はてなキーワード: 4年制大学とは
準学士(短大卒)<学士(4年制大学卒)<修士(大学院修士課程卒)<博士(博士号取得)
という感じで, 学歴の序列的に最強なのは博士で, 世界中で博士より上の学位は存在しません.
博士を捕まえる方法は, 医師や弁護士を捕まえるよりも比較的簡単です.
なお, 博士( ) ←かっこの中は専門分野を書くことになっています.
工学以外にも, 医学, 農学, 理学, 文学, 学術という感じで種類があります.
工学といってもいろいろな分野があるのですが, 電電と機械が特におすすめです.
さて, 博士(工学)は就職にはめっぽう強くて, トヨタ自動車とか国土交通省とか日立製作所なんかに勤めてます.
就職した後に接近するのは難しいです.
なぜならば, 工学部の学生の割合が大きいのと, 博士号取得を目指す学生が多いためです.
例えば東京大学にも博士号取得を目指す学生が多くいますが, 法学部や医学部といったハズレ学部があるため, いくぶん効率が落ちます.
(これらの学部・研究科の学生はどういうわけかパートナーがいますので, ここではハズレと表現しました. 当該の学部・研究科に所属する方にはお詫びいたします)
まずアマゾンプライムビデオで映像ソフト「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を2回視聴してください.
この間に「真希波・マリ・イラストリアス」という登場人物の感じを記憶してください.
次にセブン-イレブン目黒緑が丘駅前店でアルバイトの申込みをします.
夜シフト中心でお願いしますと言えばほぼ確実に採用になります.
博士号取得を目指す学生は基本的に夜行性なため, 生活時間帯を合わせる必要があります.
夜間にコンビニにカップ麺またはモンスターエナジードリンクまたはそれら両方を買いに来るチェックシャツ(東京工業大学の制服です)を着用している動物があなたの標的です.
顔を記憶してください.
服装は制服のため, 参考になりません. また, メガネの有無もほとんど情報量がありません.
3回目以降のご来店では, 笑顔に加えて, レジ打ちの前に「こんばんは」と発音します. 「ワンコ君」の部分は発音せずに, しかし心の中で唱えると効果的です.
その後毎日決まった時刻に来店するようになりますので, 商品を渡すときにそれとなく手に触れるようにします.
セブン-イレブンでは, 商品の受け渡しの際にお客様の手に触れぬよう指導されていますが, 罰則規定はありません. 無視して構いません.
この一連の動作は専門的には「かぎ刺激」と呼ばれていて, 東京工業大学で博士号取得を目指す学生はこの動作を境に結婚を意識すると言われています[Masuda A. et al., 2011a].
LINEのIDや電話番号を渡すよりも, Discordの方がフレンド登録してもらえる率がいくぶん高いようです.
「1本おまけ」と称してモンスターエナジードリンクを手渡して, その缶の底に連絡先を書いておけばよいでしょう.
あとはうまいことやってください.
・新卒・若手女性社員へ 辛いと思ったらすぐに転職してください
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約10年前の話になる。
200人の同期と3か月間の集合研修を終えた私は、
期待と緊張で胸いっぱいで現場に配属された。
配属先には20代の若手社員もいなければ、女性社員もいないと聞いていた。
早く先輩方の役に立てるようになるだろうか。
不安はあれどとにかく笑顔で明るくを心がけ、配属初日に挨拶回りを行った。
その時に、背筋がぞわぞわとする嫌な違和感を感じた。
初対面である。初対面で彼氏がいるかといったプライベートなことを聞くだろうか。
なお相手は40代の男性社員であり、年齢的に距離感が近いということもない。
また、成人している社会人が「女の子」と呼ばれることにも違和感があった。
しかし、この違和感はその後挨拶した社員(30半ば~60代男性)ほぼ全員に対して感じることになった。
「"女の子"に電話を取ってもらった方が嬉しいから、電話番お願いね。」
「"女の子"だけど大変じゃない?」
私の名前は「女の子」ではなく増田である。と何度思っただろうか。
また、やたらと「女の子だから○○?」と聞かれるが質問の意図が理解できなかった。
いわゆる女の子らしい、おしとやかだとか愛嬌があるような振る舞いなど
また、異性にちやほやされたこともなかった。
そんな私が、新入社員や新人や一人の人間ではなく「女の子」として見られ、
「女の子」としての役割や振る舞いと求められているように感じた。
正直、辛かった。
その後3年間、私は「女の子」として職場の男性に奉仕することになる。
1日あたり30~50件ほどの電話の取次ぎ、
世間話の相手(妻の愚痴や「女の子には分からないだろうけど」「女は楽でいいよな」といった男尊女卑の話が多い)、
と返され何も教えてもらえないため、聞き方に気を付けなければならない。
他部署の30代半ばの女性社員が幣部の男性社員に話しかけるときは
座っている相手の横に跪き、猫なで声で、相手を持ち上げてから要件を話していた。
「○○さ~ん!この前は本当に助かりましたぁ。さすが○○さん!
ところでお願いがあってぇ。この件なんですけど・・・
○○さんお願いしますぅ!」
私もそのようにしなければならないのだろうか。
猫なで声はできなかったが、
床に跪くところと相手を持ち上げるところを真似して
質問するようにしたら会話してもらえるようになった。
「足を出せ。スカートを履け。」
「男なんてころがせばいいんだ。スカートを履け。」
指導は何年も続いた。
役職者のお酌をずっとしていた。
飲み会の帰りには、入り口に立たされ役職者の60代の男性と握手させられた。
辛い思いをしているとよく言われた。
「可愛がってもらってるんだよ」
「可愛がってもらっているうちが華だよ」
「女の子は楽でいいよね」
女のくせに働かせてもらえているだけ有難いんだ。
女だから体を触ってもらったり男性関係を聞かれたり可愛く媚びることを求められるのは
可愛がられているからなんだ。
当時、「女でも頑張って働かなくちゃ」という趣旨のメッセージをSNSに投稿すると、
「あのババアが!」とオフィスで本人にも聞こえる声量で怒鳴ったことがあったり、
「しゃべり方がむかつくんだよ!」と怒鳴り泣かせており、
入社初日にまず会社のエレベーターに乗った時に驚いたことは今も覚えている。
転職先では、男性がエレベーターの入り口付近に立ち開閉ボタンを押していたのだ。
今までは、女性がへこへこしながらボタンの前に急いで行き(先に男性がいたらすみませんと言って交代する)、
私は本当に驚いた。
猫なで声で話す女性がいない。
媚びなくても業務を教えてもらえる。会話してもらえる。(※当たり前だが社会人としての気遣いは必要だ)
女性のプライベートを聞いたり、昨晩行った風俗についてオフィスで話す男性がいない。
お茶くみ係がない。
雑用は新人が行う。(翌年かその翌年に新しい新人に交代される)(女性固定ではない)
飲み会で若い女性がお酌係やオーダーの取りまとめや皿の片づけをしておらず、
「女の子」と話しかけられず、「増田さん」と言ってもらえる。一人の社員として扱ってもらえる。
転職して数年がたつが、素晴らしい会社とご縁があり本当に感謝している。
仕事は大変になった。覚えることはなくならないし、責任が増えていく。
「女の子」の指導をされたこと、職場の男性に奉仕していたことは、
ただ搾取されたにすぎなかった。
上記の会社は現在も東京都内にあり、怒鳴った男性含め現役です。
辛いと感じたらすぐに環境を変えた方がいいと若い女性社会人に訴えたいと思い、筆を執りました。
どうしてこんなことになったんだろう。ここ数年で何度も思ったことだ。
これは奇妙な巡り合わせで出会った私にそっくりの友人が大学卒業時に書いた文章の書き出しである。この鏡合わせの彼が書いた文章を何度も自分事のように反芻してきた私は今年大学院を出る。修了という立場に際して、私も少し自分語りをしてみようと思う。他人の自分語りなど興味の無いという方もたくさんいるだろうから、そういう方はこの時点で引き返してほしい。思うままに書き殴っているので読みづらいし長いと思うが、それに我慢できる人だけ読んでもらえればと思う。
・生い立ち
私はごく普通の環境で育ったと思っている。地方在住で金持ちでも貧乏でもない家で、両親は優しくて、友達もいた。小中学生のころの自分は一言でいうと優等生気質だった。学校の勉強はそこまで苦にしなかったし、危ないこともしなかった。先生の言うことには従っていたし、学級委員を務めたりするタイプの人間だった。強いて言えば両親が少し頑固だったくらいだ。
小学校では初めに陸上クラブに入った。運動は苦手かつ嫌いだったし、何よりブラスバンドのようなクラブがありそちらに入りたかった。父が無理にでも私を陸上クラブに入れたのは運動の楽しさを知ってほしかったのだと思っている。運動神経のいい父にしてみれば運動は娯楽だったのかもしれないが、運動神経が壊滅的な私にとっては純粋な身体能力を問われる陸上は苦しかった。そのため5年生からはブラスバンドをやらせてくれと懇願した。タダで許してくれるはずもないので中学では運動部に入ると交換条件を付けた。5年生から始めたトランペットは本当に楽しくて練習した。6年生の途中からは1stトランペットを担うこともできた。
中学では周りの部員が吹奏楽部に行くのを横目に約束通り運動部に入った。誤解のないように言っておくと別に部活動自体は楽しかった。ただ音楽室から聞こえてくる音を聞くたびに自分もこの中にいたらどうだったろうと思うことは度々あった。中学では同学年内でいじめもあって、被害者ではなかったものの学年中を巻き込みつつも教師が黙殺しているそれに優等生気取りの私は心を痛めたものだった。その頃の私はもっぱら公正世界仮説(当時この言葉は知らなかったが)の敬虔な信者であり、親や先生にほめられている優等生の自分はいつか報われるし、逆にいじめなんぞ加担している人間はその人間性からどこかで破綻すると思っていた。
高校は少し離れた進学校に入った。近隣の学校に行く人が多かったが、いじめの件もあり彼らと距離を置きたい気持ちも大きかった。流石にレベルの高い授業でもあったが、モラルや教養を持った人が多く非常に楽しい生活を送った。高校の部活は軽音部と兼任しようかなと考えていたが、他方の顧問が専任を希望するような言い方をしたので諦めた。別に悪い人ではないと思うが、他人に機嫌を取らせるタイプの人間だった。高校では成績をぐんぐん落とした。周囲のレベルの高さもそうだが、私には2点の欠陥が見え始めていた。1つは努力。中学生まであまり勉学に苦労しなかった私は勉強に労力をかける癖がなかったし。加えて苦手な運動は一向にできなかったし、好きな人にアプローチしても付き合えなかったし、理論武装して親に頼み込んだことも結局許されなかったり、努力してできた経験と言えば自転車の補助輪を外すときくらいのものであったように思う。努力の数と成功体験の数なんて鶏と卵かもしれないが、努力をした経験もおそらく人よりは少なく、努力が実った経験はもっと少ない人間だったように思う。もう1つは先天的能力の限界である。これまでの自分は「丁寧に教えてもらえば理解ができる」という能力を有していたと思っている。中学生までの自分が苦労しなかったのもこれが原因だと思っている。しかし高校3年生になると少しそれに陰りが見えているのを人知れず自覚していた。周囲の人間には見えていないようで、親や先生は褒めてくれるし、同級生からも勉強ができるという認識をされていた。
3年生になると嫌でも受験を考えなければならなくなる。私はどこに行って何をするのだろう。勉強は好きではない。高校では文芸部の本に部外から投稿してすごく評判が良かったし、文化祭の劇の脚本や演出を担当して最優秀賞を取れた。そのあたりの活動は楽しかったしクリエイティブなことがしたいかな、あと音楽。それとなく親に専門学校の打診してみたけど、4年制大学に行けといわれた。「いい大学に行けばいい企業に行けるからね」と言われてきていたし、親心としてはそんなもんだよねと理解した。自分としてもレールを外れることに恐怖はあったし、レールに従うことで周りと同じように大学に行って、就職して、結婚して子供を作って、今の家族のような生活が送れるならそれでいいと思っていたのでじゃあ普通に大学に行くねとなった。
