まるでサウナのようだ。汗が滝のように流れ落ちる。白いブラウスは、肌に張り付き、不快感を増幅させる。
それでも、ライスシャワーは、歩みを止めなかった。
駅に着くと、ホームはすでに人で溢れかえっていた。
「はぁ…」
ため息をつきながら、ライスシャワーは、人混みをかき分け、電車へと乗り込んだ。
冷房は効いているはずなのに、人の熱気で、車内の空気は生ぬるい。ライスシャワーの汗は、止まらない。
周りの人たちは、みな暑そうにしている。中には、顔をしかめている人もいる。
実際には、ライスシャワーの体からは、甘ったるいミルクのような香りが漂っていた。それは、周りの男たちの心を惑わせるほど、魅惑的な匂いだったのだが、ライスシャワー本人は、そんなことに気づく由もなかった。
ライスシャワーは、そう自分に言い聞かせ、少しだけ安心した。少なくとも、下着が透けることだけはない。
その時だった。
「…え…?」
轟音と共に、ライスシャワーの視界が真っ白になった。
「うわあああああああああああああああああっ!!!」
「ううっ…、やっぱり…私は…」
コートを失ったライスシャワーは、白いブラウスと紺色のスカート姿。ブラウスは、汗で透け、中の下着が、周りの人の目にさらされている。
「どうしよう…どうしよう…」
ライスシャワーは、パニック状態に陥った。周りの視線が、まるで無数の矢のように、ライスシャワーの体を突き刺す。
薄いグリーン地に白いレースがあしらわれたブラジャーは、ライスの小さな胸を上品に包み込み、汗で濡れて、その繊細な模様をより際立たせている。スカートも、汗で太ももに張り付き、下着のラインが透けて見える。
「見ないで…お願い…見ないで…」
ライスシャワーは、心の中で、そう叫んでいた。
周りの視線は、ますます強くなる。ライスシャワーは、まるで、衆人環視の中で裸にされたかのような恥ずかしさに、顔を真っ赤にする。
「ううっ…もうダメ…」
「お兄さま…どこ…」
心の中で、お兄さまに助けを求める。
「こんな時くらい…そばにいてくれてもいいのに…」
その時だった。
「ライス──!!」
「お兄さま!?」
ライスシャワーは、驚いて窓の外を見た。
「助けに来たぞ──!!」
「お兄さま!?」
「…なんで…?」
お兄さまは、役に立たなかった。
「…もう…頼りにならないんだから…」
ライスシャワーは、失望と共に、お兄さまに悪態をついてしまった。
電車は、容赦なく走り続ける。車内は、相変わらず蒸し暑く、ライスシャワーの汗は、止まらない。
白いブラウスは、汗でびっしょりになり、中のブラジャーがはっきりと見える。スカートも、汗で濡れて、体のラインに張り付いている。
ライスシャワーの体からは、甘ったるいミルクのような香りが、さらに強く漂っていた。
それは、またも周りの男たちの心を惑わせていたが、ライスシャワー本人は、全く気が付いていなかった。
周りの視線は、ますます熱くなる。ライスシャワーは、耐えきれず、顔を覆った。
「…もう…どうなってもいい…」
そして、ようやく、電車が駅に到着した。
「ふぅ…」
ホームに降り立った瞬間、ライスシャワーを襲ったのは、容赦のない太陽の光と、湿気を含んだ熱気だった。
「ううっ…」
汗は、滝のように流れ落ちる。ブラウスは、完全に透け、中のブラジャーが丸見えだ。スカートも、汗でびっしょりになり、下着のラインがくっきりと浮かび上がっている。
ライスシャワーの体からは、甘ったるいミルクのような香りが、周囲に広がっていく。
ライスシャワーは、うつむき加減に、ウマ娘の集まる学校へと向かった。
ライスシャワーは、心の中で、そう呟いた。
────
Genimi使用
私は問題の踏切は見たことも行ったこともなく、検索やストリートビューで見聞した範囲で書く。
踏切内でスマホ操作し立ち止まっていた男性、電車にはねられ死亡…待機場所を誤ったか
↑のブックマークに「歩道橋にしろ」という意見がけっこうあるんだけど、歩道橋は実はとっくに架かっている。問題の踏切のすぐ横。
この歩道橋は使いにくいので新しく立派なものに架け替えて踏切は廃止しましょうという計画もちゃんとある。
既設の歩道橋の上部は京急生麦駅の2階部分(橋上駅)に直結していて、線路を渡って京急に乗ろうとする通勤客には便利な構造になっている。
もっとも、単に線路の反対側へ渡りたいだけの人たちにとってはそれほど便利なようにも見えない。
歩道橋への導線は線路の西側でも東側でも少し回り道になっているし、橋そのものが少し狭いし、ストリートビューなどで確認するとわかるがこの跨線人道橋はかなり古い造りで、老朽化していたり、橋の途中に数段の階段があってバリアフリーではなかったりする。
