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2023-09-26

万物黎明』は人類歴史を誤解している・続きの続きの続きの続き

国家に反対すること

フラナリーやマーカス、スコットらに倣えば、最近まですべての階級社会における中心的な政治闘争は、誰が土地を耕し、誰が食料を手に入れるかをめぐるものだった。グレーバーとウェングローの見方は異なる。彼らにとって中心的な問題権力であり、中心的な敵は国家である。そのため、彼らはいくつかの点で階級無視している。これは彼らがアナーキストからではない。ほとんどのアナーキストは、常に階級権力を同時に重視することができる。

しかし、『万物黎明』における省略は重要である。グレーバーとウェングローは、合意的で参加型の集会を支持する議論推し進めようと躍起になっているように見えるが、そのために私たちに一連の謎を残している。4つの簡単な例を挙げれば、その問題がよくわかるだろう。

著者たちは、都市における国家に先行することが多い、村落における階級格差の拡大には関心がなく、その文献を否定している。また、小王国領主爵位にも興味がない。中央集権的な大国家が存在しなければそれでいいのだ。私たちは、複雑な採集民に関する彼らの説明の中に、このような紆余曲折をいくつか見てきた。このようなことは、他の多くの例にも現れている。

インダス

インダス川沿いの古代都市モヘンジョ=ダロでは、約4万人が階級的不平等国家もなく暮らしていた。

そして彼らは、ヒンドゥトヴァ派の歴史家たちと同様に、モヘンジョ=ダロは実際に南アジアカーストに沿って組織されていたと示唆する。しかし、グレーバーとウェングローは、これは平等主義的なカーストであったと言う。最初は驚かされるが、彼らが言いたいのは、王のいないカーストの不平等容認できるということである[11]。

ナチェス

彼らは一貫して伝統的な王権の力を最小限に抑えている。ミシシッピ川流域のナチェズ王国がその好例である。グレーバーとウェングローは、太陽王権力凶悪な残虐性は彼の村の外には及ばなかったと言う。しかし実際には、ナチェズは白人プランター奉仕する奴隷貿易における主要な地域勢力であった[12]。

人間犠牲

グレーバーとウェングローは、残酷人身御供祭り世界中の初期の州で見られるという重要事実を正しく強調している。数十人から数百人が生け贄にされ、その多くは戦争捕虜若い女性、貧しい人々であった。

彼らは当然憤慨している。しかし、これらの生け贄の目的は、敵である他国の人々を恐怖に陥れることであったとも感じている。それとは対照的に、私たちは、流血の主な目的は、流血の実際の聴衆である残酷地方国家臣民を恐怖に陥れることだったと考えている。

実際、このような残酷さが、それぞれの国家の初期の歴史に特徴的なのはそのためだろう。国家正当性がまだ弱く、恐怖が最も必要とされていた時代である国家権力が強化されるにつれて、戦乱や敵対は続くものの、壮大な犠牲が消えていくのもそのためだろう。

集会

集会のもの重要最後の例である。グレーバーとウェングローは、古代メソポタミア王国国家における都市集会の力を極めて正しく指摘している。彼らは、これは王がすべての権力を持っていたわけではないという証拠だと言う。これは正しい。これらの王国階級闘争が止まっていたと考えるのは、よほどナイーブでなければならないだろう。

しかし、グレイバーとウェングローは飛躍する。彼らは、これらの都市議会は、参加型民主主義を掲げる「占拠せよ!」やその他の社会正義運動集会に似ていると指摘する。

古代メソポタミアでは、参加型民主主義いかなる形態についても、これといった証拠はない。しかし、他の階級社会における都市全体や全国的議会については、膨大な証拠がある。そのどれもが、富裕層や有力な一族によって支配されていた。古代スパルタでは地主支配していた。ローマ元老院も同様だった。ジョン王や男爵家もそうだった。そしてごく最近まで、ヨーロッパのすべての議会有権者富裕層に限られていた。

この近視眼は重要である。他の多くの人々と同様、私たち王国国家を、不平等社会における支配階級ルールを強化し、強制するために集まる方法として理解している。『万物黎明』では、そのプロセスは目に見えない。

* *

グレーバーとウェングローは怒っている。この怒りには、私たちのようにグローバルな不平等絶望し、グローバル・エリート政治を憎み、気候の混乱を恐れる読者を喜ばせるエネルギーがある。

多くの点で、彼らの本は新鮮な風を吹き込んでくれる。そして私たちは、既存のすべての国家に対する敵意を共有している。しかし、今後、気候変動を食い止めるためには、階級環境の中心的重要性を含む人間の条件に関する理解必要である

脚注

[1] Fredrich Engels, 1884, The Origin of the Family, Private Property and the State. The book was revived as a key text by socialist and Marxist feminists in debates about women’s liberation. Pace the 19th century social Darwinism which clearly took a lead from the Old Testament, it is now quite clear that both pastoralism and slash and burn agriculture appeared after, and not before, the advent of settled agriculture.

