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はてなキーワード: 王国とは

2018-12-16

映画二本みてきたので

M1グランプリ審査員コメント風に感想を書く。

くるみ割り人形秘密王国』   87点

「いやーとにかく美術が素晴らしかったですね。

前半のフリの部分がすこしくどくて盛り上がりにかけてるかなーというのがあって心配していましたが、

中盤のどんでん返しから

終盤の大立ち回りで見事に盛り返したのはさすがでした。

題材自体がすこしスケールが小さく、

ドラマの面でインパクトにかける部分もあって、もうひとつ何かがあったらなという気持ちもあったので、

ちょっとこういう点数をつけさてもらいました。」

ボヘミアン・ラプソディ』 98点

「いやー、ほんとうに感動させていただきました。

人の一生のありさまを短い時間の中で凝縮してみせる、

これぞ映画という感じの作品ですね。

映画館に足を運んだ人がこういう作品こそ映画館で見る価値があったと感じられる作品ではないでしょうか。

圧巻のライブシーンでしたね。

これだけのものを見せつけられたら、

もう何も細かいことを言うつもりはありません。」

現場からは以上です。

2018-12-11

anond:20181211212422

大人になって、遅れてやって来た反抗期ってかんじ?

 

歌詞和訳】Minority / Green Day - マイノリティ / グリーンデイ http://omisoaji.com/Green+Day+-%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A4-/%E3%80%90%E6%AD%8C%E8%A9%9E%E5%92%8C%E8%A8%B3%E3%80%91Minority+/+Green+Day+-+%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3+/+%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A4.html

I pledge allegiance to the underworld

光の届かないアンダーワールド、僕はそこに忠誠を誓う

One nation under dog

負け犬たちの王国

There of which I stand alone

僕はそこにたったひとりで立ち尽くしている

A face in the crowd

ごみの中に紛れてみても

Unsung, against the mold

褒められることはない、僕は言われたとおりにできないか

Without a doubt

でも心配はないよ

Singled out

ただ選べばいいんだ

The only way I know

自分だけの道を

2018-12-07

[]

今回は雑感

同じようで同じではない

マンガクロスなどで読める『瞳ちゃんは人見知り』と、やらわかスピリッツなどで読める『シャーク彼女領域』ってのが表面上は似ている漫画なんだよね。

いわゆるヒロイン観察型マンガで、どちらのヒロイン威圧的風貌のせいで周りから距離を置かれていて、学校では浮いている存在。それを語り手である男の子を通じて「第一印象はアレだけど、意外と魅力的な子だよ」ってのを描くわけ。

そんな感じでコンプセトや舞台設定は同じなわけだけれども、それぞれキャラの描き方(魅せ方)って点では全然違う漫画

『瞳ちゃんは人見知り』は、まあタイトル通り瞳というキャラがメイン。

高身長で、怖い目つき、タイトル通り人見知り気味の転校生

とはいえ人見知り気味ではあれど口下手ってわけでもなく、授業態はいたってマジメ。

第一印象相手を萎縮こそさせるものの、転校先の慣れない環境下でも上手くやっていきたいという彼女の健気さに周りがほだされていく感じ。

まあ全体的にオーソドックスヒロイン観察型漫画だと思う。

そして、『シャーク彼女領域』のヒロインである鮫島も、高身長かつ怖い目つきで周りを遠ざけている。

ただ、こちらは人格もほぼ見た目どおりで、口調は荒く、制服は皆と違うデザインのものを着て、学校では授業中含めて堂々と居眠りをしてばっかりという不良。

ヒロイン観察役の男の子が「怖いとかじゃなくあいつ(鮫島)とは合わない」と言っている場面があるけれども、個人的には本作の象徴的なセリフだと思う。

彼女が周りから避けられているのは見た目が威圧的だとか以上に、そもそもレイヤーからして違うせいだと説明しているわけ。

けれども、タイトルにもなっている鮫島の“領域”を知ることで、彼女なりの価値観があり、魅力というものがあるってことを見出していく感じ。

表面上は似たような型でも、色々と魅せ方はあるんだなあと改めて認識した。

比較したら損するのに、比較せざるを得ない

私としては作品って比較してナンボだと思うんだよね。個人好き嫌いがあるとはいえ、それにしたって各々の中で“基準”はあるわけで。絶対的評価ってのもそりゃあるだろうけれども、個人価値観が出やすい話において相対的評価ってのは基本だと思う。その評価スタイルだとヘイトを貯めやすい人がいて、その人たちと衝突するのが面倒だから、各々の物差しとなった作品を明言しないだけで。

「何が嫌いかより 何が好きかで 自分を語れよ」みたいな漫画セリフがあるけれども、何が好きかで語ることが何が嫌いかで語ることより良いなんてことは絶対にないと思う。どちらの評価スタイルも同様に価値がある。

というか、あのセリフ元ネタとなった漫画ってワンピース劣化酷評され、すぐ打ち切りになった(いずれにしろ評価されなかった)作品であることは踏まえておくべきだし。

そんなわけで、私は打ち切り作品の名台詞を気にせず比較していくわけだけれども、「比較されなければもう少し好意的評価ができたかも」って作品があること自体否定できないんだよね。

例えば最近だと、ガンガンオンラインとかで読める『我が驍勇にふるえよ天地 ―アレクシス帝国興隆記―』と、『織田信長という謎の職業魔法剣士よりチートだったので、王国を作ることにしました』という戦記モノ。

アレクシス帝国興隆記』は割と骨太な戦記モノで、山賊すらそれなりに戦略を考えて立ち回っているところとか、ちょっと感心した。

そして『織田信長という謎の職業』は、まあタイトルの時点で“どういうタイプ作品か”ってのは分かりきってはいるんだけど、同じサイトで同時期に公開されている戦記モノだからどうしても比較ちゃうファンタジー世界職業が「織田信長」って時点で馬鹿げているから、細かいこと突っ込むもんじゃないのは分かってはいるんだけれども。

主人公がその職業を初めて活用するのが『“単騎で戦うとすごく強くなる能力”を使ってピンチを脱する』というものから「他にもっとあるだろ!」と思わざるを得なくて。その後も史実からつまんできただけのことをやって、それで万事上手くいったって展開は陳腐すぎる。織田信長って要素自体、これまでの創作で長年こすり倒されてきたわけで、そのご時世にこれってのはキツい。

けれども私が『アレクシス帝国興隆記』を読まず、『織田信長という謎の職業』だけ読んでいたらスナックを食べる感覚で楽しんでたと思うんだよね。「『アレクシス帝国興隆記』はマジメに戦記モノ書いているのに、こっちは織田信長物語翻案したものファンタジーで塗りつぶしただけじゃないか」って思ってしまったが故の悲劇比較しなければ楽しめるものさえ比較してしまうのは困りものだなあ。

