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はてなキーワード: 空想とは

2021-05-10

人生で初めて推しを攻めにして気づいた、「受け」「攻め」呼びの気持ち悪さ

「受け」「攻め」

ここではBLでの性的役割呼称の話をします。

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私は今のジャンルに来て初めて、推しを攻めにしました。

推しを攻めにすると、書く同人誌が全て”ぼくの考えたかっこいい推し”になり、最高です。

メチャメチャ捗り、推しカプの同人誌を2年で6冊出しました。

そして、ふと気づきました。

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「受け」って形容、やめたい。

-

推しアイドルゲームアイドルなんですが、低身長で童顔で、公式女装した経験もあり、ぶっちゃけカワイイです。好き!

推しカワイイと何が起こるかというと、ツイッターでみんな「⚫⚫は受け!」と言うのです。

わたしも(逆カプが読めるタイプ腐女子なので)、まあそうだよなー可愛いもんなーくらいにしか思っていなかったのですが、

2年間毎日推しのことばかり考えすぎたせいで、推しをもはや自分のように考えてしまう瞬間があり、

自分推しだったら受けって呼ばれるのモヤつくな…」と思いました。

わたし推しファンからのどんな目線にも100パーの笑顔で答えてくれる最高のアイドルであることは書き添えておきますが…!)

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そのとき、2つのことを省みました。

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1つ目。

「⚫⚫は受け!って言い方、

人のパーソナリティーを性行為時の役割で言い表すのモヤる。

ま⚫こ!と呼んでるのと変わらなくないか。」

-

仮に自分他人から不特定多数とのセックス関係性を勝手空想されたら結構嫌な思いするよな…。

脳内痴漢みたいなもんでは…?

-

ただ、わたし推しを攻めにして初めてこの「受け」呼ばわりの気持ち悪さを感じたので、

おそらくBL愛好者たちはキャラクターをそう断ずることに痛みを伴わないんですよね、、。

BL愛好者が口にする「受け!」は、

JKが口にする「カワイー!」くらいの重みなのでは…。

自分経験からそうだと思っているだけで、BL愛好者の全員がそうとは限らないです)

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2つ目。

推しが受けと呼ばれるのは嫌だけど、推しが攻めと呼ばれるのは嬉しいわたしは、

おそらく『男性役』をステータスと捉えている。

わたしのこうした態度も、ホモソーシャル擁立する態度のひとつなのではないか」。

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わたしは、「受け」呼びを居心地が悪いと感じたけれど、

「攻め」予備に対してはむしろ心地良ささえ覚えました。

そんな自分が、男性社会に憧れる弱者しかなく、男性の優位性を賛美しているように思えて、

女性として男性格差なく働きたい自分との齟齬

すごく気持ち悪く感じました。

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これは私個人価値観問題なので、

単純に気づけてよかったとこなんですが……。

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ここまでの2つを省みはしものの……。

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私も例えば「運動部のこと攻めの代名詞だと思ってる」とか言うときはあり、

そういう強い言葉で言い切る会話は大概楽しい、ので、切り離しがたくもあります

「くすぐられて泣いちゃう⚫⚫くんは受け」

「⚫⚫くんは主人公から攻め」

「⚫⚫くん口弱いの公式設定だから攻め」

「⚫⚫くん攻め大手なのわからん、線の細いお姉さんお兄さんは受けだろ」…

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自分の話してきた言葉は、全て

”受け/攻めという役割にふさわしいものとして大別される要素の分類”のつもりでしたが、

仮に何人もの自分を見ている人に自分セックスとき女役/男役と言われるとしたら…と考えると、

いやでした。

-

から、これから「受け」「攻め」

個人名に性行為時の役割に由来するカテゴリをつけるのを避けたい……

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と、思ったのですが。

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でもわたしにとって彼らの左右がこっちであることは重大なので書かざるを得ず、、ウウン、、。、

みたいな葛藤も抱えました。

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わたし推しカプは、

身長年下童顔(女顔)お料理上手×高身長筋肉塩顔いざってとき頼れる男

みたいなカップリングなので、

いわゆる逆カプがとても多いです。

BL二次創作を好む者の多くにとっては、受け攻めが異なる時点で別のカップルになります

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どうしても、A×Bって書きたいんです。

もしもB×Aしかきじゃない人がA×B表記のないA×Bを読んだら不愉快になるだろうし、それを理由攻撃される。

わたしはA×Bを好きだと世間に表明しておきたい。

だって、A×Bであることは、わたしの愛するふたりが恋し合って見つけた大切な関係性だから

-

わたしが冒頭に

推しを攻めにすると、書く同人誌が全て”ぼくの考えたかっこいい推し”になり、最高」と書いたように、

「攻めの⚫⚫くんだけが好き」「受けの⚫⚫くんしか見たくない」

は確実に存在するのです。

-

受けとか攻めとかの呼称を左とか右とかに言い換えても本質は変わらんし……。

受け攻め書いておかんせいで炎上するのこわいし……。

どうしたって、確立してしまったBL的な自分の好みがある以上、

新しいキャラクター出会いの子の恋を書きたいと思ったら、

「⚫⚫は攻め」「⚫⚫は受け」

洗礼を逃れることは出来ないし……。

-

もう腐ってしまたことを無垢だった己の魂に謝罪しながら生きるしかない……。

-

なんかこういう感じ、

みなさんには伝わりますか……?

めんどくさい捉え方すんなって話でもあるのでそろそろ終わります

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そういうモヤモヤでした。以上です。


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補足

言葉足らずだったのでいちおう補足に来ました。

この記事の受け取り方は人それぞれだと思うので、

とくに正しておく必要もないことなんですが……。

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「他の人が」「そのキャラがそう認識されている状況を気持ち悪がるから」「他の人を不快にさせないためにやめたい」んじゃなく、

わたし自身が」「他人にそういう言葉を使うことに無配慮自分気持ちいから」「自分の使う言葉に痛みを持つためにやめたい」

という話でした。

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2021-05-05

猫飼えないか実家の猫を思い出して空想の猫を飼ってる

空気を持ち上げたり撫でたりするジェスチャーである程度は満たされている

2021-05-03

「来世に期待」「VRロボット技術で実現しろ

こういう茶化し方嫌い。

死んでも来世はないし、空想技術明日できたりしないんだよ。

2021-04-30

「解けない方程式

よくアニソンとかの歌詞で「解けない方程式」みたいなフレーズが出てくるが、代数方程式だって5次方程式(たった5次!)以上になったら一般には解けないし、微分方程式に至っては「ミレニアム懸賞問題」として100万ドル懸賞金が懸かってたりする難しさなわけで、たいていの方程式は解けなくて当たり前なんだよ!って、聞くたびにツッコミたくなる。

まり、「解ける方程式」なんてほとんど無いのだから、「解けない方程式」に悩むなんて、空が飛べる翼がないことに悩むくらい実現不可能空想であり、そもそも悩み方として間違っている。

というかまずは、お前の歌詞で求める「解」は近似解ではダメなのか、どうしてダメなのか、歌詞はせいぜい10分も無いけど、小一時間膝を付き合わせて問い詰めたい。ゼミを開いてお前の意図を詳らかにしたい。

ガロア群が可解にならないからって諦める前に、最適化のための近似アルゴリズムを試せよ。ニュートン法でも最急降下法でもいいから、なんか試せよ。微分不可能か知らないが、それでもなんかアルゴリズム考えろよ。

色々試した結果がそれでもダメだったら、初めてそのことを歌詞に表せよ。方程式が「解けない」んじゃなく、近似さえもできなくなったら、その内容を個別具体的に歌詞に表せ。そうしたら、俺もそのためのアルゴリズムを一緒に悩んでやろうじゃねぇか。

というか、方程式として問題を数式に表すことはできたんだよな。しか歌詞という万民に伝わる形で。そこは偉いな。尊敬する。問題は多くの人間に共有すべきだ。

問題数学手法で解く場合、一番重要なのは方程式を解くなどの計算手法じゃない。問題を数式に落とし込む「問題の定式化」の部分が一番重要なんだ。だってそもそも数式にできなかったら、どんな立派な手法があろうと問題なんて解けやしないだろう?

からこそ、お前の歌詞は本当に惜しいんだよ!「解けない」ながらも、方程式として問題を定式化できたんだろう?定式化できたら問題は8割解けたも同然なんだ。

から、お前の悩むべきは方程式を「解けない」と思い込んでいるその姿勢だ。

解けないことが問題なのではなく、妥協できないお前のプライドこそ問題なんだ。もう少し妥協して、近似解としてのアプローチに悩んでみてもいいんじゃないか?「一番じゃなきゃダメなんですか」なんて、お前以外の誰も求めてないかもしれないじゃないか

なに?一番であることはアニソンとしての、つまり物語としての要求だって

それなら、常に一番として勝ち続けないと存在しえない主人公、そしてそれを称える曲なんてアルゴリズム的にもう古いと、作者か作詞家かに最新の論文ごと叩きつけてやれ!

