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2017-11-19

キンタマの袋が異様に痒くなる

陰嚢湿疹てやつに1年半くらい前からなった。

最初半年くらいはまぁ我慢できるレベルだった。ほんとに軽くだけど水虫持ちでもあったので、それが玉袋にうつった所謂インキンタムシだと思って薬塗ってたんだけど一向に良くならなかった。

今年の正月あたりになると保冷財で冷やさないと眠れないレベルになり、たまら皮膚科へ。

事前にネット検索したら、寝る前に痒さが増したり、袋がカサカサになって皮が剥がれ落ちたりという症状があったので疥癬かい寄生虫病気なのかと思った。自分ペット飼ったりはして無いけども、他人ペット触ったり、動物触った子供に触った記憶とかはあったので。

受付は50代くらいのおばさんで、「今日はどういう症状で?」と聞かれたので「夜寝られないほど陰部が痒い」と正直に答えたら気のせいかもしれないけどふっって失笑された気がした。その時はそれどころじゃなかったけど後々考えるともし笑われてたなら腹がたつなぁと思った。隣にいた20代のお姉さんは無反応でありがたかった。(もしかすると反応が逆だったら嬉しかったのかもしれない)

受診にあたり、自分陰毛が薄いほうでは無いのでハサミでかなり短くカットして行った。当日朝に風呂も入って身奇麗にした。

診察で玉袋が痒いというと見せて、といわれたのでズボンを脱いでパンツのスキマからちんちんを持ち上げて該当部を見せた。具体的に言うとちんちんの付け根と玉袋の境目あたりから玉袋側にかけてが痒かった。

診断は「陰嚢湿疹」。疥癬かと思いましたって言うと笑われて心当たりでもあるの?って言われた。ステロイド入りの軟膏と乾燥を防ぐ軟膏を処方され、化学繊維の下着はやめて木綿の下着にしなさいといわれた。陰嚢湿疹も事前にネットで調べたが、原因不明の事が多く、疥癬なら特効薬があるそうなので薬一発で治ると思ってたのになぁとガッカリして木綿のパンツを買って帰った。ちなみに医者はおじいちゃんだった。美人女医とある意味しかたかもしれない。

ステロイド入りの軟膏の効き目はバツグンで、とりあえず痒くなって塗ると治まる。インキンタムシの薬は少しだけかゆみが治まった気がしたが、ステロイド無しの市販かゆみ止めはほぼ効き目がなかった。

とりあえずいいたいのは、これを読んだキンタマ痒い人は恥ずかしがらずに病院いきましょう。

なんで今頃こんな事書いたのかと言うと、原因が唐辛子の過剰摂取なんじゃないかって気がするから。これから唐辛子断ちをして様子を見るつもり。ぶっちゃけ唐辛子断ちって禁煙禁酒よりよっぽどキツイマジで

--

追記

低刺激性のボディーシャンプーで、風呂上がる時にタマタマは念入りにシャワーでゆすいでるから多分大丈夫だと思うけど、念のために石鹸にしてみるわ。ありがとう

2017-11-14

高校体育祭帰宅した話

もう数十年も前の話だが、高校の頃、体育祭騎馬戦があった。当時の自分もやしの体型だったから、あまりそういうガタイがモノを言うみたいな競技が嫌だった。というよりも、正直に言えば、当時はそんな体型だったので同級生からも少しイジられていて、ガリだということにコンプレックスがあったことが一番の理由。だから体育祭騎馬戦が始まる頃にはこっそりと帰宅した。帰ったら母親がいた。

「あら?どうしたの?」

「いや、ちょっとお腹が痛くなって。」

何だかバツが悪くてとっさに嘘をついた。

「ふーん.....そう。」

何かを感じ取ったような間のある返事だった。でもその後、何も聞いてこなかった。母親はその数年後に病気で亡くなってしまったんだけど、もしかしてあの時に自分いじめられているとか変な心配をかけちゃったかな?と回想する時がある。だとしたら申し訳なかったな。母親が亡くなってからもう数十年。久々に会えるとしたら、あの時のことを話そう。

