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はてなキーワード: ギャルゲーマーとは

2020-01-29

BLが嫌いな女はいるけど百合が嫌いな男はいない

乙女ゲームで男同士がイチャイチャしてたら乙女ゲーマーは怒るけど、ギャルゲーで女同士がイチャイチャしててもギャルゲーマーは怒らないよね

2019-02-09

宇野常寛善良な市民)さんの歴史(1/5)

今私が非常に面白がっている人物宇野常寛さんという人がいます

この人はネット上でサブカルチャーへの評論を展開し、その文章を買われて(?)ライターとしての活動を開始、現在SFマガジンという雑誌評論ゼロ年代の想像力」を連載しており、オタク評論の新たな地平を切り開いた巨人東浩紀敵対したり、一緒に酒を飲んだりしています

要は上の世代にもある程度期待されている新進気鋭の評論家さんです。

その主張は苛烈で痛快です。「評論世界は十年遅れている」と言い放ち、その十年を取り戻す作業自分仕事だと宣言しています。上の世代評論家はすべて「現状認識できていないノスタルジー中年でもはや害悪」、萌えに耽溺するオタクは「『酸っぱい葡萄状態のどうしようもない奴ら」と無手勝流の撫で斬りで片っ端から斬り捨てます

この人の活動の遍歴をまとめてみると面白いのでは? と思いこの記事を書いてみました。

北海道にて全寮制の男子校に入る。ここでの経験がその後の宇野さんの方向性を決定付けます。元々オタク率が高い田舎進学校、加えて異性がまったくいない寮生活という住環境……。それは寮生の九割がキモオタという地獄絵図。ここで宇野さんは大嫌いなファンタジー小説新刊が出るたびにむりやり読ませられて感想を聞かれる、などの地獄のような責め苦を受け続けます富野信者サブカル系宇野さんには美少女ビキニアーマーを着て大冒険をするような話は耐えられなかったのです。

なぜ宇野常寛があれほどまでに萌えオタを敵視するのか? それはこの寮生活でのトラウマがすべての原因なんです。宇野さんが萌えオタを攻撃するのはこの頃の復讐なのです。

寮生の半分は卒業後に「引きこもりギャルゲーマー」になったそうですから相当屈折した人たちが集まっていたことが覗えしれます。そして、「恋愛したくてもできないかギャルゲーに逃げるオタク」をいっぱい見た宇野さんは「性愛コンプレックス」にこだわるようになります

同じ嗜好性を持つ人間がまったくおらず、一人で古本屋に行き「アニメック」のバックナンバーを買い集めていた宇野さん……。この時に趣味を共有できる仲間に出会えていればその後の人生は大きく変わったでしょう……。

この辺の話は旧惑星開発委員会コンテンツ「善良な市民のオタク黒歴史」というエッセイに詳しいです。

高校卒業し、宇野さんは寮生活から解放されて浪人生活に入ります。ここでどんな風に過ごしてたのかはあまり語られませんがPLANETS第四号によると「楽しすぎてさら浪人した」と書いてありますので、キモオタ軍団から解き放たれたのがよっぽど嬉しかったのか勉強せずに遊んでいたようです。

しかし、そこはやはり浪人生。二年間もの浪人生活でキャンパスライフへの憧れはどんどん膨れ上がっていきます。未だに「大学生活」や「サークル」に拘るのはここに起因があるとみて間違いないでしょう。

ところで思春期男子校で過ごし、その後二年間浪人……ってことは宇野さん、ヤラハタですか?

そして、立命館大学入学関西移住大学に入った宇野さんはサークル自己紹介名簿を見るのが趣味となり、サークル内での「立ち位置」や「キャラ設定」について考察するようになります。おそらくは自慢のコミュニケーションスキルを生かしてサークル貴族となり、カーストの下位にいる人間宇野さんによると「毎日辛いけどサークル抜けると友達がいなくなるから抜けられない人間」)を苛め抜いていたんじゃないでしょうか。

そして在学中、おそらく三年生か四年生の頃に「善良な市民」というハンドルネーム2002年1月に「惑星開発委員会」というウェブサイトを開設します。それまでのテキストサイト(単なる日常を痛々しいほどの過剰な修飾で必死面白話に仕立て上げようとするサイト)に違和感を持っていた宇野さんは一人ではなく友人を誘って複数人運営

主なコンテンツアニメ漫画作品複数人レビューする「クロスレビュー」、90年代サブカル文化人事件考察を加えて紹介する「惑星開発大辞典」、宇野さんが出会った痛いオタク面白おかしく描くエッセイ善良な市民オタク黒歴史」などです。

複数人運営していること、宇野さんの広範なサブカルチャーへの知識、ひたすら萌えオタを攻撃する芸風、まったく洗練されてないごちゃごちゃしたサイトデザインなどで話題になります

特に萌えオタへの強烈な煽りは当時のオタクたちを刺激し、某掲示板スレッドが立ち「萌えオタは現実逃避してるのか?」と論争が巻き起こるほどでした(当の宇野さんは萌えオタ批判は「過剰な方が面白いかエンターテイメントでやってる」と掲示板ネタバラシしていました)。

しかし、おそらくは就職メンバープライベートが忙しくなり、クロスレビュー更新することが難しくなります。また、萌えオタ批判マンネリ化し、一本調子になってしまい、読者にも飽きられ始めてしまいました。そうして宇野さんは更新への意欲を失っていき、更新を止めてしまます活動停止、実質の閉鎖です。最終更新2003年4月になっています

続き

https://anond.hatelabo.jp/20190205070002

2019-02-05

anond:20190205070330

(5)

2007年7月には宇野さんの本領が発揮されたと言っていい「老害化が進むオタク論壇の憂鬱」という記事サイゾーにて執筆します。あらゆるオタク系評論家批評家ライターをブッタ斬るという挑発的な内容が業界人の間で話題に。