[2] Franz Boas, The Mind of Primitive Man, 1911; Claudia Ruth Pierpoint, ‘The Measure of America’, 2004; Ned Blackhawk and Isaiah Lorado Wilner, Indigenous Visions: Rediscovering the World of Franz Boas, 2018; Rosemary Lévy, Franz Boas: The Emergence of the Anthropologist, 2019.

[3] Very good examples of this work include Sara Hdry, Mothers and Others: The Evolutionary Origins of Mutual Understanding, 2005; Elizabeth Marshall Thomas, The Old Way, 2001; two articles by Steven Kuhn and Mary Stiner: ‘What’s a Mother To Do’, 2006 and ‘How Hearth and Home Made us Human’, 2019; Loretta Cormier and Sharon Jones, The Domesticated Penis: How Womanhood has Shaped Manhood, 2015; a key paper by Joanna Overing, ‘Men Control Women? The “Catch-22” in the Analysis of Gender’, 1987; two books by Christopher Boehm: Hierarchy in the Forest and the Evolution of Egalitarian Behavior, 1999, and Moral Origins, 2012; every book by the primatologist Frans de Waal; the two chapters by Brian Ferguson in Douglas Fry, ed., War, Peace and Human Nature, 2013; Richard Wrangham, Catching Fire: How Cooking Made Us Human, 2010; and two books by the trans biologist Joan Roughgarden: Evolution’s Rainbow: Diversity, Gender and Sexuality in Nature and People, 2004, and The Genial Gene: Deconstructing Darwinian Selfishness, 2009.

[4] Our favourites among the ethnographies of our near contemporary hunter-gatherers are Marjorie Shostack, Nisa: The Life and Words of a !Kung Woman, 1981; Jean Briggs, Inuit Morality Play: The Emotional Education of a Three-Year-Old, 1998; Phyllis Kaberry, Aboriginal Women: Sacred and Profane, 1938, Karen Endicott and Kirk Endicott: The Headman was a Woman: The Gender Egalitarian Batek of Malaysia, 2008; Richard Lee, The !Kung San: Men, Women and Work in a Foraging Society, 1978; and Colin Turnbull, Wayward Servants: The Two Worlds of the African Pygmies, 1978.

[5] Kent Flannery and Joyce Marcus, The Creation of Inequality: How Our Prehistorical Ancestors Set the Stage for Monarchy, Slavery and Empire, 2012; and James C. Scott, The Art of Not Being Governed: An Anarchist History of Upland South-East Asia, 2009; Scott, Against the Grain: A Deep History of the Earliest States, 2017. Martin Jones, Feast: Why Humans Share Food, 2007, is also very useful.

[6] Edmund Leach had made a similar argument in 1954 in Political Systems of Highland Burma, and radically changed anthropology. For a brilliant ethnography of one group of anti-class hill rebels at the end of the twentieth century, see Shanshan Du, Chopsticks Only Work in Pairs: Gender Unity and Gender Equality Among the Lahu of Southeastern China, 2003. For Scott’s recent extension of his argument to ancient Mesopotamia, see Against the Grain.

[7] This is all succinctly described in Brian Hayden, ‘Transegalitarian Societies on the American Northwest Plateau: Social Dynamics and Cultural/Technological Changes,’ in Orlando Cerasuolo, ed., The Archaeology of Inequality, 2021.

[8] Start with Philip Drucker and Robert Heizer, 1967, To Make My Name Good: A Reexamination of the Southern Kwakiutl Potlatch; and Eric Wolf, Envisioning Power: Ideologies of Dominance and Crisis, 1999, 69-132.

[9] Jeanne Arnold, ‘Credit where Credit is Due: The History of the Chumash Oceangoing Plank Canoe’, 2007; and Lynn Gamble, The Chumash World at European Contact: Power, Trade and Fighting among Complex Hunter-Gatherers, 2011.

[10] On the Calusa, see The Dawn, 150-2; Fernando Santos-Cranero, 2010, Vital Enemies: Slavery, Predation and the Amerindian Political Economy of Life, 2010; and John Hann, Missions to the Calusa, 1991.

[11] Rita Wright, The Ancient Indus: Urbanism, Economy and Society, 2010; and Andrew Robinson, The Indus: Lost Civilizations, 2015.