2017-11-08

小学1年か2年のとき漢字練習ワークみたいなのが宿題であって、

1つに漢字ごとに、4文字以内で熟語をつくれみたいなコーナーがあった

そこで友って漢字熟語がぜんぜんわかんなくて、何度も書いては消してを繰り返して最後は、ザリガニ思い出して「友ぐい」って書いてバツだった

すげー納得いかなかった

あの問題はむずかしすぎたとおもう

友だちNGで友をつかったことばなんて小学校低学年がそうそう思いつくわけねーだろ

2017-11-01

自分がされた時の事を考えない

実際にあった出来事

勤務中、喉が痛くて水を飲んだら…

客「店員が水なんか飲んでんじゃねーよ!」といちゃもんを付けられる。

俺「申し訳ありません」謝る。

客「仕事してんなら水飲んでサボらねーで働けカスさらに言われる。

俺「申し訳ありません」

その客が散々怒鳴って帰っていった。

3日くらい経って、ある店に入ったら…その客が店員だったんだけど、

俺と同じように飲み物飲んでたのね。

俺「仕事中に飲み物飲んでないで、客来てるんですから接客したらどうです?」っていったらバツが悪そうに、

店員(客)「喉が痛くて辛いんです」っていうの

俺「俺もこの間喉が痛くて水を飲んでいたんですよ。散々怒鳴られましたけど」って言ったらね

そいつが言うの。

店員(客)「痛い時に飲まないのはおかしいですよ」

こいつ何言ってんだろうって思った。

俺「じゃあ飲んでても頭ごなしに怒鳴るのやめてもらえます?」って言い返してやったの。内心ドキドキしながらだけど。

結局

店員(客)「怒鳴ってすいませんでした」って謝ってきたけど、

自分がされた時の事を考えない人っているよね。

自分がやられたら嫌なことはしないってのは、小さい子でもわかるのに。

2017-10-25

怒れるおっさんをやっつけてくれた先輩

煽り運転なんかが話題になってて、その中で興味深い話がでてきた。

つねに怒りを溜め込んでいて何か発散するきっかけをいつも探し歩いている人間がいるというものだ。

そういう人間には理屈関係なくまともに付き合わないほうがいいという話だった。

それを聞いてなるほどと思った事件を思い出した。

あれは数年前、お店のイベントSNS話題になり店頭予測していなかった長蛇の列ができてしまったときのことだ。

開店20分ほど前から列の整理をはじめると、隣の飲食店前に停めてあった自転車を避けるように列が大きく膨らんでいた。

どうしようか考えた結果、うちの店先の前のほうが少しへこんでいたために、その自転車をうちの店先まで動かすことにした。距離で言えば10Mもないほどだ。

その後改めて列の整理をはじめ、これで問題なく開店が迎えられる。はずだった。

突然、隣の飲食店から出てきたおっさんに、「てめぇ何してんだこのやろう!」と言われがら足を蹴飛ばされた。

事態がわから唖然としているとおっさんさらに大声で言葉を続けた。

「人の自転車勝手に移動させて盗まれでもしたらどうすんだ!」

最初は何を言っているのか全くわからなかったが、どうやら店の中でご飯を食べながらガラスごしに自転車を移動させる一部始終を見ていたようだ。

から無理やり考えてみれば、それで視界から自転車が見えなくなったので盗まれたらお前の責任だといいたかったらしい。

突然の出来事にあっけにとられながらふつふつと恐怖と怒りがわき始めてきた頃、先輩が「何かございましたか?」と飄々とした様子で近づいてきた。

この先輩は、いつもは優しいながらルールにはものすごく厳しい先輩だ。

するとおっさんは同じような口調で先輩にも文句を言い始める。

「こいつが勝手自転車うごかしてくれやがって。盗まれでもしたらどうするつもりなんだ!」

助けてほしいと内心で願いながら先輩を見守っていると、先輩は思いもよらない行動を取った。

「それは大変申し訳ないことをいたしました。」

そういって深々と頭を下げてしまったのだ。

納得がいかないままその様子を見ていると、先輩は怖い目をしながらこちらに向いて言った。

「○○さんも謝りなさい。」

一瞬耳を疑ったが、先輩は相変わらず厳しい目でこちらを見ている。

「えっ?」と一瞬うろたえるも、先輩は再び「いいから謝りなさい。」と続けた。

それを聞いてふんぞり返るおっさん

なんで自分が謝らないといけないのかわけもわからないまま、「勝手に動かしてすみませんでした。」と謝った。

頭を下げながら悔しさと涙がこみ上げてきた。

そうして顔を挙げられないでいると、先輩は再び耳を疑うような言葉を放った。

「では、今度はうちの従業員に謝って下さい。」

突然の言葉に「はぁ?」とおかしな声を上げるおっさん

おっさんは怒りを露わに更に言葉を続ける。

「お前んとこの従業員のせいで自転車が盗まれそうになったのになんで謝る必要があるんだよ!土下座でも足りねぇよ!」