藤津亮太の、毒にも薬にもならないちょうちん記事で、満足できる人っている?」

ロック中年慰撫アニメエウレカセブン』。売れてないけど、大塚ギチや宮昌太郎に無理やり褒められています。」

「筆者に対して、元長柾木などのセカイ系エロゲー作家たちはブログで怒り狂っている。みっともない連中だ。」

批判された人たちはあまり図星だったのか、mixiでこそこそと慰めあいます

230 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2007/07/22(日) 10:36:43 ID:WbZ+FBXA

mixi宇野氏に批判された人の反応

中年ロックオヤジ(笑)おもわず大塚○チにメールしちゃった、

「俺達は中年ロックオヤジだってさwwwww」。いいね中年ロックオヤジ(笑)

今度なにかのネタに使わせてもおっと!!(笑)

・コン○ニューと○トナアニメの仲が悪いってさあ~、俺オトナアニメ

編集長から「ぼく、○編集長のこと尊敬してます」て言づてもらったんだけど(笑)

そういうプロレス的な関係はこの人読みとれなかったのかね(笑)

ラノベ評論家タニグチリウイチさんにも「もはや営業妨害に近い」と言われます。ついに宇野さんの芸風が認められました。良かったですね、宇野さん。

その後、宇野さんは順調に「ゼロ年代の想像力」の連載で2ちゃんねるはてなダイアリーにおいて賛否両論を巻き起こし続けます批判対象の東浩紀とも急接近し、一緒にお酒を飲んだりラジオをやったりします。東さんは「下の世代からこういう人が出てきて嬉しい」「ポジション的に応援したい」と好意的宇野さんも「どちらかと言ったら僕は東派なんですよね」と転向宣言とも取れる発言ギャラリーから「なに仲良くなってんの?」と呆れられます

しかし、2008年4月。つまり今ですね。宇野さんの「“ナンパ師”でも“ギャルゲーマー”でもない、第三の道を!――『小さな成熟』をめぐって」を発表します。それに対して東さんはブログでこういう風に反応します。

批評現代思想の読者の中心が性愛コンプレックスで動員されている連中だ、という状況認識おかしい。

・こういう文章を読むと、「それはあなた批評性的承認の道具としてしか理解できなかったからなのでは?」と言いたくなる。

・あまりに幼稚な文章

宇野さんと同世代でも期待できるひとがたくさんいるのは別に知っているし、そっちはがしがし応援しています

ここにきてまた東VS宇野対立が強くなってきました! 今後、この構造はどうなっていくんでしょうか? 非常に楽しみです。個人的には宇野さんと同年代でまったく正反対の「生きる『動物化するポストモダン』」とまで言われる佐藤心さん(現在行方不明)と対決すると面白いんじゃないかなぁ、と思うのですが……。佐藤さんのカムバックはないんですかね。

2017-02-02

ソシャゲをやらないクオリアちゃん

ソシャゲは好きですか? ぼくは好きです

ソシャゲライター クオリアちゃん ―恋とシナリオ報酬を―』というラノベが出た。現役ソシャゲライター下村氏による、ソシャゲ業界舞台にしたラブコメ、というと。

ソシャゲ大好きなヒロインと、ヒロインに憧れる主人公が、時に苦難にぶちあたりつつも、ソシャゲへの愛と希望を胸に頑張る話……と思うだろうが、実のところは違う。ヒロインソシャゲを愛していない。ソシャゲシナリオライティングの参考になるといった感想が見られるが、ほとんど参考にならない。

こんなことを言うと、ひねくれたやつだと思われるかもしれないが、まぁ話を聞いて欲しい。

コスプレクオリアちゃん

嫌な予感がしたのは、冒頭からだ。

ヒロイン仕事の際は、キャラに入るためにコスプレをするコスプレイヤーである。その両親もコスプレイヤーだったのだが、かつて真夏コミケで暑苦しいコスプレを無理にやった結果、熱射病で死んだという設定が明かされる。

実際にそんなことがあったら、コミケの存続が危ぶまれる大危機である。少なくともコスプレ禁止か、または、大幅な規則改定がもたらされるだろう。警察も、コミケスタッフも、コスプレイヤーも巻き込んだ、大迷惑である

ブラックな笑いとか、ギャグ強めの話とかならいいんだが、これが「自分のやりたいことをやりきった人達」の「ちょっといい話」として語られてるんだよね。

正直、ここで危ない、と、思った。

ギャルゲクオリアちゃん

クオリアちゃん」の作中に登場するソシャゲは、多くのヒロインがいて、共通ルートヒロイン個別ルートヒロインエンディングなどが存在する。主人公は、業界の先輩であるヒロインと共に、シナリオを書いていくのだが。

これは、PCコンシュマーギャルゲ((ノベルゲームとも。ソシャゲでもギャル攻略する系のギャルゲは多いが、以下、ギャルゲと言った場合、パッケージソフトのもの限定する。))のフォーマットであって、今、主流の(例えば下村氏が担当しているチェインクロニクルなどの)ソシャゲシナリオとは、まるっきりかけ離れている。

これの何が問題なのか?

たとえば、コンシュマーギャルゲー場合、お客はまずお金を払い、お金に見合う内容を求めるので、ある程度、じっくりプレイしてもらえることが前提になる。一方で、ソシャゲ場合、試しにダウンロードして、ちょっと遊んで、ほとんどはそのまま止めるのが普通である。じっくりプレイする意志のないお客さんを、どううまく引き留めて、プレイを続けさせ、課金に繋げるかが前提になる。

当然、シナリオ方法論も全く異なってくる。

伏線を張り巡らせたストーリーで満足感を出すコンシュマーギャルゲに対し、ソシャゲシナリオは、短い独立したエピソードを増やして、キャラクターの魅力を立てる、といったものが多い。また、たいていのソシャゲRPG的な戦闘・成長システムがあり、それとの兼ね合いもある。

ソシャゲシナリオ面白くするには色々な方法論はあるが、つきつめていえば、「どうやって課金に結びつけるか」ということになる。だが、作中では、主人公達がシナリオを書いているソシャゲが、どんなゲームシステムで、どんな課金方式なのかがさっぱりわからない。