[12] Robbie Ethridge and Sheri M. Shuck-Hall, Mapping the Mississippian Shatter Zone, 2009; and George Edward Milne, Natchez Country: Indians, Colonists and the Landscape of Race in French Louisiana, 2015.

2023-09-24

マンションを買ったではなく、マンションを建てた、鉄の女(庶民)のご夫婦のお財布だけど

一元管理してお小遣い制だからな。そこに何故?ってなる要素はひとつも無い

何故ってなるヤツは逆に何故?って発想が出たのか聞きてぇわ

同じ種でもこんだけ違うんだなぁってのを頭ではなく実感で理解したい

 

 

地主管理会社持っているとある夫婦のお財布も一元管理して一緒だった

こちらなら、何故一緒なのか?は、大いにあるだろうし、一緒じゃない方がいいケースもあるだろう

おおよそ懸念される通りのことは起きて資産管理的な意味ではうんこだったが、

夫婦仲は良いし、子どもたちも自立して健やかに育った

そこに何故ってなる要素ない

 

自由恋愛出来るんだからちゃんと好きな相手結婚してどうぞ

2023-09-20

夕方新宿を走る1000万Player!のトラック

夕方新宿、ふと車道に目をやると数人の化粧の濃い男の派手派手な写真とともに1000万Player!などと巨大な文字で彩られたトラックが走っている。

立地的にすぐそこは歌舞伎町、そりゃあ広告効果は絶大なことだろう。周りを歩く疲れた顔をしたサラリーマンは(自分もその中の一人であるが)1000万どころか年間を通してその半分以下の稼ぎの人もたくさんいると考えるとなんだか微妙にやるせない気持ちになる。

ホストという職業は定期的にテレビホストキャラ芸能人が現れたり、その羽振りの良さからかなんだかキラキラしているエンターテイメントのようなツラをして世間に顔を向けている。

ただ冷静に考えてみると実態結婚詐欺師の方が近い。アイドルだってキャバクラだって疑似恋愛を売ってお金に変えているという点では同じ枠組みに入るがホスト場合(女性側は)付き合ってると思っている場合も多い。

そこまで行ってしまうと疑似恋愛というカテゴリーからは完全に足がはみ出てしま金銭享受が行われている以上カテゴリ結婚詐欺師寄りだ。税金払わないあたりも。

個人的将来息子がなったら嫌な職業ランキングではヤクザより上かもしれない。悪人になるにしてもあまり矮小卑劣すぎる。男としてゴミ

暴力的なまでに明るく煌びやかな歌舞伎町、その中の風俗店はいったい何人の女性ホスト貢ぐために知らない男のナニをジャニーしているのか、歌舞伎町を一歩出た薄暗い大久保公園にいる立ちんぼは?

(法律的にアウトな立ちんぼはともかく)風俗店で働く女性否定するつもりはない。世界最古の職業売春婦だというし。

ただ、大金が欲しいから、性的サービス抵抗がないから体を売るのと彼氏(笑)貢ぐために体を売るのとでは雲泥の差がある。そこには洗脳が介在しているから。

メンタルの弱り切った愛に飢えた女を騙して宥めて売春させて金を貢がせてます!月に1000万円売り上げてます!何を誇らしそうにトラックでキメ顔してるんだ?どう考えても一般市民の目につくところに顔を出せる人間じゃないだろ。死後聞いたこともない地獄に堕ちてくれ。

もし私のお客さんはお金を持て余している地主マダムバリバリ実業家の女社長、あとは趣味範囲内でお金を使ってくれる細客です!誰一人として客を不幸にさせたことはありません!と言い切れるNo1ホストの方ががいらっしゃったら教えてください。

ただでさえ忙しいであろう閻魔大王に舌を抜くタスクを追加するのは忍びないので事前に舌を抜いといてあげようと思います

保育士待遇を上げるには

妻が元保育士で日々色々聞いているんだが

とりあえず保育士資格って一種しかいかキャリア差別化がし辛いんじゃねぇのとは思ったんだよな

クラス担任とかは保育士エキスパートみたいな資格作って、ある程度実務経験ある人が着くようにすれば、報酬を上げる理由付けになるのでは

まぁ現場からすると、サイコパス上層部ばっかりで中抜するからどうにもならんという感じみたいだが

妻は当面保育業界に戻るつもりはないようだが

せっかく選んだキャリアがこれではもったいないと俺は思うんだよな〜

他聞かされて覚えてるエピソード

2023-09-18

anond:20230918083413

昭和の初期(戦前)とかもそうとうヤバかったらしいよ日本

田舎地主金持ちが、貧乏な家庭の幼女を買いあさって性的玩具にしてたって記録が残ってる

人権意識なかった時代から・・・

2023-09-16

カースト下位かつ特技なしのチー牛だけどカースト上位で特技ある陽キャ女と結婚した奴いる?

