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はてなキーワード: 奈須きのことは

2020-06-26

コミケが早く復活してほしい。

はじめてのコミケで本が売れた。

生きててよかったと思った。(※ここからは本人特定されないために嘘も混ぜるがそこは許してほしい)

ずっとダメ人間だった。顔は不細工。もう女子とは学校卒業してからほぼ話してない。

彼女なんて、いままでの人生で生まれから一人もいない。

三流の大学を出て、コミュ障のせいで、就職に失敗した。

リーマンショックのせいで、ブラック企業偽装請負で働いてた。

それでメンヘラになった。

それで4年間ひきこもりをやった。

自分は何も残さず、家族寄生したまま死ぬんだろうと思ってた。

怖かった。

家族が死んだあとどうするんだろう。自分も後を追って死ぬかとか考えてた。

ずっとメンヘラとしてネットの片隅でうごめいてた。

自分にも夢があった。

西尾維新とか奈須きのこみたいな作家になりたいとかずっと思ってた。

でも新人賞への小説を一作も書かずどうせ無理だろうと思ってだらだら過ごして、アニメを見たりラノベを読んだりして青春は終わった。

そしてつまらない大人になって死ぬんだろうと思ってた。

でも現実もっと悲惨だった。

ニート引きこもり異世界活躍するなんて言うのは嘘だ。

そんななか創作クラスタをずっと、「うらやましい。でも失敗しろ。お前らなんかどうせプロになれず終わるんだ」と呪詛と羨望を混じった眼で見続けてた。

twitterで「こんなに絵がうまくなりました」っていうツイートが流れてきた。描き始めの絵と現在の絵の差をみんなで楽しむって企画名前は伏せるが、大嫌いな絵師の絵が流れてきた。いけ好かないリア充野郎だと思ってた。

しかった。

最初の絵はノート鉛筆で描かれた落書きだったのに、現在の絵はラノベの表紙に使われてもおかしくないクオリティだった。

その日から、一か月ぐらいずっと、悶々と考え続けてた。あいつはプロになるんだろうか、漫画家になるんだろうか、失敗したらいいのに、炎上して消えればいいのに、そんなことばかり考えてた。

そして、俺は、自分も絵を描くことにした。なんでそう思ったのかわからない。ネットに乗ってる、サルでも描ける萌えキャラの描き方講座を読み、コピー用紙萌えキャラ鉛筆で描き始めた。

あれはきっと逃避だったんだと思う。自分の将来と向き合うのが怖かった。だから美少女に救いを求めたんだと思う。我ながら馬鹿だと思う。

最初の一か月はつらかった。どんなに描いても人間の顔にならない。美少女を描こうとしてるのに不細工どころか人類の顔になってくれない。何とか人間に見えるようになるのに1か月かかった。

ネット情報を見ていると、萌え絵を描くにはどうやらパソコンペンタブ必要だということがわかってきた。お絵かき用のPCとを調べてみたら、7万円はかかるということが分かった。

もう4年の引きこもり生活貯金は底をついていた。

気が付いたら、アルバイト雑誌を入手し、アルバイトを探していた。

アルバイトを探している、と言ったら年老いた両親が驚いていた。

医者も驚いていた。

家の近くのコンビニバイトを探していたが、引きこもりオーラのせいで全部面接で落ちた。

唯一受かったのが、コンビニ調理パンを卸している食品工場バイトだった。

一日7時間。深夜勤、時給1000円で7000円を一日で稼げた。

ずっと立ちっぱなしだったが、1か月でPCペンタブペインソフトが買えた。

そうして気が付いたら社会復帰していた。

毎日昼の15:00に起きたら絵を描いて、夜の21:00に出勤し、終わったら寝る。そういうダメ人間生活を2年ぐらいやった。

絵は下手くそだったが、お絵かきアカウントを作り、ネットにアップするようになった。

そうしたら、いつの間にか創作クラスタになってた。

このころから、新しい友人がネットででき始めた。中にはフォロワーが1万人超えのような上級絵師さんも相互フォローになった。

アップした絵が初めて10RTぐらいされるようになったのもこのころ。

そうしたら、会社から正社員として働かないか」と言われた。本心は嫌だった。創作に使える時間が減るから嫌だったのだが、会社は先に親のほうに話を通してしまった。こうなるともう正社員として働くしかなくなってしまった。ひきこもりとして実家寄生しているのに「絵を描く時間が減るから嫌なの」とか言えるわけがない。いやいやながら、正社員になって働くことになった。絵を描く時間が一気に減った。一日一時間ぐらいしか描けなくなった。そんな日が2年続いた。

気が付いたら、預金残高が300万ぐらいたまってた。家に住んで近くの会社で絵ばっかり描いているし、生活費を払っても自動車も買わないのだから、それぐらい溜まる。

それからさらに数年。そして俺はコミケに出た。本当はずっと出たかったのだ。創作クラスタが11月と6月になると「東ア‐12」とか名前の横につけるのがずっと格好いいと思っていた。でも、1部も売れなかったらどうしようとも思っていた。ネットで一部も売れなくて重い在庫を持って帰るとか、そういう話を読んで怖いと思っていた。でも、預金残高を見て、売れなくても大丈夫だと考えなおした。

で、申し込んだら最初は落ちた。

二回目で初めて通った。

そこから「初めてのコミケサークル活動」みたいな記事を読んで必要な物を一式買った。

ポスタースタンド、防炎加工の敷き布(いわゆるあのぬの)、カラーポスター、小銭入れ。そういう物を買うたびに、不安が募っていった。

それで初めてのコミケ

最初の一時間は全く売れなかったから、「ああ、やっぱり。不安的中しちゃったよー。もう止めとけばよかったよー」とそのまま帰って寝ようと思った。

11時ごろに最初の一冊が売れた。

社会と初めてつながったような気がした。

買ってくれた人に「ありがとうございます」と心から言えた。

から言葉なんて、いったい何十年ぶりだろう。

数十部売れた。

生きててよかったと思った。

それ以来ずっとコミケ全日参加している。

自分コミケとか創作とか、そういうのがなければ、ずっとひきこもりだったのだと思う。

コミケとか創作感謝している。

からコミケが早く復活してほしい。

あそこがあるから生きていられる人はきっとたくさんいると思う。

2020-05-29

anond:20200529171746

君さ、さっきから人の発言捻じ曲げんのやめてくれる?

おまえが突っ込まれるたびにゴールポストを動かしてるだけだろ?

そのあとに出たコンテンツほとんどが生き残れない。君は継続的に良質なコンテンツを作れば生き残れる!というがその金もさないから。長期的にやるというのが根本的にできない構造になってるんだよ。

実際には企業は金を使ってるよ。

まさかONE PIECEしろ進撃の巨人しろ過去遺産を食いつぶしてるだけなんて言わんよな?

いまでも出版社スピンオフコラボメディアミックス死ぬほど金をかけてるし

実際に単行本や関連商品は売れ続けてるんだが。

「一発当てたらあとは惰性にまかせて…」みたいな舐めた商売してる奴はいない。

おまえの目が企業への不信感で曇ってるだけでしょ。

まだ続ける気持ちがあって、権利も手元に置いておいて、うまいシェアードワールド化ができた方が長期的に生き残るね。

じゃあ、「シェアードワールド化」した強いコンテンツってたとえば何?

まずは東方

あとボカロ

他は?

