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2022-09-30

DB好きがONEPIECE film:REDを見て必ずしも映画が売れる事が良いとは限らないなと思った話

一昨日の夜、タイトルに書いた映画を見てきて、色々と気持ちが整理出来たので、備忘録としてこれを残す事にした。

先に結論から書いておくと、私はこの映画シナリオ以外の部分は文句なしで好きであるものの、シナリオもとい映画メインヒロインであるウタの存在に大いに疑問を抱いた。

そしてこのウタの存在映画の売れ方、そして自分本命作品であるドラゴンボールとの関連性を見てタイトル結論に達した。また、ワンピファンライトもヘビーも、特にfilm:REDが好きな方)にとってあまり良い印象を持たれないであろう内容を書いている事を明記しておく。それを念頭に置いて読むか読まないか判断をお願いしたい。

以下詳細に書き記す。

まずは私のワンピ遍歴から

といっても実は私は原作をしっかり読んだことが無く、昔にゾロが仲間になった付近までを読んで自分には合わないなと思い、読むのを辞めている。内容もほとんど覚えていない。それ以外では2chのまとめなどのネット記事ネタ動画コラ画像などの賛否別れるであろう二次創作でうっすら知っているぐらい。簡単に言えばにわかである

そんなワンピにわかの私がfilm:redを見ようと思ったきっかけは単に周りで流行っていたからだ。ネットでもリアル人間関係でも耳にしていて好評を聞いていた。そして、それに加えて実は試写会から公開当初にかけて、原作ワンピースファンから著しく評判が悪かったのも風の噂で聞いていた。そんな評判で何故こんなに売れたのか?と不思議に思ったのだ。原作ありきのアニメ映画というのは、第一原作アニメファンの為に作り、それに加えて新規層の確保が主な目的だと思っているので、原作ファンに不評なのによくヒットしたもんだと純粋な疑問と好奇心が沸いたかである

また、話は変わるが私はドラゴンボールという作品の大ファンだ。ワンピ同様有名タイトルなので、知っている方も多いだろうから詳細は割愛するが、このDBワンピは実は関連性が非常に高い。

・連載期間は違うものの同じ雑誌掲載されているバトル漫画大人作品

原作者同士で仲が良く漫画で大々的にコラボや対談なども複数回行っている。

アニメ制作会社(東映)、アニメを放映している放送局フジテレビ)、グッズやゲームなどの販売会社バンダイナムコ)がモロに被っており、アニメ製作陣や販促に似通った節がある。アニメゲームでもパロ含めてコラボを行っているほど深い縁がある。

上記で書いた通りかなり深い関係にあり、DB界隈にそれなりに深く長くいれば確実にワンピ話題は耳に入り、恐らく逆も然りだと思われる。良くも悪くも比較されて並べて語られることも多いので、ファンが一部対立していたり、どっちも好きな人、片方嫌い片方好きな人がいるなど、色々とカオスである。かく言う私は良くも悪くもワンピは興味が無く、嫌いでも好きでもないと言った感じだ。しかし、ドラゴンボールはめちゃくちゃ大好きな為に近年のDB映画の高クオリティ作画に圧倒されていたこともあって、同じ東映作品作画陣が本気を出して作ったfilm:RED作画構成に興味を持った。恥ずかしながら、あわよくばワンピで使った最新技術を今後のDB作品でも使ってくれないかなーなんていう下心があったのも付け加えておく。とにかく東映映像技術の視察名目があった。

で、映画を見た感想に移ると映像面、音響面ではかなり満足する結果を得られた。CGや高クオリティ作画を駆使したライブシーンと戦闘シーン、ベテラン声優DBZの効果音をふんだんに使っており、迫力も満載だった。DBで一軍の作画である高橋優也さんの名前EDクレジットで見た時は本当に興奮した。

ウタ役の名塚佳織さんもadoさんも賛否両論あるもの自分はそこは受け入れられた。これは恐らく原作ファンではないからというのが大きい。鑑賞目的の一つである技術視察という面で言えば大収穫だったので、これだけで1800円払う価値があったと言える。あと、分かっていたとはいえ声優陣がDBともろ被りなのが、中々に笑いを誘った。

さて、本題である批判部分だが、第一にも第二にもシナリオ構成とウタにある。これが非常に疑問というか一部(多くの?)原作ファンから不評なのが納得する内容だった。1番言いたいのはウタはかなり悪どい事をしているにも関わらず他キャラ特に観客及びルフィ一派から許されすぎだと感じた。過去に悲しい出来事があったのも引き返せないのも分かるし、逃げたくなる気持ちも分かる。キノコ副作用暴走したのもわかるが、それでも世界の7割を巻き込んだ集団心中未遂はやりすぎだし、簡単に許されるものでは無いと思う。一番辛いのはウタじゃなく、ウタの歌を純粋に楽しんでいたのに不幸な事故に巻き込まれた罪なき観客達及びルフィ一派だと感じる。せめて、もう少し観客に叩かれる描写を強化するかルフィシャンクスゴードンなどがキノコ暴走する前のウタ(具体的に真実を知った1年前)を多少なりとも咎め描写を入れてくれれば溜飲が下がったのだが、自分が見た記憶ではそれは無かった。擁護派の方が特典冊子を読めばウタの事を理解出来るというので、2回ぐらいちゃんと読んだが残念ながら上記感想になった。とにかく自分倫理観的には受け入れ難い人物だった。全部トットムジカが悪くて、ウタは全く悪くないは流石に無理があったと思う。ただし、最後亡くなった事を考えると本当に全く悪くないとは思ってないだろう。多分

そして、どうやらこういう風に思ったのは私だけでは無いらしい。同じく受け入れられなかった人々が試写会から現在に至るまで苦言を呈している。それらの評価を読んでみると大いに同調出来るものが多い。ワンピにわかの私ですら、このような評価を下してしまうぐらいなので、原作ファンでこの映画が好きじゃない方にとっては耐え難い苦痛だろう。「原作者が関わっているとはいえ、後付けぽっと出の映画オリキャラチート能力を使って無双しまくり」「オリキャラを立てる為に既存キャラの設定が壊されて時系列等に矛盾が生じる」などが行われた(らしい)ので、たまったもんじゃないのは大いに賛同出来る。同じような事をDBでやられたらめちゃくちゃブチギレる自信があるぐらいには理解出来ているつもりだ。一応本編とはパラレルという補足はされてるらしいが、それでも嫌な物を見てしまった事実からは逃れられないのも理解出来る。せめてこれが映画という大々的な作品での発表ではなく、ゲームオリジナルストーリーなど明確に本編と違うおまけの物として扱われていれば、まだ受け入れられたのかなと感じた。それじゃあ、ado宣伝にならないか絶対やらないだろうけど。

しかし、残念ながら映画は大ヒットしてしまい、これがワンピースの代表作であり、この作品を絶賛する層と受け入れられない層とで決定的な溝が出来てしまった。どこもかしこ新規層によるRED及びウタの話題で持ち切りになっていたら、反RED古参から悲鳴という名の批判REDファンに突き刺さり、盛大な論争へと発展していることだろう。というかしている。最初の方でも書いたが、私は原作ありきのアニメ映画の正しいあり方というのは第一原作アニメファンに向けて作り、第二に新規層の開拓にあると思う。今回の映画は前者をやや蔑ろにし、後者に重きに置きつつ、ado宣伝に使ったという印象が強い。なので、興行成績的に言えば大成功だが、反RED原作ファンからすれば全く嬉しくない成功であろう。なんせ、これで売れるってのがわかってしまったので、またやらかす可能性が出てきてしまう。

私もDBに関してはガッツリ原作推しなので、もし万が一このような事態になったらと考えたら身震いがした。そして同じアニメ製作会社故にこのような方式DB映画が作られた可能性がある。よって某ネットミーム風に言えば「逆だったかもしれねぇ…」ってやつになってた可能性さえある。もし仮に作られたとして流石にREDほどヒットするとまでは全く思わないが、成功しようが失敗しようがそんな映画自分の好きな作品に残るのは絶対に嫌なので、嫌な言い方になるが作られた時点で負けである。少なくとも私はめっちゃ嫌だ。

こうして、タイトル結論へと帰結していく。ぶっちゃけ、この記事対岸の火事に飛び込んで火達磨になった事のレポでしか無い。しかし、これを読んでRED及びウタ推しアンチワンピ好きな人DB好きな人、どっちも好きor興味無しetc…どんな層であっても何かしら感じ取れる部分があったなら、それで良い。是非コメントを残していただけたら有難い。なるべく削ったつもりだが、とんでもない長文になってしまった事をお詫び申し上げる。

そして、最後まで読んで頂きありがとうございました。

追記:ちょっと文章修正

コメント欄にてコメント返信を行いました。

また、記事を書いたあと時間が経って書いたものを読み直したり、色々と考えを深めていたら色々とウタに関して追記したい事があったので、補足

ウタが現実世界海軍民間人攻撃された際にやめてー!と言って必死で手当していたけど、あれを見て恐らく大部分の方はウタは優しい子なんだなーとか好印象を抱いたと思う。

しかし、私はいやいや、なんか必死こいてるけど元はと言えばそっちが勝手に巻き込んだせいだからな。海軍だってそういう選択を取るつもりは無かったのに、あんたのせいだからな。とシラケた感情になった思い出。

とにかくこの子は良い子で悪くないんですよ感を強調されてうんざり

あと最終的に死んでしまったのが気に食わない。

死んだ事が禊のつもりで逃げるいうテーマに沿ったものなんだろうが、寧ろ生きて自分が犯した罪を償って欲しかった。

まあそれじゃあラストに繋がらないからそうする理由はなかったんだろうな。はぁ…

最後にウタの心情補完をもっとみっちりやってくれたら、まだ私でも同情出来たかもしれない。

ウタと似たような動機境遇心中を測ったキャラ複数名知っており、普通に好きなキャラもいるぐらいだが、どれも原作者の心情描写が光る作品だったので、小説漫画などでそこら辺を補完してくれたら話が変わったかもしれない。

そしてそれらの作品基本的映画のような短編ではなく漫画ゲームなどのそれなりシナリオがみっちり描ける媒体からこそ、深堀出来たのだ。

批判レビューの中で映画でやるべきじゃなかった、ワンピでやるべきじゃなかったとあるが、正しくその通り。

ウタは映画で扱いきれるようなキャラではなかったのだ。

その他色々言いたいことはあるがマジで無限文句が出てくるので一旦ここまで。

シナリオ面は叩けば叩くほど埃が出てくる映画だな本当…

2022-08-22

里親になってみたい

妻一人子一人の3人家族

子供は二人ほしかったけどできなかった。

子が3歳のタイミング発達障害だと診断される。

兄弟がいるほうが子供の成長にもいいのでは。と思い、二人目をつくることを決意。

二人目をつくるため、タイミング法を繰り返したができず。

二回流産経験しながら、一年ぐらい頑張ったけど

妻は精神障害を持っており、高齢ということもあり諦めた。

でも実は私は諦められていなくて、もう一人欲しかった。

妻は、二人目を諦めたあともぼそっと「やっぱり欲しい」と言ったり、

あなた給料が安いから諦めてよかった」と言ったり、

正直イラッとしたが、彼女なりにがんばって折り合いをつけようとしているようだ。

そんなとき、あるサイトを見かけた。

「ひらけ里親プロジェクト」というサイト

家庭という環境で健やかに育つ子供権利を守る。

養子縁組」などとはまた違う制度ということで、

一部の国では広く認知されているが日本では広まっていないということなど。

受け入れ家庭には給付金が出ることなども載っていた。

生活費などは心配しなくても良さそうだ。

また、実際の兄弟にはならないが、兄弟のように育てることで

障害を持つ子供の発達にもいいのでは。と思った。

友人に相談すると、

「犬とかペットのほうが子供さんの発達には良いんじゃないか」と言われたが

なぜか動物のほうが荷が重い気がして、日を重ねる毎に里親になりたいと思っている。

妻にはまだきいてないけど、新しいことが苦手な保守的な人なので渋るような気がする。

経験者の方、メリットデメリットみたいなものがあれば教えて欲しいし、

妻のような体験をした人、里親についてどう思うか聞いてみたい。

2022-07-16

anond:20220716081320

誤読かなあ

平野先生って毒舌キャラが売りだけど割と嫌いな物に対しては悪辣な事言うタイプの人だと思うよ

3月 7日 水曜日

ファイアーエムブレム暁の女神

なんか、ある国がよ、でっかい帝国支配されてて

生き地獄のような生活を送ってると思いねえ。

そこに救世主女の子が現れて、新しい王様を担ぎ出してきて

帝国軍をぶっ潰して、帝国から独立を果たしました。

わあ、凄い、やったー。

しかしこの王様救世主、せっかく独立したというのに

何故かその悪の帝国の言う事を鵜呑みです。

せっかく人々の犠牲の上に平和になったというのに

その救世主少女王様は、

帝国にあっちを攻めろと言われればあっちを攻め

帝国にこっちを攻めろと言われればこっちを攻め、

もう殆ど王国王国軍隊は、帝国私兵、というか奴隷です。

ふと気づけば怒り狂った連合軍に攻め込まれてました。

お城に追い詰められて、連合軍が顔真っ赤にして城門をガンガン叩いてるなか、

王様が衝撃の事実告白です。

なんかさあ、やっと独立果たした時に、帝国から来た人が、

コレ独立承認の紙ですのでサインしてくださいネ、と言うので

あーいわかりまちたーっつってほいほいサインしたらさ、

その紙が、実は良く見ると独立承認の紙じゃなくて、

それにサインすると、帝国の言う事をきかないと

国民全員が絶命するという不思議呪いの紙だったんだそうです。

悪いー。

だって

はああああああああ?!

呆然とする周囲の中、その救世主様の女の子と軍の上層部将軍だけは知っていたご様子で、

何でだーって問いに対して、

じわじわ国民呪い死ぬくらいなら、

戦争でパッと死んだほうが国民にとっても幸せに決まってるじゃない、

だって

はあああああああああああああああ!?

挙句の果てには、その救世主少女が当たり構わず戦争して回ったせいで

怒り狂った女神様は世界を滅ぼす事にしました。

怒り狂った女神様が目を開けて、世界滅亡にまっしぐらになった瞬間、

なぜかその元凶救世主女の子覚醒し、

実は私は女神の片割れの一人でした。

その超SSS戦犯世界崩壊スイッチをがっちりと押し込んだに等しい超ビッチ

攻め込んできた連中を集めると、いけしゃあしゃあと言い放ちます

世界を滅ぼしちゃダメなので、全員あたしの言う事を聞け。

はああああああああああああああああああああああああ!?



そこでコントローラー放り投げた。

ゲームディスクを壁に叩きつけてやろうかという衝動を抑えながら

どうにかこうにかクリアしましたが、

まだこのキチガイ女が敵キャラで、とかサブキャラで、とかなら

まだこっちも我慢しようってもんだし、敵キャラならギリ納得も出来るが

この狂人女が主人公なので操作しなくちゃならんのが

どうにもこうにも耐え切れん。

こんな支離滅裂自己中の馬鹿女、操作して誰か楽しいと思うと

本気で思ってるんだろうか。

まあ良く考えれば、このアホ女が狂ってるだけじゃなく、

このアホ女の一声で、今まで死んでいった仲間や、滅ぼされた罪もない人々、

怨嗟を上げる民衆の事などすっかり忘れ

ホイホイとなすがままに言う事を聞いて犬コロのようについて行く登場キャラ全てがド阿呆なわけなんだが。

お前らにとって、結局国ってアレか、

国王様」というカッコ付けのために必要付属品か。

鷹の国なんか、滅亡寸前にまで大量虐殺されといて、

良くもまあ仲良く隣でへらへらしながら一緒に戦えるな。

こういうのを世間では、

恥知らずって言うんだよ、鷹の王様とやら。

それ以前に、お前はまず王様資格がない。

それ以前に、お前はまず生命体としての尊厳がない。

幼子ですら、パレスチナ装甲車に対して

敵わぬとわかっていても石を投げつける。

お前は一介の幼児よりも一億ランクほど程度の低い生き物なので、さっさと死ね

あれか、一目見ると、心のない操り人形にでもなる

不思議眼力光線でも出てるのか?この馬鹿から

どんだけ無能なんだよ。連中。

まあ一番のド無能はこのゲーム制作陣だがな。

もうミナミの帝王に出てくる借金まみれの中小企業社長ですら

そんなもんにはサインしねえよ、といった具合の、

ついうっかりサイン一つすると国民全員一人残らず死に絶える

不思議なニセ契約書、とか突っ込む気も起きねえよ。

2周目?ご冗談を。

口直しに俺はガンダム無双買って来る。

正論かもしれないけど嫌いな物に対してはこういう事書く人だし

嫌いな人物作品キャラに対する悪口は弄りとかギャグの前振りとかそういう所超えてると思ってるよ

2022-06-08

ヘソペン氏は他者に求める規範自分にも適用するべきなのでは・・・

 

(ここから追記部分です)

 

本指摘を受けて元増田修正頂いた事を確認しました。対応ありがとうございます

元増田自身最初にBhuller, Havnes, Leuven and Mogstad (2013)についても記載されていたと誤解していたことが分かって良かったです。個人的にはそこが一番もやもやしていたので。分かってスッキリしました。