十全な状態で戦えずに、ひねった手法でなんとかやり込める、そういう近似解法としての物語が今や手法トレンドじゃないのか?真っ正面から物語を「解く」んじゃなく、端からだんだんアルゴリズムで解を詰めていく、それ以上は妥協する、そういう姿勢がこれから物語像だと思うんだよ。

とにかく、こんなに絡み合った現代は「解けない方程式」だらけなんだ。正面から方程式を解くなんて今日流行らねぇよ。だから、「解けない」という悩みを脱し、近似アルゴリズム必死に解を詰めようとするお前の歌詞こそ、論文として採択されうる価値を持つものだし、これから物語としてのロールモデルだってなるはずだ。

から、もう方程式が「解けない」なんて悩まなくていいんだ。次の作品も期待してるぞ。

anond:20210430095810

はっきり言えば、テラケイ関係ない話だからだよ。

個別具体的な話ができないお前に、「代わりにリベラルを懲らしめてやりました!」って言われると

お前関係ないだろ、話をややこしくするな、と思うし。

テラケイ自身が困っている当事者ならわかるのよ。でも、徹底的に外野でしょ。

代弁している「弱者」の言葉も、その世代やある一定集団代表するような言葉とは思えないし。

日本人をなんとか世代とかで切って、「彼らはこれこれで苦しんでる」とか言う時、一般的によく知られていることとテラケイ独自の話を

混ぜて言うんだけど、一般的によく知られていることはみんなが言及しているかテラケイが言わなくても誰だって知ってる。

で、テラケイ独自の部分は、典型的空想産物なんだよ。「給付金パチンコで使ってしまう人にも人権はある」みたいな話を、

オレの属する集団代表的な人間像として出されると、それは違うしいい加減なこと言うなと思うわけ。

テラケイの周りの人間が、ならまだわかるけど。

無用な諍いを引き起こして、「オレが世論を作っている」とか手柄を上げたようなこと言われると、はっきり言って迷惑なんだよ。

アメリカトランプ支持者がどうこうって話は、オレも外野からそういうものかと思うが、こと自分当事者になる話は、

適当なこと言われると腹が立つんだよ。いいかげんにしろよ。

日本に生まれて本当に良かった

人種役割が無いし、色んな文化人種関係なく楽しんで勉強していいし

役割が嫌だってちゃんと言えるし

自分自分から自分役割が欲しいって言える

攻撃的な人増えたけどでもやっぱり日本人

めちゃくちゃ変だけどちゃん自分事大事にしてて

他人も思いやっててちゃん理解してる

理解した上で話し合うし

日本はこのおかげでもっと良くなる!

問題を話し合う自由があるし、皆は個人を大切にしてる!

アメリカなんか銃社会だし怖いし矛盾ばっかで自分意見言えないし黒人はうるさいし皆人種ネガティブだし

日本は銃無くてご飯美味しいしプライベートちゃんとあるし本当に安全

意見ちゃんと言えるし否定する時はちゃん情報元を出すし

外国なんか議論日本より下手くそ論点レズレのガバガバ持論だよ!だって日本みたいに誰も矛盾を指摘しないから!

日本女性男性文句言うし男性矛盾点をちゃんと指摘する!

外国では無いんだよ…、一般人は皆日本みたいに情報元出さないし持論と皆が同じ意見言って押し通す

私それ海外で感じたし、日本の良さをもっと理解したよ

日本人海外の予想図は本当に全く存在しない空想の美しさなんだけど、みんな頑張ってそれになろうといっぱい努力してるの本当に大好きだ

私は顔濃い日本人で目も明るい茶色からハーフハーフ言われてきて孤独で寂しかったけどやっぱり日本が大好き!自分国大好き!

皆が自分を大切にして自分役割が探せるし役割文句言える素晴らしい国だと思った!

日本人だけど日本人は最高だし日本最高

anond:20210430022857

空想自由

アホなんてどこにもいない

空想明日を切り開いてきた。SF未来の先駆けだ。いつだってそうだ

アホなんて、どこにもいないんだよ

2021-04-29

anond:20210428212638

底辺近くの連中の内実を空想して結論出しちゃってるじゃん。勉強知識バカにしてる。

2021-04-28

anond:20210427182033

お前だよだっせえのは

2000年くらいの脳のまま生きて学習しない猿

空飛ぶ車とかチューブ型の高速道路21世紀にはできてるだろうと思ってた20世紀の猿と同程度のお花畑みたいな空想しか抱けないゴミ

2021-04-24

ウソつくぜそりゃねえマージ

春も深くなってきた今日のこの日に、ホラ吹き達のトップを競う嘘月賞の季節がやってまいりました。

先週のこの世の春謳歌賞では頭真っ白娘のソマツが見事に13バシンもの批判を突き放してトップを飾りました。フルサトノレイダスの虎の威を借る狐の如き大言壮語は本当に故郷英雄自分の直系にいると感じさせんばかりでした。

まぁ仮にそうだったとしてもそれが何なんだという話でしたが、しかしメイレイデースは見事に権威のある者に弱くフルサトノレイダスの一言一句一喜一憂していました。

120バシンもの批判を受けてトボトボと歩いていたあの逆噴射っぷりに観衆のJKから声援と拍手が送られていました。

 

さぁ、1番から紹介しましょう

一番人気はタゴンキッド

序盤はガキみたいな嘘を幾つも重ねることにより相手を煙に巻く戦法をよく使います

そして最後の直線で一気に理論立てて納得させてしまうあの戦い方には思わず舌を巻くこと必須です。

今回は日本ダーリーに出るから本気とか出さなくても勝てるし、とのことでしたがこの発汗量ではお得意の多弁もスタミナが持たないのではないでしょうか。

二番人気、三千無敗のエグイウソツキ

去年デビューとのことでしたがどうやら三千回も戦ってるようです。

恐ろしい馬鹿です、数字が数えられないのはある種無敵と言えるでしょう。

今回の戦いを獲ることで四千無敗となるのか、そして残り九百九十九は何で埋めるつもりなのか。

見どころのある馬鹿となっております

 

三番人気、アトデイイヤハダル

お得意の結論先送り戦法は今回の面々に効くのでしょうか、ダルダルいと言いながら悠然とトップを取っていくその様子に元軍人の爺ちゃんから批判が集中しています

 

さぁ春一番が吹き荒れる小春日和の嘘月賞、全馬鹿18万名揃ってスタートを切りました。

 

おっとどういうことでしょうタゴンキッド、お得意の多弁がスタミナ切れで使えない!それどころか普段より知能指数も下がっているためかうんちうんち言いながら泣きながら下がっていきます。末期のTwitter利用者ももっと言語感覚はあるぞ!

さぁ盛り上がってきたのはエグイウソツキヤの数字マジック!さっきまで二百円三百円のコンビニ飯の話をしていたのに今は銀行口座写真を載せて仮想通貨の話をしているぞ!一億も口座に入れてるくせにチマチマした話をするな!あとフォントが違うぞ!コンマドットも間違えてるぞ!

そこに飛びかかってきたのはバイトハトブダー!あの定職に就かず常にアルバイトをトバしてばかりのバイトハトブダーです!今日も何か仕事が入っていたはずですがこちらにもバイト先が呼び出すあのバイブ音が聞こえてきそうです!

その癖に仕事論をよく語ります

 

そして後ろからやってきたステリャエエヨッテ!彼の口車に乗って実家財産も世も捨てた信者が多数いますしかし彼は実家住まいです!恋人も居ます!捨ててもいいことありません!

さてさてやってきたアトデイイヤハダル!本当にだるそうですが見てください!高級車に乗っています!ちゃっかりしてます

その後ろキョホウレイク!アイツの言ってることは画像が付いてようがURLが付いてようが後ろに金持ちがいようが信じてはいけません!ギラギラ時計を付けてます消費者金融通いです!

 

さぁさ異臭コーナー曲がって誰が先頭で臭い立つか!

馬鹿達の虚言はしぶといぞ!

ゴンキッド!ここでもう一度巻き返せるか!お得意の理論立てが大爆死!スルスルと後ろに下がっていきます

エグイウソツキヤ、ここで資金加速!なんという伸びだ!ただ数字の0を押しまくってるだけだ!なぜ信じる!なぜ見てしまう!

アトデイイヤハダル!ここでやる気を出してしまう!ダメだ!スタミナよりも批判を受ける耐性がない!

