はてなキーワード: 涼宮ハルヒの憂鬱とは
http://anond.hatelabo.jp/20170202144732
元増田があんまりオススメするから読んだよ、『ソシャゲライタークオリアちゃん』。
これ、普通につまんなくて出来悪くて、普通につまんなくて出来の悪いラノベってなんなの、ということを考えるのにすごくいい素材になってしまっているように感じた。
「ラノベなんてみんな同じだろw」というような声がどこからともなく(というか元増田のブコメあたりから)聞こえてくるんだけど、そんなことはない、『クオリアちゃん』はかなり出来が悪いよ、ということをしっかり言っておきたいな、と思って、エントリを起こす。
小説としての出来云々じゃない部分、ソシャゲシナリオライターとしての主人公たちの生き方については
http://hishamaru.hatenablog.com/entry/2017/02/09/003000
http://anond.hatelabo.jp/20170203190941
この批判が当たっていると思う。
とりあえず俺はクララ先輩には機を見て空売りを仕掛けていくことをオススメしたい。
さて。
漠然と出来が悪い、と言ってもわかんないと思うので、サンプルを用意する。
と言っても、ここで新城カズマとか古橋秀之とか秋山瑞人とか石川博品とか出してもそういうのは例外と流されるだけだと思うので、もっと、普通っぽい奴を見繕いたいところ。
例えば、商業性があると評価された実績のある人が書いた作品、すなわち「アニメ化作家の新作」と、ラノベ業界の作品を送り出す人たちが評価して世に出した「新人賞受賞作」……と考えて本屋でラノベ棚を見てたら『勇者のセガレ』((アニメ化作品『はたらく魔王さま!』の和ヶ原聡司の新作))というやつと『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?』((第29回ファンタジア大賞大賞受賞作))というやつが目に入ったので、買ってきた。増田のために『クオリアちゃん』と合わせて2000円くらい課金した計算である。
http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-631161-8
http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-892615-7/
http://fantasiataisho-sp.com/winners/mother/
三作品とも試し読みがあるので読み比べてみてほしい。冒頭だけだけど、それでも出来の良さの違いが見て取れるから。
一見して『勇者のセガレ』のレベルがとびきり高く、『お母さん』がその次、『クオリアちゃん』は論外、と俺は思うけれど、そう思わない人もいるだろう。
説明する。
小説には、概ね、お話が付き物だ。もちろん、お話で引っ張る小説は低級、みたいな話もあるんだけど、一般的なエンタメ小説(多くのライトノベルは一般的なエンタメ小説である)においては、そういう議論はあまり考える必要はない。一般的なエンタメ小説じゃないラノベに出くわす可能性はいつでもあるので頭のすみっこにはおいておいたほうがいいけれど、でも、今回の三作品は全部一般的なエンタメ小説志向なので大丈夫。
『勇者のセガレ』なら、父親に異世界を救った勇者の過去がある、と知ってしまった少年が、異世界での魔王復活を巡る騒動に巻き込まれるお話。『お母さん』なら母親と一緒にMMORPGの世界にダイブして冒険しながら親子関係を見つめなおす話。『クオリアちゃん』なら平凡な男が惚れた先輩に巻き込まれる形でソシャゲシナリオライターになる話。
んで、さっき示した試し読みで、そういう話だ、とわかるまでにかかる文字数は大体どれも同じ、5ページくらいなんだけど、その最初のとっかかりまでに与えられる情報の無駄のなさを見てほしい。
『勇者のセガレ』は単刀直入にお話の全体像(テーマ、というやつだ)を提示し、そのテーマについての主人公の開始時点での認識を提示し、そして、それが揺るがされる場面が、いい意味で突然始まる。
『お母さん』はそれに比べれば随分もたつく印象だが、それでも母親と息子の関係の物語だ、ということは十分手早く、一直線に提示されている、と言っていい。
『クオリアちゃん』は無駄だらけだ。同級生に平がからかわれる話とか、いらない。
そもそも主人公の平凡さに何故ここまで言葉を費やすのか。クララ先輩にソシャゲシナリオライターの道に誘われる場面から入っていい。主人公が平凡さを脱して何者かになるお話なんだからスタート地点を明示しなければいけないのでは、というのは罠だ。平凡だ、とは、平凡という特徴がある、ということではない。非凡な特徴がない、ということだ。ならば、クララにソシャゲシナリオの道に誘われるまで、何らかの特徴があるかのような描かれ方をしてはいけない。この主人公、狙ってか事故でか、かなり平凡ではないキャラなのだが、それもまあ、いいのだ。普通の男子高校生と言って始まった話で主人公がとんでもない過去を思い出す、すげえ設定が明らかになるなんてのはよくある話だ。語り出す位置に変な癖をつけないことで間口を広められることだけが平凡な主人公という設定の美点で、それをこなしたらあとはどんどこヘンな奴にしていっていい。逆に、ヘンな設定をあとから盛りやすくするためにも、平凡さを積極的に描くのは悪手だ。
ここには多分、ライトノベルがキャラクター小説である、という誤解がある。
商業性を認められたアニメ化作家も、送り手に評価された新人賞作家も、テーマや登場人物の関係性を提示するところから小説を書きだしている。主人公の人物像に無駄に筆を費やしたりしていない。主人公の人物像を描いてはいけない、のではない。主人公の人物像は、この際テーマや関係性よりも後回しにすべきだ、という話だ。
ライトノベルはキャラクター小説だと早合点していると、主人公のキャラクター性を提示するのが大事だ、と思い込んで、本筋のお話よりも先に名前をからかわれるエピソードを入れ込んだりしてしまうのではないか、と思う。
そうした結果、ソシャゲシナリオライターの手伝いを頼まれるという展開の驚きが盛れなくなる。驚きのない掴みは最悪だ。
そもそも、ソシャゲシナリオの仕事を手伝うことになるって普通に考えて驚くような話なのか、という問題はある。
ソシャゲシナリオの仕事の手伝いを頼まれて驚くのは、ソシャゲシナリオに関わることをまったく想定していなかった場合だ。主人公は脚本科の学生なんだから、ゲームであれシナリオの仕事を頼まれるのは、そんなに違和感のある話ではない。先輩に手伝ってと頼まれた、なんてのは、ライターデビューの王道と言ってもいい。
どうすればソシャゲシナリオライターデビューで驚きを演出できるのか。主人公がソシャゲを嫌いだ、という設定にしたらどうだろう……と王我は作者にささやいてはくれなかったのだろうか。
これも、関係性やテーマを後回しにしたことで生じた問題だ。ソシャゲと主人公の関係をちゃんと設定していないから、こうなる。
ソシャゲマニアが制作現場に関わることで現実を知る、でもよし、ソシャゲ嫌いが制作現場に関わることでソシャゲを認められるようになる、でもいい。ソシャゲどころか物書きとさえ無関係な主人公なら(脚本科に在籍し、名作の名台詞を書きぬいてノートを作っている主人公はどう考えても無関係ではない)ソシャゲというものに触れる、というだけでも驚きがあるだろう。
半端にクリエイター志望でソシャゲに特に何も思うところがない主人公、というのは、掴みのインパクトを出すには最悪だ。
テーマ、関係性、お話というあたりにあまり気を回さず、四姉弟の設定とかでインパクトを出そうとしている((『涼宮ハルヒの憂鬱』の構造をいただいているつもりなのかなって思いついて、ちょっと戦慄した。あれはハルヒについての話をあの三人がしてくれる構造であって、異能者が三人ただ自分の異能を見せてくれるという構造ではないのだ。))んだけれど、そりゃ読者にも驚く理由がないよね、としか言いようがない。『ハルヒ』は、読者と視点を共有しているキョンにハルヒは普通の少女だと信じる理由があって、だからこそ、超常的な存在なのだ、と語る長門たちの言葉に驚かされることができる。本作では、クララがタイムリープしない、オーガが異世界転移しないと信じる理由がどこにもない。だから、平がどれだけ驚いても読者は( ´_ゝ`)フーンとしか思わない。
あとがきにラノベ200作品を勉強した、って書いてあって、それは感心なんだけれど、でも、勉強する方向を間違えてはいなかったか、そこは疑問。
ライトノベルはキャラクター小説だ、とか、男オタク向けの作品は関係性萌えじゃなくて属性萌えだとか、そういう俗説を真に受けて、バイアスをかけた勉強をしてしまったんじゃないだろうか。
結果、普通につまんなくて出来の悪いラノベになってしまったんじゃないだろうか。
なお、ソシャゲ周りの設定について付言しておけば、作中作『初恋メモリーズ』のシステムは、『プリンセスコネクト』に似ている、らしい。まあ伝聞なので確言はできないんだけど、だとすれば、元増田が言うほどソシャゲとは違うものの話をしているわけではない。とはいえ、『チェインクロニクル』のライターが書いた本で『プリンセスコネクト』の創作秘話を読まされることをみんなが望んでいたかどうかは不明だけれども。
http://anond.hatelabo.jp/20161223021343
・YouTube誕生。ひろゆきが当時2ちゃんねるメールマガジンにて「アニメとかが見れてすごい」と話題にする。
・ドワンゴの子会社「ニワンゴ」設立。未来検索ブラジルの深水英一郎と、ひろゆきが取締役就任で話題になる。
・VIPのスレをまとめた「ニュー速VIPブログ(`・ω・´)」誕生。「他人のレスをまとめてお金を稼ぐ行為」の是非が大きな議論を呼ぶ。
・この頃ぐらいに当時提出されていた「人権擁護法案」をめぐりネット上で大騒動になる。このぐらいを境目に、ネタOFFが多かった大規模OFF板に政治活動系の話題が幅をきかせるようになる
・「ハッピー☆マテリアル」をオリコン1位にする運動
・いかりや長介死去
・33-4
・構造計算書偽造問題発覚。この事件を受けてVIPでは「姉は一級建築士 〜イケない構造設計〜」というタイトルのエロゲを作ろうとする(未完成で開発休止)
https://www.youtube.com/watch?v=oahEB2C3npk
https://www.youtube.com/watch?v=zAk6T3zAJgc
・YouTubeで人気だった動画がニコニコ動画に流れ込み、定着する。
・YouTubeをGoogleが16億5000万ドルで買収。
・釣神様
・PS3発売
・「涼宮ハルヒの憂鬱」放送。VIPでED曲をオリコン1位にする祭りが行われたり、ニコニコ動画やYouTubeでハレ晴レユカイを踊ってみた動画が多くアップされる。翌年の「らき☆すた」のOP曲も同様の現象が発生し、ネット上の出来事が徐々に現実の世界にも影響を与えるようになる。
・9月11日、テレビ番組の生放送中に女優の米倉涼子が放屁し、無差別生物テロを単独で実行。同事件による被害者の数は全世界で数えきれない程に上り、一説では10億人以上とも囁かれている。この放屁では実も出た可能性があるとして、現在も有志が調査中。屁ではないことの証拠として、「日本音響研究所所長・鈴木松美氏の解析により、デジタル機器のオーバーレベルによるノイズだったことが判明した」という記事を上げて、ノイズであることを主張する輩もいる。しかしこの記事を掲載した週刊文春が某女優の所属事務所に買収されていた、もしくは結託してもみ消しを試みた可能性もあるので、これは全く証拠にならない。この件については、10年たった今も公式コメント、謝罪が未だに無く、更に我々にはこの事件を後世に伝えていかなければならない義務がある。
・流行:「物売るってレベルじゃねえぞ!」「wwwwww」「思い出は億千万」「レッツゴー陰陽師」「あいつこそがテニスの王子様」「た〜らこ〜た〜らこ〜」
https://www.youtube.com/watch?v=lhTumBn-D_s
https://www.youtube.com/watch?v=lTuy_Hn4_8o
https://www.youtube.com/watch?v=Md38v8OFFYQ
・ニコニコ動画がγ時代に入る。この頃にVIPPERとニコニコユーザの軋轢が進む
・ニコニコ生放送開始
・オプーナ発売
・流行:「ニコ厨」「アベする・アサヒる」「スイーツ(笑)」「ゆとり」「nice boat.」
https://www.youtube.com/watch?v=-glkIghqlw8
https://www.youtube.com/watch?v=YwortdC_o14
初音ミクが発売した当時、私は中学生でインターネットはごく当たり前のものとなりつつあった。
でも今の中学生と比較するとやっぱりまだまだパソコンを使えない子もいたし持ってない子もいた、そんな時代。
初音ミクと出会ったきっかけは定かではないが、多分、Flashサイトを見ていた流れで見つけたんだと思う。当時の私の中では涼宮ハルヒの憂鬱と同じぐらいブームだったから。
ニコニコ動画ではなくYouTubeの転載されたもの。曲名は「メルト」
最初は、人が歌った楽曲だろうと思って再生した。人の声とはちょっと違う合成音声に衝撃を受けた。
その後は関連の動画からひたすら初音ミクという単語を追っかけまわし、ひっくり返し、貪るように聴き続けた。
初音ミク、どうやらパソコンで作った声らしい、ボーカルの代用品で歌を歌うソフト、DTM、バーチャルアイドル・・・・・・
色々なサイト、公式ページを読んだけど中学生にはこれぐらいの印象だった。
率直にそう思った
そしてこれは黒歴史になるんだけど、若かりし頃の私は布教活動を始めた。あぁ本当に中学生ってやつは…
お昼の放送に曲をかけてもらおうとCDを持って行ったり、合唱でボカロ曲を推薦したり、休み時間にかけたり…色々とやった。
その甲斐あってか割と浸透したように思う。今でいうウェイ系の子にも認知されていたし、卒業生の合唱曲を桜ノ雨にしたいからみんなで投票しよ!みたいな動きもあったし。(でも卒業式は結局、定番曲になった。本当に良かった)
ボカロの認知度は高いんだ!と思い込み、のめり込み、音楽はボカロとアニソンしか聴かなくなった。
カラオケに行った。ド田舎の中学生には行く機会が限られているからそれはもう歌うぞーと意気込んで向かった。
もちろん歌うのはボカロとアニソン。それしか聴いてなかったからね。
3曲
私の初音ミクのピークは高校1年生ぐらいまで続き緩やかに下降していった。
高校ではオタク友達が出来た。友人らはニコ厨でもあったので話が合わなくて苦労したとかはなかった。むしろ話は合うし私もプレミアムニコ厨になるしゲームも復帰しちゃうで充実してた。ぼっちオタクで死にそうとかではなくてすまない。
ピークは下降したと言いつつも、人間の曲を聴くことは少なくやっぱりボカロ曲を聴いてた。
高校生ともなるとカラオケの敷居は下がり気軽に行けるようになった。数年ぶりのカラオケ、曲を検索してビックリした。
鏡音リン・レン、MEIKO、KAITO、巡音ルカまであった。
曲数も倍以上、知ってる曲はあらかた歌える。
浦島太郎の気分だった。
その後はもうなんかめまぐるしくボカロ曲は増えていくし新しいPも増え、新ボカロは発表されて……
ライブイベントなんかも催され完全にミクさん芸能人です本当にありがとうございました。
今では幅広い年代に知られ、ライブもあり、割と一般の話のネタとしても使える。
ミクさんが受け入れられていくことが、世間がミクさんを広めていくのが嬉しい。
それと共に、ファンの心理として寂しい気持ちが生まれるのはもちろんある。
でも昔の方が良かったとか今のが悪いとかそういう気持ちはないよ。
小さいコミュニティでしか認知されないより大きな世界でミクさんが知られていく方が断然いい。
今では好きなPさんの楽曲を中心としてボカロ曲を楽しんでいます。
これからもよろしくお願いします初音ミクを筆頭としたボーカロイド各位様。
ずっとミクさんを見てた一般人の戯言でした。
ここでいうリア充とは、具体的にはうちの弟を指す。うちの弟は兄とのテレビ権争いやゲーム権争いに負け続け、理不尽にも兄から漫画を読むことを禁止され、普通の子供が触れる程度のサブカルにすら触れられずに育った。結果、超リア充に育った。弟の部屋には学校のみんなからの書き寄せTシャツが2枚も飾られているくらいだ。思いっきりオタクに育った姉(私)からは眩しすぎて見てらんない。
で、この性格まっすぐでリア充で優しい弟(姉バカです)にアニメを今から勧めるとしたら、何がいいんだろう?そんな妄想をしてみた。
ガチのリア充はあのリア充たちの世界を見て何を思うのか、どうしても気になる。
この作品は冷静に考えるとありえないシーンの連発なわけだけれど、アニメーションという虚構の力で繋ぎきっている超力技アニメだと思ってる。その力技に免疫がないであろうリア充はどう思うのか気になる。
しんちゃん映画全部見てるわけじゃないけど、リア充の心にはオトナ帝国よりもこっちのほうが響きそうな気がする。
古いやつの方ね。ラスト近くの戦車との戦闘シーンが超かっこいいと姉的には思うわけですが、そういうかっこよさを感じる心は共有できるのだろうかと。
世界観がいい意味で馬鹿馬鹿しいこの作品。でも最終話とかすごく燃えるし、そういう男の子の燃えポイントはしっかり突いてると思うのですよ。その燃えポイントに乗っかってくるかどうか。
スポ根もの。舞台はサーカスだけど、やってることは超スポ根。弟はスポーツやってたリア充なので、これもきっとグッとくるのでは?