企業の手から離れて二次創作コミュニティが主導権を握るってのは

まあ、ごくごく例外的現象だってわかるじゃん。

最近流行りはヒット作のスピンオフを大量に立ち上げるかたちで、

その手のやり方の嚆矢ガンダムだけど、

あくまプロクリエイターがそれぞれガンダム世界観表現してるだけ。

Fateガンダムに近くて、奈須きのこが作った設定をプロ書き手に委ねている。

FGOにかぎらずスマホゲーム複数ライターイラストレーターを起用して、

ひとつ世界観のもと、継続的イベントを開催し、新キャラを投入するようになってる。

いずれも企業こそが大金を投入して作品世界の広がりを維持しているわけだよね。

この役割二次創作コミュニティに委ねるのは難しいよ。

2020-05-19

FGO剽窃問題に関する元ソシャゲ会社勤務増田妄想追記あり

※いつの間にか伸びてたので少しだけ追記しておく

FGOフレーバーテキストガチャ実装時の紹介文があちこち資料ウェブサイトから剽窃していることが判明し絶賛炎上中の件について、ディライトワークスではない別のソシャゲ会社に勤めていた経験から、「こんな感じだったのかなー」という妄想を書き連ねておく。

2020-04-23

命か経済かじゃないんだよ 命なんだよ

ガキは志村けん岡江久美子が死んだことの衝撃が分からんのか

ファッキュー 公園で遊んでるやつら

分かるか? 奈須きのこ庵野秀明井上雄彦が死んでるレベルやばいんだぞ

頼むから外に出ないでくれ。頼むよ、外に出ないでよ

俺がお前らのぶんも外に出るから、お前らは外に出るな

1年ぐらい引きこもってろ 働くな

2020-03-28

でも「この広い世界武内崇奈須きのこ出会確率」だったら

お前ら普通に納得してたんでしょ?

2020-03-24

anond:20200324174734

奈須きのこインタビュー読んだ感じだと、そのへんの特徴的なギミックとかって開発会社じゃなくTYPE-MOONから提案が多そうだね

2020-02-15

オタクの嫌いなところ

主にツイッターオタク

ファンは何年も前から知っていること

ファンにとってはいものことが

偶然他の界隈で話題になった時

「へえ、今まで知らなかったけどそうなんだ!凄い!」ではなくて

「俺が誰も知らないこんな凄い物を見つけたんだぜええええ!!!(ドヤァ!!)」

「大変な真実に気づいてしまったああああ!!!!」

「数千RTするぜええええ!!まとめサイトに取り上げるぜええ!!!!棘まとめも作るぜえええ!!!!」

自分たち見出してやったという立場で大騒ぎするところ


・若おかみは小学生シリアス設定部分

・すみっコぐらしが日陰者をテーマにしていること

クレしんネネちゃんが持ってるうさぎがグッズ化されていること

コナンのグッズに新一とコナン両方がラインナップされていること


あとなんかいっぱいあったけど忘れた

すみっコの「オタクが好きなやつ、子ども向けじゃない、まるで奈須きのこ脚本」が一番キモい

2019-11-27

鬼滅の刃腐向け…?

・腐の購買力だけで初版100万部は無理

・今、男児が○○の呼吸とかを真似している

ヤンキー(?)も読んでる↓こんな感じのやつ

https://www.youtube.com/watch?v=ljcVF-MvbLM

単行本4巻は冨樫義博、5巻は秋本治10巻は奈須きのこが帯コメント

鬼滅の刃スピンオフ外伝を描いているBOZEBEATSの平野稜二も鬼滅ファン

鬼滅の刃の炭治郎役声優主人公になる前から鬼滅ファン

めちゃくちゃ広く刺さってる。ONE PIECEクラスではないけど暗殺教室クラスの当たりではある。

2019-11-12

洋画おばさんさあ……

すみっコぐらしの映画観た人「よく知らずに観に行った、ゆるキャラのほのぼの癒しアニメだと思ってたのに不意打ちで泣いた」「脚本奈須きのこかと思った」「Fateっぽかった」「別の世界線まどマギ」「実質攻殻」「JOKERより鬱」

各種オタク「へー面白そうじゃん見てみようかな」

洋画おばさん「きいいいい!!!JOKERより鬱ってそれどういう意味よおおおお!!!邦画とき洋画より鬱とかぬかしてんじゃないわよおおお!!!比較されてsageられた!!!踏み台にされた!!アニメオタク踏み台にされた!!すみっコぐらしの信者は最低でえええす!!!私たち攻撃されていまあああす!!!!!」

2019-11-06

オタク文化支配的(メジャー)になった日本

・毎年ノーベル賞発表の時期になると、麻枝准奈須きのこノーベル文学賞受賞を期待するファンが縁の地に集って発表を待つ模様が報道される

宮野守はジャニーズ事務所所属

実写映画に人気若手声優キャスティングされ実写映画ファンから批判される

声優だけで構成されたアイドルグループAKB内で一番人気、プロデューサー堀江結衣と田村ゆかり秋元靖?誰それ?)

日本アベンジャーズとしてFGO実写版映画ハリウッド制作される、ドラマ版もネトフリで配信

小学校ランドセルガンダムバックパック

他は?

(ツイフェミ脳内では日本オタク文化支配されたことになってるらしいのでもし本当だったらと考えてみた。

言うまでもないことだが実際は今も昔もマイノリティだろ。)

2019-10-11

anond:20191011010248

それは単に奈須きのこの「しつこいくらいのパロディナンセンスギャグで徹底的に自作品茶化す」というオタク性質が顕著なだけだよ。あくまでリヨはその一部にすぎない。

2019-10-10

anond:20191010105122

zeroってFateから奈須きのこ個性脱臭してプレーンな要素を詰め込んだ作品からな。

そっちのほうが面白いと感じるならもともと向いてないってことだよ。

何度も奈須きのこチャレンジして挫折している

皆が面白いお祭り騒ぎをするんだから何か面白いのだろうと度々チャレンジしてきた。

Fate体験版が出た時にやってみたが、途中でだるくなってやめた。

月姫漫画で読んでみたが、台詞回しが恥ずかしすぎて挫折した。

空の境界図書館で借りて読んでみたが文章が恥ずかしくて途中までしか読めなかった。

FategoはTwitterで語られまくるストーリーキャラの魅力を感じられず、システム面白くなく、なんでこの女こんなむやみやたらに露出してるんだみたいな気分で序盤で折れた。