当てはまる人いたら馴れ初め聞かせて欲しい

地主の子とか?

ちなみに周りにこのケースはゼロ

近いのはあるけど「カースト下位チー牛(※高収入)」「カースト下位チー牛(※本人含め一族ほぼ高学歴)」みたいなパターンだった

2023-09-13

anond:20230912174027

老人や地主などの非労働者水商売風俗で儲けた連中からも取れる反面、

家計消費に対する減少圧力は強くなる。

GDPの半分以上を占める家計消費を優先するなら消費税の使い所は難しい。

少なくとも単体ではなく他でフォローする必要がある。

2023-09-06

anond:20230906234405

昔うちの近所にもそんな本屋があって、いつ潰れるんだろうと子供心に心配していたが、ある時そのことを母に話すと「あそこのご主人、私有地から一歩も出ずに隣の県まで歩いていける、て言われるくらいの大地主なのよ。あの本屋さんは趣味でやってるだけだから」と言われてショックを受けたことがあったな

anond:20230905141831

みんな農民個人経営商店みたいな「家業」だったか

 ← いやいや、みんながそうだったわけじゃないだろ。そういうのはむしろ少数派。 

だって農民の大半は土地を持たない小作人であって地主はほんの一握り。商店だって商店オーナーたる商人はいわゆるブルジョワジーであって旦那階級。そこで働くほとんどの人間奉公人と呼ばれるプロレタリアート無産階級)だったんやで。

2023-08-30

anond:20230830111411

多いのは資産家の公務員でしょ

都市近郊の地主の子供が相続資産を減らさないために、薄給でも固い仕事に就く(自分商売やると資産を失うから

資産収益不動産なら家賃収入高収入ってことになる

株式配当高収入企業経営者の子孫に多いので、公務員になんかならずに自分会社やってる

2023-08-20

anond:20230819230000

「こんなの大したことじゃない」と思うとこで耐える人もいる。

大して珍しいことじゃないし耐えないだろ

女同士ならそういう話はすぐ出るし、当たり前のように情報交換するし

加害者は妙に体の距離を詰めてくる奴がいるが、不快なので過去に性被害にあったときの話を相手罵倒気味に話してやる

そうすると(あーコイツは言いふらす奴だ、エロ嫌いだ)と理解するのか、シューっと去っていく

地主医者官僚の息子なんか甘やかされてるから小学生ときからイヤラしいのが多かったんだよなあ

からトラウマといえば、どうしようもない上級ヘイトが残ったことだ

普通に考えて黙ってるわけねーだろ?

ところが性加害者はたいてい、男は力が強い、女に恐れられているはず、触ったところで誰にも言わんだろう、バレないぞヒヒヒ!と思い込んでいるようだから

バレて女から誘われたとか正当化してんじゃねえよドクズ

女は、誘ってないし同意もしていない、むしろ牽制していたことを明確に主張しろ

2023-08-17

地方文化教養みたいな話

少し前に東京文化地方都市文化、みたいな話題増田で盛り上がっていた。

大体、こういう話題オチ東京は消費文化に過ぎないとか、クラブカルチャーのようなもの地方都市では生まれ得ないといったマウント合戦になる。

お盆帰省していたので亡き父の書斎の整理をしていた。

我が家地方都市自営業地主階級ではなく、単なる1代限りの商売をした層だ。自分は継がずに東京サラリーマンをしている。

そんな父はエスタブリッシュメントではないが、書斎職場倉庫に優に2万冊を超える書籍を残していた。

思い出せば父は休みの日は本を片手にソファで寝っ転がっていた。インテリ風な見た目、オシャおじな見た目では全くなかった父は、家族以外の他人からはいつも印象と蔵書量がピンと来なくて驚かれる。

まり父と本の内容や政治経済の話をしないので、読んでいた本の傾向はわからないが、いわゆる雑食型だと思う。そもそも大学教授地方研究家というわけではないので雑食で問題なかろう。

もともと経済学部出身だったこともあり、経済関連の本は多く、地方都市のただの自営業者にもかかわらず世界経済に関する書籍が多いのは少し笑った。実学よりも知識欲だったのだと思う。

とはいえ堺屋太一立花隆村上龍などの著作はかなりあり、好きだったのだろうと思わされる。

もともと文学少年だったようで、小説が最も多く、1万冊程度、あとは歴史が好きなので歴史関係書籍が数千冊、経済思想美術あたりが多い。子供東大に入れるための教育法、不動産投資で失敗しない方法みたいな本棚に並べるのも恥ずかしい本もあって笑える。そのあたりも雑食で好感が持てる。文学自分が全く知らない著者や世界文学の本もあり、なかなかの教養を伺わせる。生前にいろいろ聞いてみたかった。