キョホウレイクも嘘が尽きた!回収業者からのしつこい追従からスピードが落ちていく!

ステリャエエヨッテ!ここで理解のあるパートナーを自慢だ!憎い!お前が憎いぞ!

バイトハトブダー!なんとここで二つ同時にバイト飛ばした!何のためにだ!そして仕事論を語ることはやめない!!

 

ここでエグイウソツキヤが銀行口座数字を増やすマジックネタバラシだ!!コイツ一度も仮想通貨に手を出してねえぞ!!

強い!!強い批判が彼に集中する!!

バイトハトブダーの職業倫理もクソもない傍若無人っぷりに追いつくことができるのか!

ステリャエエヨッテ!バイトハトブダー!エグイウソツキヤ!

エグイウソツキヤァーーーッ!!

 

嘘月賞一番の批判を受けたのはエグイウソツキヤでした。

 

二番は知らぬ間にバイトを三つも飛んだバイトハトブダー、明日から仕事あるんでしょうか。生命力に期待です。

三番は何も捨てなかった実家住まい彼女持ちのステリャエエヨッテ、怨嗟から批判はその加速度を上げる前に勝負が終わってしまった。彼の家には今度からコンクリート入りの何かしらが届くことになるでしょう。因みに原作はありません。

この春一番の賞、嘘月賞を獲ったのはエグイウソツキヤ、彼が様々な人間資金難に陥らせた事から吐いていい嘘と吐いてはいけない嘘があることに馬鹿達も気付くでしょう。

彼のTwitterは通常営業しょうが、ここから裁判が何件も待っている事でしょう。

 

本当に原作はありません、こちらはただの嘘でございます

観客席の元軍人の爺さんも何か悟った事を言う小学生オタク理解のある陽キャ街角で突然奇行を始める面白いツレもみんな拍手を送っております。ちなみにここはマクドナルドです。マクドナルド州。

即席で適当な嘘を吐いていたら始まってしまったウソつくぜそりゃねえマージーの時間はお開きとなります

 

本当に原作はありません、参考にしたものもありません。本当です。嘘じゃありません。空想です。

2021-04-20

弱者男性は贅沢すぎ

やりたくともできないでつまんない人生歩まされるようにデザインされた日本社会

「そのつまんない生活さえ満足に営めない」癖に、何でもありなら何とかなるとか妄想強化してありもしない確信に変わっちゃってるのよ、弱者男性って

そのつまんない生活がどれだけ安全尊いもので、先人の血と屍の上になりたっているのかも理解しようとせずにな

勉強努力自分のしたいこと見つけることも今の今まで何もせずに、ぽっとでの思い付きと悲痛な叫びだけで自分の言う乾いた叫びな願いがとやらが世間に受け入れられてもらえると思ってるのがマジで笑うわ

やれるかどうかは置いといても、そんなつまんない社会と吐き捨てるなら、それ以外の道を選ぶルート自由も一応あるんだから、そこまでウジウジ言うならそれやれよと

税金で賄われた福祉社会で賄ったインフラ享受して自堕落生活してるくせに、いもしない美少女を独り占めする悪党

いもしない悪女悪者権力者と戦うなよ

マジでつまんない社会支配されて隠れた才能発揮できない、

何でもありなら金や女や権力簒奪できると思うなら今すぐ森へ行って丸木弓でも木槍でも作って一人で戦う覚悟決めろよ。普通だったらそうするんだよ

努力もせず周りに対しての感謝や謙譲もせずにありもしない空想現実区別つかなくなって他害的精神障害者になってるなんて思い上がりもいいところだわ

2021-04-13

弱者男性、実は存在しない説

精神異常者の空想産物を真に受けて語る必要はない

2021-04-12

お金持ち用かあ

そういうのいいとおもう

やすくていきょうしてくれて

おかねもちには+1

それでいい

僕は本来 コーナンの客でデパートの客じゃない

もっとやすいところで

もっとやすものをかう

それでいい

なんにもいらない

いんたーねっとがなければ しあわせだった

日本読んで 空想の中にいた

そっちのほうが幸せ

プログラムは僕を不幸にした

マンションとか

土木とかと同じ

いらない仕事をしているだけ

作業しか無い

お金持ち用かあ

そういうのいいとおもう

やすくていきょうしてくれて

おかねもちには+1

それでいい

僕は本来 コーナンの客でデパートの客じゃない

もっとやすいところで

もっとやすものをかう

それでいい

なんにもいらない

いんたーねっとがなければ しあわせだった

日本読んで 空想の中にいた

そっちのほうが幸せ

プログラムは僕を不幸にした

マンションとか

土木とかと同じ

いらない仕事をしているだけ

作業しか無い

2021-04-09

anond:20210409103241

「あてがえなんて言ってない」は「あてがえ=女の人権剥奪」といつの間にか変な色がつけられてしまって論点が狂ったことが問題として大きいので

そういう非現実的ネタ空想するのはやめて、もっとマッチング機会提供とかの普通にありうる施策を想定した上で

どの程度求められているかについてリサーチし直すべき

2021-04-06

anond:20210406123417

であったことがない人を断罪する意味があるんならアメリカ西海岸強盗犯罪者とかイスラエル差別発言してるだれかについても問題視してんの?

だって何々するんでしょっていわれてもするかどうかそのイマジナリーフレンドの仕草はしらんし実際にそんな人間がいたら見つけ次第警察に訴えて裁判にしたらいいじゃん

私がとか私から言わせればってその私の話を聞いてくれる人にしたほうがいいよ

しらん人間個人の話されてもそんなもん妄想なのか空想なのかもわからん

数量があって割合があるって話は自分がどっちに加担して勢力の拡大か縮小か方向性について自分はどんな行動をしたいかって選択の自由なだけだよ

自由生活をしてる個人問題とかしらんし権利侵害されてたらそりゃ黙ってみてるやつも共犯だってのなら本人が訴えない事が一番の共犯だろ

だれが何をしてくるかしらんけどその話の登場人物の数は何人でどこからでてきてんの

そいつらまとめて呼び出して説教すれば終わる話だろ

社会的弱者って5人とか10人とかしか世界におらんのか?

2021-04-05

anond:20210405141320

ただそこで宇崎ちゃん問題なんかにつながって、リアル女性に全く危害を与えるつもりはない、あくま創作物で楽しみたいだけの人間がまるで性犯罪者のように言われることに危惧を覚えたからこそ、これだけ言われ続けているわけで。

そういう意味で、ちゃんリアル/空想の違いははっきりしていただきたい、ってのはあるね。

これ以上は話がずれすぎるからやめとくけど。

2021-04-02

社不である

自分大学生で、今はバイトをしているが、労働というものが向いていない。

まず、居眠りが我慢できない。前日に早く寝てみたり、バイト前にカフェインを取ってみたり、色々してもダメだ。これは中学生とき授業中に居眠りが我慢できなくなったあの日からずっとだ。眠いものは仕方がない。

次に締切を守るのが苦手だ。今日は出さなければならない書類の提出が遅れそうになった。たまたま間に合ったもの本来は遅れていた。たぶん発達障害とかではないと思う。高校までは普通に守れていた。大学に入ってからだ。別に親にガチガチ管理されていたとかではない。今も実家暮らしからそこの条件は変わらないし。あとメールを返すのも後回しにして結局忘れてしまう。とにかく何でも後回しにしてそのせいでギリギリになるか、間に合わなくなってしまう。

先延ばし癖がどうしようもないので、治す方法をググってみたが「それが出来れば先延ばしになんてしてねぇわ」と言いたくなるものばかりだった。どうしようもない。

もうすぐ20歳誕生日だ。勤労は難しそうだし、20歳ピッタリで丁度いいか誕生日死にたい。と考えていると、イマジナリー後輩に言われる。「社不って言って自分を守ってるだけですよね?死にたいって言ってれば何でも許されるとでも思ってるんですか?」そんなことは分かってるんだよ!!!!!!ただの怠け者で愚図なだけなのを社不って誤魔化してるだけだ、死にたいと唱えることで免罪を図ってるだけだ。

指摘されてしまたからには同じ手は使えない。次の手を考える。本が読みたい、と思う。じっくりと本を読みたい。本を読んでいる間(本を開いている間ではなく、読み始めてから読み終えるまでずっと)は本の内容に沈み込んでいられる。1歩1歩階段を降りていくように、本の中に傾倒していく。

歩みを進めているうちに気付く。結局全ては作り物だ。歩いている横断歩道も、空も、この感情も、下手くそな作者の空想だ。この物語の作者は、細部の作り込みが上手くなかったらしい。だからこんなバグ生まれる。アホらしい。