FateZEROは楽しかったが、きのこ作じゃない。

多分すごく相性が悪いと何年も前に理解したはずなのに、長年に渡りチャレンジしては挫折を繰り返している。

今のアニメも録画してるが、どうだろうなぁ。

2019-08-18

ネタバレ考察】天気の子に隠されたTYPEMOON作品との共通点

ムーっぽいことを書きます。苦手な方はご注意ください


まずタイトル

天気の子は『10きのこ』つまり奈須きのこ意味している。

10は『空の境界』で活動開始した1998年、つまり平成10年だ。

この年は映画ディープインパクト』と『アルマゲドン』が公開された年でもある。

そして阪神淡路大震災の3年後という年でもある。


Fate/stay night』およびその前日譚『Fate/Zero』で舞台となる冬木氏は神戸モデルと言われている。

冬木の大災害阪神淡路大震災の衝撃を元に書かれたものだろう。


Fate/Zero』の結末はこうだ。

願いが意図せざる形となってしまい、町ひとつを巻き込む災害へとつながってしまう。

要人である衛宮切嗣は、あまり凄惨さに憔悴するが、そこで奇跡的に生存したひとりの少年を救うことになる、というものだ。

ここで衛宮切嗣重要な要素として、銃、そして島での出来事があることを付け加えておきたい。


また、作中には冬木大橋という神戸大橋モデルにした橋が重要な場面で登場する。

天気の子ではレインボーブリッジが、序盤のフェリー・中盤のお台場・終盤のフェリーと3回描かれていることも強調しておきたい。


そして最後に、天気の子に月が全然出てこないという点だ。

曇っていて見えないというのもまあそうなのだが、

月が重要ゆえにあえて見せない、そういう意図があったのではないだろうか。

2019-08-03

anond:20190803155138

増田だが、文字数制限追記できなかったことを吐いて終わらせる。

恋愛につじつまなんて、別になくていい。説得力さえあればいい。ヒーローヒーローにならなくていいし、ヒロインヒロインにならなくてもいい。

 ちなみにいろいろ勘違いされている人も多いようなので、言っておくと、別に恋につじつまってなくてもいいんだと増田は思っている。キャラをしっかり描けば、つじつまが合わないのに何故か説得されてしまい、恋愛が成立する。そしてキャラクターがきちんと描けているかどうかというのは、やっぱりシナリオ全体にシナリオライターの存在いかに悟らせないかに尽きると思っていて、その点で前述のお三方はたしか作風が現れてはいるが、シナリオ全体に無理筋がない。描くべきものをきちんと描いた結果の必然としてキャラクターがいくつくべきところに行き着いた結果を描いている。シナリオのためにキャラクターを駒のように使うことをしないというのはとても重要なことで、虚淵氏もそのせいで「自分にはバッドエンディングしか書けない」と自棄にすらならせるほど飼いならすのが難しいスキルだが、安定感のあるシナリオライターのほとんどはキャラクターにシナリオを語らせるという手法を取っていることが多いと思う。正解ありき、シナリオありきでキャラクターを作ることが悪いわけではないが、やっぱりそれだとご都合主義的なシナリオ回避できない。殊に恋愛に関しては人間模様だけがすべてで、その中でどれだけパターン化されたシナリオの中にキャラクター性を見いだせるかが肝なのだから、お決まりのシーンやお決まりパターンをどれだけ裏切れるかがむしろ味噌なのだと言い切ってしまってもいいと思う。

 そういう意味では、とにかくデートイベントを入れたり、主人公に照れるヒロイン像、お料理イベントといったお決まりパターンのように踏襲する手法こそ、裏切って然るべきものなんじゃないだろうか。そしていちいち主人公を好きになる主体性なんてものに、わざわざエピソードを入れなくてもいいではないか奈須きのこ氏の悪いところは、もしかしたらつじつまを合わせることばかりに終始しすぎて、振り切れてないところにあるような気もする。Fate/ExtraやExtellaを見ていてもそうだったけど、感動シーンなはずなのに「このシーンいらねえわ」とか「別に感動させなくてもいいわ」と思ってしまうシーンがたくさんあった気がした。没個性型の主人公なのに妙にシナリオの中でノリツッコミするところなんかもモヤモヤした。パターン化され、お決まりで、踏襲的なシナリオに終始している感じがあって、言葉台詞ばかりが妙に浮いているのだ。

 いちいち主人公に格好つけてヒーローさせなくてもいいような気もする。変に人格障害こじらせたりとかも不要だと思う。衛宮士郎も、いちいちアルトリアに張り合って過去に闇を持つ壊れた人格を持つ必要なんてなかったように思う。衛宮士郎くんはちょっと無力すぎたし、そのくせ無謀に過ぎて人間的になんというか情けなくて鬱陶しさが目立つのマイナスだ。それこそセイバーが言うように「能力が無いなら下がっているべき」なのだ。無理に前に出てセイバーを守ろうとする、そんなところに人格障害人格破綻者みたいなエピソードを入れる必要はないし、別にそれがあったところでシナリオに深みが出たとも筆者は思わなかった。単に衛宮士郎という人間像に理解不能感が増すだけなのである。そんなことさせるくらいなら、普通少年なのに突如ギフトとして特別な力を持ってしまった少年というプロフィールにして、普通アルトリアの元英国騎士王というセイバーにびびったりちょっと劣等感を感じたりして、そして本当にそのまま特にヒーローっぽいことも出来ずヒーローになれず、ただ突如として与えられた聖杯戦争参加者という立場で何らかの与えられた力との向き合い方を懊悩し、悩みながら、同じ悩みを抱えてそれでも聖騎士王という立場を全うしたアルトリアに学びながら、彼女に惹かれながら、自分の使命を全うしようとする、そんなエピソードで良かったのではないだろうか。そんなシナリオであれば、もっと素朴で純朴な恋愛が描けたのではないだろうか、どうだろうか。

 そして奈須きのこ氏もそれに気づいているからこそ、Fate/Extra、Extella、Fate/GrandOrderではそういうシナリオを書こうとしたのではないだろうか。

(※相変わらず主人公超人なのは否めないが)

anond:20190801013706

増田である

内容にかんするきちんとした反論であったので、言及する必要を感じた。

ちなみに意見としてはこの三行が要旨であろう。

> 奈須作品主人公生き様を見てヒロイン主人公に惚れるケースの方が圧倒的に多い。

> そこを、分かり易い恋愛スイッチキモ男にコロリと落ちるチョロイン勘違いしないように。

増田女性主体性って視点がない。何かしてもらったからじゃなくて、何かしているのを見て恋をするんだよ。

本当にそうですか?

おそらくだが、ほぼほぼこれは衛宮士郎、岸波白野、藤丸立香を指して言っているのだろうと思う。こいつらの特徴は、生き方人生に対する向き合い方=人格的な部分を評価されているエピソードが多いところである。これはwikipedia見るだけでも一目瞭然である。だが、その上であえて言おう。それは間違っている。なぜならば

那須きのこ氏はむっつりスケベであり、むっつりスケベシナリオを書きたいライターからだ。

その証拠に、型月の主人公はただのむっつりスケベである。彼らは純朴・朴念仁・お人好しという格好を装っているだけで、実はメチャクチャむっつりである。これはFate/Extra、Extellaのストーリーを追っかけていればわかる。こいつら、実はかなりヒロインに対してセクハラしてる。ただ同じくらいヒロインたちが主人公に対してセクハラをする。ただ、重要なのはセクハラがどうとか主人公むっつりである、とかそういうところではない。要するにここから那須きのこ氏の作風が透けて見えるのである。つまりキャラクターシナリオ追従している、という作風である

だってそうだろ???

本当はこいつらメチャクチャむっつりのドスケベ野郎なのに、ストーリーエピソード全体で語られる人格は「公明正大で忍耐強く、極端なまでに懐が広くて朴念仁でお人好し」なんだぜ?なんでこういうキャラ付けがなされるのかというと、これまた単純な話で、要するにこいつら性癖を隠すためにこういうキャラ付けがされているだけなのだ。で、特にこれが言いたいのだけれど、本当に主人公たちがマジで性癖があってエロくて人間的に駄目なやつなら全然問題ないのだ。それは単にキャラクター人物像を掘り進めた結果としての個性になる。だが那須きのこ場合は違う。那須きのこ自分自身性癖変態性を隠すために主人公に「人格者」というキャラ付けをする。つまりキャラクターからストーリーを生んでいるわけではないのだ。こいつの性的嗜好を満たすストーリーのためにキャラクターを配置しているだけなのだ。これがキャラクターが描けていない所以だ。

ヒロイン女性が見せる“主人公への恋心の主体性”の正体は、単なるストーリーのつじつま合わせであり、更に言えば作者の性癖シナリオ正当性で覆い隠すためのブラフ

したがって、“女性の恋への主体性という観点が抜けている”という指摘があったが、これも違うと言えよう。何度も言うが、Fateヒロインは基本恋愛スイッチを押されているだけだ。主体性に似たものエピソードの中でときたま見せるときもあるが、これをもってしてFateヒロインに恋に落ちる主体性があると考えるのは間違いだ。単にストーリーのつじつま合わせを狙っているだけに過ぎず、これを持って「きちんと好きになった理由がありますよ」とエクスキューズする逃げ道を作ってるだけにしか見えない。そしてそれを成立させるための男性キャラクターを逆算で考えるため、追従的に男性キャラクターを没個性的なくせに妙に正義感を使命感あふれて包容力がある実はムッツリスケベな男性像ばかりにしてしまうのである

この代表格は型月ヒロイン代表格:セイバーさんと衛宮士郎くんの関係である

そもそもセイバーヒロイン枠ではなかった

 これは有名な話だと思うが、セイバーはもともと男で衛宮士郎が女という設定だったことを知っているだろうか。Fate/Prototypeで描かれている関係こそが、fate/Staynightのもともとの形だったのである。これがキャラデザ担当意向エロゲ売り前提事情から何故かセイバーを女にしてシナリオ改訂しなければならくなった、という逸話は有名だ。(没個性主人公というのもエロゲによくある話なので、型月主人公の妙な没個性性の源流をここに求めることも可能だろうとは思う。が、私としては前述にも述べたようにきのこ氏の作品発表系列として「空の境界」の黒桐くんを源流と考察しているし、これは間違いないと思っている)

 さてここで問いたいのだが、元英国騎士王が現代高校生落ちこぼれ魔術師もどき男子のところに召喚されてきて恋に落ちる主体性ってなんだろう???