理系の話がわかるようになる本、大学受験用の数学物理生物参考書大学以降の化学教科書東京化学同人とか)もあって、このおっさんはどこに向かおうとしてたんだと思う。コンプレックスかもしれないし、学生時代に身につけられなかったことを少しずつ勉強していたのかもしれない。よくわかるレアメタルの本、とかよくわかるEVの本みたいな仕事と全く関連ない本も読んでいて本当によくわからない。付箋がついているので読んでいる跡はある。

画集詩集も多く、このあたりはまったく詳しくないのでどう評価したらいいのかわからない。でも、昔から美術は好きで、海外にはよく美術館巡りをしていた。ルーブルに3日連続で通ったあとに、全然見れなかったからまた来たいなぁと言っていた。その想いは叶わなかったけれども。

私が知る限り、父には友人らしい友人はいなかったし、小説を書いて応募したという話は聞かないし、金儲けで成功したという話も聞かない。せいぜい母と私と兄を養ったという我が家にとっての偉大な功績があったくらいである。

父の仕事に直接関連する書籍は蔵書の中の1%未満であり、父は人生可処分時間の大半をステップアップや成長のための読書ではなく、趣味のための読書自分のための読書で過ごしている。父が得た知識理解はどこにもアウトプットされることなく、灰となって消えてしまった。

そして、これが地方文化の一つの形ではないかと思う。

もちろん地方都市に父のような生活をしてる人が大半だなんて言うつもりはない。おそらく少数派だ。しかし、人口20-30万人くらいの小さな地方都市には大体、父のような人間がいるものだ。

東京大阪にもいる、という話ではない。そんなのいるに決まっている。

地方都市自営業者のような世間的にはそんなに尊敬される、すごいと思われるわけではない職業についた人々が、自身知的好奇心リブンで年収職業訓練になんの役にも立たないことをしている。そういうのも一つの地方文化だと思う。首都圏まれの人には想像しづいかもしれないが、いわゆる知識階級大学教授医師弁護士といった士業など)の肩書を持っていないが、準知識人(もしくはエセ知識人、隠れ知識人かもしれない)がそれなりに埋もれている、そういうことも知っておいてほしい。

2023-08-12

身長を煽られると地主に対する怒りと同じようなものを感じる

単に先祖高身長遺伝子持ってただけだろ・・・

何でお前が威張るねん

威張りたいならお前は一生世襲議員批判するなよ

2023-08-06

いたばし花火大会に関して

火事が起きて途中中止になったけど花火最期まで上がっていたといういたばし花火大会だが、実は戸田市との共同開催になっていて、荒川を挟んで板橋側だけが中止になったのだ。荒川を挟んで両岸で打ち上げまくるのね。

でも板橋区の方では「いたばし花火大会」としてしかアナウンスされないし、戸田市側の方は「戸田花火大会」としてしか案内されないから、東京都民or板橋区民の中には戸田市の方でも打ち上げてるのを知らない人が結構いるし、反対側の埼玉県民、戸田市民の方も然りで、「中止になったのに最後まで打ちあがってたのは何故???」というなぞなぞみたいな事になってしまった。

 

そして両岸で共同開催という珍しい形になったのは、荒川改修工事が元になっている。

 

荒川放水路工事河道直線化

赤羽岩淵岩淵水門という隅田川入口を締め切る水門があるんだが、そこから下流荒川大正から昭和初めに掛けて開削した放水路だ。それまでは荒川の全水量が今の墨田川に流入していて水量が増えると東京下町の方が洪水になってその都度大損害を出していた。

そこで荒川放水路を掘るという大工事に至ったのだ。普段岩淵水門を開けておいて水は隅田川の方に流れているが、水量が増えたら水門を閉めて全部放水路の方に流れるようにする。

同時に岩淵水門の上流も大改修する必要があった。荒川がうねる様に大蛇行していて、当時の堤防というのは河道から500m~1kmも離れた所にあり水が溢れたら堤防までの土地(堤外地)は水没、という扱いになっていた。

これを止めて直線的に流れるようにして堤防に対する攻撃力を下げる。そしてちゃんとした高い堤防で完全に水を封じ込むようにする。

ついでに合流する河川も改修する。新河岸川彩湖付近で合流していたが、荒川堤防だけ高くしても洪水時は新河岸川の方に逆流するからそこから洪水になって無意味だ。

そこで新河岸川堤防荒川準拠に高くする代わりに、新河岸川合流地点を延長して荒川と平行して流し、赤羽まで持って行く。そして岩淵水門下流隅田川に合流させるのだ。確かに荒川の水量の影響を受けなくなるがすごい工事である