作中のヒロインも「ギャルゲだとこうする」「ギャルゲだとこうだが……」といったアドバイスに終始している。

そして、一番驚きの事実は、ヒロインが、ソシャゲプレイしていないことだ。

ソシャゲクオリアちゃん

そう、この作品において、ヒロインは、ソシャゲを全くプレイしていない。

ヒロインは、ソシャゲライティングなどを専業にしているので、ド貧乏であり、携帯なんかとても持てないのだ(シナリオ作成メール送受信は、両親の形見PCでやっている)。

なので、自分仕事しているソシャゲも、実際にプレイしてないし、ゲームシステムもよくわかってない。そんな人間が、作中で「ソシャゲシナリオの書き方」を教えているのである

正直、作者の正気を疑う。

ギャルゲソシャゲ

本作のヒロインが、なぜ、ソシャゲライターをしているかきっかけは、両親がギャルゲーマーで、両親のPCで、そうしたゲームに触れたから、というものだった。ソシャゲとの出会いソシャゲプレイした感動などの描写は……特にない。

ギャルゲ好きの両親に育てられたギャルゲ好きのヒロインが、ギャルゲ文法で、ソシャゲを書いている(事実主人公に教えたシナリオの書き方は、両親が言っていたギャルゲテクニックだと明かされる)。

一体、なんでこんなことになってしまったのか。

ソシャゲというのは、まだ出来て日が浅い。故に生粋ソシャゲライターというのは、まだほとんどいないはずである。たいていは、他の業界からの出向組、特にギャルゲ出身ライターは多い。で、こうしたギャルゲ関係者の中には、ソシャゲを、ボリュームが少なく、内容の薄い、くだらないものだと見下しがちな部分がある。

本作も、そういう世界観の中で書かれているとすると、残念ながら非常に辻褄が合う。

ラノベクオリアちゃん

業界話をさっぴいて、一冊のラノベとして見た場合も、本作の面白い点は山のようにあるのだが(無駄異能力がいっぱい出てくるとか)、それは、他の人に譲る。

興味があったら手にとってほしい。

https://www.amazon.co.jp/dp/B01N334XBG/

2016-09-05

[]ダンガンロンパ2 エンディングまで(ネタバレあり)

ちょこちょこ感想書いてたけどようやくクリア

もう最後らへんは「そんなん思いつかんわ」ってのばっかだった気がしたか自分で考えるの諦めて攻略見た

それでも日向カムライズだって想像があたってたのはちょっとしかったけど

全体的になんか1に比べたらやたら誤植が目立ったなあ

あとシモネタも多かった(俺はうれしいけど、女性ファンちょっと引く部分多かったのでは

結局最後どんでん返しメタネタでもうそれ使っちゃったら3とか作れなさそうって感じのやつだった

終わり方もよかったよかったではあるけど、いまいちうおおおおおおおすげええええとはならなかった

キャラも1ほど思い入れできなかったし

なんか仕方なく死ぬ・殺すってのが多かったからかなあ

1はみんなそれぞれ動機あって殺してたけど、2はみんなしぶしぶ殺してたっつうか

あと作中でも触れられてたけど1の焼き直し的なのが多かったのもマンネリだったな

裁判までに推理材料が全部提示されないのも1同様もやもやするし

ただの推理ゲーじゃなくていろいろぶっこんできてた試みは評価するけど、マシンガンのやつは1から引きつぎでワンパターンボタンぽちぽちするだけだから相変わらずつまら

ミクゲーみたいにセリフ場所ボタンマークが出てくるとかにすりゃよかったのに

ff7みてーなスケボーいまいち面白みがない

結局障害物よけてただしい選択肢ルートを進むだけ

間違ってたら落ちるからクリアするためには無理矢理正しいことを知らされるし

反論ぶった斬りはタッチパネルの反応悪くて結局十字キーのほうがいいやってなった

あと切ってるのが主人公的にどういうことをやっている状態なのかがいまいちわかんなくて微妙

全部切っても駄目だし

総じて微妙だったかなあ

ひよこちゃんカメラマンがかわいかったのくらいかよかったのは

コナンの声もどうきいてもコナンから微妙だったしなあ・・・

でもメタネタ周りとかは、ever17とか臭作とかやったことなキッズにとってはうおおおおおおってなるのかな・・・そうなってくれてたらいいな・・・

古参エロギャルゲーマーにとってはそこまで新しいものはなくて感動できなかった

ただタッチメッセージ送りできたのを画面がめっちゃきれいだったのは、タッチパネル搭載アドベンチャーゲームデファクトスタンダードにしてもいいよなと思う

ダンガンロンパIF

成田良悟書き下ろしのIFノベル

1で戦刃むくろが串刺しにならずに味方になってたら、その日に終わってたねという話

一文ずつ最初読んでたけどくどすぎて途中からバツボタンでページごと表示してどんどんめくっていった

いやーゲームした後だと成田良悟というかラノベ文体のくどさがめちゃくちゃひどいと思える

バッカーノ読んであがめてた高校の頃の自分が信じられない

めちゃくちゃくどい

428のきのこシナリオに、読みヅラさという意味では負けず劣らずだと思う

扱ってるテーマきのこほどぶっとんでなくて作中のものに沿ってるから、ある程度許容できるけど

タッチで読み進められなかったのもうざかったし

ダンガンアイランド

まだプレイ

いちいちシナリオをやりなおさなくてもキャラクリできますよっていうありがたいシステム

1はPSPでやったけどキャラクリ気になるけどわざわざシナリオやりなおすめんどくさすぎるしなあと思ってた俺にとっては神システム


さーて絶望少女もすでにreloadと一緒に購入済みだからさっそくやるかなー

それともネットハイ先にやるかなー

まあここまできたら先に絶望少女やるか

そんでアニメをようやく追いかけることにするかね

2016-06-04

ラノベエロゲ(とマンガ)の年表

ラノベとエロゲの歴史的関係 - Togetterまとめを受けて、富士見ファンタジア文庫テレビアニメ化作品をベースに、マイルストーン的にラノベエロゲギャルゲ)、ラブコメ漫画を並べたものです。あくまラノベが軸です。太字は富士見Fから刊行されている作品

追記:あとからいろいろ追加したり変更したりしていますスマホの人はページの最下部にある「PC版」というリンククリックしてください。発売月まではちょっと面倒なので。すみません