        → 答え:主体性なんてそんなもんあるわけねーだろ

 そんなもんあるわけねーだろ。初っ端からシナリオ無理筋じゃねえか。こんなもんまともなストーリーになるわけない。よくてギャグしかならん。衛宮士郎人格的な闇?英国騎士セイバーさんの聖人君主たるがゆえの騎士王としての悩み?アホかそのどこに恋愛につながる要素があるんだよ。シナリオを読めば分かるけど、終始衛宮士郎セイバーさんを女の子扱いするために謎の頑張りを続け、デートをして現代日本の遊楽街を引っ張り回したリ飯食わせてみたりいろいろデートイベントらしきものを作ってはいる作ってはいるが(ry あれこれシナリオの中で理由らしきものは語られてはいる、語られてはいるがどれもこれも取ってつけたようなよくわからんエピソードばかり。

だって元々エロゲですから

 結局このひとことで終わっちまう気がしてならん。だってエロゲですもん。でもこの言葉で終わらせてしまったら思考停止言葉に出した時点でシナリオに対する分析する意味自体なくなっちまうパワーワード。でもある意味では結局この言葉に行き着く気がする。要するに、Fate自体最初からつじつま合わせのためにシナリオ存在してきたようなものだ。恋に落ちて人間性を取り戻す英国騎士王という文学エロゲにするためには、きちんと主人公セックスするために英国騎士王を女にして、彼女デートする必要があったんだろううん。果たしてエロゲを描くために英国騎士王を出してくる意味があったのかどうかは置いても、だ。そう、Fate/StayNightはもともとエロゲだったのだ。だからしょうがないのだ。人間性を描けていなくても、女性の恋に落ちる主体性いまいち説得力がなくても、主人公が単にライター性癖を隠すためだけに没個性的で奇妙なくらいに人格者でありながら実は内面は単なるむっつりスケベでも、しょうがないのだ。

しょうがないわけない

 そんなわけねーだろ。エロゲならキャラクターを描けてなくてもいいのかよ。そんなわけあるか。そんなこと言ったら虚淵さんだってエロライターだぞ。しかも割とストーリー性も評価されてるタイプエロライターなのである。なのにこの作品の完成度の違いは一体なんなのだ?というもっともな指摘を那須きのこ氏は逃れられない。元がエロゲだから、元々無理筋シナリオからこじつけっぽいのはしょうがない?それは単なる言い訳だろう。

衛宮士郎人格異常者設定は、説得力に失敗した好例

 少々反論もあった衛宮士郎についても言及しておこう。すなわち衛宮士郎とは、やりたいシナリオのためにキャラクター人間像に説得力のあるエピソードを加えていく奈須きのこ氏の作風の中でも顕著な失敗例、である主人公が没個性的な理由かつ妙なヲタノリをするのは間違いなく主人公たちが奈須きのこ氏のアバターとしても機能しているからだと私は睨んでいる。それを踏まえて何度も言うが、基本的奈須きのこ氏はむっつりスケベなので、むっつりスケベエピソードを書くために女の子存在している。そしてその女の子と対比させる形で男性キャラクターを反存在的に生み出している。つまり男の子所詮反射的にいなきゃいけない存在からまれてくるキャタクターに過ぎない。そしてむっつりエピソードを成立させるためには女の子がそれなりに異常でなければならないが故に、その異常な女の子に好かれてかつ包容できる男は同様にまた異常でなければならない。つまりシナリオ必然性のためにキャラクターのすべてがつじつま合わせのプロフィールを持っているに過ぎず、衛宮士郎くんの場合は元英国騎士王でありながら実は女の子という異常性を持つセイバーというキャラクターが、魔術適正がありながらほぼ無力の男子高校生である士郎くんとの恋愛を成立させ、恋愛における主体性を持って最終的に結ばれるエンディングを迎えるためには衛宮士郎くんにもそれなりに異常であり傷がなければならない、というシナリオライターバランス感覚から逆算して生み出されたつじつま合わせのキャラクタからだ。

 そろそろ言いたいことが分かってきてもいいんじゃないだろうか?厨二病という自意識過剰男性像が自尊心を失わず英国騎士女王のような格上の女性デートを成立するために必要自意識過剰さを支えるために異常性というプロフィールが用意されている。まさにシナリオ追従でキャタクターを配置していることで起こる典型的弊害だ。

 ちなみに青セイバーアルトリアペンドラゴン過去と元英国騎士王という過去がある女を落とすために主人公(男)もまた異常でなければならない、という等式は単に奈須きのこ氏の脳内にある思い込みであって、実際にはシナリオライター技量次第でまったくそうではないと思うし、そもそも衛宮士郎くんが男子高校生である必要もまったくなかったと思うが(※例えば虚淵氏が描く衛宮切嗣氏とセイバー関係の方がよっぽどドラマティックな恋愛シナリオが書けたのではないかと思うくらいだ)そこは突っ込んではいけないらしい。(※これは単に奈須きのこ氏が衛宮切嗣のような男性像を描けなかったからであり、これは彼のキャラクター像が描けないというシナリオライターとしての欠陥からくるものだ。これがいか病理であるかは全開語った通りなので割愛するし、この原因は彼のむっつりスケベからくるものだと私は主張してはばからない。そしてこれを乗り越えて、魅力的な男性キャラクター像をきちんと描けるようになることが、奈須きのこ氏の課題だと筆者は思う)

人間像がきちんと描けている脚本家って誰よ?

わりと上記のような指摘があったような記憶するので、一応代表的な脚本家をあげてみる

小林靖子

シナリオライタータイプはいろいろあるが、実力の高い作者がよく言うこととして「キャラクター勝手に動いて言うことを聞いてくれないことがある」。これはキャラクターを掘り下げて書くことが得意なタイプによくある特徴で、稀代の脚本家でいえば特撮系の脚本家として有名な小林靖子氏などがそうだろう。氏は脚本を書いていて、シナリオキャラクターにらしくない行為を強いている場合に、躊躇なくキャラクターシナリオ追従させる。つまりシナリオキャラクターに合わせて改変させてしまうのだ。これはキャラクターシナリオの駒と考えるシナリオライティングとは真逆アプローチだが、結果としてこれが人間像をきちんと描くことからシナリオ自体評価につながる事が多い。

