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はてなキーワード: 10年代とは

2024-03-17

anond:20240317143952

こういうところブクマカって

00〜10年代に隆盛を誇った円盤売上オタク残滓なんだなって感じる

感覚がぜんぶカネなんだよな

中高年にさしかかってカネの問題がより切実になったからか、どんどん攻撃的になっててちょっと目を背けたくなることもある

元々しょうもない人間たちだとは思ってたけれども・・・

2024-02-05

anond:20240205104447

わいはミリオタ趣味を通じてネトウヨ馬鹿らしいことに気づいたわ

00年代前半頃のお笑い韓国軍お笑い中国軍自衛隊最強とかのノリがあったけど

アメリカ英語資料中心に見るようになってそれがどれだけ根拠のないいい加減な与太話なのか気付き

10年代になって現実韓国中国共に飛躍的な発展を遂げたことを見て確信した

ネトウヨ自称リアリストってのは、現実と願望を取り違えたただの宗教だったんだなって

anond:20240122023106

Celeronかよ、俺なんてK6-2だったぜ最初パソコン

俺もその頃愛国flashみたいなものに触れてネトウヨになりかけてたが

韓国への偏見が解けたのは00年代MMORPGを遊び漁っていたこ

ROガディウスアスガルドシールオンラインマビノギアトランティカエルソード……とかが好きだったな

君のミツキヨ枠は、俺の中ではESTi氏だったな

台湾に感心するようになったのは10年代ゲーム

ルーセントハートレインボーアーチ、Deemo、Cytus2……とかにハマったな

中国に一目置くようになったのは10年代後半、

崩壊学園、崩壊3rd、原神、スターレイル……進歩の度合いがえげつない

俺はゲームばっかりだが、こういう消費者文化世界をつなげるんだろうな

2024-01-24

anond:20240124173217

そもそもSteamってプラットフォーム過大評価されすぎなんだよねえ。

オンラインゲームに関しちゃ、00年代から韓国欧米10年代から中華系も目立ちだしたが、自社で立派なポータル作って優れたゲームをいくつも作ってきたパブリッシャがたくさんある。

そういう会社としてやってるところの方が、Steammodやらインディーやらギリギリ攻めてるアングラ気質なところよりも、はるかコンプラ的にもまともで、ゲーム的にもまともなものを作って運営してきた。

でも日本人コンシューマ信仰人間が多いから、そういう界隈のことがまるで見えてなくて(せいぜいROを知ってる程度)、過小評価してきた。

それでコンシューマ以外というとまずSteamに目を向けて、アレゲものにすがってしまう。それがマニアだと思ってしまう。

2024-01-19

anond:20240112212949

クソ面白いというかクソアニメの間違いじゃねえのか…谷口監督作品の中でも大分下の方だぞあれ

スクライドプラネテスコードギアスみたいな00年代谷口作品にあった面白さが無かったし

10年代に入ってから谷口作品大体つまらいか良くても普通の出来で才能枯れた事がよく分かるわ

2024-01-15

anond:20240115140036

ご参考までに、元バラエティ大好きっ子アラフォーの私はこんな感じです。


黒髪期(90年代後半ぐらいまで?)30代

とにかく鋭いイメージ

ごっつええ感じ】超おもしろいな。【HEYHEYHEY】でのいじり方もすごい。【ガキ使】もおもしろいけどフリートークだけでいいな。

やっぱりとんねるずウンナンよりダウンタウンだよな。

遺書』『松本』はお小遣いで買って何度も読んだ。

【一人ごっつ】っての観てみたけど、これを“面白い”とするのか?


坊主期(90年後半~10年代半ば?)40代

黒髪期よりちょっとコワモテになったけど独特のかわいさは健在。


【進ぬ!電波少年】「アメリカ人を笑わしに行こう!」あれ??

紳助が苦手だったので【M-1】はあまり見ないまま年を取ってしまった。

働くおっさん劇場】も遊んで徹夜明けしたときちょっと見たけど苦手だった。

大日本人】は映画館に観に行ったけど映画監督の才能なかったかあと思った。

あとから振り返ると【大日本人】が一番マシだった。レンタルで観た【R-100】なんてよくこれで企画通ったな(悪い意味で)

【ごっつ復活スペシャル】も【MHK】も期待していたのに正直つまらなかった。

年末の【笑ってはいけない】は惰性で見ていた。

いいとも最終回】の全員集合には一応興奮した。

金髪期(10年代半ば~2024年1月現在)50代

加齢が進んだ。たけしの真似?