すると先輩は更に冷静な言葉で続ける。

「ですから自転車勝手に移動させてしまたことについては申し訳ございませんでした。我々は謝罪したのですから、次は従業員を蹴飛ばしたことについて謝って下さい。」

それを聞いておっさんさらに声を荒げる。

「ふざけんな!盗まれたらどう責任とるつもりだ!!」

すると先輩はそれに怯むどころかおっさんの方に歩み寄りながらさら言葉を続けた。

自転車は盗まれていませんよね。それなのに突然従業員のことを蹴飛ばしたのをこれだけ人間が見ています。それでも謝るのが嫌というならぜひ一緒に交番まで行きましょう。」

交番という言葉に明らかにうろたえるおっさん

かに自転車は盗まれていない。そして自転車勝手に動かしてしまたことについてはもう謝った。

となれば、おっさんわたしを蹴飛ばしたというあきらかに行き過ぎた行為けが残ったことになる。

躊躇するおっさんさらにずいと一歩踏み込む先輩。

大事従業員蹴飛ばされてはいそうですかで終わると思いますか?告訴状出してほしいのかここで謝るのか自分で決めて下さい。」

その一言おっさんは完全に沈黙

この上ないほどバツの悪い顔をしながらこちらに向かって「蹴飛ばしてすいませんでした。」と言うと、さっさと自転車を引っ張りながら帰っていった。

「あの、ありがとうございました。」

先輩にそう告げると、先輩は溜まっていた怒りを吐き出すように一言こういった。

「ああやって弱いもの見つけて理不尽を押し通そうとする人間が一番ゆるせない!」

そのあと大きく息を吐くと、こちらに向き直って更に言葉を続ける。

「何も説明せずに謝らせてごめんね。こういうときはどっちがいいかいか議論するより、まずは自分の悪い部分を先に謝ったほうが有利なんだよね。」

その言葉を聞いて、涙はすっかり鱗になって目からこぼれ落ちた。

2017-10-23

勘違いしてるお客様

疲れてる人をマッサージして気持ちよくなってもらうこの仕事が好きだった。

チェーン店で沢山経験を積んでやっと独立して色々と大変ではあるけれど楽しく仕事をしていた。

ところがここ数カ月、贔屓にしてくれる男性お客様がいるのだけれど、この人が変な人というか、勘違いな人で困ってる。

こちらは心身ともにリラックスして欲しくて話を合わせてるのだけれど、

「なんで僕の事、そんなに詳しいの?」とか「君は今まで会った女性で一番僕を分かってくれる」

「君といると自然自分で居られる」等と言われて反応に困っている。

こちらの事を聞かれたくないから色々質問すると「僕の事、色々知りたいんだね」みたいな事を言われて

正直引いてしまう。つい「私バツ一なんです(もう結婚恋愛もするつもりない)」って言ったら

「僕、バツ一の女性モテるんだよ」みたいな事言われてしま気持ち悪くてどうしていいかからない。

商売から変にあしらう事も出来ないし、どうしたら良いのか分からない。

40歳前の男性。年齢=彼女いないという感じで、扱い方を間違ったら刺されたりストーカーされそうで怖い。

2017-10-19

anond:20171019192920

わたしは、その緑っぽい党に比例で入れたよ(ニタニタ

小選挙区は立憲の人に。国民審査はよくわからいかバツをつけてみました。ちょっとかわいそうかな。

2017-10-17

ネットの鬱陶しい動画広告が、より一層鬱陶しくなっている。

たぶん、選挙がらみ。

即座にバツクリックしたり、タブを閉じたりしてるから何言ってるか知らんけど。

2017-10-16

あの髪の毛バツにする髪留め

よくエロゲラノベあるじゃん。あれ。横髪をXみたいな形の輪ゴム?か何かでとめてるやつ。いかにもオタクが考えそうな髪留めだけど、あれ絶対髪の毛痛むよね?そこんとこどうなんですかまーんさん。

最高裁判事審判は全てにバツをつける

今の審査制度のものが全く機能していない。

制度見直しにつながることを願いながら私は毎回すべてにバツを付けて投票している。

無駄な抵抗だとわかっているけど。

(前回の審査を受けた5人の罷免を求める率は8~9%台だったそうだ。)

2017-10-04

他人の席に座る奴は全員死ね

学生の時からずっとそう思ってる。

会社にも残念ながらそういうのがいる。

会議が終わり、自分の席に戻ろうとしたのだが

自分の席に糞みたいな顔をした男が座っているのを遠目に発見し、

引き返してトイレでこの愚痴を書いてるのだ。

座っていたのは、言うまでもなく私とは別人だ。

自分の席があるのに、そこに座らずに他人の席に平気で座る奴の神経はどうなっているのだ。

休みの人の席とか、もともと誰かの席ではないところなら別にいい。

今日会社に来ていて、パソコンもついてて、じきに戻ってくることが容易に想像できる状態なのに座るってどういうこと?