いや、私は大好きだけどさ。でも、この作品の凄みって普通の洋画っぽい話をアニメでやってしまったところにあるわけで、アニメに慣れた人間には衝撃だけど慣れてない人にはなんとなくありきたりっぽいなぁ、で終わってしまわないだろうかという懸念が。というか、リア充向きだと思うけど滑ったら悲しすぎる作品第1位。
なんていうか、好きな人には申し訳ないけれどもいきなりなんの説明もなくロボットに乗って戦う、というフォーマットの嘘くささがどうしてもリア充向きには思えない作品。これだけじゃないけどさ、そういうフォーマット。
多分オクタヴィア戦ぐらいまではグッときてくれると思うんだけど、クライマックスのほむら編でついてこれなくなりそうな印象。さやかとか杏子の心情って想像に難くないんだけど、ほむらの心情については空想慣れしてないと追いつけないと思う。
そもそも私があまりアニメ見てないじゃん!プラネテスとかハチクロとかのだめとかリア充向きっぽい作品は他にもあったけどそもそも私が見てないから勧められないってのがちらほら。
ラノベとエロゲの歴史的関係 - Togetterまとめを受けて、富士見ファンタジア文庫のテレビアニメ化作品をベースに、マイルストーン的にラノベ、エロゲ(ギャルゲ)、ラブコメ漫画を並べたものです。あくまでラノベが軸です。太字は富士見Fから刊行されている作品。
追記:あとからいろいろ追加したり変更したりしています。スマホの人はページの最下部にある「PC版」というリンクをクリックしてください。発売月まではちょっと面倒なので。すみません。
単純に「有名なラノベ」「有名なエロゲ」を知りたいなら他のリストを見てください。
統計表 ゲーム中央値/平均値順 ErogameScape-エロゲー批評空間-
エロゲが原作のアニメ作品の一覧とは (エロゲガゲンサクノアニメサクヒンノイチランとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
http://anond.hatelabo.jp/20160521041421
1 | 未来から猫型ロボットが来たり | ドラえもん | ○ |
---|---|---|---|
2 | 基地外家族の団らんを見せられたり | サザエさん | ○ |
3 | MSに乗ったり | 機動戦士ガンダム | ○ |
4 | 褐色娘と謎の島を探したり | ふしぎの海のナディア | ○ |
5 | 突然ゴマフアザラシが来たり | 少年アシベ※タイトル修正 | ○ |
6 | ワニがよくやられたり | ダイの大冒険 | ○ |
7 | 春日部に住む変な5歳児だったり | クレヨンしんちゃん | ○ |
8 | 足の生えたナマモノがいたり | 南国少年パプワくん | ○ |
9 | 落ちこぼれ忍者の卵がいたり | 忍たま乱太郎 | ○ |
10 | 下ばっかなのに後半シリアスになるジャングル漫画だったり | ジャングルの王者ターちゃん | ○ |
11 | 尻から魔法が出たり | 魔法陣グルグル | ○ |
12 | ラッコがアライグマにいじめられたり | ぼのぼの | ○ |
13 | 突如人型人造兵器に乗せられたり | 新世紀エヴァンゲリオン | ○ |
14 | 毒針使って腹話術したり | 名探偵コナン | ○ |
15 | 作者への謝罪のタイトルをつけたり | ドラゴンボールGT | ○ |
16 | やたらサブカル好きの派出所警官だったり | こちら葛飾区亀有公園前派出所 | ○ |
17 | 海外でチンコと皮肉られたり | ポケットモンスター | ○ (サウスパーク参照) |
18 | 同級生がやたら殺人で捕まったり | 金田一少年の事件簿 | ○ |
19 | 料理で殺し合いしたり | 中華一番! | ○ |
20 | 車と一緒に並走できるくらい速く走れる兄弟がいたり | 爆走兄弟レッツ&ゴー!! | ○ |
21 | 本編とずれてるアドリブばっかのCGアニメだったり | ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー | ○ |
22 | エルフが出てくるファンタジー作品の元祖だったり | ロードス島戦記 | ○ |
23 | 途中からカードゲームになったり | 遊戯王 | ○ |
24 | 魔法少女がレリーズしたり | C.C.さくら | ○ |
25 | 古っい車でドリフトしたり | 頭文字D | ○ |
26 | 閻魔大王から尺を盗んだり | おじゃる丸 | ○ |
27 | 児童漫画の中でやたら作画のいいヨーヨー漫画だったり | 超速スピナー | ○(確か別冊コロコロで連載) |
28 | ビー玉で腕壊したり | ビーダマン | ○ |
29 | PCに突如卵が産まれたり | デジモンアドベンチャー | ○ |
30 | メイドロボとセックスしたり | ToHeart | ○ |
31 | CDからモンスターを召喚したり | モンスターファーム | ○ (アニメだと石板) |
32 | いまいちホビーに乗れなかったランニングバトルだったり | ?→バトルアスリーテス大運動会 | メダロット想定してました、あれシャトルランだったね。。 |
33 | 金属生命体に乗ったり | ゾイド | ○ |
34 | 2年後になっても全然終わらない海賊だったり | ワンピース | ○ |
35 | ウエハースが捨てられるシールだったり | ビックリマン | ○ |
36 | 中学生同士で赤ちゃん育てたり | だぁ!だぁ!だぁ! | ○ |
37 | 腐ってる西遊記だったり | 最遊記RELOAD | ○ |
38 | ハムスターブームになったり | とっとこハム太郎 | ○ |
39 | 玄人だったり | 哲也 | ○ |
40 | 子供向けの悪魔合体だったり | 真・女神転生デビチル | ○ |
41 | ラスボス追いかけっこがやたら長かったり | ?→犬夜叉 | ○(半妖とか深夜移動とか入れておけばよかったね。。) |
42 | 同人誌を売るというメタネタのエロゲだったり | こみっくパーティー | ○ |
43 | なぜか脈絡もなく12人の妹ができたり | シスタープリンセス | ○ |
44 | 死んだら強くなる未完作品だったり | シャーマンキング | ○ |
45 | 幽霊が取り付いて碁が強くなったり | ヒカルの碁 | ○ |
46 | ベイゴマで世界大会に出たり | ベイブレード | ○ |
47 | 宇宙人の嫁が先生だったり | おねがい☆ティーチャー | ○ |
48 | 叔母さんがやたらかわいかったり | KANON | ○ |
49 | コンピュータウィルスが具現化された世界だったり | コレクター・ユイ | ロックマンエグゼを想定してた、ロックマン要素入れればよかったね。。 |
50 | アソコに触れると記憶が消えるアンドロイド少女に恋したり | ちょびっツ | ○ |
51 | へーちょ | あずまんが大王 | ○ |
52 | 許嫁が上京してきて一緒に住んだり | 藍より青し | ○ |
53 | ゴジラにしか見えない母親だったり | ?→あたしンち | ○(映画かなんかのゴジラコラボから) |
54 | 巫女ブームの火付け役だったり | 巫女みこナース→神無月の巫女 | 朝霧の巫女を想定していた、アニメ酷評だったのね。。 |
55 | なぜかJKが突然兵器にされたり | 最終兵器彼女 | ○ |
56 | 心を読まれる能力で逆に告白したり | ?→キングゲイナー | ○ |
57 | 核をキャンセルしてまたそれをキャンセルしたり | ?→ガンダムSEED | ○ |
58 | なぜか若手でいいともに出演させられたり | 明日のナージャ | ○ |
59 | 王を決める魔物の戦いに巻き込まれたり | 金色のガッシュベル | ○ |
60 | バイクでいろんな国を旅したり | キノの旅 | ○ |
61 | 決して枯れない桜の木で告白したり | D.C. ダ・カーポ | ○ |
62 | 同級生に監禁されて女になるルートがあったり | ?→君が望む永遠 | ○(アニメだと正規ヒロインとは別のヒロインを選んで驚愕した覚えがある) |
63 | 母親を甦らそうとして弟と左腕をもってかれたり | 鋼の錬金術師 | ○ |
64 | 超法規的措置だったり | バトルプログラマーシラセ | ○ |
65 | 宇宙は一人で死ぬには寂しすぎたり | ガンダムSEED→プラネテス | ○ |
66 | 路地裏で殺した吸血鬼と仲良くなったり | 月姫 | ○(アニメの評判があまりよくない。。) |
67 | 石田彰のせいで遭難して無人島生活したり | 無人惑星サヴァイヴ | ○ |
68 | やたら格闘する魔法少女だったり | 魔法少女リリカルなのは→大魔法峠 | プリキュア想定してたけど魔法少女じゃなかったねごめんね |
69 | 右手が女の子になったり | 美鳥の日々 | ○ |
70 | 名前のない怪物だったり | MONSTER | ○ |
71 | 死んだと思ったら異星人と戦わされるし | GANTZ | ○ |
72 | 7人の侍とロボットが戦ったり | SAMURAI7 | ○ |
73 | 月は東だったり太陽は西だったり | 月は東に日は西に | ○ |
74 | ヒロインだと思ったら首がなくなったり | エルフェンリート | ○ |
75 | 悪魔でいい魔法少女だったり | 魔法少女まどか☆マギカ→魔法少女リリカルなのは | ○ |
76 | 猫耳ブームに火をつけたり | 月詠 | ○ |
77 | スペイン語がやたらうまい死神だったり | 黒執事 | ブリーチ想定してた、あっち技名だけやね。。 |
78 | 双子に恋するどっちつかず主人公だったり | フタコイオルタナティブ | ○(一応1期を想定してた、オルタは変えまくってなぜかイカの異星人と戦うんだよね。。) |
79 | 生きた人形の戦いに巻き込まれたり | ローゼンメイデン | ○(水銀燈のラジオCDの続きはよ、10年くらい待ってるよ) |
80 | 漫研部の大学生活だったり | げんしけん | ○ |
81 | 病んでる野球少年だったり | おおきく振りかぶって | メジャーを想定してた、病んでたのは友人のトシ君だったね。。 |
82 | 途中からバトルものになった魔法先生だったり | 魔法先生ネギま! | ○ |
83 | 女神と同居したり | ああっ女神さまっ | ○ |
84 | OPだけ盛り上がったロボットアニメだったり | VS騎士ラムネ&40炎→創聖のアクエリオン | ○ |
85 | メイドブームに火をつけたり | まほろまてぃっく | これが私の御主人様を想定してた、情報量少なかったね。。 |
86 | 記憶を失くした幼馴染といろんな世界を旅したり | ?→ツバサ | ○ |
87 | 突然みんなでフットサルしだしたり | ヒミツのここたま→エウレカセブン | ○ 他にフットサルするアニメあったのか。。 |
88 | DTのロボット乗りだったり | 風雲維新ダイ☆ショーグン→ガン×ソード | ○ DT宣言するキャラほかにいたのか。。 |
89 | ざわざわしたり | カイジ | ○ アカギ想定してたけど |
90 | 死んだと思ったらフレイムヘイズに助けられたり | 灼眼のシャナ | ○ |
91 | 沖縄で吸血鬼で戦ったり | Blood+ | ○ |
92 | 虫の仕業だったり | 蟲師 | ○ |
93 | 英雄を女体化したり | Fate | ○ |
94 | 落語に師匠が出たり | 昭和元禄落語心中→落語天女おゆい | ○ 落語アニメほかにあったのか |
95 | 病院で月を眺めたり | 半分の月がのぼる空 | ○ |
96 | 鬱になる孤独アニメだったり | 惡の華 | びんちょうたん想定してた |
97 | 家にガーゴイルがいたり | 吉永さん家のガーゴイル | ○ |
98 | 水先案内人の修業をしたり | ARIA | ○ |
99 | 普通の人に興味ないヒロインだったり | 涼宮ハルヒの憂鬱 | ○ |
100 | ラジオがやたら盛り上がった和風ファンタジーエロゲだったり | ランス→うたわれるもの | ○ |
101 | スタイリッシュインラインスケートだったり | エア・ギア | ○ |
102 | パロの多かった1期が一番面白かったSF江戸侍だったり | 銀魂 | ○ |
103 | おはぎに待ち針いれて無限ループしたり | ひぐらしのなく頃に | ○ |
104 | 娘を守るためにお母さんが魔法少女になったり | ?→ウィッチブレイド | ○ |
105 | モンキーパンチ構想13年の糞作品だったり | MUSASHI -GUN道-※脱字修正 | ○ みんな見るべき糞アニメ |
106 | 正常位じゃイケなかったり | ふたりエッチ→ブラックラグーン | ○ ふたりエッチは想定外・・ |
107 | ツンデレが流行ったけどアニメは微妙だったり | 君が望む永遠→つよきす | ○ ゲームだけどなごみんの破壊力はいまだ忘れられない |
108 | 異世界に召喚されて使い魔になったり | ゼロの使い魔 | ○ |
109 | NHKは関係なかったり | N・H・Kにようこそ | ○ |
110 | ランタンで二重人格になったり | パンプキンシザーズ | ○ |
111 | 錬金術があんま関係ない錬金だったり | ストライク・ザ・ブラッド | 武装錬金を想定してた、情報量少なかったすね |
112 | 人を操る力で反逆したり | コードギアス | ○ |