水曜日のダウンタウン】は今も見ている。コメントでのうまい落とし方はこの人しかできないなと思うけど、苦手な企画ときは見ない。

探偵ナイトスクープ】は居住地域でやっていないので知らない。

ワイドナショー】も松本が時事とどう向き合うか気になって数回見てみたけど、時事に対して凡庸な混ぜっ返し方をして「好き勝手個人見解を言ってるだけですよ~」という姿勢が非常にダサいと思って見るのをやめた。

松本動きます。】←特に感想なし

【一連の騒動について】

同意があったかどうかは別にして、後輩アテン飲み会性交渉自体はあったんだろうなと。

「いつ辞めても良いと思ってたんやけど…やる気が出てきたなぁ〜。」

「とうとう出たね。。。」

事実無根なので闘いまーす。それも含めワイドナショー出まーす。」

ワイドナショー出演は休業前のファンの皆さん(いないかもしれんが💦)へのご挨拶のため。顔見せ程度ですよ。」

同意の有無の判断は保留するにしても、この一連のツイートキツすぎない?(特に長年のファンの皆さん、“あの”松本人志のツイートとして許容できる??)

松本人志に対する素朴な印象

大体みんなこんな感じじゃない?

黒髪期(90年代後半ぐらいまで?)30代

ごっつええ感じ】とかやってて面白い芸人。【HEYHEYHEY】とかでのコメントの瞬発力もすごい。芸人代表格。

遺書』とか出してちょっと意識高いというかカリカリしてそうだけど、まあ芸人ってそういう面も必要なんだろう。

坊主期(90年後半~10年代半ば?)40代

M-1】始めて、「ああ、そろそろ新進気鋭とか若手とかじゃなく中堅なんだ」と思った。審査員として、一番説得力と安定感があった。

働くおっさん劇場】は、人を馬鹿にするのが全面に出てるのと、アングラ感がキツすぎてちょっときじゃなかった。

段々テレビともダウンタウン的なものとも離れて行ったけど、【ガキ使】は妹に付き合って年末の【笑ってはいけない】は見てたし、【すべらない話はいろんな人の話が聞けて素直に楽しんだ。

映画はコンセプトがよくわかんなかったので見なかった。

金髪期(10年代半ば~2024年1月現在)50代

ほとんどテレビを見なくなったので、あんまり知らない。段々、ギラギラした感じはなくなっていって、悪い意味世間迎合的になったようには感じた。少なくとも、ちょっとだらしなく、自分に甘くはなったよね?

探偵ナイトスクープ】の局長になったのは、「人情ものは向いてなさそう」と思ったし、逆に「向いているようになってしまったら、もう松本人志ではないんじゃないの」と思った。

ワイドナショー】とかいニュースショーに出てコメントしているって聞いたときは、「なんか権威側になってしまったな」って感じた。

松本動きます。】←はあ、そうですか……

要するに、子どもの頃は楽しく見てられた「雑さ」が大人になると気になってくるし、一方で美点だった「鋭さ」がなくなっていってだだの偉そうな人に感じられて、

「育ちが悪く、底が浅く、権威迎合的な老人」っていう側面が強くなりすぎたように感じる。

90年代00年代半ば(平成初期~中期)のガチャガチャ感をいつまでもやってはいられないし、だからといってただの老人になってしまってはなんの魅力もないよ、って感じ。

2023-12-28

anond:20231228211527

10年代前半までは、やる夫スレなんてものもあって、スマホ専ブラ側でAA対応しようという努力もあったけどな

AAの衰退はスマホのせいじゃなく、2chそれ自体が退潮したせいだな

2023-12-25

最近の「絶対子供サンタを信じ込ませるぞオラ!」という風潮が受け入れられない。

テレ東アド街』で局アナが「サンタいない」発言家族で見ていた視聴者から大ブーイング」というニュースを読んだ。

https://www.cyzo.com/2023/12/post_360904_entry.html

 

こういったサンタクロースの存在可否について思い返してみると、90年代はそこまで世間は熱心ではなかったと思う。

精々「いい子にしてるとサンタさんがプレゼントくれるよ」程度であり、本気で信じ込ませる気概のようなものは無く、あくまでそういうイベント設定を楽しむような物であった。

 