他人の隣の席の人と話がしたいなら、立つか、しゃかむかして話せばいい。

わざわざ他人の席に座るな。

そしてそういう奴は、席の主が戻ってきた時バツの悪そうな顔を必ずといっていいくらいする。

席の主は悪いことをしてないのに、あたかも悪いみたいな空気になる。

KYとか烙印を押される。

同じ状況なら絶対他人の席は借りない。

だってかわいそうじゃん。

こういうのが平気でできる神経の持ち主って、傘とか勝手に持って帰りそう。

人として無理だわ。

[] #38-2「危ないアニメ

そうして、とある描写が物議を醸す。

主人公たちの使う武器凶器子供が真似すると危険だと苦情が来たのだ。

父たちはその対応におわれていた。

「『私はヴァリオリが好きです。だが、ああ、なんてことだ。登場人物たちが凶器を持っている。青少年健全な成長を妨げる。これはよくないことだ』とのことです」

同僚のフォンさんが苦情内容の一部を読み上げる。

監督シューゴさんは鼻で笑った。

一見すると尤もらしいことを並べてはいるが、その実は抽象的なテーマに対して恣意的判断を下しているに過ぎないことは見え見えだったからだ。

「いつも通りの、杓子定規意見だ」

「とはいえ、これも“一つの立派な批判”です」

それでも厄介なのが、このテーマについて知らない人間反論しにくい程度のレトリックは使われていることだ。

「的確ではないが間違ってはいない」要素を抽出し、それを根拠自分の主張と織り交ぜてロジカルに語れば、いちゃもんは“一つの立派な批判”になる。

無視したいのに、無視するわけにもいかない非常に目障りな存在となわるわけだ。

「そうだな。言論のもの自由だ。そして、その内容をオレがどう解釈するかも、な」

「その結果は?」

「その意見自身の好悪の問題善悪混同している。それを正論に摩り替えて、意見押し付けてくるばかりの頭でっかちな輩だ」

シューゴさんの吐く毒がいつにも増して強い。

とあるごとにこういった“ご意見”がきていたためウンザリしていたためだ。

彼のストレス悪態は日々増すばかりだった。

「まあ、いつもどおり“前向きに検討”しておけばいいんじゃねえの?」

社会における“検討”というものは、得てして結論とはさして関係がないことは周知の事実だ。

シューゴさんの立場から見れば、その意見いくら論理的に見えても、そもそもの“目的”が同意しかねるものなのだ

その意見を「一つの批判」として了承し、真面目に取り合うこと自体が思う壺だと判断したのだろう。

そうして、今回もシューゴさんたちはスルーを決め込むつもりだった。

だが、やや神経症気味なフォンさんは疲弊していた。

「それが……今回は随分と大事になりかけていて、非常に面倒な状態に。“上”の数名からも『ウゼェから何とかしろ』とお達しが」

「は~ん……」

フォンさんの濁しつつも含みのある言い方に、シューゴさんは何となく察したらしい。

この時期、裏では『ヴァリオリ』の表現問題だと思っている人間たちが徒党を組んで、親会社に直訴していたのだ。

それに耐えかねた会社代表は、とうとう父たちのスタジオ通達を出したのである

「不服ではありますが、こうなるとガン無視というわけにもいきませんね……」

「そうですよ。それに一番困るのは、そんな理由で親が子供たちにアニメのものを見せないようにすることです」

「“子供のことも考えて”か。そのセリフを言うのはいだって一部の大人だよな」

しか子供を盾にされると、さすがのシューゴさんもバツが悪い。

シューゴさんの両親は厳格な人物で、そのため彼は少年時代を娯楽に飢えて過ごさざるを得なかった。

その経験から、親の理想子供犠牲になることほど悲しいものはないと思っていたのだ。

「……ちっ、分かったよ。もめ事が起こると疲れるだけだから、とりあえず従っておくか」

それは納得したわけではない、消極的判断だった。

シューゴさんは作り手として、多少の批判を恐れていてはモノ作りなんてできないと考えていた。

それを汲み取りたい気持ちは父やフォンさんにもあったが、上の声が大きくなったとき無視はいかないのが企業の常だ。

大人しく従ってくれるシューゴさんにホッとしたと同時に、彼の鬱屈とした想いが手に取るように分かることもあって父は複雑な気持ちだったらしい。

「では早速対応……と行きたい所ですが、スケジュール的に数話分の大幅な修正はもう無理ですね」

「そうですね。なのでオープニングの前に、ひとまず“あのカット”を挟みましょう」

「うげえ……“アレ”かよ」

(#38-3へ続く)

2017-09-15

好きな人に会えなくなるよりつらいこと

10年間、片思いをいたしました。

同じ職場の、違う部署女性でした。

もともとは同じ部署で、そもそも彼女採用したのだってわたしでした。

ある日採用面接のために会議室の扉を開けると、目の前の机に自分の頭の中にしかいないはずの女性が座っていました。

黒くまっすぐに長い髪を後ろで一つに結き、片目を隠すかのように伸びる前髪の隙間から、光のすべてを吸い込んでしまいそうな黒い瞳こちらを見つめていました。

肌は血管が浮き出てしまいそうな程に白く、口紅を付けているかからない程に薄い朱色の口元が淡く浮かび上がるように小さく微笑んでいました。

そのすべてが自分理想通りでした。

彼女をひと目見た瞬間に、「どくん」と大きく心臓が一度だけ鼓動したのがわかりました。

彼女に聞かれてもおかしくないくらい、今まで経験したことのないような大きな鼓動でした。

今にも羽ばたいて飛び立ってしまいそうな彼女の唇が相変わらず微笑んでいるのを見る限り、それは杞憂だとわかりました。

仕事に私情を持ち込む訳にはいきません。むしろ厳しく審査をしなくては、公私の区別曖昧ものになってしまます

そう言い聞かせるように一つ一つ慎重に質問を投げかけるも、彼女の返答は完璧でした。

それどころか、少しでもこちらに伝わるようにと身振り手振りを加えながら一生懸命に答えようとしていました。

その度に、骨にしっかりと吸い付くような艶めいた細く長い指先が優雅に舞い、すらりと伸びた首筋が彼女言葉に応じてまるで一つの生き物のように脈打つ様子に見とれてしまわないようにすることで精一杯でした。