で、その河道はどうするかというと、蛇行している荒川の頂点に接線を引いて、北側接線を荒川南側接線を新河岸川にした。

地図で直接見た方がいいね。これだ。

https://ktgis.net/kjmapw/kjmapw.html?lat=35.795747&lng=139.695110&zoom=13&dataset=tokyo50&age=1&screen=2&scr1tile=k_cj4&scr2tile=k_cj4&scr3tile=k_cj4&scr4tile=k_cj4&mapOpacity=10&overGSItile=no&altitudeOpacity=2

 

飛び地問題発生

すると接線の間にはサインカーブで分断された土地というのが出来る。

そしてそれまでは荒川埼玉県東京府の境だった。荒川位置を変更して北側接線にしたから、東京府側に下に凸型の埼玉県飛び地がいくつか出来たって事になる。

このサインカーブ飛び地問題、今の埼玉県川口市東京北区埼玉県戸田市東京板橋区が影響を受けるが、川口市北区側は早々に解決した。

今の埼京線浮間舟渡駅北赤羽駅浮間地区は元は埼玉県横曾根村の浮間だった。だが荒川改修直後に横曽村と川口町合併川口市へ)が控えており、その時に東京府に割譲すると取決めがされてその通りになった。

一方、戸田村の船渡地区東京府との協議が難航していた。浮間の方は横曽村がほぼ丸ごと東京側に行くのに大して、戸田村の集落埼玉側にあり、その船渡地区けが東京側に行く。

時折線が入り組んだ複雑な県境があるが、それが出来る理由というのは同じ地主土地県境で分かれないようにする為というのが多い。この場合地主土地を引き裂く県境引き直しだから難しい訳だ。更にその土地工場に売られたりして更にややこしくなった。

そうするうちに戦争が始まってしまう。東京府と東京市は無くなって東京都と板橋区が出来て話し合いの主体リセット。もう解決不能である

 

飛び地問題解決と合同花火

戦後になって流石に復興する前にあれ何とかすべきだという事になり、1950年、難航の末に戸田町と板橋区の間で県境荒川にする事で合意。今の地図を見ても蛇行の名残は見える。

https://goo.gl/maps/uEMgZazGCHPmMV2Q6

新河岸川の角みたいなのと浮間公園の池が蛇行の跡で、戸田葬儀場があるU字型の土地戸田から板橋区に割譲された船渡地区だ。

そこでこりゃ目出度いって事で、戸田花火大会を開催することになり、板橋区もそれに協賛という形で加わる形となった。後に協賛じゃなくて戸田市側の戸田花火大会板橋区側のいたばし花火大会同時開催という形に変化。

そしてこのいたばし花火大会の開催&打ち上げ地点というのはこの戸田市からぶん捕った土地河川敷なのである。これは飛び地問題解決を祝って始めた花火なのでここじゃなきゃいけないわけだ。

 

そしてこの経緯が火事の原因ともなってしまったのだった。

 

敢えての荒れ地

荒川河川敷は今の経緯から見ても判る通り、元は農地だった。戦後すぐまでもそのままで農民河川敷の農地を所有し堤防を越えて農業をしに来ていた。

だが堤外地で増水時には水没する土地でもあり自治体土地を購入して運動公園への転用ゴルフ場教習所など水没前提の事業者への売却を促してきた。つまりは「平地」として活用されてきた。

だがそのうち荒川河道は誰の土地でもないか放置されて荒れ地のままになっていた。それも昭和後期あたりから公園や払下げなどが進んできた。

だが現河道と旧河道の合流部は敢えてそのまま残される事になった。水面が切れ込んでいるので水生生物が流されにくい。そしてその周辺は敢えてそのまま荒れ地のままにしてバードサンクチュアリにする。

 

という事で、他の部分は運動場などで使うので綺麗に芝刈りされているのに「一か所だけ荒れ地のままにしているところでナイアガラをする」という条件が揃ってしまったのだ。

河道付近は荒れ地のままにして、戸田市からぶんどったこ土地でやるのが元々の花火テーゼから仕方がないのだが条件が悪いな。

 

他の原因

増田の推測だと他の悪条件も重なったと思われる。

まずは2019年台風19号。これによって荒川は増水し、昭和初期の堤防の高さを超える位置まで水位が上がった。

水が引いた後は河川敷の教習所ゴルフ場も泥まみれである。これらは2~5cm以上にも達し、人力で除去されたのだが、荒れ地の泥はそのままだったはずだ。

そして洪水の泥はナイル川デルタ文明を発生させるほどに肥沃であって、泥がそのままの荒れ地は猛烈に雑草が繁茂したはずだ。

更に2020~2022は東京五輪コロナの為に開催中止。肥沃な泥で荒れ地の雑草たちは伸び伸びと繁茂しまくり、その中には葛も含まれていた。こいつが来たらもう手に負えない。