問題になるのは何がやりたいかである。私がやりたいことって何だったんだろう。結局見つからなかった。そこで親がアドバイスをくれた。
「まだやりたいことが見つかっていないなら、ここに行けばいいんじゃない?」
親が指し示した大学は、入学時に専攻を決めなくてよいという特殊な制度をもつ大学だった。みなさん名前ぐらいはご存じの都内の大学である。幸か不幸か、私にはそこを目指せるだけの能力はあった。
1浪しなんとか2年目で合格して大学1年目。はじめに学んだ格言がある。
「大学では勉強、サークル、恋愛、バイトのうち2つしかできない」
勉強は好きではないので、サークルとバイトをやるんだろう、恋愛もあるのかななどと入学後の私は胸を躍らせていた。憧れのバンドサークルにも入った。周りは経験者なので食らいつこうと頑張った。大学から帰って仮眠を取り深夜の安いパック料金で明け方までスタジオで個人練、シャワーを浴びて大学へ。その生活をしていたら資金がショートした。親にバイト禁止されていたため練習や交流のためのお金が足りず、実力もつかず人脈もできずにフェードアウトした。
大学の授業はひどく不親切であった。大学のレベルも相まって何をやっているのか理解できなかった。高校の時に疑問を持っていた内容が解決されるかと期待していたが、それらは大体1,2回目の講義で解決してしまうものか、もしくは深くがっつり専攻しないと理解できないようなもののどちらかで、学ぶモチベーションにはつながらなかった。教える側も教科書も「説明してはいる」「書いてはある」という感じで、高校までのようにわかりやすくとはいかなかったから、「丁寧に教えてもらえば理解できる」タイプの私では太刀打ちできなかった。つまらないし時間の無駄に思えて次第に講義も休みがちになった。
それでも、とりあえず大学を出れば何とかなると思っていた。ここで耐えている自分はきっと報われると思っていた。好きなものが大学で見つかればいいし、そうでなかったら高校までの勉強ができるから教師になればいい。これが1年目の私であった。
・崩壊
初めてショックを受けたのは成人式のことだった。新成人代表として何人かの陽キャ集団が壇上にあがった。式の前後に彼らと会ったがある人はバツが悪そうに私から目をそらし、ある人は肩を組んで話しかけてきた。どちらもいい気はしなかった。彼らはいじめの関係者である。なんで彼らの方が人生を謳歌しているんだろうか。その時にふと思った。「結局彼らは世渡りがうまかったんだ」と。くだらない正義なんて捨ててその場で空気を読んで得なほうに回るっていうのが正解で、黙殺していた奴らもそうだったんだ、なんて自分は愚かだったのかと。そう考えてみると社会に明確な悪役はいなくて、したがって明確な正義も存在しない。正義と道徳に立脚した自尊心のなんと脆いことかと思い知らされた。
そして、もう一つ。親や教師というのもまた所詮人間だとこの年になって気づいた。この中の何人かが数年のうちに教師になって、親になる。はっきり言って話の通じない人だっているが、そんな人も年さえ取ればいつかは親や教師になりうる。だから、黙殺した教師も、話の出来ない親もおかしくはない。じゃあ私が優等生してきた、私が正しさの根拠としてきたものは何だったんだろう。優等生であることを数字で示してくれるものは成績くらいしかない。世渡りが下手で運動などの技能も持たず、それでも私が公正世界仮説を信じてこれたのは、案外「勉強ができること」に依存していたのかもしれない。勉強しかできないやつだけど勉強ができるから何とかなる、そんな風に自分の無能さを騙して生きていたのかもしれない。
さらに拠り所の勉学さえ崩れ落ちた。留年が確定したのだ。受験でも足を引っ張った物理がとことん苦手で何も理解できなかった。2年目は学費の負担を減らすべくバイトをさせてもらった。サークル活動は事実上全部やめ、バイトと勉強の日々が始まった。バイト先は学生が割と多かったため、みんなと仲良くなれた半面、繁忙期が重なった。私は試験前はむしろシフトが増加し、結果的に致命的な必修単位だけ落としてしまった。2留である。親に電話して事情を説明した。単位くらい取れとストレートに怒られるかと思った。代わってあげる優しさを評価しつつもやりすぎだと注意されるかもとも思った。
人にやさしく優等生してきた自分の生き方への批判と自分が仲良くしている人たちへの非難のダブルパンチで頭に血が上った。怒りで何も言葉が出ずに何秒か無言の後電話を切って、壁を殴った。
数日すると気分が落ち込んできた。親はそれを「単位を落としたから」と解釈したようであるが、全く違う。私は他の人が当たり前のようにサークルやバイト、恋愛を掛け持ちして進級している中で、バイトしながら進級できなかった。私は当たり前のことすら満足にできない無能であると、薄々感じていた自分の無能が隠せなくなってしまったのである。
3年目は再びバイトを禁止した。クラスでの試験対策の仕事もやり、その科目の勉強をしなければいけない状況を作った。サークルとしては冒頭の彼の紹介で新しいサークルに入った。サークルでできた友人とは本当に仲が良く、勉強を助けてもらったり、サークル関係なしに遊んだり大学での生活の基盤になった。助けてもらえる人も増え、自分で学習するようになり、この年の上半期では単位の取得ができた。しかし、私が感じていたことは決してポジティブなことではなかった。私がこの年の経験でわかったことは「お前はやればできるが、環境のサポートがあって自分で勉強してもちゃんとできるのは2単位」ということである。私は2年で70単位以上取得する想定のカリキュラムを、半年で2単位しか取れない脳みそでやっている。無能すぎてもはや卒業が無理なのではないかと思った。
公正世界仮説、評価軸としてきた大人たちへの信頼、自身の実力への評価の3つが音を立てて崩れて、この時私は確かに一度死んでしまった。このことに気づく前の自分に戻れなくなってしまった。中学のいじめがらみで「死にたいけど死ぬ勇気もない」って言ったときに「死ぬのなんて勇気って言わねえ」って怒鳴りつけてくれた友人がいた。
・専攻決定
4年目にして2年生。この年は諸々の事情でクラスから孤立した。喧嘩別れのようなものである。私としても仲良くする気はなかったので1人でどこまでできるかやってみようと思った。結果は惨敗だった。単位取得こそぎりぎりできたものの私はこの大学では人に寄生しないとやっていけないと気づかされた。
そして、4年前に選択を先延ばしにしたツケの返済期限が来ていた。専攻の決定である。結局4年間でやりたいことは見つからなかった。勉強は面白くないし、勉強以外の何かを思い切って始める余裕もなかった。教員になろうかとも思ったが、それもかなわないと思った。教職は卒業単位には含まれないため、追加でいくつも講義を取る必要がある。通常のカリキュラムすらまともにできない私にそれは無理だろう。ちなみに私と同じく成績の芳しくなかった冒頭の彼は教職を志して単位を取得しに行ったが、弊学では満足に教職まで取り切れなかった。教職を目指した世界線の私もきっとこんなものだろうと思ってしまった。
理系科目はわからなかったので、唯一興味がわいた心理学を専攻しようと思った。しかし、成績が足りなくて進むことが絶望的だった。ここで初めて間違いに気が付いた。この大学のシステムは何をやりたいか不明瞭な人間を救済するシステムではなく、やりたいことや才能が複数ある人間に選択肢を与えるシステムなのだと。私などがこの大学には来てはいけなかったんだと激しく後悔した。
このシステムでは通常、成績が足りなければ次の年に再挑戦することができる。しかし、私は4年目であったがために在学年限が迫っており、この年で専攻を決定しなければならなかった。そのため、当時人気の低かった化学を選んだ。化学は苦手で高校化学すらわからないが「とりあえず大学を出れば何とかなる」のであれば、と苦渋の選択をした。
5年目、3年生。1限からの授業と週3回の実験があり、9時-18時のような生活になる。実験には予習とレポートがあるため、実際の拘束時間はこれより長い。何とか4月を乗り切ったところで、レポートを1つ残してしまった。GWに入ってレポートをやらなければと思って毎日机に向かおうとした。いや、向かったこともあった。だが、ペンを持っても何も書けない。そのまま時間が過ぎてごはん時になり席を外してご飯を食べる。そんな日が続いてGWの最終日、床にへたり込んで泣いた。書かなきゃいけないと思いつつも1文字も書けなかった。
3年生の必修は実験だけだったので、他の単位を犠牲にしてでも取ろうと考えた。1時間だけ講義を休んで...その1時間を何も書けずに終えた。これを繰り返してほぼ全ての講義を欠席した。次第にいろいろおかしくなっていった。頭痛もちでもないのに頭が痛みだした。文字が読めなくなり、教科書はおろかネットニュースくらいの簡単な文章でも字が滑るようになった。1日にできることがゴミ出しと洗濯くらいになり、起きて寝る以外に食事、入浴、ソシャゲの周回くらいしかしてない生活になった。
溜まりに溜まったレポートは夏休み前に呼び出しを食らったことで、無理やり夏休みを使って消化した。歯を食いしばりながら全部消化したことは覚えているが、歯を食いしばればできたことがなぜここまでできなかったのかこの時は疑問だった。
4年生になり、大学院へ進学することになったが、大学院の手続きと入試勉強、足りなかった単位の試験勉強などでタスクが溜まった瞬間、この症状は再発した。友人の勧めを受けて学生相談所に通うことになった。
学生相談所のカウンセラーはいい人だった。いろいろお話をして気持ちは和らいだ。専門的なこととしてはWAISの検査を受けた。結果は処理速度だけが異様にへこんでいる格好になった。別に数値は低くないので大丈夫と言われたが、「問題の有無は環境によって決まりませんか?能力の高い人が集まる環境ではそれなりの能力が要求されますよね?」という質問には満足のいく回答は得られなかった。
親にも何度か愚痴を言ったことがある。そのたびに「あなたは世間一般には優秀だから大丈夫」と返されるのである。何が大丈夫なんだろうか。”今の環境”が辛いと言っているのに”世間一般”という別の集団を持ち出して何の救いになるんだろうか。これ自体も言ってみたことがあるが「なんでそんなこと言うの」と言わんばかりの困惑した顔をするだけだったのでやめた。別に親以外でも同様のことを言う人はいる。世間一般の評価が邪魔をして、まともに助けを求めることすらままならない。内部の人間から見て無能で、外部の人間から見て有能な私は、共感を得られる対象がとても限られていて苦しかった。大学ブランドという呪いにかけられて苦しかった。
やりたいことをやれていればよかったのだろうか。サークルで作曲を体験させてもらう機会があった。でも続かなかった。結局忙しいとかいろいろ言ってインプットから逃げている自分がいる。クリエイターにはなれなかっただろうなと思った。好きなことも頑張れない自分に「自分が勉学を頑張れなかったのは勉強が嫌いだからじゃない、努力が嫌いなんだ」という事実を突きつけられてまた悲しくなった。あれほどに信じてきた公正世界仮説は「お前が苦しいのはお前が間違ってきたからだ」と自分に牙をむき始めていた。
・進学と私
大学院へ進学することにした私だが、実は私は望んでいなかった。学部生時代に夜遅くまで研究に勤しむ先輩たちを見ていて「私にこれは無理だ」と実感していたからである。研究への熱意はおろか、化学への意欲も知識もないのである。ただでさえ病む人が多く出る大学院という環境にこんな人間が行くのは自殺行為に他ならない。そのため、私は就職を強く希望した。しかし、親にそれを伝えると「今のお前に就職はできない」と言われた。就活を終えた今だから言えるが、これは正しかったように思う。議論は「就職はできないから進学しろ」「院でやっていけないから就職させろ」の平行線で、就職も進学もろくにできない無能をぼこぼこにリンチするだけで生産性はなく、結局「とりあえず進学はするがいつでも辞めてよい」という落としどころになった。
私は院試に落ちるのが最適解だと思った。学力もないので真面目に受けても受からないだろう。院試を受けたけど落ちましたというのが親にも研究室にも一番角が立たない。しかし、筆記試験が思ったより点数が低かったのか通ってしまった。面接をすっぽかすことも考えたが、会場に研究室の先生方がいるかもしれないことを考えると気が引けた。面接では辞退の意思を伝えるつもりだった。面接官と私だけの秘密である。私は院試を受けて落ちたのだと周りに言えばよい。
よーし!お父さんはてなーたちがコメ消ししないうちに記録を残しちゃうぞ!
