うわーほんとにわからない人いるんだな。かわいそう
君たちはどう生きるかのレスポンスを摂取している
感想で、一般人の「おもしろかったー」みたいなものが、あまり観測できない
あ、これ楽しめないやつだ、って感じ
映画から楽しさをもらったというよりも、映画をトリガーに自分の知識が確認できた楽しさとでも言おうか
そういうのが感想で前面に出されてたやつで、楽しかったものが記憶にない
もちろん
私個人も「おっふ、これは○○でござるな」みたいな楽しさを持つことはある
漫画で過去作のキャラが絡んで来たときとか、電車の中でニマニマしてて
でもそれは、作品を推す力にはならない
君たちはどう生きるかの、映画そのものについての感想が読んでみたいんだけど
俺は部下の女性の扱いがうなされる程キツかった
または時期的にはエヴァQを見た宮崎駿の庵野への激励と呼ぶべきか、仮にエヴァが破滅の道へ落ちた時に世界を救うための保険と呼ぶべきか
君たちはどう生きるかは最後、石のてっぺんで眞人は大祖父が手にした世界を作る能力を引き継ぎ世界を作り直すより、地獄のような、バランスを失った世界へ戻り、その世界で友を作り、よく生きることを誓う
Qで世界を作り変えることに固執し、破滅へ向かうシンジとは正反対だ
地獄のような現実でも、それを受け入れ、友を作り、家族を愛し、よく生きれば良い
それで良いのだと庵野に語りかけているようだ
鷺をあんなジジイみたいなキャラにしたのも、もしかしたら眞人(庵野)に対する嘘つきジジイ(宮崎駿)という立ち位置にしたかったかもしれない
私は君の友人だと
ただ、結果論としてはこの映画は作る必要がなかったのかもしれない
奇しくもシンエヴァで庵野は君たちはどう生きるかと同じ結論に辿り着いていたからだ
なんというか、心配したり、結局同じこと考えてたり、やっぱ師弟なんだな、この二人は
と思いながら観ていた
スラダンは何回も観たけど、これは2回目はないだろう
あと、デート向けではない
脳さえあれば思考もできるし、ロボットの体で表現もできるから。
いずれは脳を残して手足や臓器をロボットと取り替える時代が来るんだろうな。
そうしたら200年くらいは生きられるかな。
実際社会人になったらエンジニアばっかで回りに女性ゼロだしそういうこと起こらなくて快適よ。
たまに人事の女性との面談とかあって向こうは嫌々やってるように見えるけど、仕事だからこっちに非がなければ冤罪になることなんてないからよい。
観客が作品本体の話で盛り上がるのではなく、作品の中に自伝的要素を探しはじめてあーだこーだやりはじめると失敗作の証拠で、かつは黒澤明の『夢』、ジョージ・ルーカスのプリクエル、コッポラの『ゴッドファーザーPart3』なんかもそうだった。作品として強度が弱くつまらないからこういう現象が起きるのだが、たとえ自伝だったにせよ、作家の人生のうち我々に見えているものなんか0.01%もないわけで、作家が何に何を投影したかなんて全く関係ない観客が正確に理解できるわけもなく。
老境に入ってからの作品といっても『かぐや姫の物語』とか『アイズ・ワイド・シャット』とかそんな現象は起きなかったでしょ? 優れた作品とはそういうもの。作品本体の話で盛り上がれるもの。