そんな悪条件で更に当日は風が強かった。堤防下に管理道路があり、その脇の数mは普段から草刈りされていて、そこでナイアガラするのだが、そこを遥かに超えた所まで火が飛んでしまった。そしてそこには台風19号肥料を大増量されて3年以上も繁茂しまくっては枯れと繰り返した雑草特に葛が居たのである。悪条件が重なりすぎなのだ

 

ついでに周辺トリビア

ついでなので戸田橋周辺のトリビア開陳するよ

 

戸田ボート

戸田市側の堤防の向こうには戸田ボート場があるが、これは東京五輪用に作られたものだ。

だがこの五輪は2020大会でもなけりゃ戦後1964年大会でもない、幻となった戦前1940年大会用に作ったものである日中戦争激化でキャンセルされた幻の五輪に向けてこれだけ大きなボート場を作ったのだ。でも当時は埼京線は無いし交通はどうするつもりだったのか?都電戸田橋の南詰まで走ってたがこれは戦後開通だし。

因みに1964年大会ボート場としてちゃん活用された。

今は西側1/3をギャンブル競艇東側の残りの水面を大学実業団漕艇部が使うという形になっていて、それらの艇庫がズラリと並ぶ。

 

川口花火

飛び地問題を早々に解決した川口市の方は荒川での花火大会は無かった(最近出来た)。

だが戸田板橋花火大会が羨ましくなった川口市はたたら祭りという祭りを開催。その〆に花火打ち上げている。

これは川口オートレース場で行われるが、狭いところで打ち上げるので尺玉などは無くて、数も3500発位と、スペックだけ見たらしょぼく見える。

だがオートレース場は観客席と防音壁で囲まれており(数年前までマフラー無しの直管だった)、そこで打ち上げるので音が反響してもの凄い迫力である。また打ち上げ場所が近いので灰や花火の殻がバラバラと沢山降ってきてかなりワイルドなんである

これは高級スポーツカーよりレーシングカートの方が楽しいとかジャンボジェットよりもセスナブリテンノーマン アイランダーの方が体感的というのに似ている。

スペックだけでは判らない、結構穴場な花火大会なのだ

 

タワマン物流センタースーパー堤防

先のgooglemapsの航空写真では船渡地区のU字の丸い底の方に工場群が写っているのが見える。

これは新日鉄工場で、新河岸川は舟運が出来るので戦後すぐに出来たものだが(貨車トラックに乗らない長物が運搬できる)、実は今は解体されて無くなっている。

都内最大の超巨大物流センターになる予定で、ドローン配達基地にもなるそうだ。

ただ、ここは実はスーパー堤防予定地である。また、対岸側の川口市の方にはやはりスーパー堤防予定地にタワマンが数棟建っている。

いいの?と思うがスーパー堤防の整備年数は400年、タワマン工場耐用年数は60年で、修繕しても120年くらいだから建てちゃっていいそうなのだが、スーパー堤防の壮大さというよりも大言壮語さに驚いてしまう。

 

埼京線

花火会場の直ぐ近くを東北新幹線埼京線が鉄橋で渡っており、埼京線打ち上げ中は徐行して渡る。新幹線普通に走っているので乗客へのサービスと思われる。

 

全有料席化は不評

韓国の雑踏事故コロナのせいで有料席だけとして無料の人は出ていけとしている大会が増えていて今いたばし&戸田橋もそうだが、これだと市街地の道に人が溢れ、トイレゴミ箱の設置が無いからその始末を住民がする事になって運営無責任だ、見えなくしただけだという感じで結構ヘイトを買っている。このやり方はまずいんじゃないのか?