……といった具合に、まとまりのないまま今回の感想は終わり。

最近ツイッターとかで感想書いているので今後もたまにしか書かないと思う。

2018-12-01

[]くるみ割り人形秘密王国(つづき)

anond:20181201181251

の続き。

変態による変態のための変態映画(後編)

てなわけでー。テーマ性とか物語性とか、そういういつも以上に堅い話はノルマクリアしたので、こっからは書きたいこと書きますよー。

ぶっちゃけて言えば、前述した脚本とかね、監督脚本家に丸投げしてたんじゃねーかと思います。正直言って観客である自分はある種のアリバイ作りを感じました。「批評家に突っ込まれるような部分はちゃんと作っておきましたよ、これで文句ないでしょ」みたいな。

自分も前編で喪失回復とか継承とかそれっぽい感想書いたんでノルマクリアー。そういう意味共感しますよっと。

じゃあだとして、この作品監督は何をしたかったのよ? なにがドライブエンジンなのよ? といえば、それは変態フェチ)っすわ。

もう圧倒的な、服飾と、小道具と、美術に対するフェチ

際限のないクオリティ要求と、完全性に対する病的なこだわり。

フェティッシュ意味で、変態による変態映画

本年いろんな映画がありました。素晴らしい傑作映画、佳作映画、名作、快作、問題作。そしてうんこ漏らすほどの駄作。でも年末になってこれほど「やばい映画が来るとは思わなかった。

薄々そういう部分あるかな? と思っていったわけですが、度肝抜かれますよまじで。そういう趣味のない人には全く刺さらないと思うけど。興味ある人にとっては、鼻血ブーです。

そもそも舞台背景(現実世界側)はヴィクトリア朝ロンドンなわけです。おそらく爵位持ちのストームボール家がタウンハウスでのクリスマスの飾り付け準備ーからのー、名付け親ドロッセルマイヤー(眼帯をした黒人イケメンすぎるおじさま)邸宅に移動。

バラからブルーグレイに沈みゆちょっと煙っぽいロンドンの夕暮れを移動する馬車。街を行き交うあらゆる階層の人々! 

ドロッセルマイヤー家では係累おおよそ数百人を招いたクリスマスの催しが今まさに開かれようとしていますヴィクトリア朝舞踏会です!

スターウォーズクローン兵を見てがっかりした人いませんか? 自分がっかりしました。そりゃね、数万人が現れての合戦シーンは迫力あるって言われればそうかもしれないですけれど、でもCGでそれやるって、コピペじゃないですか。ウルトロンときもそうですけれど、大軍勢、大群衆は3Dモデル使い回して同じ姿の軍勢がうわーって押し寄せるわけでしょ。すごいけど、要するにそれってのっぺりした画面でもある。

でもこの舞踏会コピペがないんですよ。全員色とりどりの、贅を凝らしたドレスやらタキシードやらなわけです。どんだけスタイリスト動員して、服飾に予算投入してんだよ、鼻血出すぞこら。

主人公クララがね、おしゃれが苦手だっていうこの娘が、おねいちゃん(素が出てきた)に髪の毛とかしてもらって、すみれ色のオーガンジードレスで現れるわけですよ。オーガンジー。髪飾りは多分朱子織り。

分かる人には「オーガンジーの透け感のあるシュークリーム袖」という説明だけで、その可憐さが伝わることでしょう。

クリスマスパーティープレゼント交換会で館の奥深くに迷い込んでいくクララがたどるその通路ろうそくキャンドルゆらゆらと照らされる邸宅の暗がりの美しさ、赤い壁紙には黒いフクロウテキスタイルがやがて黒いネズミのそれに変わっていく。

現実世界物語内人であるフクロウドロッセルマイヤーおじさまのペットから幻想世界物語内人であるネズミねずみマウスリンクス)へと引き継がれていくその暗示を、美術レベルでやってのけるその凄まじさ。

暗い木の洞を抜けて館の暗がりから抜け出たその先は、幻想世界の「クリスマスの森」。雪で白くデコレートされた、しかし緑が目に染みる清冽な森のなかを、泥棒ネズミを追いかけるクララすみれ色のドレスネズミダイブしてぱっと舞い散るザラメのような雪の結晶幻想的な美しさ。

そこで出会う「くるみ割り人形衛兵」の大尉

めっちゃイケメン黒人青年。赤い軍服に金のモール飾り。腰にはサーベル騎兵兜。すべてが完全にフェティッシュ。完敗。映画鑑賞中の感情をあえて言語化すると「ぎょぇわぁ!?」って感じです。

この映画の服飾はジェニー・ビーバンっていうおばちゃんがやってるのだけど、明らかに変態。っていうかおばちゃんマッドマックス 怒りのデス・ロード』でモヒカン衣装を量産してたじゃん? そんな二面性を持っていたのか。流石に度肝を抜かれたわ。おばちゃん最高や。

もしくは美術ガイ・ヘンドリックスディアス犯人なのか? 『アレクサンドリア』もかなりキてたもんな。

幻想世界にいっちゃってからは、その病的な美術追求がとどまるところをしらない。捻くれて枯れ果てた真っ暗な「遊びの国」の森には、鮮血のように赤い毒キノコが咲き乱れているとか、廃墟化した遊園地回転木馬グランギニョール道化ハーレクインの禍々しい美しさ。

巨大な城! 瀑布に差し出される水車と歯車! 真鍮の道管の迷路地下通路に、濡れてベッタリとした湿気。輝かしい水晶天井に照らされる螺旋階段

回想シーンで母に慰められる少女クララが着ている生成りエプロンドレスの白い生地には、藍色スズラン刺繍が散らされていて、これってもう完全にカネコイサオが『ワンダフルワールド』で夢見た世界なわけですよ。っていうか、全体的にカネコイサオでしょ。

10年代最後半にはいっていまさらそんな角度から奇襲受けるとは思わないじゃないですか? いくらヴィクトリア朝だとはいって、『ワンダフルワールド』のフェチズムが立ち現れるとは、キン肉マンフェニックスのあふれる知性でも予測出来ないわけですよ。

色彩設計がほんとうにほんとうに美しい。ローズガーデンのヴァイオレットベース茶色ラインとか、オリーブグリーンに熟れたオレンジ差し色とか。ため息が出るとかじゃなくて、鼻血が出るタイプの美しさ。