吉田玲子

また同じようにキャラクターが持つ人間から醸し出される雰囲気空気感を出すことにかけては吉田玲子氏の名前を出さないわけにいかない。氏の名前検索すればすぐにでも代表的な作品いくらでも出てくるはずだ。この人も脚本賞を二度受賞している。このひとの名前を出すと、すぐにガルパンとかけいおんが出てくるのだが、私としては「デジモンアドベンチャーぼくらのウォーゲーム」とか最近作品では「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」や「夜明け告げるルーの歌」などを上げたい。他にも「猫の恩返し」「若女将小学生キャラクターを描けている、とはこういう作品のことを言うのではなかろうか。特に氏の作品シナリオの安定感が抜群で評価できる。バランスがよく、それでいて繊細で、何気ない日常の何気ない動作の中に登場人物感情表現する手腕には舌を巻く。

虚淵

女性ばっかりなので、男性も上げておこう。他でもない筆者は虚淵さん大好きであるFateの中で唯一好きといえるシナリオFate//Zero豪語するくらい虚淵押しである。当然PsychoPassも押さえている。ちなみに筆者を女性と指摘する声もあったが、残念ながら私は男性である。「まどマギ」はもちろん「楽園追放」「沙耶の唄」も消化済である。氏のシナリオ面白いところは、なんだかんだ言って社会風刺を含めたメッセージ性をきちんとエンタメシナリオの中に押し込めることが出来ているところであるしかもこの辺を、いわゆる世間の「反戦」だとかいうご教育主義的で説教臭い作品ではなく、エンターテインメントという作品の中で行えているところがすばらしいと思う。あくまでこれはエンタメなのだ、という前提を忘れてしまえば、主義主張の強いプロパガンダのような作品になってしまう。こういう哲学ばかりするアニメーションではなく、きちんとエンタメをやっていながら、そのエンタメに深みを与える要素として社会風刺がきちんと出来ているところがとても良い。氏の脚本ハードボイルドな側面には魅了されるばかりだ。

2019-07-29

Fateに見る那須きのこが抱える女性像の気持ち悪さについて

Fateという作品が非常に気になっていたので、ここ数年Fate関係をずっと漁って、Fate/Staynight → Fate/ZERO → Fate/UBW → Fate/HF → Fate/Extra(アニメ) → Fate/プリズマイリヤ1,2,3 → Fate/Apocrypha → Fate/Extra(ゲーム) → Fate/Extra CCC → Fate/Extellaという順番で消化し続けてきた。途中Type-Moon世界観が共有されているとのことなので、空の境界OVAを6作見てみたりもしてみた。そしてその結果として、言いようのない気持ち悪さを覚えたのでここに書き散らす。ぶっちゃけると奈須きのこ、てめえは駄目だ。人間ってもんがぜんっぜん書けてねえ!!

Fate気持ち悪さをざっとまとめると以下に集約できる。

(1)Fateヒロインはみんなちょろい女

Fateヒロインって奴は、というよりType-Moonの主要ヒロインは以下にまとめることができる。

 ・青セイバーアルトリアペンドラゴン

 ・遠坂凛

 ・間桐桜パッションリップ

 ・赤セイバーネロクラウディウス

 ・玉藻の前

 ・アルテラメルトリリス

 ・エリザベートBB

 ・アルクェイド

 ・ルーラージャンヌ・ダルク

 ・赤のキャスターセミミスApocrypha

 ・イリヤスフィール・フォン・アインベルン

 ・クロエ

 ・美遊

まあだいたい出てくるヒロイン枠はこんなもんなんだが、ぶっちゃけエロゲと同じでわりと単純で簡単類型化できてしまう(どうして簡単にかつ単純に類型化できるのかは実は一言表現できるのだが、それは次のチャプターで話す)要するに以下のタイプしかいないのだ。

 Type-A.青セイバーアルトリアジャンヌ・ダルク
    ・クールビューティ
    ・使命優先で感情を捨ててきましたエピソードが多い所が特徴、そのくせ不器用型女で大抵食い意地が張ってる場合が多い
    ・主人公に使命感から干渉する内に主人公を好きになっちゃいました
   ※Type-A変形:アルテラ
    【落とし方】

    ・食い意地が張ってるので、基本は食事で胃袋を掴む

    ・使命感を捨てて恋に生きるよう説得するため、とにかく女の子扱いする

    ・不器用生き方のもの肯定し、過去の傷を舐めて肯定してやる

    【NG

    ・チャラい、不真面目

    ・成金傲慢勘違い

   ※要するにギルガメシュ

 Type-B.ツインテール遠坂凛エリザベートメルトリリス
    ・ツンデレ
    ・主人公に余計なお節介をしたりなど、ツンなのに甲斐甲斐しい所が特徴、大抵どこか残念ポイントがあってそこを突かれると弱い、ムキになる
    ・最初主人公下僕程度にしか思っていなかったのに、残念ポイントを突かれたり、心の隙間に不意打ち喰らう内に主人公に執着して好きになっちゃいました
   ※Typa-B変形:イリヤスフィールクロエなど
    【落とし方】

    ・基本は頼って相手自尊心を満たしつつ、隙を伺う

    ・チャンスを見て、心のSGを暴いたり、心の中身を覗き込んで一旦丸裸にした上で従順にさせる

    ・たまに大真面目に褒めると照れるので、褒めのジャブを入れつつ、好意ストレートに打ち込むと何故か落ちる

    【NG

    ・間桐シンジ

 Type-C.肉食女(玉藻、ネロアルクェイド
    ・逆セクハラ枠、本妻アピール、ど直球エロ
    ・性的露骨発言をしたり、直球アピールが多い所が特徴。途中からType-BとType-Cのバトルが起こったりして、BとCの境目が無くなったりする。
    ・何故かは分からないけど最初から主人公のことが好きでした
   ※Type-C変形:メディア
    【落とし方】

    ・真面目な朴念仁で、目的のために愚直に突き進む優男タイプに弱い

    ・ド直球に大してド直球に返す、沈黙沈黙を返して誘い受けする、これを繰り返していると勝手相手が落ちている

    ・倫理にもとる行為をしても基本的には立ち位置を信頼モードにして「何があっても一緒だよ」「過去どんなことがあっても俺は気にしないよ」と言い続ける

    ・意外と寂しがり屋だったり、わりと物事を達観してる節があるので、そういうとき包容力を見せるだけで落ちる

    【NG

    ・こいつら自身が裏表があるタイプなので、裏表が通用すると思ったら間違い

    ・下手に策を弄するよりも天然を地で行くタイプに弱い。本人たちもそこがわかってるから冗談交じりで愛情ストレート表現してくる。

 Type-D.ef系(間桐桜パッションリップBB
    ・精神的な脆さとそれを抱える原因となった闇、もしくはそれに相当する何らかの因果があるヒロイン
    ・いわゆるヤンデレではない。純粋精神的におかしいのに主人公存在正気を保ってるところがポイント
主人公のことを神とか太陽とかずっと思って憧れながら、影でおっさんの太い肉棒に貫かれてました系ヒロイン
   ※Type-D変形:美遊
    【落とし方】

    ・とにかくこいつらは寂しがりで承認欲求が強いので、友達とか絆とか特別というキーワードに弱い

    ・特に精神的な繋がりを重要視するだけで、それを与えるだけで生きる目的にすらなっちゃ

    ・精神的な闇の部分も含めて「お前が特別」を与えてやるだけで落ちる

タイプ共通する欠かせない要素

   ・全員主人公男のことが初見で好き。

・必ず嫉妬を見せる(全員嫉妬する表情が同じ)