ラノベゲームマンガ備考
1988ロードス島戦記   
   ああっ女神さまっ 
1989無責任艦長タイラー   
  ドラゴンナイト  
   電影少女 
1990スレイヤーズ   
1991 プリンセスメーカー  
1992天地無用!  初出はOVA、のち小説
  同級生 エロゲにおけるドラマ性の強化
1993魔法戦士リウイ   
 それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ   
1994魔術士オーフェン   
 セイバーマリオネットJ  メディアミックス企画あかほりさとる
  ときめきメモリアル  
1995 同級生2  
  EVE burst error  
1996  ビジュアルノベル形式
  サクラ大戦  
  トゥルー・ラブストーリー  
1997召喚教師リアルバウトハイスクール   
  To Heart  
1998ブギーポップは笑わない   
 僕の血を吸わないで  ラブコメラノベ草分け
 マリア様がみてる   
 フルメタル・パニック!   
  ONE輝く季節へ 泣きゲー
  センチメンタルグラフティ  
   ラブひな 
1999スクラップド・プリンセス   
 ザ・サード   
 シスター・プリンセス  元は誌上企画、のちゲーム化・アニメ化など
  Kanon  
  加奈いもうと 山田一田中ロミオ
2000まぶらほ  富士見Fのラブコメ代表
  月姫 同人エロゲ奈須きのこ
  AIR  
  Phantom 虚淵玄
  カナリア ヤマグチノボル桑島由一
2001天国に涙はいらない  エロゲの影響を受けていると評される
 NHKにようこそ!  作中でエロゲ作りに励むなどする
  君が望む永遠  
2002戯言シリーズ  西尾維新デビュー
 伝説の勇者の伝説   
 風の聖痕   
  ひぐらしのなく頃に 同人ゲーム
   いちご100% 
2003涼宮ハルヒの憂鬱  2006年アニメ化され大ヒット
 ROOM NO.1301  複数ヒロインセックスする青春恋愛ラノベ
   魔法先生ネギま!ハリー・ポッター(1997)
2004ゼロの使い魔  作者のヤマグチノボルエロゲ出身
 とある魔術の禁書目録   
 乃木坂春香の秘密  オタク趣味を隠しているヒロインラブコメ
 BLACK BLOOD BROTHERS   
 ご愁傷さま二ノ宮くん   
 デビル17  セックスバイオレンスが特徴
  CLANNAD  
  Fate/stay night  
  ToHeart2  
   ハヤテのごとく!ノベライズは「まぶらほ」の築地俊彦担当
2005化物語   
 初恋マジカルブリッツ  セックス描写のあるハーレムラブコメ
 かのこん  MF文庫J萌えラブコメ路線
  つよきす  
  School Days  
2006とらドラ!  作者の竹宮ゆゆこエロゲ出身
 鋼殻のレギオス   
  マブラヴ オルタネイティヴ  
  キミキス トゥルー・ラブストーリー」のスタッフ
   To LOVEる 
2007人類は衰退しました  作者の田中ロミオエロゲ出身
  リトルバスターズ!  
2008俺の妹がこんなに可愛いわけがない  ヒロインである妹がエロゲーマー
 生徒会の一存  主人公エロゲーマー
 ハイスクールDxD  エロい
 いつか天魔の黒ウサギ   
   神のみぞ知るセカイ主人公ギャルゲーマー
2009IS〈インフィニット・ストラトス〉  作者の弓弦イズルエロゲ出身
 ソードアート・オンライン  Web版の連載は2002年から
 僕は友達が少ない   
 これはゾンビですか?   
  ラブプラス  
  STEINS;GATE  
2010だから僕は、Hができない。  作者の橘ぱんがエロゲ出身
 東京レイヴンズ   
  WHITE ALBUM2 丸戸史明
2011魔法科高校の劣等生  Web版の連載は2008年から
 デート・ア・ライブ   
   ニセコイ 
2012冴えない彼女の育てかた  作者の丸戸史明エロゲ出身
2013甘城ブリリアントパーク   

単純に「有名なラノベ」「有名なエロゲ」を知りたいなら他のリストを見てください。

ライトノベルのアニメ化作品一覧 - Wikipedia

統計表 ゲーム中央値/平均値順 ErogameScape-エロゲー批評空間-

エロゲが原作のアニメ作品の一覧とは (エロゲガゲンサクノアニメサクヒンノイチランとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

2014-01-13

冬馬かずさを待ちながら

きっかけはWHITE ALBUM2のアニメ版テレビ放送だった。

悪いのは、WHITE ALBUM2のアニメがあまりにグレートだったかなのだ

起こったのはごく単純なことで、僕はネットたまたまWHITE ALBUM2 の第1話を見て、久方ぶりにアニメの視聴を開始し、第9話をみて、PS Vita本体と、WHITE ALBUM2のダウンロード版を購入した。それだけのことだ。

そして、アニメ最終話までゲームを開始するのを我慢して、いまこうして正月休みゲームクリアしたというだけだ。遣る瀬ない気持ちでキモいサイトを久しぶりに巡って、こうしてどうしようもなく、テキストエディタを立ち上げて、今これを書いている。

冬馬を愛しすぎていたために、"浮気end"(冬馬ノーマルend)の近くまで全く気がつかなかったが、WHITE ALBUM2の物語構造は、裏返しの聖杯探求譚としての"指輪物語"と同じである。それは、冬馬=トラウマを捨て去る地獄巡りの物語なのだ。また、ここからWHITE ALBUM2の本筋は"浮気end"(冬馬normal end)にあることがわかる。"冬馬end"の"雪菜end"の両者とも、トラウマ想像的に解決するに留まっている。例えば、何でもいい、エヴァでもまどまぎでも、ハッピーエンド二次創作が描かれるのも、それは原作のバッドエンドという現実があるからこそであり、それに根ざした幻想であるのと同じことだ。