113 | まったく販促になってないおもちゃアニメだったり | 人造昆虫カブトボーグ V×V | ○ |
114 | 家庭教師なのにバトルしたり | 家庭教師ヒットマンREBORN | ○ |
115 | おっさん主人公の漢字バトルだけど流行らなかったり | 天保異聞 妖奇士 | ○ |
116 | ライバルが死んでから面白くなるのにアニメは打ち切られたり | ?→あしたのジョー→結界師 | ○ これ気づいた人まじすごい、俺はコミックも買ってたから楽しみだったんだよ! |
117 | スパロボではおもしろいけどアニメはつまらなかったり | スーパーロボット大戦OGディバイン・ウォーズ→ダンクーガノヴァ | ○ これも気づいた人すごい。。 |
118 | ドリルで宇宙と戦ったり 天元突破グレンラガン | ○ | |
119 | パロネタがコアすぎてついていけなかったり | さよなら絶望先生 | ○ ハヤテのごとく想定してたけど似たようなもんすね |
120 | アイドルなのにロボに乗ったり | マクロスフロンティア→アイドルマスター XENOGLOSSIA | ○ |
121 | 契約者になってたばこ食ったり指折ったり | DARKER THAN BLACK | ○ |
122 | 超能力でマザーコンピュータと戦ったり | 地球へ… | ○ |
123 | 作者は女じゃないJKの日常だったり | らき☆すた | ○ |
124 | ロボに乗っても乗らなくても死んだり | ぼくらの | ○ |
125 | メガネでコンピュータウぃルスと戦ったり | 電脳コイル | ○ |
126 | 菌が見えたり | もやしもん | ○ |
127 | 狼娘と行商の旅に出たり | 狼と香辛料 | ○ (アニメ3期はよ) |
128 | 妖怪を友人にしたり | 夏目友人帳 | ○ |
129 | ノートに名前を書いたり | デスノート | ○ |
130 | ヒモのヒーローだったり | 天体戦士サンレッド | ○ |
131 | サッカーで必殺技出したり | イナズマイレブン | ○ |
132 | 主人公チームかと思ったら1話で全滅したり | ?→喰霊-零-※タイトル修正 | ○ |
133 | 心理戦だけでメジャーに行ったり | メジャー | ONE OUTSを想定してた。。あれメジャーに行かないんだっけ。。 |
134 | 生まれつき不幸で無能力だったり | とある魔術の禁書目録 | ○ |
135 | 世界征服する気ない秘密結社だったり | 秘密結社鷹の爪 | ○ |
136 | ネットでカラーギャング作ったり | デュラララ | ○ |
137 | 橋の下で金星人に恋したり | 荒川アンダーザブリッジ | ○ |
138 | 裏切りは僕の名前を知っているようで知らなかったり | 裏切りは僕の名前を知っている | ○ |
139 | イカがかわいいだけで話がつまらなかったり | 侵略!イカ娘 | ○ |
140 | そんなにオペラしてない探偵だったり | 探偵オペラ ミルキィホームズ | ○ |
141 | ダンボールはステージのほうだったり | ダンボール戦機 | ○ |
142 | あだ名がアナルだったり | あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 | ○ |
143 | ヒロインが一番影が薄かったり | インフィニット・ストラトス | ゆるゆり想定してた。。 |
144 | ファミレスでバイトしたり | WORKING!! | ○ |
145 | 未来が実現するケータイとか関係なしにヒロインがヤンデレだったり | 未来日記 | ○ |
146 | アドリブコーナーがある妖精だったり | gdgd妖精s | ○ |
147 | ラスボスは概念だったり | 下ネタという概念が存在しない退屈な世界 | Another想定してた、あれ概念じゃないだっけ? |
148 | クトゥルフがヒロインになったり | 這いよれ! ニャル子さん | ○ |
149 | 田舎少女の日常だったり | のんのんびより | ○ |
150 | オンラインゲームで殺人が起きたり | オーバーロード→ソードアートオンライン | ○ |
151 | コネクティブヒナしたり | バディ・コンプレックス | ○ |
152 | 隣の席の男子が遊んでたり | となりの関くん | ○ |
153 | 妖怪をメダルで呼び出したり | 妖怪ウォッチ | ○ |
154 | 学生なのにテロリストと戦って全然劣等生じゃなかったり | 魔法科高校の劣等生 | ○ |
155 | オンラインゲーム世界から抜けられなくなって脱税したり | ソードアートオンライン→ログ・ホライズン | ○ |
156 | 駄菓子の火付け役だったり | だがしかし | ○ |
正解率 146 / 156 ≒ 0.936
付き合ってくれた人ありがとう。
増田のアニメ好きを思い知った。。
アニメは自分のすべてだと再認識できました。
http://anond.hatelabo.jp/20160521015314
解けと言われたわけでもないけど、ああ!あの作品かぁ!って感覚が楽しい。
こんなヒントでわかるわけ無いじゃんって思ってた奴が、作品名が出てくるとそれだっ!ってなるから不思議。
随時修正募集中です。
1 | 未来から猫型ロボットが来たり | ドラえもん |
---|---|---|
2 | 基地外家族の団らんを見せられたり | サザエさん |
3 | MSに乗ったり | 機動戦士ガンダム |
4 | 褐色娘と謎の島を探したり | ふしぎの海のナディア |
5 | 突然ゴマフアザラシが来たり | 少年アシベ※タイトル修正 |
6 | ワニがよくやられたり | ダイの大冒険 |
7 | 春日部に住む変な5歳児だったり | クレヨンしんちゃん |
8 | 足の生えたナマモノがいたり | 南国少年パプワくん |
9 | 落ちこぼれ忍者の卵がいたり | 忍たま乱太郎 |
10 | 下ばっかなのに後半シリアスになるジャングル漫画だったり | ジャングルの王者ターちゃん |
11 | 尻から魔法が出たり | 魔法陣グルグル |
12 | ラッコがアライグマにいじめられたり | ぼのぼの |
13 | 突如人型人造兵器に乗せられたり | 新世紀エヴァンゲリオン |
14 | 毒針使って腹話術したり | 名探偵コナン |
15 | 作者への謝罪のタイトルをつけたり | ドラゴンボールGT |
16 | やたらサブカル好きの派出所警官だったり | こちら葛飾区亀有公園前派出所 |
17 | 海外でチンコと皮肉られたり | ポケットモンスター |
18 | 同級生がやたら殺人で捕まったり | 金田一少年の事件簿 |
19 | 料理で殺し合いしたり | 中華一番! |
20 | 車と一緒に並走できるくらい速く走れる兄弟がいたり | 爆走兄弟レッツ&ゴー!! |
21 | 本編とずれてるアドリブばっかのCGアニメだったり | ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー |
22 | エルフが出てくるファンタジー作品の元祖だったり | ロードス島戦記 |
23 | 途中からカードゲームになったり | 遊戯王 |
24 | 魔法少女がレリーズしたり | C.C.さくら |
25 | 古っい車でドリフトしたり | 頭文字D |
26 | 閻魔大王から尺を盗んだり | おじゃる丸 |
27 | 児童漫画の中でやたら作画のいいヨーヨー漫画だったり | 超速スピナー |
28 | ビー玉で腕壊したり | ビーダマン |
29 | PCに突如卵が産まれたり | デジモンアドベンチャー |
30 | メイドロボとセックスしたり | ToHeart |
31 | CDからモンスターを召喚したり | モンスターファーム |
32 | いまいちホビーに乗れなかったランニングバトルだったり | |
33 | 金属生命体に乗ったり | ゾイド |
34 | 2年後になっても全然終わらない海賊だったり | ワンピース |
35 | ウエハースが捨てられるシールだったり | ビックリマン |
36 | 中学生同士で赤ちゃん育てたり | だぁ!だぁ!だぁ! |
37 | 腐ってる西遊記だったり | 最遊記RELOAD |
38 | ハムスターブームになったり | とっとこハム太郎 |
39 | 玄人だったり | 哲也 |
40 | 子供向けの悪魔合体だったり | 真・女神転生デビチル |
41 | ラスボス追いかけっこがやたら長かったり | |
42 | 同人誌を売るというメタネタのエロゲだったり | こみっくパーティー |
43 | なぜか脈絡もなく12人の妹ができたり | シスタープリンセス |
44 | 死んだら強くなる未完作品だったり | シャーマンキング |
45 | 幽霊が取り付いて碁が強くなったり | ヒカルの碁 |
46 | ベイゴマで世界大会に出たり | ベイブレード |
47 | 宇宙人の嫁が先生だったり | おねがい☆ティーチャー |
48 | 叔母さんがやたらかわいかったり | KANON |
49 | コンピュータウィルスが具現化された世界だったり | コレクター・ユイ |
50 | アソコに触れると記憶が消えるアンドロイド少女に恋したり | ちょびっツ |
51 | へーちょ | あずまんが大王 |
52 | 許嫁が上京してきて一緒に住んだり | 藍より青し |
53 | ゴジラにしか見えない母親だったり | |
54 | 巫女ブームの火付け役だったり | |
55 | なぜかJKが突然兵器にされたり | 最終兵器彼女 |
56 | 心を読まれる能力で逆に告白したり | |
57 | 核をキャンセルしてまたそれをキャンセルしたり | |
58 | なぜか若手でいいともに出演させられたり | 明日のナージャ |
59 | 王を決める魔物の戦いに巻き込まれたり | 金色のガッシュベル |
60 | バイクでいろんな国を旅したり | キノの旅 |
61 | 決して枯れない桜の木で告白したり | D.C. ダ・カーポ |
62 | 同級生に監禁されて女になるルートがあったり | |
63 | 母親を甦らそうとして弟と左腕をもってかれたり | 鋼の錬金術師 |
64 | 超法規的措置だったり | バトルプログラマーシラセ |
65 | 宇宙は一人で死ぬには寂しすぎたり | |
66 | 路地裏で殺した吸血鬼と仲良くなったり | 月姫 |
67 | 石田彰のせいで遭難して無人島生活したり | 無人惑星サヴァイヴ |
68 | やたら格闘する魔法少女だったり | |
69 | 右手が女の子になったり | 美鳥の日々 |
70 | 名前のない怪物だったり | MONSTER |
71 | 死んだと思ったら異星人と戦わされるし | GANTZ |
72 | 7人の侍とロボットが戦ったり | SAMURAI7 |
73 | 月は東だったり太陽は西だったり | 月は東に日は西に |
74 | ヒロインだと思ったら首がなくなったり | エルフェンリート |
75 | 悪魔でいい魔法少女だったり | |
76 | 猫耳ブームに火をつけたり | 月詠 |
77 | スペイン語がやたらうまい死神だったり | 黒執事 |
78 | 双子に恋するどっちつかず主人公だったり | フタコイオルタナティブ |
79 | 生きた人形の戦いに巻き込まれたり | ローゼンメイデン |
80 | 漫研部の大学生活だったり | げんしけん |
81 | 病んでる野球少年だったり | おおきく振りかぶって |
82 | 途中からバトルものになった魔法先生だったり | 魔法先生ネギま! |
83 | 女神と同居したり | ああっ女神さまっ |
84 | OPだけ盛り上がったロボットアニメだったり | |
85 | メイドブームに火をつけたり | まほろまてぃっく |
86 | 記憶を失くした幼馴染といろんな世界を旅したり | |
87 | 突然みんなでフットサルしだしたり | |
88 | DTのロボット乗りだったり | |
89 | ざわざわしたり | カイジ |
90 | 死んだと思ったらフレイムヘイズに助けられたり | 灼眼のシャナ |
91 | 沖縄で吸血鬼で戦ったり | Blood+ |
92 | 虫の仕業だったり | 蟲師 |
93 | 英雄を女体化したり | Fate |
94 | 落語に師匠が出たり | |
95 | 病院で月を眺めたり | 半分の月がのぼる空 |
96 | 鬱になる孤独アニメだったり | 惡の華 |
97 | 家にガーゴイルがいたり | 吉永さん家のガーゴイル |
98 | 水先案内人の修業をしたり | ARIA |
99 | 普通の人に興味ないヒロインだったり | 涼宮ハルヒの憂鬱 |
100 | ラジオがやたら盛り上がった和風ファンタジーエロゲだったり | |
101 | スタイリッシュインラインスケートだったり | エア・ギア |
102 | パロの多かった1期が一番面白かったSF江戸侍だったり | 銀魂 |
103 | おはぎに待ち針いれて無限ループしたり | ひぐらしのなく頃に |
104 | 娘を守るためにお母さんが魔法少女になったり | |
105 | モンキーパンチ構想13年の糞作品だったり | MUSASHI -GUN道-※脱字修正 |
106 | 正常位じゃイケなかったり | |
107 | ツンデレが流行ったけどアニメは微妙だったり | |