00年代に入るとノリが変わってきて、大人が本気を出すようになっていった。

ベランダ足跡を付けて「サンタさん来てたよ!」と言ったり、正体を父と疑う子供のために太った友達サンタコスで登場させたり、

といった話が「子供のために奮闘する大人って良いよね」という流れで消費されるようになってきていた。

それでもバレる時はバレるが、その時は「あちゃーバレちゃったw」と笑い話になるような緩さがあり、そういう雰囲気も含めて楽しんでいた。

 

10年代に入ると様子がおかしくなってくる。

サンタ子供の夢であり、疑わせる行動を取るべきではない」 「子供サンタ存在を信じ込ませることは大人義務

といった妙にクソ真面目な考え方を持つ大人が増えてきて、やたら息苦しくなってきたように思う。

そしてうっかり「サンタはいない」とでも言おうものなら子供の夢を壊したな!と怒り狂うのである

何というか道徳領域に足を突っ込み始めて異様さを感じるようになったのがこの辺りだ。

 

20年代10年代より更に過激になってきた。

サンタが居ないと知って悲しむ子供」という構図が「子供の成長過程あるある」ではなく「可哀想、同情すべき悲劇」として大袈裟に使われるようになり、ますます狂気じみてきた。

大袈裟なw」とでも言おうものなら無神経なバカいである。

親戚の爺婆が悪気なく「正体はパパだよ」口を滑らせたりしただけで制裁として出禁にしたという話を聞いた時は驚いた。

正体バラしたら絶対に許さないというのは明らかにやり過ぎである

最早そこにサンタクロースのイメージにあるような寛容で慈悲深い精神などどこにも無い。

 

そもそもサンタ存在などちょっと油断すればすぐバレる雑な嘘である

真実を知って傷付く事がわかってるなら最初から嘘をつかなければ良い。

嘘が明らかになる前提なら、軽いノリでやればよい。

しかし近年のサンタ信じこませ界隈はどうもその辺分かっていないようであり

サンタは信じ込ませるモノ」という目的不明原理主義のようなものに従い脳死で動いているように感じる。

 

率直に言って最近のこの風潮は気味が悪く受け入れられなくなってきている。

2023-12-17

anond:20231217080608

00年代10年代MMORPGなら、NPC商店ラインナップが日によって価格変動・在庫変動する作品はかなり多く見られた。

ポイント付与のような制度があるものは思い出せないが、無駄に複雑にするだけなので有意義ではないだろう。

またNPCやその属する陣営への好感度などによって、変動とは別に割引(セール)状態になる仕組みも広く見られた。

もちろんプレイヤーキャラ商人スキルによる割引などもあったが。

そうしたNPC商店から安く仕入れノウハウを駆使して入荷し、それを露店やオークションシステムへ流して店売りアイテム転売で稼ぐ、あるいは店売り品を別の地域で店売りして稼ぐというプレイスタイル可能だったMMORPGもかなりあった。

ただ……MMORPGが廃れた今でも、その3条件を満たすゲームは巷に溢れている。

気づかないだろうか?

 

モバイルブラウザゲームの大半に採用されている、ガチャシステムがそれに該当する。

この手のゲームでは、オフラインゲーム同様ゲーム貨幣とそれを使うNPC商店存在する。

その一方で、石を使うアイテム商店ないしガチャシステム自体も、本質的NPC商店と大差ない形で共存している。

石の入手手段課金のみというゲームは減っており、ゲーム内で攻略を進めることでいわゆる無償石を入手可能だ。

入手手段有償(課金)と無償(ゲーム攻略の対価)に分かれているだけで、ゲーム通貨拡張したものだということが分かるはずだ。

NPC商店ゲーム内のマップ特定地点にあるのに対し、石を使う商店ガチャUIからユビキタスアクセス可能という違いはありがちだが、その程度の差だ。

 

商店では日替わりのもの、月替りのものがあるのが一般的だ。ガチャという名の商店ラインナップは2週間前後で入れ替わる。

同一商品について日次の価格変動があるのは比較マイナーだが、ガチャ場合商品であるキャラや装備の実用上の「価値」はその時々のゲーム環境によって変動する。

また、キャンペーンによって割引されたパックアイテムや、ガチャコストの減額あるいは確率上昇というのも、セール範疇に入るだろう。

石の入手先に関しても、初回購入で増量される権利が年1くらいで再付与されたり、現実社会の決済サービス側のキャンペーンによるセールもある。

ガチャシステムには、引く度にポイントが溜まってアイテムキャラと引き換えできる制度が組み込まれていることも珍しくない。

 