ラッシュアワーなどで踏切がしばらく開かないことが確実な場合以外は、あまり積極的に使おうという気にはなれない感じである。
行政もただ座視していたわけではなくて、相次ぐ踏切事故を受けて、踏切を廃止して歩道橋をもっとちゃんとした便利なものにリニューアルしようという具体的な計画はだいぶ前からある。行政は踏切廃止する気まんまんなのだ。
死亡事故の鶴見・生見尾踏切 廃止へ | 社会 | カナロコ by 神奈川新聞
だがこの計画は地域商店街の反対にあって頓挫している。踏切を塞がれては困るというのだ。
歩道橋のリニューアル計画は踏切の廃止を前提としているため(用地の関係)、踏切が廃止できないと歩道橋も架け替えられない。
2~3年前には苦肉の策で西側に無理やりエレベーターが仮設された(そのために線路寄りにあった電器屋さんが1軒立ち退いている)。歩道橋上には階段が残っているので車椅子の人にとっては使い道のないエレベーターだが、ともかく踏切問題が片付くまでの間わずかでも歩道橋の利用率を高めようと行政も苦心しているのかもしれない。
今飲酒運転で人殺しちゃった人のYouTubeショートみて、そのコメントに許されるべきではないってめちゃくちゃひどいことがいっぱい書いてあったんだけどさ、なんか悲しくなっちゃって。
ただちょっと線路を外れてしまっただけで、元々やろうと思ってやったとかじゃなくて、うっかりやってしまったとか浅はかな考えだったとかさ。そういうのが、許されないのは辛いよなって思いました。
今や不登校児童だの鬱病だのに理解がかなり進んでて、そういう弱者救済が沢山起こっていて、それはすごい良いことだなって思うんだけど、うっかり犯罪を犯してしまった、やってしまった、そういう理性の弱い人には全く優しくないなって思ってしまった。
加害者だって人間だし、自分だってうっかり激情にかられて人を殺めてしまうかもしれないし、飲酒運転を強要されて断れなくてそれで人を殺してしまうかもしれないし、結局のところ生きるも死ぬも運なわけじゃん。
もし交通事故にあって、奇跡的に生きていても寝たきりだったら私はいっその頃殺して欲しいって思うし。私は自由が好きで、自由のために生きているから、それが叶わないならいっそのこと辞めてしまいたいって思うくらいには弱い訳だし。
でも逆に人生に絶望しながらも生きてしまっていて、もういっそなこと寝たきりになったからこれで働かないで生きていけると安堵する人もいるだろうし。
被害者もいろいろあるんだから、加害者も色々いると思うんだよね。
まぁケースバイケースっていうのは本当にその通りだけど、罪を犯してしまったからお前の人生はもう2度と立て直せませーん!お疲れ様!人殺したんだから当たり前だよね!っていってしまうような苦しい価値観はやめてほしいなって自己勝手な祈りです。
これは私が正義感と言うものをあまり持ち合わせていない、もしくは過剰に持ち合わせてしまっているので普段仕舞い込んでいるという自覚がある者の意見です。
何年か前にフルワイヤレスイヤホンが出始めたとき、ボーナスで買おうと思って家電量販店に行ったんよ。
フルワイヤレスイヤホンが手始めの頃って、イヤホンの片方を無くしたとか、線路内に落とす奴が多くて鉄道会社が怒ってたとか、そんなニュースが結構あった。
だから店員に相談したときに「フルワイヤレスイヤホンって落とさないようにするにはどうすればいいんでしょうかね〜」と雑談程度に話したら、「気をつけるくらいしか対策はないですし、心配なら左右がコードで繋がってる普通のワイヤレスイヤホンの方が良いですよ」と言われて、俺が「えっ?」って顔してると、「普通のワイヤレスイヤホンの方ならフルワイヤレスより安価で性能がいいですよ」と、さらに追い打ちを掛けられて、その店員が勧める8000円くらいの普通のワイヤレスイヤホンを買った。
フルワイヤレスイヤホン自体はその後に買ったけどもたまに外れて焦ることがあり、電車で座ってるときくらいしか怖くて使えなくなったから、店員の言うことは真に正しかった。
ほんまに、あんたの考え方面白いなぁ。ほな、電車の箱ばっかり見てるから、線路の大事さが見えてへんのやろな。まぁ、線路が無かったらその「動く箱」もただの重い荷物になるんやけどな。
内閣総理大臣が偉そうに聞こえへんからって、それが本場の政治の話になるんやろか。名前にこだわるんやったら、そもそも「内閣総理大臣」って何してるんか、もうちょっと勉強しといた方がええんちゃう?