poppo-george | 子供が男女で複数いた場合に金銭的な問題で優先的に男子に投資し大学進学や他県への一人暮らしを認め、仮に女子の方が学力が高くとも地元専門学校/短大で諦めてもらうってのは昔はよくあった。今はどうなんだろ。 | |
brain-owner | 人気コメ『4大に行きたい女子が意に添わぬ進学を強いられている可能性がある』→自主的に進学先が考えられない脳無しに対して「進学を強いられてる」だと?被害妄想酷いな。どんだけ手取り足取り過保護なんだwww | |
casm | 4年制大学進学率(男子) https://todo-ran.com/t/kiji/17802 同(女子) https://todo-ran.com/t/kiji/17798 | |
n_knuu | 京都の人口が集中する南部は大学が多い京都市内だけじゃなくて大阪が十分に通学圏内な上、頑張れば滋賀や兵庫にもいけるのが強いのかな。あとは東京に比べると地価が安いので下宿もしやすいとかだろうか。 | |
napsucks | 単純にこういうのから短大進学率を差っ引いただけだったりして。https://www.mext.go.jp/content/20201126-mxt_daigakuc02-000011142_9.pdf 東京の72%から4ポイント引くと68%なのでそれっぽい数字になるし。 | |
yocchi | 参考資料。 | |
morimori_68 | まずもって量的データに基づく議論が必要ではある。質的にはどうだろう? | |
redreborn | 毎日の記事を信仰したい人には追記部分だけでも一読してほしい。5秒で読める。 | |
chiyosu | 平成以降に増えまくった公立大学って大部分は県立短大(もともとは看護師の育成機関)の4大昇格だから女子率高いのは全然不思議じゃない。国立は定員の半分近くが理工系だがら男子が多いのは当然 | |
cleome088 | 短大はアシスタントキャリアとか言うが四大出ても医師薬剤師看護婦以外は結婚すりゃ工学部修士院卒でもほぼ年収103万に押し込まれるのでそこ是正しないとダメなのね。 | |
Ayrtonism | 地域格差があることも男女差があることも元々めちゃくちゃ有名な話だと思うんだけど。それを、今回の毎日の記事で初めて知ったから、記者にバイアスが強くあるんじゃないかといきり立ってるように見えるが。 | |
number917 | 短大の価値って就職市場でどれくらいあるの? | |
Wafer | WaiWai日本語版 | |
vkara | 京都はそもそも大学が多いイメージあるわ。娘だから大学に行かせなくてもいい、自宅から通える学校のみって家庭、今の時代でもしょっちゅう聞くからなぁ。勉強苦手な息子だと農業工業に入れて高卒で就職パターン。 | |
Outfielder | 「あなたが他人と同じ偏見を持っていること、偏見や差別を元にした格差があることは、あなたが偏見を持っている事への免罪にはならない」 | |
sin20xx | この話、理解している人は理解しているので、元記事の記者が意図的に曲解したのか、誰かの口車に乗せられたの何れかだと思う。地方なんてそもそもの選択肢が限られており、男性に到っては専門いくなら働けと言われる | |
vrgrht | 有名大が東京に集まって機会均等のため分散するのが正しい。男社会の男集中で女性枠まで言ってるが、これが東京集中だと問題なしとなるのか。地方の男子高生の方が東京の4大に行く女子高生より圧倒的に恵まれてない | rajgrksalme32f |
nyaromi | 高専の扱いはどうなってるんですか!! 進学率は低いですが山口県は高専大国です!!! | tatchimee,poppo-george |
alt-native | 良いまとめ。芯を食ったコメが出てこないってことは、多くの人が疑問を持たなかったということだろう。毎日の数字は間違ってるかもしれないけど、着眼点は悪くなかった。 | |
zheyang | このデータの正誤は知らないが、新聞が世論を操作するのはいつものこと。高齢者自体が増えてるのに「高齢者の運転事故が急増」とか。やってることが闇の秘密結社。陰謀論もびっくり。 | |
xaby_bokasachi | 女子進学率の順位が男子のコピペになってて転記ミスになってない?大阪の女子進学率66%が2位で、東京の72%が3位になってる。男女合算の進学率順位と受ける印象が違って脳がバグる。 | |
raitu | “(大学や専門学校への)進学率そのものは女性の方が高い。” | |
wildhog | どうせ大学もリモート授業なんだから地方に住んだままで放送大学や慶應通信やUoPeopleに行けばいいんじゃないか?短大出てから編入でもいいしね。 | |
mumero | また前提ずらすブコメがいくつか/増田は差別があることを否定はしてなくて、記事内容がおかしいってのを論点にしてるのに | mazmot,Hige2323,redreborn,Outfielder,tatchimee,sqrt,AmaiSaeta,hdwdgfva |
HanPanna | 私わりかし勉強はできる方だったけど、地元の短大に進むように言われ続けて、大学受験は親の説得スタートからだったからなぁ。四大と短大を分けるのは妥当な気がする。 | |
labor9 | マスメディアには引用元やソース・統計方法といった情報を明示し、かつ後から参照可能にする義務を与えたい。 たとえ「番組調べ」や「業界関係者からのタレコミ (≒脳内ソース)」であっても、その旨を明らかにせよ。 | AmaiSaeta |
surume000 | 統計で嘘をつく典型だな。毎日は死ね | |
UhoNiceGuy | 男は国立が多く、女は公立が多いのは、国立工業大学はよく聞くし、公立大学には文系学部が多いからじゃないかな。 | |
wosamu | 九州は名門進学校が軒並み男子校だしなあ。高校時点で差がありそう。これから先は少子化が進むので、進学率自体は男女ともにあがっていくのではと思う。 | |
cara10 | 九州は男尊女卑がひどいという前提があるので増田の分析は求められてない。現代社会では女性がかわいそう以外の結論はいらない | |
synonymous | 九州人は収入が低いんや | |
howlingpot | 安倍政権から専門学校の大学化を進めてるから、いずれこの辺の誤魔化しも通用しなくなると思う。賃金格差を憂うなら理系学部のない女子大も廃止した方がいい。低賃金な一般事務の異様な求人倍率を支えてるのも女性。 | |
the_sun_also_rises | ↓に提示されてた資料(https://bit.ly/34XCwXD)をみたが四大への進学率は男>女で四大+短大の進学率だと男<女となるようだね。これをどう評価するのかは難しいね。毎日の指摘も間違いではないが多面的な評価でもなさそう。 | |
golf4_2001 | 富裕でない地方在住女子の進学がどんなに難しいものかは多くの発信があるし、問題として良いと思う。地元に縛る圧の存在が、短大や専門、公立大比率に出てるので。毎日の記事がチェリーピッキングなのはその通りだが | mamimu_memo,graynora,o-8u_s5u_k938,anohtn,vkara,vkara,ribot |
Windfola | 「学校基本調査」の「大学・大学院」の「出身高校の所在地県別 入学者数」のシート1と4が総計と男子人数なんだが、これがダメな理由だれか教えて。 | n-styles,exshouqosa |
mujisoshina | "2021年(令和3年)春の女子の大学進学率"ということで、id:nisshi_jp さんが示している令和2年度のデータを元にした記事っぽい。 女子の大学進学率東京が最高の74・1%の数字も合ってるし、鹿児島の34・6%が最下位になってる。 | nisshi_jp,exshouqosa |
Falky | 前から思ってるんだけど、明らかにソースを明示できる記事はすべて出典を書いてほしいよな。新聞紙面では難しいのはともかく、Web版の記事にはきちんと書いてほしい。WWWってのは元データにリンクできるんだから。 | zheyang,Hige2323,mujisoshina,AmaiSaeta,jakuon |
brain-box | 東京の数字は別の問題の裏返し https://www.nhk.or.jp/shutoken/wr/20210713.html 鹿児島はこんな知事がいるように女子には教育は要らないという意識が社会にまだ潜んでいるのでは。https://nlab.itmedia.co.jp/nl/amp/1508/28/news145.html | synonymous,vkara |
kageyomi | 大学進学で京都に来る。京都で就職し住み着く。親が大卒なら子供も大学に行かせるだろう。親が高学歴だから、進学率が高いんじゃね | donald_love |
ton_ton_tone | 男子は勉強できなければ中卒・高卒で3K労働に従事しろ、女子は短大・専門卒でアシスタントになれ、みたいな構造になっていて、トータルに批判・是正しないと歪むだけなんだよね。 | n-styles,sato_sucrose,synonymous,yuno001,donald_love,twwgot,moegi_yg,utabuti,graynora,citron_908,kjtec,siesind,haru3uvvv,mrescape,mrescape,jmz,anohtn,number917,tatchimee,ribot |
hide_nico | “別の「都道府県別学部学生数」の統計表を見ると、確かに4年生大学の学部生は20%ほど男性の方が多いので、女性が短大や専門学校への進学率が高いのは分かる ” | |
a8888 | 高等教育が重要という割に高校までしか行かせてもらえない男子が無視されているのは事実でしょうね。よく話題になる東京の公立高校も女子の方が多いのよね、世代人口では男子の方が多いのに。 | keint,donald_love |
nisshi_jp | R2分でよければ25ページ目に文科省がグラフ化した資料があるよ。https://www.mext.go.jp/content/000141270.pdf | n-styles,sato_sucrose,mujisoshina |
sumomo-kun | 割と普通に、短大を廃止したら?って思うわ。短大に行ってアシスタント的な労働に従事する道が女子にだけ敷かれていることで、結果的に賃金格差を大きくしているんでは?って。 | n-styles,grdgs,yuno001,waichi133,golf4_2001,cara10,cara10,cara10,cara10,UKIBORI,tiredplatypus,yas-mal,saori-yamamura,jmz,anohtn,number917,ribot,rajgrksalme32f,kamanobe |
ponpon_qonqon | >>出展<< ← はい、終了 | |
shinonomen | 男は4年制大学、女は短大や専門学校と考えている親が一定数いるのは問題では? 専門学校に行きたい男子や4大に行きたい女子が意に添わぬ進学を強いられている可能性がある。 | wakura_yukita,mike24,n-styles,mtmt_id,golf4_2001,graynora,tiredplatypus,anohtn,zakkicho,number917,number917,tatchimee,ribot,masterinsei |
ad2217 | 増田は正しい。ただし、結論ありきはマスコミの常態で、毎日新聞に限らない。 | sek30,don_tacos,tomoP,twwgot,Hige2323 |
pongeponge | 進学率の順位間違ってないか?/東京+近畿が妙に進学率高いけど、なんでなんだろう? | |