ゲーム経済的リアリティを追求する諸システムは、最終的にゲーム内という枠を越えて、境界曖昧にしていき、現実と結合して、ビジネスモデルも変化させているのだ。

2023-12-08

anond:20231207042612

いつまで過去作品にとらわれてんだよ

現代ロボットアニメを見なさい

10年代20年代にもロボットアニメは作られ続けているだろうが

幸運なことだと思えよ

ジャンル自体がなくなっているアニメの方が多いんだから

2023-12-05

Tier表記ゲームで普及した理由

契機は10年代前半のインターネット対戦の一般化。

行われる試合数が爆発的に増加した事で、ランキングから使用キャラデッキ客観的な強さが可視化され、それが攻略wikiにまとめられた。

anond:20231204095305

2023-12-03

[] 増田advent2019

まとまってなかったのでまとめた


日付担当者URL
11/07(木)増田増田アドベントカレンダー2019
11/30(土)増田いよいよ明日からスタート!!
12/01(日)増田「昭和ヒトケタ」は死語?
12/02(月)増田大容量ホットPETがぬるい
12/03(火)増田アベイルの身長差別、男女差別
12/04(水)増田トッピング→ サイディング→ ボトミング?
12/05(木)増田はてブTOPのおすすめカテゴリが「アドベント」
12/06(金)増田令和生まれが知らないこと
12/07(土)増田セブンで淹れた緑茶が美味い
12/08(日)増田8マンが8KのCMキャラに
12/09(月)増田「アドベントカレンダー、実は苦手」
12/10(火)増田コイン電池の誤飲防止
12/11(水)増田糧になる
12/12(木)増田しゃべる電話 【買ってよかったもの】
12/13(金)増田バスチー
12/14(土)増田家電会議の思い出をひっそりと
12/15(日)増田都々逸
12/16(月)増田あっさりおいしいカップヌードル
12/17(火)増田普段着が和服の老人を見なくなった
12/18(水)増田COP25開催に合わせてweb広告だす電事連
12/19(木)増田ユニバーサルデザイン墓地
12/20(金)増田ゆず湯の柚子は消費税10%云々
12/21(土)増田高耐久コロスキンほしい
12/22(日)増田マライアのクリスマス曲、発売から25年経って1位に
12/23(月)増田アニメはオカルトに劣る
12/24(火)増田「年末に!時短洗車のススメ」
12/25(水)増田ネットに負けない商売
12/26(木)増田Dr.ドレー「なぜ靴を洗って何度も使うんだい?」
12/27(金)増田東京オリンピック記念金貨
12/28(土)増田00年代と10年代にはないもの、なーんだ?
12/29(日)増田あとで
12/30(月)増田あとで

2023-11-19

anond:20231119125032

今思い出したが、10年代前半くらいまでは地図とか時刻表とか割引クーポンとかは印刷して携帯する必要があったな

2023-10-16

ファッション業界ってまじでゴミで笑える

80年代風とかやってたら90年代風とかいいだして今度はY2K(2000年風)だとさ

あいつらずっとこんなかんじだよな

それでこんどは10年代で稼ぐんだろ?

2023-10-10

anond:20231010072638

その代わりというか描写があっさりしてるのが80年代まで。セックスは秘すもの

ねっとり描くのが90年代セックス特別な刺激。

エロゲーブーム純愛中心あっさり化したのが0年代セックスは愛のゴール。

エロ異世界ハーレムでやるものになったのが10年代セックスフィクション

2023-09-27

anond:20230927081308

リクナビ黎明期」(遅くても00年代だろう)と書きながら、「ビットコイン」の「納税ガイドライン」(こっちは10年代後半)なんて出てくるのは年代が合わないところでオレは気づいた。

2023-09-25

anond:20230925023558

そういうのもう10年代でみんな飽きてんだわ

今でもそれを求めてんのは脱力コンテンツを叩き込まれて育った四十路の中年だけなんや

2023-09-05

 実のところ、数年前から実話怪談が盛り上がってきている。

 実話怪談とは、四谷怪談のような古典怪談ではなく現代怪談だ。というとトイレの花子さんのような都市伝説を思い浮かべる人もいるだろう。しかし、そのような出所不明の噂話とも違う。