誤解について明記、修正したものの主要な意見に変更は無いとのことで、

個人的に思うところは無いでは無いですが

元増田は私の指摘を受けて修正を詳細化、明記したのだから、それでセーフ判定を貰えると思っているという事は、

手嶋氏が今後Bhuller, Havnes, Leuven and Mogstad (2013)に関する記述を詳細化すれば「論文を扱う資格はない」は撤回するんだよね?この期に及んで自分はセーフだけど手嶋氏はアウトなんて判定はしないよね?という疑念だったり。

そもそも論文を扱う資格はない」という非常に強い表現って、そんな容易く撤回できるほど軽いものなのか?という疑問だったり。

やはりどうにも元増田が手嶋氏に対する程には自分自身に対して厳しい態度を取れておらず、またそうしようとする意識も感じ取れず、結果的自分に甘く他人に厳しい人間になってしまっていないか、という懸念だったり)

まぁその辺りは当事者抜きでごちゃごちゃ言っても仕方ないでしょう。

せめて元増田氏が自身の信念と規範に照らし合わせて、自分を裁ける範囲基準他人も裁く誠実さを持つ事を期待します。

追記を冒頭に持って来たのは、追記を読み逃す人が出る事を防ぐ意図です。元増田が今回の修正を冒頭に持って来たのも同等の意図と推察します。誤解をなるべく防ぐよう対応してくれた事、感謝します)

 

追記ここまで)

 

 

anond:20220607234113

 

この元増田による訂正を読んで疑問を感じたので書います

 

まず手嶋氏の論考でのKendall (2007)とBhuller, Havnes, Leuven and Mogstad (2013)の扱いについて、手嶋氏のnote更新履歴にはこう書かれている。

更新履歴

2022/6/5 Kendall(2007)が批判されている論文があった為、それの紹介および信頼性嫌疑があることを付記。

2022/6/6 Ferguson(2022)の翻訳文を一部訂正(趣旨に大きな変更なし)。

2022/6/7 Kendall(2007)の信頼性に関する嫌疑を受け、本文および「まとめ」の文言修正。uncorrelated氏が検討したブログ記事へのURL追記

 

まり元々はKendall(2007)の記載しかなく(そして恐らくBhuller, Havnes, Leuven and Mogstad (2013)の存在を知らず)、

第三者からの指摘でBhuller, Havnes, Leuven and Mogstad (2013)を追加した、という時系列と思われる。(あくま更新履歴からの推測なので正確かは分からないが、以下この前提の下に書く)

しか元増田記述からはこの時系列が読み取れない、ばかりか

手嶋氏はなぜかKendall (2007)という査読されずに15年も経っている論文を子細に扱いつつ、Bhuller, Havnes, Leuven and Mogstad (2013)という経済学トップジャーナル掲載された論文無視しています

というように「手嶋氏はBhuller, Havnes, Leuven and Mogstad (2013)を最初から知っていながら、と意図的に無視した」と誤認させるような文章を書いているように私には見える。

これは問題ではないか

 

元増田が手嶋氏に求める規範は?

元増田は手嶋氏にどういう規範を守るべきと考えているのだろうか?

時系列から考えて、「査読有りの論文査読無しの論文を両方知っている状態で、前者を無視して後者を紹介するべきではない」ではあり得ない。

手嶋氏は論考を書いた時点ではBhuller, Havnes, Leuven and Mogstad (2013)の存在を知らなかった可能性が残っているからだ。

従って元増田の求める規範は、論考を書く際の規範ではなく「指摘をされて論考に追記する際の」規範という事になるだろう。

まり査読無しの論文を紹介して、その問題点を指摘する査読ありの論文を出されたら、その扱いを(手嶋氏がしたより)大きくするべきだ」といった感じになるだろう。

かに守った方が良い規範だが、これが

手嶋氏には論文を読む、ましてやそれを基に文章を書く資格などありません。

というかなり強い表現まで正当化するかは非常に疑問だ。

 

元増田自身規範を守っている?

さて、元増田は論考を書く際ではなく指摘を受けて修正する際の規範を手嶋氏に求めた訳だが、元増田自身はこの規範を守っているだろうか?

この点が非常に怪しく見える、何故なら元増田自身上記時系列問題含め様々な指摘を受けているが、その修正は冒頭の追加増田と、元増田への少しの追記に留まるからだ。

修正に関する過ちは「論文を読む、ましてやそれを基に文章を書く資格などない」とする程非常に重い物であると考えるなら、元増田自身も指摘への修正は非常に手厚い物でないと整合性が取れないのではないだろうか?

特に気になるのは元増田

間違った印象を読者に与えることに固執しています。この追記あくまお茶を濁し、読者の誤解を誘うように書かれています

と書いている事だ。

実は私は元増田の方を先に読んで、そのあと手嶋氏の論考を読んだ、その際、かなり驚いた。

何故なら私は元増田を読んだ時点で、手嶋氏はKendall (2007)とBhuller, Havnes, Leuven and Mogstad (2013)を最初から並置していて、最初から後者の扱いが軽かったのだと誤解していたからだ。

まさか「指摘→修整」という経緯で後者記載があとから追記されたものだとは思いもしなかった。

勿論私の読解力の問題である可能性もあるが、私にとって元増田文章は「読者の誤解を誘うように書かれて」いたし、その後の修正もこの点を明記しておらず、

「間違った印象を読者に与えることに固執し」「この追記あくまお茶を濁し、読者の誤解を誘うように書かれて」いるように見える。

元増田は手嶋氏に求める規範を当然自分にも適用するべきなのではないだろうか?

 

ただ、実は私は元増田は少なくとも最初意図的に誤解を誘ったのではなく、元増田自身も私と同じ誤解をしていた可能性もあるのではないかと思っている。

まり元増田自身も、指摘されるまで「Bhuller, Havnes, Leuven and Mogstad (2013)は指摘されて追記したのであり、最初は無かった」ことに気付かなかった、だからあいう書き方になった可能性もあるのでは?

しかしだとするなら、その事をちゃんと書くべきではないだろうか?元増田が手嶋氏に指摘している問題点が「指摘を受けての修正」にあるのなら猶更自ら範を示すべきだろう。

私の目から見て、時系列の違いを今なお明記しない元増田は、Bhuller, Havnes, Leuven and Mogstad (2013)をとりあえず取り上げはした手嶋氏よりも杜撰対応に見える。

追加増田の「Possibly」の訳の問題にしても、手嶋氏は指摘に対する修正をその該当箇所の近くに置いているのに対し、元増田追記として最後に置いたり、増田を分ける等、修整対象の個所から大きく離れている。さら元増田

それはBhuller, Havnes, Leuven and Mogstad (2013)がポルノの消費の増加によって性犯罪が増加したこと示唆する論文からです

等の記述修正されないまま残っている。これでは元増田は読んでも追加増田は読まない人が大量に居た場合、誤解を残す結果になるのではないか。これは元増田の手嶋氏への指摘と整合性は取れるだろうか?手嶋氏よりも杜撰ではないだろうか?

元増田自身には「論文を読む、ましてやそれを基に文章を書く資格」が有るのだろうか?

 

上記時系列以外にも様々な指摘が元増田に対してなされている。

元増田自身他者に求めている以上、元増田もそれらの指摘を受けた修正に誠実に尽力する事を期待する。

ただ、これだけの数の指摘に全て対応するのは現実的ではないと言うかも知れない。

だとすれば修正に対する規範

手嶋氏には論文を読む、ましてやそれを基に文章を書く資格などありません。

という強い重み付けをとるべきか、一度考えてみるべきだろう。

また、現実的には指摘の全てに対応できないので、指摘の中から自分重要だと思ったものを抜き出し、自分が十分だと思う修正を加える、というのが現実的対応だと元増田も考えるのではないだろうか?

しかしこの「自分重要だと思ったもの」「自分が十分だと思う修正」の内容は自明ではない。人によって基準が異なるだろう。

しか元増田規範はこの「自分重要だと思ったもの」「自分が十分だと思う修正」を自明視または論点先取し、自明では無い基準をもとに

手嶋氏には論文を読む、ましてやそれを基に文章を書く資格などありません。

表現したものだった。この行いが適切だったか元増田自身規範に問い、元増田自身規範に基づいて修整なり追記なりされる事を期待する。

 

 

 

最後に、ここまで書いたものの、私の手嶋氏の論考を読んだのが元増田の後であり、修正後の内容であったため、自分理解がこれで合っているか少し不安がある。

(例えばBhuller, Havnes, Leuven and Mogstad (2013)の記述は本当に最初バージョンでは無かったのか?等)

一応何度か読み返したが、読解力に自信がある方でも無いので、もし認識誤りの部分があればあらかじめ謝っておきたい。

また修正現実的範囲対応する。

私は修正や失敗に対して何らかの資格を問うほど強い規範は持っていないので・・・(これはつまり人間は失敗する生き物なので、失敗した時の為の逃げ道は作っておいた方が良いし、他者に不必要に強い規範求めない方が良い、という範を示したつもりである

指摘を受けてどういう修正をするべきか、なんて人によってかなり基準が変わりそうなんで、変に厳しくするより、大きめにバッファーをとっておいた方が良いですよ、何かと。

2022-04-23

https://anond.hatelabo.jp/20220422185702

元の増田見かけたことないなと思ったら元の増田も19userだった。

ほぼ全員から突っ込まれてて賛同者いないのに

なんで自分意見けが正しくてほかのみんなが間違ってるって認識になれるの。

学校テスト10点とったら「世の中の人間が間違ってるから実は私は90点!」っていうくらいアホっぽいんだが

2022-03-31

修了しました

どうしてこんなことになったんだろう。ここ数年で何度も思ったことだ。

これは奇妙な巡り合わせで出会った私にそっくりの友人が大学卒業時に書いた文章の書き出しである。この鏡合わせの彼が書いた文章を何度も自分事のように反芻してきた私は今年大学院を出る。修了という立場に際して、私も少し自分語りをしてみようと思う。他人自分語りなど興味の無いという方もたくさんいるだろうから、そういう方はこの時点で引き返してほしい。思うままに書き殴っているので読みづらいし長いと思うが、それに我慢できる人だけ読んでもらえればと思う。

・生い立ち

私はごく普通環境で育ったと思っている。地方在住で金持ちでも貧乏でもない家で、両親は優しくて、友達もいた。小中学生のころの自分一言でいうと優等生気質だった。学校勉強はそこまで苦にしなかったし、危ないこともしなかった。先生の言うことには従っていたし、学級委員を務めたりするタイプ人間だった。強いて言えば両親が少し頑固だったくらいだ。

小学校では初めに陸上クラブに入った。運動は苦手かつ嫌いだったし、何よりブラスバンドのようなクラブがありそちらに入りたかった。父が無理にでも私を陸上クラブに入れたのは運動の楽しさを知ってほしかったのだと思っている。運動神経のいい父にしてみれば運動は娯楽だったのかもしれないが、運動神経が壊滅的な私にとっては純粋身体能力を問われる陸上は苦しかった。そのため5年生からブラスバンドやらせてくれと懇願した。タダで許してくれるはずもないので中学では運動部に入ると交換条件を付けた。5年生から始めたトランペットは本当に楽しくて練習した。6年生の途中からは1stトランペットを担うこともできた。

中学では周りの部員吹奏楽部に行くのを横目に約束通り運動部に入った。誤解のないように言っておくと別に部活動自体は楽しかった。ただ音楽から聞こえてくる音を聞くたびに自分もこの中にいたらどうだったろうと思うことは度々あった。中学では同学年内でいじめもあって、被害者ではなかったものの学年中を巻き込みつつも教師黙殺しているそれに優等生気取りの私は心を痛めたものだった。その頃の私はもっぱら公正世界仮説(当時この言葉は知らなかったが)の敬虔信者であり、親や先生にほめられている優等生自分はいつか報われるし、逆にいじめなんぞ加担している人間はその人間からどこかで破綻すると思っていた。

 高校は少し離れた進学校に入った。近隣の学校に行く人が多かったが、いじめの件もあり彼らと距離を置きたい気持ちも大きかった。流石にレベルの高い授業でもあったが、モラル教養を持った人が多く非常に楽しい生活を送った。高校部活軽音部と兼任しようかなと考えていたが、他方の顧問専任希望するような言い方をしたので諦めた。別に悪い人ではないと思うが、他人に機嫌を取らせるタイプ人間だった。高校では成績をぐんぐん落とした。周囲のレベルの高さもそうだが、私には2点の欠陥が見え始めていた。1つは努力中学生まであまり勉学に苦労しなかった私は勉強に労力をかける癖がなかったし。加えて苦手な運動は一向にできなかったし、好きな人アプローチしても付き合えなかったし、理論武装して親に頼み込んだことも結局許されなかったり、努力してできた経験と言えば自転車の補助輪を外すときくらいのものであったように思う。努力の数と成功体験の数なんて鶏と卵かもしれないが、努力をした経験もおそらく人よりは少なく、努力が実った経験もっと少ない人間だったように思う。もう1つは先天的能力限界である。これまでの自分は「丁寧に教えてもらえば理解ができる」という能力を有していたと思っている。中学生までの自分が苦労しなかったのもこれが原因だと思っている。しか高校3年生になると少しそれに陰りが見えているのを人知れず自覚していた。周囲の人間には見えていないようで、親や先生は褒めてくれるし、同級生から勉強ができるという認識をされていた。

 3年生になると嫌でも受験を考えなければならなくなる。私はどこに行って何をするのだろう。勉強は好きではない。高校では文芸部の本に部外から投稿してすごく評判が良かったし、文化祭の劇の脚本演出担当して最優秀賞を取れた。そのあたりの活動は楽しかったしクリエイティブなことがしたいかな、あと音楽。それとなく親に専門学校の打診してみたけど、4年制大学に行けといわれた。「いい大学に行けばいい企業に行けるからね」と言われてきていたし、親心としてはそんなもんだよねと理解した。自分としてもレールを外れることに恐怖はあったし、レールに従うことで周りと同じように大学に行って、就職して、結婚して子供を作って、今の家族のような生活が送れるならそれでいいと思っていたのでじゃあ普通大学に行くねとなった。

 問題になるのは何がやりたいかである。私がやりたいことって何だったんだろう。結局見つからなかった。そこで親がアドバイスをくれた。

「まだやりたいことが見つかっていないなら、ここに行けばいいんじゃない?」

親が指し示した大学は、入学時に専攻を決めなくてよいという特殊制度もつ大学だった。みなさん名前ぐらいはご存じの都内大学である。幸か不幸か、私にはそこを目指せるだけの能力はあった。

長くなったが、これが地獄の幕開けである

大学という場所

1浪しなんとか2年目で合格して大学1年目。はじめに学んだ格言がある。

大学では勉強サークル恋愛バイトのうち2つしかできない」

勉強は好きではないので、サークルバイトをやるんだろう、恋愛もあるのかななどと入学後の私は胸を躍らせていた。憧れのバンドサークルにも入った。周りは経験者なので食らいつこうと頑張った。大学から帰って仮眠を取り深夜の安いパック料金で明け方までスタジオ個人練、シャワーを浴びて大学へ。その生活をしていたら資金ショートした。親にバイト禁止されていたため練習交流のためのお金が足りず、実力もつかず人脈もできずにフェードアウトした。

 大学の授業はひどく不親切であった。大学レベルも相まって何をやっているのか理解できなかった。高校の時に疑問を持っていた内容が解決されるかと期待していたが、それらは大体1,2回目の講義解決してしまものか、もしくは深くがっつり専攻しないと理解できないようなもののどちらかで、学ぶモチベーションにはつながらなかった。教える側も教科書も「説明してはいる」「書いてはある」という感じで、高校までのようにわかやすくとはいかなかったから、「丁寧に教えてもらえば理解できる」タイプの私では太刀打ちできなかった。つまらないし時間無駄に思えて次第に講義休みがちになった。

 それでも、とりあえず大学を出れば何とかなると思っていた。ここで耐えている自分はきっと報われると思っていた。好きなもの大学で見つかればいいし、そうでなかったら高校までの勉強ができるから教師になればいい。これが1年目の私であった。

崩壊

 初めてショックを受けたのは成人式のことだった。新成人代表として何人かの陽キャ集団が壇上にあがった。式の前後に彼らと会ったがある人はバツが悪そうに私から目をそらし、ある人は肩を組んで話しかけてきた。どちらもいい気はしなかった。彼らはいじめの関係者である。なんで彼らの方が人生謳歌しているんだろうか。その時にふと思った。「結局彼らは世渡りがうまかったんだ」と。くだらない正義なんて捨ててその場で空気を読んで得なほうに回るっていうのが正解で、黙殺していた奴らもそうだったんだ、なんて自分は愚かだったのかと。そう考えてみると社会に明確な悪役はいなくて、したがって明確な正義存在しない。正義道徳立脚した自尊心のなんと脆いことかと思い知らされた。

 そして、もう一つ。親や教師というのもまた所詮人間だとこの年になって気づいた。この中の何人かが数年のうちに教師になって、親になる。はっきり言って話の通じない人だっているが、そんな人も年さえ取ればいつかは親や教師になりうる。だから黙殺した教師も、話の出来ない親もおかしくはない。じゃあ私が優等生してきた、私が正しさの根拠としてきたものは何だったんだろう。優等生であることを数字で示してくれるものは成績くらいしかない。世渡りが下手で運動などの技能も持たず、それでも私が公正世界仮説を信じてこれたのは、案外「勉強ができること」に依存していたのかもしれない。勉強しかできないやつだけど勉強ができるから何とかなる、そんな風に自分無能さを騙して生きていたのかもしれない。