どうせ作り物だ。うだうだ考えているだけ時間無駄だ。作り物なんだから感情にもスイッチがあるはずだ。どこだ、知っている人がいたら教えてくれ。

2021-04-01

女性の性欲について

男性女性を抱きたいという気持ち何となく分かるが、女性男性に抱かれたいと思う気持ちが分からない。

愛されたいという気持ちは分かるし、自分も愛される空想をしたりすることもあるが、抱かれたいとなるとピンとこない。

すごく気持ちいいとかなら分かるが、実際はそんなに気持ちいいわけではなく、女性の大半は感じている演技をしているらしいし。

愛されてる証として抱かれたいのか?と思ったが、女性はともかく実際は男性にとってセックスしたいと思う相手は愛とは無関係なことが多いと思う。だからこそ風俗AVなどのアダルト産業女性向けと比べて圧倒的に発展している。クーリッジ効果というものもあるらしいしむしろ愛の強さとは反比例だと思う。

自分のような女性が大半で、男性からセックスを求められて仕方なく応じているのだと思っていたが、女性からしても交際しているのに性行為がないという状態は耐えられないらしい。

抱かれたいというのはどういう心理なんだろう。

anond:20210331194843

ほんとうのほんとうにどん底ならという前提だけどダンサー・イン・ザ・ダーク空想はすべての現実凌駕して唯一の真実になる。

現実に一片でも未練があるなら逆効果なのでやめましょう)

2021-03-31

あなたは劇の登場人物です

僕らが本や空想の中に仮想を閉じ込める事ができるような感覚で、

僕らは劇に登場した役者を演じさせられているに過ぎない。

決して自由になることはなく、最初から自由などどこにもなかったのです。

2021-03-29

anond:20210327212335

「"ぶつかりおじさん"は何が楽しくてそれをやっているのか」

 

を考えるよりも

 

ディズニーでみたあいつは何が楽しくてあれをやっていたのか」

 

について考えるほうがずっと正解に近いはず。

というか、ぶつかりおじんさんについて考えれば考えるほど、正解からは遠のいていくだろう。男女闘争の歪みや偏見の影響を積極的に取り入れようとするための言葉からな。

 

ここについたコメントも全て無視していいぞ。

そのおっさんを見たのはお前だけで、他の人間は全員空想について書いている。

2021-03-22

孤独

当時私は二十五歳の青年で、丸まるの内うちのあるビルディングオフィスを持つ貿易商合資会社S・K商会のクラークを勤めていた。実際は、僅わずかばかりの月給なぞ殆ほとんど私自身のお小遣こづかいになってしまうのだが、と云ってW実業学校を出た私を、それ以上の学校へ上げてくれる程、私の家は豊ゆたかではなかったのだ。

 二十一から勤め出して、私はその春で丸四年勤続した訳であった。受持ちの仕事会計の帳簿の一部分で、朝から夕方まで、パチパチ算盤そろばんだまをはじいていればよいのであったが、実業学校なんかやった癖に、小説や絵や芝居や活動写真がひどく好きで、一いっぱし芸術が分る積つもりでいた私は、機械みたいなこの勤務を、外ほかの店員達よりも一層いやに思っていたことは事実であった。同僚達は、夜よな夜なカフェ廻りをやったり、ダンス場へ通かよったり、そうでないのは暇ひまさえあればスポーツの話ばかりしていると云った派手はでで勇敢で現実的な人々が大部分であったから、空想好きで内気者うちきものの私には、四年もいたのだけれど、本当の友達は一人もないと云ってよかった。それが一際ひときわ私のオフィス勤めを味気あじきないものにしたのだった。

 ところが、その半年ばかり前からというものは、私は朝々の出勤を、今迄いままで程はいやに思わぬ様になっていた。と云うのは、その頃十八歳の木崎初代が初めて、見習みならいタイピストとしてS・K商会の人となったかである木崎初代は、私が生れるときから胸に描いていた様な女であった。色は憂鬱ゆううつな白さで、と云って不健康な感じではなく、身体からだは鯨骨くじらぼねの様にしなやかで弾力に富み、と云ってアラビヤ馬みたいに勇壮うそうなのではなく、女にしては高く白い額に左右不揃いな眉まゆが不可思議な魅力をたたえ、切れの長い一ひとかわ目に微妙な謎を宿し、高からぬ鼻と薄過ぎぬ唇が、小さい顎あごを持った、しまった頬ほおの上に浮彫うきぼりされ、鼻と上唇の間が人並ひとなみよりは狭くて、その上唇が上方にややめくれ上った形をしていると、細かに書いてしまうと、一向初代らしい感じがしないのだが、彼女は大体その様に、一般美人の標準にはずれた、その代りには私丈けには此上このうえもない魅力を感じさせる種類の女性であった。

 内気者の私は、ふと機会を失って、半年もの間、彼女言葉も交わさず、朝顔を見合わせても目礼さえしない間柄であった。(社員の多いこのオフィスでは、仕事共通ものや、特別に親しい者の外は、朝の挨拶などもしない様な習わしであった)それが、どういう魔(?)がさしたものか、ある日、私はふと彼女に声をかけたのである。後になって考えて見ると、この事が、いや私の勤めているオフィス彼女入社して来たことすらが、誠に不思議めぐり合せであった。彼女と私との間に醸かもされた恋のことを云うのではない。それよりも、その時彼女に声をかけたばっかりに、後に私を、この物語に記しるす様な、世にも恐ろしい出来事に導いた運命について云うのである

 その時木崎初代は、自分で結ゆったらしい、オールバックまがいの、恰好かっこうのいい頭を、タイプライターの上にうつむけて、藤色セル仕事着の背中を、やや猫背にして、何か熱心にキイを叩たたいていた。

HIGUCHI HIGUCHI HIGUCHI HIGUCHI HIGUCHI ……

 見ると、レタペーパの上には、樋口ひぐちと読むのであろう、誰かの姓らしいものが、模様みたいにベッタリと並んでいた。

 私は「木崎さん、御熱心ですね」とか何とか云うつもりであったのだ。それが、内気者の常として、私はうろたえてしまって、愚かにも可成かなり頓狂とんきょうな声で、

樋口さん」

 と呼んでしまった。すると、響ひびきに応じる様に、木崎初代は私の方をふり向いて、

「なあに?」

 と至極しごく落ちついて、だが、まるで小学生みたいなあどけない調子で答えたのである彼女樋口と呼ばれて少しも疑う所がないのだ。私は再びうろたえてしまった。木崎というのは私の飛とんでもない思違おもいちがいだったのかしら。彼女彼女自身の姓を叩いていたに過ぎないのかしら。この疑問は少しの間私に羞恥しゅうちを忘れさせ私は思わず長い言葉を喋しゃべった。

あなた樋口さんて云うの? 僕は木崎さんだとばかり思っていた」

 すると、彼女も亦またハッとした様に、目のふちを薄赤くして、云うのである

「マア、あたしうっかりして。……木崎ですのよ」

「じゃあ、樋口っていうのは?」

 あなたのラヴ? と云いかけて、びっくりして口をつぐんだ。

「何なんでもないのよ。……」

 そして木崎初代は慌あわてて、レタペーパを器械からとりはずし、片手で、もみくちゃにするのであった。

 私はなぜこんなつまらない会話を記したかというに、それには理由があるのだ。この会話が私達の間にもっと深い関係を作るきっかけを為なしたという意味ばかりではない。彼女が叩いていた「樋口」という姓には、又彼女樋口と呼ばれて何の躊躇ちゅうちょもなく返事をした事実には、実はこの物語根本こんぽんに関する大きな意味が含まれていたかである

 この書物かきものは、恋物語を書くのが主眼でもなく、そんなことで暇どるには、余りに書くべき事柄が多いので、それからの、私と木崎初代との恋愛の進行については、ごくかいつまんで記すに止とどめるが、この偶然の会話を取交とりかわして以来、どちらが待ち合わせるともなく、私達はちょくちょく帰りが一緒になる様になった。そして、エレベーターの中と、ビルディングから電車停留所までと、電車にのってから彼女巣鴨すがもの方へ、私は早稲田わせだの方へ、その乗換場所までの、僅わずかの間を、私達は一日中の最も楽しい時間とする様になった。間もなく、私達は段々大胆になって行った。帰宅を少しおくらせて、事務所に近い日比谷ひびや公園に立寄り片隅かたすみのベンチに、短い語らいの時間を作ることもあった。又、小川町おがわまちの乗換場で降りて、その辺のみすぼらしいカフェに這入はいり、一杯ずつお茶を命じる様なこともあった。だが、うぶな私達は、非常な勇気を出して、ある場末ばすえのホテルへ這入って行くまでには、殆ど半年もかかった程であった。