 まず大前提として「実際に不可解な体験をした人というのは、この世の中にいるんだ」というところから始まる。そして、それら体験から聞き取ったものを語ったり、あるいは執筆という形で記録されたものが実話怪談である

 と、基本的説明としてはこれで十分ではあるのだが、多くの人が疑問に思うことだろう「それが実際にあった話だとする根拠は?」と。

 ここははっきりと申し上げておくが「そんなものはない!」である

 ないんスよ。というのも怪談超自然的なもの、未知のものを扱う分野だからだ。最新の科学技術物理知識を以てして証明できてしまったなら、その時点で、もはやそれは「怪談だったもの」となってしまうからだ。

 うん、わかった。

 もう少し突っ込んで説明しようか。

 つまり、実話怪談とは「実際にあった話だとする根拠はないが、とにかく、本当に不可解な体験をしたと主張する人がいて、その人の実在根拠とした話」のことだ。

 そんな根拠の拠り所となる体験者は、実際に語られるさいには、諸般の事情により匿名として扱われることが多い。

 …はい、お察しのとおりだ。実のところ、受け手側に実話である判断する材料はほぼない。

 ここまで読まれた皆様におかれましては「せめて、なにか実話を担保するものはないのか?」とお思いかと存じます

 まあ、その、あるにはあるんですよ。お気に召すかはわかりませんが。

 というわけで、以下が令和最新版だ。

 実話怪談とは「実際にあった話だとする根拠はないが、とにかく、本当に不可解な体験をしたと主張する人がいて、その人の実在根拠とした話…としたいけど、事情により身元は明かせない以上、聞き取ってきた私という実在を仮の根拠とした話」のことである

 あきれちゃった人には申し訳ないが、こういった回りくどい手順を踏むことで、かろうじて実話と呼べるものになっているのが実情だ。ゆえに実話怪談はその性質上、二重の信用が必要となる。

 つまり怪談話者(著者)は、取材において体験者が事実を話していると信用し、受け手話者(著者)が嘘を言っていないと信用したときに、初めて実話怪談を楽しむことができるのだ。

 もはや新手のカルトのように聞こえるかもしれないが、事実そうなのだとはいえ実話怪談愛好家がなんでもかんでも受け入れているかというと、そんなわけではない。聞いていて、あるいは読んでいて「なんかこの話うさん臭いなぁ」と思うことは多々ある。

 なぜなら、それぞれが自分なりの実話怪談観を持っており、常にそれをもとにこの話者(著者)を信用するかどうかを推し測っているからだ。また、これは怪談取材時でも吟味される事柄である。(興味があるなら『忌み地 怪談社奇聞録』あたりを読もう)

 こういった部分も含めてこのジャンルの楽しみ方となっている。

 個人的に言えば、実話怪談とは少額の霊感商法だと思っている。騙されたとしても、実害は、文庫本なら数百円ていど、新書なら千円か二千円ていど、映像ならタダから数千円ていど。イベントもそれくらいのものだろう。

 これは受け手側としての心持ちについて論じているが、同時に話者(著者)側にある程度の倫理観を求めるということでもある。

 実話怪談センシティブだ。

 実在する人物を扱うこともそうだし、死を扱うという点においてもそうだ。タブーをかき分けた先に真の恐怖はある。根本的に不謹慎ジャンルなのだ

 だからこそ信用される優れた話者(著者)となるためには、細心の注意を払いつつもギリギリを攻めるという綱渡りを行わなければならない。

 ともかく、信用を重視する点からわかる通り、実話怪談というジャンルは意外なほど属人的性質を孕んでいる。そしてこの属人性こそが、昨今の実話怪談ブームの一因であるように思う。

 分かりやすく言うと、怪談師と呼ばれる人々が出てきたことによって盛り上がったのだ。

 実話怪談の始祖を『新耳袋』とするなら、最初媒体書籍であり文字媒体だった。(ちなみに稲川淳二御大の語る怪談を、実話怪談の枠に当てはめるのは無理があるので割愛

 まだ怪談師という言葉はなかったが、初期のころから属人的気質垣間見れた。とはいえ、この時代の実話怪談エピソード至上主義であった。

 あと、そもそも著者がほとんどいなかった。

 私は00年代の初期からの愛好者だが、この時代怪談にとって冬の時代だった。それでも『新耳袋』や『「超」怖い話』がシリーズとして刊行を続けてきたことが、今日の盛り上がりの土壌となっている。