 さらに拠り所の勉学さえ崩れ落ちた。留年が確定したのだ。受験でも足を引っ張った物理がとことん苦手で何も理解できなかった。2年目は学費負担を減らすべくバイトをさせてもらった。サークル活動事実上全部やめ、バイト勉強の日々が始まった。バイト先は学生が割と多かったため、みんなと仲良くなれた半面、繁忙期が重なった。私は試験前はむしろシフトが増加し、結果的に致命的な必修単位だけ落としてしまった。2留である。親に電話して事情説明した。単位くらい取れとストレートに怒られるかと思った。代わってあげる優しさを評価しつつもやりすぎだと注意されるかもとも思った。

あんた人にいいように使われてるだけでしょうが

人にやさしく優等生してきた自分生き方への批判自分が仲良くしている人たちへの非難ダブルパンチで頭に血が上った。怒りで何も言葉が出ずに何秒か無言の後電話を切って、壁を殴った。

数日すると気分が落ち込んできた。親はそれを「単位を落としたから」と解釈したようであるが、全く違う。私は他の人が当たり前のようにサークルバイト恋愛を掛け持ちして進級している中で、バイトしながら進級できなかった。私は当たり前のことすら満足にできない無能であると、薄々感じていた自分無能が隠せなくなってしまったのである

 3年目は再びバイト禁止した。クラスでの試験対策仕事もやり、その科目の勉強をしなければいけない状況を作った。サークルとしては冒頭の彼の紹介で新しいサークルに入った。サークルでできた友人とは本当に仲が良く、勉強を助けてもらったり、サークル関係なしに遊んだ大学での生活の基盤になった。助けてもらえる人も増え、自分学習するようになり、この年の上半期では単位の取得ができた。しかし、私が感じていたことは決してポジティブなことではなかった。私がこの年の経験でわかったことは「お前はやればできるが、環境サポートがあって自分勉強してもちゃんとできるのは2単位」ということである。私は2年で70単位以上取得する想定のカリキュラムを、半年で2単位しか取れない脳みそでやっている。無能すぎてもはや卒業が無理なのではないかと思った。

公正世界仮説評価軸としてきた大人たちへの信頼、自身の実力への評価の3つが音を立てて崩れて、この時私は確かに一度死んでしまった。このことに気づく前の自分に戻れなくなってしまった。中学いじめがらみで「死にたいけど死ぬ勇気もない」って言ったときに「死ぬのなんて勇気って言わねえ」って怒鳴りつけてくれた友人がいた。

・専攻決定

4年目にして2年生。この年は諸々の事情クラスから孤立した。喧嘩別れのようなものである。私としても仲良くする気はなかったので1人でどこまでできるかやってみようと思った。結果は惨敗だった。単位取得こそぎりぎりできたものの私はこの大学では人に寄生しないとやっていけないと気づかされた。

そして、4年前に選択先延ばしにしたツケの返済期限が来ていた。専攻の決定である。結局4年間でやりたいことは見つからなかった。勉強面白くないし、勉強以外の何かを思い切って始める余裕もなかった。教員になろうかとも思ったが、それもかなわないと思った。教職卒業単位には含まれないため、追加でいくつも講義を取る必要がある。通常のカリキュラムすらまともにできない私にそれは無理だろう。ちなみに私と同じく成績の芳しくなかった冒頭の彼は教職を志して単位を取得しに行ったが、弊学では満足に教職まで取り切れなかった。教職を目指した世界線の私もきっとこんなものだろうと思ってしまった。

理系科目はわからなかったので、唯一興味がわいた心理学を専攻しようと思った。しかし、成績が足りなくて進むことが絶望的だった。ここで初めて間違いに気が付いた。この大学システムは何をやりたいか不明瞭な人間を救済するシステムではなく、やりたいことや才能が複数ある人間選択肢を与えるシステムなのだと。私などがこの大学には来てはいけなかったんだと激しく後悔した。

このシステムでは通常、成績が足りなければ次の年に再挑戦することができる。しかし、私は4年目であったがために在学年限が迫っており、この年で専攻を決定しなければならなかった。そのため、当時人気の低かった化学を選んだ。化学は苦手で高校化学すらわからないが「とりあえず大学を出れば何とかなる」のであれば、と苦渋の選択をした。

実験異変

5年目、3年生。1限からの授業と週3回の実験があり、9時-18時のような生活になる。実験には予習とレポートがあるため、実際の拘束時間はこれより長い。何とか4月を乗り切ったところで、レポートを1つ残してしまった。GWに入ってレポートをやらなければと思って毎日机に向かおうとした。いや、向かったこともあった。だが、ペンを持っても何も書けない。そのまま時間が過ぎてごはん時になり席を外してご飯を食べる。そんな日が続いてGWの最終日、床にへたり込んで泣いた。書かなきゃいけないと思いつつも1文字も書けなかった。

 3年生の必修は実験だけだったので、他の単位犠牲にしてでも取ろうと考えた。1時間だけ講義を休んで...その1時間を何も書けずに終えた。これを繰り返してほぼ全ての講義を欠席した。次第にいろいろおかしくなっていった。頭痛もちでもないのに頭が痛みだした。文字が読めなくなり、教科書はおろかネットニュースくらいの簡単文章でも字が滑るようになった。1日にできることがゴミ出しと洗濯くらいになり、起きて寝る以外に食事、入浴、ソシャゲの周回くらいしかしてない生活になった。

 溜まりに溜まったレポート夏休み前に呼び出しを食らったことで、無理やり夏休みを使って消化した。歯を食いしばりながら全部消化したことは覚えているが、歯を食いしばればできたことがなぜここまでできなかったのかこの時は疑問だった。

 4年生になり、大学院へ進学することになったが、大学院の手続き入試勉強、足りなかった単位試験勉強などでタスクが溜まった瞬間、この症状は再発した。友人の勧めを受けて学生相談所に通うことになった。

能力環境

学生相談所のカウンセラーはいい人だった。いろいろお話をして気持ちは和らいだ。専門的なこととしてはWAISの検査を受けた。結果は処理速度だけが異様にへこんでいる格好になった。別に数値は低くないので大丈夫と言われたが、「問題の有無は環境によって決まりませんか?能力の高い人が集まる環境ではそれなりの能力要求されますよね?」という質問には満足のいく回答は得られなかった。

 親にも何度か愚痴を言ったことがある。そのたびに「あなた世間一般には優秀だから大丈夫」と返されるのである。何が大丈夫なんだろうか。”今の環境”が辛いと言っているのに”世間一般”という別の集団を持ち出して何の救いになるんだろうか。これ自体も言ってみたことがあるが「なんでそんなこと言うの」と言わんばかりの困惑した顔をするだけだったのでやめた。別に親以外でも同様のことを言う人はいる。世間一般評価邪魔をして、まともに助けを求めることすらままならない。内部の人間から見て無能で、外部の人間から見て有能な私は、共感を得られる対象がとても限られていて苦しかった。大学ブランドという呪いにかけられて苦しかった。

 やりたいことをやれていればよかったのだろうか。サークル作曲体験させてもらう機会があった。でも続かなかった。結局忙しいとかいろいろ言ってインプットから逃げている自分がいる。クリエイターにはなれなかっただろうなと思った。好きなことも頑張れない自分に「自分が勉学を頑張れなかったのは勉強が嫌いだからじゃない、努力が嫌いなんだ」という事実を突きつけられてまた悲しくなった。あれほどに信じてきた公正世界仮説は「お前が苦しいのはお前が間違ってきたからだ」と自分に牙をむき始めていた。

・進学と私

大学院へ進学することにした私だが、実は私は望んでいなかった。学部時代夜遅くまで研究に勤しむ先輩たちを見ていて「私にこれは無理だ」と実感していたかである研究への熱意はおろか、化学への意欲も知識もないのである。ただでさえ病む人が多く出る大学院という環境にこんな人間が行くのは自殺行為に他ならない。そのため、私は就職を強く希望した。しかし、親にそれを伝えると「今のお前に就職はできない」と言われた。就活を終えた今だから言えるが、これは正しかったように思う。議論は「就職はできないから進学しろ」「院でやっていけないか就職させろ」の平行線で、就職も進学もろくにできない無能をぼこぼこにリンチするだけで生産性はなく、結局「とりあえず進学はするがいつでも辞めてよい」という落としどころになった。

 私は院試に落ちるのが最適解だと思った。学力もないので真面目に受けても受からないだろう。院試を受けたけど落ちましたというのが親にも研究室にも一番角が立たない。しかし、筆記試験が思ったより点数が低かったのか通ってしまった。面接をすっぽかすことも考えたが、会場に研究室の先生方がいるかもしれないことを考えると気が引けた。面接では辞退の意思を伝えるつもりだった。面接官と私だけの秘密である。私は院試を受けて落ちたのだと周りに言えばよい。

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2022-03-27

婚活男たちの特徴

まず平均身長が笑っちゃうくらい低い。別に世の女性は180とか求めてない。実際165以上あれば余程何かの理由で拘りがある、とかじゃない限りほとんどの女性文句言わないと思う。なのに見た目で明らかに160センチあるかないか、みたいな男がゴロゴロしてる。背が高い人もいるけど、身長以前の問題で論外な人が多い。

次に最低限の身だしなみがなってない。婚活パーティーで使われる会場の雰囲気を事前に見れば適切な服装って30年生きてればわかるはずなんだけど、それがわかってない。パーカーとか吊るしのスーツを直しもせずそのまま着てますって人がいる。スーツを着ない職業の人はひどいとダルダルスーツ学生時代に履いてたろっていうボロボロローファー履いてくる。髪は寝癖ついてたり、爪めっちゃ長かったりする。異性どころか職場で同性にも嫌われるんじゃないか

そして常識がない。開口一番にこれまで婚活で会った女性批判とかするし、「自分が嫌いな女はこれだ!」ってのをひとしきり披露してこちらをチラチラと見る。「割り勘が気に食わないと振ったひどい女がいた」、「恋愛対象じゃないなんて言うひどい女がいた」など。多分こうすることによって初対面のうちから女性自分価値観マッチしてるか、自分可能性があるかを探ってるんだと思う。何度か食事行ったりデート行ったりしてから断られたらプライドつくしお金無駄だもんね。

そしてもっとも致命的だと思うのが、自分立ち位置や狙うべき女性が誰かわかってない。実は私はアルバイトで雇われているサクラ。他にもサクラ(全員20代後半から30代前半、初婚設定)が何人かいる。継続的男性を来させるためらしいんだけど、男性サクラに集中する。私はまだしも「絶対あんたじゃ無理だろ、、、」ってサクラ女性に先程挙げたような男性たちが集中する。肝心の本当に相手を求めている女性は人気なし状態。見かねたスタッフに話しかけるよう促されても男性たちは露骨に嫌がる。

身長が低かろうが、年収が低かろうが、顔が悪かろうが恋愛結婚する能力のある男は「婚活」なんて単語意識する間もなくさっさと結婚している。コミュ力必要と言われるが別に芸人みたいな面白い話や話術なんていらない。婚活パーティーで見てきた男たちにはその最低限のコミュ力すらない。まあ恋愛結婚はおろか婚活ですら結婚できない男たちにはそれなりに理由があるってこと。

2022-01-30

BLアワードが始まった。

 けど、推し作品があまりノミネートされていないので、私はショボンとしている(´・ω・`)

 『秋山くん』(のばらあいこ)がベストシリーズ部門ベスト受け部門ノミネートされているのはいいとして、ベスト攻め部門!? 柴くんはどこ行ったんじゃあ……。やっぱりあれか、見た目貧弱な普通スクカー最底辺はいい攻めとしてBL世間では認められないのかうわああああん!!

 スンッ。

 あと、地味に悲しいけどまあしょうがいかなって諦めたのは、座裏屋蘭丸先生作品ノミネートされたのが『シャングリラの鳥』ではなく『コヨーテ』で、朝田ねむい先生作品ノミネートされたのは『スリピングデッド』ではなく『CALL』の方だったこと。

 座裏屋先生作品については、どっちも面白いのだが去年『シャングリラの鳥』は休載が多くてあまりストーリーが進まず、一方『コヨーテ』は佳境に差し掛かった上に圧倒的クオリティで殴ってきたのでインパクトが凄かった。私は『シャングリラの鳥』の方が好きなんだけど、これはもう仕方ない!

 朝田先生の『CALL』はディープ部門とはいえよくノミネートされたなって驚いた。評価は高い一方でレビューが良くないという印象だったので。私はまあまあ面白いと思うんだけど、「主人公クズ過ぎてうけつけない」とかいレビューには、うん、そう言われたらぐうの音も出んなと。あとエロ少ない。しかし、そういう表面上の理由却下されずにノミネートされたのは、朝田先生過去の実績(『マイリトルインフェルノ』のヒット)と掲載紙の人気ゆえだろうな。『スリピングデッド』は来年度に期待。すごく面白いんだからね!!(今年度の私のイチオシ

 次にくるBL部門には、正直、はん、これが次にくるだと? 毎回寝起きセックスしか書描いてねーじゃねーかよ! という作品ノミネートされていて嫌だった。ぺっ。『息できないのは君のせい』(澄谷ゼニコ)がノミネートされているのは、そうだねノミネートされるよねって感じだ。メインカプがセフレ関係という設定ながらエロが全くない・脱ぎさえしないという稀有作品である。『遥か遠き家』(八田テキ)は、これって今年度の作品だったの!? という意味で驚いた。ずっと前から話題作だったような気がして。ということは、単行本発売前、雑誌掲載から話題だったっていうことだ。これはすごいことだ。何しろBL読みはあまり雑誌を読まないので。『副音声はうるさい十分に』(英子)はBL小説投稿サイトfujyossy発の作品。やったねfujyossy! だが、小説投稿サイトなのに人気作品漫画ばかりという現状。腐界での小説の求められなさたるや。

 ベストディープ部門にやはりfujyossy発の漫画『密書でござる!』(斑月)がノミネートされていて爆笑。この作品は腹がよじれるほど面白いけど、ポリティカルコレクトネス? 知ったことかぁ!! な人向き。どうしようもないエロギャク満載。ディープ部門の中で去年いちばん見かけたのが『夜画帳』(Byeonduck)と『ハッピー・オブ・ジ・エンド』(おげれつたなか)。『夜画帳』は私は読んでドン引きしたが、話題作なので賞取る可能性はありそう。『ハッピー・オブ・ジ・エンド』は私は未読だが、私とは一切趣味の合わなそうな人達の支持している作品なので、私には買っても金の無駄になりそうだから手を出すことはないだろう。

 私的ある意味注目なのはベスト小説部門実は私は商業BL小説世界はあまり肌に合わないからほぼ読まない。読むとしたら一般文芸でも書く作家さんか海外作家さんかムーンライトノベルズ出身作家さんくらい。なので、ノミネート作品だいたいあらすじすら知らない。のだけど、今年は商業BLの外部から参戦してきた作品がどんだけ頑張るかというところに注目している。とくに『魔道祖師』(墨香銅臭)。これは「このBLやばい2022年度」で小説部門第1位だったのだが、BLアワード主催するBL情報サイト「ちるちる」での評判は今一つ。そもそも商業BL読みの多くがBL漫画を読むだけで商業BL小説は読まず、商業BL小説を読む層は独特な美意識を持っておられるので、商業BLの掟に添わない作品は読まない。『魔道祖師』は海外Web小説なのでもちろん商業BL小説としては型破りというか邪道しかも「漢字ばかりで難し~いぃ」といってBLファンから広く敬遠されてしまったので、一体その状況でこの超大作が果たして受賞することがあるのか。あったとしたら今後、商業BL小説界は大きく変わりそうなので 、注目なのである

 ベスト官能部門そっ閉じ。これらが官能だと? ふざけんなよ……。

2021-12-26

最低賃金が1000円を超えた事を知ってた?

今日は買い物でショッピングモールをふらふら歩いていてマクドナルドを通り過ぎた

店には行列があり、そういえばポテトのMとLが販売停止ってニュースがあったなぁと思いだした

へぇナゲットが安売りしてるんだなぁとか歩きながらポスターを見ていたんだがそこに求人広告もあった

高校生の時給が1040円と書いてあった

1040円!?

マクドナルドはずいぶんと奮発するなぁカサノバ経営がうまくいっているだけのことはあるなぁ

そう思っていたが、家に帰ってから調べてみたら1040円は県の最低賃金だった

ええっ、そんなにも!?

というのが私の感想

俺が高校生の頃のバイトの時給は時給600円くらいだったのに

卒業後、自分転職で様々な仕事転々として、月給が20万円を超えればまずまずだなと思ってたのに

15年くらい前は民主党が最低でも時給1000円に上げるとマニフェストにしていて、そんなの無理だと思っていたのに

当方は今は正社員で月給20万円を超えているが、先月分給与明細で月給を労働時間で割って時給を調べてみたら1100~1150円程度と、最低賃金を少し超えるくらいだった

年収600万円だの8000万円だのといった人は一部の上流階級だけで、俺は自分のことを中流階級くらいだとずっと思っていたが、実は私は最低賃金に近い貧困層だったなんて全然知らんかった

といっても、わしは別に今の稼ぎに不満は無い

なぜなら最低賃金が上昇し、貧困層底上げされた結果だから

そもそも今日時給を計算するまで、自分最低賃金近くで生活していることも知らなかったからだ

民主党が大声を掲げていただけの最低賃金1000円のマニフェストを実現できず、自民党不言実行最低賃金を千円以上にしちゃったんだんから選挙自民党が勝ち続けるのもとうぜんのことだろう

それにしても、バブルの時は日経平均株価が4万円近くもあり、近年は株価上昇したといってもまだ3蔓延にも達していないのんに、時給はずっと右肩上がりなのはすごいなぁ

わいが若いころはゲームをするのもアニメを見るのもパソコンインターネットをするのもメチャクチャ金のかかる娯楽だったからなぁ

ゲームソフトは1本1万円を超えるのはざらだし、アニメ全話分をビデオテープで購入すれば十万円を超えてとてもじゃないが変えないかビデオ屋に陳列されているのを眺めるだけだったし(今思うと、ビデオテープブラウン管の画質はすげー悪い)、インターネットをするにもパソコン20万絵んくらいするしインターネットテレホたいむじゃなければ接続中は電話料棋院が常に加算されたからなぁ

今はスマホさえあれば、ゲームアニメインターネットもタダ同然だからいい時代になったもんだよ

そんな現在に、貧困だと叫んでいる人や、政権批判をしている人は、いったい何が不満なんだ?