ところで、ギャルゲーにおいて、トラウマをめぐる物語はありふれている。ギャルゲー歴史に刻まれるべき致命的な傑作である"ONE", "AIR", "Sense off"の3作品を唐突に思い返してみよう。ONEにおいては、トラウマ積極的表象されない("みさお"という引っかかりのない固有名詞わずかなテキスト)空虚として、"Air"においては観鈴の劇症発作の原因として釣り合うはずのないあからさまな幻想として、"Sense off"においては宇宙人超人類といった誇大妄想として存在している。素朴な作品が、トラウマささやか心理学物語還元するのに対し、先の3作品は、トラウマ表象することの失敗を通じて異様なリアリティを放っていた。

さて、対してWHITE ALBUM2では、凡百の作品と同様に素朴に真正からトラウマを描きだそうとするかにみえる。しかし、それはいったいなんという力技であったろう! トラウマの原テクストとしての、"opening chapter"を思い返してみよう。高校3年生の文化祭きっかけとした主人公ヒロイン二人の三角関係の恋は、悲劇的な結末が予告されている謎めいた空間の中で進展する。自分が恋しているかも知れない女のまなざし、謎めいた行動、ほのめかし、光、音楽ー歌とピアノー、いつ痛みに転嫁してもおかしくない、危うい、享楽にも通じる喜び。無意識がすべて通じ合う、情動的な空間。そこにおいては、超絶ギターソロを一週間でマスターすることなど問題ではなく、高めの女に恋されるという奇跡がおきてもおかしくはないだろう。そして予感は、悲劇成就する。喜びが、光が、その強度そのままにそのまま痛みに転換する。男は女を2人とも失う。女はもう1人の女と男を失う。それは、あまりにも強く3人が結ばれていたことの罪なのだろうーー。

大げさに過ぎただろうか。しかしここまででは、単に良くできたメロドラマにすぎないとも言い得る(その意味では、アニメ版の方が、ほとんどあらゆる意味原作に勝っていると思う)。しかしほんとうに凄いのが、ここからの周到さである。"closing chapter"の入りがいい。校内ラジオからあっけらかんと流れ出す、"届かない恋"と、春希と千晶との会話のシークエンス。そう、ここでは、トラウマの種は、世界にあからさまに薄く広く偏在している。"opening chapter"では2人以外の女がほとんど存在しなかったのに対し、攻略対象の女がギャルゲーならばそれが当然とでもいう装いで追加導入され、唐突に、我々が慣れ親しんだ、おなじみのギャルゲー形式のギャルゲーが始まる。決定的なことはすべて過去に起こってしまった薄闇の世界と、主人公を慰めるための都合の良い女性キャラクターたち。ここではじめて、WHITE ALBUM2は、"ONE"や"AIR"の出発点にたどり着く。しかし、ここには冬馬が、われわれが本当に愛した女はいない。その女は選択肢に現れない。だからここで進行するのは、ひたすら耐え忍ぶ、息の長い治療過程である。注意しなければならない。偏在するトラウマは、たえず現在の些細な出来事をきっかけに、"opening chapter"の各シーンをを縦横に引用しつつ実体化する。"opening chapter"における決定的なシーンのみならず、読んだことを忘れるようなささやか日常シーンさえも、絶えず痛みと後悔をともなう新しい解釈が施される。"opening chapter"のあらゆるシーン、あらゆるエピソード、あらゆるささやかな喜びは、それが不在になってしまった現在に徹底的に対比され、恐るべき呪いに転換される。WHITE ALBUM2がそれを成し遂げるその執念、持続力にには驚嘆せざるを得ない。また、トラウマの作動をここまでつぶさに可視化しえた作品は他に思いつかない。つらく長い治療過程においては、悪霊を追い払うために、3人のキャラクターが生け贄に捧げられ、物語の都合に奉仕させられ、使い捨てられる。そしてついに訪れた結末。そこでは、聖なる原典、聖なる楽曲が、新たな解釈を施され再演されるだろう。アコースティックバージョンで歌われる"届かない恋"。そこにやっとたどり着いた男と1人の女。まさに寛解という言葉がふさわしい、穏やかな時間

ーーそして、唐突に、"coda"が始まる。

冬馬かずさが回帰する。それはまさに運命的な、恐怖とも歓喜ともつなないつかない瞬間であり、われわれはただ滂沱の涙を流すほかになす術がない。これは感動などというものではない、あまりに強烈なドラッグ強制的に注入された生体の防御反応としかいいようのない、デトックスの涙である。われわれが唖然とするのは、冬馬のあまりの弱さ、あまりのいじらしさ、あまりの変わらなさである。なにしろ5年ものピアノ毎日10時間引き続けながら、その実、ピアノを通じて毎日はるきと会話を続けていたというのだ。なんたる痛切な、ほとんど自傷的な喜び。何も変わらない。何も終わってはいない。そして再会を果たした二人は、おたがい避け難い力でからあいながら蟻地獄のような愛の日々に巻き込まれていく。もとより、"opening chapter"の神話的な磁場により張り巡らされたリアリティが、"closing chapter"において、はるきが冬馬曜子の雑誌記事を書くあたりでほつれてはいものの、"coda"のマンションの隣の部屋での生活に至って、ほとんどギャルゲーのように(ギャルゲーだが、、)ほどけさってしまう。われわれは一方で熱が冷めるのを感じながら、しかし、他方では、そこで演じられる距離0の愛の関係、おたがいまる馬鹿のように傷つけ合い、愛し合うほかはないその様子から目を離すことができない。冬馬がもともと備えていたはずの、凛とした、というキャラクター造形は、ほとんど"浮気end"の最後まで見る影もなくなっている。しかしそれは、最後最後に鮮烈なかたちで炸裂する。ふたたび悲しみをもたらすために。ふたたび作品に残酷リアリティをもたらすために。

"浮気end"において決定的なことが起きてしまったあと、いわば、エピローグの序曲ともなる、短い小春日和の瞬間において、ふと、この、ダンテの"神曲"のように長い螺旋を描いて進んできたこの物語総体、ただ一人のキャラクタのためにすべての女が動員される大伽藍起源が問われることになる。冬馬は問いかける。なぜ私のことが好きになったのかと。決定的な問いである。そして春希は惑いもせずに答えるだろう。終局において、作者に課せられたあまりの重荷、あまりの苦難のあまりほとんどシンジ君のように幼児退行してしまった春希が、もともと持っていた率直さ、本当に貴重な少年らしい生真面目さ、控えめな正義感、雪菜も冬馬も本当にそれが好きだったはずの少年ファルスの片鱗を、かすかに遠くこだまさせながら。

顔が好みだったからだよ!