怪談師」という言葉が出だしたのは10年代の中頃だろうか。怪談師とは怪談話者のことだ。彼らの活動範囲は音声のみならず、映像イベントなど大きく広がっていった。

 そのため必然的話者存在が前に出ることとなったが、属人性の強い実話怪談と非常に相性がよかった。

 昨今の怪談人気は、すなわち怪談師の人気と言って差し支えない。

 しか怪談師の数は年々増えていっている。

 そんなわけで、実話怪談は空前の大ブームとなった。

 さて、それに加えて、去年あたりから呪物が盛り上がりを見せている。

 いわゆる呪物ブームだ。

 事情を知らない人からするとマンガ呪術廻戦』人気に乗っかったものだと思われるかもしれないが、それは半分くらいは正しい。マンガの影響はでかい

 とはいえ呪物コレクターと呼ばれる存在が昨日今日誕生したわけではない。もっと言えば、呪物と呼ばれるものは大昔からあり、怪談好きに限らず、多くの人から認知されていたはずだ。

 では、なぜこのタイミングブームとなったのだろうか。

 そもそも実話怪談においては、エピソード重要視された。実話の「話」とはお話エピソード)のことだから当然と言える。ゆえにエピソードの乏しいものは主流から外れていく。

 心霊写真心霊スポット探索といったものがそうだ。

 怪談ジャンキーには「ここの木陰に恨めしそうな女の顔があります」だけではお話として弱く感じるのだ。

「出ると有名な廃墟を探索しました。すごく雰囲気があって怖かった」だけでは怪談欲は満たされないのだ。

 呪物もその性質エピソードに乏しい。「これが丑の刻参りで有名なご神木に刺さっていた藁人形です」だけでは情報不足も甚だしく、消化不良を起こしてしまう。

 とはいえ、これらは実話怪談という評価基準において物足りないというだけで、それぞれに違った魅力があり、愛好する者が一定数いる。

 また、怪談師という存在が実話怪談を発表するメディアを広げたことにより、別媒体として点在していたそれらが、集約されつつある。その中でもビジュアルに優れた呪物は、具体的なイメージに乏しい実話怪談を補佐する存在とも言える。

 だが、それは本質ではない。

 呪物ブームの最大の理由は、呪物コレクターの所有する呪物のエピソード性の高さだ。いつの間にか呪物はお話を手にいれ、怪談のものとなっていたのである

 むろんこれにはカラクリがある。そして、それこそが先般の木札に関連した炎上事件の原因ともなっていると考えられる。

 具体的な手口は単純で大したことではない。呪物の定義を限りなく押し広げた、それだけ。

 一般的な「呪い」や「呪物」といったものイメージは「恨みを持った人間が、儀式などの間接的な方法怨念を晴らそうとする行為呪い」であり「その儀式使用される道具=呪物」ではなかろうか。すなわち丑の刻参りを行うことが「呪い」であり、そこで使用された藁人形が「呪物」であると。

 しかし呪物コレクターはそれだけでは満足できなかった。

出自不明ながら所有すると厄にあうもの

・呪われるわけではないが曰くのあるもの

心霊現象に関わる物品

・念のこもったもの

祈り宗教的儀式に使われる道具や開運グッズ

 これらをまとめて呪物として扱ったのだ。

 呪物という語にそれらを無理やりに詰め込んだ結果、呪物のミーム化といった現象がこの界隈で起こった。これによりエピソード性は強いが呪物と呼びがたい物すらもその範疇に納めることに成功する。

 どこまで意図的に行われていたかは分からないが、そういった呪物コレクター戦略が奏功し、折よくマンガの人気と合わさったことで、呪物ブームが巻き起こったのではなかろうか。

 あくま個人的考察ではあるが、あながち的外れでもないかと思う。

 というのも、今回の炎上には特徴的な温度差が見てとれる点からも、それらを裏付けているように感じたからだ。

 今回の件はジャニーズ性加害問題と似ている。すなわち、内部においては問題意識がほとんどなく、外部の人間が指摘することで初めて問題化したという点だ。

 そもそも木札のエピソード2022年の時点ですでに紹介されており、それこそ祝祭の呪物展というイベントでは2年連続で展示されていた。しかし木札について問題視する声は(自分観測範囲内では)なかった。

