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2023-09-25

デカボール

君は成形された段ボールをどのように持つだろうか?

大きさは問わない。小さな段ボールで考えても良いし、大きな段ボールで考えたとしても構わない。

...

さて、今思い浮かべてもらった持ち方は、意外にもこれから述べる「2つの持ち方」のいづれかに該当するはずだ。

1つ目は「両手を段ボールの底に引っ掛けて持つ」という持ち方だ。

クレーンゲームの2本爪アームを思い浮かべると良い。まさしくあの構図である

しかし、あの貧弱さはどこへやら、我々が実践した途端、とても高い安定性を提供してくれる。

「片方の手を手前の底角に引っかけ、もう片方の手を対角線上の底角を引っかける」とより更に安定するが、これはこの持ち方の一派とさせて欲しい。

さて、この持ち方をするまでもない小さな段ボールがあったとする。

それは自然と「小脇に抱えるように持つ」だろう。これが2つ目の持ち方だ。

およそ出回っている段ボールはこの2つの持ち方でなんとかなる。

なんとかなるという表現より、「段ボールを持つ」と心の中で思ったなら、その時既に行動は終わっているという表現が正しい。

思考する間も無く、我々は「2つの持ち方」のいづれかを実践してしまっているはずだからだ。

ん?なんでこんな話をするかって?

そりゃあ、

「この2つの持ち方では持てないほど大きな段ボールの話をするため」だ。

~

中野坂上で借りた特大のハイエースの車高はとても高かった。

彼女の旧邸から荷物を運び出すべく、長い時間運転していたおれは、その車高に慣れてしまったせいか、旧邸に積み上げられていた段ボールの大きさを見誤っていた。

「あっ」

おれが抱えようとした段ボールは、その底面が地面から完全に離れる前に、鈍く沈んでいった。

まるで、装着したロングバレルの重さに耐えきれず、かかとが浮いてしまったバトルビーダマンのように、前傾姿勢になったとき、おれは初めて気付いた。

その段ボールはとてつもなく大きかったのだ。

印字を見るからに、その段ボールは「6ロール入りのティッシュペーパー」を12ロットほど詰める用途で使われていたようだ。

おおかた、近くのドラッグストアなどから拝借したのだろう。こんなにデカ段ボール生活の中では見たことがない。

(この段ボールは以降デカボールと呼ぶ。)

新居には「そのデカボール14個分の衣類」が運び込まれた。

引っ越しは難航した。2人でなければ運べないデカボール。あまりの多さに、1往復で済むはずだった運搬作業は3往復にも及び、東京の端から端へ反復横跳びするような1日だった。

返却期限が迫るハイエース

使わなくなる家電引っ越し当日に引き取りに来た彼女の旧友。

連れ猫もいた。大きくハイエースが揺れるたび、猫を気遣った彼女視線を受けた。

手伝ってもらった友人の機嫌もどんどん悪くなり、23時半まで引っ越し作業が及んだ。

友人が帰った後、「14個てw」と散々弄った。この服の量は明らかにおかしいことに気付いて欲しかった。

弄るたび不機嫌になる彼女は、シーツもかけずに床に直置きしたマットレスの上でいつの間にか寝ていた。よほど疲れていたのだろう。その日はデカボール言及することなく、おれも瞳を閉じた。

...

「いい加減服を捨てろよ!!!

数ヶ月後、新居でデカボールを指差し、おれは怒鳴っていた。

デカボールの中の衣類は、季節毎ではなくアイテム毎に分かれていた。

そのため「積み重ねると取り出すとき利便性を損なう」という理由で、14個のデカボールは積み上げられることなく平置きされていた。

引っ越してきたあの日から、ずっと平置きされてきた。

広い家に、素敵な家具を少しだけ置くことを思い描くおれは、あの日から何度も彼女に伝えてきた。

数を減らしてくれないか

着ないものはないか

この服は最後にきたのいつなのか?

シーズンじゃないものは預けてみないか

分類だけしてみようか?

いずれも聞き入れられず、新居がデカボールに犯されているように見えてならなかった。

新居はなるべく広く間取るために、収納限界まで削られていたワンルームだった。

この物件は駅からも遠かった。最寄駅は職場からも遠かったし、栄えている街でもなかった。

しかし「大好きなインテリアをスペースを取りつつ配置したくて」この部屋にした。

幼少の頃から部屋を与えられなかったおれが、1人暮らしを始めてインテリアに興味を持つの必然だった。

就職してからというもの、100円ローソンのかしわおにぎりセットで飢えを凌いで貯めたお金は、全てインテリアに使うようになった。

美容整形外科で使われていたというAD COREのコーナーソファACME Funitureの木工曲線見事なマガジンラック。綴化に綴化を重ねて要塞のように大きくなったユーフォルビア。

フルーツを置いて楽しむイメージパッケージに印字されたiittalaステンレスプレート。

実家を出てからフルーツなんて買えたことはない。そんなおれだが、インテリアにだけは心血を注いで来た。

このインテリアたちがいつか小さな六畳一間を飛び出して、大きな広い部屋でディスプレイされる日を夢見て。

そんな日々を夢見れば、100円ローソンのかしわおにぎりセットなどいくらでも食べることができた。

しかし今。

おれが掴みかけた夢は、デカボールに押し出され、ヴィンテージソファ彼女の連れ猫に切り裂かれ、集めたインテリアたちはこんなに広い部屋の隅で、暖を取るように固まり、一部はベランダで鯖つくのを待っている状態ですらある。

日々を切り詰めて手に入れたこの広い部屋は、インテリアを配置するための広い部屋は、目を薄めて見ると全て同じに見えるような服をパンパンに孕んだデカボール占領されている。

おれの大切なもの害するデカボールをどうにかしては欲しい。そう伝えても何も行動しない、協力する気もない、そんな彼女にふとしたきっかけで言ってしまった。

「いい加減服を捨てろよ!!!

しまった...と思いきや、彼女は倍の声量で言葉を返した。

「は?なんでそうやってあたしの好きなものを奪うわけ!?絶対捨てないから。服って一期一会から。大体さ、このワンルーム収納がないのがいけないんじゃん!!収納があれば片付けるよ?でも無いじゃん!!そんな中でデカボールのこと言われてもあたしにどうしろっていうわけ!?引っ越す??引っ越そっか!!!でもあたしは1円も出さないからね!!!だいたいs...」

おれは怒りで「口喧嘩がとんでもなく強い彼女」だということを忘れていた。

普段は気さくな彼女だが、いざ衝突するとなると、論理で攻めるときひろゆきのように、論理で攻めあぐねたら田中みなみのように感情で攻めてくる。ディベートケルベロスとでも言おうか。

いくつか火花を散らしたが、そのときは結局捨てさせることができなかった。

おれ自身反省し、捨てろとは言わなくなった。確かに収納があればこのようなことにはなっていないかもしれない。

いくらデカボールがおれが好むインテリアを迎え入れることを拒んだとしても、彼女が既に持っている服を奪う権利はおれにはない。

「初めから独りっきりだったてめーに!!オレの何が分かるんだってんだ!!!アァ!!?つながりがあるこそ苦しいんだ!!それを失うことがどんなもんかお前なんかに・・・!!」