一目惚れだよ!

これが、この巨大な地獄起源だったのである。何とシンプルで、何と美しい言葉だろう。ふと、地獄のなかにぽっかりと真空地帯が発生し、なにごともなかったような日常現実が発生したかのような、はっとさせる言葉だ。大団円といってもよい。我々は涙を飲み込みながら思う。これは、この巨大な物語の終局にふさわしい。しかし、何も終わらない。決して、終わることはできない。だとしても、冬馬は成仏することはない、、、

* * * * *

ギャルゲーにおいて、われわれは徹底的に受け身な、マゾヒスティック主体たらざるを得ない。ギャルゲーにおいては、本来テキストスキップ機能など必要なく、われわれは、永遠とも思える退屈のなか、ひたすら単調にマウスクリックを続け、何度でも、水増しされたテキストをめくり続けるだろう。なにがしかの男らしさを発揮するために、全てのヒロインを"攻略"(ギャルゲーにおいてこの言葉ほど空疎ものがあろうか)し、CGコンプするという仮の目標を設定することはあまりにいじましい偽の能動性としかいいようがなく、雪菜を選んで胸を撫で下ろしたり、"不倶戴天の君へ"に救いを感じてしまうのはヌルオタとしかいいようがなく、よく訓練されたギャルゲーマーは、すすんで空虚のなかに留まり自らの空虚に向き合うことで快感を汲み上げ続けるだろう。そして、画面を閉じてもゲームは終わることがなく、ギャルゲーマーがとるのは、ただひたすらの"待ち"の体勢である。"coda"において、"浮気end"において物語はまた振り出しに、"closing chapter"に戻ってしまった。"opening chapter"の一撃によって生まれた世界は、"coda"によりいっそう強く永遠に閉じられてしまったのだ。われわれは、それらの各シーンをときにふれ思い出しながら、ひたすら待ち続ける。冬馬を。もう一度彼女に会いたい。いや、彼女はいる。われわれは知っている。われわれは、いや、わたしだけが彼女が全宇宙に偏在していることを疑うことはないだろう。

ここにいたって僕に残されたささやかな唯一の希望は、アニメ版2期, 3期においてよりいっそう美しくバーョンアップした冬馬が再臨してくれることである。もう一度お別れをするために。僕は、つまりは、よく訓練されたギャルゲー主体は、さよならをいうために、すべてが終わってしまった後の世界で、はてしなく続く終章のなか、冬馬かずさを待ち続ける、、、

2008-07-29

実録小説加藤智大「僕を救ってくれなかった宇野常寛へ」

僕は押井守の「攻殻機動隊」や「パトレイバー」、大友克洋の「アキラ」や機動戦士ガンダムシリーズが好きなんだ。どれも色んなことを考えさせてくれるいいアニメたちさ。それと、あんまり中身のないアニメは好きじゃなくてね。最近ネット上でやたらとい盛り上がってる萌えアニメみたいなやつさ。あんなののどこがいいっていうだい。キモいオタクたちがハァハァするためにデザインされた目がやたらデカくて、髪の毛の色がパステルカラー美少女が乱舞してるあれさ。中身がなくて反吐が出るね。あんなゴミみたいなアニメがやってるから、いまだにアニメ一般人からキモいものだって認識がなくならないんだよ。ほんと死ね萌えオタ、ファッキン萌えオタ。

そんなゴミのような萌えアニメが氾濫し始めたのはいつのころからだろう。記憶が確かなら僕が中学生だったときあたりから繁栄していたはずだ。僕はこのころから萌えアニメ軽蔑していた。あんな中身のないアニメを楽しんでいる奴等は馬鹿だ。そう思っていた。たしかゲームでも「シスタープリンセス」だの「Kanon」だの、妹が12人いて好かれるだの、目のでかい女の子が頭の悪いしゃべり方するようなのがネット界隈じゃ人気らしくて、こんなのを支持してるやつらはよっぽど頭の中がおかしい連中なんだと思ったね。

ちなみに僕が好きだったゲームテイルズシリーズだね。アクションRPGのなかでも格別の面白さだな。だからこそ、最近シリーズの、変に萌えオタクに媚びたようなコンセプトにはがっかりしたね。

まあいい、こんなゴミクズのために貴重な紙を無駄にすることはないんだ。僕は萌えアニメを見てるような奴らはみんな女の子から相手にされていない恨みを美少女キャラにぶつけてるんだ、そう思った。でもその僕の考えは高校で否定されることになったんだ。

僕が入ったのは県内でもそれなりのレベルの共学校。僕は青雲の志を抱いて高校へ行った。そして、僕はここでなら彼女んもできると思っていた。

気づいた時には僕の高校ではギャルゲー萌えアニメ萌えマンガが大流行していた。発端は何だったろう。オタク男子たちがそんな代物を恥ずかしげもなく教室に持ってきて、それを女子たちが興味深げに眺めている。たしか最初はそんな感じだったはずだ。

僕はそれを不快に思っていた。こんなクズがいるから、日本の誇りうるべき文化たるアニメマンガが誤解されるんだよと。こんな屑萌えアニメなんかよりもすばらしい作品がこの世界にはたくさんあるんだよ、と。

しかし、彼ら萌えオタクどもが布教したのだろうか。女子も含めたクラス中の人たちが、そういった萌えアニメギャルゲーを楽しむようになっていたんだ!そして、給食時間にはギャルゲーだかの主題歌らしい甘ったるい声の女の歌が流れたと思ったら、クラス中一斉に歓声が流れた。僕は内心こいつら全員死ねと思っていた。

気づいたときに萌えアニメブームに乗らなかったのは僕だけになっていた。僕は誰ともしゃべらなくなっていた。クラス萌えオタク男子たちは彼女を作ってデートをしているという情報が毎日耳に入ってきたが、僕は全部ウソに決まっていると言い聞かせた。


受験時代がやってきた。僕の目指すのは京都大学、最低でも旧帝大クラスには入りたいと思っていた。

そんな時、僕の高校ではもえたんとかいう英単語帳が大ブームだった。表紙には萌えオタクどもが喜びそうな目だけでかい萌えキャラが踊り、内容も僕は妹をギュッと抱きしめただのの、萌えオタクの醜い妄想を並べたような代物でヘドがでそうだったね。僕は心底軽蔑した。こんなゴミ単語帳使ってるやつなんてどこの大学にも行けるわけがない、そう思った。

しかし、もえたんを使っている連中は、もえたん発売と同時に英語の成績がぐんぐんと伸びていったんだ。

それだけじゃない。もえたんは男だけじゃなく女の子たちにも愛用されていた。キャラがかわいいんだそうな。絶対に間違ってるよ!