addwisteria | 本筋とは違うけど記者名表記が「共同」なので共同通信配信だと思う。とは言え四大は産学協同やその地方への高度人材供給に繋がるので重要だと思う。(なので地方国公立を拡大し、それにより進学率向上をはかるべき) | |
grdgs | 女性の進学率高いって短大専門含めてか。それも何だが、にも関わらず賃金は男性の74%という社会は間違っているな https://gentosha-go.com/articles/-/31794 増田さんもチェリーピッキング・目を逸らさないでほしいですね。 | mienaikotori,rgfx,maruX,golf4_2001,masa8aurum,quick_past,vkara,number917,number917,number917,masterinsei |
daikin | 自宅から通える大学が多いんだから、都会の進学率が上がるのは当然だろう。あと北陸とか世帯収入が高い県は進学率も高い。 | tiredplatypus,Windfola,addwisteria,wanimiho,mtmt_id,yukky2000,lionsage,moegi_yg,bladebone,graynora,graynora,labor9,kolto,saori-yamamura,pratto,number917,ribot,jakuon |
songe | 眺めた感じ、各都道府県の違いは大学へのアクセシビリティが原因かなあ | addwisteria,sek30,Windfola,u_eichi,yuno001,mtmt_id,yukky2000,moegi_yg,ekuomuk,graynora,saori-yamamura,kolto,jumbomonaka,number917,jakuon |
tome_zoh | ただの印象論なんだけど、公立大学って国立に比べて幼児教育や家政・看護・介護みたいなもともと女性が活躍する分野の学部が多い印象なので、女性比率が高いんじゃないかな。 | keint,mamimu_memo,tan_tan_san,zheyang,taep252 |
buriedarmy | 京都市とその周辺に大学が多数立地していることと、京都市を中心とした都市圏人口が京都府の人口の大半を占めることが京都の進学率の高さの要因じゃないだろうか。つまり、府民の多くが通える範囲に大学がある。 | wanimiho |
hopeholdsmoon | 京都、大学多いイメージだけどどうなんだろ。家から通いやすい方がやっぱり進学しやすい? | |
hdwdgfva | "それ以外の公立大学は女子が多いのだろうか?"/おそらくこれは学部構成の違いでしょう。公立校は看護系や都留文科大学をはじめとした人文系学部が多いからでしょう。 | Windfola,keint,wanimiho,TakamoriTarou,brain-box,waichi133,golf4_2001,moegi_yg,mamimu_memo,tan_tan_san,number917,tatchimee,ribot |
cgavwbyh | 京都なんでこんなに高いん? | |
n-styles | 毎日新聞は「大学進学率」における男女差を問題とし、この増田は四年制大学進学率の資料を見つけられず専門学校と短大を含めた「進学率」で比較した。短大・専門学校卒が大卒と同等に扱われる社会なら増田が正しい。 | quick_past |
mutinomuti | “新聞屋は4年生大学以外には眼中になく、短大は大学の仲間には入れず、専門学校等は問題外と考えている”単に生涯年収で4大にしてると思うけどね https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/kako/2019/documents/useful2019_21_p314-358.pdf | keint,synonymous |
burnoutdog | “新聞屋は4年生大学以外には眼中になく、短大は大学の仲間には入れず、専門学校等は問題外と考えている” ともかく、全国合計の欄に、大学進学多いのは「女」って出ててワロタ。やっぱ報道って、切り取りなんだな。 | keint,Hige2323 |
TakamoriTarou | 都道府県別のが大きな差がある。駅弁大学とか揶揄されるけど、各都道府県に国立大学があるのは大事な事よなと思う。一方で平均進学率からすると、進学率、都市部の方が特別に高いと言う言い方の方がふさわしい様な。 | addwisteria,oooooo4150,xorzx,octa08,afurikamaimai,sek30,n4b,wanimiho,sato_sucrose,yuno001,kk42,mtmt_id,ria_k,moegi_yg,cara10,cara10,surume000,nekoashicable,graynora,graynora,saori-yamamura,douyan,cleome088,FlemingYamamoto,Ayrtonism,morimori_68,btei,ribot |
kuborie | 「何故よく「国公立」と一纏めにされるのに、国立は圧倒的に男子が多く、それ以外の公立大学は女子が多いのだろうか? 統計表を見て「女子」や「東京」「鹿児島」をタイトルに持ってくる毎日新聞記者の脳が疑問」 | |
death6coin | 労作 | tomoP,wildhog |
こんな記事があった
声をつないで:女子の大学進学 東京と鹿児島で格差2倍超 10県は30%台どまり | 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220213/k00/00m/040/124000c
これを見て他の都道府県も知りたかったので、基になっている学校基本調査という奴から表を作ってみた。ただこの統計表は4年生大学以外の短大や専門学校への進学も含まれるものだ。
No. | 都道府県等 | 全数 | 全進学者 | 全進学率 | 進学率順位 | 男子全数 | 男子進学数 | 男子進学率 | 進学率順位(男子) | 女子全数 | 女子進学数 | 女子進学率 | 進学率順位(女子) | 多いのは? |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | 計 | 1037284 | 578341 | 56% | 17 | 516684 | 278842 | 54% | 17 | 503610 | 299499 | 59% | 17 | 女 |
1 | 北海道 | 39200 | 18908 | 48% | 35 | 19514 | 9635 | 49% | 30 | 19301 | 9273 | 48% | 30 | 男 |
2 | 青森県 | 10798 | 5330 | 49% | 33 | 5311 | 2586 | 49% | 31 | 5089 | 2744 | 54% | 31 | 女 |
3 | 岩手県 | 10345 | 4698 | 45% | 45 | 5237 | 2243 | 43% | 43 | 4886 | 2455 | 50% | 43 | 女 |
4 | 宮城県 | 18805 | 9744 | 52% | 29 | 9441 | 4790 | 51% | 27 | 9227 | 4954 | 54% | 27 | 女 |
5 | 秋田県 | 7392 | 3559 | 48% | 36 | 3624 | 1657 | 46% | 35 | 3516 | 1902 | 54% | 35 | 女 |
6 | 山形県 | 9381 | 4355 | 46% | 41 | 4581 | 2066 | 45% | 38 | 4517 | 2289 | 51% | 38 | 女 |
7 | 福島県 | 15802 | 7539 | 48% | 37 | 7856 | 3573 | 45% | 37 | 7681 | 3966 | 52% | 37 | 女 |
8 | 茨城県 | 24359 | 12833 | 53% | 27 | 12293 | 6451 | 52% | 20 | 11743 | 6382 | 54% | 20 | 女 |
9 | 栃木県 | 16721 | 9045 | 54% | 23 | 8531 | 4478 | 52% | 19 | 8050 | 4567 | 57% | 19 | 女 |
10 | 群馬県 | 16255 | 8798 | 54% | 22 | 8428 | 4316 | 51% | 24 | 7926 | 4482 | 57% | 24 | 女 |
11 | 埼玉県 | 55098 | 33440 | 61% | 8 | 28222 | 17287 | 61% | 7 | 26263 | 16153 | 62% | 7 | 女 |
12 | 千葉県 | 48202 | 28068 | 58% | 12 | 24043 | 14142 | 59% | 12 | 23288 | 13926 | 60% | 12 | 女 |
13 | 東京都 | 98943 | 68292 | 69% | 2 | 49310 | 32080 | 65% | 3 | 50410 | 36212 | 72% | 3 | 女 |
14 | 神奈川県 | 65293 | 41218 | 63% | 5 | 33204 | 20488 | 62% | 6 | 32331 | 20730 | 64% | 6 | 女 |
15 | 新潟県 | 17158 | 8395 | 49% | 34 | 8922 | 4209 | 47% | 33 | 8375 | 4186 | 50% | 33 | 女 |
16 | 富山県 | 8720 | 4775 | 55% | 19 | 4385 | 2244 | 51% | 25 | 4268 | 2531 | 59% | 25 | 女 |
17 | 石川県 | 9872 | 5711 | 58% | 13 | 5215 | 2770 | 53% | 18 | 4905 | 2941 | 60% | 18 | 女 |
18 | 福井県 | 7089 | 4220 | 60% | 10 | 3412 | 2108 | 62% | 5 | 3400 | 2112 | 62% | 5 | 女 |
19 | 山梨県 | 7727 | 4536 | 59% | 11 | 4098 | 2460 | 60% | 9 | 3521 | 2076 | 59% | 9 | 男 |
20 | 長野県 | 17985 | 9132 | 51% | 31 | 8952 | 4266 | 48% | 32 | 8649 | 4866 | 56% | 32 | 女 |
21 | 岐阜県 | 17565 | 10065 | 57% | 15 | 8695 | 4882 | 56% | 14 | 8457 | 5183 | 61% | 14 | 女 |
22 | 静岡県 | 31272 | 16854 | 54% | 25 | 15667 | 8790 | 56% | 15 | 14869 | 8064 | 54% | 15 | 男 |
23 | 愛知県 | 62134 | 37186 | 60% | 9 | 30660 | 18362 | 60% | 10 | 30993 | 18824 | 61% | 10 | 女 |
24 | 三重県 | 15116 | 7949 | 53% | 28 | 7461 | 3853 | 52% | 23 | 7338 | 4096 | 56% | 23 | 女 |
25 | 滋賀県 | 12524 | 7190 | 57% | 14 | 6344 | 3620 | 57% | 13 | 5902 | 3570 | 60% | 13 | 女 |
26 | 京都府 | 22049 | 15399 | 70% | 1 | 10822 | 7443 | 69% | 1 | 10946 | 7956 | 73% | 1 | 女 |
27 | 大阪府 | 70339 | 45229 | 64% | 4 | 34094 | 22424 | 66% | 2 | 34547 | 22805 | 66% | 2 | 女 |