という、とある忍者セリフがある。

これはその通りで、最初から手元にないことと、手元にあるものを失うことはまるで違う。

彼女クリティカルな返しで怒鳴り合いは幕を閉じ、おれは服を捨てさせるのを諦めた。

春が終わるころ、デカボール彼女が新たに迎え入れた夏服を飲み込むために、その体裁を崩し始めていた。

~

冬。

もうデカボールは服にまみれて見えなくなっていた。

東京を知らない若者になら「これが文化服装学院です!」と伝えても納得して貰えるほどの服の要塞が出来上がっていた。

この要塞の基礎工事と成り下がったデカボールだが、「もー、なんで見つからないのー??」という声と共に、その要塞が掘削されるとき、彼らは隙間から顔を覗かせてくれた。

デカボールには服の重圧で紙皺が出来ていた。その紙皺は、インテリアを諦めたおれを憐んでいるようにも見えた。

捨てさせることを諦めたおれは、収納を新たに設ける方針に切り替え、何度か提案をした。

「せめて段ボールはやめてさ、かっこいい収納を買おうよ。」

「着ない分はさ、レンタルスペースとかに出してみようよ。」

ベランダに服の収納作ろっか?そしたら生活空間が少しは確保できるかもよ?」

「ベッド下に収納を作っても良い?引き出し型のやつ、おれが買うからさ」

実家に送るのはどう?おれの実家でも良いよ?」

彼女からおれの痛みを和らげる提案はない。おれだけがおれの痛みを解消できる唯一の存在だった。おれは思いつく限りの提案をした。

しかし、論理的かつ狡猾に、おれが余力を絞って書き連ねる処方箋は破られていく。

この量の服を飲み込みつつも、デザインを維持できるかっこいい収納などなかった。

着たい時に着れない服は持ってないのと同じらしい。レンタルスペースに置く=捨てることだと言う。重ね着のため、シーズンが違うものでも着ることがあるらしい。

ベランダに置くと湿度日光で服がダメになるらしい。

ベッド下の収納は、床が見えなくなるため、家が狭く見えてしまうからダメらしい。おれも同じことは思っていた。その感性が一致しているからこそ余計苦しくなった。

実家にはスペースがなく、おれの実家に送るにしても申し訳ないらしい。

全ての処方箋が破られたころ、おれはもうデザインインテリアはどうでもよくなっていた。

生活スペースにはみ出た服を収納するためだけに、アイリスオーヤマプラボックスを購入した時、これまでに積み上げた感性が死んでいく気がした。

羽立った木材を色も塗らないままDIYを始めた。

しかし、作った収納はすぐに服が食い尽くした。また作る。服が食い尽くす。また作る。服が食い尽くす。希望が見えなくなっていく。

電動ドライバーの矛先を向けるべきなのは果たしてネジなのか、分からなくなってくる。

この間にもベランダ家具は錆びていく。青いスタンドライトには服が、ベルトが掛けられていく。ソファは猫に削られ、ステンレスの棚の上にはZOZO段ボールが積み上がり、靴箱はさんざん揺られた弁当箱具材のようにひしゃげた靴で溢れている。

余白はどんどん服で埋め尽くされる。余白が埋め尽くされるたびに、おれの理想は霧がかってゆく。

好きだった雑誌Casa」を買うのも辞めてしまった。

おれはあの頃から、もうインテリアを買っていない。いつの間にか100円ローソンにも行かなくなった。

 

...

最近は時々夢をみる。

服に火をつける夢を。

デカボールが役目を終え、空は灰となって消えていく夢を。

服が、家が燃え尽きたのちも、 iittalaステンレスプレートだけが、美しく残っているのだろうと思う。

その煤だらけのプレートだけを持って、おれはこの家を出たい。

2023-09-24

日本グランプリ 最後の秋SUZUKA

伝統の、F1日本グランプリ、SUZUKA。

数々の名勝負が繰り広げられ、またシーズン終盤の秋開催ということでチャンピオンシップにおける重要な一戦となることも多かったF1日本グランプリ鈴鹿

しかし、秋の開催は今年で最後となる。

これはF1の年間レース数とサスティナブルに対応するためのものだ。

思い返せば、日本バブル期に訪れたF1ブームの頃には年間のレース開催数は16戦だった。

それが今や年間レース数は24

以前はストーブリーグの名の通り冬にレースはしないのが当たり前だったが、

現代F1では最終レース11月の末、そして開幕は3月の頭。

びっしりと年間のレーススケジュールが組み込まれている。

こうなると如何に効率的世界を転戦していくか?ということも重要問題となる。

そういったこともあって伝統の秋のグランプリ来年からは春へ。

オーストラリアGP中国GPあいだ、4/7の開催となる。

とかく台風の影響を受けやすかった秋開催より、天候面で安定するであろう春の開催は歓迎するべきものなのかもしれない。

しかし、秋といえば日本グランプリ

秋香れば、SUZUKA。

古くは、アイルトン・セナアラン・プロストの戦い思い馳せるときあの日あの時の茫然の秋風感じる世代にとって、

その伝統が終わってしまうのは少し寂しく感じるのは必然とも言える。

最後の秋SUZUKA。

地元HONDAPUを搭載したレッドブルチームのマックス・フェルスタッペン選手は昨日の予選を圧倒的な速さでもって制圧ポールポジションからスタートする。

また今年は車の空力面での性能の低さで苦しむことが多かったアルファタウリチームの角田裕毅選手も予選ではQ3を見事突破、9位のポジションを獲得し決勝に向けても期待が高まる

決勝は14時にスタートを迎える。

2023-09-22

anond:20230922090810

うちは逆で、疲れてたり気分がノらなかったりでしばらくお断りしてたら妻がキレた。

愛が冷めたと思ったらしい。浮気してるんだろうとか他所でヌいてるんだろうとかひどい言われようだった。

剣幕に辟易した俺はそれ以降、したくなくても定期的にしたい風を装って誘うようにしている(もろちんしたくて誘う時もあるが)。

 

妻が愚かなのは、俺が「したくなくてもしたい風を装って誘うようになる」という結果を予見できずにキレ散らかしたことだ。

もはや、妻にとってセックスに誘われるかどうかで愛を確認することはできなくなった。俺が本気で誘ってるか、妻のご機嫌とりのために内心しぶしぶ誘ってるかわからいから。毎回本気かもしれないし、全部が芝居の可能性もある。つまり妻にとってすべてのお誘いが「疑わしいお誘い」になってしまった。

あの日キレ散らかすまでは全部真実だったのにね。

うつ病が何年も治らない

もうダメかもと思いながらなんとか毎日生きてる

うつ病が何年も治らない

薬もたくさん試した

ダルさや吐き気や眠気が酷い

悔しい

自分もっとできるのになって思ってしま

増田さんはできる人」とみんなに言われていた時代が懐かしい

別にそんな時代に戻りたい訳じゃないが、人並みにはなりたい

今は自分の力の3割くらいが限度

頭が回らない

このまま人生終わってしまうんだろうか

嫌だ

嫌だと思えるだけまだ元気だ

病気が恨めし

無理をした自分が悪いのかもしれないが、ここまで長引くのはなぜなんだろう

薬で治らないのはなぜなんだろう

うつ病病院に行って薬飲んで休んでいれば治っていくものではないのか

運動調子がいい時は適度にしてる

食事もしてる

規則正しい生活もしてる

だが治らない

ただただしんどい

思考が回らないし寒気がする

SSRISNRIもその他も試した

もっとさないといけないのか

漢方も飲んでいる

吐き気止めも飲んでいる

それでも治らない

病院を変えるべきなのか?

からない

今は休職中の身

だが傷病手当が終わりそう

あとは貯金で過ごすか

それとも無理して出勤か?

生活保護になるのかもしれない

障害年金申請した

だがそれが通っても生活費には足らない

治らないのがただただ悔しい

治りたい

また元気になりたい

笑いたい

しかったあの日

そうしたら、また面白い増田も書けるだろう

趣味にも打ち込めるだろう

こんな所で終わってたまる

負けない

2023-09-18

[]まとめ8

コックリさんの思い出

小学生の頃、放課後友達とコックリさんやった人は多いんじゃないかと思う。コックリさんは言わずと知れた降霊術であり、そのやり方をいまさら説明するまでもないだろう。

俺も小学5年の時にやった。それよりも前にもやっていたと思うが、明確に覚えているのはこの時だ。友達3人と俺と見物が2人いた。

誰がやろうって言い出したか覚えていないが、テレビとか漫画とかの影響でやろうってなったはずだ。4人で10円玉に指を置いて、

「コックリさん、コックリさん、おいでください。もしおいでにりましたら『はい』に進んでください」

と呼びかける。動かない。何度も呼びかけるうちに、やがて、ぷるぷると動き出して一同が見守る中、『はい』へ移動した。

しばらく当たり障りのない質問が続き、日本語なっているのかわからないような答えが返ってきた。

「じゃあさ、あれ聞こうぜ。裏の爺さんは何で死んだんですか?」

裏の爺さんと言うのは、学校の裏に名物お爺さんが住んでいて、毎日小学生がこぞって挨拶するほど人気者だった。だが、なぜか死んでしまって家を警察捜査していたのだ。それで話題になったのだが、結局、原因は分からなかった。

質問すると、全員が見守る中、10円玉ゆっくりと動き出した。

『は』

「あれ?」

『て』

「え? ちょっ、ヤバくない?」

『さ』

ヤバいってヤバいもうやめよう帰ってもらおう」

『の』

「私先生呼んでくる!!!