108 | 異世界に召喚されて使い魔になったり | ゼロの使い魔 |
109 | NHKは関係なかったり | N・H・Kにようこそ |
110 | ランタンで二重人格になったり | パンプキンシザーズ |
111 | 錬金術があんま関係ない錬金だったり | ストライク・ザ・ブラッド |
112 | 人を操る力で反逆したり | コードギアス |
113 | まったく販促になってないおもちゃアニメだったり | 人造昆虫カブトボーグ V×V |
114 | 家庭教師なのにバトルしたり | 家庭教師ヒットマンREBORN |
115 | おっさん主人公の漢字バトルだけど流行らなかったり | 天保異聞 妖奇士 |
116 | ライバルが死んでから面白くなるのにアニメは打ち切られたり | |
117 | スパロボではおもしろいけどアニメはつまらなかったり | |
118 | ドリルで宇宙と戦ったり | 天元突破グレンラガン |
119 | パロネタがコアすぎてついていけなかったり | さよなら絶望先生 |
120 | アイドルなのにロボに乗ったり | |
121 | 契約者になってたばこ食ったり指折ったり | DARKER THAN BLACK |
122 | 超能力でマザーコンピュータと戦ったり | 地球へ… |
123 | 作者は女じゃないJKの日常だったり | らき☆すた |
124 | ロボに乗っても乗らなくても死んだり | ぼくらの |
125 | メガネでコンピュータウぃルスと戦ったり | 電脳コイル |
126 | 菌が見えたり | もやしもん |
127 | 狼娘と行商の旅に出たり | 狼と香辛料 |
128 | 妖怪を友人にしたり | 夏目友人帳 |
129 | ノートに名前を書いたり | デスノート |
130 | ヒモのヒーローだったり | 天体戦士サンレッド |
131 | サッカーで必殺技出したり | イナズマイレブン |
132 | 主人公チームかと思ったら1話で全滅したり | |
133 | 心理戦だけでメジャーに行ったり | メジャー |
134 | 生まれつき不幸で無能力だったり | とある魔術の禁書目録 |
135 | 世界征服する気ない秘密結社だったり | 秘密結社鷹の爪 |
136 | ネットでカラーギャング作ったり | デュラララ |
137 | 橋の下で金星人に恋したり | 荒川アンダーザブリッジ |
138 | 裏切りは僕の名前を知っているようで知らなかったり | 裏切りは僕の名前を知っている |
139 | イカがかわいいだけで話がつまらなかったり | 侵略!イカ娘 |
140 | そんなにオペラしてない探偵だったり | 探偵オペラ ミルキィホームズ |
141 | ダンボールはステージのほうだったり | ダンボール戦機 |
142 | あだ名がアナルだったり | あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 |
143 | ヒロインが一番影が薄かったり | インフィニット・ストラトス |
144 | ファミレスでバイトしたり | WORKING!! |
145 | 未来が実現するケータイとか関係なしにヒロインがヤンデレだったり | 未来日記 |
146 | アドリブコーナーがある妖精だったり | gdgd妖精s |
147 | ラスボスは概念だったり | 下ネタという概念が存在しない退屈な世界 |
148 | クトゥルフがヒロインになったり | 這いよれ! ニャル子さん |
149 | 田舎少女の日常だったり | のんのんびより |
150 | オンラインゲームで殺人が起きたり | |
151 | コネクティブヒナしたり | バディ・コンプレックス |
152 | 隣の席の男子が遊んでたり | となりの関くん |
153 | 妖怪をメダルで呼び出したり | 妖怪ウォッチ |
154 | 学生なのにテロリストと戦って全然劣等生じゃなかったり | 魔法科高校の劣等生 |
155 | オンラインゲーム世界から抜けられなくなって脱税したり | |
156 | 駄菓子の火付け役だったり | だがしかし |
我々は少しずつ真実に近づいているッ・・・!!
※32は爆走兄弟レッツ&ゴー案とエア・ギア案がありましたが、それぞれ20番と101番と被ってしまったので、ひとまず採用見送りとなりました。
LAST UPDATE-21:55
いや、金がないとか暇がないとかモテないとか、そういうことじゃなくて。
女子高生痴漢絵師とか、女子中学生監禁学生とか、ああいうイカれた犯罪者がたまに出現しちゃうのは防ぎようがないことだとは思うんだけど、連中を持て囃したりネタとして消費したり犯罪者を擁護したりするオタクがかなりの数出現してきていてつらい。もちろん一般人男性にもかなりそういう連中はいるだろうから、オタクだけ取り出してそう言われるのは心外だと言えるかもしれない。でもネット上で目立ってるのは、明らかにオタクの二次加害者だよね。二次元と三次元は関係ないとか、架空の児童より実在児童の人権をとか、そういう旗印がどんどん汚れていくのが見えるのがそれらを未だに掲げ続けようと思っている人間にとってはつらすぎる。
昔は楽しく観れていた小説やアニメや漫画を見直すとたまに地雷にぶち当たってつらい。『涼宮ハルヒの憂鬱』のどぎついセクハラは流石に読んでた当時でもドン引きできたけど、『A君(17)の戦争』や『桐原家の人々』といったコミカルな作品に充満するホモフォビア、女に家事労働を押し付け男が世界の危機と戦う『サマーウォーズ』、同性愛者の尊厳を高らかに謳いあげるその手で異性装者をオモチャにする『ささめきこと』、『銀河英雄伝説』のひどさはもはや説明するまでもないし(あれだけの未来で理念的には民主制のはずで女性も大勢従軍している設定の同盟で内閣にひとりかふたりしかいない女性政治家に男ばかりの軍首脳部に妻に家事をさせてのうのうとしている退役元帥サマ)、それになんといっても『おおきく振りかぶって』の女子マネと女性蔑視(特に花井梓くん! かなりひどいよ君!)と「部活動」という枠組みでの児童虐待と保護者の動員というロイヤルストレートフラッシュ感あふれる組み合わせ、これらが全部スルーされるか美談として話を盛り上げるネタになってるのがつらいし何よりめちゃくちゃおもしろくて今でも好きな作品なのがつらい。桐青戦とか何度見ても胸が熱くなる。つらい。
オタク社会に蔓延る差別の存在がつらい。「腐女子」にばかり「自重」が求められ男性向けはそんなルールを気にせずのびのびと楽しめているという非対称がつらい。同じオタク仲間のはずなのに腐女子を叩く男オタクの存在がつらい。男ばかりがメインキャラで出てきて色々絡む作品に向けられる同性愛者差別発言の数々と、何よりそういう作品をこれまでなんとなく避けてきて嫌悪感を持ってきた自分の中のホモフォビアに気づいてしまうのがつらい。女性蔑視発言を垂れ流すオタクが一定数いるのがつらい。オタクの中に根付いてしまった外国へのステレオタイプや差別感情がつらい。フルメタアナザーで「うるせえ便衣兵!」ってセリフが出てきたときは本当に残念だった。好きな作家さんのtwitterなんて知りたくなかったと思ったことは一度や二度ではない。男性同性愛者向けAVを「ネタ」として使って出演者の名前を出して遊びまくる文化がつらい。
差別ではないけど残念な言動をするオタクが多いのもつらい。政治傾向は人それぞれで、別に自民党支持者だろうが共産党支持者だろうが公明党支持者だろうがそこに文句を言う気はないけれど、敵対する陣営にレッテル張りをして大きな主語で批判して炎上芸してる人がオタクの代表面してることがあって見ていて残念すぎるし同じ口で“オタク差別”を糾弾してたりするのほんと勘弁してほしい。アニメの聖地巡礼が流行る以前からその周辺ではトップクラスの観光地だった場所をつかまえて俺らのおかげで繁栄してるんだぜ的なドヤ顔する連中がいるのがつらい。自分の好きな作品やジャンルを絶対視して他の作品やジャンルを無根拠に蔑視する人、自分のかつての姿と重なって色々な意味でつらい(筋道立てて作品どうしを比較することが悪いと言っているのではない、念のため)。やめろ。やめてくれ。「最近のファンタジー」を殴るために『十二国記』を持ち出すな。
でまあこれらを「最近つらい」とか言っちゃえるのも俺が「普通のヘテロ男性オタク」だからで、女性オタクとか男性でも性的あるいは民族的マイノリティに属するオタクとかはこういう理不尽にずっとずっと僕らが呑気にしてるあいだにも耐えていたんだろうなって思うとほんと自分の鈍感さがつらい。本気で怒っている人を見るまで「ラノベ」を小馬鹿にした感じで語ってもいいものだと思っていた自分の醜さがつらい。そしてなによりも、油断しているとここまで批判してきたような認識がぽろっと口をついて出そうになるし咄嗟に「どこが悪いの?」とか思っちゃいそうだし実際ちょっと思ったりしてる自分の感覚の麻痺っぷりが、一番つらい。
オタクであることは恥じるべきことじゃないし、オタクコンテンツは素晴らしい。でもオタクの一部は、オタクコンテンツの一部は明らかにクソだし、そのクソさは切り離してはいさようならできるものじゃなくてグラデーションになって存在していて、多くのオタクは多かれ少なかれそのクソさに染まってる。全身か指先だけかの違いはあれど。もちろんそれはオタクだけの責任じゃない。オタクは同時に社会に生きる人間でもあって、このクソな社会には既に性差別がインプットされている。けれど少なくとも、そのインプットされた性差別を増幅してきたのは、オタク自身の責任だよね。
自浄作用? オタクのあいだに序列なんてない。ネットでクソなオタクをブッ叩くことはできるけどそこに強制力はないし自浄作用は期待できない。そして、自浄作用がないなら、論理的な帰結として何らかの公的な強制力でもって規制されるほかなくなってしまう。ああそうか、やっと気づいた、腐女子のやってた意味不明で抑圧的な自主規制ルールってコミュニティ防衛のためだったんだな。アンチスパイラルから螺旋族を守ってた螺旋王だったんだな。それにやっと気づいたときにはもう遅くて、10万人の宮崎勤が地上に満ちてアンチスパイラルに色々蹂躙されることになるんだな。俺は嫌だ。犯罪者扱いされずにコミックLOを読みたい。別に俺は『ろりともだち』の内容を実現しようとも羨ましいことだとも思ってない。俺たちの欲望を放っておいてくれればそれでいいんだ。ああでもなんで、お前らはそんな規制を呼びこむようなことを言うんだい。
ネットなんて見ないで作品だけ見ていれば、このつらさも少しは減るかもしれない。でもネットで得られるものは大きい。新しいカップリングの可能性。作品を愛好しながらそれを冷徹な眼差しで批評する視座。楽しい同好の士との会話。まだ知らなかった作品情報。そしてなによりも、素晴らしい二次創作。どれもネットから得られる果実だ。それがないとオタクはやっていられない。けれど果実の横には常に、横たわるクソの山がある。
そういうものばっかり見てるからそういうものばっかり見えるんじゃないかって? 確かにその通りだ。見ないようにすれば見ないでいることもできただろうし、実際そうやって過ごしてる人もいる。でもここは地獄インターネット。見えてしまう。目に、入ってきてしまう。みんなどうやってやり過ごしてるんだ。教えてくれ。多分今一番求められているのはそのライフハックだ。俺がいくらつらくなったって世の中のクソさは変わらない。それともみんなこんなつらさを押し殺して日常ツイートしてるのか。ブコメ大喜利してるのか。にゃーんとか言ってるのか。
オタクじゃなければ、別にそれでもよかった。うわーオタクキモいなー、で済ませられるから。あいつらには関わらんどこ、ちゃんちゃん、でおしまい。何が悪いの? みんな「マスゴミ」や「ヤンキー」に対してはそうしてるじゃん! でも残念ながら、俺はオタクだ。オタクの不始末も、それによって落ちるオタクの評判も、他人事じゃない。それが根拠のない迫害ならまだよかった。俺たちは被害者だと、迫害してくる奴らは敵だ、いずれ革命を起こしてひっくり返してやると、そう思えたから。でも、性犯罪の擁護、差別、他者への攻撃、これって全部身から出た錆じゃないか。こんな状況で一方的な被害者面なんてできるわけない。俺はそんなことやってないのに。そう思う。でも一方で、自分のアイデンティティはそっち側に置かれてしまっていて、叩かれるのがたとえ自分の所為じゃなくても自分がやらかしたことのように思えてこたえるんだ。
春の日差しには程遠い、寒さに震える増田の民は、暖を取ろうと灼炎鳥(ホッテントリ)の確保に勤しんだ。
しかし灼炎鳥を手に入れることのできるのは、ごく少数の選ばれし増田のみ。ここ最近では増田11人衆を名乗る一部のエリート集団が灼炎鳥を独占しており、多数の貧しい増田民は身の凍る思いで湖に釣り糸を垂らしていた。灼炎鳥は湖のなかを泳ぐ鳥であり、釣るものだからだ。
「はぁ……やはり釣れんか……」
老人は深い溜息をつく。幾数年を生きながらえた経験と勘こそが老人の武器であったが、如何せん彼の紡ぐ文体は堅苦しすぎて、ブクマカ鳥たちは喰いつかないのだった。
「おじいちゃん、おじいちゃん」
今年で五歳になる孫娘が、老人の外套を引っ張った。
「エサの主語が小さすぎるんじゃないかな。主語を大きくすれば、ぜったい釣れるよ」
老人は目を細めて微笑んだ。嗚呼なんとこの子は聡明なことだろう。
さっそく釣り針に特大の主語を括りつけて、湖面へと釣り竿を降ろした。
《人類はどうして分かり合えないのだろう》