 私が淋さびしがっていた様に、木崎初代も淋しがっていたのだ。お互たがいに勇敢なる現代人ではなかったのだ。そして、彼女容姿が私の生れた時から胸に描いていたものであった様に、嬉しいことには、私の容姿も亦また彼女が生れた時から恋する所のものであったのだ。変なことを云う様だけれど、容貌については、私は以前からややたのむ所があった。諸戸道雄もろとみちおというのは矢張やはりこの物語重要な役目を演ずる一人物であって、彼は医科大学卒業して、そこの研究室である奇妙な実験従事している男であったが、その諸戸道雄が、彼は医学生であり、私は実業学校の生徒であった頃から、この私に対して、可成かなり真剣な同性の恋愛を感じているらしいのである

 彼は私の知る限りに於おいて、肉体的にも精神的にも、最も高貴ノーブルな感じの美青年であり、私の方では決して彼に妙な愛着を感じている訳ではないけれど、彼の気難しい撰択に適かなったかと思うと、少くとも私は私の外形について聊いささかの自信を持ち得うる様に感じることもあったのである。だが、私と諸戸との関係については、後に屡々しばしば述べる機会があるであろう。

 それは兎とも角かく、木崎初代との、あの場末ホテルに於おいての最初の夜は、今も猶なお私の忘れ兼かねる所のものであった。それはどこかのカフェで、その時私達はかけおち者の様な、いやに涙っぽく、やけな気持ちになっていたのだが、私は口馴れぬウィスキイをグラスに三つも重ねるし、初代も甘いカクテルを二杯ばかりもやって、二人共真赤まっかになって、やや正気を失った形で、それ故ゆえ、大した羞恥を感じることもなく、そのホテルカウンタアの前に立つことが出来たのであった。私達は巾はばの広いベッドを置いた、壁紙にしみのある様な、いやに陰気な部屋に通された。ボーイが一隅の卓テーブルの上に、ドアの鍵と渋茶しぶちゃとを置いて、黙って出て行った時、私達は突然非常な驚きの目を見交わした。初代は見かけの弱々しい割には、心しんにしっかりした所のある娘であったが、それでも、酔よいのさめた様な青ざめた顔をして、ワナワナと唇の色をなくしていた。

「君、怖いの?」

 私は私自身の恐怖をまぎらす為に、そんなことを囁ささやいた。彼女は黙って、目をつぶる様にして、見えぬ程に首を左右に動かした。だが云うまでもなく、彼女も怖がっているのだった。

 それは誠に変てこな、気拙きまずい場合であった。二人とも、まさかこんな風になろうとは予期していなかった。もっとさりげなく、世の大人達の様に、最初の夜を楽しむことが出来るものと信じていた。それが、その時の私達には、ベッドの上に横になる勇気さえなかったのだ。着物を脱いで、肌を露あらわすことなど思いも及ばなかった。一口に言えば、私達は非常な焦慮しょうりょを感じながら、已すでに度々たびたび交わしていた唇をさえ交わすことなく、無論その外の何事をもしないで、ベッドの上に並んで腰をかけて、気拙さをごまかす為に、ぎこちなく両足をブラブラさせながら、殆ど時間もの間、黙っていたのである

「ね、話しましょうよ。私何だか小さかった時分のことが話して見たくなったのよ」

 彼女が低い透き通った声でこんなことを云った時、私は已すでに肉体的な激しい焦慮を通り越して、却かえって、妙にすがすがしい気持になっていた。

「アア、それがいい」私はよい所へ気がついたと云う意味で答えた。

「話して下さい。君の身の上話を」

 彼女身体を楽な姿勢しせいにして、すみ切った細い声で、彼女の幼少の頃からの、不思議な思出おもいでを物語るのであった。私はじっと耳をすまして、長い間、殆ど身動きもせずそれに聞き入っていた。彼女の声は半なかば子守歌の様に、私の耳を楽しませたのである

 私は、それまでにも又それから以後にも、彼女の身の上話は、切れ切れに、度々たびたび耳にしたのであったが、この時程感銘かんめい深くそれを聞いたことはない。今でも、その折の彼女の一語一語を、まざまざと思い浮うかべることが出来る程である。だが、ここには、この物語の為には、彼女の身の上話を悉ことごとくは記す必要がない。私はその内から、後にこの話に関係を生じるであろう部分丈けを極ごく簡単に書きとめて置けばよい訳である

「いつかもお話した様に、私はどこで生れた誰の子なのかも分らないのよ。今のお母さん――あなたはまだ逢わないけれど、私はそのお母さんと二人暮ぐらしで、お母さんの為にこうして働いている訳なの――その私のお母さんが云うのです。初代や、お前は私達夫婦が若かった時分、大阪川口かわぐちという船着場ふなつきばで、拾って来て、たんせいをして育て上げた子なのだよ。お前は汽船待合所の、薄暗い片隅に、手に小さな風呂敷包ふろしきづつみを持って、めそめそと泣いていたっけ。あとで、風呂敷包みを開けて見ると、中から多分お前の先祖のであろう、一冊の系図書けいずがきと、一枚の書かきつけとが出て来て、その書きつけで初代というお前の名も、その時丁度ちょうどお前が三つであったことも分ったのだよ。でもね、私達には子供がなかったので、神様から授さずかった本当の娘だと思って、警察手続てつづきもすませ、立派にお前を貰もらって来て、私達はたんせいをこらしたのさ。だからね、お前も水臭い考えを起したりなんぞしないで、私を――お父さんも死んでしまって、一人ぼっちなんだから――本当のお母さんだと思っていておくれよ。とね。でも、私それを聞いても、何だかお伽噺とぎばなしでも聞かせて貰っている様で、夢の様で、本当は悲しくもなんともなかったのですけれど、それが、妙なのよ。涙が止めどもなく流れて仕様がなかったの」

 彼女の育ての父親が在世ざいせいの頃、その系図書きを色々調べて、随分本当の親達を尋たずね出そうと骨折ったのだ。けれど系図書きに破けた所があって、ただ先祖名前や号やおくり名が羅列られつしてあるばかりで、そんなものが残っている所を見れば相当の武士さむらいの家柄には相違ないのだが、その人達の属した藩はんなり、住居なりの記載が一つもないので、どうすることも出来なかったのである

「三つにもなっていて、私馬鹿ですわねえ。両親の顔をまるで覚えていないのよ。そして、人混みの中で置き去りにされてしまうなんて。でもね。二つ丈け、私、今でもこう目をつむると、闇の中へ綺麗きれいに浮き出して見える程、ハッキリ覚えていることがありますわ。その一つは、私がどこかの浜辺の芝生の様な所で、暖かい日に照らされて、可愛い赤あかさんと遊んでいる景色なの。それは可愛い赤さんで、私は姉ねえさまぶって、その子のお守もりをしていたのかもしれませんわ。下の方には海の色が真青に見えていて、そのずっと向うに、紫色に煙けむって、丁度牛の臥ねた形で、どこかの陸おかが見えるのです。私、時々思うことがありますわ。この赤さんは、私の実の弟か妹で、その子は私みたいに置去りにされないで、今でもどこかに両親と一緒に仕合せに暮しているのではないかと。そんなことを考えると、私何だか胸をしめつけられる様に、懐しい悲しい気持になって来ますのよ」

 彼女は遠い所を見つめて、独言ひとりごとの様に云うのである。そして、もう一つの彼女の幼い時の記憶と云うのは、

「岩ばかりで出来た様な、小山があって、その中腹から眺めた景色なのよ。少し隔へだたった所に、誰かの大きなお邸やしきがあって、万里ばんりの長城ちょうじょうみたいにいかめしい土塀どべいや、母屋おもやの大鳥おおとりの羽根を拡ひろげた様に見える立派な屋根や、その横手にある白い大きな土蔵なんかが、日に照てらされて、クッキリと見えているの。そして、それっ切りで、外ほかに家らしいものは一軒もなく、そのお邸の向うの方には、やっぱり青々とした海が見えているし、その又向うには、やっぱり牛の臥た様な陸地がもやにかすんで、横よこたわっているのよ。きっと何ですわ。私が赤さんと遊んでいた所と、同じ土地景色なのね。私、幾度その同じ場所を夢に見たでしょう。夢の中で、アア又あすこへ行くんだなと思って、歩いていると、きっとその岩山の所へ出るに極きまっていますわ。私、日本中を隅々まで残らず歩き廻って見たら、きっとこの夢の中の景色と寸分違わぬ土地があるに違いないと思いますわ。そしてその土地こそ私の懐しい生れ故郷なのよ」