『き』

「コックリさん、コックリさん、お帰りください!!」

『ん』

「コックリさん、コックリさんおかえりください!!!ダメだ帰ってくれない!!!

『た』

ダメダメヤバいどうするどうするもうダメ

『ま』

それが完成したところで記憶がなくなっていた。目覚めたのは病院のベッドだった。

あの日、コックリさんに参加した者はみんな不幸になった。ロクなことにならなかった。世の中には知らなくてもいいことがある。それだけは覚えておいた方がいい。

anond:20230918073436

妻が怖くて仕方ない

結婚して1年も経っていないが、妻が恐ろしくて仕方ない。機嫌がいい時は優しいし、イチャイチャもできるんだけど、機嫌が悪くなるともうダメ。別人みたい。すぐキレる。こっちから謝らなければ暴言ケンカになれば物が飛んでくる。ヤンキーみたいで本当に怖い。

DVなのかな。優しい時はそん本当に大好きなんだ。だけど、キレた時だけヤンキー化して怖すぎて耐えられない。泣きそうになる。

妻は自分の思う理想のような物があるようで、そこから外れると機嫌が一気に悪くなる。家事もそうで、妻の気にいるやり方じゃないとダメ。こっちの方が効率がいいとか言ったらもう終わり。

機嫌がいい時に話し合いをしても埒が開かない。一回PMSじゃないのと言ったら、何か妻の逆鱗に触れてしまったらしく、初めて殴られた。そこから3日ぐらいは口を聞いてくれなかった。

こういうことを他の人に言うと別れなよって言われる。別れた方がいいのだろうか。でも、妻はモテない俺を初めて受け入れてくれた人で、彼女がいなかったら、俺はずっと1人だったと思う。

だけど、本当はわかってるんだ。

俺が、

おれが

おれがはてサから

妻が金玉

はてサ金玉目当てだってことは

anond:20230917083228

アラフォーの姉が結婚するって言って連れてきた男がさ

見るから弱者男性なのよ

小太りで腹が出てるし

メガネかけて髪はボサボサで

オタク臭い服着てさ

仕事何してるのかと思ったら

有名企業で働いてるって

でもよく聞いてみると派遣

年収は300万ちょっと

え、何で我が姉はこんな典型的弱男と付き合ってんの?

ボランティア

アラフォーとはいえ

アラフォーだけど

もうちょいマシな男いるでしょ

ビビるよね

親もなんか何とも言えない顔しちゃってさ

不満が目に見えるわけ

どうすんのこれ?

って感じの空気が流れてさ

父親が姉にどこが好きなんだ?って

そりゃ聞きたいよね

好きになる要素皆無じゃんね

そしたら姉が恥ずかしそうに

彼、はてサなんだって

あー

わかった

はてサ

はてサ金玉はいいよね

ってことでめでたく結婚が決まりました

anond:20230916075151

ジャニオタだけどホントもう無理いい加減にしろ!!!

なんなの?

意味わかんなくない?

何でウチらがそんなに責められなきゃいけないの?

好きなアイドル応援して何が悪いの?

ホント無理

意味わかんないか

やめてくれない?

ホントもうやめろよ!!!

こんなことしてなんになるんだよ!!!

ジャニーさんはもう死んでんだろ!!!!!

いまさらなんになんだよ!!!!!!

よってたかってジャニーズのみんないじめ

何でみんな辛い思いしなきゃいけないの???

みんな頑張ってんだよ

ジャニーズ叩いてるゴミよりよっぽど努力してる

ホント何にもないゴミ嫉妬して見苦しい

ただの嫉妬

ブサイク嫉妬キモすぎ!!!!!!

キモキモキモ

ブサイクは黙れよ!!!!!!!!!

ホント無理!!!!!!!!

ホントここのクソオスども!!!

バカにしやがって!!!!!!

何もないゴミが偉そうにジャニーズ叩いてんじゃねーよ!!!

消えろよ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ!!!!!

ホント無理

無理

無理だって

もう疲れた

やだ

耐えられない

むり

無理だ

こんな時は

こんな時は

はてサ金玉

はてサ金玉は美味しいね

煮てよし

焼いてよし

蒸してよし

万能食材

いつでも美味しいはてサ金玉

どこでも美味しいはてサ金玉

みんなも食べようね

東山ソーセージより美味しいよ!

anond:20230915072229

 はてウ抹殺しなければならない。はてサは思い立ち、はてウ金玉を食べると不老不死になると噂を流した。上手くいけば、はてウ金玉が狩られて、はてウは子孫が根絶やしになる。完璧作戦だ。はてサはほくそ笑んだ。

「待て! お前はてウだな!」

 はてサが街中を歩いていると、武装した一団に声をかけられた。はてサは違うと主張したが、暴走した一団には受け入れられず、無惨にも金玉を狩られてしまった。

「こいつはてウじゃないぞ! はてサだ!」

関係ねえよ! 金玉なら何でもいいんだ!」

 一団は金玉を丁寧に料理して、みんなで分け合って食った。一団はあまりの美味さに絶頂してしまった。

「何で美味さなんだ。もう不老不死なんてどうでもいい」

 はてサ金玉の美味さは瞬く間に伝わり、グルメ人間が多い日本では、はてウよりはてサ金玉が狙われることになった。

 数十年後、はてサは狩られ尽くして滅び去ったという。はてサがいなくなった後、はてウは「はてサがいないなら俺たちは何なんだ」アイデンティティ崩壊して狂ってしまったとさ。

anond:20230914080225

はてサは呪物が儲かると聞いて

自分も一儲けしようと考えた

その辺から調達してきたはてウ金玉

小汚い袋に入れて呪い金玉として宣伝し始めた

江戸時代に罪のない人を誘拐

金玉拷問して楽しんでいた男いた

その男はあまりにも酷い拷問を繰り返したため

被害者たちが死ぬ間際に吐いた呪詛が溜まりに溜まって

呪われてしまったのだ

金玉から毒がドクドクと溢れ出る奇病になり

あっけなく死んでしまった

そしてその子孫も40を過ぎる頃には

金玉から毒が出て死んでしまうのだと

これはその一族金玉なのです

と言いながら

はてサは小汚い袋から金玉を取り出すと

ドクドクと溢れる毒にやられて

死んでしまったとさ

anond:20230913080201

はてサ棋士になりたいと思いたち

その辺の将棋会館へ乗り込み

適当な弱そうなやつを捕まえ

対局を開始した

はてサは初手で金と玉を動かして王手した

唖然とする相手

もう打つ手しか

お前の負けだな!

宣言して勝利を獲得しようとしたところで

相手からの抗議があり

お前は金玉将棋もしらんのか!

自分金玉を投げつけてKOさせ無事勝利した

この分では藤井聡太かいうやつも大したことないな

はてサは満足して帰って

お腹をあったかくしてスヤスヤ眠ったとさ

anond:20230912080623

コックリさんの思い出

小学生の頃、放課後友達とコックリさんやった人は多いんじゃないかと思う。コックリさんは言わずと知れた降霊術であり、そのやり方をいまさら説明するまでもないだろう。

俺も小学5年の時にやった。それよりも前にもやっていたと思うが、明確に覚えているのはこの時だ。友達3人と俺と見物が2人いた。

誰がやろうって言い出したか覚えていないが、テレビとか漫画とかの影響でやろうってなったはずだ。4人で10円玉に指を置いて、

「コックリさん、コックリさん、おいでください。もしおいでにりましたら『はい』に進んでください」

と呼びかける。動かない。何度も呼びかけるうちに、やがて、ぷるぷると動き出して一同が見守る中、『はい』へ移動した。

しばらく当たり障りのない質問が続き、日本語なっているのかわからないような答えが返ってきた。

「じゃあさ、あれ聞こうぜ。裏の爺さんは何で死んだんですか?」

裏の爺さんと言うのは、学校の裏に名物お爺さんが住んでいて、毎日小学生がこぞって挨拶するほど人気者だった。だが、なぜか死んでしまって家を警察捜査していたのだ。それで話題になったのだが、結局、原因は分からなかった。

質問すると、全員が見守る中、10円玉ゆっくりと動き出した。

『は』

「あれ?」

『て』

「え? ちょっ、ヤバくない?」

『さ』

ヤバいってヤバいもうやめよう帰ってもらおう」

『の』

「私先生呼んでくる!!!