 私自身はイベントに足を運んではいないが、動画にてその存在を知った一人である。だが、やはりその時はまったく問題意識はなかった。

 事が明るみになったさいも、初めは事情の分かっていない人が騒いでいるだけだろうくらいに思っていた。しかし実際に内容を確認するにつれ、そういった次元出来事でないことに気付き、心地よい夢から叩き起こされたような気分となった。

 この件に関しては、はやせ氏に非があることは間違いない。

 問題複数あるが、やはり東日本大震災被災者と関連のある物品を「呪物」というくくりに入れてしまたことに尽きる。呪物コレクターとしての戦略裏目に出た形だ。

 だが、本当に非があるのははやせ氏だけだろうか。

 これは出自不明説明された木札の出所が判明し、そのエピソード自体に疑問が持たれた今だからこそ言える話などではなく、最初の発表時からあった問題だ。

 しか自分も含め誰も指摘できなかった。受け手側も麻痺していた部分があったのだ。間違っても「はやせさんがあんなに謝ってるんだから、許してあげてください」なんて言える立場にない、どころか一緒にごめんなさいしなくてはいけない立場にあると言える。

 …とはいえ、頭では理解できるものの、心の奥底では引っ掛かりを感じている。

 それは結局のところ、不謹慎さも含めて楽しむというスタイルが染みついているせいだろう。

 自分高潔人間などではない。心の奥底にドロドロとした薄汚いものを秘めた、しょうもない人間しかない。

 だからこそアングラものに惹かれる。怪談に惹かれるのだ。

 冒頭に戻るが、今、実話怪談が盛り上がってきている。

 文字媒体くらいしか発表の場がなかった時代は終わり、怪談師の活躍により発表の場は増えていった。賞レースも盛んとなり、多くの怪談師と無数のファンを生み出した。

 怪談を取り巻く環境は激変したが、怪談本質は変わらずにい続けられるのだろうか。

2023-08-25

anond:20230825112237

制作委員会が普及したのは90年代後半

中国資本の参加が盛んになったのは10年代後半

アニメの本数が最も多かったのは00年代

ガバガバじゃねえか

2023-08-10

オタク差別がなくなったという幻想

オタク差別なんてなくなったのに、40代以上の世代が依然オタクバッシングをしてくるという話

2010年代以降なくなったのは、アニメアイドルオタクへの差別でしょう

しろ、鉄オタ、とりわけ撮り鉄への差別は入れ替わりに激しさを増してる

キモくて周りに迷惑をかけているのだから当然だと思われてるがその認知差別のものなのだ

キモくて迷惑をかける存在(と思われてるもの)は差別されるのだ

オタクによる同族嫌悪とかそういうのとは別の感情

40代以上にはアニメ/アイドルオタクキモくて迷惑をかける存在という意識が残ってるので依然バッシングをするのだ

かつて宅八郎というベタっとした長髪で眼鏡をかけて紙袋マジックハンドをもってアイドルを追い掛け回す、オタクカリカチュアとしての存在があった

連続幼女誘拐殺害というおよそ許されざる禁忌おかし宮崎勤から端を発したオタクイメージ象徴……80-90年代にはオタクは今の撮り鉄同様、(実態はどうあれ)気持ち悪くて迷惑をかける存在だったのだ

しか00年代中川翔子の登場からオタク趣味公言するアイドルなどが増え始め、2010年代以降は世代交代が進むにつれオタク趣味キモくて周りに迷惑をかけるイメージが徐々になくなっていった

2020年宅八郎が亡くなったことは、キモくて迷惑をかけるオタク消滅した象徴であるかのような出来事であった

しか宮崎勤事件宅八郎ムーブメントがあまりにも強烈だったゆえ、それを知る40代以上はいまだに「キモくて迷惑をかける」存在としてのオタクの悪いイメージが消えていない それだけの話だ

入れ替わりに差別がはげしくなったのが撮り鉄

90-00年代頃までは根暗趣味ひとつではあったが、今ほど悪いイメージはなかったと思う

宅八郎のようなカリカチュア化された存在はいないが、迷惑行為の動画拡散という10年代以降のネットムーブメントにより急速にイメージ悪化していく

そしてかつてのアニメ/アイドルオタクから撮り鉄に「キモくて迷惑をかける存在」というイメージシフトしていった

繰り返すが「オタク」が差別されているのではない

キモくて迷惑をかける存在差別されているのだ

それは実態がどうとか、同族嫌悪だとかはほぼ無関係

作り上げられた世間イメージ差別を生んでいるのだ

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