少女趣味オーバードーズフェチになってしまった病的な完全主義美術背景の惑乱

もうね、福井晴敏宇宙世紀が殺されるとか言ってる場合じゃないです。ディズニーカネコイサオが殺される。なお、もらい弾で少女革命幾原邦彦死ぬ

なぜなら遊びの国へ金の鍵を取り戻すため軍を率いて旅立つ王女クララがまとうのは、黒の軍服(金モール)に赤のロングスカートから。このロングスカート、品が悪くなりそうなところなのに布の質感と裾の縫い取り刺繍だけで男装めいた凛々しさをだしてるのだ。やばい。やばみ。

そのロングスカートから革のブーツでキックするクララ(なお、このキックが主兵装)。

この映画興行的には失敗だと本国では判断されているのですが、当たり前ですよ。だって制作費100億超えですもん。『ボヘミアン・ラプソディ』の二倍以上でしょう。見た感じ、そのほとんどを美術と背景に突っ込んでいるようにみえる。出演者の演技も悪くないけれど、目立った名前キーラ・ナイトレイくらいで他はあまり大きなギャラは発生していないのじゃないかな。

(このキーラ・ナイトレイ演じるシュガープラム金平糖の精)は、かなり演技が良かった。ちょっと頭の弱いアーパーふわふわした妖精キャラキーラ・ナイトレイがやっているのだけど、キーラ・ナイトレイだと気づかなかったですよ。この味は往年に美人だった頃のシンディ・ローパーが醸し出していたあれじゃなかろうか?)

とにかく、画面のどこを見ても、美術的な意味で隙がない。コピペで穴を埋めておけとか、それっぽい小道具をおいてごまかしておけとか、撮影時に陰影をつかってしょぼいのを隠せとか、そういう気配がひとつもない。

監督もしくは美術の美意識が、一部の隙もなく、「この世界観でこのカメラアングルで、この角度を撮ったときには、ここにはこれがないとだめでしょうお前らなんでそれわからねえの!?」と言わんばかりの画面が、延々と、延々と続く。

それはたとえばパーティーシーンでテーブルの上のグラスがこちらのゴブレットは真鍮に銀メッキだけど、あちらのゴブレットは磨いた銅に幻獣鋳造とか、そういうレベル気合が入ってるにも関わらずそのゴブレットは2つ合わせても画面の面積の1%以下で5秒も写ってないとか、病気しか言いようがない。

変態が怖い意味やばい映画なのだった。冒頭に言った+50点はまさにこの変態性に対する評価なのです。もうちょっと金が出したいのもこの部分であり、実を言えばこの鼻血は、パンフを購入してもDVDを購入しても払拭できる気がしません(画面小さくなると美術の細部がわかりづらくなるので)。究極的にはエルミタージュ美術館にでもいかないと、この興奮(というか発作)は解消されないとおもいます

そんなあたりが『くるみ割り人形秘密王国』の感想でした。この映画感想後編がわかった方には強烈におすすめです。それ以外の人にはそこそこ映画だったと思います

追記

この映画のもうひとつの特徴である「量産化ピエール瀧軍団vsドルイド文明の巨大人兵器」という側面には触れませんでした。この部分に対する評価は他の方に譲ります

[]くるみ割り人形秘密王国

くるみ割り人形秘密王国』を見てきたので感想。いつものごとくネタバレ気にしてないのでネタバレ嫌な人は回避推奨。あらすじ解説とかもやる気ないので見た人向けであります

総評

すごいぞなんと150点。点数の基準は「上映時間映画料金を払ったコストに対して満足であるなら100点」。なんで、なんかもっとお金出したい感じはあるんだけど、この映画場合グッズとかサントラとかそっち方向にはいかない、いけない、やばい

この映画公共向けにレビューするとジャスト95点くらいなのははっきりしていて(いや辛く採点すれば80くらいか?)残りの+50くらいは何かといえば完全に性癖の話なのですよ。いつもそうだけど、今回はそれにもまして(主に後半)全く当てにならないレビューであることを告白しなければならないです。何がやばい特殊性癖なのかについて最初に語ると話が混乱するので、後ほど詳細を述べます

遺産継承の話(前編)

物語ストームボール一家クリスマスの準備をしているところからまります。でも主人公でありミドルティーンの次女であるクララ(演マッケンジー・フォイ)は浮かない顔。他の一家もなんだかギクシャクしている。それも無理のない話で、どうやらストームボール一家母親は、このクリスマスの直前に死んでしまったようなのですね。

家族を失った喪失の中でもストームボール一家伝統であるところのクリスマスをしようとしている。ヴィクトリア朝の話だから親族の大規模なパーティーに出ようとかあるのだけれど、母親を失った悲しみからそれらを拒否して引きこもりたい主人公クララと、このような状況だからこそ普段通りに日常に過ごさなきゃならないと考える父親の間には、感情的な亀裂があるというところから物語は始まるわけです。

そういう意味で言えば、これは大事家族を失った喪失から回復する話です。同じテーマを扱った今年の映画でいえば『若おかみは小学生!』なんかがあります普遍的ものなので他にもいくつもあるでしょう。

そういう普遍的テーマだったんで、料理作法にも定番セオリー)みたいなものはあるわけですが、まずそのセオリーのものはきちんとこなしていた。そういう意味脚本及第点

また、同じテーマをこなしながらも独自性のある切り口も感じられました。この項目はその独自性についての感想です。

この種の「喪失再生」の作品において、「去ってしまった人から過去において贈られた自分に対する愛情を再認識する」というエピソードは非常に重要セオリーポイントになります

それは例えば前述の『若おかみは小学生!』においても「私たちは娘であるあなたを愛していたよ」「その愛は永遠だよ」というようなメッセージ存在していて、それが主人公に受け取られることで回復の契機になりました。

いってしまえばこの「親から愛情」ってのは遺産なわけですよね。だからこのテーマ遺産継承に関するテーマだと考えることもできます

でもこのテーマには隠された問題点もあって、それは「親子間の関係遺産を残すもの/受け取るもの、というような一方通行の、上位者秘密下位者が気づくだけという、そういう物語として描いていいの?」というものです。この問題告発って自分は今まで意識したことがなくて、『くるみ割り人形秘密王国』で始めて気が付きました。

例えば先程から比較している『若おかみは小学生!』においてこの問題提起はないんですね。それはなぜかといえば、『若おかみは小学生!』の主人公おっこはタイトル通り小学生で、これから自分世界確立していく存在からです。重要なのは遺産が(つまりは死んだ両親から愛情が)「あった」事であって、それにさえ気づけばおっこのここから先のミッション回復だけなわけです。