『き』

「コックリさん、コックリさん、お帰りください!!」

『ん』

「コックリさん、コックリさんおかえりください!!!ダメだ帰ってくれない!!!

『た』

ダメダメヤバいどうするどうするもうダメ

『ま』

それが完成したところで記憶がなくなっていた。目覚めたのは病院のベッドだった。

あの日、コックリさんに参加した者はみんな不幸になった。ロクなことにならなかった。世の中には知らなくてもいいことがある。それだけは覚えておいた方がいい。

2023-09-17

  平成20年11月30日のテロはこの増田書き込みをしているお前の命を狙ったものであってそれ以外の他人の命をターゲットとしたものではない。

  いつまでも勘違いして逃げ続けるなクズあの日にあの瞬間にお前が死亡したわけだが残念だったな。

2023-09-14

最近人の親になったけどあの時の親の気持ちがやっぱり全くわからない

中学3年のときの話。

学園祭が終わった夜、部活同級生4人でオールをしようということになりカラオケ雀荘漫喫に行く流れでまとまったのだが(今は知らないが、当時は詰襟のままでも平気で入れてくれる所は新宿渋谷池袋あたりの繁華街まで足を運べば必ずあった)、1年生の後輩が自分も付いて行きたいと言い出した。

「お前は家に帰れ」と皆で説得したけれど、どうしても一緒に行きたいとテコでも動かなかった。結局、「学園祭の日だから特別に親の許可が出てるんです」の一言で仕方なく後輩も仲間に入れることにした。


翌朝、俺は母親に叩き起され、顔を真っ赤にした父親から今までの人生で一番迫力のある説教を喰らい、挙句ビンタまで御見舞された。

後輩の母親が俺の家へ「嫌がってるうちの子を無理矢理朝まで連れ回すとは何事か」と猛抗議の電話を寄越したのだ。


週明け、早速俺は昼休みに後輩のところへ行き

「お前とはもう絶対に遊ばないけど、お前んとこの母親に会わせろ。学校休んででも時間合わせるし家まで行ってもいいか絶対に会わせろ。クソすぎて納得いかねえ」

と申し入れたところ、

その日の夕飯時にやはり我が家電話がかかってきて(母親は1時間ぐらい受話器を手にしたまま謝り倒していた)、「お母さんもう死にたいよ」と泣かれた。

この時まだ父親は帰ってきていなかったが、まもなく自分に訪れる未来想像したらおっかなくなり、大急ぎで貯金箱の金を全部財布に入れて家を飛び出し、携帯の電源を切り、わざわざバスに乗って、少し遠めのファミレス避難しそのままそこで夜を明かした。


午前7時台の東海道線に乗り終点沼津駅で降りてずーっとプラプラしていた(沼津東?高校の近くの海岸絶句するほど綺麗だった)。

昼過ぎ頃、恐る恐る携帯の電源を入れて着信履歴をチェックしてみると、確か妹から3回くらい、同級生たちから20回くらい、学校から5回くらい、家からは本当に数えれないくらいの着信があった。



いよいよ観念した俺はそのまま東海道線に再び乗って学校に行くことにした。家に帰る勇気はとてもじゃないけどなかった。

夕方頃に職員室に顔を出すと、たまたま担任がいたのでそのまま別室に連れていかれた。


先生、俺って立場的にまずいことになってます?」

「いや全然。それよりおうちの人みんな物凄く心配してるから絶対今日そのまま帰れよ。お父さんもお母さんも怒らないか絶対にそのまま家帰れよ」

「わかりました。ていうか先生学園祭のあとのこと知ってます?」

「それも大丈夫から明日からまた学校来なさい」

はい。……でも俺、〇〇の母親にまだ死ぬほどムカついてるし頭パーだと思ってますけどね」

「もういいからそういうことを言うな」


結局、担任の言う通り俺は家に帰っても母親父親のどちらからも全く怒られなかった。

翌日、学校では「親と揉めて家出」という行為を周りから死ぬほどからかわれたが、そのまま何事も無かったかのように学校生活に戻り、部活にも復帰した。

後輩との関係も元通りに……ということは全くなく、結局俺は卒業まで彼と一言も口を聞かなかった。視界に入るのも嫌だったので部活辞めて欲しいくらいだった。



それから20年後、俺は子供(♂︎)を授かり親になった。

まれから数ヶ月しか経ってないのに早速、自分内面的変化を感じていて「親になるとこうも意識を変えられてしまうのか」と驚かされる。

そんなときに突然この家出事件ことを思い出した。

当時のことを親になった者として改めて考えてみたのだが……

やはりどうしても謝り倒して涙を流して俺を叱責した母親、引っぱたいた父親気持ちが全く分からないし、

我が子の無謬性を疑わずにひたすら怒り狂って抗議に抗議を重ねた後輩の母親気持ちも全く分からない。

もしも将来、俺の子供が学園祭あの日の俺と同じことをしたとしても、損をしないよういくつか忠告はするけど絶対に怒りはしない。

後輩と同じことをしたとしたら再三再四

「無理矢理連れ回されたなら向こうの親御さんと話をする。その前に確認するけど、嘘はついてない?あと、何となく断り辛くて不本意ながらついて行ったとかは100%自分責任で無理矢理には当てはまらない。思い出してみて?本当に無理矢理連れて行かれたの?」

くらいには執拗確認する。

だって人間ってウソつくし。愛する我が子だからとか関係ねえし。俺だってウソつくし


どっちの親の気持ちも未だに全くわからない。

2023-09-13

恋人統合失調症になったんだけど、あれはすごかった

大学生の頃だったな

人の目が怖いので会うのはキツイということで毎日のように電話していたが、話す内容がガタガタのぐっちゃぐちゃだった

なんというか常に関連性のないワード文章形成されていた

「騒がしい花が寒いと笑っていたので自分歯茎を臭く透明に炒めてあげた」みたいな感じ

完全におかしくなれたほうが本人的には楽だったかもしれないけど

本人は自分おかしくなっていることをわかっているようで

話す前には必ずわけわかんないこと言うから本気で聞かないでくれと断っていた

あとは飼っても居ないペットカバが死んだとか

部屋に人の指がいっぱい落ちてて、いくつかイモムシのように床を這っているとか

自分病気で、絶対だってのは頭ではわかってるんだけど、常に誰かに命を狙われている感覚があると言っていた

明確な理由はわからないけど

痴漢おっさんに目をつけられて、何度も何度も痴漢されてたのがキッカケみたい

まさか男でも痴漢されるのかと

ドラマとかじゃ服の上から擦るだけだった痴漢犯がリアルだとここまでやるのかと

まりに衝撃的で声をあげるとかもできなくなって

その時のショックからまず眠れなくなって、壊れるまでは一瞬だった

相談してくれれば力になれたのになぁとは思ったけど、そんな状態の本人にそんなこと言えるわけもなく

完全に回復した今でも、あの日々はトラウマ過ぎて、相談してほしかったとは言えずにいる

世界ひとつだけのマラ

ハッテンバの軒先に並んだ

いろんなマラを見ていた

ひとそれぞれ好みはあるけど

どれもみんなきれいだね

この中で誰が一番だなんて

争うこともしないで

パンツの中誇らしげに

ドピュんと亀頭が張っている

それなのに僕らノンケ

どうしてもこうも比べたがる

一人一人違うのにその中で

一番になりたがる?