・必ず不器用な一面を見せる

・必ず精神的に脆くて押されると弱い恋愛スイッチがある

・必ず料理エピソードがある

 アホかってくらいみんなこれに該当する。そのせいで(2)Fate主人公全般に見られる妙な脱個性&表面的素朴化が起こってる。

(2)Fate主人公全般に見られる妙な脱個性&表面的素朴化、ふいに現れるヲタノリ、かつ妙な包容力と行動力

Fateというか、Type-Moon系の主人公格はほぼ以下の五人に集約できる。すなわち黒桐幹也衛宮士郎ジーク、岸波白野、藤丸立香の五人である。これは女ヒロインがType-A~Dの四種類に集約でき、かつ変形種まで存在することから考えると驚くほどに単調で少ない。とはいえ一応五人はいるのだから、五人を一人ずつ分析していってもいいのだが。ぶっちゃけるとこの五人、精神分析するまでもない。細かい差異はあれど以下の一行に簡単に集約できてしまう。

Type-Moon.(黒桐幹也=)岸波白野=藤丸立香
   ※Type-Moon.変形:衛宮士郎ジーク

マジでこれは異論は認めない。ぶっちゃけTypeMoon系の主人公(男)ってやつはどいつもこいつも女に対しておんなじアピールしかしてない。驚くくらいこれがまったく変わってなくて驚きを通り越して笑えてくる。マクロスフロンティアMay'nが歌うノーザンクロスに「君を掻きむしって濁らせた、なのに可憐に笑うとこ、好きだったよ」という歌詞があるが、まんまこれである。すなわち「お前の本当の姿は可愛いんだろ?そんなお前を俺は知ってるZe!放ってなんかおけないZe!」「僕を傷つける君でも、俺はお前を好きだZe!放ってなんかおけないZe!」のどっちかを繰り返して女の子を包み込んでいるだけなのである。その証拠に各々のメインヒロインFate/StaynightシリーズFate/Extraシリーズを用いてざっくりどうやって各主人公が落としてきたかを振り返ってみよう。

 ・青セイバーアルトリアペンドラゴン

「士郎は卑怯です、私の過去を知って、何度も私の中に入ってきた(性的に)」

→「惚れちまってんだから仕方ないだろ、俺はお前をこのまま放っておけないZe!」→「俺はお前を救いたい」→陥落

 ・遠坂凛

「(アーチャーが私を裏切った…!?そんな…っ)士郎、今日疲れたでしょう、もう休みなさい」

→「お前の方が辛いはずじゃねーか、俺はお前をこのまま放っておけないいZe!」→陥落

 ・間桐桜

「先輩、私綺麗じゃないんです、もうずっと前から汚れた女なんです」

→ 「そんなお前をこのまま放っておけないZe!俺は女としてのお前を求めたいんだZe!」→陥落

 ・赤セイバーネロクラウディウス

「奏者よ、本当の私は悪名によって星に刻まれ為政者なのだ為政者としての余は完全に間違いばっかりなのだ

    → 「そんなお前の姿が俺には眩しいZe!」

 ・玉藻の前

「私は傾国の姫君、私は人とは一緒にいられない、一緒にいてもどうせ不幸にしてしまう、」

→ 「そんなお前が俺との何気ない日常を選んでくれたことが俺はうれしいZe!俺はお前を信じていたZe!そんなお前を俺は好きだZe!」

 ・アルテラメルトリリス

「私は破壊の王、命を奪いたくは…ない、私は、その意味をまだ知らない。だが私には、破壊しかないのだ。他には…何もない。だから…」

→ 「お前の本当の姿は可愛いんだろ?そんなお前を俺は知ってるZe!放ってなんかおけないZe!」

ほらな?

 ぶっちゃけFate/Extra、Extellaなんてのはストーリーメチャクチャ単純で、主人公の事を好きな味方(サーヴァント)を連れて聖杯戦争を進んでいく内に主人公の事を好きな敵が現れて、その敵から主人公が逃げたり逆にその敵を救おうとして失敗してを繰り返しながら、ラスボスとの戦いで主人公を好きな味方と敵の全員が力を合わせ、最後ラスボス大団円で倒した後に、切ない別れが待っている、以上。もうぶっちゃけこれだけであるFGOほとんどこれを繰り返してるだけ。(※この系譜に当てはまらないのはせいぜいがFate/ZeroとFate/Apocryphaくらいのもんで、しかもこの2つは両方ともメインライター那須きのこじゃなくて虚淵と東出)那須きのこの描く女性像、特にヒロイン像ってヤツがいかに偏ってるか、いい加減気づいた方が良い。こいつにとってヒロイン女ってのは精神的脆さという名前恋愛スイッチ存在していて、そこを押しさえすれば女はみんな落ちると思ってる。でもってそのためには男は全員器が謎に広くて天然朴念仁でありながらストレート女性を褒めることも出来て自分ピンチにも泰然自若としている肝っ玉のある男じゃなきゃいけないわけだ。

 このヒロイン像に対比する形で生まれ男性像が顕著といえるのが<空の教会>の黒桐幹也くんである

両儀式」に殺されかかりながらも彼女に惚れてる黒桐幹也くん

 筆者は空の教会の「殺人考察(前)」編で両儀式から殺されかけて逃げながらも彼女を何度も振り返って見つめ合う黒桐幹也になんだかシュールものを感じてしまって半笑いになってしまったのだが、とにもかくにも那須きのこヒロインを救う主人公ヒーロー像)ってのはこのときからまったくといっていいほど変わっていないことが伺える。この異常なヒロインをそれでも愛するヒーロー男性)というのはFateにも結構登場していて、藤丸立香や岸波白野だけじゃなく、メディアさんの恋人ポジションである葛木先生なんかはモロにそのポジションだったりする。特に岸波白野くんの包容力演出の異常さに関してはメルトリリスパッションリップエピソードでも充分に語られているから分かるだろう。基本的那須きのこ氏の作品に登場するメインヒロインたちは絆や深い関係を作るために何らかの精神的ウィークポイント存在しなければならず、そこを無意識に突くことができ、かつ人格的にも不安定彼女たち(意図的男性の手の中に転がりやす存在として貶められている彼女たちの人格)を包み込んであげるためには、ヒーローたる男性は極端なまでに懐が広くて朴念仁でお人好しでなければならないというわけだ。

Fateに見られる那須きのこヒロインとヒーロの構造には根深病理があると見た

 これって西尾維新とかの物語シリーズにもよくあるんだが、とにかく女性という存在を何かと欠陥のある存在にしたがっている。「欠陥のある存在にしたがる」というのは要するに、手触りがあって男の手の中に何となく収まってくれそうな存在に押し込めたがる傾向がある、という意味だ。早い話が心に隙間のある人間に仕立て上げることで、弱点スイッチを作っていることだと言っていい。そしてそこを上手に押してくれる男性ヒーローと仕立てあげる構図を作り上げている。これは病的なまでにすべてのヒロイン共通して言えることである。例えばFate/Extellaに登場するアルテラは1万4千年前の世界を滅ぼした遊星の尖兵たる巨神そのもので、その気になればサーヴァントたちのみならず神級の英霊をも下すこともできる超弩級危険人物なのだが、どういうわけか主人公に惚れていて何故か必要もないのに彼にプログラム世界であるにも関わらず料理を振る舞ってみたり、甲斐甲斐しく抱きしめてみたりする意味の分からないエピソードが大量に存在する。そしてどういうわけか主人公の昔の英霊パートナー嫉妬したり、主人公と会話をしたがるも話すことが見つからなくてじっと見つめてしまったり、逆に見つめ返されて恥ずかしがったりしてしまうのである

(3)奈須きのこの抱えるヒロイン像の病理とはすなわち「女の子男の子の手のひらに収まってる存在である」という願望の押しつけである

この一言に尽きる。だから女性ヒロインにわかやすテンプレを付けすぎて、しかも毎回それを使いまわしすぎる。そして男性ヒーローに対して、女性を救う存在とさせすぎる。一言で言えば、女を舐めすぎだ。この辺は主人公(男)がしょっちゅうヒロイン(女)をからかったり弄ったりすることからもよく分かる。その弄り方のほとんどがどうにもこうにもヲタ臭いのだ。