バブルの時の、ノーパンしゃぶしゃぶみたいなバカげた浪費やら、土地ころがしみたいなゴルフ券売買やらを未だに夢見てるんか?

2021-11-14

anond:20211108233423

自己肯定感が低いままだといずれだれとも友人として付き合えなくなるよ。

世代でも子供もったやつは子供(成人)ともども自己肯定感あげていかないといけないことに気づくから

というか10代~30代の奴らの本音づきあいでの相互否定がめちゃくちゃひどい。

昭和世代が「ためぐちきくくらいならこのくらい自己肯定感をもってて当たり前だろ、こうしたらいいのに」って接してると「なにこいつ」みたいな目でみられて

実は私は昭和世代で」って名乗るとアドバイスするとようやく友達になれる感じ。

もっとわかりやすくいうと

あなたのこと私は好きですよ」「なにこいつ」

「実は昭和世代なんですがあなたみたいな人が私は好きなんです」「あ~わかる」

子供としての自己肯定感しかもてない仕組みらしいよ若い日本人

2021-11-07

アピール

本日、ある上席者から自分仕事アピールしたいと思わないのか?」と聞かれ、唖然とした。

実は私はまり思わない。

なぜなら、アピール必要ということはわざわざアピールしなければわかってもらえないほどの小さな仕事にすぎず、それをことさらドヤ顔で語るのは滑稽だし、本当に意味のある仕事なら、たとえ表立った評価がなくとも、それに感謝してくれる人がいるのだから私としてはそれで十分だからである

承認欲求はあるが、それを満たすという目的なら、アピールしなくとも周りから評価してくれるかたちのほうがいいから、そうなれるように自己研鑽に励む。

個人的な信念としては。

まあ、そうやって上席者に取り入ることで出世する人、そうしなければ出世できない人もいることだろうし、そうできることもまた優れた才能・能力の1つであることは確かである

しかし私は出世にはあまり興味はないので、こういう相容れない考えを押し付けられるとやはり拒絶反応を示してしまう。

2021-10-17

ずっと泣いてる

あくまで片方の当事者からしか話は聞いてないか真実はどうかわからない。でもこんな時に嘘で取り繕ったりはしないと思う。思いたい。

数週間前、親が社内委員会に訴えられた。

ずっと処罰待ち?話し合い?を待っていたようだが、結論としては処罰にはあたらないと上の人達が決定したらしい。でも社長けがそれに反対して親を処罰した。

(社長独断でできるなら今後重役会議など必要ないのでは?)

実は私は親と似た業種にいるので私自身がその社長と接することが多々あり、社長コンプレックスがあり私の親のことを疎んでいるな、と私なりに思っていたのだがまさかこういう形で排除されるとは思わなかった。(詳細は書けないが社長コンプレックスと思っていそうだなというものを私の親は持っている)

親が今までしてきた仕事は全部奪われたらしい。

流石に社内でも厳しすぎないか?と声は上がっているようだがまぁ社長に楯突く人などいないだろう。親は負けたのだ。

そこそこいい歳の親だし、本来親にしかできなかった仕事も奪われた以上もう契約更新もなく会社員人生を終えることになるだろう。(親の仕事は少し特殊なので本来なら時間をかけて引継をする。それすらしないということはとにかくサッサと窓際族にしたいのだろうと思う)

ただ、退職までの日を大した仕事もないのに毎朝出社して過ごさなくてはならない親があまり可哀想で泣けてくる。

このことを報告する親の声が震えていて、人生で初めて親が泣く声を聞いた。

何十年も同じ会社で働き、どんな日でも朝はきちんと起きて出社していた親がこんな結末を迎えるなんて想像もしていなかった。

今までの人生が恵まれていただけかもしれないけど、それでもいきなりこんなことが起きるなんて信じられないし今でも信じたくない。

つい先日、兄弟結婚が決まったばかりなんだ。これで破談になったらどうしようって泣く親を見ていられなかった。

そんなの子供の結婚関係ないよって言いたかったけど、お相手の方が偶然にもお堅い家系らしいからどうなるんだろうね。私にも分からないや。

から転職という年齢でもないし通常の人達よりも早い年金生活になる。私はどうやって親を慰め、どうやって親に生きがいを見つけて貰えばいいのだろう。どこで選択を間違ってこんなことになったのだろう。本当に何も考えられない。

何年か前にやっと子供全員が学校卒業してこれから老後の資金を貯めようって言ってたのになぁとかばっかり考えてしまう。

こんなことなら軽い気持ちで高大と私立に通わなければよかった。結局大学で専門的に学んだことを活かす仕事してないし。あのお金で両親が少しは贅沢できたんじゃないだろうか。まぁこれは今更の話だけど。

ここに書いても事実は変わらないけど、匿名で悲しみを吐露出来て良かったと思いながら終わります

※一応フェイク入ってます

2021-08-27

anond:20210827232642

実は私は発達障害で、同じように頼れない人間なんだ。私の場合は頼れないまま抱え込んでたら意識飛んでそのまま二ヶ月閉鎖病棟入院したので、増田心配になってしまって長々書いてしまった。ごめん。

頼ろうとするのもストレスになるだろうしなぁ、なかなか難しいね

そうだよな、ここも親身になってくれる人が多いわけじゃないし。

  

発達障害関連の本とかに対処法が書いてあるかもしれない。最近大人の発達障害とか、当事者の本が多く出てるから

まり力になれなくてごめんね。

まり無理しないでね。

2021-08-24

ぶっちゃけると俺はお盆休み中に旅行をした

コロナ禍でどう感染対策しながら家族サービスをしたら良いのか?を考えた結果、妻が突飛な発想をした。

無人島を借りてキャンプしたら良んじゃない?」

青天の霹靂、予想だにしない極めて有用意見である
なぜなら私は漁師の子であり、東京海洋大学卒であり、海技士免状取得者だからだ。

しかも私は学生時代に学友たちと無人島を借りてキャンプをした経験がある。
いやエントリタイトルが「ぶっちゃけ」なので無人島を借りてキャンプした理由も正確にお伝えしなければならないだろう。

無人島キャンプの最大の理由ナンパだ。
我々のような海へ親しい技能者は若い時分にクルーザーなどを借りて海水浴場の近くへ係留・錨泊し「クルーザー乗ってみない?」と女の子ナンパするのが定番ナンパなのだ
このナンパ術、その成功率は9割を超えると言って良い。
このナンパ術の失敗理由は声をかけた女の子家族もしくは彼氏海水浴場へ遊びに来ていることに起因する。それ以外の理由女の子から言われたことがない。
なんなら「今日ダメだったけれど」とコッソリ電話番号をくれる子まで居た。
もし血気盛んな若者がこのエントリを読んでいるのであれば夏場のナンパクルーザーが強いと覚えておこう。

そしてこのクルーザーナンパの延長線上に無人島キャンプがある。
貸し出している無人島にはたいていプライベートビーチがあるので自分たちけが専有できる特別海水浴場となるためコレも女の子ウケが非常に良いのだ。

お前はパリピかとそう思うだろう。バブル世代成金かとそう思うだろう。それは全く違うと全力否定させてもらう。
学内野郎を5人程度集めて割り勘でクルーザー借りたり無人島借りたりするのだ。
1泊2日ならクルーザーレンタルキャンプ道具費用を合わせても50万円あればお釣りが来る。意外とリーズナブルではないかな?

そもそもお前らがイメージしているパリピが新1級小型船舶操縦士とか海技士免状とか持ってるのかと。むしろ金色ネックレスしてそうなバブル世代オッサンとかのほうが持ってそうだろ。
しかし私はバブル崩壊後生まれであり1万円振ってタクシーを停めた経験とかそういうのはネットで読んだみたいな世代だ。

話はそれるが先日話題になった暴走運転する水上バイク水上バイク免許(特殊小型船舶操縦士)ではクルーザー運転できないので、こいつらともまた我々はカテゴリが違う。
いや確かに水上バイクもまたナンパに使えるが、クルーザーほどの威力はない。いやだってクルーザーだぞ?男女関係なくホイホイついてくるやつ一杯居るだろ?w

そしてそのホイホイついてきたのが私の妻である
まりからすると若い頃に私と楽しんだ思い出のレジャーなのだ。妻は突飛な発想だと思ってなかったかもしれない。

思い立ったら吉日、船と無人島の予約だ。
無人島瀬戸内三重が良い。内海なので船が揺れにくく船酔い耐性が低い人でも酔いにくい。

しかし、当日になると折りが悪く停滞前線の影響が強く残る天候で、気象の変動が読みにくい停滞前線では正直現地へ行ってみないと船を出せるかどうかわからない。
こっちも海に関してはプロなので無謀な航海計画を立てることはない。これは学生だった頃からそうだ。遊びで死にたくはないし可愛くセクシー女の子(妻)の心証を損ねてしまう。
子供たちは釣りや海棲生物捕獲を楽しみにしている様子だったが「ごめん、もしかしたら無理かも?天候だけは父ちゃんどうしようもない」と伝えると絶望した表情を浮かべていた。

現地へ行ってみないとどうにもわからなかったのでクルーザーと島の貸主へ電話連絡を取り「天候理由ならキャンセル料頂きませんよ」と快く言って頂けたので「無理なら帰る」ことを子供たちへ伝えて車を走らせた。
車の走行中、天候を確認しながら運転していたが「あれ?意外と悪くないかも?」なんて思ったが子供たちへ伝えると期待感を膨らませてしまうだけなので黙っていた。

そしてマリーナへ到着。めっちゃ凪。すごい凪。
流石にミラーウォーターと呼ばれる鏡面のような凪ではなかったが風も等級ゼロと言って良いほど無風。
しか無人島へ移動してから荒れたら嫌なのでマリーナ周辺を散策しながら注意深く海を観察し、漁港近くを歩いていた風格あるご老人が居たので訪ねてみると「このまま晴れると思うよ。むしろ暑くなりそう」と太鼓判を頂いたので出港決定。
子供たちへ「行くぞ!」と伝えたら手を付けられないほど歓喜していた。

出発前の不安は何だったのか、YAMAHAの船外機も調子よくマリーナ整備士へ心の中で称賛を送り、フルアヘッドで無人島へ向かう。私のチキンハートのせいで時間が多少押してたので暗くなる前にキャンプ拠点をしっかり作り込みたい。
この時点で妻も子供たちもスゴイ良い笑顔だ。船が滑走し水しぶきを浴びてキャッキャと喜んでいる。どうやらお父ちゃん何とか格好付けられてるようだ。

無人島へ到着する。どうだこの究極のソーシャルディスタンスは!
当然、我が家族以外誰も居ない、時折近くを通る漁船も水平距離にして300mは離れてるだろう。まぁ自然以外何も無いけどな!電気もガスも水道も通ってない!
ただ内海を選ぶことのメリット携帯電話通信圏内であることがあったりする。LINEInstagram写真をアップするとかそういうことは可能なのだYoutubeだって観れる。
しかし数万mAhの容量があるキャンプポータブルバッテリはあったほうが良い。それに合わせてトーチやランプも充電式にしておくと何かと便利で、火種も基本は充電式電子ライターかにしておくと不便がない(無人島へ行く場合火種の着火方式複数用意しておこう。オイルライターなどを予備として必ず持っていくこと)。

キャンプなのに文明の利器使うのかよと思うかも知れないが子供相手せにゃならんのでキャンプっぽいことをすることが大事であってガチ石器時代やる余裕なんてないののである
石器時代やって大人キャパティ超えちゃう子供危険晒すことになるのでこういうシチュエーション石器時代はあまりメリットない。
石器時代やるなら第3者のヘルプが使えるとこで私はやりたい。

無人島では真水が大事なので浄水器、鍋、ビニール袋(ゴミ袋で良い)なども必須特にビニール袋は帰れなくなった際に着込むことで保温効果も期待できるので忘れることが許されない。火種があればビニール袋を繋げて真水も作れるぞ。
あとは医療品だな。私は医療品をイチから用意するの面倒だったので自然災害用避難グッズ。全部揃っていて迷う必要がない。
ほかはまぁだいたいのキャンプで使うようなもの持っていけば良いんじゃないか

最後に、実は私は家族の中で唯一2回目のワクチン接種が終わってないんだよなぁ。
しろ無人島キャンプしたときは私だけワクチン接種してなかった。したかったんだけど職域接種の混乱に巻き込まれしまって遅れたのだ。
1回目は幸い副反応もまったくなく腫れも幼少期ハチに刺されたのと比べれば腫れてないって言って良いレベル。蚊かなにかに刺され掻いてしまい腫れあがったときみたい?って感じ。

多くのご家庭が自分家族のためにどうにかして夏の思い出を作ろうと試行錯誤していると思う。
中には子供を遊ばせるとは何事か!とか心なく言うような人も居るけど、だからこそ私は私なりの試行錯誤をここに記すことにした。

我々大人子供時代に多くの夏の思い出を大人たちの協力によって積み上げた。これは事実であり否定しようがないものだ。
ならば次は私の番である。私が大人になったのならば今の子供たちへ報いる番なのだ
子供よりも経験豊富で知恵のある大人として育てて頂けたからこそ私は子供たちのために試行錯誤をしなければならないのだ。

の子供たちに将来「夏の思い出を大人に奪われた」と言わせないために!
の子供たちに将来「次は自分の番だ」と言ってもらえるように!

2021-08-15

anond:20210815184440

ダイエット努力が報われる行為

努力すれば必ずダイエットすることが出来る。

ダイエット努力とは消費するカロリーより

摂取するカロリーを減らすこと。

その努力継続できれば必ずダイエット成功する。

(だからハリウッド俳優なんて役柄に応じてササッと体型変えてくるだろ?)

このように努力すれば必ず成果を得られる行為というのはめずらしい。

 

逆に言うとダイエット実は簡単だ、ともいえる。

元増の6ヶ月18キロというのは一月換算にして3キロだ。

18キロ痩せるということはおそらく元々ウエイトオーバーだったんだろう。

(標準体型から18キロ痩せるというのは、ダイエット簡単と書いていてなんだが、なかなか大変なことだと思う)

私の経験からいうと(n=1)、人は1ヶ月あたり4キロぐらいは痩せれる。

こんな風に偉そうげに書いていることからわかってもらえると思うが、実は私はダイエット名人だ。

というかダイエットリバウンドに関してのベテランだ。

体重は100キロオーバーから65キロまでの間でいったりきたりしている。

と書いたこからわかるように

ダイエットというのは結局リバウンドとの戦いなのだ

戦争で例えると会戦勝利してもその後の占領政策で確実に自分領土となるように施策を実行できなければ

あっという間に反乱が起きて元の木阿弥となるのだ。

やせてもそんなに偉くない、維持できたらエライ、これがダイエットだと

私は考えている。

2021-07-06

なぜ彼女達はネット立場フェイクの相談をするのか

インターネット上ではよくあるパターンの話

ある人物が「私の身近のこんな女性ママ友だったり息子の嫁だったり妻だったりする)の行動にうんざりします。」という相談をする。

だが文章を読んでみると、相談自身人間的に非常識なのではないか?と察せられる部分が多々あり、

それを指摘すると最後相談から

実は私はこの話に出ていた女性ママ友だったり息子の嫁だったり妻だったりする)です。立場を変えて投稿させて頂きました。

 やはり私が正しくてママ友(姑だったり夫だったり)がおかしいのですね。ありがとうございます。」

と、実は立場を偽って質問していた、と宣言される。

そこそこ伸びた投稿だと「非常識相談者だと思ったら衝撃の真実!?」みたいにまとめサイトに載ったりもするが、今はもうみんな飽きて意外性も無くなっているネタである

 

しかしなぜ彼女(男もいるかもしれないが何故が女性が多く感じるのでこう呼ぶ)はこんな事をするに至ったのか。

普通に自分体験談としてこんな困った知人がいますおかしいですよね。と投稿しないのか。

それは彼女ネット群集の心理についてよく知っていて、立場フェイクした方が承認欲求が得られると知っているからだ。

それは「可哀想な人を慰めるより、悪者へのネットリンチが楽しいので全力でやる」という心理である

おそらく自分ネット非常識意見への糾弾リプライを送りまくっているからよくわかるのだろう(偏見

質問者は回答者モラルや優しさなどには期待しておらず、簡単に操られる愚かな群衆としての姿に期待しているのだ。

嫌な奴に直接手を下さずゾンビのいる場所に叩き落とすような感じである。(実際に叩き落とされているのは彼女想像上の敵に過ぎないのだが)

これから立場フェイクで閲覧数を稼ぎたい人、止めはしないが

できればネタバラシは殊勝に「皆さんのコメント自分が間違ってないと知り安心しました」みたいな澄ましたコメントより「バカがいっぱい釣れたwww」みたいなコメントの方が嬉しいな

2021-07-02

岸和田だんじりについて知ってること

だんじりにはブレーキが付いている

「そんくらい知ってるよ、車輪のところについてる棒でしょ」と思うかもしれない

しかにあれは前梃子といってブレーキなのだが、現在ではコーナリングコントロールに使うものだんじりを停止させるブレーキ別にある

ちゃん車輪ドラムブレーキがついていて、ペダルを踏むとブレーキがかかるようになっているのである

岸和田 だんじり」で検索して出てきた画像をよく見るとだんじり前面の真ん中あたりにペダルがあるのが見えると思う

そこは曳行責任者の立つ場所でいざという時はブレーキを踏んでだんじりを停止させるのである

調べたら昭和38年警察指導安全のために装着が義務付けられたらしい

だんじりの足回り、日々進歩している

古くは木の車輪に木の軸を突っ込んで転がしていただんじりだが、近年は木の車輪にドビといういわば軸受ユニットを付けて鉄のシャフトを通している

軸受ユニットにはベアリングを組み込んでみたり、やっぱり玉軸受はよくないとすべり軸受にしてみたり各町会工夫を凝らしているらしい

背景には少子化による曳き手の減少やスピードを求める風潮があるようだが、あんまり軽くし過ぎてもスピードが出過ぎて危ないし曳く醍醐味もないだろうから

そのあたりのセッティングを各町会日々考えて工夫しているようだ

だんじりといえばDQNヤンキーってわけでもない

実は私は岸和田出身でもないし、だんじり祭りには行ったこともない

高校同級生岸和田だんじりマンがいて、彼らは誇張抜きで一年だんじりのことを考えてるし、話すので一緒にいると自然にいろんな知識を得るのである

だんじり祭りときは当然学校を休むし、祭りが終わって登校してくると、のどが潰れてしばらくはカスカスの声で話してた

一応高校進学校の端くれだったし、だんじりの彼もちょっとやんちゃっぽいところはあったものの勉学には非常に真面目で関西の有名私大に進学し国家公務員になった

最近は参加率が下がってきたようだがそれでも大半の若者だんじりに参加するのでいろんな層がいるのである

anond:20210702101950

2021-06-01

セックスレス

突然だけど、セックスしてる?