しかし『くるみ割り人形秘密王国』の主人公クララはミドルティーンであり、もうすでに自分なりの自意識世界観も作り上げつつある存在です。

次女のクララには、上には憧れつつも素直に従うことができない長女がいて、下には一緒に遊んで面倒を見てやる長男小学生低学年くらい?)がいます。弟の面倒を見ながらも、女性的な完成度と貫禄では長女に勝てない次女。おしゃれは苦手でちょっと理系工学系)な変わり者な主人公

彼女はそういう意味で「母親を失って狂乱するほど悲しむ幼子」ではない。悲しいし落ち込んでいるし、日常を取り繕おうとする父親に反発をするけれど、だからといってそれを破壊しようというほどのパニックにはならない。自分自身の力でこの悲しみを乗り越えようとしている、まだ若いけど自立を目指す女性なわけです。

そんな彼女は、通り一遍意味では「死んだ母親から愛情があった」ことはわかっています世間一般でそういう慰めの言葉はよく聞くし、自分が母に愛されていなかったという疑いはない。

でも、じゃあ、その「愛情」って具体的にはなんなんだろう? もちろん日常でのさりげないやり取りや、スキンシップや、無言での加護やら、ありとあらゆるものがその候補なわけですが、それらは要するに伝われば伝わるし伝わらないわけです。過去のシーンとしては無数にあるそれを、クララはまだ自分の中で結晶化できていない。そこにクララの戦いはあるわけです。

この物語ではその愛情を暗示するキーワードとして母親の残した「大事ものは全て中にある」という言葉があります

クララは亡き母からプレゼントエッグの中に残されたこ言葉を追いかけて冒険の旅に出るわけですが、この言葉意味は最終的には「私(母)がいなくなった世界においてあなた主人公クララ)が前を向いて生きていくための大事ものはすべてあなたの中に残してきた」です。

大事ものは、様々な教えであり、生きていく知恵でもあり、もちろんつながりや愛情人格のものでもあり、大げさに言うならば「母親家族)と過ごした時間のすべて」なわけです。

そしてこのキーワードが示すのは、それだけにとどまらないんですよね。

この言葉は「nを残してきた」「nが私(母)の愛情である」という指定ではないわけです。だからこそ逆に「何が残されていたと認識するかは、娘であるクララが選んで受け取りなさい」という信頼であるわけです。

愛情遺産なわけですが、それは決して贈る/受け取るという一方的関係ではない。この物語における「気づき」はそういうステージテーマとして描写されている。それはやはり一味変わった、深い踏み込みだったと思います

一方、作中において「遺産」はもうひとつ意味でもあらわれますクララの母は幼いころ「秘密王国」を発見してその民に慕われた女王でもあったのです。わお。ですから遺産女王位。クララは本作のメインの冒険である秘密王国への迷い込みそこで戦うこと」をとおして、この「女王位の継承」という問題へ巻き込まれゆきます

でもこの問題も前述の「母の愛情いかに受け取るか」とワンセット、同じ物語の両面なのです。

クララは「女王が去ってしまって荒廃が始まった秘密の国」で大歓迎を受けると同時に、その危機においては「お前なんかは女王代替品にすぎない」ともいわれてしまます。「女王の位」をうけとった娘クララは、ただ単にそれを受け取った段階では「無力な模造品」にすぎないという弾劾です。

クララの母でもあり前女王でもあるマリーが幼いころ発見して作り上げた秘密王国とそこに住む住民たちは、マリーに生み出されて育てられたという意味では、クララと同じく「マリの子供」でもあるわけです。表面上は老人に見えても年上に見えても異形に見えたとしても、その意味では全てクララ兄弟姉妹に等しい。その彼らが、母マリーがなくなって、道を失い、うろたえ、クララに剣を向けさえする。

その混乱はマリーの残した女王位をただ受け取るという、つまり遺産を残す上位者、受け取る下位者というだけの状態では、収拾されないわけです。

まり、これもまた、「継承というのは一方的な贈与関係ではない」というテーマ接続されているわけです。

作中で、母との回想シーンの中で、クララは母からあなたは姉に憧れているけれど、あなたにはあなた独自世界があって物事あなただけの見方で見ることができる。そこがあなたの魅力なのよ」と励まされます

クララクララなりに世界を見ることができる。それは父母や周辺環境コピーとして自意識確立していくしかない幼子ではなく、ミドルティーンとしてすでに自分世界があるこの物語クララしか描けなかった切り口です。

から無限の贈り物を残されたけれど、その中のどれを受け取るか――母の残した教えや愛情のうちどれを「クララという自分自身のコアとして据えるか」というのは、クララの側の自由であり、その選択によって自らの存在を定めるわけです。

その自由の幅が良かった。

この物語の中で、クララは「秘密王国」での旅と冒険を通して、そういった自分自身の内面出会い、悲しみを癒やすわけですけれど、でも実はこの度ってなくても良かったんですよね。作中でも途中でリタイヤして現実世界に帰る選択肢が示されるシーンが有ることからも分かる通り、それはありなわけです。途中で帰るどころか、実は、出かけなくても良い。

クララはもうすでに自分自身を確立しつつあるミドルティーンで、この作品冒険なんかを経なくても、時間さえかければ悲しみから立ち直っていたと思います父親との間にギクシャクした感情は少し残ったかもしれないけれど、それすらも時間の流れでおそらく解消できた。

そこがとても良かった。

幻想郷への旅が必要不可欠であり、この冒険行がなければクララ破滅していたのだとすれば、クララは神が(母が)操る遺産相続操り人形なわけですが、そうではなくクララは旅をやめる自由がある中でそれを続行し、自分で選んだわけです。

から与えられたすべての教えや愛情の中から、姉と同じように「おしゃれで社交的な自分」ではなく、「機械いじりが好きでとびっきりの発明家である自分」を選んで継承した。同じように「秘密王国歓待されるだけの女王」ではなく「みんなのために調和を取り戻そうと戦う女王」も選んだ。選ぶという行為によって、ただ与えられる下位の存在ではなく、継承というテーマにおいて贈り主である上位存在と対等の関係であることを示したのです。

この辺はもはや登録商標とも言って良い「ディズニープリンセス」というワードの「プリンセス」にたいして、一定の回答を出そうと本作が挑んだ結果でもあると思います

まりプリンセスというのは継承である」という主張です。

王位とか王権(そして愛情を)先代から送られ継承した存在が、プリンセスである

でもそれは逆説的に、「プリンセスとは手渡されはしたものの、その手渡されたものをまだ十全には使いこなせないし、自覚もはっきりとはできていない、運命自分自身と戦いの最中にある存在だ」という主張でもあると思うのです。

そういう踏み込みのある本作は、テーマから見ても脚本構造から見てもかなりの出来でした。

――まあ、もっとも、ここまで脚本を褒めては来たんですけれど、その表現としての台詞回しがどうにも垢抜けない感じで、紋切り型なところも多くて正直言えばそこは今ひとつです。取ってつけた感じがある。