別に人間なのだから、弱点を押されれば弱いのは分かる。精神的な脆さや寂しさが女の魅力になることも分かる。

でもそれに頼りっきりかっつー話である。いい加減恋愛スイッチのあるヒロインヒーローが助ける構図をやめてみたらどうなのか、と。例えば歴代の有名ヒロイン綾波レイ恋愛スイッチがあったかガンダムララァ恋愛スイッチがあるのか?ヒーローはいだってヒロインに愛されていなければならないのか?そうだとしても、それは常に恋愛という形である必要があるのか?ときにはヒーローこそが、心理的に成長する物語を描いたっていいんじゃないか?Fate作品ヒーロー男性)が画一的で単調なのは、決してヒロイン女性)を魅力的に描く上でそれが必然からなのではない。単純にヒロイン女性)をきちんと描けていないから、その対存在であるヒーロー男性)が対応する形で単調な存在になってしまうのである

那須きのこ氏の課題は、これまでとは異なる男性ヒーロー像を描くことである

ポケモンレッド.hackカイトのような、没個性的な男性を主軸に置くことを続けていくことは否定しない。しかしあえて言おう。真の意味での没入感や共感視聴者が得るためには、登場人物には哲学や主張が存在しなければならない。中庸をいく存在であってはならないのだ。極端に何かを主張する存在でなければならない。それでいてなお、視聴者好意を射止める存在でなければならない。そしてそれに共感するか否かは、すべて視聴者に委ねるべきなのだ

 この点を非常にうまくやったのは間違いなく虚淵であるFate/Zeroの主人公たる切嗣は、主人公としては実に賛否両論だろう。この主人公に対して感情移入できたのかどうかは実際のところ評価の別れるところだし、正直行って那須きのこ氏が展開する没個性型の主人公とはまったくもって一線を画す、主義主張の塊のような漢だ。しかしどうだろう。不思議切嗣を憎めない。また那須きのこ氏がヒロインヒーローにばかり話の焦点を当てるのに対し、虚淵氏が上手いのはヒロインヒーローが絡むメインテーマに対して、ヒロインヒーローとは異なる視点におけるサブシナリオをきちんと描いてメインテーマに関連付けさせるところだ。衛宮切嗣に対して言峰綺礼をきちんと置くし、セイバーに対して、きちんとウェイバーイスカンダルそしてギルガメッシュを置く。(※この違いはなんのかというと、要するに虚淵氏が単にラブコメ恋愛あんまり書くつもりもないかなのだが)

 したがって、那須きのこ氏がこの課題クリアするためには、まず安易ラブコメ恋愛スイッチヒロインを描くことをやめるところから始めるべきだろう。もっと多種多様人間感情模様を描くべきだし、そしてもしそれがきちんと出来ていれば、主人公(男)があれほどまでに没個性的で妙なヲタのりをする奇妙な包容力のある人物になるわけはないのである

 結論としてこうなる。Fateに感じる気持ち悪さは、那須きのこ氏が人間を描けていないからだ。

2019-07-21

[]7月21日

○朝食:ソーセージエッグ定食

○昼食:うどん、卵、オクラ

○夕食:豚肉ナスほうれん草人参玉ねぎを煮たもの

調子

むきゅーはややー。

少しシンドくてぐったりしてたから、栄養をとらないとと思い野菜と肉をたくさん食べた。

それから、今週も本を読んだ、最近毎週本を読んでるかな。

今日読んだのは、青崎有吾のアンデッドガール・マーダーファルス

いわゆる特殊設定ものミステリで、吸血鬼フランケンシュタインなどが跋扈する世界での殺人(?)事件解決するお話

裏染天馬とかノッキングシリーズが随分面白かった上に、ノンシリーズの早朝始発の殺風景もよかったので、作家買いした。

のだけど、ちょっと乗り切れなかったかな。

ミステリ部分は筋が通ってて、特殊設定を利用したトリックもあれば、事件トリック関係のないところでのサプライズもあったりで、さすがの完成度だった。

ただ、今もう言わないかもだけど新伝奇のノリ(新伝奇って言葉奈須きのこ形容以外に使うと、どうしても悪口感が出るな)が、いまひとつしっくりこなかった。

バトルシーンの扱いがとってつけたようになってるのが、ピンとこなかった理由なのかなあ。

こう、別作品を出しちゃうけど、虚構推理みたいにバトル部分がミステリの謎解き部分の助けになったり、バトル部分があるからこそ名探偵強気で出られる(嘘喰いの知略と暴力みたいな関係のことが言いたい)のように、僕はミステリとバトルとをもっと密に結合して欲しいのかもしれない。

ミステリの部分は好きなので、続きも読もうと思うけど、この辺のバトルシーンがましましになってないことを期待したい。

ヒューマン・リソースマシーンスイッチ

難しいのは飛ばしてるんだけど、座標を求めるやつで難儀してる。

いやこれやりかたはわかったんだよ、/とMODを返せばいいんでしょ、で、それぞれも前のステージでもうクリアしてるところだから大丈夫なんだよ。

ただ、この二つを組み合わせるってのが面倒でしょうがない。

なんていうか、ゲームから楽しいところだけ遊びたいのに、コピペとかがしづらい仕様でこういうのやられると、ちょっとウンザリする。

グラブル

拳と短剣を加入手前まで強化したので、減ってますが、分母も減ってます。(分母?)

それと敗北勲章分の貢献度稼ぎ。

虹星晶1047/2900。碧空の結晶183/380。

2019-07-17

奈須きのこ先生

両儀未那と瓶倉光溜のスピンオフ作品を作って下さい。

アニメ化は難しいと思うので、せめて漫画原作担当してスピンオフを……。

と思っていたらロード・エルメロイⅡ世の事件簿ってなんじゃーい!

未来福音最後から膨らませたような作品じゃん!

……こりゃ無理だな。

2019-07-07

anond:20190707004115

最初最初から大嫌いだったわ

外国の(自国のもだが)英雄を弄って格付けするという下品さに耐えられない(もちろん女神転生シリーズも嫌いだ)

そもそも月姫の頃から嫌いだったけど

奈須きのこ倫理観登場人物ではなく本人の)が欠如していることがあの悪文の端々から匂ってくる

2019-05-15

FGO犯人当てでツイッター面白作家綾辻行人が云々カンヌンのやつ

ツイッター面白ワタモテ大好き作家と、綾辻行人が知り合いじゃないと想定する人たちは

ミステリという界隈の内輪感を理解してないんだろうな

なんだったら別に奈須きのこも十分内輪だぞ

あの世冗談抜きで狭い世界からツイッター面白スナックバス江大好き作家綾辻行人なんて、京大名物脱糞対決ぐらいの下品なこともしてんじゃないの?(あの事件京大名物脱糞対決の結果ではない)

ツイッター面白キン肉マン大好き作家のことをあまり知らない人も多いんかな?