といっても、独身の人に向けての話ではない。

既婚者の方に対しての問いかけだ。

最初に言っておくけどこれは真面目な話であり、

いわゆる抜きどころは一切ないのです。

私は既婚で、子どもがいる。

結婚は5年目、夫婦仲は良い。

セックスの頻度は月に4〜5回といったところ。

子ども乳児期の頃はさすがにそんな余裕はなかったけど、子の成長とともに、

気持ちの余裕と時間の余裕ができて来た。

下世話な話だけど性欲も復活して来た。

夫婦共に性欲は強い方だと思う。

というのが我が家セックススペックです。

セクスペ。

今思いついた言葉からまり深く考えないで。

お前んとこの夫婦仲とセックスの回数と性欲の強さを告白したいエントリか?

違う。

実は私はバツイチで、

今のパートナーとは再婚である

パートナーとは、深刻なセックスレスだった。

パートナーとの結婚生活セックスレスで鬱になった部分もあったので、

実は重大な問題なのに、

誰にも相談できなかった、苦しかった。

しかったし、寂しかった。

単純な快楽ではなく、

愛した人と身体を通して交わすコミュニケーションが欲しかった。

深刻なセックスレス死ぬほど苦しかった。

離婚した理由20%がレスだけど)

まともな大人は、

まず夫婦生活の話は人前でしない。

かに相談したくても、

真面目に聞いてくれる人の前で話せない話題なのではないだろうか。

かくいう私も元パートナーとのレス話題は誰にも言えなかった。

友人同士でそんな話になったとしても

結婚するとヤる頻度落ちるよな』

「だよなぁwwwww」

くらいが関の山だった。

そういう方に向けて伝えたい、

いや、過去自分に伝えたい。

夫婦間のセックスレス問題矮小に捉えなくていい、悩んでいい、怒っていい、苦しんで当然、セックスしたいのに相手から深い理由もなく拒まれてるのであれば、気持ち要求尊厳も踏み躙られてることと同義だ。

セックスレスと、今現在の満足した夫婦生活とを知ってる自分が語れることがあるかも知れないので、しばらくつらつらとセックスレスについて書いていきたい。

とりあえず、今さっきして来た。幸せだ。

2021-05-20

妻の実家うんこが詰まった

妻の実家でしたうんこが何故か流れなかった。

詰まるほど大量のうんこをした感じはなかった。

だが、詰まってしまった。


何回か流せばいなくなるだろうと数回流したがこれが逆効果だった。

水を流したことで水位が増し、今にもうんこが顕現してしまいそうである

小学校の時にゴムスッポンで詰まりを解消した事を思い出し探すがない。

インターネットで調べても工事広告ばかりで役に立たない。


パニックになってしまった私の頭ではもう考えることができないと感じ、仕事のチームメンバーチャットに助けを求めた。

彼らは5年以上同じプロジェクトメンバーとして仕事をしており、

トラブったときは、深夜であっても相談すると即レスで答えてくれ、一緒に解決策を考えてくれる頼りがいのあるメンバー達だ。

だが、彼らの返事はひどいものであった

「草wwwいや臭っwww

流れるように念を送っておきます


もうこれは観念するしかないと悟った。

実は私はかなり繊細だ。

誰もがうんこをするのはわかっているが、するタイミング他人に悟られたくないタイプ人間だ。

「あ、この人うんこしてるんだ」って思われたくないタイプ人間だ。

職場であっても、うんこゾーンに入る時は細心の注意を払って入るタイプ人間だ。

隣の個室からかい屁が聞こえるとプププっと笑ってしまタイプ人間だ。

家族になったとはいえ義理の両親は他人だ。できるだけうんこの気配を感じさせずに常にこっそりうんこをしていた。

トイレ時間をできるだけ短くすれば「おしっこかな?」と勘違いしてもらえる可能性を信じ、“もう出る!“ってタイミングまで我慢うんこをしていた。

うんこが詰まる」=「確実にうんこをしていた」ということになる。

まさかこのような形で自分うんこ存在を公開することになってしまうとは思わなかった。

今までの努力が水の泡になってしまった。

覚悟を決め、妻に「うんこが詰まった」とLINEを送った。


後に聞いた話では、どうやら下水管に木の根が入り込んでおり、たまに詰まることがあるらしい。

私の責任は一切なく(もちろん私のうんこにも責任はない)運が悪かっただけのようだ。

しろ、既知の事象放置し続けた義理両親の責任だ。

この世は理不尽なことばかりだ。

何故、私はあのタイミングうんこをしてしまったのか。

何故、義父がうんこをするまで我慢できなかったのか。

何故、妻ではなく自分なのか。

悔やんでも悔やみきれない。

2021-04-03

呉座と「男性皆殺し協会」を通じて盛り上がるネットモラル上ゲーム

特定規準を以て他者非難した人間は同様の規準を以て非難されるのを甘受しなければならない。とまあ、そういうルールですよね?それはある種の「覚悟」であって尊ぶべきものに相違あるまい。

呉座氏の件では論点が多岐に渡るため必ずしも採用される道徳倫理とか他の言葉に置き換えてもよい)規準一定ではない。私が思うに根本規準は呉座氏が北村氏を中傷していたのはよくないという程度だったろう[※1]。しかしま関係者含め他のことも非難していたりするわけで、その根本規準を外れたのであれば新たな規準を示したと考えざるをえず、その新規準はその新規準を用いた人間にも適用される。

そしてなんと今回(結構前)めちゃくちゃ大きなアップデートがあったのである

北村紗衣・北守・牟田和恵・古谷有希子各氏の過去発言|喜多野土竜|note

簡単に言えば、約10年前に北村氏が男性皆殺し協会マニフェスト北村訳:男性根絶協会マニフェスト)を翻訳して、「『セックス』で検索してくる人がたくさんいるのだが、だいたいひっかかってくるのはヴァレリーソラナスの『男性根絶協会マニフェスト』の翻訳だろうから、見た人はびびるだろうね!楽しいな!」と書いたのが問題視されるべきだという内容の話である

あ、いや、喜多野氏は「保留」と言って逃げているので、もへもへ氏やMGTOW NEWSが、もしくはこの件で批判されるべきだと言っている一部はてなユーザー達が規準アップデートしたと言うべきか。

もちろん、訳しただけで問題だと言っているわけではあるまい。実際、MGTOW NEWS過去部分的に訳して説明を付している(https://archive.ph/2QksL何故かMGTOW NEWS消滅してしまった)。その中で、当マニフェストに対する否定的見解は「フィクションに登場する悪役、はたまたブラックすぎるジョークのように思える」という部分以外にオウム引用して暗に否定している部分だけである。加えて次のようなツイートをしている。

ミグタウニュース MGTOW NEWS @MGTOW_JP

本当は「みんなが幸せ社会」を実現したいだけなのに、なぜか誤解されて叩かれがちなフェミニズム

本当は、男性も”解放”するのがフェミニズムだということを知ってほしいので、

今回はヴァレリーソラナスさんが創設した

#男性皆殺し協会 

とっても素敵なマニフェストについて紹介します!!

https://archive.ph/A6lfs

もちろん、これは皮肉であるしかしこのような調子ツイートであっても問題はないということをMGTOW NEWSは示している(ダブスタなんてするはずないからね)。換言すれば「このような悪質な憎悪文書を茶化し結果的矮小化することは不謹慎だ」という非難はそれ単体では適用できないということだろう。ということは多角的分析せねばなるまい。

なお、MGTOW NEWSは何故かこのツイートを削除してしまったので魚拓での引用とさせてもらう。

北村氏の翻訳記事はいったいどんな内容だったのか

記事自体は削除されたのだが、なぜかわけのわからん怪しいサイトで拾えたのでそれを真実勝手にみなして話を進めていく。セキュリティソフトが発動したのでちょっと不味い気がするが、気になった人は文章検索すればヒットするよ。さて、北村氏はマニフェストについてどう言及していたのだろうか?

…(前略)…基本的にはレズビアンパレティストの立場から男性抹殺を主張するものである(?!)。ソラナスによるとこの文章辛辣風刺目的としたもので、別に本人は男性を本気で皆殺しにする気はなかったようだ(ハムレットも芝居の中で結婚している奴を皆殺しにすると宣言していたが、別にしなかったし、そのノリとたいして変わらん)。ただしソラナス本人は子供の頃から性的虐待を受けており、…(中略)…"cut up"を「抹殺」だと原文にある去勢イメージがなくなるから「根絶協会」のほうがいいと思う。

なお、私は別にこのマニフェスト賛同しているわけではない(いや、男の人大好きですよ!とくに女装している時はね)。単に風刺文として面白いと思っているのと、日本語訳がないのと、クリスマス休暇中は図書館しまっちゃって時間があくから訳してみるだけである。一方でこのマニフェストに書かれているミサンドリー(男嫌い)的な内容は、現代大学で読まれているような哲学芸術史上重要とされているいろいろな論文に現れているミソジニー(女嫌い)に比べればそうたいしたことないんじゃないかと思っていることも確かであるこの論文はたしかイカレているが、初期キリスト教関係の文献とか、私が研究しているイギリスルネサンスアンチ女性パンフレットとか、現代の「未来派マニフェスト」なんかのイカレっぷりに比べてそう突出しているとは思えない

太字が批判的、下線部が肯定的(?)な部分である

とりあえず、「内容に賛同しているわけではなく、イカれたミサンドリーを含む文章だが、一方で風刺文として面白くまた過去現在ミソジニーを含む文章と比べてそう突出しているわけではない」という感じだろう。

すなわち、今回作られた新規準によれば(1)イカれていて(2)ミサンドリーから(3)不賛同先に断っていても特に免罪にはならず断罪されるべきだと言うのである

ではMGTOW NEWSの紹介記事とは何が違うのだろうか?「風刺文として面白い」のように少しでも価値を認めた時点でダメなのだろうか(なお風刺文として面白いというのは的を射た風刺だというのを意味ないらしいのに注意。後述)?もしくはミソジニーテキストと比べてそう突出していないという論評がどっちもどっち的な矮小化を思わせてよくないのだろうか?それはさておきもう2箇所程引用して少し検討してみよう。

しかし、二パラグラフからヴァレリーソラナス自身男性嫌悪が匂い立ってくるようでまったくすごい…のだが、これは人生において一度はブスだったことがある女性しか書けないとこである気もする。実は私はこのあたりはかなり読んでいて厳しい。

北村氏は一気に全文翻訳したのではなくかなりの回数に分けて翻訳している。これは2回目の翻訳の時の説明。この少し前に「あまりホラーっぷりにちょっと笑いがとまらなくなってしまった」とあり言葉は軽いが男性嫌悪の勢いに着いていけない感じがうかがえる。引用後半部分はそれとは別の感慨だが。

この反ヒッピー論は私はなかなか頷けるところもあると思うのだが…ヒッピーコミューンとかが基本的男性中心的、異性愛中心主義だっていうのはよく言われていることじゃない?ここ二回ぶんくらい、表現が非常に下品なだけでソラナスの言うことが結構まともな気がするので、興味深いがちょっと諷刺の切れ味は鈍っている気がするな。

ちょっと前に「なお風刺文として面白いというのは的を射た風刺だというのを意味しないらしい」と書いたのはここにかかる。まともだと風刺の切れ味が落ちるということは風刺として面白いというのはもしかしたら褒めてないかもしれない。

ここは一部同調している箇所で他にも同様の反応が何箇所かある。逆に「相変わらずヒドい」と書いてある場所もある。…とまあおおよそこんな感じである

さて、最後北村氏の態度についてまとめておこう。

引用文書について(1)イカれた差別文書と認め(2)不賛同を表明しているが、(3)一部で論の価値を認め(4)他の差別文書相対評価している。

新規準を整理しよう

とはいえ喜多野氏やもへもへ氏らはどこに言及すべき価値見出したのか具体的に説明していないので何とも言い難い節はある。実際具体的にどのような態度で引用翻訳していたのかについての論評はない。つまり直接的に言及引用されている内容を中心に彼らの取る規準を見出せばとりあえずこんな感じではないか

中核の評価基準

(1)悪質な文書引用文書性質項を満たせば自動的認定される)について引用し(2)その攻撃性を軽視しているように見られかねない発言をしていた場合(3)その発言10年前程度の範囲内であっても問題である

引用における態度

(A)差別または憎悪文書と論じ(B)否定的評価イカれたなど)を下し(C)不賛同を表明する一方で、(D)部分的価値を認め(E)類例と並べて相対化している場合は免罪されない。

引用文書性質

(a)(引用から)40年前の文書であり(b)差別または憎悪文書であり(c)内容も過激で(d)本人が殺人未遂を起こしている。

とりあえずキタ規準とでも呼んでおくとする(北村氏にも喜多野氏にも適用されないので不適切名称かもしれない)。「中核の評価基準」「引用文書性質」はこれより悪質性が高い場合問題視され、「引用における態度」はこれより良心的であれば責任は軽くなるという感じで、総合考慮されるべきだということになるだろう。ただし、何度も繰り返すようだが「引用における態度」については喜多野氏らは特段触れていないことに留意必要ではある。ここを入れないと逆にキタ規準適用されるもへもへ氏らに酷く高度な道徳規準適用されるのが不憫なため考慮に入れるのが妥当だと考える。

ところで規準で時期を考慮することに不満を持つ人もいるかもしれない。「中核の評価基準」において時期を考慮するのは、1つはやはり価値観の変遷が大きな理由だ。例えば女性事務職という考えはすこぶる差別的だが過去に遡ってそういう発言をした人間断罪されるべきとなれば過去人物はわりと断罪される(もちろんそういう考え方が過去にあったことを差別的な思想蔓延っていたと批判するのは否定しない)。するとやはり過去発言の方が悪質性は減ると考えるべきではないだろうか。とはいえ過去においても問題であった言行は当然問題であり免罪されない。もうひとつ時効という考え方だが、こちらは不同意の方も多いかもしれない。なお例えば森元会長女性蔑視的発言をした際に15年前の「女の人だなあ。やっぱり(視野が)狭い」という発言が掘り起こされたのは単にその人の一貫した思想態度に対する批判であって15年前だから擁護することはできないだろう。何にせよ、一見した感じ呉座氏批判については3年前に遡った程度らしく、北村氏が現在ミサンドリー発言をして10年前の言行が掘り起こされたというわけでもないので、単発で10年前の言動非難されるという新たな規準が定立されたと評価するほかないだろう。

引用文書性質」で一応時期を考慮に入れるのは少し違って切迫性の観点による。例えばどこぞの戦国武将の妻が「子供の1人でも戦死すればお家の名誉になる」と言ったのを称揚するのとどこぞの現役政治家が「お国の為に子供差し出すのが名誉あることだ」と言ったのを称揚するのではやはり深刻度は大きく変わる。