そうさ僕らは

芸能界ひとつだけのマラ

一人一人違う種を持つ

そのマラをイカせることだけに

一生懸命になればいい

困ったように笑いながら

ずっとまさぐってる人がいる

頑張ってイッたマラはどれも

れいから仕方ないね

やっとYOUから出てきた

その白い液しゃぶってみた

色とりどりのジュニア達と

うれしそうなYOUの顔

名前も知らなかったけれど

あの日ミーに笑顔をくれた

誰でもいいと思ってたけれど

最高のマラだよね

うそ僕らは

下界に潜み操る王かな

ひとりひとりそしてまたひとり

そのマラを集めることだけに

一生懸命になればいい

さなマラは大きなマラ

ひとつとして同じものはないか

ミーのワンワンにならなくてもいい

もっともっと特上なヤンガーマラ

誰にもわからないネタだろうが俺が言ってやる

キングスフィールド3の落下ダメージに使われる落下距離計算は、落下中に敵の魔法等なんらかのダメージをくらうと落下距離リセットされるため、うまくやればあの日本刀を低レベルの内に拾うことが可能

2023-09-12

汗を一滴もかかない魔法の薬を紹介する

ようやく夏が終わりの兆しを見せている。毎朝電車で湿った中年と密着する地獄からようやく解放されるのだ。

さて中年罵倒する筆者も、サラサラセットしたセンターパートベタベタにして電車に乗っているわけではあるが、今回は題名の通り汗を止める薬を紹介する。

その名もプロスパである。有名なので知っている人もいるかもしれないが、これを読んで是非買ってみてほしい。

さて筆者がこの薬に手を出したのはまだ高校生だった頃である美容院でとんでもない美人にあたり、緊張のあまり滝汗をかいたのがきっかけだ。あの日絶望感は今でも覚えている。そして、次薬を飲んで行った時の驚きも覚えている。

この薬を1錠飲むと汗が8割減る。2錠飲むと9.5割減り、3錠飲むと唾液と涙までなくなる。

医者から処方箋が出なくても輸入代行サイトで100錠3000円で売っているが、100錠あれば半年くらいは持つ。

注意点としては、真夏に飲むのは1錠までにすること。35度の中汗をビタ止めしたら、20分で病院、1時間後には薬の効果異世界転生できるからだ。

あとはコンタクトとの相性が悪い。ドライアイ持ちは我慢できないと思う。筆者も3錠飲んでいる時、美容院でブローの風が目に当たった瞬間、爆速コンタクトが乾いて視力が0.001になった。

なんだか危険な薬にしか見えないかもしれないが、実際少し危険だ。しか脱毛プチ整形に始まるルッキズム120%の今を生きる我々は、汗だくになるわけにはいかないのである

気になった読者は試しに1錠飲んでみてはいかがだろうか。

2023-09-11

anond:20230911142421

シベリウスなんかどうみても天才ではない

マーラーのおまけだろ

そしてマーラーシューベルトが残るなら常田も残っていい

技巧的には200年分の下駄があってそれをちょっと進めてんだから

ベートーベンしか残らないのなら常田が残らなくてもわかる

でもブラームスを始め、マーラーシューベルトみたいな別にクラシック文化的進歩をもたらしたわけでもない消費者音楽を書いてた人が歴史名前を残してあの日に何をしたとか、作曲エピソードとか、懐事情家族の話、来歴なんかが残るなら常田は残ってもいい