老人の取り付けたエサにはそう書かれていたが、あまりの辛気臭さにブクマカ鳥たちは皆逃げ出してしまった。主語が大きい警察バードさえも逃げ出す始末だった。
繰り返すが、増田の世界では鳥が水のなかを泳ぎ、魚が空を飛び回るのである。
「やはりワシにはもう駄目なようじゃ」
老人はまたひとつ溜息をついた。
「おじいちゃん、こんなエサはどうかな?」
孫娘が小さな手で差し出したソレは、淡いピンク色でハートの形をしていた。
老人はかぶりを振る。
「いやこれはワシには扱えぬ。それは《ジェンダー論》の釣り餌じゃよ。ワシは30歳を過ぎた童貞じゃから、その手の話はさっぱりなんじゃ」
孫娘は首を傾げて、それじゃあ私はいったい誰から生まれたのだろうと疑問に思った。
「じゃあこのエサは?」
孫娘が次に持ってきたエサは、本の形をしていた。けれど老人はやはり首を横に振った。
「これは《ライトノベル論》の釣り餌じゃな。ワシが最近に読んだライトノベルは、スレイヤーズ・ブギーポップは笑わない・涼宮ハルヒの憂鬱・とらドラ!・灼眼のシャナ・キノの旅・扉の外・断章のグリム・人類は衰退しました・ミミズクと夜の王・とある魔術の禁書目録・僕の妹は漢字が読める・僕は友達が少ない・俺の妹がこんなに可愛いわけがない、くらいじゃ」
「良かった! じゃあおじいちゃんでもライトノベルは語れるんだね!」
「いやいや、昔はライトノベルを語るにはこのくらい読んでおけば十分だったんじゃが、今ではそれでも駄目なんじゃ。ラノベ警察に捕まるか、ラノベ天狗に仕留められるのが相場じゃのう……」
「ふぅん、つまんないの」
少女は岸に転がっていたバケツを蹴っ飛ばした。今日も一匹たりとも釣れはしなかった。
少女は湖の底へ向かって大声で叫ぶ。
「雑なラノベ語りだと他者のブログを批判する暇があるんだったら、自分の好きなライトノベルの一冊でも全力でおすすめしやがれ! バーカバーカ! あっかんべーだ!」
「ああ!! いかん!!」
老人は咄嗟に立ち上がった。だがすべては手遅れだった。
燃えさかる一匹の鳥が、孫娘の足を掴み、湖の底へと引きずり込む。
某アニメがEテレで再放送されるってんで話題ですが、まあ他にもこれいけるんじゃね?ってのはありますよね。
まああの局昔からいろいろアニメ放映してるんで、そもそもNHK向きってのが何なんだよって話ではありますけど。
んでまあ子供が見てもよさそう、健全そう、っていう作品をいくつかピックアップしてみました。(健全ってなんだ)
これはもう有名すぎるほど有名な競技かるた漫画ですね。NHK的にはCCさくらで有名な浅香守生監督作品でもあります。
いわゆる「スポ根」ものであり、老若男女に自信を持って薦められる傑作です。
マンガのアニメ化としては文句なしといえる出来で、素晴らしいです。
ていうかなんで日テレはこれを全日帯で再放送しないんですかね。金田一の枠にちはやふる放送してくださいよって前から思ってます。
これまた有名すぎるほど有名な少女漫画。そしてこの作品、ものすごいピュアというか、めちゃくちゃ「健全なお付き合い」してる恋愛漫画です。
最近は子供が見れる時間帯での少女漫画アニメが減りましたね。少女向けアニメ自体は元気なんですけどね。基本的に玩具販促モノがメインです。
たぶん商売にならないんでしょうね。そういうときにNHKには頑張ってほしいものです。
他にも「神様はじめました」「暁のヨナ」などの花とゆめ作品とか、少女漫画のアニメ化も最近深夜が多くて、なんだかもったいないなあと思うところ。
一言で表しづらいなんとも難しい作品なんですけど、まあ「心温まる」系の作品といっていいんでしょうかね。
映画の「たまこラブストーリー」はわかりやすいお話なんですけど、こちらはちょっと面白さを説明しづらいですね。
こういう独特の雰囲気を楽しむ感じの作品ってどうにも魅力を伝えづらいところがあるんですが、NHKにも「おじゃる丸」「カスミン」のような独特な雰囲気を持った作品というのがあって、
京アニ作品だったら「日常」よりもこっちの方がNHK向きかなあと思ったりはします。
NHKというか学校の教材として使っても良いレベルの作品です。ただ、重たい話なので、中高生以上向きですかね。
航空自衛隊小松基地を舞台に、航空救難団小松救難隊の活躍を描いた作品で、航空自衛隊が制作協力をしています。
最近某アニメやらなんやらでいろいろと言われがちな題材ではあるんですが、綿密な取材によるリアリティを追求した描写は本当に素晴らしいの一言。
自衛隊アピールするんならこっちをもっと推した方がいいんじゃないかとも思うんですが、まあそれは置いておきまして。
「月姫」「神様のメモ帳」などで悪評が目立つ桜美かつし監督作品なんですが、これを見ているか見ていないかで評価はかなり変わってくるのではないかと思っています。
魔法少女もののようであり、ジュブナイルのようであり、SFのようであり、ガールミーツボーイな作品です。
視聴者の予想を裏切る展開が予測されがちになってしまった「魔法少女モノ」の中で、少女の成長をメインに最後まで真っ直ぐ綺麗に突っ切った作品です。
子供向けというか、子供に見てほしいって思えるような作品ですね。SF的な要素が少々小難しいですが感覚でなんとなく見れるようになっていますし。
ただまあ、大人が子供に見せたいって思うものほど、子供は見たがらないんですよね。
コミュニケーションが苦手な主人公・真田ユキが宇宙人のハルに釣りに誘われたのをきっかけに成長していく作品です。ボーイミーツボーイですね。
主人公のユキ君の成長の描写がとても良いです。釣りに楽しみを見出し、少しずつ仲間を見つけていく過程がとても丁寧。
夏休みとかに放送されたらとてもいいなあ、と思う次第であります。
P.A.WORKSが手掛ける、青春オリジナルものの第3作。少年少女の青春を描いた気持ちの良い群像劇。
「true tears」「花咲くいろは」と比べると爽やかさでは頭ひとつ抜けてます。合唱が題材というのもNHK向きなところ。
京都を舞台に、下鴨家という狸の一家とそれを取り巻く人間やら天狗やらを描いた森見登美彦原作アニメ。
なんとなくスタジオジブリを思い浮かべる人もいるかもしれませんけど、まあ当たらずも遠からずって感じではあります。
「家族もの」なのでアニメオタクというよりファミリー向けの作品なんですよね。
すごい面白いんですけど、深夜アニメビジネスには向かないよなあって作品こそNHKが取り上げるべきものなんじゃないのかとも思うところであります。
これまたニッチなところのチョイスではあるんですが、面白いんですよ。
「女性の社会進出」という観点から見ても面白いんじゃないかと。NHKって朝ドラとかでそういうの好きですしね。
この作品、けっこう時代考証がしっかりしておりまして、大正時代の描写が非常に丁寧です、NHK的にそれ重要。
NHK向きとかそういうんじゃなくて、普通にいずれ放送しそうっていう話。Eテレとかは無理としてもBSとかでね。
とらドラ!とかもあり得そうな感じです。現在セーラームーンとかベルばらとか放送してるんでいつかは深夜アニメもそうなるんだろうなという希望的観測。
データも何もなく思い込みと偏見で書いていく。あと、興味ない人にはどうでもいい話だろうから、パチとスロの区別もつけない。というか、パチとスロの合算を考えて感覚でランキングにする。どれだけシリーズ化されてるかとか、客付きはどうだったのかとか、そういうのの感覚。
9位 化物語
8位 コードギアス
7位 地獄少女
6位 創世のアクエリオン
5位 マクロスF
4位 魔法少女まどか☆マギカ
3位 バジリスク
2位 ルパン3世
1位 新世紀エヴァンゲリオン
GAROは特撮枠、北斗の拳はパチスロに馴染みすぎてもはやアニメ枠ではない感覚。
多分、地獄少女とバジリスクが意外枠に入ると思われる。地獄少女はホラーパチンコブームにうまく乗っかれたし、バジリスクはスロット機として安定した人気を誇っている。まどマギの人気の高さもやばいレベルだけど、まだ1機種しか出てないということでバジリスクより下にさせてもらった。
エヴァのパチンコブームは説明するまでもないレベルかと。ルパン3世は一昨年あたりに出た消されたルパンという機種が大ヒットしてパチ屋の定番と化した感。
ちなみに下に行くほど甲乙つけがたい感じで、異論のある人も多いかと。トラバでの説教お待ちしております。
以下、パチスロ化されたけどパチンコ屋ではあまり流行らなかった有名アニメ。無名アニメでパチスロ化されて流行んなかったのは山ほど。
詳しくない人手も知っているというか、ネットやってればさすがに内容知らなくてもタイトルくらい聞いたことある感じの。
ジャンプ系はドラゴンボールとかスラムダンクとかキリがないので言及しない。作品が終わらない日常系も。
・
エヴァンゲリオン……社会現象にまでなった。テレビ放映からずっとあと、大人になってから入院中にDVDで見た。
涼宮ハルヒの憂鬱……一頃、本当にハルヒフィーバーがあったと思う。やっぱりずっと後になって入院中に見た。
まどか☆マギカ……文字を入力して変換を掛けたら勝手に☆が出てびびった。他に『つのだ☆ひろ』くらいしか知らん。テレビ放映から1年後に見た。
ガンダム……通して見た事はないけど、何度か再放送を眺めた事はあるので誰がシャアで、どれがボールという機械かくらいは解る。
初音ミク……派生作品の書籍化でものすごいことになっている事は聞いたことある。千本桜くらいはトヨタのCMと小林幸子で聞いた。
・
あんまりアニメとか見ないけど、普通にネットやっていたらスゲーブームになってて中身知らんけど表題はよく目にする作品だよね。
今なら『艦これ』とか。さっぱり解らんけど、実際の戦艦を擬人化したゲームだとは知ってる。ブラウザゲームであってる?
『アイマス』なんやらアイドルのプロデューサーになるんでしょ。ソシャゲの一種?
・
他にも興味はないけど一般的にネットに触れていれば概要を知ってしまう様な。
そんなんある?
中学の頃、オタク友達何人かでつるんでいたんだけど、その中にメンヘラの子がいた。
その頃涼宮ハルヒの憂鬱が流行っていて、私もはまってラノベを集めたりしていた。
私は「東中出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上。」という台詞があるんだよという話をした。
たまたま聞いていたそのメンヘラは何を思ったか私とその友達に向かって「私なんてどうでもいいんだね。わかった死ぬよ」といい、飛び降りかけた。
必死に謝ってその子も落ち着いたけど、今振り返るとその子に直接的に話しかけたわけでも悪口を言ったわけでもなく、どことなくもやついてる自分がいる。
まあ、その後メンヘラは授業中に他の人に話しかけて声が小さくて聞き返されただけでカッター取り出して手首切ったりしてたので些細なことでも大きく捉えるんだなあと納得することにしたんだけどさあ。
これを書いた増田だが、ただ殴り書いただけなのにちょっと反響があってしまって責任を感じている。
http://anond.hatelabo.jp/20150513013343
だから今回はちゃんと俺の言いたいことが伝わるようにまとめてみたよ!
あ、タイトルは注目を集めるためにつけただけで、本気でそう思っているわけではなので悪しからず。
本気ではないが、半ばそう思っているけれど。
俺はナルシストだ。
そして品がない。
育ちも悪いしコミュ障だし、人の気持ちもわからんしデリカシーも無い。
見る度に、チックが別れた女房と息子に会いに行くシーンと、インデペンデンス号が墜落するシーンと、ハリーの自爆間際の走馬灯とで3回泣く。
俺の読書体験を要約すると、『スレイヤーズ』にハマって呪文詠唱覚えたり『星の王子さま』に感動したり『それから』を読んで代助のガキっぽさに読んでるこっちが真っ赤になったり『キノの旅』を読んで1巻目のプロローグとエピローグ暗記したり『猫の地球儀』に号泣したり『世界の中心で愛を叫ぶ』に号泣した後で本屋に平積みされてる『ジョン・レノンにだまさされるな』をワクワクしながら手にとって20ページほど読んでそっと棚に戻したり『いちご同盟』に号泣したり『バトルロワイヤル』に号泣したり『殺×愛-きるらぶ-』に号泣したり『天使の卵』に号泣したり『アルジャーノンに花束を』に号泣したり『涼宮ハルヒの憂鬱』を読んでわけもわからず激怒したり『ゼロの使い魔』読んでルイズに恋に落ちたり『フルメタル・パニック!』に号泣したり『とらドラ!』に号泣したり『永遠の0』に号泣したり『生贄のジレンマ』に号泣したり、まあだいたい号泣している。
こうして振り返ってみると読んでる本に脈絡ないなと思う。
ふらっと本屋で20ページぐらい立ち読みして、面白いなと思った本を買って読むからだろう。
あとは気分で話題になってるのを読んだりする。
テレビで『風立ちぬ』やったらしいから原作読んでみようか、とか。
夏目漱石とか太宰治とか川端康成とか谷崎潤一郎とか、国語の教科書に載ってるような文豪の作品も気が向いたら読んでみたりする。
ゲーテとかシェイクスピアとかカフカとかも、読んでみたことはある。
その中で、この人の書いたものは全部読まなきゃダメだ!って思わせてくれたのは秋山瑞人だけなんだよな。
『イリヤの空、UFOの夏』を読むと、
「ぼくは笑わない」
榎本の瞳の中に、どこか臆病な光が滲む。
「なぜそう言い切れる」
何度読んでもここで泣く。
これこそが文学だと思う。
さて、自己紹介もすんだところで俺の陳腐なブンガクロンの話でもしようか。
俺がむかっ腹が立って仕方がないのは「読書を教養を蓄えるための苦行と考えている人間」これに尽きる。
読書は面白いからするのであって、苦しむためにするわけじゃない。
ミステリが好きな奴は犯人探しにうんうん頭を悩ませるのが好きなんだろ?