何年経っても忘れられないので、整理のためにも当時のことを思い出しながら書き出してみる。
2017年5月19日金曜日9時31分、JR中央線の阿佐ヶ谷駅で発生した人身事故に遭遇した。
参考:該当列車に乗車していた方による記事 https://news.livedoor.com/topics/detail/13083711/
通勤でいつも利用している9時32分発の電車をホームで待っていたときだった。
四ツ谷でスムーズに乗り換えるために10号車が停まるホームの端に向かうと、全身赤い服を着た男性がいた。平日朝から派手な格好だな、と思ったのを覚えている。
その日は混雑しておらず、ホームの端付近にはその男性と自分しかいなかった。
間もなく4番線に電車が参ります、と案内が流れ近づいてくる電車の方に目をやったとき、男性がホームからひょこっと降りて線路を横切るように寝転んだ。
あまりにも自然な動きだったので、その行動の意図を理解するのに数秒掛かった。
何故か真っ先に頭に浮かんだのは、人間の身体の60%は水分、ということだった。
ホームの中程にいる人達は皆、停止した電車前方を覗き込んでいた。
見ない方がいいに決まっているのに、どうなっているのか気になって自分も覗き込んだ。
正面から見た電車の外観は、いつもと変わりなかった。意外だった。
稀にニュースで見るひび割れた運転席のガラスなどは文字通り「飛び込んだ」場合のもので、今回のケースだと電車前方のガードの下に入り込んだことで正面から見える部分には変化がなかったようだ。
運転見合わせになったという旨の放送が流れる中、振替輸送を利用するためホームを離れた。チリトリを持って階段を駆け上がる駅員さんとすれ違った。
ふと、自分の膝に小さいピンク色のぷるぷるしたものが付着しているのに気付いた。それが何か考える前に拭き取った。
同僚は、今日は帰ったほうがいいんじゃないか、と声を掛けてくれたが、むしろ仕事をして気を紛らわせたかった。
仕事の後は同僚たちと飲みに行った。いつも通り肉料理も食べられた。大丈夫だった。
間もなく4番線に電車が参ります、と案内が流れたとき、急に動悸がして動けなくなった。
その日はどうにか会社に向かえたものの、毎日の通勤が大きなストレスになった。
誰かに気軽に相談できる内容でもないので、自分の中で消化するために人身事故について調べ続けた。
「人身事故 目撃」「人身事故 現場」といった言葉で検索履歴が埋まっていった。
電車のブレーキ音を聞くたび、白線の外側を歩く人を見るたびに心臓がギュッとした。
7年以上経った今となっては、コロナ禍によるリモートワークで電車を利用する機会が減ったこともあり、大きなストレスを感じずに電車を利用できるようになった。
ただ、今でも電車がホームに入ってくるのを見られないし、ホームの端に立っていることができない。
自分はまだこのような状況で済んでいるが、人によっては二度と電車に乗れなくなる場合もあるだろう。
人身事故の原因は様々だが、いずれにしても減ることを願っている。
転職がうまくいかず、心身が不調になり採用時の職位から降格と減給がされた。
減給後の手取り月収は210000円(完全に残業しない場合)、家賃は84000円。
転職前の住居は現在の職場まで2時間かかったため、通いやすい距離の住居に引っ越した。
採用時の給与を基準に払えそうな家賃を決めたが、減給で家賃が手取りの1/3を上回ることになってしまった。
降格前は上司からの詰めを受けることが多く、それをストレスに感じて生活がめちゃくちゃだった。
郵便物を開封できなくなっていろんな料金を未納にし、サービスが止まったり差し押さえにあったりした。
帰宅後に食事を作るエネルギーが残らなくなり、その変化に気づくまで買った食材を実際に口にすることなくひたすら傷ませて捨てていた。
着替えも入浴もシャワーも歯磨きもコンタクトレンズ外すこともしないでとりあえず眠ってしまい、不快さで中途半端な時間に目を覚ます。
改めてそれらをやってもう一度寝ようとしたらほぼ朝で、毎日3-4時間睡眠だった。
死んだら仕事をやめられると、通勤の電車を待つホームでじっと線路を見つめてしまっていた。
今は詰めはあまり受けなくなったものの、聞こえのよい業務からあからさまに外されたり、そもそも社風と合っていないことを認識して、やっぱりつらい。
現職で自分の経験・スキルを持つ人はあまりおらず今も実務面では重宝されている。
それで、心身折れても生かさず殺さず状態で同じ部署に置かれているのだろう。
今は1ヶ月半喉の炎症が原因で咳が続いていて、声が出なくなったり腹筋や肋骨がものすごく痛くなったりしている。
朝、ひどい咳が出て体が痛くなると疲れ切って、仕事を休んでしまう。
自分が弱いことをわかっているつもりだったけど、新しいことへ挑戦したい気持も常にあって、結果的に今ぼろぼろだ。
受けるけど、この状態で内定を得たとして、また合わなかったらどうしようもない気がする。
こういうときにまとまって休めたらいいのだろうけど、お金が本当にない。
傷病手当金の対象になりそうな気もするが、現在の健保組合は有給休暇付与前の新型コロナ感染による無給欠勤に対する申請を差し戻してきたので、
金銭的に頼るあてはない。
実家は貧しく、仕事のない街にあるため、戻っても何かが好転する気はしない。
このままだとフルタイムで働きながら、心身のさらなる不調か、食べ物を買えなくなってか、家賃を払えなくなってか、光熱費を払えなくなってか、とにかく何かで行き詰まる。
立ち直りたい。