てなわけで、構造面ではキラリと光る部分はあるけれど、80〜95点くらいですかね、これは。という感想になるのでした。

文字数オーバーしたので後編 https://anond.hatelabo.jp/20181201181722 に続きます

2018-11-29

anond:20181129164525

お前みたいにセックスする相手を思いやることが出来ない自己中心的クソ特性を持ち出すなよゴミクズ(笑)

そんなん、脳みそチンコからセックスしたいってことしか考えられないってのと代わりもないだろ

野生の性欲猿王国にでも帰れ。動物とヤッてろ。

ゴム医学的に安全だと認められた避妊手段

これはお前が何を言おうと覆らないぞ無能ゴミクズ

ピル医学的に安全だって認めたソースはありましぇーんww

2018-11-08

国王軍が魔王城に攻め込まないのは魔王召還したのは国軍から

外部に敵を作れば王国がまとまると考えたんだな

2018-11-06

メンヘラ備忘録

親類、友人、職場恋人にいたメンヘラを参考にしたメンヘラへの個人的対処備忘録


メンヘラが近寄るとき、それは己の中にメンヘラがいるとき

まず最初にすべきは自分を見直す

メンヘラは心の隙間に漬けこもうとする。典型的な「あなたが好きよ」と「頼ってますアピールは奴らの常套手段

その言葉意味はなく、メンヘラの「好き」は「言うことを聞いてくれる」、「頼る」は「利用するのに都合がいい」の訳。


自分を省みて、入り込む隙間を与えない。

ゴキブリゴミのない家には入り込まない。メンヘラは澱みのない心には近寄れない。


この世に「無償の愛」はない

メンヘラが好きなのは無償の愛」。誰かが自分にくれるものが好きなだけなのに、「好き」を叫び続ける。

だが、メンヘラ絶対に心からの「愛している」は言わない。だって、言ったらみんなのものじゃなくなるから

メンヘラが「愛している」を口にしたら、それは別の誰かにも同じことを言っていると思え。

メンヘラお仕事はいっぱいいっぱいいろんな人からの愛を集めることです♥



たとえ親でも必ず見返りがあっての愛である。共に暮らす幸せ金銭的な補助、将来性などなど、そういうものがあっての「愛」。

何の見返りも与えない、もしくは苦痛ばかりの親なら家族と思ってはいけない。それは親ではない。メンヘラだ。


奉仕をしていると思っていて


誰か一人の愛を求めるならば、自分メンヘラではない。相手メンヘラ、もしくはクソだ。今すぐ縁を切れ(ただし片想いは除く)

色んな人の愛を求めるならば、自分メンヘラだ。いいか。お前がメンヘラだ。自分が愛したい相手を見つめ直せ。



メンヘラ人間ではない

メンヘラ宇宙から侵略者である


同じ言語を操るからといって同じ目線に立ってはいけない。


メンヘラは全く異なる思考文化圏常識から成り立っているため、犬よりも意思疎通が難しい。


同じような姿をするからといって、言葉が通じるわけではない。

メンヘラに「1」と言えば「好き」と返ってくる。「山」と言えば、「ディス」が返ってくる。

メンヘラはほぼ全員が「●●王国の君臨者」で、そしてその王国自分生活圏全部。

メンヘラにつき従っているように見えるメンヘラも、結局「××王国の君臨者」。いつかいじめられてたといって叛逆するぞ。

自分の言うことが聞けないやつは追放。そして新しい場所を見つければ見つけるほどに開拓して侵略し、敵と味方に分けて敵を屠る。

君臨者に盾突くものは許さないの。だって私が王様なんだもん♥


メンヘラとの和平交渉は不可である

何故なら、メンヘラ言語では「交渉」が「宣戦布告」にしか聞こえないからだ。

メンヘラは強い。中途半端に賢しく、ねちっこい。ゴキブリをもしのぐ生命力被害者ヅラ。つるむと蔦のように絡んでめんどくさい。

だが、大体練った作戦中途半端なので落ち着いて、証拠集めれば潰せるぞ。ただし、生命力は庭に植えられたミントも凌ぐのでご注意を。


メンヘラは伝染する

早急に距離をとる以外、方法はない

気分が伝染するようにメンヘラも伝染する。

伝染すれば最後メンヘラが望むようなメンヘラになってしまい、嘘っぱちの愛の囁きにずぶずぶ沈んでしまう。

よほどのマイペースか、マイナス思考と縁を切っている人間、心に隙がまったくない人間でもなければメンヘラの伝染力の前には膝を折るしかない。


メンヘラの傾向に気付いたら即刻、自分の周囲でメンヘラ可能性のある人間とは距離を置く。

もしも距離を置いて、そのままにしてくれる人間メンヘラではない。

そこで「どうしたの?」「困っているなら話を聞くよ」「助けたいの」とか言ってくる者がいればそれがヤツだ。


メンヘラの傾向

  • 気持ちが薄暗い
  • 過去の嫌なことをふつふつ思い出す
  • 客観的視点を失っている
  • とにかく悪いことはすべて自分以外のせいにしたい
  • 怒っているとき、まず「私はわるくないのに」をつけている
  • 周囲の全員に愛されていると思っている
  • 自分に非があるのに謝りたくない
  • 人へ行動を起こすとき自分の得を考えてないフリをする

(この人が喜べば私も喜ぶではなく、この人を喜ばせるしか考えない)