キタ規準の演習例題問題

というわけで架空の例題問題[※2]でどのように応用できるか考えてみよう。

アメリカ議会を襲撃して逮捕された人物発言引用しよう(訳は引用者)。

リベラルは超特大の馬鹿class-A moron)だ。いつでも自分達が正しいと考え意図に沿わない他者糾弾排斥する。自らを民主主義者の守り手と称するが、その実彼らは選民思想エリート主義者に過ぎない。弱者多様性を言い寛容を謳うが本性は非寛容で本当の弱者に対して無関心。アメリカを偉大さから引きずり下ろした犯人なのだ。今回もDSを支持し選挙を盗み民主主義だと嘯いている。彼らは引きずり出され、八つ裂きにされるべきだ。夜明けに連れ出され銃殺されるべきだ。」

彼はこの発言非難された際に冗談だと返しておりリベラルは本気で殺されるべきだと思っていたわけではないようだ。それにしてもこの発言からリベラルに対する憎悪が伝わってくる。彼は陰謀論者であったが、リベラルについての評には見るべきところがある。選民思想の持ち主だと喝破するところなんて的を射ていないか

今は例の議会襲撃者の発言ブログトップから別の用事で見に来た人はびっくりしそう。

いい薬だね

まず、引用文書は(a)最近発言で(b)差別かはさておき憎悪文書なのは間違いなく(c)射殺を言い出さすなど内容も過激で(d)本人も議会を襲撃しているという事情に鑑みれば悪質で切迫性も満たす発言問題だろう。

引用における態度では、(A)憎悪が伝わってくるなど憎悪発言であることが読み手に伝わり(B)発言否定的評価は薄いが陰謀論者という評があり(C)不賛同だと表明していないが同調してはいなさそうである一方、(D)部分的好意的評価をしている。ただし、(E)相対評価はしていない。ただ総合的に見るとキタ規準抵触する態度と言わざるをえない。

中核的の評価基準だと(1)悪質な発言を訳し(2)その攻撃性や悪質性を軽んじているように見られかねない態度を(3)最近取っていたので問題だと言える。

まりこのような発言キタ規準抵触するということになろう。もちろんキタ規準絶対のものではないが、甘受する「覚悟」を示した人間には当然適用される。まあ北村氏にも喜多野氏にも適用されないのだが。何にせよ尊い覚悟は敬服し記録するものである

MGTOW NEWSパラドクス

ところで繰り返しになるが今回北村氏を批判した人々はマニフェスト翻訳したという事実とそれに言及したツイートをもって批判している。であるから、ここで適切だと考えた規準はいささか正確性に欠ける嫌いがある。ここで言うところの「中核の評価基準」で論じるべきかもしれない。しかしMGTOW NEWSも同じく男性皆殺し協会マニフェスト引用し「とっても素敵」と茶化し皮肉を言っている。これは「その攻撃性を軽視しているように見られかねない発言をしていた場合」と言えなくもない。

所与の条件である今回の批判者は過去発言と直接的なダブスタをしていないは動くわかげないので困った話である。これをMGTOW NEWSパラドクスと言う。これを解消するためにこの論考では別の項目、特に引用における態度」の項を作り表面上逃れることとした。だが後続者の皆さんには正面から向き合ってこの点をブレイクスルーしていただきたい。

終わりに

小学生並みの感想を言うと何にせよモラルが向上するのは良いことだと思います覚悟がある人がモラル寄与するんですね。いいと思う。それは呉座のいいね欄を遡ってる人でも北村氏の件を非難する人でも同様である。その覚悟は敬意をもって記録されるべきだ。

けど、自分は直接の誹謗中傷でなければ遡っても数年くらいかなって思うので私に対してはそのくらいの基準批判してもらえると助かるかなあ。その範囲でならリツイートだろうとスターだろうといいねだろうと謝罪するので…。ダメですかね。




[※1] ここはみんな合意してくれると思うんだけど中傷ではないという意見の人もいると思うので次の増田で詳しく説明しておきたい。

結論を言うと、容姿揶揄したと見るか全く言わないようなことを言っているかのような風聞を流したと見るかどちらかにせよ中傷であるという結論だ。

[※2] 一応元ネタは何個かあるが、1つはトランプ政権で大規模な選挙不正は無いと言って事実上の更迭をされたKrebsに対してトランプ大統領の弁護士diGenovaが冗談?として言った”that guy is a class A moron. He should be drawn and quartered. Taken out at dawn and shot.”

2021-03-31

バンコクセックスしたあのミャンマー女性は元気だろうか

毎日のようにミャンマーニュースを見ている。

善人ぶる気はない。買春する私は最低最悪の人間できっと地獄に落ちるだろう。

しかし、これは下衆なりの心のモヤモヤ偽善なのだろうが)を吐き出すために書く。

推敲はしない。


コロナなど全くない数年前に

悪友たち数人とタイ旅行に行った。

目的は「バカンス」だが、

から酒を飲んで夜は繁華街に繰り出し、ゴーゴーバー出会い系バー女性を物色し、

みんなで思い思いの女の子ホテルに持って返ってバカ騒ぎ、最後はそれぞれの部屋でお楽しみを…

という救いようのない下賤な旅行である

タイ女の子はおおむね可愛く、優しく、そして安い。いくらなんでも未成年女性には近づかない。


2日目の夜に買った女の子ミャンマー人だった。

出会い待ちのたくさんの女性と、女性を物色して回遊するたくさんの男たちで本当にごった返す出会い系バーで、

自分好みのドンピシャの細くて目が大きくて髪の長い美しい女性がいた。

すぐに声をかけて提示された金額で即決し「ロング」で持ち帰った。

簡単にいうと、ショートは泊まりなしで行為のみ、ロングは泊まりありだ。

我々は悪友と女の子たちで大酒を飲んでバカ騒ぎするのでロングである必要があった。



一緒にホテルに戻る最中英語で色々な話をした。

英語同士のつたないコミュニケーションでも、

彼女が(失礼を承知で言うが)意外にもこの類の女性としては珍しく、実は頭が良く気が使えて常識を備えた女性であることがわかった。

昼は雑貨店で働き、海外旅行に行くお金を貯めるために出会い系バーに立っているのだという。



民泊の別荘だったので我々以外人はいない。大広間でさんざん飲んだあと、

そのミャンマー女の子と二人で部屋に帰ったが、

ホテルタオルの数が全く足りなかったので、

他の部屋の分も合わせて、彼女の案内で24時間スーパーまで二人で買いに行った。

普通に雑談しているなかで「実は私はタイ人ではなくミャンマーなのだ」と彼女はすまなそうに言った。

タイにはそれなりの人数のミャンマー人がいることをそこで初めて知った。

「君がミャンマー人だからってなんの問題があるの?」と答えた。

タイで暮らすミャンマー人の日々の気持ち生活の様子はうまく想像できなかった。

二人でスーパータオル他、必要そうなものを二人で仲良く話しながら買い出ししていると、

性欲だけではない気持ち彼女に対してほのかに芽生えた。




でも、話はそれでほぼ終わりで、

ホテルに帰って、タオル各部屋に配ったあと、

部屋で彼女普通に行為に及んでお金を渡して寝た。

「ロング」の女の子は、朝起きたらすでに帰っていたりするが、

彼女は疲れていたのか起きてもまだいた。

仕事大丈夫か聞くと「行かないとね」といって起き出し、

着替えながら「今度日本旅行に行くから連絡していいか」と言われLINEを交換して

彼女は部屋を出ていった。

それで終わりで、別にそれ以来彼女とは会ってない。

数ヶ月後に「日本に来てる。会えるか?」とLINEが来たが仕事多忙を極めて会えなかった。

それで連絡は途絶えた。

今、ミャンマー関連のニュースを聞くと彼女を思い出す。

最悪を承知で書くが、別の国の紛争が完全な他人事でない気持ちになるのは初めてだ。

彼女はたぶん今もバンコクに住んでいるのだと思うので、

巻き込まれてないとは思うのだが

泣き叫ぶ女性映像を見ると、心がそれなりに痛む。

でも話はそれだけだ。俺は下賤だし心を痛める資格があるのかもわからない。

2021-03-22

D坂

それは九月初旬のある蒸し暑い晩のことであった。私は、D坂の大通りの中程にある、白梅軒はくばいけんという、行きつけのカフェで、冷しコーヒーを啜すすっていた。当時私は、学校を出たばかりで、まだこれという職業もなく、下宿屋にゴロゴロして本でも読んでいるか、それに飽ると、当てどもなく散歩に出て、あまり費用のかからカフェ廻りをやる位が、毎日日課だった。この白梅軒というのは、下宿から近くもあり、どこへ散歩するにも、必ずその前を通る様な位置にあったので、随したがって一番よく出入した訳であったが、私という男は悪い癖で、カフェに入るとどうも長尻ながっちりになる。それも、元来食慾の少い方なので、一つは嚢中のうちゅうの乏しいせいもあってだが、洋食一皿注文するでなく、安いコーヒーを二杯も三杯もお代りして、一時間も二時間もじっとしているのだ。そうかといって、別段、ウエトレスに思召おぼしめしがあったり、からかったりする訳ではない。まあ、下宿より何となく派手で、居心地がいいのだろう。私はその晩も、例によって、一杯の冷しコーヒーを十分もかかって飲みながら、いつもの往来に面したテーブルに陣取って、ボンヤリ窓の外を眺めていた。

 さて、この白梅軒のあるD坂というのは、以前菊人形きくにんぎょうの名所だった所で、狭かった通りが、市区改正で取拡げられ、何間なんげん道路かい大通になって間もなくだから、まだ大通の両側に所々空地などもあって、今よりずっと淋しかった時分の話だ。大通を越して白梅軒の丁度真向うに、一軒の古本屋がある。実は私は、先程から、そこの店先を眺めていたのだ。みすぼらしい場末ばすえの古本屋で、別段眺める程の景色でもないのだが、私には一寸ちょっと特別の興味があった。というのは、私が近頃この白梅軒で知合になった一人の妙な男があって、名前明智小五郎あけちこごろうというのだが、話をして見ると如何いかにも変り者で、それで頭がよさ相で、私の惚れ込んだことには、探偵小説なのだが、その男の幼馴染の女が今ではこの古本屋女房になっているという事を、この前、彼から聞いていたからだった。二三度本を買って覚えている所によれば、この古本屋の細君というのが、却々なかなかの美人で、どこがどういうではないが、何となく官能的に男を引きつける様な所があるのだ。彼女は夜はいつでも店番をしているのだから、今晩もいるに違いないと、店中を、といっても二間半間口の手狭てぜまな店だけれど、探して見たが、誰れもいない。いずれそのうちに出て来るのだろうと、私はじっと目で待っていたものだ。

 だが、女房は却々出て来ない。で、いい加減面倒臭くなって、隣の時計屋へ目を移そうとしている時であった。私はふと店と奥の間との境に閉めてある障子の格子戸がピッシャリ閉るのを見つけた。――その障子は、専門家の方では無窓むそうと称するもので、普通、紙をはるべき中央の部分が、こまかい縦の二重の格子になっていて、それが開閉出来るのだ――ハテ変なこともあるものだ。古本屋などというものは、万引され易い商売から、仮令たとい店に番をしていなくても、奥に人がいて、障子のすきまなどから、じっと見張っているものなのに、そのすき見の箇所を塞ふさいで了しまうとはおかしい、寒い時分なら兎とも角かく、九月になったばかりのこんな蒸し暑い晩だのに、第一あの障子が閉切ってあるのから変だ。そんな風に色々考えて見ると、古本屋奥の間に何事かあり相で、私は目を移す気にはなれなかった。

 古本屋の細君といえば、ある時、このカフェのウエトレス達が、妙な噂をしているのを聞いたことがある。何でも、銭湯で出逢うお神かみさんや娘達の棚卸たなおろしの続きらしかったが、「古本屋のお神さんは、あんな綺麗きれいな人だけれど、裸体はだかになると、身体中傷だらけだ、叩かれたり抓つねられたりした痕あとに違いないわ。別に夫婦仲が悪くもない様だのに、おかしいわねえ」すると別の女がそれを受けて喋るのだ。「あの並びの蕎麦屋そばやの旭屋あさひやのお神さんだって、よく傷をしているわ。あれもどうも叩かれた傷に違いないわ」……で、この、噂話が何を意味するか、私は深くも気に止めないで、ただ亭主が邪険なのだろう位に考えたことだが、読者諸君、それが却々そうではなかったのだ。一寸した事柄だが、この物語全体に大きな関係を持っていることが、後になって分った。

 それは兎も角、そうして、私は三十分程も同じ所を見詰めていた。虫が知らすとでも云うのか、何だかこう、傍見わきみをしているすきに何事か起り相で、どうも外へ目を向けられなかったのだ。其時、先程一寸名前の出た明智小五郎が、いつもの荒い棒縞ぼうじまの浴衣ゆかたを着て、変に肩を振る歩き方で、窓の外を通りかかった。彼は私に気づくと会釈えしゃくして中へ入って来たが、冷しコーヒーを命じて置いて、私と同じ様に窓の方を向いて、私の隣に腰をかけた。そして、私が一つの所を見詰めているのに気づくと、彼はその私の視線をたどって、同じく向うの古本屋を眺めた。しかも、不思議なことには、彼も亦また如何にも興味ありげに、少しも目をそらさないで、その方を凝視し出したのである

 私達は、そうして、申合せた様に同じ場所を眺めながら、色々の無駄話を取交した。その時私達の間にどんな話題が話されたか、今ではもう忘れてもいるし、それに、この物語には余り関係のないことだから、略するけれど、それが、犯罪探偵に関したものであったことは確かだ。試みに見本を一つ取出して見ると、

絶対発見されない犯罪というのは不可能でしょうか。僕は随分可能性があると思うのですがね。例えば、谷崎潤一郎の『途上』ですね。ああした犯罪は先ず発見されることはありませんよ。尤もっとも、あの小説では、探偵発見したことになってますけれど、あれは作者のすばらしい想像力が作り出したことですからね」と明智

「イヤ、僕はそうは思いませんよ。実際問題としてなら兎も角、理論的に云いって、探偵の出来ない犯罪なんてありませんよ。唯、現在警察に『途上』に出て来る様な偉い探偵がいない丈ですよ」と私。

 ざっとこう云った風なのだ。だが、ある瞬間、二人は云い合せた様に、黙り込んで了った。さっきから話しながらも目をそらさないでいた向うの古本屋に、ある面白い事件が発生していたのだ。

「君も気づいている様ですね」

 と私が囁くと、彼は即座に答えた。

「本泥坊でしょう。どうも変ですね。僕も此処ここへ入って来た時から、見ていたんですよ。これで四人目ですね」

「君が来てからまだ三十分にもなりませんが、三十分に四人も、少しおかしいですね。僕は君の来る前からあすこを見ていたんですよ。一時間程前にね、あの障子があるでしょう。あれの格子の様になった所が、閉るのを見たんですが、それからずっと注意していたのです」

「家の人が出て行ったのじゃないのですか」

「それが、あの障子は一度も開かなかったのですよ。出て行ったとすれば裏口からしょうが、……三十分も人がいないなんて確かに変ですよ。どうです。行って見ようじゃありませんか」

「そうですね。家の中に別状ないとしても、外で何かあったのかも知れませんからね」

 私はこれが犯罪事件ででもあって呉れれば面白いと思いながらカフェを出た。明智とても同じ思いに違いなかった。彼も少からず興奮しているのだ。

 古本屋はよくある型で、店全体土間になっていて、正面と左右に天井まで届く様な本棚を取付け、その腰の所が本を並べる為の台になっている。土間の中央には、島の様に、これも本を並べたり積上げたりする為の、長方形の台が置いてある。そして、正面の本棚の右の方が三尺許ばかりあいていて奥の部屋との通路になり、先に云った一枚の障子が立ててある。いつもは、この障子の前の半畳程の畳敷の所に、主人か、細君がチョコンと坐って番をしているのだ。

 明智と私とは、その畳敷の所まで行って、大声に呼んで見たけれど、何の返事もない。果して誰もいないらしい。私は障子を少し開けて、奥の間を覗いて見ると、中は電燈が消えて真暗だが、どうやら、人間らしいものが、部屋の隅に倒れている様子だ。不審に思ってもう一度声をかけたが、返事をしない。

「構わない、上って見ようじゃありませんか」

 そこで、二人はドカド奥の間上り込んで行った。明智の手で電燈のスイッチがひねられた。そのとたん、私達は同時に「アッ」と声を立てた。明るくなった部屋の片隅には、女の死骸が横わっているのだ。

「ここの細君ですね」やっと私が云った。「首を絞められている様ではありませんか」

 明智は側へ寄って死体を検しらべていたが、「とても蘇生そせいの見込はありませんよ。早く警察へ知らせなきゃ。僕、自動電話まで行って来ましょう。君、番をしてて下さい。近所へはまだ知らせない方がいいでしょう。手掛りを消して了ってはいけないから」

 彼はこう命令的に云い残して、半町許りの所にある自動電話へ飛んで行った。

 平常ふだんから犯罪探偵だと、議論丈は却々なかなか一人前にやってのける私だが、さて実際に打ぶっつかったのは初めてだ。手のつけ様がない。私は、ただ、まじまじと部屋の様子を眺めている外はなかった。

 部屋は一間切りの六畳で、奥の方は、右一間は幅の狭い縁側をへだてて、二坪許りの庭と便所があり、庭の向うは板塀になっている。――夏のことで、開けぱなしだから、すっかり、見通しなのだ、――左半間は開き戸で、その奥に二畳敷程の板の間があり裏口に接して狭い流し場が見え、そこの腰高障子は閉っている。向って右側は、四枚の襖が閉っていて、中は二階への階段と物入場になっているらしい。ごくありふれた安長屋の間取だ。