僕はもえたんなんて絶対使わなかった。あんなもの使うぐらいなら死んだほうがましだと思った。

そして、もえたんを使っていた連中のほとんどが東大京大早稲田慶応といったトップクラス大学合格していた。あとで合格体験記を見たら、もえたんのおかげで英語の成績が伸びたと言っている奴がいっぱいいたとか。

そして・・・僕は受験に失敗した。そして浪人したんだ。

2年目の受験、そこでも僕はセンター試験で信じられないような悪い成績だった。これではどんな大学も入れやしない。もうこれ以上予備校通いをできるような経済状況でもない。だから、今の僕でも入れるような場所、短大しかなかった。最後の最後で僕は短大合格した。

短大での2年間もまた、高校のころと変わらない、惨めな生活だった。ここでも、萌えオタクたちが大手を振っていた。文化祭では萌えアニメ主題歌を歌ったバンドが大人気となり、あとで聞いた話では彼らはライブの後、ファンの女の子たちを全部喰ったらしい。

そして、僕は就職活動にも失敗した。萌えオタクたちはみんな成功していたというのに!

就活に失敗した僕は派遣社員として働くことになった。

派遣先で僕は散々苛め抜かれた。きっかけは僕が、とある萌えアニメについて社員がしゃべってるときに話を振られて「そんな内容のないアニメなんて見る価値あるません!」と言ったところ、連中逆鱗に触れたらしい。それからは靴に汚物を入れられたり、つなぎを隠されたり、落書きをされたりした。

でも、この苛めはある種僕に誇らしい気持も与えた。そうだ、萌えアニメのファンはこんな残忍なことを平気で出来る人間の屑なんだと。僕のような中味あるアニメを見て育った人間はこんな他人を傷つけるようなことはしないんだと。


それでも僕は度重なるいじめに疲弊していた。そんなとき、僕はインターネットであるサイトを見つけたんだ。それは「第二次惑星開発委員会

僕はこのサイトを読んで目から鱗が出たね。こんなところに僕と同じ考えを持っていた人がいたなんて!

特に素晴らしかったのは最近萌えオタクの間でブームらしい涼宮ハルヒの憂鬱とかいうアニメの項目で

>この作品が好きなオタク男子たちも、「酸っぱい葡萄」状態にあるんですよ。 本当は

>「等身大青春」に憧れているんです。でも、残酷な話だけどおそらくはスペック上の

>問題で、それが手に入らない。でも、そんな悔しさを素直に認めたくないんですね

と書かれていたことだ。やっぱり萌えオタクはもてない恨みを美少女キャラにぶつけていたんだ!でも実際にはモテるはずがない!ざまあみろ!どうせ職場連中モテないからハルヒとかに入れ込んでるんだろ!その恨みが爆発して僕のような人間いじめるんだ。萌えオタク人間の屑だ!

そして、一緒に旧惑星開発委員会も見た、そこは作品レビューが中心のページだったけれど、どれもこれも僕の考えとおんなじだった。Kanon受け手も送り手も救いようのない作品だとかね。

それに主催善良な市民さん(宇野常寛)の高校時代の話も面白かった。確かにこういう奴らは僕の高校にもいたと納得した。ただ、ちがっていたのは僕の高校ではギャルゲーマーだった連中にはみんな彼女がいたということだが、このことを思い出すと、市民さんの話が楽しめなくなるので思い出さないことにした。

そして僕は善良な市民さんの言葉に救われた気がした。勇気づけられた。

そうだ、僕はまちがってなんていない。間違っているのは萌えアニメ好きな連中のほうなんだと。やはり中身のあるアニメが一番なんだ・・・。



僕はこんな最低の萌えアニメ信者どもがたむろする職場にはさっさと見切りをつけて、また別の場所へと行こうとした。そして、僕は惑星開発委員会を読み倒し、次の職場では華々しくデビューしてやろうと思ったのだ。

僕は大きな希望をもって次の職場へと向かった。

次の職場じゃまたしても内容のないらき☆すたとかいう萌えアニメが大ブームだった。でも僕はこれまでの僕じゃない。惑星開発委員会の力を得たんだ。そして僕はその時やっていたアニメの中で最も大好きだった電脳コイルを薦めたんだ。電脳コイルは素晴らしい。これこそ僕がこれまで待ち望んでいたアニメだといっていい。

「そんなものよりも電脳コイルみようぜ!すごい面白いんだぜ」

僕は声を大きくして叫んだ。はっきりいうがらき☆すたなんていうくだらない萌アニメよりも電脳コイルは数百番倍面白いと断言できる。だからみんなも早く見て目を覚ますんだ。

電脳コイルぅ??知らないなぁ。」

「ああ、ちょっとだけ聞いたがある。小学校女の子が見るようなアニメだよね」

「えー加藤君って、小学校の女子が見るようなアニメ見て楽しんでるの?幼稚ぃ??、っていうかロリコン?」

「違う!確かに小学生女の子向け作品だけど、大人もちゃんと楽しめるんだよぉ!」

「必死なところ図星のようだねぇ」

「違うんだ!一度見てみろよ、面白いから!」

「そもそも加藤君みたいな人間が面白がってるアニメってきっと気持ち悪いマニアックアニメだよねぇ」

「ふざけるな!それなららき☆すたなんて萌えアニメのほうが気持ち悪いわ!」

・・・この通り僕のデビューは無残に失敗した。そのあともらき☆すたブームはとどまることを知らなかった。それに、みんなの話題はメイド喫茶とかアキバ系の文化の話ばかりだった。