あの人は作品面白さを犠牲ツイッター面白を手に入れているタイプ作家からツイッターでの知名度だけは他のミステリ作家より強そうなのに、不思議だね

ツイッター面白胎界主大好き作家は、マジでそのお前が好きな数々の面白漫画たちからいろんなことを学ばずに、デビュー作のルヴォワールシリーズ以降は惰性で作品を書いててツイッターに性能を全振りしてるからこんなことになるんだよ

日曜は憧れの国とか1巻と2巻を合わせて読んでも、ワタモテの連載一回分の情報量もない薄さだったぞ

ツイッター面白喧嘩稼業大好き作家は、もっとそのお前が読んでる面白漫画からいろんなことを吸収して頑張れよ

語り屋カタリの推理講戯は売れてるのか? 大丈夫か? あれ読みたいぞ、頑張れ。

あと、逆転裁判ノベライズもかなり面白かったぞ。

あれ、以外と面白作品も書いてるじゃねえか……

ツイッター面白漫画を紹介するのが仕事じゃなかったんだな……

好きだぜ、円居挽……

2019-04-16

anond:20190416131820

 気づいてはいたよ。奈須きのこって作者は過去作品大事にしないってことには。

 GrandOrderやEXTRAでも顕著だが、あんたは自作品を新作の材料くらいにしか扱った試しがない。

拝啓奈須きのこ様へ

 あんたは僕のヒーローだった。自分の作り上げた世界のものを売り出して一大ムーブメントを作り上げた素晴らしい作者だったよ。

 今はそうじゃない。凋落堕落、怠慢。なんでもいい。とにかくあんたは劣化しちまった。

 最近あんたに出来たことと言えばどうだ。ほら、見てみろよあんたの辿ってきた道ってのをさ。

 枝葉末節は違っちゃいるがどれもかつての成功の焼き直しだ。リメイクだよリメイク。なにも作っちゃいないんだ。

 GrandOrderのキャラを見てみろ。同じ顔、顔、顔。単なる過去作品クローンどもだ。

 新規もいる? 中身が違う? なるほど確かに言い分は正しいとも。だが、本当に新造するならそいつらの知名度なんか頼らないはずだろ?

 なんならGrandOrderだけに限ったことじゃない。あんたが手がけたEXTRAだってそうだったじゃないか

 人気者のキャラクターを、しか殆どガワとカリカチュアだけを、再利用して。あの作品は結局のところstay nightのおんぶに抱っこだった。

 間違っちゃいないとも。再解釈ってのはキャラに限らずどんな作品にもありふれた手法だ。古典パロディ作なんかも山のように溢れてる。

 が、断言していい。再解釈ってのは自分世界と向き合うのをやめただけだ。産みの苦しみを避けて、妥協に勤しもうとする「逃げ」でしかない。

 楽だっただろ? 既成品を使ってもいいってのはさ。でも同じ見た目と、似たような性格。そんなものの何処が新しいキャラクターと言えるんだよ。

 扱うテーマだって同じだ。いつでもあんたは恋、恋、恋。ボケ老人の昔話みたいに恋の話ばかりしかしなくなってしまった。

 それだけじゃなかったはずだろう? あんたの世界にあったものは。恋とヒロインの他にも色んな輝きが渦巻いていた。

 今じゃどうだ。世界には恋とヒロイン。それだけ。まるでセカイ系流行ってた頃に溢れていた出来の悪い素人創作じゃないか

 2017年クリスマスなんかは特に顕著だったんじゃないか? あれは言ってしまえばただの構文だ。

 正直あれには呆れたよ。酷いもんさ。何も肉付けされず、あんたが手癖で使ってる恋とヒロイン定型文そのままだってんだから

 長い付き合いだ。恋とヒロイン文脈あんたの作風だってのはわかってる。わかっているんだよ。

 だがわかってるからこそ見えたんだよ、骨組みのまま出されたあのストーリーの中で。あんたの世界がどうしようもなく腐ってたのが。

 なぁ、奈須きのこあんたに僕は問いたい。あんたが作り上げた世界ってのは同じ顔した人間が溢れかえってるようなところなのか?

 同じ顔と似たような性格で笑い泣いて怒って叫んで。ちょっと違うだけの言葉を垂れ流すような。そんな世界だっていうのか?

 心底、気持ち悪い世界だ。

 こんな出来の悪いオープンワールドみたいな世界が本当にあんたの描きたかった世界だって言うなら、ああ。

 あんたは敗北者だよ奈須きのこ小説家だってのにキャラクター性とイラストに振り回されて自分世界を捨てた二流以下の小説家だ。

 言葉空想から世界を描いていたあんたは現実の何処にもいない。いるのは自作コピー・アンド・ペーストしか出来ない老いぼれだよ。

 だからこそ輝かしい栄光の背後に眠る物が見え隠れする度に僕は、本当に、嫌になる。厭になってくる。ああ、飽き飽きしてるんだこんなもの

 

 こんなこと、あんたには知ったことじゃないだろう。僕が勝手にガックリきてるだけだ。理想押し付けられちゃ迷惑なのもわかってる。

 ……やっぱり何も思わないかもな。だって、きっとあんたって人はファンなんて始めっからどうでも良かったんだから

 あんたの作品ファンへの思いやりなんて何処にもない。hollow ataraxia、いや、歌月の頃からその片鱗はあったかもな。

 気づいてはいたよ。奈須きのこって作者は過去作品大事にしないってことには。

 GrandOrderやEXTRAでも顕著だが、あんたは自作品を新作の材料くらいにしか扱った試しがない。

 それ自体は悪いことじゃあ無いとは思うよ。作品ってのは作者や、作者を取り巻く構造の持ち物であってファンのものじゃない。

 後付けや換骨奪胎描写の一部をなかったことにするなんてのも新たな作品創造するためには必要なこともあるだろうさ。

 けどさ。ファンだってあんたの作品に惚れたかファンになったんだ。なのにあんたは目先に吊られたピカピカの新品しか見えちゃいない。

 でも。でもだ。それでも良かった。良かったさ。あんたが本当に新しいものを作ってくれるなら幾らでも許容したよ。

 だけど違う。そうじゃない。あんたが最近やってることってのは古いピラミッドを崩して新しいピラミッドを作る繰り返しじゃないか

 何がサーキットだよ。あんたの作り上げた世界サーキットの他にも、幾らでも、楽しくて心を震わせてくれるものがあったじゃないか

 確かにあったんだ。あったんだよ。本当に、本当に、たくさんだ。いっぱいあったんだよ。あんたの世界の中には。あったはずなんだ。

 でも。もうだめだ。そこにはテーマパークも図書館映画館も残ってない。全部サーキットのために取り壊してしまった。

 サーキットは日々盛況だ。千秋楽も見えないのにいつ来ても満員御礼。すごいサーキットだよ。誰もが称賛する、歴史に残る名物だ。

 観客席の暗いところにはテーマパークを再建するお知らせが貼り付けられているけど、そんな古いポスターを眺める観客なんて滅多にない。

 眺めてるのは僕のような老眠ばかりで、本当はもうテーマパークなんて流行らないことなんてのもみんな薄々感づいてる。

 それでもみんな色あせて糊も落ちたポスターサーキットに来るたび補修しては、テーマパークが出来る日を夢に見ていたんだ。

 そうやって何年経っただろうか。僕はもう疲れてしまった。胸のうちに宿った失望から目をそらすことに、ほとほとうんざりしちまった。

 サーキットを嫌いになったんじゃない。テーマパークが再建されないことが嫌なんじゃない。世界が停滞してしまたことに耐えきれないんだ。

 僕は今まで黙ってきたよ。きっと僕はhollow ataraxiaの時にあんたを裏切ってしまった、あんたを失望させたファンの一人だから

 あんたに失望しても、あんたを変えてしまったのは僕たち自身だと思って目をそらし続けていた。だけどもう限界だ。

 決めたんだ。僕はもうあんたの作った世界から出ていくよ。歪みに歪んだまま発展を止めた世界になんて留まる価値を見いだせない。

 僕はあんたと同じ荒野に出て、自分世界だけを描いて、あんたが自分世界を捨てたことが間違っていたって証明してやるよ。

 傲慢だと、愚劣だと、そう思いたいなら思えばいい。今はあんたの足元にも及ばない小人でも、いつかあんたより高く飛んで見せる。

 それじゃあサヨナラだ。落ちぶれたマイヒーローあんたは地面に縛られたままサーキットで一生を終えるといい。

                                             貴方の描く世界が好きだった者より

 

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