28 | 兵庫県 | 43957 | 28285 | 64% | 3 | 21292 | 13638 | 64% | 4 | 21609 | 14647 | 68% | 4 | 女 |
29 | 奈良県 | 11180 | 6909 | 62% | 7 | 5745 | 3450 | 60% | 8 | 5308 | 3459 | 65% | 8 | 女 |
30 | 和歌山県 | 7968 | 4305 | 54% | 24 | 4001 | 2095 | 52% | 21 | 3903 | 2210 | 57% | 21 | 女 |
31 | 鳥取県 | 4718 | 2185 | 46% | 42 | 2381 | 947 | 40% | 45 | 2308 | 1238 | 54% | 45 | 女 |
32 | 島根県 | 5837 | 2765 | 47% | 39 | 2957 | 1364 | 46% | 34 | 2681 | 1401 | 52% | 34 | 女 |
33 | 岡山県 | 16792 | 9103 | 54% | 21 | 8438 | 4296 | 51% | 26 | 7990 | 4807 | 60% | 26 | 女 |
34 | 広島県 | 22463 | 13887 | 62% | 6 | 11290 | 6732 | 60% | 11 | 11257 | 7155 | 64% | 11 | 女 |
35 | 山口県 | 10503 | 4643 | 44% | 47 | 5231 | 2028 | 39% | 47 | 5086 | 2615 | 51% | 47 | 女 |
36 | 徳島県 | 5886 | 3328 | 57% | 16 | 2919 | 1512 | 52% | 22 | 2874 | 1816 | 63% | 22 | 女 |
37 | 香川県 | 8437 | 4658 | 55% | 18 | 4105 | 2234 | 54% | 16 | 4028 | 2424 | 60% | 16 | 女 |
38 | 愛媛県 | 10570 | 5696 | 54% | 26 | 5552 | 2787 | 50% | 29 | 5107 | 2909 | 57% | 29 | 女 |
39 | 高知県 | 5755 | 2948 | 51% | 30 | 2878 | 1315 | 46% | 36 | 2774 | 1633 | 59% | 36 | 女 |
40 | 福岡県 | 40648 | 22173 | 55% | 20 | 20173 | 10230 | 51% | 28 | 20054 | 11943 | 60% | 28 | 女 |
41 | 佐賀県 | 7550 | 3453 | 46% | 44 | 3918 | 1680 | 43% | 42 | 3575 | 1773 | 50% | 42 | 女 |
42 | 長崎県 | 11590 | 5519 | 48% | 38 | 5761 | 2574 | 45% | 40 | 5611 | 2945 | 52% | 40 | 女 |
43 | 熊本県 | 14750 | 6964 | 47% | 40 | 7467 | 3220 | 43% | 41 | 7065 | 3744 | 53% | 41 | 女 |
44 | 大分県 | 9557 | 4754 | 50% | 32 | 4884 | 2191 | 45% | 39 | 4628 | 2563 | 55% | 39 | 女 |
45 | 宮崎県 | 9653 | 4460 | 46% | 43 | 4831 | 2027 | 42% | 44 | 4611 | 2433 | 53% | 44 | 女 |
46 | 鹿児島県 | 13956 | 6298 | 45% | 46 | 7080 | 2753 | 39% | 46 | 6797 | 3545 | 52% | 46 | 女 |
47 | 沖縄県 | 14093 | 5749 | 41% | 48 | 7105 | 2690 | 38% | 48 | 7101 | 3059 | 43% | 48 | 女 |
20歳大学生、わたしは普通に生きてきました。普通ってなんなのか分からないけど。真面目な家庭に育ち、特に大きな事件も怪我もなく、平穏に過ごしていました。とにかく真面目が取り柄な家庭でした。母も父も健在、大きな喧嘩も病気も離婚もせずに子供3人を育て上げる。お金にも困っておらず、三食決まった時間に食べて、ピアノ、習字、武道、塾にも通わせてもらいました。兄妹はその甲斐あってか、有名大学へ進学、いい会社にも就職しました。私は勉強したくない、働きたくない。でも、ひとり暮らしはしてみたい。県外のてきとうな学科の4年制大学へ進学。だらだらと毎日を過ごし、2年生になっていた。まわりのみんなはサークルに恋人、アルバイトをしている。わたしはなんとなく授業に出る毎日。大学生の四年間でこんなになにもしないのどうなの、ということでアルバイトを始めようとした。
夏休み真っ最中。大学生の夏休みは長い。友だちも少なくて遊びにも出ずにずっとひとりでいた。睡眠とおナニーを貪る毎日で最終刺激を求めて辿り着くのはエロサイト。エロ同人誌、エロ動画、風俗、求人。こんな毎日でも働けば、「風俗より稼げる!3万円!」本当なのか、3万円って。正直、仕送りも十分すぎるほどもらっていたのでお金には困っていなかった。
そのサイトはセクキャバ ?女性コンパニオン?喋るのが苦手でもおっけー。髪型、化粧が苦手でもおっけー。容姿も気にしません。忙しいので採用率100パーセントです。との売り文句に惹かれた。私でもできる、したい。やりたい。
簡単ウェブ応募。それからすぐにメールが返ってきて面接日時と場所の確認をしたら、もうあとは面接。とんとん拍子すぎる。その日がきた。足を踏み入れたことのない繁華街。夜の街。派手な看板がギュウギュウでキラキラしてて、足を踏み入れるのも躊躇う。そこは天国みたいだった。
お店の前まで来たけれど、そんなお店に女がひとりで入るのなんて無理。でもここで行かなきゃ。行かなきゃ、行かなきゃいかなきゃ。ってお店の前をうろうろうろうろうろうろうろうろ10分程度。遅刻しちゃう。ああああああああああああああ、ああああああ、ああああああああああああ店へ突入。
扉が開く。一瞬聞こえたとんでもなくうるさい洋楽。薄暗い照明、煙たいタバコの匂い。無理無理無理無理、怖くてエレベーターの閉じるボタン連打。それでも、もう一度開く扉の正面、ボーイさんが立ってた。「面接で来たんですけど……」ボーイさんが慌てた様子でとりあえず「下で待ってて。」と、もどされる。すぐに店長さんが来た。一階のバーで面接。この店長がまた、めっちゃ優しい。大丈夫だよってさりげなく肩ポンボディータッチ、めっちゃ女の子の扱い慣れてる。
「どうしてこの仕事を?」と志望理由みたいなの簡単にお話。仕事の詳細の説明。「セクキャバって何するところか知ってる?」とても基礎的なところから。お触りアリのキャバクラってとこですかね…?「そうそう!うちはおっぱい触られて、舐められて、下も触られて指入れもアリです。大丈夫そう?」指入れもありって何するのか分からなかったけど、頷くことしかできなかった。他にも挨拶する時のダウンサービスの仕方、指名についての説明。時給について。そのくらいだったかな。ほんとに最低限の事項だけだった。まあいいのか。40分ほど説明してから小休憩。
「タバコ吸う?」あ、はい、吸います。ってわたしの顔に似つかわしくないタバコに店長爆笑してた。ギャップだねーって。付き合い程度で吸うだけだったのでタバコ持っていなくて一本もらって吸った。学校では何してるの?とか、休みの日は?とか、雑談しながらめっちゃ笑う店長。ヘラヘラしてるなあ。
それから、源氏名を決めてもらった。自分で決めてもいいし、僕が付けてもいいよ、って。源氏名なんて考えていなかったので、店長にお願いした。さっきそこの看板で見かけた女性芸術家のマリーローランサンから「まり」に決まった。かわいいを生涯描き続けた油画の作家さんらしい。
「今から働ける?」面接終わってからすぐさま体験入店へ、それはもうここまで来たのでもう逃げられない。頷く。今日のぱんつ可愛くけど大丈夫かなって綿のパンツが頭をよぎる。がんばるがんばるがんばる。って本日2度目のエレベーターで上へ。
狭い廊下をカーテンで仕切られて作ったお客様の待機所を横目に、慌ただしく女の子たちが出入りする待機室に入る。ようやく人がすれ違えるくらいの狭い部屋だった。うがいをする水道と、製氷機と、小物置き場と、座るところ。女の子7人くらい座れるのかな。
水で薄めたモンダミンで口をすすぐ、おしりふきで股をふく。ローションを股に塗る。目まぐるしく待機室へ流れてくる女の子。
そして、店長から先輩女の子へバトンタッチ。出てきたのはギャルのお姉さん、これに着替えてね〜って渡されたのメンズのワイシャツ、これが噂の彼シャツ?「えっと、正直にいうね。ストッキングとかアクセサリーは外して下着はぱんつだけにしてね。」ってあー!!!ワイシャツぱんいち。噂の彼シャツ、えっちだ!えっちー!!!!もうどうにでもなれ。
そのあとはお店のロゴだけが入った真っ白な名刺を渡されて、ここに名前書いてねーって。数十枚ほど油性ペンで描き描き。まり、まりまりまりまりまりまりまり、私はまり。かけたらお客様のいる表ステージへ。と言っても、狭い一室内に2人がけのソファが間隔を空けて15席。
オープンすぎる席の一番隅っこの席へ連れて行かれる。先輩女性スタッフに教えてもらう。名刺の渡し方、お客様の手の消毒の仕方。突然、照明が落とされミラーボールが回ってギラギラ音楽が激しくなって、はじまるハッスルタイム。この時はね、こうやってやるんだよーって対面座位の形になる。お客様の膝の上に座るんだ。「大丈夫?」何度も聞かれた。怖かった。顔が強張ってるらしい。まだ怖い。ずっと怖いと思う。
それで、ここから接客本番なんだけどあんまり覚えてない。お客さんとキスしたら、頑張ったねって言ってもらった。無理矢理触られたりキスされたりすることもなく、基本的にはお話だけで終わるのが多かった。なんの話したかも覚えてないし無言の時間を過ごしていた気がする。今思えば、ごめんねの気持ち。
セクキャバ1日目。面接からのいきなり体験入店。ギラギラのなんて言ってるのかどこの国の言葉で歌っているのか分からない音楽に乗せて「まりちゃんリストバックよろしくー」の声。リストバックは接客終わりの合図。もう時間だから帰っておいでの救いの言葉。
その日は、一万とななひゃくえんもらった。
キス、手マン、キスキスキスキス、おつぱいおっぱいおつぱいと、手マン。アナルも触られる、お話からの手マン。俺は何もしないよって言いつつ手マン。ちゅーしていい?接客を終えてボーイさんに言われる、ありがとう。って言われた瞬間にんげんに戻った気になる。ものだ。わたしは物だと。ものになる瞬間と、人間の狭間。ものとして扱われる瞬間、何かが削げてくのがわかった。減っていく。確実に減っていく。ものはモノでしかないんだ。
場内指名や私に会いにきてくれる人の存在がいるのでがんばれた。なんにもできないふつうのにんげんでも大丈夫なんだって思えた。
時給980円の仕事なんて目に入らなくなった。コンビニで1000円越えの買い物をするのが当たり前。自炊をしなくなった。スタバで甘いドリンクを飲んだ。ニキビが出来た。薬局で1番高いシャンプーと歯磨き粉を買った。なんの迷いもなく化粧品をカゴに入れた。まだお客様の匂いが残ってる気がして、香水を買った。拭きすぎた股が痒くなった。乳首を舐められた感覚が残ってたけど、気づかないふりをした。お刺身を食べてキスの感覚を思い出した。街でお客様に似てる人を見かけて座り込んだ。彼氏に無料で抱かれるのに疑問を覚えた。嘘をつく回数が増えた。
18人の参加者中、17名が大卒以上、1名が不明。日本の4年制大学進学率は2000年時点では47.5%、過去最高を記録した2020年でも54.4%にとどまる。17回コイントスして全部表が出る確率ってどれくらいだろう?