  • 誰かが困っていそうな時にしつこく声掛けをして、近づこうとする


メンヘラとの縁は百害あって一利なししろ大損害

共通の友人、知り合いにもご注意を

メンヘラは少しでも好意的場合にはしがみついて離そうとしない。

自分から離れるもの=自分否定者だから

一度でも離れれば、敵対者としてつるし上げ、周囲の人間を離れさせようと策略をめぐらせる。

メンヘラは如何に自分被害者であり、離れた相手が惨い加害者であるかを自身の周囲とその人物の周囲に広めるかが力の強さになる。


陰口、言いふらし、虚言、嘘吐きよばわり、エトセトラ

だが、メンヘラはいじめはしない。

だっていじめなんて悪い子のすることは、みんなのいい子はしないもん♥ むしろ、私がいじめられて悲しいからたすけてね♥

いじめではないが、相手が困るように逃げ道を潰して、自分に縋る以外に方法がないようにしてくる。

いじめではなく、いやがらせなら相手が困る程度なのでやってもいいと思っている。

でも大抵やり方がぬるいので逃げ道はいくらでもある。視野のせまいメンヘラに見えてないだけなのだ


そして、メンヘラ相手の周囲を遠ざけるために、地味な悪口、いいふらしをしてくる。

相手の周囲から人が離れれば上々。それで困って私に盾突いたことを謝れば、心の広い私は許してあげる♥

だが、いやがらせ程度の本当にくだらない嘘を信じて離れていくような人間メンヘラ寄生先になるだけ。

本当に自分を好いてくれている人間はそんな嘘など胸の中で笑って蹴っ飛ばしているものさ。


しゃべらぬメンヘラ祟りなし

メンヘラには個人情報を渡すな

メンヘラ相手の隙を狙って入り込んでくる。

メンヘラの多くはおしゃべり好きでついつい相手がしゃべってしまう隙を狙っている。

そして、何気に大体覚えていたりする。

メンヘラの特技は「ここだけの話なんだけど」。ここだけと言いながら本人以外は全員知っている。


メンヘラ基本的に話を聞いてほしいかまってちゃん

話を聞いているだけ聞いて、こちらはしゃべらずにいる方が相手距離を取られていると察して寄生候補から外してくれる。

聞かれた時だけあたりさわりのない範囲だけでしゃべるのは、メンヘラだけでなくプライバシー観点からも身に着けておくべし。


ちなみに以下のワードのうち、いくつかが口から出たら8割メンヘラ

(そう言っておきながら死ぬ気がない)



メンヘラ自分の心を口にしない

メンヘラサイコパスもどき

兎にも角にもこの一言に尽きる。

メンヘラ自分の心にも嘘をつき続けている。

自身の心を理解しているフリをして、醜い本心を隠していなければ、自分のアラを隠していなければ人間が寄ってこないことを分かっている。

相手の心を理解できないのではなく、理解しようとしないだけである

嘘をついて魅力的な雰囲気を出しているだけで、自分人間としての魅力がない、人間以外のものであることを理解している。

故に、自身の正当な評価を受け入れることはなく、それが客観的に見ればプラス評価であっても、自身のほしい言葉でなければ攻撃としてみなす

当然、正当な評価で悪い言葉があれば、自分への嫉妬による攻撃しか見えない。

その時、自身の中に「●●という言葉が欲しい」ということを理解していないのに、欲しい欲しいだけを言うので微妙にずれたものを贈られると「誰もわかってくれない」と大泣きするわけで。


自分を見つめて本心を受け止めることを忘れてはいけない。

それがたとえどんなに醜いと自分が感じるものであっても、それは確かにあなた自身であり、そう感じるもの昇華なり、消化していくことが人間である

もし、メンヘラ自身もそれを受け止めることができたなら、そのときメンヘラの殻を破り、人間としての真の姿を得るに違いない。


だが、多くの人間はそんなメンヘラの手伝いをしようとする必要はなく、さっさと縁を切って、自身生活と心を満たすだけでいい。

2018-11-03

anond:20181103184912

メディアって結局は広告を乗っける下請け業務ビジネス構造なわけだけど、広告費でメディア自身を維持することによって「広報力」というリソースを自社保持することが可能になるわけよね。このリソース財産に変換するモデルとして、「なんらかの財物を購入しておいて、後付でこの財物価値広報で盛り上げる。財物価値が高まったところで転売するなり、貸し出すなりして金銭を得る」っていうビジネスモデル発明された。

このモデルの主な戦場不動産で、鉄道(主に私鉄だが時にはJRも)とメディアテレビ新聞)と広告代理店の三位一体が我が世の春を謳歌したのが、バブルという時期だったわけ。そういう意味では西武も堤王国JR-SkySkyもチューチュートレイン森ビルも全部同じ文脈に属している。

2018-10-24

ブラックパンサー差別的ではないの?

さらブラックパンサーを観た。

カンダという黒人王国の話なんだけれど、出てくるのは黒人ばかり。

白人の役で白人は少し出てくるけれど、部族民として白人は出てこない。

美女と野獣』には時代考証無視して黒人を起用していたんだから黒人部族民の役にアジア人白人を起用しないのはアジア人白人に対する差別ではないのか疑問に思った。

2018-10-23

ラノベ『通常攻撃(略)お母さんは好きですか?』の気になる部分

通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか? 井中 だちま:ライトノベル | KADOKAWA

せっかくアニメ化が決まったことだし、この前の30時間無料原作を5巻まで読んだ(最新巻は6巻)

いわゆるフルダイブ型のVRMMORPGのテストプレイヤーに選ばれ、それなりの強力な装備を与えられたはずの男子高校生主人公。だが、何故かそれ以上の超強力な装備を得て特異な能力も発揮する自分母親パーティにいるせいでなかなか活躍できずにのたうち回ることに……という設定を基本にしたファンタジーコメディ

要素の組み合わせは突飛だが、思春期男子の多くが母親に感じるであろう普遍的な苛立ちや気恥ずかしさが、いかにも最近ラノベ的な世界の中に上手く盛り込まれている。簡素文章や大雑把すぎるネーミング(賢者キャラなので「ワイズ」、回復キャラなので「メディ」、「カーサーン王国」「ママン村」などなど)で軽く見られそうではあるし実際恐ろしいほど軽く読めるのもたしかだが、決して出オチだけの作品ではない、と思う。

その上で、若干気になる部分がある。

この作品には、主人公の母である大好真々子(おおすき ままこ)以外にも多数の母親キャラが登場する。その多くは、子供との間に何らかの問題を抱えており、これを主人公達が解決するのがシリーズの一つのパターンとなっている。

それは、真々子と主人公だけではなく、様々な形の母子関係肯定しようという意図によるものだろう。あとがきでも、母子に正解はないとか母親を笑いものにするのが目的ではないといった考えが明言されている。

が、それでも、真々子さん母親としてあまりに最強すぎんよなあ、という印象があるのは否めない。

本作のメイン母である真々子は主人公視点からは、子離れできない母親ゲーム世界冒険でも出しゃばって息子の活躍の機会を奪う悩みの種、ということになっている。だが客観的に見れば彼女は、美人で年齢不相応に若々しくて家事万能で息子のことを何より優先するがその他の人間蔑ろにするわけでもない人格者という、単なる完璧超人しかない。実際、2巻以降は親子仲も概ね良好なまま進行している。

ホスト狂いでも教育ママゴン死語)系モンペでもギャンブル依存症でもやはり母親母親である、という多様性肯定メッセージ自体は決して悪くはない(現実には子供から引き離すべきレベル毒親存在するという話はさておき)。悪くはないのだが、美人で年齢不相応に若々しくて家事万能で息子想いでたまにビームも撃つ専業主婦の大好真々子さんと並べておいてそんなことを言われると、そこに抜きがたい空々しさが漂ってしまう(1巻作中にそこを指摘するようなやり取りも一応あるのだが)