ちょっとちょっと」私はその時、初代の話をとめて云った。「僕、まずいけれど、そこの君の夢に出て来る景色は、何だか絵になり相そうだな。書いて見ようか」

「そう、じゃあもっと詳しく話しましょうか」

 そこで、私は机の上の籠かごに入れてあったホテルの用箋ようせんを取出して、備そなえつけのペンで、彼女が岩山から見たという海岸景色を描いた。その絵が丁度手元に残っていたので、版にしてここに掲かかげて置くが、この即席そくせきのいたずら書きが、後に私にとって甚だ重要な役目をつとめてくれ様などとは、無論その時には想像もしていなかったのである

「マア、不思議ねえ。その通りですのよ。その通りですのよ」

 初代は出来上った私の絵を見て、喜ばしげに叫んだ。

「これ、僕貰もらって置いてもいいでしょう」

 私は、恋人の夢を抱いだく気持で、その紙を小さく畳たたみ、上衣うわぎの内ポケットしまいながら云った。

 初代は、それから又、彼女物心ついてからの、様々の悲しみ喜びについて、尽きぬ思出を語ったのである。が、それはここに記す要はない。兎とも角かくも、私達はそうして、私達の最初の夜を、美しい夢の様に過すごしてしまったのである。無論私達はホテルに泊りはしないで、夜更よふけに、銘々めいめいの家に帰った。

赤い部屋

異常な興奮を求めて集った、七人のしかつめらしい男が(私もその中の一人だった)態々わざわざ其為そのためにしつらえた「赤い部屋」の、緋色ひいろの天鵞絨びろうどで張った深い肘掛椅子に凭もたれ込んで、今晩の話手が何事か怪異物語を話し出すのを、今か今かと待構まちかまえていた。

 七人の真中には、これも緋色の天鵞絨で覆おおわれた一つの大きな円卓子まるテーブルの上に、古風な彫刻のある燭台しょくだいにさされた、三挺さんちょうの太い蝋燭ろうそくがユラユラと幽かすかに揺れながら燃えていた。

 部屋の四周には、窓や入口のドアさえ残さないで、天井から床まで、真紅まっかな重々しい垂絹たれぎぬが豊かな襞ひだを作って懸けられていた。ロマンチック蝋燭の光が、その静脈から流れ出したばかりの血の様にも、ドス黒い色をした垂絹の表に、我々七人の異様に大きな影法師かげぼうしを投げていた。そして、その影法師は、蝋燭の焔につれて、幾つかの巨大な昆虫でもあるかの様に、垂絹の襞の曲線の上を、伸びたり縮んだりしながら這い歩いていた。

 いつもながらその部屋は、私を、丁度とほうもなく大きな生物心臓の中に坐ってでもいる様な気持にした。私にはその心臓が、大きさに相応したのろさを以もって、ドキンドキンと脈うつ音さえ感じられる様に思えた。

 誰も物を云わなかった。私は蝋燭をすかして、向側に腰掛け人達の赤黒く見える影の多い顔を、何ということなしに見つめていた。それらの顔は、不思議にも、お能の面の様に無表情に微動さえしないかと思われた。

 やがて、今晩の話手と定められた新入会員のT氏は、腰掛けたままで、じっと蝋燭の火を見つめながら、次の様に話し始めた。私は、陰影の加減で骸骨の様に見える彼の顎が、物を云う度にガクガクと物淋しく合わさる様子を、奇怪なからくり仕掛けの生人形でも見る様な気持で眺めていた。

 私は、自分では確かに正気の積りでいますし、人も亦またその様に取扱って呉くれていますけれど、真実まったく正気なのかどうか分りません。狂人かも知れません。それ程でないとしても、何かの精神病者という様なものかも知れません。兎とに角かく、私という人間は、不思議な程この世の中がつまらないのです。生きているという事が、もうもう退屈で退屈で仕様がないのです。

 初めの間うちは、でも、人並みに色々の道楽に耽ふけった時代もありましたけれど、それが何一つ私の生れつきの退屈を慰なぐさめては呉れないで、却かえって、もうこれで世の中の面白いことというものはお仕舞なのか、なあんだつまらないという失望ばかりが残るのでした。で、段々、私は何かをやるのが臆劫おっくうになって来ました。例えば、これこれの遊びは面白い、きっとお前を有頂天にして呉れるだろうという様な話を聞かされますと、おお、そんなものがあったのか、では早速やって見ようと乗気になる代りに、まず頭の中でその面白さを色々と想像して見るのです。そして、さんざん想像を廻めぐらした結果は、いつも「なあに大したことはない」とみくびって了しまうのです。

 そんな風で、一時私は文字通り何もしないで、ただ飯を食ったり、起きたり、寝たりするばかりの日を暮していました。そして、頭の中丈だけで色々な空想を廻らしては、これもつまらない、あれも退屈だと、片端かたはしからけなしつけながら、死ぬよりも辛い、それでいて人目には此上このうえもなく安易生活を送っていました。

 これが、私がその日その日のパンに追われる様な境遇だったら、まだよかったのでしょう。仮令たとえ強いられた労働しろ兎に角何かすることがあれば幸福です。それとも又、私が飛切りの大金持ででもあったら、もっとよかったかも知れません。私はきっと、その大金の力で、歴史上の暴君達がやった様なすばらしい贅沢ぜいたくや、血腥ちなまぐさい遊戯や、その他様々の楽しみに耽ふけることが出来たでありましょうが、勿論それもかなわぬ願いだとしますと、私はもう、あのお伽噺とぎばなしにある物臭太郎の様に、一層死んで了った方がましな程、淋しくものういその日その日を、ただじっとして暮す他はないのでした。

 こんな風に申上げますと、皆さんはきっと「そうだろう、そうだろう、併し世の中の事柄に退屈し切っている点では我々だって決してお前にひけを取りはしないのだ。だからこんなクラブを作って何とかして異常な興奮を求めようとしているのではないか。お前もよくよく退屈なればこそ、今、我々の仲間へ入って来たのであろう。それはもう、お前の退屈していることは、今更ら聞かなくてもよく分っているのだ」とおっしゃるに相違ありません。ほんとうにそうです。私は何もくどくどと退屈の説明をする必要はないのでした。そして、あなた方が、そんな風に退屈がどんなものだかをよく知っていらっしゃると思えばこそ、私は今夜この席に列して、私の変てこな身の上話をお話しようと決心したのでした。

 私はこの階下のレストランへはしょっちゅう出入でいりしていまして、自然ここにいらっしゃる御主人とも御心安く、大分以前からこの「赤い部屋」の会のことを聞知っていたばかりでなく、一再いっさいならず入会することを勧められてさえいました。それにも拘かかわらず、そんな話には一も二もなく飛びつき相そうな退屈屋の私が、今日まで入会しなかったのは、私が、失礼な申分かも知れませんけれど、皆さんなどとは比べものにならぬ程退屈し切っていたからです。退屈し過ぎていたからです。

 犯罪探偵遊戯ですか、降霊術こうれいじゅつ其他そのたの心霊上の様々の実験ですか、Obscene Picture の活動写真や実演やその他のセンジュアル遊戯ですか、刑務所や、瘋癲病院や、解剖学教室などの参観ですか、まだそういうものに幾らかでも興味を持ち得うるあなた方は幸福です。私は、皆さんが死刑執行のすき見を企てていられると聞いた時でさえ、少しも驚きはしませんでした。といいますのは、私は御主からそのお話のあった頃には、もうそういうありふれた刺戟しげきには飽き飽きしていたばかりでなく、ある世にもすばらしい遊戯、といっては少し空恐しい気がしますけれど、私にとっては遊戯といってもよい一つの事柄発見して、その楽しみに夢中になっていたからです。

 その遊戯というのは、突然申上げますと、皆さんはびっくりなさるかも知れませんが……、人殺しなんです。ほんとうの殺人なんです。しかも、私はその遊戯発見してから今日までに百人に近い男や女や子供の命を、ただ退屈をまぎらす目的の為ばかりに、奪って来たのです。あなた方は、では、私が今その恐ろしい罪悪を悔悟かいごして、懺悔ざんげ話をしようとしているかと早合点なさるかも知れませんが、ところが、決してそうではないのです。私は少しも悔悟なぞしてはいません。犯した罪を恐れてもいません。それどころか、ああ何ということでしょう。私は近頃になってその人殺しという血腥い刺戟にすら、もう飽きあきして了ったのです。そして、今度は他人ではなくて自分自身を殺す様な事柄に、あの阿片アヘン喫煙に耽り始めたのです。流石さすがにこれ丈けは、そんな私にも命は惜しかったと見えまして、我慢我慢をして来たのですけれど、人殺しさえあきはてては、もう自殺でも目論もくろむ外には、刺戟の求め様がないではありませんか。私はやがて程なく、阿片の毒の為に命をとられて了うでしょう。そう思いますと、せめて筋路の通った話の出来る間に、私は誰れかに私のやって来た事を打開けて置き度いのです。それには、この「赤い部屋」の方々が一番ふさわしくはないでしょうか。