ついに断る理由を見つけることは出来ませんでした。

採用後も、彼女は期待以上の働きをしてくれました。

わたしが言わんとする事を何歩も先を見通していながら、歩調を合わせるように耳を傾けては相槌を返してくれました。

立場も年齢もわたしのほうがずっと上なのに、彼女と話をしているとどこか優しく包まれるような心地よさがありました。

わたしはそれ以上を望みたいとは思いませんでした。

こうして突然理想の人が表れて、毎日をその人と一緒に過ごせるだけで身に余るほどの幸せだったのです。

業績も順調に伸び、気がつけば彼女はこの課では欠かせない存在になっていきました。

わたしはこの気持を他の誰にも気づかれないように慎重に生活をしていました。

誰かのつまらない茶化しなんかでこの幸せを失いたくはなかったからです。

しかし、いつしか自分の中にも欲が芽生え始めてきたことがわかりました。

彼女を独り占めしたい。彼女もっと深い仲になりたいと思う気持ちが芽生え始めたのです。

彼女わたしのことをどう思っているのかが気になったことがないといえば嘘になります

でも、それを聞いてしまうと今のこの奇跡のような時間を一瞬にして失ってしまいそうな気がしてできませんでした。

このままでは仕事もろくに手につかなくなってしまう。次第にそれは焦りへと変わっていきました。

その頃、会社新規部署立ち上げの話が舞い込んできました。

わたしは迷わずそれに挙手をしました。

距離が何かを解決してくれるかもしれない。それが逃げだとわかっていながら、わたしは別の部署へと移ることになりました。

そうは言ってもやり取りが全くなくなってしまうわけではありません。

週に何回か、部署を跨いでは仕事の依頼を持っていきました。彼女ほど、わたし要望理解してくれる人が他にはいませんでした。

でも、距離は何も解決してくれませんでした。

かえって距離が離れてしまったことで、見えない時間の分だけ焦りと不安は増えていきました。

その頃、わたしは心の底から彼女に飢えていることがわかりました。

でも、その気持が強くなればなるほど、この関係が壊れてしまうことを恐れました。

そうしてわたしは、再び逃避という選択肢を選びました。

ついに部署をまたいで仕事をもっていくことをやめました。

通路ですれ違っても、わたしは敢えて目をそらし、会釈も程々に立ち去るようにしました。

それを彼女がどう思っているかはわかりません。

そうしているうちに、彼女が退社するという知らせが届いたからです。

その日が訪れることは、彼女入社した日から覚悟していました。だから悲しいとは感じませんでした。

しろ、この苦しみから解放される安堵感のほうが強かったかもしれません。

会えなくなれば、いつかは忘れることができるだろう。

それは、彼女に思いを伝えて拒絶されてしまうかもしれない恐怖よりもずっとましなことのように思えました。

ひとしきり泣いたあとは、あとは忘れるのを待つだけの日々を過ごせばよいのです。

会えなくなることの辛さを思い出しては泣いて、忘れるまで我慢するだけで良いはずだったのです。

しかし、そんな生活を3ヶ月ほど過ごしていた頃です。何の前触れもなく思いもよらない知らせが届きました。

照れたようなバツが悪いような様子で話があると近づいてきのたのは、同じ会社役員でもある年下の従兄弟でした。

結婚が決まった。ところが相手わたしのよく知る人間なのだといいます

それだけで、全てを察するには十分な情報でした。

彼女退職した後、密かに思いを寄せていた彼は思い切って思いの丈を打ち明けたらしいのです。

大げさな驚きとともにまるで我が事のように喜びながらお祝いの言葉自然と口にする自分を、頭蓋骨の中にいる小さな別の自分が眺めているような、現実自分の間にある分厚い空白を感じていました。

もう一度彼女に会えるかもしれないことに喜びはなく、他人に取られてしまったことにも、彼女幸せになっていくことに自分関係していないことも、特別に何かを感じることはありませんでした。