 死骸は、左側の壁寄りに、店の間の方を頭にして倒れている。私は、なるべく兇行当時の模様を乱すまいとして、一つは気味も悪かったので、死骸の側へ近寄らない様にしていた。でも、狭い部屋のことであり、見まいとしても、自然その方に目が行くのだ。女は荒い中形模様の湯衣ゆかたを着て、殆ど仰向きに倒れている。併し、着物が膝の上の方までまくれて、股ももがむき出しになっている位で、別に抵抗した様子はない。首の所は、よくは分らぬが、どうやら、絞しめられた痕きずが紫色になっているらしい。

 表の大通りには往来が絶えない。声高に話し合って、カラカラ日和下駄ひよりげたを引きずって行くのや、酒に酔って流行唄はやりうたをどなって行くのや、至極天下泰平なことだ。そして、障子一重の家の中には、一人の女が惨殺されて横わっている。何という皮肉だ。私は妙にセンティメンタルになって、呆然と佇たたずんでいた。

「すぐ来る相ですよ」

 明智が息を切って帰って来た。

「あ、そう」

 私は何だか口を利くのも大儀たいぎになっていた。二人は長い間、一言も云わないで顔を見合せていた。

 間もなく、一人の正服せいふくの警官背広の男と連立ってやって来た。正服の方は、後で知ったのだが、K警察署の司法主任で、もう一人は、その顔つきや持物でも分る様に、同じ署に属する警察医だった。私達は司法主任に、最初から事情を大略説明した。そして、私はこう附加えた。

「この明智君がカフェへ入って来た時、偶然時計を見たのですが、丁度八時半頃でしたから、この障子の格子が閉ったのは、恐らく八時頃だったと思います。その時は確か中には電燈がついてました。ですから、少くとも八時頃には、誰れか生きた人間がこの部屋にいたことは明かです」

 司法主任が私達の陳述を聞取って、手帳に書留めている間に、警察医は一応死体の検診を済ませていた。彼は私達の言葉のとぎれるのを待って云った。

絞殺ですね。手でやられたのです。これ御覧なさい。この紫色になっているのが指の痕あとです。それから、この出血しているのは爪が当った箇所ですよ。拇指おやゆびの痕が頸くびの右側についているのを見ると、右手でやったものですね。そうですね。恐らく死後一時間以上はたっていないでしょう。併し、無論もう蘇生そせいの見込はありません」

「上から押えつけたのですね」司法主任が考え考え云った。「併し、それにしては、抵抗した様子がないが……恐らく非常に急激にやったのでしょうね。ひどい力で」

 それから、彼は私達の方を向いて、この家の主人はどうしたのだと尋ねた。だが、無論私達が知っている筈はない。そこで、明智は気を利かして、隣家時計屋の主人を呼んで来た。

 司法主任時計屋の問答は大体次の様なものであった。

「主人はどこへ行ったのかね」

「ここの主人は、毎晩古本の夜店を出しに参りますんで、いつも十二時頃でなきゃ帰って参りません。ヘイ」

「どこへ夜店を出すんだね」

「よく上野うえのの広小路ひろこうじへ参ります様ですが。今晩はどこへ出ましたか、どうも手前には分り兼ねますんで。ヘイ」

「一時間ばかり前に、何か物音を聞かなかったかね」

「物音と申しますと」

「極っているじゃないか。この女が殺される時の叫び声とか、格闘の音とか……」

「別段これという物音を聞きません様でございましたが」

 そうこうする内に、近所の人達が聞伝えて集って来たのと、通りがかりの弥次馬で、古本屋の表は一杯の人だかりになった。その中に、もう一方の、隣家足袋屋たびやのお神さんがいて、時計屋に応援した。そして、彼女も何も物音を聞かなかった旨むね陳述した。

 この間、近所の人達は、協議の上、古本屋の主人の所へ使つかいを走らせた様子だった。

 そこへ、表に自動車の止る音がして、数人の人がドヤドヤと入って来た。それは警察からの急報で駈けつけた裁判所の連中と、偶然同時に到着したK警察署長、及び当時の名探偵という噂の高かった小林こばやし刑事などの一行だった。――無論これは後になって分ったことだ、というのは、私の友達に一人の司法記者があって、それがこの事件の係りの小林刑事とごく懇意こんいだったので、私は後日彼から色々と聞くことが出来たのだ。――先着の司法主任は、この人達の前で今までの模様を説明した。私達も先の陳述をもう一度繰返さねばならなかった。

「表の戸を閉めましょう」

 突然、黒いアルパカ上衣に、白ズボンという、下廻りの会社員見たいな男が、大声でどなって、さっさと戸を閉め出した。これが小林刑事だった。彼はこうして弥次馬を撃退して置いて、さて探偵にとりかかった。彼のやり方は如何にも傍若無人で、検事や署長などはまるで眼中にない様子だった。彼は始めから終りまで一人で活動した。他の人達は唯、彼の敏捷びんしょうな行動を傍観する為にやって来た見物人に過ぎない様に見えた。彼は第一死体を検べた。頸の廻りは殊に念入りにいじり廻していたが、

「この指の痕には別に特徴がありません。つまり普通人間が、右手で押えつけたという以外に何の手掛りもありません」

 と検事の方を見て云った。次に彼は一度死体を裸体にして見るといい出した。そこで、議会秘密会見たいに、傍聴者の私達は、店の間へ追出されねばならなかった。だから、その間にどういう発見があったか、よく分らないが、察する所、彼等は死人の身体に沢山の生傷のあることに注意したに相違ない。カフェのウエトレスの噂していたあれだ。

 やがて、この秘密会が解かれたけれど、私達は奥の間へ入って行くのを遠慮して、例の店の間と奥との境の畳敷の所から奥の方を覗き込んでいた。幸なことには、私達は事件発見者だったし、それに、後から明智指紋をとらねばならなかった為に、最後まで追出されずに済んだ。というよりは抑留よくりゅうされていたという方が正しいかも知れぬ。併し小林刑事活動奥の間丈に限られていた訳でなく、屋内屋外の広い範囲に亙わたっていたのだから、一つ所にじっとしていた私達に、その捜査の模様が分ろう筈がないのだが、うまい工合に、検事奥の間に陣取っていて、始終殆ど動かなかったので、刑事が出たり入ったりする毎に、一々捜査の結果を報告するのを、洩れなく聞きとることが出来た。検事はその報告に基いて、調書の材料書記に書きとめさしていた。

 先ず、死体のあった奥の間の捜索が行われたが、遺留品も、足跡も、その他探偵の目に触れる何物もなかった様子だ。ただ一つのものを除いては。

「電燈のスイッチ指紋があります」黒いエボナイトスイッチに何か白い粉をふりかけていた刑事が云った。「前後事情から考えて、電燈を消したのは犯人に相違ありません。併しこれをつけたのはあなた方のうちどちらですか」

 明智自分だと答えた。

「そうですか。あとであなた指紋をとらせて下さい。この電燈は触らない様にして、このまま取はずして持って行きましょう」

 それから刑事は二階へ上って行って暫く下りて来なかったが、下りて来るとすぐに路地を検べるのだといって出て行った。それが十分もかかったろうか、やがて、彼はまだついたままの懐中電燈を片手に、一人の男を連れて帰って来た。それは汚れたクレップシャツにカーキ色のズボンという扮装いでたちで、四十許ばかりの汚い男だ。

足跡はまるで駄目です」刑事が報告した。「この裏口の辺は、日当りが悪いせいかひどいぬかるみで、下駄の跡が滅多無性についているんだから、迚とても分りっこありません。ところで、この男ですが」と今連れて来た男を指し「これは、この裏の路地を出た所の角に店を出していたアイスクリーム屋ですが、若し犯人が裏口から逃げたとすれば、路地は一方口なんですから、必ずこの男の目についた筈です。君、もう一度私の尋ねることに答えて御覧」

 そこで、アイスクリーム屋と刑事の問答。

「今晩八時前後に、この路地を出入でいりしたものはないかね」

「一人もありませんので、日が暮れてからこっち、猫の子一匹通りませんので」アイスクリーム屋は却々要領よく答える。

「私は長らくここへ店を出させて貰ってますが、あすこは、この長屋お上さん達も、夜分は滅多に通りませんので、何分あの足場の悪い所へ持って来て、真暗なんですから

「君の店のお客で路地の中へ入ったものはないかね」

「それも御座いません。皆さん私の目の前でアイスクリームを食べて、すぐ元の方へ御帰りになりました。それはもう間違いはありません」

 さて、若しこのアイスクリーム屋の証言が信用すべきものだとすると、犯人は仮令この家の裏口から逃げたとしても、その裏口からの唯一の通路である路地は出なかったことになる。さればといって、表の方から出なかったことも、私達が白梅から見ていたのだから間違いはない。では彼は一体どうしたのであろう。小林刑事の考えによれば、これは、犯人がこの路地を取りまいている裏表二側の長屋の、どこかの家に潜伏しているか、それとも借家人の内に犯人があるのかどちらかであろう。尤も二階から屋根伝いに逃げる路はあるけれど、二階を検べた所によると、表の方の窓は取りつけの格子が嵌はまっていて少しも動かした様子はないのだし、裏の方の窓だって、この暑さでは、どこの家も二階は明けっぱなしで、中には物干で涼んでいる人もある位だから、ここから逃げるのは一寸難しい様に思われる。とこういうのだ。

 そこで臨検者達の間に、一寸捜査方針についての協議が開かれたが、結局、手分けをして近所を軒並に検べて見ることになった。といっても、裏表の長屋を合せて十一軒しかないのだから、大して面倒ではない。それと同時に家の中も再度、縁の下から天井裏まで残る隈くまなく検べられた。ところがその結果は、何の得うる処もなかったばかりでなく、却って事情を困難にして了った様に見えた。というのは、古本屋の一軒置いて隣の菓子屋の主人が、日暮れ時分からつい今し方まで屋上の物干へ出て尺八を吹いていたことが分ったが、彼は始めから終いまで、丁度古本屋の二階の窓の出来事を見逃す筈のない様な位置に坐っていたのだ。

 読者諸君事件は却々面白くなって来た。犯人はどこから入って、どこから逃げたのか、裏口からでもない、二階の窓からでもない、そして表からでは勿論ない。彼は最初から存在しなかったのか、それとも煙の様に消えて了ったのか。不思議はそればかりでない。小林刑事が、検事の前に連れて来た二人の学生が、実に妙なことを申立てたのだ。それは裏側の長屋に間借りしている、ある工業学校の生徒達で、二人共出鱈目でたらめを云う様な男とも見えぬが、それにも拘かかわらず、彼等の陳述は、この事件を益々不可解にする様な性質のものだったのである

 検事質問に対して、彼等は大体左さの様に答えた。

「僕は丁度八時頃に、この古本屋の前に立って、そこの台にある雑誌を開いて見ていたのです。すると、奥の方で何だか物音がしたもんですから、ふと目を上げてこの障子の方を見ますと、障子は閉まっていましたけれど、この格子の様になった所が開いてましたので、そのすき間に一人の男の立っているのが見えました。しかし、私が目を上げるのと、その男が、この格子を閉めるのと殆ど同時でしたから、詳しいことは無論分りませんが、でも、帯の工合ぐあいで男だったことは確かです」

「で、男だったという外に何か気附いた点はありませんか、背恰好とか、着物の柄とか」

「見えたのは腰から下ですから、背恰好は一寸分りませんが、着物は黒いものでした。ひょっとしたら、細い縞か絣かすりであったかも知れませんけれど。私の目には黒無地に見えました」

「僕もこの友達と一緒に本を見ていたんです」ともう一方の学生、「そして、同じ様に物音に気づいて同じ様に格子の閉るのを見ました。ですが、その男は確かに白い着物を着ていました。縞も模様もない、真白な着物です」

「それは変ではありませんか。君達の内どちらかが間違いでなけりゃ」

「決して間違いではありません」

「僕も嘘は云いません」

 この二人の学生不思議な陳述は何を意味するか、鋭敏な読者は恐らくあることに気づかれたであろう。実は、私もそれに気附いたのだ。併し、裁判所警察人達は、この点について、余りに深く考えない様子だった。

 間もなく、死人の夫の古本屋が、知らせを聞いて帰って来た。彼は古本屋らしくない、きゃしゃな、若い男だったが、細君の死骸を見ると、気の弱い性質たちと見えて、声こそ出さないけれど、涙をぼろぼろ零こぼしていた。小林刑事は、彼が落着くのを待って、質問を始めた。検事も口を添えた。だが、彼等の失望したことは、主人は全然犯人の心当りがないというのだ。彼は「これに限って、人様に怨みを受ける様なものではございません」といって泣くのだ。それに、彼が色々調べた結果、物とりの仕業でないことも確められた。そこで、主人の経歴、細君の身許みもと其他様々の取調べがあったけれど、それらは別段疑うべき点もなく、この話の筋に大した関係もないので略することにする。最後に死人の身体にある多くの生傷についてPermalink | 記事への反応(0) | 22:40

2021-03-13

腐女子懺悔

懺悔したいことがある。

私はもうすぐ今の部署を去るので、これをきっかけに書いておきたい。

実は私はこの部署にいる間、ずっとナマモノ妄想していた。

ターゲット二名はどちらも妻子持ちだが、とにかくイケメン高身長、そしてかなり仲が良い。

お互いがお互いをリスペクトしていて、ライバルだが助け合うような関係性だ。

とあることをきっかけに、この二人をモデルBL小説を書いたら面白いのではないかと思い、毎日ではないが仕事の行き帰りにスマホで書き始めた。

ネタは社内に行けば転がってはいるのだが、一人は基本内勤、一人は外回りが中心なので

、二人が揃う早朝、そして夕方~夜にかけてはネタの拾い時だ。

きつい残業をしていても、素敵な会話や小ネタを拾えたときは本当に幸せだった。

本当に、自分は何て気持ち悪い人間なのだろうという自覚はあるが、あれほど素晴らしいナマモノ出会えることは今後ないだろうと思うと少し寂しくもある。

本当に、数年間仕事モチベーションになってくれてありがとうございました。

因みにクソクソクソ上司モブキャラとしてひどい目に合わせてストレス発散してました。ごめんね。

2021-01-26

知的障害児の母親が忘れられない 追記

知的障害を持つ子供と親について、またそういった子供を産むことや育てることについて、比較マイナスな内容です。不快に思う方もいると思いますので自己責任でお読みください。


インスタのおすすめ欄を見ていたら、軽度の知的障害を持つ娘を小学校普通学級に通わせてるお母さんの投稿が出てきた。その子クラス孤立していること、授業の指示を理解できていないという報告をサポーターの人から受けたらしく、学校に行って状況を改善するよう話をしたいという投稿だった。

これを見て、ふと小学校の時に同じクラスにいた知的障害を持つ男の子のことを思い出した。その子、Aくんは、授業中、授業に関係ないことを唾を飛ばしながら話し、正面を向いて座れないのかいつも横向きに座っていた。国語からっきしだったが算数が得意で、足が早くて、ドッヂボールが好きだったと思う。正確に覚えていないけど、小学校までは普通学級で過ごして、中学支援学級に通っていたはずだ。

当時の担任先生は、大人になった今考えても非常に真摯に生徒に向き合ういい先生だった。私も当時3ヶ月ほど入院したことがあるのだが、他県の病院にいた私のもとへ平日の放課後にお見舞いに来てくれるような先生だった。何を話したかは覚えていないが、クラスの皆に手紙を書かせ、きれい製本し、お花と私の好きだったキャラクターの小さなぬいぐるみと共にプレゼントしてくれたのを覚えている。その先生はAくんにも目をかけ、目に余るようならば厳しく叱ったりするものの、しかし他の生徒と良い意味でも悪い意味でも同じように接した。そのため私たちもAくんのことについて「変わった子だな」とは思いつつ、Aくんが障害を持っていることは成長するまで知らなかった。察している子もいたかもしれないけど、少なくともあらゆることにおいて「障害があるから」ということを理由にしない先生だった。田舎学校なので、私も含めクラスメイトたちはなかなかいい子ではなかったけれど、注意することはあれど、強い言葉で怒ることはしなかったし、ましてや手をあげることは一度もなかったから、幼いなりに先生尊敬していた。

その先生が、唯一大きな声を出して、たった一度だけ、されど一度、手をあげた相手がAくんだった。詳しいことは忘れてしまったけれど、Aくんの腕を掴んで廊下へ連れて行こうとする先生の目がなぜか潤んでいたのは覚えている。

ところで、私は小学校から歩いて子供の足で30〜40分ほど離れたところに住んでいた。家が遠いので、近くに住む幼馴染と一緒に登下校していたのだが、幼馴染のクラスは私のクラスに比べて帰りの会が終わるのがかなり遅かった。そのため、私はよく廊下で幼馴染を待っていたのだが、ある時、ふと忘れ物したことに気づいた。幼馴染のクラスはまだ終わらなさそうだったので、自分教室へ取りに戻ることにした。教室電気がついていたので、先生挨拶しようと思って教室を覗き込めば、先生と誰かのお母さんらしき人が話しているのが見えた。特別聞き耳を立てたわけじゃないが、ドアが開いていたので声が聞こえてきた。Aくんのいることでクラスのみんなに迷惑をかけている、Aくんのことを叩いてしまう、先生にも手を出させてしま申し訳ない。そのお母さんは泣いているらしく、当時小学校の低学年だったけれど、これは聞いちゃいけない話だと思い急いで戻った記憶がある。

それからしばらくして知ったけれど、その女の人はAくんのお母さんだった。実は私はAくんと6年間同じクラスだったため、私の母とAくんの母は面識があった。私が小学校卒業してだいぶ経った後、母が酔った時に聞いた話だが、Aくんの母はAくんのことについてかなり思い詰めていたらしい。

Aくんの母は、Aくんを一人で育てていた。私も私の母も、小学校から中学までの9年間、Aくんの父親も、Aくんの祖父母も親戚も見たことはない。働いていたようだし、もしかしたら離婚していたのかもしれない。Aくんの下にいくつか年の離れた妹がおり、それでもAくんのことでクラス迷惑をかけてしまうからと、学級委員を引き受け、PTA活動にもかなり積極的に協力していた。そういえば、学期末にAくんのお母さんからクラスのみんなにお礼と言って高そうなお菓子をもらった気がする。とにかく、Aくんのお母さんは周囲の子供や先生保護者に常に頭を下げていた。授業参観懇談会行事も、常にAが迷惑をかけて申し訳ない、と言っていた。母は詳しく話さなかったが、AくんとAくんのお母さんについて、冷たい言葉を浴びせる保護者もいたらしい。私は特別Aくんと仲がいいわけではなかった(そもそも性別が違うので一緒に遊んだりはしなかった)が、Aくんのお母さんは授業参観等で私に会うといつも疲れた笑顔で「いつもありがとうね、Aが迷惑かけてごめんね」と頭を下げた。小学生の私は、大人の女の人から頭を下げられることなんてなかったから、なんだか不思議気持ちがした。

私は現在20代になり、友達との会話も、結婚子育てについての話題が出るようになった。特に仲良い友達子供好きで、最近お兄さんの子供が産まれたらしく、自分結婚して早く子供欲しい、そのためには彼氏を見つけなきゃね、と笑っていた。私に子供ができたら、自分の子供と遊ばせよう、と。

彼女は当たり前に自分の子供が健常児であると信じており、私の子供もそうであると思っている。私もそう思っていた。でも、Aくんのことを思い出すと、もし自分の子供が知的障害を持っていたら、と考えてしまう。わたしは、自分の子供のために尽くせるんだろうか。Aくんの母親のように周囲に常に頭を下げ、言うことを聞かずに周囲に迷惑をかける子供を躾け、周囲の心ない態度にも耐えることができるんだろうか。私がもっと人間的に成長すればできるのだろうか。今の私よりはるか人格者だった担任先生ですら、手をあげたのに?