けど、現実20年後すら誰も覚えていない

2023-09-10

奇形界隈に告ぐ 顔整い気にする暇あるなら勉強バイトしとけ

醜形恐怖症にとらわれている奇形界隈の若い子達に伝えたいことがある

増田簡単プロフィール

・女 02line 大学在学中

高校時代一時奇形界隈に居た

・埋没済み

結論ズバリ

タイトルの通り「奇形界隈に告ぐ 顔整い気にする暇あるなら勉強バイトしとけ」だ

これは実体から言える確かな事実

中高生奇形界隈の子は少しでも後悔の無いように過ごして欲しいから読んで欲しい

ガチ顔整いの母親と一重デブチビハゲ親父からまれ増田は幼い頃から奇形だった

奇形自覚幼稚園の頃からあった

お遊戯会で眠り姫をやることになったあの日、眠り姫が大好きだった増田は真っ先に眠り姫に立候補した

あの時の先生言葉は今でも覚えている

増田ちゃんちょっと違うカナー。他の役やってねー。」

その後、キッズモデルをやっていた生まれながらの顔整いマリちゃん仮名)が選ばれたのを目の当たりにし、この世は顔が全てだと悟った

小中は顔が原因でいじめられて完全に自分顔面が嫌いになった

厚い唇 分厚いまぶた 激強蒙古

コンプレックスでいっぱいだった

高校生になってTwitterをはじめて、自分コンプレックスを調べるうちに奇形界隈と出会った

居心地が良かった

なにより自分と同じ感情を抱えながら生きている人がいて安心した

でも本当にこれでいいのか ここに居て良いのかという疑問が湧いた

だっていくら顔整いを気にしたところで変わらないから 自分の顔は

そこから自分の顔をいか人間に近づけるかに専念するようになった

アイプチが一瞬で白いカスと化すほどの激重一重の増田は埋没で二重になることにした

流石に高校在学中に整形するのは

いくら

常に単独行動 

授業中指名された時以外は口を開かない 

休みは一人校舎裏ごはん 

文化祭シフト時間以外トイレ籠りのガチぼっちだった増田でも無理なことは知っていたから、

受験終わったらやらせてくれと親に頼み込んだ

元々親は増田が幼い頃から

自分の子と思いたくないやら川から拾ってきたやら言ってきた分、

罪悪感があったのだろうか 

私が志望していた某国公立大に受かれば費用負担すると言ってくれた

それからTwitterを開くことも忘れて日夜勉強に励んだ

頑張れば整形できると思うとそれ以外のことはどうでも良くなり、

間食を食べたり娯楽に時間を費やさなくなった結果、体重は落ち成績はぐんぐん上がり、学年首席になった

3年になって担任が変わった

その時の担任オブラートには包んでいたもの

友達いないのはどうかと思うけど勉強だけして実績をウチの高校に残してくれればいいよ」

という旨の声掛けを初面談の時にしてきたのでより一層勉強だけに意識を傾けることができた

模試のたびに偏差値も全国順位もぐんぐん上がり「これはイケル」と思えるようになってきた

埋没ができるかもしれないという状況に

ハイのようになっていたのだろうと今では思う

クラスメイトからは裏で

増田さんって狂ったように勉強してて怖いよね。」と言われていたのを覚えている

それすら褒め言葉のように感じるほど当時の増田は異常だった

自分の顔をどうにか人間に近づけたいという欲

たったそれだけのために社会性も何もかもかなぐり捨ててとにかく勉強していた

そして無事に共テと二次突破し念願の志望校合格と埋没の費用を掴んだ

合格したその日にカウセの予約をした

カウセ当日は二重のライン決めと料金プランを立てた

極厚まぶたは脱脂と3点止めでようやく人並みの二重になることが分かった

金プランは取れることも想定して念のためかけ直しアリのプランを選んだ

数日後施術をした

笑気麻酔を吸うと視界がサイケデリックレインボーに包まれ全身が高揚感で満たされた

正気が戻ってきて

薬吸うとこんな感じなのかなとか思っていたら

急に現実が襲ってきた

まぶたを縫う感触気持ち悪い

痛くて呻いていると

もっと吸って!」と声をかけられた

どうやら息を吸うのを止めていたようだ

その後鼻から必死に笑気麻酔を吸い続けていると施術が終わった

手に持たされた鏡で自分顔面を映すと人間が映っていた

やっと人間になれたという喜びで涙を流れた

ダウンタイムは軽めで済んだけど想像以上にダウンって感じで少々病んだ

大学入学式の頃にはまるで生まれつき二重だったかのようにナチュラルに良い感じの幅になってくれた

顔がようやく人間になれたという事実想像以上に増田の心のささえになった

入学式隣の席の顔整いに意を決して話しかけると普通にニコニコしてくれた

それだけで今までの人生が救われた気さえした

だって今までは話しかけるだけで嫌な顔をされ続けてきたか

しか意気投合して友達になれた

やっぱ人生顔だなと再認識するとともに、やっと人間になれたから今度こそまともな社会性を持って暮らそうと決意した

すると中学時代部活に入って即退部したのが信じられないぐらいサークルは楽しくて、一緒にご飯を食べたり遊びに行くような友達もできて、人生大逆転した

今は毎日楽しく生きてる

長文すまん

結論

結局どれだけ綺麗事を言っても顔の良さと社会の優しさは切っても切り離せない

増田場合は整形してありえないぐらい生きるのが楽しくなった

からこそ、若いうちに容姿によるハンデをカバーするための学力や特技は伸ばすべきだし、

整形願望があるなら親を説得したり

説得できなければ資金を稼ぐ努力はすべきだと思う

顔整い気にしてる時間マジで無駄

その時間勉強バイトに充てて、将来の自分幸せに歩いていくための道の舗装をしよう

終わり

はじめての風俗は何てことなかったわ

私だけの担当

もうとっくに出会ってたか

はじめてあなたをみた

あの日動き出した歯車

とめられない喪失の予感

2023-09-09

推し文化が苦手

子どもの頃からアイドルが苦手だった。

アイドルのものが苦手というよりは、それに熱狂しているファンたちが。

その昔、高校生だったうちの姉がいきなりお菓子を大量に買ってきたことがあった。

姉はあまり甘いものを好まないひとだったので、「全部やる」と言われてありがたくいただいた。

しかったのだけれど、なぜ自分で食べないものをそんなに買ってくるのかとたずねたら「○○くんがCMに出ていたから」だという。

意味がわからなかった。

しかにそのアイドルCM自分も眼にしていた。でも、今よくやっているような、「商品を買うとグッズがついてくる!」みたいなキャンペーンではない。いくつか買って応募券を出すとコンサートチケットが当たるたぐいのものでもない。パッケージにそのアイドル写真があるわけでもない。

まったく、純粋に、「CMに出ていたから」という理由だけで姉は不要であるはずのその商品を購入したのだ。

恐怖を感じた。

自分にも好きな俳優作家歌手はいて、この人が出ているからこの映画を観てみるか、だとか、この作家が推薦しているならあの本を読んでみるか、といったような消費行動はする。品質保証としての信頼みたいな面もあるけれど、そこには単純な好意による親近感も含まれはいるだろう。

でも、好意だけで食べないお菓子は買わない。

ということは、姉にあったのは好意以上の感情だ。おそらくは、崇拝。

英語ではなにかに深く入れ込むことを devote という。原義は「神聖存在へ自らを犠牲として捧げること」。

自らを投げ打つこと。

熱烈なアイドルファンを傍から見ているとそのような人が多い気がする。

自分という存在を消し去り、対象に捧げたい、みたいな人たちだ。

アイドルの言うことは絶対であるし、アイドルの行動や態度をいちいち誤読的に深読みし、それに感情を左右される。

それを愚かしいと切って捨て、冷笑する人もいるだろうが、自分は違う。あの日、姉に対して抱いた感情と同じ恐怖を抱いてしまう。

理解できないのだ。

「なぜ自分でないもの自分を預けられるのか?」

アイドルだって人間だ。クソもひねればタバコも吸う。時にはおぞましい犯罪だって手を染めるだろう。なにせ、人間なのだから

そういった根本から信頼ならない存在聖人視し、無謬で汚れなき信仰対象として祀り上げる。

それは危険な賭けでしかないのでは? と思う。

それこそ神でも信じたほうがまだ勝ち目はあるだろう。神はクソをしないしタバコもすわない。未成年不適切な関係を持たないし(持っているように見えたとして神なのだから法に縛られないし、神が持っている関係なのだから適切ということになる)、多目的トイレ不倫したりなんかしない。

しか人間はする。人間はあらゆる可能性に開かれていて、電車に惹かれそうになっている仔犬を救助する可能性もあるし、パワハラを犯す可能性もある。

なぜそんな不安定存在自分感情の安定を委ねられるのだろう?

なかにはほんとうに「自分のすべて」を対象に捧げているひともいる。

マジで怖い。

繰り返すが、別になにかに熱中することや非合理な信仰に走ることが怖いのではない。

なぜそこまで自分を捨てきることができるのか、というのが怖いのだ。

という感じでふしぎにおもっていたら、いつのまにか「推し」なる呼称人口膾炙して、ますます devote な傾向に拍車がかかっていった。

どうもSNSには熱狂を加速させる効果もあるようだった。

ますます怖い。

助けてくれ。

2023-09-06

祖母痴呆になって数年が経った。

実家に帰った時に、あのシャキッとしていた祖母自分のことを認識できないと知ってショックだったが、その後の介護の親の苦労に比べればまったく大したことではない。

今は特別養護老人ホームに入っていて、周りのことがほとんど認識できない状態のようだ。

長生きするってことに関しては、あの日祖母困惑したような表情を心に留めて考えなくてはいけない。

2023-09-04

ラッピングしたい願望が年齢とともに失くなって辛い

女性ラッピングしたくて、実際何度かラッピングしてる

でっかい袋に詰めて(穴は開けて呼吸は確保してる)、リボンを結ぶ

それを眺めて撮影

終わったらリボンを開けて、彼女が登場(裸)、まぐわう

でも年齢がいったせいか、なんかバカらしくなって

ラッピングするネタも減って(ビニール袋、段ボール、包装紙など)、一通りやって満足したんだろうな

あの日の輝き、情熱はもう戻らないんだろう

終わってみるとなんであんなのやってたんだという冷めた気持ちになる

ラッピングフェチというジャンルレアなので(ゴミ袋に入れるとかはあるけど、それは自分の癖ではない)、共有も難しい

自分の癖の発端は子供の頃のクリスマスプレゼントをあけたときの喜び

あれとエロが混ざってしまった

あいいや、今後は普通の性生活を送ります

anond:20230904172436

なんとそこもとはあの日の当たる坂道行為に及んだと申すか!アッパレアッパレ

2023-09-03

それはまさに筋トレ日常から冒険へと変わったあの日のことだった。

俺は毎日のようにジムに通い、汗を流していた。その日も例外ではなく、ベンチプレスで重量を追い求めていた。60kg、80kgと重さを増やしていくうち、いつも以上のウェイトを挑戦することにした。だが、俺は大きな間違いを犯していた。スポッターをつけずに挑戦するという愚行だ。

鉄の重さが俺を圧迫し始めた。息ができなくなり、暗闇が視界を覆い始めた。思わず手を離し、意識を失いかけていると…

「ガー!」という奇妙な鳴き声が聞こえた。意識が薄れる中、巨大な影が現れた。それはなんとダチョウだった!どこから来たのか、なぜジムにいるのかはわからないが、ダチョウはその巨体を駆使してバーベルを持ち上げた。俺はその場で息を吹き返した。

気がつくと、ジムスタッフと他の利用者たちが驚きの表情で俺とダチョウを見ていた。ダチョウは何も言わず(当たり前だが)、ジムの出口に向かって歩き出した。俺は感謝気持ちでいっぱいだった。筋トレで死にかけ、救われた先には驚きの出来事が待っていたなんて。

その後、ジムスタッフからはスポッターをつけるよう強く言われたが、俺はその日、筋トレだけでなく、命の大切さとダチョウの力を知ることができた。

後日、ジム駐車場ダチョウ用の駐車スペースが設けられた。まあ、使うことはないと思うけどね。

2023-08-28

出会いにはコツがある

K子との出会い

私がK子と出会ったのは、まだ雪の残る3月上旬札幌すすきのでのことであった。

K子は、私がごくたまに寄るカフェバーウエイトレスをやっていた。

年は30歳、身長157cm。体型はややガッチリタイプに見え、いわゆる固太りに近かった。

顔はまぁまぁ整ってはいたが、頭部はアメフトボールのように大きかった。

完璧メイクを追求してるようで、白塗りの土台が厚く、丸い輪郭が、さらに強調されていた。

キッチリ描いた眉に、メリハリをつけたアイライン。目元周りには、そのひとのお化粧への設計意図が表れるものだがK子の場合それは、顔の大きさを、目を拡大させることでごまかそうとする意図だった。