また出身大学が明らかになっている17名のうち14名が関東(というか南関東)の大学の出身者である。2015年の日本の大学生の総数は286万人だが、そのうち南関東4県の大学生は116万人にとどまる。
出演者が男性ばかりであることのホモソーシャル性はすでに話題になっているが、同時に「首都圏の男子大学生のクラブ」でしかないことのホモソーシャル性にも目を向けていい。昨年マイケル・サンデルも指摘したように、多様性を標榜する集団であっても、こと学歴という一点においては強固な均質性や偏見を獲得する。社会問題を語るのであれば、「社会」には男性だけがいるわけではないし、同様に高学歴者だけがいるわけではない、関東人だけがいるわけではないというのは気付きそうなものだが……。
結局のところ、たまたま都会の太い実家に生まれたボンボンたちが自分たちの加害性に目を向けてみせるポーズをして贖罪できたと錯覚して気持ち良くなってるだけにしか見えない。
氏名 | 出身地 | 高校 | 大学・大学院 |
---|---|---|---|
荻上チキ | 埼玉県浦和市(兵庫県生) | 埼玉県立浦和西高 | 成城大学、東京大学大学院 |
古田大輔 | 福岡県福岡市 | 福岡県立福岡高 | 早稲田大学 |
斎藤幸平 | ウェズリアン大学 ベルリン自由大学修士課程 フンボルト大学博士課程 | ||
後藤正文 | 静岡県島田市 | 静岡県立島田高 | 関東学院大学 |
今井紀明 | 北海道札幌市 | 立命館アジア太平洋大学 | |
クボユウスケ | |||
松岡宗嗣 | 愛知県名古屋市 | 明治大学 | |
望月優大 | 埼玉県草加市 | 慶應義塾大学 東京大学大学院 | |
中野晃一 | 埼玉県蓮田市 | 伊奈学園総合高 | 東京大学 オックスフォード大学 東京大学大学院 プリンストン大学博士課程 |
西谷修 | 愛知県 | 東京大学 東京都立大学大学院 パリ第8大学 | |
せやろがいおじさん | 奈良県天理市 | 沖縄国際大学 | |
三浦崇宏 | 東京都世田谷区 | 暁星高 | 早稲田大学 |
清田隆之 | 東京都足立区 | 日本大学豊山高 | 早稲田大学 |
牧野圭太 | 千葉県茂原市 | 早稲田大学 東京大学大学院 | |
下地ローレンス吉孝 | 一橋大学大学院 | ||
津田大介 | 東京都北区 | 東京都立北園高校 | 早稲田大学 |
武田砂鉄 | 東京都 | 明治学院東村山高 | 成城大学 |
田中俊之 | 東京都立武蔵高 | 武蔵大学 武蔵大学大学院 |
正月に実家に帰ると、今年28歳になる9歳下の弟が会社をやめてプログラミングスクールに通うと言い出したので全力で止めた。
エンジニアになりたいのならカリキュラムは全部俺が組むし、わからないことがあったらいつでも相談にのるし、なんなら仕事の紹介だってするから、
まずは会社をやめるな、そしてスクールには金を払うな、と伝えた。
その後、転職をするのであれば適切な情報を伝えねばと考え、いろいろな会話をしたので、書いてみたいと思う。
例えばこれ。[ https://www.amazon.jobs/jp/jobs/1353081/software-development-engineer-full-time-class-of-2022 ]
プログラミング言語最低一つに"精通していること"というのがあるが、スクールレベルではそこまではいけないし、かなりの高いレベルであることを伝えた。
「オブジェクト指向デザイン、データ構造、アルゴリズムデザイン、計算量解析等に対する基礎知識」も基礎とはいえ、ある程度実務経験がないと身につかないものだとも伝えた。
そして、このポジションがAmazonの中ではかなりジュニアなレベルのポジションであり、もっと上が狙えるはずだということも伝えた。
ただ、弟はといえば、これだけできて、かつ時価総額世界一の会社に入社して、年収は740万円~というのにもやや驚いていたようだ。
スクールの営業には短期間で年収1000万円も夢じゃないというようなことを言われていたようで、期待より低かったらしい。
次に、闇を見せた。
まずIT業界の実態を説明するために「IT土方」、「新3K」といった単語を紹介して、ぐぐらせた。
そういう環境が普通に存在していて、かなりの確率で巻き込まれることになることを伝えた。
さらに、google:エンジニア 平均年収 などと検索させて、日本の平均的なIT業界の報酬の肌感覚のようなものを伝えた。
私の15年以上のIT業界での経験から、学歴や、コネ、その他の特別な才能があったりして、優良企業に運よく入社できたような場合を除き、普通の経験の浅いエンジニアの方々はおおむね200~300万円台の年収になるとも伝えた。
きついうえに、低報酬という職場がにかなりの確率でエンカウントするだろう事実は、弟には衝撃的だったようだ。
もちろん、弟に関していえば、俺がその地雷を避けるアドバイスは提供できるし、いい会社を紹介することもできる。
だけど、コネ入社のようなことはできないので、しっかりと俺が組んだカリキュラムにそって勉強してくれれば不可能ではないと思う、と伝えた。
だけど、弟はIT業界への転職はあきらめた。リスクに見合わないと判断し、今の仕事を続ける決心をしたようだ。
彼はすでに500万円近い年収を受け取っており、同年代にしては優秀な方だと思う。大学時代から付き合っている彼女もいて、結婚も考えているらしい。
今回の話をうけて、私はプログラミングスクールが極めて悪質な存在であると確信を持った。
彼らは、欲しいと言われるものを売っているだけのつもりなのだろうが、彼らが奪っているのはお金だけではない。
今回もし俺か弟かどちらかが実家に帰らず、正月に会話をする機会がなかったら、彼は多くのものを失っていた可能性がある。
もしこの読者にプログラミングスクールに通おうとされている方がいるのであれば、9分9厘やめておいた方がいい。
成功する確率は高くないし、それを隠してサービスを売るようなやつに金を落す必要はない。
まずは、知り合いのエンジニアに相談してみるといい。知り合いにいなければTwitterでもいい。
そして、もし読者の中にプログラミングスクールの運営に携わっている人がいて、もし「年収一千万も夢じゃない」とかぬかしていたんだとしたら、恥を知れ。
やぱ「4年制大学の話題に反応するのは在学生か卒業生」な可能性が高いのかな。自分は知識が無いので、わからないので反応しようがないんだ・・・。なんか、なんだろう違う国の言葉に感じる。
「講義」「教授」「単位」「D進」など、よくわからん専門用語がいっぱいあってよくわからない・・。
まず勉強の進み方がわからない。高校までとはなんか違うんだよね。あと夏休みが2カ月あるらしい。
いうて日本の全人口でいったら半分以下でしょ、4年大学経験者って。知らない人のほうが多いやんマウント論法は可能。
あと高学歴ワープアを見ると、僕の最終学歴は職業訓練校ですが何か?(年収nnn円)っていう低見の見物マウントを取ることができる。正確には「低みの見物風高みの見物」かも知れないが。
あと、ちょくちょく話題になるけど大学に行くと階級の再生産、ひいてはエリート遺伝子の高純度化をまざまざと見せつけられてしまって下剋上系の遺伝子から見て絶望するらしい。
いや誇張表現に聞こえるかも知れないんですが現実なんですよね、エリートの子はエリート、頭脳明晰容姿端麗同士で結婚するので、いい遺伝子を受けついだサラブレットが、エリート大学へ行く。
Disdain for the Less Educated Is the Last Acceptable Prejudice
https://www.nytimes.com/2020/09/02/opinion/education-prejudice.html
より一部訳
重要なことは殆どのアメリカ人(3分の2近く)が4年制大学の学位を持っていないということである。彼らの悩みの原因は不十分な教育にあると労働者に言うことによって、エリート (meritocrats) は成功と失敗とを道徳化し、知らず知らずのうちに学歴偏重主義を広めている―大学の学位を持っていない人々に対する陰湿な偏見を。
学歴偏重主義者 (credentialist) の偏見は、エリートによる傲りの症状である。2016年までに、多くの労働者は高学歴のエリートたちが自分たちを見下しているという苛立ちを感じていた。この訴えには根拠がないわけではない。調査研究は、多くの労働者階級の有権者の直感を裏付けている;人種差別や性差別が好ましいとされない(排除されはしなくとも信用はされない)時代にあって、学歴偏重主義は最後まで残る偏見である。
アメリカ合衆国とヨーロッパでは、他の嫌われがちな集団 (disfavored groups) に対する偏見よりも、教育水準の低い人々に対する軽蔑は、より顕著であるか、あるいは少なくともあっさり認められている。アメリカ、イギリス、オランダ、ベルギーにて実施された一連の調査のなかで、 Toon Kuppens 率いる社会心理学者のチームは、大学教育を受けた回答者は、他の嫌われがちな集団に対する偏見よりも、教育水準の低い人々に対して、より偏見があることを発見した。この研究者たちは、典型的に被差別者とされるさまざまな人々に対する態度を調査した。ヨーロッパでは、このリストにはイスラーム教徒、貧困者、肥満、視覚障害者、低学歴の人々が含まれていた;アメリカでは、このリストにはアフリカ系アメリカ人、労働者階級が含まれていた。これらすべての集団のなかで、低学歴者はとりわけ嫌われていた。この研究では、大学教育を受けたエリートたちによる教育水準の低い人々に対する軽蔑的な見解を明らかにしただけではなく、エリートたちがその軽蔑を恥ずかしいと思っていない (unembarrassed) ことも発見した。彼らは人種差別や性差別については非難するかもしれないが、しかし教育水準の低い人々に対する否定的な態度については弁解しないのだ。
2000年代になると、大学の学位を持たない市民は見下されるだけではなくなった;アメリカと西ヨーロッパでは、彼らはほとんど公選職に居場所を失うようにもなった。アメリカ議会では、下院議員の95%と上院議員の100%が大学を卒業している。資格を持つ少数の人々が、資格を持たない多数の人々を統治するのだ。
これまでも常にそうだったわけではない。十分な教育を受けた人々は常に議会で不釣り合いに代表されてきたが、最近では1960年代初頭には選出された議員の4分の1が大学の学位を持っていなかった。過去半世紀の間に、議会は人種、民族、性別に関しては多様化したが、学歴と階級に関してはそうではなかった。
学歴分断の一つの結果として、公選職に就く労働者階級が極めて少数であることがある。アメリカでは、労働力人口の約半数が、肉体労働、サービス業、事務職と定義された労働者階級の仕事に従事している。しかし、選挙前にそのような仕事に従事していた下院議員は2%にも満たなかった。
おそらく障害基礎年金で2級は通るだろうと思われる。障害年金は5年前まで遡及請求できるので、もしそれが認められれば約390万円が手に入る計算だ。姉はそのお金があれば大学に行けると喜んでいるらしい(姉は高卒だが大学に行きたいとずっと言っていた)。ただ姉は高校を卒業してからすでに20年が経過しており大学無償化の制度は使えないはずで、さらに本人は私立大学進学を希望しているので、390万円と毎月6万円の障害年金だけで4年間の学費や諸経費や生活費が賄えるとは思えない(進学先を国公立に変えたとしても大差ない)。
さらに今から受験勉強を始めたとして来年の受験にはおそらく間に合わないはずで、その間に障害年金が認められれば生活保護が廃止された状態で暮らす必要があり、それだけでも金が目減りする。
無理矢理にでも入学したとして、途中で生活費が賄えなくなっても大学在学中は生活保護は受けられないはずで、その場合は再び生活保護を受けるために大学を中退しなければならない。貸与型奨学金に手を出すというパターンも考えてみよう。これでなんとかして大学を卒業できたとする。しかし44歳職歴なし統合失調症の持病ありの新卒を雇う企業があるのだろうか。本人はまともに働ける状態ではなくB型作業所に通っている状態だ。しかし障害者雇用という手もある。……とすると姉が生活保護から抜け出せる可能性はゼロではないかもしれない。しかし週一で訪問看護を受けていて病気の症状もいまだにあり日常生活に支障をきたしている人間がそもそも4年制大学を無事に卒業できるのだろうか。
飼われている身なので衣食住には困りません。
同期で結婚した人が何人もいますが、結婚という言葉は知りません。
親が持ってきてくれるのを待つしかないです。
遊ぶ金すらないです。
先日、父の葬式が行われている夢を見ました。
建物は木造の教会で私が廊下を歩くと右手の部屋がとても暑く、仮装が行われていると感づきました。
左手の部屋は教会のメインの部屋で母と大勢の人が座っていました。
母は葬式で泣きながら次のように言ってました「損をする」
どうやら父が「死んだ」ということを「損をする」という言葉に置き換えて喋っていました。
これが何の予言なのかはさっぱりわかりません。
「私の言う通りにすれば明るい未来が待っている」「私は貴方より数年も経験豊富なんだ」「私をリスペクトしろ!!」
※父と私は年齢差45年
父の命令に従うのがいい子どもなんでしょうけど現状は違うと思います。
私も妹も親に依存しています。何がいけなかったのかよくわからない。
高知県の人口が70万人を切ったニュースで思い出した話がある。
超少子高齢化と人口減と都市地方間格差が進んだ結果、進学への情熱が薄れてきているという話。
そのためには私立進学校に行く。」というのがエリートのセオリーみたいなものだった。
だが今は、そんなセオリーが崩れている。
いや正確には「無理してまで良い大学に入らせようとは思わない」「そのために私立進学校に行く必要はない」
その前に、高知県の大学と高校(及び中高一貫校)の事情を説明しておく。
まずは高校。
土佐>=学芸>土佐塾(ここまで私立中高一貫)>追手前(県立)>その他県立高校とか明徳とか
であった。
それが今はどうだろう。
県立西高校と県立南高校が統合され、南西高校になるかと思いきや公立中高一貫の高知国際中学高校になった。
しかも母体の西高校の色もあり、英語教育に力を入れているスーパーなんとかハイスクールに指定されている。
昔ながらのThe私立進学校は、特色ある公立校に押されつつあるとみられる。
次に大学。
高知県にある4年制大学は国立大学法人高知大学と、高知県立大学、そして高知工科大学の3つしかない。
かつては高知医科大学があったが、高知大学と合併して高知大学医学部になっている。
更に機械や電気、情報といった工学系となると高知工科大学しかない。
受験難易度の点で見れば偏差値46程度の高知工科大学であればわざわざ難関私立進学校に入らなくても良い。
筆者は土佐高校の卒業だが、当時人気だった進学先のひとつは岡山大学であった。
同級生や年の近い先輩後輩の進学先ら帯広畜産大学から琉球大まであったし、海外留学していったのもいた。
ほぼ100%が進学志望なのは今も昔も変わらないと思うが、志望大学がバラエティに富んでいた。しかし今や地元志向が強すぎる。
もちろん地元高知大学の人気も高かったが、今はそれ以上に高知大学志望が増えているという。
「もうちょっと頑張れば、もっと良い大学に行けるのに」と先生が勧めても、
生徒や親が浪人を嫌がり、より確実性の高いところで落ち着こうとするのだ。
あるいは、「もうちょっと頑張れば」というなら理学部から医学部に進路変更する。
でも本当に医者になりたいのか?安定した職業を求めているのではないか?