しかし、心の底にいいようのない不安が確かに蠢いていることがわかりました。

だってわたしは、もう二度と彼女を忘れることができなくなってしまったのですから

彼女妊娠をして、子供が生まれて、子供たちとどのように過ごしていくのかを、聞きたくなくても耳に入ってくることでしょう。

いい話ばかりではなく、うまくいかない話だって聞こえてくるかもしれません。

それに、もしかしたら彼女が体を壊し、さらには命を落としただなんて知らせすら聞こえてくるかもしれないのです。

そう思うだけで、胸は強く締め付けられたかのように苦しくなりました。

あのまま彼女と二度と会うことがなければこんな苦しい思いをしなくて済んだはずだったのに。

これからわたしが辿る人生は、重い砂の中を進むことも戻ることも出来ずにただひたすら歩き続け無くてはならない蟻地獄のような人生に違いありません。

逃げることも触れることも許されずに、流れ落ちていく砂の中心で、彼女の薄い朱色をした唇だけが淡く微笑んでいるのです。

2017-09-08

パンは作り置きで冷めてから食べる風潮

パンって、焼きたてかそうでないかで、別の食べ物くらいに味・クオリティがかわるのに、

作り置きで食べるのがどちらかというと標準になっている世間の風潮が嫌いだ。

焼きたてパンっていっても、トーストとかそういうことじゃなくて、普通菓子パンや惣菜パン

あいうのも、注文毎に焼いてもらって即食べたい。

たまにそういうタイミングで買えることがあるけれども、あれ、もう別物でしょう?食べ物として。

今日の昼はパン屋にいこう。

焼きたてのタイミングに会うとよいのだけど。

ツナの惣菜パンと、塩パンを買おうと思う。

ツナのやつは、焼きたてだとグンバツうまいです、そこ。

パンは、焼きたてじゃなくても普通に美味しいパンだけど、もちろん、焼きたてなら最高です。

カレーパンとかももちろん好きですが、あれは、焼きたて(揚げたて?)こそ絶対正義ですよね。

菓子パンの類も、冷めてるのが当たり前と思っていると、焼きたて食べるとうまくてびびりますよ。

そういうことです。

2017-09-04

[] #35-3「非人道的な寛容」

「ミミセン、あえて頭の悪い表現で言ってやる。お前は、自分悪者になるのが嫌なんだ」

「そんなことは……いや、そうかもしれない

ミミセンはしゃらくさい子だが、こういう所は妙に素直だ。

今回はそれを利用させてもらうことにした。

「それがダメだとは言わない。人間は大なり小なり、醜い部分を心の中に隠し持っている。なぜ隠して生きていこうとするか分かるか?」

「えーと……社会に順応するため」

また随分としゃらくさい言い方をするなあ。

「まあ、そうだ。だが自分の心が醜いからと目をそむけて、良い人間でいようとしても精神が磨耗するだけだ」

「その実感はあるけど、だったらどうするの。あの人みたいに怒鳴り散らせばいいの?」

「そうじゃない。だがな、ミミセン。心の中だけでなら、お前を咎める者はお前以外に誰もいないんだ。お前はもっと自分の中にある邪悪さと向き合うべきだ」

俺がミミセンに説けるような、具体的な答えは持ち合わせていない。

だが、良い人間でいようとすることは決して万能ではない、と説明するくらいは出来る。

「そうか……そうだったんだ。綺麗なところも、醜いところも含めて僕なんだ。僕の心は僕のものだ! ありがとう、マスダの兄ちゃん!」

本当にミミセンは賢いやつだな。

俺の意図するところさえ超えて、勝手にいい感じの解釈をしてくれる。


それから数日後、ミミセンはまるで憑き物が落ちたかのように穏やかな表情をしていた。

「どうしたミミセン。随分と調子がよさそうじゃないか騒音問題解決したのか?」

「まあ、解決ってほどではないけどね。今でも耳栓必要だし。でも前みたいに心を乱されることはなくなったよ」

「聞きたいものだな」

ちょっとした心境の変化。認識の変化さ」

「それを具体的に聞きたいんだが」

「この前、言ってただろ。『心の中だけでなら、お前を咎める者はお前以外に誰もいないんだ』って。説明してしまったら意味がなくなる」

「確かに言ったが、俺がお前を咎めないなら問題はないだろ?」

根負けしたのか、バツが悪そうにミミセンは呟いた。

「……赤ん坊は人じゃない」

「……はあん?」

理解が追いつかず、素っ頓狂な反応をしてしまう。

「だから赤ん坊を人だと思わないようにしたんだ。同じ人間だと思って、対話理解してもらうことが可能だとどこかでアテにしているから、自分ではどうにもならないことにまで嫌悪感が増す」

また随分と開き直ったな。

俺のアドバイス関係しているとはいえ、正直ちょっとヒいた。

「じゃあ、赤ん坊の泣き声に怒り狂う人の罵声は?」

「あれだって同じ人間じゃない。感情的で、理屈が通じない。赤ん坊と一緒さ」

なるほど、そうきたか

一応、話の筋は通っている。

「難しく考える必要はなかったんだ。何が好きで、何が嫌いで、何が良くて、何が悪いと思うかが重要なんじゃない。ただ“そういうもの”として受け流す。それが本当の寛容さだって気づいたんだ」

こうしてミミセンの嫌いな雑音ランキングは大きく変動した。

それは赤ん坊を泣き止ませることでもない。

赤ん坊の泣き声に怒り狂う者に、寛容さを説くことでもない。

根本的な解決をしたというわけでもない。

ただただ受け流すことだった。

ミミセンは、それを人を人とは思わないことで達成したのだ。

勿論それは褒められるような考え方ではないが、その実ミミセンは誰も脅かさず、極めて平穏対処したのである

「マスダの兄ちゃん、僕は悪い子だよね……」

「ああ、そうだな悪い子だ。だが、悪いことはしていない」

(おわり)