もちろん真々子の母親としての完璧さはギャグの一環として、かなり、だいぶ、極度に誇張して描かれてはいる。しかし、あくまでも方向性の話に限定したとしても、結局はこういう真々子さん的な優しくて献身的なお母さんが「母親」のあるべき姿、正解として提示されてしまってるんじゃないの?という疑念がどうしても拭えない。

非常に意地悪な言い方をすると、本作における真々子以外の母親の扱いは、多様性肯定というよりは、真々子という理想基準にしての妥協による許容に見える。至らない母親だがまあ許すよ、という感じ。問題解決の決め手は多くの場合、真々子の包容力なので尚更だ。

じゃあどうすれば良かったのかというと、所詮いち読者に過ぎない自分には明確な答えは出せない。いっそ他の母親キャラを一切登場させなければ、少なくともこういった点はだいぶ緩和されるだろうが、それでは物語も完全に別物になってしまい、今ある面白さも同時に消え失せることだろう。そもそも、ある程度このような観点配慮して書かれているからこそ、気になるレベルで表面化しているという話でもある(最初から倫理観が狂っているような作品であればこの程度の件は逆に認識すらされないはずだ)。難しい。

自分母親ではないしなる予定もないので、上に書いたような点も、ちょっと引っかかるというぐらいで済んでいる。だが、現役の母親出産希望者といった当事者なら、良くも悪くもより強く反応する部分だろう。あるいはフェミニスト寄りの人々も、何か物申したくなるかもしれない。フェミニスト且つお母さんなら間違いなく食いつく。

現状『通常攻撃〜』は原作ラノベコミカライズの時点では、そこまで広い層に届いている作品ではない(と思われる)。だがアニメ放送されることで、世のお母さん方やフェミニスト達の目に触れる可能性も高くなるだろう。その時、果たしてどのような反響を呼ぶことになるのか。

自分はそれを心配している、わけではない。むしろ軽くであれば炎上、しちゃってもいいんじゃないかとすら思っている。

アニメ放送中止になったり原作打ち切り絶版回収になったり作者がノイローゼになったりしない程度の適度な、「どうだ明るくなったろう」ぐらいのほどほどな燃え方で、お母さん議論が盛り上がればいいな、というのが自分希望だ。女性キャラ全般特に少女キャラについての話ならともかく、オタク向け作品における母親の描き方が大きく取り沙汰される機会もそうそうないだろうから

アニメの開始が今から待ち遠しい。

電撃 - 『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?』がTVアニメ化決定。お母さん役は茅野愛衣さん!



(まったくの余談だが、自分の心のエロゲはCATTLEYA『教育ママと伯母と叔母』で、これの母親(実母)ルートは、毒親ギリギリぐらいの教育ママ主人公がやはり母子関係を改めて築き直す話となっている。ただしセックスをしながら。興味のある方はそちらも併せてプレイしてみてもいい?かも?しれない???

anond:20181023091201

雲の王国からヒントを得てカメムシガスを作って売ればいいのでは

どこでもかしこでもカメムシのにおいをスプレーしていれば花がマヒして口臭など分からない

2018-10-16

anond:20181016144149

PSO2への批判がないなんて酒井王国民かな

アズレン楽しくやれてるならそのままガッツリやればいいけど周回ノルマきつくなってきたらキャラだけ拾うといいよ

というかソシャゲはエアプでキャラだけ拾ってくのが総じて一番いい楽しみ方だ

2018-10-03

昔だからこそ許された超展開

ナイトガンダム物語3というファミコンRPG動画を見てるんだが、

ストーリーシステムが所々超展開で驚いてる。

ゲーム全体としては悪の帝国に滅ぼされた王国王子が仲間を集めながら帝国を打倒するという話。

驚いたところは2点。

1個目は仲間をある程度集めたところで、二手に分かれて行動しようってことになるんだけど、

ある宿屋で分かれて宿を出た直後、まだもう片方のパーティが宿にいる時に、

キャラに襲われて全滅する(イベント戦闘のため、確実に全滅)。

その後宿にいたパーティが、全滅したパーティを介抱して先に旅立つという流れ。

・・・おいおいおい、あなた達、宿のすぐそばで仲間が襲われていたのに何してたの?

もう片方のパーティが出る時、宿屋入り口のすぐそばにいたじゃない。

システム的にも、二手に分かれたと思ったらいきなりもう片方に切り替わるし、意味が分からない。

2個目は別のシーンで、主人公呪いを受けて子供になるというところがある。

かに歩行グラフィック子供のものになる。

主人公も「このままじゃまともにたたかえないよー」というセリフがあるのだが、

ステータスは全く影響がない様子で、普通に戦闘ができている。

実際、攻略wikiを見てみたが「ステータスに影響なし」と書かれていた。

戦闘中は必殺技を使うと元の姿のカットインが入る始末。

シナリオ上、子供の姿になることで過去トラウマを克服云々とかそういった要素は一切なく、

呪いを解かないとゲーム中のフラグとして次のシーンに進めないというだけ。

容量上、子供時のステータス処理を入れられなかったのかもしれないが、

それならシナリオ上も意味がない、

主人公子供になるというイベントカットしてしまえばよさそうなものなのに。

雑。

こんな感じのストーリーシステムでも昔、ソフトとして売られていたのだ。

今こんなゲームを出したら、クソゲーとしてボロクソに叩かれていただろう。

裏を返せば、昔はそういうゲームも受け入れる土壌があったということだろう。

昔は良かったと言うつもりはないが、そういう雰囲気を感じてみたいなとも思う。

2018-09-30

出会い系サイト酒鬼薔薇王国」でゲイと偽っていました

当方酒鬼薔薇ファン出会い系サイトの「酒鬼薔薇王国」というところでずっとゲイだと偽っていました。プロフィールには「首を絞めると射精する」と書いていましたが、実は20代女性です。職場で知り合った哲也さんという方を好きになってしまって、どうやって気を引こうか考えていたら、哲也さんがゲイであること、サディスト酒鬼薔薇ファンであることを知りました。

酒鬼薔薇王国」は雄々しいひとばかりでした。そのなかで男らしくふるまうのはとてもつらかったです。土師守さん、井垣弁護士青島先生……いずれも王国にあらわれるのは偽物でしたが、いずれも男のなかの男でした。特に青島先生アフリカライオンを仕留めた話が御自慢で、イスラム国豚カツ屋をやっていた哲也さんとは仲良く殴りあいをしていました。

私も男らしく振る舞おうとして、茶髪に髭のIT系社長を装ってみましたが、あっさり見破られました。匿名掲示板スレが立ち気が狂いそうになりました。女だということまでバレたのです。私は許しを乞いましたが炎上がおさまる気配はありません。