言っておくが国立高知大学も高知工科大学も、決してチンケなFラン大学ではない。
だが、やれハーバードだMITだスタンフォードだ、東大だ京大だ、早慶だ阪大だ、
そして環境。圧倒的に人が少な過ぎて、異なる価値観に触れる機会が都会とは雲泥の差なのだ。
月とトイレの方のスッポン。多感な学生時代を、世田谷区人口にも満たない県人口の田舎で、刺激の少ない学生時代を送ることになる。
たとえば高知から東京の大学に進学するとなると、それだけで大変だ。
平均世帯収入の低い高知から、物価の高い東京で一人暮らしとなれば、不景気ないまおいそれと出せない。
筆者なんか6年も通ってしまったのだ、どれほど親に金を使わせたか。
余裕がないのだ。
一年浪人させて県外の良い大学にいくよりは、現役で高知大か工科大に行き、
県庁か市役所に勤めることこそが、堅実な将来であることに疑いはない。
でもそれで新しい時代が切り開けるか?
消耗しないように高知に残り、消化試合の人生は「負け」ではないが
超少子高齢化と取り返しのつかない人口減に対応するため、私立進学校も変革の時を迎えている。
ちなみに、土佐高校は昭和半ばからずっと1クラス50人×6クラスである。
どう考えても多すぎる。
学費を上げてでも人数を減らし、きめ細かい教育ができるようにすべきだ。
脱藩マインドが低い者は公立校に任せ、県外や海外へ送り込める少数精鋭の人材育成校に転換した方がいい。
冠する土佐藩の名に叶って欲しい。
↑ 「統計的に有意でない」というのは「差がない(=平等)」という意味ではありません。
↑意味不明
↑「医学部とそれ以外の学部で女子の入りにくさに差があるというのには、何らかの原因があるのではないか」ということ。「背景にもっと大きな差別問題はある」からこそこの祝辞は東大の入学式にふさわしい。
↑「女子が男子より優れている」とは言っていない。「女子の合格率が男子のそれより低いのは、女子が男子より劣っているから」ではないと言っている。
↑そうですね。
↑「多くの娘たちは、子どもなら誰でも持っている翼を折られてきた」はつまり「翼を折られなければ羽ばたけたはずだった」ということ。
↑突然も何も、祝辞の最初から女子学生・男子学生を一般化して取り扱ってきたでしょう。 性差別を批判する文脈では当然です。
とは言え「東大の男子学生がもてる」という言い方も差別的だというのはそうだと思います。「イカ東」みたいな言葉もありましたし。
↑東大の男子学生は「他大の女は頭が悪い」と思っていそうってことでしょう。ここの部分で何を言いたいのかは僕もよくわかりませんでした。
↑実情を知らないようですが、そんなことはありません。東大女子が入れないようにしているのは東大男子です。
これまであなたたちが過ごしてきた学校は、タテマエ平等の社会でした。偏差値競争に男女別はありません。ですが、大学に入る時点ですでに隠れた性差別が始まっています。社会に出れば、もっとあからさまな性差別が横行しています。東京大学もまた、残念ながらその例のひとつです。
学部においておよそ20%の女子学生比率は、大学院になると修士課程で25%、博士課程で30.7%になります。その先、研究職となると、助教の女性比率は18.2、准教授で11.6、教授職で7.8%と低下します。これは国会議員の女性比率より低い数字です。女性学部長・研究科長は15人のうち1人、歴代総長には女性はいません。
↑東大のオフィシャルな場で東大批判をするのがいいんでしょう。「東大合格おめでとう!東大万歳」なんて祝辞気持ち悪すぎます。
↑確かに
↑第1人者を自称しているんですから、そうなんじゃないですか?
学問にもベンチャーがあります。衰退していく学問に対して、あたらしく勃興していく学問があります。女性学はベンチャーでした。女性学にかぎらず、環境学、情報学、障害学などさまざまな新しい分野が生まれました。時代の変化がそれを求めたからです。
言っておきますが、東京大学は変化と多様性に拓かれた大学です。わたしのような者を採用し、この場に立たせたことがその証です。東大には、国立大学初の在日韓国人教授、姜尚中さんもいましたし、国立大学初の高卒の教授、安藤忠雄さんもいました。また盲ろうあ三重の障害者である教授、福島智さんもいらっしゃいます。
あなたたちは選抜されてここに来ました。東大生ひとりあたりにかかる国費負担は年間500万円と言われています。これから4年間すばらしい教育学習環境があなたたちを待っています。そのすばらしさは、ここで教えた経験のある私が請け合います。
あなたたちはがんばれば報われる、と思ってここまで来たはずです。ですが、冒頭で不正入試に触れたとおり、がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。
↑私立医学部の入試不正なんて差別の一例に過ぎないってことでしょう。
↑「がんばっただけでは報われなかった。まわりの人や環境に感謝しましょう」ということでしょう。こういう趣旨の祝辞わりとよく聞きませんか?
あと毒親から逃げてきた人もいるかもしれませんが、ごく少数でしょう。この祝辞は最初から最後まで「大多数の」東大生に言及しています。
↑そうですね。
↑そういう人たちを助けてやれってことだよ!
↑そんなことは言ってないでしょう。ここでは「恵まれない人々を助けるための学問をやれ」ということではなく、どんな(分野に進もうとも)周りにいる恵まれない人々のことを慮る人間になれということです。たとえブラックホールやニュートリノを研究しようとも。
↑東大生には弱者もいるし恵まれた人間もいるということでしょう。またある面では恵まれていても、別のある面では弱者ということでしょう。
東大入学式の祝辞で著名なフェミニストである上野千鶴子がスピーチを行い、その内容についてインターネット上では賛否の声が上がっている。
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message31_03.html
個人的な感想を端的に言うと、内容の正否以前にわかりづらい部分があって、ときおり彼女が何を主張しているのか理解できない部分があった(私だけだったらすいませんでした)。インターネットの皆さまは内容を理解した上で議論しているのだろうか?まあ実際のところはこのようなスピーチを真面目に読む人暇人なんぞは少数派だろうから、雰囲気で流し読みしてあーだこーだと感想を言っているのだろう。それはいいとしても、このスピーチでは、いかに東大生の頭がいいと言っても口頭ではロジックを理解できずに混乱してしまったのではないだろかと心配になる。
「女性学のパイオニアとして」の章は著者の自分語りであるし、「変化と多様性に拓かれた大学」と「東京大学で学ぶ価値」の章は良い雰囲気の一般論なのでこれらの章に特に理解が難しい点はない。問題なのは、女性学生差別にまつわる内容が記述されている「女子学生の置かれている現実」の章であり、その中でも特に理解が難しく、思わず男性差別的なのではないかと脊髄反射してしまいそうなパートは、第3パラグラフである。以下では、同パラグラフの読解を行うので、私と同様に一読してわからなかった人、特に男性差別的に感じた人は読んでほしい。
事実、各種のデータが、女子受験生の偏差値の方が男子受験生より高いことを証明しています。まず第1に女子学生は浪人を避けるために余裕を持って受験先を決める傾向があります。第2に東京大学入学者の女性比率は長期にわたって「2割の壁」を越えません。今年度に至っては18.1%と前年度を下回りました。統計的には偏差値の正規分布に男女差はありませんから、男子学生以上に優秀な女子学生が東大を受験していることになります。第3に、4年制大学進学率そのものに性別によるギャップがあります。2016年度の学校基本調査によれば4年制大学進学率は男子55.6%、女子48.2%と7ポイントもの差があります。この差は成績の差ではありません。「息子は大学まで、娘は短大まで」でよいと考える親の性差別の結果です。
このパラグラフはいきなり衝撃的なトピックセンテンス「事実、各種のデータが、女子受験生の偏差値の方が男子受験生より高いことを証明しています。」で始まる。おまけにサポートセンテンスの中には「男子学生以上に優秀な女子学生が東大を受験している」という主張が入ってくるので、恐らくこれを口頭で聴いたら「上野千鶴子はとりあえず男が馬鹿だと言いたいのか?」と感じてしまう可能性がある(実際にTwitter上ではそのようなリアクションが少なからずみられる)。さらに、冒頭で「女子受験生の偏差値の方が男子受験生より高い」と言っておきながら、サポートセンテンスでは「統計的には偏差値の正規分布に男女差はありません」と真逆のことを言われて、読者(聴衆)は混乱の極致に達する。しかし、このパラグラフの本意はそうではない。鍵は、この前にある第2パラグラフにある。
女子学生が男子学生より合格しにくいのは、男子受験生の成績の方がよいからでしょうか?全国医学部調査結果を公表した文科省の担当者が、こんなコメントを述べています。「男子優位の学部、学科は他に見当たらず、理工系も文系も女子が優位な場合が多い」。ということは、医学部を除く他学部では、女子の入りにくさは1以下であること、医学部が1を越えていることには、なんらかの説明が要ることを意味します。
つまり、著者はひとつ前の第2パラグラフで、「医学部以外の女子の入りにくさは1以下で、医学部が1以上であることの理由をこれから説明するよー」と宣言しているわけだが、実際に次の第3パラグラフで説明されるのは、前者の「なぜ女子の合格率は(医学部以外において)高いのか」ということに対する理由だけだ。この宣言と実際のズレが、まずもって2パラと3パラの繋がりを分かりづらくしている。
それを踏まえて第3パラグラフのトピックセンテンスである「事実、各種のデータが、女子受験生の偏差値の方が男子受験生より高い」を解釈すると、これは実はかなり曖昧で、「受験生全体としてみたときに女子の方が偏差値が高い」という解釈(A)と「ある大学の受験者プールをみたときに女子の方が偏差値が高い」という解釈(B)の両方が必要となる。このトピックセンテンスの意味の曖昧さが、続くサポートセンテンスとの繋がりを不明瞭にすることで、このパラグラフの読解を困難にしている。しかしながら、これらはいずれも、「なぜ女子の合格率は男子に比べて高いのか?」という第2パラグラフの問いに対する明確な解答となっている。
では、このトピックセンテンスの解釈(A)、(B)を前提として、そのあとに続く3つのサポートセンテンスの内容を読み解いていこう。
①「第1に、女子学生は浪人を避けるために余裕を持って受験先を決める傾向があります。」⇒要は、女子は余裕を持って受かる大学を選ぶため、ある大学の受験者プールで見たときに女子の方が偏差値が高い、という話なので解釈(B)を支持する内容。
②「第2に、東京大学入学者の女性比率は長期にわたって「2割の壁」を越えません。(中略)統計的には偏差値の正規分布に男女差はありませんから、男子学生以上に優秀な女子学生が東大を受験していることになります。」⇒これも①と似たような話。男子の方が相対的に下方の学力の学生まで東大を受験するため、平均的にみれば女子東大受験生の方が偏差値が高いということ。解釈(B)を支持する。なお、ここでいう偏差値の正規分布とは、「東大受験する/しない」「大学受験する/しない」という条件を一切つけない高校生全体の分布の話をしていることに注意しよう。一方でトピックセンテンスの「女子受験生の偏差値の方が男子受験生より高い」は、これらの条件を付けたときの条件付き確率分布の話をしている。ここもわかりづらいポイント。