重厚な哲学書みたいなのが好きな奴は、難しい話を読むのが好きだから読んでるんだろ?
読書が好きな奴にとっちゃ、当たり前だよな。
まさか、スタバでMac広げるノリで、ファッション感覚で分かりもしない純文学読んでる奴なんていないよな?
世の中には少しはそんな奴いるんだろうけど、こんな所でまで文学にあーだこーだ言う物好きの中には居ないだろう。
だからこの文章を読んでる人は、俺の嫌いな人間じゃないはずなんだ。
で、なんで読書が苦行と結びつくかと言うと、いわゆる「タメになる名作」って奴が歴史の洗礼を受けて生き残った、古い小説になることが多いからだ。
古い小説には、現代に生きてる人間にとって見慣れない表現が多く使われている。
当時の人にとって「ぐいぐい読ませる美しい名文」の集まりが、読書経験の少ない人には、まるでお経かなんかみたいに見えてしまっているわけだ。
だから「教養の無い人間にとっての、教養のための読書」は苦行になる。
そして、少し本を読んでるってくらいの俺にとっても、やっぱり明治の文豪の書いた文章は、血の通ったものには見えないんだ。
俺の思考、心、俺自身を構成する言葉の一部とは思えないんだよね。
なぜならライトノベルは、俺の心を作っている言葉、そのもので書かれた物語だからだ。
俺の体の中にある思考や心を、本という形で取り出した物だからだ。
文学かじってるような奴らは、『不朽の名作』なんて小っ恥ずかしい妄想を本気で信じてやがる。
断言してやるが、そんなもんはこの世に1作品足りとも存在していない。
全て名作は朽ちていくんだよ。
それは、作品に込められたメッセージが古くなるのではなくて、俺達が読めなくなるんだよ。
俺達には手が届かない。
だからどんな名作だって、その名作の本当の味を味わうことはできないんだ。
ショパンがその手で響かせていたピアノの音色を、俺達が耳にすることはできないように。
失われてもはや取り戻せない。
だけど、俺達はその片鱗だけでも、味わうことができる。
きっと完全ではないが、味わえる。
だって、人の心には百年でも千年でも、最も深い所に変化はないからだ。
そう信じるに足る何かがある。
眩いだろう。
なんか胸がときめくだろう。
ナルシスティックな気分になるだろう。
何十年かしたら、今読まれているラノベは苦労なしに読めない物語になっていくのだろう。
教養のための本になっていくのだろう。
それでいいんだよ。
そしたらまた別の何かが読まれるさ。
そうして俺達は滅びていく。
俺達の感動は、俺達の号泣は、俺達のナルシスティックな情動は、受験生を一喜一憂させる国語の試験の点数に押しつぶされて消える。
俺達が滅びた後で、意識高い系のインテリ気取りが20世紀末から21世紀初頭にかけての文学として、読み解くのに苦労するものとして、ラノベを語るのだろう。
それがちっとむかつくってだけだ。
さらにこの遭遇の多段階化は、それが単なる素朴な設定の開示であっても十分な効果をもたらしうる。『小説の秘密をめぐる十二章』において河野は谷崎の「少年」を例にあげ、少年が穏健な家庭の子であることがほのめかされることによってこそ、のちの異常性愛への没入のインパクトが強化されるのだ、と指摘しているが、ラノベはこれをより極端かつわかりやすく行っていると言ってもいいだろう。
例えば『マリみて』における第一の遭遇が「印象的な絵面」であるとは述べた通りだが、そこで一度教室の場面を挟んで理想の素敵な女性像として有名なヒロインの評判が語られ、お礼を言いに行ったところで第二の遭遇が生じる。そこで描き出されるヒロインは、自分の嫌なことから逃げ出すためになりふり構わず主人公を利用し、スールになるよう強要するというものであり、主人公(ならびに読者)のヒロインに対する見方は大きく変わることになる。設定だけを見ればこれは新規性のあるヒロイン設定とは言い難い。が、筆者はこの遭遇から十分な意外性を受けており、それは河野が指摘した例と同じ効果によるものと考えている。
同じく例えば『イリヤの空、UFOの夏(以下イリヤ)』の深夜の学校のプールにおける第一の遭遇は単純なものであるが、ヒロインの手首に埋まったものに気づいたところで物理的異質さが、そして「なめてみる?」「電気の味がするよ?」において精神的異質さが明かされる。なぜそれがインパクトをもたらすかと言えば、それはヒロインの設定の奇抜さではなく、それまでの描写は彼女の異質さを感じさせるものではなかった、という一点に尽きると筆者は理解している。
溺れて必死で主人公にしがみつき、ビート板を使って恐る恐る水泳を教わり、やっと少し泳げるようになる、という一連の「普通の女の子」であることの描写こそがこの急転直下を強力無比なものにしているのであり、だからこそ「なめてみる?」の異様さが際立つのである。もしここで気まずそうに手首を隠してヒロインがうつむき押し黙るといった、つまり「普通の女の子」がしそうな行動がなされていたとすると、全くつまらない遭遇と化すことはすぐにわかることと思う。
多段階化していつつも見方が変わらない遭遇だとどうなるかの例としては『IS』が挙げられる。教室でのヒロインとの再会という第一の遭遇ののち、寮が相部屋であることが発覚するという二度目の遭遇が発生するが、出会う前後で主人公ならびに読者によるヒロインへの見方に全く変化がない。『マリみて』や『イリヤ』と比較して意外性が無く、筆者にとってはひどく印象の薄い遭遇である。
最後に見方は変わるものの一拍置いていない(つまり段階化されていない)例について触れておきたい。冒頭で触れた『俺ガイル』は最初の遭遇から間髪入れずにその「意外性のある性格」が開示されるものであり、多段階化されていない。なるほど『俺ガイル』におけるヒロインの毒舌はそれだけで魅力のあるものであり、それは単独で読者の興味を引くことができるものだとは言えるだろう(筆者も決して嫌いではない)。しかしそれは「レイアウトの仕方」ではなく「描写の仕方」による効果であり、ヒロインの毒舌がそれ単独で魅力を得られるほどのものではなかった場合、実に陳腐でつまらないものだと筆者は考える(逆に言えば描写力が優れていればなんとかなる、ということの証左でもあるだろうが)。
念のため補足しておくと、陳腐な遭遇しか用意できない作品は全て駄作である、と述べたいわけではない。例えば『狼と香辛料』は荷台にもぐりこんだ裸の美少女が狼の化身だと明かすという意外性に乏しい遭遇であるが、ではこの作品が駄作かといえば筆者はそれほど悪くない作品だと思っている。ただし、その遭遇にインパクトを受け、興味を抱くことは無かったことも確かである。ここで張った伏線をクライマックスで回収しているため最後まで読んでみればなるほどと思えるが、もし立ち読みで眺めたのであればその場で本を置いていたと思う。
「ボーイミーツガール」の関係構築では、主人公とヒロインの恋愛感情が醸成されることは必須ではない(例えば『トリニティ・ブラッド』では恋愛感情は仄めかしすら無い)。一方で両者間の信頼関係の構築は必須と言っていいと筆者は考える。また信頼と似た効果を持つものとして敬意も有効に機能する。
さて、関係構築とは主人公とヒロインの一方が他方に何かをすることによって培われるものと言っていいだろう。その内容は小説それぞれによって様々であるが、一段階抽象化してみると次のような行為に類型化が可能であると思われる。下記で全ての行為が類型化されているわけではないが、いくつかまとめた上で、それらをどう組み合わせることが効果的な演出になりうるのかを述べたい。
遭遇の類型として「秘密の漏洩」を上げたが、あれが当人の意に沿わざるものであるのに対し、「秘密の共有」は意図的に自らの秘密を相手に共有するものを指す。
「秘密の共有」は信頼の表明がなされたという暗黙の読者の認識が得られる点で効果的であり、そして「秘密」は多くの場合、プライバシーと同義である。軽度な秘密から徐々に重大な秘密の吐露へと段階を踏まえて内容は変化する。軽度な秘密の典型例は電話番号を教える、住所を教える、そこから一歩進んで自室に入れる、といったものが挙げられるが、最も多用される「秘密」は「過去」であり、昔の笑い話といった軽いものから過去のトラウマまで「過去」は幅広く使える便利な「秘密」であり、重さを任意にコントロールできるという点で優れている。
こうした秘密の共有は信頼の表明であると述べた通り、一定の信頼があった上でなされることで読者に違和感なく受け入れられるものと考える。十分な信頼がなされたと読者に理解がされていない状態でいきなり重い過去の吐露を始めるヒロインなどは、自己陶酔中のメンヘラ設定を明らかにしたいのでもない限り慎むべきだろう。
『涼宮ハルヒの憂鬱』における曜日と髪型の関連の指摘や、『俺ガイル』における主人公がヒロインに友達がいないだろうという指摘など、観察によりヒロインのなにかに主人公が「気づく」ことを指している(ヒロインが主人公のなにかに気づくことも含む)。これはヒロインが主人公の評価を改め敬意を抱くきっかけとして、また主人公がヒロインに対する評価を改め、敬意を抱くきっかけとしても効果的に機能する。
余談ながら観察力のある主人公であることを印象づけることは、特にバトルものにおいても有効に機能するように思われる。例えば『禁書』や『バカとテストと召喚獣』、『エスケヱプ・スピヰド』はいずれも勝利をつかむきっかけとして敵に対する観察と気付きを用意しており、そこから作戦を練っている。最終的に単なる力比べになり、最強能力者である主人公が必然的に勝利するという陳腐さは、しかしそうした観察と気付き、そこからの作戦の演出が事前になされていることで読者に対する一定の納得感を与えるように思われる。もちろんそうしたものがなくとも最強主人公が敵を圧倒する物語に興奮できる読者がいることは事実だが、それにウンザリする読者も相当数いることも事実である。より幅広い読者を意識するのであれば、そうした演出一つを入れておく価値は十分にあると考える。
秘密の漏洩、共有や観察による発見など、なんらかの情報が得られる行為類型の結果として、共通点、すなわち似た者同士であることが発覚することは相手に対する親近感を惹起する。これは読者にとっての共通点でも同様であり、感情移入や共感を誘う要素と言っていいだろう。
素朴な行為であるがゆえに、信頼と好意を「少しだけ」喚起する点で高い効果を持つ。例えば大きな好意が得られる「救助」は大仰なものであり、特に好意や信頼を寄せてもいない赤の他人に対してそうした行為をする人物は、十分な理由づけが無い限り胡散臭いヤツという認識を与えるだけだろう。
これに対して「親切」はそれが当人にとって大した手間でない場合に実行されるものであり、人間関係が破綻していない限りは合理的な行動として読者に受け入れられ、その結果ほんの少し信頼と好意が得られることが自然に読者に認識されることになる。『シャナ』において主人公がヒロインにコーヒーを持って行ったこと、『とらドラ!』において主人公が朝食をヒロインにも分けてやったことなどはこの好例と言えるだろう。
相手を名字で呼ぶのか、名前で呼ぶのか、といった呼称の変化は古典的ながら現在も極めて強力にその認識の変化を読者に理解させる。『僕は友達が少ない(以下はがない)』におけるあだ名であったり、また『デート・ア・ライブ』のようなヒロインの名前を付ける、という行為も同じ効果を持つと言えるだろう。
なお、呼称の変化は一度しか使えないものではない。ある呼称を用いたのち、それを使わなくなる、という演出はその呼称を用いるようになること以上にその変化を強調する。遭遇時においてではあるが、こうした「呼ばなくなる」ことを用いた好例としては『星界の紋章』があげられよう。
一方から他方へなんらかの依頼(命令を含む)がされ、受け入れられることを指す。このとき、その依頼は明示的なものであるとは限らない。「ボーイミーツガール」における両者間のほとんどはこれに該当するが、物語を先に進める意味合いが強く、関係構築に向けて目立った効果をもたらすものではない。
一方でこの行為類型が「期待に応える」を伴って実行された場合はまた異なった効果をもたらす。最初からヒロインが主人公に対して好意を表明していたり、信頼を寄せていることが暗黙に前提となっているような「ボーイミーツガール」は珍しいものではなく(『イリヤ』『ベン・トー サバの味噌煮290円(以下ベン・トー)』など)、また物語の途中でヒロインが全幅の信頼を主人公に対して寄せるようになるものも多い(『SAO』『ココロコネクト ヒトランダム(以下ココロコネクト)』など)。
こうした例においてヒロインから主人公へ強い信頼に基いて依頼がなされている場合、依頼の達成に失敗することが強力な効果を持つ。ヒロインから主人公へ依頼した仕事の達成に主人公が失敗し、しかしヒロインがもう一度仕事を依頼することは主人公に対する深い信頼の表明として機能する上、主人公が次こそヒロインの信頼に応えようと努力する様は概ね読者の共感と応援を得られると考えられる。
例えば『ソードアート・オンライン(以下SAO)』ではヒロインが主人公に仕事を依頼し、主人公は成功し続け、それをもってヒロインが主人公に惚れこむという構造を取る。一方で『とらドラ!』においてはヒロインが主人公に対して依頼した仕事は失敗し続けるが、ヒロインが主人公に失望することは一度としてなく、最後にヒロインから主人公に同じ仕事を改めて依頼するという構造を取る(定義を読んでいれば誤解は無いと思うが、本稿ではいずれも1巻の内容のみを対象としており、シリーズを通してどうかは検討の範囲外である)。両者を比較してみると、筆者は『とらドラ!』の方がよく出来ているという認識を持つ。
『AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜(以下AURA)』で繰り返されるような単なる拒否は効果を持たないが、相手に対する尊重を以て拒否することは(一時的にはともかく)相手の不快を買うものではなく、むしろ信頼と敬意を勝ち得る効果を持つ。『マリみて』において主人公がヒロインからのスールの依頼を拒否したことは典型例と言ってよく、『のうりん』におけるデビークの手助けを(これまで助力を惜しまなかった)主人公がしない、ということもこの一形態と言っていいだろう。