2023-07-30

家賃収入地主とか配当で暮らす投資家になって平日昼間からドトール同類友達とダベったり、小説マンガを読みふけったりする生活をしたい。

2023-07-25

(元)LPガス会社 営業企画部長増田ニュースについて解説する

このニュースの背景について話すよ

LPガス代、透明化 関係ない設備費、上乗せ禁止経産省時事通信

https://www.jiji.com/jc/article?k=2023072400892&g=eco

LPガス料金 関係ない設備費用の上乗せ禁止方針示す 経産省NHK

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230724/k10014140331000.html

増田について

LPガス会社部長職だったけど業界のクソさに呆れて今は全然違う業界にいるよ。

はじめに

「"LPガス""料金"」でググるとわかるけど、LPガスはたいてい戸建とアパートで料金形態が異なるよ。

俺がいた会社関東エリア)は戸建で一㎥単価が400円前後アパートだと500円~800円。大手もだいたいそんなもん。

さて、普通に考えれば1つのガスボン基地から1戸に供給するよりも、10戸、20戸に供給するアパートの方が

まとめて配送も出来るしコスト安そうって感じるよね?でも実際の価格表は逆転してるんだよ。下手したら倍額違う。

この「戸建料金と集合料金の価格差って、全額建物オーナーの懐に入っているんじゃね??」ってのを経産省問題視してるワケ。

まり癒着が完全になくなれば集合住宅LPガス単価は3~4割減、下手したら半額になる。

なぜ癒着が発生するのか

オーナー「俺はアパート50戸持ってる大地主やぞ!!でも築10年超えて家賃も下がるしエアコンインターホンは壊れ始めるししんどいわ」

LPガス会社A(新規)「ウチにガス屋変えたら悩みの種の設備回り(エアコンインターホンウォッシュレット)の交換費用、全部ウチで負担するで!」

オーナー「ええやん」

LPガス会社B(現在供給している会社)「…同条件で頑張るので、引き続きガス供給させて」

LPガス会社A「じゃあウチはそれに加えて500万出すわ」

LPガス会社B「……同条件でやるわ」

オーナー「Aはもっとカネ出せへんのか?なら変えるのめんどいし引き続きBにするな。」

といった感じでどんどん吊り上がる。当然、オーナーに出す条件の原資は入居者からガス料金

結果、オーナーはガス屋Bをちょっと脅すだけで数百万(戸数によっては1000万以上)の現ナマがドカっと入った上、今後10年で何百万かかる各種交換費用ロハになるってスンポーよ。

ガス屋からしても、値上げなんて「原価高騰」といったもっともらしい事が書いてある紙っきれ一枚で投函すれば終わり。 消費者はガス屋を選べないから、受け入れざるを得ない。

値上げに対してクレーム言ってくる消費者がいて、どうしても説得できなければそこだけ値段据え置きにして他から回収すればOK。うん。クソだね。

ちなみに上記やりとりを、数年ごとに意図的にやって数年ごとに何百万回収してるオーナーもいる。

オーナーからすればガス屋変わるのなんて書類に一枚サインして振込先伝えるだけだからなんの苦労もないよ。自分の家じゃないし。

戸建の場合

所有者=消費者の事が多いから、営業手法電気の小売会社と同じ感じで「ガス料金が安いのでウチ選んでね!」が主になる。

から全国的価格適正価格になるわけ。

今後業界は良くなりそうか

読売新聞

違反した場合には販売事業者への立ち入り検査登録取り消しのほか、30万円以下の罰金を科すことができる罰則も設ける

とある。昔、経済産業省営業停止処分で潰す寸前まで追い詰めた大手ガス屋があったぐらいなので、ガス屋経験者としては経済産業省の本気を感じる。

ただ、経済産業省上記の「現ナマ」の取引認知しているかどうかがわからんので、そこの対策も練れるか次第かな。

おまけ(今集合住宅ガス料金が高いという人向け)

上記の通りガス屋のガス料金はクソほど適当なので、料金クレーム入れて面倒な客認定されれば安くなるよ。

それが無理という人は、同じ集合住宅の検針票をゲットしてもしそっちの方が安ければ「なんで同じアパートで料金違うんや説明せえ アパート全員にタレこむぞ」っていえば一瞬で値段が下がるよ。

うん。クソな業界だね。

これからアパート選ぶ人は家賃が数千円高くても都市ガスを選ぼうね。都市ガスは料金認可制だからこういったことは無いよ。

2023-07-17

anond:20230717124220

何の貢献もしてないのに富を占有してる地主カスから詐欺師カスに金が移動しただけか。俺にとってはどちらも似たようなものだし、どっちでも良いね競争に負けたのはお気の毒だが。

2023-07-12

anond:20230712112210

どのレベル金持ちを想定してるか知らんけど、地方なら地主がおるやろ

東京で得られる幸せがあることはわかる

でもお前らそれ享受できてる?

できてないなら上級都民地主マンションオーナー)に搾取されてるだけだよ?

2023-07-11

anond:20230702225725

代々住んでる地主みたいな有識者に潰されるよ。田舎道理が通らないから。東京みたいに上司=偉い人 みたいな常識通用しない。

水路トラブルとかよく聞くだろ。法律よりも地主の方が強いから。

2023-07-08

地主ミキの家はとうとう取り壊され広い土地だけ残っている

首都圏でありながら小学校が閉鎖される地域なんだけどね

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