③「第3に、4年制大学進学率そのものに性別によるギャップがあります。」⇒要は、学力順に大学受験をするとしたら大学進学率の高い男子の方が下方の学力の学生まで大学受験をするため、平均的にみれば女子受験生の方が偏差値が高いということ。これは受験生全体の話なので解釈(A)を支持する内容。
以上の様な形で、一見意味不明にみえる第3パラグラフも、落ち着いてよく読んでみればしっかりと論理的な構成になっている。では、結局のところ上野千鶴子はこのパラグラフで何が言いたいのか?私の理解は次の通り。「女子学生は、性差別の抑圧の結果として、浪人のリスクをとって上位校を目指したり、東大生になろうとすることが忌避され、その上そもそも大学進学率が低いことから結果的に大学合格率が高くなっている(除く医学部)。」つまり、女子受験生の偏差値が高い(⇔合格率が高い)というのは性差別による抑圧の結果なので、上野千鶴子はそれをポジティブに捉えてはいないということになり、男性差別的な意図とは真逆であるということがわかる。
以上、誤読しそうな一章第3パラグラフの読解を、ややスピーチを擁護しながら行ったが、以下ではこのスピーチに対する批判的な私見も+αで少し書く。
まず1パラグラフ目について。
その選抜試験が公正なものであることをあなたたちは疑っておられないと思います。もし不公正であれば、怒りが湧くでしょう。が、しかし、昨年、東京医科大不正入試問題が発覚し、女子学生と浪人生に差別があることが判明しました。文科省が全国81の医科大・医学部の全数調査を実施したところ、女子学生の入りにくさ、すなわち女子学生の合格率に対する男子学生の合格率は平均1.2倍と出ました。問題の東医大は1.29、最高が順天堂大の1.67、上位には昭和大、日本大、慶応大などの私学が並んでいます。1.0よりも低い、すなわち女子学生の方が入りやすい大学には鳥取大、島根大、徳島大、弘前大などの地方国立大医学部が並んでいます。ちなみに東京大学理科3類は1.03、平均よりは低いですが1.0よりは高い、この数字をどう読み解けばよいでしょうか。統計は大事です、それをもとに考察が成り立つのですから。
たしかに東京医科大では女性差別的な入試不正が行われていたのは事実だし、ここに列挙されている私大についても不正をしている可能性はある。それ自体は何らかの形で是正されていくべき問題であることは同意。ただ、私はこのパラグラフで拭えない違和感を覚えてしまう。それは、東大理3にもこの議論を敷衍している点と、「地方国立大医学部が並んでいます」という記述である。
当たり前だが、どれだけ男女平等に選抜してもこの男女合格率比率は1を超えたり1を下回ったりしてフレる。奇しくも彼女自身が記述している通り、「鳥取大、島根大、徳島大、弘前大」では1を下回って、女性有利の結果となっているのだが、これは単なるフレであると考えられるので、彼女は「これらの大学では男性が差別されている」とは主張しないだろう。にもかかわらず上野千鶴子は、断言はしないものの、この比率が1.03しかない理3に入試不正の話をつなげる訳だが、これは誰しもが感じる通り、さすがに無理筋である。1.03という差はどれほどなのか考えてみよう。理3女子の合格率が概ね25%だとすると、男子の合格率は25.75%であり、わずか0.75%ポイントの差でしかない。つまり、100人受けたときに1人未満の合否の差が発生するということであるが、これは統計的に有意な差たりえるだろうか?もちろん私は実際の分布についての情報を持たないので統計検定は出来ないが、理3受験者数の少なさ(標本の少なさ=この比率のフレも大きい)まで含めて考えれば検定するまでもないと思う。こんな微妙な差を以って、東大理3の入試においても男女差別が存在しうることを仄めかす様な物言いをするのはいかがなものか。
また、些末過ぎて私しか感じないかもしれないが、「地方国立大医学部が並んでいます」という記述にもなんとなく違和感というか、いやらしさを覚えた。彼女がわざわざ先ほどの4校を持ち出して、「地方国立大医学部が並んでいます」と記述した理由は何なのか。うがった見方をすれば、「女子は地方のless prestigiousな大学に追いやられ、東大理3を含む首都圏のprestigiousな大学は差別により入れない」という印象を明確にしたいがために、これらの地方国立大医学部を拾ってきて並べたように思える。しかしながら、もしも彼女がこの様な印象操作を図ったとすれば、それはやや牽強付会にみえてしまう。なぜなら、理由は2つあって、そもそも地方国立大の方が医学部が多いということと、加えて、(平成30年度入試のデータではあるが)帝京大学や北里大学、東京医科歯科大学医学部医学科、東京女子医科大学(当然)、自治医科大(首都圏か微妙だが)、など首都圏の大学でも女性有利の結果となっている大学は存在しているので、地方国立だけ取り出してみせるのはいささか正当性に欠けるように思えるてしまうからである。(ソース:http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/09/10/1409128_002_1.pdf)
もう一つ、東大生によるレイプ事件に言及した第6パラグラフをみてほしい。
東大工学部と大学院の男子学生5人が、私大の女子学生を集団で性的に凌辱した事件がありました。加害者の男子学生は3人が退学、2人が停学処分を受けました。この事件をモデルにして姫野カオルコさんという作家が『彼女は頭が悪いから』という小説を書き、昨年それをテーマに学内でシンポジウムが開かれました。「彼女は頭が悪いから」というのは、取り調べの過程で、実際に加害者の男子学生が口にしたコトバだそうです。この作品を読めば、東大の男子学生が社会からどんな目で見られているかがわかります。
具体的に「どんな目」でみられているか上野千鶴子は言及しないが、文脈からいえば、「他大学の女子を頭が悪いからと見下していて、彼女らをレイプしてもいいと考えている異常な選民思想を持った人々」と解釈できるだろう(この解釈は行き過ぎだろうか?否、これが男女差別の文脈のスピーチのおいて、レイプ事件と関連した東大"男子"学生のイメージとして語られた以上、性的加虐の意味は必然的に含まれている)。「彼女は頭が悪いから」という作品はたった一冊のフィクション作品であり、しかもモデルとなった事件もおよそ東大生一般に当てはまるようなものとは思い難い。そこに描かれた東大男子像を持ってして、お前らはこう見られてるから自覚しろ、と彼らを脅迫する行為はいくらなんでも行き過ぎであろう。少なくとも私は普通の東大生男子たちが、もしかしたらうちに秘めたエリート意識ぐらいは持っているのかもしれないが、それを以ってレイプに及ぶ様な集団だとは思っていない。世間が東大男子のことを選民思想レイパーだと思っている、と本当に言いたいなら、アンケート調査で統計をとってみてはいかがだろう。統計は大事です、それをもとに考察が成り立つのですから。
↑ソースはここhttp://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/09/10/1409128_002_1.pdfで、六年間の推移が1.17→0.76→1.31→0.95→1.04→1.04でその平均が1.03なので仮説検定をすれば有意でない、すなわち平等とわかる数値なんですが、なんでこんなに持って回った言い方するの?
↑こっちのセリフだわ
↑ここまでの話をまとめると、私立大医学部ではどうやら不正な入試が行われているが東大では医学部はじめ全ての科類で平等な入試が行われている。ということなんですが、これはもはや私大の医学部の問題(もちろん背景にもっと大きな差別問題はあるのだろうが)で、東大の入学式の祝辞の一発目に持ってくる話題としては不適当では?
↑ここ統計データを示せよ。なんで女子が差別されてる話は具体的な数字出しまくったのに女子が優れている話は具体的な数字出さないんだよ。
↑これどういう意味だよ。偏差値の平均は女子の方が上ってさっきお前が言ったんだろ。
↑なんで親の性差別って断言してるんだよ。統計どこ行ったんだよ。
↑並列された三つの主張から導き出される結論は何だよ。ちゃんと言えよ。
↑てか普通に考えたら 第一:女子は安全志向 第三:親が性差別している を要因として 第二:東京大学入学者の女性比率が二割以下 が発生してるって話になるだろ。なんで並列なんだよ
↑「娘の翼を折らないようにしてきた」という父親の事例を挙げて得られる結論がどうして「多くの娘たちは、子どもなら誰でも持っている翼を折られてきた」なんだよ。
↑どうやって?
↑どんな目で見られてるかちゃんと言えよ。マイナスイメージ持たれてることはわかるが、それが実情に反して不当ということならレイプ事件の話持ち出す意味がわからないし、そのイメージが正しいと言いたい(文脈的にこっち)ならそれは性への圧だろ。
↑男子サークルって書き方からして完全に男子を悪者にしてるけど他大学の女子が競争相手を減らすために東大女子を入れないようにしてる可能性だってあるだろ。性差別か?お?
↑その原因が東大内の性差別という意味?だったらこんな時代性が交絡するようなデータじゃだめだよね?
↑これを祝辞で喋る意図が明確になるように主張のギャップを埋めて欲しい。
↑これ普通に気になるな
↑後述の話を先取りするけどお前のは恵まれた環境のおかげじゃなくて努力の成果なのかよ。
↑そこ断言するの流石に祝辞としてダメだろ。毒親から逃げて東大来たやついるけどそいつにこれ言えんの?
↑これはまあそういう意見もあるよね。
↑恵まれない人を助けることに繋がらない学問やっちゃいけないの?ブラックホール撮影しちゃだめ?ニュートリノ観測しちゃだめ?
↑「環境と能力に恵まれた東大新入生はそれを恵まれない人々(=弱者)を助けるために使いましょう。」と述べた後で「弱さを認め生きましょう、フェミニズムは弱者が弱者のまま尊重されることを求めます。」と締めるの、結局東大生に弱者であって欲しいのか弱者を助ける存在であって欲しいのかが見えてこない。弱者を助ける存在もまた弱者で、だから他の弱者に助けてもらいましょう。ということなのかな?全員弱者なら女子受験生の話をした意味は?
↑まずこの弱者って特に女性を指してるの?だとすれば女性は謂れなき差別を受けていてそのために被害を受けているという話だったよね?てことは女性は謂れなき差別を受けたままで尊重されるべきってこと?意味不明じゃない?
総評として、全称記号と任意記号の恣意的な混同によってデータを自分の都合のいいように改変して使用する、統計学ひいては学問を完全に馬鹿にした祝辞であったように思える。思想としてのフェミニズムであればこのような「過激な」スピーチにより注目を集めるのも一つの作戦なのだろうが、この人は「学問としてフェミニズムを修めている人間」として「これから学問を修める3000人の東京大学新入生」にスピーチしたわけで、その内容としては甚だ不適当だと言わざるを得ない。
はっきり言って、こんなものを褒めそやす人間は、たとえそれがどれだけメタ的な視点からの評価のつもりでも、科学の世界を脅かすありふれた権威主義の愚か者の集団に含まれる一人にすぎないと言えよう。