この時、主人公にとってはその依頼を受けた方がメリットがあることが望ましく、そうした自分の利益を捨て、相手に嫌われる覚悟の上で拒否することはヒロインのみならず読者からの信頼も勝ち得る効果があると思われる。
単純な愛の告白のような直接的な好意の表明に限らず、嬉しそうに何かをする、微笑むといった行動によっても十分に好意の表明として読者に認識される。物語最後の場面においてヒロインないし主人公がこの行為類型を取ることが多く、ハッピーエンドとしての印象を読者に意識づけることで効果的と言えるだろう(『イリヤ』や『ALL YOU NEED IS KILL』がハッピーエンドか否かは意見の分かれるところであろうが)。
相手に伝わる形で行われるそれと、相手に伝わらない形で行われるものがあり、特に本人のいないところで信頼や好意を表明することは読者の理解と共感が得られやすいように思われる。好意の表明は繰り返し使うとむしろ好意の薄っぺらさを強調することになりかねないが、『ココロコネクト』のように相手に伝わらないところでそれがなされる段階を踏まえてから、相手に伝わる形でこれを行うことは効果を増すと思われる。
窮地に陥ったヒロインを主人公が助け出す、という行為類型は『禁書』『AURA』など非常に古典的ながら多くで用いられるものである。救助された側から救助した側に対する好意を含む感謝が読者に理解されやすい点で効果的だが、あまりにもわかりやすく、またありがちなものであるがゆえに陳腐な展開という印象を読者に与える危険性がある。
例えば『僕は友達が少ない(以下はがない)』におけるプールで絡まれたヒロイン2を主人公が助け、それによってヒロイン2が主人公に好意を抱く、という展開は筆者にとってひどく陳腐なものであった。
他方で『俺の彼女と幼なじみが修羅場過ぎる』におけるチンピラに侮辱されたヒロイン2を主人公が助ける展開や、『さくら荘のペットな彼女』におけるラブホに連れ込まれかけるヒロインを主人公が助ける展開はそれほど嫌いではない。
その違いはなにかといえば、おそらく単純にその救助行為が主人公にとってリスクの低いものか高いものか、という点と、救助の際に主人公が負傷している、すなわち自己犠牲を伴う点にあるように思われる。救助は主人公にとってリスクのあるもので、かつ、怪我を追ってまで勝ち得たものであるとき、救助された女性から主人公に対して寄せられた好意の大きさは「それだけの価値のあるもの」として裏付けられると考えられる。
その意味で、無傷でほとんどリスク無く救助したことで得られた好意はほとんど無いに等しいはずであり、にも関わらずヒロインが大きな好意を寄せる状態となり、そこにちぐはぐさと薄っぺらさを感じるように筆者には思われる。
『禁書』では記憶を喪失し、『AURA』では中二病を世間に露出し、『俺妹』では自分は変態だと言って父親へ立ち向かい、『タイムリープ』では自分の過去(未来)が変わろうが知ったことかと手紙を書く。自己犠牲は主人公がこれまで大事にしてきた何かを失ってでもヒロインを守ろうとする意思の明示としても機能し、ゆえにその対価として大きな好意と信頼が得られることに読者は納得がいくものであろう。
『映像ミザンセーヌの黄金則 ヒットする映画の作り方』において金子は次のように指摘している。
シナリオは筋書き(プロット)と描写(レンダリング)から成り立っていますが、シナリオからの分析局面では、プロットそのものはあとに残る印象要素ではないということです。複雑なプロットであればあるほど、観る人をひきつけはしますが、覚えることは難しい。したがって他の人にも伝えにくいのです。したがってプロットに関しては「面白い」「いい」だけ。覚えている印象のほとんどは、描写です。つまり、シナリオライティングのミザンセーヌに関していえば、レンダリングが重要だということになります。
ラノベにおいても抽象度の高い「筋書き」を具体的に「描写」していくという作業は多くの作家が認めるところである。映画は「筋書き」である台本と「描写」である映像に明確に分離可能であり、それと比較すればその境界は曖昧でありつつも、基本的な考え方としてラノベにおいても両者を区分することは可能であろう。
様々な作家による小説、ラノベの創作技法において、そこに書かれた技術がどちら寄りかを意識してみると、人物設定はどうあるべきか、世界と主題の関係についてといった「筋書き」寄りの内容に対し、「描写」寄りの内容はその紙幅のほとんどが正しい日本語講座に費やされていたりする。
正しい日本語で書けるようになりました、とは読者に苦痛を与えずに「筋書き」を伝えられるようになりました、というに過ぎず、そして苦痛なく読める文章であることは読者にとっては当然であり、その意味でこうした日本語講座は「マイナスをゼロにする」ものでしかない。実際、ラノベワナビを数年続けているような人であれば読めない文章であることは少ない。しかしそれがなぜつまらないのか、といえば、まさしくそれがゼロでしかないからではないのか。
一方で「ゼロではなくプラス」のラノベは確かに存在する。とすると「ゼロをプラスにする」、すなわち「筋書き」を単に読者に苦痛を与えずに伝える方法ではなく、魅力的に伝えるための方法はあるはずである。
ラノベを含む多くの創作論では「とにかく色々読め」という指摘がなされている。それは直接的な知識の吸収のみならず、そうした多読から無意識に「魅力的に伝えるための方法」を抽出し、そしてそれを自作においても無意識に利用するようになることを期待してのものであると筆者は考えている。
であるならばそれは、システマチックに再利用可能な一定の演出法――いわば「テンプレート」として抽出可能なのではないか。
仮にそうだとすれば、筆者はこの演出法には大きく二段階あると考えている。一つは筋書きを主たる場面に分解したとき、そのそれぞれの場面をより魅力的に見せるための場面展開の組み方、いわば「レイアウトの仕方」であり、もう一つは場面それ自体の品質を直接的に上げるための「描写の仕方」である。
金子が映像に関して指摘するように、ラノベにおいても「描写の仕方」の影響は非常に大きいだろう。しかし一方で「よく出来た話だ」という感覚を覚えるラノベがあるとき、それはこうした「レイアウトの良さ」によって得られる感触であり、それは文体が合わないとか、パロディが不快だといった個人の直接的な好みとは一つ別の次元での評価――「自分の好みではないけれど、でもよく出来た話だと思う」といった、評価の底上げに繋がる効果があるのではないか、と筆者は考えている。
「描写の仕方」については稿を改めるとして、本稿ではまずこの「レイアウトの仕方」についてのいくつかの私見を述べることとしたい。
本稿で抽出したいのはラノベの「筋書き」を魅力的に見せるための展開の仕方であって、あらゆる物語に普遍的に存在する何かではない。ロシアの昔話とギリシャ神話とキャラ萌え特化の現代ラノベに普遍的に存在する要素を抽出したところで、物語構造論的にはさておき「よく出来たラノベ」を書くためという点で言えば糞の役にも立たないと筆者は考える。
と大塚と新城をDisった上で、つまりある特定の様式における「テンプレート」の抽出が必要なのであり、本稿ではボーイミーツガールの様式をもつラノベに限定することとした。
ボーイミーツガールの定義として、例えば伊藤ヒロは「涼宮ハルヒやゼロの使い魔など、メインヒロインとの「出会い」がきっかけで平凡な主人公が非日常に入る、という構造」を持つと述べる。裕時悠示もまた「ヒロインが非日常をつれてくる」としており、まとめると主人公とヒロインの出会いとそれによる非日常の始まり、といったところだろう。
まず本稿では「主人公」は単に語り手もしくは視点人物とする。『涼宮ハルヒの憂鬱(以下ハルヒ)』においてはキョンが主人公であり、涼宮ハルヒはヒロインである。加えて主人公とヒロインの性別は問わない。『マリア様がみてる(以下マリみて)』においては主人公もヒロインも女性であり、『エスケヱプ・スピヰド』においては主人公は女性でヒロインは男性である。表現上の混乱を避けるため、本稿では男性ないし無性であっても「ヒロイン」と呼称する。
次に、では「非日常」とは何か。
例えば『灼眼のシャナ(以下シャナ)』では主人公はヒロインと遭遇する前に外敵に襲われ、これは明らかに「非日常」として描かれる。もっとも襲撃直後にヒロインとの遭遇がある以上、広義にはヒロインが「非日常」を連れてきたと言っていいだろう。ところが例えば『化物語』では主人公はヒロインと出会う随分前から怪異に接する生活に入っており、ヒロインがそれをもたらしたとすることには広義といえどいささか無理がある。
そこで「非日常」とは主人公を取り巻く環境の変化ではなく、主人公のとる「意識と行動の変化」であると筆者は定義した。『ハルヒ』も『シャナ』も『化物語』も、いずれもヒロインと遭遇後、主人公の行動はヒロインを意識したものへと変化し、その意識した行動を軸に物語が展開していくことになる。この点から本稿ではヒロインを「主人公が意識している相手」と定義する。
以上をもとに、本稿では下記の条件を満たすラノベをボーイミーツガールと考える。
なお、本稿におけるボーイミーツガールは排他的なものではない。ゆえに例えばハーレムラノベの代表格と言えるであろう『IS〈インフィニット・ストラトス〉(以下IS)』も、本稿ではボーイミーツガールとして扱う対象である。
これを基本条件として、さらに人気作の方が魅力的な展開が内在する確率が高いだろうという推測から、映像化された作品を中心に絞り込むこととした。
シリーズ化している場合、本稿での調査は原則としてその第一巻のみを調査対象とした。最初の一巻はそれだけである程度のまとまりを見せる構造を持っているだろうと思われ、またその出来がいいからこそ続刊が決定したと言うことができるだろう、という推測によるものである(細かく言えばボーイミーツガールとしてのひとまずのオチが付いたと筆者が判断したところで区切ったため、『化物語』はひたぎクラブのみ、『星海の紋章』は全三巻と対象範囲に差はある)。
以上からWikipediaのアニメ化されたラノベ一覧からランダムに選び出し、上記の条件に該当する作品50冊を調査した(一部個別判断からアニメ化されていない作品も含めた。また本稿では「ラノベ」の定義については特に踏み込まない)。これらを以下本稿では「ボーイミーツガール」と表記する。
長くなったが、以下やっと本題に入る。
本稿では「ボーイミーツガール」を遭遇と関係構築で成り立つものと考え、それぞれについて「テンプレート」を抽出することを試みた。いずれも個々のラノベからその要素の類型化をまず行い、次にそれらが実際にどう扱われているか、またどのような扱い方がされるとより「よく出来ている」と筆者が思ったか、という恣意的な判断によってまとめたものである。学術的な検討がされたものではないし、類型化の際の用語も筆者が勝手に命名したものでしかない点は注意されたい。
「主人公がヒロインとの出会いののち意識するようになる」とは、主人公のヒロインに対する見方が変わる、と換言してもいいだろう。その意味でヒロインとの物理的な出会いのみならず、「ヒロインに対する主人公の見方が変わる」ことも含めて本稿では「遭遇」と定義する。
さて、「よく出来た遭遇」は印象に残るものであり、そして意外性は印象を残す一つの要素たりえる。実際多くの「ボーイミーツガール」は遭遇時にヒロインの「意外性のある設定」を明らかにする。
問題は、その「意外性のある設定」は凄まじい勢いで陳腐化する、という点である。
突然同じ部活に所属することになったヒロインが毒舌家であることが明かされる『やはり俺の青春ラブコメは間違っている(以下俺ガイル)』、突然同じ寮に入ることになったヒロインが天才画家であることが明かされる『さくら荘のペットな彼女』、突然同居することになったヒロインがサキュバスであることが明かされる『ご愁傷さま二ノ宮くん』などいずれも「意外性のある設定」が明かされるが、それが筆者に十分なインパクトを与える意外性であったかといえば否定せざるをえない。ヒロインが魔王だろうが神様だろうがそれがどうかしたのかと微塵も関心を示せない読者は特に筆者に限ったものではないだろう。
筆者が考えるに、これに対するアプローチは大きく2つに分けられる。ひとつは「設定の極端化」、もう一つが「演出の工夫」である。
「設定」の新規開拓はもはやほとんど絶望的だが、既存の陳腐化した設定を極端化することによって意外性を勝ち得ているものは確かに存在する。例えばヒロインが挨拶代わりに主人公を撲殺する『撲殺天使ドクロちゃん』はその典型例と言える。問題は極端化が進めば進むほど馬鹿げた内容になりがちであること、さらに所詮は既存の内容の延長上にあることから読者の十分な意外性を得ることができず、陳腐で馬鹿げたものとしか認識されないリスクを内包する、という点である。
既存の陳腐化した設定を使い回しつつも、その演出によって読者の興味を喚起することは可能である。そこでまずいくつかの代表的な遭遇における演出の類型を整理したい(以下で全ての類型を網羅しているといった主張ではない。為念)。
クーンツは『ベストセラー小説の書き方』において、物語冒頭で主人公が困難に直面することが読者の興味を喚起する重要な要素である、としている。ヒロインの設定に意外性が乏しく魅力が無くとも、遭遇の場面の魅力はこの「困難さ」で補填することが可能である。ヒロインの奴隷だと告げられる『ゼロの使い魔』、異星人に狙われる立場だと判明する『這いよれ! ニャル子さん』、突如男性主人公が美少女に変わる『俺、ツインテールになります』などが具体例としてあげられる。