2017-08-28

流石にバツ2を越えるとヤベーやつしな残ってなかった

2017-08-14

[]魔女と百騎兵Revival ノーマルトゥルーEND

バッドという名の真ENDはめんどくさそうなのでここで終わる

総合★4

ストーリー★5

キャラ★5

ゲーム性★2

総合

キャラストーリーイラストはすごくよかったけど、肝心のゲーム性部分に難があったのでトータル4とした

ストーリーキャラ

ちょっとしか出番ないのに立ち絵があったりしてぜいたくだった

さすがに口パクまではなかったけど

みんなキャラたっててストーリーもよかった

ディスガイア彷彿とさせる感じでものすごく好みだった

ゲーム性

せいけんでんせつみたいなアクションゲーと、たまにかけあいを読むノベルパート?が入る

ノベルパート

AUTOモードがなくてぽちぽチしないといけないのがめんどくさすぎ

ちょっと間違えてバツ押してSKIPしちゃったりして落胆したり

メッセージも飛ばせるところとそうじゃないところがあったり

イベントまるごと飛ばせたり飛ばせなかったり

アクションゲーパート

ひゃっきへいをうごかしてばっさばっさと進む基本的な部分はい

でもそれ以外が大味すぎる

ダッシュするプレイヤーと同速度でしつこくおいすがってくる敵がいてうざすぎるし

一回あたったら無敵時間がないからどんどんボコられてすぐ死にそうになるし

敵が色違いの数パターンしかない

謎解きがヒント少なすぎ・大味すぎてストレスしかなってない

スタミナシステムダンジョン探索時間が限られてる割にめちゃくちゃダンジョンが広くて踏破率とかいうのでマッピング塗り絵をしなくちゃなんない

角笛がうるさい

民家やお店を制圧してお宝をいただくシステム意味ほとんどない

武器や防具、店でまともなもん売ってないかお金の使い道がまったくない

武器の強化も不要な割りに強化アイテムが序盤からたくさん手に入ってうざい(しかアイテム説明が「貴重だからこれを売るなんてとんでもない!」ってのになってる。そんなことないのに。

HP全快アイテム、スタミナ全快アイテムの所持個数が決まってるからたくさん持って長時間探索もできない

いちいち拠点に戻らないといけない

いちいち拠点ダンジョンを行き来しないといけないのに、ロード時間めっちゃ長い

広いダンジョンだと1分以上にも感じることがある

PS4リメイク出すならこれくらいなんとかしてほしかった

あとPS4めっちゃうなってうるさい

フォールアウトとかホライゾンみたいな超絶グラフィック演算処理に負荷がかかるってんならわかるけどどうみてもそんな負荷かかるゲーム内容じゃない

ひゃっきへいのボイスがうるさい

ダンジョンが森の場合に、見下ろし視点なのはいいけど木の影でめちゃくちゃみづらい

ミニマップがあるのはいいけど、通行できるところとできないところがわかんないから、マップだと通れそうなのに実際はとおれないってのが多くてイライラさせられる

3Dキャラクターモデリングが百騎兵かわいいけどそれ以外の人キャラいまいち

まあズームしてみるもんじゃいからってことなんだろうけど

エンディング

魔女ゲーらしく(?)ノーマルトゥルー定義が逆になってる印象

なにがノーマルトゥルーかって全然意味不明

感想

エロゲーっぽいな、と思った

アリスあたりが出しそうな感じ

ランスクエストからこんな感じの3Dダンジョン歩くのだったし

バッドENDは・・・うーんやっぱここまできたか自力でみたいか・・・

でも攻撃力2500の武器とか集めるのすげーめんどそうなんだよなあ・・・

一応ちょっと調べてみてめんどそうだったら動画ですませるか

フリプにしては十分楽しめた

25~30時間くらいかな?

こんくらいがちょうどいいな

ペルソナ5の100時間超えはさすがに長すぎた・・・

2017-08-13

[] #33-1「結婚はゴールじゃない!?

今日、俺たち家族結婚式に出席していた。

新郎新婦は俺の知らない人だったので、兄貴に聞いてみる。

「なあ兄貴、誰が結婚するんだ?」

「いや、俺もよく知らない」

となると、母さんか父さんの知り合いか

「ねえねえ、誰が結婚するの」

ノムさんだと聞いたが、よくは知らないなあ」

「私も知らない」

どういうことだ。

家族誰も知らないってことがあるのか。

「じゃあ、一体どういう経緯で俺たちは招待されたんだ」

「あの子から話がきたの」

母さんの視線を追うと、そこには兄貴がいた。

おかしいな、さっき俺が聞いたときは「知らない」って言っていたのに。

気になって兄貴の方を凝視していると、ふと目が合った。

兄貴はなんだかバツが悪そうで、最初から目があっていなかったかのようにそっぽを向いた。

疑惑確信へと変わり、俺は兄貴のもとへ向かう。


兄貴に改めて問いただすと、観念したのか渋々説明し始めた。

結婚披露宴ってな、すごく金がかかるんだぜ。そんなことしなくても結婚は出来るにも関わらずだ」

「その話が、俺の疑問とどう関係あるの?」

「まあ聞け。で、なんで結婚式なんてするかっていう理由についてだ」

「うーん……『私たち結婚しまーす』っていうのを知り合いの人たちに見てもらうため、とか?」

「まあ一口には言えないが、有り体にいえば見栄を張るためのものってところだろうな。そして見栄を張るのには金がいるってことさ」

そこまでして見栄って張りたいものなのか。

……けど、依然話は見えてこない。

「その見栄のために俺たちまで招待されたってこと?」

「そういうことになるな」

無関係相手にまで見栄を張る必要ってあるの?」

「違う違う。俺たちは、あくま当事者が見栄を張るためのエキ……おっと」

兄貴は突然覆いかぶさるように肩を組んできた。

「弟よ。お前たしか先週、最新ゲーム機を買ってもらったよな」

突拍子もなく、全く関係のないことを囁いてくる。

いつも通りの仏頂面なのに、声だけは不自然に優しいトーンでキモい

「となるとゲームソフト必要だ。やりたいのがたくさんあることだろう。今は多くなくても、これからドンドン増えてくる。時は待ってくれない。お前の小遣いだけで賄うのは大変だ」