カラオケで、らき☆すたOPであるもってけ!セーラー服とかいう気持ち悪い歌をみんなで合唱しているのにも入らなかった。そして僕は電脳コイルOP曲を歌ったが「キモい」と言われた。


もう僕は限界だった。僕が間違ってるはずがない。惑星開発委員会だってそう言っているはずだ。同時に僕は出会い系にはまっていた。彼女は僕の話をやさしく聴いてくれていた。僕が職場萌えオタクどもへの悪口にも「うんうん」とうなづいてくれていた。彼女こそが僕の思い描いていた理想の人だと思っていた。

そのころ、惑星開発委員会主催宇野常寛さんがメールマガジンコラム発表していた.その名も“友達からはじめよう”

そうだ僕もそうやって彼女と新しい生活を始めよう。

僕は彼女メールで呼び寄せた。彼女がやってきた。

「友達からはじめよう!」

僕は彼女に満面の笑顔を向けていった。

キモっ」

彼女は僕の顔を見るなりそう吐き捨てた。

「ずっと思ってたけど、あんたキモいのよ、何?アキバ系キモいって?あんたのほうがよっぽどキモいわよ。金をもらってたから反論しなかったけどね、アキバにはあんたなんかより百万倍いい男がたくさんいるわよ!私ね、アキバハルヒダンスしてた男と寝たことあるけどね、本当にすごいテクニックだったんだから。何度も逝かされたわ!あんたなんかには無理よ!メイド喫茶で働いている女の子たちも必死で仕事してるんだからね!あんたなんかに悪口言われる筋合いないわよ!それに萌えアニメのほうがあんたが楽しんでるらしい電脳コイルだのコードギアスだのよりも面白いし人気なの知らないの?もう近寄らないでくれる?」彼女は一気にまくしたてると去って行った。

僕は何もできなかった。でも、心の奥底で激しい憎悪の念が湧きあがってくるのを感じていた。秋葉原にいるような萌えオタクがいるからこんなことになるんだ。アキバにいる萌えオタクどもを皆殺しにしてやる。そうすれば世界は元に戻るんだ。僕のようなちゃんとしたアニメが好きな人間が心地よく生きられる世界ができるんだ。そのためにも地上にいる萌えオタクどもは抹殺しなければならない。手始めに、萌えオタクどもの聖地秋葉原を崩壊させてやる。これで萌えオタクどもも終わりだ・・・。そう思うと、僕はコンビニダガーナイフを買いに家を出た・・・。


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この手記を残したのは何を隠そう、秋葉原路上連続殺人事件の容疑者加藤智大である。加藤はこの手記を書き終えた後に、秋葉原に向かったのである

加藤は「日曜日の夕方に秋葉原にいるということは奴らはコードギアスを見ていないということ、こいつらのせいでギアスが低視聴率なんだ。こんな奴らは殺してしまっても構わない」と供述し、また「もし、1年前だったら、電脳コイルガンダム00がやってる土曜日の夕方に犯行を決行していた」とも語っている。

しかし、これらの証言と手記は、今回の事件は萌えオタクの犯行にしたくてやまないマスゴミどもの手によって闇に葬り去られている。

また、このような犯罪者を生み出しながらも、のうのうとした顔でデビュー評論「ゼロ年代の想像力」を刊行した宇野常寛インタビューにてさも自分は関係ないといわんばかりのコメントを残している。

2008-04-04

大往生?90年代を代表する批評家東浩紀が死去!

最近何かと批評界(半径50cm)を騒がせて絶好調の宇野常寛きゅん。

あずまんをdisってまた話題になるの巻。

ナンパ師”でも“ギャルゲーマー”でもない、第三の道を!

http://www.sbcr.jp/bisista/mail/art.asp?newsid=3305

あずまんとのラジオ対談で「お前宮台派だろ?」と詰め寄られた多弁だけが取り得の宇野きゅんは

何も言い返せずに「うわーん」と泣きながらその場から逃走したが、自分の家に帰ると勇気100倍!

軽快にタッチタイピングし「俺は宮台派でも東派でもないぜ!」とポジショニングの表明をした文章。

調子に乗ってブルセラエロゲーから批評界を奪い取ってやるぜと宣言しているんですがこれにあずまんが大激怒!

ちょっとひとこと。

http://www.hirokiazuma.com/archives/000390.html

あずまんの読者は思想恋愛欲求を解消しようとしているラブゾンビ!との宇野きゅんの的確な指摘に冷や汗たらたらのあずまん。

本心は「そのとおり!エロゲなんてやめてさっさと俺みたいに結婚しろ」なんて思っているのにそんなこと言うと

読者が離れて娘が餓死しちゃうから「俺の読者はそんなんじゃない!俺の読者は正しい!だから本買いつづけてね」と必死にセールス

しかし哀れあずまん・・・。宇野きゅんのトラップに見事ひっかかってしまっているのでした。

前記の宇野きゅんの文章をよーく見てみましょう。

僕のこの文章にカチンと来たそこのあなたは間違いなくラブゾンビだ。

もしくはそのゾンビどもの歓心を買いたい人だ。

ずぎゃーん!!

何ということでしょう。あずまんは自らがラブゾンビであることを認めてしまいました。痛たたたたた・・・。

ヒットポイント残りわずかのあずまん。ぼろぼろに弱ったところを颯爽と宇野きゅんがトドメを指すのかと思いきや若造らしい爪の甘さで

美味しいところは全部持っていかれてしまいました。ここぞとばかりに傷口に大きな蹴りを入れて絶命せしめたのは山形浩生さんでした。パチパチ。

かくして必死に延命を企てていた90年代ゾンビことあずまんはやっとここで息を引き取ったのでした。めでたしめでたし

次回予告

師匠の死を耳にして消息不明だったあの男が蘇える!?

次回「若手のホープは俺だ!復活!佐藤心

ご期待ください。

 
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