とはいえこれらの例において実質的に主人公が困難を自覚しているものは少なく、その解決へ向けて真剣に行動することはほとんどない。いわば形式的な困難さでしかなく、そうした困難さは筆者の興味を喚起するものではなかった。
一方で『シャナ』は主人公が強く困難な状況を自覚し、絶望するところで始まる。トーチ云々の中二病はともかく、ヒロインに命を救われたと思いきや「いやもう死んでるから」と否定され、残りわずかな自分の人生に悩む流れは使い古されたそれでありながら、筆者は悪くない印象を持っている。形式的困難に全く効果が無いわけではないだろうが、より効果的にしたいのであれば実質的困難とした方が無難とは言えるだろう。
偶然からヒロインの秘密を主人公が知ってしまい、ヒロインもまたその漏洩を把握する、という遭遇の類型もまた古典的展開と言っていいだろう。『乃木坂春香の秘密』などはこの典型例と言える。
知ってしまった秘密を主人公はどうするのか、秘密を知られてしまったヒロインはどうするのか、という次に当然起こるであろう緊迫した事態への興味を効果的に喚起させることができる上、それまで互いに無関心であった主人公とヒロインが相互に強烈に意識し始めることが読者に必然的に伝わる、という強力な副次効果を持つ。また秘密の漏洩はヒロインにとってみれば「困難の直面」に他ならず、そこで極限状態に置かれたヒロインがどのような行動をするか、とはそのヒロインの人格であったり本性を端的に表すものと読者に暗黙に理解させる点でも効果的に機能する。
その状況が主人公にとって予期せぬ事態であり、なぜそんなことになったのかという困惑と疑問が生じる遭遇は読者の興味を喚起するという点で効果的である。
例えば『タイム・リープ あしたはきのう(以下タイムリープ)』においては記憶の混乱という謎がまず読者につきつけられ、その解決が物語の主たる軸となる。『のうりん』においては主人公の崇拝するアイドルが電撃引退の上突如転校してくるが、彼女がなぜ転校してきたのかが物語の中心に据えられている。
しかし『タイムリープ』と『のうりん』を比較すると遭遇の出来の良さは(筆者にとっては)圧倒的に前者である。その違いは、おそらく単純に「読者の興味を引く謎か」という一点に尽きると思われる。この類型はヒロインの設定の意外性ではなく謎の意外性で勝負していると言ってよく、ゆえにどれだけ読者の興味を惹起することのできる「謎」を思いつくかがこの類型の要点と言っていいだろう。
例えば『マリみて』における「タイが曲がっていてよ」のように、これまでに見たことが無いような強いインパクトを与える絵面を描くことで読者の興味を喚起することに成功しているものがある。
筆者は全く百合趣味が理解できないが、そうであっても「美人が美少女のネクタイを締めてあげる絵」というのはなるほど悪くない絵だという実感が得られ、印象に強く残っている。
『マリみて』ほどの強力さは筆者には感じられなかったが、例えば『とある魔術の禁書目録(以下禁書)』における「帰宅したらヒロインがベランダにひっかかっていた」という絵もこの類と言っていいだろう。
以上、いくつかの類型を述べたが、より効果的に演出する方法としてこれらを多段階構成にする、という手法があると筆者は考えている。
例えば『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(以下俺妹)』ではまずヒロインのエロゲ趣味が主人公に漏洩する第一の遭遇(秘密の漏洩)があり、それについての一段落が描かれたのち、夜中ヒロインが主人公の自室に侵入する第二の遭遇が発生する(謎の提示)。
『化物語』の第一の遭遇は階段から落ちたヒロインを抱き留めるという古典的なそれであるが、これは同時に「ヒロインに体重が無い」という「謎の提示」と「秘密の漏洩」として機能する。次にヒロインの病弱さがひとしきり語られたあとで、ヒロインがカッターナイフとホッチキスを主人公の口に突っ込み脅迫するという第二の遭遇が描かれる。攻撃的性格のヒロインに特段の目新しさはないが、文房具を凶器として使うこの絵面は筆者にとって十分インパクトがあった(印象的な絵面)。
『とらドラ!』の第一の遭遇はヒロインが主人公を睨みつけるだけの地味極まりないものである。ところが第二の遭遇はヒロインが机を吹き飛ばし掃除道具入れに隠れるところを目撃するという奇妙なものであり(謎の提示)、ラブレターの入れ間違えの発覚を踏まえ、その「秘密の漏洩」への対抗策として主人公宅へ夜襲をかける第三の遭遇と畳みかける。
興味深いことに、このときいずれも各段階の間に一拍が置かれている。それぞれの遭遇は矢継ぎ早に連続して矢を刺すというより、一本矢が刺さってちょっと痛みに慣れてきたところで二本目を刺す、というテンポと言ってもいい。
例えば『俺妹』ではエロゲをヒロインに返した際、その場でヒロインが主人公へ自室でそのゲームをプレイすることを要求しても物語上何ら影響はない。しかし一旦そこで一区切りさせ、主人公に「これで今まで通り、互いに無視しあう兄妹関係に戻るのだ」と吐露させ、その上でヒロインに夜這いさせることで、単にその場で依頼をするより読者に強いインパクトを与える効果を生んでいると考える。
たぶん読み難いです。
漫画原作でアニメ化されたものですら、未だにメディアには白目を剥かれてる。
同じく漫画原作の実写ドラマや実写映画には称賛の声は聞こえるけどアニメではよく批判された事は殆ど全く聞こえない。
これはどういうことなんだろう。
日本のテレビ番組、特にアニメを特集する番組をやる時、今のアニメ作品でなく、ハイジとかおそ松くんとかタッチとかエヴァとか(2015年現在ではちらっと)まどマギ、
一昔どころか戦後20年か30年経ったくらいの、僕ら平成っ子が生まれる前の聞いたことないようなアニメが特集されてお涙頂戴シーンで
柴田理恵辺りが大泣きする場面があって、未だに違和感を禁じ得ない。
最近、ようやく解禁されたのか、涼宮ハルヒの憂鬱がようやく日の目を見たものの、考えたらMUSASHI GUN道が放送された2006年の番組だった。
要は皮膚病の様にずっと無かった事にされてたんだ。
2006年のアニメ集まれ!みたいなの、テレ朝系列でたまに特番でやってるのを見た事ある人多いと思うけど、
2006年ですら最新のアニメで新世紀エヴァンゲリオンだったから、当時からメディアというのはおかしな偏見があるもんだと当時はあまり関心を持たなかったけど
それが放送するたびに同じ内容で同じ作品の紹介ばかりだったので流石に皆気付くでしょう。おかしな偏見があるんでないか?と。
で、その後2010年以降には、矢口真里辺りが最近のアニメか何かの紹介でワンピースを挙げる。
そのワンピースもチョッパーが加入した位の時の話題ばかりが挙がって、ロビンやフランキー以降の新世界編には中々話題に行かない。
これはアメトーク!でもそうで、たまに原西か土田辺りがその辺を思いっ切りやろうとするんだけど、番組の意向か尺が割かれない。
つまりは、最近のアニメに対して、特にテレ朝は何らかのアレルギーを持ってるんじゃないかと思う。
そうでなければ、一般人も見るだろうワンピースですらも古いエピソードばかり放送するのは何か理由があるはずだろう。
エヴァンゲリオンだって内容には触れず、アスカ芸人の稲垣早希のコスプレ位しかなくて、何が問題作で何が社会現象なのかがテレビを見る限りでは伝わってこない。
まどマギも正直何が面白いのかという事を振れずに映画で感動した涙した程度しか触れられていない。
なるほどな、たしかにそういうことはあるだろうと思った。
でもじゃあ、実際に読んであまり評価をしてない場合はどうなんだろう。
ラノベオタクはどんな人でもラノベをしっかり読みさえすればラノベを馬鹿にしたりはしないはずだなんて思ってるのかな。
ラノベは大衆文学の一種、それこそ直木賞とかの一般エンタメ小説と同じものだと思ってるから。
でもぼくはその一般エンタメ小説はくだらない、幼稚だ、時間の無駄と思って積極的には読んでないので(大ヒット作はいま世の中ではどんなもんがはやってるのかなっていう興味で読むけど)、そういう意味でラノベもくだらないと思ってあまり読んでない。
だからといって読まずに評価をくだすのはさすがによくないと思って、とりあえずすこしは読んでみた。
読んだなかでいまぱっと思いついたのだけ列挙してみると、
『涼宮ハルヒの憂鬱』
『狼と香辛料』
『サクラダリセット』
『文学少女』
『AURA』
『神様のメモ帳』
『楽聖少女』
『シュガーダーク』
『巡幸の半女神』
『生徒会の一存』
『聖剣の刀鍛冶』
『十二国記』
こんな感じ。
このなかで面白かったのは『シュガーアップル・フェアリーテイル』くらいかな。あと、荻原規子さんの『RDG』がアニメ化にともなって岸田メル絵でスニーカー文庫から出たけど、あれはよかった。やっぱり文章がうまい。
最高クラスが秋山瑞人とかなら、ラノベのレベルってのもわかっちゃうな。
でも不思議なことに、ラノベではないと思うけど『ビブリア古書堂の事件手帖』は文章うまかったんだよね。ラノベ作家ってわざと下手に書いてるのかもねとちょっと思った。
あと、ついでだから言っておくと、『巡幸の半女神』の2巻打ち切りでああこの業界終わってるなと思った。伏線ばらまいて打ち切りやがったのでもう許しません。ふざけてるんですか!
ぼくは普段は海外文学しか読まないから、大好きなフォークナーとかと比べると、この辺の小説、すべてゴミだと感じた。ちゃんと読解すればフォークナー並みの小説なんだという意見があるなら、ぜひ聞いてみたいところだけど。
ラノベってそんなにすごいんだろうか。
読んだ上で言うけど、ぼくはラノベはとくにすごいとは思わなかったな。
で、10代のオタク系男子向けの娯楽小説だとしたら、大人から「こんなもの……」って馬鹿にされちゃうのもある程度仕方ないのでは。
それってあきらめるしかないのでは。
ラノベオタクのきみらだって、ぼくがアイカツとかたまごっち見てるって言ったら、「アイカツおじさんwwwww」とか言って馬鹿にするだろ?わかってるんだよ!
ラノベ批判するとすぐに「差別主義者だ!」とか言ってくる人がいて、ほんとに困っちゃうね。
そういう人と対話って可能なのかな?
無理だよね。
向こうはもう完全に切れちゃってるし。
というわけで、この話題はもうやめよう。
最後にぼくが言いたいのは、ラノベオタクは「大人でも読める!」「大人でも読むべき!」「傑作!」「文学!」とか煽ってラノベを紹介しないでほしいってこと。何度だまされたことか!ただの娯楽小説だよ!
というか、「サザエさん時空」に代表される、主人公たちが歳を取らないのはループものじゃ無いと思うんだよね。
もっと極端なことを言えば、ループとして一緒くたにされがちな物語の類型には、以下の5種類があると思うわけだよ。
それぞれ結構違うと思うわけだよ。
これが、SFに代表される時間ループものなんかでの主流だよね。
最近(?)の作品だとオール・ユー・ニード・イズ・キルなんかが典型例で、映画版もかなり良いよ。
何らかの理由でループに巻き込まれた主人公が、ある目標を達成しようとするのが基本。
映画の「ミッション:8ミニッツ(原題Source Code)」は、結構特殊なんだけど、まあループものだね。
オッサンが多いはてな村だと、「素晴らしき哉、人生!」の方が通りがいいかも知らん。
目標達成型に似てるんだけど、「ある瞬間は二度とは訪れない」という逆説的な下地があるものが特徴。
元々コレを書こうと思ったきっかけの以下で言うと
なぜかゼロ年代には両者一緒に「ループもの」と同一視されてきたわけですが、しかし「ループを手段とするか目的とするか」で、「ループもの」は全く二つに分かれるのです。
そして僕は、「ループ自体を目的とする作品」に、「乗り換え可能な『柔らかい宿命観』」を持つための、重要なヒントがあるのではないかと、そう考えるのです。
ループが目的の主人公が、途中からループが手段になるものも多いね。
乗り換え可能な宿命という点で見れば、映画「バタフライ・エフェクト」も似ている。
主人公たちの修学旅行土産の木刀が、既に部室に飾ってあることを不思議がるシーンが有る。
これをループものとして分類するのは雑だと思うんだよね。
なぜなら、長期連載の都合として主人公たちは歳を取らないけど、劇中世界は変わっていくから。
象徴的なのが、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の日暮熟睡男。
初登場はモスクワオリンピックが行われた1980年で、ロンドンオリンピックの2012年とか32年後だぜ。
まあ、実は不老ものにも2種類あって
ルパンは結構無茶な終わり方(宇宙船登場)とかあるし、部長が派出所吹き飛ばすシーンとかありがちだが、
原作者である青山剛昌はサザエさんと同じって言ってたらしいけど、ちゃんと時系列としては進んでるんだよね。
大抵の長期連載の漫画や小説はこれで、主人公たちは歳を取らないけど、物語は進んで、たまに歳を取る。
みんな大好き「美味しんぼ」もこれ。
世相を取り入れつつ長期連載で主人公たちが歳を取ると、どうしてもギャップからこれになる。
コナンがいつまでも公衆電話使ってたりとか、サザエさん達が毎年昭和44年を繰り返してるなら確かにループものだけど、
主人公たちが不老であることと、ループしていることは、必ずしも同一ではない。
こち亀の両さんが戦中生まれ、戦後生まれ、いつ生まれたか曖昧と変化があるように、日常系の設定変更は致し方ないものもある。
また、美味しんぼのように、歳は取るものの世相を取り入れつつ連載をする都合で、物凄く歳のとり方が遅い物語もある。
作品世界のすべての人間が不老だとループものだと錯覚しやすいが、それは違うだろう、と。
とは言えこれも単なる分類の一つなので、「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」をみんな観ろよ、で締めたいと思う。
Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.