子供可愛いと思う。昔は苦手だったのに、今は赤ちゃんをみると思わず笑ってしまう。自分が産むのは痛そうだし怖いけれど、好きな人の子供を産むのは素敵だとも思う。でもそう思えば思うほど、もし障害を持っていたらと考えてしまう。その子父親となる人は、私の両親は、友達は、理解を示してくれるだろうか。一人で育てることになるとしても、私は自分の子供を育てられるんだろうか。もちろん健常児でも同じ不安はあるけれど、障害児なら尚更、自信がなくなっていく。

知的障害の子供を捨てる方法はないらしい。親や親戚に育てられる環境があるなら、施設にはそう簡単に入れないという。産んでもし障害児だったら。もしくは、産まれときは元気でも、後天的障害を抱える可能性もある。そうなったら多分、私は捨てる方法を探してしまうかもしれない。子供を育てられる自信がないのはもちろん、わたしはAくんの母親のようにはなれないしなりたくないと思ってしまう。

こんなことを考えている私は多分子供を産む資格はないし、年齢的にもまだ産む予定はないが、子供を産んだ親は皆こういう悩みを乗り越えているのかな。それとも私の友達と同じように、自分の子供が健常児でないなんて想像もしていない?

ネット検索すれば綺麗事は沢山出てくる。色々考えて、乗り越えて、幸せ暮らしている家族だってたくさんいる。だけど、自分母親になれるような年齢になってから、Aくんの母親が忘れられない。優しい人で、でも小学校の後半は、子供の目から見てもやつれているのがわかった。彼女はどんな気持ちで、私たちと関わっていたのだろう。

Aくんと母親が今何をしているかは知らない。ただ、Aくんが楽しく過ごせて、あの母親がもう頭を下げなくていい生活をしていたらいいと思う。


1/27 1:22

注目エントリに入ってるのを見てビビり、タイトルがあまり露骨だなと思ったので変えました。本文も誤字直したり付け足したり。

本文に書いたように、どんな子供であっても自分の子を捨てるかもなんて考えをしている時点で私は子供を持つ資格はないと思っています。私の子がどうこうというより、障害を持っている子供とその周囲について、実際に見たことを思いだして、世の中の人はどう考えているのかなと疑問に思い書きました。不快な思いをした人はすみません問題があるようなら消します。

1/27 13:48

起きたら人気エントリに入っててさらビビりました。たくさんの反応ありがとうございます

編集タイトル変えても別のところ(ブックマーク?)では変わらないんですね。増田に書くのが初めてなので知りませんでした。消さなくて良いよと仰る方が多く安心しましたが、一部タイトル含め不快な思いをしてしまった方もいるようで、配慮が足りず申し訳ありませんでした。

コメントブックマーク等、全て読ませていただいています

私は親になったならばその子がどんな子供であれ幸せにする責任があると思っているので、福祉の充実も含め、親が二人(もしくは一人)で育てていかなくてはいけないという体制もっと良い方向に変化して欲しいなと思っています。勿論今も私の子供の頃に比べたら支援等かなり良くなっていると思うのですが、やはり世の中のお父さんお母さんでそこまで考えて産んでる人は少ないと思いますし、それこそ私の友人のように健常を前提として子供を産んだ親や、子供が産まれた後なんらかの事情障害を抱えた場合、すぐに「それでも我が子だから頑張ろう」と育てていける人ってかなり少ないと思います。これはもちろん健常児の場合も同じで、健常児だから楽というわけではないことは承知しています。ただ、親が正直しんどいと思った時、育てるか捨てるかという二択ではなく、少しでも子育てをお休みしたりできるシステムがあれば、親になりたい、もしくはなりたかったけど、という人も子供を持ちやすくなるしいいと思うのですが、これは子供からしたら親と離すなんて可哀想、という意見も出そうですし難しいのかな。まとまってなくてすみません

同じような不安を抱えているよ、と書いてくださる方が多くて嬉しかったです。また厳しい意見ありがとうございます。実際に体験した話もそうでなくても、皆さんから意見を読むことで、自分の中のモヤモヤしたもの記憶が整理されていく気がします。私はまだ社会に出たてのペーペーなので、まだ結婚出産といったものぼんやりとしたイメージしかないのですが、どんな選択をしたにしろ、自分も、産むとしたら自分の子供も、幸せであるように全力を尽くしたいと思います

ここまで読んでくださりありがとうございました。

2021-01-13

コロナ禍における若者機会損失について

注:タイトル・本文における機会損失ビジネス用語においての意味ではなく、本来得られるはずの機会を失ったことという意味合いで使っています。(ご指摘があったので)

昨日、こんなツイートを目にしました。

"人生における機会損失って大きいんだよね。コロナ禍に人生ターニングポイントが(たまたま)来ちゃった人に対して「みんな自粛してるから」って言っても公平じゃないよ。"

https://twitter.com/chiku0520/status/1348604137311596544?s=21

いろいろと思うところがありました。

実は私はミュージカル女優を目指す20代前半女性コロナ流行る少し前に上京してきました。

そんな、「コロナ禍において人生ターニングポイントたまたま来ちゃった」私から若者の「人生における機会損失」について、考えたことをお話ししたいと思います

★前半はミュージカルに関する内容も多いので、一般的な主張だけ読みたい方は真ん中あたりまでとばしてください。

【1番大変だし優先すべきは医療現場自粛に協力しなければいけないということは頭では理解しているし、実際に、行政に求められている水準に基づいて自粛はしている。ということを念頭に読んでいただくようお願いいたします。】

上京した頃は、まさかこんな世の中になるとは想像していませんでした。そして、コロナ流行り出した当初は、こんなにも長引くものだとは思ってもいませんでした。

去年1年で舞台に立てたのは、コロナ流行る前の1本だけ。出演予定だったライブコンサートミュージカルは続々と延期・中止が決まりオーディションリモートになったりなくなったり、残念な一年でした。

ミュージカル俳優にとってはまさに氷河期です。

数年後、コロナ収束して、舞台芸術も元通りになったころに頑張ればいいじゃん!と思われるかもしれません。

しかし、年齢はコロナ収束をまってくれないのです。

経験を積めずに歳だけとってしまった俳優に、市場価値はありません。

新人を起用するなら新しく台頭してきた若い世代を使うでしょう。

本来だったらチャンスを掴む機会があったかもしれない、貴重な経験をたくさん積めたかもしれない大切な期間は、コロナによって空白になってしまいました。

自己犠牲払って自粛に協力して、コロナが収まったとしても、コロナ禍で若い時代を過ごした私達に、損失した何かを補填してくれるわけじゃないですよね。

しろ社会が動き出した頃には、もとに戻ったー!!よかったーー!!と言う雰囲気にのまれて、コロナの影に隠れていろんな人の人生選択肢が消えていったことなんて忘れられると思う。

マイナスからスタートを強いられるのに、配慮補償も当然ありません。

まり、「コロナのせいで」たくさんの犠牲を払ったとしても、社会からは、実質的に「コロナのせいにするな」という扱いを受けるということです。

そして、そんな人生を、自分の力でどうにかしていかなければなりません。

感情だけでしゃべると、「自分のことしか考えてない」「共感性、想像力がない」迷惑若者っていうけど、感染拡大防止のためにわたし人生犠牲にしたとしても、だれも責任とってくれないでしょ?っていうところです。極論かもしれませんが。

どんなに辛いことがあっても、「仕方ない」「我慢するしかない」で済まされてしまうことに疲れました。そして、世の中にはもっと大変な人がいるんだから!みんな大変なんだから!と、贅沢な悩み扱いされることにも疲れました。

非常時だから権利なんか主張しちゃいけない!って、まるで戦時中みたいだと思ってしまます政治的イデオロギーに基づいた発言ではないです)。

国としてホイホイ補償できるわけではないのも分かるし、そもそも機会損失お金解決できるようなことではありません。

せめて、今、自分のことは自分責任とれるように考えさせてほしい、行動させてほしいというのが正直な願いです。

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もし、投稿をご覧になった俳優の先輩方がいらっしゃいましたら、こんなことを思われるかもしれません。

俳優という道を選んだ以上、どんなことがおこっても動揺しない覚悟ができていないのが悪い

→全くその通りです。その点については私の考えが甘かったです。申し訳ございません。

・そんな年齢で諦めていたらどうせ大成しない

→ごもっともです。どんなに売れなくても、お芝居をやりたいと言う気持ちがある限り、頑張るつもりでいますしかし、上京1年目にこのような状況になったことはとても苦しかったし、20代前半の大切な1年がほぼ空白になってしまったのは大きな損失であると考えています

コロナ禍でもできることはたくさんあったはず。その過ごし方次第で人生は変えられる。

→まさにその通りだと思います。私も、自分で歌動画配信したり、複数人での配信企画積極的に参加したり、オンラインレッスンを受けたり、取り組めることはたくさんありました。しかし、コロナがなかった場合と同程度のものを得られたかというと、そうは思えません。

コロナがなかったとしてもチャンス掴めてたかからないようなレベルのやつが、コロナのせいにしてごちゃごちゃ言うな

→実際に私は商業作品には出演したことがないですし、箸にも棒にもかからないやつかもしれません。しかし、チャンスがあった上でダメだったのと、チャンスすらなかったのでは、意味が大きく違うと考えています

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最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。わたしの考えも、未熟なところが多々あると自覚しておりますので、賛否両論あると思います。お叱りの声でもなんでも甘んじて受け入れますので、是非コメント頂けると嬉しいです。

追記:

厳しいコメントをくださった方も、温かいコメントをくださった方もありがとうございますひとつひとつ目を通させていただきました。若者甘ったれお気持ち表明にこんなにも反響を頂けて涙目です( ; ; )

本当はひとつひとつのご意見に返信させていただきたいのですが、難しそうです、申し訳ありません。

私はここに投稿するのが初めてで、普段から見ているわけでもないのですが、匿名で、自分の感じていることを何か発信できないかと思い、この場を選びました。

そのため、この場における文化などを理解しておらず、不快な思いをさせてしま申し訳ありませんでした。ハッシュタグは削除し、ご指摘があった表現に関しては訂正しました。転載ではありません。

また、今回は、コロナ禍における若者という自分立場から当事者性をもった発信ができればと考えておりました。わたしが今回主張したような世の中の変容による理不尽は、コメントしていただいた通り、過去にもあったことは十分存じています就職氷河期震災豪雨による災害など)。また、若者けが辛い思いをしているわけではないということも理解していますしかし、それらの事実によって、私の主張は妨げられないと考えています

昔はこうだったから今も我慢しろ。みんな辛いんだからお前も我慢しろ。という足の引っ張り合いでは世の中は良くならないと思いますし、みんなで不幸になるだけです。コロナで辛い思いをしている人はたくさんいるはずなんだから、むしろ、多様な立場から多様な主張がなされるべきです。私もいろんな方の置かれている状況について、詳細に理解しているわけではありません。今回は、わたし立場からコロナ禍の若者がどのような状況に置かれているのか、どのような想いを抱いているのかについて、異なる層の方にも知っていただきく、書かせていただきました。もちろん、わたし意見若者代表というわけではないですし、一個人として感じていることにすぎませんが。どうにもならないことだったとしても、せめて、想いを発信することは許されるべきだと考えています

また、従来の天災金融危機と異なる点としては、新型コロナウィルスのものによる影響というより、新型コロナウィルスへの向き合い方(感染対策に関する政策世間の風潮等)による影響が及ぼす力が非常に大きいと言う点です。よって、従来の場合よりも、柔軟に対応できる幅は大きいのではないかと考えています

今回の件に関しては補償配慮を求めても仕方ないのは分かっているので、せめて、根拠に基づいた工夫がなされた感染対策が行われ、少しでも生活安心感が向上し、世の中が寛容になることによって、若者自己決定できる幅や行動を起こせる幅が広がればいいなと思います

また、「YouTubeSNSなど、ネット上に活動の場がある時代においてこんなことを言っているのは甘えである。」というご意見いただきました。これについては非常に難しい点で、皆さんが想像する以上に、インパクトがあってクオリティの高いものを、役者個人予算技術力で作ることは困難です。

昨年の緊急事態宣言以降、役者アーティストも、皆が、いまできること、自分にできることをやろう!と、多くの発信をするあまりネットメディア上の芸術は飽和状態となりました。リモート歌ってみた踊ってみた、インスタライブ配信アプリによる配信、等々…。対して、今お客様の口からきかれるのは、「生のエンターテイメント」「生の芸術」を感じたい、映像配信代替にはならない。ということです。このような状況で、高い評価を得る作品を残すには、相当なクオリティ必要とされます。実際に、本当に自己満にすぎないものや、応援しているファンの方がみて満足する程度にとどまるものほとんどで、第三者立場から見たら、無価値ものが多いです。

また、舞台俳優アイドルと違い、自身存在のものに対する価値があるというよりも、役者もつ持つ技に価値を置かれている場合の方が多いです。よって、お客様立場からすると、「この人のためならなんでもみる!!」っていうようなもんでもないので、当然、要求されるクオリティは上がります

わたし客観的にみて、価値があると思えたもので、かつ素人出演者の大多数を占めている公式企画でないものの1つである作品リンクを貼っておきますが、この規模の作品を個々人で作るのは不可能だと思います

https://youtu.be/HIGYucZYhrA

西野さんアレルギーらしき方にコメントされたので一応…笑。この作品とあるダンスラボ主宰制作されたもので、プペルの本家スタッフ西野さんの息のかかったものではありません。風評被害を避けるためにも書いておきます。また、私は西野さんファンでもなんでもありません。ただ、この作品が、「原作世界ダンスを用いて表現し、映像作品としても高いクオリティアウトプットしている」という点で、優れていると思ったこと、また、原作映画なので、どのようなもの原作となっているのかという雰囲気一般の方にも分かりやすいと思ったこから、例に挙げさせていただきました。)

しかし、ネットメディアにおける芸術表現が飽和状態となっている中、芸術価値のあるものを発信し、インパクトを残すには、これくらいのクオリティ必要だと思います

これは、自分動画配信などに挑戦した上で感じたこと、周りの役者達の活動を見ていて感じたこと、また、SNSで見受けられるお客様意見を見ていて感じたことを含め、総合的に検討した結果です。逃げていると捉えられるかもしれませんが、事実でもあります

こんなに愚痴っといてなんですが、筆者は出来る限り前向きに、今できることを一生懸命考えて活動中です!価値だなんだに関わらず、できることをやるしか道はないので、なんとかもがいていますあきらめたくはないですから!!(まあ、人生そんなもんと諦めて別の幸せを探して生きた方がいいのかもしれないけど…笑)

このお話は駆け出し底辺女優わたし個人意見ではありますが、CAを目指していたけど採用がなかった人、テーマパークダンサーを目指していたけどオーディション自体がなかった人、コロナ就職しようと思っていた業界が潰れ、進路変更をせざるを得なくなり、就活がうまくいかなかった人…同じおもいをしている人が、もしかしたら、あなたの周りにもいるかもしれません。そんな、コロナによって人生選択が大きく変わってしまった人や、コロナによって状況が変わって苦しんでいる人がいたら、温かく応援してあげてほしいです!

ありがとうございました!

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