 そういう訳で、私は実は皆さんのお仲間入りがし度い為ではなくて、ただ私のこの変な身の上話を聞いて貰い度いばかりに、会員の一人に加えて頂いたのです。そして、幸いにも新入会の者は必ず最初の晩に、何か会の主旨に副そう様なお話をしなければならぬ定きめになっていましたのでこうして今晩その私の望みを果す機会をとらえることが出来た次第なのです。

 それは今からざっと三年計ばかり以前のことでした。その頃は今も申上げました様に、あらゆる刺戟に飽きはてて何の生甲斐もなく、丁度一匹の退屈という名前を持った動物ででもある様に、ノラリクラリと日を暮していたのですが、その年の春、といってもまだ寒い時分でしたから多分二月の終りか三月の始め頃だったのでしょう、ある夜、私は一つの妙な出来事にぶつかったのです。私が百人もの命をとる様になったのは、実にその晩の出来事動機を為なしたのでした。

 どこかで夜更しをした私は、もう一時頃でしたろうか。少し酔っぱらっていたと思います寒い夜なのにブラブラと俥くるまにも乗らないで家路を辿っていました。もう一つ横町を曲ると一町ばかりで私の家だという、その横町何気なくヒョイと曲りますと、出会であいがしらに一人の男が、何か狼狽している様子で慌ててこちらへやって来るのにバッタリぶつかりました。私も驚きましたが男は一層驚いたと見えて暫く黙って衝つっ立っていましたが、おぼろげな街燈の光で私の姿を認めるといきなり「この辺に医者はないか」と尋ねるではありませんか。よく訊きいて見ますと、その男自動車運転手で、今そこで一人の老人を(こんな夜中に一人でうろついていた所を見ると多分浮浪の徒だったのでしょう)轢倒ひきたおして大怪我をさせたというのです。なる程見れば、すぐ二三間向うに一台の自動車が停っていて、その側そばに人らしいものが倒れてウーウーと幽かすかにうめいています交番といっても大分遠方ですし、それに負傷者の苦しみがひどいので、運転手は何はさて置き先ず医者を探そうとしたのに相違ありません。

 私はその辺の地理は、自宅の近所のことですから医院所在などもよく弁わきまえていましたので早速こう教えてやりました。

「ここを左の方へ二町ばかり行くと左側に赤い軒燈の点ついた家がある。M医院というのだ。そこへ行って叩き起したらいいだろう」

 すると運転手はすぐ様助手に手伝わせて、負傷者をそのM医院の方へ運んで行きました。私は彼等の後ろ姿が闇の中に消えるまで、それを見送っていましたが、こんなことに係合っていてもつまらないと思いましたので、やがて家に帰って、――私は独り者なんです。――婆ばあやの敷しいて呉れた床とこへ這入はいって、酔っていたからでしょう、いつになくすぐに眠入ねいって了いました。

 実際何でもない事です。若もし私がその儘ままその事件を忘れて了いさえしたら、それっ限きりの話だったのです。ところが、翌日眼を醒さました時、私は前夜の一寸ちょっとした出来事をまだ覚えていました。そしてあの怪我人は助かったかしらなどと、要もないことまで考え始めたものです。すると、私はふと変なことに気がつきました。

「ヤ、俺は大変な間違いをして了ったぞ」

 私はびっくりしました。いくら酒に酔っていたとは云いえ、決して正気を失っていた訳ではないのに、私としたことが、何と思ってあの怪我人をM医院などへ担ぎ込ませたのでしょう。

「ここを左の方へ二町ばかり行くと左側に赤い軒燈の点いた家がある……」

 というその時の言葉もすっかり覚えています。なぜその代りに、

「ここを右の方へ一町ばかり行くとK病院という外科専門の医者がある」

 と云わなかったのでしょう。私の教えたMというのは評判の藪やぶ医者で、しか外科の方は出来るかどうかさえ疑わしかった程なのです。ところがMとは反対の方角でMよりはもっと近い所に、立派に設備の整ったKという外科病院があるではありませんか。無論私はそれをよく知っていた筈はずなのです。知っていたのに何故間違ったことを教えたか。その時の不思議心理状態は、今になってもまだよく分りませんが、恐らく胴忘どうわすれとでも云うのでしょうか。

 私は少し気懸りになって来たものですから、婆やにそれとなく近所の噂などを探らせて見ますと、どうやら怪我人はM医院の診察室で死んだ鹽梅あんばいなのです。どこの医者でもそんな怪我人なんか担ぎ込まれるのは厭いやがるものです。まして夜半の一時というのですから、無理もありませんがM医院はいくら戸を叩いても、何のかんのと云って却々なかなか開けて呉れなかったらしいのです。さんざん暇ひまどらせた挙句やっと怪我人を担ぎ込んだ時分には、もう余程手遅れになっていたに相違ありません。でも、その時若しM医院の主が「私は専門医でないから、近所のK病院の方へつれて行け」とでも、指図をしたなら、或あるいは怪我人は助っていたのかも知れませんが、何という無茶なことでしょう。彼は自からその難しい患者を処理しようとしたらしいのです。そしてしくじったのです、何んでも噂によりますとM氏はうろたえて了って、不当に長い間怪我人をいじくりまわしていたとかいうことです。

 私はそれを聞いて、何だかこう変な気持になって了いました。

 この場合可哀相な老人を殺したものは果して何人なんぴとでしょうか。自動車運転手とM医師ともに、夫々それぞれ責任のあることは云うまでもありません。そしてそこに法律上処罰があるとすれば、それは恐らく運転手の過失に対して行われるのでしょうが事実上最も重大な責任者はこの私だったのではありますいか。若しその際私がM医院でなくてK病院を教えてやったとすれば、少しのへまもなく怪我人は助かったのかも知れないのです。運転手は単に怪我をさせたばかりです。殺した訳ではないのです。M医師は医術上の技倆が劣っていた為にしくじったのですから、これもあながちとがめる所はありません。よし又彼に責を負うべき点があったとしても、その元はと云えば私が不適当なM医院を教えたのが悪いのです。つまり、その時の私の指図次第によって、老人を生かすことも殺すことも出来た訳なのです。それは怪我をさせたのは如何にも運転手でしょう。けれど殺したのはこの私だったのではありますいか

 これは私の指図が全く偶然の過失だったと考えた場合ですが、若しそれが過失ではなくて、その老人を殺してやろうという私の故意から出たものだったとしたら、一体どういうことになるのでしょう。いうまでもありません。私は事実上殺人罪を犯したものではありませんか。併しか法律は仮令運転手を罰することはあっても、事実上殺人である私というものに対しては、恐らく疑いをかけさえしないでしょう。なぜといって、私と死んだ老人とはまるきり関係のない事がよく分っているのですから。そして仮令疑いをかけられたとしても、私はただ外科医院のあることなど忘れていたと答えさえすればよいではありませんか。それは全然心の中の問題なのです。

 皆さん。皆さんは嘗かつてこういう殺人法について考えられたことがおありでしょうか。私はこの自動車事件で始めてそこへ気がついたのですが、考えて見ますと、この世の中は何という険難至極けんのんしごくな場所なのでしょう。いつ私の様な男が、何の理由もなく故意に間違った医者を教えたりして、そうでなければ取止めることが出来た命を、不当に失って了う様な目に合うか分ったものではないのです。

 これはその後私が実際やって見て成功したことなのですが、田舎のお婆さんが電車線路を横切ろうと、まさに線路に片足をかけた時に、無論そこには電車ばかりでなく自動車自転車や馬車や人力車などが織る様に行違っているのですから、そのお婆さんの頭は十分混乱しているに相違ありません。その片足をかけた刹那に、急行電車か何かが疾風しっぷうの様にやって来てお婆さんから二三間の所まで迫ったと仮定します。その際、お婆さんがそれに気附かないでそのまま線路を横切って了えば何のことはないのですが、誰かが大きな声で「お婆さん危いッ」と怒鳴りでもしようものなら、忽たちまち慌てて了って、そのままつき切ろうか、一度後へ引返そうかと、暫しばらくまごつくに相違ありません。そして、若しその電車が、余り間近い為に急停車も出来なかったとしますと、「お婆さん危いッ」というたった一言が、そのお婆さんに大怪我をさせ、悪くすれば命までも取って了わないとは限りません。先きも申上げました通り、私はある時この方法で一人の田舎者をまんまと殺して了ったことがありますよ。