それとK子のメークには、悪い意味でのバランス感覚という特徴も見られた。

あちらとこちらの均衡を保とうとして、薄くするのではなく、厚く盛る方にいってしまうのである

から白塗りは行き過ぎて歌舞伎のようになってしまう。

さらにK子は勤務中はロングヘアータイトに縛ってるので、目元が上がって鋭角的になるのだが、これがふしだらで好色な印象を与えかねない外見になってしまうのだ。

ここまできては化粧も逆効果である

それはせっかくのよい素材での料理を、調理でなくソースで惑わし、お門違いの高級感を添えたつもりの洋風メニューのようだった。

白人風貌という、ないものねだりを追いかけた挙句、醜くなってしまったマイケルジャクソンのようであった。

K子は、そんな女だった。つまり、どこにでもいるひとだ。

K子はその日も普段どおり給仕をしていた。時刻は夜の9時。私のオーダーはグラスビールだった。

私のテーブルにもやってきた、そこで2人は始めて目を合わせた。

するとK子は私の顔を見るなりハッとした顔をして上背をやや引いた。私は「ああまたか」と思った。

なにが「またか」なのか。それはその時の私の顔が彼女にはイケメンに写った、ということの了解である

断っておくがこれは自慢ではない。なぜなら、こうしたことは4年に一度、つまりオリンピック開催と同じ頻度でしか、私に訪れないからだ。「またか」と感じるのは、4年がさほど長くも感じられない私なりの時性であって、傲慢の致すところではない。

毎日のようにこういうことが起きる人を、真のイケメンというのだが、この程度のいわば「プチ・イケメン」なら今のご時世、結構いそうである

私の顔は、それどころかまぁどちらかといえばブサメンである。口が飛び出た造作が特徴で、唇も厚い。佐藤浩市の2倍は厚い。

このせいで、顔の下部にボリュームが出てしまい、シャープには見えないモヤッとした風貌になっている。

目も悪いのでシカメっ面にもなりやすく、表情も暗い。

たとえるなら、ガリガリ君のような輪郭であるし、佐藤浩市の親父の三國連太郎みたいでもある。

芋というか、類人猿、合わせればゴリライモ。私はそんな顔なのである。そしてもちろん、あなたに「そんなことないよ」といってほしい、そんなケチな性分も持ち合わせているのだ。そこがまた醜い。

まり私も、どこにでもいる人なのである

ここ20年ほどで男もするようになった「化粧」とは、もともと目立たないもの(一重まぶたなど)を、まやかしの力で輝かせる補正技術だと思うが、私の口元のように、はじめから飛び出ているものを、平たく目立たせずに抑制する用法には、それはまったくといっていいほど役立たない。

しかし男の場合三國連太郎がそうであったように、また、佐藤浩市がそうであるように、絶対的なブ男というものはいない。バナナマンの日村も最初見たときはびっくりしたが、慣れれば愛嬌がある顔である

男は、風貌をある水準(清潔感常識のあるファッションセンス、そして似合う髪型、できれば細身)まで満たせば、異性にアピールできてしまうのである。ここらへんが女子と違う。無愛想でもある程度はイケてしまうということだ。かくして私のような者でも、こうしたラッキータイミングが巡ってくるときがあるのである

さて私にハッとして頂いた女子に対しては、私はだいたい挨拶をするようにしている。

ここでいう挨拶とは、店や本人の迷惑にならぬよう気を遣いながら、名刺を手渡すことだ。

できれば一言添える「もし、よろしければ、お近づきになれれば…」みたいなことだ。

ハッとする、させるというのは直感神秘である人間のあまたある能力のうちでも一二を争うような、めちゃめちゃものスゴい、宇宙誕生レベル認識だ。

人間(じんかん)にヴァイヴレーションが伝播する。あるひとがある人の存在にピン!とくれば、その相手にも同じピン!が、誤解も曲解もなく瞬時に伝わる。だれも解明できない感覚。こうした体感に対しては対象化なぞハナから諦め、人として素直にしたがい、謝辞を述べるのがスジというものであろう。

とりあえず自分規定する第一歩として世の中には名前というものがある以上、名乗る。

自分から名乗ることより大切なことは、世の中にそうそうない。

「4年に一度」がいつなんどき訪れるやもしれない。そんなときのために財布に名刺を2~3枚入れておく。

こうしたなんでもない普段の心がけが出会いを引き寄せる具体的な手段なのだ

こうした縁で、私はK子と付き合った。世間には「よくまぁこんなサエないのと一緒になったなぁ」というのが男女問わずいるが、なんのことはない自分もその仲間入りであり、K子の方でもそう思うときがあったかもしれない。つまり、サエないのはお互い様だったのである最初のうちは。

だがしばらくすると私にはK子の大きい顔と太い骨格が、次第にいとおしく写ってきた。

そして次に、それがかけがえのない尊さに思えてきた。

というのも付き合い始めてすぐに気づいたことだが、K子は私と最初に目が合ったホンの0.1秒の閃き、焦点で、自分の開削に成功した、まったく優れた女だったのだ。

私との邂逅によってポン!と新規開設された自我内の回路に、まったく純粋に従った。

しかもそこにいささかも世俗的な疑いを差し挟まなかった。

世俗的な疑いとは、私と付き合うことのメリットデメリットコスパを考えることや、趣味や好みが合う合わないというような話などである

K子はそれらを考えもしなかった。だからデートで会ってもあまり話さず、肩を寄せ合い、手を握り腕をさすり、見つめあったりするだけだった。それでどちらも了解した。ドン存在が大きいのである100%ピュア肯定性の塊。

そしてそうしたK子の態度は、私の細胞のすみずみにあまねく影響を与えた。小さな自分固執していた私を、彼女は開放してくれた。

こういう女に慣れると、小顔ブームとか、華奢な女子スタイル固執するのは、矮小なことと知れる。しつこいようだが慣れればあの日村ですら、ファニーフェイスである

K子はやがてメークが薄くなっていった。コスメへの依存を減らしていった。

単なる身だしなみ以上のそれは、まやかしだと気づいたのだ。

食事運動に、それまで以上に気を遣い、毎日しっかり生活を積み上げていくよう、意識的自分を導いていった。

現代人はただ毎日暮らしてゆくだけで、目に見えない「不純物」が、アカのようにたまってゆく。

社会教育が、仕事常識が、不純だらけだから当然だ。

はいつも意識的に「みそぎ」をしなければならない。するとみそぎなんてしなくていいんだ、そのままのあなたでいいんだと社会その他は全力で否定する。だがそれは違う。甘言に引きづられてはいけない。やつらはあなたから銭を引き出したいだけだ。

メイクはそうした「不純物」の象徴であった。それがズバッと削ぎおとされた。

すると並行してK子の慢性的な肌荒れも改善された。

こうなると輝かしい、真の女の誕生である

人の本来的な美しさや輝き、魅力は、外から取ってきて付け足すものでない。自分内面から湧き出させるものだ。

こんなことは実に当たり前のことだが、不純物の洪水の中にいると気づかない。

自分から「湧き出させること」が自然に出来る人は、この世にいながら永遠を手にしたも同然なのである

そこではあなたわたしとなる。わたしあなただ。

理想カップル、なるものは知らない。知らないがそれは「人それぞれ」ではない。

たぶんそれは溶け合った1つの形態しかない。愛など、しらぬ。

以上この文は、まだ見ぬあなたと、まだ顕在化してない私を想って書いた。

<了>

出会いにはコツがある

K子との出会い

私がK子と出会ったのは、まだ雪の残る3月上旬札幌すすきのでのことであった。

K子は、私がごくたまに寄るカフェバーウエイトレスをやっていた。

年は30歳、身長157cm。体型はややガッチリタイプに見え、いわゆる固太りに近かった。

顔はまぁまぁ整ってはいたが、頭部はアメフトボールのように大きかった。

完璧メイクを追求してるようで、白塗りの土台が厚く、丸い輪郭が、さらに強調されていた。

キッチリ描いた眉に、メリハリをつけたアイライン。目元周りには、そのひとのお化粧への設計意図が表れるものだがK子の場合それは、顔の大きさを、目を拡大させることでごまかそうとする意図だった。