兄貴はそう言いながら、おもむろに財布を取り出す。

「ましてや近年は娯楽も多様化している。ゲームだけでは子供の飽くなき欲求は満たされないだろう?」

財布から抜き出した一枚の紙。

俺にとってあまり馴染みのないデザインの紙だ。

そのデザインに俺の目は釘付けだ。

「この世には金で買えない物も勿論ある。だが金で買えるものの方が圧倒的に多いのも事実だ」

兄貴はそう言いながら、その紙を俺の胸ポケットに押しこんだ。

「余剰な金ってのは必要ものじゃないかもしれない。だが便利なものではある。そして便利なもの依存するのは人間本質だ」

まり、これ以上は詮索するなって言いたいようだ。

俺は喜んで騙されることにした。

無言で、小さく頷いて見せる。

釣りはいらない。たまには兄の貫禄を弟に見せつけてやらないとな」

「オッケー! 兄貴は見栄を張ったってことだね。俺はそう解釈することにするよ」

「お前のような賢い弟をもって誇り高い」

兄貴の表情は変わらないが、その声の調子からホッとしているのが分かった。

「それにしても太っ腹だね。兄貴は財布の紐が固い人だと思ってたけど」

「なあに、安いもんだ」

(#33-2へ続く)

2017-08-09

https://anond.hatelabo.jp/20170807223104

ベクトル的には「童貞」ってのは「バツ2」てのと同じなんだよ

35歳バツ2っていわれたら、なんかちょっと問題があるんだろうなって思うだろ?

そういうことだと思うよ

2017-08-06

自分無能からって子供の有能さを使ってマウントとる親ってなんなんだ

からってその子供がそれほど有能ってわけでもなく

あと子供がいないからわからないんでしょとかいう女

一定年齢で結婚しないのは(できないのは)問題あるとかマウントとる女

↑でもそういうやつに限って離婚とかバツがある

生理理由イライラしてるとか楯にとる女

子供いるから忙しいとかで子供を楯にとる女

いっきらいだ

[] #32-4「数奇なる英雄 リダイア」

俺たちからすれば無理やり辻褄合わせをしただけの内容だったのだが、これが意外にも教師からは高評価だった。

ヤケクソ気味な発表スタイルが真に迫っているように見えたのだろうか。

メンバーの一人であるタイナイの分析によると、他のグループネット簡単に手に入る文献からコピーペーストしたみたいな成果物だったので、俺たちの発表が新鮮に映ったのではと言っていた。

カジマはというと、各文献の記述をどれも否定しない、その姿勢が何より評価につながったんだと前向きな解釈だ。

何はともあれ俺たちは成し遂げたのだ。

しかし、課題のためとはいえテキトーなことをでっちあげた後ろめたさもグループ内にはあった。

俺も多少はあったものの、それも数日経つと薄れていく程度のもので、他のメンバーも同じだった。

ウサクを除いては。

「あの時は課題をこなすことで必死だったが、我々は大罪を犯してしまったのではないか? もし、我らの説が正史のように扱われてしまったらと思うと……早起きしてしまう」

会うたびに毎回こんな話をしてきて面倒くさかったので、俺はとある人物を紹介することにした。


「マスダ、ボクを便利なペテン師か何かだと勘違いしてない?」

ウサクのもとに呼び出した人物は名をガイドという。

最近この町に滞在している、自称未来人だ。

正直なところ俺は未だにこいつの言うことをマトモに信じる気はないのだが、それっぽいことを見せたり言ったりはできるので、これでウサクに程よく納得してもらおうと思ったのだ。

「まあ、いいや。リダイアに関する記録だけど、マスダたちの説を後押しするような記録は未来にも存在しないね

それは俺たちの発表内容がデタラメであることを示していたが、同時に未来には俺たちの成果物が禍根と共に残っていないことも示していた。

ウサクが信じるかどうかは分からないが、とりあえず気休めにはなるだろう。

「そうか……では、どのような記録が残っているんだ?」

「そうだなあ、例えば銀河大戦においてスパイとして、リダイアという名前宇宙人活動していた記録があるね」

どうしてそんなことを言うんだ。

俺はバツが悪くて、自分の顔が引きつるのを感じた。

それを周りに見られないよう、おもむろに自分の口元を左手で覆う。

「ぎ、銀河大戦? そんなの知らないぞ」

「そりゃそうさ。君たちのいる時代から、数百年後の出来事からね」

ウサクは理解が及ばず、半ば放心状態になっていた。

俺はその横からガイドに目配せをした。

ガイドはそれに気づくと、慌てて取り繕い始めた。

「ええと、ウサク? 歴史ってのはね、あくま歴史なんだ。ボクはそう思うよ」

訳の分からない説明に俺は思わずため息が出そうになるが、堪えてフォローした。

「ウサク、お前はちょっと難しく考えすぎなんだよ。リダイアがどんな人物であるか、何を為したかなんて、俺たちにはさして重要事柄じゃないんだ。真偽がどうあれ、な」

「もういい……これは我が課題だと解釈しよう」

後にウサクは、リダイアに関する資料独自に纏め上げ、一部界隈で脚光を浴びることになる。

まあ、それはまた別のお話

ガイド、ウサクが書いた文献、記録は未来に残っているのか?」

「知らない」

こいつに話を聞いたのは失敗だったな。

(おわり)
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