(T氏はここで一寸言葉を切って、気味悪く笑った)

 この場合危いッ」と声をかけた私は明かに殺人者です。併し誰が私の殺意を疑いましょう。何の恨うらみもない見ず知らずの人間を、ただ殺人の興味の為ばかりに、殺そうとしている男があろうなどと想像する人がありましょうか。それに「危いッ」という注意の言葉は、どんな風に解釈して見たって、好意から出たものしか考えられないのです。表面上では、死者から感謝されこそすれ決して恨まれ理由がないのです。皆さん、何と安全至極な殺人法ではありませんか。

 世の中の人は、悪事は必ず法律に触れ相当の処罰を受けるものだと信じて、愚にも安心し切っています。誰にしたって法律人殺しを見逃そうなどとは想像もしないのです。ところがどうでしょう。今申上げました二つの実例から類推出来る様な少しも法律に触れる気遣いのない殺人法が考えて見ればいくらもあるではありませんか。私はこの事に気附いた時、世の中というものの恐ろしさに戦慄するよりも、そういう罪悪の余地を残して置いて呉れた造物主の余裕を此上もなく愉快に思いました。ほんとうに私はこの発見に狂喜しました。何とすばらしいではありませんか。この方法によりさえすれば、大正の聖代せいだいにこの私丈けは、謂わば斬捨て御免ごめんも同様なのです。

 そこで私はこの種の人殺しによって、あの死に相な退屈をまぎらすことを思いつきました。絶対法律に触れない人殺し、どんなシャーロック・ホームズだって見破ることの出来ない人殺し、ああ何という申分のない眠け醒しでしょう。以来私は三年の間というもの、人を殺す楽しみに耽って、いつの間にかさしもの退屈をすっかり忘れはてていました。皆さん笑ってはいけません。私は戦国時代の豪傑の様に、あの百人斬りを、無論文字通り斬る訳ではありませんけれど、百人の命をとるまでは決して中途でこの殺人を止めないことを、私自身に誓ったのです。

 今から三月ばかり前です、私は丁度九十九人だけ済ませました。そして、あと一人になった時先にも申上げました通り私はその人殺しにも、もう飽きあきしてしまったのですが、それは兎も角、ではその九十九人をどんな風にして殺したか。勿論九十九人のどの人にも少しだって恨みがあった訳ではなく、ただ人知れぬ方法とその結果に興味を持ってやった仕事ですから、私は一度も同じやり方を繰返す様なことはしませんでした。一人殺したあとでは、今度はどんな新工夫でやっつけようかと、それを考えるのが又一つの楽しみだったのです。

 併し、この席で、私のやった九十九の異った殺人法を悉ことごとく御話する暇もありませんし、それに、今夜私がここへ参りましたのは、そんな個々の殺人方法告白する為ではなくて、そうした極悪非道の罪悪を犯してまで、退屈を免れ様とした、そして又、遂にはその罪悪にすら飽きはてて、今度はこの私自身を亡ぼそうとしている、世の常ならぬ私の心持をお話して皆さんの御判断を仰ぎたい為なのですから、その殺人方以については、ほんの二三の実例を申上げるに止めて置き度いと存じます

 この方法発見して間もなくのことでしたが、こんなこともありました。私の近所に一人の按摩あんまがいまして、それが不具などによくあるひどい強情者でした。他人が深切しんせつから色々注意などしてやりますと、却ってそれを逆にとって、目が見えないと思って人を馬鹿にするなそれ位のことはちゃんと俺にだって分っているわいという調子で、必ず相手言葉にさからたことをやるのです。どうして並み並みの強情さではないのです。

 ある日のことでした。私がある大通りを歩いていますと、向うからその強情者の按摩がやって来るのに出逢いました。彼は生意気にも、杖つえを肩に担いで鼻唄を歌いながらヒョッコリヒョッコリと歩いています。丁度その町には昨日から下水工事が始まっていて、往来の片側には深い穴が掘ってありましたが、彼は盲人のことで片側往来止めの立札など見えませんから、何の気もつかず、その穴のすぐ側を呑気そうに歩いているのです。

 それを見ますと、私はふと一つの妙案を思いつきました。そこで、

「やあN君」と按摩の名を呼びかけ、(よく療治を頼んでお互に知り合っていたのです)

「ソラ危いぞ、左へ寄った、左へ寄った」

 と怒鳴りました。それを態わざと少し冗談らしい調子でやったのです。というのは、こういえば、彼は日頃の性質から、きっとからかわれたのだと邪推して、左へはよらないで態と右へ寄るに相違ないと考えたからです。案あんの定じょう彼は、

「エヘヘヘ……。御冗談ばっかり」

 などと声色こわいろめいた口返答をしながら、矢庭やにわに反対の右の方へ二足三足寄ったものですから、忽ち下水工事の穴の中へ片足を踏み込んで、アッという間に一丈もあるその底へと落ち込んで了いました。私はさも驚いた風を装うて穴の縁へ駈けより、

「うまく行ったかしら」と覗いて見ましたが彼はうち所でも悪かったのか、穴の底にぐったりと横よこたわって、穴のまわりに突出ている鋭い石でついたのでしょう。一分刈りの頭に、赤黒い血がタラタラと流れているのです。それから、舌でも噛切ったと見えて、口や鼻からも同じ様に出血しています。顔色はもう蒼白で、唸り声を出す元気さえありません。

 こうして、この按摩は、でもそれから一週間ばかりは虫の息で生きていましたが、遂に絶命して了ったのです。私の計画は見事に成功しました。誰が私を疑いましょう。私はこの按摩を日頃贔屓ひいきにしてよく呼んでいた位で、決して殺人動機になる様な恨みがあった訳ではなく、それに、表面上は右に陥穽おとしあなのあるのを避けさせようとして、「左へよれ、左へよれ」と教えてやった訳なのですから、私の好意を認める人はあっても、その親切らしい言葉の裏に恐るべき殺意がこめられていたと想像する人があろう筈はないのです。

 ああ、何という恐しくも楽しい遊戯だったのでしょう。巧妙なトリックを考え出した時の、恐らく芸術家のそれにも匹敵する、歓喜、そのトリックを実行する時のワクワクした緊張、そして、目的を果した時の云い知れぬ満足、それに又、私の犠牲になった男や女が、殺人者が目の前にいるとも知らず血みどろになって狂い廻る断末魔だんまつまの光景ありさま、最初の間、それらが、どんなにまあ私を有頂天にして呉れたことでしょう。

 ある時はこんな事もありました。それは夏のどんよりと曇った日のことでしたが、私はある郊外文化村とでもいうのでしょう。十軒余りの西洋館がまばらに立並んだ所を歩いていました。そして、丁度その中でも一番立派なコンクリート造りの西洋館の裏手を通りかかった時です。ふと妙なものが私の目に止りました。といいますのは、その時私の鼻先をかすめて勢よく飛んで行った一匹の雀が、その家の屋根から地面へ引張ってあった太い針金に一寸とまると、いきなりはね返された様に下へ落ちて来て、そのまま死んで了ったのです。

 変なこともあるものだと思ってよく見ますと、その針金というのは、西洋館の尖った Permalink | 記事への反応(0) | 22:33

anond:20210322005303

自己概念が非常に肥大しているが,他者から愛され賞賛されたいという欲求も過剰である劣等感を示す者においても、時々自己が偉大・全能であるという感情空想が現れる。

他者から賞賛承認を得たがるのに、他者への興味と共感が乏しい。情緒的深みに欠け、他者の複雑な感情理解できない。

他者から賞賛や誇大的空想以外には生活に楽しみを感じることが少ない。

こういうのは自己愛性人格障害解説でよく見るけど、典型的な症状を見ても当てはまらないと思うし自分としては賞賛承認は求めてないと思ってはいるね。

でもこういう言い方をする人達が「他社から賞賛承認を得たがる」という言葉表現しようとしている状態と、俺がその言葉からイメージする状態とが一致している自信はあまりない。

から実際には「他社から賞賛承認を得たがる」状態なのかもしれないとは思う。精神科に行っても(人格障害の話をしたわけではないけど)医師言葉定義が噛み合わなくて困ったことはあったし…。

ある人はそこそこ有名なビルメンナン会社契約社員として清掃員をやってるとする

増田的にはどうしてそこで働いてると思う?

それは人それぞれ色んな理由があるんじゃないか?それしか仕事が無かった人もいれば、好きでやってる人もいるだろうし、生活やその他の活動仕事バランスでそれを選んだ人もいるだろうし、何らか理由があってその仕事を経由してる人もいるだろうと思う。

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