それとK子のメークには、悪い意味でのバランス感覚という特徴も見られた。

あちらとこちらの均衡を保とうとして、薄くするのではなく、厚く盛る方にいってしまうのである

から白塗りは行き過ぎて歌舞伎のようになってしまう。

さらにK子は勤務中はロングヘアータイトに縛ってるので、目元が上がって鋭角的になるのだが、これがふしだらで好色な印象を与えかねない外見になってしまうのだ。

ここまできては化粧も逆効果である

それはせっかくのよい素材での料理を、調理でなくソースで惑わし、お門違いの高級感を添えたつもりの洋風メニューのようだった。

白人風貌という、ないものねだりを追いかけた挙句、醜くなってしまったマイケルジャクソンのようであった。

K子は、そんな女だった。つまり、どこにでもいるひとだ。

K子はその日も普段どおり給仕をしていた。時刻は夜の9時。私のオーダーはグラスビールだった。

私のテーブルにもやってきた、そこで2人は始めて目を合わせた。

するとK子は私の顔を見るなりハッとした顔をして上背をやや引いた。私は「ああまたか」と思った。

なにが「またか」なのか。それはその時の私の顔が彼女にはイケメンに写った、ということの了解である

断っておくがこれは自慢ではない。なぜなら、こうしたことは4年に一度、つまりオリンピック開催と同じ頻度でしか、私に訪れないからだ。「またか」と感じるのは、4年がさほど長くも感じられない私なりの時性であって、傲慢の致すところではない。

毎日のようにこういうことが起きる人を、真のイケメンというのだが、この程度のいわば「プチ・イケメン」なら今のご時世、結構いそうである

私の顔は、それどころかまぁどちらかといえばブサメンである。口が飛び出た造作が特徴で、唇も厚い。佐藤浩市の2倍は厚い。

このせいで、顔の下部にボリュームが出てしまい、シャープには見えないモヤッとした風貌になっている。

目も悪いのでシカメっ面にもなりやすく、表情も暗い。

たとえるなら、ガリガリ君のような輪郭であるし、佐藤浩市の親父の三國連太郎みたいでもある。

芋というか、類人猿、合わせればゴリライモ。私はそんな顔なのである。そしてもちろん、あなたに「そんなことないよ」といってほしい、そんなケチな性分も持ち合わせているのだ。そこがまた醜い。

まり私も、どこにでもいる人なのである

ここ20年ほどで男もするようになった「化粧」とは、もともと目立たないもの(一重まぶたなど)を、まやかしの力で輝かせる補正技術だと思うが、私の口元のように、はじめから飛び出ているものを、平たく目立たせずに抑制する用法には、それはまったくといっていいほど役立たない。

しかし男の場合三國連太郎がそうであったように、また、佐藤浩市がそうであるように、絶対的なブ男というものはいない。バナナマンの日村も最初見たときはびっくりしたが、慣れれば愛嬌がある顔である

男は、風貌をある水準(清潔感常識のあるファッションセンス、そして似合う髪型、できれば細身)まで満たせば、異性にアピールできてしまうのである。ここらへんが女子と違う。無愛想でもある程度はイケてしまうということだ。かくして私のような者でも、こうしたラッキータイミングが巡ってくるときがあるのである

さて私にハッとして頂いた女子に対しては、私はだいたい挨拶をするようにしている。

ここでいう挨拶とは、店や本人の迷惑にならぬよう気を遣いながら、名刺を手渡すことだ。

できれば一言添える「もし、よろしければ、お近づきになれれば…」みたいなことだ。

ハッとする、させるというのは直感神秘である人間のあまたある能力のうちでも一二を争うような、めちゃめちゃものスゴい、宇宙誕生レベル認識だ。

人間(じんかん)にヴァイヴレーションが伝播する。あるひとがある人の存在にピン!とくれば、その相手にも同じピン!が、誤解も曲解もなく瞬時に伝わる。だれも解明できない感覚。こうした体感に対しては対象化なぞハナから諦め、人として素直にしたがい、謝辞を述べるのがスジというものであろう。

とりあえず自分規定する第一歩として世の中には名前というものがある以上、名乗る。

自分から名乗ることより大切なことは、世の中にそうそうない。

「4年に一度」がいつなんどき訪れるやもしれない。そんなときのために財布に名刺を2~3枚入れておく。

こうしたなんでもない普段の心がけが出会いを引き寄せる具体的な手段なのだ

こうした縁で、私はK子と付き合った。世間には「よくまぁこんなサエないのと一緒になったなぁ」というのが男女問わずいるが、なんのことはない自分もその仲間入りであり、K子の方でもそう思うときがあったかもしれない。つまり、サエないのはお互い様だったのである最初のうちは。

だがしばらくすると私にはK子の大きい顔と太い骨格が、次第にいとおしく写ってきた。

そして次に、それがかけがえのない尊さに思えてきた。

というのも付き合い始めてすぐに気づいたことだが、K子は私と最初に目が合ったホンの0.1秒の閃き、焦点で、自分の開削に成功した、まったく優れた女だったのだ。

私との邂逅によってポン!と新規開設された自我内の回路に、まったく純粋に従った。

しかもそこにいささかも世俗的な疑いを差し挟まなかった。

世俗的な疑いとは、私と付き合うことのメリットデメリットコスパを考えることや、趣味や好みが合う合わないというような話などである

K子はそれらを考えもしなかった。だからデートで会ってもあまり話さず、肩を寄せ合い、手を握り腕をさすり、見つめあったりするだけだった。それでどちらも了解した。ドン存在が大きいのである100%ピュア肯定性の塊。

そしてそうしたK子の態度は、私の細胞のすみずみにあまねく影響を与えた。小さな自分固執していた私を、彼女は開放してくれた。

こういう女に慣れると、小顔ブームとか、華奢な女子スタイル固執するのは、矮小なことと知れる。しつこいようだが慣れればあの日村ですら、ファニーフェイスである

K子はやがてメークが薄くなっていった。コスメへの依存を減らしていった。

単なる身だしなみ以上のそれは、まやかしだと気づいたのだ。

食事運動に、それまで以上に気を遣い、毎日しっかり生活を積み上げていくよう、意識的自分を導いていった。

現代人はただ毎日暮らしてゆくだけで、目に見えない「不純物」が、アカのようにたまってゆく。

社会教育が、仕事常識が、不純だらけだから当然だ。

はいつも意識的に「みそぎ」をしなければならない。するとみそぎなんてしなくていいんだ、そのままのあなたでいいんだと社会その他は全力で否定する。だがそれは違う。甘言に引きづられてはいけない。やつらはあなたから銭を引き出したいだけだ。

メイクはそうした「不純物」の象徴であった。それがズバッと削ぎおとされた。

すると並行してK子の慢性的な肌荒れも改善された。

こうなると輝かしい、真の女の誕生である

人の本来的な美しさや輝き、魅力は、外から取ってきて付け足すものでない。自分内面から湧き出させるものだ。

こんなことは実に当たり前のことだが、不純物の洪水の中にいると気づかない。

自分から「湧き出させること」が自然に出来る人は、この世にいながら永遠を手にしたも同然なのである

そこではあなたわたしとなる。わたしあなただ。

理想カップル、なるものは知らない。知らないがそれは「人それぞれ」ではない。

たぶんそれは溶け合った1つの形態しかない。愛など、しらぬ。

以上この文は、まだ見ぬあなたと、まだ顕在化してない私を想って書いた。

<了>

2023-08-27

anond:20230409190637

そもそもあの日にかえりたい」は、むしろ監督望月智充個性が出た作品として扱われてるだろう

なるほど!情報どうもです

2023-08-22

anond:20230822145300

1.注文を受け取るまでにどのくらいかかりますか?

通常、注文は通常あの日以内に処理され、輸送時間は通常2-3営業日です。

4.クーポンコードはどのように使用しますか?

あなたラッキーです!

6.商品が入荷待ちの場合はどうなりますか?

まれに、3日以上商品を受け取っていない場合があります

どうみても偽ブランド販売サイトでしょ

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