「何でそんなことをした」──何度も聞かれました。私は男として哲也さんと渡り合いたかったと説明しましたが、どうしても違和感が拭えませんでした。哲也さんによる激しい罵倒。それは私が望んだ男同士の殴りあいではなかったのか。最後最後になって私は哲也さんに抱かれたかったのだと気づきました。私は女として哲也さんにかわいがって欲しかったのです。でももう無理です。酒鬼薔薇王国からかに消えるしかありません。さようなら

2018-09-23

酒鬼薔薇デマ共産党

世の中は必ず変わる。高麗屋だけでなく、全国の廻船問屋の商いのやり方も変わるときがくる。すでに日本人黒船を見たのだ。石炭で湯を沸かしてその蒸気で動く巨大な船を知ったのだ。その蒸気船は、薩摩の南の島から江戸までを五、六日でつなぐのだ。(潮音 宮本輝 文學界2018年9月号)

以上は、比喩としてふさわしいので引用させていただいた。

酒鬼薔薇ファン世界地図は変わりつつある。酒鬼薔薇王国はすでに終わったのである

元少年Aこと酒鬼薔薇聖斗の弁護士共産党系であった。元少年Aが出所したあと、実名所在を明かさないのには法務省が関わっているという話を聞いたことがあるが、共産党やその協力者もまた関わっていたのではないかと思う。元少年Aの実名所在についてデマを流す工作は、おそらくすべて暗喩で行われたのだろう。それは少年法に基づく大義名分があった。

しか共産党酒鬼薔薇王国の内紛に関わるとは思えない。

柊は立憲民主党共産党の協力を支持していたが、政治思想共産党とはまったく異なるし、個々の政策では決裂することもあるだろう。共産党が柊に協力することなどありえないし、柊もまた共産党に協力など求めないだろう。

もしも共産党酒鬼薔薇王国の内紛に関われば共産党名誉に関わるだろう。「犯罪を犯した少年実名を守る」という趣旨マスコミデマを流したなら、たとえ逮捕者を出しても支持する人間はいる。しかしただの人間関係のもつれに口を出すいわれはない。

学校教育発達障害

学校教育って生徒間にはなんら「立場の違い」がない。非常にフラット関係腕力序列を作ることは禁じられるし、最近学力序列をつくることもない。そうするとコミュニケーション能力によって序列ができるから発達障害者は勝者たりえない。そういうなかで酒鬼薔薇王国天野さん(仮名)は悶々として狂ってしまった。

大学出るくらいまでに散々痛いことをやっておくことです。そうするとたとえ学校教育のなかで勝者たりえなくても、大人になってから役に立つ。

ちなみに僕はまだ痛いことばかりしています

そういえば、団塊世代の元エリート官僚が書いた本を読んでいたら「サークル内での党派間の主導権争いが役所に入ってから権力争いに役に立った」とか書いてあるのね。大学サークルで学ぶのは楽しいおしゃべりのなかで空気を読む技術じゃないです。

これから社会に出る若いアスペルガーの子たちへ

 これから社会に出るであろう若いアスペルガーの子に言いたいのは「人生を誤らない判断力」を身につけること。日常会話で多少トンチンカンなことを言ってしまうくらいはたいしたことではない。最終的に人生を誤らなければそれでいいと開き直ること。酒鬼薔薇王国くそ餓鬼さんは盛大に人生を誤った。

 そして「法」と「利害関係」を正確に理解すること。これは法的な正義を振りかざしたり自分利益を極大化するという意味ではない。「他人に」どのような権利があり利害関係があるかを理解配慮すること。けだし表面的な言葉から感情理解できなくとも法や利害関係論理的に推察することはできる。

 最後に「自分が知らない事実」に思いを致すこと。今ある事実から導き出される結論尊重すべきだけれど、それが絶対の真理であるかのような言い方はしない。

アスペルガー症候群と会話

 アスペは会話に支障があるのかという話題当事者当事者を見ている人でないと分かりにくい。アスペは「言語障害がない」と定義されているのだけれど、相手の心が分からないことによって会話に支障が生じることはある。酒鬼薔薇王国SEO合戦をしている天野さん(仮名)はアスペ可能性がある。

 けだし普通人間は「文法的な正確さ」よりも「フィーリング」で喋っている。しかしそのフィーリングなるもの普通の人と異なるアスペは、時として他人の言ったことをまるで理解していないかのような様相を呈することがある。

 しかしこれらは「知的能力」と「長期的な視野」によって補うことができる。相手の心は分からずとも「積み重ねられた事実からまれ文脈」は理解可能からだ。

2018-09-21

90年代に起こった事件

重大な事件が起こっているというけれど、歴史に残るのってオウム真理教事件くらいじゃないのか。

こんな感じ。ほかにもっと大きな事件があったら追加してください。

http://www.geocities.jp/sakakibarakingdom/

酒鬼薔薇高等学院 設立の辞

えー、本日増田の皆様にお集まりいただきまことありがとうございます。私、このたび酒鬼薔薇高等学院設立することになりました柊龍士郎と申します。そもそも今回、学院設立しようと思った理由は、酒鬼薔薇王国卒業生があまりにもアレであるということによるものです。青島先生王国を生暖かくウォッチされていたと思いますが、事件から二十余年を経てこのような結果になったのは誠に残念なことであります

そこで今回の酒鬼薔薇高等学院では、以下のような方針をとることにいたします。まず、酒鬼薔薇王国の失敗の原因は、サイト運営であるくそ餓鬼性格がアレであるということに加え、まともな人間がすべてくそ餓鬼に愛想を尽かして帰ってしまたことであります掲示板に書き込むことすらしない「ファン」が裏でコソコソ動き回っている。酒鬼薔薇王国伏魔殿であると言われる所以です。

そこで私は「5ちゃんねる」を模した新しい掲示板でっちあげ、自作自演でもってファンを代弁することにいたしました。自分で多数のスレを立て、なんと最大で1つのスレに60レスすべて自分で書いたのであります酒鬼薔薇ファンにはどのような人物がいるのか、また、作家報道関係者はどういう思いを持っているのか想像をめぐらしたのであります。そしてスレをつくっただけでなく、まとめサイトまででっち上げました。伏魔殿で蠢く酒鬼薔薇ファン天誅が下ることを祈ってやみません。

以上をもって設立の辞とさせていただきます。ご静聴ありがとうございました。

【参考】

まとめサイト: 記帳所 酒鬼薔薇王国速報+

https://sakakibarakingdom.exblog.jp/28625427/

スレ

https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/10791/1535820212/

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